プリンタ
【課題】印字用フォーマットの設定変更作業をすることなく異なる紙幅のロール紙を使用できるプリンタを提供する。
【解決手段】ホッパ3に収納されたロール紙の紙幅方向の移動を規制するガイド機構31とこのガイド機構31によって紙幅方向の移動が規制されたロール紙の紙幅を判定する判定部46とを備えさせて、判定された紙幅に対応する印字用フォーマットを選択して、選択された印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字を行うようにした。
【解決手段】ホッパ3に収納されたロール紙の紙幅方向の移動を規制するガイド機構31とこのガイド機構31によって紙幅方向の移動が規制されたロール紙の紙幅を判定する判定部46とを備えさせて、判定された紙幅に対応する印字用フォーマットを選択して、選択された印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字を行うようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール紙を搬送して印字を行うプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レシート等として使用されるロール紙には規格化された紙幅があり、このようなロール紙を搬送して印字するプリンタにおいては、ロール紙が収納される用紙収納部(ホッパ)に着脱自在な仕切り板を設けることで、複数種類の紙幅のロール紙を使用できるようにしている。例えば、紙幅が80mmのロール紙を収容可能なホッパに紙幅が58mmのロール紙を収納するとロール紙が紙幅方向に位置ズレして印字ミス等が発生する原因となってしまうため、ホッパに仕切り板を取り付けてロール紙の紙幅方向の移動を規制している。
【0003】
例えば、特許文献1には、仕切り板をホッパにロール紙の紙幅方向にスライド移動自在に設けさせた技術が開示されている。この技術によれば、使用するロール紙の紙幅を変更する毎に仕切り板を着脱する作業をする必要がなくなり、また、使用していない仕切り板を紛失してしまうことも防止される。
【0004】
【特許文献1】特開2002−338095公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、使用するロール紙の紙幅ごとに印字用フォーマットは異なるため、紙幅の異なるロール紙を使用する場合には、印字用フォーマットの設定変更は必須の作業である。なぜなら、例えば、80mm紙幅用の印字用フォーマット設定のまま紙幅が58mmのロール紙を使用してしまうと、ロール紙に対して紙幅をはみ出して印字してしまうことになるからである。しかしながら、印字用フォーマットの設定変更はプリンタの使用者にとって忘れてしまいがちな作業であり、また、一定の操作が必要であるため、機械操作に苦手意識を感じている使用者にとって負担になっている。
【0006】
本発明の目的は、印字用フォーマットの設定変更作業することなく、異なる紙幅のロール紙を使用することができるプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプリンタは、ロール紙が収納されるホッパと、前記ロール紙を搬送して印字を行う印字機構と、前記ホッパに収納された前記ロール紙の紙幅方向の移動を規制するガイド機構と、前記ガイド機構によって紙幅方向の移動が規制された前記ロール紙の紙幅を判定する判定部と、前記ロール紙の紙幅に対応付けて印字用フォーマットを記憶する記憶部を検索し、前記判定された前記ロール紙の紙幅に対応する前記印字用フォーマットを前記記憶部から選択する手段と、前記印字機構を駆動制御し、前記選択された前記印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字を行う手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ロール紙をホッパに収納して紙幅方向の移動をガイド機構により規制させるだけで、そのロール紙の紙幅が判定されて、その紙幅に対応する印字用フォーマットが選択され、選択された印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字が行われるため、印字用フォーマットの設定変更作業をすることなく、異なる紙幅のロール紙を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の一形態を、図1ないし図14に基づいて説明する。本実施の形態のプリンタPは、レシートプリンタへの適用例である。
【0010】
図1は、本発明の実施の一形態のプリンタを示す斜視図である。プリンタPは、ロール紙を収納するプリンタ本体1、回動支持部18によってプリンタ本体1に接続されプリンタ本体1を覆う上部カバー2、上部カバー2に設けられ弾性手段により付勢されプリンタ本体1と上部カバー2との閉状態を保持するセットレバー4等から構成されている。
【0011】
図2は、上部カバー2を開いた状態のプリンタPを示す斜視図である。プリンタ本体1は、ロール紙が収納されるホッパ3、印字機構であるプラテンローラ9及びサーマルヘッド21、ロール紙をカットするカッタ22、ロール紙の用紙切れを検知する用紙センサ23等を備える。本実施の形態のホッパ3は、最大で80mm規格の紙幅を有するロール紙(以下、80mmロール紙と称する)を収納できるように形成されており、ホッパ3に収納された80mmロール紙は、ホッパ3を形成し紙幅ガイド面をなすプリンタ本体1の右側面部1aと左側面部1b(図3参照)とによって紙幅方向の動きが規制されて湾曲した底面1cに支えられる。
【0012】
また、プリンタPを正面から見て、ホッパ3の底面1cの右端部には、仕切り板32が設けられている。仕切り板32は、このホッパ3に58mm規格の紙幅を有するロール紙(以下、58mmロール紙と称する)を収納する際に使用されるものであり、58mmロール紙の紙幅ガイド面をなして紙幅方向の動きを規制する(図5参照)。
【0013】
そして、プリンタ本体1は両側面に設けた掛止部6を備え、この掛止部6に対応して上部カバー2にセットレバー4が設けられている。セットレバー4には、弾性手段としてのレバースプリング5a及び5bが接続され、セットレバー4を回動支持部18方向へ付勢している。
【0014】
セットレバー4は、左右先端部にロック爪16を備え、各ロック爪16は、それぞれ対応する掛止部6とロック状態を保持することができるので、上部カバー2とプリンタ本体1との閉状態のズレが減少し、ロール紙の送紙ミス、印字ミスを未然に防止することができる。
【0015】
図1に示すような上部カバー2が閉じた状態で、セットレバー4を移動させ、ロック爪16と掛止部6とのフックを解除して、図2に示すような上部カバー2を開けた状態にすることができる。
【0016】
そして、ホッパ3へロール紙をセットし、ロール紙から延びるシートをプラテンローラ9へ導出させ、上部カバー2プリンタ本体1を覆うように閉操作し、セットレバー4がロック位置に移動するまで上部カバー2をさらに押し下げ上部カバー2とプリンタ本体1とのロック状態を保持させる。
【0017】
図3は、右側面部1aを取り外したプリンタ本体1を示す斜視図である。ホッパ3に収納されたロール紙の紙幅方向を規制するガイド機構31は、右側面部1a、左側面部1b、底面1cの右端部に形成されてホッパ3とプリンタ本体1底部の空間42とを貫通する溝41、一端側をホッパ3前方の空間42に張り出して溝41に挟まれるようにして配置されてホッパ3の底面1cから突出した仕切り板32、空間42に張り出した仕切り板32の一端側に形成された軸部43、軸部43を回動自在に保持する保持部44、仕切り板32を底面1cから突出させる方向に付勢する付勢部材45等から構成されている。溝41及び空間42は仕切り板32が収納される板収納部として機能する。なお、仕切り板32の厚み部分の長さは、溝41の幅よりも短く形成されている。また、付勢部材45は、二枚の板状部材が圧縮ばねに取り付けられて構成されており、一枚の板状部材が仕切り板32の厚み部分を押圧している。
【0018】
図4は、プリンタ本体1を示す縦断側面図である。仕切り板32の一端側に形成された軸部43が回動自在に保持部44に保持されているため、仕切り板32は軸部43を支点に他端側を自由端として回動自在であり、図4に示すように、仕切り板32は、付勢部材45により付勢されてホッパ3の底面1cから突出した実線で示す位置(第1位置)と空間42に収納された破線で示す位置(第2位置)とに変位自在に設けられている。ここに保持機構が実現されている。
【0019】
また、空間42には、発光素子(図示しない)と受光素子(図示しない)とが対向配置された透過型センサから構成される判定部としてのセンサ46が設けられており、第2位置での仕切り板32の自由端がこの発光素子と受光素子との間を通過する位置に位置付けられる(図7参照)。
【0020】
ところで、図4には、ホッパ3から搬送されるロール紙の用紙経路51が示されている。そして、前述した用紙センサ23が、その上面を用紙経路51が通過する位置でプリンタ本体1に設けられている。用紙センサ23は、通常、上面を通過するロール紙を検知している。ところが、ロール紙が用紙切れを起こして用紙センサ23の上面を通過しなくなりロール紙を検知しなくなると、ロール紙を検知しなくなったことに基づく検知信号を後述するマイコン10に送信する。このように、用紙センサ23によってロール紙の用紙切れは検知される。そして、マイコン10は前記検知信号を受信すると、ロール紙の用紙切れについて報知を行う。なお、この報知態様については後述する。
【0021】
図5は、ホッパ3に58mmロール紙が収納されたプリンタ本体1を示す斜視図である。図3と同様に右側面部1aを取り外した状態で示す。このとき仕切り板32は底面1cから突出した第1位置に位置付けられており、底面1cに支えられている58mmロール紙は、左側面部1bと仕切り板32とが紙幅ガイド面をなして紙幅方向への移動が規制されている。
【0022】
図6は、ホッパ3に80mmロール紙が収納されたプリンタ本体1を示す斜視図である。図3と同様に右側面部1aを取り外した状態で示す。80mmロール紙は、右側面部1aと左側面部1bとが紙幅ガイド面をなして紙幅方向への動きが規制されている。そして、仕切り板32は、その厚み部分が80mmロール紙の外周面によって押圧されて、空間42に収納されている。このとき、仕切り板32は付勢部材45によって底面1cから突出させる方向に付勢されているが、80mmロール紙の重量によって空間42に収納された第2位置に位置付けられている。
【0023】
図7は、ホッパ3に80mmロール紙が収納された状態のプリンタ本体1を示す下方から見た斜視図である。図3と同様に右側面部1aを取り外した状態で示し、保持部44及び付勢部材45を省略して示す。センサ46は発光素子を有する発光部46aと受光素子を有する受光部46bとから構成されている。図6で示したように、ホッパ3に80mmロール紙が収納されることによって仕切り板32は押圧されて第2位置に位置付けられる。このとき、仕切り板32の自由端は発光部46aと受光部46bとの間に位置する。
【0024】
通常、発光部46aと受光部46bとの間には障害物が無く光が透過するために透過量は多いところ、仕切り板32の自由端が発光部46aと受光部46bとの間に位置付けられることによって光が遮断されて透過量が減少する。そして、センサ46は、透過率が減少したことに基づく検知信号をマイコン10に送信する。つまり、ホッパ3に収納されたロール紙が80mmロール紙であるということは、仕切り板32の自由端が光を遮断してセンサ46の透過率が減少することによって判定される。
【0025】
図8は、プリンタPが備える各部の電気的接続を示すブロック図である。プリンタPは、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する。)10を備えており、このマイコン10が各部を駆動制御する。マイコン10は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)11にバスライン12を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)13と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)14とが接続されて構成されている。
【0026】
また、CPU11に接続されたバスライン12には、プラテンローラ9、サーマルヘッド21、用紙センサ23、センサ46、外部機器が接続される通信I/F24、各種情報を書き換え自在に記憶する不揮発性メモリであるフラッシュROM25等が接続されている。フラッシュROM25には、各種印字用フォーマットのデータを記憶する印字用フォーマットファイルF1が格納されており、プリンタPの電源が投入されるとRAM14に展開されて使用される。
【0027】
図9は、フォーマットファイルF1を示す模式図である。フォーマットファイルF1は、ロール紙の紙幅に対応付けて紙幅ごとの印字用フォーマットのデータを記憶するものである。フォーマットファイルF1には、58mmロール紙用の印字用フォーマット(以下、58mmフォーマットと称する)と80mmロール紙用の印字用フォーマット(以下、80mmフォーマットと称する)とが選択可能に記憶されている。そして、通信I/F24を介して接続された外部機器等からプリンタPに送信される各種印字データは、選択されている印字用フォーマットに従いRAM14のワークエリアに展開される。
【0028】
図10は、58mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。プリンタPの電源(図示しない)が投入されると、マイコン10は、まず、RAM14に展開されたフォーマットファイルF1を検索して58mmフォーマットのデータを選択する(ステップS1)。そして、外部機器から送信された印字データを58mmフォーマットに従いRAM14のワークエリアに展開し(ステップS2)、サーマルヘッド21及びプラテンローラ9を駆動制御してロール紙を搬送して、この印字データに基づき印字を行いレシートR1(図12参照)として発行する(ステップS3)。
【0029】
図11は、80mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。ホッパ3に80mmロール紙が収納されることで仕切り板32の自由端がセンサ46の発光部46aと受光部46bとの間に位置付けられてセンサ46の透過率が低下すると、センサ46はこの透過率の低下に基づく検知信号をマイコン10に送信し、マイコン10はこの検知信号を受信する(ステップS11)。すると、マイコン10は、フォーマットファイルF1を検索して80mmフォーマットのデータを選択する(ステップS12)。そして、外部機器から送信された印字データを80mmフォーマットに従いRAM14のワークエリアに展開し(ステップS13)、サーマルヘッド21及びプラテンローラ9を駆動制御してロール紙を搬送して、この印字データに基づき印字を行いレシートR2(図13参照)として発行する(ステップS14)。
【0030】
図12は、58mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートR1を示す平面図である。また、図13は、80mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートR2を示す平面図である。印字データとして、商品販売データ処理装置等で一取引ごとに作成される商品販売データを例に示す。図12及び図13に示すように、印字データの内容が同じであっても印字用フォーマットが異なることで、ロール紙には印字データがレイアウト等を異ならせて印字される。このとき、例えば、「お釣り」と「¥610」と間の距離をレシートR1よりもレシートR2の方が長くとられている。また、レシートR2にはレシートR1では印字されていないデータが付加して印字され、例えば、コーヒーカップの図形等がレシートR2では印字されている。
【0031】
図14は、80mmロール紙のニアエンド検知の際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。ホッパ3に80mmロール紙が収納されている場合、その重量によって仕切り板32は第2位置に位置付けられている。
【0032】
ところが、80mmロール紙は使用されることによって用紙がまもなく終わる状態(ニアエンド)に近づくと重量が減少するため、付勢部材45によって付勢されている仕切り板32は、この80mmロール紙の重量減少に伴ってホッパ3の底面1cから突出する第1位置に変位する。このとき、仕切り板32の自由端は、センサ46の発光部46aと受光部46bとの間の位置から離れるため、センサ46の透過量は再び復元する。するとセンサ46はマイコン10に対して透過率の復元に基づく検知信号を送信して、マイコン10はこの検知信号を受信する(ステップS21)。つまりセンサ46は第2位置に位置付けられた仕切り板32が付勢部材45の付勢力によって第1位置に復元したことによりロール紙のニアエンドを検知する第2センサとして機能する。
【0033】
そして、仕切り板32が第1位置に復元したことにより、80mmロール紙がニアエンド状態であることを検知信号により受信したマイコン10は、ホッパ3に収納されている80mmロール紙の残量が僅かであることを報知する(ステップS22)。ステップS12では、通信I/F24を通じて接続された外部機器(図示しない)の表示器(図示しない)に「レシート残量残りわずかです」というようなメッセージを表示させる。なお、報知態様はこれに限られることはなく、例えば、ブザーを設けて鳴動させてもよいし、LED灯を設けて点灯させてもよい。またステップS12では、プラテンローラ9及びサーマルヘッド21の駆動を停止させてもよい。
【0034】
ところで、前述したように、用紙センサ23がロール紙の用紙切れを検知した際にも、ロール紙が用紙切れとなったことが報知される。このとき、ロール紙の用紙切れを報知する報知態様は、ステップS12で行われる報知態様とは異なるものとなる。つまり、センサ46によりロール紙のニアエンドが検知された場合と用紙センサ23によりロール紙の用紙切れが検知された場合とは報知態様を異ならせて報知が行われる。ここで、ロール紙の用紙切れが検知された場合、マイコン10は、外部機器(図示しない)の表示器(図示しない)に「レシートなくなりました」というようなメッセージを表示させる。そして報知態様はこれに限られることはなく、ニアエンドが検知された場合と鳴動音等を異ならせてブザーで報知してもよいし、また、ニアエンドが検知された場合と点滅パターン等を異ならせてLED灯により報知してもよい。なお、ロール紙の用紙切れが検知された場合についても、プラテンローラ9及びサーマルヘッド21の駆動を停止させてもよい。
【0035】
このように本実施の形態によれば、ホッパ3に収納されて紙幅方向の動きが規制されたロール紙の紙幅が判定され、その紙幅に基づく印字用フォーマットが選択され、選択された印字用フォーマットに従って印字データに基づく印字が行われるため、印字用フォーマットの設定変更作業をすることなく異なる紙幅のロール紙を使用することができるようになる。
【0036】
また、仕切り板32をスライド移動等させる操作を必要とせず、ホッパ3にロール紙を収納するだけでロール紙の紙幅方向の動きが規制されるため、ロール紙をプリンタPにセットするに際しての作業性も向上させることができる。
【0037】
さらに、ホッパ3に収納された80mmロール紙の残量が残り少なくなったこと(ニアエンド状態であること)が検知されて報知等されるため、ロール紙の残量に気を使いながら作業する必要がなくなりプリンタP使用者の利便性を向上させることができる。
【0038】
なお、本実施の形態では仕切り板32を一枚だけ設けさせたが、仕切り板32を2枚以上設けさせて、3種類以上の紙幅に対応できるようにさせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の一形態のプリンタを示す斜視図である。
【図2】上部カバーを開いた状態のプリンタを示す斜視図である。
【図3】右側面部を取り外したプリンタ本体を示す斜視図である。
【図4】プリンタ本体を示す縦断側面図である。
【図5】ホッパに58mmロール紙が収納されたプリンタ本体を示す斜視図である。
【図6】ホッパに80mmロール紙が収納されたプリンタ本体を示す斜視図である。
【図7】ホッパに80mmロール紙が収納されたプリンタ本体を示す下方から見た斜視図である。
【図8】プリンタが備える各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図9】フォーマットファイルを示す模式図である。
【図10】58mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】80mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】58mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートを示す平面図である。
【図13】80mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートを示す平面図である。
【図14】80mmロール紙のニアエンド検知の際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
3…ホッパ、9、21…印字機構(プラテンローラ、サーマルヘッド)31…ガイド機構、32…仕切り板、41、42…板収納部(溝、空間)、43、44…保持機構(軸部、保持部)、45…付勢部材、46…判定部、センサ、第2センサ、F1…記憶部(フォーマットファイル)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール紙を搬送して印字を行うプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レシート等として使用されるロール紙には規格化された紙幅があり、このようなロール紙を搬送して印字するプリンタにおいては、ロール紙が収納される用紙収納部(ホッパ)に着脱自在な仕切り板を設けることで、複数種類の紙幅のロール紙を使用できるようにしている。例えば、紙幅が80mmのロール紙を収容可能なホッパに紙幅が58mmのロール紙を収納するとロール紙が紙幅方向に位置ズレして印字ミス等が発生する原因となってしまうため、ホッパに仕切り板を取り付けてロール紙の紙幅方向の移動を規制している。
【0003】
例えば、特許文献1には、仕切り板をホッパにロール紙の紙幅方向にスライド移動自在に設けさせた技術が開示されている。この技術によれば、使用するロール紙の紙幅を変更する毎に仕切り板を着脱する作業をする必要がなくなり、また、使用していない仕切り板を紛失してしまうことも防止される。
【0004】
【特許文献1】特開2002−338095公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、使用するロール紙の紙幅ごとに印字用フォーマットは異なるため、紙幅の異なるロール紙を使用する場合には、印字用フォーマットの設定変更は必須の作業である。なぜなら、例えば、80mm紙幅用の印字用フォーマット設定のまま紙幅が58mmのロール紙を使用してしまうと、ロール紙に対して紙幅をはみ出して印字してしまうことになるからである。しかしながら、印字用フォーマットの設定変更はプリンタの使用者にとって忘れてしまいがちな作業であり、また、一定の操作が必要であるため、機械操作に苦手意識を感じている使用者にとって負担になっている。
【0006】
本発明の目的は、印字用フォーマットの設定変更作業することなく、異なる紙幅のロール紙を使用することができるプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプリンタは、ロール紙が収納されるホッパと、前記ロール紙を搬送して印字を行う印字機構と、前記ホッパに収納された前記ロール紙の紙幅方向の移動を規制するガイド機構と、前記ガイド機構によって紙幅方向の移動が規制された前記ロール紙の紙幅を判定する判定部と、前記ロール紙の紙幅に対応付けて印字用フォーマットを記憶する記憶部を検索し、前記判定された前記ロール紙の紙幅に対応する前記印字用フォーマットを前記記憶部から選択する手段と、前記印字機構を駆動制御し、前記選択された前記印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字を行う手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ロール紙をホッパに収納して紙幅方向の移動をガイド機構により規制させるだけで、そのロール紙の紙幅が判定されて、その紙幅に対応する印字用フォーマットが選択され、選択された印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字が行われるため、印字用フォーマットの設定変更作業をすることなく、異なる紙幅のロール紙を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の一形態を、図1ないし図14に基づいて説明する。本実施の形態のプリンタPは、レシートプリンタへの適用例である。
【0010】
図1は、本発明の実施の一形態のプリンタを示す斜視図である。プリンタPは、ロール紙を収納するプリンタ本体1、回動支持部18によってプリンタ本体1に接続されプリンタ本体1を覆う上部カバー2、上部カバー2に設けられ弾性手段により付勢されプリンタ本体1と上部カバー2との閉状態を保持するセットレバー4等から構成されている。
【0011】
図2は、上部カバー2を開いた状態のプリンタPを示す斜視図である。プリンタ本体1は、ロール紙が収納されるホッパ3、印字機構であるプラテンローラ9及びサーマルヘッド21、ロール紙をカットするカッタ22、ロール紙の用紙切れを検知する用紙センサ23等を備える。本実施の形態のホッパ3は、最大で80mm規格の紙幅を有するロール紙(以下、80mmロール紙と称する)を収納できるように形成されており、ホッパ3に収納された80mmロール紙は、ホッパ3を形成し紙幅ガイド面をなすプリンタ本体1の右側面部1aと左側面部1b(図3参照)とによって紙幅方向の動きが規制されて湾曲した底面1cに支えられる。
【0012】
また、プリンタPを正面から見て、ホッパ3の底面1cの右端部には、仕切り板32が設けられている。仕切り板32は、このホッパ3に58mm規格の紙幅を有するロール紙(以下、58mmロール紙と称する)を収納する際に使用されるものであり、58mmロール紙の紙幅ガイド面をなして紙幅方向の動きを規制する(図5参照)。
【0013】
そして、プリンタ本体1は両側面に設けた掛止部6を備え、この掛止部6に対応して上部カバー2にセットレバー4が設けられている。セットレバー4には、弾性手段としてのレバースプリング5a及び5bが接続され、セットレバー4を回動支持部18方向へ付勢している。
【0014】
セットレバー4は、左右先端部にロック爪16を備え、各ロック爪16は、それぞれ対応する掛止部6とロック状態を保持することができるので、上部カバー2とプリンタ本体1との閉状態のズレが減少し、ロール紙の送紙ミス、印字ミスを未然に防止することができる。
【0015】
図1に示すような上部カバー2が閉じた状態で、セットレバー4を移動させ、ロック爪16と掛止部6とのフックを解除して、図2に示すような上部カバー2を開けた状態にすることができる。
【0016】
そして、ホッパ3へロール紙をセットし、ロール紙から延びるシートをプラテンローラ9へ導出させ、上部カバー2プリンタ本体1を覆うように閉操作し、セットレバー4がロック位置に移動するまで上部カバー2をさらに押し下げ上部カバー2とプリンタ本体1とのロック状態を保持させる。
【0017】
図3は、右側面部1aを取り外したプリンタ本体1を示す斜視図である。ホッパ3に収納されたロール紙の紙幅方向を規制するガイド機構31は、右側面部1a、左側面部1b、底面1cの右端部に形成されてホッパ3とプリンタ本体1底部の空間42とを貫通する溝41、一端側をホッパ3前方の空間42に張り出して溝41に挟まれるようにして配置されてホッパ3の底面1cから突出した仕切り板32、空間42に張り出した仕切り板32の一端側に形成された軸部43、軸部43を回動自在に保持する保持部44、仕切り板32を底面1cから突出させる方向に付勢する付勢部材45等から構成されている。溝41及び空間42は仕切り板32が収納される板収納部として機能する。なお、仕切り板32の厚み部分の長さは、溝41の幅よりも短く形成されている。また、付勢部材45は、二枚の板状部材が圧縮ばねに取り付けられて構成されており、一枚の板状部材が仕切り板32の厚み部分を押圧している。
【0018】
図4は、プリンタ本体1を示す縦断側面図である。仕切り板32の一端側に形成された軸部43が回動自在に保持部44に保持されているため、仕切り板32は軸部43を支点に他端側を自由端として回動自在であり、図4に示すように、仕切り板32は、付勢部材45により付勢されてホッパ3の底面1cから突出した実線で示す位置(第1位置)と空間42に収納された破線で示す位置(第2位置)とに変位自在に設けられている。ここに保持機構が実現されている。
【0019】
また、空間42には、発光素子(図示しない)と受光素子(図示しない)とが対向配置された透過型センサから構成される判定部としてのセンサ46が設けられており、第2位置での仕切り板32の自由端がこの発光素子と受光素子との間を通過する位置に位置付けられる(図7参照)。
【0020】
ところで、図4には、ホッパ3から搬送されるロール紙の用紙経路51が示されている。そして、前述した用紙センサ23が、その上面を用紙経路51が通過する位置でプリンタ本体1に設けられている。用紙センサ23は、通常、上面を通過するロール紙を検知している。ところが、ロール紙が用紙切れを起こして用紙センサ23の上面を通過しなくなりロール紙を検知しなくなると、ロール紙を検知しなくなったことに基づく検知信号を後述するマイコン10に送信する。このように、用紙センサ23によってロール紙の用紙切れは検知される。そして、マイコン10は前記検知信号を受信すると、ロール紙の用紙切れについて報知を行う。なお、この報知態様については後述する。
【0021】
図5は、ホッパ3に58mmロール紙が収納されたプリンタ本体1を示す斜視図である。図3と同様に右側面部1aを取り外した状態で示す。このとき仕切り板32は底面1cから突出した第1位置に位置付けられており、底面1cに支えられている58mmロール紙は、左側面部1bと仕切り板32とが紙幅ガイド面をなして紙幅方向への移動が規制されている。
【0022】
図6は、ホッパ3に80mmロール紙が収納されたプリンタ本体1を示す斜視図である。図3と同様に右側面部1aを取り外した状態で示す。80mmロール紙は、右側面部1aと左側面部1bとが紙幅ガイド面をなして紙幅方向への動きが規制されている。そして、仕切り板32は、その厚み部分が80mmロール紙の外周面によって押圧されて、空間42に収納されている。このとき、仕切り板32は付勢部材45によって底面1cから突出させる方向に付勢されているが、80mmロール紙の重量によって空間42に収納された第2位置に位置付けられている。
【0023】
図7は、ホッパ3に80mmロール紙が収納された状態のプリンタ本体1を示す下方から見た斜視図である。図3と同様に右側面部1aを取り外した状態で示し、保持部44及び付勢部材45を省略して示す。センサ46は発光素子を有する発光部46aと受光素子を有する受光部46bとから構成されている。図6で示したように、ホッパ3に80mmロール紙が収納されることによって仕切り板32は押圧されて第2位置に位置付けられる。このとき、仕切り板32の自由端は発光部46aと受光部46bとの間に位置する。
【0024】
通常、発光部46aと受光部46bとの間には障害物が無く光が透過するために透過量は多いところ、仕切り板32の自由端が発光部46aと受光部46bとの間に位置付けられることによって光が遮断されて透過量が減少する。そして、センサ46は、透過率が減少したことに基づく検知信号をマイコン10に送信する。つまり、ホッパ3に収納されたロール紙が80mmロール紙であるということは、仕切り板32の自由端が光を遮断してセンサ46の透過率が減少することによって判定される。
【0025】
図8は、プリンタPが備える各部の電気的接続を示すブロック図である。プリンタPは、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する。)10を備えており、このマイコン10が各部を駆動制御する。マイコン10は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)11にバスライン12を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)13と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)14とが接続されて構成されている。
【0026】
また、CPU11に接続されたバスライン12には、プラテンローラ9、サーマルヘッド21、用紙センサ23、センサ46、外部機器が接続される通信I/F24、各種情報を書き換え自在に記憶する不揮発性メモリであるフラッシュROM25等が接続されている。フラッシュROM25には、各種印字用フォーマットのデータを記憶する印字用フォーマットファイルF1が格納されており、プリンタPの電源が投入されるとRAM14に展開されて使用される。
【0027】
図9は、フォーマットファイルF1を示す模式図である。フォーマットファイルF1は、ロール紙の紙幅に対応付けて紙幅ごとの印字用フォーマットのデータを記憶するものである。フォーマットファイルF1には、58mmロール紙用の印字用フォーマット(以下、58mmフォーマットと称する)と80mmロール紙用の印字用フォーマット(以下、80mmフォーマットと称する)とが選択可能に記憶されている。そして、通信I/F24を介して接続された外部機器等からプリンタPに送信される各種印字データは、選択されている印字用フォーマットに従いRAM14のワークエリアに展開される。
【0028】
図10は、58mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。プリンタPの電源(図示しない)が投入されると、マイコン10は、まず、RAM14に展開されたフォーマットファイルF1を検索して58mmフォーマットのデータを選択する(ステップS1)。そして、外部機器から送信された印字データを58mmフォーマットに従いRAM14のワークエリアに展開し(ステップS2)、サーマルヘッド21及びプラテンローラ9を駆動制御してロール紙を搬送して、この印字データに基づき印字を行いレシートR1(図12参照)として発行する(ステップS3)。
【0029】
図11は、80mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。ホッパ3に80mmロール紙が収納されることで仕切り板32の自由端がセンサ46の発光部46aと受光部46bとの間に位置付けられてセンサ46の透過率が低下すると、センサ46はこの透過率の低下に基づく検知信号をマイコン10に送信し、マイコン10はこの検知信号を受信する(ステップS11)。すると、マイコン10は、フォーマットファイルF1を検索して80mmフォーマットのデータを選択する(ステップS12)。そして、外部機器から送信された印字データを80mmフォーマットに従いRAM14のワークエリアに展開し(ステップS13)、サーマルヘッド21及びプラテンローラ9を駆動制御してロール紙を搬送して、この印字データに基づき印字を行いレシートR2(図13参照)として発行する(ステップS14)。
【0030】
図12は、58mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートR1を示す平面図である。また、図13は、80mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートR2を示す平面図である。印字データとして、商品販売データ処理装置等で一取引ごとに作成される商品販売データを例に示す。図12及び図13に示すように、印字データの内容が同じであっても印字用フォーマットが異なることで、ロール紙には印字データがレイアウト等を異ならせて印字される。このとき、例えば、「お釣り」と「¥610」と間の距離をレシートR1よりもレシートR2の方が長くとられている。また、レシートR2にはレシートR1では印字されていないデータが付加して印字され、例えば、コーヒーカップの図形等がレシートR2では印字されている。
【0031】
図14は、80mmロール紙のニアエンド検知の際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。ホッパ3に80mmロール紙が収納されている場合、その重量によって仕切り板32は第2位置に位置付けられている。
【0032】
ところが、80mmロール紙は使用されることによって用紙がまもなく終わる状態(ニアエンド)に近づくと重量が減少するため、付勢部材45によって付勢されている仕切り板32は、この80mmロール紙の重量減少に伴ってホッパ3の底面1cから突出する第1位置に変位する。このとき、仕切り板32の自由端は、センサ46の発光部46aと受光部46bとの間の位置から離れるため、センサ46の透過量は再び復元する。するとセンサ46はマイコン10に対して透過率の復元に基づく検知信号を送信して、マイコン10はこの検知信号を受信する(ステップS21)。つまりセンサ46は第2位置に位置付けられた仕切り板32が付勢部材45の付勢力によって第1位置に復元したことによりロール紙のニアエンドを検知する第2センサとして機能する。
【0033】
そして、仕切り板32が第1位置に復元したことにより、80mmロール紙がニアエンド状態であることを検知信号により受信したマイコン10は、ホッパ3に収納されている80mmロール紙の残量が僅かであることを報知する(ステップS22)。ステップS12では、通信I/F24を通じて接続された外部機器(図示しない)の表示器(図示しない)に「レシート残量残りわずかです」というようなメッセージを表示させる。なお、報知態様はこれに限られることはなく、例えば、ブザーを設けて鳴動させてもよいし、LED灯を設けて点灯させてもよい。またステップS12では、プラテンローラ9及びサーマルヘッド21の駆動を停止させてもよい。
【0034】
ところで、前述したように、用紙センサ23がロール紙の用紙切れを検知した際にも、ロール紙が用紙切れとなったことが報知される。このとき、ロール紙の用紙切れを報知する報知態様は、ステップS12で行われる報知態様とは異なるものとなる。つまり、センサ46によりロール紙のニアエンドが検知された場合と用紙センサ23によりロール紙の用紙切れが検知された場合とは報知態様を異ならせて報知が行われる。ここで、ロール紙の用紙切れが検知された場合、マイコン10は、外部機器(図示しない)の表示器(図示しない)に「レシートなくなりました」というようなメッセージを表示させる。そして報知態様はこれに限られることはなく、ニアエンドが検知された場合と鳴動音等を異ならせてブザーで報知してもよいし、また、ニアエンドが検知された場合と点滅パターン等を異ならせてLED灯により報知してもよい。なお、ロール紙の用紙切れが検知された場合についても、プラテンローラ9及びサーマルヘッド21の駆動を停止させてもよい。
【0035】
このように本実施の形態によれば、ホッパ3に収納されて紙幅方向の動きが規制されたロール紙の紙幅が判定され、その紙幅に基づく印字用フォーマットが選択され、選択された印字用フォーマットに従って印字データに基づく印字が行われるため、印字用フォーマットの設定変更作業をすることなく異なる紙幅のロール紙を使用することができるようになる。
【0036】
また、仕切り板32をスライド移動等させる操作を必要とせず、ホッパ3にロール紙を収納するだけでロール紙の紙幅方向の動きが規制されるため、ロール紙をプリンタPにセットするに際しての作業性も向上させることができる。
【0037】
さらに、ホッパ3に収納された80mmロール紙の残量が残り少なくなったこと(ニアエンド状態であること)が検知されて報知等されるため、ロール紙の残量に気を使いながら作業する必要がなくなりプリンタP使用者の利便性を向上させることができる。
【0038】
なお、本実施の形態では仕切り板32を一枚だけ設けさせたが、仕切り板32を2枚以上設けさせて、3種類以上の紙幅に対応できるようにさせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の一形態のプリンタを示す斜視図である。
【図2】上部カバーを開いた状態のプリンタを示す斜視図である。
【図3】右側面部を取り外したプリンタ本体を示す斜視図である。
【図4】プリンタ本体を示す縦断側面図である。
【図5】ホッパに58mmロール紙が収納されたプリンタ本体を示す斜視図である。
【図6】ホッパに80mmロール紙が収納されたプリンタ本体を示す斜視図である。
【図7】ホッパに80mmロール紙が収納されたプリンタ本体を示す下方から見た斜視図である。
【図8】プリンタが備える各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図9】フォーマットファイルを示す模式図である。
【図10】58mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】80mmフォーマットが選択されて印字が行われる際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】58mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートを示す平面図である。
【図13】80mmフォーマットに従い印字データが印字されたレシートを示す平面図である。
【図14】80mmロール紙のニアエンド検知の際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
3…ホッパ、9、21…印字機構(プラテンローラ、サーマルヘッド)31…ガイド機構、32…仕切り板、41、42…板収納部(溝、空間)、43、44…保持機構(軸部、保持部)、45…付勢部材、46…判定部、センサ、第2センサ、F1…記憶部(フォーマットファイル)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙が収納されるホッパと、
前記ロール紙を搬送して印字を行う印字機構と、
前記ホッパに収納された前記ロール紙の紙幅方向の移動を規制するガイド機構と、
前記ガイド機構によって紙幅方向の移動が規制された前記ロール紙の紙幅を判定する判定部と、
前記ロール紙の紙幅に対応付けて印字用フォーマットを記憶する記憶部を検索し、前記判定された前記ロール紙の紙幅に対応する前記印字用フォーマットを前記記憶部から選択する手段と、
前記印字機構を駆動制御し、前記選択された前記印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字を行う手段と、
を備えるプリンタ。
【請求項2】
前記ガイド機構は、
仕切り板と、
前記仕切り板を、前記ホッパ底面から突出して所定の紙幅を有する前記ロール紙の紙幅ガイド面をなす第1位置と前記ホッパ底面に設けられた板収納部に収納された第2位置とに変位自在に保持し、前記仕切り板を前記2位置から第1位置に向けて付勢する付勢部材を有する保持機構と、
を備え、
前記判定部は、前記仕切り板が前記第2位置に変位したことを検知するセンサを有し、当該センサの検知結果に基づき前記ロール紙の紙幅を判定する、請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
前記第2位置に変位した前記仕切り板が前記付勢部材の付勢力によって前記第1位置に復元したことにより前記ロール紙のニアエンドを検知する第2センサを備える、請求項2記載のプリンタ。
【請求項1】
ロール紙が収納されるホッパと、
前記ロール紙を搬送して印字を行う印字機構と、
前記ホッパに収納された前記ロール紙の紙幅方向の移動を規制するガイド機構と、
前記ガイド機構によって紙幅方向の移動が規制された前記ロール紙の紙幅を判定する判定部と、
前記ロール紙の紙幅に対応付けて印字用フォーマットを記憶する記憶部を検索し、前記判定された前記ロール紙の紙幅に対応する前記印字用フォーマットを前記記憶部から選択する手段と、
前記印字機構を駆動制御し、前記選択された前記印字用フォーマットに従い印字データに基づく印字を行う手段と、
を備えるプリンタ。
【請求項2】
前記ガイド機構は、
仕切り板と、
前記仕切り板を、前記ホッパ底面から突出して所定の紙幅を有する前記ロール紙の紙幅ガイド面をなす第1位置と前記ホッパ底面に設けられた板収納部に収納された第2位置とに変位自在に保持し、前記仕切り板を前記2位置から第1位置に向けて付勢する付勢部材を有する保持機構と、
を備え、
前記判定部は、前記仕切り板が前記第2位置に変位したことを検知するセンサを有し、当該センサの検知結果に基づき前記ロール紙の紙幅を判定する、請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
前記第2位置に変位した前記仕切り板が前記付勢部材の付勢力によって前記第1位置に復元したことにより前記ロール紙のニアエンドを検知する第2センサを備える、請求項2記載のプリンタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−118210(P2007−118210A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−309480(P2005−309480)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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