説明

プリント装置及びプリント方法

【課題】用紙のこわさが弱い薄紙であっても、この薄紙にしわを発生させることなくプリントが可能なプリンタ装置及びプリント方法を提供する。
【解決手段】本発明のプリント方法を実施するプリント装置は、感光ドラム2、感光ドラム2上の静電潜像を現像する現像ユニット4、現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写帯電器5、転写されたトナー像を定着する定着ランプ9、用紙を搬送する搬送手段10を備え、この搬送手段10は、感光ドラム2に用紙Pを搬送するトラクタ11と、感光ドラム2体から静電潜像が転写された用紙を搬送する複数の搬送ベルト13と、搬送ベルト13の搬入側に配置された用紙ガイド15とを備え、用紙ガイド15は搬送ベルト13の配列方向に延び、感光ドラム2に向けて凸の湾曲形状を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント装置及びプリント方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、LED等の発光素子やレーザ・ビームを露光手段に用いた電子写真方式のプリント装置は、紙送り手段により用紙を給紙部から一定速度で搬送し、この用紙上に感光ドラムに現像されたトナー像を転写すると共に、これをキセノンランプ,赤外線輻射ヒータ等の非接触型定着手段や熱圧ローラなどの接触型定着手段で用紙上に定着したのち排紙する構成からなる。
【0003】
ところで、上記プリント装置においては、感光ドラムの回転スピードに同期させて用紙を搬送し、同期がとれていない場合には印刷された画像が歪んでしまったり、画像にかすれが生じたりする等の問題が生ずる。
特に、連続紙を印刷するためのプリント装置で非接触型定着手段を用いる場合には、用紙の紙送り機構を構成するトラクタとは別に、定着部付近にトラクタよりやや高速の搬送速度を有するスカッフローラを対向配置して用紙に対して滑りを生じさせている。これにより、連続紙用のプリント装置では、トラクタによって搬送される連続紙に対して適当な張力を持たせて一定速度で搬送し、安定した転写及び定着を達成している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、連続紙と共にカット紙の印刷も行うことのできるプリント装置にあっては、近年、薄紙へプリントすることが要求されるようになってきた。しかしながら、従来のプリント装置は、例えば、約64g/m(55Kg/連)以上の用紙をプリント対象とし、これよりも薄い、例えば、64g/m〜46g/m(40Kg/連)程度の薄紙へプリントするには、以下のような種々の問題があった。
【0005】
ここで、連とは、788mm×1091mmの用紙1000枚分を表す単位で、40Kg/連の用紙とは、1000枚分の重量が40Kgの用紙をいい、厚さの指標として使用されている。
従来のプリント装置で使用する用紙が薄紙の場合には、用紙のこわさが弱いと、用紙搬送手段の構成によっては、作用する張力方向によって用紙にしわが発生する。このしわが、感光ドラム側まで波及すると、このしわのためにトナー像が感光ドラムから用紙に具合良く転写されず、プリントが一部欠けた転写抜けが発生することがある。しかも、このような転写抜けが発生すると、感光ドラム上に残ったトナー像の一部が、引き続くプリントの際に後続の用紙に転写される結果、ゴーストと呼ばれる汚れが生じプリント品質上の問題があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、用紙のこわさが弱くても、しわが発生せず、薄紙のプリントにも対応可能なプリンタ装置及びプリント方法を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明は、潜像担持媒体、該潜像担持媒体上の静電潜像を現像する現像手段、現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段、転写された前記トナー像を前記用紙に定着する定着手段、前記用紙を搬送する搬送手段を備えたプリント装置において、前記搬送手段は、前記用紙の搬送方向でみて前記転写手段よりも上流側に配置され、前記用紙との相対的な滑りを無くした状態で、前記潜像担持媒体に向けて用紙を搬送する第1の搬送手段と、前記用紙の搬送方向でみて前記転写手段よりも下流側に設けられ、前記潜像担持媒体から前記トナー像が転写された用紙との滑りを許容した状態で、前記用紙を搬送する第2の搬送手段とを有し、前記第2の搬送手段は前記用紙の搬入側に用紙ガイドを含み、前記用紙ガイドは、前記第2の搬送手段の幅方向に延びるとともに前記第2の搬送手段の搬送面と交差する断面でみて前記用紙の搬送方向上流側に向けて凸となる湾曲面を有し、この湾曲面に沿って前記第2の搬送手段の前記搬送面に前記用紙を案内する湾曲板からなっている。
【0008】
具体的には、第2の搬送手段はその幅方向でみて複数本の搬送ベルトを有しており、そして、用紙ガイドは、複数本の搬送ベルトの全てに亘って前記幅方向に延びている
また、好ましくは、前記用紙を、少なくとも64g/mよりも薄い薄紙とする。
更に、前記の目的を達成するため、本発明は、潜像担持媒体上に現像されたトナー像を、搬送手段によって搬送されてくる用紙に転写して定着するプリント方法において、前記用紙の搬送方向でみて前記トナー像が転写される転写位置よりも上流側では前記搬送手段と前記用紙との相対的な滑りを無くした状態で前記用紙の搬送をなすとともに、前記転写位置よりも下流側では前記搬送手段と前記用紙との相対的な滑りを許容した状態で前記用紙の搬送をなし、前記用紙を前記下流側の搬送手段の搬送面に搬入する際、前記搬送面と交差する断面でみて前記用紙の搬送方向上流側に向けて凸となる湾曲面に沿って前記用紙を案内する。
【発明の効果】
【0009】
請求項1、2,4の発明によれば、用紙のこわさが弱くても、しわが発生せず、薄紙のプリントにも対応することができる。
つまり、用紙ガイドが前記第2の搬送手段の幅方向に延び、前記用紙の搬入方向に湾曲した湾曲板であるので、用紙が用紙ガイドに案内されて第2の搬送手段に送り込まれ、しわが発生することはない。このため、用紙は、トナー像の転写抜けが発生せず、引き続くプリントに際して後続の用紙に発生するゴーストと呼ばれる汚れが生じず、プリント品質が向上する。
【0010】
また、請求項3の発明によれば、前記用紙が少なくとも64g/mよりも薄い薄紙であって、用紙のこわさが弱くても、用紙ガイドによって用紙が案内されながら、第2の搬送手段に送り込まれるので、しわの発生が防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明のプリント装置及びプリント方法に係る一実施形態を図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。
プリント装置1は、図1に示すように、感光ドラム2の周囲に配置される前帯電器3、現像ユニット4、転写帯電器5、分離帯電器6及びクリーナユニット7並びに後述する予備加熱ランプ8と定着ランプ9とを有し、用紙、例えば連続紙Pを搬送する搬送手段10がこれらの下側に水平方向に配置されている。
【0012】
潜像担持媒体たる感光ドラム2は、有機物感光体等を利用して表面に静電潜像が形成されるドラムで、静電潜像の形成に先立って前帯電器3によって均一に帯電される。感光ドラム2は、LEDやレーザ等の露光手段(図示せず)によって図中矢印Aで示すように露光され、プリントデータに対応した静電潜像が形成される。
現像手段たる現像ユニット4は、感光ドラム2上に形成された静電潜像を乾式トナーあるいは湿式トナーにより現像するもので、ユニット化されてプリント装置1内に収納されている。
【0013】
転写手段たる転写帯電器5は、感光ドラム2上に現像されたトナー像を連続紙Pに転写する帯電器である。転写帯電器5は、分離帯電器6が隣接配置され、トナー像が転写された帯電状態の連続紙Pに交番電圧を印加して除電する。
クリーナユニット7は、連続紙Pへ転写されずに感光ドラム2上に残ったトナー像の一部を掻き落としてクリーニングするユニットで、プリント装置1内に収納されている。
【0014】
予備加熱ランプ8は、連続紙Pの幅方向に配置されて用紙に転写されたトナー像を予備加熱するランプで、例えば、ハロゲンランプ等が使用される。
定着ランプ9は、連続紙P上に転写されたトナー像を溶解し、連続紙P上に定着させるランプで、例えば、キセノンランプなどが使用される。従って、定着ランプ9がトナー像を溶解させるのに十分な発熱量を有していれば、予備加熱ランプ8は必ずしも必要ではない。
【0015】
ここで、両ランプ8,9は、それぞれ内面を反射面とした反射ケースの中に収納され、連続紙Pの紙送りのタイミングに基づいて点灯される。
搬送手段10は、連続紙Pを図1に矢印で示すように搬送するもので、トラクタ11、搬送ベルト13、用紙ガイドたるガイド15、スカッフローラ16,17及び切替爪18等を有している。
【0016】
トラクタ11は、図示しない給紙部に収納された連続紙Pを感光ドラム2へ搬送する第1の搬送手段である。トラクタ11は、連続紙Pを感光ドラム2まで案内する案内板12が感光ドラム2との間に配置されている。ここで、本実施形態のプリント装置1は、連続紙Pにプリントするもので、カット紙にプリントする場合にはカット紙用の供給手段を別途配置する。
【0017】
搬送ベルト13は、転写帯電器5によって感光ドラム2からトナー像が転写された連続紙Pを搬送する第2の搬送手段である。搬送ベルト13は、複数本の帯状ベルトにより構成され、各帯状ベルトには多数の吸引孔13a(図2参照)が設けられている。各ベルトの裏面側には、吸引孔13aに対応させて多数の小孔(図示せず)を設けた吸引装置14が配置されている。従って、連続紙Pは、前記吸引装置14によって複数本の搬送ベルト13上に吸引された状態で搬送されてゆく。
【0018】
ガイド15は、連続紙Pが搬送ベルト13上でしわを発生することがないように抑制するもので、図2に示すように、搬送ベルト13の連続紙Pの搬送方向上流側に設けられ、搬送ベルト13の幅方向に延び、連続紙Pの搬入方向に湾曲した湾曲板である。ガイド15は、搬入側において湾曲面に沿って案内させながら連続紙Pを搬送ベルト13へ搬入させる。
【0019】
スカッフローラ16,17は、一方のスカッフローラ16がトラクタ11よりも若干高い搬送速度で駆動されながらも半クラッチ状態で回転されることにより連続紙Pに搬送方向に張力を加えつつ結果的に連続紙Pをトラクタ11と同じ速度で搬送する。他方のスカッフローラ17は後述する支持アーム24に支持され、スカッフローラ16の回転に対して連れ回る従動ローラである。ここで、スカッフローラ17には、連続紙Pの厚さに応じて張力を変更する変更手段20が設けられている。
【0020】
切替爪18は、厚さに応じて搬送ベルト13から送り出された連続紙Pの搬出方向を切り換えるもので、後述する変更手段20のカム23の切替操作と連動して位置が切り換えられる。即ち、切替爪18は、図示の状態が薄紙の連続紙Pを排出ローラ19側へ排出する場合の位置で、点線が普通の厚さを有する連続紙Pを排出する場合の位置である。
ここで、変更手段20は、図4に示すように、回動アーム21、受け金具22及びカム23を有している。
【0021】
回動アーム21は、支点21aを中心として上側が反時計方向に回動自在で、支持アーム24とブラケット25がねじ止めされている。支持アーム24は、先端側に設けた凹部24aでスカッフローラ17の回転軸17aを支持している。ブラケット25は、回転軸17aとの間に押しばね26を配置し、回転軸17aの凹部24aからの抜け止めを図っている。
【0022】
受け金具22は、カム23の後述するカム面23bが当接する当接片22aを有するL字形の部材で、回動アーム21の上部にねじ止めされている。
カム23は、切替ノブ23aとカム面23bとを有し、連続紙Pの厚さに応じて搬送方向に引っ張る張力を2段階に変更する。但し、カム23は、連続紙Pの厚さに応じて張力を変更できれば、カム面23bの形状を多角形状に成形することで多段階に変更したり、あるいはカム面23bを曲面に成形することで連続的に変更するようにしてもよい。
【0023】
プリント装置1は以上のように構成され、以下に述べるプリント方法によって普通紙や薄紙にトナー像がプリントされる。
先ず、感光ドラム2は、前帯電器3で均一に帯電された後、図示しない露光手段によって図中矢印Aで示すように露光され、プリントデータに対応した静電潜像が形成される。
次に、感光ドラム2上に形成された静電潜像は、現像ユニット4によって現像されてトナー像となる。
【0024】
次いで、感光ドラム2上に現像されたトナー像は、トラクタ11により図示しない給紙部から案内板12を介して搬送されてくる普通紙、例えば、約64g/m(55Kg/連)以上の連続紙Pに転写帯電器5からの電荷によって転写される。このとき、変更手段20においては、予めカム23の切替ノブ23aを操作して普通紙のプリント状態に切り替え、切替爪18を図1に点線で示す位置に切り替えておく。また、トナー像が転写された連続紙Pは、分離帯電器6によって帯電された電荷が除電され、感光ドラム2に静電的に吸着した連続紙Pの吸着力を低下させて連続紙Pの感光ドラム2からの分離を容易にする。
【0025】
このようにしてトナー像が転写された連続紙Pは、ガイド15によって搬送ベルト13へと案内され、搬送ベルト13とスカッフローラ16,17からの張力によって搬送されてゆく。このとき、ガイド15は、搬送ベルト13の幅方向に延び、連続紙Pの搬入方向に湾曲している。従って、連続紙Pは、ガイド15の湾曲面に沿って搬送ベルト13へ案内され、しわが発生することはない。このため、連続紙Pは、搬送ベルト13が複数本の帯状ベルトにより構成された分割型のベルトであるが、ガイド15によってしわのない状態で搬送ベルト13に送り込まれる。このように、連続紙Pは、しわのない状態で吸引装置14によって搬送ベルト13上に吸引されて搬送されてゆき、感光ドラム2側にもしわが発生することがない。従って、感光ドラム2上に現像されたトナー像は、感光ドラム2から連続紙Pに具合良く転写され、転写抜けが発生することがないので、引き続くプリントの際に後続の連続紙P上にゴーストと呼ばれる汚れが生ずることもない。
【0026】
そして、搬送ベルト13上を搬送された連続紙Pは、予備加熱ランプ8で予備加熱され、転写されたトナー像が定着ランプ9からの熱によって溶解して定着される。
しかる後、トナー像が定着された連続紙Pは、図1に点線で示す位置に切り替えられた切替爪18に案内されて下方に配置した排紙ホッパ(図示せず)へと点線で示すように送り出される。
【0027】
一方、例えば、64g/m〜46g/m(40Kg/連)程度の薄紙へプリントするときには、変更手段20において、カム23の切替ノブ23aを操作して薄紙のプリント状態に切り替え、連動する切替爪18も図1に実線で示す位置に切り替えておく。
即ち、薄紙にプリントするときには、切替ノブ23aを図4において反時計方向へ回動し、カム面23bで受け金具22の当接片22aを押圧する。すると、変更手段20においては、図3に示すように、回動アーム21が受け金具22と共に支点21aを中心として上側が反時計方向に回動する。これにより、支持アーム24に支持されたスカッフローラ17が図4において左上方へ僅かに移動し、スカッフローラ17とスカッフローラ16とのニップ圧、従って連続紙Pを搬送方向へ引っ張る張力が小さくなるように変更される。
【0028】
これにより、プリント装置1においては、トナー像が定着された連続紙Pは切替爪18によって排出ローラ19側へと排出される。また、プリント装置1は、薄紙の連続紙Pを搬送するときの張力が、普通紙から薄紙に対応した小さい値に変更され、搬送中に連続紙Pがトラクタ11から外れたり、連続紙Pのスプロケット孔が破損したり連続紙P自体が破れてしまうことが防止される。
【0029】
尚、上記実施形態は、連続紙にプリントする場合について説明したが、カット紙であっても本発明を適用可能なことは言うまでもない。
また、薄紙の連続紙Pは、こわさが弱いと、トラクタ11のピンと連続紙Pのスプロケット孔との噛み合い状態が安定せず外れ易い。このため、トラクタ11は、ピンの長さを普通紙の場合に比べて長く設定し、噛み合い状態を安定させるとよい。
【0030】
更に、搬送ベルト13の位置には、通常、用紙の有無を検出する図示しない検知レバーが設けられるが、薄紙の場合、連続紙Pのミシン目が検知レバーと干渉して破れることがある。このため、前記検知レバーは、用紙と接する先端部分を滑らかに加工することによって、干渉に伴う破れを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のプリント方法を適用したプリント装置の概略構成図である。
【図2】図1のプリント装置に設けた用紙ガイドを示す斜視図である。
【図3】図1のプリント装置に設けた変更手段の作動を説明する側面図である。
【図4】図1のプリント装置に設けた変更手段を示す側面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 プリント装置
2 感光ドラム
3 前帯電器
4 現像ユニット
5 転写帯電器
6 分離帯電器
7 クリーナユニット
8 予備加熱ランプ
9 定着ランプ(定着手段)
10 搬送手段
11 トラクタ(第1の搬送手段)
12 案内板
13 搬送ベルト(第2の搬送手段)
14 吸引装置
15 ガイド(用紙ガイド)
16,17 スカッフローラ
18 切替爪
19 排出ローラ
20 変更手段
21 回動アーム
22 受け金具
23 カム
24 支持アーム
25 ブラケット
26 ばね
P 連続紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
潜像担持媒体、該潜像担持媒体上の静電潜像を現像する現像手段、現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段、転写された前記トナー像を前記用紙に定着する定着手段、前記用紙を搬送する搬送手段を備えたプリント装置であって、
前記搬送手段は、
前記用紙の搬送方向でみて前記転写手段よりも上流側に配置され、前記用紙との相対的な滑りを無くした状態で、前記潜像担持媒体に向けて用紙を搬送する第1の搬送手段と、
前記用紙の搬送方向でみて前記転写手段よりも下流側に設けられ、前記潜像担持媒体から前記トナー像が転写された用紙との滑りを許容した状態で、前記用紙を搬送する第2の搬送手段とを有し、
前記第2の搬送手段は前記用紙の搬入側に用紙ガイドを含み、
前記用紙ガイドは、前記第2の搬送手段の幅方向に延びるとともに前記第2の搬送手段の搬送面と交差する断面でみて前記用紙の搬送方向上流側に向けて凸となる湾曲面を有し、この湾曲面に沿って前記第2の搬送手段の前記搬送面に前記用紙を案内する湾曲板からなることを特徴とするプリント装置。
【請求項2】
前記第2の搬送手段は、その幅方向でみて複数本の搬送ベルトを有し、
前記用紙ガイドは、前記複数本の搬送ベルトの全てに亘って前記幅方向に延びている、請求項1のプリント装置。
【請求項3】
前記用紙が、少なくとも64g/mよりも薄い薄紙である、請求項1又は2のプリント装置。
【請求項4】
潜像担持媒体上に現像されたトナー像を、搬送手段によって搬送されてくる用紙に転写して定着するプリント方法であって、
前記用紙の搬送方向でみて前記トナー像が転写される転写位置よりも上流側では前記搬送手段と前記用紙との相対的な滑りを無くした状態で前記用紙の搬送をなすとともに、前記転写位置よりも下流側では前記搬送手段と前記用紙との相対的な滑りを許容した状態で前記用紙の搬送をなし、
前記用紙を前記下流側の搬送手段の搬送面に搬入する際、前記搬送面と交差する断面でみて前記用紙の搬送方向上流側に向けて凸となる湾曲面に沿って前記用紙を案内することを特徴とするプリント方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−18000(P2007−18000A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−250521(P2006−250521)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【分割の表示】特願平9−182447の分割
【原出願日】平成9年7月8日(1997.7.8)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【出願人】(597096769)ティーディーエス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】