説明

プロゲステロン含有経膣投与用錠剤およびその調製法

【課題】奇形児を誘引する恐れのない、経膣投与に適したプロゲステロン錠剤の提供。
【解決手段】微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを徐々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し;該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得;該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し;ついで該他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤の調製法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロゲステロン含有医薬組成物の調製、さらに詳しくは、プロゲステロンの経膣デリバリー用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
1950年代の発見以来、合成経口用プロゲステロンが種々の婦人科症状に用いられている。しかしながら、合成化合物には潜在的に男性ホルモン活性があり、その奇形児発生の恐れのため、補助生殖技法(assisted reproductive technology; ART)において自由に使用することが阻まれている。
さらに、ホルモン置換療法(hormonal replacement therapy; HRT)で用いられいる合成プロゲステロンは、心臓血管系およびリポ蛋白代謝において女性ホルモンの逆効果が部分的に生じる(Lobo, Am. J. Obstet. Gynecol. 166 (1992), 1997-2004; Fahraeus et al., Eur. J. Clin. Invest. 13 (1983), 447-453; Ottosson et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 151 (1985), 746-750; Knopp, Am. J. Obstet. Gynecol. 158 (1988), 1630-1643; Crook et al., 166 (1992) 950-954)。
【0003】
天然のプロゲステロンは、リポ蛋白代謝の危険をもたらしたり、奇形児を誘引する男性ホルモン活性が全くない。さらに、それは血管に対して直接有利な効果を有している(Jiang et al., Eur. J. Pharmacol. 211 (1992), 263-167)。
天然のプロゲステロンの利用における主な困難性は、その投与経路である。経口投与では、急速かつ広範囲な腸および肝臓での代謝により、その取り込みがさまたげられ、血清中濃度の維持の低下およびバイオアヴェイラビリテイの低下をもたらす。(Adlercreutz et al., J. Steroid Biochem. 13 (1980), 231-244; Arafat et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 159 (1988), 1203-1209; Whitehead et al., Br. Med. J. 280 (1980), 825-827; Ottosson et al., Brit. J. Obstet. Gynecol. 91 (1984), 1111-1119; Padwick et al., Fertil. Steril. 46 (1986), 402-407; Nahoul et al., Maturitas 16 (1993), 185-202; Nillus et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 110 (1971), 470-477; Chakmakjian et al., J. Reprod. Med. 32 (1987), 443-448)。筋肉注射では充分な吸収が得られるが、痛く、局所刺激や冷膿瘍の原因となり(Devroey et al., Int. J. Fertil. 34 (1989), 188-193)、熟練した医者が投与しなければならず、しばしば患者の承諾が得られないことになる。
【0004】
これらの理由から、経膣投与が天然プロゲステロンのデリバリーに最も確立した方法になっている。プロゲステロンは膣から容易に投与することができ、そこからは吸収が大きく、また経膣投与したとき肝臓での初回通過代謝を避け得る。 多くの経膣投与用処方が試みられており、ほとんどは座薬であり(Price et al., Fertil. Steril. 39 (1983), 490-493; Norman et al., Fertil. Steril. 56 (1991), 1034-1039; Archer et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 173 (1995), 471-478)、ゼラチンカプセルとして(Devroey et al., Int. J. Fertil. 34 (1989), 188-193; Smitz et al., Hum. Reprod. 2 (1992), 309-314; Miles et al., Fertil. Steril. 62 (1994), 485-490),また最近ではバイオ接着ゲルとして( Fanchin et al., Obstet. Gynecol. 90 (1997), 396-401; Ross et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 177 (1997), 937-941)試みられている。
【0005】
座薬は容易に挿入できるが、体温で溶け、経膣放出が妨げられる。微細プロゲステロンを含む経口ゼラチンカプセルも膣投与に用いられている(Devroey et al., Int. J. Fertil. 34 (1989), 188-193; Smitz et al., Hum. Reprod. 2 (1992), 309-314; Miles et al., Fertil. Steril. 62 (1994), 485-490)が、小さいカプセルを膣内に挿入することは困難で、適切な血清濃度を達成するためには600―800mgもの大きな用量が要求される(Smitz et al., Hum. Reprod. 2 (1992), 309-314; Miles et al., Fertil. Steril. 62 (1994), 485-490; Bourgain et al., Hum. Reprod. 5 (1990), 537-543)。
【0006】
米国特許第5,084,277号および 第5,116,619号(いずれもGreco等)にはプロゲステロン含有錠剤の調製法およびその調製された錠剤が記載されている。グレコ等(Greco et al.)の方法は、プロゲステロンの湿潤顆粒を錠剤にする方法である。当該技術分野でよく知られているように、湿潤顆粒法は錠剤にするまでに数工程を要する。それらの工程により湿潤顆粒法による錠剤の製造コストが著しく高くつく。特に、湿潤顆粒法よりも少ない工程からなり主要物質が乾燥状態で錠剤化できる「直接圧縮」法と比べると高い。グレコ等は、入手可能なプロゲステロンがバルク特性を有し、ARTに用いるのに必要な濃度(典型的には、1000mg錠当たりプロゲステロン約50−100mg)にするには直接圧縮法は不適切であるため、湿潤顆粒技術を用いている。グレコは、経済的により好ましい直接圧縮法によるプロゲステロンの錠剤化を如何にすれば可能であるかについて何らの示唆も示してはいない。
プロゲステロン含有錠剤の調製に湿潤顆粒法を用いると錠剤に発泡剤を配合することができない。錠剤を経膣投与する場合に、発泡剤を配合すれば、発泡剤が錠剤の溶解ならびにプロゲステロンの血流中への吸収を助けるため有用である。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、プロゲステロンの経膣デリバリー用錠剤の調製法ならびにプロゲステロン含有錠剤を提供するものである。
本発明の好ましい態様によれば、
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し、
ついで該他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する
工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤の調製法を提供するものである。
【0008】
本発明の他の好ましい態様によれば、
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し、
ついで該発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する
工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤の調製法を提供するものである。
【0009】
本発明のさらに他の好ましい態様によれば、
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
第1潤滑剤を篩にかけて篩分け第1潤滑剤を得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、該篩分け第1潤滑剤および第1充填剤または崩壊剤から選ばれる物質と混合して、第1混合物を調製し、
該第1混合物を、乾燥粉末を結合する結合剤と混合して、第2混合物を調製し、
発泡剤と第2充填剤の第1量とを均質に混合して第3混合物を調製し、
該第3混合物を篩にかけて篩分け第3混合物を得、ついで該篩分け第3混合物を該第2混合物と均質に混合して第4混合物を調製し、
該第4混合物を該第2充填剤の第2量と均質に混合して第5混合物を調製し、
第2潤滑剤および鹸化剤または第3潤滑剤から選ばれる物質を篩にかけて、それぞれ、篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤を得、
該篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤と該第5混合物とを均質に混合して第6混合物を調製し、
ついで該第6混合物を直接圧縮により打錠して錠剤を調製する
工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤の調製法を提供するものである。
【0010】
本発明の好ましい態様では、微粒子化プロゲステロンと混合される水の量が微粒子化プロゲステロンの量の約25−28重量%である。
本発明の他の好ましい態様では、水を約6−9ml/分の速度で、約25−33.3rpmの混合速度で該微粒子化プロゲステロンに添加する。
【0011】
本発明の他の好ましい態様では、第1潤滑剤を、約400-450ミクロン、好ましくは約425ミクロンの孔径を有する篩を通して篩分けする。
本発明の他の好ましい態様では、第3混合物を、第2混合物と混合する前に、約400-450ミクロン、好ましくは約425ミクロンの孔径を有する篩を通して篩分けする。
本発明の他の好ましい態様では、篩分け第2潤滑剤および該篩分け第3潤滑剤を、第5混合物と混合する前に、約100−150ミクロン、好ましくは125ミクロンの孔径を有する篩を通して篩分けする。
【0012】
本発明の好ましい1態様では、湿潤した微粒子化プロゲステロンの乾燥を、約55℃−約60℃の温度で行なう。
本発明の他の好ましい態様では、全混合工程を約15℃−30℃の温度で行なう。
【0013】
本発明の好ましい1つの態様では、該第1潤滑剤が二酸化ケイ素(コロイド無水シリカ)である。
本発明の他の好ましい態様では、第1充填剤または崩壊剤から選ばれる物質が、本技術分野においてよく知られているコーンスターチ1500またはがトウモロコシ(トウモロコシの実)、ジャガイモ、または小麦から得られるデンプンの如き良好な流動性を有するデンプンである。
本発明の好ましい態様では、乾燥粉末を結合する結合剤がポリビニルピロリドン(ポビドン)、例えばポビドン30である。
【0014】
本発明の他の好ましい態様では、該第2充填剤が天然資源から得られるものであり、さらに好ましくはラクトースまたは本質的にラクトースからなる組成物(例えば、この技術分野でよく知られ、市販されているポリビニルピロリドンとラクト−スとの混合物である、ルデイプレス(ludipress))である。
【0015】
本発明の好ましい態様では、該発泡剤が、医薬上許容されるカルボン酸またはジカルボン酸、例えばアジピン酸または酒石酸と、HCO3-の医薬上許容される塩、例えば重炭酸ナトリウムとの混合物である。好ましくは、該酸と重炭酸塩が-COOH基の過剰モル量を与える量で存在する。
【0016】
本発明の他の好ましい態様では、該第2充填剤の第1部分および第2部分が一般的に同じサイズのものである。
【0017】
本発明の好ましい1態様では、発泡剤が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合の前に調製される。本発明の他の好ましい態様では、該発泡剤が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合の際にその混合処理の1部としてその場で調製される。
本発明の好ましい態様では、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤とを非均質的に混合し、得られる非均質混合物を約400-450ミクロン、好ましくは約425ミクロンの平均孔径を有する篩を通して該第3混合物を得る。
本発明の好ましい態様では、該発泡剤が錠剤の約6−10重量%、好ましくは約8重量%含まれる。
【0018】
本発明の好ましい1態様では、該第2混合物と該第3混合物とを均質混合して該第4混合物を得る工程が、該第2混合物と該第3混合物とを非均質的に混合して非均質混合物を得、該非均質混合物を約400-450ミクロン、好ましくは約425ミクロンの平均孔径を有する篩を通して該第4混合物を得ることからなる。
【0019】
本発明の好ましい態様では、該第2潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、および当該技術分野で潤滑剤としての機能を有することが知られている燐酸塩から選ばれる。
本発明の他の好ましい態様では、鹸化剤または第3潤滑剤から選ばれる物質がラウリル硫酸ナトリウムである。
【0020】
本発明の他の好ましい態様によれば、微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し;該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得;該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し;ついで該他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する工程によって調製される錠剤をも提供するものである。
【0021】
本発明の他の好ましい態様によれば、微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し;該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得;該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し;ついで該発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する工程によって調製される錠剤を提供するものである。
【0022】
本発明の他の好ましい態様によれば、微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し;該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得;第1潤滑剤を篩にかけて篩分け第1潤滑剤を得;該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、該篩分け第1潤滑剤および第1充填剤または崩壊剤から選ばれる物質と混合して、第1混合物を調製し;該第1混合物を、乾燥粉末を結合する結合剤と混合して、第2混合物を調製し;発泡剤と第2充填剤の第1量とを均質に混合して第3混合物を調製し;該第3混合物を篩にかけて篩分け第3混合物を得;ついで該篩分け第3混合物を該第2混合物と均質に混合して第4混合物を調製し;該第4混合物を該第2充填剤の第2量と均質に混合して第5混合物を調製し;第2潤滑剤および鹸化剤または第3潤滑剤から選ばれる物質を篩にかけて、それぞれ、篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤を得;該篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤と該第5混合物とを均質に混合して第6混合物を調製し;ついで該第6混合物を直接圧縮により打錠して錠剤を調製する工程によって調製される錠剤を提供するものである。
【0023】
本発明の好ましい態様によれば、プロゲステロン約6-20重量%および発泡剤約5-12重量%を含有する錠剤を提供するものである。本発明の好ましい態様では、プロゲステロン約8-12重量%を含有する錠剤を提供するものである。本発明の好ましい態様では、発泡剤約6-8重量%を含有する錠剤を提供するものである。
【0024】
好ましい形態の詳細な説明
本発明は、以下の例示的および非制限的記述ならびに本発明の好ましい形態の実施例を通じてよく理解されるであろう。
【実施例1】
【0025】
錠剤の製法
工程1:微粒子化プロゲステロン1000gに蒸留水280gを加え、30分間かけて、プラネタリーミキサーを用いて混合した。混合後湿潤した微粒子化プロゲステロンを約4−5mmの厚さに、パンの上に広げ、ついでこのパンを58℃のオーブンに入れた。微粒子化プロゲステロンの水分が実質的に0%に減少したときに、乾燥した微粒子化プロゲステロンを直ちに以下に述べる工程2に使用するか、或いは工程2の後半で使用するため、乾燥、封緘した容器に保存した。
工程2:コロイド状無水シリカ(アエロジル380;25g)を425ミクロンの孔径を有するラッセル篩で篩いにかけ、アンゲルスマン(Angelsman)ミキサーを用いて、32RPMで、工程1で得た微粒子化プロゲステロン1000g、およびトウモロコシ1500デンプン2100gを10分間混合し、"混合物A"を調製した。10分間の撹拌の終わりに、490gのポビドン30を混合物Aに加え、さらに10分間撹拌し、"混合物B"を調製した。
工程3:乳糖(Ludipress, BASF,3800g)、アジピン酸(570g)および重炭酸ナトリウム(430g)をアンゲルスマン(Angelsman)ミキサーを用いて、32RPMで、10分間室温で混合した。ついで、混合物を425ミクロンの孔径を有するラッセル篩で篩いにかけ、"混合物C"を調製した。
工程4:混合物Bと混合物Cをアンゲルスマン(Angelsman)ミキサーを用いて、32RPMで、10分間室温で混合し、"混合物D"を得た。
工程5:混合物D(8415g)と乳糖(Ludipress, 3800g)をアンゲルスマン(Angelsman)ミキサーを用いて、32RPMで、10分間室温で混合し、"混合物E"を得た
工程6:ステアリン酸マグネシウム(230g)とラウリル硫酸ナトリウム(50g)を125ミクロンの孔径を有するラッセル篩で篩いにかけ、このステアリン酸マグネシウムとラウリル硫酸ナトリウムを混合物Eとアンゲルスマン(Angelsman)ミキサーを用いて、20分間室温で混合し、"混合物F"を得た。
工程7:混合物FをEko Korsch Press を用いて、直接圧縮し、錠剤を得た。この実施例に掲げた成分の量は1錠当たり約100mgのプロゲステロンを含有する10,000錠を作製するに適した量である。
【実施例2】
【0026】
上記方法を用いてプロゲステロン90−110mgを含有する総重量1187−1312mgの錠剤を得た。
【実施例3】
【0027】
実施例1に記載の方法を充填剤(Ludipress) の量を2倍に変更して、平均50mgのプロゲステロンを含有する錠剤を得た。
【実施例4】
【0028】
本発明に従って製造された錠剤の薬物動態と臨床使用を以下のように評価した:50人の完全(intact)子宮を有する閉経後の健康な婦人、その内39人は未熟性閉経(premature menopause) の人、その内11人は真の閉経人、これら全ての人はホルモン置換治療(HRT)を受け、ホルモン(プロゲステロン、その他のホルモン)の基礎状況(baseline profile) および他の生化学(ビリルビン、コレステロールなど)を決定するために血液サンプルを提出した。血液サンプルを、絶食状態の評価の初日の午前8時に、肘静脈に導入された静脈内留置カテーテルで採取した。エストロゲン非投与閉経後の婦人を、内因性プロゲステロンの分泌と膣粘膜吸収に対するエストローゲンの影響による混乱を避けるために、選んだ(Villanueva et al., Fertil. Steril. 35(1981), 433-437)。
婦人たちは、プラスチック投与器でプロゲステロン膣錠を自分で投与し、20分間横たわった。プロゲステロン血液濃度測定のため、膣に挿入後、0.5、1、2、4、6、8、10、12および24時間目に繰り返し採血した。血液を1時間室温に置き、凝固させた。その後血清を遠心分離し、分析するまで−20℃で保管した。
薬剤の臨床使用を評価するために、婦人たちは0日目に投与されたと同じ量を含有する本発明に従って作製された錠剤を1日目から開始し1日2回投与し、各挿入後20分間横たわった。14日と30日目に、基礎状況(baseline)と比較のために、対象が断食状態にある朝のうちに採血した。
評価に参加した50人の婦人の内20人に50mgのプロゲステロン含有錠剤を割り当て、残りの参加者は100mgのプロゲステロン含有錠剤を投与した。参加者の基礎状況(baseline)の詳細は表Iに要約した。
【0029】
【表1】

【0030】
本発明に従って作製した50mgプロゲステロン含有錠の単回膣投与は血漿プロゲステロン濃度の急速な増加を示した。評価の0日目に採血した血液サンプルから得られた平均最高血漿濃度(Tmax)、平均放出ハーフライフ(T1/2)(mean elimination half-life)、最高血漿濃度(Cmax)およびAUC(曲線下領域、即ち観察された血漿プロゲステロンの総量)を表IIに要約した。
【0031】

【表2】

【0032】
表IIIに示すとおり、1日2回継続的に投与し、14日後と30日後の血漿Pレベルが0日目の基礎状況(baseline)の値に比べ有意に高くなった。卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、エストラジオール、コルチゾール、デヒドロエピエンドステロンスルフェート、またはアルドステロンの血漿濃度において、統計的有意差が基礎状態値群と本発明の錠剤の継続的投与後の群の間には認められなかった。同様に、血漿グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ、アルカリフォスファターゼ、コレステロール、トリグリセライド、高密度リポタンパク、低密度リポプロテインおよび超低密度リポプロテインの血漿濃度は基礎状況測定値と1日2回投与の14日目と30日目の測定値間に有意な変化がなかった。
【0033】
【表3】

【実施例5】
【0034】
本発明に従って製造された錠剤の効果について、以下のようにして公知の錠剤の効果と比較した:
ホルモン置換治療(HRT)を受けている完全子宮を有する閉経した13人の健康な婦人が病歴、身体的および産婦人科的試験で完全な医学的評価を受け、比較試験前の2週間HRTを中断するように指示された。
【0035】
パートA:ゼラチンカプセルに入れた微粒子化プロゲステロンの単回投与の薬物動態(Utrogestan, Basins-Iscovesco(Paris, France)製造)
参加者はエチニルエストラジオール(Estrofem, Novo-Nordisk, Denmark)を1日4mgを14日間経口投与された。14日目の午前8時に絶食状態で静脈内留置カテーテルを肘静脈に導入し、血液を基礎状況(baseline)のプロゲステロンとエストロゲン値を測定するために採取した。ついで、婦人達は100mgのプロゲステロン含有ゼラチンカプセル1個を膣上部に自分で挿入するように指示された。膣に挿入後、1/2、1、2、4、6、8、10、12、および24時間目に、プロゲステロン濃度を測定のために繰り返し採血した。
【0036】
パートB:本発明に従う膣錠の型の微粒子化プロゲステロンの単回投与の薬物動態
2週間の休止(washout)後、パートAと同じ対象者に再び4mgのエチニルエストラジオール(Estrofem)を14日間投与した。14日目に、パートAと同じ操作を繰り返した。但し、この時はプラスチック投与器を用い100mgのプロゲステロン含有本発明に従う発泡性錠剤を挿入するよう指示された。プロゲステロン濃度を測定のための採血はパートAと同じ間隔で行った。
試料はImmulite エンザイムイミュノアッセイ(Diagnostic Products Corporation, Los Angeles, CA) を用い検定し、血漿プロゲステロン(SI変換ファクター3.18;感度1.2ng/ml(0.6nmol/L、変数精度の内外検定係数<10%))およびエストラジオール(E)(SI変換ファクター3.67;感度0.2pg/ml(44pmol/L、変数精度の内外検定係数<10%))を測定した。濃度曲線から計算した薬物動態パラメーターについて2つの試験群間をウイルコキソン2−サンプル試験、クラスカル-ヴァリス試験および分散分析(ANOVA)によって比較した。ステューデントのT検定は2つの処理パートのエストロゲン濃度を比較するために用いた。
表IVは実施例5に試験に参加した13人の婦人の基礎状況(baseline)項目を要約した。
【0037】
【表4】

【0038】
評価の0日目に採血した血液サンプルから得られた平均最高血漿濃度(Tmax)、平均放出ハーフライフ(T1/2)(mean elimination half-life)、最高血漿濃度(Cmax)およびAUC(曲線下領域、即ち観察された血漿プロゲステロンの総量)を表Vに要約した。
【0039】
【表5】

【0040】
本発明に従う膣投与用錠剤とゼラチンカプセルの型にした両方の100mgの微細粒化プロゲステロンの単回投与は投与後2.5-3時間以内で血漿プロゲステロン濃度の同様な急速な増加を示した。2つの群間の統計学的分散の有意差は公知のゼラチンカプセルよりも、本発明の錠剤に関し、より予測し得るTmaxを示す。
【0041】
上記実施例で説明した成分の量および割合は単に例示であり、そしてこれらの量および割合は本発明の範囲内で変えられる。例えば、実施例1において、発泡剤の量は実施例1で記載の方法の最終産物である錠剤の約8重量%である。しかし、発泡剤が発明の実施の際に省略されてもよいし、あるいは錠剤の約12重量%までの量に含めてもよい。好ましくは発泡剤の割合は錠剤の約5−12重量%、より好ましくは6−8重量%である。同様に、プロゲステロンの割合は錠剤の約20重量%まで、好ましくは約6−20重量%、より好ましくは約8−12重量%である。
明快にするために、別々の具体化の文脈で記載している発明の種々の特徴は結合し1つの具体例にしてもよいと理解される。逆に、1つの具体例の文脈に略して記載している発明の種々の特徴は別々に、あるいは適当なサブコンビネイションの形しにしてもよい。
また、本発明は特に上に記し、示したことによって限定されないと当業者によって理解される。むしろ本発明の範囲は請求の範囲(claims)によってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し、
ついで該他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する
工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤の調製法。
【請求項2】
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し、
ついで該発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する
工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤を調製する請求項1の方法。
【請求項3】
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
第1潤滑剤を篩にかけて篩分け第1潤滑剤を得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、該篩分け第1潤滑剤および第1充填剤または崩壊剤から選ばれる物質と混合して、第1混合物を調製し、
該第1混合物を、乾燥粉末を結合する結合剤と混合して、第2混合物を調製し、
発泡剤と第2充填剤の第1量とを均質に混合して第3混合物を調製し、
該第3混合物を篩にかけて篩分け第3混合物を得、ついで該篩分け第3混合物を該第2混合物と均質に混合して第4混合物を調製し、
該第4混合物を該第2充填剤の第2量と均質に混合して第5混合物を調製し、
第2潤滑剤および鹸化剤(saponificant)または第3潤滑剤から選ばれる物質を篩にかけて、それぞれ、篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤を得、
該篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤と該第5混合物とを均質に混合して第6混合物を調製し、
ついで該第6混合物を直接圧縮により打錠して錠剤を調製する
工程からなる、全身用プロゲステロンの経膣投与用錠剤を調製する請求項2の方法。
【請求項4】
該第1潤滑剤を、約400-450ミクロンの孔径を有する篩を通して篩分けする、請求項3の方法。
【請求項5】
該第1潤滑剤を、孔径約425ミクロンの篩を通して篩分けする、請求項4の方法。
【請求項6】
該第3混合物を、約400-450ミクロンの孔径を有する篩を通して篩分けする、請求項3−5のいずれかの方法。
【請求項7】
該孔径が約425ミクロンである、請求項6の方法。
【請求項8】
該篩分け第2潤滑剤および該篩分け第3潤滑剤を、約100−150ミクロンの孔径を有する篩を通して篩分けする、請求項3−7のいずれかの方法。
【請求項9】
該孔径が約125ミクロンである、請求項8の方法。
【請求項10】
該第1潤滑剤が二酸化ケイ素(コロイド無水シリカ)である請求項3−9のいずれかの方法。
【請求項11】
該第1充填剤または崩壊剤から選ばれる物質が良好な流動性を有するデンプンである請求項3−10のいずれかの方法。
【請求項12】
該デンプンがトウモロコシ(トウモロコシの実)、ジャガイモ、または小麦から得られるものである請求項11の方法。
【請求項13】
該デンプンがコーンスターチ1500である請求項12の方法。
【請求項14】
乾燥粉末を結合する該結合剤がポリビニルピロリドン(ポビドン)である請求項3−13のいずれかの方法。
【請求項15】
乾燥粉末を結合する該結合剤がポビドン30である請求項14の方法。
【請求項16】
該第2充填剤が天然資源から得られるものである請求項3−15のいずれかの方法。
【請求項17】
該第2充填剤がラクトースまたは本質的にラクトースからなる組成物から選ばれる請求項16の方法。
【請求項18】
該第2充填剤の第1部分および第2部分が一般的に同じサイズのものである請求項3−17のいずれかの方法。
【請求項19】
該発泡剤が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合の前に調製される請求項3−18のいずれかの方法。
【請求項20】
該発泡剤が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合の際にその混合処理の1部としてその場で調製される請求項3−18のいずれかの方法。
【請求項21】
該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤とを非均質的に混合し、得られる非均質混合物を約400-450ミクロンの平均孔径を有する篩を通して該第3混合物を得る、請求項3−20のいずれかの方法。
【請求項22】
該第2充填剤の第1部分と該発泡剤との均質混合が、該第2充填剤の第1部分と該発泡剤とを非均質的に混合し、得られる非均質混合物を平均孔径約425ミクロンの篩を通して該第3混合物を得る、請求項21の方法。
【請求項23】
該第2混合物と該第3混合物とを均質混合して該第4混合物を得る工程が、該第2混合物と該第3混合物とを非均質的に混合して非均質混合物を得、該非均質混合物を約400-450ミクロンの平均孔径を有する篩を通して該第4混合物を得ることからなる、請求項3−22のいずれかの方法。
【請求項24】
該第2混合物と該第3混合物とを均質混合して該第4混合物を得る工程が、該第2混合物と該第3混合物とを非均質的に混合して非均質混合物を得、該非均質混合物を平均孔径約425ミクロンの篩を通して該第4混合物を得ることからなる、請求項23の方法。
【請求項25】
該第2潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、および当該技術分野で潤滑剤としての機能を有することが知られているフォスフェートから選ばれる、請求項3−24のいずれかの方法。
【請求項26】
該潤滑剤がステアリン酸マグネシウムである請求項25の方法。
【請求項27】
該鹸化剤または第3潤滑剤から選ばれる物質がラウリル硫酸ナトリウムである請求項3−26のいずれかの方法。
【請求項28】
該発泡剤が、医薬上許容されるカルボン酸またはジカルボン酸とHCO3-の医薬上許容される塩との混合物である請求項2−27のいずれかの方法。
【請求項29】
該医薬上許容されるカルボン酸またはジカルボン酸がアジピン酸または酒石酸から選ばれる請求項28の方法。
【請求項30】
該HCO3-の医薬上許容される塩が重炭酸ナトリウムである請求項28または29の方法。
【請求項31】
該医薬上許容されるカルボン酸またはジカルボン酸および該重炭酸塩が-COOH基の過剰モル量を与える量で存在する請求項28−30のいずれかの方法。
【請求項32】
該発泡剤がアジピン酸と重炭酸ナトリウムとの混合物である請求項28−31のいずれかの方法。
【請求項33】
該発泡剤が錠剤の約6−10重量%、好ましくは約8重量%含まれる請求項2−32のいずれかの方法。
【請求項34】
微粒子化プロゲステロンと混合される水の量が微粒子化プロゲステロンの量の約25−28重量%である請求項1−33のいずれかの方法。
【請求項35】
微粒子化プロゲステロンと混合される水の量が微粒子化プロゲステロンの量の約28重量%である請求項34の方法。
【請求項36】
該水を約6−9ml/分の速度で該微粒子化プロゲステロンに添加する請求項1−35のいずれかの方法。
【請求項37】
該水を約25−33.3rpmの混合速度で該微粒子化プロゲステロンと混合する請求項1−35のいずれかの方法。
【請求項38】
該湿潤した微粒子化プロゲステロンの乾燥を、約55℃−約60℃の温度で行なう請求項1−37のいずれかの方法。
【請求項39】
全混合工程を約15℃−30℃の温度で行なう請求項1−38のいずれかの方法。
【請求項40】
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し、
ついで該他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する
工程によって調製される錠剤。
【請求項41】
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合し、
ついで該発泡剤を含む他の医薬上許容し得る担体または希釈剤と混合した実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを直接圧縮して錠剤を調製する
工程によって調製される錠剤。
【請求項42】
微粒子化プロゲステロンと該微粒子化プロゲステロンを湿潤し得る最大量を超えない量の水とを除々に混合して湿潤した微粒子化プロゲステロンを調製し、
該湿潤した微粒子化プロゲステロンを湿分が実質的に0%となるまで乾燥して、実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを得、
第1潤滑剤を篩にかけて篩分け第1潤滑剤を得、
該実質的に乾燥した微粒子化プロゲステロンを、該篩分け第1潤滑剤および第1充填剤または崩壊剤から選ばれる物質と混合して、第1混合物を調製し、
該第1混合物を、乾燥粉末を結合する結合剤と混合して、第2混合物を調製し、
発泡剤と第2充填剤の第1量とを均質に混合して第3混合物を調製し、
該第3混合物を篩にかけて篩分け第3混合物を得、ついで該篩分け第3混合物を該第2混合物と均質に混合して第4混合物を調製し、
該第4混合物を該第2充填剤の第2量と均質に混合して第5混合物を調製し、
第2潤滑剤および鹸化剤または第3潤滑剤から選ばれる物質を篩にかけて、それぞれ、篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤を得、
該篩分け第2潤滑剤および篩分け第3潤滑剤と該第5混合物とを均質に混合して第6混合物を調製し、
ついで該第6混合物を直接圧縮により打錠して錠剤を調製する
工程によって調製される錠剤。
【請求項43】
プロゲステロン約6-20重量%および発泡剤約5-12重量%を含有する錠剤。
【請求項44】
プロゲステロン約8-12重量%を含有する請求項43の錠剤。
【請求項45】
発泡剤約6-8重量%を含有する請求項43まらは44の錠剤。

【公開番号】特開2011−26335(P2011−26335A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−223566(P2010−223566)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【分割の表示】特願2000−582018(P2000−582018)の分割
【原出願日】平成11年11月17日(1999.11.17)
【出願人】(500297535)フェリング ベスローテン フェンノートシャップ (36)
【Fターム(参考)】