説明

プロセスカートリッジとその組立方法ならびに解体方法

【課題】 第1筐体及び第2筐体に結合ピンを圧入することによるクラックなどの異常が発生することがなく、またリサイクルを容易とする構造のプロセスカートリッジとその組立方法ならびに解体方法を提供する。
【解決手段】 像坦持体26と、現像装置32と、像坦持体26を支持する第1筐体37と、現像装置32を支持する第2筐体39とを有し、第1筐体37と第2筐体39とが、第1筐体37に設けられた第1の挿入孔54A、54B及び第2筐体39に設けられた第2の挿入孔55に結合ピン56が挿入されることより回転自在に結合され、第1筐体37及び第2筐体39の少なくとも一方と、結合ピン56とには、結合ピン56を第1の挿入孔54Aに圧入し、係合後は結合ピン56が前記第1筐体37及び第2筐体39とは圧入状態ではなくなる係合手段が設けられてなるプロセスカートリッジとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機またはファクシミリなどの画像形成装置のプロセスカートリッジとその組立方法ならびに解体方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真技術を用いた画像形成装置においては、電子写真感光体(像坦持体)及び電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化してカートリッジを画像形成装置に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
このようなプロセスカートリッジにおいては、たとえば少なくとも電子写真感光体を支持する第1筐体と、少なくとも現像装置を支持する第2筐体を回転自在に結合ピンで結合することが行われており、その際、第1筐体及び第2筐体からの結合ピンの脱落を防止する目的で、第1筐体または第2筐体いずれかあるいは両方に結合ピンを圧入し、結合ピンは第1筐体及び第2筐体に圧入状態で取り付けられていた。
また、この結合ピンを用いて第1筐体と第2筐体を結合するプロセスカートリッジにおいては、ユーザーが結合ピンを誤って抜かないように結合ピンを第1筐体及び第2筐体に圧入し、結合ピンの挿入口に結合ピン端部を覆う蓋を設け、その蓋を溶着して結合ピンを埋め込んだ状態とするといったことも行われていた(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−15354
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、たとえば図31に示すように、結合ピン100が第1筐体102及び第2筐体104の両方に圧入状態で取り付けられている場合、その負荷により、第1筐体102及び第2筐体104の3箇所の圧入部106A、106B、106Cの周辺にクラック108が入ってしまい、第1筐体102及び第2筐体104の破損やさらには異常画像が発生するという問題を有していた。なお、図31では、第1筐体102の2つの部位で第2筐体104の1つの部位を挟み込んだ形状を有している。また結合ピンが第1筐体または第2筐体いずれかに圧入状態で取り付けられている場合にも同様の問題が発生する。
またさらに、ユーザーが結合ピンを誤って抜かないように蓋を溶着した場合、リサイクル時に結合ピンを第1筐体及び第2筐体より脱離させにくくなってしまい、リサイクルの効率が悪くなるという問題を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の特徴とするところは、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、像坦持体と、現像装置と、少なくとも前記像坦持体を支持する第1筐体と、少なくとも前記現像装置を支持する第2筐体とを有し、前記第1筐体と第2筐体は、前記第1筐体に設けられた第1の挿入孔及び前記第2筐体に設けられた第2の挿入孔に結合ピンが挿入されることより回転自在に結合され、前記第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方と、前記結合ピンとには、前記結合ピンを前記第1の挿入孔及び第2の挿入孔の少なくとも一方に圧入することによって係合する係合手段が設けられてなることを特徴とするプロセスカートリッジを提供する。これにより、結合ピンは、第1筐体に設けられた第1の挿入孔及び第2筐体に設けられた第2の挿入孔に挿入後は第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に係合した状態となり、第1筐体及び第2筐体に圧入状態とならず、第1筐体及び第2筐体のいずれにも負荷を与えない構造となるためクラックなどの異常が発生することはない。
【0006】
好ましくは、前記係合手段は、結合ピンに凸部が設けられ、第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に凹部が設けられているプロセスカートリッジとする。好ましくは、前記係合手段は、結合ピンに凹部が設けられ、第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に凸部が設けられているプロセスカートリッジとする。
【0007】
好ましくは、前記結合ピンは、軸方向の少なくとも一部が中空であるプロセスカートリッジとする。このようにすることで、リサイクル時などに、治具を結合ピンに引っ掛けて結合ピンを引き抜くことで第1筐体及び第2筐体より結合ピンを容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピンを第1筐体及び第2筐体より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピンを引き抜いて第1筐体及び第2筐体を分離させてしまうといった虞もない。またさらに、結合ピンの軸方向の中空部分の一部あるいは挿入方向前端部に壁を設けることで、全長が中空の結合ピンに比べて強度を増すことができる。
【0008】
好ましくは、前記結合ピンの一部に結合ピンを抜き出すための抜出孔が設けられたプロセスカートリッジとする。このようにすることで、リサイクル時などに抜出孔に治具を引っ掛けて結合ピンを引き抜くことで、第1筐体及び第2筐体より結合ピンを容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピンを第1筐体及び第2筐体より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピンを引き抜いて第1筐体及び第2筐体を分離させてしまうといった虞もない。
【0009】
好ましくは、前記結合ピンの挿入方向前端部に、前記結合ピンを抜き出すための切欠溝が形成されているプロセスカートリッジとする。このようにすることで、リサイクル時などに結合ピンの挿入方向前端部に形成された切欠溝に治具を引っ掛けて結合ピンを引き抜くことで、第1筐体及び第2筐体より結合ピンを容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピンを第1筐体及び第2筐体より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピンを引き抜いて第1筐体及び第2筐体を分離させてしまうといった虞もない。
【0010】
好ましくは、前記結合ピンの中空部分に芯材が軽圧入されたプロセスカートリッジとする。このようにすることで、中空の状態では強度が小さく破損しやすい結合ピンの強度を増すことができる。このとき、芯材は結合ピンの強度を増すためのものであるため結合ピンに軽圧入状態で取り付けられていればよく、結合ピンへの負荷も小さく結合ピンの破損の虞もない。また、芯材を結合ピンより取り外した後に、結合ピンを治具により引き抜くことで、結合ピンを第1筐体及び第2筐体より脱離させることも可能である。
【0011】
本発明の第2の特徴とするところは、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの組立方法であって、少なくとも像坦持体を支持する第1筐体と少なくとも現像装置を支持する第2筐体とを、前記第1筐体と第2筐体の少なくとも一方に結合ピンを圧入して係合することで結合させることを特徴とするプロセスカートリッジの組立方法を提供する。このようにすることで、結合ピンを圧入して係合すなわちスナップフィットで係合することで第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に結合ピンが係合した状態で第1筐体と第2筐体が結合されることから、結合ピンは、第1筐体に設けられた第1の挿入孔及び第2筐体に設けられた第2の挿入孔に挿入後は第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に係合した状態となり、圧入状態とならず、第1筐体及び第2筐体のいずれにも負荷を与えない構造となるためクラックなどの異常が発生することはない。
【0012】
本発明の第3の特徴とするところは、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの解体方法であって、軸方向の少なくとも一部が中空である結合ピンを圧入して係合することで結合させた、少なくとも像坦持体を支持する第1筐体及び少なくとも現像装置を支持する第2筐体を、前記結合ピンの中空部分に突起を有する治具を挿入し、結合ピンに治具の突起部を引っ掛けて結合ピンを引き抜くことで分離させることを特徴とするプロセスカートリッジの解体方法を提供する。このようにすることで、リサイクル時などに、治具を用いて結合ピンを引き抜くことで第1筐体及び第2筐体より結合ピンを容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピンを第1筐体及び第2筐体より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピンを抜いて第1筐体及び第2筐体を分離させてしまうといった虞もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成手段14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に給紙装置18が設けられている。
【0014】
排出部16は、画像形成装置本体12に対して回動自在の傾斜部22を有する。この傾斜部22は排出口部分が低く、前面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部22は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1において2点鎖線で示すように、傾斜部22を上方に回転して開いたときには、開放部24が形成され、この開放部24を介して後述するプロセスカートリッジ40が脱着できるようにしてある。
【0015】
像形成手段14は、例えば電子写真方式のもので、感光体からなる像坦持体26とこの像坦持体26を一様帯電する例えば帯電ロールからなる帯電装置28と、この帯電装置28により帯電された像坦持体26に、光により潜像を書き込む光書込み装置30と、この光書込み装置30により形成された像坦持体26の潜像を現像剤により可視化する現像装置32と、この現像装置32による現像剤像をシートに転写する例えば転写ロールからなる転写装置34と、像坦持体26に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置36と、転写装置34により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる例えば加圧ロールと加熱ロールからなる定着装置38とから構成されている。光書込み装置30は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、給紙装置18の給紙カセット20と平行で画像形成装置本体12の前面(図1の右側面)近傍に配置され、現像装置32内を横切って像坦持体26を露光する。また、現像装置32は、像坦持体26と対向する現像ロール42を有する。
【0016】
プロセスカートリッジ40は、像坦持体26、帯電装置28、現像装置32及びクリーニング装置36を一体化したものであり、像坦持体26、帯電装置28及びクリーニング装置36を支持する第1筐体37と、現像装置32を支持する第2筐体39とを有している(図2参照)。このプロセスカートリッジ40は、排出部16の傾斜部22の直近下方に配置されており、プロセスカートリッジ40は前述したように、傾斜部22を開いたときに形成される開放部24を介して脱着される。
【0017】
また、画像形成装置本体12には、例えばレジストロール44が転写装置34の上流側(図1の下方側)に配置されている。給紙装置18の給紙カセット20からピックアップロール47によりピックアップされフィードロール49とリタードロール51を介して搬送路45に搬送された用紙はこのレジストロール44により一時停止され、所定のタイミングで像形成手段14に送られて像が形成され、排出ロール46により排出部16へ排出される。
【0018】
ただし、両面印刷の場合は、反転路50に戻される。即ち、排出ロール46の手前は2股に分かれ、その分かれた部分に切換爪48が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール44まで戻る反転路50が形成されている。この反転路50には搬送ロール52a〜52cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪48が反転路50を開く側に切り換えられ、排出ロール46に用紙の後端手前からかかる時点で排出ロール46が反転し、用紙が反転路50に導かれ、レジストロール44、転写装置34と像坦持体26との間及び定着装置38を通って排出部16へ排出されるものである。
【0019】
次に、本発明の一実施形態のプロセスカートリッジ40を図面に基づいて説明する。
プロセスカートリッジ40は、上述したように像坦持体26、帯電装置28、現像装置32及びクリーニング装置36を一体化したものであり、図2(a)に示すように、像坦持体26、帯電装置28及びクリーニング装置36を支持する第1筐体37と、現像装置32を支持する第2筐体39とを有している。そして、図2(b)に示すように、第1筐体37と第2筐体39とが、結合ピン56により回転自在に結合されている。
【0020】
図3に、第1筐体37と第2筐体39を結合ピン56により結合した際のプロセスカートリッジ40の一実施形態の結合部分の要部断面図を示す。図3においては、第1筐体37の2つの部位で左右両側から第2筐体39の1つの部位を挟み込んだ状態で、第1筐体37と第2筐体39とが結合ピン56により結合された様子を示しており、第1筐体37の2箇所の第1の挿入孔54Aと54Bの間に第2筐体39の第2の挿入孔55が配置されている。なお、この場合の第1の挿入孔54Aと54B及び第2の挿入孔55は同じ内径W1を有している。
【0021】
以下に本発明のプロセスカートリッジの第1の実施形態の結合ピン56について説明する。
結合ピン56は、たとえば樹脂で形成されており、図4(a)〜(e)において、第1の実施形態の結合ピン56の(a)側面図、(b)断面図、(c)斜視図、(d)正面図及び(e)上面図が示されている。図4(b)の断面図に示すようにこの例の結合ピン56は軸方向の全長に亘って中空の略円筒形状を有しており、結合ピン56の挿入方向後端部には外径が他の部分の外径よりも大きい頭部58が設けられている。そして結合ピン56の円筒形状の外周壁59の外側面60の一部に、弾性変形し軸方向の断面が半円形状である凸部62が、結合ピン56の軸方向の所定位置において外側面60を一周するように設けられている。この凸部62は可撓性を有して弾性変形し、結合ピン56の抜け止めを可能とするものであればどのようなもので形成されていてもよく、たとえば結合ピン56の他の部分と一体に樹脂で形成される。
【0022】
そして、図3に示すように、結合ピン56が第1筐体37に形成された第1の挿入孔54Aと54B及び第2筐体39に形成された第2の挿入孔55に挿入される際に、凸部62が、第1筐体37の第1の挿入孔54Aに圧入された後に凹部64に係合する。すなわち、凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。なお、凹部64は凸部62が係合すればどのような形状であってもよく、図3においては、凹部64の上部は溝状に形成されており下部は開放された状態で形成されているが、たとえば凹部64全体が溝状に形成されていてもよい。
【0023】
また、第1筐体37の第1の挿入孔54Aの結合ピン挿入口66の外側には、結合ピン56の頭部58を嵌合する結合ピン頭部嵌合部68が設けられている。この結合ピン頭部嵌合部68に頭部58を嵌合することにより、結合ピン56の頭部58が第1筐体37より突出した状態とならないため、ユーザーが誤って結合ピン56を抜き出すといったことを防ぎ、リサイクル時以外において、第1筐体37と第2筐体39が分離してしまうといったことを防止することができる。
【0024】
なお、結合ピン56の凸部62が凹部64に係合するため、結合ピン56の外周壁59の凸部62以外の部分の外径W2(図4参照)を、第1筐体37に形成された第1の挿入孔54A、54B及び第2筐体39に形成された第2の挿入孔55の内径W1とほぼ等しく、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に対して負荷(圧力)を与えない状態で第1の挿入孔54A、54B及び第2の挿入孔55に挿入される径とし、また弾性変形していない結合ピン56の凸部62の外径W3を、第1の挿入孔54Aの内径W1よりも大きく、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより第1の挿入孔54Aに挿入可能となる径とする。
このようにすることによって、結合ピン56は、第1筐体37に設けられた第1の挿入孔54A、54B及び第2筐体39に設けられた第2の挿入孔55に挿入後は、第1筐体37及び第2筐体39の少なくとも一方に係合した状態となり、それらに対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えない構造となるためクラックなどの異常が発生することはない。
【0025】
次に第1の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。
まず図5(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置に到達するまで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図5(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることで、結合ピン56が、第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、それらに対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0026】
次に、第1の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。
リサイクル時などにプロセスカートリッジ40を解体するため、結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、図6に示すように、挿入棒部69に突起部70を有する治具72を用い、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入し、治具72を結合ピン56の抜出方向(図6では右側方向)に向けて引くことにより、結合されていた第1筐体37と第2筐体39を分離させることになる。なお、治具72には取っ手部77が設けられており、これにより結合ピン56の抜き出しがさらに容易となる。
【0027】
より具体的には、まず、図7(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、突起部70の外端部74を結合ピン56の挿入方向前端部76に当接し、治具72の突起部70を結合ピン56に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図7では右側方向)に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図7(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0028】
次に本発明の第2の実施形態の結合ピン56について説明する。
上記第1の実施形態の結合ピン56においては、凸部62を、結合ピン56の軸方向の所定位置において外側面60を一周するように設けているが、第2の実施形態の結合ピン56においては、図8の(a)側面図、(b)断面図、(c)斜視図、(d)正面図および(e)上面図に示すように、凸部62を、半円形状の一部を切り欠いた切欠部78を設けた状態で結合ピン56の外側面60に形成している。このように、凸部62を結合ピン56の外側面60を一周するように設けずに一部に設けた場合でも、凸部62の弾性変形を利用して結合ピン56を結合ピン挿入口66より第1の挿入孔54A、54B及び第2の挿入孔55に挿入することができる。なお、図8においては、切欠部78は2箇所の対称な位置に設けてあるが、切欠部78を1箇所に設けてもよいし3箇所あるいはそれ以上の位置に設けることも可能である。また凸部62に関しても、たとえば半球状のものを、結合ピン56の軸方向の所定位置において外側面60を一周するように複数点在させてもよいし、あるいは断面が半円形状以外の形状のものを用いてもよい。
なお第2の実施形態の結合ピン56も第1の実施形態の結合ピン56と同様に、たとえば樹脂で形成されており、凸部62は可撓性を有し弾性変形し、結合ピン56の抜け止めを可能とするものであればどのようなもので形成されていてもよく、たとえば結合ピン56の他の部分と一体に樹脂で形成される。また、第2の実施形態の結合ピン56は、第1の実施形態の結合ピン56と同様に、図8(b)の断面図に示すように軸方向の全長に亘って中空の略円筒形状を有しており、結合ピン56の挿入方向後端部には外径が他の部分の外径よりも大きい頭部58が設けられている。
【0029】
以下に、第2の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図5(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置に到達するまで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図5(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0030】
次に、第2の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。
リサイクル時などにプロセスカートリッジ40を解体するため、図7(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、突起部70の外端部74を結合ピン56の挿入方向前端部76に当接し、治具72の突起部70を結合ピン56に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図7では右側方向)に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図7(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0031】
次に第3の実施形態の結合ピン56について説明する。
第3の実施形態の結合ピン56においては、図9の(a)側面図、(b)断面図、(c)斜視図、(d)正面図および(e)上面図に示すように、第1の実施形態の結合ピン56の外周壁59の一部を刳り貫くことにより、結合ピン56を第1の挿入孔54A、54B及び第2の挿入孔55より抜き出すための抜出孔80が設けられている。
なお第3の実施形態の結合ピン56も、第1の実施形態の結合ピン56と同様に、たとえば樹脂で形成されており、凸部62は可撓性を有し弾性変形し、結合ピン56の抜け止めを可能とするものであればどのようなもので形成されていてもよく、たとえば結合ピン56の他の部分と一体に樹脂で形成される。また、この例の結合ピン56は、第1の実施形態の結合ピン56と同様に、図9(b)の断面図に示すように軸方向の全長に亘って中空の略円筒形状を有しており、結合ピン56の挿入方向後端部には外径が他の部分の外径よりも大きい頭部58が設けられている。
【0032】
このようにすることによって、例えば、図10の断面図に示すように、挿入棒部69及び突起部70を有する治具72を用い、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入し、抜出孔80に突起部70を位置させ、取っ手部77において治具72を結合ピン56の抜出方向(図10では右側方向)に向けて引くことで、突起部70の外端部74を抜出孔80の縁84に引っ掛け、それにより凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開して凸部62が第1の挿入孔54A内を通過し、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、結合されていた第1筐体37と第2筐体39が分離することになる。
【0033】
以下に、第3の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。まず第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図11(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置に到達するまで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図11(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0034】
次に、第3の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。
リサイクル時などにプロセスカートリッジ40を解体するため、第3の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、図12(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、抜出孔80に突起部70を位置させ、取っ手部77において治具72を結合ピン56の抜出方向(図12では右側方向)に向けて引くことで、突起部70の外端部74を抜出孔80の縁84(図10参照)に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図12では右側方向)に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図12(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離する。
【0035】
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0036】
なお、抜出孔80は図9の結合ピン56においては、結合ピン56の外周壁59の軸方向の略中央部に設けられているが、例えば、図13(a)〜(e)に示すように凸部62を切断するようにして抜出孔80を設けてもよく、治具72を用い、抜出孔80に突起部70を引っ掛けて結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離することが可能であれば、抜出孔80は結合ピン56の軸方向のどの位置に形成されていてもよい。
【0037】
次に第4の実施形態の結合ピン56について説明する。
第4の実施形態の結合ピン56は、図14(a)〜(e)に示すように、結合ピン56の挿入方向前端部76を切り欠いた部分が、結合ピン56を第1の挿入孔54A、54B及び第2の挿入孔55より抜き出すための切欠溝82として設けられている。
このようにすることによって、例えば、図15の断面図に示すように、挿入棒部69及び突起部70を有する治具72を用い、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入し、切欠溝82に突起部70を位置させ、取っ手部77において治具72を結合ピン56の抜出方向(図15では右側方向)に向けて引くことで、突起部70の外端部74を切欠溝82の縁84に引っ掛け、それにより凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開して凸部62が第1の挿入孔54A内を通過し、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、結合されていた第1筐体37と第2筐体39が分離することになる。
【0038】
なお第4の実施形態の結合ピン56も第1の実施形態の結合ピン56と同様に、たとえば樹脂で形成されており、凸部62は可撓性を有し弾性変形し、結合ピン56の抜け止めを可能とするものであればどのようなもので形成されていてもよく、たとえば結合ピン56の他の部分と一体に樹脂で形成される。また、この例の結合ピン56は、第1の実施形態の結合ピン56と同様に、図14(b)の断面図に示すように軸方向の全長に亘って中空の略円筒形状を有しており、結合ピン56の挿入方向後端部には外径が他の部分の外径よりも大きい頭部58が設けられている。
【0039】
以下に、第4の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。まず第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図16(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置まで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図16(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0040】
次に、第4の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。
リサイクル時などにプロセスカートリッジ40を解体するため、第4の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、図17(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、切欠溝82に突起部70を位置させ、取っ手部77において治具72を結合ピン56の抜出方向(図17では右側方向)に向けて引くことで、突起部70の外端部74を切欠溝82の縁84(図15参照)に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図17では右側方向)に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図17(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
【0041】
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0042】
次に第5の実施形態の結合ピン56について説明する。
第1〜4の実施形態の結合ピン56は全長が中空の円筒形状を有しているが、第5の実施形態の結合ピン56は、例えば、図18(a)〜(e)に示すように結合ピン56の軸方向の略中央部において中空部分に壁86が設けられている。このように中空部分に壁86を設けることによって結合ピン56の強度が増し、結合ピン56の破損を防ぐことができる。なお、壁86を中空部分に設けた場合、抜出孔80をその壁86よりも頭部58側に設ける必要があり、図18の結合ピン56の場合においては、図13の結合ピン56と同様に抜出孔80を、凸部62を切断するように設けている。
【0043】
以下に、第5の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。まず第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図19(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置まで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図19(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0044】
次に、第5の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。第5の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、図20(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、抜出孔80に突起部70を位置させ、取っ手部77において治具72を結合ピン56の抜出方向(図20では右側方向)に向けて引くことで、突起部70の外端部74を抜出孔80の縁84に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図20では右側方向)に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図20(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
【0045】
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0046】
次に第6の実施形態の結合ピン56について説明する。
また、図18(a)〜(e)の結合ピン56では中空部分に壁86を設けているが、第6の実施形態の結合ピン56は、図21(a)〜(e)に示すように結合ピン56の挿入方向前端部76に壁88が設けられている。このようにすることで、全長が中空の結合ピン56と比べて強度が増し、結合ピン56の破損を防ぐことができる。なお図21の結合ピン56の場合には抜出孔80は挿入方向前端部76より頭部58側に設けられるが、図9の場合の結合ピン56と同様に抜出孔80は軸方向の略中央部に設けられている。
【0047】
以下に、第6の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。まず第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図22(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置まで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図22(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0048】
次に、第6の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。第6の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、図23(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、抜出孔80に突起部70を位置させ、取っ手部77において治具72を結合ピン56の抜出方向(図23では右側方向)に向けて引くことで、突起部70の外端部74を抜出孔80の縁84に引っ掛けた状態とする。
そして更に治具72により結合ピン56を抜出方向に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図23(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
【0049】
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0050】
次に第7の実施形態の結合ピン56について説明する。
図24に示すように、第7の実施形態の結合ピン56は、その外周壁59において、凹部92が設けられており、第2筐体39の第2の挿入孔55の凹部92の位置に対応する箇所に可撓性を有し弾性変形する突起部(凸部)90が設けられている。
このようにすることで、結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54B及び第2筐体39の第2の挿入孔55に挿入することで、突起部90が弾性変形しかつ第2の挿入孔55が拡開して突起部90に結合ピン56の凹部92が係合する。なお、突起部90は第2筐体39の第2の挿入孔55の内周面の軸方向の所定位置において一周するように設けてもよいし、あるいは第2の挿入孔55の内周面の軸方向の所定位置において複数箇所に点在させて設けてもよい。
【0051】
以下に第7の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。まず第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図25(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凹部92が突起部90に当接する位置まで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、さらに圧入して突起部90を弾性変形させかつ第2筐体39の第2の挿入孔55を拡開させて結合ピン56を更に奥の第1の挿入穴54Bまで挿入し、第2の挿入孔55の突起部90が凹部92に係合した時点で、突起部90が元の形状に戻る。すなわち突起部90がスナップフィットで凹部92に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。
【0052】
次に、第7の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。第7の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、図26(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、突起部70の外端部74を結合ピン56の挿入方向前端部76に当接し、治具72の突起部70を結合ピン56に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図7では右側方向)に向けて引き抜くことにより、突起部90を弾性変形させかつ第2の挿入孔55が拡開することにより結合ピン56が突起部90を有する第2の挿入孔55に圧入されて第2の挿入孔55内を通過する。そして図26(b)に示すように、第2の挿入孔55の突起部90の外側に結合ピン56全体が到達した時点で、弾性変形していた突起部90及び拡開していた第2の挿入孔55が元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0053】
したがって、この場合においても、図3〜図23に示す凸部62を有する結合ピン56を用いた場合と同様の効果を得ることができ、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。なお、この例では第2の挿入孔55に突起部90を設けているが、突起部90を第1の挿入孔54Aあるいは54Bに設けることも可能であり、また更には、突起部90を第1の挿入孔及び第2の挿入孔55の両方に設けるといったことももちろん可能である。
【0054】
次に本発明の第8の実施形態の結合ピン56について説明する。
第8の実施形態の結合ピン56は、図27に示すように軸方向の全長に亘って中空部分を有する結合ピン56の中空部分に芯材94が軽圧入により取り付けられている。このようにすることで、中空である結合ピン56が十分な強度を得ることができる。なお、芯材94は結合ピン56と同じ材質のものであっても良いしあるいは結合ピン56と異なる材質のものであってもよく、芯材94は結合ピン56の強度を増すためのものであるため結合ピン56に軽圧入状態で取り付けられていればよく、結合ピン56への負荷も小さく結合ピン56の破損の虞もない。またこの場合においては、結合ピン56の外側面60に弾性変形する凸部62が設けられている。
【0055】
以下に第8の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。なお、第8の実施形態の結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39に取り付ける際には、芯材94が軽圧入された状態で取り付ける。
したがって芯材94が軽圧入された状態での第8の実施形態の結合ピン56は、第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図28(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凸部62が結合ピン挿入口66に当接する位置まで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、凸部62を、第1筐体37の結合ピン挿入口66より圧入して弾性変形させかつ第1筐体37の第1の挿入孔54Aを拡開させることで、凸部62を第1の挿入孔54A内を通過させ、図28(b)に示すように凸部62が凹部64に到達した時点で、凸部62が元の形状に戻り、凸部62が凹部64に係合する。すなわち凸部62がスナップフィットで凹部64に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。そして、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた後に芯材94を結合ピン56の中空部分に軽圧入する。
【0056】
このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。また、結合ピン56の中空部分に芯材94が取り付けられているため、十分な強度を有しており破損する虞もない。
【0057】
次に、第8の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。第8の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、結合ピン56の中空部分に軽圧入された芯材94を抜き出し、その後、第1の実施形態の結合ピン56を用いた場合の解体方法と同様に図7(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、突起部70の外端部74を結合ピン56の挿入方向前端部76に当接し、治具72の突起部70を結合ピン56に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図7では右側方向)に向けて引き抜くことにより、凸部62が弾性変形しかつ第1の挿入孔54Aが拡開することにより凸部62が第1の挿入孔54Aに圧入されて第1の挿入孔54A内を通過する。そして図7(b)に示すように、第1の挿入孔54Aの外側の結合ピン頭部嵌合部68に凸部62が到達した時点で、弾性変形していた凸部62及び拡開していた第1の挿入孔54Aが元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
【0058】
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【0059】
次に第9の実施形態の結合ピン56について説明する。
次に本発明の第9の実施形態の結合ピン56について説明する。
第9の実施形態の結合ピンは、図29に示すように、その外周壁59において、凹部92が設けられており、第2筐体39の第2の挿入孔55の凹部92の位置に対応する箇所に可撓性を有し弾性変形する突起部(凸部)90が設けられており、さらに結合ピン56の中空部分に芯材94が軽圧入により取り付けられている。このようにすることで、中空である結合ピン56が十分な強度を得ることができる。なお、芯材94は結合ピン56と同じ材質のものであっても良いしあるいは結合ピン56と異なる材質のものであってもよく、芯材94は結合ピン56の強度を増すためのものであるため結合ピン56に軽圧入状態で取り付けられていればよく、結合ピン56への負荷も小さく結合ピン56の破損の虞もない。
【0060】
以下に第9の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の組立方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。なお、第9の実施形態の結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39に取り付ける際には、芯材94が軽圧入された状態で取り付ける。
したがって芯材94が軽圧入された状態での第9の実施形態の結合ピン56は、まず第1の実施形態の結合ピン56の場合と同様に、図30(a)に示すように、結合ピン挿入口66より結合ピン56を第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に挿入し、凹部92が突起部90に当接する位置まで結合ピン56を挿入する。このとき、結合ピン56は第1の挿入孔54A及び第2の挿入孔55に対して圧入状態とはならない。そして、さらに圧入して突起部90を弾性変形させかつ第2筐体39の第2の挿入孔55を拡開させて結合ピン56を更に奥の第1の挿入穴54Bまで挿入し、図30(b)に示すように、第2の挿入孔55の突起部90が凹部92に係合した時点で、突起部90が元の形状に戻る。すなわち突起部90がスナップフィットで凹部92に係合する。そして結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39を結合した状態でそれらに取り付けられる。
【0061】
このようにすることによって、結合ピン56が第1筐体37及び第2筐体39に取り付けられた状態で、第1筐体37及び第2筐体39に対して圧入状態とならず、第1筐体37及び第2筐体39のいずれにも負荷を与えないため、クラックが発生するといった虞はない。また、結合ピン56の中空部分に芯材94が取り付けられているため、十分な強度を有しており破損する虞もない。
【0062】
次に、第9の実施形態の結合ピン56を用いたプロセスカートリッジ40の解体方法の一実施形態の工程を、図を用いて説明する。第9の実施形態の結合ピン56を第1筐体37の第1の挿入孔54A、54Bと第2筐体39の第2の挿入孔55より抜き出すためには、まず、結合ピン56の中空部分に軽圧入された芯材94を抜き出し、その後、第7の実施形態の結合ピン56を用いた場合の解体方法と同様に、図26(a)に示すように、治具72の挿入棒部69を結合ピン56の中空部分に挿入して、突起部70の外端部74を結合ピン56の挿入方向前端部76に当接し、治具72の突起部70を結合ピン56に引っ掛けた状態とする。
そして治具72により結合ピン56を抜出方向(図26では右側方向)に向けて引き抜くことにより、突起部90を弾性変形させかつ第2の挿入孔55が拡開することにより結合ピン56が突起部90を有する第2の挿入孔55に圧入されて第2の挿入孔55内を通過する。そして図26(b)に示すように、第2の挿入孔55の突起部90の外側の結合ピン頭部嵌合部68に結合ピン56全体が到達した時点で、弾性変形していた突起部90及び拡開していた第2の挿入孔55が元の形状に戻り、更に結合ピン56を引き抜くことにより結合ピン56全体が第1筐体37及び第2筐体39より脱離し、これにより第1筐体37と第2筐体39を分離させることができる。
【0063】
このようにすることによって、リサイクル時などに、治具72などを用いて結合ピン56を引き抜くことで第1筐体37及び第2筐体39より結合ピン56を容易に脱離させることが可能となり、リサイクルの効率を上げることができる。また治具を用いないと結合ピン56を第1筐体37及び第2筐体39より脱離させることができないことから、ユーザーが誤って結合ピン56を抜いて第1筐体37及び第2筐体39を分離させてしまうといった虞もない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
以上述べたように、本発明は、結合ピンが第1筐体と第2筐体に取り付けられた状態で、第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に係合した状態となり、第1筐体及び第2筐体に結合ピンを圧入状態とすることによるクラックなどの異常が発生することがなく、またリサイクルを容易とする構造のプロセスカートリッジとその組立方法ならびに解体方法に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジの概要を示す正面斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジの要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る結合ピンの形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図6】図4の結合ピンの抜き出し方法を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの解体方法を示す工程図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る結合ピンの形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る結合ピンの形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図10】図9の結合ピンの抜き出し方法を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの解体方法を示す工程図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る結合ピンの他の形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る結合ピンの形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図15】図14の結合ピンの抜き出し方法を示す断面図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの解体方法を示す工程図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係る結合ピンの形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの解体方法を示す工程図である。
【図21】本発明の第6の実施形態に係る結合ピンの形状を示す側面図、断面図、斜視図、正面図及び上面図である。
【図22】本発明の第6の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図23】本発明の第6の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの解体方法を示す工程図である。
【図24】本発明の第7の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの要部を示す断面図である。
【図25】本発明の第7の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図26】本発明の第7の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの解体方法を示す工程図である。
【図27】本発明の第8の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの要部を示す断面図である。
【図28】本発明の第8の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図29】本発明の第9の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの要部を示す断面図である。
【図30】本発明の第9の実施形態に係る結合ピンを用いたプロセスカートリッジの組立方法を示す工程図である。
【図31】従来の実施形態に係る結合ピンの問題点を示す断面図である。
【符号の説明】
【0066】
10 画像形成装置
26 像坦持体
28 帯電装置
32 現像装置
36 クリーニング装置
37 第1筐体
39 第2筐体
40 プロセスカートリッジ
42 現像ロール
54A、54B 第1の挿入孔
55 第2の挿入孔
56 結合ピン
58 頭部
59 外周壁
60 外側面
62 凸部
64 凹部
66 結合ピン挿入口
68 結合ピン頭部嵌合部
69 挿入棒部
70 突起部
72 治具
74 外端部
76 挿入方向前端部
77 取っ手部
78 切欠部
80 抜出孔
82 切欠溝
84 縁
86 壁
88 壁
90 突起部
92 凹部
94 芯材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、像坦持体と、現像装置と、少なくとも前記像坦持体を支持する第1筐体と、少なくとも前記現像装置を支持する第2筐体とを有し、前記第1筐体と第2筐体は、前記第1筐体に設けられた第1の挿入孔及び前記第2筐体に設けられた第2の挿入孔に結合ピンが挿入されることより回転自在に結合され、前記第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方と、前記結合ピンとには、前記結合ピンを前記第1の挿入孔及び第2の挿入孔の少なくとも一方に圧入することによって係合する係合手段が設けられてなることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
前記係合手段は、結合ピンに凸部が設けられ、第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のプロセスカートリッジ。
【請求項3】
前記係合手段は、結合ピンに凹部が設けられ、第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方に凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のプロセスカートリッジ。
【請求項4】
前記結合ピンは、軸方向の少なくとも一部が中空であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項5】
前記結合ピンの一部に、前記結合ピンを抜き出すための抜出孔が形成されていることを特徴とする請求項4記載のプロセスカートリッジ。
【請求項6】
前記結合ピンの挿入方向前端部に、前記結合ピンを抜き出すための切欠溝が形成されていることを特徴とする請求項4記載のプロセスカートリッジ。
【請求項7】
結合ピンの軸方向の中空部分の一部に壁が設けられていることを特徴とする請求項4または5記載のプロセスカートリッジ。
【請求項8】
前記結合ピンの中空部分に芯材が軽圧入されていることを特徴とする請求項4乃至7いずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項9】
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの組立方法であって、少なくとも像坦持体を支持する第1筐体と少なくとも現像装置を支持する第2筐体とを、前記第1筐体と第2筐体の少なくとも一方に結合ピンを圧入して係合することで結合させることを特徴とするプロセスカートリッジの組立方法。
【請求項10】
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの解体方法であって、軸方向の少なくとも一部が中空である結合ピンを圧入して係合することで結合させた、少なくとも像坦持体を支持する第1筐体及び少なくとも現像装置を支持する第2筐体を、前記結合ピンの中空部分に、突起部を有する治具を挿入し、結合ピンに治具の突起部を引っ掛けて結合ピンを引き抜くことで分離させることを特徴とするプロセスカートリッジの解体方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2006−163015(P2006−163015A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−354903(P2004−354903)
【出願日】平成16年12月8日(2004.12.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】