説明

プロペラント作動式二重流体カートリッジ

別個の供給機構を必要としないプロペラント作動式二重流体カートリッジが開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2006年3月20日に出願された「プロペラント作動式二重流体カートリッジ」と題する米国仮出願第60/784,137号からの優先権を主張すると共に当該仮出願の利益を主張するものであり、当該仮出願は本明細書に参照によって援用される。
【背景技術】
【0002】
二重流体カートリッジは、2つの流体の保存及び供給に使用され、2つの流体は、使用時まで分離状態で保持されなければならず、次いで供給時に、確実に適切な化学反応が起こるように、正確な所定の比率で互いに非常に迅速に混合される必要がある。カートリッジが、必要とされる所定の比率で適切に2つの流体を供給しない場合、最終混合流体は、大いに影響を受けると共に、要求されるように作用しなくなるか又は付着性を生じ(adhere)なくなるおそれがある。そのような流体の例として、熱硬化性接着剤(すなわち、樹脂及び硬化剤)を生成するのに使用されるものがある。
【0003】
二重流体カートリッジはここ20年間、産業に使用され続けているが、この間にわたって様々な種類の二重流体カートリッジが開発されてきた。比較的最近開発された二重流体カートリッジの一例として、本願と共同所有されており、本明細書に参照によって援用される「2製品供給装置」と題する米国特許第5,310,091号(「’091号特許」)に示されて記載されているものがある。しかしながら、そのような従来の設計の場合、流体を供給するために、一般的に、メカニカルアドバンテージを提供する機構(例えば、コーキングガン)を介して大きな力を提供するいくつかの手段、又は空気圧シリンダ作動式機構が必要とされる。必要とされる付加的な供給機構には余分な費用が付随し、且つカートリッジを当該機構内に充填する余分なステップを使用者に要求する。
【0004】
これらの従来の供給機構及びカートリッジ構成は他の欠点も有する。例えば、これらの他の機構は、使用者にとって制御が難しいことが多い。適例として、コーキングガンを使用する場合があり、その場合、ハンドル及びトリガアセンブリが通常、適用地点から8インチ(約20.32センチメートル)以上離れており、制御が難しい供給機構にする。これらの従来の機構の別の欠点は、これらの機構が一般的に供給アセンブリに重さを付与し、使用者が大きな力を加えることを依然として必要とすることである。
【特許文献1】米国特許第5,310,091号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、内蔵式であると共に、外部の供給機構を必要とすることなくカートリッジから流体を供給する簡単なトリガによって作動する、二重流体供給カートリッジが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、2つの流体を保存及び供給するプロペラント作動式流体カートリッジが缶を含み、該缶は、開口を備えると共に、該開口の反対側にシールされた端部を備える。カートリッジはまた、缶内に配置される固定カートリッジと、固定カートリッジ内に配置される導管とを含み、該固定カートリッジは、缶に形成された開口と連通する出口を画定し、該導管は、固定カートリッジによって画定された出口と同じ場所に配置される出口を画定する。カートリッジはまた、第1のピストンと、閉端及び側壁を有する可動カートリッジとを含み、該第1のピストンは、第1の流体用の流体チャンバを形成する固定カートリッジの内側と導管の外側との間に配置され、該可動カートリッジは、固定カートリッジ内において第1のピストンと缶のシールされた端部との間に配置され、該可動カートリッジの側壁は、第1のピストンに接続されると共に内部に形成された少なくとも1つの流路を有する。本発明のこの態様によれば、カートリッジはまた、可動カートリッジの内側において第1のピストンと可動カートリッジの閉端との間に配置される圧縮壁を含み、該圧縮壁及び可動カートリッジは、第2の流体用の第2の流体チャンバを画定する。プロペラントは缶内に配置され、弁は缶の開口に取り付けられる。
【0007】
本発明のこれらの並びに他の特徴、態様及び利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲及び添付の図面に関してより良く理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1を参照すると、弁22が取り付けられた本発明のプロペラント作動式二重流体カートリッジ20及びスタティックミキサー24の一実施形態が示されている。以下で詳細に説明するように、二重流体カートリッジ20は、使用者が2つの流体を互いに混合する準備を整えるまで、当該2つの流体を互いに分離して保存する。また、以下で説明するように、カートリッジを作動させるのにプロペラントを使用することができる。プロペラント作動式二重流体カートリッジは、外缶(outer can)26を含む。この図では、弁22は閉位置にあり、弁本体28、弁ゲート30、弁トリガ(valve trigger)32、弁2ポート出口(valve two-port outlet)34及びスタティックミキサーコネクタ36を含む。
【0009】
図2A及び図4を参照すると、本発明のプロペラント作動式二重流体カートリッジ20の一実施形態の長手方向断面図が示されている。図2Aは、充填状態にあるカートリッジ20を示しており、図4は、中間供給位置にあるカートリッジを示している。二重流体カートリッジ20のこの実施形態では、第1の流体44を保存及び供給する第1の流体チャンバ40と、第2の流体46を保存及び供給する第2の流体チャンバ42とが、缶26内に形成されている。二重流体カートリッジ20のこの実施形態では、カートリッジ20は、固定カートリッジ48と、導管50と、シール(例えば、この実施形態ではリップシール54)を有する同軸ピストン52と、シール(例えば、この実施形態ではOリング58)を有する圧縮壁56と、支柱62が取り付けられている可動カートリッジ60とを含む。シール54、58等の、本発明のカートリッジ20に採用される任意のシールは、当該技術分野で既知のあらゆるタイプのシールであり得ることが理解されるだろう。この実施形態における固定カートリッジ48は、中空内部を画定する円筒形の壁である。
【0010】
カートリッジ20の導管50は、固定カートリッジ48の中空内部に配置される。この実施形態における圧縮壁56は、当該圧縮壁56を所定の位置に固定する導管50と一体形成される。導管50及び圧縮壁56は、互いに一体形成しなくともよい。二重流体カートリッジ20の同軸ピストン52は、カートリッジ20内の、導管50の外側と固定カートリッジ48の内側との間に配置される。この実施形態では、同軸ピストン52は、導管50の外側を囲む。同軸ピストン52は、導管50の外側と固定カートリッジ48の内側と共に、第1の流体チャンバ40を画定している。この実施形態では、可動カートリッジ60及び圧縮壁56が、第2の流体チャンバ42を画定している。この実施形態では、可動カートリッジ60の開口端80において、可動カートリッジ60の側壁に流路82(図4A)が形成されている。導管50は、第2の流体チャンバ42と弁22内に形成されているポート64との間に、流体連通を提供する。導管50の上部には構造壁66が形成されており、当該構造壁66は、第1の流体44を収容するチャンバ40が、同様に弁22内に形成されている別個のポート70と流体連通することを可能にする流路68を形成している。
【0011】
この実施形態では、プロペラント72は、可動カートリッジ60の底面と缶26の底部の内面76との間に形成される領域74に保存される。プロペラント72は、可動カートリッジ60の周り、及び、可動カートリッジ60の外側と固定カートリッジ48の内側との間を流れることができる。可動カートリッジ60の開口端80に形成されている流路82は、同軸ピストン52、導管50、圧縮壁56及び可動カートリッジ60の内側によって画定される領域78にプロペラント72が流入することを可能にする。
【0012】
この実施形態では、プロペラント72は外缶26から流出することができない。この実施形態では、これを達成するために、エアロゾル産業に共通するシール構造が採用されている。特に、シール86が、カップ84と缶26との間に形成されている。別のシール88が導管50とカップ84との間に形成されており、固定カートリッジ48と導管50との間の相互作用でシールが形成される。可能性として(potentially)シール86、88を形成しないか又は可能性としてカップ84を使用しない等(この場合、缶26は二重流体カートリッジの内側アセンブリの構成要素によって直接シールされるであろう)、他のシール構造を本発明のさまざまな実施形態において採用することができることが理解されるだろう。この実施形態では、プロペラント72は、第1の流体44を収容しているチャンバ40又は第2の流体46を収容しているチャンバ42に流入することができない。これは、導管50の先端(すなわち出口端)又は固定カートリッジ48の先端出口領域と、カップ84との間のシール88によって容易になる。
【0013】
特に図2を参照すると、この実施形態では、弁22の2ポート出口34の流路は、プロペラント作動式カートリッジ20の長手方向軸に対して90度に位置していることが分かる。図2Bにおいて最も良く分かるように、図1の場合と同様に、弁ゲート30は閉位置にあり、ポート64、70は、弁ゲート30で効果的に遮断されている。図2Aに見られるように、ポート64は流体チャンバ42と直接連通しており、ポート70は流体チャンバ40と直接連通している。
【0014】
図3は、弁22が開位置にある状態のプロペラント作動式二重流体カートリッジ20の上面図を示しており、弁22が開位置にあることによって、流体44、46がカートリッジ20から供給されることが可能になっている。この実施形態では、弁トリガ32を図2に示される位置から時計回りに90度回転させることによって、弁22を開位置に置いている。図3Bで最も良く分かるように、弁ゲート30が開位置にある状態で、弁ゲート30に形成されている流路90、92は、それぞれポート64、70と一直線に並ぶように回転させられている。これによって、ポート64、70と弁2ポート出口34の流路との間の開かれた流路が効果的に形成される。出口34の流路が開いている状態で、供給カートリッジ20の他の構成要素と連動して作動するプロペラント72によって、チャンバ40内の流体44、チャンバ42内の流体46がカートリッジ20から流出させられる。特に、プロペラント72の膨張(extension)によって、可動カートリッジ60及び同軸ピストン52が出口へ向かって押される。プロペラント72は、可動カートリッジ60及び同軸ピストン52を加圧するが、これは、プロペラント72が、弁22及びスタティックミキサー24を介して、大気圧とアセンブリに内在する摩擦損失との和より大きい既知の蒸気圧を有するためである。同軸ピストン52及び可動カートリッジ60の加圧は、それらのチャンバ40、42から流体44、46が押し出してポート64、70に入れる。次いで、流体44、46は弁ゲート流路(valve gate passageway)90、92内へ押し入れられ、その後、2ポート出口34(図1)内へ押し入れられる。最終的に、流体44、46はスタティックミキサー24(図1)内に押し入れられ且つ押し通される。
【0015】
供給される流体の一定の比率を維持するために、同軸ピストン52及び可動カートリッジ60の開口端80は、プラスチック溶接、スナップ嵌め又は何らかの他の共通の接続手段のいずれかによって互いに接続される。同軸ピストン52及び可動カートリッジ60を互いに接続することによって、同軸ピストン52及び可動カートリッジ60が互いに対して独立して移動することが回避され、チャンバ40、42内の流体44、46が同じ比率(proportional rate)で供給され続ける。また、同軸ピストン52と可動カートリッジ60との間の接続は、可動カートリッジ60の開口端60に形成されている流路82が遮断されず、その結果、プロペラント72が流路82を通過するように、形成されることに留意されたい。
【0016】
図5は、使用可能な流体が排出された状態のプロペラント作動式二重流体カートリッジ20を示している。エアロゾル製品に共通して見られるように、この実施形態では、カートリッジ20が依然としてプロペラント72を収容している。また、この実施形態では、少量の流体46が、ポート64内後方、及び導管50の内側領域に残っている。残留流体46を最小化するのに、共同所有されている米国特許出願第11/031,929号に記載されているような方法を採用することができ、これは、排出ロッド62を変更すること、又は当該ロッド62を省くことを全て(all together)含み得る。この実施形態では、より少ない量の流体44がポート70内に残る。
【0017】
本発明のカートリッジ20の一実施形態は、以下のように組み立てることができる。 まず、エアロゾル産業において一般的にピストンによってなされるように、図5に示される構成において、二重流体カートリッジの内側構成要素は、外缶26の製造プロセス中に外缶26へ挿入される。この実施形態では、カップ84を外缶26に取り付けてクリンプする(crimped)ことができ、エアロゾル産業において共通の方法によってシール86が形成される。この実施形態では、次いで、缶26の開口94に押し通されるロッド、又は空気圧の使用のうちの一方によって、二重流体カートリッジの内部構成要素がカップ84の開口に向かって押される。二重流体カートリッジの内部構成要素をカップ84内の所定の位置においたまま、カップ84をクリンプし、示されているように二重流体カートリッジの内部構成要素を係合するようにシール88を形成する。クリンピング(crimping)はエアロゾル産業において一般的に使用されるものと同様の手段によって達成される。次いで、共同所有されている米国特許第6,848,480号において言及されているものと同様の方法を使用するか、又は空気の閉じ込めをなくす真空を使用することによって、二重流体カートリッジ構成要素に流体44、46が充填される。
【0018】
次いで、ポート64、70をチャンバ40、42の出口と位置合せ及びシールしたまま、弁22を缶26上に設置する。弁22を図2Bに示されているように閉位置におく。次いで、缶26の底部の穴94を通してプロペラント72を加える。エアロゾル産業において共通の様式で、プロペラント72を缶26内にシールするように、ゴム栓96を所定の位置に入れる。
【0019】
図6は、本発明の弁の別の実施形態を示している。この実施形態では、カートリッジは異なる弁22bを有する。この実施形態の弁22bは、ばね100に対して弁本体28bを押し下げることによって作動させられる。弁本体28bの押し下げによって、一対の弁棒102、104が開かれ、次に、流路64、70が開かれて、流体44、46が弁22bの2ポート出口106を通して供給される。
【0020】
図7、図7A、図7B及び図8は、本発明の他の弁及びミキサーアタッチメントの実施形態を示している。カートリッジ20の流体成分44、46が共に混合されると、これらは最終製品を形成する。結果として、使用されるミキサー24は使い捨て可能である。しかしながら、流体44、46が出口34で混ざり合ってしまうと、問題が生じる。カートリッジ20内に残っている全ての流体が供給されないため、最終製品は、それらの流体を事実上役に立たない状態にする可能性がある。この実施形態の弁及びミキサーアタッチメント110が、この問題に対処する。弁及びミキサーアタッチメント110は、タブラッチ(tab latches)124a、124bを有する弁インタフェース112と、ポート116a、116bを有するミキサー114と、タブ120a、120bを有するミキサーハウジング118とを含む。弁インタフェース112の内部には、ポート122a、122bが形成される。
【0021】
弁及びミキサーアタッチメント110を弁22に取り付けるために、弁インタフェースポート122a、122bを出口34のポートと一直線に並べ、弁インタフェース112を出口34まで押す。ミキサーハウジング118のタブ120a、120bを、弁インタフェース112のタブラッチ124a、124bに嵌める。このプロセスの一部として、ミキサー114のポート116a、116bを、弁インタフェース112のポート122a、122bと一直線に並べて取り付ける。タブインタフェースは、ミキサーハウジング118及び閉じ込められたミキサー114の簡単な取外し並びに交換を可能にする。この構成はまた、共に混合する流体44、46から弁22の出口34を離す。その結果、カートリッジ20は、その内容物が使用され尽くすまで何度も再利用されることができる。図8は代替的な実施形態を示しており、ここでは、タブ120a、120bが弁インタフェース112と一体形成されており、且つミキサーハウジング118が、弁インタフェース112の変更されたタブラッチ124a、124bと接触し係合する係合カラー126a、126bを有する。
【0022】
図9は、本発明のさらに別の実施形態を示している。この実施形態において示されている弁は、図6に示されている弁22bと同様のものである。しかしながら、図2B及びこれより前の他の図に示されている弁22を含む、あらゆる弁構成を採用することができることが理解されるだろう。この実施形態では、固定カートリッジ120は、二重流体カートリッジを外缶26及びカップ84に対して確実に中央に配置するために、非シール固定リング(non-sealing stabilizing rings)122を有する。図9の実施形態では、プロペラント72は、チャンバ74内の、可動(moving)カートリッジ126に形成されているフランジ124と外缶26の底部76との間に収容されている。缶26内に形成されている領域128は大気を収容している。領域128は、先に説明した他の実施形態の場合のように、シールされずにクリンプされている領域130を介して周囲の大気と連通している。
【0023】
流体44、46の圧力は、フランジ124の直径とプロペラント72の蒸気圧とに比例する。先に説明した実施形態の場合のように、プロペラント72は、可動カートリッジ60及び同軸ピストン52を加圧するが、これは、プロペラント72が、弁22及びスタティックミキサー24を介して、大気圧とアセンブリに内在する摩擦損失との和よりも大きい既知の蒸気圧を有するためである。前述のように、同軸ピストン52及び可動カートリッジ60の加圧は、流体44、46をそれらのチャンバ40、42から押し出してポート64、70に入れる。その結果、弁22が開かれると、流体がカートリッジから流出する。
【0024】
このシステムは、様々な比率の二重流体に対して使用することができる。1:1以外の比率を有する二重流体カートリッジの例が、共同所有されている米国特許出願第10/938,328号に開示されている。本明細書において説明され特許請求の範囲に記載されたカートリッジ20は、複数の流体(例えば3つ以上)を使用するのに採用することができる。
【0025】
本発明をいくつかの実施形態に関して論じてきたが、本発明はそのように限定されないことが理解されるだろう。実施形態は本明細書において例として説明されており、採用され得る多くの変更形態、変形形態及び他の実施形態が存在し、依然として本発明の範囲にある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明のカートリッジ及びスタティックミキサーの一実施形態の斜視図である。
【図2】図1に示されるカートリッジの上面図である。
【図2A】本発明の二重流体カートリッジの、充填された実施形態を示す、図2の線2A−2Aに沿った長手方向断面図である。
【図2B】図2Aの2Bに示される領域の詳細な拡大図である。
【図3】弁が開位置に回転している状態の、図1に示されるカートリッジの上面図である。
【図3A】本発明の二重流体カートリッジの、充填された実施形態を示す、図3の線3A−3Aに沿った長手方向断面図である。
【図3B】図3Aの3Bに示される領域の詳細な拡大図である。
【図4】中間供給位置にある二重流体カートリッジの、図3Aの図と同様の長手方向断面図である。
【図4A】可動カートリッジ内に形成される流路を示す、図4の4Aに示される領域の詳細な拡大図である。
【図5】二重流体カートリッジの内容物が供給された状態の、図3Aに示される二重流体カートリッジの長手方向断面図である。
【図6】代替的な弁機構を含む、図3Aの図と同様の長手方向断面図である。
【図7】本発明の二重流体カートリッジと共に使用する、弁及びミキサーアタッチメントの一実施形態の分解図である。
【図7A】図7の弁及びミキサーアタッチメントの実施形態の組立図である。
【図7B】図7Aの7Bに示される領域の詳細な拡大断面図である。
【図8】本発明の二重流体カートリッジと共に使用する、弁及びミキサーアタッチメントの代替的な実施形態の分解図である。
【図9】本発明の代替的な実施形態を示す、図6の図と同様の長手方向断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの流体を保存及び供給するプロペラント作動式流体カートリッジであって、
開口が形成されていると共に、該開口の反対側にシールされた端部を有する缶と、
前記缶内に配置されると共に、該缶に形成された前記開口と連通する出口を画定する固定カートリッジと、
前記固定カートリッジ内に配置されると共に、該固定カートリッジによって画定された前記出口と同じ場所に配置される出口を画定する導管と、
第1の流体用の流体チャンバを形成する前記固定カートリッジの内側と前記導管の外側との間に配置される第1のピストンと、
閉端及び側壁を有する可動カートリッジであって、前記固定カートリッジ内において前記第1のピストンと前記缶の前記シールされた端部との間に配置され、且つ該可動カートリッジの前記側壁は、前記第1のピストンに接続されると共に内部に形成された少なくとも1つの流路を有する、可動カートリッジと、
前記可動カートリッジの内側において前記第1のピストンと前記可動カートリッジの前記閉端との間に配置される圧縮壁であって、該圧縮壁及び前記可動カートリッジは、第2の流体用の第2の流体チャンバを画定する、圧縮壁と、
前記缶内に配置されるプロペラントと、
前記缶の前記開口に取り付けられる弁と、
を備える、プロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項2】
前記弁はトリガ作動式である、請求項1に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項3】
前記弁はばね作動式である、請求項1に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項4】
前記弁に取り付けられるミキサーをさらに備える、請求項1に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項5】
前記弁に取り付けられる弁及びミキサーアタッチメントをさらに備え、
前記弁及びミキサーアタッチメントは、弁インタフェース、ミキサー及びミキサーハウジングを含み、
前記ミキサーハウジング及び前記ミキサーは、前記弁インタフェースから取外し可能である、請求項1に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項6】
前記導管は前記圧縮壁と一体形成される、請求項1に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項7】
2つの流体を保存及び供給するプロペラント作動式流体カートリッジであって、
開口が形成されていると共に、該開口の反対側にシールされた端部を有する缶と、
前記缶内に配置されると共に、該缶に形成された前記開口と連通する出口を画定する固定カートリッジと、
前記固定カートリッジ内に配置されると共に、該固定カートリッジによって画定された前記出口と同じ場所に配置される出口を画定する導管と、
第1の流体用の流体チャンバを形成する前記固定カートリッジの内側と前記導管の外側との間に配置される第1のピストンと、
閉端及び側壁を有する可動カートリッジであって、前記固定カートリッジ内において前記第1のピストンと前記缶の前記シールされた端部との間に配置され、且つ該可動カートリッジの前記側壁は、前記第1のピストンに接続されると共に内部に形成された少なくとも1つの流路を有する、可動カートリッジと、
前記可動カートリッジの内側において前記第1のピストンと前記可動カートリッジの前記閉端との間に配置される圧縮壁であって、該圧縮壁及び前記可動カートリッジは、第2の流体用の第2の流体チャンバを画定する、圧縮壁と、
前記缶内に配置されるプロペラントと、
前記缶に取り付けられると共に、該缶の前記開口を覆うキャップと、
を備える、プロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項8】
2つの流体を保存及び供給するプロペラント作動式流体カートリッジであって、
大気に開放された開口が形成されていると共に、該開口の反対側にシールされた端部を有する缶と、
前記缶内に配置されると共に、該缶に形成された前記開口と連通する出口を画定する固定カートリッジと、
前記固定カートリッジ内に配置されると共に、該固定カートリッジによって画定された前記出口と同じ場所に配置される出口を画定する導管と、
第1の流体用の流体チャンバを形成する前記固定カートリッジの内側と前記導管の外側との間に配置される第1のピストンと、
外方に延びるフランジを含む閉端を有する可動カートリッジであって、前記固定カートリッジ内において前記第1のピストンと前記缶の前記シールされた端部との間に配置され、且つ該可動カートリッジの前記フランジは、前記缶の内側に接触してシールするために、該可動カートリッジの前記閉端から外方に延びる、可動カートリッジと、
前記可動カートリッジの内側において前記第1のピストンと前記可動カートリッジの前記閉端との間に配置される圧縮壁であって、該圧縮壁及び前記可動カートリッジは、第2の流体用の第2の流体チャンバを画定する、圧縮壁と、
前記缶内において該缶の前記シールされた端部と前記可動カートリッジの前記フランジとの間に配置されるプロペラントと、
前記缶の前記開口に取り付けられる弁と、
を備える、プロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項9】
前記弁はトリガ作動式である、請求項8に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項10】
前記弁はばね作動式である、請求項8に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項11】
前記弁に取り付けられるミキサーをさらに備える、請求項8に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項12】
前記弁に取り付けられる弁及びミキサーアタッチメントをさらに備え、
前記弁及びミキサーアタッチメントは、弁インタフェース、ミキサー及びミキサーハウジングを含み、
前記ミキサーハウジング及び前記ミキサーは、前記弁インタフェースから取外し可能である、請求項8に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項13】
前記導管は前記圧縮壁と一体形成される、請求項8に記載のプロペラント作動式流体カートリッジ。
【請求項14】
2つの流体を保存及び供給するプロペラント作動式流体カートリッジを組み立てる方法であって、
一端に開口を有すると共に他端にシール用の穴を有する缶を用意し、
固定カートリッジと、導管と、第1のピストンと、可動カートリッジと、圧縮壁とを含む流体カートリッジアセンブリを用意し、
前記導管は、前記固定カートリッジ内に配置され、
前記第1のピストンは、第1の流体用の流体チャンバを形成する前記固定カートリッジの内側と前記導管の外側との間に配置され、
前記可動カートリッジは、前記固定カートリッジ内に配置されると共に側壁を有し、
前記可動カートリッジの前記側壁は、前記第1のピストンに接続されると共に内部に形成された少なくとも1つの流路を有し、
前記圧縮壁は、前記可動カートリッジの内側に配置され、
前記圧縮壁及び前記可動カートリッジは、第2の流体用の第2の流体チャンバを画定し、
前記流体カートリッジアセンブリを、前記開口を通して前記缶に挿入し、
前記開口において前記缶をクリンプすると共に、前記流体カートリッジアセンブリを収容する開口を有するカップを取り付け、
前記缶のシール用の前記穴を通して、前記カップの前記開口に前記流体カートリッジアセンブリを押し入れ、
前記カップをクリンプして、前記流体カートリッジアセンブリを係合すると共に所定の位置に固定し、
前記流体カートリッジアセンブリに2つの流体を充填し、
前記カップの前記開口上に弁を設置し、
前記缶の前記穴を通して、該缶にプロペラントを充填し、
前記穴にゴム栓を入れて、前記缶内の前記プロペラントをシールする、プロペラント作動式流体カートリッジを組み立てる方法。
【請求項15】
ロッドが前記缶の前記穴に押し通され、前記流体カートリッジアセンブリを前記カップの前記開口に押し入れる、請求項14に記載のプロペラント作動式流体カートリッジを組み立てる方法。
【請求項16】
前記缶の前記穴を通して印加される空気圧が、前記カップの前記開口に前記流体カートリッジアセンブリを押し入れるのに使用される、請求項14に記載のプロペラント作動式流体カートリッジを組み立てる方法。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−530206(P2009−530206A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501491(P2009−501491)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/006810
【国際公開番号】WO2007/109229
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(391019120)ノードソン コーポレーション (150)
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
【Fターム(参考)】