説明

ベルトモニタリングシステム

【課題】ベルトコンベアのベルトを検知するセンサの出力からベルトの異常を検出し、現場でベルトの異常やセンサの故障を確認するベルトモニタリングシステムを提供する。
【解決手段】センサ11−1〜11−6は、ベルト3の状態、温度、磨耗状態等を検知し、検出信号はシグナルコンバータ13を介してシグナルプロセッサ15に送信される。シグナルプロセッサ15は、各センサ11−1〜11−6の検出信号から異常検出の判定を行い、異常がある場合は異常検出ポイントに位置等を算出する。表示装置21は携帯型の端末であり、現場でケーブル20に設置されたコネクタ27−1〜27−4に接続することにより、シグナルプロセッサ15からセンサの位置や検出信号、異常検出ポイントの位置等の情報を取得し、表示部23に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトコンベアのベルトの異常を検出し、報知するベルトモニタリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、石炭や鉱石などの採掘現場にて、採掘された石炭等を運搬するためにベルトコンベアが使用されている。このベルトコンベアは長さが数キロメートルに及ぶものもある。このベルトコンベアのベルトのゴムの一部に劣化や傷などがあると、その劣化や傷を発端にベルトの長さ方向に裂傷(縦裂き)などが起こり、ベルトが破損し、運搬作業に支障をきたすこととなる。そこで、ベルトの縦裂き破損などをできるだけ早く検出し、処置を行うことが必要となる。
コンベアベルトの縦裂きなどを検出する方法として、コンベアベルトの上部等に、異常の検出センサとLEDなどの報知手段を設置し、検出センサが異常を検出した場合にLEDなどを発光させて異常を報知する方法がある。そして、異常が報知されると、作業員がLEDなどを目視し、これによって異常の発生を作業員に知らしめることができる。
また、検出センサが異常を検出した場合、集中制御室にある表示装置に表示する方法もある。そして、表示装置に表示されると、集中制御室にいる管理者がその表示を目視し、これによって異常の発生を管理者に知らしめることができる。
【0003】
また、コンベアベルトの異常を検出するシステムとして、コンベアベルトの内部にループ状のコイルを埋め込み、検出器に対して、そのコイルが検出器の近辺を通過する際に電流を生じる結合により検出信号を伝送しない場合、ベルトに縦裂きがあったものとしてベルトコンベアの運転を停止するコンベアベルト裂傷監視システムがある(特許文献1参照)。
また、持ち運び可能な検出装置で、コンベアベルトに埋め込まれたコイルの磁界の変化を検知し、磁界に異常があるとベルトに裂傷があるものとして、検出装置の表示器に異常を表示させる検出装置がある(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開昭62−41107号公報
【特許文献2】特開平10−329928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ベルトの異常をセンサが検知した場合に、点灯したLEDを作業員が目視で確認する方法では、ベルトが数キロメートルといった長いものである場合、確認作業に非常に時間がかかってしまう。また、現場には足場があったり、様々な物が置いてあるといった現場の状況や天候状況等から、LEDを確認し難い場合があるという問題もある。
また、集中制御室など一箇所でベルトの異常検出結果を表示する場合、実際のベルトの位置まで出向いて行き、ベルトの異常が確認できなかった場合、再度制御室に戻って検出結果を確認する必要があり、異常を検出する作業に時間がかかり、煩雑となる。更に、センサが壊れている場合でも異常とみなされてしまい、ベルトが本当に破損して異常を検出したのか、センサが故障しているために異常と検出されたかは、実際その異常が検出された場所に行って確認しなければならず、その確認作業には時間がかかってしまう。
【0006】
また、特許文献1に記載されたシステムでは、センサが異常を検出した場合に、ベルトコンベアの運転を停止するため、センサの故障により異常と判定された場合も運転が停止され、作業効率が非常に悪くなるという問題がある。
また、特許文献2に記載された検出装置は、非常に狭い範囲のベルトの検出を行うものであるため、実際数キロメートルに及ぶベルトの異常を検出する作業には非常に時間がかかってしまうという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ベルトコンベアのベルトを検知するセンサの出力異常を現場で随時確認でき、ベルトの異常やセンサの故障を確認することができるベルトモニタリングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために本発明は、ベルトコンベアのベルトの異常を検出するベルトモニタリングシステムであって、前記ベルトの状態を検出する少なくとも1以上のセンサと、前記センサの検出信号の入力を受け付け、前記検出信号を基に前記ベルトの異常の有無を判定し、異常がある場合に前記センサの位置情報を出力する異常検出部と、前記異常検出部に接続され、前記ベルトの近傍に配置されたケーブルに設けられたコネクタと、前記コネクタに接続される携帯可能な表示装置と、を具備し、前記表示装置は、前記コネクタに接続されて、前記センサの位置情報を前記異常検出部から取得し、表示することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記ベルトの回転方向及び回転速度を検出する回転検出部を備え、前記異常検出部は、前記回転検出部の検出結果と、前記センサの位置情報とに基づいて、前記ベルトの異常位置を算出し、前記表示装置は、前記ベルトの異常位置を表示することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記ベルトの回転方向及び回転速度を検出する回転検出部を備え、前記異常検出部は、前記回転検出部の検出結果と、前記センサの位置情報とに基づいて、前記センサから前記ベルトの異常位置までの距離を算出し、前記表示装置は、前記距離を表示することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記異常検出部が、複数の前記センサのそれぞれの検出信号に基づいて、異常の有無をそれぞれ判定し、すべての判定結果が異常の場合に前記ベルトの異常を判定することを特徴とする。
【0011】
センサは、ベルトの状態を検知するものでああり、例えば、縦裂き検出センサ、温度センサ、磨耗センサ等である。
コネクタはケーブルに複数設けることができる。ベルトは長いものでは数キロメートルにもなり、表示装置は携帯型であるため、作業員は移動しながらコネクタに表示装置を接続し、現場で異常を検出したセンサの位置や異常検出部によって算出された結果を表示装置に表示させ、確認することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、作業員は現場のどこにいても或いは移動中でも、ベルトを検知するセンサの出力や異常検出結果等を確認でき、ベルトの異常が検出された場合、その異常がベルトの異常なのか、センサの故障なのかを現場で確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るベルトモニタリングシステムの実施形態について説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0014】
図1は、本実施の形熊におけるベルトモニタリングシステム1の概略構成図である。図2は、ベルトモニタリングシステムの概略ブロック構成図である。
図1に示すように、ローラ5−1、5−2がモータ(図示せず)の回転駆動により矢印B方向に回転すると、ベルトコンベアのベルト3は、矢印A方向に進行し、ベルト3上の運搬物7は矢印A方向に運搬される。ベルトコンベアは屋外に設置されることもあり、ベルト3は数キロメートルに及ぶ長さである場合もある。
【0015】
図1に示すように、ベルトモニタリングシステム1は、センサ11(11−1、11−2、11−3、11−4、11−5、11−6、…)、ケーブル接続ボックス12(12−1、12−2、12−3、12−4、…)、シグナルコンバータ13、シグナルプロセッサ(異常検出部)15、回転センサ(回転検出部)17−1、17−2、ケーブル20、表示装置21、コネクタ27(27−1、27−2、27−3、27−4、…)等を有する。
センサ11は、ベルトコンベアのベルト3の状態を検知し、ケーブル接続ボックス12を介してシグナルコンバータ13に検知結果を送信する。また、センサ11は、ベルト3の縦裂き、温度、磨耗状態等を検知することによって、ベルト3の異常を検出する。
【0016】
ベルト3の縦裂きを検知するための方法としてはいくつかの方法が考えられる。例えば、ベルト3をCCDカメラ等によって直接監視したり、赤外線センサにより裂傷を感知して、ベルト3の異常を検知する方法がある。
また、ベルト3に予めループ状のコイルを埋め込んでおき、センサ11の付近を通過すると、ループコイルに電流を流し、センサ11が電流により起こる電界や磁力を感知する方法も考えられる。ベルト3が縦裂きし、ループコイルが断線している場合はループコイルに電流が流れないため、センサ11はベルト3の異常を検出する。
また、センサ11を磁気センサとして、ベルト3に予め磁石や磁性体を埋め込んでおいてもよい。そして、ベルト3内部の磁石や磁性体による磁力をセンサ11が感知し、その磁力に異常がある場合は、ベルト3が縦裂きしているとしてベルト3の異常を検出することもできる。
また、センサ11が温度センサである場合は、ベルト3の温度を検知する。例えば、検知された温度が、ベルトモニタリングシステム1に予め記憶された温度以上になった場合に、センサ11はベルト3に異常があることを検出する。
【0017】
回転センサ17−1、17−2は、ローラ5-1の予め決められた位置に設けられ、ローラ5-1の回転と共に回転する鉄片19の、両者の回転センサ間の移動時間を計測することにより、ローラ5−1の回転方向と回転速度、即ち、ベルト3の運搬方向と運搬速度を検知するものである。
例えば、ベルト3が何かにひっかかって伸びると、温度異常や回転速度に異常が生じる場合があるため、温度センサや回転センサ17により異常を検出することが可能となる。
【0018】
また、センサ11は、ベルト3の磨耗を検知するためのセンサであってもよい。図3は、ベルトの磨耗の検知手段を説明するための図である。図3(a)に示すベルト3aのC−C’断面図を図3(b)に示す。図3(b)に示すように、ベルト3aには階層上に磁石71が埋め込まれており、センサ11はベルト3aの磁力を検知するものとする。例えば、埋め込まれた磁石71の数がベルト3aのn層に比べてm層のほうが多く、m層よりl層の方が多くなるように分布されている場合、l層が磨耗してなくなると、センサ11はm層、n層の磁力を検知することになり、検知する磁力が小さくなるため磨耗が発生してることが検出される。また、層ごとに埋め込まれた磁石の量が異なるため、検知される磁力の減少の程度により、l層側が磨耗したか、n層側が磨耗したのかを判定することも可能である。
【0019】
このようにセンサ11の検出対象は様々であるが、センサ11はベルトの異常を検出し、シグナルコンバータ13に検出信号を伝送する。尚、図1では、センサ11はベルト3の下方に設置されているが、センサ11の検出対象により設置位置、及びセンサの個数、組み合わせは任意に設定可能である。
【0020】
図1、図2に示すケーブルボックス12は、複数のセンサ11からの出力ケーブルを一つのケーブルにする接続部である。
シグナルコンバータ13は、ケーブル及びケーブル接続ボックス12を介して、各センサ11から検出信号を受信し、信号を増幅し、シグナルプロセッサ15に送信する。シグナルコンバータ13は、センサ11ごとに設置され、各センサ11に接続されても良い。
【0021】
シグナルプロセッサ15は、図2に示すように、制御部51と記憶部53を有する。制御部51は、シグナルコンバータ13を介してセンサ11から検出信号を受信し、検出信号の演算を行い、ベルト3に異常があるかどうかの判定を行う。また、各センサ11の検出信号、演算結果等をケーブル20に伝送する。記憶部53は、各センサ11の識別情報、位置情報、センサ対象等のセンサ情報、検出信号、演算プログラム、演算に必要なデータ、及び演算結果等を記憶する。ここで、シグナルプロセッサ15は、ベルトコンベアの制御装置(制御盤)にデータ送受信可能に接続され、ベルトコンベアの運転状況を取得したり、逆に演算結果をベルトコンベアの運転制御に反映させても良い。
【0022】
ケーブル20はベルト3に沿って設置され、シグナルプロセッサ15から出力されたデータを伝送する。
ケーブル20には1以上のコネクタ27が設けられる。コネクタ27は、表示装置21の接続プラグ25を接続するものである。
表示装置21は、携帯型の表示装置であり、表示部23と接続プラグ25を有する。接続プラグ25をコネクタ27に接続すると、表示装置21は、シグナルプロセッサ15から出力されるデータを受信し、各種情報を表示部23に表示する。表示部23は、例えば、液晶パネルやLED表示ユニット等である。ここで、表示装置21は操作ボタンや操作パネル等を有し、作業員による表示等の指示の入力を受け付けてもよい。また、表示装置21は、スピーカ等の音声出力装置を有し、ベルト3に異常が検出された場合に警報ブザー等を出力しても良い。
【0023】
このように、表示装置21は携帯型の表示装置であるため、作業員は現場で表示装置21をケーブル20上のコネクタ27に接続することによって、その場で各センサの検出信号やシグナルプロセッサ15の演算結果等を確認することができる。また、コネクタ27をケーブル20に複数設けることによって、作業員は移動しながら、表示装置21をコネクタ27に接続し、随時演算結果等を確認することができる。
【0024】
次に、ベルトモニタリングシステム1の動作について説明する。図4は、シグナルプロセッサ15による異常検出、出力動作の一例を示すフローチャートである。
シグナルプロセッサ15は、シグナルコンバータ13を介してセンサ11からの出力信号を受信し(ステップS201)、その出力信号を記憶部53に記憶する(ステップS202)。出力信号の受信のタイミングは各センサで予め決めてシステムに記憶することが可能である。シグナルプロセッサ15の制御部51は、受信したセンサの出力に異常があるかどうかを判定する(ステップS203)。この判定処理は、例えば、受信した出力信号の値が予めシグナルプロセッサ15に記憶された各センサ11の出力信号の閾値より大きい場合は異常と判断するなど、センサ11ごとに決められた判定条件に従って行われる。
【0025】
受信したセンサの出力に異常がない場合は、ステップS201に戻り、各センサからの出力信号を受信する。
そして、制御部51は、ステップS203において受信したセンサの出力に異常があると判定した場合、出力に異常のある当該センサの周囲の(例えば前後一つずつの)センサの出力にも異常があるかどうかを判定する(ステップS204)。ここで、当該センサの周囲のセンサからの出力信号も異常であると判定された場合、ベルト3に縦裂きなどの異常が発生している可能性が高くなるため、シグナルプロセッサ15は、当該センサの位置と回転センサ17が検出した回転速度及び回転方向から、ベルト3上の異常位置を算出し、当該センサから異常位置までの距離を算出する(ステップS205)。シグナルプロセッサ15の記憶部53は、算出した異常位置や距離、当該センサや周囲のセンサの位置や検出信号等を記憶部に記憶する(ステップS206)。
【0026】
また、ステップS204において、当該センサの周囲のセンサからの出力に異常がなかった場合、当該センサが故障している可能性や当該センサの測定ミスである可能性が考えられる。このとき、例えば、シグナルプロセッサ15は、当該センサの前回の出力、前々回の出力といった時系列的に連続した出力を取得し、出力異常が規定回数以上続いたら、センサが故障していると判定することもできる。シグナルプロセッサ15の記憶部53は、当該センサの位置とセンサ出力を記憶する(ステップS207)。
【0027】
さらに、シグナルプロセッサ15は、表示装置21からの出力要求があるかどうかを随時チェックする(ステップS208)。ここで、表示装置21からの出力要求とは、例えば、表示装置21がコネクタ27に接続されたことを認識することでもよいし、コネクタ27に接続された表示装置21からの入力を受け付けて出力要求を認識しても良い。
そして、表示装置21からの出力要求がない場合、ステップS201に戻り、シグナルプロセッサ15は各センサからの出力信号を受信する。
一方、表示装置21からの出力要求がある場合には、シグナルプロセッサ15は、ケーブル20、コネクタ27を介して表示装置21に対して、ベルト3を検知するセンサ11の検出信号、シグナルプロセッサ15による演算結果等のデータを送信する(ステップS209)。これにより、異常を検出したセンサ11の位置と、ベルト3上の異常位置、センサ11から異常位置までの距離などが表示部23に表示される。
そして、ステップS201からステップS209までの処理を繰り返し、ベルトモニタリングシステム1の停止によって、動作を終了する。
【0028】
このようにして、ベルト3を検知するセンサ11の出力信号は随時シグナルプロセッサ15に送られ、シグナルプロセッサ15によって異常検出が行われ、表示装置21は、コネクタ27に接続されることにより、その異常検出の結果、或いは、各センサ11のセンサ情報、検出信号などを取得し、表示部23に表示することができる。従って、現場の作業員は、表示装置21をコネクタ27に接続することにより、常に新しい検出情報を得ることができ、その検出情報を元に、ベルト3の状態やセンサの状態を確認することができる。例えば、表示装置21を用いて、作業員が移動している場合でも、またベルト3が回転している場合でも、ステップS205で算出された異常検出ポイントの位置の情報を随時取得し、作業員はベルト3上の異常位置まで到達することができ、異常の確認作業が容易となる。
【0029】
また、シグナルプロセッサ15は、対象となるセンサ11の前後一つずつの計三つの検出結果のすべてが異常であるときに、異常と判定することから、異常検出の精度を向上させることができる。なお、異常判定の際に検出するセンサ11の数は、一つであってもよいし、二つ以上であってもよい。
また、シグナルプロセッサ15は、異常を検出したセンサ11からの距離や異常の位置を算出し、その距離情報や異常位置情報を表示部23に表示することから、異常の位置を作業員に適切に知らしめることができる。
【0030】
なお、本実施形態においては、距離や異常の位置を算出するとしたが、これに限ることはなく、対象となるセンサ11の位置情報のみを、表示部23に表示するようにしてもよい。
また、表示装置21がコネクタ27に接続されるタイミングをシグナルプロセッサ15が監視し、そのコネクタ27の位置情報と、コネクタ27に接続されたタイミング情報と、ベルト3の回転方向・回転速度などから、表示装置21が接続されたコネクタ27から異常位置までの距離を算出し、表示部23に表示するようにしてもよい。これにより、現在位置から異常位置までの距離を作業員に知らしめることができる。
なお、ケーブル20に設置されるコネクタ27の個数、間隔等は、現場のニーズに合わせて任意に決めることが可能である。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
以上のように、本発明に係るベルトモニタリングシステムは、ベルトコンベアのベルトを検知するセンサの出力からベルトの異常を検出し、作業員が現場でベルトの異常やセンサの故障を確認する手段として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】ベルトモニタリングシステム1の概略構成図
【図2】ベルトモニタリングシステム1のブロック図
【図3】磨耗を検知する手段を説明するための図
【図4】ベルトモニタリングシステム1の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0033】
1…ベルトモニタリングシステム
3、3a…ベルト
5−1、5−2…ローラ
11、11−1、11−2、11−3、11−4、11−5、11−6…センサ
12、12−1、12−2、12−3、12−4…ケーブル接続ボックス
13…シグナルコンバータ
15…シグナルプロセッサ(異常検出部)
17−1、17−2…回転センサ(回転検出部)
19…鉄片
20…ケーブル
21…表示装置
27、27−1、27−2、27−3…コネクタ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトコンベアのベルトの異常を検出するベルトモニタリングシステムであって、
前記ベルトの状態を検出する少なくとも1以上のセンサと、
前記センサの検出信号の入力を受け付け、前記検出信号を基に前記ベルトの異常の有無を判定し、異常がある場合に前記センサの位置情報を出力する異常検出部と、
前記異常検出部に接続され、前記ベルトの近傍に配置されたケーブルに設けられたコネクタと、
前記コネクタに接続される携帯可能な表示装置と、
を具備し、
前記表示装置は、前記コネクタに接続されて、前記センサの位置情報を前記異常検出部から取得し、表示することを特徴とするベルトモニタリングシステム。
【請求項2】
前記ベルトの回転方向及び回転速度を検出する回転検出部を備え、
前記異常検出部は、前記回転検出部の検出結果と、前記センサの位置情報とに基づいて、前記ベルトの異常位置を算出し、
前記表示装置は、前記ベルトの異常位置を表示することを特徴とする請求項1に記載のベルトモニタリングシステム。
【請求項3】
前記ベルトの回転方向及び回転速度を検出する回転検出部を備え、
前記異常検出部は、前記回転検出部の検出結果と、前記センサの位置情報とに基づいて、前記センサから前記ベルトの異常位置までの距離を算出し、
前記表示装置は、前記距離を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベルトモニタリングシステム。
【請求項4】
前記異常検出部は、
複数の前記センサのそれぞれの検出信号に基づいて、異常の有無をそれぞれ判定し、すべての判定結果が異常の場合に前記ベルトの異常を判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のベルトモニタリングシステム。
【請求項5】
前記コネクタは、前記ケーブルに複数設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のベルトモニタリングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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