ベーン・セル・ポンプ内の圧縮を調節するための方法および装置
【課題】圧縮を調節するための改良された方法、ならびにベーン・セル・チャンバ内の圧縮の容易な調節を可能にする改良されたベーン・セル・ポンプを提供する。
【解決手段】糊状の物質、特にソーセージ肉を移送するための圧縮領域K内のベーン・セル・チャンバ内の圧縮方法を、ベーン2の案内を変更することによって調節する。回転方向で見たとき、圧縮領域Kの前の調節領域18内で、ベーン2の案内がベーン2の位置の変化が半径方向に生じ、調節領域18が、少なくとも入口領域10の終端10aから、ベーン2がベーン・セル・チャンバ8を閉じる圧縮領域Kの始まりの点まで延びるように所望の圧縮に応じて調節される。
【解決手段】糊状の物質、特にソーセージ肉を移送するための圧縮領域K内のベーン・セル・チャンバ内の圧縮方法を、ベーン2の案内を変更することによって調節する。回転方向で見たとき、圧縮領域Kの前の調節領域18内で、ベーン2の案内がベーン2の位置の変化が半径方向に生じ、調節領域18が、少なくとも入口領域10の終端10aから、ベーン2がベーン・セル・チャンバ8を閉じる圧縮領域Kの始まりの点まで延びるように所望の圧縮に応じて調節される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーン・セル・チャンバ(vane cell chamber)ならびにベーン・セル内の圧縮を調節するための方法に関し、詳細には、請求項1および請求項8のプリアンブルによる方法を実施するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
あらゆる容積型ポンプ(displacement pump)は、チャンバを開けると、幾何学的な脈動(geometric pulsation)にかかわらず、出口(ポンプの圧力側)に向かって脈動する。このために、以下の条件、すなわち−移送されるべき媒質(media)は、圧縮性である、−ポンプの出口と開チャンバ(opening chamber)との間に圧力差が存在する、という条件が与えられる必要がある。チャンバを出口に向かって開くと、脈動につながる均圧(pressure equalization)が存在する。圧力は、出口内よりも、出口の上流の最終のチャンバ内の方が高い可能性がある。チャンバを開くと、次いで、圧力インパルスが、移送機構の出口に向かう方向に発生する。一方、出口内の逆圧(counter pressure)は、最終のチャンバ内より高くなる可能性があり、それにより、圧力インパルスが、開チャンバに向かって発生する。これらの循環性圧力インパルスは、脈動と呼ばれる。異なる数の圧力インパルスが、排出される別々の部分内に発生するので、循環性圧力インパルスは、最終的に、排出される部分の精度に影響を与える。
【0003】
圧力差、チャンバの大きさ、および媒質の圧縮率(compressibility)が大きいほど、体積流量内の脈動は大きい。そのようなポンプが、個々の部分を作成するために使用される場合、これは、必然的に、個々の部分の重量差をもたらす。
【0004】
出口内の逆圧が増加する場合の脈動を防止するために、チャンバの圧力または圧縮それぞれを増加し、それにより出口圧力に適応させることができる。したがって、チャンバが開くとき、出口内の均圧は、もはや、実質的に発生しない。
【0005】
従来のベーン・セル・ポンプでは、特に図5によって明らかなように、増加した圧力が、ペースト状の物質(pasty substance)を移送するチャンバ内に生成される。ペースト状の物質が移送機構内に入る入口の後に、圧縮区域が続く。充填される物質を圧縮することによって、すなわち閉チャンバ(closed chamber)の体積を低減することによって、チャンバ内の圧力が増大する。このことにおいて、ポンプ・ベーン(pump vane)が、外側輪郭(outer contour)に沿ってチャンバを擦過し(brush)封止する、その外側輪郭の半径が、低減される。
【0006】
充填される媒質の圧縮率は、簡単には、そのガス部分に起因すると仮定される。このガス部分は、通常、媒質、例えばソーセージ肉の生産中に、(意図的にまたは意図されずに)組み入れられる空気である。したがって、チャンバの圧力を計算するために、媒質のガス部分に対して簡単には、p×v=一定、と仮定することができる。
【0007】
圧縮を変更することは、既に試みられてきた。溝またはポケットが、頂部の側板(top side plate)、すなわちベーン・セル・ポンプの蓋(cover)内の、チャンバに面する側に配置され、それにより、個々のベーン・セル・チャンバと入口領域との間に連通がもたらされる。このポケットの長さによって、チャンバがより遅く閉じるかそれともより早く閉じること、または圧縮がより低くなるかそれともより高くなることがそれぞれ影響を受ける可能性がある。しかし、移送機構は、常に、変化する圧縮率を有する異なる媒質を移送するので、圧力逃がし弁(pressure relief valve)(図5参照)が設置される必要があり、圧力逃がし弁によって、過剰圧力の場合には、戻りチャネルを通って過剰な物質を供給領域内に戻すことができる。これは、充填される媒質の望ましくない応力および損傷を引き起こし、例えば、生のソーセージの場合、「汚れた(smudgy)最終製品」をもたらす可能性がある。加えて、側板内のこのポケットは、(ポケットの長さおよび媒質の圧縮率に応じて)物質を再形成し、そのことが、特に傷つきやすい製品に対して、付加的に損傷を与える可能性がある。
【0008】
圧縮を変更するために、1つまたは複数のベーンまたはセルそれぞれを有するロータが、使用されてもよい。このようにして、チャンバは、全体的に、より小さくなるか、またはより大きくなる。閉チャンバの同じ減少量に対して、圧縮前にチャンバが小さいほど、チャンバの圧力はより増大し、その逆も同様である。すなわち、
V2=V1−Vcompression、
P2=V1×P1/(V1−Vcompression)
ここで、P1、V1は、圧縮前の圧力および体積であり、
P2、V2は、圧縮後の圧力および体積であり、
Vcompressionは、圧縮された体積である。
【0009】
しかし、これは、以下の欠点を結果としてもたらす。移送機構の幾何学的脈動を無くするために、ポンプの内部の輪郭は、唯一の特定の数のベーンに対して、幾何学的に構成され得る。これは、より多い、またはより少ないベーンを有するロータが使用されるときに、重量変動が発生することを意味する。加えて、対応する改造は、高価である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】欧州特許第0,432,388号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ここからスタートして、本発明は、圧縮を調節するための改良された方法、ならびにベーン・セル・チャンバ内の圧縮の容易な調節を可能にする改良されたベーン・セル・ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、この目的は、請求項1および請求項8の特徴によって満足される。
【0013】
本発明によれば、圧縮は、今や、ベーンの案内(guidance)を変更することによって、すなわちベーンのための案内装置(guide device)の案内輪郭(guide contour)を変更することによって調節することができる。ベーンは、半径方向に移動可能であり、ロータによって駆動される。特に、ベーンは、ロータ内で半径方向に変位可能に装備される。案内装置、特にクランプ偏心器(clamping eccentric)によって、ベーンは、ポンプ筐体(pump housing)の内部輪郭(inner contour)に向かって半径方向に移動させられる。これは、ベーンの位置が、一方、ポンプ筐体の内部輪郭によって、他方で、案内装置によって、すなわち特にクランプ偏心器によって決定され、クランプ偏心器は、ロータまたはポンプそれぞれの中(例えば、中心)に、回転可能に固定される方式で配列され、不連続ベーンに対して、ベーンの内部領域は、決定された案内輪郭に沿ってポンプの内部輪郭の反対方向に向くことを意味する。
【0014】
次に、圧縮は、ベーンの案内を変更することによって、すなわちそれらの半径方向の位置、またはベーンの前縁(front edge)の、ポンプ筐体の内部輪郭までの距離、それぞれによって、適応させることができる。次に、ポンプ・ベーンが、完全に、ポンプ筐体の内部輪郭における外側に案内されるような方法ではなく、ベーンの前縁と内壁との間に間隔が形成される方式でベーンが案内される場合、チャンバが完全に閉じられるときに、ベーン・セル・チャンバ内にそのような高い圧縮またはそのような高い圧力それぞれは、生成されない。ベーンは、外向きにどれだけ遠くに延ばされるかに応じて、より狭くなるポンプ筐体の内部輪郭に向かって進み、チャンバを閉じる。ベーン・セル・チャンバが完全に閉じるまで、充填する材料は、ベーンと内壁との間の間隙を通して後のチャンバ内に環流することができる。
【0015】
本発明による方法および本発明による装置は、圧縮の正確な調節を可能にする。したがって、異なる媒質に対する圧縮の調節が可能である。物質は逃がし弁を介して、ほとんどまたは全く排出される必要がないので、媒質は、非常に穏やかに移送され得る。充填する媒質は、側板内のポケットを介して戻される必要はない。本発明によれば、圧縮を正確に調節することによって、ベーン・セル・チャンバ内の圧力を、脈動が無く、したがって重量の精度が改善されるように調節することができる。
【0016】
有利には、ベーンの案内は、ポンプの回転方向で見たとき、圧縮領域より前方に位置する調節領域内で調節される。圧縮領域は、ベーン・セル・チャンバが、入口と出口との間で寸法を縮小され、したがって、ロータとポンプ筐体の内壁との間の間隔が減少して、ベーンがベーン・セル・チャンバを閉じる領域として定義される。調節領域は、少なくとも、入口領域の終端から圧縮領域の開始点まで延び、圧縮領域の開始点において、ベーンは、ベーン・セル・チャンバを閉じ、それにより、均圧が、入口領域と、ベーン・セルが寸法を低減される領域との間で達成されてもよい。ポンプの入口領域は、ペースト状の物質が供給される入口の領域内に配置される部分を意味するものと理解される。ベーンの案内は、所望の圧縮に応じて調節され、半径方向におけるベーン位置の変化を結果としてもたらす。
【0017】
このことにおいて、ベーンは、低減する圧縮に対して、ポンプ筐体の内部輪郭に当接しながら案内されることのない調節領域にあるように、ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間に(好ましくは、0.5〜10mmの幅を有する)間隙が存在するように、案内されてもよい。したがって、ベーン・セル・チャンバ内の圧力が、低減されるべきである場合、ベーンは、ポンプ筐体の方向に、より少なく突出するように案内される調節領域内にある。これは、ベーン・セル・チャンバ内の圧縮は、間隙の幅および/または長さ(すなわち、間隙が回転方向にどれだけ遠くに延びるか、またはベーンがチャンバを閉じる点がどこに位置するか)を変更することによって、調節することができることを意味する。
【0018】
ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間の間隙は、ベーンの全高さを超えて延びる必要はない。
【0019】
ベーンの案内の変化は、案内装置、特にクランプ偏心器を、異なる案内輪郭を有する案内装置と交換することによって、簡単に達成することができる。クランプ偏心器を置き換えることは、クランプ偏心器が、例えば、固定された支持体に単に差し込まれる、またはねじ込まれるという簡単な方法で実施されてもよい。案内装置を交換することは、顧客自身が容易に実施することができる。
【0020】
加えてまたはあるいは、案内を変更するステップは、同様に、案内装置、特にクランプ偏心器の案内輪郭を調節するステップによって実施されてもよい。したがって、変更された案内輪郭によって、ベーンの修正された案内経路が達成される。
【0021】
あるいはまたは加えて、ベーンの案内は、同様に、調節領域内で、案内要素、例えば挿入部材が、ポンプ筐体の内壁上に配置されるように変更されてもよい。案内要素は、有利には、ポンプ筐体の内壁またはベーンそれぞれの高さの一部を超えて延び、それにより、間隙が、ベーンの前縁と内壁との間に依然として形成され得る。また、案内要素は、ポンプ筐体の内壁の全高さを超えて延びることができ、それにより、ベーンは、内壁によって内向きに押され、間隙が、ベーンの前縁とポンプ筐体の内壁との間に、回転方向に案内要素の後に形成される。
【0022】
案内要素を用いる解が、連続ベーンを有するベーン・セル・ポンプに対して特に有利であり、連続ベーンは、同様にロータ内に変位可能に装備され、ロータの半径方向の運動、すなわち内向きまたは外向きの変位は、ポンプ筐体の内部輪郭によってのみ決定される。案内要素が挿入されてもよいが、内壁の区画が同様に、内向きに、すなわち中心に向かって調節されてもよい。
【0023】
遠心力によって、たとえ、ベーンが、クランプ偏心器によって、内壁からの間隔が意図されるように案内されるとしても、ベーンは、特に水分の多い媒質に対して、非常に小さい摩擦でひとりでに外に向かって進むことができる。これは、ポンプ筐体の方向に外に向かうベーンの運動が、適切な装置によって制限される場合、有利であり得る。そのような装置は、例えば、前述のように、ポンプ筐体の内部輪郭の上に配置される案内要素であってもよい。あるいはまたは加えて、そのような装置は、ポンプ筐体の方向にベーンの運動を制限するクランプ偏心器内の、ロータおよび/またはベーンの案内の上の、ベーン用のストップ(stop)によって実現されてもよい。
【0024】
方法を実施するためのベーン・セル・ポンプは、ポンプ筐体、ベーン、ロータ、および半径方向にベーンを案内するための案内装置を備える。このことにおいて、案内装置は、調節領域内で、ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間に間隙が存在するように形成される。間隙の幅または長さそれぞれを調節することによって、ベーン・セル・チャンバ内で、圧縮または圧力それぞれが、調節され得る。
【0025】
有利には、間隙は、例えば、0.2から10リットルの取り入れ量において、0.5から10mmの範囲の幅を有する。間隙の幅および/または長さは、ベーンの案内を変更することによって変更されてもよく、それにより、ベーン・セル・チャンバ内の圧縮または圧力それぞれが変化する。したがって、間隙の終端、すなわち圧縮領域の始まり、またはベーンがベーン・セル・チャンバを閉じる点は、入口領域の端部から出口の前までの間の領域内で調節可能であり、出口よりは入口に近い方が好ましい。間隙の始まりは、同様に調節可能であり、回転方向と反対で見たとき、入口領域内に延びてもよく、吸引領域内にまで延びてもよい。
【0026】
ベーン・セル・ポンプは、複数の交換可能な案内装置、特に、異なる案内輪郭を有する複数のクランプ偏心器を備えてもよい。したがって、案内、ならびに最終的には間隙の幅および/または長さは、案内装置を交換することによって調節されてもよい。
【0027】
また、クランプ偏心器は、案内輪郭を調節するための装置を備えてもよく、特に、2つ以上の部分で形成されてもよい。案内は、クランプ偏心器の区画の位置を、互いに対して調節可能に変更することによって、充填される種々の媒質に対して達成することができる。また、案内輪郭を変更するために、クランプ偏心器の部分を取り除くことが可能である。案内輪郭を調節するための適切な装置によって、非常に正確で、特に無段階の圧縮の調節を達成することができる。
【0028】
また、案内装置は、ポンプ筐体の内壁の上に配列され、特に、ポンプ筐体の内壁またはベーンそれぞれの高さの部分を超えて延びる調節領域内で、案内要素を備えることができる。本発明は、以下の図面を参照して、以下により詳細に説明される。また、案内輪郭の調節は、案内装置、特にクランプ偏心器の位置が、半径方向に調節可能であるように、例えばクランプ偏心器が、ポンプ筐体の方向に外向きに延びる長い穴内に調節可能に支持されるように、案内装置、特にクランプ偏心器が支持されるように遂行されてもよい。圧縮が、例えば低減されるべきである場合、案内装置は、案内輪郭が、ポンプ筐体の内壁までの間隔が拡大されるように、内向きに動かされて固定されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明によるベーン・セル・ポンプの概略的な斜視図である。
【図2】高圧縮用クランプ偏心器を有する本発明による、(側板のない)ベーン・セル・ポンプを概略的に示す平面図である。
【図3】低圧縮用クランプ偏心器を有する本発明による、(側板のない)ベーン・セル・ポンプを概略的に示す平面図である。
【図4a】ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間にいかなる間隙も存在しない、図2の線I−Iに沿った断面図である。
【図4b】ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間に間隙を有する、線I−Iに沿った断面図である。
【図4c】挿入された案内要素を有する、ベーン・セル・ポンプを通る断面図である。
【図4d】ストップを有するベーンを示す、ベーン・セル・ポンプを通る断面図である。
【図4e】ベーンの運動がポンプ筐体の方向に制限される、クランプ偏心器内のベーンの案内を示す、ベーン・セル・ポンプを通る断面図である。
【図5】従来技術によるベーン・セル・ポンプを概略的に示す平面図である。
【図6】連続的ベーンを有するベーン・セル・ポンプを通る概略的断面図である。
【図7】充填機を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明によるベーン・セル・ポンプを斜視図で示す。図2および図3は、本発明によるベーン・セル・ポンプの平面図を示す。ベーン・セル・ポンプは、特に、充填機、例えばHandtmann社によるシリーズVF600の一部である。図1〜図3に示すように、ペースト状の物質、特にソーセージ肉を移送するためのベーン・セル・ポンプ1は、ポンプ筐体3と、ペースト状の物質のための入口10と、分割された物質のための出口11とを備える。入口10は、例えば、ホッパー(hopper)101(図7参照)の出口に接続され、その出口を介してペースト状の物質が、ベーン・セル・ポンプ1に供給される。出口11は、例えば、充填チューブ(filling tube)102(図7参照)に接続される。次いで、分割されたペースト状の物質は、知られている方式で、供給管102を介してソーセージの皮(casing)内、または充填チューブの上を取り巻く共押出のソーセージの皮内に押し込まれる。ベーン・セル・ポンプ1は、ポンプ筐体3内に、好ましくは偏心して配置されるロータ5を備え、ロータ5は、回転するように設定されてもよく、軸A回りにポンプ軸によって駆動される。中心軸Aは、筐体3内に偏心して配置される。
【0031】
ロータ5は、半径方向に変位可能に装備されるベーン2を備え、ベーン2は、ポンプ筐体の内部輪郭すなわち内壁4と、ポンプ筐体3の基部(base)17と、ポンプ筐体の側板すなわちカバー9と共に、ベーン・セル・チャンバ8または移送セル(conveying cell)それぞれを形成する。ロータ5は、案内装置、ここではクランプ偏心器6の回りに配列される。クランプ偏心器は、ポンプ筐体3内に、偏心して配置されるのが好ましい。クランプ偏心器は、ベーンを案内する機能を有し、ベーンは、ロータ5の案内の外側輪郭7a、7bにしたがって半径方向に変位可能に、ロータ5内に装備される。これは、ベーン2の位置が、一方、ポンプ筐体の内部輪郭によって、他方で、クランプ偏心器6の案内輪郭によって決定されることを意味する。クランプ偏心器は、回転可能に固定される方式で配列される。特に図4aに見ることができるように、好ましい実施形態によれば、ロータは、半径方向に延びる凹所(recess)を備えてもよく、凹所内に、羽根(blade)2が装備される。ベーン2は、案内装置6,ここではクランプ偏心器に当接し、それによって案内される後部(rear portion)20を有する。後部20を超えて内向きに突出する、L字形の部分21が、案内6と基部17との間の領域内に位置する。図4aでは、案内装置6は、ベーンの前縁14が、筐体の内壁4に当接するように構成される。ロータ5またはベーン2それぞれを回転させることによって、ペースト状の物質が、知られている方式で、入口10から出口11まで、移送セル8内を移送され得る。
【0032】
ベーン・セル・ポンプは、一般に、特に図2および図3に示すように、いくつかの領域に分割されてもよい。これらの領域の1つが、吸引領域Sであり、別の1つが圧力領域または圧縮領域Kそれぞれであり、封止領域(sealing region)Dが、圧縮領域Kを吸引領域Sから分離する。圧縮領域Kは、回転方向において、領域18内の入口10の後で始まり、ベーン・セル・チャンバが、寸法を低減され、すなわちポンプ筐体の内部輪郭の半径が低減され、ベーン・セル・チャンバがベーンによって閉じられる。出口11は、圧縮領域の終端30の後で始まる。出口11の後に封止領域Dが続き、封止領域Dは、圧力領域を吸引領域5から分離する。吸引領域が、ロータ5とポンプ筐体の内壁4との間の間隙状の間隔が増加し、それによりベーン・セル・チャンバ8が再び大きくなる点において始まる。吸引領域は、入口10が始まるまで延びる。吸引領域内で支配的な圧力は、0.005から1バール(0.5〜100キロパスカル)である。図1に示すように、移送機構の内側に面する側面上の、蓋または側板9それぞれは、吸引領域の上方の部分に、くぼんだ溝の表面すなわち凹所12を備えてもよい。蓋が閉じられて、蓋の下面とベーンの上面との間に、ほぼ溝の深さに相当する寸法の間隙を形成するとき、溝の表面は、吸引領域内で、ベーン・セル・チャンバ8を覆う。ベーン・セル・チャンバ8が、本質的に、圧縮領域内で封止される一方、個々のベーン・セルの間の間隙12は、負圧(negative pressure)を生成するための接続を形成する。
【0033】
図2および図4aでは、ベーン2は、入口10の領域に当接し、圧縮領域内で、ポンプ筐体3の内部輪郭または内壁4それぞれに当接する。圧縮領域では、ベーン2は、内壁4および対応する案内輪郭7aによって、内向きに押される。次いで、クランプ偏心器6は、再び、吸引領域S内でベーンを外向きに押す。
【0034】
ベーン・セル・チャンバ8内の圧力を調節するために、例えば、出口11内の圧力に対応する圧力を有するために、次に、ベーン2の案内が、適宜適応される。
【0035】
ベーン・セル・チャンバ8内の圧力を低減するために、すなわち圧縮を低減するために、図2に示すように、案内輪郭7aが、図3に示すように、案内輪郭7bにしたがって変更される。
【0036】
案内輪郭は、特に、ベーン2が、圧縮領域(これはチャンバの体積の低減が発生する場所である)の始まり18の前に、ポンプ筐体の内部輪郭の外側に完全に当接することはなく、約0.5から10mmの小さい間隙で、内部輪郭に沿って案内されるように変化する。したがって、これは、出力チャンバの体積が、ベーン・セル・チャンバ8が完全に閉じられるときより少ないため、そのような高い圧縮を達成しない。
【0037】
図4aは、図2の線I−Iに沿った長手方向の断面を示し、外側のベーン・セルの先端14または前縁14それぞれが、圧縮領域の前の領域内に間隙が形成されないように、内壁4に当接する。図4bは、同様に、圧縮領域の前の領域における長手方向の断面を示すが、案内装置6によって、ベーン2は図4aほどの遠さまでは移動されず、それにより、ベーンすなわちベーンの前縁14とポンプ筐体3の内壁4との間に、間隙15が形成される。
【0038】
既述の通り、案内の変化が、圧縮領域Kの始まり18の前の調節領域内で発生する。点18は、ベーンが、ポンプ筐体の内壁4に接触し、個別のベーン・セルを閉じる点に相当する。点18は、ロータ5と内壁4との間の間隔が減少する領域内に位置する。好ましくは、この調節領域は、圧縮領域Kの始まり18までの入口10の領域内に位置する。いずれの場合でも、間隙は、少なくとも入口の終端10aから点18までの間を延びるべきであり、点18において、ベーン2がチャンバ8を閉じ、それにより、ベーン・セル・チャンバと、入口領域または吸引領域それぞれとの間に均圧が存在する可能性がある。
【0039】
圧縮を低減するために、図3に示すクランプ偏心器6は、案内輪郭7aと比べて、内向きにオフセットする案内輪郭7bを有する。
【0040】
ベーン2は、外向きにどれだけ遠くに延ばされるかに応じて、より狭くなるポンプ筐体の内部輪郭に向かって進み、チャンバを閉じる。ベーン・セル・チャンバ8が完全に閉じるまで、ペースト状の物質は、ポンプのベーンと内壁4との間の間隙15を通して後のチャンバ内に環流することができ、それにより、圧縮の低減が存在する。
【0041】
次に、ある充填媒質に対して、ベーン・セル・チャンバの圧力が出口領域内の圧力に対応するように、圧縮が調節されるべきである場合、案内輪郭7a(図2)を有する第1のクランプ偏心器が、異なる案内輪郭7b(図3)を有するクランプ偏心器で置き換えられるように、案内輪郭7a、7bが変更されてもよい。このことにおいて、クランプ偏心器6は、例えば、ある支持体にクランプで締め、ねじ込むことによって、固定的に取り付けられてもよい。次いで、好ましくは、ベーン・セル・ポンプは、(異なる間隙幅sおよび間隙長さLに対する)異なる案内輪郭を有するいくつかのクランプ偏心器6を備え、クランプ偏心器6は、ある充填媒質に適応するために所望の圧縮圧力を設定するために交換されてもよい。
【0042】
また、クランプ偏心器6は、2つ以上の部分に設計されることが可能であり、それにより、充填される種々の媒質への適応が、クランプ偏心器の区画の位置を調節可能に変更することによって達成されてもよい。2つのクランプ偏心器の要素の間の間隔が、例えば、対応する調節装置によって調節され、取り付けられてもよい。また、クランプ偏心器の1つまたは複数の区画が、案内輪郭を適宜変更するために取り外され得ることが可能である。あるいはまたは加えて、対応する案内輪郭7a、7bを調節するために、その位置が半径方向に、すなわちポンプ筐体に向かう方向に調節可能であるように、案内装置、すなわちここでは特にクランプ偏心器6を装備することが、同様に可能である。この目的のために、クランプ偏心器6は、例えば、ポンプ筐体の方向に外向きに延びる長い穴内に調節可能に装備されてもよい。長い穴内でクランプ偏心器を移動させて固定することによって、ある位置、したがって案内輪郭7a、7bのある位置、したがってある間隙の幅が、設定され得る。
【0043】
このようにして、ベーン・セル・チャンバ内の圧力は、ベーンの案内を半径方向に変更することによって調節されてもよい。
【0044】
しかし、間隙15を形成することは、クランプ偏心器6の案内輪郭7a、7bを変更することによるばかりでなく、調節領域内で、ポンプ筐体3の内壁4の上の案内要素によっても付加的または代替的に、達成することができる。図4cに示すように、個別の案内要素13は、ベーンの先端14またはベーンの前縁14それぞれと内壁4との間に間隔が形成されるように、基部17の領域内に留められる。案内要素13は、(ねじ込み、密着(form-fitting)挿入によって)挿入され、固定されてもよく、同様に、案内要素13がポンプ筐体3の一区画として形成され、(例えば、位置決めねじ(set screw)によって)内向きに押され、固定されることも可能であり、それによって、間隙15が、結果として生じる。次いで、間隙の幅15は、無段階に調節可能であることが好ましい。案内要素13は、ベーン・セル・チャンバ8のベーン2または内壁4それぞれの全高さを超えて延びる必要はない。
【0045】
案内要素13による案内の変化は、例えば図6に示すように、特に、連続ベーンを有するベーン・セル・ポンプに対して適切である。図6から明らかなように、ベーン2は、ここでは同様に、ロータ5内に半径方向に変位可能に装備され、ポンプ・ベーンの案内は、もっぱら、ポンプ筐体の内部輪郭によって達成される。そのようなポンプは、例えば特許文献1に、より詳細に説明される。間隙15を形成するための案内要素によるベーンの変位は、内壁4内に設けられ、−ここでは位置決めねじによって−半径方向外向きに調節可能な挿入部材50によって、および/または異なる長さのベーンによって、反対側で補正されてもよい。案内要素13が、少なくとも、入口終端10aと圧縮領域の始まり18との間の領域内に位置し、それにより、間隙15が、少なくとも、入口終端10aから圧縮領域の始まり18までの領域内に位置することは、やはり真実である。(しかし、案内要素13は、点10aから点18の領域全体にわたって延びる必要はない。)連続ベーンを有する他の実施形態では、前述の領域内に設けられる案内要素13は存在しない。間隙15が、点10aから点18の領域をもたらすことができるように、案内が、内壁4の輪郭によって達成される。このために、間隙の形成を可能にするベーンの長さが、使用されてもよい。間隙15が、前述の調節領域内に形を成すように、挿入部材を半径方向外向きに調節することが可能である。
【0046】
図3に示すように、調節領域内で、摩擦が非常に小さい場合、ベーンは、特に非常に水分の多い媒質の場合に、遠心力によって外向きにひとりでに進むことが可能である。
【0047】
したがって、装置が、ポンプ筐体3の方向において外向きにベーンの運動を制限するための器具を備える場合、有利である。
【0048】
図4dは、ストップを有するベーン2を示す部分断面を示す。ストップ16、例えばピンは、ベーン2の外向きの運動に際して、クランプ偏心器6の外側に配置されたロータ6と衝突し、それによって、調節領域内の間隙15が維持され得るように、外方への運動を制限する。図4eは、ベーン2の外方への運動を制限するための他の選択肢を示す。ここでは、ベーン2の運動が、ポンプ筐体の方向において制限されるように、ベーン2が、クランプ偏心器6内で案内される。このことにおいて、ベーンの鼻(nose)23が、クランプ偏心器内の対応する溝24内を進んでもよく、その逆に、クランプ偏心器の鼻が、ベーンの溝内を進んでもよい。
【0049】
図4cは案内要素13を示し、案内要素13は、図4cとの関連で説明されるように形成されてもよく、同様に、圧縮領域の前に、ベーンが「走り出る(running out)」のを防止する。
【0050】
異なる寸法を有する案内要素13を挿入することによって、および/またはクランプ偏心器を交換することによって、間隙15の間隙幅sおよび/または間隙長さl(すなわち、ベーン・セル・チャンバがベーンによって閉じられる点18)、およびしたがって圧縮が、調節され得る。
【0051】
本発明による方法は、図面を参照して、以下により詳細に説明される。
【0052】
第1に、ベーンの案内軌道(guide track)が、異なる媒質に対して決定され、案内軌道によって、特定の圧力が、圧縮領域内のベーン・セル・チャンバ8内に生成される。
【0053】
次いで、図7に示すような充填機によって充填される特定のペースト状の物質に対して、例えば、個別の案内輪郭7a、7bを有する、あるクランプ偏心器6が、ベーン・セル・ポンプに挿入される。加えてまたはあるいは、個別の案内要素13(図4c参照)が挿入されてもよい。
【0054】
非常に高い圧縮において、例えば、図2に示すようなクランプ偏心器が使用され、ここでは、入口領域10の終端10aと圧縮領域との間の領域において、間隙15が存在せず、ここではその点においてベーン・チャンバが寸法を減少させ、チャンバ8が閉じられる。
【0055】
ペースト状の物質が充填される予定であり、それに対して、圧縮が低減されるべきである場合、調節領域内に、すなわち少なくとも、チャンバ8が閉じられる点10aと点18との間に間隙15が形成されるように、案内輪郭7bを有するクランプ偏心器6が挿入される。あるいはまたは加えて、個別の案内要素13が使用される。
【0056】
このことにおいて、充填される予定のペースト状の物質が、入口10を介してベーン・セル・ポンプに供給され、回転方向に出口11に向かって移送される。ここでは、入口10の領域内のベーン・セルが、例えば、所望の圧縮が間隔によって調節可能である0.5から10mmの範囲内の、内壁4までの間隔を有する。ベーン2は、次いで、クランプ偏心器6によってどれだけ遠くに延ばされるかにしたがって、より狭いポンプの外側輪郭に向かって進み、次いで、チャンバを完全に閉じる。ベーン・セル・チャンバ8を完全に閉じるまで、充填する材料は、依然として、ベーン2とポンプ筐体の内壁4との間の間隙15を通して後のチャンバ内に環流することができ、したがって、ベーン・セル・チャンバ内で得ることができる圧力が低減される。また、圧縮は、間隙の長さによって影響を受ける、すなわち、その点18において、ベーン・セル・チャンバは、完全に閉じられる。間隙15が長いほど、または広いほど、圧縮は小さい。
【0057】
ここでは、間隙は、少なくとも、入口領域の終端10aと、既により狭くなっているポンプ筐体3の内部輪郭との間の領域内にあることが好ましい。
【0058】
他のプロセスにおいて、異なる媒質を充填することが望まれる場合、案内手段6、13は、ベーンの案内を調節するために、適宜置き換えられるかまたは適応されてもよい。このようにして、ベーン・セル・チャンバ8内の圧力は、脈動が決して発生せず、したがって充填される部分に対してより高い重量の精度が達成されるように、出口領域11内の圧力に対して正確に調節され、適応され得る。変化は、顧客によって容易に実施され得る。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーン・セル・チャンバ(vane cell chamber)ならびにベーン・セル内の圧縮を調節するための方法に関し、詳細には、請求項1および請求項8のプリアンブルによる方法を実施するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
あらゆる容積型ポンプ(displacement pump)は、チャンバを開けると、幾何学的な脈動(geometric pulsation)にかかわらず、出口(ポンプの圧力側)に向かって脈動する。このために、以下の条件、すなわち−移送されるべき媒質(media)は、圧縮性である、−ポンプの出口と開チャンバ(opening chamber)との間に圧力差が存在する、という条件が与えられる必要がある。チャンバを出口に向かって開くと、脈動につながる均圧(pressure equalization)が存在する。圧力は、出口内よりも、出口の上流の最終のチャンバ内の方が高い可能性がある。チャンバを開くと、次いで、圧力インパルスが、移送機構の出口に向かう方向に発生する。一方、出口内の逆圧(counter pressure)は、最終のチャンバ内より高くなる可能性があり、それにより、圧力インパルスが、開チャンバに向かって発生する。これらの循環性圧力インパルスは、脈動と呼ばれる。異なる数の圧力インパルスが、排出される別々の部分内に発生するので、循環性圧力インパルスは、最終的に、排出される部分の精度に影響を与える。
【0003】
圧力差、チャンバの大きさ、および媒質の圧縮率(compressibility)が大きいほど、体積流量内の脈動は大きい。そのようなポンプが、個々の部分を作成するために使用される場合、これは、必然的に、個々の部分の重量差をもたらす。
【0004】
出口内の逆圧が増加する場合の脈動を防止するために、チャンバの圧力または圧縮それぞれを増加し、それにより出口圧力に適応させることができる。したがって、チャンバが開くとき、出口内の均圧は、もはや、実質的に発生しない。
【0005】
従来のベーン・セル・ポンプでは、特に図5によって明らかなように、増加した圧力が、ペースト状の物質(pasty substance)を移送するチャンバ内に生成される。ペースト状の物質が移送機構内に入る入口の後に、圧縮区域が続く。充填される物質を圧縮することによって、すなわち閉チャンバ(closed chamber)の体積を低減することによって、チャンバ内の圧力が増大する。このことにおいて、ポンプ・ベーン(pump vane)が、外側輪郭(outer contour)に沿ってチャンバを擦過し(brush)封止する、その外側輪郭の半径が、低減される。
【0006】
充填される媒質の圧縮率は、簡単には、そのガス部分に起因すると仮定される。このガス部分は、通常、媒質、例えばソーセージ肉の生産中に、(意図的にまたは意図されずに)組み入れられる空気である。したがって、チャンバの圧力を計算するために、媒質のガス部分に対して簡単には、p×v=一定、と仮定することができる。
【0007】
圧縮を変更することは、既に試みられてきた。溝またはポケットが、頂部の側板(top side plate)、すなわちベーン・セル・ポンプの蓋(cover)内の、チャンバに面する側に配置され、それにより、個々のベーン・セル・チャンバと入口領域との間に連通がもたらされる。このポケットの長さによって、チャンバがより遅く閉じるかそれともより早く閉じること、または圧縮がより低くなるかそれともより高くなることがそれぞれ影響を受ける可能性がある。しかし、移送機構は、常に、変化する圧縮率を有する異なる媒質を移送するので、圧力逃がし弁(pressure relief valve)(図5参照)が設置される必要があり、圧力逃がし弁によって、過剰圧力の場合には、戻りチャネルを通って過剰な物質を供給領域内に戻すことができる。これは、充填される媒質の望ましくない応力および損傷を引き起こし、例えば、生のソーセージの場合、「汚れた(smudgy)最終製品」をもたらす可能性がある。加えて、側板内のこのポケットは、(ポケットの長さおよび媒質の圧縮率に応じて)物質を再形成し、そのことが、特に傷つきやすい製品に対して、付加的に損傷を与える可能性がある。
【0008】
圧縮を変更するために、1つまたは複数のベーンまたはセルそれぞれを有するロータが、使用されてもよい。このようにして、チャンバは、全体的に、より小さくなるか、またはより大きくなる。閉チャンバの同じ減少量に対して、圧縮前にチャンバが小さいほど、チャンバの圧力はより増大し、その逆も同様である。すなわち、
V2=V1−Vcompression、
P2=V1×P1/(V1−Vcompression)
ここで、P1、V1は、圧縮前の圧力および体積であり、
P2、V2は、圧縮後の圧力および体積であり、
Vcompressionは、圧縮された体積である。
【0009】
しかし、これは、以下の欠点を結果としてもたらす。移送機構の幾何学的脈動を無くするために、ポンプの内部の輪郭は、唯一の特定の数のベーンに対して、幾何学的に構成され得る。これは、より多い、またはより少ないベーンを有するロータが使用されるときに、重量変動が発生することを意味する。加えて、対応する改造は、高価である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】欧州特許第0,432,388号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ここからスタートして、本発明は、圧縮を調節するための改良された方法、ならびにベーン・セル・チャンバ内の圧縮の容易な調節を可能にする改良されたベーン・セル・ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、この目的は、請求項1および請求項8の特徴によって満足される。
【0013】
本発明によれば、圧縮は、今や、ベーンの案内(guidance)を変更することによって、すなわちベーンのための案内装置(guide device)の案内輪郭(guide contour)を変更することによって調節することができる。ベーンは、半径方向に移動可能であり、ロータによって駆動される。特に、ベーンは、ロータ内で半径方向に変位可能に装備される。案内装置、特にクランプ偏心器(clamping eccentric)によって、ベーンは、ポンプ筐体(pump housing)の内部輪郭(inner contour)に向かって半径方向に移動させられる。これは、ベーンの位置が、一方、ポンプ筐体の内部輪郭によって、他方で、案内装置によって、すなわち特にクランプ偏心器によって決定され、クランプ偏心器は、ロータまたはポンプそれぞれの中(例えば、中心)に、回転可能に固定される方式で配列され、不連続ベーンに対して、ベーンの内部領域は、決定された案内輪郭に沿ってポンプの内部輪郭の反対方向に向くことを意味する。
【0014】
次に、圧縮は、ベーンの案内を変更することによって、すなわちそれらの半径方向の位置、またはベーンの前縁(front edge)の、ポンプ筐体の内部輪郭までの距離、それぞれによって、適応させることができる。次に、ポンプ・ベーンが、完全に、ポンプ筐体の内部輪郭における外側に案内されるような方法ではなく、ベーンの前縁と内壁との間に間隔が形成される方式でベーンが案内される場合、チャンバが完全に閉じられるときに、ベーン・セル・チャンバ内にそのような高い圧縮またはそのような高い圧力それぞれは、生成されない。ベーンは、外向きにどれだけ遠くに延ばされるかに応じて、より狭くなるポンプ筐体の内部輪郭に向かって進み、チャンバを閉じる。ベーン・セル・チャンバが完全に閉じるまで、充填する材料は、ベーンと内壁との間の間隙を通して後のチャンバ内に環流することができる。
【0015】
本発明による方法および本発明による装置は、圧縮の正確な調節を可能にする。したがって、異なる媒質に対する圧縮の調節が可能である。物質は逃がし弁を介して、ほとんどまたは全く排出される必要がないので、媒質は、非常に穏やかに移送され得る。充填する媒質は、側板内のポケットを介して戻される必要はない。本発明によれば、圧縮を正確に調節することによって、ベーン・セル・チャンバ内の圧力を、脈動が無く、したがって重量の精度が改善されるように調節することができる。
【0016】
有利には、ベーンの案内は、ポンプの回転方向で見たとき、圧縮領域より前方に位置する調節領域内で調節される。圧縮領域は、ベーン・セル・チャンバが、入口と出口との間で寸法を縮小され、したがって、ロータとポンプ筐体の内壁との間の間隔が減少して、ベーンがベーン・セル・チャンバを閉じる領域として定義される。調節領域は、少なくとも、入口領域の終端から圧縮領域の開始点まで延び、圧縮領域の開始点において、ベーンは、ベーン・セル・チャンバを閉じ、それにより、均圧が、入口領域と、ベーン・セルが寸法を低減される領域との間で達成されてもよい。ポンプの入口領域は、ペースト状の物質が供給される入口の領域内に配置される部分を意味するものと理解される。ベーンの案内は、所望の圧縮に応じて調節され、半径方向におけるベーン位置の変化を結果としてもたらす。
【0017】
このことにおいて、ベーンは、低減する圧縮に対して、ポンプ筐体の内部輪郭に当接しながら案内されることのない調節領域にあるように、ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間に(好ましくは、0.5〜10mmの幅を有する)間隙が存在するように、案内されてもよい。したがって、ベーン・セル・チャンバ内の圧力が、低減されるべきである場合、ベーンは、ポンプ筐体の方向に、より少なく突出するように案内される調節領域内にある。これは、ベーン・セル・チャンバ内の圧縮は、間隙の幅および/または長さ(すなわち、間隙が回転方向にどれだけ遠くに延びるか、またはベーンがチャンバを閉じる点がどこに位置するか)を変更することによって、調節することができることを意味する。
【0018】
ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間の間隙は、ベーンの全高さを超えて延びる必要はない。
【0019】
ベーンの案内の変化は、案内装置、特にクランプ偏心器を、異なる案内輪郭を有する案内装置と交換することによって、簡単に達成することができる。クランプ偏心器を置き換えることは、クランプ偏心器が、例えば、固定された支持体に単に差し込まれる、またはねじ込まれるという簡単な方法で実施されてもよい。案内装置を交換することは、顧客自身が容易に実施することができる。
【0020】
加えてまたはあるいは、案内を変更するステップは、同様に、案内装置、特にクランプ偏心器の案内輪郭を調節するステップによって実施されてもよい。したがって、変更された案内輪郭によって、ベーンの修正された案内経路が達成される。
【0021】
あるいはまたは加えて、ベーンの案内は、同様に、調節領域内で、案内要素、例えば挿入部材が、ポンプ筐体の内壁上に配置されるように変更されてもよい。案内要素は、有利には、ポンプ筐体の内壁またはベーンそれぞれの高さの一部を超えて延び、それにより、間隙が、ベーンの前縁と内壁との間に依然として形成され得る。また、案内要素は、ポンプ筐体の内壁の全高さを超えて延びることができ、それにより、ベーンは、内壁によって内向きに押され、間隙が、ベーンの前縁とポンプ筐体の内壁との間に、回転方向に案内要素の後に形成される。
【0022】
案内要素を用いる解が、連続ベーンを有するベーン・セル・ポンプに対して特に有利であり、連続ベーンは、同様にロータ内に変位可能に装備され、ロータの半径方向の運動、すなわち内向きまたは外向きの変位は、ポンプ筐体の内部輪郭によってのみ決定される。案内要素が挿入されてもよいが、内壁の区画が同様に、内向きに、すなわち中心に向かって調節されてもよい。
【0023】
遠心力によって、たとえ、ベーンが、クランプ偏心器によって、内壁からの間隔が意図されるように案内されるとしても、ベーンは、特に水分の多い媒質に対して、非常に小さい摩擦でひとりでに外に向かって進むことができる。これは、ポンプ筐体の方向に外に向かうベーンの運動が、適切な装置によって制限される場合、有利であり得る。そのような装置は、例えば、前述のように、ポンプ筐体の内部輪郭の上に配置される案内要素であってもよい。あるいはまたは加えて、そのような装置は、ポンプ筐体の方向にベーンの運動を制限するクランプ偏心器内の、ロータおよび/またはベーンの案内の上の、ベーン用のストップ(stop)によって実現されてもよい。
【0024】
方法を実施するためのベーン・セル・ポンプは、ポンプ筐体、ベーン、ロータ、および半径方向にベーンを案内するための案内装置を備える。このことにおいて、案内装置は、調節領域内で、ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間に間隙が存在するように形成される。間隙の幅または長さそれぞれを調節することによって、ベーン・セル・チャンバ内で、圧縮または圧力それぞれが、調節され得る。
【0025】
有利には、間隙は、例えば、0.2から10リットルの取り入れ量において、0.5から10mmの範囲の幅を有する。間隙の幅および/または長さは、ベーンの案内を変更することによって変更されてもよく、それにより、ベーン・セル・チャンバ内の圧縮または圧力それぞれが変化する。したがって、間隙の終端、すなわち圧縮領域の始まり、またはベーンがベーン・セル・チャンバを閉じる点は、入口領域の端部から出口の前までの間の領域内で調節可能であり、出口よりは入口に近い方が好ましい。間隙の始まりは、同様に調節可能であり、回転方向と反対で見たとき、入口領域内に延びてもよく、吸引領域内にまで延びてもよい。
【0026】
ベーン・セル・ポンプは、複数の交換可能な案内装置、特に、異なる案内輪郭を有する複数のクランプ偏心器を備えてもよい。したがって、案内、ならびに最終的には間隙の幅および/または長さは、案内装置を交換することによって調節されてもよい。
【0027】
また、クランプ偏心器は、案内輪郭を調節するための装置を備えてもよく、特に、2つ以上の部分で形成されてもよい。案内は、クランプ偏心器の区画の位置を、互いに対して調節可能に変更することによって、充填される種々の媒質に対して達成することができる。また、案内輪郭を変更するために、クランプ偏心器の部分を取り除くことが可能である。案内輪郭を調節するための適切な装置によって、非常に正確で、特に無段階の圧縮の調節を達成することができる。
【0028】
また、案内装置は、ポンプ筐体の内壁の上に配列され、特に、ポンプ筐体の内壁またはベーンそれぞれの高さの部分を超えて延びる調節領域内で、案内要素を備えることができる。本発明は、以下の図面を参照して、以下により詳細に説明される。また、案内輪郭の調節は、案内装置、特にクランプ偏心器の位置が、半径方向に調節可能であるように、例えばクランプ偏心器が、ポンプ筐体の方向に外向きに延びる長い穴内に調節可能に支持されるように、案内装置、特にクランプ偏心器が支持されるように遂行されてもよい。圧縮が、例えば低減されるべきである場合、案内装置は、案内輪郭が、ポンプ筐体の内壁までの間隔が拡大されるように、内向きに動かされて固定されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明によるベーン・セル・ポンプの概略的な斜視図である。
【図2】高圧縮用クランプ偏心器を有する本発明による、(側板のない)ベーン・セル・ポンプを概略的に示す平面図である。
【図3】低圧縮用クランプ偏心器を有する本発明による、(側板のない)ベーン・セル・ポンプを概略的に示す平面図である。
【図4a】ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間にいかなる間隙も存在しない、図2の線I−Iに沿った断面図である。
【図4b】ベーンの先端とポンプ筐体の内壁との間に間隙を有する、線I−Iに沿った断面図である。
【図4c】挿入された案内要素を有する、ベーン・セル・ポンプを通る断面図である。
【図4d】ストップを有するベーンを示す、ベーン・セル・ポンプを通る断面図である。
【図4e】ベーンの運動がポンプ筐体の方向に制限される、クランプ偏心器内のベーンの案内を示す、ベーン・セル・ポンプを通る断面図である。
【図5】従来技術によるベーン・セル・ポンプを概略的に示す平面図である。
【図6】連続的ベーンを有するベーン・セル・ポンプを通る概略的断面図である。
【図7】充填機を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明によるベーン・セル・ポンプを斜視図で示す。図2および図3は、本発明によるベーン・セル・ポンプの平面図を示す。ベーン・セル・ポンプは、特に、充填機、例えばHandtmann社によるシリーズVF600の一部である。図1〜図3に示すように、ペースト状の物質、特にソーセージ肉を移送するためのベーン・セル・ポンプ1は、ポンプ筐体3と、ペースト状の物質のための入口10と、分割された物質のための出口11とを備える。入口10は、例えば、ホッパー(hopper)101(図7参照)の出口に接続され、その出口を介してペースト状の物質が、ベーン・セル・ポンプ1に供給される。出口11は、例えば、充填チューブ(filling tube)102(図7参照)に接続される。次いで、分割されたペースト状の物質は、知られている方式で、供給管102を介してソーセージの皮(casing)内、または充填チューブの上を取り巻く共押出のソーセージの皮内に押し込まれる。ベーン・セル・ポンプ1は、ポンプ筐体3内に、好ましくは偏心して配置されるロータ5を備え、ロータ5は、回転するように設定されてもよく、軸A回りにポンプ軸によって駆動される。中心軸Aは、筐体3内に偏心して配置される。
【0031】
ロータ5は、半径方向に変位可能に装備されるベーン2を備え、ベーン2は、ポンプ筐体の内部輪郭すなわち内壁4と、ポンプ筐体3の基部(base)17と、ポンプ筐体の側板すなわちカバー9と共に、ベーン・セル・チャンバ8または移送セル(conveying cell)それぞれを形成する。ロータ5は、案内装置、ここではクランプ偏心器6の回りに配列される。クランプ偏心器は、ポンプ筐体3内に、偏心して配置されるのが好ましい。クランプ偏心器は、ベーンを案内する機能を有し、ベーンは、ロータ5の案内の外側輪郭7a、7bにしたがって半径方向に変位可能に、ロータ5内に装備される。これは、ベーン2の位置が、一方、ポンプ筐体の内部輪郭によって、他方で、クランプ偏心器6の案内輪郭によって決定されることを意味する。クランプ偏心器は、回転可能に固定される方式で配列される。特に図4aに見ることができるように、好ましい実施形態によれば、ロータは、半径方向に延びる凹所(recess)を備えてもよく、凹所内に、羽根(blade)2が装備される。ベーン2は、案内装置6,ここではクランプ偏心器に当接し、それによって案内される後部(rear portion)20を有する。後部20を超えて内向きに突出する、L字形の部分21が、案内6と基部17との間の領域内に位置する。図4aでは、案内装置6は、ベーンの前縁14が、筐体の内壁4に当接するように構成される。ロータ5またはベーン2それぞれを回転させることによって、ペースト状の物質が、知られている方式で、入口10から出口11まで、移送セル8内を移送され得る。
【0032】
ベーン・セル・ポンプは、一般に、特に図2および図3に示すように、いくつかの領域に分割されてもよい。これらの領域の1つが、吸引領域Sであり、別の1つが圧力領域または圧縮領域Kそれぞれであり、封止領域(sealing region)Dが、圧縮領域Kを吸引領域Sから分離する。圧縮領域Kは、回転方向において、領域18内の入口10の後で始まり、ベーン・セル・チャンバが、寸法を低減され、すなわちポンプ筐体の内部輪郭の半径が低減され、ベーン・セル・チャンバがベーンによって閉じられる。出口11は、圧縮領域の終端30の後で始まる。出口11の後に封止領域Dが続き、封止領域Dは、圧力領域を吸引領域5から分離する。吸引領域が、ロータ5とポンプ筐体の内壁4との間の間隙状の間隔が増加し、それによりベーン・セル・チャンバ8が再び大きくなる点において始まる。吸引領域は、入口10が始まるまで延びる。吸引領域内で支配的な圧力は、0.005から1バール(0.5〜100キロパスカル)である。図1に示すように、移送機構の内側に面する側面上の、蓋または側板9それぞれは、吸引領域の上方の部分に、くぼんだ溝の表面すなわち凹所12を備えてもよい。蓋が閉じられて、蓋の下面とベーンの上面との間に、ほぼ溝の深さに相当する寸法の間隙を形成するとき、溝の表面は、吸引領域内で、ベーン・セル・チャンバ8を覆う。ベーン・セル・チャンバ8が、本質的に、圧縮領域内で封止される一方、個々のベーン・セルの間の間隙12は、負圧(negative pressure)を生成するための接続を形成する。
【0033】
図2および図4aでは、ベーン2は、入口10の領域に当接し、圧縮領域内で、ポンプ筐体3の内部輪郭または内壁4それぞれに当接する。圧縮領域では、ベーン2は、内壁4および対応する案内輪郭7aによって、内向きに押される。次いで、クランプ偏心器6は、再び、吸引領域S内でベーンを外向きに押す。
【0034】
ベーン・セル・チャンバ8内の圧力を調節するために、例えば、出口11内の圧力に対応する圧力を有するために、次に、ベーン2の案内が、適宜適応される。
【0035】
ベーン・セル・チャンバ8内の圧力を低減するために、すなわち圧縮を低減するために、図2に示すように、案内輪郭7aが、図3に示すように、案内輪郭7bにしたがって変更される。
【0036】
案内輪郭は、特に、ベーン2が、圧縮領域(これはチャンバの体積の低減が発生する場所である)の始まり18の前に、ポンプ筐体の内部輪郭の外側に完全に当接することはなく、約0.5から10mmの小さい間隙で、内部輪郭に沿って案内されるように変化する。したがって、これは、出力チャンバの体積が、ベーン・セル・チャンバ8が完全に閉じられるときより少ないため、そのような高い圧縮を達成しない。
【0037】
図4aは、図2の線I−Iに沿った長手方向の断面を示し、外側のベーン・セルの先端14または前縁14それぞれが、圧縮領域の前の領域内に間隙が形成されないように、内壁4に当接する。図4bは、同様に、圧縮領域の前の領域における長手方向の断面を示すが、案内装置6によって、ベーン2は図4aほどの遠さまでは移動されず、それにより、ベーンすなわちベーンの前縁14とポンプ筐体3の内壁4との間に、間隙15が形成される。
【0038】
既述の通り、案内の変化が、圧縮領域Kの始まり18の前の調節領域内で発生する。点18は、ベーンが、ポンプ筐体の内壁4に接触し、個別のベーン・セルを閉じる点に相当する。点18は、ロータ5と内壁4との間の間隔が減少する領域内に位置する。好ましくは、この調節領域は、圧縮領域Kの始まり18までの入口10の領域内に位置する。いずれの場合でも、間隙は、少なくとも入口の終端10aから点18までの間を延びるべきであり、点18において、ベーン2がチャンバ8を閉じ、それにより、ベーン・セル・チャンバと、入口領域または吸引領域それぞれとの間に均圧が存在する可能性がある。
【0039】
圧縮を低減するために、図3に示すクランプ偏心器6は、案内輪郭7aと比べて、内向きにオフセットする案内輪郭7bを有する。
【0040】
ベーン2は、外向きにどれだけ遠くに延ばされるかに応じて、より狭くなるポンプ筐体の内部輪郭に向かって進み、チャンバを閉じる。ベーン・セル・チャンバ8が完全に閉じるまで、ペースト状の物質は、ポンプのベーンと内壁4との間の間隙15を通して後のチャンバ内に環流することができ、それにより、圧縮の低減が存在する。
【0041】
次に、ある充填媒質に対して、ベーン・セル・チャンバの圧力が出口領域内の圧力に対応するように、圧縮が調節されるべきである場合、案内輪郭7a(図2)を有する第1のクランプ偏心器が、異なる案内輪郭7b(図3)を有するクランプ偏心器で置き換えられるように、案内輪郭7a、7bが変更されてもよい。このことにおいて、クランプ偏心器6は、例えば、ある支持体にクランプで締め、ねじ込むことによって、固定的に取り付けられてもよい。次いで、好ましくは、ベーン・セル・ポンプは、(異なる間隙幅sおよび間隙長さLに対する)異なる案内輪郭を有するいくつかのクランプ偏心器6を備え、クランプ偏心器6は、ある充填媒質に適応するために所望の圧縮圧力を設定するために交換されてもよい。
【0042】
また、クランプ偏心器6は、2つ以上の部分に設計されることが可能であり、それにより、充填される種々の媒質への適応が、クランプ偏心器の区画の位置を調節可能に変更することによって達成されてもよい。2つのクランプ偏心器の要素の間の間隔が、例えば、対応する調節装置によって調節され、取り付けられてもよい。また、クランプ偏心器の1つまたは複数の区画が、案内輪郭を適宜変更するために取り外され得ることが可能である。あるいはまたは加えて、対応する案内輪郭7a、7bを調節するために、その位置が半径方向に、すなわちポンプ筐体に向かう方向に調節可能であるように、案内装置、すなわちここでは特にクランプ偏心器6を装備することが、同様に可能である。この目的のために、クランプ偏心器6は、例えば、ポンプ筐体の方向に外向きに延びる長い穴内に調節可能に装備されてもよい。長い穴内でクランプ偏心器を移動させて固定することによって、ある位置、したがって案内輪郭7a、7bのある位置、したがってある間隙の幅が、設定され得る。
【0043】
このようにして、ベーン・セル・チャンバ内の圧力は、ベーンの案内を半径方向に変更することによって調節されてもよい。
【0044】
しかし、間隙15を形成することは、クランプ偏心器6の案内輪郭7a、7bを変更することによるばかりでなく、調節領域内で、ポンプ筐体3の内壁4の上の案内要素によっても付加的または代替的に、達成することができる。図4cに示すように、個別の案内要素13は、ベーンの先端14またはベーンの前縁14それぞれと内壁4との間に間隔が形成されるように、基部17の領域内に留められる。案内要素13は、(ねじ込み、密着(form-fitting)挿入によって)挿入され、固定されてもよく、同様に、案内要素13がポンプ筐体3の一区画として形成され、(例えば、位置決めねじ(set screw)によって)内向きに押され、固定されることも可能であり、それによって、間隙15が、結果として生じる。次いで、間隙の幅15は、無段階に調節可能であることが好ましい。案内要素13は、ベーン・セル・チャンバ8のベーン2または内壁4それぞれの全高さを超えて延びる必要はない。
【0045】
案内要素13による案内の変化は、例えば図6に示すように、特に、連続ベーンを有するベーン・セル・ポンプに対して適切である。図6から明らかなように、ベーン2は、ここでは同様に、ロータ5内に半径方向に変位可能に装備され、ポンプ・ベーンの案内は、もっぱら、ポンプ筐体の内部輪郭によって達成される。そのようなポンプは、例えば特許文献1に、より詳細に説明される。間隙15を形成するための案内要素によるベーンの変位は、内壁4内に設けられ、−ここでは位置決めねじによって−半径方向外向きに調節可能な挿入部材50によって、および/または異なる長さのベーンによって、反対側で補正されてもよい。案内要素13が、少なくとも、入口終端10aと圧縮領域の始まり18との間の領域内に位置し、それにより、間隙15が、少なくとも、入口終端10aから圧縮領域の始まり18までの領域内に位置することは、やはり真実である。(しかし、案内要素13は、点10aから点18の領域全体にわたって延びる必要はない。)連続ベーンを有する他の実施形態では、前述の領域内に設けられる案内要素13は存在しない。間隙15が、点10aから点18の領域をもたらすことができるように、案内が、内壁4の輪郭によって達成される。このために、間隙の形成を可能にするベーンの長さが、使用されてもよい。間隙15が、前述の調節領域内に形を成すように、挿入部材を半径方向外向きに調節することが可能である。
【0046】
図3に示すように、調節領域内で、摩擦が非常に小さい場合、ベーンは、特に非常に水分の多い媒質の場合に、遠心力によって外向きにひとりでに進むことが可能である。
【0047】
したがって、装置が、ポンプ筐体3の方向において外向きにベーンの運動を制限するための器具を備える場合、有利である。
【0048】
図4dは、ストップを有するベーン2を示す部分断面を示す。ストップ16、例えばピンは、ベーン2の外向きの運動に際して、クランプ偏心器6の外側に配置されたロータ6と衝突し、それによって、調節領域内の間隙15が維持され得るように、外方への運動を制限する。図4eは、ベーン2の外方への運動を制限するための他の選択肢を示す。ここでは、ベーン2の運動が、ポンプ筐体の方向において制限されるように、ベーン2が、クランプ偏心器6内で案内される。このことにおいて、ベーンの鼻(nose)23が、クランプ偏心器内の対応する溝24内を進んでもよく、その逆に、クランプ偏心器の鼻が、ベーンの溝内を進んでもよい。
【0049】
図4cは案内要素13を示し、案内要素13は、図4cとの関連で説明されるように形成されてもよく、同様に、圧縮領域の前に、ベーンが「走り出る(running out)」のを防止する。
【0050】
異なる寸法を有する案内要素13を挿入することによって、および/またはクランプ偏心器を交換することによって、間隙15の間隙幅sおよび/または間隙長さl(すなわち、ベーン・セル・チャンバがベーンによって閉じられる点18)、およびしたがって圧縮が、調節され得る。
【0051】
本発明による方法は、図面を参照して、以下により詳細に説明される。
【0052】
第1に、ベーンの案内軌道(guide track)が、異なる媒質に対して決定され、案内軌道によって、特定の圧力が、圧縮領域内のベーン・セル・チャンバ8内に生成される。
【0053】
次いで、図7に示すような充填機によって充填される特定のペースト状の物質に対して、例えば、個別の案内輪郭7a、7bを有する、あるクランプ偏心器6が、ベーン・セル・ポンプに挿入される。加えてまたはあるいは、個別の案内要素13(図4c参照)が挿入されてもよい。
【0054】
非常に高い圧縮において、例えば、図2に示すようなクランプ偏心器が使用され、ここでは、入口領域10の終端10aと圧縮領域との間の領域において、間隙15が存在せず、ここではその点においてベーン・チャンバが寸法を減少させ、チャンバ8が閉じられる。
【0055】
ペースト状の物質が充填される予定であり、それに対して、圧縮が低減されるべきである場合、調節領域内に、すなわち少なくとも、チャンバ8が閉じられる点10aと点18との間に間隙15が形成されるように、案内輪郭7bを有するクランプ偏心器6が挿入される。あるいはまたは加えて、個別の案内要素13が使用される。
【0056】
このことにおいて、充填される予定のペースト状の物質が、入口10を介してベーン・セル・ポンプに供給され、回転方向に出口11に向かって移送される。ここでは、入口10の領域内のベーン・セルが、例えば、所望の圧縮が間隔によって調節可能である0.5から10mmの範囲内の、内壁4までの間隔を有する。ベーン2は、次いで、クランプ偏心器6によってどれだけ遠くに延ばされるかにしたがって、より狭いポンプの外側輪郭に向かって進み、次いで、チャンバを完全に閉じる。ベーン・セル・チャンバ8を完全に閉じるまで、充填する材料は、依然として、ベーン2とポンプ筐体の内壁4との間の間隙15を通して後のチャンバ内に環流することができ、したがって、ベーン・セル・チャンバ内で得ることができる圧力が低減される。また、圧縮は、間隙の長さによって影響を受ける、すなわち、その点18において、ベーン・セル・チャンバは、完全に閉じられる。間隙15が長いほど、または広いほど、圧縮は小さい。
【0057】
ここでは、間隙は、少なくとも、入口領域の終端10aと、既により狭くなっているポンプ筐体3の内部輪郭との間の領域内にあることが好ましい。
【0058】
他のプロセスにおいて、異なる媒質を充填することが望まれる場合、案内手段6、13は、ベーンの案内を調節するために、適宜置き換えられるかまたは適応されてもよい。このようにして、ベーン・セル・チャンバ8内の圧力は、脈動が決して発生せず、したがって充填される部分に対してより高い重量の精度が達成されるように、出口領域11内の圧力に対して正確に調節され、適応され得る。変化は、顧客によって容易に実施され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペースト状の物質、特にソーセージ肉を移送するためのベーン・セル・ポンプ(1)の圧縮領域内で、ベーン・セル・チャンバ(8)内の圧縮を調節するための方法であって、前記圧縮が、ベーンの案内を変更することによって調節されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
回転方向で見たとき、前記圧縮領域(K)の前の調節領域内で、前記ベーン(2)の前記案内が、ベーンの位置の変化が半径方向に生じ、前記調節領域が、少なくとも、入口領域(10)の終端(10a)から、ベーン(2)がベーン・セル・チャンバ(8)を閉じる前記圧縮領域の始まりの点まで延びるように所望の圧縮に応じて調節されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記圧縮を低減するために、特に前記調節領域内で、間隙(15)が前記ベーンの先端(14)とポンプ筐体(3)の内壁(4)との間に形成され、特に前記圧縮が、前記間隙幅(s)および/または前記間隙長さを変更することによって調節されるように、前記ベーン(2)が案内されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ベーン(2)の前記案内を変更するステップが、案内装置(6、13)、特にクランプ偏心器(6)を、異なる案内輪郭を有する案内装置と置き換えるステップによって実施されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記案内を変更するステップが、案内装置(6、13)、特にクランプ偏心器(6)の前記案内輪郭を調節するステップによって実施されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ベーン(2)の前記案内が、案内要素(13)が前記調節領域内で、前記ポンプ筐体(3)の前記内壁(4)に設けられることにより、変更されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ベーン(2)の運動が、前記ポンプ筐体(3)の方向において外向きに制限されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ポンプ筐体(3)と、ベーン(2)と、ロータ(5)とを備え、前記ベーン(2)を半径方向に案内するための案内装置(6、13)を有する、特に請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実施するためのベーン・セル・ポンプであって、間隙(15)が、前記ベーンの先端(14)と前記ポンプ筐体(3)の前記内壁(4)との間の圧縮領域(K)の前、特に、少なくとも、入口領域の前記終端(10a)から前記圧縮領域(K)の始まり(18)まで、に形成されるように、前記案内装置(6、13)が形成されることを特徴とする、ベーン・セル・ポンプ。
【請求項9】
前記間隙(15)が、好ましくは、0.5から10mmの範囲の幅(s)を有することを特徴とする、請求項7に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項10】
前記間隙幅(s)および/または前記間隙長さが、前記ベーン(2)の前記案内、したがって前記ベーン・セル・チャンバ(8)内の前記圧縮、を変更することによって調節可能であることを特徴とする、請求項8または9に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項11】
前記ベーン・セル・ポンプ(1)が、1つまたは複数の交換可能な案内装置(6、13)、特に異なる案内輪郭(7a、7b)を有するいくつかのクランプ偏心器(6)を備えることを特徴とする、請求項8から10のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項12】
前記クランプ偏心器(6)が、前記案内輪郭を調節するための装置を備え、特に2つ以上の部分によって形成されることを特徴とする、請求項8から11のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項13】
前記調節領域内の前記ベーン・セル・ポンプ(1)が、前記ポンプ筐体の前記内壁(4)において配列され、特に前記ベーン(2)の高さの部分を超えて延びる案内要素(13)を備えることを特徴とする、請求項8から12のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項14】
前記ベーン・セル・ポンプ(1)が、ベーンの運動を、前記ポンプ筐体に向かって外向きに制限するための装置、特に、前記ポンプ筐体の内部輪郭において配置される案内要素(13)、および/または前記ロータ(5)における前記ベーンに対するストップ(15)、および/または前記ポンプ筐体(3)の方向において前記ベーン(2)の運動を制限する、前記クランプ偏心器(6)内の前記ベーンのための案内、を備えることを特徴とする、請求項8から13のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項15】
前記回転するベーン(2)のための前記案内が、充填される予定のペースト状の物質に応じて半径方向に調節されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記案内装置、特に前記クランプ偏心器(6)が、その位置が半径方向に調節可能であり、特に、前記クランプ偏心器が、前記ポンプ筐体の方向に外向きに延びる長い穴内で調節可能に支持されるように支持されることを特徴とする、請求項10に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項1】
ペースト状の物質、特にソーセージ肉を移送するためのベーン・セル・ポンプ(1)の圧縮領域内で、ベーン・セル・チャンバ(8)内の圧縮を調節するための方法であって、前記圧縮が、ベーンの案内を変更することによって調節されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
回転方向で見たとき、前記圧縮領域(K)の前の調節領域内で、前記ベーン(2)の前記案内が、ベーンの位置の変化が半径方向に生じ、前記調節領域が、少なくとも、入口領域(10)の終端(10a)から、ベーン(2)がベーン・セル・チャンバ(8)を閉じる前記圧縮領域の始まりの点まで延びるように所望の圧縮に応じて調節されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記圧縮を低減するために、特に前記調節領域内で、間隙(15)が前記ベーンの先端(14)とポンプ筐体(3)の内壁(4)との間に形成され、特に前記圧縮が、前記間隙幅(s)および/または前記間隙長さを変更することによって調節されるように、前記ベーン(2)が案内されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ベーン(2)の前記案内を変更するステップが、案内装置(6、13)、特にクランプ偏心器(6)を、異なる案内輪郭を有する案内装置と置き換えるステップによって実施されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記案内を変更するステップが、案内装置(6、13)、特にクランプ偏心器(6)の前記案内輪郭を調節するステップによって実施されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ベーン(2)の前記案内が、案内要素(13)が前記調節領域内で、前記ポンプ筐体(3)の前記内壁(4)に設けられることにより、変更されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ベーン(2)の運動が、前記ポンプ筐体(3)の方向において外向きに制限されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ポンプ筐体(3)と、ベーン(2)と、ロータ(5)とを備え、前記ベーン(2)を半径方向に案内するための案内装置(6、13)を有する、特に請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実施するためのベーン・セル・ポンプであって、間隙(15)が、前記ベーンの先端(14)と前記ポンプ筐体(3)の前記内壁(4)との間の圧縮領域(K)の前、特に、少なくとも、入口領域の前記終端(10a)から前記圧縮領域(K)の始まり(18)まで、に形成されるように、前記案内装置(6、13)が形成されることを特徴とする、ベーン・セル・ポンプ。
【請求項9】
前記間隙(15)が、好ましくは、0.5から10mmの範囲の幅(s)を有することを特徴とする、請求項7に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項10】
前記間隙幅(s)および/または前記間隙長さが、前記ベーン(2)の前記案内、したがって前記ベーン・セル・チャンバ(8)内の前記圧縮、を変更することによって調節可能であることを特徴とする、請求項8または9に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項11】
前記ベーン・セル・ポンプ(1)が、1つまたは複数の交換可能な案内装置(6、13)、特に異なる案内輪郭(7a、7b)を有するいくつかのクランプ偏心器(6)を備えることを特徴とする、請求項8から10のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項12】
前記クランプ偏心器(6)が、前記案内輪郭を調節するための装置を備え、特に2つ以上の部分によって形成されることを特徴とする、請求項8から11のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項13】
前記調節領域内の前記ベーン・セル・ポンプ(1)が、前記ポンプ筐体の前記内壁(4)において配列され、特に前記ベーン(2)の高さの部分を超えて延びる案内要素(13)を備えることを特徴とする、請求項8から12のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項14】
前記ベーン・セル・ポンプ(1)が、ベーンの運動を、前記ポンプ筐体に向かって外向きに制限するための装置、特に、前記ポンプ筐体の内部輪郭において配置される案内要素(13)、および/または前記ロータ(5)における前記ベーンに対するストップ(15)、および/または前記ポンプ筐体(3)の方向において前記ベーン(2)の運動を制限する、前記クランプ偏心器(6)内の前記ベーンのための案内、を備えることを特徴とする、請求項8から13のいずれか一項に記載のベーン・セル・ポンプ。
【請求項15】
前記回転するベーン(2)のための前記案内が、充填される予定のペースト状の物質に応じて半径方向に調節されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記案内装置、特に前記クランプ偏心器(6)が、その位置が半径方向に調節可能であり、特に、前記クランプ偏心器が、前記ポンプ筐体の方向に外向きに延びる長い穴内で調節可能に支持されるように支持されることを特徴とする、請求項10に記載のベーン・セル・ポンプ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2012−255441(P2012−255441A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−130829(P2012−130829)
【出願日】平成24年6月8日(2012.6.8)
【出願人】(503209940)アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー (18)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−130829(P2012−130829)
【出願日】平成24年6月8日(2012.6.8)
【出願人】(503209940)アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー (18)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]