説明

ペット動物用皮膚美容組成物

本発明はペット動物用皮膚美容組成物に関する。この組成物は、皮膚の単数または複数の部位にただ塗布するだけで脂腺レベルにおいて有効成分を皮膚の全表面に分散させることができる分散媒介溶媒を含む。主に精油とポリ不飽和脂肪酸の複合体であり脂腺に格納される有効成分は、皮膚の表面で生成される皮脂とともに段階的に放出されることができる。
【課題】 製造が容易で、その最良の処方成分中において動物の皮膚美容的処置の主なニーズのうちの複数のニーズを満たすことができる組成物を実現することにより、先行技術の欠点を解消する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、新型ペットNACも含むペット動物用皮膚美容組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、動物の予防用獣医皮膚関連製品およびケアー用製品は、クリーム、ローション、あるいはシャンプーという形態である。
【0003】
これらを動物に適用することは常に気を使う作業であり、動物にとっては不快となることもある。
【0004】
ユーザーの一般的な傾向は、ローションおよびパウダーの場合頻繁に発生するように、塗布する物質を過剰投与することであり、その結果、動物を取り乱させてしまう。
【0005】
パウダー、シャンプーまたはローションは局所的な効果を有する場合が多く、したがって一回の使用では、
‐ 肌の手入れおよび水分補給
‐ 鎮静効果
‐ 体臭防止効果
‐ 衛生および解毒効果
‐ 酸化防止および抗炎症効果
‐ 駆虫効果
といった皮膚美容的治療のニーズの全体を網羅することはできない。
【特許文献1】WO 02/067878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、製造が容易で、その最良の処方成分中において動物の皮膚美容的処置の主なニーズのうちの複数のニーズを満たすことができる組成を実現することにより、これらの欠点を解消することを目的とする。
【0007】
本発明による組成物においては、局部的塗布後、分散媒介溶媒により、有効成分を全表面に分散させることができ、次に本発明は、処置の有効成分を保存し皮脂により有効成分を放出する脂腺の力を利用する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のため、処置の有効成分を保存し皮脂により有効成分を放出する脂腺の力を利用する本発明による皮膚美容組成物は、
少なくとも
・ 溶媒である媒介剤
・ 得るべき効果に応じて単体または組み合せで選択した精油複合体
を含むことを特徴とする。
【0009】
この組み合せにより、溶媒である媒介剤と精油とから成り、動物の皮膚の単数または複数の部位に塗布されると数日間動物の皮膚表面全体に対し治療をもたらす、すぐ使用できる組成物を提案することが可能になる。試験を実施した結果、少なくも7日間効果が得られることがわかった。
【0010】
本発明の別の特徴によれば、媒介剤を構成する溶媒はエトキシジグリコールである。
【0011】
別の特徴によれば、本組成物は、
・ 有機溶媒から成る媒介剤
・ 精油複合体
・ 動物において局部的に用いられるポリ不飽和脂肪酸
を含む。
【0012】
本発明のさらに別の特徴によれば、上に示した組成物は鎮静剤および/または抗炎症および/あるいは痒疹防止剤を含むことができる。
【0013】
本発明の他の長所および特徴は以下の説明により明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明による組成物は、複数の効果、すなわち
‐ 予防および水分補給
‐ 鎮静効果
‐ 体臭防止効果
‐ 衛生および解毒効果
‐ 酸化防止および抗炎症効果
‐ 駆虫効果
を有する動物の皮膚の治療に用いることを目的とする。
【0015】
本発明は、動物の上皮の狭い部位に塗布することを基にして、上記の効果の全てまたは一部を組み合せることができることである。
【0016】
本発明は、単一かつ革新的な芳香の相乗効果を、他の肌の保湿、酸化防止、栄養補給成分に結びつけることに基づいている。
組成物の一部となる各精油はEOBBD(Essential Oil Botanically and Biochemically defined,iso 9002 certified Quality Assurance Process)に基づいた正確な定性的定義を行う。
【0017】
小型動物の場合、一回の塗布で充分であるが、大型動物の場合、二回の塗布が必要である。
【0018】
基本処方によれば、本発明による組成物は、有機溶媒またはそれと同等のものから成る媒介剤と、精油の濃縮複合体との少なくとも2つを含む。
【0019】
媒介剤が存在することにより、皮膚表面の1または2個所への組成物の塗布、物質の拡散、脂腺による物質の保存およびゆるやかなリリースが可能になる。
【0020】
現在、動物に駆除剤を提供する目的にしか媒介剤の能力が用いられていない。本発明は、動物に対し衛生、鎮静、および安定効果を有する上皮および毛の完全なトリートメントを提供することである。
‐ 均衡のとれた皮膚生態が回復する。
‐ 本発明により、上皮の炎症および感染障害を防止することができ、組成物の鎮静および安定効果は、動物の機嫌を支配する満足感および爽快感を動物にもたらす。
【0021】
本組成物の独自性により、少なくとも一週間、塗布された組成物の効果の恩恵を受けつつ、トリートメントの48時間前および後に動物に水浴びをさせることができる。
【0022】
媒介剤を構成する有機溶媒は、好ましくはたとえば
他の構成要素に応じて全組成物のうちの1%から99%の割合でエトキシジグリコールまたはブチレングリコール、またはプロピレングリコール、またはグリセリン
などの中間極性溶媒である。
【0023】
より一般的には、媒介剤は、
アセトン、アセトニトリル、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、ジメチルアセトアミド、ジメチフォルムアミド、ジプロピレングリコール モノブチルエーテル、エタノール、イソプロパノール、メタノール、モノエチルエーテルエチレングリコール、モノメチルアセトアミン、ジプロピレングリコールのモノメチルエーテル、液体ポリオキシエチレン−グリコール、プロピレングリコール、2−ピロリドン、とくにN−メチルピロリドン、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチルフタレート、およびこれらのうちの少なくとも2つの混合物
の群の中から選択される。
【0024】
皮膚表面を改善するため、上の組成物にポリ不飽和脂肪酸を付加することが可能である。
【0025】
組成物の全体のうちの1%から15%となりうる割合の麻実油(cannabis sativa)を追加すること、あるいは、
‐ 魚油(オレンジラフィー)
‐ ルリヂサオイル(Borago Officinalis)
‐ ヤシ油(Cocos Nucifera)
‐ ククイナッツオイル(Huile de Kukui)
‐ ゴマ油(Sesamum Indicum)、
‐ 再構成合成AGPIまたは天然抽出物
‐ エイコサペンタエン酸(EPA)
‐ ドコサヘキサエン酸(DHA)
‐ シアバター(Shea Butter)
‐ オリーブオイル(Olea Europea)
‐ ナタネ油
‐ クルミ油
‐ 大豆油
‐ エキウム・プランタギネウム(Echium Plantagineum 車前紫)
などの天然代替物により、オメガ3およびオメガ6ポリ不飽和脂肪酸をもたらすことができ、
これらは、組成物の全体のうちの1%から99%、より限定的には2%から50%、より好ましくは5%から10%の比率で組成物に付加することができる。
【0026】
本組成物は鎮静剤および/または抗炎症剤および/または痒疹防止剤を受け入れることもできる。
【0027】
好ましくは、鎮静剤は0.8%から3%の比率のラウレス9(Laureth9)、あるいはメントールおよびその塩、プロカイン、リドカイン、コルチコイド、などその代替物質の単体またはそれらの少なくとも2つの組み合せである。
【0028】
ラウレス9(Laureth9)ポリマーは、1分子あたり平均で9個のエチレン‐オキシド基を有するポリエチレングリコールモノラウリン酸エーテルの混合物である。
【0029】
抗炎症剤が1%から5%の比率のビサボロール、あるいは、
0.01%から10%、好ましくは0.01%から1%の比率の
‐ 天然または合成アズレン
‐ アラントイン
‐ 18ベータグリシルレチン酸およびその塩
0.01%から10%、好ましくは5%から10%の比率の
‐ アロエエキス
‐ カレンジュラエキス
‐ キャロットエキス
などその代替物質である。
【0030】
アルファ‐ビサボロールとも呼ばれるビサボロールは以下の処方式を有する。
1‐メチル‐4(1.5‐ジメチル‐1 ヒドロキシヘキス‐4(5)‐エニル)‐シクロヘキセン‐1; 6‐メチル‐2‐(4‐メチル‐3‐シクロヘキセン‐1 イル)‐5‐ヘプテン‐2オル
【0031】
本組成物は、酸化防止ラジカル防止剤、すなわち0.2%から2%の比率の酢酸トコフェロールの形態のトコフェロールすなわちビタミンE、あるいはパルミチン酸トコフェロールまたはリノール酸トコフェロールなどその代替物質を含む。
【0032】
本組成物は、ポリビニルピロリドン、または
ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルおよびビニルピロリドン共重合体、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、マンニトール、グリセロール、ソルビトール、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、レシチン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、トリメチルペンタンジオール/アジピン酸およびその他の共重合体型のポリエステルから誘導されたメタクリレートなどのアクリル酸誘導物
の群の中から選択された、結晶化防止増粘安定化皮膜形成剤を、上の化合物のいずれか1つと組み合わせて含むこともできる。
【0033】
本組成物は、実際にはアザジラクチンで0.25%滴定したインドセンダンであるニーム油または、
・ ヒマシ油(Ricinus Communis)
・ ジエチルトルアミドおよびブチルアセチルアミノプロピオン酸
・ ジメチルフタレート
・ エチルヘキサンジオール
・ 天然および合成ショウノウ
・ ピレトリウムおよびその派生種(pyrethum album)
・ ガーリックオイル(allium Sativum)
などその代替物から成る駆虫剤を含む。
【0034】
より一般的には、本発明による組成物は、
‐ 浄化、清澄および沈静効果あるいはユーカリプトールの効果を有する0.3%から0.9%の比率のローズマリー
‐ 0.3%から0.9%の比率のラバンジン(Lavandula hybrid a)あるいは防臭効果を有するラベンダー(Lavandula angustifolia)
‐ 虫駆除効果を有する0.3%から0.9%の比率のクローブ(Eugenia caryophyllus)
‐ 抗感染効果を有する0.3%から0.9%の比率のティーツリー(Melaleuca alternifolia)またはマジョラムオレガノ(Origanum majorana)
‐ 防臭および痒疹防止効果を有する0.15%から0.6%の比率のレッドモンロー (Cinnamomum camphora)またはショウノウ
‐ 防臭効果を有する0.15%から0.6%の比率のペパーミントまたはハッカ(mentha orvensis)
‐ 抗寄生虫、瘢痕形成、および抗癌効果を有する0.15%から0.6%の比率のアトラスシダー(Cedrus atlantic)すなわちSAS libanus
‐ 同じく抗寄生虫効果を有する0.15%から0.6%の比率のターメリック(curcumalonga)またはガシュツ(Curcuma zedoaria)
‐ 虫駆除および抗菌効果を有する0.06%から0.3%の比率のオレガノ(Origanum compactum またはOriganum vulgare)
‐ 沈静および痒疹防止効果を有するウィンターグリーン(Gaultheria procumbens)またはそのメチルサリチル酸代替物
‐ 芳香を与えるまたは自然臭を隠すための0.06%から0.3%の比率の合成ムスクまたはムスクケトン
の精油を単体または組み合せで含むことができる。
【0035】
上の化合物は、求められる効果に応じて本発明による組成物中において組み合せで使われる。
【0036】
より一般的には、本発明による組成物に下記の表の精油を加えることができる。
【表1】


【表2】

【0037】
精油は、それらが含む有効成分に関する正確な仕様書に従って選択された。有効成分の中で特筆すべきは、抗炎症特性をもつセスキテルペン、局部的抗感染および免疫刺激特性をもつフェノール化合物、駆虫効果を有する他のフェノール化合物(ユージノールおよびカルバクロール)、ならびに皮膚レベルにおけるフェノールの刺激作用を軽減さらには停止させることが可能な鎮痛および充血除去効果を有するエステルである。
【0038】
本発明による組成物のきわめて好適な処方は、
‐ 媒介剤および皮膚溶媒として、エトキシジグリコール
‐ ポリ不飽和脂肪酸が豊富な植物油として、麻実油(cannabis sativa)
‐ 濃縮エッセンシャルオイルとして
・ ローズマリー油、ラバンジン
・ クローブ、ティーツリー
・ レッドモンロー、ペパーミント
・ アトラスシダーウッド、ウコン、オレガノ
・ ウィンターグリーン、ムスク
‐ 駆虫剤および安定剤として、ニーム実エキス(アザジラクチンで0.25%滴定したインドセンダン)
‐ 鎮静、脱感作、痒疹防止剤として、ラウレス9(Laureth9)
‐ 本記述において前述したような、結晶化を防止し動物の皮膚上に皮膜を形成する増粘安定化剤
‐ Dアルファトコフェロールまたは酢酸トコフェロールなどの酸化防止機能を有するビタミンE、あるいは本記述において前述したような物質、すなわちブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、没食子酸プロピル、チオ硫酸ナトリウム、これらのうちの多くとも2つの混合物
‐ アルファビサボロール、ビサボロールなどの抗炎症剤、あるいは本記述において前述したようなその代替物質
を含む。
【0039】
本処方の有効成分は、有効成分の長時間放出、したがってこれらの有効成分の作用持続時間を長くすることを可能にする「遅延」処方に全面的または部分的に含めることができる。この変更を可能にする化合物は、ベータシクロデキストリン、シリカ、セルロースファイバー、ナイロン、ポリメタクリレートの中から選択することができる。
【0040】
遅延または予定放出処方は、塗布後28日までの有効成分の長時間放出を可能にすることができる。遅延処方は、
‐ 2%から10%の間の濃度の処方式中に存在するベータシクロデキストリン、天然由 来環状糖
‐ および/または2%から10%の間の濃度の処方成分中に存在する木由来のセルロー スファイバー
‐ および/または4%から12%の間の濃度の処方成分中に存在するポリメチルメタク リルレートおよびナイロンのスフェア
‐ および/または2%から10%の間の濃度の処方成分中に存在する、被覆または非被 覆ポリメチルメタクリルレートおよびナイロンマイクロタンク
‐ および/または10%から20%の間の濃度の処方成分中に存在する、密封および保 持性の800ダルトンから5000ダルトンの分子量の線状ポリエステル重合体
を用いる。
【0041】
各化合物の比率は上に示した百分率の値を採用し、これらの値は、合計の組成物のうちの百分率で示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効成分を保存し皮脂により有効成分を放出する脂腺の力を利用する皮膚美容組成物であって、
少なくとも1つの溶媒である媒介剤、
および少なくとも1つの精油複合体、
を含むことを特徴とする組成物。
【請求項2】
基剤となる溶媒が、エトキシジグリコールであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
基剤となる溶媒が、
アセトン、アセトニトリル、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、ジメチルアセトアミド、ジメチフォルムアミド、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、エタノール、イソプロパノール、メタノール、モノエチルエーテルエチレングリコール、モノメチルアセトアミド、ジプロピレングリコールのモノメチルエーテル、液体ポリオキシエチレン−グリコール、プロピレングリコール、2−ピロリドン、とくにN−メチルピロリドン、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチルフタレート、およびこれらのうちの少なくとも2つの混合物、
の群の中から選択された有機溶媒であることを特徴とする、請求項1および2に記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項4】
有機溶媒からなる媒介剤と、
精油複合体と、
ポリ不飽和必須脂肪酸と、
の組み合せで構成されることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項5】
脂肪酸が、1%から15%の比率で麻実油から選択されることを特徴とする請求項4に記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項6】
3%から50%、好ましくは5%から10%の割合で、
魚油、
ルリヂサオイル、
ヤシ油、
ククイナッツオイル、
ゴマ油、
再構成合成AGPIまたは天然抽出物、
エイコサペンタエン酸、
ドコサヘキサエン酸、
シアバター、
オリーブオイル、
ナタネ油、
クルミ油、
大豆油、
エキウム・プランタギネウム、
の群の中から選択された物質により脂肪酸がもたらされることを特徴とする請求項4または5に記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項7】
溶媒と、
少なくとも2つの精油複合体と、
オメガ3およびオメガ6ポリ不飽和脂肪酸と、
鎮静剤および/または抗炎症剤および/または痒み止め効果を有する薬剤とで構成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項8】
鎮静剤がラウレス9、あるいはプロカイン、リドカイン、コルチコイド、メントールなどその代替物質の単体またはそれらの少なくとも2つの組み合せであることを特徴とする請求項7に記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項9】
抗炎症剤が、ビサボロール、あるいは、
天然または合成アズレン、
アラントイン、
18ベータグリシルレチン酸およびその塩、
アロエエキス、
0.01%から10%の比率のカレンジュラエキスまたはキャロットエキス、
などその代替物質のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または7に記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項10】
ポリビニルピロリドン、または
ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルおよびビニルピロリドン共重合体、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、マンニトール、グリセロール、ソルビトール、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、レシチン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メタクリレートおよびその他のアクリル酸誘導体、
の群の中から選択された結晶化防止増粘安定化皮膜形成剤を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項11】
ニーム油または、
ヒマシ油、
ジメチルフタレート、
エチルヘキサンジオール、
天然および合成ショウノウ、
ピレトリウムおよびその派生種、
ガーリックオイル、
などその代替物からなる駆虫剤を含むことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の動物用皮膚美容組成物。
【請求項12】
媒介剤および皮膚溶媒としてのラバンジン、
ポリ不飽和脂肪酸が豊富な植物油としての麻実油、
濃縮エッセンシャルオイルとしての
ローズマリー油、ラバンジン、
クローブ、ティーツリー、
レッドモンロー、ペパーミント、シダーウッドアトラス
アトラスシダーウッド、ウコン、オレガノ、
ウィンターグリーン、ムスク、
駆虫剤としてのニーム実エキスであって、アザジラクチンで0.25%滴定したインドセンダン、
鎮静、脱感作、痒疹防止剤としてのラウレス9、
前述した結晶化を防止し動物の皮膚上に皮膜を形成する増粘安定化剤、
Dアルファトコフェロールまたは酢酸トコフェロールなどの酸化防止機能を有するビタミンE、あるいは前述した物質、
アルファビサボロール、ビサボロールなどの抗炎症剤、あるいは前述したその代替物質、
を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
有効成分の長時間放出を可能にする遅延剤を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の皮膚美容組成物。
【請求項14】
遅延剤が、
2%から10%の間の濃度の処方式中に存在するベータシクロデキストリン、天然由来環状糖、
および/または2%から10%の間の濃度の処方成分中に存在する木由来のセルロースファイバー、
および/または4%から12%の間の濃度の処方成分中に存在するポリメチルメタクリルレートおよびナイロンのスフェア、
および/または2%から10%の間の濃度の処方成分中に存在する、被覆または非被覆ポリメチルメタクリルレートおよびナイロンマイクロタンク、
および/または10%から20%の間の濃度の処方成分中に存在する、密封および保持性の800ダルトンから5000ダルトンの分子量の線状ポリエステル重合体、
を用いることを特徴とする請求項13に記載の組成物。

【公表番号】特表2007−507476(P2007−507476A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530419(P2006−530419)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【国際出願番号】PCT/FR2004/002518
【国際公開番号】WO2005/034898
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(506112878)ラボラトワール ド デルモ−コスメチック アニマル(エル.デー.セー.アー) エス アー エス (1)
【Fターム(参考)】