説明

ホイール6分力測定システムにおける不要成分測定方法。

【課題】ホイール6分力測定システムにおいて、6分力荷重計の検出出力に重畳する不要成分を、簡易な作業により測定する方法を提供する。
【解決手段】第1の工程において、タイヤ付きホイールの重量Wh_wtを測定する。第2の工程において、ジャッキアップされた車両に6分力荷重計を取り付けて、6分力荷重計のw軸方向の分力Fw_0を検出する。第3の工程において、車両をジャッキダウンして移動させ、移動開始時のw軸の傾きθ0を算出する。第4の工程において、ジャッキアップされていた状態におけるタイヤ付きホイールの重量Wh_wtによるw軸方向の外力Fwh_0を算出する。第5の工程において、第2工程で検出した6分力荷重計のw軸方向の分力(Fw_0)から、タイヤ付きホイールの重量によるw軸方向の外力Fwh_0を減じて、不要成分を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、6分力荷重計をタイヤのホイールに取り付けて、車両の走行時ホイールに作用する外力を測定するシステムに関し、特に車軸方向と垂直な軸方向の6分力荷重計の検出値に重畳する不要成分の測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、タイヤのホイールに6分力荷重計を取り付けて車両を走行させ、走行中の6分力荷重計の検出値により、ホイールが路面から受ける外力を直交する3軸(x:車両走行方向、y:車軸方向、z:鉛直方向)方向の分力、及びその回りの3モーメント(Mx,My,Mz)を測定するホイール6分力測定システムが知られている。
【0003】
かかる測定システムにおいて、6分力荷重計は第1の軸を車軸方向に合わせて取り付けられる。そして、この場合、第1の軸と直交する第2の軸及び第3の軸の方向の分力の検出値には、タイヤが路面から受ける外力の他に、車両重量やホイールのハブへの締め付け力が加わり、さらに6分力荷重計を構成するひずみゲージのブリッジ回路の初期不平衡出力も重畳される。
【0004】
そのため、ホイールが路面から受ける外力のみを抽出して測定するためには、6分力荷重計の第2の軸及び第3の軸方向の検出値から、ブリッジ回路の初期不平衡出力、ハブへの締め付け力等の不要成分を減じる必要がある。そして、該不要成分を測定する方法として、多分力検出器を装着した状態で軸を1回転させ、1回転する間の多分力検出器の検出値の平均を不要成分として、多分力検出器の検出値から減じる方法が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特公平6−43935号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ホイール6分力測定システムにおいて、上述した背景技術の方法を用いて6分力荷重計の検出値に重畳される不要成分を測定する場合、測定者は、6分力荷重計が装着されたタイヤ付きホイールを駆動力を掛けずに2回転以上させる必要がある。そして、その方法としては、6分力荷重計が装着されたタイヤ付きホイールを車両に取り付けて、車両の発進時は駆動力を掛けても、その後はクラッチを切るか或いは変速機をニュートラル位置にする方法や、車両をジャッキアップした状態で、6分力荷重計が装着されたタイヤ付きホイールを2回転以上させる方法がある。そして、これらの方法に伴う作業は工数が多く手間がかかる状況であった。
【0006】
そこで、本発明は、ホイール6分力測定システムにおいて、6分力荷重計の検出出力に重畳する不要成分を、簡易な作業により測定する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、直交3軸(u,v,w)方向の分力(Fu,Fv,Fw)及びその回りのモーメント(Mu,Mv,Mw)を検出する6分力荷重計を、第1の軸(v)を車軸方向としてホイールに装着し、該6分力荷重計の検出値に基づいて、車両走行時にホイールが受ける外力を測定するホイール6分力計測システムにおいて、第2の軸(w)方向の分力(Fw)の検出値に重畳される不要成分を測定する方法に関する。
【0008】
そして、1回転する毎に第1のパルス信号(φZ)を出力すると共に所定角度(α)回転する毎に第2のパルス信号(φA)を出力するエンコーダと、6分力荷重計が装着されたタイヤ付きのホイールの重量(Wh_wt)を測定する第1の工程と、ジャッキアップされた車両の車軸に、前記エンコーダ及び前記6分力荷重計が装着されたタイヤ付きのホイールを取付け、第2の軸(w)方向の分力(Fw_0)を検出する第2の工程と、車両をジャッキダウンして、前記エンコーダから前記第1のパルス信号(φZ)が出力されるまで車両を移動させ、移動開始時から該第1パルス(φZ)が出力されるまでの間に出力された前記第2のパルス信号(φA)のパルス数により、車両移動開始時の第2の軸(w)の鉛直方向に対する傾き(θ)を求める第3の工程と、タイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)と、第2の軸(w)の鉛直方向に対する傾き(θ)とに基づいて、前記第2の工程でジャッキアップされた状態におけるタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)に応じた第2の軸(w)方向の外力(Fwh_0)を算出する第4の工程と、前記第2の工程で検出された第2の軸(w)方向の分力(Fw_0)から、前記第4の工程で算出されたタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)に応じた第2の軸(w)方向の外力(Fwh_0)を減じることにより、前記不要成分を算出する第5の工程とからなることを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、前記第1の工程において前記6分力荷重計と前記エンコーダとが装着されたタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)を測定し、前記第2の工程において前記6分力荷重計の第2の軸(w)方向の分力(Fw_0)を検出し、前記第3の工程において、車両をジャッキダウンして移動させることによって、車両移動開始時の前記6分力荷重計の第2の軸(w)の鉛直方向に対する傾き(θ)を算出する。
【0010】
そして、これにより、前記第4の工程において、ジャッキアップされた状態におけるタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)による第2の軸(w)方向の外力(Fwh_0)を算出することができ、前記第5の工程により、前記第2の工程において検出された第2の軸(w)方向の分力(Fw_0)から、前記記第4の工程で算出されたタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)に応じた第2の軸(w)方向の外力(Fwh_0)を減じて、6分力荷重計の検出値に重畳する不要成分を算出することができる。
【0011】
そのため、測定者は、上記背景技術で説明した方法を用いる場合のように、ジャッキアップされた車両に装着されたタイヤ付きホイールを手動により回転させる等の作業を行う必要はなく、前記第1の工程から前記第5の工程による軽便な作業によって、容易に前記6分力荷重計の検出値に重畳する不要成分を算出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態の一例について、図1〜図5を参照して説明する。図1はホイール6分力測定システム及び6分力荷重計の装着態様の説明図、図2は6分力荷重計の検出値に重畳される不要成分の影響を説明するためのベクトル図、図3は6分力荷重計の検出値に重畳される不要成分の算出手順を示したフローチャート、図4は6分力荷重計の検出値に含まれる成分の説明図、図5はエンコーダの作動説明図及び車両停止状態における鉛直方向の外力の測定値の変化を示した図である。
【0013】
図1(a)を参照して、ホイール6分力測定システムは、車両1の走行時にタイヤ2を介してホイール3が路面から受ける外力を、車両進行方向のx軸と車軸方向のy軸と鉛直方向のz軸という直交3軸方向の3分力(Fx,Fy,Fz)と、これらの軸回りの3モーメント成分(Mx,My,Mz)により測定するものである。
【0014】
そして、直交3分力(Fx,Fy,Fz)と3モーメント成分(Mx,My,Mz)を測定するため、タイヤ2のホイール3には、直交3分力(Fu,Fv,Fw)とその回りの3モーメント成分(Mu,Mv,Mw)を検出する6分力荷重計4が、v軸(本発明の第1の軸に相当する)の方向を車軸方向(y軸方向)に合わせて装着される。
【0015】
6分力荷重計4には、測定対象の直交3軸(x,y,z)に対する6分力荷重計4の直交3軸(u,v,w)の傾きを検出するために、エンコーダ5が内蔵されている。エンコーダ5は、1回転するごとにZ相のパルス信号φZ(本発明の第1のパルス信号に相当する)を1パルス出力すると共に、1回転あたり360パルスの分解能で、1度(本発明の所定角度αに相当する)回転するごとにA相のパルス信号φA(本発明の第2のパルス信号に相当する)を1パルス出力するものである。
【0016】
6分力荷重計4による6分力検出データ(Fu,Fv,Fw,Mu,Mv,Mw)と、エンコーダ5のパルス信号φZ,φAは、スリップリング25(図1(b)参照)を介して接続された6分力測定器10に入力される。なお、エンコーダ5は、パルス信号φZが出力される位置を6分力荷重計4のw軸(本発明の第2の軸に相当する)に合わせて設けられている。
【0017】
6分力測定器10は、エンコーダ5から出力されるパルス信号φAの計数値に基づいて鉛直方向に対するw軸の傾き(θ)を検知する。そして、該傾き(θ)により、6分力検出データ(Fu,Fv,Fw,Mu,Mv,Mw)の回転座標変換を行って、静止座標の測定値(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)を算出する。
【0018】
なお、図1(a)では車両1の左前輪のホイール3に6分力荷重計4を装着した状態を示しているが、車両1の他のホイール(右前輪、右後輪、左後輪)についても、同様にして6分力荷重計4が装着され、各ホイールがタイヤを介して路面から受ける外力(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)が測定される。
【0019】
次に、図1(b)を参照して、6分力荷重計4は、ホイール3のネジ穴20に6分力荷重計4の貫通穴21を介してボルト22を螺着することにより、ホイール3に締結される。車両1の車軸(図示しない)に連結されたハブ30にはボルト31が立設されており、ボルト31をハブアダプタ40の貫通穴41に貫通させてナット42を螺着させることにより、ハブアダプタ40がハブ30に締結される。そして、ハブアダプタ40に立設されたボルト43を、6分力荷重計4の貫通穴50に貫通させ、ワッシャ51を嵌めてナット52を螺着することにより、6分力荷重計4がハブアダプタ40に締結される。なお、本実施の形態では、ハブアダプタ40が本発明のハブに相当する。
【0020】
次に、6分力荷重計4の車軸と直交する軸(u,w)の方向の検出値には、タイヤ2が路面から受ける外力の他に、車両1の重量が加わり、さらに、6分力荷重計4のホイール3への締付け力等の種々の要因による不要成分が重畳される。
【0021】
図2は、かかる不要成分の影響を示したベクトル図であり、静止座標である上記x−z座標に対して、回転座標である上記w−u座標がθ傾いた位置にある状態を示している。そして、図中Fu,Fwはホイールがタイヤを介して路面から受ける力のu軸,w軸方向の成分であり、z軸及びx軸方向の成分Fx,Fzは、θを用いて以下の式(1)、式(2)による座標変換処理を行うことによって算出される。
【0022】
Fx = Fu・cosθ−Fw・sinθ ・・・・・(1)
Fz = Fu・sinθ+Fw・cosθ ・・・・・(2)
また、図中εu0,εw0は不要成分のu軸,w軸方向の成分である。このように不要成分が重畳された場合、Fuにεu0が加わったFu_sが、6分力荷重計4によるu軸方向の成分の検出値となる。また、Fwにεw0が加わったFw_sが、6分力荷重計4によるw軸方向の成分となる。そして、Fu_sとFw_sにより、上記式(1)及び式(2)と同様の座標変換処理を行うと、z軸及びx軸方向の成分は図に示したFx_e,Fz_eとなり、本来検出されるべきFx,Fzに対して誤差を生じてしまう。そのため、ホイール6分力システムにおける計測を精度良く行うためには、6分力荷重計4の検出値Fu_s,Fw_sから不要成分εu0,εw0による重畳分を排除する必要がある。
【0023】
そこで、測定作業者は、6分力測定器10により不要成分を算出する作業を行う。以下、図3に示したフローチャートに従って、不要成分の算出処理について説明する。
【0024】
図3の第1の工程において、測定作業者は、6分力荷重計4をホイール3に装着し、タイヤ2付きの6分力荷重計4が装着されたホイール3の重量Wh_wtを測定する。そして、測定作業者は、タイヤ付きホイール3の重量Wh_wtの測定データを、6分力測定器10に入力する。
【0025】
次に、第2の工程において、測定作業者は、ジャッキアップされた車両1の車軸に連結されたハブ30に、ハブアダプタ40を介して6分力荷重計4を締結する。そして、測定作業者は、6分力測定器10により、このときの6分力荷重計4によるw軸方向の分力Fw_0を検出して6分力測定器10のメモリに保持する。
【0026】
次に、第3の工程において、測定作業者は、車両1をジャッキダウンして、エンコーダ5のパルス信号φZが出力されるまで車両を移動させる。ここで、図5(a)はエンコーダ5から出力されるパルス信号φAの計数値(エンコーダ5からパルス信号φZが出力されたときにゼロリセットされる)を縦軸(P_cnt)とし、横軸を鉛直方向に対するu軸の傾き(θ)とした説明図である。
【0027】
図5(a)は、車両1をジャッキダウンしたときのu軸の傾きがθ0であった場合を示したおり、車両1の移動を開始した後、u軸の傾きが0となるまでの間の角度検出パルスの計数値がP1となっている。そして、u軸が1回転する間の角度検出パルスの計数値がPeであるため、6分力測定器10は、θ0を以下の式(3)により算出することができる。
【0028】
θ0 = 360 − 360×P1/Pe (度) ・・・・・(3)
なお、本実施の形態では、上述したように、エンコーダ5は、1度回転するごとにパルス信号φAを1パルス出力するため、θ0は(360−P1)度となる。
【0029】
次に、第4の工程において、6分力測定器10は、第2の工程において車両1がジャッキアップされた状態におけるタイヤ付きホイール3の重量Wh_wtによるw軸方向の外力Fwh_0を算出する。
【0030】
ここで、図4は車両1をジャッキアップした状態で、ホイール3を1回転させたときの6分力荷重計4のw軸方向の検出値Fwの変化を示したものであり、縦軸がw軸方向の検出値Fwに設定され、横軸がw軸の鉛直方向からの傾きθに設定されている。Fwはθに応じて変化し、θ=0のときにタイヤ付きホイール3の重量Wh_wtが全てFwに重畳されて、Fwが最大となる。
【0031】
そして、Fwh_0は、θ=θ0のときのタイヤ付きホイール3の重量Wh_wtによる外力であるため、以下の式(4)により算出することができる。
【0032】
Fwh_0 = Wh_wt × cosθ0 ・・・・・(4)
次に、第5の工程において、6分力測定器10は不要成分を算出する。図4を参照して、第2の工程でジャッキアップされた車両1における6分力荷重計4のw軸方向の検出値Fw_0は、以下の式(5)により表される。
【0033】
Fw_0 = Fwh_0+Fa_hub+Fa_whl+Fw_amb ・・・・・(5)
但し、Fwh_0:θ=θ0のときのタイヤ付ホイール3の重量による外力、Fa_hub:タイヤ付ホイール3のハブアダプタ40への締付け力、Fa_whl:タイヤ2のホイール3への締付け力、Fw_amb:6分力荷重計4を構成するひずみゲージのブリッジ回路における初期不平衡成分。
【0034】
そのため、上記式(5)にFw_0及びFwh_0を代入して、6分力荷重計4が装着されたホイール3をハブアダプタ40に装着したときに、6分力荷重計4のw軸方向の外力の検出値に重畳される不要成分(=Fa_hub+Fa_whl+Fw_amb)を算出することができる。また、6分力荷重計4のu軸方向の外力Fu、u軸回りのモーメントMu、及びw軸回りのモーメントMwの検出値に重畳される不要成分についても、上記第1の工程〜第5の工程を実行することで、同様に測定することができる。
【0035】
図5(b)は、6分力測定器10により、6分力荷重計4のw軸方向の外力Fwの検出値とu軸方向の外力Fuの検出値から、不要成分を減じた値を用いて座標変換を行った場合の、z軸(鉛直方向)方向の外力の測定結果を示したグラフであり、縦軸がz軸方向の外力の測定値Fzに設定され、横軸が時間tに設定されている。図中t10〜t20は車両1がジャッキアップされた状態であり、測定値Fzは、タイヤ付きホイール3の重量Wh_wtである。
【0036】
また、t20以降は車両1がジャッキダウンされた状態であり、測定値Fzは、車両1の重量Wb_wtとなる。そのため、6分力測定器10は、車両1の走行時におけるz軸方向の分力の測定値Fzから、車両1の重量Wb_wtを減じることによって、ホイール3がタイヤ2を介して路面から受ける外力のみを抽出して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ホイール6分力測定システム及び6分力荷重計の装着状態の説明図。
【図2】6分力荷重計の検出値に重畳される不要成分の影響を説明するためのベクトル図。
【図3】6分力荷重計の重畳される不要成分の算出手順を示したフローチャート。
【図4】6分力荷重計の検出値に含まれる成分の説明図。
【図5】エンコーダの作動説明図及び車両停止状態における鉛直方向の外力の測定値の変化を示した図である。
【符号の説明】
【0038】
1…車両、2…タイヤ、3…ホイール、4…6分力荷重計、5…エンコーダ、10…6分力測定器、25…スリップリング、30…ハブ、40…ハブアダプタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直交3軸(u,v,w)方向の分力(Fu,Fv,Fw)及びその回りのモーメント(Mu,Mv,Mw)を検出する6分力荷重計を、第1の軸(v)を車軸方向としてホイールに装着し、該6分力荷重計の検出値に基づいて、車両走行時にホイールが受ける外力を測定するホイール6分力計測システムにおいて、第2の軸(w)方向の分力(Fw)の検出値に重畳される不要成分を測定する方法であって、
1回転する毎に第1のパルス信号(φZ)を出力すると共に所定角度(α)回転する毎に第2のパルス信号(φA)を出力するエンコーダと、6分力荷重計とが装着されたタイヤ付きのホイールの重量(Wh_wt)を測定する第1の工程と、
ジャッキアップされた車両の車軸に、前記エンコーダ及び前記6分力荷重計が装着されたタイヤ付きのホイールを取付け、第2の軸(w)方向の分力(Fw_0)を検出する第2の工程と、
車両をジャッキダウンして、前記エンコーダから前記第1のパルス信号(φZ)が出力されるまで車両を移動させ、移動開始時から該第1パルス(φZ)が出力されるまでの間に出力された前記第2のパルス信号(φA)のパルス数により、車両移動開始時の第2の軸(w)の鉛直方向に対する傾き(θ)を求める第3の工程と、
タイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)と、第2の軸(w)の鉛直方向に対する傾き(θ)とに基づいて、前記第2の工程でジャッキアップされた状態におけるタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)に応じた第2の軸(w)方向の外力(Fwh_0)を算出する第4の工程と、
前記第2の工程で検出された第2の軸(w)方向の分力(Fw_0)から、前記第4の工程で算出されたタイヤ付きホイールの重量(Wh_wt)に応じた第2の軸(w)方向の外力(Fwh_0)を減じることにより、前記不要成分を算出する第5の工程とからなることを特徴とするホイール6分力測定システムにおける不要成分測定方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate