説明

ホットメルト接着システムの遠隔監視

定量吐出又は噴霧材料塗布システムを遠隔操作のためにネットワークに無線接続するシステム及び関連方法の様々な実施の形態が開示される。1つの実施の形態は、塗布システム監視モジュールへの無線通信リンクと無線通信する無線アクセスポイントを含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本件出願は、2003年10月30日付で出願された米国仮特許出願第60/481,585号「REMOTE MONITORING OF A HOT MELT ADHESIVE SYSTEM」の利益を主張し、この開示内容全体を参照により本明細書中に完全に援用する。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、包括的には材料の定量吐出及び塗布システムに関する。特に、本発明は、このようなシステムの、現場又は生産/製造拠点等の遠隔地からの監視及び/又は制御に関する。
【背景技術】
【0003】
[発明の背景]
材料塗布システムは、液体定量吐出システム又は粉末定量吐出システムとして大きく分類することができる。液体定量吐出システムは、接着剤、シーリング材、コーキング材、塗料、接着剤、絶縁保護コーティング、ラッカー、粉末スラリー等を含み得るが、これらに限定されない。粉末定量吐出システムは、粉末塗料コーティング、並びに潤滑剤(例えば粉末グラファイト)等の粉末状の他の非塗料材料、並びに例えば調味料及びコーティング等の食品添加物、並びにおむつに応用され得るような粉末状の高吸収体を含み得る。
【0004】
塗布システムは、様々な制御機能及び安全機能に関してかなり複雑なシステムになり得る。このようなシステムは、1つ又は複数の定量吐出ガン又は定量吐出装置、ポンプ、材料供給センター及びスプレーしぶき回収システムのアレイを含む。このような定量吐出・塗布システムは、静電噴霧装置を含み、そのほとんどが塗布工程の一部として空気圧を用いる。定量吐出される液体の圧力、流量、温度、静電圧及び静電流、空気圧、材料圧、流量、ガンの位置、ポンプ流量等を含む多くのパラメータが監視及び調整され得る。また、材料は、静止状態にあるか、又はコンベヤシステムを介して移動している最中の部品上に定量吐出することができる。したがって、塗布システムは、コンベヤシステムの位置及び速度を制御するためのいくつかのセンサ、並びに定量吐出装置の制御のトリガに伴うセンサを含み得る。
【0005】
これまで、材料塗布システムを制御及び監視/保守する工程は、時間のかかる人員集約的な工程によって達成されてきた。例えば、顧客又は購入者が先ず製造元を訪れ、入手可能な様々な塗布システムを視察し、様々な実演に立ち会う。次に、顧客の需要に基づいて1つのシステムが勧められる。その後、システムが設置されローカルで操作される。問題が生じた場合、通常は現場サービス担当者が故障点検及び/又は修理のために顧客の場所に呼び出される。しかし、システム性能の履歴記録及びデータ履歴は通常、サービス担当者による製造場所への可能なフィードバック以外、場所又は顧客に特有のものである。
【0006】
上述の一般的で大きく簡略化された工程は非常に時間集約的且つ労働集約的である。さらに、修理及び保守作業の必要性を検出及び/又は予測する工程は多くの場合、顧客にシステムダウンタイムを生じ、生産時間及び生産コストを増加させる。
【0007】
インターネット及び他の情報通信システムは、例えば顧客が製造業者の提供する製品及びシステムを遠隔した顧客の場所から調べる能力に大きく役立ってきた。カタログデータベース及びオンライン購入/注文システムは、顧客が、デスクトップパーソナルコンピュータから直接部品を注文することを可能にする。このようなカタログ注文システムは、本の販売から車の購入等まで多くの異なる製品分野に一般に応用されている。しかし、このような既知のシステムは、複雑な製造システム、特に材料塗布システムに関連する問題に適切に対処しない。しばしば、顧客はその場所に、システム性能を監視するために最小限のサポート要員しか有しない場合がある。既知のインターネット及びウェブベースのシステムは、修理活動及び保守活動に役立たない。このようなシステムは通常、塗布システムのコントローラと、インターネットに接続しているネットワークとの間に有線接続を必要とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
[本発明の概要]
本発明の1つの実施の形態によれば、材料定量吐出システムを監視及び制御するシステムが提供される。本システムは、定量吐出システムから遠隔して配置されるユーザインタフェースと、通信ネットワークと、前記定量吐出システムを前記通信ネットワークに接続する無線ネットワークとを備える。
【0009】
本発明の別の実施の形態によれば、材料定量吐出システムを監視及び制御する方法が提供される。本方法は、リモートユーザを通信ネットワークに接続するステップと、前記定量吐出システムを前記通信ネットワークに無線接続するステップとを含む。
【0010】
本発明の別の実施の形態によれば、材料定量吐出システムを監視するシステムが提供される。本システムは、定量吐出システムと、無線ネットワークに接続可能なコントローラと、前記無線ネットワークに接続可能な通信ネットワークと、該通信ネットワークに接続可能なリモートユーザとを備える。
【0011】
本発明の別の実施の形態によれば、複数の塗布システム監視モジュールを有する材料定量吐出システムを監視するシステムが提供される。本システムは、各モジュール毎の無線通信リンクと、各モジュールと無線通信する無線アクセスポイントとを備える。
【0012】
本発明の別の実施の形態によれば、複数の塗布システム監視モジュールを有する材料定量吐出システムを監視するシステムが提供される。本システムは、ウェブサーバと、各モジュール毎の無線通信リンクと、各モジュールと無線通信する無線アクセスポイントとを備える。
【0013】
本発明の別の実施の形態によれば、材料定量吐出システムを遠隔監視するシステムが提供される。本システムは、外部ネットワークと通信するようになっているウェブインタフェースカードに結合される塗布システムコントローラを備える。
【0014】
本発明の別の実施の形態によれば、リモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステムが提供される。本システムは、インターネットを介してリモートユーザと通信するウェブサーバを有する少なくとも1つのコントローラを備える。
【0015】
本発明の別の実施の形態によれば、材料定量吐出システムを遠隔監視する方法が提供される。本方法は、コントローラに結合されるウェブサーバによって作成される外部ネットワーク上に少なくとも1つのウェブページを提供するステップであって、このウェブページは、顧客の状態に関する少なくとも1つの情報を含む、提供するステップを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[好適な実施の形態及び代替的な実施の形態の詳細な説明]
以下は、本開示を通して用いられる説明的な用語の定義を含む。全ての用語の単数形及び複数形がともに各意味に含まれる。別途記載する場合を除き、全ての用語の大文字形態及び非大文字形態が各意味に含まれる。
【0017】
本明細書中で用いる場合、「ロジック」は一般的に用いられ、ハードウェア、ソフトウェア及び/又は1つの機能を行うためのその両方の組み合わせを含むがこれらに限定されない。
【0018】
本明細書中で用いる場合、「ソフトウェア」は一般的に用いられ、別個のアプリケーションを含むか、又は本明細書中に開示されるような機能を行うための動的にリンクされたライブラリからの1つ又は複数のコンピュータ実行可能命令、ルーチン、アルゴリズム、モジュール又はプログラムを含むがこれらに限定されない。ソフトウェアはまた、サーブレット、アプレット、スタンドアロン、プラグイン又は他の種類のアプリケーション等の様々な形態で実施されてもよい。ソフトウェアは、当該技術分野において知られているような様々なコンピュータ可読媒体上に維持することができる。
【0019】
図1を参照すると、本発明は、顧客の生産場所又は使用場所に配置される材料塗布システム12の遠隔監視及び制御に役立つ情報交換システム10を考慮する。このような生産場所は通常、材料塗布システムの製造業者の製造場所から地理的に遠隔しているか、又は離れている。顧客はまた、互いに地理的に遠隔したいくつかの生産場所及びサポート場所を有しなければならない場合がある。顧客サポート場所は、購入、生産技術等を含み得る。しかし、本明細書中で使用する場合、「遠隔」アクセスの概念は、地理的な距離の観点で解釈されるべきではなく、より一般的に、材料塗布システムの場所又は位置とは別個の場所においてアクセスを提供するという概念を指す。例えば、遠隔地は、異なる国、州、市、建物又は塗布システムを含む建物内の場所であり得る。本発明の例示的な実施の形態は、インターネットベースの情報交換システム又はネットワークシステムの文脈で記載されるが、当業者は、インターネットが、本発明を実施するために使用できる開放型の非専用通信システム又はネットワークの一例に過ぎないことを理解するであろう。また、陸上線接続及び無線モデム接続を介した専用通信リンク、光通信システム、衛星通信等は、同様に本発明とともに使用できるデータ及び情報交換通信システムの数例に過ぎない。例えばインターネットは、事実上、世界中のあらゆる場所から開放型ネットワーク中の情報にアクセスする能力を提供する。「開放型」とは単に、インターネットサービスプロバイダ(「ISP」)又はそれに接続されたサーバを介したインターネットへの即座のアクセスを意味し、様々なデータ暗号化及びパスワード制御のシナリオによりセキュアなアクセスが利用可能であることが認められている。
【0020】
さらに、本明細書中に記載される実施の形態は、例示的な液体定量吐出材料塗布システムの文脈のものであるが、このような記載は、例示的な性質のものであり、限定的な意味で解釈されるべきではないことが意図される。本発明は、接着剤、封止剤、被覆剤、粉体噴霧システム及び液体噴霧システムを含むがこれらに限定されない多様な材料塗布システムで使用されることができ、さらに、限定されるものではないが、箱、ボール紙、パッケージ、車の部品、電子部品、金属部品、非金属部品、カン及び生分解性容器を含む他の容器等といった多様な製品への材料の塗布に関連して使用されることができる。上記は、包括的なリストであることは決して意図されておらず、限定的な意味で解釈されるべきではない。さらに、記載される実施の形態は、本発明の様々な態様を1つのシステムに組み込むが、このような記載は便宜的で理解し易くするためのものであり、限定することは意図していない。本発明の様々な態様は、特定のシステム内で、顧客の特定の必要性に基づいて個別に、又は任意数の様々な組み合わせで使用してもよい。「顧客」及び「ユーザ」という用語は、本明細書において互換可能に広い意味において、システムの様々な特徴にアクセスできるあらゆる人物を特定するために使用される。本発明を使用することができる、機能を制御及び監視するための遠隔インターネットアクセスを有する例示的な液体定量吐出システムは、2002年12月26日付で公開された米国特許出願公開第2002/0198609号に記載されており、その開示内容の全体が参照により本明細書中に完全に援用される。
【0021】
その場合、図1において、システム10は、1つ又は複数の定量吐出システム又はシステム要件を含み得る顧客の製造場所又は生産場所12を備える。生産場所12は、1つ又は複数の(最大N個の)塗布システム監視モジュール14a〜14を含み得る。例示的なシステム14は、ノードソン社(オハイオ州ウェストレーク所在)から入手可能なPROBLUE(商標)、DURABLUE(商標)及びVERSABLUE(商標)ブランドの定量吐出システムを含むがこれらに限定されない。監視モジュール14は、いくつかのセンサ、ゲージ、検出器、コントローラ、アクチュエータ、バルブ、ポンプ等を用いて従来の方法で実現される。この例において、各塗布システム14は、それぞれにおいてその動作を制御するために別個のコントローラが使用されるという点で1つのノードとして扱われる。しかし、様々なシステム14が、顧客の生産施設12にあるプログラマブルロジックコントローラ(PLC)又は他の適切な制御システム等の(おそらくは1つ又は複数のローカルな二次コントローラを有する)ローカルな主制御システムに相互接続又は連結されてもよい。代替的に、例えば、分散型組込み制御システムを使用してもよい。したがって、監視モジュール14は、例えば製造業者(「M」)又は他の供給業者によって提供されるいくつかの相互作用システム構成部品を利用して、コントローラによるローカルな監視及び制御機能を可能にする。このようなローカルな監視及び制御システムは、米国特許第6,132,511号及び同第5,167,714号に記載されており、その開示内容全体が参照により本明細書中に完全に援用される。このような特許は、典型的なローカル制御システムの詳細について参照され得るが、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。多くの種類のローカル制御システムが当業者には良く知られており、本明細書中におけるその詳細な説明は、本発明の理解及び実施には必要でない。「ローカル」とは単に、その制御及び監視機能が顧客の場所内で実施されることを意味するが、専用LANシステム及びWANシステム並びに生産場所12内の、おそらくはその顧客の他の専用の閉鎖型ネットワークシステムにリンクされた他の専用の閉鎖型ネットワークシステムの特徴を含み得る。
【0022】
各塗布システム14は、顧客によって必要とされる様々な制御機能及び監視機能を内部実行し、それによって、データ16及び制御関数18を生成する。本発明の1つの態様によれば、各材料塗布システムはまた、無線ネットワーク22に対するノード20(又はクライアント)としての役目を果たす。各ノード20a〜20は、例えば無線ネットワークルータ24の形態で実現され得るアクセスポイント24への無線通信リンクAを含む。アクセスポイント24は、ノード20a〜20同士の又はその間の無線通信に役立つ、ルータ、ハブ又はスイッチを含むがこれらに限定されない任意の適切な無線装置である。アクセスポイント24は、任意の適切な数の装置で構成されて、ノード(例えば多数のノードの複数のリンクされたルータ)間の通信に役立つ。アクセスポイント24は、アドレスの指示及び帯域幅の割り当てを含むがこれらに限定されない、ノード間の無線通信に役立つ任意の適切なサービスを提供する。この構成の大きな利点は、アクセスポイント24がユーザの施設内で容易に移動可能であり配置されることである。例えば、アクセスポイント24は、適切なキャビネット又は筐体内に配置され、アクセスポイント24が各ノード20と無線通信することを可能にする店舗のフロア上又は壁若しくは他の支持体上の場所に配置されてもよい。アクセスポイント24はその場合、保守のために容易に取り外すか、又は生産場所の変化に伴って付加的な位置に移動させることができる。
【0023】
使用される特定の無線ネットワーク22は、顧客の通信要件に基づいて選択されることになる。BLUETOOTH(商標)無線システム、赤外線(IrDA)システム、HomeRF(SWAP)システム、Wi−Fi(WECA)無線ネットワーク、任意のIEEE802−11互換性無線システム、及びPalm(商標)、Mac(商標)、又はIBM(商標)互換性のコンピューティングデバイスと共に使用されるようになっている任意の無線システムを含むがこれらに限定されない、いくつかの既知の市販のシステムのいずれを使用してもよい。選択される無線システム22は、相互接続されるノードの数及び所望の通信速度、並びに製造場所Mへ返す通信要件によって決まる。製造場所Mは代替的に、数例を挙げれば、製品サポート場所、修理及び保守施設等であってもよい。
【0024】
本発明の別の態様によれば、アクセスポイント24はさらに、例えばインターネットのような顧客外部の通信ネットワークと通信する。インターネットアクセスは、T−3回線、T−1回線、モデム、無線インターネット、イーサネット(登録商標)、又はISPによって提供される任意の適切なインターネット接続を含むがこれらに限定されない任意の適切な機構によって達成される。よって、ノード20a〜20はインターネットを介して、例えばピアツーピア交換により直接アクセス可能である。ノード20a〜20はそれぞれ、静的インターネットプロトコル(「IP」)アドレスを有するか、又は任意で動的に発行されるIPアドレス(例えば、アクセスポイント24がルータ又はハブにプロシキサーバを加えたものである場合)を有する。アクセスポイント24は、任意で静的IPアドレスを有し、任意で各ノード20a〜20に対して動的にIPアドレスを生成する。よって各ノード20a〜20はインターネット上で、静的IPアドレスにより直接的に、又はアクセスポイント24(任意で自身の静的IPアドレスを有する)によって生成されるIPアドレスにより動的に、又はISPによりインターネット接続の上流で直接アドレス指定可能であることが理解されるであろう。遠隔制御及び監視機能の一部としてのインターネットの使用は、2002年4月25日付で公開された米国特許出願公開第2002−0047051号にも記載されており、上記で参照した出願公開と共に、その開示内容全体が参照により本明細書中に完全に援用される。これらの出願に対し、遠隔監視及び制御の例示的な概要について参照を行ってもよいが、これは、使用できる多くの異なる例及び構成の1つに過ぎない。よって、無線通信AによるリモートインターネットユーザMと少なくとも1つのノード20a〜20の間のピアツーピア通信が容易になることが理解されるであろう。
【0025】
本発明の別の態様によれば、アクセスポイント24は、当該技術分野においてよく知られているようにインターネットに接続可能なウェブサーバ26と通信する。サーバ26及びアクセスポイント24は任意の適切な方法で通信する。例えば、アクセスポイント24及びサーバ26は、ケーブル、無線又は他の適切な接続(アクセスポイント24としてのルータをサーバ26としてのパーソナルコンピュータのイーサネット(登録商標)ポートに接続する等)を介して通信するシステム50を構成してもよい。本発明と共に利用でき、非常に小さく設置が簡単な適切なウェブサーバは、マサチューセッツ大学によって設計されるiPic(商標)ウェブサーバである。このウェブサーバはさらに、別の代替形態としてアクセスポイント24に組み込んでもよい。代替的に、サーバ26は、1つ又は複数のシステム14と一体化してもよい。この実施の形態において、各システム14a〜14は任意でサーバ26を有する。各サーバ26は任意で、各システム14の無線ノード20と一体化される。各サーバ26と各システム14の各無線ノード20は任意で、システム14と通信する単一の基板に一体化される。サーバ26と無線ノード20の両方を組み合わせる適切な基板は、HMSインダストリアルネットワークス社から入手可能なAnyBus基板である。AnyBus基板は通常、内蔵マイクロプロセッサ、デュアルポートRAM、巡回I/Oデータのキャッシュ(例えば512バイト)、メールボックスインタフェース(例えば2048バイト)、及びフィールドバスプロトコルを別個に処理し、定量吐出システムのコントローラによって使用されるプロトコルをサポートするフィールドバスインタフェースを含む。AnyBusの内蔵ウェブサーバは通常、デュアルポートRAMからデータを収集し、そのようなデータを提供するウェブページ上に動的に提示し、その一方で、情報をコントローラからデュアルポートRAMに書き込み続けるための関数呼び出しを行うためのSSIスクリプティングをサポートする。ウェブサーバはまた、ワールドワイドウェブを介して適切に提供される、JAVA(登録商標)ベースのウェブページ及びウェブページ構成要素を含むグラフィック情報又は任意の他の情報を提供し得る。サーバ26が1つ又は複数のシステム14に設置される本発明の実施の形態では、アクセスポイント24における又はシステム50内のさらなるサーバ26は必要ない。
【0026】
サーバ26及び/又はシステム50は任意で、アクセスポイント24又は任意の他の適切なインターネット接続機構を介してインターネット又は任意の適切な外部通信ネットワークに接続される。サーバ26は、システム14a〜14に関する少なくとも1つのウェブページを作成し、このページをインターネットを介して利用可能にする。ウェブページ(単数又は複数)は任意で、データ16及び/又は制御関数18に関する情報を提供する。ウェブページはさらに、ユーザMからの情報及び/又はシステム14a〜14に対するコマンド制御の受信に役立つ。インターネットはその場合、製造業者の担当者、技術者、技師等がウェブページインタフェースを介して各塗布システム14の動作を監視することを可能にする分散型の開放ネットワークを提供する。任意で、塗布システム14はこのインターネットリンクを介して制御されてもよい。インターネットは好ましい通信ネットワークであるが、専用ネットワーク通信システムを代替的に用いてもよい。
【0027】
サーバ26は、インターネットを介してアクセス可能なウェブサイト及びウェブページリンクを介してアクセス可能なデータ及び他の情報を提供するWindows(登録商標)スタイルのプラットフォーム又は他の適切なプラットフォーム(例えばPalm(商標)ベースのプラットフォーム又はMac(商標)ベースのプラットフォーム等)に基づいて実現されてもよい。適切なサーバプラットフォームは、Anybus基板によって使用されるサーバプラットフォームである。本発明のこの実施の形態において、トップレベルのウェブサイトは、任意で製造業者Mの制御下にあるサーバ26上に維持される1つ又は複数のウェブページを含む一般にアクセス可能なウェブサイトである。サーバ26から入手可能な特定の顧客情報及びデータは任意で、サーバ26によって提供されるサイトのメインページからのセキュアな顧客特有のウェブページリンクを介してのみアクセスされるか、又は任意でパスワード保護されたサイトである。当然ながら、顧客はセキュアなリンクを必要としないかもしれないが、ほぼ全ての場合に、セキュアなリンクが使用されることが予期される。セキュアなリンクは例えば、必要とされるユーザ名及びパスワードの組み合わせによって実現される。公開鍵及び私有鍵の交換等のより高レベルのセキュアなアクセス機能が必要に応じて使用されてもよい。ウェブページ及びウェブサイトは、従来のHTML言語又は他の適切なソフトウェアを用いて実施されてもよい。
【0028】
図2は、本発明により実施され得る例示的な遠隔監視及び制御機能を示す。本システムは、遠隔のサービス担当者、技師又は他の関係者が材料塗布システム14のうちの1つ又は複数からデータを収集し、任意でそれらのシステム14に対して制御コマンドを送信することを可能にする。図2の例において、各塗布システム14は、システムコントローラ32と通信し得るローカル定量吐出装置コントローラ30を含む。装置コントローラ30は代替的に、システムコントローラ32に組み込まれてもよい。ローカルコントローラ30及び/又はシステムコントローラ32はまた、コンベヤ、材料供給等のための制御機能を含んでもよい。システムコントローラ32はまた、例えば様々なセンサ34及び部品IDコントローラ36から1つ又は複数の入力を受信してもよい。任意数の多様な監視及び制御機能を本発明により実行することができ、本明細書中の例示的な実施の形態は限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0029】
システムコントローラ32は、アクセスポイント又はルータ24に対して無線通信する無線ノード送信機20を含む。アクセスポイント24はさらにその後、インターネットに接続可能なウェブサーバ26と無線通信する。すると、インターネットに接続した作業員は、インターネット上のパーソナルコンピュータ40又は他の適切なインタフェース装置を使用して、遠隔監視機能の一部として塗布システムのうちの1つ又は複数からデータ及び情報を受信するとともに、必要であれば遠隔制御機能の一部として塗布システム14のうちの1つ又は複数への制御命令を含むデータ及び情報を送信することができる。このようにして、インターネットを介して各塗布システム14に対する直接的な遠隔無線アクセスが提供される。代替的に、生産施設の規模に応じて、インターネットに無線リンクされ得る付加的な制御システムを用いて様々な塗布システム14をグループ化してもよい。
【0030】
図3は、ホットメルトシステム用の本発明の例示的な遠隔監視システムを示す。図3は、本発明の1つの実施の形態をホットメルトシステムと共に示すが、本明細書中の例示的な説明はホットメルトシステムに限定されず、本明細書中で参照される材料定量吐出システムを含むがこれらに限定されない任意の適切な材料定量吐出システムに適用可能であることが理解されるであろう。
【0031】
図3のホットメルトシステム用の例示的な遠隔監視システムは、ウェブインタフェースカード70、無線アクセスポイント24及びインターネット接続性を有するホットメルトシステム60を含む。ホットメルトシステム60は、1つ又は複数の定量吐出ガン64、溶融室66及びコントローラ68を有する1つ又は複数のマニホルド(又は1つ又は複数のサービスブロック)62を含む。マニホルド62はホース63によって溶融室64に接続される。コントローラ68は、任意の適切な手段によって溶融室66に電気的に接続され、それと一体的であってもよい。
【0032】
コントローラ68は、少なくとも1つのウェブインタフェースカード70を含む。ウェブインタフェースカード70は任意で溶融室66と一体化されてもよい。ウェブインタフェースカード70は無線ノード20及びサーバ26を含む。ウェブインタフェースカード70は任意で有線ノード(図示せず)を含む。適切なウェブインタフェースカードは、本明細書中で上述したAnyBus基板である。無線ノード20は、本明細書中で上述した無線アクセスポイント24と無線通信するように構成される。無線アクセスポイント24は、インターネットゲートウェイ72を含むがこれらに限定されない任意の適切な手段によってインターネット80に接続される(インターネット接続性)。
【0033】
サーバ26は、ホットメルトシステム60に関してコントローラ68と情報を交換し、任意で、ガン64、マニホルド62及び溶融室66に関する情報を含む。サーバ26は、無線アクセスポイント24に対して伝送を送受信することによってインターネット80と通信する。本発明の1つの実施の形態において、無線アクセスポイント24は、インターネットゲートウェイ72を用いてインターネット80にアクセスする。インターネットゲートウェイ72は、T1回線を介したゲートウェイ等の、本明細書中で説明するインターネットアクセスを含むがこれらに限定されない、インターネットへの任意の適切なアクセスである。
【0034】
本実施の形態を、1つのホットメルトシステム用の1つのコントローラに関して例示してきたが、複数のホットメルトシステム用の複数のコントローラが本発明を任意で実施することができることが理解されるであろう。例えば、各ホットメルトシステムの各マニホルドの各コントローラにウェブアクセスカードを含めることができる。この例示的な実施の形態において、コントローラを有する各マニホルドは、サーバ26が接続されており、これと情報を交換する。さらなる例において、各ホットメルトシステムは、ウェブアクセスカードを有するコントローラを有する。この実施の形態において、各ホットメルトシステムは、サーバ26が接続されており、これと情報を交換する。
【0035】
無線アクセスポイント24は任意で、複数のウェブインタフェースカード70と通信するように構成される。この例示的な実施の形態において、複数のコントローラは、各コントローラに関連する各ウェブインタフェースカード70の無線ノード20を介して無線アクセスポイント24と通信する。無線アクセスポイント24を介して通信するコントローラの数は、無線アクセスポイントの能力内で増減してもよい(例えば、無線アクセスポイントが最大12個の無線ノードとの通信に役立つことができる場合、1個〜12個の間のいずれかの数のコントローラがこの無線アクセスポイントを介して通信することができる)。コントローラはさらに、無線アクセスポイントの機能範囲内で移動され得る(例えば、無線ノード/無線アクセスポイントの組み合わせが304.8メートル(1000フィート)の通信範囲を有する場合、この組み合わせを用いるノードは、無線アクセスポイントから半径304.8メートル(1000フィート)以内のあらゆる場所に移動され得る)。本明細書中に記載するような無線通信は任意で、安全な転送のために及び/又は送信されるデータをセキュア化するために暗号化される。任意の適切な暗号化メカニズムをそのように用いることができる。例えば、無線通信がパケット転送(複数可)によって促進される場合、各パケットは任意で暗号化される。このようにして、データは、仮想プライベートネットワーク又は専用接続を使用することなく安全に無線通信され得る。
【0036】
各サーバ26は、任意の適切な手段によってインターネットを介してホットメルトシステム60に関する情報を送受信することができ、この手段は、そのような情報を含むhtmlページの提供及びそのような情報に関する1つ又は複数の電子メールの発行を含むがこれらに限定されない。本発明の1つの実施の形態において、ホットメルトシステムの製造業者100は、少なくとも1つのサーバ26を介してインターネット80を介して少なくとも1つのホットメルトシステム60と通信する。
【0037】
製造業者100は、インターネットゲートウェイ100を含むがこれに限定されない任意の適切な方法によってインターネットにアクセスする。製造業者は任意で、1つ又は複数のテクニカルワークステーション106と、1つ又は複数のグローバルサーバ108と、1つ又は複数の顧客データベース104とを含み、任意で、1人又は複数の現場技術者110と通信する。テクニカルワークステーション106は、インターネット80を介してホットメルトシステム60の1つ又は複数のサーバ26に情報を受信及び/又は送信するように構成されるコンピュータ、一連のコンピュータ及び/又はコンピュータシステムである。グローバルサーバ108は、1つ又は複数のサーバ26との製造業者100の相互作用を調整するように構成されるコンピュータ、一連のコンピュータ及び/又はコンピュータシステムである。顧客データベース100は、1つ又は複数のサーバ26を介してアクセス可能な1つ又は複数のホットメルトシステムに関連する情報を含む任意の適切なデータベースである。現場技術者100はホットメルトシステム60の診断及び技術的な修理、更新、更新及び/又は他のサービスの実施を担当する熟練者である。
【0038】
付加的な実施の形態において、システム60は、ハンドヘルドコンピューティングデバイス111によって無線アクセスされる。ハンドヘルドコンピューティングデバイスは、例えば無線アクセスポイント24と無線通信すること、インターネット80とのインターネット接続を介してシステム60と通信すること、又は製造業者100との通信によってシステム60と無線通信することが可能な任意のポータブルコンピューティングデバイスである。適切なハンドヘルドコンピューティングデバイスは、「パーム」コンピュータ又はパーム社、ヒューレットパッカード社、アップル社等から一般に入手できるPDAを含むがこれらに限定されない。このようなハンドヘルドコンピューティングデバイスは任意で、例えばインターネットと、無線アクセスポイント24と直接、又は製造業者100とのリンクを介してシステム60と無線通信するようになっている無線通信機能を含んでもよい。このようなハンドヘルドコンピューティングデバイスはまた、任意で、システム60と通信するようになっているソフトウェア及び/又はハードウェアを含んでもよい。例えば、「市販の」ハンドヘルドデバイスは任意で、無線アクセスポイント24を介したシステム60との、又は任意で1つ又は複数の無線ノード20との通信に役立つようになっているソフトウェア及び/又はハードウェアを含む。ハンドヘルドデバイス111は任意で、システム60と無線通信するようになっているプロプラエタリなポータブルコンピューティングデバイスであってもよい。
【0039】
したがって現場技術者110は、ハンドヘルドデバイス111を介して「現場の」又は代替的な場所(例えば製造業者100のところ)にあるシステム60に無線アクセスすることができる。この実施の形態は、ハンドヘルドデバイス111を介した現場技術者とシステム60の間の通信を例示するが、現場技術者は任意で、ワークステーション106又は他の適切なコンピューティングデバイスを含むがこれらに限定されない任意の適切な接続を介してシステム60にアクセスすることが理解されるであろう。さらに、任意の個人が任意で、ハンドヘルドデバイス111を介してシステム60にアクセスすることが理解されるであろう。例えば、ハンドヘルドデバイスは任意で、システム60を使用する顧客の担当者(例えば顧客技術者)によって、システム60と無線通信するために使用される。さらに、ハンドヘルドデバイス111は任意で、2つ以上のエンティティと無線通信するように適応されることが理解されるであろう。例えば、ハンドヘルドデバイス111は、無線アクセスポイント24と直接無線通信するように適合され、さらに、インターネット及び/又は製造業者100の無線通信ネットワークと無線通信するように適合される。このようなハンドヘルドデバイスのユーザは任意で、システム60と直接、且つ製造業者100と直接(又はインターネットを介して)無線通信する。このようなユーザは任意で、システム60の監視/制御と、製造業者100のグローバルサーバ108及び顧客データベース104へのアクセスとの両方を行ってもよい。
【0040】
本発明の付加的な実施の形態において、1つ又は複数のホットメルトシステム60が、1つ又は複数のウェブインタフェースカード70において実施される1つ又は複数のサーバ26を介してインターネット80に接続され、常時電源が入っている。例えば、サーバ26は、ホットメルトシステム60及び/又はその構成部品の動作に関連する情報に関するコントローラ68からの情報を受信し、この情報を少なくとも1つの提供するウェブページによりインターネットに掲載することができる。このような情報(及び動作事象)はセンサ情報、温度、圧力(タンク及び/又はノズルを含む)、システム設定、予測される故障の指標としてのビーズ又は堆積監視及び蓄積サイクル数を含むがこれらに限定されない。したがって、このような情報は、顧客、製造業者及び現場技師によって任意のインターネット接続を介してアクセス可能である。
【0041】
付加的な例において、サーバ26は警告ロジックを含んだ。警告ロジックは、サーバ26がトリガ要素に応答して信号及び/又は他の情報を送信するための任意の適切なステップ、方法、プロセス及び/又はソフトウェアを含む。例えば、動作事象又は他のトリガ事象(例えば最大予測寿命等の計時される主要管理点)の失敗時に、1つ又は複数のサーバ26は、電子メール又は提供するウェブページへの特別な掲示等の任意の適切な手段によってインターネットを介して警告を発することができる。このような警告は、現場技師又はこのような警告の見張りを担当するテクニカルワークステーション106で働く製造業者の従業員等の任意の適切な監視要員によって受信され得る。警告は任意で、報告事例の分析に役立つ診断情報を含む。監視要員は、顧客に連絡を取って、この事例を知らせることができる。監視要員はまた、現場技師による現地査察、又はコントローラ68にダウンロードしてホットメルトシステム60の1つ又は複数の動作パラメータを変更するための動作パラメータのサーバ26への送信を介した是正処置を含む任意の適切な方法によって是正処置を開始することができる。1つ又は複数の顧客データベース104にアクセスして、警告の対象であるホットメルトシステムに関する情報を取り出すことができる。このような情報は事例の分析を助ける。警告に関連する情報はさらに、将来の分析のために顧客データベースに記憶することができる。
【0042】
サーバ26は任意で電子メールロジックを含む。電子メールロジックは、サーバ26が1つ又は複数の事象の発生に応答して1つ又は複数の電子メールを送信するための任意の適切なステップ、方法、プロセス及び/又はソフトウェアを含む。例えば、サーバ26は任意で、所定の電子メールメッセージにより構成され、1つ又は複数の事前に定義された事象が発生するとこれらのメッセージのうちの1つ又は複数を送るようにプログラムされる。例えば、AnyBusカードは、AnyBusカードのサーバ26から送ることができる20個の事前に定義された電子メールの記憶に役立つ。本発明の1つの実施の形態において、事前に定義された事象が発生すると、サーバ26は、事前に定義された電子メールメッセージを製造業者100における適切な受信者(例えばテクニカルワークステーション106における技術サービス担当者)に送る。この受信者は任意で、電子メールを別の適切な受信者、例えば現場技師及び/又は顧客等に転送する。製造業者の受信者も任意で、情報及び/又はコマンドをサーバ26に送信することによって、部品を注文するか又は現地修理を計画することによって是正処置を行う。
【0043】
さらに別の例において、サーバ26は監視ロジックを含む。監視ロジックは、システム状態を監視する及び/又はシステムの品質点検を行うための任意の適切なステップ、方法、プロセス及び/又はソフトウェアを含む。例えば、サーバ(複数可)26によって提供される情報によりホットメルトシステム63の全ての構成部品に対して継続的な品質点検が任意で行われる。各サーバ26によって提供される情報は定期的に監視され、全ての提供される情報が検討される。このような監視は、製造業者100の従業員を含むがこれらに限定されない任意の適切なエンティティによってテクニカルワークステーション(複数可)106を介して行われる。例えば、1人の従業員がテクニカルワークステーション106によりインターネット80を介してサーバ26の情報にアクセスする。任意のシステム構成部品又は動作事象が基準外であると思われる場合、監視エンティティによって、サーバ26、コントローラ68及び/又は任意の他のソフトウェア制御されるシステム要素へのソフトウェアの変更のアップロード、修理のための適切な交換部品の注文、現場技師の派遣、又は顧客に特定の動作を取るよう通知することを含むがこれらに限定されない任意の適切な手段によりホットメルトシステムに対する修正が行われてもよい。
【0044】
さらに別の例において、サーバ26はウェブ入力ロジックを含む。ウェブ入力ロジックは、剥離剤(remover)ユーザからの入力に役立つ任意の適切なステップ、方法、プロセス及び/又はソフトウェアを含む。例えば、1つ又は複数のサーバ26は、例えば警告等の事前に定義された事象又はダウンタイム事象の場合に1つ又は複数のエンティティに連絡を取るように構成される。このような連絡は、製造業者100を通して顧客へルーティングされる電子メール、音声メール又は電話呼を含むがこれらに限定されない任意の適切な方法でサーバ26によって達成される。
【0045】
さらに別の例において、1つ又は複数のサーバ26は、情報を受信するためのウェブフォームを含む少なくとも1つのウェブページを提供する。テクニカルワークステーション106にいる製造業者の技術者等の、ウェブフォームを有するウェブページの受信者は任意で、ホットメルトシステム動作に関する情報をウェブフォームに入力する。サーバ26は、ウェブフォームから入力された情報を受信し、それに応じてホットメルトシステムを変更する。
【0046】
別の実施の形態において、遠隔コンピュータはグローバル検討ロジックを含む。グローバル検討ロジックは、1つ又は複数のサーバ26から取り出した情報にアクセスし、これを記憶及び/又は分析するための任意の適切なステップ、方法、プロセス及び/又はソフトウェアを含む。例示的な実施の形態において、少なくとも1つのグローバルサーバ108が、1つ又は複数のサーバ26からの情報を収集及び分析する。この実施の形態において、グローバルサーバ108は製造業者100によって、1つ又は複数のホットメルトシステムを、そのようなホットメルトシステムのそれぞれに関連するサーバ26を遠隔ポーリングすることによって監視するように構成される。グローバルサーバ108は、標準的なhttp取得コマンドを用いることによるシステム動作情報に関連する1つ又は複数のファイルのダウンロードを含むがこれに限定されない任意の適切な方法によってサーバ26からの情報を取得する。グローバルサーバ108は、このような情報を複数のサーバから取り出して、任意で、取り出した情報を少なくとも1つの顧客データベース104に記憶する。グローバルサーバ108は任意で、個々のシステム毎に(すなわち、それぞれ個々のサーバ26からダウンロードした情報を見ることによって)、また任意で複数のシステム毎に(すなわち、複数のサーバ26からダウンロードした情報を見ることによって)ダウンロードした情報を分析して、システムの活動に関する情報を取得する、例えば、1つのクラスのホットメルトシステムの「標準」動作レベルを求める、システムの挙動トレンドを特定する、及び保守履歴を作成するようにする。
【0047】
本発明を好適な実施の形態に関して説明してきたが、当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、その要素を等価物で置き換えてもよいことが理解されるべきである。また、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は材料を本発明の教示に適応させるために多くの修正を行ってもよい。
【0048】
したがって、本発明は、本発明を実施するために考慮される最良の形態として開示される特定の実施の形態に限定されることを意図されず、本発明は、添付の特許請求の範囲に入る全ての実施の形態を含む。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】材料定量吐出システムを遠隔監視及び制御するシステムの例示的なシステム図である。
【図2】材料定量吐出システムを遠隔監視及び制御するシステムの様々な例示的な塗布監視機能の例示的なシステム図である。
【図3】材料定量吐出システムを遠隔監視するシステムの例示的なシステム図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料定量吐出システムを監視及び制御するシステムであって、
前記定量吐出システムから遠隔して配置されるユーザインタフェースと、
該インタフェースに接続可能な通信ネットワークと、
前記定量吐出システムを前記通信ネットワークに接続する無線ネットワークと
を備える、材料定量吐出システムを監視及び制御するシステム。
【請求項2】
前記インタフェース装置はパーソナルコンピュータを含み、前記ネットワークはインターネットを含む、請求項1に記載の材料定量吐出システムを監視及び制御するシステム。
【請求項3】
前記通信ネットワークはウェブサーバ及びセキュアなウェブサイトを含む、請求項1に記載の材料定量吐出システムを監視及び制御するシステム。
【請求項4】
材料定量吐出システムを監視及び制御する方法であって、
a.リモートユーザを通信ネットワークに接続するステップと、
b.前記定量吐出システムを前記通信ネットワークに無線接続するステップと
を含む、材料定量吐出システムを監視及び制御する方法。
【請求項5】
材料定量吐出システムを監視するシステムであって、
定量吐出システムと、
該定量吐出システムのコントローラであって、無線ネットワークに接続可能なコントローラと、
前記無線ネットワークに接続可能な通信ネットワークと、
該通信ネットワークに接続可能なリモートユーザと
を備える、材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項6】
前記定量吐出システムは、インターネット上のセキュアなウェブページを介して前記リモートユーザにアクセス可能である、請求項5に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項7】
前記無線ネットワークは、前記定量吐出システムと通信する、施設内の選択可能な場所に配置することができる無線アクセスポイントを含む、請求項1に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項8】
複数の塗布システム監視モジュールを有する材料定量吐出システムを監視するシステムであって、
各監視モジュール毎の無線通信リンクと、
各監視モジュールと無線通信する無線アクセスポイントと
を備える、材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項9】
前記無線アクセスポイントは、以下、
(a)無線ネットワークルータと、
(b)前記監視モジュールの無線通信範囲内の移動体
のうちの少なくとも1つである、請求項8に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項10】
前記無線アクセスポイントは顧客外部の通信ネットワークと通信し、各監視モジュールは遠隔地から顧客が入力した通信ネットワークを介してアドレス指定可能である、請求項8に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項11】
前記無線アクセスポイント及び顧客外部の通信ネットワークと通信するウェブサーバをさらに備える、請求項8に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項12】
複数の塗布システム監視モジュールを有する材料定量吐出システムを監視するシステムであって、
各監視モジュール毎のウェブサーバ及び無線通信リンクと、
各監視モジュールと無線通信する無線アクセスポイントと
を備える、材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項13】
前記無線アクセスポイントは顧客外部の通信ネットワークと通信し、前記無線アクセスポイントはルータであり、前記顧客外部の通信ネットワークはインターネットである、請求項12に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項14】
前記ウェブサーバ及び前記無線通信リンクは、前記監視モジュールに結合される基板上に一体化される、請求項12に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項15】
前記ウェブサーバは、(a)監視モジュールと通信すること、及び(b)監視モジュールからデータを受信することの一方又は両方を行うようになっている、請求項12に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項16】
前記ウェブサーバは、前記データを該ウェブサーバによって提供される1つ又は複数のウェブページ上に提示するようになっている、請求項15に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項17】
前記ウェブサーバは、リモートユーザから情報を受信するようになっている、請求項12に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項18】
前記情報は少なくとも1つのコマンド制御を含み、前記ウェブサーバは該コマンド制御を前記監視モジュールに通信するようになっている、請求項17に記載の材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項19】
材料定量吐出システムを遠隔監視するシステムであって、
ウェブインタフェースカードに結合される塗布システムコントローラであって、該ウェブインタフェースカードは、顧客外部の通信ネットワークと通信するようになっている、塗布システムコントローラ
を備える、材料定量吐出システムを遠隔監視するシステム。
【請求項20】
前記ウェブインタフェースカードはウェブサーバを有する、請求項19に記載の材料定量吐出システムを遠隔監視するシステム。
【請求項21】
前記ウェブサーバは以下の、
(a)前記塗布システムに関する前記コントローラからの情報を受信すること、
(b)制御コマンドを前記顧客外部の通信ネットワークに送信すること、及び
(c)前記顧客外部の通信ネットワークと通信すること
のうちの少なくとも1つを行う、請求項20に記載の材料定量吐出システムを遠隔監視するシステム。
【請求項22】
前記ウェブインタフェースカードと前記顧客外部の通信ネットワークの間の通信に役立つ無線アクセスポイントをさらに備える、請求項19に記載の材料定量吐出システムを遠隔監視するシステム。
【請求項23】
前記ウェブインタフェースカードは以下の、
(a)前記無線アクセスポイントと無線通信するための無線通信リンクと、
(b)ウェブサーバと
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項22に記載の材料定量吐出システムを遠隔監視するシステム。
【請求項24】
リモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステムであって、
インターネットを介して前記リモートユーザと通信するウェブサーバを有する少なくとも1つのコントローラ
を備える、リモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項25】
前記インターネットと通信する無線アクセスポイント
をさらに備え、各コントローラは、前記無線アクセスポイントと通信する無線ノードをさらに有する、請求項24に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項26】
各コントローラ毎に、前記ウェブサーバ及び前記無線ノードは前記コントローラに結合される単一の基板上に一体化される、請求項25に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項27】
前記無線アクセスポイントと通信するウェブサーバ及び無線ノードをそれぞれ有する複数のコントローラを有する、請求項25に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項28】
前記ウェブサーバは、少なくとも1つのウェブページを前記インターネットに提供するようになっており、前記ウェブページは、前記材料定量吐出システムに関する情報を含む、請求項24に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項29】
前記提供される情報は、前記コントローラによって提供される状態情報を含む、請求項28に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項30】
前記ウェブサーバは、前記材料定量吐出システムに関する少なくとも1つの電子メールを送信するようになっている、請求項24に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項31】
前記ウェブサーバは、トリガ事象に応答して前記インターネットを介して信号を送信するための警告ロジックを含む、請求項24に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項32】
前記信号は、前記リモートユーザに送信される電子メールであり、該電子メールは、前記トリガ事象に関する情報を含む、請求項31に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項33】
前記ウェブサーバは、1つ又は複数の事象に応答して1つ又は複数の電子メールを送信するための電子メールロジックを含む、請求項24に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項34】
前記ウェブサーバは、前記事象の性質に応じて送信する複数の事前に定義された電子メールを有する、請求項33に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項35】
システム状態を監視するための監視ロジックをさらに備える、請求項25に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項36】
前記ウェブサーバは、該ウェブサーバにデータを入力するためのウェブ入力ロジックをさらに含む、請求項25に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項37】
データ入力が以下、
(a)ウェブフォームによって容易にされる、
(b)制御コマンドを含む、
(c)前記システムに対する更新を含む
のうちの少なくとも1つである、請求項36に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項38】
1つ又は複数のコントローラから受信した情報を分析するためのグローバル検討ロジックを有するグローバルサーバ
をさらに備える、請求項25に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項39】
1つ又は複数のコントローラに関する情報を記憶するための顧客データベースをさらに備える、請求項38に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項40】
前記システムと無線通信するようになっているハンドヘルドコンピューティングデバイス
をさらに備える、請求項24に記載のリモートユーザによって材料定量吐出システムを監視するシステム。
【請求項41】
材料定量吐出システムを遠隔監視する方法であって、
前記材料定量吐出システムのコントローラに結合されたウェブサーバによって作成される少なくとも1つのウェブページを顧客外部の通信ネットワーク上に提供することであって、該ウェブページは、前記コントローラの状態に関する少なくとも1つの情報を含む、提供すること
を含む、材料定量吐出システムを遠隔監視する方法。
【請求項42】
前記ウェブページを前記ウェブサーバから、前記顧客外部の通信ネットワークと通信する無線アクセスポイントに無線送信すること
をさらに含む、請求項41に記載の材料定量吐出システムを遠隔監視する方法。
【請求項43】
前記情報をリモートデータベースに記憶すること
をさらに含む、請求項41に記載の材料定量吐出システムを遠隔監視する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−510228(P2007−510228A)
【公表日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538227(P2006−538227)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/035713
【国際公開番号】WO2005/045536
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(391019120)ノードソン コーポレーション (150)
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
【Fターム(参考)】