説明

ボールすくい玩具

【課題】乳幼児が風呂等の水面若しくは水中で遊ぶことにより、自身の発達を促す効果を有し、なおかつ遊び易く収納保管も容易であるボールすくい玩具を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のボールすくい玩具は、開閉式の蓋と浮遊玩具を収納する為の容器から構成される。また、前記浮遊玩具自身と蓋の開閉機構は発音機能を有している。更に、蓋と容器にはそれぞれ水抜き用の貫通穴が穿設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幼児特に乳幼児が風呂場やプール等で使用することで発育を促す効果のあるボールすくい玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から幼児がお風呂で遊ぶための様々な玩具が提供されてきた。一般的には水面上での浮遊機能やじょうろ機能、または水鉄砲の機能等を有する玩具がよく知られている。
【0003】
例として、収納し易いようにじょうろや柄杓等を一体に出来る船形状の水遊び用玩具が提供されている。(例えば、特許文献1参照。)。また、風呂場での使用ではないが、浮遊する魚を釣上げ実際に釣りをしているような感覚を与えるような釣り遊戯玩具も提供されている。(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平09−066173号公報
【特許文献2】特開2001−149637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述の玩具はデザインや収納し易さ、特定の遊びの感覚を再現すること等が主眼とされており、乳幼児が使用し易く、また使用することで乳幼児自身の発達を促すことを目的とした風呂用玩具は提供されていなかった。
【0005】
そこで本発明では、従来技術の問題点に鑑みなされたもので、乳幼児が風呂等の水面若しくは水中で遊ぶことにより、自身の発達を促す効果を有し、なおかつ遊び易く収納保管も容易であるボールすくい玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、玩具本体が開閉式の蓋を備える中空容器であり、前記中空容器は略球形状の浮遊玩具を出し入れする開口部と、該浮遊玩具を収納する収納部を備え、前記蓋は少なくとも内面が凹状のすくい部とされ、且つ、前記浮遊玩具より小さな貫通穴が設けられており、前記本体に対して蓋が回動可能にヒンジ部で固定され、蓋の回動限界が180度以下とされていることを特徴とするボールすくい玩具である。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記ヒンジ部は本体に対する蓋の回動に伴って発音する発音手段を備えており、該発音手段は、ヒンジ部の回動角度の変位に伴い発音する機構であることを特徴とする請求項1記載のボールすくい玩具である。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記浮遊玩具に外部に突出する把持部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具である。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記ボールすくい玩具が複数個の浮遊玩具を含み、各浮遊玩具自体が各々発音手段を有していることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具である。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記本体の円筒容器の底面に開口部が設けてあることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具である。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記蓋に設けられた前記貫通穴が、前記すくい部における前記ヒンジ部から離間した位置に偏心して配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。
【0013】
請求項1記載の発明によれば、例えば、乳幼児が手で本体を持ち、水面上の浮遊玩具を追って、すくい部上に浮遊玩具を配置させて、上手くすくい上げるという動きを促すことにより、手と視覚の一体化、即ち視覚で認識した対象物に対して、手の位置調整などの細かい動作を視覚と手の操作を連動させながら行い、すくいあげるという結果を得るという操作を学ぶことが出来る。しかも、片手で浮遊玩具を載せた蓋を持ち、もう一方の手で容器をつかみ、バランスを取りながら蓋を回動させて浮遊玩具を容器内に落とし込み収納することにより、両手の協調動作を身に付けることができる。更に、浮遊玩具を収納部にしまって蓋をするという片付けるという認識を促すと共に、衛生的に保管することもできる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、蓋を動かす操作を発音手段によって促すと共に、蓋で浮遊玩具をすくった後、浮遊玩具が収納部内に落下する位置まで蓋を回動させたときに、ヒンジ部より音が発生することで、乳幼児の注意を惹くことができ、より両手の協調動作を促すことができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、発達段階が未熟な乳幼児では、浮遊玩具を手掌全体で把持することとなるが、一定段階まで成熟した乳幼児がでは、蓋ですくった浮遊玩具を手でつかもうとする時に、把持部をつかんで収納部に移すなど、指先を使った操作を促すことができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、発達段階に達していない乳幼児でも、浮遊玩具単体を用いて手掌全体で握ってガラガラ等のように遊ぶことが出来る。また、音で乳幼児の関心を惹いたり、音を追尾することで水に浮いた浮遊玩具をすくい易くしたりすることができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、収納時に開口部から自然に水が抜けるので、カビの発生等を予防することができ、乳幼児にとって大変衛生的である。また、風呂場などで遊ぶ場合に、水面や水中で操作して容器内部に水が溜まってしまうと重くなり、乳幼児では操作が困難になるが、本ボールすくい玩具では水が抜けていく未発達な乳幼児でも容易に遊ぶことが出来る。更には、収納部に水を溜めて、じょうろとして遊ぶこともできる。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、貫通穴が蓋の偏心位置に配置されているので、水面上の浮遊玩具を追う際に、水の流れに対応してバランスを取りながら追ってすくい上げるという練習を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のボールすくい玩具は、水面に浮かべた浮遊玩具をすくえるようにした開閉式の蓋と浮遊玩具を収納する為の容器から構成される。また、前記浮遊玩具自身と蓋の開閉機構は発音機能を有している。更に、蓋と容器にはそれぞれ水抜き用の貫通穴が穿設されている。
【実施例】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例であるボールすくい玩具の外観図を示している。本玩具は、ボールに当たる浮遊玩具2とボールすくい玩具本体1から構成される。更に、ボールすくい玩具本体1は収納部を備えた円筒状の中空容器4と該容器にヒンジ部5で回動自在に接続された蓋3からなる。前記容器4は上部の開口部4aと下部の収納部4bを備える。また、蓋3は外方に突出した湾曲面を有したザル状の球面形状とされ、内面が凹状のすくい部となる凹部3bとなり、この表面には複数個の貫通穴3aがヒンジ部5から離間して配置されるよう偏心して穿設されている。なお、中空容器4のヒンジ部5とは逆側の面には顔4cが描かれ、蓋3の上面には耳3cが形成されており、方向が認識できる手段が配置されている。
【0021】
一方で、浮遊玩具2は中空であり、内部に樹脂製の小径の球が入っている。従って、浮遊玩具2を動かすと、前記球が浮遊玩具の内壁に当たり音が発生する。また、浮遊玩具2は動物の顔等を模した形状及び絵柄を備えており、その耳や目に当たる部分が把持部として突出している。本実施例では、浮遊玩具2は蛙と熊の顔をそれぞれ模している。蛙では目に当たる部分が把持部2aであり、熊では耳に当たる部分が把持部2aである。このように動物のようなデザインとすることで、乳幼児の関心を惹く効果がある。遊ぶ時には、発達段階が未熟な乳幼児の場合は、母親が浮遊玩具2の把持部を持って振ることにより、発音手段である小径球が音を発生するので乳幼児の関心を惹き浮遊玩具2を目で追尾させることができる。又、その後に母親が浮遊玩具2を水面に浮かべた後、興味を持った乳幼児が手掌全体を使用して浮遊玩具2を握って水面から持ち上げることができ、自ら手を振ることで所謂ガラガラと同様に発音玩具として遊ぶことができる。
【0022】
徐々に乳幼児の発達段階が進むと、前述のように水面に浮かぶ浮遊玩具2を追尾している時には、乳幼児は目に入ってくる浮遊玩具の映像と、容器4を把持して蓋3を水中に浸漬することにより発生する浮力を体感することとなる。即ち、視覚、触覚の二つの情報を同時に脳で処理することになり、乳幼児の感覚の発達を促すことができる。また、この時期になると、指先を使用して浮遊玩具2の把持部2aをつまんで保持することができるようになってくる。
【0023】
図2は本発明の実施例であるボールすくい玩具について、蓋3で浮遊玩具2をすくった状態を示す。更に乳幼児の発達が進み、本玩具を用いて遊ぶ際の主たる遊び方を以下に説明する。まず、風呂場や乳幼児用のビニルプールなどで水面11上に浮遊玩具2を浮かべる。乳幼児は水面に浮かんだ複数の浮遊玩具2を蓋3ですくい、容器4に落としこみ収納する。このとき、蓋3を浸漬して浮遊玩具2を追尾すると、前述の不均等になるよう偏心した位置に設けられた貫通穴3aからそれぞれの貫通穴の傾き具合で様々な方向に水が流出するのでバランスを取りながら追尾することとなる。更に水が蓋3の外部に流出するので、蓋3が水の浮力の影響を受けることがなく乳幼児でも操作し易い。
【0024】
蓋3の回動限界の角度は略180度以下であり、より好ましくは120度から160度の範囲内とする。ここに示す回動限界の角度とは、蓋3の凹部3bが容器4の開口部4aと対向する、蓋3が閉じた位置に配置された状態から、蓋3が最大に開いた状態までの回動角度の限界を示している。回動角度を前記角度までとすることにより、蓋3のみを水中に浸漬して浮遊玩具を追尾してすくい上げることが可能である。仮に180度以上蓋3が開いた状態であれば、容器4の大部分が蓋3と共に水に浸漬してしまうので、浮遊玩具2を追尾すると浮遊玩具2の浮力と容器4の浮力が反発し合い浮遊玩具2が乳幼児の手元より逃げてしまう。また、120度から160度の角度で蓋3を傾斜させた状態であれば、水面から浮遊玩具2をすくい易く、容器4を垂直としても収納した浮遊玩具2が蓋3から転がり落ちず、後述するように蓋3を操作して収納部4bに収納し易く、また、収納部4bに一つの浮遊玩具2を収納した状態で操作しても収納部4から転がり落ちづらい。従って、操作中に激しく容器を動かしても容器内部に収納された浮遊玩具が飛び出す恐れがない。このように蓋3の回動限界を180度以内とするために、ヒンジ部5の背面には角度決めを行う突起5aが形成されており、図3に示すように、外方に湾曲状に突出した蓋2の外面が、突起5aに突き当たることとなり、回動角度を規定することができる。なお、突起5aを形成するのではなく、ヒンジ5内部構造によって、角度を規定するよう構成してもよい。
【0025】
一方で、容器4の収納部4bの底面には貫通穴6が穿設されている。容器内に水が溜まった場合や、水中に容器4を浸した状態で操作すると玩具本体1が重くなり、乳幼児では操作が困難になるが、本玩具では貫通穴6から水が全て流出するので操作性が良好である。また、遊び終わって本玩具をしまう時に内部の水が抜けているのでカビ等が発生する心配がなく、乳幼児にとって大変衛生的である。なお、水切り性を考慮し、収納部4bの底面を貫通穴6に向かって僅かに傾斜するよう構成することが好ましい。更には別の遊び方として、容器内に水を注いだ後、水面から本玩具持ち上げることにより、貫通穴6や蓋3の貫通穴3aから水を流出落下させて、じょうろのように遊ぶことも可能である。
【0026】
図3は本発明のボールすくい玩具の実施例について、蓋3を容器4に対して垂直の位置まで回動させた状態を、図4は蓋3を閉じて容器内に浮遊玩具を収納した状態を示す。前述したように、蓋3で浮遊玩具2をすくった後は図3のように蓋3を徐々に回動させて、浮遊玩具2を円筒容器4の内部に落下させることもできる。蓋3はヒンジ部5を介して容器4に接合されており、容器4対して様々な角度を取る位置に回動可能である。ヒンジ部5の構造については後述する。蓋3を徐々に容器4の開口部4aに近接させるように傾けることにより、すくい部3bは凹状とされているために90度に近づいた状態で、浮遊玩具2は開口部4aから収納部4bに自由落下する。その後は蓋3を図4に示す容器の密閉位置まで回動させて完全に収納する。もちろん、蓋3で浮遊玩具をすくった後に、乳幼児が自身で浮遊玩具2の把持部2aをつまんだ状態で開口部4aの位置まで移動させ、手を離すことにより浮遊玩具2を収納部4bまで自由落下させることや、浮遊している浮遊玩具2を直接手でつかんで収納部4bに入れること等も可能である。なお、複数形成された浮遊玩具2は、収納部4bと内面が凹状とされた蓋3の中に、全てが収納された状態で、収納可能とされている。
【0027】
図5は本発明のボールすくい玩具の実施例について、蓋3と玩具本体2のヒンジ部5を示す。蓋3には半球上のヒンジ取り付け部8が二箇所水平位置に対向位置に配置されるよう設けられており、ヒンジ部5における回動軸の両端に該ヒンジ取り付け部8を掛止可能とされている。更に、ヒンジ取り付け部8の内側には放射状に突起部8aが設けられている。一方容器4のヒンジ部5には軸方向に前後進可能な可動式軸7が外方に移動可能とされて挿置されている。また、可動式軸7の先端部には掛止部7aが外方に突出している。
【0028】
図6はヒンジ部5の断面図、即ち前述の可動式軸7の構造を示したものである。可動式軸7は中空のヒンジ部5の内部にバネ10を挟んで挿入される。そして、軸の先端部と異なる他端にはめネジ7bが穿設されている。嵌めネジ7bにネジ9を螺合して可動式軸7が外れないよう位置決めすると共に、ネジ9の背面側に移動可能とすることで、若干可動式軸7がヒンジ5内部に引き込める構成とされている。そして、図示しない係合構造によって、可動式軸7がヒンジ部の回動方向に回転しないように固定する。一方で、可動式軸7はバネ10の伸縮により軸方向に対して前後進自在に固定される。従って、蓋3を回動させると、前記掛止部7aが放射状に設けられた突起部8aに係合し、一定角度回動させる毎に掛止部7aが突起部8aを乗り越えられるように可動式軸7が後進して、蓋3が回動するという一連の動作を繰り返すこととなる。
【0029】
そのため、掛止部7aが突起部8aを乗り越える毎にカチッ、カチッというような接触音が発生する。この接触音により乳幼児の関心を惹くことが出来る。また、特に蓋の角度が100度付近、及び回動限界角度で音が発生するのが好ましい。100度付近は蓋3に乗せた浮遊玩具2が容器4に向かって自由落下をする角度である。従って、100度付近で音が発生すれば浮遊玩具2が落ちることを、また回動限界で音が発生すれば蓋3がそれ以上開かないことを、それぞれ自ずと乳幼児に悟らせることが出来る。更に、100度付近では蓋3の回動、音の発生、浮遊玩具2の落下という現象を同時に体感できる。即ち聴覚と視覚、触覚という複数の情報を同時に脳で処理するため、乳幼児の良好な発達を促すことが出来る。
【0030】
図7、図8は本発明のボールすくい玩具について、異なる形状の実施例についての外観図を示す。図7は蓋3を開いた状態を、図8は蓋3を閉じた状態を示している。前記の実施例と異なる点は、蓋3は中央に一つの大きな貫通穴3aの開いたドーナツ形状であり、図7に示すように貫通穴3aの周辺を外方に湾曲させて浮遊玩具2をすくえるようにし、容器4は半球形状として収納部を備えた中空容器である。また、浮遊玩具2も把持部2aが上方二箇所、或いは左右両側などの様々な位置に突設されている。本実施例の浮遊玩具2は前記実施例の熊と蛙を模したものの他に、ペンギンを模したものを有している。ペンギンを模した浮遊玩具2では羽に当たる位置に把持部2aが突設されている。また、蓋3は回動限界が180度となるよう構成されている。
【0031】
本発明のボールすくい玩具の容器は乳幼児が手でつかみ易いように直径が40〜90ミリメートルの範囲であって、約70ミリメートル程度であることが望ましい。このような大きさにすることによって手掌で握って把持することができる。但し、把手等を設けることで持ち易くなるよう構成してもよい。また浮遊玩具の形状はあまり尖っておらず表面が把持しやすいボールに近い略球形状であればよく、把持部の位置も上下左右の任意の位置に突設することができる。更に、容器を例えばくじらを模した形態として、開口や蓋をくじらの口に見立て、浮遊玩具について魚を模した形状とするなど、必要な構成要件を満たしていれば、形態は適宜選択することができる。
【0032】
また、乳幼児の発達を促す玩具としてだけではなく、介護等におけるリハビリ用として、手の機能を回復する道具として使用することもできる。なお、本発明は、上述の各実施例に限定されない。上述の各実施例は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明のボールすくい玩具は構造が簡易ながら、乳幼児が水中や水面で操作し易い構造を備えており、また発音機構で乳幼児の関心を惹きつける機能を有している。昨今の乳幼児を取り巻く環境では映像と音声などがあふれているが、視覚、聴覚、触覚などの複数感覚を同時に体感する機会は限られている。本玩具で遊ぶ場合には、視覚、聴覚、触覚というような複数の情報を同時に脳で処理することになり、成長段階に応じた遊びに伴う学習を促して、乳幼児自身の良好な発達を促進する効果を有する画期的な水遊び玩具である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のボールすくい玩具の実施例について、その外観図を示す。
【図2】本発明のボールすくい玩具の実施例について、蓋で浮遊玩具をすくった状態を示す。
【図3】本発明のボールすくい玩具の実施例について、蓋を容器に対して垂直の位置まで回動させた状態を示す。
【図4】本発明のボールすくい玩具の実施例について、蓋を閉じて容器内に浮遊玩具を収納した状態を示す。
【図5】本発明のボールすくい玩具の実施例について、蓋と本体のヒンジ部を示す。
【図6】本発明のボールすくい玩具の実施例について、ヒンジ部の断面図を示す。
【図7】本発明のボールすくい玩具について、異なる形状の実施例の外観図を示す。
【図8】図7の実施例について、蓋を閉じて浮遊玩具を容器内に収納した状態を示す。
【符号の説明】
【0035】
1 ボールすくい玩具本体
2 浮遊玩具
2a 把持部
3 蓋
3a 貫通穴
3b 貫通穴
3c 貫通穴
4 容器
4a 開口部
4b 収納部
4c 収納部
5 ヒンジ部
5a 突起
6 貫通穴
7 可動式軸
7a 掛止部
7b めネジ
8 ヒンジ取り付け部
8a 突起部
9 ネジ
10 バネ
11 水面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
玩具本体が開閉式の蓋を備える中空容器であり、前記中空容器は略球形状の浮遊玩具を出し入れする開口部と、該浮遊玩具を収納する収納部を備え、前記蓋は少なくとも内面が凹状のすくい部とされ、且つ、前記浮遊玩具より小さな貫通穴が設けられており、前記本体に対して蓋が回動可能にヒンジ部で固定され、蓋の回動限界が180度以下とされていることを特徴とするボールすくい玩具。
【請求項2】
前記ヒンジ部は本体に対する蓋の回動に伴って発音する発音手段を備えており、該発音手段は、ヒンジ部の回動角度の変位に伴い発音する機構であることを特徴とする請求項1記載のボールすくい玩具。
【請求項3】
前記浮遊玩具に外部に突出する把持部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具。
【請求項4】
前記ボールすくい玩具が複数個の浮遊玩具を含み、各浮遊玩具自体が各々発音手段を有していることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具。
【請求項5】
前記本体の円筒容器の底面に開口部が設けてあることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具。
【請求項6】
前記蓋に設けられた前記貫通穴が、前記すくい部における前記ヒンジ部から離間した位置に偏心して配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のボールすくい玩具。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−6386(P2006−6386A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−183806(P2004−183806)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【出願人】(000112288)ピジョン株式会社 (144)
【Fターム(参考)】