説明

ポインティング装置、情報端末装置、及び、プログラム

【課題】煩雑な操作を行うことなく、ユーザが意図する投影画面上の対象へ、ポインタを自動で導くことができるポインティング装置、情報端末装置、及び、プログラムを提供する。
【解決手段】取得されたポインタと各対象の位置座標に基づいて、座標差算出部42は、ポインタと各対象との座標差を算出する。そして、抽出部43は、座標差算出部42により算出された座標差を参照して、ポインタと対象との座標差が所定の座標差内である対象を抽出する。そして、座標変換部45は、ポインタの位置座標を抽出部43が抽出した対象の位置座標へ変換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投影画面上のポインタを、ユーザが意図する対象へと自動で導くことができるポインティング装置、情報端末装置、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータや外部映像機器をプロジェクタに接続し、プロジェクタが各種の表示画像をスクリーン等の投影面に拡大表示する場合において、投影面上に映し出された投影画面内の任意の位置を指示するために、レーザ光線等を照射するポインティング装置が使用される。
【0003】
このような投影システムに関する技術として、投影画面上にポインティング装置により照射された光の像の位置を、正確に検出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術を用いることで、ポインティング装置により、ユーザが意図する位置へ投影画面上のポインタを移動することが可能となる。
【0004】
しかしながら、投影画面が小さい場合、或いは、投影画面からユーザが離れている場合等においては、ポインティング装置で投影画面上のポインタを操作し、ユーザが意図する位置にポインタを正確に合わせることは非常に難しく、投影画面上のアイコン等を選択しにくいために、ユーザが意図しない処理を実行してしまうという問題があった。
【0005】
この問題の解決法として、例えば、特許文献2では、カーソル付近の表示画面を拡大し、アイコンを選択し易くする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−033389号公報
【特許文献2】特開2001−242981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に提案されている方法によれば、ユーザはアイコン等を選択するために、選択したいアイコンが拡大表示の対象となる領域内に含まれるようにポインタ(カーソル)を移動調整し、拡大表示するための操作を行う必要がある。また、拡大表示の対象となる領域の近傍に存在するアイコン等が、拡大された表示画面に隠れてしまうため、隠れているアイコン等を選択したい場合には、ユーザは、拡大表示を通常の表示に戻し、再度、選択したいアイコンが含まれるようにポインタ(カーソル)を移動調整する等の操作を行わなければならない。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、煩雑な操作を行うことなく、ユーザが意図する投影画面上の対象へ、ポインタを自動で導くことができるポインティング装置、情報端末装置、及び、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報端末装置は、
ポインティング装置が指示するポインタの位置を座標により制御する情報端末装置であって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、ポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作又は機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出する座標差算出部と、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出する抽出部と、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する座標変換部と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、煩雑な操作を伴うことなく、ユーザが意図する対象へとポインタを自動で導くことが可能となる。また、操作上の利便性を向上させることができると共に、ユーザが意図しない処理が実行されてしまうことを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態1における投影システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態1におけるポインティング装置の概略の構成を示す図である。
【図3】実施形態1におけるプロジェクタの概略の構成を示す図である。
【図4】実施形態1におけるPCの概略の構成を示す図である。
【図5】実施形態1におけるアシスト処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施形態2におけるPCの概略の構成を示す図である。
【図7】実施形態2におけるアシスト処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】実施形態3におけるアシスト処理の流れを示すフローチャートの一部である。
【図9】実施形態3におけるアシスト処理の流れを示すフローチャートの続きである。
【図10】実施形態1における変換後の座標へポインタを移動する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施形態1における決定ボタンが押下げられた際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】実施形態2におけるアシストモードを選択された際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】ポインタと各対象の位置座標と、撮像時刻を関連付けたテーブルの例を示す図である。
【図14】実行回数で対象の優先順位を決定する場合における優先順位テーブルの例を示す図である。
【図15】対象毎の優先度を示すテーブルの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
(実施形態1)
本実施形態における投影システムPSは、図1が示すように、ポインティング装置1とプロジェクタ2とパーソナルコンピュータ( 以下、PCという)3から構成される。この投影システムPSは、PC3から出力された画像データに基づく表示画像をプロジェクタ2が、スクリーンSに投影して拡大表示させる構成である。
【0014】
なお、PC3には、ポインティング装置1を操作することで、投影画面上のポインタを自在に動かすことができ、所定の処理を実行することを可能とするマウスエミュレータ機能を有するプレゼン用アプリケーションがインストールされているものとする。
【0015】
まず、図2を参照して、ポインティング装置1の概略的な構成について説明する。
ポインティング装置1は、撮像部11、座標取得部12、操作部13、無線通信部14、制御部15、ROM(Read Only Memory)16、RAM(Random Access Memory)17等から構成されている。
【0016】
ポインティング装置1は、例えば、レーザ発信素子を備える。ユーザは、後述の操作部13を操作することで、ポインティング装置1を用いて、投影画像(スクリーンSに投影された表示画像)上の任意の位置を指示することができる。
【0017】
撮像部11は、受光部を備え、制御部15の制御により、ポインティング装置1がスクリーンS内にポイントした位置座標信号を受光する。または、CCD(Charge Coupled Device)カメラを備える構成でもよく、制御部15の制御により、スクリーンS上の投影画像を撮像する。スクリーンSには、プロジェクタ2により投影された画像とポインティング装置1が指示した位置に表示されるポインタが映し出されている。
【0018】
座標取得部12は、制御部15の制御により、撮像部11が受光した位置座標信号を復調して得られたポインタの位置座標(例えば、ポインタの中心座標)または、CCDカメラが撮像した画像から、ポインタの位置座標と各対象(最小化や最大化等の機能ボタン、アイコン等)の位置座標(例えば、対象の中心座標)を間欠的に(例えば一フレーム毎に)取得する。取得された各位置座標は撮像時刻(又は、取得時刻)と関連付けられて、RAM17に記憶される。座標取得部12が取得したポインタの座標は、プロジェクタ2を介してPC3に送信される。なお、撮像部11、座標取得部12はプロジェクタ2が備える構成にしても良い。
【0019】
操作部13は、複数の操作ボタンを備え、ユーザは、操作部13を操作することで所望する指示を入力する。操作部13は、例えば、ポインタの近くにある対象(アイコン、機能ボタン等)へポインタを自動で導くアシストモード選択ボタン、後述する優先順位機能のONとOFFを切り替える優先順位機能ボタン、レーザ光線照射ボタン、処理を実行するための決定ボタンを備えている。また、操作部13は、ユーザが操作ボタンを押下げると、押下げられた操作ボタンに対応する操作信号、例えば、アシストモード選択信号、決定信号等が出力する。
【0020】
ここで、対象とは、ユーザが選択することで対応した所定の処理が実行されるアイコンや機能ボタン等のことを指す。
【0021】
無線通信部14は、後述の座標変換部45により変換されたポインタの位置座標情報、決定信号等をプロジェクタ2の無線通信部28へと送信する。
【0022】
制御部15は、MPU(Micro Processing Unit)とその周辺回路から構成され、ROM16に格納されているプログラムに従って動作し、ポインティング装置1の各部の動作を制御する。また、制御部15は、移動速度算出部41、座標差算出部42、抽出部43、選択部44、座標変換部45及びタイマ46を備えている。
【0023】
RAM17は、制御部15のワーキングメモリである。また、RAM17は、後述の優先順位テーブル等を記憶する。また、撮像部11が撮像した画像から座標取得部12が取得したポインタ及び各対象の位置座標と撮像時刻(又は、取得時刻)とが関連付けられてRAM17に記憶されている。
ここで、図13は、RAM17が保持する座標取得部12が取得したポインタ及び各対象の位置座標と撮像時刻を関連付けたテーブルの例を示す図である。
【0024】
移動速度算出部41は、RAM17に記憶されているポインタの位置座標とその撮像時刻(又は、取得時刻)に基づいて、ポインタの移動速度を算出する。例えば、撮像時刻(又は、取得時刻)T1、T2の時点で、ポインタの位置座標が、それぞれ(X1,Y1)、(X2,Y2)であったとすると、ポインタの移動速度は座標間の距離{(X2−X1)+(Y2−Y1)1/2を時間差(T2−T1)で割ることで求めることができる。
【0025】
座標差算出部42は、座標取得部12が取得したポインタの位置座標と各対象の位置座標に基づいて、ポインタと各対象(アイコン、機能ボタン等)との座標差(X座標差とY座標差)を算出する。具体的には、ポインタと対象の座標を、それぞれ(x,y)、(x,y)とした場合、X座標差|x−x|とY座票差|y−y|を算出する。
【0026】
抽出部43は、算出された座標差に基づいて、ポインタから所定の範囲内に存在する対象(アイコン、機能ボタン等)を抽出する。例えば、ポインタ及び対象(アイコン、機能ボタン等)の座標を、それぞれ(x1 , y1)、(x , y)としたとき、そのX座標差|x−x|とY座標差|y−y|が、|x−x|<jかつ|y−y|<kとなる対象(アイコン、機能ボタン等)を抽出する。
【0027】
選択部44は、抽出部43が抽出した対象(アイコン、機能ボタン等)が複数の場合に、後述の優先順位テーブルを参照して、抽出された複数の対象から1つの対象を選択する。
【0028】
座標変換部45は、ポインタの位置座標を、選択部44により選択された対象の位置座標へ変換する。座標変換部45により、ポインタの位置座標が変換されると、制御部15は、変換後のポインタの位置座標情報を無線通信部14からプロジェクタ2の無線通信部28へ送信する。プロジェクタ2へ送信された変換後のポインタの位置座標情報は、PC3へ送られ、PC3は、変換後のポインタの位置座標情報に基づいて、投影画面上のポインタが移動する。すなわち、ポインタは、選択部44が選択した対象へと移動される。例えば、変換後のポインタの位置座標を変換前の位置座標より優先させるためのコマンド(以下、優先コマンドという)を一緒に送信し、変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドを受信したPC3は、ポインタを変換後の座標の位置へ移動させ、ポインタを所定時間(例えば、1秒)その位置に留める。
【0029】
タイマ46は、所定時間(例えば、1秒)内に、選択部44により選択された対象に対応した処理を実行させるために、ユーザが操作部13の決定ボタンの押下げ(以下、クリックという)を行ったかを制御部15が判定する。
【0030】
ここで、図14を参照して、RAM17に記憶されている優先順位テーブルについて説明する。図14が示す優先順位テーブルは、対象毎にユーザが処理を実行した回数を管理しており、選択部44は、この優先順位テーブルを参照して、抽出部43が抽出した対象の中で最も実行回数が多い対象を選択する。この対象毎の実行回数は、例えば、以下の手順でテーブルに登録される。ポインタが特定の対象上にある時に、ユーザがクリックすると、操作部13から決定信号が出力され、制御部15が出力された決定信号を受信すると、制御部15は、クリックされた時点におけるポインタの位置座標を、各対象の位置座標と照合して、ユーザがクリックした対象を特定する。そして、制御部15は、特定された対象の実行回数を+1加算する。例えば、図14を参照して、ユーザがクリックした対象がAである場合には、+1加算して、Aの実行回数は4となる。
【0031】
次に、図3を参照して、プロジェクタ2の概略的な構成について説明する。
【0032】
プロジェクタ2は、図3が示すように、入出力インターフェース21、スケーラ22、ビデオRAM23、プロジェクタエンジン部24、制御部25、ROM26、RAM27、無線通信部28等から構成されている。
【0033】
入出力インターフェース部21は、例えば、D−sub(D-subminiature)15タイプのVGA(Video Graphics Array)端子及びUSB(Universal Serial Bus)等の入出力コネクタ部を備え、入出力インターフェース21に入力された各種規格の画像データは、システムバスSBを介して、スケーラ22に送られる。
【0034】
スケーラ22は、送られてきた画像信号を、所定のフォーマットの画像信号に変換し、変換した画像信号を、ビデオRAM23に記憶させ、プロジェクタエンジン部24に送信する。
【0035】
プロジェクタエンジン部24は、DMD(Digital Mirror Device)、カラーホイール、投影レンズ等を備え、スケーラ22から送信された画像信号に応じて、DMDを駆動するためのDMD駆動信号を出力し、DMDを表示駆動する。また、プロジェクタエンジン部24は、DMDに照射された白色光を周期的にR、B、Gの光に分離するカラーホイールの回転を制御するための回転制御信号を出力する。
【0036】
カラーホイールを介して、R、B、Gに分離された光線は、DMDに照射される。DMDは、照射された光線の色の画像フレームを表示し、表示された画像フレームは、投影レンズを介して、スクリーンSに拡大表示される。
【0037】
制御部25は、MPUとその周辺回路から構成され、ROM26に格納されているプログラムに従って、プロジェクタ2の各部の動作を制御する。RAM27は制御部25のワーキングメモリである。
【0038】
無線通信部28は、ポインティング装置1の無線通信部14から送信される変換後のポインタの位置座標情報、決定信号等を受信する。受信された変換後のポインタの位置座標情報は、制御部25の制御により、入出力インターフェース21を介して、PC3に送信される。
【0039】
次に、図4を参照して、PC3の概略的な構成について説明する。PC3は、ビデオアダプタ31、表示部32、ビデオRAM33、入出力インターフェース34、記憶部35、制御部36、ROM37、RAM38等を含む構成である。
【0040】
ビデオアダプタ31は、表示用の画像データ(VGAビデオ信号)を生成し、表示部32に出力する。また、ビデオアダプタ31は、入出力インターフェース34を介して、生成したVGAビデオ信号をプロジェクタ2へ送信する。ビデオRAM33は、ビデオアダプタ31が生成した表示用の画像データを随時記憶する。
【0041】
入出力インターフェース34は、D−sub15タイプのVGA端子、USB等の入出力コネクタ部を備える。ポインティング装置1から送信されるポインタの位置座標情報及び決定信号等は、入出力インターフェース34を介して制御部36へ送られる。
【0042】
記憶部35には、前記プレゼン用アプリケーション等の各種のアプリケーションプログラムが格納されている。
【0043】
制御部36は、CPU(Central Processing Unit)とその周辺回路から構成され、ROM37に格納されているプログラムに従って、PC3の各部の動作を制御する。また、制御部36は、ポインティング装置1から送信される変換後のポインタの位置座標情報及び決定信号等に基づいて、投影画像上のポインタを変換後の位置座標へと移動させ、選択されたアイコンや機能ボタンに応じた処理を実行する。RAM38は、制御部36のワーキングメモリである。
【0044】
次に、図5を参照して、本実施形態のアシスト処理について説明する。ここでは、ユーザにより優先順位機能がONにされているものとして説明する。なお、本アシスト処理は、ユーザがポインティング装置1の操作部13を操作してアシストモードを選択することで、操作部13から出力されるアシストモード選択信号を、制御部15が受信することによりスタートする。
【0045】
アシストモード選択信号を制御部15が受信すると、制御部15は、撮像部11を制御して、スクリーンSの撮像を開始する(ステップS001)。そして、制御部15は、座標取得部12を制御して、撮像部11が撮像した各画像からポインタと各対象の位置座標を取得し、ポインタ及び各対象の位置座標と撮像時刻(又は、取得時刻)とを関連付けて、RAM17に記憶する(ステップS002)。そして、移動速度算出部41は、ポインタの位置座標と撮像時刻(又は、取得時刻)に基づいて、ポインタの移動速度を算出する(ステップS003)。
【0046】
そして、制御部15は、移動速度算出部41により算出されたポインタの移動速度が規定値以下かを判定し(ステップS004)、移動速度が規定値を超えていると判定された場合には(ステップS004;NO)、ポインタの近くにはユーザが所望する対象がないと考えられることから、ステップS003の処理に戻り前述の処理を繰り返す。一方、移動速度が規定値以下であると判定された場合には(ステップS004;YES)、座標差算出部42は、座標取得部12が算出したポインタと各対象の位置座標に基づいて、ポインタと各対象との座標差を算出し、制御部15は、撮像部11と座標取得部12を制御して、撮像と座標取得を終了する(ステップS005)。
【0047】
そして、抽出部43は、座標差算出部42により算出された各座標差に基づいて、ポインタとの座標差が規定値以下である対象を抽出し、抽出した対象の一覧(不図示)をRAM17に記憶する(ステップS006)。制御部15は、抽出部43により対象が抽出されたか否かを判定する(ステップS007)。
【0048】
抽出部43により、対象が抽出されなかったと判定された場合には(ステップS007;NO)、ステップS001の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。一方、対象が抽出されたと判定された場合には(ステップS007;YES)、制御部15は、さらに複数の対象が抽出されたか否かを判定する(ステップS008)。
【0049】
抽出された対象が1つのみであると判定された場合には(ステップS008;NO)、後述のステップS010の処理へ進み、一方、複数の対象が抽出されたと判定された場合には(ステップS008;YES)、選択部44は、RAM17に記憶されている優先順位テーブルを参照して、抽出された複数の対象の中で最も実行回数が多い対象(最も優先順位の高い対象)を特定し、当該対象を選択する(ステップS009)。
【0050】
そして、座標変換部45は、ポインタの位置座標を選択部44により選択された対象の位置座標(抽出された対象が1つの場合には(ステップS008;NO)、その抽出された対象の位置座標)へ変換し、ポインタを当該対象の位置へ移動させるために、変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドを無線通信部14からプロジェクタ2へ送信する(ステップS010)。
【0051】
ここで、図10を参照して、ポインティング装置1の無線通信部14からプロジェクタ2へ変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドが送信させてからの流れを簡単に説明する。ポインティング装置1は、無線通信部14からプロジェクタ2へ変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドを送信する(ステップS301)。そして、変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドを受信したプロジェクタ2は、入出力インターフェースを介してPC3へ変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドを送信する(ステップS302)。そして、変換後のポインタの位置座標情報と優先コマンドを受信したPC3は、変換後のポインタの位置座標に基づいて、ポインタの位置を移動し、ポインタを所定時間その位置に留める(ステップS303)。
【0052】
図5に戻り、ステップS010の処理が終わると、制御部15は、タイマ46をスタートさせ(ステップS011)、タイマ46の設定時間内にユーザが操作部13を操作して決定ボタンを押下げたかを判定する(ステップS012)。具体的には、決定ボタンが押下げられることにより操作部13が出力する決定信号を、タイマ46が満了する前に、制御部15が受信したか否かで判定する。設定時間内に決定ボタンが押下げられなかったと判定された場合には(ステップS012;NO)、ステップS001の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。一方、設定時間内に決定ボタンが押下げられたと判定された場合には(ステップS012;YES)、制御部15は、PC3に当該対象に対応する処理を実行させるために、操作部13が出力した決定信号を無線通信部14からプロジェクタ2へ送信し、決定ボタンが押下げられた対象における優先順位テーブルの実行回数を+1加算する(ステップS013)。
【0053】
ここで、図11を参照して、ポインティング装置1の無線通信部14から決定信号が送信されてからの流れを簡単に説明する。ポインティング装置1は無線通信部14からプロジェクタ2へ決定信号を送信する(ステップS401)。そして、決定信号を受信したプロジェクタ2は、入手力インターフェース21を介してPC3へ決定信号を送信する(ステップS402)。そして、決定信号を受信したPC3は、対応する処理を実行する(ステップS403)。
【0054】
図5に戻り、ステップS013の処理が終わると、制御部15は、アシストモードを解除すると共に、RAM17に記憶されている各位置座標を削除し(ステップS014)、処理を終了する。
【0055】
(実施形態2)
実施形態1においては、ポインティング装置1が本発明のアシスト機能を備える構成であったが、本実施形態においては、PC3が本発明のアシスト機能を備える。
【0056】
基本的な構成は、実施形態1と同様であるが、図6が示すように、本発明のアシスト機能を実現するための主要部分(移動速度算出部41、座標差算出部42、抽出部43、選択部44、座標変換部45及びタイマ46)と、座標取得部39をPC3側が備える。
【0057】
ポインティング装置1の概略的な構成は、本発明のアシスト機能を実現するための主要部(移動速度算出部41、座標差算出部42、抽出部43、選択部44、座標変換部45及びタイマ46)と、撮像部11と、座標取得部12を備えていない以外は、実施形態1の場合と同じである。
また、プロジェクタ2の概略的な構成は、実施形態1の場合と同じである。
【0058】
図6が示すように、PC3の制御部36は、移動速度算出部41、座標差算出部42、抽出部43、選択部44、座標変換部45及びタイマ46を備え、ポインティング装置1からのアシスト機能選択信号を受信すると、座標取得部39を制御して、PC3が管理している座標情報からポインタと各対象の位置座標を取得し、取得した各位置座標と取得時刻を関連付けてRAM38に記憶する。
【0059】
次に、図7を参照して、本実施形態のアシスト処理について説明する。ここでは、ユーザにより優先順位機能がONにされているものとして説明する。なお、本アシスト処理は、ユーザがポインティング装置1の操作部13を操作してアシストモードを選択することで、ポインティング装置1から送信されるアシストモード選択信号をPC3が受信することによりスタートする。
【0060】
アシストモード選択信号をPC3が受信すると、制御部36は、座標取得部39を制御して、PC3が管理している座標情報からポインタと各対象の位置座標を取得し、ポインタ及び各対象の位置座標と取得時刻とを関連付けて、RAM38に記憶する(ステップS101)。そして、移動速度算出部41は、ポインタの位置座標と取得時刻に基づいて、ポインタの移動速度を算出する(ステップS102)。
【0061】
そして、制御部36は、移動速度算出部41により算出されたポインタの移動速度が規定値以下かを判定し(ステップS103)、移動速度が規定値を超えていると判定された場合には(ステップS103;NO)、ポインタの近くにはユーザが所望する対象はないと考えられることから、ステップS102の処理へ戻り前述の処理を繰り返す。一方、移動速度が規定値以下であると判定された場合には(ステップS103;YES)、座標差算出部42は、座標取得部39が算出したポインタと各対象の位置座標に基づいて、ポインタと各対象とのX座標差とY座標差を算出すると共に、制御部36は、座標取得部39を制御して、座標取得を終了する(ステップS104)。
【0062】
そして、抽出部43は、座標差算出部42により算出されたX座標差とY座標差に基づいて、ポインタとの座標差が規定値以下である対象を抽出し、抽出した対象の一覧をRAM38に記憶する(ステップS105)。そして、制御部36は、抽出部43により対象が抽出されたか否かを判定する(ステップS106)。
【0063】
抽出部43により、対象が抽出されなかったと判定された場合には(ステップS106;NO)、ステップS101の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。一方、対象が抽出されたと判定された場合には(ステップS106;YES)、制御部36は、さらに複数の対象が抽出されたか否かを判定する(ステップS107)。
【0064】
抽出された対象が1つのみであると判定された場合には(ステップS107;NO)、後述のステップS109の処理へ進み、一方、複数の対象が抽出されたと判定された場合には(ステップS107;YES)、選択部44は、RAM38に記憶されている優先順位テーブルを参照して、抽出された複数の対象の中で最も実行回数が多い対象(最も優先順位の高い対象)を特定し、当該対象を選択する(ステップS108)。
【0065】
そして、座標変換部45は、ポインタの位置座標を選択部44により選択された対象の位置座標(抽出された対象が1つの場合には(ステップS107;NO)、その抽出された対象の位置座標)へ変換し、制御部36は、ポインタを当該対象の位置へ移動し、ポインタを所定時間その位置に留める。(ステップS109)。
【0066】
そして、制御部36は、タイマ46をスタートさせ(ステップS110)、タイマ46の設定時間内にポインティング装置1からの決定信号を受信したか否かを判定する(ステップS111)。具体的には、決定ボタンが押下げられることにより操作部13が出力する決定信号を、タイマ46の設定時間内に、制御部15が受信したか否かで判定する。設定時間内に決定信号を受信しなかったと判定された場合には(ステップS111;NO)、ステップS101の処理に戻り、前述の処理を繰り返す。一方、設定時間内に決定信号を受信したと判定された場合には(ステップS111;YES)、制御部36は、当該対象に対応する処理を実行し、処理が実行された対象における優先順位テーブルの実行回数を+1加算する(ステップS112)。
【0067】
そして、制御部36は、アシストモードを解除すると共に、RAM38に記憶されている各位置座標を削除し(ステップS113)、処理を終了する。
【0068】
ここで、図12を参照して、ユーザがポインティング装置1の操作部13を操作して、アシストモードを選択した際の、PC3がアシストモード選択信号を受信するまでの流れを簡単に説明する。ポインティング装置1は、無線通信部14からプロジェクタ2へアシストモード選択信号を送信する(ステップS501)。そして、アシストモード選択信号を受信したプロジェクタ2は、入出力インターフェース21を介してPCへアシストモード選択信号を送信する(ステップS502)。そして、アシストモード選択信号を受信したPC3は、前述のアシスト処理を開始する(ステップS503)。
【0069】
(実施形態3)
実施形態1では、選択又は抽出された対象の位置へポインタを自動で移動させた後、当該対象に対応する処理を実行するために、設定時間内に操作部13の決定ボタンが押下げられなかったと判定された場合には(ステップS012;NO)、ステップS001へ戻り、前述の処理を繰り返す構成とした。また、実施形態2では、選択又は抽出された対象の位置へポインタを自動で移動させた後、当該対象に対応する処理を実行するために、設定時間内にポインティング装置1からの決定信号を受信しなかったと判定された場合には(ステップS111;NO)、ステップS101へ戻り、前述の処理を繰り返す構成とした。
【0070】
本実施形態においては、選択又は抽出された対象の位置へポインタを自動で移動させた後、当該対象に対応する処理を実行するために、設定時間内に操作部13の決定ボタンが押下げられなかったと判定された場合(ステップS012;NO)、又は、設定時間内にポインティング装置1からの決定信号を受信しなかったと判定された場合に(ステップS111;NO)、優先順位の低い対象の方向へポインタの移動が検出されると、当該優先順位が低い対象の位置へポインタを自動で導く。
【0071】
なお、本実施形態における、ポインティング装置1、プロジェクタ2及びPC3は、実施形態1に係るポインティング装置1、プロジェクタ2及びPC3と同様の構成を持つ。
【0072】
次に、図8及び9を参照して、本実施形態におけるアシスト処理について説明する。ここでは、ユーザにより優先順位機能がONにされているものとして説明する。また、図8で図示されている処理は実施形態1と同じであることから、図9を参照して、ステップS012の処理でタイマ46の設定時間内に決定ボタンが押下げられなかったと判定された場合(ステップS012;NO)から説明する。
【0073】
タイマ46の設定時間内に決定ボタンが押下げられなかったと判定された場合(ステップS012;NO)、制御部15は、撮像部11を制御して、スクリーンSの撮像を開始する(ステップS201)。そして、制御部15は、座標取得部12を制御して、撮像部11が撮像した各画像からポインタと各対象の位置座標を取得し、ポインタ及び各対象の位置座標と撮像時刻(又は、取得時刻)とを関連付けて、RAM17に記憶する(ステップS202)。
【0074】
そして、制御部15は、ステップS009で選択された対象の位置座標(ステップS008で抽出された対象が1つの場合は当該対象の位置座標)と、最新のポインタの位置座標に基づいて、ポインタが移動したか否かを判定する(ステップS203)。
【0075】
ポインタが対象から移動していないと判定された場合には(ステップS203;NO)、ステップS203の処理を繰り返し、ポインタが移動するのを待つ。一方、ポインタが移動したと判定された場合には(ステップS203;YES)、制御部15は、ステップS006の処理で抽出された対象が複数あったか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、RAM17に記憶されているステップS006の処理で抽出された対象の一覧を参照し、ステップS006の処理で抽出された対象が複数あったか否かの判定を行う。
【0076】
抽出された対象が1つであったと判定された場合には(ステップS204;NO)、制御部15は、撮像部11と座標取得部12を制御して、撮像と座標取得を終了し(ステップS210)、ステップS014の処理へ進む。一方、抽出された対象が複数であったと判定された場合には(ステップS204;YES)、移動速度算出部41は、ポインタの位置座標と撮像時刻に基づいて、ポインタの移動速度を算出する(ステップS205)。
【0077】
そして、制御部15は、算出されたポインタの移動速度が規定値以下であるか否かを判定する(ステップ206)。ポインタの移動速度が規定値を超えていると判定された場合には(ステップS206;NO)、制御部15は、撮像部11と座標取得部12を制御して、撮像と座標取得を終了し(ステップS210)、ステップS014の処理へ進む。
【0078】
一方、ポインタの移動速度が規定値以下であると判定された場合には(ステップS206;YES)、制御部15は、最新のポインタの位置座標とその前の位置座標に基づいて、ポインタの移動方向を算出し、制御部15は、撮像部11と座標取得部12を制御して、撮像と座標取得を終了する(ステップS207)。
【0079】
そして、制御部15は、算出されたポインタの移動方向と、最新のポインタの位置座標と、ステップS006の処理で抽出された他の対象の位置座標に基づいて、ポインタの移動方向にステップS006の処理で抽出された他の対象があるか否かを判定する(ステップS208)。
【0080】
具体的には、最新のポインタの位置座標とステップS006の処理で抽出された他の対象の位置座標とから、最新のポインタの位置を基点とした他の対象の方向を算出し、ポインタの移動方向とのずれ(角度)を算出する。そして、算出された当該ずれ(角度)が規定範囲内であれば、ポインタの移動方向にステップS006の処理で抽出された他の対象があると判定し、算出された当該ずれ(角度)が規定範囲内になければ、ポインタの移動方向にステップS006の処理で抽出された他の対象はないと判定する。
【0081】
ポインタの移動方向に他の対象が無いと判定された場合には(ステップS208;NO)、ステップS014の処理へ進む。
一方、ポインタの移動方向に他の対象があると判定された場合には(ステップS208;YES)、座標変換部45は、ポインタの位置座標を当該他の対象の位置座標へ変換し、ポインタを当該他の対象の位置へ移動させるために、変換後のポインタの位置座標情報を無線通信部14からプロジェクタ2へ送信する(ステップS209)。そして、ステップS011の処理に進み、前述の処理を繰り返す。
【0082】
上記実施形態1乃至3によれば、座標差算出部42により、ポインタの位置座標と対象(アイコン、機能ボタン等)の位置座標とのX座標差とY座標差を算出し、抽出部43により、所定の座標差内の対象を抽出して、座標変換部45により、ポインタの位置座標を抽出された対象の位置座標へ変換する構成とした。こうすることで、煩雑な操作を行うことなく、ユーザが処理を実行しようとしている対象へとポインタを自動で導くことができ、ユーザの操作上の利便性を向上させることができると共に、ユーザが意図しない処理が実行されてしまうことを防止することが可能となる。
【0083】
また、上記実施形態1乃至3によれば、移動速度算出部41により、ポインタの移動速度を算出して、算出されたポインタの移動速度が規定値以下の場合に、ポインタの位置座標を抽出された対象の位置座標へ変換する構成とした。こうすることで、ユーザがポインタを特定の対象へ移動しようとしている可能性が高い場合にのみ、ポインタを自動で導くことができる。
【0084】
また、上記実施形態1乃至3によれば、ポインタとのX座標差とY座標差が規定値以下である対象(抽出部43により抽出された対象)が複数ある場合には、優先順位が最も高い対象を選択する構成としたから、ポインタの近くにある対象の中から、ユーザが使用する可能性が最も高い対象へポインタを自動で導くことができる。
なお、座標差ではなくポインタと各対象との距離を求めて、当該距離が規定値以下である対象を選択する構成としてもよい。
【0085】
また、上記実施形態1乃至3よれば、優先順位機能のONとOFFを切り替えられるようにした。こうすることで、優先順位の低い対象へポインタを導き易くなる。
【0086】
また、上記実施形態3によれば、ポインタを最も優先順位の高い対象へ導いた後、一定時間内にユーザがポインティング装置1の操作部13を操作して決定ボタンを押下げず(又は、一定時間内にPC3が決定信号を受信せず)、優先順位が低い他の対象へポインタが移動するのを検出した場合には、当該他の対象へポインタを自動で導く構成とした。こうすることで、例えば、ユーザが所望する対象が、抽出部44により抽出された対象の中で優先順位が低い場合に、最初から操作をやり直すことなく、ユーザが所望する対象へポインタを自動で導くことができ、操作上の利便性を向上させることが可能となる。
なお、ポインタを最も優先順位の高い対象へ導いた後、一定時間内にユーザがポインティング装置1の操作部13を操作して決定ボタンを押下げない場合(又は、一定時間内にPC3が決定信号を受信しなかった場合)には、例えば、抽出部44により抽出された対象の中で次に優先順位が高い対象へポインタを自動で導く処理を繰り返すようにしてもよい。
また、距離が最も近い他の対象へポインタを導くようにしてもよい。
【0087】
なお、上記実施形態1乃至3において、ポインタの移動速度を算出し、算出されたポインタの移動速度が規定値以下の場合に、ポインタの位置座標を、抽出部43により抽出された対象の位置座標へ変換する構成としたが、例えば、ポインタの手振れ状態を検出した場合に、ポインタの位置座標を抽出された対象の位置座標へ変換する構成としてもよい。手振れ状態か否かの判定は、例えば、制御部は、RAMに記憶されている座標取得部が取得したポインタの位置座標に基づいて、所定時間(例えば1秒)内におけるポインタの移動範囲を算出して、その移動範囲が所定の移動範囲内であれば手振れ状態として判定するようにすればよい。より具体的には、制御部が移動範囲検出部として、設定時間内において、X座標の値及びY座標の値の最大値(Xmax及びYmax)と最小値(XminとYmin)をそれぞれ検出する。そして、制御部が手振れ判定部として、Xmax−XminとYmax−Yminとがそれぞれ規定値以下であるか否かを判定することで、手振れ状態か否かを判定する。
また、方位センサ、加速度センサ等を用いて手振れ状態を判定するようにしてもよい。こうすることで、より適切なタイミング(ユーザが特定の対象へポインタの移動を所望しているタイミング)で、ポインタを自動で導くことが可能となり、操作上の利便性を向上させることができる。
【0088】
なお、上記実施形態1乃至3においては、対象毎に処理が実行された回数を優先順位テーブルで管理し、当該実行回数に基づいて、対象の優先順位を決定する構成とした。優先順位を決定する方法は、これに限定されるものではなく、例えば、対象毎に10段階の優先度を予め定めたテーブル(図15を参照)をRAM17(又は、RAM38)に保持し、座標差算出部42により算出されたポインタと対象との座標差から、ポインタと対象との距離を算出し、”対象の優先度”を”ポインタとの距離”で割った値が大きい対象ほど優先順位が高いとする構成としてもよい。具体的には、制御部15(又は、制御部36)が距離算出部として、座標差算出部42が算出したX座標差とY座標差から、X座標差同士の積とY座標差同士の積との和の平方根を求めることで距離を求める。そして、選択部44は、”対象の優先度”を”ポインタとの距離”で割った値を求め、当該値が最も大きい対象を選択する。
なお、図15が示す優先度は、数値が大きい程、優先度が高いとしている。また、優先度は、10段階に設定することに限定されるものではなく、例えば、5段階で優先度を定めてもよい。また、優先度の数値が小さい程、優先度が高いとしてよい。この場合、”対象の優先度”と”ポインタとの距離”との積が小さい対象ほど優先順位が高いとすればよい。
また、優先順位に基づいて、対象を選択することに限定されるものではなく、例えば、ポインタと各対象との距離を基準として、選択する対象を決定してもよい。
【0089】
なお、上記実施形態1乃至3では、座標取得部(座標取得部12又は座標取得部39)をポインティング装置1又はPC3が備える構成として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、プロジェクタ2が座標取得部を備えてもよいし、別の筐体を有する独立した装置が座標取得部を備えるようにしてもよい。
また、撮像部は、プロジェクタ2が備えるようにしてもよいし、別の筐体を有する独立した装置が備えるようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施形態1では、撮像部11によって撮像されたスクリーンSの画像からポインタと各対象の位置座標を取得する構成として説明したが、位置座標を取得する方法はこれに限定されるものではなく、例えば、PC3からこれらの位置座標を取得するようにしてもよい。
また、ポインティング装置1の座標取得部12が位置座標を取得する場合であっても、PC3から特定の対象の位置座標を取得し、必要に応じて、PC3から取得した特定の対象の位置座標を用いて、座標取得部12が取得した位置座標を補正してもよい。こうすることで、ポインティング装置1側で取得される位置座標とPC3内の位置座標との整合を図ることができる。
【0091】
また、上記実施形態1乃至3では、ポインタと各対象との座標差を座標差算出部42が算出し、算出されたX座標差とY座標差に基づいて、抽出部43が所定範囲内にある対象を抽出する構成としたが、座標取得部12(又は、座標取得部39)がポインタから所定の範囲にある対象のみの位置座標を取得し、ポインタの位置座標と関連付けてRAM17(又は、RAM38)に記憶するようにしてもよい。こうすることで、メモリの負荷を軽減させることが可能となる。
また、各対象の位置座標については、最初に各対象の位置座標を取得した後は、対象の位置が変化した場合にのみ、当該位置が変化した対象の位置座標を取得し記憶するようにしてもよい。
また、座標取得部12(又は座標取得部39)は、例えば、ポインタの移動速度を算出する際、ポインタが移動したかを判定する際、又は、ポインタの移動方向を算出する際には、ポインタの位置座標のみ取得し、ポインタと各対象の座標差を算出する際には、ポインタと各対象の座標を取得するようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態1乃至3では、本発明のアシスト機能を実現するための手段をポインティング装置1又はPC3が備える構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、本発明のアシスト機能を実現するための手段をプロジェクタ2が備える構成としてもよいし、別の筐体を有する独立した装置がこれらを備えるようにしてもよい。
【0093】
また、上記実施形態1乃至3では、変換後のポインタの位置座標情報、決定信号等を、プロジェクタ2を経由してPC3に送る構成としたが、ポインティング装置1から直接PC3に送るようにしてもよい。
【0094】
また、上記実施形態1乃至3では、本発明における動作の説明をする際に、優先順位機能がONになっているものとして説明した。優先順位機能がOFFの時は、例えば、抽出部43が抽出した対象が複数ある場合には、選択部44はポインタからの距離が最も近い対象を選択するようにすればよい。また、選択部44は、ポインタからの距離が最も近い対象から選択し、所定時間内に決定ボタンが押下げられなかった場合には、その次に近い対象を選択するという処理を繰り返してもよい。
【0095】
また、上記実施形態1乃至3では、最小化、最大化などの機能ボタンについても優先順位を付けて、より優先順位が高い機能ボタンの位置へポインタを移動させるように構成したが、機能ボタンについては優先順位を付けず、抽出部43が機能ボタンを抽出した際は当該機能ボタンへポインタを自動で導くようにしてもよい。
また、この場合、抽出部43が複数の機能ボタンを抽出した際には、例えば、ポインタとの距離が最も近い機能ボタンへとポインタを導くようにすればよい。
また、機能ボタン間では優先順位は付けず、例えば、全ての機能ボタンの優先順位を”3”として、抽出部43が、機能ボタンより優先順位が高い対象を抽出した場合は、ポインタをその対象に導くようにしてもよい。この場合、機能ボタンの優先順位が最も高く複数の機能ボタンが、抽出部43により抽出された場合には、例えば、ポインタとの距離が最も近い機能ボタンへとポインタを導くようにすればよい。
【0096】
また、上記実施形態1乃至3では、ポインタの位置と対象の位置が同じ所定の座票差の範囲内(判定範囲)であった場合に座標変換を実行したが、この判定範囲は対象毎に異なってもよい。
このとき、判定範囲は優先順位が高いほど大きくなるとしてもよいし、対象毎に判定範囲を定めたテーブルを記憶部に登録するとしても良い。
【0097】
さらに、上記実施形態1乃至3では、一度アシストされて対象にポインタを導いた後、所定時間経過後にアシストモードを解除するとした。アシストモードを解除する条件はこれに限られず、アシスト解除ボタンや、アシスト解除動作(マウスジェスチャ)等の、所定のアシスト解除操作を受け付けた場合にアシストモードを解除するとしても良い。
【0098】
また、ポインタの座標変換方法として、対象を選択して選択された対象の座標を取得すると、直ぐにポインタの座標をその対象の座標に変換するとしても良いし、その対象に吸い込まれるようにポイントが移動するように座標を変換しても良い。
【0099】
また、上記実施形態1及び2では、ポインタの移動速度が規定値を超えていると判定された場合には、ポインタの移動速度を算出する処理に戻って処理を繰り返す構成としたが、ステップS014(又は、ステップS113)の処理へ進むようにしてもよい。
【0100】
上記実施形態3では、実施形態1を例にして説明したが、実施形態3の処理は実施形態2に適用してもよい。また、ポインティングデバイスは、スクリーン上の投影画像上の位置を指示するポインティングデバイスに限られず、通常のマウス等の任意のポインティングデバイスであってもよい。
【0101】
なお、上記実施形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、取得等するようにしてもよい。
【0102】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0103】
(付記1)
ポインティング装置が指示するポインタの位置を座標により制御する情報端末装置であって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、ポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作又は機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出する座標差算出部と、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出する抽出部と、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する座標変換部と、
を具備することを特徴とする情報端末装置。
【0104】
(付記2)
前記ポインティング装置は、投影装置が投影面に投影する投影画面上の位置を指示し、
前記座標取得手段は、前記ポインティング装置が指示した投影画面上の位置から前記ポインタの座標を導出することにより、前記ポインタの座標を取得する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報端末装置。
【0105】
(付記3)
前記選択対象は、特定のアプリケーションに対応したアイコンを含む、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報端末装置。
【0106】
(付記4)
前記選択対象は、特定の機能に対応した機能ボタンを含む、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の情報端末装置。
【0107】
(付記5)
前記座標取得手段が間欠的に取得したポインタの位置を示す座標と、前記座標を取得した時刻とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記ポインタの座標と取得時刻に基づいて、ポインタの移動速度を算出する移動速度算出部と、
をさらに備え、
前記移動速度算出部により算出されたポインタの移動速度が規定値以下である場合に、前記座標変換部は、前記抽出部により抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の情報端末装置。
【0108】
(付記6)
前記座標取得手段が間欠的に取得したポインタの位置を示す座標と、前記座標を取得した時刻とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記ポインタの座標と取得時刻に基づいて、所定時間内でのポインタの移動範囲を検出する移動範囲検出部と、
前記移動範囲検出部により検出されたポインタの移動範囲が所定の移動範囲内であるかを判定することでポインタが手振れ状態であることを判定する手振れ判定部と、
をさらに備え、
前記手振れ判定部によりポインタが手振れ状態であると判定された場合に、前記座標変換部は、前記抽出部により抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の情報端末装置。
【0109】
(付記7)
前記座標変換部によるポインタの座標の変換に先立って、前記抽出部が抽出した選択対象が複数ある場合に、所定の優先順位に基づいて、選択対象を一つ選択する選択部をさらに備え、
前記座標変換部は、前記選択部により選択された選択対象の座標へポインタの座標を変換する、
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の情報端末装置。
【0110】
(付記8)
選択対象毎に、前記選択対象に対応する処理が実行された回数を記憶管理する実行回数記憶部をさらに備え、
前記選択部は、前記実行回数記憶部に記憶されている実行回数に基づいて選択対象の優先順位を判定する、
ことを特徴とする付記7に記載の情報端末装置。
【0111】
(付記9)
選択対象毎に、予め定められた優先度を記憶する優先度記憶部と、
前記座標差算出部により算出された座標差からポインタと選択対象の距離を算出する距離算出部と、
をさらに備え、
前記選択部は、前記優先度記憶部に記憶されている前記選択対象の優先度と、前記算出されたポインタと選択対象の距離に基づいて、選択対象の優先順位を判定する、
ことを特徴とする付記7に記載の情報端末装置。
【0112】
(付記10)
座標によりポインタの位置を制御する情報端末装置が出力するデータに対応する画像を投影する投影装置が投影面に投影した投影画面上のポインタの位置を指示するポインティング装置であって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、前記投影画面上のポインタの位置を示す座標と、所定の動作・機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出する座標差算出部と、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出する抽出部と、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する座標変換部と、
前記変換後のポインタの座標を、前記情報端末装置へ出力する出力部と、
を具備することを特徴とするポインティング装置。
【0113】
(付記11)
ポインティング装置が指示するポインタの位置を座標により制御する情報端末装置を、制御するコンピュータが実行するプログラムであって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得部により取得されたポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作・機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出するステップと、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出するステップと、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【0114】
(付記12)
座標によりポインタの位置を制御する情報端末装置が出力するデータに対応する画像を投影する投影装置が投影面に投影した投影画面上のポインタの位置を指示するポインティング装置を、制御するコンピュータが実行するプログラムであって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、前記投影画面上のポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作・機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出するステップと、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出するステップと、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換するステップと、
前記変換されたポインタの座標を、前記情報端末装置に出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0115】
PS…投影システム、S…スクリーン、SB…システムバス、1…ポインティング装置、11…撮像部、12…座標取得部、13…操作部、14…無線通信部、15…制御部、16…ROM、17…RAM、41…移動速度算出部、42…座標差算出部、43…抽出部、44…選択部、45…座標変換部、46…タイマ、2…プロジェクタ、21…入出力インターフェース、22…スケーラ、23…ビデオRAM、24…プロジェクタエンジン部、25…制御部、26…ROM、27…RAM、28…無線通信部、3…パーソナルコンピュータ(PC)、31…ビデオアダプタ、32…表示部、33…ビデオRAM、34…入出力インターフェース、35…記憶部、36…制御部、37…ROM、38…RAM、39…座標取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポインティング装置が指示するポインタの位置を座標により制御する情報端末装置であって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、ポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作又は機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出する座標差算出部と、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出する抽出部と、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する座標変換部と、
を具備することを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
前記ポインティング装置は、投影装置が投影面に投影する投影画面上の位置を指示し、
前記座標取得手段は、前記ポインティング装置が指示した投影画面上の位置から前記ポインタの座標を導出することにより、前記ポインタの座標を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記選択対象は、特定のアプリケーションに対応したアイコンを含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報端末装置。
【請求項4】
前記選択対象は、特定の機能に対応した機能ボタンを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の情報端末装置。
【請求項5】
前記座標取得手段が間欠的に取得したポインタの位置を示す座標と、前記座標を取得した時刻とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記ポインタの座標と取得時刻に基づいて、ポインタの移動速度を算出する移動速度算出部と、
をさらに備え、
前記移動速度算出部により算出されたポインタの移動速度が規定値以下である場合に、前記座標変換部は、前記抽出部により抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の情報端末装置。
【請求項6】
前記座標取得手段が間欠的に取得したポインタの位置を示す座標と、前記座標を取得した時刻とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記ポインタの座標と取得時刻に基づいて、所定時間内でのポインタの移動範囲を検出する移動範囲検出部と、
前記移動範囲検出部により検出されたポインタの移動範囲が所定の移動範囲内であるかを判定することでポインタが手振れ状態であることを判定する手振れ判定部と、
をさらに備え、
前記手振れ判定部によりポインタが手振れ状態であると判定された場合に、前記座標変換部は、前記抽出部により抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の情報端末装置。
【請求項7】
前記座標変換部によるポインタの座標の変換に先立って、前記抽出部が抽出した選択対象が複数ある場合に、所定の優先順位に基づいて、選択対象を一つ選択する選択部をさらに備え、
前記座標変換部は、前記選択部により選択された選択対象の座標へポインタの座標を変換する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の情報端末装置。
【請求項8】
選択対象毎に、前記選択対象に対応する処理が実行された回数を記憶管理する実行回数記憶部をさらに備え、
前記選択部は、前記実行回数記憶部に記憶されている実行回数に基づいて選択対象の優先順位を判定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報端末装置。
【請求項9】
選択対象毎に、予め定められた優先度を記憶する優先度記憶部と、
前記座標差算出部により算出された座標差からポインタと選択対象の距離を算出する距離算出部と、
をさらに備え、
前記選択部は、前記優先度記憶部に記憶されている前記選択対象の優先度と、前記算出されたポインタと選択対象の距離に基づいて、選択対象の優先順位を判定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報端末装置。
【請求項10】
座標によりポインタの位置を制御する情報端末装置が出力するデータに対応する画像を投影する投影装置が投影面に投影した投影画面上のポインタの位置を指示するポインティング装置であって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、前記投影画面上のポインタの位置を示す座標と、所定の動作・機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出する座標差算出部と、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出する抽出部と、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換する座標変換部と、
前記変換後のポインタの座標を、前記情報端末装置へ出力する出力部と、
を具備することを特徴とするポインティング装置。
【請求項11】
ポインティング装置が指示するポインタの位置を座標により制御する情報端末装置を、制御するコンピュータが実行するプログラムであって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得部により取得されたポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作・機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出するステップと、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出するステップと、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
座標によりポインタの位置を制御する情報端末装置が出力するデータに対応する画像を投影する投影装置が投影面に投影した投影画面上のポインタの位置を指示するポインティング装置を、制御するコンピュータが実行するプログラムであって、
自装置、又は、外部装置が備える座標取得手段により取得された、前記投影画面上のポインタの位置を示す座標、及び、所定の動作・機能に対応した各選択対象の位置を示す座標に基づいて、ポインタと各選択対象との座標差を算出するステップと、
前記算出された座標差を参照して、ポインタと選択対象との座標差が所定の座標差内である選択対象を抽出するステップと、
前記抽出された選択対象の座標へポインタの座標を変換するステップと、
前記変換されたポインタの座標を、前記情報端末装置に出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−77226(P2013−77226A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217777(P2011−217777)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】