説明

ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル及びポリアミドを含有する化粧料組成物

【課題】経時的に安定であって、温度の変動、例えば外的/内的環境の変化に特に関連する変動により損なわれない、半透明及び/又は透明な外観を有し、施与されたときに改良された光沢を有する化粧料組成物の提供。
【解決手段】ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルの少なくとも1つを100000未満の平均分子量を有するポリアミドであって、a)少なくとも1のアミド官能基を含む、炭化水素をベースとする繰り返し単位を有するポリマー骨格を有し、b)場合によって官能化されていてもよいペンダント状脂肪鎖及び/又は少なくとも1の末端脂肪鎖であって、6〜120の炭素原子を含み、これらの炭化水素をベースとする単位に結合されている脂肪鎖を場合によって有していてもよいポリアミドの少なくとも1つと組み合わせて含む化粧料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケラチン物質、特に皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアすることを意図された化粧料組成物であって、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル又はそのエステル及び少なくとも1のポリアミドを含有する化粧料組成物に関する。
【0002】
本発明に従う組成物は特に、ケラチン物質、例えば体の皮膚、例えば顔及び/又は口唇、又は睫に施与されることを意図されたメイクアップ及び/又はケア製品であり得、特にグロス、リップバーム、ファンデーション、特に注型成形されたもの、皮膚を着色する製品、目のメイクアップ製品、例えばマスカラ、メイクアップルージュ、アイシャドウ、コンシーラー製品、又はリップグロスであり得る。
【0003】
本発明は、ヒトの顔及び/又は体を、本発明に従う組成物を使用してメイクアップするための方法にもまた関する。
【0004】
多くの化粧料組成物は、皮膚及び/又は口唇の上に堆積されたフィルムのその光沢及び/又は色の効果の性質が所望されるために存在する。これらの性質は一般的に、所望される審美的効果に対して貢献する。
【0005】
ゲル化された又は構造化された脂肪相を含む組成物が、脂肪相のオイルの性質に依存して、口唇に光沢のある堆積物を与える「グロス」タイプの口唇のメイクアップ組成物に特に使用され得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、これらの組成物は、不十分な硬度を有し得、及び/又は液状又は粘着性の乏しい形態であり得る。そのような配合物は、それをこぼすことを回避するために、該組成物を含む容器の保存に関してユーザーの側で特に注意を要する。さらにこれらの組成物は特別な施与手段の使用をもまた要求する。
【0007】
すなわち、これらの配合物は使用するのに相対的に実際的でなく、追加の副成分の存在はその生産コストを増大させ得る。
【0008】
さらに、そのような組成物は、経時的な不安定性をもまた示し、相分離又はシネレシスにより反映され得る。
【0009】
これらの欠点を回避するために、これらの組成物はそれらをもっと硬くする剤を使用して構造化され得るが、それは、最初の光沢の損失をしばしばもたらす。
【0010】
その結果、その自重下で流動しないような充分なコンシステンシーを有し、例えば指による施与と両立すると同時に、考慮下の基体、例えば口唇上での素早く、かつ簡単な伸びに有利である流動性を有する化粧料組成物に対する需要がある。
【0011】
さらに、その施与の間又は後にべたつき感を誘発しない化粧料組成物に対する需要もまたある。
【0012】
経時的に安定であって、温度の変動、例えば外的/内的環境の変化に特に関連する変動により損なわれない化粧料組成物に対する需要もある。
【0013】
半透明及び/又は透明な外観を有し、施与されたときに改良された光沢を有する組成物に対する需要もまたある。
【0014】
本発明の目的はこれらすべての需要を満足させることである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
すなわち、その特徴の一つに従うと、本発明の課題は、ケラチン物質をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、
ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルの少なくとも1つを
100000未満の平均分子量を有するポリアミドであって、a)少なくとも1のアミド官能基を含む、炭化水素をベースとする繰り返し単位を有するポリマー骨格を含み、b)場合によって官能化されていてもよいペンダント状脂肪鎖及び/又は少なくとも1の末端脂肪鎖であって、6〜120の炭素原子を含み、上記炭化水素をベースとする単位に結合されている脂肪鎖を場合によって有していてもよいポリアミドの少なくとも1つ
とともに含む化粧料組成物である。
【0016】
一つの特定の実施態様に従うと、本発明に従う組成物は、フュームドシリカ粒子をもまた含み得る。
【0017】
別の実施態様に従うと、本発明に従う組成物は、約20℃において測定されて約30g以下の硬度、特に約20g以下の硬度を有利に有し得る。
【0018】
本発明者らは意外なことに、そのような組成物に、少なくとも1のポリアミド及びポリオールと脂肪族二酸のダイマーとのエステル若しくはそのエステルを混合するならば、上記の要求すべてを満足することが可能であることを観察した。
【0019】
一つの側面に従うと、本発明に従う組成物は、その自重下で流動しない性質を有利に有し得る。
【0020】
これらの組成物は透明及び/又は半透明であることの利点をもまた有し、特に口唇に改善された最終的な光沢を与え得る。
【0021】
特に、この半透明性のために、染料、特に組成物中に存在する真珠層の効果が包装容器中で増強される。
【0022】
本発明に従う組成物はケラチン物質、特に体及び/又は顔の皮膚、口唇又は外皮(integument)、例えば睫に施与されることを意図され得る。
【0023】
特に、本発明に従う組成物は、口唇のための組成物であり得る。
【0024】
それはグロスの形態であり得る。
【0025】
それはコンパクトの形態であり得る。
【0026】
すなわち、指により、又は適切なアプリケーター、例えばスポンジチップを使用して施与され得る。
【0027】
その別の側面に従うと、本発明の課題は、化粧料組成物の製造のために、本発明に従う少なくとも1のポリアミドを、ポリオール及び脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルを構造化するための剤として使用する方法である。有利に、この組成物は20℃において測定されて約30g未満の硬度を有し得る。
【0028】
別の側面に従うと、本発明の課題は、光沢のある堆積物を作りだすために、本発明に従う化粧料組成物を使用する方法でもある。
【0029】
さらに別の側面に従うと、本発明の課題は、ケラチン物質、特に皮膚及び/又は口唇をメイクアップする及び/又はケアするための方法であって、ケラチン物質の少なくとも一部に本発明に従う組成物を施与することからなる少なくとも1の工程を含む方法である。
【0030】
本発明の他の特徴、側面、課題、及び利点は、以下の説明及び実施例を読むとさらにより明らかに分かるだろう。
【0031】
一つの側面に従うと、本発明に従う組成物の脂肪相は、ゲル化又は構造化されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明の目的のために、用語「ゲル化された脂肪相」は、ゲルの形態にある脂肪相、すなわちその網目の中に、大量の脂肪相を保持する3次元ネットワークを意味する。
【0033】
本特許出願の目的のために、用語「構造化された脂肪相」は、固いゲルの形態にある脂肪相を意味する。
【0034】
ゲル化された、又は構造化された相を有する本発明に従う組成物は、該組成物が室温においてはその自重下では流動せず、約20℃において測定されて約30g以下の硬度を有するような硬度を有することが有利である。
【0035】
硬度の測定
本発明に従う組成物の硬度は、例えば、Rheo社によりTA−XT2i(商標)の商品名前で販売されているテクスチュロメーターを使用して、20℃において圧縮力を測定することにより決定され得る。該メーターは、0.5mm/秒の測定速度において移動し、化粧料組成物に侵入深さ2mmまで侵入する、直径3mmのステンレススチールのシリンダーが装備されている。
【0036】
例えば、測定プロトコルは以下に記載されるとおりであり得る。
【0037】
化粧料組成物の試料は90〜100℃の温度に加熱される。次に溶融された試料は4mmの深さの容器に注がれ、次に約20〜25℃の環境温度に24時間で冷却される。
【0038】
次に試料は20℃において少なくとも1時間貯蔵され、硬度の測定が行われる。
【0039】
硬度の値は、測定された最大圧縮力を化粧料組成物の試料と接触しているテクスチュロメーターのシリンダーの面積で除したものである。
【0040】
本発明に従う化粧料組成物は、約20℃において測定されて、6g〜約30g、特に約10g〜約25gの範囲の硬度、より特に約15gの硬度を有する。
【0041】
この硬度と平行して、本発明に従う組成物はその自重下で流動する能力を有利に欠いている。
【0042】
本発明の目的のために、用語「その自重下で流動しない組成物」とは、組成物が90〜100℃の温度に加熱され、その後容器、例えば2〜3cmの直径及び約2〜3cmの深さを有する円筒状のタイプのものに注がれ、次に約20〜25℃の環境温度に24時間で冷却された後、この容器がその開口部を通過する軸が鉛直軸と90度の角度をなすように6時間の間傾けられたとき、容器の少なくとも半分を満たす該組成物が容器から流れ出さないようなレオロジー学的な挙動を室温において有する組成物を意味する。
【0043】
本発明に従う組成物は、以下のように定義され、測定される剪断範囲(shear range)に対する粘度により特に定義される特定のレオロジー学的挙動を有し得る。
【0044】
測定は、熱可塑性の浴及びコーン/プレート形状のステンレススチールのスピンドルを備えられたサーモレオ社製のRS75制御応力レオメーターを使用して行われ得る。コーンは、35mmの直径、2°の角度、及び0.3mmのギャップ(下のプレート(ステータープレートとして知られ、その上に組成物が置かれる)及び上のプレート(ロータープレートとして知られる)の間の距離)を有する。
【0045】
測定は25℃±0.5℃において行われる。
【0046】
平衡における流動の型(flow regime)の分析は、所定の瞬間から、時間t(永久相(permanent regime)に到達するよように選択された待ち時間、t=30秒)の間一定に保たれる瞬間剪断応力(instantaneous shear stress)τに組成物の試料を付すことからなる。
【0047】
同時に、対応する剪断歪(shear strain)γの経時的変化が監視され、平衡が到達されたときの剪断勾配

が記録される。
【0048】
第一段階において、試料が25℃において2分間保持される(剪断をかけられることなしに)。
【0049】
次に、平衡における流動は、制御応力モードで測定される。
【0050】
0.089Paに等しい最初の応力から出発して3400Paの最終応力に到達するまで、次第に増加する応力が試料にかけられる。応力は1回のみかけられる。
【0051】
各応力の間に、安定した値が得られるまで時間が許される。各応力の間の待ち時間は30秒である。
【0052】
剪断勾配範囲は、10−4−1〜10−1である。考慮下の範囲において、10−1の最大値が±150s−1の測定の不確定性と共に考慮に入れられるべきである。
【0053】
結果の分析は、

と記載される剪断勾配の関数として、ηと記載される粘度の変化の図示的な表示により行われる。
【0054】
本発明に従う組成物は、10−2〜10s−1の剪断勾配の範囲に対して、粘度が10mPa秒を超えるようなレオロジー学的特徴を有利に有し得る。
【0055】
用語「環境温度」は、組成物が置かれる環境の温度を意味し、該温度は再現性のある実験条件のために20〜25℃の間に設定されるが、特に季節の条件及び環境の性質の関数として変化され得る。
【0056】
ポリオール及び脂肪族二酸ダイマーのエステル
表現「ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステル」において、用語「若しくはそのエステル」は、これらのエステルの誘導体の一つ、及び二酸ダイマーの酸官能基とのエステルタイプの結合に関与していないポリオールのアルコール官能基と、二酸ダイマー以外の酸分子の1以上のカルボキシル官能基との反応によるか、又はポリオールのアルコール官能基とのエステルタイプの結合に関与していない、二酸ダイマーの酸官能基と、ポリオール以外のアルコール分子のアルコール官能基との反応により得られたポリオールと脂肪族二酸ダイマーとの誘導体の一つを意味する。
【0057】
本発明における使用に適する、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルは、約25℃において測定されて約1500mPa.s以上の粘度を有利に有し得る。
【0058】
本発明に従う、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルの粘度は、先行技術における当業者に公知の任意の方法に従って、特に以下に記載される慣用の方法に従って測定され得る。
【0059】
粘度は、約1〜1000s−1の剪断範囲に渡ってカイネティックスイープモードで稼動して約1000Paのフローテンションを誘起するアレスタイプのコーン/プレート又は平行プレート粘度計(TAインスツルメント)を用いて測定され得る。
【0060】
コーン/プレート又は平行プレートは、ステンレススチール、アクリル樹脂又はポリフェニレンスルフィド(PPS樹脂)から選択された物質から構成されていてもよい。
【0061】
コーン/プレートの直径は、25mmであり得る(コーン角0.10ラジアン)。
【0062】
測定は25℃において行われる。
【0063】
いかなる測定の前にも、試料の安定性がダイナミックスイープ期間試験によりチェックされる。該試験は、試料それ自体が安定であるかを測定することを可能にする。
【0064】
剪断粘度は、フローに従ってプラトー領域におけるETA値を用いて測定される。
【0065】
ダイナミックスイープ期間は、600秒の期間に渡って1.0 Hzの周波数において測定される。
【0066】
固定スイープ速度における測定は、1.0〜1000s−1特に1.0〜100 s−1の範囲の速度で行われる。
【0067】
本発明における使用に適する、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルの粘度は、約1500mPa.s〜約150000mPa.s,特に約2000mPa.s〜約150000mPa.s、特に約15000mPa.s〜約100000mPa.s、特に約30000mPa.s〜約80000mPa.sの範囲であり得る。
【0068】
一つの特定の実施態様に従うと、本発明の使用に適するポリオールは有利にジオールダイマーである。
【0069】
本発明の文脈において使用され得るジオールダイマーと脂肪族二酸ダイマーとのエステルは市販入手可能であるか、又は慣用の方法で製造され得る。それらは植物起源であってもよく、二酸ダイマーのジオールダイマーによるエステル化により得られ得る。
【0070】
二酸ダイマーによるエステル化反応において、ジカルボン酸ポリオールエステルが得られ、それはゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定されて、2000〜25000g/mol好ましくは2000〜4000g/molの範囲の重量平均分子量を有し得る。
【0071】
二酸ダイマー
脂肪族二酸ダイマー、すなわち二酸ダイマーは、重合化反応、特に、少なくとも1の不飽和脂肪酸の分子間二量化により慣用的に得られ得る。
【0072】
それらは少なくとも2つのカルボン酸基を含み得る。
【0073】
前に示されたように、ポリオール残基とのエステル結合に関与していない、脂肪族二酸ダイマーのカルボン酸官能基は、ポリオール以外のアルコール分子の他のアルコール官能基との他のエステル結合に関与し得る。
【0074】
これらのアルコール分子又は残基はモノアルコール又はポリオールであり得る。
【0075】
本発明における使用に適するアルコール残基の例として、ヒドロキシル官能基を含み、4〜40の炭素原子,特に6〜36の炭素原子,特に8〜32の炭素原子,特に16〜28の炭素原子、より特に18〜24の炭素原子を含む炭化水素をベースとする化合物が挙げられ得る。
【0076】
本発明に適するモノアルコールの例として、非制限的な方法で、ブタノール、ペンタノール、プロパノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサデカノール、フィトステロール、イソステアロール、ステアロール、セトール、ベヘノール等が挙げられ得る。
【0077】
脂肪族二酸ダイマーは、不飽和脂肪酸、例えばC〜C34、特にC12〜C22、特にC16〜C20、より特にC18の酸の二量化から特に誘導され得る。
【0078】
これらの不飽和脂肪酸の例として、特にウンデセン酸、リンデル酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノレイン酸、エライジン酸、ガドレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エルカ酸、ブラッシジン酸、及びアラキドン酸、及びその混合物が挙げられ得る。
【0079】
一つの実施態様の変形に従うと、より特に、エステル化されるべきジオールダイマーがそれから誘導化され得る二酸ダイマーであり得る。それは特に、その水素化された形であってもよい。
【0080】
二酸ダイマーの水素化された形は、部分的又は全体的であってもよく、例えば飽和された形に対応し得、酸化に対してより安定である。
【0081】
別の実施態様の変形に従うと、それはリノール酸の二量化から誘導された二酸ダイマーであり得る。
【0082】
一つの実施態様に従うと、二酸ダイマーは約36の炭素原子を含むジカルボン酸からなる市販の製品であってもよい。この製品は製品の純度に依存する割合で三量体の酸、及び単量体の酸をも含んでいてもよい。
【0083】
その二酸ダイマーの含有量が70%を超える製品、及びその二酸ダイマーの含有量が90%超に調節された他の製品は、従来から商業的に見出される。
【0084】
二酸ダイマー、特に、二量化の後残っている二重結合の水素化により酸化に対するその安定性が改善されたジリノール二酸もまた商業的に見出され得る。
【0085】
本発明において、現在市販入手可能な任意の二酸ダイマーが使用され得る。
【0086】
二酸ダイマーによるエステル化反応において、エステル化の平均度合い、及び得られるエステルの平均分子量はジオールダイマーの二酸ダイマーに対する比を変化させることにより調節され得る。
【0087】
ポリオール
用語「ポリオール」とは、少なくとも2つのヒドロキシル官能基を含み、かつ4〜40の炭素原子,特に6〜36の炭素原子,特に8〜32の炭素原子,特に16〜28の炭素原子、より特に18〜24の炭素原子を含む、炭化水素をベースとする化合物を意味することが意図される。
【0088】
炭化水素をベースとする鎖は、適切であれば、少なくとも1のヘテロ原子、特に酸素原子の存在により遮断されていてもよい。
【0089】
本発明における使用に適するポリオール又はポリオールエステルは、例えば2〜12のヒドロキシル官能基、特に2〜8のヒドロキシル官能基、より特に4〜6のヒドロキシル官能基を含み得る。
【0090】
適切であれば、二酸ダイマーとのエステル結合において既に使用されているヒドロキシル官能基以外のヒドロキシル官能基もまた二酸ダイマー以外の酸分子との反応により他のエステル結合に全体的に、又は部分的に使用され得る。
【0091】
本発明における使用に適するポリオール又はそのエステルは、直鎖、分岐状、環状、又は多環式の、飽和又は不飽和のアルコールから選択され得る。
【0092】
すなわち、ポリオールは、例えばジオール、トリオール、テトラオール、又はペンタオール、又はそのエステルから選択され得る。
【0093】
ポリオールは、特に脂肪族アルコールダイマー、モノグリセロール又はポリグリセロール、C2〜4モノアルキレン又はポリアルキレングリコール、1,4−ブタンジオール及びペンタエリスリトールから選択されたジオール、又はそのエステルであり得る。
【0094】
本発明における使用にも適するジオールの例として、非網羅的ではあるが、ブタンジオール、ペンタンジオール、プロパンジオール、ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、1−デカンジオール、ドデカンジオール、トリデカンジオール、テトラデカンジオール、ペンタデカンジオール、ヘキサデカンジオール、ノナデカンジオール、オクタデカンジオール、シクロヘキサンジオール、ジグリセロール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、エチレングリコール及びキシレングリコール、及びその異性体が挙げられ得る。
【0095】
一つに変形に従うと、本発明における使用に適するジオールの例として、ジオールダイマーが挙げられ得る。
【0096】
本発明の目的のために、用語「ジオールダイマー」は、対応する二酸ダイマー、上で定義された二酸ダイマー、特に少なくとも1の不飽和脂肪酸の二酸ダイマーの水素化から誘導された飽和ジオールをより特に意味する。
【0097】
商業的に製造されたジオールダイマーに関して、出発物質として使用された酸ダイマー及び/又はその低級アルコールエステルの精製の程度に従って、該ダイマーは、他の成分、例えばトリオールトリマー、モノアルコール及びエーテルタイプの化合物をもまた一般的に含む。
【0098】
一般的に、そのジオールダイマーの含有量が70%を超える製品が本発明において使用され得る。しかし、高純度のジオールダイマー、例えばそのジオールダイマー含有量が90%を超える化合物を使用することが好ましい。
【0099】
すなわち、ジオールダイマーは、それ自身が少なくとも1の不飽和脂肪酸の二量化により得られる二酸ダイマーの水素化、例えば触媒水素化により製造され得る。
【0100】
適切な脂肪酸は、上記の様なものであり得、特にC〜C34、特にC12〜C22、特にC16〜C20、より特にC18のものである。
【0101】
一つの特定の実施態様に従うと、ジオールダイマーは、ジリノール二酸の水素化から誘導され得る。
【0102】
ジオールダイマーは例えばジリノレオールであり得る。
【0103】
ジオールダイマーは、一般的に飽和された形態であり得る。
【0104】
本発明における使用に適するジオールダイマーの別の例として、特にジグリセロールが挙げられ得る。
【0105】
この化合物は、2分子のグリセロールの水分子の損失を伴う縮合から得られるグリセロールダイマーである。
【0106】
用語「ジグリセロール」は、そのような縮合から生成することのできる任意の異性体、例えば直鎖の異性体、分岐状の異性体、及び適切であれば、ジグリセロール分子の分子内脱水から生成する環状異性体の組み合わせを意味する。
【0107】
ジグリセロールは、先行技術において公知である任意の製法、特に欧州特許第0 750 848号に記載された方法により得られ得る。
【0108】
二酸ダイマーとのエステル結合に関与していないポリオールの1以上のヒドロキシル官能基と相互作用できる酸分子の例として、イソステアリン酸、ベヘン酸、フィトステアリン酸、ステアリン酸、又はセチル酸が、非制限的な方法で挙げられ得る。
【0109】
本発明における使用に適するエステルは、ポリオール又はそのエステルを二酸ダイマー、特にダイマージリノール酸と、約1.0:0.2〜1.0のモル比で反応させることにより得られ得る。
【0110】
本発明における使用に適し得るエステルは、ダイマージリノール酸をジリノレオール、適切であれば、特にベヘノール、イソステアロール、フィトステロール、ステアロール、及びセトール、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1の追加のモノアルコールと反応させることにより得られ得る。
【0111】
すなわち、本発明の文脈において使用されるエステルは、例えば種々のエステルの混合物の形で使用され得る。
【0112】
本発明における使用に適するエステルは、例えばグリセロール、イソステアリン酸、及びダイマージリノール酸を特に1.0:0.2〜1.0:0.5〜0.9のモル比で反応させることにより得られ得る。
【0113】
ダイマージリノール酸とポリオールとのエステル若しくはそのエステルの本発明に適する例として、特開2003−226609号、特開2004−256515号及び特開2005−179377号に記載されたエステルが挙げられ得る。
【0114】
本発明における使用に適する、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル、若しくはそのエステルは、約2000〜約25000 g/mol,特に約4000〜約20000g/mol,特に約5000〜約20000g/mol,特に約7000〜約15000 g/mol、より特に約8000〜約10000g/molの範囲の分子量を有し得る。
【0115】
一つの実施態様に従うと、本発明に従うエステルは、二酸ダイマーの残基及び該ポリオール、特に、該ポリオール又はジオールが例えば上記の通りであるような該ジオールに関する残基の交互の配列を含み得る。
【0116】
すなわち、そのような配置においては、該配列の2つの末端は、それぞれ単位OR’,及びOR”を有し得る。ここでR’及びR”は互いに独立して水素原子を表すか、又はOR’及びOR”は互いに独立してC〜C36、特にC〜C24、特にC12〜C20、より特にC16〜C18の炭化水素をベースとするモノアルコール残基を表す。
【0117】
一つの実施態様に従うと、R’及びR”は両方とも水素原子を表し得る。
【0118】
一つの実施態様に従うと、OR’及びOR”は、両方とも同一の又は異なる炭化水素をベースとするモノアルコール残基を表し得る。
【0119】
本発明に適切であり得る、炭化水素をベースとするモノアルコール残基OR’及びOR”の例として、脂肪族アルコールの残基が挙げられ得る。
【0120】
本発明における使用に適するエステルは、下記の一般式(I),(II)又は(IV)のエステル、又はそれらの混合物から選択され得る。
【0121】
一つの実施態様に従うと、本発明における使用に適切であり得る、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル、若しくはそのエステルは、下記の一般式(I)を有し得る。
−OCO−R(−COO−R−OCO−R−COO−R (I)
ここで、
CORCOは脂肪族二酸ダイマーの残基を表す、
OROは脂肪族アルコールダイマーの残基を表す、
ORは、炭化水素をベースとするモノアルコール残基を表す、かつ
nは1〜15、特に2〜10、より特に5〜7の範囲の整数である。
【0122】
一つの実施態様の変形に従うと、CORCOはダイマージリノールエート残基を表し得る。
【0123】
一つの実施態様の変形に従うと、OROは、ダイマージリノレイル残基を表し得る。
【0124】
さらにORは、例えばベヘニル、イソステアリル、及びフィトステリル残基及びそれらの混合物から選択された炭化水素をベースとするモノアルコール残基を表し得る。
【0125】
別の実施態様に従うと、本発明における使用に適切であり得る、ダイマージリノール酸とポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル、もしくはそのエステルは下記の一般式(II)を有する。
【0126】

【0127】
ここで、nは1〜15、特に2〜10、特に5〜7の範囲の整数である、
COR’COは、脂肪族二酸ダイマーの残基を表す、
OR’Oは、下記の一般式(III)のジグリセリル残基を表す。
【0128】


【0129】
ここで
R’はHを表すか、又はOR’は脂肪族酸残基を表す。
【0130】
一つの実施態様の変形に従うと、COR’COは、ダイマージリノールエート残基を表し得る。
【0131】
一つの実施態様の変形に従うと、OR’により表される脂肪族酸残基は、イソステアリル残基であり得る。
【0132】
一つの実施態様に従うと、本発明における使用に適切であり得る、ダイマージリノール酸とポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル、又はそのエステルは、下記式(IV)を有し得る。
HO−R”−(−OCO−R”−COO−R”−)−OH (IV)
ここで
a) OR”Oは、ダイマージリノール酸の水素化により得られるジオールダイマーを表す、
b) COR”COは、脂肪族二酸ダイマーの残基を表す、そして
c) hは、1〜9、特に2〜8、より特に4〜6の範囲の整数を表す。
【0133】
一つの実施態様に従うと、COR”COは、ダイマージリノールエート残基を表し得る。
【0134】
本発明に適切であるエステルは、以下のINCI名を有するエステル、すなわちポリグリセリル−2イソステアレートダイマージリノールエート共重合体、ビス−ベヘニル/イソステアリル/フィトステリルダイマージリノレイルダイマージリノールエート、ダイマージリノレイルダイマージリノールエート、及びそれらの混合物から選択され得る。
【0135】
そのような化合物は、例えばハイルーセントISDA(高級アルコール工業)及びPlandool−G,Lusplan DD−DA5,Lusplan DD−DA7,PHY/IS−DA及びLusplan DD−DAS(日本精化株式会社)の参照名で得られ得る。
【0136】
例えばLusplan DD−DA5及びLusplan DD−DA7は、仏国特許出願公開第03/02809号に記載されている。
【0137】
ポリオール及び不飽和脂肪族二酸ダイマーのエステル、又はそのエステルは、一般的に組成物の光沢を所望される値にコントロールするために使用される。
【0138】
本願の場合、該エステルは組成物の合計重量に対して約1重量%〜約95重量%,特に約5重量%〜約85重量%、より特に約10重量%〜約60重量%の範囲の含有量で存在し得る。
【0139】
ポリアミド
本発明に従う組成物は、100000未満、特に50000未満の重量平均分子量を有する少なくとも1のポリマーを含み得る。該ポリマーは、少なくとも1のアミド官能基を含む炭化水素をベースとする繰り返し単位を有するポリマー骨格を有し、b)場合により官能化されていてもよい少なくとも1のペンダント状脂肪鎖及び/又は少なくとも1の末端脂肪鎖であって、6〜120炭素原子、特に8〜120炭素原子を含み、上記炭化水素をベースとする単位に結合されている脂肪鎖を場合によって有していてもよい。
【0140】
本発明の目的のために、用語「官能化された鎖」は、特にアミド、ヒドロキシル、エーテル、オキシアルキレン、又はポリオキシアルキレン、弗素又はパーフルオロ基を含むハロゲン、エステル、シロキサン、及びポリシロキサン基から選択された1以上の官能性又は反応性基を含むアルキル鎖を意味する。さらに、1以上の脂肪鎖の水素原子は、フッ素原子で少なくとも部分的に置換されていてもよい。
【0141】
本発明に従うと、これらの鎖は、ポリマーの骨格に直接結合されているか、又はエステル官能基又はパーフルオロ基を介して結合されていてもよい。
【0142】
本発明の目的のために、用語「ポリマー」は、少なくとも2つの繰り返し単位、好ましくは少なくとも3つの繰り返し単位を含む化合物を意味する。
【0143】
本発明の目的のために、用語「炭化水素をベースとする繰り返し単位」とは、2〜80の炭素原子、好ましくは2〜60の炭素原子を含み、水素原子を有し、おそらく酸素原子を有していてもよい単位を意味する。該単位は、直鎖、分岐状、又は環状であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。これらの各単位は、有利に非ペンダント状であり、ポリマーの骨格の中にある1以上のアミド官能基をもまた含む。
【0144】
一つの実施態様に従うとペンダント状の脂肪鎖はアミド単位の窒素原子の少なくとも1つに直接結合されていてもよい。
【0145】
本発明における使用に適するポリアミドは、炭化水素をベースとする単位の間に、シリコーン単位又はオキシアルキレン単位を含み得る。
【0146】
その上、本発明の組成物における使用に適するポリアミドの脂肪鎖は、アミド単位及び脂肪鎖の合計の数の40%〜98%、特にアミド単位及び脂肪鎖の合計の数の50%〜95%を含み得る。
【0147】
有利に、本発明に従うポリアミドは、100000未満,特に1000〜100000の範囲,特に1000〜50000の範囲,特に1000〜30000の範囲,特に2000〜20000の範囲、及びより特に2000〜10000g/molの範囲の数平均分子量を有し得る。
【0148】
本発明における使用に適するポリアミドは、水に不溶、特に25℃において不溶であってもよい。特にそれは非イオン性の基を含む。
【0149】
本発明において使用され得るポリアミドの例として,6〜120炭素原子、よりよくは8〜120、特に12〜68の炭素原子を含むペンダント状の脂肪鎖及び/又は末端の脂肪鎖と分岐状になっているポリアミドが挙げられ得る。
【0150】
特に、末端の脂肪鎖は、結合基、特にエステル基を介してポリアミドの骨格に結合されていてもよい。
【0151】
特に本発明における使用に適するポリアミドは、ポリマー骨格の各末端に脂肪鎖を含み得る。挙げられ得る他の適切な結合基は、エーテル、アミン、ウレア、ウレタン、チオエステル、チオウレア、及びチオウレタン基を含む。
【0152】
本発明における使用に適するポリアミドは、少なくとも32の炭素原子(特に32〜44の炭素原子を含む)を含むジカルボン酸と少なくとも2の炭素原子(特に2〜36の炭素原子)を含むジアミン、及び少なくとも2の炭素原子(特に2〜36の炭素原子)を含むトリアミンとの重縮合から得られるポリアミドであり得る。
【0153】
本発明における使用に適する二酸は、例えば少なくとも16の炭素原子、特に16〜24の炭素原子を含むエチレン性不飽和の脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸から誘導されたダイマーであり得る。
【0154】
挙げられ得るジアミンの例は、エチレンジアミン、ヘキシレンジアミン、及びヘキサメチレンジアミンを含む。トリアミンは、例えばエチレントリアミンであり得る。
【0155】
1又は2の末端カルボン酸基を含むポリマーは、少なくとも4の炭素原子、特に10〜36の炭素原子,より特に12〜24の炭素原子、特に16〜24の炭素原子,例えば18の炭素原子を含むモノアルコールでエステル化することが有利であり得る。
【0156】
これらのポリマーは、例えばUnion Camp社からの米国特許第5783657号に記載されているものであってもよい。
【0157】
一つの実施態様に従うとポリアミドは、下の一般式(V)のものであり得る。
【0158】


【0159】
ここで
nは、エステル基の数がエステル基及びアミド基の合計の数の10%〜50%であるようなアミド単位の全体の数を表し得る;
各記号Rは、少なくとも4の炭素原子、特に4〜24の炭素原子を含むアルキル又はアルケニル基を独立して表し得る;
各記号Rは、C〜C42の炭化水素をベースとする基を独立して表し得る、但し基Rの50%はC30〜C42の炭化水素をベースとする基を表す;
各記号Rは、少なくとも2の炭素原子、及び水素原子を含み、場合によって1以上の酸素又は窒素原子を含んでいてもよい有機基を各例において独立して表し得る;
各記号Rは、水素原子、C〜C10アルキル基、又は、R及びRの両方がそれに結合されているところの窒素原子がR−N−Rにより定義される複素環構造の一部を形成するように、Rへ又は別のRへの直接結合を独立して表し得、ここでRの少なくとも50%は水素原子を表す。
【0160】
式(I)の特定の場合、本発明の目的のために場合によって官能化されていてもよい末端脂肪鎖はポリアミド骨格の最後の窒素原子に結合された末端鎖である。
【0161】
特に、式(I)のエステル基は、本発明の目的のための末端、及び/又はペンダント状の脂肪鎖の一部を形成し、エステル及びアミド基の合計の数の15%〜40%、特に20%〜35%であり得る。
【0162】
さらに、nは有利に1〜5の範囲の整数、特に2より大の整数を表し得る。
【0163】
は、C12〜C22、特にC16〜C22のアルキル基であり得る。
【0164】
は、C10〜C42の炭化水素をベースとする(アルキレン)基、特にRの少なくとも50%、より特に少なくとも75%が30〜42の炭素原子を含む炭化水素をベースとする基であり得る。他のRは、C〜C19、特にC〜C12の炭化水素をベースとする基であり得る。
【0165】
はC〜C36の炭化水素をベースとする基又はポリオキシアルキレン基を表し得る。
【0166】
特に、R〜C12の炭化水素をベースとする基を表し得る。
【0167】
は水素原子を表し得る。
【0168】
炭化水素をベースとする基は、直鎖、環状、又は分岐状であり得、飽和又は不飽和であり得る。さらに、アルキル及びアルキレン基は直鎖又は分岐状であり得、飽和又は不飽和であり得る。
【0169】
式(I)のポリマーは、ポリマーの混合物の形態であり得る。これらの混合物は、nは0である、すなわちジエステルである式(I)の化合物に対応する合成生成物をもまた含み得る。
【0170】
一つの実施態様に従うと、本発明における使用に適するポリアミドは、エチレンジアミンに縮合されたC36二酸コポリマーであって、約6000の重量平均分子量を有するコポリマー、及びそれらの混合物から選択され得る。
【0171】
本発明に従う組成物において使用され得るポリマーの例としてUniclear80及びUniclear 100の名前でアリゾナケミカル社により販売されている市販品が挙げられ得る。それらは鉱物オイル中の80%(活性物質)及び100%(活性物質)におけるゲルの形態でそれぞれ販売されている。それらは88〜94℃の軟化点を有する。これらの市販品は、エチレンジアミンに縮合されたC36二酸のコポリマーの混合物であって、約6000の重量平均分子量を有する。末端のエステル基は、残っている酸の末端基のセチルアルコール、ステアリルアルコール、又はそれらの混合物(セチルステアリルアルコールとして公知である)によるエステル化から得られる。
【0172】
本発明に従う組成物において使用され得るポリアミドとして、脂肪族二カルボン酸及びジアミン(2つより多いカルボニル基及び2つより多いアミン基を含む化合物を含む)の縮合から得られるポリアミド樹脂であって、隣接する個々の単位のカルボニル及びアミン基はアミド結合を介して縮合されているポリアミド樹脂が挙げられ得る。これらのポリアミド樹脂は特に、ジェネラルミルズ社及びヘンケル社により商品名Versamid(商標)の商品名で販売されているもの(Versamid 930,744又は1655)、又はOlin Mathieson Chemical社により商品名Onamid(商標)、特にOnamid S又はCの商標名で販売されているものが特に挙げられ得る。これらの樹脂は、6000〜9000の範囲の重量平均分子量を有する。これらのポリアミドに関するさらなる情報については、米国特許第3645705号及び米国特許第3148125号を参照されたい。Versamid(商標)930又は744がより特に使用される。
【0173】
アリゾナケミカル社によりUni−Rez(2658,2931,2970,2621,2613,2624,2665,1554,2623,2662)の参照名で販売されているポリアミド、及びMacromelt 6212の参照名でヘンケルにより販売されている製品を使用することもまた可能である。これらのポリアミドについてのさらなる情報については、米国特許第5500209号が参照され得る。
【0174】
植物から誘導されたポリアミド樹脂、例えば米国特許第5783657号及び米国特許第5998570号に記載されたものを使用することもまた可能である。
【0175】
本発明に従う組成物を製造するのに適するポリアミドは、65℃より高く、190℃までであり得る軟化点を有し得る。特に、70〜130℃、特に80〜105℃の範囲の軟化点を有し得る。
【0176】
一般的に、ポリアミド粒子は、組成物の硬度を要求される値に調節するのに十分な量で本発明に従う組成物に存在する。
【0177】
ポリアミドは、組成物の合計重量に対して約0.01%〜約20重量%,特に約0.1%〜約10重量%、より特に約0.2%〜約4重量%の範囲の含有量で本発明に従う組成物中に存在し得る。
【0178】
フュームドシリカ
本発明に従う組成物はフュームドシリカ粒子をもまた有利に含む。
【0179】
本発明における使用に適するフュームドシリカ粒子は、親水性であるか、又は疎水性にされるために表面処理されていてもよい。
【0180】
親水性のフュームドシリカは、細かく分割されたシリカを生成する酸水素炎中で揮発性のケイ素化合物の高温加水分解により得られ得る。親水性シリカはその表面にたくさんのシラノール基を有し得る。
【0181】
そのような親水性シリカは、例えばデグサ社によりアエロジル 130(商標),アエロジル 200(商標),アエロジル 255(商標),アエロジル 300(商標)及びアエロジル 380(商標)の名前で、及びキャボット社によりCab−O−Sil HS−5(商標),Cab−O−Sil EH−5(商標),Cab−O−Sil LM−130(商標),Cab−O−Sil MS−55(商標)及びCab−O−Sil M−5(商標)の名前で販売されている。
【0182】
疎水性フュームドシリカは、シラノール基の数の減少をもたらす化学反応でシリカの表面を修飾することにより得られ得る。シラノール基はおそらく特に疎水性基で置換される。
【0183】
疎水性の基は、以下であり得る。
トリメチルシロキシ基,該基は、ヘキサメチルジシラザンの存在下でフュームドシリカを処理することにより特に得られる。このように処理されたシリカは、CTFA(1995年第6版)に従うと「シリカシリレート」として公知である。それらは例えばデグサ社によりアエロジル R812(商標)の参照番号で、及びキャボット社によりCab−O−Sil TS−530(商標)の参照番号で販売されている。
ジメチルシリルオキシル又はポリジメチルシロキサン基、該基は、ポリジメチルシロキサン又はジメチルジクロシランの存在下でフュームドシリカを処理することにより得られる。このようにして得られたシリカはCTFA(1995年第6版)に従うと「シリカジメチルシリレート」として公知である。それらは例えばデグサ社によりアエロジル R972(商標)及びアエロジル R974(商標)の参照番号で、及びキャボット社によりCab−O−Sil TS−610(商標)及びCab−O−Sil TS−720(商標)の参照番号で販売されている。
【0184】
フュームドシリカ粒子は、組成物の合計重量に対して約1%〜約30重量%,特に約5%〜約20重量%、より特に約10%〜約15重量%の含有量で存在し得る。
【0185】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う組成物に含まれるすべての化合物、すなわち特に少なくとも1のポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル、若しくはそのエステル、及び少なくとも1のポリアミドの含有量は、100%に調節され得る。
【0186】
化粧料において通常使用される他の化合物、例えば液状又は固体の脂肪相、化粧的に活性な剤、フィラー又は染料は、本発明に従う組成物の性質、特に硬度、光沢、及び/又は透明性がそのことにより実質的に損なわれないような量で追加的に存在し得る。
【0187】
生理学的に許容される媒体
本発明に従う組成物は、生理学的に許容される媒体を含む。
【0188】
用語「生理学的に許容可能な媒体」とは、本発明に従う組成物を皮膚又は口唇に施与するのに特に適する媒体を意味する。生理学的に許容される媒体は、一般的にその上に該組成物が施与されるところの基体の性質及び組成物が入れられることを意図されている特徴(aspect)にもまた適合される。
【0189】
生理学的に許容される媒体は、基本的に水を含む水性相を含み得る。
【0190】
水及び水と混和性の溶媒(25℃において50重量%より高い水における混和性)、例えば1〜5炭素原子を含む1つの低級モノアルコール、例えばエタノール又はイソプロパノールの一つ又はその混合物、2〜8の炭素原子を含むグリコール、例えばプロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、又はジプロピレングリコール、C〜Cケトン及びC〜Cアルデヒド、及びこれらの混合物をもまた含み得る。
【0191】
別の実施態様に従うと、本発明に従う組成物は無水であり得る。
【0192】
用語「無水の組成物」は、組成物の合計重量に対して10重量%,特に5重量%未満、特に3重量%未満、特に2重量%未満、より特に1重量%未満の水を含む組成物を意味する。
【0193】
脂肪相
本発明に従う化粧料組成物は、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル以外に、追加の脂肪相、特に1以上のオイル、及び/又は約20〜25℃の温度及び大気圧において固体である脂肪相及びそれらの混合物を含む液状脂肪相を含み得る。
【0194】
用語「オイル」は、約20〜25℃の温度及び大気圧において液状の形態である任意の脂肪物質を意味する。液状脂肪相は、オイルに加えて、該オイルに溶解された他の物質、例えばゲル化剤及び/又は構造化剤をもまた含み得る。
【0195】
オイルは、本発明に従う組成物の合計重量に対して0.1%〜99重量%,特に少なくとも1%〜90重量%,より特に5%〜70重量%,特に10%〜60重量%又は20%〜50重量%さえの割合で存在し得る。
【0196】
本発明に従う化粧料組成物を製造するのに適し得る液状脂肪相は、揮発性又は非揮発性の、シリコーン又は非シリコーンのオイル、及びそれらの混合物から選択され得る。
【0197】
本発明の目的のために、用語「シリコーンオイル」は、少なくとも1のケイ素原子、特に少なくとも1のSi−O基を含むオイルを意味する。
【0198】
用語「炭化水素をベースとするオイル」とは、主に水素及び炭素原子を含み、場合によって酸素、窒素、硫黄及び/又はリン原子を含んでいてもよいオイルを意味する。
【0199】
揮発性オイル
本発明に従う組成物は少なくとも1の揮発性オイルを含み得る。
【0200】
本発明の目的のため、用語「揮発性オイル」とは、室温(20〜25℃)及び大気圧において皮膚と接触したとき1時間未満内に蒸発することのできるオイル(又は非水性媒体)を意味する。揮発性オイルは、室温及び大気圧においてゼロではない蒸気圧を特に有し、特に0.13Pa〜40000Pa(10−3〜300mmHg)、特に1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲、より特に1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する、室温において液状である揮発性化粧料用オイルである。
【0201】
揮発性炭化水素オイルは、8〜16の炭素原子を含む炭化水素をベースとするオイル、特に分岐状のC〜C16のアルカン(イソパラフィンとしてもまた公知である)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしてもまた公知である)、イソデカン、イソヘキサデカン、例えば商標名Isopar(商標)又はPermetyl(商標)で販売されているオイルから選択され得る。
【0202】
使用され得る揮発性オイルは、揮発性のシリコーン、例えば揮発性の直鎖又は環状シリコーンオイル、特に≦8センチストーク(8×10−6/秒)の粘度を有するもの、特に2〜10の珪素原子、特に2〜7の珪素原子を含むものを含み、これらのシリコーンは1〜10の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を任意的に含んでいてもよい。本発明において使用され得る揮発性シリコーンオイルとして、5及び6cStの粘度を有するジメチコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、及びそれらの混合物が特に挙げられる。
【0203】
揮発性のフルオロオイル、例えばノナフルオロメトキシブタン又はパーフルオロメチルシクロペンタン及びそれらの混合物もまた使用され得る。
【0204】
上述されたオイルの混合物を使用することもまた可能である。
【0205】
本発明に従う化粧料組成物は、組成物の合計重量に対して約1%〜約50重量%,特に約2%〜約40重量%、より特に約5%〜約30重量%の範囲の含有量で少なくとも1の揮発性オイルを含み得る。
【0206】
非揮発性オイル
本発明の目的のために、用語「非揮発性オイル」とは、0.13Pa未満の蒸気圧を有し、特に高分子量のオイルを意味する。非揮発性オイルは、特に動物起源又は植物起源の、炭化水素をベースとするオイル、合成又は鉱物起源のオイル、シリコーンオイル又はフルオロオイル、又はそれらの混合物であり得る。
【0207】
本発明に従う化粧料組成物は、少なくとも1の非揮発性オイルをもまた含む。
【0208】
非揮発性オイルは、フッ素化されていてもよい非揮発性の炭化水素をベースとするオイル、及び/又は非揮発性のシリコーンから特に選択され得る。
【0209】
本発明における使用に適する非揮発性の炭化水素をベースとするオイルとして特に以下が挙げられ得る:
動物起源の炭化水素をベースとするオイル
植物起源の炭化水素をベースとするオイル、例えばフィトステアリルエステル、例えばフィトステアリルオレエート、フィトステアリルイソステアレート、及びラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリルグルタメート、例えば味の素社によりEldewの名前で販売されているもの、グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、その脂肪酸はC〜C24の範囲の鎖の長さを有し得、これらの鎖は直鎖又は分岐状であり、そして飽和又は不飽和である;これらのオイルは特にヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリド、小麦胚芽油、ヒマワリ油、グレープシード油、ゴマ種油、トウモロコシ油、アプリコット油、ひまし油、シア油、アボガド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、菜種油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカデミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシの実油、かぼちゃ油、髄油、黒スグリ油、月見草油、キビ油、大麦油、キノア油、ライ麦油、サフラワー油、ククイナッツ油、パッションフラワー油、又はジャコウバラ油;シアバター又はカプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されるもの、またはダイナミットノーベル社によりMiglyol810(商標)、812(商標)、及び818(商標)の名前で販売されるものである、
鉱物又は合成起源の炭化水素をベースとするオイル、例えば
10〜40の炭素原子を含む合成エーテル、
鉱物又は合成起源の直鎖又は分岐状の炭化水素、例えば液状石油ゼリー、ポリデセン、水添ポリイソブテン例えばパールリーム、及びスクワラン、及びそれらの混合物、特に水添ポリイソブテン、
合成エステル、例えば式RCOORのオイル、ここでRは1〜40の炭素原子を含む直鎖又は分岐の脂肪酸残基を表し、Rは、1〜40の炭素原子を含み、特に 分岐状である炭化水素をベースとする鎖を表す、ただしR+R≧10である。
【0210】
該エステルは特に脂肪酸エステルから選択され得る、例えば
オクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、又はパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル、又はイソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、ヘプタン酸エステル、特にヘプタン酸イソステアリル、オクタン酸、デカン酸、又はリシノール酸のアルコール又はポリアルコールエステル、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4−ジヘプタン酸2−エチルヘキシル及びパルミチン酸2−エチルヘキシル、安息香酸アルキルエステル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2−ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、及びそれらの混合物、安息香酸のC12〜C15アルコールエステル、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エステル、例えばネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、及びネオペンタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル及びイソノナン酸オクチル及びヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、リンゴ酸イソステアリル;
ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、例えばジペンタエリスリチルテトラヒドロキシステアレート/テトライソステアレート;
12〜26の炭素原子を含む分岐状及び/又は不飽和の炭素をベースとする鎖を有する、室温において液体であるところの脂肪族アルコール、例えば2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール及び2−ウンデシルペンタデカノール;
高級脂肪酸例えばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸、及びそれらの混合物、及び
ジアルキルカーボネート、2つのアルキル鎖は同じであっても異なっていてもよい、例えばコグニス社によるCetiol CC(商標)の名前で販売されているジカプリリルカーボネート;
非揮発性シリコーンオイル、例えば非揮発性のポリジメチルシロキサン(PDMS)、ペンダント状の、及び/又はシリコーン鎖の末端にあるアルキル又はアルコキシ基を含み、これらの各基は2〜24の炭素原子を含むポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、及びジメチコーン又は100cSt以下の粘度を有するフェニルトリメチコーン、及びそれらの混合物;
及びそれらの混合物。
【0211】
非揮発性のオイルは組成物の合計重量に対して、5%〜90重量%,特に25%〜80重量%、特に40%〜70重量%の含有量で本発明に従う組成物に存在し得る。
【0212】
他の脂肪物質
本発明に従う組成物は、ワックス、及びペースト状脂肪物質、及びそれらの混合物から選択された少なくとも1の脂肪物質をもまた含み得る。
【0213】
ワックスは、室温(25℃)において固体であり、可逆的な固体/液体の状態変化を有し、30℃より高く200℃まで変動までであり得る融点を有し、0.5MPaより高い硬度を有し、固体状態において異方性のある結晶配列を有する。
【0214】
それは炭化水素をベースとするワックス、フルオロワックス、及び/又はシリコーンワックスであり得、動物、植物、鉱物、あるいは合成起源であることができる。
【0215】
それは、蜜蝋、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋、パラフィンワックス、水添ひまし油、合成ワックス、例えばポリエチレンワックス、(好ましくは400〜600の分子量を有する)又はフィッシャー−トロプシュワックス、シリコーンワックス、例えば16〜45の炭素原子を含むアルキル、アルコキシジメチコーン、セレシン若しくはオゾケライト、例えば40℃未満の融点を有するイソパラフィン、例えば日本精蝋社により販売されているEMW−0003、α−オレフィンオリゴマー、例えばNew Phase Technologies社により販売されているポリマーPerforma V(商標)825,103及び260;エチレン−プロピレンコポリマー、例えばPerformalene(商標)EP700、及び85℃より高い融点を有するマイクロクリスタリンワックス、例えば日本精蝋社により販売されているHi−Mic(商標)1070、1080,1090及び3080、及びそれらの混合物から選択され得る。
【0216】
一つの実施態様に従うと、本発明の組成物において使用されるワックスの含有量は、組成物の合計重量に対して約5重量%であり得る。
【0217】
別の実施態様に従うと、本発明に従う組成物はワックスフリーであり得る。
【0218】
本発明に従う化粧料組成物は少なくとも1のペースト状化合物をもまた含み得る。
【0219】
本発明の目的のために、用語「ペースト状化合物」は、可逆の固体/液体状態変化を有し、23℃の温度において液体フラクション及び固体フラクションを含む脂肪化合物を意味する。用語「ペースト状物質」とは、ポリビニルラウレートをもまた意味する
【0220】
本発明の目的のために、ペースト状化合物は、有利に20℃において0.001〜0.5MPa、好ましくは0.002〜0.4MPaの範囲の硬度を有する。
【0221】
本発明に従う化粧料組成物において使用され得るペースト状化合物の中で、ラノリン及びラノリン誘導体、例えばアセチル化ラノリン、オキシプロピレン化されたラノリン、又はイソプロピルラノレート、及びそれらの混合物が挙げられる。脂肪酸又は脂肪族アルコールのエステル、特に20〜65の炭素原子を含むものもまた使用され得、例えばクエン酸トリイソステアリル又はクエン酸セチル;プロピオン酸アラキジル;ラウリン酸ポリビニル;コレステロールのエステル、例えば植物起源のトリグリセリド例えば水素化された植物油、粘性を有するポリエステル、及びそれらの混合物もまた挙げられうる。使用され得る植物起源のトリグリセリドは水添ひまし油誘導体、例えばRheox製のThixinr(商標)を含む。
【0222】
カルボン酸と脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルとのエステル化から得られるポリエステルもまた挙げられ得る。例えば、日本の高級アルコール工業社により販売されているRisocast(商標)DA−L(2:1の割合における水素化ヒマシ油のジリノール酸によるエステル化反応から誘導される)及びRisocast(商標)DA−H(4:3の割合における水素化ヒマシ油のイソステアリン酸によるエステル化反応から誘導される)である。
【0223】
本発明に従う化粧料組成物を配合するのに有利に適するペースト状化合物として、水添ココグリセリドが挙げられ得る。
【0224】
ペースト状シリコーン化合物、例えば高分子量ポリジメチルシロキサン(PDMS),特に8〜24の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシタイプのペンダント状の鎖を含み、20〜55℃の融点を有するもの、例えばステアリルジメチコーン、特にダウコーニング社によりDC2503(商標)及びDC25514(商標)の商標名で販売されているもの、及びそれらの混合物が挙げられうる。
【0225】
染料
本発明に従う化粧料組成物は、少なくとも1の染料をもまた含み得る。
【0226】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う化粧料組成物の透明性及び/又は半透明性が影響されないように、1以上の染料が本発明に従う化粧料組成物に添加され得る。
【0227】
そのような染料は、化粧料組成物において従来から使用されている、例えば水溶性若しくは非水溶性、脂溶性若しくは非脂溶性、有機又は鉱物性の染料、特に顔料又は真珠層タイプ、及び光学効果を有する物質、及びそれらの混合物から選択され得る。
【0228】
染料は、組成物の合計重量に対して0.01%〜40重量%、特に0.5%〜25重量%の割合で存在し得る。
【0229】
用語「顔料」は、得られるフィルムを着色する/不透明化することを意図された、水性溶液に不溶である、白色又は着色された無機(鉱物)又は有機の粒子を意味すると理解されるべきである。
【0230】
本発明において使用され得る鉱物性の顔料として、酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化鉄、又は酸化クロム、第二鉄青、マンガン紫、群青、及びクロム水和物が挙げられ得る。
【0231】
それは、例えばセリサイト/褐色酸化鉄/二酸化チタン/シリカタイプである構造を有する顔料でもまたあり得る。そのような顔料は、例えばChemicals and Catalysts社によりCoverleaf(商標)NS又はJSの製品番号で販売されており、30の領域におけるコントラスト比を有する。
【0232】
染料は例えば、酸化鉄を含むシリカのマイクロスフィアタイプのものであり得る構造を有する顔料をもまた含み得る。この構造を有する顔料の例は、ミヨシ社により製品番号PC BALL PC−LL−100Pで販売されている製品であり、この顔料は黄色酸化鉄を含むシリカマイクロスフィアからなる。
【0233】
本発明において使用され得る有機顔料の中では、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、コチニールカーマイン又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムに基づくレーキ、又は欧州特許出願公開第542669号、欧州特許出願公開第787730号、欧州特許出願公開第787731号及び国際公開第96/08537号に記載されたジケトピロールピロール(DPP)が挙げられ得る。
【0234】
用語「真珠層」は、遊色効果があってもなくてもよく、特にある種の軟体動物によりその殻の中で生産され、又は合成され、光学干渉による色の効果を有する任意の形態の着色された粒子を意味すると理解されるべきである。
【0235】
真珠層は、真珠層顔料例えば、酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、オキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、有機顔料で被覆されたチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスに基づく真珠層顔料から選択され得る。真珠層は、その表面に金属酸化物及び/又は有機染料の少なくとも2の連続層が重ねられたマイカ粒子でもまたあり得る。
【0236】
挙げられ得る真珠層の例は、酸化チタンで、酸化鉄で、天然の顔料で、又はオキシ塩化ビスマスで被覆された天然のマイカを含む。
【0237】
挙げられ得る市販の真珠層の中には、エンゲルハード社により販売されている真珠層Timica、Flamenco及びDuochrome(マイカをベースとする)、メルク社により販売されているTimiron真珠層、エッカート社により販売されているマイカベース上のPrestige真珠層及びSun Chemical社により販売されている合成マイカベース上のSunshine真珠層がある。
【0238】
真珠層は、より詳細には、黄色、ピンク、赤、ブロンズ、オレンジ、褐色、及び/又は銅の色又は光沢を有し得る。
【0239】
本発明の文脈において使用され得る真珠層の例として特に、金色の真珠層、特にエンゲルハード社によりブリリアントゴールド212G(Timica),ゴールド222C(Cloisonne),スパークルゴールド(Timica),ゴールド4504(Chromalite)及びモナークゴールド233X(Cloisonne)の名前で販売されているもの;ブロンズ真珠層、特にメルク社によりブロンズファイン(17384)(Colorona)及びブロンズ(17353)(Colorona)の名前で、及びエンゲルハード社によりスーパーブロンズ(Cloisonne)の名前で販売されているもの;オレンジ真珠層、特にエンゲルハード社によりオレンジ363C(Cloisonne)及びオレンジMCR101(Cosmica)の名前で、及びメルク社によりパッションオレンジ(Colorona)及びマットオレンジ(17449)(Microna)の名前で販売されているもの;褐色真珠層、特にエンゲルハード社によりNu−アンティーク銅340XB(Cloisonne)及びブラウンCL4509(Chromalite)の名前で販売されているもの;エンゲルハード社によりカッパー340A(Timica)の名前で販売されている銅色を有する真珠層、メルク社によりSienna fine(17386)(Colorona)の名前で販売されている赤色を有する真珠層;特にエンゲルハード社によりイエロー(4502)(Chromalite)の名前で販売されている黄色を有する真珠層;特にエンゲルハード社によりサンストーンG012(Gemtone)の名前で販売されているゴールド色を有する赤色の真珠層;エンゲルハード社によりタンオパールG005(Gemtone)の名前で販売されているピンクの真珠層;特にエンゲルハード社によりNuアンティークブロンズ240AB(Timica)の名前で販売されている黄金の光沢を有する黒色の真珠層;特にメルク社によりマットブルー(17433)(Microna)の名前で販売されている青色の真珠層、メルク社によりXirona Silverの名前で販売されている銀色の光沢を有する白色真珠層、及び特にメルク社によりインディアンサマー(Xirona)の名前で販売されているゴールド〜緑のピンクがかったオレンジ色の真珠層;及びそれらの混合物が挙げられ得る。
【0240】
本発明に従う化粧料組成物は特別な光学効果を有する少なくとも1の物質をもまた含み得る。
【0241】
この効果は、単純な慣用の色効果、即ち標準の染料、例えば単色の顔料により生み出される統合され及び安定化された効果とは異なる。
【0242】
本発明の目的のために、用語「安定化された」とは、観察の角度に関して、又は温度の変化に応答しての色の変化の効果を欠くことを意味する。
【0243】
例えば、この物質は、金属光沢、ゴニオクロマティックな着色剤、回折させる顔料、サーモクロマチックな剤、光学的な蛍光剤、及び繊維、特に干渉繊維を有する粒子から選択され得る。言うまでもなく、2つの効果の同時発現、又は本発明に従う新しい効果さえ、を与えるように、これらの種々の物資は併用され得る。
【0244】
本発明において使用され得る金属光沢を有する粒子は、特に:
少なくとも1の金属及び/又は少なくとも1の金属誘導体の粒子、
単一物質又は多物質の有機又は鉱物基材を含む粒子、該粒子は、少なくとも1の金属及び/又は少なくとも1の金属誘導体を含む金属光沢を有する少なくとも1の層で少なくとも部分的に被覆されている、及び
該粒子の混合物、
から選択される。
【0245】
該粒子中に存在し得る金属の中では、例えばAg、Au、Cu、Al、Ni、Sn、Mg、Cr、Mo、Ti、Zr、Pt、Va、Rb、W、Zn、Ge、Te及びSe、及びそれらの混合物又は合金が挙げられ得る。Ag、Au、Cu、Al、Zn、Ni、Mo及びCr、及びそれらの混合物又は合金(例えばブロンズ及び真鍮)が好ましい金属である。
【0246】
用語「金属誘導体」は、金属から誘導される化合物、特に酸化物、フッ化物、塩化物、及びスルフィドを意味することが意図される。
【0247】
挙げられ得るこれらの粒子の例は、アルミニウム粒子、例えばSiberline社によりStarbrite 1200 EAC(商標)の名前で販売されているもの、及びエッカート社によるMetalure(商標)を含む。
【0248】
銅の金属粉又は合金混合物、例えばラジウムブロンズ社により販売されている製品番号2844、金属顔料、例えばアルミニウム又はブロンズ、例えばエッカート社からRotosafe700の名前で販売されているもの、エッカート社からVisionaire Bright Silverの名前で販売されているシリカ被覆アルミニウム粒子、及び金属合金粒子、例えばエッカート社からVisionaire Bright Natural Goldの名前で販売されているシリカ被覆ブロンズ(銅及び亜鉛の合金)粉末が挙げられ得る。
【0249】
それらは、ガラス基材を含む粒子でもまたあり得、例えば日本板硝子社によりマイクログラスメタシャインの名前で販売されているものであり得る。
【0250】
ゴニオクロマティック着色剤は、例えば干渉多層構造及び液晶着色剤から選択され得る。
【0251】
本発明に従って製造される組成物において使用され得る対称干渉多層構造の例は、例えば以下の構造である:Al/SiO/Al/SiO/Al、この構造を有する顔料はデュポン・ドゥ・ヌムール社により販売されている;Cr/MgF/Al/MgF/Cr、この構造を有する顔料は、フレックス社によりChromaflairの名前で販売されている;MoS/SiO/Al/SiO/MoS;Fe/SiO/Al/SiO/Fe及びFe/SiO/Fe/SiO/Fe、これらの構造を有する顔料は、BASF社によりSicopearlの名前で販売されている、MoS/SiO/マイカ酸化物/SiO/MoS;Fe/SiO/マイカ酸化物/SiO/Fe;TiO/SiO/TiO及びTiO/Al/TiO;SnO/TiO/SiO/TiO/SnO;Fe/SiO/Fe;SnO/マイカ/TiO/SiO/TiO/マイカ/SnO,これらの構造を有する顔料はメルク社(ダルムシュタッド)によりXironaの名前で販売されている。例えばこれらの顔料はメルク社によりXirona Magicの名前で販売されているシリカ/酸化チタン/酸化スズ構造の顔料、メルク社によりXirona Indian Magicの名前で販売されているシリカ/褐色酸化鉄構造の顔料、及びメルク社によりXirona Carribean Blueの名前で販売されているシリカ/酸化チタン/マイカ/酸化スズ構造の顔料であり得る。資生堂製のInfinite Colors顔料もまた挙げられ得る。種々の被膜の厚さと性質に依存して、種々の効果が得られる。即ち、構造Fe/SiO/Al/SiO/Feでは、320〜350nmのSiO層の場合、色は緑〜ゴールドから赤〜灰色に変化する;380〜400nmのSiO層の場合、赤からゴールドに変化する;410〜420nmのSiO層の場合、紫から緑に変化する;430〜440nmのSiO層の場合、銅から赤に変化する。
【0252】
挙げられ得る重合体状の多層構造を有する顔料の例は、Color Glitterの名前で3M社により販売されているものを含む。
【0253】
使用され得る液晶のゴニオクロマティック粒子の例は、Chenix社により販売されているもの、及びWacker社によりHelicone(商標)HCの名前で販売されている製品をもまた含む。
【0254】
脂溶性染料は、例えばスーダンレッド、DCレッド17、DCグリーン6、β−カロテン、大豆油、スーダンブラウン、DCイエロ11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、及びキノリンイエローである。
【0255】
水溶性染料は、例えばビートルーツジュース又はメチレンブルーである。
【0256】
一つの実施態様に従うと本発明に従う組成物は、例えば有機染料、及び無機染料、例えば顔料及び真珠層、特別の光学効果を有する物質、及びそれらの混合物から選択された少なくとも1の染料を含み得る。
【0257】
別の実施態様に従うと、本発明に従う組成物は染料を含まない。
【0258】
フィラー
本発明に従う化粧料組成物は、有機又は鉱物の性質を有する少なくとも1のフィラーをもまた含み得る。
【0259】
本発明の目的のために、フィラーは染料を含まない。
【0260】
1以上のフィラーは、これらの性質、特に粘度、透明性及び半透明性がフィラーの添加により実質的に影響を受けないように、有利に本発明に従う化粧料組成物に添加され得る。
【0261】
用語「フィラー」は、組成物の媒体中に不溶の形態であり、かつ分散されている、任意の形態の無色又は白色の固体粒子を意味すると理解されるべきである。フィラーは鉱物又は有機の性質であって、組成物に濃度(body)又は剛性(rigidity)を与え、及び/又はメイクアップに柔らかさ、つや消し効果、及び均一性を与えることを可能にする。それらはフュームドシリカ粒子とは異なる。
【0262】
本発明に従う組成物において使用されるフィラーは、ラメラ、球状、又は球状(globular又はspherical)、ファイバーの形態、あるいはこれらの定義された形態の間の中間の任意の形態であってもよい。
【0263】
本発明に従うフィラーは、表面が被覆されていてもいなくてもよく、特にシリコーン、アミノ酸、フッ素化誘導体、又は組成物中におけるフィラーの分散及び混和性を促進する任意の他の物質で表面処理されていてもよい。
【0264】
本発明に従う組成物中で使用され得る鉱物フィラーの中では、タルク、マイカ、シリカ、トリメチルシロキシシリケート、カオリン、ベントン、沈殿炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ハイドロキシアパタイト、窒化ホウ素、中空シリカマイクロスフィア(Maprecos製シリカビーズ)、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、旭硝子社により販売されているSunsphareL−31及びSunsphare H−31;旭化成により販売されているChemicelen;シリカ及び二酸化チタンの複合体、例えば日本板硝子により販売されているTSGシリーズ、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
【0265】
本発明に従う組成物中で使用され得る有機フィラーの中では、ポリアミド粉末(Atochem製のNylon(商標)Orgasol)、ポリ−β−アラニン粉末及びポリエチレン粉末、ポリテトラフルオロエチレン粉末(テフロン(登録商標))、ラウロイル−L−リジン、澱粉、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、中空ポリマーマイクロスフィア、例えばExpancel(Nobel Industrie)、沈殿された炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、8〜22の炭素原子、好ましくは12〜18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導された金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、又はステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛又はミリスチン酸マグネシウム、ポリポア(商標)L200(Chemdal Corporation),シリコーン樹脂ミクロビーズ、(例えば東芝製Tospearl(商標)),ポリウレタン粉末、特にコポリマーを含む架橋されたポリウレタンの粉末、但し該コポリマーはトリメチロールヘキシルラクトンを含む、が挙げられ得る。特に、ヘキサメチレンジイソシアネト/トリメチロールヘキシルラクトンのポリマーであり得る。そのような粒子は、特にToshikiからプラスチックパウダーD−400(商標)又はプラスチックパウダーD−800(商標)の名前で市販されており、及びそれらの混合物である。
【0266】
本発明に従う化粧料組成物中にフィラーは、組成物の合計重量に対して0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜15重量%のフィラーが存在し得る。
【0267】
本発明に適するフィラーは、例えばその平均粒子サイズが、例えば100μm未満、特に1〜50μm、例えば4〜20μmのフィラーであり得る。
【0268】
添加剤
本発明に従う化粧料組成物は、フィルム形成性剤、及び適切であればフィルム形成助剤、ガム、半結晶性ポリマー、ゲル化剤、乳化剤、適切であれば共乳化剤、抗酸化剤、精油、保存剤、香料、化粧的活性剤、中和剤、保湿剤、殺菌剤、ビタミン例えばビタミンB3及びE及びそれらの誘導体、抗UV保護剤、及びそれらの混合物から選択され得る、考慮下の分野において通常使用される任意の添加剤をさらに含み得る。
【0269】
本発明に従う組成物において使用され得る化粧的に活性な剤として、保湿剤(ポリオール、例えばグリセロール)、ビタミン、(C,A,E,F,B又はPP)、基本的に脂肪族の酸、精油、セラミド、スフィンゴリピッド、脂溶性又はナノ粒子の形態におけるサンスクリーン、及び特別な皮膚処理活性剤(保護剤、抗微生物剤、及び抗しわ剤等)が挙げられ得る。これらの活性な剤は、組成物の合計重量に対して例えば、0〜20%、特に0.001〜15%の濃度で使用され得る。
【0270】
当業者は、これらの組成物に所望される化粧料的性質及び粘度の性質が添加により影響を受けないように、本発明に従う組成物中に存在する添加剤の性質及び量を日常の操作により調節することができる。
【0271】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う組成物は、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステルとして、ジリノレイルジオールダイマー/ジリノールダイマーコポリマー(すなわちINCI名:ジリノレイルダイマージリノールエートダイマー)を、及び、ポリアミド混合物として、安定化された水添C36二酸/エチレンジアミン縮合体(ステアリルアルコールでエステル化されている)(分子量:約4000)(Uniclear 100 VG(商標))、を含み得る。
【0272】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う組成物はジメチルシランで表面処理されている疎水性フュームドシリカ粒子(アエロジルR972(商標))をもまた含み得る。
【0273】
本発明の課題は、100000未満の平均分子量を有するポリアミドであって、a)少なくとも1のアミド官能基を含む、炭化水素をベースとする繰り返し単位を有するポリマー骨格を有し、b)場合によって官能化されていてもよいペンダント状脂肪鎖及び/又は少なくとも1の末端脂肪鎖であって、6〜120の炭素原子を含み、これらの炭化水素をベースとする単位に結合されている脂肪鎖を場合によって有していてもよいポリアミドの少なくとも1つを、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステルもしくはそのエステルの少なくとも1を含む少なくとも1の脂肪相を構造化するための剤として、化粧料組成物の製造のために使用する方法でもある。
【0274】
有利に、そのような組成物は約20℃において測定されて30g以下の硬度を有し得る。
【0275】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う使用において使用されるポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステルは前に定義された通りである。
【0276】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う使用において使用されるポリアミドは前に定義された通りである。
【0277】
一つの実施態様に従うと、本発明に従う化粧料組成物は、以下の工程、
a)ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとの少なくとも1のエステル、若しくはそのエステル及び少なくとも1のポリアミドの混合物を、特に他のタイプの化合物、例えばオイル及び/又はワックスの存在下で該ポリアミドの融点まで加熱すること、及び
b)適切であれば、他のタイプの成分、例えば粉末の物質、及び添加剤、例えばフュームドシリカ粒子を添加して、工程a)において得られた混合物の攪拌を続けて均一な組成物を得ること
からなる少なくとも1の工程を含む方法に従って製造され得る。
【0278】
本発明に従う組成物は、キャスト成形された形態、例えばスティック又は棒の形態で,加熱バッグ中のソフトペーストの形態、又は皿の形態であり得る。
【0279】
例えば、キャストファンデーション、キャストメイクアップルージュ、又はアイシャドウ、特に着色されたもの、口紅、リップグロス、又はコンシーラー製品を構成し得る。
【0280】
本発明に従う組成物は、特に口唇のためのメイクアップ及び/又はケア組成物、特に口紅、リップバーム、又はリップグロスの形態であり得る。
【0281】
前に示されたように、本発明に従う化粧料組成物は、有利に透明性又は半透明性を有する。
【0282】
本発明の目的のために、この透明性及び半透明性は、所定の厚さの組成物の被覆が可視光の一部が通過することを許すことを意味する。
【0283】
もし可視光のこの部分が散乱されると、該組成物は半透明組成物であると定義され、一方、散乱されないと、該組成物は透明組成物であると定義される。
【0284】
本発明は、下に実施例により説明される。これらの実施例は本発明をいかなる方法においても制限しない。
【0285】
実施例1
口唇のための「グロス」タイプのメイクアップ製品が製造され、その組成は以下の通りである:

【0286】
操作は以下の通りである。
【0287】
ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル(ジリノレイルジオールダイマー/ジリノールダイマーコポリマー)、ポリアミド(Uniclear 100)、オイル、脂肪物質及び保存剤がポリアミドの融点、すなわち約105℃において一緒に混合される。
【0288】
混合物が均一になり、ポリアミドが完全に溶融されたら、レイネリブレンダーで100〜105℃の温度を維持しながら香料及びフュームドシリカ粒子がゆっくり添加される。
【0289】
混合物は均一化が完了し、半透明な混合物が得られるまで攪拌される。
【0290】
より高い透明性のために、この混合は真空下、レイネリ混合に付されて、完成された製品中に存在し得る空気の泡を除去してもよい。
【0291】
組成物は次に型に注がれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン物質をメイクアップする及び/又はケアするための化粧料組成物であって、
ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルの少なくとも1つを
100000未満の平均分子量を有するポリアミドであって、a)少なくとも1のアミド官能基を含む、炭化水素をベースとする繰り返し単位を有するポリマー骨格を有し、b)場合によって官能化されていてもよいペンダント状脂肪鎖及び/又は少なくとも1の末端脂肪鎖であって、6〜120の炭素原子を含み、上記の炭化水素をベースとする単位に結合されている脂肪鎖を場合によって有していてもよいポリアミドの少なくとも1つ
と組み合わせて含む化粧料組成物。
【請求項2】
前記組成物がフュームドシリカ粒子をもまた含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、約20℃において測定されて約30g以下の硬度を有する、請求項1又は2のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項4】
前記エステルが、約 2000〜約25000g/molの範囲の分子量を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
脂肪酸がC〜C34の不飽和脂肪酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
ポリオールがジオールである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記エステルが、下記の一般式(I),(II)又は(IV)のエステルから選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物、
−OCO−R(−COO−R−OCO−R−COO−R (I)
ここで、
CORCOは脂肪族二酸ダイマーの残基を表す、
OROは脂肪族アルコールダイマーの残基を表す、
ORは、炭化水素をベースとするモノアルコール残基を表す、かつ
nは1〜15の範囲の整数である、又は


ここで、nは1〜15の範囲の整数である、
COR’COは、脂肪族二酸ダイマーの残基を表す、
OR’Oは、下記の一般式(III)のジグリセリル残基を表す、



ここで
R’はHを表すか、又はOR’は脂肪族酸残基を表す、又はこの混合である、
HO−R”−(−OCO−R”−COO−R”−)−OH (IV)
ここで
OR”Oは、ダイマージリノール酸の水素化により得られるジオールダイマーの残基を表す、
COR”COは、脂肪族二酸ダイマーの残基を表す、かつ
hは、1〜9の範囲の整数を表す。
【請求項8】
前記エステルが、以下のINCI名を有するエステル、すなわちポリグリセリル−2イソステアレート/ダイマージリノールエートコポリマー、ビス−ベヘニル/イソステアリル/フィトステリルダイマージリノレイルダイマージリノールエート、ダイマージリノレイル ダイマージリノールエート、及びそれらの混合物から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステル若しくはそのエステルが、組成物の合計重量に対して約1重量%〜約95重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記ポリアミドの脂肪鎖が、アミド単位及び脂肪鎖の合計の数の40%〜98%を表す、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
ポリアミドが下記一般式(V)であるところの、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物、



ここで
nは、エステル基の数がエステル基及びアミド基の合計の数の10%〜50%であるようなアミド単位の全体の数を表す;
各記号Rは、少なくとも4の炭素原子を含むアルキル又はアルケニル基を独立して表す;
各記号Rは、C〜C42の炭化水素をベースとする基を独立して表す、但し基Rの50%はC30〜C42の炭化水素をベースとする基を表す;
各記号Rは、少なくとも2の炭素原子、及び水素原子を含む、場合によって1以上の酸素又は窒素原子を含んでいてもよい有機基を独立して表す;
各記号Rは、水素原子、C〜C10のアルキル基、又は、R及びRの両方がそれに結合されているところの窒素原子がR−N−Rにより定義される複素環構造の一部を形成するように、Rへ又は別のRへの直接結合を独立して表し、Rの少なくとも50%は水素原子を表す。
【請求項12】
ポリアミドが、組成物の合計重量に対して約0.01重量%〜約20重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物が、口唇のメイクアップ及び/又はケア組成物である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
100000未満の平均分子量を有するポリアミドであって、a)少なくとも1のアミド官能基を含む、炭化水素をベースとする繰り返し単位を有するポリマー骨格を有し、b)場合によって官能化されていてもよいペンダント状脂肪鎖及び/又は少なくとも1の末端脂肪鎖であって、6〜120の炭素原子を含み、上記炭化水素をベースとする単位に結合されている脂肪鎖を場合によって有していてもよいポリアミドの少なくとも1つを、ポリオールと脂肪族二酸ダイマーとのエステルもしくはそのエステルの少なくとも1を構造化するための剤として、化粧料組成物の製造のために使用する方法。
【請求項15】
ケラチン物質の少なくとも一部に請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物を施与することからなる少なくとも1の工程を含む、ケラチン物質をメイクアップする及び/又はケアするための化粧方法。

【公開番号】特開2007−217414(P2007−217414A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−34922(P2007−34922)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
【Fターム(参考)】