説明

ポリマー−薬物コンジュゲートの酸性塩形態及びアルコキシル化方法

数ある態様のなかでも特に、本明細書には、水溶性ポリマー−薬物コンジュゲートの混合酸性塩が、関連するその作製及び使用方法と共に提供される。混合酸性塩は安定に形成され、対応する主に純粋な酸性塩又は遊離塩基の形態であるポリマー−薬物コンジュゲートと比べて加水分解に対する抵抗性がより高いものと思われる。混合酸性塩は再現性のある形で調製及び回収され、非混合酸性塩形態の水溶性ポリマー−薬物コンジュゲートを上回る意外な利点を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性ポリマー−活性薬剤コンジュゲートの混合塩を含む組成物であって、前記コンジュゲートにおける前記活性薬剤が少なくとも1つの塩基性アミン基を有し、さらに前記活性薬剤中の各アミン基について、前記アミン基はプロトン化されているか、又はプロトン化されていないかのいずれかであり、任意の所与のプロトン化アミン基は無機酸又はトリフルオロ酢酸(TFA)の酸性塩形態である、組成物。
【請求項2】
前記無機酸が、ハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、及び亜硝酸から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記無機酸がハロゲン化水素酸である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記無機酸が塩酸である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記水溶性ポリマーが直鎖状であるか、又はマルチアーム型である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記水溶性ポリマーがポリ(アルキレングリコール)又はそのコポリマー若しくはターポリマーである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記水溶性ポリマーがポリ(エチレングリコール)である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記活性薬剤が、小分子薬物、ペプチド、及びタンパク質から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記活性薬剤がカンプトテシンである、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記水溶性ポリマー−活性薬剤コンジュゲートが構造(I):
【化1】


に対応し、及びnは約20〜約500の範囲の整数である、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
TFA塩としてプロトン化されている活性薬剤アミノ基のモルパーセントが、無機酸塩としてプロトン化されている活性薬剤アミノ基のモルパーセント及び遊離塩基形態の活性薬剤アミノ基のモルパーセントの各々より高い、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
活性薬剤アミノ基の少なくとも25モルパーセントがTFA塩としてプロトン化されている、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
活性薬剤アミノ基の35〜65モルパーセントがTFA塩としてプロトン化されている、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記活性薬剤アミノ基の約25〜40モルパーセントがHCl塩としてプロトン化されており、及び前記活性薬剤アミノ基の約5〜35モルパーセントが非プロトン化型(すなわち遊離塩基として)である、請求項4〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
以下の構造:
【化2】


のトリフルオロ酢酸/塩酸混合塩であって、式中nが40〜約500の範囲の整数である、トリフルオロ酢酸/塩酸混合塩。
【請求項16】
構造(I)におけるアミノ基の一部分が非プロトン化型である、請求項15に記載のトリフルオロ酢酸/塩酸混合塩。
【請求項17】
水溶性ポリマー−活性薬剤コンジュゲートの混合塩の調製方法であって、
(i)保護された形態のアミン含有活性薬剤の無機酸塩をトリフルオロ酢酸(TFA)で処理することにより脱保護して、脱保護された無機酸/TFA混合塩を形成するステップと、
(ii)ステップ(i)の前記脱保護された無機酸/TFA混合塩を塩基の存在下で水溶性ポリマー試薬とカップリングして、ポリマー−活性薬剤コンジュゲートを形成するステップと、
(iii)前記ポリマー−活性薬剤コンジュゲートを回収するステップであって、前記ポリマー−活性薬剤コンジュゲートが、遊離塩基と無機酸塩とTFA塩形態との組み合わせで存在する前記1つ又は複数のアミノ基を有することにより特徴付けられるステップと、
を含む方法。
【請求項18】
ステップ(i)における前記酸性塩がハロゲン化水素酸塩である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ハロゲン化水素酸がHClである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記水溶性ポリマーがポリエチレングリコールである、請求項17〜19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記試薬が活性化ポリエチレングリコールエステルである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ポリエチレングリコール試薬が、3本以上のポリマーアームを有する分枝状試薬である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ポリマー−活性薬剤コンジュゲートにおける前記アミノ基が第二級又は第三級アミノ基である、請求項17〜122のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記アミノ基が第三級アミノ基である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記塩基がアミンである、請求項17〜24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記塩基が、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジンから選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記活性薬剤が、小分子、ペプチド及びタンパク質から選択される、請求項17〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記活性薬剤が小分子である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ステップ(i)で形成された前記脱保護された酸性塩における無機酸とTFAとの相対モル量を決定するステップをさらに含む、17〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
ステップ(ii)における塩基の量が1.00〜2.00(モルTFA+モル酸)の範囲である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記活性薬剤がカンプトテシンである、請求項17〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記カンプトテシンが、カンプトテシン、イリノテカン、SN−38から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記保護された形態のアミン含有活性薬剤がt−boc−グリシンイリノテカンである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
水溶性ポリマー−活性薬剤コンジュゲートの混合塩の調製方法であって、
(i)トリフルオロ酢酸(TFA)で処理することによりt−Bocグリシン−イリノテカン.HClを脱保護して、脱保護したグリシン−イリノテカンHClを形成するステップと、
(ii)塩基の存在下、コンジュゲートの4アーム−ペンタエリスリトリル−ポリエチレングリコール−カルボキシメチルグリシン−イリノテカンを形成するのに有効な条件下で、前記脱保護したグリシン−イリノテカンHClを4アーム−ペンタエリスリトリル−ポリエチレングリコール−カルボキシメチルスクシンイミドとカップリングするステップと、
(iii)ステップ(ii)からの前記コンジュゲートを回収するステップであって、前記コンジュゲートが、遊離塩基、HCl、及びTFA塩形態の組み合わせのアミノ基を含む混合塩である、ステップと、
を含む方法。
【請求項35】
ステップ(iii)からの前記コンジュゲートを精製するステップをさらに含む、請求項17〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記精製するステップが、前記コンジュゲートを再結晶させて再結晶コンジュゲートを形成することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記再結晶生成物もまた、遊離塩基、HCl、及びTFA塩形態の組み合わせのアミノ基を含む混合酸性塩である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
バッチ間の一貫性における違いが約15パーセント以下である無機酸付加塩とトリフルオロ酢酸塩と遊離塩基との相対モル量を有する混合塩を再現性のある形で提供するのに有効な、請求項17〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
バッチ間の一貫性における違いが約15パーセント以下である無機酸付加塩とトリフルオロ酢酸塩と遊離塩基との相対モル量を有する、請求項17〜37のいずれか一項に記載の方法により再現性のある形で調製される混合塩。
【請求項40】
哺乳動物対象に対して混合塩組成物を、それを必要とする対象に送達する方法であって、請求項10に記載の混合塩の治療有効量を前記哺乳動物対象に投与するステップを含む方法。
【請求項41】
前記投与するステップが、前記混合酸性塩を非経口的に投与することを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
哺乳動物対象における癌の治療方法であって、
請求項9〜16のいずれか一項に記載の混合塩の治療有効量を、1つ又は複数の癌性固形腫瘍を有すると診断された対象に、前記対象において固形腫瘍成長の阻害を生じさせるのに有効な期間にわたり投与するステップ
を含む方法。
【請求項43】
前記癌性固形腫瘍型が、結腸直腸癌、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌及び非小細胞肺癌からなる群から選択される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
カンプトテシンによる治療に応答性である病態についての哺乳動物対象の治療方法であって、請求項9に記載の混合塩の治療有効量を前記対象に投与するステップを含む方法。
【請求項45】
癌治療用医薬品を製造するための、請求項9、10、又は15のいずれか一項に記載の混合塩の使用。
【請求項46】
(i)請求項1〜16、又は39のいずれか一項に記載の混合塩、又は請求項17〜38のいずれか一項に記載の方法により調製される混合塩と、(ii)乳酸緩衝液とを、凍結乾燥形態で含む、薬学的に許容可能な組成物。
【請求項47】
再構成時に約3.5のpHを有する、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
(i)請求項10に記載の混合塩と、(ii)乳酸緩衝液とを、使い捨てバイアルに収容されて凍結乾燥形態で含む、薬学的に許容可能な無菌組成物。
【請求項49】
前記バイアルに収容される混合塩の量が、100mg用量のイリノテカン当量である、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
5%w/wデキストロース溶液に溶解され、且つ1つ又は複数の型の癌性固形腫瘍を治療するため静脈内注入により投与される請求項48又は49に記載の組成物の使用。
【請求項51】
予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーを好適な溶媒中でアルコキシル化してアルコキシル化ポリマー材料を形成するステップであって、前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーが、300ダルトン超の既知の定義された重量平均分子量を有するステップを含む方法。
【請求項52】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーが500ダルトン超の既知の定義された重量平均分子量を有する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマー及び前記アルコキシル化ポリマー生成物の双方が前記好適な溶媒に対して可溶性である、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーが、(a)300ダルトン未満の分子量を有する前躯分子をアルコキシル化して、アルコキシル化可能なオリゴマーを含む反応混合物を形成することと、(b)前記反応混合物から前記アルコキシル化可能なオリゴマーを分離することとにより調製される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記アルコキシル化がアルコキシル化剤としてエチレンオキシドを利用する、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記前躯分子が、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロール、ヘキサグリセロール、マンニトール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエルシトール(dipentaerthitol)、及びトリペンタエリスリトールからなる群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマー及び前記アルコキシル化ポリマー生成物の双方が、各々、1〜8個の第一級ヒドロキシル基を有する、請求項51に記載の方法。
【請求項58】
1〜8個の第一級ヒドロキシル基の各々がアルコキシル化反応の結果である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマー及び前記アルコキシル化ポリマー生成物のいずれも前記前躯分子のヒドロキシル基を有しない、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマー及び前記アルコキシル化ポリマー生成物の双方が、各々、分枝状構造を有する、請求項51に記載の方法。
【請求項61】
前記分枝状構造が4〜8本のアームの分枝状構造である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記分枝状構造が4本のアームの分枝状構造である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記分枝状構造が5本のアームの分枝状構造である、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記分枝状構造が6本のアームの分枝状構造である、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
前記分枝状構造が8本のアームの分枝状構造である、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーが以下の構造:
【化3】


を有し、式中、前記構造中のnの平均値が2〜50である、請求項51に記載の方法。
【請求項67】
前記アルコキシル化ポリマー材料が以下の構造:
【化4】


を有し、式中、前記構造中のあらゆる場合のnの平均値が10〜1000である、請求項51に記載の方法。
【請求項68】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーが以下の構造:
【化5】


を有し、式中、前記構造中のあらゆる場合のnの値の平均値が2〜35である、請求項51に記載の方法。
【請求項69】
前記アルコキシル化ポリマー材料が以下の構造:
【化6】


を有し、式中、前記構造中のあらゆる場合のnの値の平均値が10〜750である、請求項51に記載の方法。
【請求項70】
前記予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーが以下の構造:
【化7】


を有し、式中、前記構造中のあらゆる場合のnの値の平均値が2〜35である、請求項51に記載の方法。
【請求項71】
前記アルコキシル化ポリマー材料が以下の構造:
【化8】


を有し、式中、前記構造中のあらゆる場合のnの値の平均値が10〜600である、請求項1に記載の方法。
【請求項72】
前記構造中のあらゆる場合のnの値の平均値が50〜400である、請求項67、69及び71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記構造中のあらゆる場合のnの値の平均値が50〜300である、請求項67、69及び71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
全てのnの値が互いに3標準偏差内である、請求項66〜73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
全てのnの値が互いに2標準偏差内である、請求項66〜73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
全てのnの値が互いに1標準偏差内である、請求項66〜73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記好適な溶媒が、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、トルエン、ベンゼン、キシレン、メシチレン、テトラクロロエチレン、アニソール、及び前述のものの混合物からなる群から選択される有機溶媒を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項78】
前記好適な溶媒が、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラヒドロフラン(THF)、及び前述のものの混合物からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項79】
前記好適な溶媒が、エトキシル化後に前記溶媒が反応混合物の25wt%超及び75wt%未満を構成する分量で使用されるトルエンである、請求項51に記載の方法。
【請求項80】
前記アルコキシル化するステップがアルコキシル化条件下で実施され、前記アルコキシル化条件が強塩基の存在を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項81】
前記強塩基が1つ又は複数のアルカリ金属からなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記強塩基が、金属カリウム、金属ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、及び水酸化物からなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記水酸化物が、NaOH、KOH及びそれらの混合物である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記強塩基がナトリウム−カリウム合金である、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記強塩基が予め分離されたアルコキシル化可能なオリゴマーのアルコキシドである、請求項80に記載の方法。
【請求項86】
前記強塩基が触媒量で存在する、請求項80に記載の方法。
【請求項87】
前記触媒量が全反応混合物の重量を基準として0.001〜10.0重量パーセントの強塩基である、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記触媒量が全反応混合物の重量を基準として0.01〜約6.0重量パーセントの強塩基である、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記アルコキシル化するステップがアルコキシル化条件下で実施され、存在する水の量が20ppm未満である、請求項51に記載の方法。
【請求項90】
前記アルコキシル化するステップがアルコキシル化条件下で実施され、存在する水の量が14ppm未満である、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記アルコキシル化するステップがアルコキシル化条件下で実施され、存在する水の量が8ppm未満である、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記アルコキシル化するステップが80℃〜140℃の温度で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項93】
請求項51〜92のいずれか一項に記載の方法により調製された前記アルコキシル化ポリマー生成物を含む組成物。
【請求項94】
前記アルコキシル化ポリマー生成物の純度が92wt%超であり、高分子量不純物とジオールとの合計含有量が8wt%未満である、請求項92に記載の組成物。
【請求項95】
前記純度が98wt%超であり、及び高分子量不純物とジオールとの合計含有量が2wt%未満である、請求項94に記載の組成物。
【請求項96】
前記アルコキシル化ポリマー材料を、反応基を有するように修飾するステップであって、それにより水溶性ポリマー試薬を形成するステップをさらに含む、請求項50〜92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
前記水溶性ポリマー試薬が以下の構造:
【化9】


を有し、式中、各nが約40〜約500である、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
請求項17〜33のいずれか一項に記載の方法により得ることが可能な混合塩を含む組成物。
【請求項99】
前記水溶性ポリマー試薬が、請求項96又は97に記載の方法から得ることができる、請求項98に記載の混合塩組成物。
【請求項100】
4アームポリマーコンジュゲートの混合塩を含む組成物であって、前記組成物中の前記4アームコンジュゲートの少なくとも90%が:
(i)式、
C−[CH−O−(CHCHO)−CH−C(O)−Term]
により包含される構造を有し、式中、
nは、いずれの場合も、5〜150(例えば約113)の値を有する整数であり、及び
Termは、いずれの場合も、−OH、−OCH
【化10】


、−NH−CH−C(O)−OH、−NH−CH−C(O)−OCH
【化11】


及び−NH−CH−C(O)−O−Irino(「GLY−Irino」)(式中、Irinoはイリノテカンの残基である)からなる群から選択され;及び
(ii)前記組成物中の前記4アームコンジュゲートの少なくとも90%における各Termについて、その少なくとも90%が−NH−CH−C(O)−O−Irinoであり、
及びさらに、前記組成物中の前記4アームコンジュゲートの少なくとも90%における各Irino中の各アミノ基について、各アミノ基はプロトン化されているか、又はプロトン化されていないかのいずれかであり、任意の所与のプロトン化アミノ基が無機酸又はトリフルオロ酢酸の酸性塩形態である、組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−511539(P2013−511539A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540064(P2012−540064)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/057289
【国際公開番号】WO2011/063156
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(500138043)ネクター セラピューティックス (32)
【Fターム(参考)】