ポンプ付きチューブ容器
【課題】チューブ容器体Aの頂部に、シリンダB1内から突出したステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着した作動部材B2を上下動させることでチューブ容器体A内の液を吸い上げて吐出ヘッド33の吐出口40より吐出するポンプBを備えたポンプ付きチューブ容器であって、極力部材数を減らすことができ、また、チューブ容器体からのポンプの突出幅を小さくでき、更に、収容液の減少時にチューブ容器体の頂部の変形が生じることがなく、それに伴って、チューブ容器体とポンプとの連結部分のシール性が劣化するという不都合を生じることもない優れたポンプ付きチューブ容器を提案する。
【解決手段】チューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着した。
【解決手段】チューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポンプ付きチューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
チューブ容器体にポンプを装着したチューブ容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
上記チューブ容器は、一端が一体的に接合されることで、その一端部が封止されて形成され、他端部に口頸部を起立した容器本体と、容器本体の口頸部に螺着したキャップにより、シリンダを容器本体内に垂下した状態で、且つ上端にスパウトを上下動可能に突出した状態で固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3290301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した如く従来のポンプ付チューブ容器は、ポンプを容器本体に対して螺着することで固定しており、そのための螺筒等の部材数が多くなり、また、螺筒の螺着によるポンプの装着のためどうしてもチューブ容器体上方に突出する部分が口頸部を含めて大きくなる傾向がある。
【0006】
この点を考慮して本発明者はポンプをチューブ容器に螺筒を使用しないで取り付ける方法を研究したが、チューブ容器体は収容液の減少により変形する如く可撓性を備えているのが一般的であるため、収容液が減少するとその頂部にも変形が生じる虞があった。頂部に変形が生じるとポンプとチューブ容器体の連結部位をシールしていてもそのシール性に劣化が生じる虞があり好ましくない。
【0007】
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、極力部材数を減らすことができ、また、チューブ容器体からのポンプの突出幅を小さくでき、更に、収容液の減少時にチューブ容器体の頂部の変形が生じることがなく、それに伴って、チューブ容器体とポンプとの連結部分のシール性が劣化するという不都合を生じることもない優れたポンプ付きチューブ容器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、下端部を扁平状に閉塞したチューブ容器体Aと、該チューブ容器体A頂部に設けるとともに、シリンダB1内から突出したステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着した作動部材B2を上下動させることでチューブ容器体A内の液を吸い上げて吐出ヘッド33の吐出口40より吐出する如く構成したポンプBとを備えてなるポンプ付きチューブ容器であって、チューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着した。
【0009】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、チューブ容器体Aの頂部に少なくとも一対の変形防止筒を立設することで、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止する変形防止手段を設けた。
【0010】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、シリンダB1の上端部に嵌着したリングキャップB3を設け、リングキャップB3のシリンダB1外面に嵌合させた外筒52と、外筒52からフランジ部53を介して垂設した垂下筒54とを、連結用の筒部14の内外面に液密に且つ凹凸係合手段を介して嵌合させた。
【0011】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した互いに同心円をなす複数の変形防止筒で構成した。
【0012】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した外部変形防止筒16と、リングキャップB3の外筒52から延設したフランジ部53の外周縁部に起立するとともに、外部変形防止筒16の内面に嵌着した内部変形防止筒58とである。
【0013】
第6の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第4の手段又は第5の手段のいずれかの手段に於いて、外部変形防止筒16をオーバーキャップCの嵌合筒18と併用した。
【発明の効果】
【0014】
本発明ではチューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着したので、極力部材数を減らすことができ、また、連結用の筒部14は螺筒に比べて高さを低くても充分な連結機能を発揮でき、チューブ容器体AからのポンプBの突出幅を小さくできる利点がある。しかも連結用の筒部14とシリンダB1との嵌着によりチューブ容器体A頂部の強度を増加することができ、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止することができる。また、構造も簡易化できるため製造も容易である。
【0015】
チューブ容器体Aの頂部に少なくとも一対の変形防止筒を立設することで、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止する変形防止手段を設けた場合には、収容液の減少時にチューブ容器体の頂部が変形することを更に確実に防止することができ、それに伴って、チューブ容器体AとポンプBとの連結部分のシール性が劣化するという不都合を生じることも確実に防止できる。
【0016】
シリンダB1の上端部に嵌着したリングキャップB3を設け、リングキャップB3のシリンダB1外面に嵌合させた外筒52と、外筒52からフランジ部53を介して垂設した垂下筒54とを、連結用の筒部14の内外面に液密に且つ凹凸係合手段を介して嵌合させた場合には、外筒52と垂下筒54との二重るシールが可能であり、よりシール性の向上を図ることができる。また、リングキャップB3自体がチューブ容器体Aの変形防止にも寄与するため、その点からもシール性の向上を図ることができる。
【0017】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した互いに同心円をなす複数の変形防止筒で構成した場合には、チューブ容器体Aと一体に形成することができるため製造が容易となる。
【0018】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した外部変形防止筒16と、リングキャップB3の外筒52から延設したフランジ部53の外周縁部に起立するとともに、外部変形防止筒16の内面に嵌着した内部変形防止筒58とである場合には、より効果の大きい変形防止効果を得られる。
【0019】
外部変形防止筒16をオーバーキャップCの嵌合筒18と併用した場合には、変形防止効果に加えて、各変形防止筒を効率よく他の作用に応用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ポンプ付きチューブ容器の要部縦断面図である。(実施例1)
【図2】チューブ容器体の要部縦断面図である。(実施例1)
【図3】シリンダに作動部材の一部を嵌合させた状態の縦断面図である。(実施例1)
【図4】リングキャップの半断面図である。(実施例1)
【図5】リングキャップの平面図である。(実施例1)
【図6】シリンダに作動部材の一部を嵌合させた状態の縦断面図である。(実施例1)
【図7】ポンプ付きチューブ容器の要部縦断面図である。(実施例2)
【図8】チューブ容器体の要部縦断面図である。(実施例2)
【図9】リングキャップの半断面図である。(実施例2)
【図10】リングキャップの平面図である。(実施例2)
【図11】シリンダに作動部材の一部を嵌合させた状態の縦断面図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の形態を図面を参照して説明する。
【0022】
図1はポンプ付きチューブ容器1の一例を示す。ポンプ付きチューブ容器1は、チューブ容器体Aと、ポンプBと、オーバーキャップCとを備えている。
【0023】
チューブ容器体Aは合成樹脂等により形成されたもので、図2に示す如く、周壁部10の上端縁より頂壁部11を延設し、頂壁部11の中央部に窓孔12を穿設している。窓孔12の周縁には、内周下部に係止段部13を周設した連結用の筒部14を起立し、また、連結用の筒部14より外方の頂壁部11上面から内部変形防止筒15と外部変形防止筒16とを所定間隔をあけて立設している。内部変形防止筒15は吐出ヘッド33の案内筒17を兼ね、また、外部変形防止筒16はオーバーキャップCの嵌合筒18を兼ねている。尚、周壁部10の下端は内容物を充填後扁平に閉塞する。また、変形防止筒は内部及び外部の一対を設けた場合に限らず同心円状に三カ所以上設けも良い。
【0024】
ポンプBは合成樹脂等により形成されたもので、シリンダB1と、作動部材B2と、リングキャップB3とを備えている。
【0025】
シリンダB1は、上下端開口の筒状をなし、筒壁の上部外周に、図3に示す如く、下向き段部20を形成している。また、内部下端部には吸込み弁21を設けている。吸込み弁21は、内部下部に上下動可能に収納したポペット弁体22と、内部底面の吸込み弁座23とで構成している。ポペット弁体22は下部が大径で、上部が小径の棒状をなし、大径部分の外周下部に周方向複数突設した係止リブ24を、シリンダB1の筒壁内周下部に周方向複数突設した支持リブ25間に位置させ、上部を作動部材B2の後述するピストンロッド内に上下摺動可能に嵌合させている。そして、各支持リブ25の上面と作動部材B2の下面とに介在させたコイルスプリングsの下面に各係止リブ24が当接する位置から、下面が吸込み弁座23に圧接する位置までの上下動が可能に装着されており、作動部材B2が下降する際には押し下げられ、作動部材B2が上昇する際には引き上げられる如く構成している。
【0026】
作動部材B2は、シリンダB1内周を液密摺動可能に嵌合させた環状ピストン30をピストンロッド31の下部外周に所定幅の上下動が可能に嵌合させ、ピストンロッド31の上端部をステム32内下部に嵌着し、ステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着しており、コイルスプリングsにより常時上方に付勢させ、上下動可能に装着している。また、ピストンロッド31の外周に設けた吐出弁座34と環状ピストン30とで吐出弁35を形成している。更に、吐出ヘッド33は、ステム32の上端に嵌着した縦筒36を頂壁37の裏面より垂設するとともに、頂壁37の周縁部より周壁38の垂設し、また、縦筒36の上部に基端を連通させたノズル39の先端を周壁38を貫通して前方へ突出し、その先端に吐出口40を開口して構成している。
【0027】
リングキャップB3は、図4及び図5に示す如く、内筒50の上端縁より外方へ延設したフランジ51を介して外筒52を垂設し、外筒52の上下中間部よりフランジ部53を介して垂下筒54を垂設している。また、フランジ51にはリングキャップB3の嵌着を容易ならしめることを一つの目的とした透孔55を穿設しており、外筒52の内周下部にはシリンダB1の下向き段部20に係合する係合突条56を突周設するとともに、外筒52の外周下端部にはチューブ容器体Aの係止段部13に係合する係合突条57を突周設している。
【0028】
そして、図6に示す如く、シリンダB1内にポペット弁体22、コイルスプリングs、環状ピストン30、ピストンロッド31、ステム32を装着した状態で、シリンダB1の上端にリングキャップB3を嵌着したものを組み立て、これをチューブ容器体Aの上方より嵌着させる。リングキャップB3のシリンダB1への嵌着の際には外筒52内面の係合突条56がシリンダB1の下向き段部20に係合して上方への抜け出しを防止している。また、内筒50下面に環状ピストン30の外周上面が当接係止して作動部材B2の上限を定めている。次いでステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着し、オーバーキャップCを装着して、図1に示す如く、チューブ容器体Aにポンプを装着した最終形態とする。
【0029】
上記の如く構成したポンプ付きチューブ容器1を使用する場合について説明する。図1の状態からオーバーキャップCを外し吐出ヘッド33を押圧して作動部材B2を押し下げると、ポペット弁体22が下降して吸込み弁21が閉じ、シリンダB1内が加圧され、加圧液により環状ピストン30をピストンロッド31に対して相対的に上昇させて吐出弁35を開き、加圧液はピストンロッド31の透孔からピストンロッド31内、ステム32内を通り吐出口40を介して外部へ吐出される。次いで、吐出ヘッド33の押圧を解除すると、コイルスプリングsの作用で作動部材B2は上昇し、それに伴い環状ピストン30が相対的に下降して吐出弁35が閉じ、ピストンロッド31によりポペット弁体22が引上げられて吸込み弁21が開くとともに、シリンダB1内が負圧化してチューブ容器体A内の液がシリンダB1内に導入される。シリンダB1内への液の導入に伴ってチューブ容器体Aは減容する如くその周壁部10形態を変形する。
【0030】
図7は他の例を示し、本例に於けるチューブ容器体Aは、図8に示す如く、周壁部10の上端縁より頂壁部11を延設し、頂壁部11の中央部に窓孔12を穿設している。窓孔12の周縁には、内周下部に係止段部13を周設した連結用の筒部14を起立し、また、連結用の筒部14より外方の頂壁部11上面からはオーバーキャップCの嵌合筒18を兼ねる外部変形防止筒16を立設している。尚、周壁部10の下端は内容物を充填後扁平に閉塞する。
【0031】
また、本例に於けるリングキャップB3は、図9及び図10に示す如く、内筒50の上端縁より外方へ延設したフランジ51を介して外筒52を垂設し、外筒52の上下中間部よりフランジ部53を延設し、フランジ部53の中間部下面から垂下筒54を垂設するとともに、フランジ部53の外周縁に内周下部を連結した内部変形防止筒58を立設している。内部変形防止筒58は外部変形防止筒16の内面に嵌着させて、両者でチューブ容器体Aの頂部の変形を防止する役割を果たす。この場合リングキャップB3も同様の役割に寄与する。また、フランジ51にはリングキャップB3の嵌着を容易ならしめることを一つの目的とした透孔55を穿設しており、外筒52の内周下部にはシリンダB1の下向き段部20に係合する係合突条56を突周設するとともに、外筒52の外周下端部にはチューブ容器体Aの係止段部13に係合する係合突条57を突周設している。
【0032】
この場合も、図11に示す如く、シリンダB1内にポペット弁体22、コイルスプリングs、環状ピストン30、ピストンロッド31、ステム32を装着した状態で、シリンダB1の上端にリングリングキャップB3を嵌着したものを組み立て、これをチューブ容器体Aの上方より嵌着させる。次いでステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着し、オーバーキャップCを嵌着して、図7に示す如く、チューブ容器体AにポンプBを装着した最終形態とする。その他の構成は図1の場合と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。また、作用に関しても実質的に同様である。
【符号の説明】
【0033】
1…ポンプ付きチューブ容器
A…チューブ容器体
10…胴部部,11…頂壁部,12…窓孔,13…係止段部,14…連結用の筒部,
15…内部変形防止筒,16…外部変形防止筒,17…案内筒,18…嵌合筒
B…ポンプ
B1…シリンダ
20…下向き段部,21…吸込み弁,22…ポペット弁体,23…吸込み弁座,
24…係止リブ,25…支持リブ,s…コイルスプリング
B2…作動部材
30…環状ピストン,31…ピストンロッド,32…ステム,33…吐出ヘッド,
34…吐出弁座,35…吐出弁,36…縦筒,37…頂壁,38…周壁,39…ノズル,
40…吐出口
B3…リングキャップ
50…内筒,51…フランジ,52…外筒,53…フランジ部,54…垂下筒,55…透孔,
56…係合突条,57…係合突条,58…内部変形防止筒
C…オーバーキャップ
【技術分野】
【0001】
本発明はポンプ付きチューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
チューブ容器体にポンプを装着したチューブ容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
上記チューブ容器は、一端が一体的に接合されることで、その一端部が封止されて形成され、他端部に口頸部を起立した容器本体と、容器本体の口頸部に螺着したキャップにより、シリンダを容器本体内に垂下した状態で、且つ上端にスパウトを上下動可能に突出した状態で固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3290301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した如く従来のポンプ付チューブ容器は、ポンプを容器本体に対して螺着することで固定しており、そのための螺筒等の部材数が多くなり、また、螺筒の螺着によるポンプの装着のためどうしてもチューブ容器体上方に突出する部分が口頸部を含めて大きくなる傾向がある。
【0006】
この点を考慮して本発明者はポンプをチューブ容器に螺筒を使用しないで取り付ける方法を研究したが、チューブ容器体は収容液の減少により変形する如く可撓性を備えているのが一般的であるため、収容液が減少するとその頂部にも変形が生じる虞があった。頂部に変形が生じるとポンプとチューブ容器体の連結部位をシールしていてもそのシール性に劣化が生じる虞があり好ましくない。
【0007】
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、極力部材数を減らすことができ、また、チューブ容器体からのポンプの突出幅を小さくでき、更に、収容液の減少時にチューブ容器体の頂部の変形が生じることがなく、それに伴って、チューブ容器体とポンプとの連結部分のシール性が劣化するという不都合を生じることもない優れたポンプ付きチューブ容器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、下端部を扁平状に閉塞したチューブ容器体Aと、該チューブ容器体A頂部に設けるとともに、シリンダB1内から突出したステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着した作動部材B2を上下動させることでチューブ容器体A内の液を吸い上げて吐出ヘッド33の吐出口40より吐出する如く構成したポンプBとを備えてなるポンプ付きチューブ容器であって、チューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着した。
【0009】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、チューブ容器体Aの頂部に少なくとも一対の変形防止筒を立設することで、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止する変形防止手段を設けた。
【0010】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、シリンダB1の上端部に嵌着したリングキャップB3を設け、リングキャップB3のシリンダB1外面に嵌合させた外筒52と、外筒52からフランジ部53を介して垂設した垂下筒54とを、連結用の筒部14の内外面に液密に且つ凹凸係合手段を介して嵌合させた。
【0011】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した互いに同心円をなす複数の変形防止筒で構成した。
【0012】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した外部変形防止筒16と、リングキャップB3の外筒52から延設したフランジ部53の外周縁部に起立するとともに、外部変形防止筒16の内面に嵌着した内部変形防止筒58とである。
【0013】
第6の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第4の手段又は第5の手段のいずれかの手段に於いて、外部変形防止筒16をオーバーキャップCの嵌合筒18と併用した。
【発明の効果】
【0014】
本発明ではチューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着したので、極力部材数を減らすことができ、また、連結用の筒部14は螺筒に比べて高さを低くても充分な連結機能を発揮でき、チューブ容器体AからのポンプBの突出幅を小さくできる利点がある。しかも連結用の筒部14とシリンダB1との嵌着によりチューブ容器体A頂部の強度を増加することができ、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止することができる。また、構造も簡易化できるため製造も容易である。
【0015】
チューブ容器体Aの頂部に少なくとも一対の変形防止筒を立設することで、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止する変形防止手段を設けた場合には、収容液の減少時にチューブ容器体の頂部が変形することを更に確実に防止することができ、それに伴って、チューブ容器体AとポンプBとの連結部分のシール性が劣化するという不都合を生じることも確実に防止できる。
【0016】
シリンダB1の上端部に嵌着したリングキャップB3を設け、リングキャップB3のシリンダB1外面に嵌合させた外筒52と、外筒52からフランジ部53を介して垂設した垂下筒54とを、連結用の筒部14の内外面に液密に且つ凹凸係合手段を介して嵌合させた場合には、外筒52と垂下筒54との二重るシールが可能であり、よりシール性の向上を図ることができる。また、リングキャップB3自体がチューブ容器体Aの変形防止にも寄与するため、その点からもシール性の向上を図ることができる。
【0017】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した互いに同心円をなす複数の変形防止筒で構成した場合には、チューブ容器体Aと一体に形成することができるため製造が容易となる。
【0018】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した外部変形防止筒16と、リングキャップB3の外筒52から延設したフランジ部53の外周縁部に起立するとともに、外部変形防止筒16の内面に嵌着した内部変形防止筒58とである場合には、より効果の大きい変形防止効果を得られる。
【0019】
外部変形防止筒16をオーバーキャップCの嵌合筒18と併用した場合には、変形防止効果に加えて、各変形防止筒を効率よく他の作用に応用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ポンプ付きチューブ容器の要部縦断面図である。(実施例1)
【図2】チューブ容器体の要部縦断面図である。(実施例1)
【図3】シリンダに作動部材の一部を嵌合させた状態の縦断面図である。(実施例1)
【図4】リングキャップの半断面図である。(実施例1)
【図5】リングキャップの平面図である。(実施例1)
【図6】シリンダに作動部材の一部を嵌合させた状態の縦断面図である。(実施例1)
【図7】ポンプ付きチューブ容器の要部縦断面図である。(実施例2)
【図8】チューブ容器体の要部縦断面図である。(実施例2)
【図9】リングキャップの半断面図である。(実施例2)
【図10】リングキャップの平面図である。(実施例2)
【図11】シリンダに作動部材の一部を嵌合させた状態の縦断面図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の形態を図面を参照して説明する。
【0022】
図1はポンプ付きチューブ容器1の一例を示す。ポンプ付きチューブ容器1は、チューブ容器体Aと、ポンプBと、オーバーキャップCとを備えている。
【0023】
チューブ容器体Aは合成樹脂等により形成されたもので、図2に示す如く、周壁部10の上端縁より頂壁部11を延設し、頂壁部11の中央部に窓孔12を穿設している。窓孔12の周縁には、内周下部に係止段部13を周設した連結用の筒部14を起立し、また、連結用の筒部14より外方の頂壁部11上面から内部変形防止筒15と外部変形防止筒16とを所定間隔をあけて立設している。内部変形防止筒15は吐出ヘッド33の案内筒17を兼ね、また、外部変形防止筒16はオーバーキャップCの嵌合筒18を兼ねている。尚、周壁部10の下端は内容物を充填後扁平に閉塞する。また、変形防止筒は内部及び外部の一対を設けた場合に限らず同心円状に三カ所以上設けも良い。
【0024】
ポンプBは合成樹脂等により形成されたもので、シリンダB1と、作動部材B2と、リングキャップB3とを備えている。
【0025】
シリンダB1は、上下端開口の筒状をなし、筒壁の上部外周に、図3に示す如く、下向き段部20を形成している。また、内部下端部には吸込み弁21を設けている。吸込み弁21は、内部下部に上下動可能に収納したポペット弁体22と、内部底面の吸込み弁座23とで構成している。ポペット弁体22は下部が大径で、上部が小径の棒状をなし、大径部分の外周下部に周方向複数突設した係止リブ24を、シリンダB1の筒壁内周下部に周方向複数突設した支持リブ25間に位置させ、上部を作動部材B2の後述するピストンロッド内に上下摺動可能に嵌合させている。そして、各支持リブ25の上面と作動部材B2の下面とに介在させたコイルスプリングsの下面に各係止リブ24が当接する位置から、下面が吸込み弁座23に圧接する位置までの上下動が可能に装着されており、作動部材B2が下降する際には押し下げられ、作動部材B2が上昇する際には引き上げられる如く構成している。
【0026】
作動部材B2は、シリンダB1内周を液密摺動可能に嵌合させた環状ピストン30をピストンロッド31の下部外周に所定幅の上下動が可能に嵌合させ、ピストンロッド31の上端部をステム32内下部に嵌着し、ステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着しており、コイルスプリングsにより常時上方に付勢させ、上下動可能に装着している。また、ピストンロッド31の外周に設けた吐出弁座34と環状ピストン30とで吐出弁35を形成している。更に、吐出ヘッド33は、ステム32の上端に嵌着した縦筒36を頂壁37の裏面より垂設するとともに、頂壁37の周縁部より周壁38の垂設し、また、縦筒36の上部に基端を連通させたノズル39の先端を周壁38を貫通して前方へ突出し、その先端に吐出口40を開口して構成している。
【0027】
リングキャップB3は、図4及び図5に示す如く、内筒50の上端縁より外方へ延設したフランジ51を介して外筒52を垂設し、外筒52の上下中間部よりフランジ部53を介して垂下筒54を垂設している。また、フランジ51にはリングキャップB3の嵌着を容易ならしめることを一つの目的とした透孔55を穿設しており、外筒52の内周下部にはシリンダB1の下向き段部20に係合する係合突条56を突周設するとともに、外筒52の外周下端部にはチューブ容器体Aの係止段部13に係合する係合突条57を突周設している。
【0028】
そして、図6に示す如く、シリンダB1内にポペット弁体22、コイルスプリングs、環状ピストン30、ピストンロッド31、ステム32を装着した状態で、シリンダB1の上端にリングキャップB3を嵌着したものを組み立て、これをチューブ容器体Aの上方より嵌着させる。リングキャップB3のシリンダB1への嵌着の際には外筒52内面の係合突条56がシリンダB1の下向き段部20に係合して上方への抜け出しを防止している。また、内筒50下面に環状ピストン30の外周上面が当接係止して作動部材B2の上限を定めている。次いでステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着し、オーバーキャップCを装着して、図1に示す如く、チューブ容器体Aにポンプを装着した最終形態とする。
【0029】
上記の如く構成したポンプ付きチューブ容器1を使用する場合について説明する。図1の状態からオーバーキャップCを外し吐出ヘッド33を押圧して作動部材B2を押し下げると、ポペット弁体22が下降して吸込み弁21が閉じ、シリンダB1内が加圧され、加圧液により環状ピストン30をピストンロッド31に対して相対的に上昇させて吐出弁35を開き、加圧液はピストンロッド31の透孔からピストンロッド31内、ステム32内を通り吐出口40を介して外部へ吐出される。次いで、吐出ヘッド33の押圧を解除すると、コイルスプリングsの作用で作動部材B2は上昇し、それに伴い環状ピストン30が相対的に下降して吐出弁35が閉じ、ピストンロッド31によりポペット弁体22が引上げられて吸込み弁21が開くとともに、シリンダB1内が負圧化してチューブ容器体A内の液がシリンダB1内に導入される。シリンダB1内への液の導入に伴ってチューブ容器体Aは減容する如くその周壁部10形態を変形する。
【0030】
図7は他の例を示し、本例に於けるチューブ容器体Aは、図8に示す如く、周壁部10の上端縁より頂壁部11を延設し、頂壁部11の中央部に窓孔12を穿設している。窓孔12の周縁には、内周下部に係止段部13を周設した連結用の筒部14を起立し、また、連結用の筒部14より外方の頂壁部11上面からはオーバーキャップCの嵌合筒18を兼ねる外部変形防止筒16を立設している。尚、周壁部10の下端は内容物を充填後扁平に閉塞する。
【0031】
また、本例に於けるリングキャップB3は、図9及び図10に示す如く、内筒50の上端縁より外方へ延設したフランジ51を介して外筒52を垂設し、外筒52の上下中間部よりフランジ部53を延設し、フランジ部53の中間部下面から垂下筒54を垂設するとともに、フランジ部53の外周縁に内周下部を連結した内部変形防止筒58を立設している。内部変形防止筒58は外部変形防止筒16の内面に嵌着させて、両者でチューブ容器体Aの頂部の変形を防止する役割を果たす。この場合リングキャップB3も同様の役割に寄与する。また、フランジ51にはリングキャップB3の嵌着を容易ならしめることを一つの目的とした透孔55を穿設しており、外筒52の内周下部にはシリンダB1の下向き段部20に係合する係合突条56を突周設するとともに、外筒52の外周下端部にはチューブ容器体Aの係止段部13に係合する係合突条57を突周設している。
【0032】
この場合も、図11に示す如く、シリンダB1内にポペット弁体22、コイルスプリングs、環状ピストン30、ピストンロッド31、ステム32を装着した状態で、シリンダB1の上端にリングリングキャップB3を嵌着したものを組み立て、これをチューブ容器体Aの上方より嵌着させる。次いでステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着し、オーバーキャップCを嵌着して、図7に示す如く、チューブ容器体AにポンプBを装着した最終形態とする。その他の構成は図1の場合と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。また、作用に関しても実質的に同様である。
【符号の説明】
【0033】
1…ポンプ付きチューブ容器
A…チューブ容器体
10…胴部部,11…頂壁部,12…窓孔,13…係止段部,14…連結用の筒部,
15…内部変形防止筒,16…外部変形防止筒,17…案内筒,18…嵌合筒
B…ポンプ
B1…シリンダ
20…下向き段部,21…吸込み弁,22…ポペット弁体,23…吸込み弁座,
24…係止リブ,25…支持リブ,s…コイルスプリング
B2…作動部材
30…環状ピストン,31…ピストンロッド,32…ステム,33…吐出ヘッド,
34…吐出弁座,35…吐出弁,36…縦筒,37…頂壁,38…周壁,39…ノズル,
40…吐出口
B3…リングキャップ
50…内筒,51…フランジ,52…外筒,53…フランジ部,54…垂下筒,55…透孔,
56…係合突条,57…係合突条,58…内部変形防止筒
C…オーバーキャップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端部を扁平状に閉塞したチューブ容器体Aと、該チューブ容器体A頂部に設けるとともに、シリンダB1内から突出したステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着した作動部材B2を上下動させることでチューブ容器体A内の液を吸い上げて吐出ヘッド33の吐出口40より吐出する如く構成したポンプBとを備えてなるポンプ付きチューブ容器であって、チューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着したことを特徴とするポンプ付きチューブ容器。
【請求項2】
チューブ容器体Aの頂部に少なくとも一対の変形防止筒を立設することで、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止する変形防止手段を設けた請求項1記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項3】
シリンダB1の上端部に嵌着したリングキャップB3を設け、リングキャップB3のシリンダB1外面に嵌合させた外筒52と、外筒52からフランジ部53を介して垂設した垂下筒54とを、連結用の筒部14の内外面に液密に且つ凹凸係合手段を介して嵌合させた請求項1又は請求項2のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項4】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した互いに同心円をなす複数の変形防止筒で構成した請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項5】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した外部変形防止筒16と、リングキャップB3の外筒52から延設したフランジ部53の外周縁部に起立するとともに、外部変形防止筒16の内面に嵌着した内部変形防止筒58とである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項6】
外部変形防止筒16をオーバーキャップCの嵌合筒18と併用しした請求項4又は請求項5のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項1】
下端部を扁平状に閉塞したチューブ容器体Aと、該チューブ容器体A頂部に設けるとともに、シリンダB1内から突出したステム32の上端に吐出ヘッド33を嵌着した作動部材B2を上下動させることでチューブ容器体A内の液を吸い上げて吐出ヘッド33の吐出口40より吐出する如く構成したポンプBとを備えてなるポンプ付きチューブ容器であって、チューブ容器体Aの頂壁部11に開口した窓孔12周縁に起立した連結用の筒部14に対して、シリンダB1の上部外周部を凹凸係合手段を介して抜け出しを防止し且つ液密に嵌着し、ポンプBをチューブ容器体Aに装着したことを特徴とするポンプ付きチューブ容器。
【請求項2】
チューブ容器体Aの頂部に少なくとも一対の変形防止筒を立設することで、チューブ容器体Aの頂部の変形を防止する変形防止手段を設けた請求項1記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項3】
シリンダB1の上端部に嵌着したリングキャップB3を設け、リングキャップB3のシリンダB1外面に嵌合させた外筒52と、外筒52からフランジ部53を介して垂設した垂下筒54とを、連結用の筒部14の内外面に液密に且つ凹凸係合手段を介して嵌合させた請求項1又は請求項2のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項4】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した互いに同心円をなす複数の変形防止筒で構成した請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項5】
上記少なくとも一対の変形防止筒が、チューブ容器体Aの上面に立設した外部変形防止筒16と、リングキャップB3の外筒52から延設したフランジ部53の外周縁部に起立するとともに、外部変形防止筒16の内面に嵌着した内部変形防止筒58とである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【請求項6】
外部変形防止筒16をオーバーキャップCの嵌合筒18と併用しした請求項4又は請求項5のいずれかに記載のポンプ付きチューブ容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−274956(P2010−274956A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−128629(P2009−128629)
【出願日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】
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