説明

ポーション容器

【課題】極めて簡単な操作により容易に開封することができ、しかも内容物の飛び散りの心配もなく容易に開蓋することができるポーション容器を提案する。
【解決手段】筒状で押圧変形が行い難い非可撓性の上部構成部10と、上部構成部下端縁より下方に延設した有底筒状で押圧変形が容易な可撓性の下部構成部50とで容器体Aを構成し、容器体内に、上部構成部と回動可能に連結し、カッター30を備えた押圧板20を垂設している。そして、外部から押圧板を押圧することによりカッター30を回動させて蓋板Bを切断する如く構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポーション容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ポーション容器として、底壁周縁部より周壁を起立させ、周壁の上端縁より外方へフランジを延設した容器体と、フランジ上面に周縁部を剥離可能に接着して容器体上端開口を閉塞する蓋体とからなるものが一般的に知られている。
【0003】
これらのポーション容器は蓋体を剥がして内容物を使用するが、蓋体を剥がし易い様に工夫が施されており、例えば、フランジ部の一部を外方へ突出して突出部分の蓋体をフランジと非接着状態にしておき、非接着部分をもって蓋体を剥がす如く構成している。或いは、フランジ部の一部を外方へ突出して突出部分の中央部を横断する線状の破断部を形成し、破断部外方の蓋体と突出部分とを強固に接着する如く構成しておいて、開封に当たり破断部を切断して破断部外方の切断片と蓋板の接着部分をもって蓋体を剥がす如く構成している。
【0004】
しかしながらどららの場合も、蓋体を剥がす際にその勢いで内容物が飛び散ってしまうという不都合を生じる場合があり改良の余地があった。この様な点を考慮して、内容物の飛び散りを生じることなく開封できるポーション容器が提案されている。(例えば,特許文献1参照)
【0005】
上記ポーション容器は、容器部と蓋部とによって内容物を密封するためのポーション容器であって、容器部がカップ部の上縁にフランジ部を備え、カップ部の外側面またはフランジ部の下面に、鉛直下方向に加重可能な構造物が設けられ、蓋部が、フランジ部に剥離可能に接着され得る構造としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−248556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1のポーション容器は、鉛直下方向に加重可能な構造物としての突起や溝に指の爪等を引っ掛けることにより蓋部を剥離させる際に収容液の飛び散りを防ぐものであり、その効果を充分発揮できる優れたものであるが、小さな突起や溝に爪を掛ける動作が煩わしく、手先の起用な人でないとうまく操作できないという虞れもある。
【0008】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、極めて簡単な操作により容易に開封でき、しかも内容物の飛び散りの心配もなく容易な開蓋を行えるポーション容器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、筒状で押圧変形が行い難い非可撓性の上部構成部10と、上部構成部10下端縁より下方に延設した有底筒状で押圧変形が容易な可撓性の下部構成部50とで構成される容器体Aと、容器体A内に於いて上端部を上部構成部10に回動可能に連結して下方へ垂設した押圧板20と、押圧板20より突設したカッター30と、容器体A上面に周縁部を固着して容器体A上端開口を閉塞する蓋板Bとを備え、下部構成部50外方から押圧板20を押圧することによりカッター30が蓋板B側に回動して蓋板Bを破断する如く構成した。
【0010】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、押圧板20と対向する位置の上部構成部10下端より容器体A内に指掛け板40を垂設した。
【0011】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、押圧板20を対向する位置に一対設けるとともに、カッター30を、各押圧板20にそれぞれ少なくとも一箇所設けた。
【0012】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第3の手段に於いて、押圧板20を、一方の第1押圧板20a と、第1押圧板20a と対向する他方の第2押圧板20b とで構成し、カッター30を、第1押圧板20a の上部中央より中心に向かって延設した第1カッター30a と、第2押圧板20b の上部両側よりそれぞれ第1カッター30a 両側に延設した、第2カッター30b 及び第3カッター30c とで構成した。
【0013】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかの手段に於いて、カッター30を、押圧板20の上部より中央方向に延設した支持板部31と、支持板部31の先端に直交状態で延設した刃部32とで構成した。
【0014】
第6の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第5の手段のいずれかの手段に於いて、上記カッター30に設けられた刃部32の先端部を略錐形状の山型部33に形成した。
【0015】
第7の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第6の手段のいずれかの手段に於いて、押圧板20が、中心側へ突出湾曲する円弧板状をなす。
【0016】
第8の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第7の手段のいずれかの手段に於いて、上部構成部10と、押圧板20と、カッター30とを第1部材A1として合成樹脂により一体に形成し、有底筒状で合成樹脂製の第2部材A2の上端縁を上部構成部10外周に固着一体化して容器体Aを形成してなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のポーション容器は、例えば容器体Aを倒立状態で挟持して押圧するという簡単な操作で開封することができ、しかも、収容物が飛び散るという不都合がなく収容物を移し替ることができるという特有の効果を発揮する。
【0018】
また、押圧板20と対向する位置の上部構成部10下端より容器体A内に指掛け板40を垂設した場合には、押圧板20の押圧がより容易となる。
【0019】
押圧板20を対向する位置に一対設けるとともに、カッター30を、各押圧板20にそれぞれ少なくとも一箇所設けた場合には、蓋板Bの切断範囲をより大きくできるため、内容物の移し替が短時間でより簡単となる。
【0020】
押圧板20を、一方の第1押圧板20a と、第1押圧板20a と対向する他方の第2押圧板20b とで構成し、カッター30を、第1押圧板20a の上部中央より中心に向かって延設した第1カッター30a と、第2押圧板20b の上部両側よりそれぞれ第1カッター30a 両側に延設した、第2カッター30b 及び第3カッター30c とで構成した場合には、同様に内容物の移し替えが容易であり、しかも、比較的面積の小さいポーション容器1の蓋板Bを効率良く破断することができる。
【0021】
カッター30を、押圧板20の上部より中央方向に延設した支持板部31と、支持板部31の先端に直交状態で延設した刃部32とで構成した場合には、刃部32で最初に切断した蓋板Bを更に支持板部31で広範囲に切り開くことができ、2次元方向の幅広い蓋板の切断が可能となる。
【0022】
上記カッター30に設けられた刃部32の先端部を略錐形状の山型部33に形成した場合には、先端部分が尖った形状で蓋板Bの切断を極めて容易に行えるという利点がある。
【0023】
押圧板20が、中心側へ突出湾曲する円弧板状をなすものの場合には、押圧する指がフィットして押圧し易く、また、回動する押圧板20に対応した指の動きを容易に行える利点もある。
【0024】
上部構成部10と、押圧板20と、カッター30とを第1部材A1として合成樹脂により一体に形成し、有底筒状で合成樹脂製の第2部材A2の上端縁を上部構成部10外周に固着一体化して容器体Aを形成してなる場合には、製造の簡略化を図れ、コストの低減を図れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】ポーション容器の縦断面図である。(実施例1)
【図2】蓋板装着前のポーション容器の平面図である。(実施例1)
【図3】ポーション容器の一部切欠側面図である。(実施例1)
【図4】ポーション容器の使用を説明する説明図である。(実施例1)
【図5】ポーション容器の縦断面図である。(実施例2)
【図6】蓋板装着前のポーション容器の平面図である。(実施例2)
【図7】ポーション容器の使用を説明する説明図である。(実施例2)
【図8】ポーション容器の縦断面図である。(実施例3)
【図9】蓋板装着前のポーション容器の平面図である。(実施例3)
【図10】ポーション容器の使用を説明する説明図である。(実施例3)
【図11】刃部の先端を示す拡大平面図である。(実施例3)
【図12】刃部の先端を示す拡大側面図である。(実施例3)
【図13】刃部の先端を示す拡大正面図である。(実施例3)
【図14】刃部の先端を示す拡大平面図である。(実施例4)
【図15】刃部の先端を示す拡大側面図である。(実施例4)
【図16】刃部の先端を示す拡大正面図である。(実施例4)
【図17】蓋板装着前のポーション容器の平面図である。(実施例5)
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0027】
図1乃至図4は本発明のポーション容器1の一例を示すもので、ポーション容器1は、容器体Aと、蓋板Bとを備えている。容器体Aは底壁2周縁より周壁3を立設した、上端開口の有底筒状をなし、周壁3上端縁より外方へフランジ4を延設している。
【0028】
図示例に於いて、容器体Aは、第1部材A1と、第2部材A2とから構成している。
【0029】
第1部材A1は、合成樹脂により形成された押圧変形が行い難い非可撓性で、容器体Aの上部である、周壁3の上部及びフランジ4、を構成する筒状の上部構成部10と、押圧板20と、カッター30と、指掛け板40とを備えている。
【0030】
第2部材A2は、合成樹脂により形成された押圧変形が可能な可撓性で、有底筒状をなし、上端部を上部構成部10外周に固着して、上部構成部10下端より下方に有底筒状の下部構成部50を延設し、上部構成部10と下部構成部50からなる容器体Aを形成している。
【0031】
押圧板20は、上部構成部10の下端縁一部に、上端縁を回動可能に連結して容器体A内下方へ垂設した帯状で、中央側へ突出湾曲する円弧板状をなしている。押圧板20の上端と、上部構成部10の下端縁とは屈曲可能な板状のヒンジ21で一体に連結しており、押圧板20を内方へ押圧すれば、ヒンジ21の部分が屈曲して、そこを中心に押圧板20が蓋板B側へ回動する如く構成している。
【0032】
カッター30は、押圧板20の回動により回動して蓋板Bを破断するためのものであり、押圧板20より内方へ突設して一体に形成されている。押圧板20の内面上部中央より突出方向へ上面が傾斜上昇する支持板部31を延設し、支持板部31の先端に、直交状態で板状の刃部32を延設している。支持板部31は容器体Aの半径よりやや長い突出幅で延設されている。
【0033】
指掛け板40は、押圧板20の対向位置の上部構成部10下端縁より内方へ突設した連結板41の先端に上端を一体に連結して容器体A内に垂設しており、内方へ突出湾曲する円弧板状に形成されている。
【0034】
蓋板Bは、容器体A上面に周縁部を固着して容器体A上端開口を閉塞しており、合成樹脂フィルム或いはシート,或いは合成樹脂の積層フィルム或いはシート,或いは合成樹脂と金属との積層フィルム或いはシート等で構成されている。蓋板Bの容器体Aへの固着は、融着,接着等の適宜固着手段を採用することができる。
【0035】
上記の如く構成したポーション容器を使用する場合に付いて説明する。図1の状態から、例えば、ポーション容器1を倒立させた状態で2本の指でポーション容器1を掴み、両側から下部構成部50を押圧すれば、一方の指は指掛け板40に係止され、他方の指で押圧板20を回動させて、図4に示す如くカッター30を回動させ、刃部32により蓋板Bを切断して内容物を排出することができる。
【0036】
図5乃至図7は他の例を示すもので、一対の押圧板20と、複数のカッター30を備えた例を示す。
【0037】
第1部材A1は合成樹脂により形成された押圧変形が行い難い非可撓性で、容器体Aの上部である、周壁3の上部及びフランジ4、を構成する上部構成部10と、第1カッター30a を備えた第1押圧板20a と、第2カッター30b 及び第3カッター30c を備えた第2押圧板20b とを備えている。
【0038】
また、第2部材A2は、図1の例と同様に合成樹脂により形成された押圧変形が可能な可撓性で、有底筒状をなし、上端部を上部構成部10外周に固着して、上部構成部10下端より下方に有底筒状の下部構成部50を延設し、上部構成部10と下部構成部50からなる容器体Aを形成している。
【0039】
第1押圧板20a は、上部構成部10の下端縁一部に、上端縁を連結して容器体A内下方へ垂設した帯状で、容器の中心側へ突出湾曲する円弧板状をなしている。第1押圧板20a の上端と、上部構成部10の下端縁とは屈曲可能な第1ヒンジ21a で一体に連結しており、第1押圧板20a を内方へ押圧すれば、第1ヒンジ21a の部分が屈曲して、そこを中心に第1押圧板20a が上方へ回動する如く構成している。
【0040】
第1カッター30a は、第1押圧板20a の回動により回動して蓋板Bを破断するためのものであり、第1押圧板20a より内方へ突設して一体に形成されている。第1押圧板20a の内面上部中央より容器の中心方向へ上面が傾斜上昇する第1支持板部31a を延設し、第1支持板部31a の先端に、直交状態で板状の第1刃部32a を延設している。第1支持板部31a は容器体Aの半径よりやや長い突出幅で延設されている。
【0041】
第2押圧板20b は、第1押圧板20a の対向位置の上部構成部10の下端縁一部に、回動可能に上端縁を連結して容器体A内下方へ垂設した帯状で、容器の中心側へ突出湾曲する円弧板状をなしている。第2押圧板20b の上端と、上部構成部10の下端縁とは屈曲可能な第2ヒンジ21b で一体に連結しており、第2押圧板20b を内方へ押圧すれば、第2ヒンジ21b の部分が屈曲して、そこを中心に第2押圧板20b が蓋板B側へ回動する如く構成している。尚、第2押圧板20b は第2カッター30b 及び第3カッター30c の二つのカッター30を備えているため、第1押圧板20a より幅広に構成されている。
【0042】
第2カッター30b 及び第3カッター30c は、第2押圧板20b の回動により回動して蓋板Bを破断するためのものであり、第2押圧板20b より内方へ突設して一体に形成されている。第2押圧板20b の内面上部両側よりそれぞれ内方へ、上面が傾斜上昇する第2支持板部31b 及び第3支持板部31c を延設し、各第2支持板部31b 及び第3支持板部31c の先端に、それぞれ直交状態で板状の第2刃部32b 及び第3刃部32c を延設している。第2支持板部31b 及び第3支持板部31c も容器体Aの半径よりやや長い突出幅で延設されている。
【0043】
上記の如く構成したポーション容器を使用する場合に付いて説明する。図5の状態から、例えば、ポーション容器1を倒立させた状態で2本の指でポーション容器1を掴み、両側から下部構成部50を押圧すれば、一方の指は第1押圧板20a を回動させるとともに、他方の指で第2押圧板20b を回動させて、図7に示す如く第1カッター30a 及び第2カッター,第3カッター30c をそれぞれ回動させ、第1刃部32a ,第2刃部32b 及び第3刃部32c により蓋板Bを切断して内容物を排出することができる。
【0044】
図8乃至図13は更に他の例を示すもので、図5の例に於いて、刃部32の先端部を略錐形状の山型部33に形成した例を示す。ここでいう略錐形状とは一般的な錐形状は勿論、一般的な錐形状の頂点が側方に移行した形態のものも含める。
【0045】
この場合の第1刃部32a の山型部33は、四角錐形状で、頂点が中央に位置する山型部33a であり、また、第2刃部32b 及び第3刃部32c の山型部33は、四角錐形状で、頂点がそれぞれ第1支持板部31a より外方向に偏心した山型部33b である。図11乃至図13は第2刃部32b の山型部33b を拡大図で示している。その他の構成は図5の例と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。この場合には第2カッター30b 及び第3カッター30c による切断領域をより広範囲とする利点もある。
【0046】
尚、本例では鋭利な先端を備えた山型部33に関する例を示したが、これに限らず、図14乃至図16に第2刃部32b の山型部33b を拡大図で示した如く、先端を極小の半球状に形成したものであっても良い。この例は頂点が中央に位置する山型部33a にも当然採用される。この場合には切断後に誤って山型部33に指等を触れた場合でも怪我を確実に防止できる利点がある。また、四角錐形状の例を示したが、当然円錐形状や他の多角錐形状である場合であっても、その他の楕円形の錐形状であっても良い。更に、いずれのカッターにおいても山型部33の頂点が中央に位置する構成でも、偏心させる構成であっても良い。また、図1の例にこの構成を採用することも当然包含する。
【0047】
図17は更に他の例を示し、図8乃至図13の例に於いて、各第1乃至第3カッター30a 〜30c の各第1乃至第3刃部32a 〜32c を、支持板部31の先端からそのまま同一方向に延設した例を示している。また、この場合は全ての第1乃至第3刃部32a 〜32c の頂点が中央に位置する山形部33a に形成している。その他の構成は図8の例と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。
【0048】
尚、上記例に於いて、容器体Aを合成樹脂で形成する場合について説明したが、容器体Aをアルミ等の金属フィルム・シート等で形成することも可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…ポーション容器
A…容器体
2…底壁,3…周壁,4…フランジ
A1…第1部材
10…上部構成部,20…押圧板,20a …第1押圧板,20b …第2押圧板,
21…ヒンジ,21a …第1ヒンジ,21b …第2ヒンジ,30…カッター,
30a …第1カッター,30b …第2カッター,30c …第3カッター,
31…支持板部,31a …第1支持板部,31b …第2支持板部,
31c …第3支持板部,32…刃部,32a …第1刃部、32b …第2刃部,
32c …第3刃部,33…山型部,33a …頂点が中央に位置する山型部,
33b …頂点が第1支持板部の外方向へ偏心した山型部,40…指掛け板,
41…連結板,
A2…第2部材
50…下部構成部
B…蓋板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状で押圧変形が行い難い非可撓性の上部構成部10と、上部構成部10下端縁より下方に延設した有底筒状で押圧変形が容易な可撓性の下部構成部50とで構成される容器体Aと、容器体A内に於いて上端部を上部構成部10に回動可能に連結して下方へ垂設した押圧板20と、押圧板20より突設したカッター30と、容器体A上面に周縁部を固着して容器体A上端開口を閉塞する蓋板Bとを備え、下部構成部50外方から押圧板20を押圧することによりカッター30が蓋板B側に回動して蓋板Bを破断する如く構成したことを特徴とするポーション容器。
【請求項2】
押圧板20と対向する位置の上部構成部10下端より容器体A内に指掛け板40を垂設した請求項1記載のポーション容器。
【請求項3】
押圧板20を対向する位置に一対設けるとともに、カッター30を、各押圧板20にそれぞれ少なくとも一箇所設けた請求項1記載のポーション容器。
【請求項4】
押圧板20を、一方の第1押圧板20a と、第1押圧板20a と対向する他方の第2押圧板20b とで構成し、カッター30を、第1押圧板20a の上部中央より中心に向かって延設した第1カッター30a と、第2押圧板20b の上部両側よりそれぞれ第1カッター30a 両側に延設した、第2カッター30b 及び第3カッター30c とで構成した請求項3記載のポーション容器。
【請求項5】
カッター30を、押圧板20の上部より中央方向に延設した支持板部31と、支持板部31の先端に直交状態で延設した刃部32とで構成した請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のポーション容器。
【請求項6】
上記カッター30に設けられた刃部32の先端部を略錐形状の山型部33に形成した請求項1乃至請求項5記載のいずれかに記載のポーション容器。
【請求項7】
押圧板20が、中心側へ突出湾曲する円弧板状をなす請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のポーション容器。
【請求項8】
上部構成部10と、押圧板20と、カッター30とを第1部材A1として合成樹脂により一体に形成し、有底筒状で合成樹脂製の第2部材A2の上端縁を上部構成部10外周に固着一体化して容器体Aを形成してなる請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のポーション容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2009−202942(P2009−202942A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14991(P2009−14991)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】