説明

マスク収納ケース

【課題】マスクの表面と裏面に手を触れずにマスクの着脱が出来て、そのまま収納でき、マスクの内外を清潔に保ち、ウィルスや埃、花粉を周囲に付着させないマスク用ケースを提供する。
【解決手段】略長方形のシート材からなるケース本体1を二つ折りにして、マスク7をケース本体で挟んで収納するケースにおいて、マスク耳掛け10を掛ける突出部2を持ち、突出部はケース本体の短辺端縁からつづく上辺基端側が斜め上向きに形成され、下辺基端側が斜め下向きに形成される事を特徴としており、マスク着脱時に、手でマスクに触る事なくマスク耳掛けを着脱可能とした事を特徴とするマスク収納ケース。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人が使用するマスクを収納するためのマスク収納ケースの発明である。
【背景技術】
【0002】
従来マスクは感染予防やアレルギー予防の為に使用するが、使用途中で食事、会議等で外すことが1日に何回かある。その都度マスクの置き場所は不特定で感染予防やマスク内外の清潔には配慮されなかった。外したマスクを収納する箱や、袋はあったが、手で畳んだり持って入れたりするもので、手に触れる物が多い。また、特開2005−137858のように、マスクにケースを一体に取り付けて使用するものがあるが、マスク耳掛け部の取り外しが容易でなく、収納時にケースに付着したウィルスや埃を周囲に散らせることを防止できない事が問題となる。又再装着するときにマスクケースに付着したウィルスや埃を手で触る事が考えられる。そこで手でマスクの内外に触ることなく、簡単に着脱できて収納出来るマスクケースがあると便利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−137858
【特許文献2】特開2007−68892
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マスクの表面と裏面に手を触れずにマスクの着脱が簡単に出来て、そのまま同時に収納でき、マスクの内外を清潔に保ち、ウィルスや埃、花粉を周囲に付着させないで簡単に収納する事ができて、コンパクトになり携帯に便利なマスク収納ケースを提供する事。
【課題を解決するための手段】
【0005】
略長方形のシート材からなるケース本体を長手方向を横にして使用するものであり、前記ケース本体の短辺端縁からマスク耳掛けが掛けられる突出部がマスクの長手方向に延設されており、中央で2つ折り可能に形成され、マスクを前記ケース本体の内側に配置しマスク耳掛けを前記突出部の外側に露出するように掛けて、二つ折りにし、マスクをケース本体で挟みこんで収納するケースにおいて、前記突出部は前記ケースの短辺端縁からつづく上辺基端側がななめ上向きに形成され、下辺基端側がななめ下向きに形成される事を特徴としており、マスク着脱時に、手でマスクに触る事なくマスクを着脱可能としたものである。
【0006】
このマスク収納ケースにおいて、ケース本体内側面に滅菌、又は殺菌剤を吹き付けて保持させるための繊維をシート状に形成してなる薬剤保持部を着脱可能に取り付けたものとすれば、マスクに付着した菌やウィルスを効果的に不活化する事ができる。
【0007】
また、上述したマスク収納ケースにおいて、ケース本体の内側にマスク落下防止手段を取り付ければ、マスクの収納を簡単に出来るようになる。
【0008】
二つ折りした際に前記ケース本体が開かずにマスクを挟んだ状態を維持させる為の留め具又は係止部を取り付ける事でコンパクトに収納でき携帯に便利な物となる。
【発明の効果】
【0009】
マスクの表面と裏面に手を触れずにマスクの着脱が簡単に出来て、そのままケースに収納できて、マスクの内外を清潔に保ち、ウィルスや埃、花粉を周囲に付着させないで簡単に収納できるようになり、携帯に便利なマスク収納ケースとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ケース本体にマスクを装着した状態を示す正面図
【図2】収納時の状態を示す正面図
【図3】立体マスクを落下防止具に挟んで収納した状態を示す正面図
【図4】図1のマスク収納ケースの中央断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
マスクは付けた人が外界からのアレルゲンや細菌、ウィルス等の飛沫感染防止と、自身の咳や呼気で飛沫感染させないために使用する。その為内側も裏側も清潔に保つ必要がある。使い捨てのマスクが多くなったが1日に何回か取り外す事が必要となる。その都度使い捨てればいいが、その為には多量のマスクが必要となる。それに適した収納ケースがなかった。また、袋や箱状の物は手でマスクを畳むか、あるいは全体を入れる為の大きさが必要となりコンパクトに収納出来ない。
【0012】
そこで図1に示すようにケース本体1は縦横の大きさが、使用するマスク7の縦横のそれぞれの大きさ以上で、略長方形で長手方向を横にして使用するもので、前記ケース本体1の短辺端縁からマスク耳掛け10が掛けられる突出部2が長手方向に延設されており、中央で2つ折り可能に形成したものであり、マスクをその内側に配置しマスク耳掛け10を前記突出部2の外側に露出しているように掛けてケース本体の中央、又はマスク7の中心で二つ折りして、マスク7をシート材で挟みこんで収納するものとし、突出部2は前記シート材の短辺端縁につづく上辺基端側が斜め上向きに形成され、下辺基端側が斜め下向きに形成された物とした。それによりマスク7を着脱する時、ケース本体1を顔面に押し当てマスク耳掛け部10を着脱することで、手がマスク7に触る事なく簡単にマスク耳掛け10をケース本体1に着脱しながら固定することが出来る。シートの素材は紙、プラスッチシート、布、皮等を使用できる。マスク着脱の動作で同時にマスクをケースに収納装着する事が出来る。
【0013】
突出部2の形状はひとの耳に似て台形を横にした様な形で角は丸くして、ケースの短辺と同じ長さか少し小さい方がよい。そしてマスク7の耳掛け部10が掛けやすく、外しやすい形状で大きさである事が必要である。基端部は本体短辺端から45度以内の角度にすると良い。
【0014】
マスクを掛けた顔面にケース本体1の外側を持って顔面に押しつけて左右のマスク耳掛け10を外し、それぞれをマスク本体1に付いたマスク耳掛け10用の突出部2に掛け、顔から離すことでマスクに手を触れないで外せ、逆に収納したマスク7を顔面に押しつけて左右のマスク耳かけ10を耳に掛けると着用出来る。あらかじめ、広げたマスク7以上の大きさの紙、シート、布、皮等のケース本体1を真ん中で2つ折りし、任意の幅をとって接着、縫合するか、あるいはケース本体を二つに切断し、任意の幅をとって重ねて接着又は縫合し、ケース本体の二つ折り部分の外側に、任意の幅の接合部又は縫合部4を作ると、ケース本体の外側を持ちやすくなり、顔面に押し当てるのに、便利である。
【0015】
また、上述したマスク収納ケースに、滅菌、又は殺菌剤を吹き付けて保持する繊維をシート状に形成した薬剤保持部3を着脱可能に取り付ける。そこにマスクを固定し、ケース本体1で挟むようにして保存する。それにより、マスクの外側の除菌、滅菌ができる。ケース本体1を切断し、2つ折りに重ねて接着、縫合するのは、挟む効果が強い事とそこで確実に折れるからである。さらに薬剤保持部3を着脱可能にすることで、衛生的になる。
【0016】
マスク耳掛け10をケースに簡単に脱着出来るので、操作が簡単で便利である。マスクの外側が滅菌スプレーをした布に接する事で細菌が死滅したり数が減るので感染力が弱まる。ケース自体はあらかじめバックやポッケトに入れておくので、マスクに付いた細菌や
ウイルスを付近にまき散らさない。
【0017】
ケース本体1のなかの薬剤保持部3の表面に使用前に除菌又は滅菌スプレーを吹き付ける。スプレーする布の裏には、何本かの両面テープを取り付けて着脱可能にするか、ケース本体に粘着の弱い両面テープを何本か貼り付け時々交換する事で清潔に使用できる。
【0018】
上述したマスク収納ケースの内側にマスク落下防止手段5を取り付ける事で、普通のマスク7やあらかじめ二つ折りされた立体マスク11の収納に便利である。現在立体製造されたマスク11があり外すと二つに重なるのでケース本体1に収納するとき、落下防止手段5がないと耳掛けを突出部2に掛けただけでは落ちてしまう。その為、薬剤保持部3にマスク外側が固定されより密接に接するために落下防止手段5が必要である。
【0019】
さらに上述したマスク収納ケースに挟んだ状態を保つ為の留め具6又は係止具をつける。それにより、二つ折りしたケース本体が開かないでコンパクトに収納出来る。
【0020】
そしてマスク7をケース本体1の真ん中あたりに移動し二つ折りして挟み込む。図2の様にマスク耳掛け部10用の突出部2を二つ重ねており倒し留め具6で止めるとコンパクトになり、バックやポケットに簡単に収納出来る。マスク7を再使用するときは留め具6を外し、ゴムを持って左右に開きケース本体1の外側の接着縫合部分4を持って顔面にマスクの内側を押しつけ位置を調整してから左右の耳にゴムを掛けてゆく。その後ケースは直ぐしまう。これによりマスク直接手は触れないでマスクが掛けられる。
【符号の説明】
【0021】
1 ケース本体、2 突出部、3 薬剤保持部、4 ケース外側接合又は縫合、5 マスク落下防止手段、6 留め具、7 マスク、8 上辺基端部、9 下辺基端部、10 マスク耳掛け部、11 立体マスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形のシート材からなるケース本体を長手方向を横にして使用するものであり、前記ケース本体の短辺からマスク耳掛けが掛けられる突出部が前記ケース本体の長手方向に延設されており、中央で2つ折り可能に形成され、マスクを前記ケース本体の内側に配置しマスク耳掛けを前記突出部の外側に露出するように掛けて、前記ケース本体を二つ折りにして、マスクをケース本体で挟んで収納するケースにおいて、前記突出部は前記ケース本体の短辺端縁からつづく上辺基端部が斜め上向きに形成され、下辺基端部が斜め下向きに形成される事を特徴としており、マスク着脱時に、手でマスクに触る事なくマスク耳掛けを着脱可能とした事を特徴とするマスク収納ケース。
【請求項2】
前記本体ケース内側面に、滅菌、又は殺菌剤を吹き付けて保持させるための繊維をシート状に形成してなる薬剤保持部を着脱可能に取り付けた事を特徴とする請求項1記載のマスク収納ケース。
【請求項3】
前記ケース本体の内側にマスク落下防止手段を設けたことを特徴とする請求項1、2記載のマスク収納ケース。
【請求項4】
前記本体ケースを二つ折りした際に、前記本体ケースが開かずにマスクを挟んだ状態を維持させる為の留め具又は係止部を取り付けた事を特徴とする請求項1、2、3記載のマスク収納ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−103940(P2011−103940A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259384(P2009−259384)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(302029820)
【Fターム(参考)】