説明

マッサージ機

【課題】 マッサージ機の座部に被施療者が着座している場合に、リラックスした状態を操作することができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】 座部1、背もたれ部2及び肘受け部10からなるマッサージ機に通常のリモコン器20に加えて肘受け部10に入力手段を配置した操作パネル11を形成しているので、リモコン器20でマッサージ機に指示できるだけでなく、肘受け部10に入力手段が配置されておりリモコン器20が手元で操作できない場合であっても被施療者の大きな身体的動作を伴うことなくリラックスした状態でマッサージ機に対して指示を与えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機を操作するリモコン(リモートコントロール)器を備えるマッサージ機に関し、特に、マッサージを被施療者が受けている場合にリラックスした状態で必要な操作を行うことができるマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術となるマッサージ機に、特許第359443号明細書で開示されるものがある。この背景技術となるマッサージ機は、座部と背もたれ部と左右の肘当て部を有する椅子本体の背もたれ部内にマッサージ施療具を備え、この施療具を椅子本体から分離した操作箱にて制御するもので、前記肘当て部のほぼ真下に、操作箱をその操作面が肘当て部と対面するように上にして載置する操作箱保持部を設け、椅子に座った状態で前記操作箱を操作可能にすると共に、操作箱を操作箱保持部に載置保持した状態では、前記肘当て部が操作箱の操作面上に位置して操作面をガードするものである。
【0003】
このように背景技術のマッサージ機によれば、操作箱をマッサージ中は操作箱保持部に保持して必要なときには保持したままで操作ができるので、手で持ち続ける必要がないと共に、肘当て部がガードとなるので、肘当て部に不用意に肘掛けても壊されたり誤操作されることを防止することができる。
【特許文献1】特許第359443号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記背景技術のマッサージ機は以上のように構成され、被施療者は通常座部に着座している場合にあっては腕を肘置き部に乗せており、操作箱を操作する場合には被施療者は肘置き部に載せている腕を肘当て部の真下まで移動させて操作しなければならず不便であるという課題を有する。特に、マッサージを被施療者が受けている場合には、かかる身体的動作のために折角のリラックス状態を維持することができない。また、マッサージ機に背もたれ部のリクライニング機能を具備している場合にあって、リクライニングさせて被施療者が仰臥状態となっているときに、前記操作箱を操作するためには、リクライニングを戻す操作を含めて仰臥状態から自ら起き上がって操作箱に手を伸ばす必要があり、被施療者のリラックス状態を著しく阻害するという課題も有する。さらに、操作箱には通常マッサージ機に対する全ての操作のための各種スイッチが多数配設されており、操作のためには操作箱に被施療者が目を向けている必要があり、さらなる身体的動作が必要となる。
【0005】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、マッサージ機の座部に被施療者が着座している場合に、リラックスした状態で操作することができるマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係るマッサージ機は、座部、背もたれ部及び肘受け部を有し、マッサージ機を操作するリモコン器を備え、肘受け部にマッサージ機を操作するスイッチ等の入力手段を配置した操作パネルを形成するものである。このように本発明においては、座部、背もたれ部及び肘受け部からなるマッサージ機に通常のリモコン器に加えて肘受け部に入力手段を配置した操作パネルを形成しているので、リモコン器でマッサージ機に指示できるだけでなく、肘受け部に入力手段が配置されておりリモコン器が手元で操作できない場合であっても被施療者の大きな身体的動作を伴うことなくリラックスした状態でマッサージ機に対して指示を与えることができる。マッサージ機の背もたれ部がリクライニングする機能を有する場合には、リクライニングしている状態であれば被施療者の手がより一層リモコン器に届きにくいが、通常の肘受け部であればどの状態でも被施療者の手、腕、肘を支える設計となっており、この肘受け部に入力手段を配置することでリクライニングしている状態であっても肘受け部に配置された入力手段を操作することは容易であり、被施療者のリラックス状態を阻害することなく操作することができる。
【0007】
(2) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記操作パネルに配置される入力手段は、リモコン器に配置された入力手段の一部であって施療中操作する頻度の高い入力手段であるものである。このように本発明においては、操作パネルに配置される入力手段はリモコン器に配置された入力手段の全部ではなく一部であり、しかも、リモコン器の入力手段のうち使用する頻度の高い入力手段であるので、肘受け部がリモコン器のように入力手段だらけになることがなく、また、このように入力手段が少ないのであれば使用に慣れると操作パネルを見ることなく操作することができ、よりリラックス状態を保持することができる。ここで、施療中操作する頻度の高い入力手段とは、各マッサージ機のリモコン設計により異なるが、入力手段のうち施療中操作する頻度が高い上位の入力手段である。例えば、20個の施療中に操作する入力手段があった場合には、少なくとも施療中の操作する頻度の高い上位いくつかの入力手段が該当する。この場合に、ある入力手段に対して2つの動作が割り当てられているとき、一つの動作に一つの入力手段を割り当てることができる。
【0008】
(3) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記操作パネルに配置される入力手段は、もみ玉の強さを操作するもの、もみ玉の速さを操作するものの少なくとも1つであるものである。このように本発明においては、おおよそどのマッサージ機のリモコン器においても施療中操作する頻度が高いもみ玉の強さを操作するもの、もみ玉の速さを操作するものを配置している。
【0009】
(4) 本発明に係るマッサージ機は必要に、座部、背もたれ部及び肘受け部を備え、当該背もたれ部を傾動させるリクライニング機能を有し、肘受け部の前側に前側操作パネルを形成し、且つ、当該前側操作パネルに離間させてリクライニング時用操作パネルを形成しているものである。このように本発明においては、背もたれ部がリクライニングするものについて、肘受け部の前側部分と当該前側部分と所定の距離を開けた部分に対して操作パネルを形成しているので、背もたれ部がリクライニングする前においては被施療者は前側操作パネルを自然な姿勢で操作することができると共に、背もたれ部のリクライニング中には被施療者はリクライニング時用操作パネルを自然な姿勢で操作することができ、どちらの場合であっても被施療者のリラックス状態を阻害することなく操作パネルの入力手段を操作しながら施療を受けることができる。
【0010】
(5) 本発明に係るマッサージ機は、座部、背もたれ部及び肘受け部を備え、当該背もたれ部を傾動させるリクライニング機能を有し、肘受け部の前側に背もたれ部を倒すスイッチを取り付け、肘受け部の前側に離間させて背もたれ部を起こすスイッチを取り付けているものである。このように本発明においては、背もたれ部を倒すスイッチを肘受け部の前側に取り付け、背もたれ部を起こすスイッチを背もたれ部を倒すスイッチから離間させて取り付けているので、使用者が着座して背もたれ部に寄り掛かり自然に肘受け部に腕を置くと近傍の背もたれ部を倒すスイッチを容易に押下し背もたれ部が倒れ、この背もたれ部が倒れた状態では使用者の腕も背もたれ部の傾動に追随して移動して移動先近傍の背もたれ部を起こすスイッチを容易に押下し背もたれ部を起こし、背もたれ部が倒れていない状態及び背もたれ部が倒れた状態のどちらの状態であっても背もたれ部の傾動をリラックス状態を阻害することなく操作することができる。
【0011】
(6) 本発明に係るマッサージ機は、座部、背もたれ部及び肘受け部を備え、当該背もたれ部を傾動させるリクライニング機能を有し、肘受け部に施療を開始するスイッチを取り付け、当該スイッチが押下されたことをトリガとして背もたれ部を倒すものである。このように本発明においては、肘受け部に施療を開始するスイッチを取り付け、このスイッチを押下することで施療開始までに背もたれ部が倒れるので、使用者が着座して腕を自然な形で肘受け部にのせた場合に無理な姿勢を取ることなく施療を開始するスイッチを押下することができ、さらに、かかるスイッチを押下することで背もたれ部が自動的にリクライニングして施療が開始され、使用者がリラックスした状態で且つ施療効果が高い姿勢で施療を受けることができる。かかるスイッチは施療開始を指示するスイッチであり、リクライニングが倒れていない状態で操作するため、肘受け部の前側にあることが望ましい。
【0012】
(7) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、施療終了後に背もたれ部を自動的に起こすものである。このように本発明においては、施療終了後に背もたれ部を自動的に起こすので、使用者がリクライニングを戻す動作をすることなく、最後までリラックスした状態を維持することができ、また、リクライニングを起こすことで施療の終了を使用者に知らせることができる。
【0013】
(8) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記肘受け部が肘を受ける上面に対して底面を有するように肘受け部の真下に空間を形成し、当該肘受け部の底面に前記操作パネルを形成しているものである。このように本発明においては、肘受け部の上面に対する底面を形成している場合に、かかる底面に操作パネルを形成しているので、肘受け部の上面には操作パネルはなく、被施療者が手、腕、肘を肘受け部に乗せた場合に誤って上面に配置された入力手段を押下することもなくなり、且つ、すっきりした美観のマッサージ機を提供することができる。
【0014】
(9) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記肘受け部の底面に形成した操作パネルを、肘受け部の底面の座部側と反対の外側に形成しているものである。このように本発明においては、肘受け部の底面のうち外側に入力手段を配置しているので、被施療者が座部に着座している場合に、腕を肘受け部の外側から人差し指、中指、薬指、小指を回すことは身体的負担なく容易に行うことができるが、肘受け部の内側から指を底面に回すことは先ほどの肘受け部の外側から回す場合と比べ身体的負担があるため、肘受け部の底面外側に入力手段を配置することで被施療者がリラックスした状態で各種操作を行うことができる。
【0015】
(10) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記肘受け部の側面に前記操作パネルを形成しているものである。このように本発明においては、操作パネルを肘受け部の上面ではなく内側又は外側の側面に形成しているので、被施療者が手、腕、肘を肘受け部に乗せた場合に誤って上面に配置された入力手段を押下することもなくなり、且つ、すっきりした美観のマッサージ機を提供することができる。
【0016】
(11) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、操作パネルに配置した入力手段のうちスイッチの上面が、スイッチが押下されていない状態で肘受け部の上面と等しいかそれより下に凹んで形成されているものである。このように本発明においては、操作パネルが肘受け部の上面に形成された場合であって、操作パネルに配置される入力手段が定常時に操作パネルの面と等しいかそれ以下であり、押下時に定常時よりさらに下がるので、すなわち、肘受け部の上面に凸状の入力手段が配置されることなく、被施療者が単に手、腕、肘を肘受け部に乗せた場合に肘受け部上面に配置された入力手段の上に載せた場合であっても、定常時で面と等しいかそれ以下であるため入力手段を押下することはなく、誤った入力手段の押下を防止することができる。誤操作が生じると、意図しない動作となって例えば意図しない強さの施療が開始され、被施療者のリラックス状態は著しく阻害されることになるので、誤操作を防止することも肝要である。
【0017】
(12) 本発明に係るマッサージ機は、座部、背もたれ部及び肘受け部を有し、マッサージ機を操作するリモコン器を備え、肘受け部に押圧センサーを配設し、当該押圧センサーが被施療者の腕又は手の動作を検出し、検出した被施療者の動作に応じた動作を実行するものである。このように本発明においては、リモコン器に加えて、肘受け部に押圧センサーを配設し、かかる押圧センサーに対する被施療者の操作に応じた施療を実行するので、被施療者はスイッチ等の入力手段を確認することなく、肘受け部の押圧センサーに対して例えばたたいたり、さすったり、もんだりすることで、かかる操作に応じた施療を実行することができる。
【0018】
(13) 本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記押圧センサーは肘受け部の前側から真ん中までに延びて配設しているものである。このように本発明においては、前記押圧センサーを肘受け部の前半分までの領域に連続して配設しているので、子供を除く成人の被施療者がどのような体形であっても、また、被施療者がどのような体勢にあっても、さらには、背もたれ部がリクライニングしている場合であっても、肘受け部の中腹部分までには容易に被施療者は手を届かせることができ、押圧センサーに対して容易に操作を加えることができ、リラックスした状態を阻害することなくマッサージ機に指示を出すことができる。
これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機について、図に基づき説明する。図1は本実施形態に係る椅子式マッサージ機の全体斜視図、図2は本実施形態に係る椅子式マッサージ機の制御ブロック構成図、図3は本実施形態に係る椅子式マッサージ機のリモコン器の正面図、図4は本実施形態に係る椅子式マッサージ機の肘受け部の平面図、図5は本実施形態に係る椅子式マッサージ機のリクライニング前の使用状態図、図6は本実施形態に係る椅子式マッサージ機のリクライニング中の使用状態図である。
【0020】
前記各図において本実施形態に係るマッサージ機は、座部1、背もたれ部2及び肘受け部10を有し、マッサージ機を操作するリモコン器20を備え、肘受け部10にマッサージ機を操作するスイッチ等の入力手段を配置した操作パネル11を形成する構成である。
【0021】
マッサージ機の基本的構成要素は、本実施形態においては、使用者の背中を支持する背もたれ部2と、この背もたれ部2下端と接し使用者の臀部を支持する座部1と、使用者の肘を支持する肘置き10と、座部1の先端下側に枢設され使用者の足が載置されるフットレスト3と、背もたれ部2の内部にもみ玉31及びもみ玉31を動作させるもみ玉機構を有するメカユニット30とを備える構成である。さらに、前記CPU、メインメモリ及びEEPROMを一体的に形成され、制御部40であるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す。)の素子が配置された基板が座部1直下の空間部に配置されている。
【0022】
前記背もたれ部2は、リクライニングでき、使用者との接触面の両端側に図示しないクッション材を配設することもでき、着座して背もたれ部2にもたれると使用者の背中が背もたれ部21の中心に位置するようになっている。背もたれ部2のリクライニング機能は、背もたれ部2を構成する構造を電動アクチュエーターであるリクライニングアクチュエータ45を駆動させて実現している。また、背もたれ部2の上方部にスピーカが内蔵されている(オーディオケーブルは図示しない)。図1には、一般的な体格の人に合わせてスピーカを配置させているが、複数のスピーカを他の位置に設けてもよく、また、使用者の体格に合わせてスピーカの指向性を変更してもよい。さらには、スピーカから出力される音に連動して振動するように構成してもよい。
【0023】
前記肘受け部10は、座部1の両側に位置しベースと接合し、背もたれ部2がリクライニングし、座部1が傾動しても使用者の前腕を安定的に支持するようにカーブを有して形成されている。ただし、この構成の肘置き部10の限定されるのではなく、他の肘受け部10であってもよい。
前記フットレスト(脚部、オットマン)3は、座部1の前端側に位置し、使用者の脚当接面方向に傾動することが可能となっている。このフットレスト3の傾動は、フットレスト3を構成する構造を電動アクチュエータであるオットマンアクチュエータ46を駆動させて実現している。
【0024】
前記メカユニット30は、施療子であるもみ玉31及びもみ玉31を動作させるもみ玉機構を有し傾動可能な傾動部と、この傾動部を傾動可能な状態で支持するメカユニットベースとからなる。このメカユニットにはもみ玉31にもみ動作を行わせるためのもみモータ41、たたき動作を行わせるためのたたきモータ42、もみ玉31及びもみ玉機構を傾動させるための強弱モータ44を配設している。このようにもみ玉31だけが延出して施療を行うのではなく、もみ玉機構も併せて傾動し、突出した状態でもみ玉31による施療がなされるので、もみ玉31のみが延出するタイプのマッサージ機と比べより安定した状態でもみ玉31による施療を行うことができる。このメカユニットベースにはメカユニットが昇降するための昇降軸が配設され、この昇降軸の両端にローラがそれぞれ設けられている。メカユニットベースのローラの上部位置にさらにローラが設けられている。このローラが挿嵌されるガイドレールが両端を背もたれ部2に固定することで配設されている。このガイドレールは、断面凹状の一対で背もたれ部に沿った形状をしている。このガイドレールに沿ってメカユニットが昇降するための昇降モータ43がメカユニットベースに配設されている。
【0025】
本マッサージ機は、メカユニット30のもみ玉31によるメカマッサージと、背中用エアセル51、腰用エアセル52、臀部用エアセル53、太腿用エアセル54並びに脚用エアセル55の各種エアセルによるエアセルマッサージとを提供する。メカマッサージは、例えば、もみモータを正回転させながらメカユニット30を上昇させていくもみ上げ、もみモータ逆回転させながらメカユニット30を下降させていくもみ下げ、たたきモータを正回転させるたたき、もみ下げながらたたくさざなみ、一箇所を押圧する指圧、強よりさらに強い位置でのもみ上げである深もみ上げ、強よりさらに強い位置でのもみ下げである深もみ下げ、弱よりもさらに弱い位置でのもみ下げであるさすり、指圧したままローリングして下から上へほぐすストレッチ、背中全体をローリングする全体背筋のばし、狭い範囲を集中的にローリングする部分背筋のばし等のもみ玉31によるマッサージである。エアセルマッサージは、背中用エアセル51、腰用エアセル52、臀部用エアセル53及び太腿用エアセル54にエアポンプ(エアユニット)47によりエアを供給し膨張させ接触する使用者の患部周辺の自重とで患部を押し上げるマッサージと、2つの脚用エアセル55が一組となってエアを供給され膨張し使用者の患部を挟むマッサージとからなる。エアセルマッサージには、各部位のエアセルを単独で膨張、収縮させる各部マッサージの他、各部位のエアセルを略順番通りに膨張、収縮させるエアオプション無しマッサージ、脚部のエアセルと脚部以外のエアセルに対して同時に給気する脚同時マッサージ、給気・排気をエアセルに対して繰り返して行うパルスマッサージ、脚部のエアセルを給気した状態を維持したままフットレスト3を下げるフットストレッチマッサージがある。
【0026】
リモコン器20には、図3に示すように、各種プッシュスイッチ、方向キー等の入力手段、表示手段であるLCD22を配置している。より詳細には、メモリボタン21a、スタート/収納ボタン21b、停止ボタン21c、自動コースボタン21d、エアーボタン21f、お好みボタン21e、リピートボタン21g、スキップボタン21h、メニューボタン21i、上下ボタン21j、選択キー21m、決定ボタン21n、オットマンボタン21o、リクライニング収納ボタン21p、リクライニングボタン21q、バイブボタン21r、ヒータボタン21sの入力手段を配置している。メモリボタン21aは、被施療者が自動コースを登録したり、実行したりするボタンであり、A、B、C、Dの4つのボタンにそれぞれ登録することができる。未登録時には身長別の体形データが予め対応付けられており、かかる体形データを呼び出すことができる。スタート/収納ボタン21bはマッサージ機を起動するボタンであり、マッサージ機を終了しもみ玉31を収納するボタンでもある。停止ボタン21cはマッサージ中の動作を止めるボタンである。自動コースボタン21dは複数の自動コースから自動コースを選択するボタンである。エアーボタン21eはエアセルによるマッサージの動作部位を選択するボタンである。お好みボタン21fは複数種類のマッサージの中から所望の動作を選択するボタンである。リピートボタン21gは自動コースのマッサージ中に行われている自動コースを構成するマッサージの一つを繰り返すボタンである。スキップボタン21hは自動コースのマッサージ中に行われている自動マッサージを構成するマッサージの一つを飛ばして先に進むボタンである。メニューボタン21iはマッサージの画面を呼び出すボタンである。上下ボタン21jはもみ玉31を上下に移動させるボタンである。選択キー21mは方向キーであって選択時に使用するボタンである。また、選択キー21mをマッサージ中に左右に操作することでもみ玉31の施療の強さを調整することができ、上下に操作することでエアセルの施療の強さを調整することができる。決定ボタン21nは選択を決定するボタンである。オットマンボタン21oはオットマンを上げ下げするボタンである。リクライニング収納ボタン21pはリクライニングとオットマンを収納するボタンである。リクライニングボタン21qはリクライニング角度を変えるボタンである。バイブボタン21rはエアセルのバイブを入り切りするボタンである。ヒータボタン21sはヒータを入り切りするボタンである。その他、選択キー21mと決定ボタン21nとの組み合せてでもみ玉31の施療の速さ等の他の動作の指示を操作することができる(他の既に割り当てられている入力手段に対する異なる操作に別の動作を割り当てることもできる)。
【0027】
リモコン器20には、図3に示すように、表示手段22であるLCDが配置されている他、リモコン器20のケース内に、リモコン用制御部24であるマイクロコンピュータが基板実装され、LCD制御用の表示制御部23である専用チップが同基板に実装されている。リモコン器20とマッサージ機にはそれぞれ図示しない通信部が設けられており、かかる通信部を介してリモコン器20とマッサージ機相互の通信が可能となっている。そして、被施療者がリモコン器20を用いて操作した場合には、リモコン器20からマッサージ機の制御部40に対して信号が送信され、かかる信号に基づいて制御部40が各種駆動部を駆動させている。本実施形態では無線通信を行うリモコン器20で説明しているが、本発明は有線通信であってもよい。
【0028】
[操作パネル] 図1及び図4に示すように、肘受け部10の上面には前側操作パネル11aとリクライニング時用操作パネル11bとからなる操作パネル11が形成されている。前側操作パネル11aは肘受け部10の上面の前側部分に位置している。リクライニング時用操作パネル11bは肘受け部10の上面の中腹部分に位置している。このように操作パネル11を、前側操作パネル11aとリクライニング時用操作パネル11bとに分けることで、背もたれ部2がリクライニングしていない場合にあっては被施療者は前側操作パネル11aに容易に触れることができ操作でき、背もたれ部2がリクライニングしている場合にあっては被施療者はリクライニング用操作パネル11bに容易に触れることができ操作することができ、どちらの場合であっても被施療者が無理な体勢を取ることなくリラックスした状態でマッサージ機を操作することができる。操作パネルは肘受け部10の上面中必ずしも他の領域と区別して画定する必要はなく、現実本実施形態では図4に示すように画定していない。例えば、操作パネルの領域は他の領域と比べて凹ませて形成して画定させることができる。他に、単に線で囲むことで画定することもできる。
【0029】
操作パネル11に配置している入力手段は、リモコン器20に配置された入力手段の一部であって施療中操作する頻度の高い入力手段であり、具体的には、前側操作パネル11aにメモリボタン12aを配置し、リクライニング時用操作パネル11bに選択キー21mで操作することができたもみ玉31の施療の強さの調整が可能であるもみ玉強さボタン12b、もみ玉31の施療の速さの調整が可能であるもみ玉速さボタン12c、リピートボタン12d、スキップボタン12e、エアセルにON/OFFを繰り返させるパルスボタン12fを配置している。前側操作パネル11aには背もたれ部2がリクライニングする前に操作するメモリボタン12aを配置し、リクライニング前に容易に被施療者が操作でき利便性が高い。また、リクライニング時用操作パネル11bにはもみ玉強さボタン12b、もみ玉速さボタン12c、リピートボタン12d、エアーボタン12gを配置しており、背もたれ部2がリクライニングした状態でマッサージを受けている場合に被施療者が操作でき利便性が高い。すなわち、前側操作パネル11a、リクライニング時用操作パネル11bのどちらにも、必要時に操作する頻度高い入力手段を配置しており、被施療者のリラックス状態を極力阻害しないようにしている。リモコン器20で指示可能な操作を全て操作パネル11上に配置する入力手段で行わせることもできるが、リモコン器20の入力手段を配置した場合には被施療者が手元を見ることなく操作することが困難となり手元を見る動作が必要となる分リラックス状態を壊す場合があり、また、リモコン器20の入力手段より少ない数の入力手段で同じ操作をさせる場合には入力手段の操作が複雑となって被施療者のリラックス状態を壊す場合もある。
【0030】
制御部40は、図2に示すように、もみモータ41、たたきモータ42、昇降モータ43、強弱モータ44、リクライニングアクチュエータ45、オットマンアクチュエータ46及びエアユニット47と電気的に接続しており、制御信号の出力によりこれらの駆動部を動作させている。制御部40は、相互に無線通信が可能なリモコン器20から入力信号を受信するほか、操作パネル11からの入力信号を有線通信にて受信し、各入力手段からの入力信号を受信して被施療者の操作に従った動作を行わせるべく駆動部を動作させている。
【0031】
前記したもみ上げ、もみ下げ、たたき、さざなみ、指圧、深もみ上げ、深もみ下げ、さすり、ストレッチ、全体背筋のばし、部分背筋のばしの各メカマッサージ、各部マッサージ、エアオプション無しマッサージ、脚同時マッサージ、パルスマッサージ、フットストレッチマッサージの各エアセルマッサージを組み合せて一つのコースとした自動コースのマッサージがある。自動コースは前記組み合せ、強さ、速さによって無数に作ることができるが、本実施形態では部位の区分け毎(全身、首・肩、腰、)にやすらぎコース、リフレッシュコース及び疲労コースを用意している。それぞれのマッサージコースの特徴としては、施療手段としてもみ玉31を用い、やすらぎコースが強さが弱く、速度もゆっくりでローリングのマッサージが多く、リフレッシュコースが強さが普通で速度が速くたたきのマッサージが多く、疲労コースが強さが比較的強く設定され、速度も速くもみのマッサージが多いことである。この他エアセルマッサージを組み合せた全身エアーの自動コースもある。
【0032】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の動作について説明する。まず、被施療者は座部1に着座し、リモコン器20のスタート/収納ボタン21bを押下し、マッサージ機を起動させる。自動コースボタン21dを押下すると、リモコン用制御部24が表示制御部23を介して表示手段22に選択可能に複数の自動コースを表示する。被施療者は表示された自動コースの中から選択キー21mを押下して選択し、決定ボタン21nを押下する。リモコン用制御部24はかかる入力を受け、マッサージ機の制御部40に対して決定された自動コースを実行する命令の信号を送信する。制御部40は決定された自動コースに従って各駆動部を駆動させて被施療者に対する施療を開始する。この施療の前に、被施療者の体形に即したマッサージを行うために、背もたれと背中の距離を測定するポイントナビが背もたれ部2のリクライニング後になされる(リクライニング前に行うこともできる)。ポイントナビは、もみ玉31を一定速度で前方に押出して身体にもみ玉31が当接した位置を検出することによりフレームの中心から身体までの距離を測定し、身体の位置を検出する。
【0033】
前記リモコン器20を設定しているときには被施療者は背もたれ部2がリクライニングしておらず図5に示す状態である。リモコン器20の設定が終了して、ポイントナビ又は施療中に移行して背もたれ部2がリクライニングした後には、図6に示す状態となっている。リモコン器20はリモコンホルダー25に装着されており、被施療者が図5の状態、すなわち、背もたれ部2がリクライニングしていない状態で最適に手で操作できるようにリモコンホルダー25が固定されている。したがって、図6の背もたれ部2がリクライニングした状態では、被施療者はリモコン器20が見づらいだけでなく、手を伸ばして操作することも困難となっており、無理して身を起こして操作すれば操作をすることはできるものの折角の被施療者のリラックス状態を台無しにしてしまう。しかしながら、本実施形態に係るマッサージ機においては、リモコン器20以外に操作パネル11、特に、背もたれ部2がリクライニングした状態で容易に操作できるように設計されているリクライニング時用操作パネル11bが形成されており、被施療者は施療中にもみ玉31によるマッサージの強さを変えたい場合にはもみ玉強さボタン12bを押下し、もみ玉31によるマッサージの速さを代えたい場合にはもみ玉速さボタン12cを押下し、自動コース中のマッサージを繰り返したい場合にはリピートボタン12dを押下し、自動コース中のマッサージを飛ばして先に進みたい場合にはスキップボタン12eを押下し、エアセルによるマッサージを受けたい場合にはパルスボタン12fを押下することで被施療者のリラックスした状態を何ら阻害することなく所望の動作をマッサージ機に行わせることができる。
【0034】
[メモリ登録] メモリボタン21aに選択した自動コース、ポイントナビ情報等の体形情報を割り当てるメモリ登録を行うこともでき、以下使用動作について説明する。メモリ登録は、まず、被施療者が複数あるメモリボタン21aの中から適当なボタンを選択して長押しする。リモコン用制御部24はかかるメモリボタン21aの長押しを検出し、表示制御部23を介して表示手段22に自動コース選択画面を表示する。被施療者はかかる画面で自動コースを実行させる場合の操作と同じように選択キー21mを操作して自動コースを選択し、決定ボタン21nで自動コースを決定する。そうすると、自動コースを実行させた場合と同様に、背もたれ部1がリクライニングしポイントナビを行って、自動コースの施療が開始される。施療中は、もみ玉強さボタン12b、もみ玉速さボタン12c、リピートボタン12d、スキップボタン12e、パルスボタン12fを同様に操作することができ、自動コースを構成する各マッサージと操作を対応付けてメモリ登録情報として制御部40がメモリ上に一時保存を行う。自動コースの施療が完了すると、リモコン用制御部24は表示制御部23を介して表示手段22にメモリ登録を行うか否かの選択を促す表示を行う。使用者がメモリ登録を行うとの選択をしたとリモコン用制御部24が判断した場合には、制御部40にメモリ登録の命令を送信する。制御部40はメモリ登録の命令を受け、一時保存しているメモリ登録情報、自動コースを特定する情報、体形情報をメモリ登録情報として被施療者がメモリ登録操作の始めに選択したメモリボタン21aに割り当ててマイクロコンピュータ上のEEPROMに記録する。
【0035】
[メモリ登録された施療の実行] メモリ登録は自動コースの選択等のリモコン器20に配置される入力手段を用いる必要があり、リモコン器20を操作する必要があったが(操作パネル11にメモリ登録時に使用する入力手段を配置する場合にはリモコン器20は不要)、以下説明するようにメモリ登録された施療を実行する場合には、リモコン器20を操作することなく施療を受けることができる。まず、使用者は座部1に着座した場合に背もたれ部1がリクライニングしていない状態となっており被施療者の手元に前側操作パネル11aが位置している。被施療者は自分がメモリ登録を行ったメモリボタン21aに対応する施療を開始するスイッチとしてのメモリボタン12aを押下する。リモコン器20のメモリボタン21aと操作パネル11aのメモリボタン12aとは例えば本実施形態ではそれぞれのボタン「A」「B」「C」「D」のように識別され対応している。制御部40は操作パネル11a、11bとの通信用ケーブル(不図示)を介してメモリボタン12aの押下を受け、背もたれ部2を倒し、被施療者が選択したメモリボタン12aに対応するメモリ登録情報を読み出し、メモリ登録情報の体形情報に従い、メモリ登録情報の自動コースの施療を実行する(被施療者によりメモリ登録がなされていないメモリボタン12aが押下された場合には、工場出荷時に初期設定している所定の体形の自動コースの施療が実行される)。したがって、被施療者にとってみれば、メモリボタン12aを選択しただけで、背もたれ部2がリクライニングし、メモリ登録した施療を受けることができる。このメモリ登録した施療中においては、リクライニング状態で被施療者はリクライニング時用操作パネル11bに手元が位置しており、適宜操作パネル11bに配置された入力手段を操作することができる。ここで、施療終了後には自動的にリクライニングが戻る構成であることが望ましく、最初から最後まで使用者のリラックス状態を阻害することなく施療を完了することができると共に、使用者に対してリクライニングが戻ることをもって施療の終了を知らせることができる。
【0036】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、マッサージ機の操作にあたってリモコン器20以外に肘受け部10の上面に形成された操作パネル11を操作することもでき、被施療者が施療を受けている場合にリラックス状態を阻害されることなくマッサージ機を操作することができる。特に、本実施形態では、操作パネル11が前側操作パネル11aとリクライニング時用操作パネル11bからなり、前側操作パネル11aにリクライニングする前に被施療者が操作するべき入力手段を配置し、リクライニング時用操作パネル11bにリクライニングした後に被施療者が操作するべき入力手段を配置しており、背もたれ部1がリクライニングする前において被施療者の手元は前側操作パネル11aにありメモリボタン12aを押下することが容易にできメモリ登録された施療の開始を着座後迅速に指示でき、背もたれ部1がリクライニングした状態においては被施療者の手元はリクライニング時用操作パネル11bにあり施療中に施療の動作を容易に変更することができる。
【0037】
[リモコン器によるメモリ登録された施療の実行] 本実施形態では、操作パネル11a上のメモリボタン12aを押下することにより背もたれ部2を倒し、メモリ登録された施療を実行すると前記したが、リモコン器20のメモリボタン21aを押下することでも同様に、背もたれ部2を倒し、メモリ登録された施療を実行する。ここで、メモリボタン21aを押下した場合には、背もたれ部2を倒すことなく施療に移行する構成にすることもでき、リモコン器20を使用者が持ったままでそのままリクライニングすることなく、使用者の明示的な背もたれ部2を倒す操作を待つことで使用者の使用状況に合わせた施療を提供することができる。このようにメモリボタン21aとメモリボタン12aとで操作後自動的に背もたれ部2が倒れるか否かの違いがあり、使用者はかかる相違を認識して区別して操作することができる。
【0038】
[操作パネルの操作によるリクライニング] 本実施形態では、操作パネル11a上のメモリボタン12aを押下することにより背もたれ部2を倒す構成としたが、操作パネル11a上、すなわち、肘受け部10の前側へ取り付ける他のスイッチを押下した場合でも背もたれ部2を倒す構成にすることもできる。例えば、スタート/収納ボタンを操作パネル11a上に取り付け、使用者がスタート/収納ボタンを押下することで、マッサージ機を起動させ、取り敢えず背もたれ部2を倒して使用者をリラックスした状態にさせた後に、具体的な施療の指示を操作パネル11bに取り付けられるスイッチを押下することで可能とする構成を採ることができる。この場合において、操作パネル11bに取り付けられる施療指示するためのスイッチは、リクライニング後の使用者が操作するものであり、可能な限り使用者が身を起こしスイッチを確認することをさせないように、背もたれ部2に安定的に支持されリラックス状態を保持したまま操作可能であるように、手探りでスイッチを識別可能にすることが望ましい。手探りでスイッチを識別可能とするためには、例えば、施療の数を少なくしてスイッチ数を少なくする方法、スイッチの形状を異ならせる方法、スイッチを長押しすることで音声でのスイッチの説明が報知される方法、スイッチ毎に押下されることで発光する発光素子を取り付ける方法を採ることができる。
【0039】
(本発明の第2の実施形態)
本実施形態に係るマッサージ機について図に基づき説明する。図7は本実施形態に係るマッサージ機の使用状態図、図8は本実施形態に係るマッサージ機の操作要部説明図である。
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態に係るマッサージ機と同様に構成され、前記肘受け部10が肘をうける上面に対して底面を有するように肘受け部10の真下に空間13を形成し、当該肘受け部10の底面に前記操作パネル14を形成することを異にする構成である。肘受け部10の上面に対する底面が形成できれば操作パネル11を形成することができるので、肘受け部10の形状は図7の形状のみに限られず、図7では肘受け部10は右側面から見ると右側が開口しているくの字状となっているが左側が開口しているくの字状とすることもできるし、くの字状だけでなく開口を有しない形状とすることもできる。このように操作パネル14を肘受け部10の底面に配置することで被施療者の手、腕、肘をおもむろに肘受け部10の上面に乗せた場合であっても誤って入力手段を押下することがなくなり誤操作を防止することができる。
【0040】
[入力手段の配置] 操作パネル14は、前記第1の実施形態と同様に、前側操作パネル14aとリクライニング時用操作パネル14bから構成される。前側操作パネル14aとリクライニング時用操作パネル14bに配置されている入力手段も同じものを配置している。配置している入力手段は同じものの、前記第1の実施形態と比して、前側操作パネル14aに配置している4個のメモリボタンを1行ではなく2行2列に分けて配置し、リクライニング時用操作パネル14bに配置しているもみ玉強さボタン15b、もみ玉速さボタン15c、リピートボタン15d、スキップボタン15e、パルスボタン15fを2行2列に分けて配置している。また、肘受け部10の底面の右端にできるだけ寄せて入力手段を配置している。このように入力手段を肘受け部10の底面の外側端にできるだけ寄せて配置し、さらに、横幅方向に少なく入力手段を配置することで、被施療者が図8(b)に示すように左手の人差し指、中指、薬指、小指で入力手段を押下する場合に、深く手を肘受け部10の底面に入れ込むことなく少し手を回すだけで入力手段を操作することができるようにしている。
【0041】
[入力手段を示すラベル] 肘受け部10の上面には底面に配置した入力手段に対面する位置にそれぞれの入力手段の目印となるラベルを配置している。このラベル(メモリボタンラベル16a、もみ玉強さボタンラベル16b、もみ玉速さボタンラベル16c、リピートボタンラベル16d、スキップボタンラベル16e、パルスボタンラベル16f)はシールでもよいし、肘受け部10に直接着色したもの、肘受け部10に埋め込む異なる部材等であってもよい。このようにラベルを肘受け部10の上面の入力手段の配置している対面箇所に配置することで、被施療者は入力手段の確認を行いたい場合には肘受け部の底面や取り扱い説明書を見ることなく肘受け部10の上面を見るだけで確認することができる。
【0042】
本実施形態に係る椅子式マッサージ機の使用動作について操作パネル14を被施療者が操作する部分について説明する。被施療者は座部1に着座したとき、通常手、腕、肘を肘受け部10の上面に載せる。着座後、リモコン器20を操作した後も同様に肘受け部10に手、腕、肘を乗せる。このように手、腕、肘を乗せている場合、背もたれ部2をリクライニングしている場合、していない場合に拘らず、通常手の平の手首近く部分と指先が肘受け部10に当接した状態となっている。この被施療者のリラックスした状態で操作パネル14を操作する場合には、肘を固定して手及び腕を浮かして操作することができる他、本実施形態ではリクライニング前、リクライニング中のためにそれぞれ前側操作パネル14a、リクライニング時用操作パネル14bを用意しており、リクライニング前、リクライニング中のどちらの場合であっても手の近くに操作する入力手段が配置されており、腕を浮かすことなく手の平の手首近く部分を固定した状態で指のみを肘受け部10の底面部分に回すことで操作パネル14を操作することができ、ほぼリラックスした状態を阻害することがない。
【0043】
[確認用凹凸] 被施療者のリラックスした状態をより阻害しないためには、被施療者が操作パネル14を操作する場合に各入力手段を確認する際にラベルに目を向けることなく確認することが好ましい。したがって、ラベルに代わり、それぞれの肘受け部10の上面における入力手段の対面に入力手段を識別することができる凹凸を形成することもできる。凹凸としては、平面形状として−、○、△、□、×等がある。このような入力手段確認用の凹凸を形成することで、被施療者は手探りで肘受け部10の上面に触れることで入力手段の確認を行うことができ、リラックスした状態を阻害することがない。
【0044】
[確認用音声説明] 同様に、被施療者のリラックスした状態をより阻害しないためのラベルに代わる入力手段の確認方法としては音声説明を採用することができる。入力手段に通常の操作を指示する場合には、通常被施療者は入力手段を1回押下する。確認用音声説明を出力トリガとしては、かかる入力手段による通常の操作以外の操作がある。例えば、2回連続して入力手段を押下したり、入力手段を長押ししたりすることで確認用音声説明を出力することができる。このように同じ入力手段を操作を異ならせることで、通常の指示をしたり、説明用の音声を出力したりするので、2回入力手段を押下して確認用音声説明を聞いて確認した後に、入力手段に当接している指を離すことなく1回入力手段を押下することで通常の操作を行って指示することもでき、確認及び操作の指示を連続して行うことができる。
【0045】
[入力手段の肘受け部底面被施療者側への配置] 本実施形態では肘受け部10の底面外側に入力手段を配置し、手の指のうち人差し指、中指、薬指、小指で入力手段を操作するとしたが、肘受け部10の底面内側に入力手段を配置し、親指による操作をすることもできる。この場合に、親指は人差し指、中指、薬指と比べると長くないので入力手段を複数列配置するよりはできるだけ一列のみ入力手段を配置することが望ましい。ただし、入力手段の大きさにも依存する。
【0046】
(本発明の第3の実施形態)
本実施形態に係るマッサージ機について図に基づき説明する。図9は本実施形態に係るマッサージ機の肘受け部の要部断面図及び要部平面図を示す。
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態と同様に構成され、操作パネル18を別体の移動物体の上面に形成し、ころがり運動によって肘受け部10に沿って案内機能を果たすことを異にする構成である。
【0047】
移動物体17は、上面に操作パネル18を形成した台車17dと、車軸を中心に回転する円形の具であり台車17dを支持する上保持ロール17aと、この上保持ロールと同様に車軸を中心に回転する円形の具であり上保持ロールと対面に位置する下保持ロール17bとからなる。肘受け部10の上側部分には、上保持ロール17a及び下保持ロール17bに挟み持たれ移動物体の移動を規制するレール17cが形成されている。このように移動物体17は構成されることから、レール17cをガイドに肘受け部10延出方向に対して前後に移動することができる。
【0048】
台車17dの上面には操作パネルが形成されており、図示しない電気ケーブルを介して制御部40と接続しており、制御部40に入力信号を出力することができるようになっている。電気ケーブルを介した有線通信の他、無線通信を適用することもできる。
被施療者は座部1に着座した場合に、肘、腕、手を台車17dの上に乗せ操作パネル18上に配置しているメモリボタン19a、もみ玉強さボタン19b、もみ玉速さボタン19c、リピートボタン19d、スキップボタン19e、パルスボタン19fを操作することができる。
【0049】
背もたれ部2がリクライニングした場合には、被施療者の体の背中側への移動に合わせて腕も引っ張られ、移動物体17もかかる移動に合わせて後ろに移動する。したがって、手、腕、肘と操作パネル18との相対的距離は変わることなく、被施療者はリクライニングした後であっても、リクライニングする前と同様に操作パネル18を操作することができ、被施療者のリラックスを阻害することがない。また、背もたれ部2のリクライニングが戻った場合であっても、戻る過程で体の背中と反対側への移動に合わせて腕が押されて、移動物体17もかかる移動に合わせて前に移動するので、被施療者は同様に操作パネル18を操作することができる。
【0050】
このように本実施形態に係るマッサージ機においては、操作パネル18を台車17dの上面に形成し、かかる台車が肘受け部10の水平軸を前後に移動することができるので、背もたれ部2の移動による被施療者の体の移動に合わせて手、腕、肘を乗せた移動物体が円滑に追随して移動し、手と操作パネル18との相対距離が不動となっていつでも円滑に操作パネル18を操作することができ、操作するために被施療者が体を動かしたり、手を伸ばしたりする動作をする必要がなく、リラックスした状態を維持することができる。
【0051】
[手のみの載置] 本実施形態においては、台車17dの上面に肘、腕、手の全てを乗せる構成としたが、手のみを載せる構成にすることもできる。
【0052】
[モータによる移動物体の移動] 本実施形態においては、被施療者の体の移動により腕が引っ張られたり、押されたりし、それに伴って移動物体17が移動する構成としたが、台車内に電動モータを配設し、背もたれ部2の移動に合わせてかかる電動モータを駆動させて移動物体17を移動させる構成にすることもでき、肘、腕、手にかかる摩擦力を緩和し、よりリラックスした状態を保持することができる。
【0053】
(本発明の第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る椅子式マッサージ機について図に基づき説明する。図10は本実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図、図11は本実施形態に係るマッサージ機の肘受け部の要部側面断面図、図12は本実施形態に係る横軸を時間とし縦軸を押圧力とした場合の押圧センサーの検出信号のグラフ図である。
【0054】
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態と同様に構成され、操作パネル11を肘受け部10に形成することなく、肘受け部10を構成するフレーム(骨組)64とこのフレーム64を被覆する合成皮からなる外皮61との間に肘受け部10の上面に位置する外皮61に加えられた押圧に応じた電気信号を発生する押圧センサー62を配設し、この押圧センサー62からの電気信号をリード線63を介して制御部40に出力し、制御部40はこの出力に対して出力信号に応じた動作を制御する構成である。
【0055】
押圧センサー62は、肘受け部の前側に位置する前側押圧センサー62aと、この前側押圧センサー62aから所定距離後側へ離して位置する後側押圧センサー62bとからななる。この前側押圧センサー62aは背もたれ部1がリクライニングしない場合に有効になり、後側押圧センサー62bは背もたれ部1がリクライニングした場合に有効になる。有効になるとは、有効でない場合であっても制御部40には電気信号が出力されるがその出力を制御部40が検出した場合には検出に応じた制御をしないということである。押圧センサー62bとしては、例えば、圧力を加えるとき誘電分極を生じて圧力に比例した電荷が生じる現象を利用したピエゾ素子や、シリコンゴムに導電性フィラを配合した加圧導電性ゴムを用いることができる。
【0056】
押圧センサー62は常時押圧を検出しているので、制御部40は押圧力の時間的変化を捉えることができる。すなわち、強く押圧したか、弱く押圧したかだけでなく、弱い押圧から強い押圧になり、さらに、強い押圧から弱い押圧になることを繰り返していることを捉え、さらに、その周期を捉えることもできる。
【0057】
被施療者が図11(a)のように押圧センサー62をさすると、図12(a)に示すように制御部40に対して信号が入力される。被施療者が前後に肘受け部10の上面を繰り返しさすると、t1からさすりはじめたとしてt1から略一定の弱い押圧力を検出していることが分かる。メモリは2秒間隔で振っているので、1秒毎に小さな谷が形成されている。この谷は前後に手さすった場合に前端で後方向に向かって戻る場合に手が一瞬止まり押圧力が弱くなって形成されたものである。
【0058】
被施療者が図11(b)のように手を握り締めた状態でたたくと、図12(b)に示すように制御部40に対して信号が入力される。被施療者が上下に肘受け部10の上面を繰り返したたくと、t1からたたきはじめたとして手と肘受け部10の上面が強く接触してt1から急激に押圧力が強くなり、直ぐに手が肘受け部10の上面から離れていき押圧力が急激に弱くなっていき、これを0.5[秒]程度の周期で繰り返し行っており、急激なカーブの山及び谷が多数形成されている。
【0059】
被施療者が図11(a)の手の状態でもむことで、図12(c)に示すように制御部40に対して信号が入力される。被施療者が手の平を肘受け部10の上面に乗せた状態で繰り返しもむと、t1からもんだとして徐々に押圧力が高くなっていき、つぎに、徐々に小さくなっていき、これを1.5[秒]程度の周期で繰り返し行っており、たたきと比べて緩やかなカーブの山及び谷がいくつか形成されている。
以上のようにここで例示したさする、たたく、もむの動作は、図12に示すように、波形パターンが異なり、制御部40は被施療者がどのように肘受け部10の上面に手を接触させたかを識別することができる。
【0060】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の使用動作について説明する。被施療者は座部1に着座し、リモコン器20のスタート/収納ボタン21bを押下してマッサージ機を起動状態にする。この状態で、被施療者は背もたれ部1に深くもたれ、目をつぶって、肘受け部10の前側押圧センサー62aの配設領域をさすることで、前側押圧センサー62aから電気信号が制御部40に出力される。制御部40は入力された電気信号から被施療者の操作がさすりであることを認識し、背もたれ部2をリクライニングさせ、さすりの平均周期を求めた上で同じ押圧力とこの周期でさすりの施療を行うべく駆動部に制御信号を出力する。そうすることで、駆動部が駆動して被施療者はさすりの施療を自己が操作した押圧力と周期で受けることができる。同様に、たたき、もむ動作を被施療者が前側押圧センサー62aに対して行えば、被施療者は自己が操作した押圧力と周期で施療を受けることができる。
【0061】
背もたれ部2がリクライニングした後は、前側押圧センサー62aが有効とならず、後側押圧センサー62bが有効となる。前側押圧センサー62が有効となっていなくとも、被施療者が手を載せている部分が後側押圧センサー62bの配設領域であるため、手を動かすことなく操作を加えることができる。
【0062】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、肘受け部10の上面に押圧センサーを配設しているので、被施療者が手を載せている肘受け部10に対して行うと押圧センサー62から電気信号が制御部40に出力され、制御部40が入力された電気信号から被施療者の操作を識別し、かかる操作に対応する施療を提供することができ、入力手段は配置位置を覚えることもなく直感的に施療の操作を行うことができる。また、本実施形態では被施療者の操作の押圧力及び周期に合わせて施療を提供しているので、簡単な操作で被施療者のリラックスした状態を保持したままより細やかな設定を行うことができる。
【0063】
[後側押圧センサーの操作] 本実施形態では、前側押圧センサー62aと後側押圧センサー62bに対する操作による動作は同じであるが、後側押圧センサー62に対する操作による動作を異ならせることもでき、たたく動作を強く、または、弱くすることで現在の施療の強さを強く又は弱くすることもでき、また、たたく周期を短く、または、長くすることで現在の施療の周期を短く、または、長くする構成にすることもできる。さらに、後側押圧センサー62の配設領域の肘受け部10の上面をさすることで一時停止とし、もむことでリクライニングを戻す構成にすることもできる。
【0064】
[前側押圧センサーと後側押圧センサーによる整合性チェック] 本実施形態では背もたれ部2のリクライニング状態に合わせて前側押圧センサー62aを有効にし、後側押圧センサー62bを有効にした構成にしたが、常時どちらのセンサーも有効にする構成にすることもでき、さらに、両者のセンサーから出力された電気信号を比較して振幅値が大きい方を対象に制御部40が駆動部を制御する構成にすることもでき、より確実に操作を受けることができる。
【0065】
[押圧センサーの広域化] 本実施形態では、押圧センサー62が前側押圧センサー62aと後側押圧センサー62bとからなり、両センサーが所定距離を離した構成となっていたが、1つの押圧センサーを前側押圧センサー62aの先端位置から後側押圧センサー62bの後端位置まで連続した形状にすることもできる。
【0066】
[半球操作部] 本実施形態では、半球状の非透気性フィルムで被覆され、内部にシリコーンゲルを注入したものであり、さらに非透気性フィルムの半球部分に外皮を被せ、この非透気性フィルムと外皮との間に押圧センサーを配設した構成のもの(半球物)を両方の肘受け部10の前側にそれぞれ配設し、被施療者がかかる柔らかい半球をたたいたり、もんだり、さすったりすることで、より詳細に被施療者がどのように操作したかを制御部40に電気信号として出力し、被施療者の操作を被施療者の施療部位に対して同じようにすることで被施療者が求める施療と同じものを提供することができる。ここで、被施療者が人体を触れているように柔らかく、凸状(好ましくは半球)のものであれば、前記半球物の構成に制限されない。
【0067】
(その他の実施形態)
[エアセル] 前記各実施形態において、前記各エアセルの他例えば腕、肩等のエアセルを追加した構成にすることもでき、この腕、肩のエアセルの有無を決定する入力手段をリクライニング時用操作パネル11b及びリモコン器20に配置することもできる。
【0068】
[平らなスイッチ] 前記各実施形態においては、平常時に図13(a)に示すように操作パネルの面と等しく、入力手段押下時に図13(b)に示すように操作パネルの面より低くなる構成にすることもでき、被施療者の意図しない操作を防止することができる。特に、第1の実施の形態の場合には肘受け部10の上面の操作パネル11に通常のプッシュボタンを配置しており被施療者の手、腕、肘を肘受け部10の上面に載せた場合に、入力手段にも強く当接し、被施療者意図しない動作が制御部40によりなされる。しかし、このような平らなスイッチ(定常時で操作パネルの面より低くあってもよい)を用いることで、誤操作を確実に回避することができる。
【0069】
[側面の操作パネル] 前記実施形態では、操作パネルを肘受け部10の上面や底面に形成したが、肘受け部10の側面に形成することもでき、被施療者が手、腕、肘を乗せることで誤って操作パネル上の入力手段が押下されることを回避することができ、すなわち、誤操作を回避することができる。
【0070】
[ジョグダイヤル] 前記各実施形態では、プッシュボタン、方向キーのみを記載したが、ジョグダイヤル等他の入力手段を本マッサージ機に適用することもできる。
【0071】
[肩マッサージ位置設定] 前記各実施形態では、自動コース実行時、又は、メモリ登録時等にポイントナビを行って施療に移行しているが、ポイントナビ直後に肩の正確な位置を設定する肩マッサージ位置設定を行うこともできる。
【0072】
[リクライニングボタンの肘受け部への取り付け] 前記各実施形態では、例えば前記第1の実施形態に適用した場合の図14に示すように、肘受け部10の前側に背もたれ部2を倒すリクライニングボタン(倒す)12gを取り付け、肘受け部10の前側から離間させて背もたれ部2を起こすリクライニング(起こす)12hを取り付ける構成にすることもでき、背もたれ部2が倒れていない状態で使用者が着座すると手の近傍にリクライニングボタン(倒す)12gが位置して容易に操作でき、また、背もたれ部2が倒れた状態においては手の近傍にリクライニング(起こす)12hが位置して容易に操作でき、特にこれらのリクライニングボタン(倒す)12g及びリクライニング(起こす)12hを使用すると使用者が操作のための動作を最小限にしてリラックスした状態を阻害することなく施療を最初から最後まで提供することができる。また、図14にあるように、リクライニング収納ボタン12iを肘受け部10の前側から離間させて取り付けることもでき、リクライニング(起こす)12hと同様にリラックス状態を阻害することなくリクライニングを起こすことができると共に、リクライニングの調節ではなく収納したい場合にはリクライニング(起こす)12hを継続して押下することなく一操作で一気に背もたれ部2を倒れていない状態に戻すことができ、使い勝手がよい。ここで、リクライニング収納ボタン12iも、リクライニング収納ボタン12pと同様にオットマンも収納させる構成にすることもできる。
【0073】
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機の全体斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機の制御ブロック構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機のリモコン器の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機の肘受け部の平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機のリクライニング前の使用状態図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る椅子式マッサージ機のリクライニング中の使用状態図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機の使用状態図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機の操作要部説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機の肘受け部の要部断面図及び要部平面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るマッサージ機の肘受け部の要部側面断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る横軸を時間とし縦軸を押圧力とした場合の押圧センサーの検出信号のグラフ図である。
【図13】本発明のその他の実施形態に係るマッサージ機の入力手段の断面図である。
【図14】本発明のその他の実施形態に係る椅子式マッサージ機の肘受け部の平面図である。
【符号の説明】
【0075】
1 座部
2 背もたれ部
3 フットレスト
10 肘受け部
11 操作パネル
11a 前側操作パネル
11b リクライニング時用操作パネル
12a メモリボタン
12b もみ玉強さボタン
12c もみ玉速さボタン
12d リピートボタン
12e スキップボタン
12f パルスボタン
12g リクライニングボタン(倒す)
12h リクライニングボタン(起こす)
12i リクライニング収納ボタン
13 空間
14 操作パネル
14a 前側操作パネル
14b リクライニング時用操作パネル
15a メモリボタン
15b もみ玉強さボタン
15c もみ玉速さボタン
15d リピートボタン
15e スキップボタン
15f パルスボタン
16a メモリボタンラベル
16b もみ玉強さボタンラベル
16c もみ玉速さボタンラベル
16d リピートボタンラベル
16e スキップボタンラベル
16f パルスボタンラベル
17 移動物体
17a 上保持ロール
17b 下保持ロール
17c レール
17d 台車
18 操作パネル
19a メモリボタン
19b もみ玉強さボタン
19c もみ玉速さボタン
19d リピートボタン
19e スキップボタン
19f パルスボタン
20 リモコン器
21 入力手段
21a メモリボタン
21b スタート/収納ボタン
21c 停止ボタン
21d 自動コースボタン
21e お好みボタン
21f エアーボタン
21g リピートボタン
21h スキップボタン
21i メニューボタン
21j 上下ボタン
21m 選択キー
21n 決定ボタン
21o オットマンボタン
21p リクライニング収納ボタン
21q リクライニングボタン
21r バイブボタン
21s ヒータボタン
22 表示手段
23 表示制御部
24 リモコン制御部
25 リモコンホルダー
30 メカユニット
31 もみ玉
40 制御部
41 もみモータ
42 たたきモータ
43 昇降モータ
44 強弱モータ
45 リクライニングアクチュエータ
46 オットマンアクチュエータ
47 エアユニット
51 背中用エアセル
52 腰用エアセル
53 臀部用エアセル
54 太腿用エアセル
55 脚用エアセル
61 外皮
62 押圧センサー
62a 前側押圧センサー
62b 後側押圧センサー
63 リード線
64 (肘受け部の)フレーム
71 スプリング
72 頭
73 可動接点
74 固定接点
75 支持板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部、背もたれ部及び肘受け部を有し、マッサージ機を操作するリモコン器を備え、肘受け部にマッサージ機を操作するスイッチ等の入力手段を配置した操作パネルを形成するマッサージ機。
【請求項2】
前記操作パネルに配置される入力手段は、リモコン器に配置された入力手段の一部であって施療中操作する頻度の高い入力手段である
前記請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記操作パネルに配置される入力手段は、もみ玉の強さを操作するもの、もみ玉の速さを操作するものの少なくとも1つである
前記請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
座部、背もたれ部及び肘受け部を備え、当該背もたれ部を傾動させるリクライニング機能を有し、
肘受け部の前側に前側操作パネルを形成し、且つ、当該前側操作パネルに離間させてリクライニング時用操作パネルを形成しているマッサージ機。
【請求項5】
座部、背もたれ部及び肘受け部を備え、当該背もたれ部を傾動させるリクライニング機能を有し、
肘受け部の前側に背もたれ部を倒すスイッチを取り付け、肘受け部の前側に離間させて背もたれ部を起こすスイッチを取り付けているマッサージ機。
【請求項6】
座部、背もたれ部及び肘受け部を備え、当該背もたれ部を傾動させるリクライニング機能を有し、
肘受け部に施療を開始するスイッチを取り付け、
当該スイッチが押下されたことをトリガとして背もたれ部を倒すマッサージ機。
【請求項7】
施療終了後に背もたれ部を自動的に起こす
前記請求項6に記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記肘受け部が肘を受ける上面に対して底面を有するように肘受け部の真下に空間を形成し、当該肘受け部の底面に前記操作パネルを形成している
前記請求項1ないし4のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項9】
前記肘受け部の底面に形成した操作パネルを、肘受け部の底面の座部側と反対の外側に形成している
前記請求項8に記載のマッサージ機。
【請求項10】
前記肘受け部の側面に前記操作パネルを形成している
前記請求項1ないし4のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項11】
前記操作パネルを肘受け部の上面に形成し、
操作パネルに配置した入力手段のうちスイッチの上面が、スイッチが押下されていない状態で肘受け部の上面と等しいかそれより下に凹んで形成されている
前記請求項1ないし4のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項12】
座部、背もたれ部及び肘受け部を有し、マッサージ機を操作するリモコン器を備え、肘受け部に押圧センサーを配設し、当該押圧センサーが被施療者の腕又は手の動作を検出し、検出した被施療者の動作に応じた動作を実行するマッサージ機。
【請求項13】
前記押圧センサーは肘受け部の前側から真ん中までに延びて配設している
前記請求項12に記載のマッサージ機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−29192(P2007−29192A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−213469(P2005−213469)
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】