マッサージ機
【課題】 脚載置部が床面に接しているか否かを検出できるようにする。
【解決手段】 座部3を有する椅子本体と、前記座部3の前側に設けられているとともに、上下回動動作及び伸縮動作が行える脚載置部5と、前記椅子本体と前記脚載置部5の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部14と、を備えたマッサージ機において、前記脚載置部5は、床面Fに接しているか否かを検出する床検出センサ55を備えている。
【解決手段】 座部3を有する椅子本体と、前記座部3の前側に設けられているとともに、上下回動動作及び伸縮動作が行える脚載置部5と、前記椅子本体と前記脚載置部5の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部14と、を備えたマッサージ機において、前記脚載置部5は、床面Fに接しているか否かを検出する床検出センサ55を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
椅子型のマッサージ機において、座部の前側に設けられた脚載置部が上下回動可能であるものは良く知られているが、脚載置部が伸縮可能であるものも、特許文献1等において開示されている。
脚載置部が伸縮可能であると、被施療者の脚の長さに合わせて脚載置部の伸長量を調整することができ便利である。
【0003】
【特許文献1】特開平11−299570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、脚載置部の上下回動と伸縮の双方を実現しようとすると、脚載置部が床に当たってしまうという問題が生じる。
例えば、脚載置部が下方に回動して下向きになっている状態で脚載置部を伸長させると脚載置部の先端部が床に当たるおそれがある。
また、脚載置部が伸長した状態で脚載置部を下方回動させた場合にも、脚載置部が床に当たるおそれがある。
【0005】
このような問題があるにもかかわらず、従来は、脚載置部が床に当たったか否かを検出することができなかった。
そこで、本発明は、脚載置部が床面に接しているか否かを検出できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、座部を有する椅子本体と、前記座部の前側に設けられているとともに、上下回動動作及び伸縮動作が行える脚載置部と、前記椅子本体と前記脚載置部の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部と、を備えたマッサージ機において、前記脚載置部は、床面に接しているか否かを検出する床検出センサを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、床検出センサによって、脚載置部が床に接しているか否かを検出できる。
【0007】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の上方回動中に前記脚載置部の伸長が行われ、又は前記脚載置部の下方回動中に前記脚載置部の収縮が行われるものであるのが好ましい。この場合、上下回動と伸縮とが同時に行われるため、動作が効率化する。また、上下回動と伸縮とを同時におこなっても、床検出センサによって脚載置部が床面に当たっている否かを検出できるため、仮に脚載置部が床にあたっても、これに対処することができる。
【0008】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の伸長中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長が停止するものであるのが好ましい。この場合、脚載置部が伸長中に床に当たると伸長が自動的に停止するため、脚載置部が床面を傷付けることなどを防止できる。
【0009】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の下方回動中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部は収縮しながら下方回動するものであるのが好ましい。この場合、脚載置部が下方回動中に床に当たっても、更なる下方回動を許容するように脚載置部が収縮するため、円滑な下方回動が実現できる。
【0010】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の上方回動中における伸長中に前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長を抑制しながら前記脚載置部が上方回動するものであるのが好ましい。この場合、脚載置部が上方回動及び伸長中に床に当たったときには、脚載置部の伸長が抑制されるため、円滑な上方回動が実現できる。
【0011】
また、座部を有する椅子本体と、前記座部の前側に設けられているとともに伸縮動作が行える脚載置部と、前記椅子本体と前記脚載置部の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部と、を備えたマッサージ機において、前記脚載置部は、被施療者の足裏が当接する足裏当接部を備え、当該足裏当接部は、足裏が当接しているか否かを検出する足裏検出センサを備え、前記脚載置部の収縮動作中に、前記足裏当接部が足裏に当接したことを前記足裏検出センサによって検出すると、前記脚載置部の収縮が停止することで前記足裏当接部の位置調整が行われるのが好ましい。この場合、足裏当接部が足裏に当接するまで脚載置部が収縮するため、足裏当接部の位置調整を簡単かつ適切に調整できる。
【0012】
また、前記位置調整は、前記脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後に、自動的に脚載置部を収縮させることによって行うのが好ましい。同一の被施療者であっても、適切な足裏当接部の位置は、脚載置部の上下位置によって変化するため、脚載置部を上下回動する度に足裏当接部を調整すべきであり、前記位置調整を、脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後に、自動的に脚載置部を収縮させることによって行うようにしておくことで、脚載置部を上下回動する度に足裏当接部が自動的に適切な位置に調整される。
【0013】
また、前記位置調整を行う際(例えば、前記脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後)に、足裏当接部に足裏が既に当接している場合には、前記脚載置部を一旦伸長させて、足裏当接部を足裏から離反させた後に、脚載置部を収縮させて前記位置調整を行うのが好ましい。この場合、位置調整を行う際に、足裏当接部に足裏が既に当接していても、脚載置部が一旦伸長するため、確実に位置調整を行うことができる。さらに、脚載置部を一旦伸長させる場合、当該伸長中に、前記床面検出センサが床面に接していることを検出すると当該伸長を停止するのが好ましく、この場合、伸長によって脚載置部が床面を傷付けることなどを防止できる。
【0014】
また、脚載置部は、床面に対して転がり接触するための車輪を備えているのが好ましく、この場合、脚載置部と床面との接触が円滑になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、実施形態に係るマッサージ機1を示しており、このマッサージ機は、椅子型であり、座部3及び当該座部3の後側に配置された背もたれ部4を有する椅子本体を備えている。なお、椅子本体は、座部3の両側に配置された肘掛け部7と、座部3から下方に延びる支持脚部8とを備えている。
【0016】
座部3の前側には、脚載置部(フットレスト)5が備わっている。この脚載置部5は、座部3の前側に取り付けられた支持装置6と、当該支持装置によって支持された脚載置部本体50とによって構成されている。
【0017】
背もたれ部4と脚載置部5とは、座部3に対して可動である。すなわち、背もたれ部4は、リクライニング可能であり、図1の起きた状態から後方へ倒れることができるとともに、任意の位置で停止できるように構成されている。このリクライニングは、図示しない電動モータ等によって自動的に行われる自動リクライニングである。なお、自動リクライニングのための駆動装置は、流体シリンダ又はエアセル等によって構成することもできる。
【0018】
また、脚載置部5は、座部3の前部に対して水平方向の軸まわりに上下方向回動自在に連結されて、座部3に対する位置(角度)を任意に変更可能とされており、図1の下向き状態から上方に回動して図2の上昇状態になることができる。また、図2の上昇状態から下方に回動すれば図1の下向き状態に戻る。
【0019】
脚載置部5の上下回動は、脚載置部5の背後(より具体的には支持装置6の背後)に配置された上下回動駆動装置としての駆動用エアセル18にエアを給排して膨脹・収縮させることによって行われ、エアセル18が膨脹すると図2に示すように脚載置部5が上昇し、エアセル18が収縮すると脚載置部5が下向きとなる。なお、上下回動駆動装置は、流体シリンダ又は電動モータ等によって構成することもできる。
【0020】
背もたれ部4には、マッサージ部10が設けられている。背もたれ部のマッサージ部10は、モータ駆動の施療子(揉み玉)9を備えたものであり、叩き・揉み・振動などのマッサージを被施療者に施すことができる。
座部3の上面にも、マッサージ部13が設けられている。座部3のマッサージ部13は、エアの給排によって膨脹・収縮し、被施療者に押圧マッサージを施すマッサージ用のエアセルによって構成されている。エアセル13は、被施療者の臀部及び大腿に押圧マッサージを施すように配置されている。
【0021】
脚載置部本体50は、被施療者の脚(ここでは、「脚」には足首より先の「足」を含む)が載せられる複数(図示のものでは2つ)の脚保持部材51,52を、脚の長さ方向に並べて構成されている。なお、以下では、座部3に近い方の脚保持部材を第1脚保持部材51といい、座部3から遠い方の脚保持部材を第2脚保持部材52という。
第1脚保持部材51は、被施療者の脚のふくらはぎ付近が載せられるものであり、ふくらはぎ付近が載せられる底面部51aと、当該底面部51aの左右両側から立設された側面部51b,51bとを備えている。すなわち、第1脚保持部材51は、断面U字状に形成されており、左右側面部51b,51bの間に両脚を入れることができるようになっている。
【0022】
第2脚保持部材52は、被施療者の足が載せられるものであり、かかと(及び足首)付近が載せられる底面部52aと、当該底面部52aの左右両側から立設された側面部52b,52bと、当該底面部52aの先端側から立設された足裏当接部52cとを備えている。また、底面部52aの左右中央位置52a−1は突出した突出部となっており、左右を区分けしており、この突出部52a−1の左右両側に被施療者の左右の足をそれぞれ納めることができ、足を納めた状態で被施療者の足裏が足裏当接部52cに当接可能となっている。
【0023】
また、足裏当接部52cには、被施療者の足裏が足裏当接部52cに当接しているか否かを検出する足裏検出センサ53が設けられている。この足裏検出センサ53は、面状スイッチとして構成されており、足裏が足裏当接部53に当たるとスイッチがONとなって、足裏が離れるとスイッチがOFFとなるものである。
【0024】
この足裏検出センサ53は、足裏のかかと付近(足裏の後側)が足裏当接部52cに当接しているか否かを検出できるように配置されている。つまり、足裏検出センサ53は、足裏当接部52cの底面部52a寄りの位置に配置されており、足裏のつま先側を検出する位置に配置されている場合に比べて、より確実に脚裏が当接しているか否かを検出できる。
【0025】
脚載置部5には、マッサージ部14が設けられており、脚載置部5のマッサージ部14は、エアの給排によって膨脹・収縮し、被施療者に押圧マッサージを施すマッサージ用のエアセルによって構成されている。エアセル14は、第1足保持部材51の底面部51a及び側面部51b並びに第2保持部材の底面部52a、側面部52b及び足裏当接部52cに配置されており、足の側面や足裏を押圧マッサージできるようになっている。なお、足裏当接部52cのマッサージ部14は、足裏検出センサ53よりも、つま先側に配置されており、身体の末端側であるつま先側にマッサージを施すことで、血流促進により高いマッサージ効果が得られる。しかも、マッサージ部14と足裏検出センサ53のオーバラップが回避されており、足裏当接部52cにおけるマッサージ部14と足裏検出センサ53の好適な配置が実現されている。
【0026】
脚載置部本体50を支持する支持装置6は、被施療者の脚の長さ方向に伸縮自在に構成されている。すなわち、支持装置6は、座部3の前端に上下回動自在に取り付けられた装置基体61と、この装置基体61に対して被施療者の長さ方向にスライド可能に取り付けられたスライド部材62,63を備えており、スライド部材62,63を装置基体61に対してスライドさせることで支持装置6を伸縮させ、その長さを変えることができる。すなわち、支持装置6は、図1のように収縮した状態から図2のように伸長することができる。
【0027】
本実施形態では、スライド部材62,63は2つ(複数)設けられており、装置基体61に対してスライド可能に取り付けられた第1スライド部材62と、第1スライド部材62に対してスライド可能に取り付けられた第2スライド部材63とがある。各スライド部材62,63は、図示しないリンク機構等によって、装置基体61に対して互いに連動してスライドし、任意の位置で位置決めできるように構成されている。また、スライド部材62,63は装置基体61に設けられた電動モータとネジ送り機構等の伸縮駆動装置(図1及び図2では図示省略)によって伸縮駆動される。
【0028】
前記第1脚保持部材51は、第1スライド部材62とともにスライドするように第1スライド部材62によって支持されている。また、第2脚保持部材52は、第2スライド部材63とともにスライドするように、第2スライド部材63によって支持されている。したがって、各スライド部材62,63は、図1のように収縮した状態から、伸縮駆動装置によって被施療者の脚の長さ方向に移動し、図2のように座部3から離れて、脚載置部5を伸長した状態とすることができる。
【0029】
脚載置部5は、その先端部の左右両側に車輪54,54を備えている。車輪54は、脚載置部5が下向き又は下向き傾斜しているときに床面に転がり接触するように、第2スライド部材63(支持装置6)の先端部に設けられている。なお、車輪54は、第2スライド部材63の左右両側に配置されている。脚載置部5が下向き又は下向き傾斜しているときに脚載置部5の先端部が床面に当たっても、実際には車輪54が床面に接するため床面を傷付けることを防止できるとともに、脚載置部5の先端部は床面に沿って円滑に移動することができる。
【0030】
また、図4にも示すように、脚載置部5の第2スライド部材63の先端部には、床面Fに接しているか否かを検出するための床検出センサ55が設けられている。この床検出センサ55は、脚載置部5の先端部が床面Fに接していないときには、車輪54よりも前方に突出した状態となるように付勢部材(バネ)55aによって付勢された検出体55bとを備え、さらに、検出体55bが床面Fに接していないときにはスイッチがOFFとなり、検出体55bが床面Fに接して後方移動することによってスイッチがONとなるリミットスイッチ55cを備えている。
【0031】
したがって、図4(a)のように脚載置部5が下向きで先端部が床面Fに接している場合や、図4(b)のように脚載置部5が下向き前方傾斜している場合でも床面Fに接する程度にまで伸長している場合には、床検出センサ55はONとなり、図4(c)のように脚載置部5の先端部が床面Fに接していない場合には、床検出センサ55はOFFとなる。
【0032】
図5は、マッサージ機1における制御ブロックを示しており、マッサージ機1は、背もたれ部3のリクライニング駆動装置71、脚載置部5の上下回動駆動装置18、脚載置部5の伸縮駆動装置72を制御する制御部73を備えている。また、制御部73は、脚載置部5の自動位置調整(後述)のための制御も行う。これらの制御のため、制御部73には、足裏検出センサ53と床検出センサ55の検出結果も与えられる。また、各駆動装置18,71,72を操作するための操作器74も制御部73に接続されている。操作器74には、脚載置部(フットレスト)5の伸長操作を行うための「フットスライド伸ばす」ボタン74a、脚載置部5の収縮操作を行うための「フットスライド縮める」ボタン74b、脚載置部5の上方回動操作を行うための「フットレスト上げる」ボタン74c、脚載置部5の下方回動操作を行うための「フットレスト下げる」ボタン74d、背もたれ部2の起こし操作を行うための「リクライニング起こす」ボタン74e、背もたれ部2の倒し操作を行うための「リクライニング倒す」ボタン74fが備わっている。なお、図示はなしないが、操作器74には、マッサージ部10,13,14操作用のボタンも設けられている。
【0033】
図6は、脚載置部5を伸長させる場合の動作フローチャートを示している。操作器74の「フットスライド伸ばす」ボタン74aを操作してONにすると(ステップS11)、床検出センサ55がONにならない限り(ステップS12)、脚載置部5の伸長が行われる(ステップS13)。脚載置部5の伸長は、伸長の限界(図2の位置)にまで達しない限り(ステップS14)、ボタン74aがOFFになるまで(ステップS15)行われる。ボタン74aがOFFにならなくとも、脚載置部5が伸長限界に達すると(ステップS14)、伸長動作は停止する(ステップS16)。なお、ここでは、ボタン74aを押している状態がONであり、ボタン74aから指を離した状態がOFFであり、他のボタンについても同様である。
【0034】
なお、マッサージ機1に、脚載置部5の角度を検出する角度検出センサ(図示省略)を設けておき、角度検出センサの検出結果に基づいて、脚載置部5の伸長動作を制御してもよい。具体的には、床検出センサ55がONになっていなくとも、脚載置部5の角度がほぼ下向きであれば、伸長を行わないようにして、脚載置部5が床面に当たってしまうことを予め防止してもよい。
【0035】
脚載置部5の伸長動作中に、脚載置部5の先端が床面に接して床検出センサ55がONになると(ステップS12)、伸長動作は中断される(ステップS15)。伸長動作中断中にボタン74aをOFFにすれば伸長動作は終了し、あるいは伸長動作中断中に脚載置部5を上方回動させるなどして床検出センサ55がOFFになれば再び伸長動作が行われる(ステップS15)。
【0036】
図7は、脚載置部5を収縮(短縮)させる場合の動作フローチャートを示している。操作器74の「フットスライド縮める」ボタン74bを操作してONにすると(ステップS21)、脚載置部5が収縮して短くなる。(ステップS22)。収縮動作は、脚載置部5の収縮限界に至らない限り(ステップS23)、ボタン74bがONの間継続され、ボタン74bがOFFになれば、収縮動作は停止する(ステップS24)。また、収縮動作中に収縮限界に至った場合にも(ステップS23)、収縮動作は停止する(ステップS25)。
【0037】
図8及び図9は、脚載置部5を上方回動動作(上昇動作)させる場合のフローチャートを示している。操作器74の「フットレスト上げる」ボタン74cを操作してONにすると(ステップS301)、脚載置部5が上昇する(ステップS302)とともに、脚載置部5が伸長する(ステップS306)。脚載置部5が上昇したときに、脚載置部5が伸長しないと、足裏当接部52cが被施療者の足裏を押してしまうが、本実施形態では、脚裏載置部5が伸長しながら上昇して、足裏当接部52が足裏から離れるように動作するため、上昇中に足裏当接部52が足裏を押してしまうことが回避されている。
【0038】
脚載置部5の上昇及び伸長は、原則として、ボタン74cがOFFになるまで行われる(ステップS309)。ただし、上昇中に脚載置部5の上昇限界に達した場合には(ステップS303)、上昇動作は停止する(ステップS304)。また、伸長中に床検出センサ55がONになった場合には、脚載置部5が上昇して床検出センサ55がOFFになるまで伸長動作が中断(伸長動作のスキップ)し伸長が抑制される(ステップS305)。すなわち、脚載置部5は、上昇初期期間中においては、その先端部の車輪54が床面に沿って転がりながら伸長しつつ上昇する。なお、伸長中に脚載置部5が伸長限界に達した場合には(ステップS307)、伸長動作が停止する(ステップS308)。
【0039】
なお、前述の角度検出センサによって、脚載置部5の角度がほぼ下向き(上昇動作の初期状態)であれば、伸長を行わないようにして、脚載置部5が床面にすぐに当たってしまうことを防止してもよい。
【0040】
ボタン74cをOFFにすると(ステップS309)、脚載置部5は、任意の上昇位置又は上昇限界位置で上昇動作が停止する(ステップS310)。図9に示すように、続いて脚載置部5の自動位置調整が行われる。この自動位置調整のために、まず、脚載置部5が床面に接していないこと(床検出センサ55がONでないこと)を条件に(ステップS311)、足裏当接部52cが被施療者の足裏から離れているか否かの判定処理(ステップS312)が行われる。
足裏当接部52cが足裏から離れている場合(足裏検出センサ53がOFFの場合)、(伸長動作が行われていれば伸長動作停止し、その後)収縮動作が行われる(ステップS313)。
【0041】
脚載置部5が収縮して足裏当接部52cが足裏に当接する(足裏検出センサ53がONになる)と(ステップS314)、収縮動作は停止し(ステップS316)、足裏当接部52cが足裏にぴったり合った状態に位置調整される。なお、脚載置部5が収縮限界に達したときも収縮動作は停止する(ステップS315)。
【0042】
前記判定処理(ステップS312)において、足裏当接部52cが足裏に当接している(足裏検出センサ53がONである)と判定された場合、位置調整のために直ちに収縮動作を行うのではなく、一旦伸長して足裏当接部52cを足裏か離し(ステップS317)、その後、収縮動作が行われる(ステップS313)。したがって、位置調整の際には、足裏当接部52と足裏が離れた状態が確実に得られてリラックスでき、しかも確実に収縮動作を行うことができる。そして、位置調整は、常に収縮動作によって行われるため、位置調整として好適な動作が得られている。
【0043】
なお、ステップS317の伸長動作中に伸長限界に達した場合にも(ステップS318)、収縮動作を開始する(ステップS313)。また、ステップS311において、床検出センサ55がONであると判定された場合にも収縮動作を開始する(ステップS313)。
【0044】
脚載置部5の上下位置によって足裏当接部52cが足裏にぴったり合う位置は変化するが、上記のように、脚載置部5の上下位置を決定した後に、収縮動作により足裏当接部52の位置が足裏に合うように位置調整することで、第2脚保持部材52の位置が被施療者の足の位置にぴったり合った状態になり、第2脚保持部材52のマッサージ部14は足へのマッサージを確実に行える。特に、足裏へのマッサージが適切となる。
しかも、本実施形態では、各脚保持部材51,52が連動して移動(第2脚保持部材52の移動量が大きければ第1脚保持部材51の移動量も大きく、第2脚保持部材52の移動量が小さければ第1脚保持部材51の移動量も小さい)するため、被施療者のふくらはぎ付近をマッサージする第1脚保持部材51も被施療者の脚の長さ又は膝の曲げ角度に応じて異なるふくらはぎの位置に適合するように位置調整され、ふくらはぎ付近を適切にマッサージできる。
【0045】
図10及び図11は、脚載置部5を下方回動動作(下降動作)させる場合のフローチャートを示している。操作器74の「フットレスト下げる」ボタン74dを操作してONにすると(ステップS401)、脚載置部5が下降する(ステップS402)。
【0046】
脚載置部5の下降(及び収縮)は、原則として、ボタン74dがOFFになるまで行われる(ステップS411)。下降中に載置部5の下降限界に達した場合には(ステップS403)、下降動作は停止する(ステップS404)。
【0047】
下降中の脚載置部5は、脚載置部5が床面に接していない限り収縮しないが(ステップS406,S407)、下降して床面に当接することで床検出センサ55がONになると(ステップS407)、収縮動作が行われる(ステップS408)。すなわち、下降動作と収縮動作が同時に行われ、脚載置部5の先端(車輪54)が床面に沿って縮みながら下降する。収縮動作中は(ステップS406)、収縮動作ステップS408が継続的に実行されるが、収縮限界に達した場合には(ステップS409)、収縮動作が停止し(ステップS410)、ボタン74dがOFFになるまで、収縮状態で待機状態となる(ステップS405,S411)。
【0048】
ボタン74cをOFFにすると(ステップS411)、脚載置部5は、任意の下降位置又は下降限界位置で下降動作が停止する(ステップS412)。続いて脚載置部5の自動位置調整が行われる。この自動位置調整は、図9に示す上昇後の自動位置調整と同じであり、図11に示すステップS413乃至ステップS420が図9に示すステップS311乃至ステップS318に対応するため、ここでは説明を省略する。
【0049】
本実施形態では、脚載置部5を上昇又は下降させた後に自動的に脚載置部5が脚長手方向に位置調整されて、その位置で位置決めされるため、簡単に脚載置部5の位置調整及び位置決めが行える他、脚載置部5が位置決めされた後に、単に足裏を足裏当接部52cから離しても位置調整(収縮動作)は行われない。したがって、不必要な脚載置部5の収縮が防止されており、利便性が確保されている。なお、脚載置部5の位置調整処理により決定される位置は、足裏当接部52cが足裏にぴったりと当たる位置ではなくともよく、当該位置よりも足裏に対してやや離れた位置や、足裏当接部52cが足裏を押圧する位置など、ぴったりと当たる位置に対して多少ずれるように微調整が行われてもよい。
【0050】
操作器74の「リクライニング起こす」ボタン74eを押すと、背もたれ部2が起きあがるとともに、脚載置部5の下降動作が同期して行われる。ここでの下降動作は図10,図11に示す下降動作と同様(自動位置調整も行われる)であるため、説明を省略する。
操作器74の「リクライニング倒す」ボタン74fを押すと、背もたれ部2が起きあがるとともに、脚載置部5の上昇動作が同期して行われる。ここでの上昇動作は図8及び図9に示す上昇動作と同様(自動位置調整も行われる)であるため、説明を省略する。
【0051】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、脚載置部5は、複数の脚保持部材からなるものに限定されず、一つの脚保持部材が座部に対して近接離反するように移動するものであってもよい。また、床検出センサや足裏検出センサは、実施形態において例示したものに限らず、他の方式によるセンサであってもよい。
【0052】
本発明によれば、床検出センサによって、脚載置部が床に接しているか否かを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施形態に係るマッサージ機の側面図であり、脚載置部が収縮しかつ下降した状態を示している。
【図2】実施形態に係るマッサージ機の側面図であり、脚載置部が伸長しかつ上昇した状態を示している。
【図3】脚載置部の平面図である。
【図4】床検出センサの構成図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】脚載置部の伸長動作フローチャートである。
【図7】脚載置部の収縮動作フローチャートである。
【図8】脚載置部の上昇動作フローチャート(その1)である。
【図9】脚載置部の上昇動作フローチャート(その2)である。
【図10】脚載置部の下降動作フローチャート(その1)である。
【図11】脚載置部の下降動作フローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0054】
1 マッサージ機
3 座部
4 背もたれ部
5 脚載置部
14 脚載置部マッサージ部
52c 足裏当接部
53 足裏検出センサ
54 車輪
55 床検出センサ
F 床面
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
椅子型のマッサージ機において、座部の前側に設けられた脚載置部が上下回動可能であるものは良く知られているが、脚載置部が伸縮可能であるものも、特許文献1等において開示されている。
脚載置部が伸縮可能であると、被施療者の脚の長さに合わせて脚載置部の伸長量を調整することができ便利である。
【0003】
【特許文献1】特開平11−299570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、脚載置部の上下回動と伸縮の双方を実現しようとすると、脚載置部が床に当たってしまうという問題が生じる。
例えば、脚載置部が下方に回動して下向きになっている状態で脚載置部を伸長させると脚載置部の先端部が床に当たるおそれがある。
また、脚載置部が伸長した状態で脚載置部を下方回動させた場合にも、脚載置部が床に当たるおそれがある。
【0005】
このような問題があるにもかかわらず、従来は、脚載置部が床に当たったか否かを検出することができなかった。
そこで、本発明は、脚載置部が床面に接しているか否かを検出できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、座部を有する椅子本体と、前記座部の前側に設けられているとともに、上下回動動作及び伸縮動作が行える脚載置部と、前記椅子本体と前記脚載置部の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部と、を備えたマッサージ機において、前記脚載置部は、床面に接しているか否かを検出する床検出センサを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、床検出センサによって、脚載置部が床に接しているか否かを検出できる。
【0007】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の上方回動中に前記脚載置部の伸長が行われ、又は前記脚載置部の下方回動中に前記脚載置部の収縮が行われるものであるのが好ましい。この場合、上下回動と伸縮とが同時に行われるため、動作が効率化する。また、上下回動と伸縮とを同時におこなっても、床検出センサによって脚載置部が床面に当たっている否かを検出できるため、仮に脚載置部が床にあたっても、これに対処することができる。
【0008】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の伸長中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長が停止するものであるのが好ましい。この場合、脚載置部が伸長中に床に当たると伸長が自動的に停止するため、脚載置部が床面を傷付けることなどを防止できる。
【0009】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の下方回動中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部は収縮しながら下方回動するものであるのが好ましい。この場合、脚載置部が下方回動中に床に当たっても、更なる下方回動を許容するように脚載置部が収縮するため、円滑な下方回動が実現できる。
【0010】
また、前記マッサージ機は、前記脚載置部の上方回動中における伸長中に前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長を抑制しながら前記脚載置部が上方回動するものであるのが好ましい。この場合、脚載置部が上方回動及び伸長中に床に当たったときには、脚載置部の伸長が抑制されるため、円滑な上方回動が実現できる。
【0011】
また、座部を有する椅子本体と、前記座部の前側に設けられているとともに伸縮動作が行える脚載置部と、前記椅子本体と前記脚載置部の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部と、を備えたマッサージ機において、前記脚載置部は、被施療者の足裏が当接する足裏当接部を備え、当該足裏当接部は、足裏が当接しているか否かを検出する足裏検出センサを備え、前記脚載置部の収縮動作中に、前記足裏当接部が足裏に当接したことを前記足裏検出センサによって検出すると、前記脚載置部の収縮が停止することで前記足裏当接部の位置調整が行われるのが好ましい。この場合、足裏当接部が足裏に当接するまで脚載置部が収縮するため、足裏当接部の位置調整を簡単かつ適切に調整できる。
【0012】
また、前記位置調整は、前記脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後に、自動的に脚載置部を収縮させることによって行うのが好ましい。同一の被施療者であっても、適切な足裏当接部の位置は、脚載置部の上下位置によって変化するため、脚載置部を上下回動する度に足裏当接部を調整すべきであり、前記位置調整を、脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後に、自動的に脚載置部を収縮させることによって行うようにしておくことで、脚載置部を上下回動する度に足裏当接部が自動的に適切な位置に調整される。
【0013】
また、前記位置調整を行う際(例えば、前記脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後)に、足裏当接部に足裏が既に当接している場合には、前記脚載置部を一旦伸長させて、足裏当接部を足裏から離反させた後に、脚載置部を収縮させて前記位置調整を行うのが好ましい。この場合、位置調整を行う際に、足裏当接部に足裏が既に当接していても、脚載置部が一旦伸長するため、確実に位置調整を行うことができる。さらに、脚載置部を一旦伸長させる場合、当該伸長中に、前記床面検出センサが床面に接していることを検出すると当該伸長を停止するのが好ましく、この場合、伸長によって脚載置部が床面を傷付けることなどを防止できる。
【0014】
また、脚載置部は、床面に対して転がり接触するための車輪を備えているのが好ましく、この場合、脚載置部と床面との接触が円滑になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、実施形態に係るマッサージ機1を示しており、このマッサージ機は、椅子型であり、座部3及び当該座部3の後側に配置された背もたれ部4を有する椅子本体を備えている。なお、椅子本体は、座部3の両側に配置された肘掛け部7と、座部3から下方に延びる支持脚部8とを備えている。
【0016】
座部3の前側には、脚載置部(フットレスト)5が備わっている。この脚載置部5は、座部3の前側に取り付けられた支持装置6と、当該支持装置によって支持された脚載置部本体50とによって構成されている。
【0017】
背もたれ部4と脚載置部5とは、座部3に対して可動である。すなわち、背もたれ部4は、リクライニング可能であり、図1の起きた状態から後方へ倒れることができるとともに、任意の位置で停止できるように構成されている。このリクライニングは、図示しない電動モータ等によって自動的に行われる自動リクライニングである。なお、自動リクライニングのための駆動装置は、流体シリンダ又はエアセル等によって構成することもできる。
【0018】
また、脚載置部5は、座部3の前部に対して水平方向の軸まわりに上下方向回動自在に連結されて、座部3に対する位置(角度)を任意に変更可能とされており、図1の下向き状態から上方に回動して図2の上昇状態になることができる。また、図2の上昇状態から下方に回動すれば図1の下向き状態に戻る。
【0019】
脚載置部5の上下回動は、脚載置部5の背後(より具体的には支持装置6の背後)に配置された上下回動駆動装置としての駆動用エアセル18にエアを給排して膨脹・収縮させることによって行われ、エアセル18が膨脹すると図2に示すように脚載置部5が上昇し、エアセル18が収縮すると脚載置部5が下向きとなる。なお、上下回動駆動装置は、流体シリンダ又は電動モータ等によって構成することもできる。
【0020】
背もたれ部4には、マッサージ部10が設けられている。背もたれ部のマッサージ部10は、モータ駆動の施療子(揉み玉)9を備えたものであり、叩き・揉み・振動などのマッサージを被施療者に施すことができる。
座部3の上面にも、マッサージ部13が設けられている。座部3のマッサージ部13は、エアの給排によって膨脹・収縮し、被施療者に押圧マッサージを施すマッサージ用のエアセルによって構成されている。エアセル13は、被施療者の臀部及び大腿に押圧マッサージを施すように配置されている。
【0021】
脚載置部本体50は、被施療者の脚(ここでは、「脚」には足首より先の「足」を含む)が載せられる複数(図示のものでは2つ)の脚保持部材51,52を、脚の長さ方向に並べて構成されている。なお、以下では、座部3に近い方の脚保持部材を第1脚保持部材51といい、座部3から遠い方の脚保持部材を第2脚保持部材52という。
第1脚保持部材51は、被施療者の脚のふくらはぎ付近が載せられるものであり、ふくらはぎ付近が載せられる底面部51aと、当該底面部51aの左右両側から立設された側面部51b,51bとを備えている。すなわち、第1脚保持部材51は、断面U字状に形成されており、左右側面部51b,51bの間に両脚を入れることができるようになっている。
【0022】
第2脚保持部材52は、被施療者の足が載せられるものであり、かかと(及び足首)付近が載せられる底面部52aと、当該底面部52aの左右両側から立設された側面部52b,52bと、当該底面部52aの先端側から立設された足裏当接部52cとを備えている。また、底面部52aの左右中央位置52a−1は突出した突出部となっており、左右を区分けしており、この突出部52a−1の左右両側に被施療者の左右の足をそれぞれ納めることができ、足を納めた状態で被施療者の足裏が足裏当接部52cに当接可能となっている。
【0023】
また、足裏当接部52cには、被施療者の足裏が足裏当接部52cに当接しているか否かを検出する足裏検出センサ53が設けられている。この足裏検出センサ53は、面状スイッチとして構成されており、足裏が足裏当接部53に当たるとスイッチがONとなって、足裏が離れるとスイッチがOFFとなるものである。
【0024】
この足裏検出センサ53は、足裏のかかと付近(足裏の後側)が足裏当接部52cに当接しているか否かを検出できるように配置されている。つまり、足裏検出センサ53は、足裏当接部52cの底面部52a寄りの位置に配置されており、足裏のつま先側を検出する位置に配置されている場合に比べて、より確実に脚裏が当接しているか否かを検出できる。
【0025】
脚載置部5には、マッサージ部14が設けられており、脚載置部5のマッサージ部14は、エアの給排によって膨脹・収縮し、被施療者に押圧マッサージを施すマッサージ用のエアセルによって構成されている。エアセル14は、第1足保持部材51の底面部51a及び側面部51b並びに第2保持部材の底面部52a、側面部52b及び足裏当接部52cに配置されており、足の側面や足裏を押圧マッサージできるようになっている。なお、足裏当接部52cのマッサージ部14は、足裏検出センサ53よりも、つま先側に配置されており、身体の末端側であるつま先側にマッサージを施すことで、血流促進により高いマッサージ効果が得られる。しかも、マッサージ部14と足裏検出センサ53のオーバラップが回避されており、足裏当接部52cにおけるマッサージ部14と足裏検出センサ53の好適な配置が実現されている。
【0026】
脚載置部本体50を支持する支持装置6は、被施療者の脚の長さ方向に伸縮自在に構成されている。すなわち、支持装置6は、座部3の前端に上下回動自在に取り付けられた装置基体61と、この装置基体61に対して被施療者の長さ方向にスライド可能に取り付けられたスライド部材62,63を備えており、スライド部材62,63を装置基体61に対してスライドさせることで支持装置6を伸縮させ、その長さを変えることができる。すなわち、支持装置6は、図1のように収縮した状態から図2のように伸長することができる。
【0027】
本実施形態では、スライド部材62,63は2つ(複数)設けられており、装置基体61に対してスライド可能に取り付けられた第1スライド部材62と、第1スライド部材62に対してスライド可能に取り付けられた第2スライド部材63とがある。各スライド部材62,63は、図示しないリンク機構等によって、装置基体61に対して互いに連動してスライドし、任意の位置で位置決めできるように構成されている。また、スライド部材62,63は装置基体61に設けられた電動モータとネジ送り機構等の伸縮駆動装置(図1及び図2では図示省略)によって伸縮駆動される。
【0028】
前記第1脚保持部材51は、第1スライド部材62とともにスライドするように第1スライド部材62によって支持されている。また、第2脚保持部材52は、第2スライド部材63とともにスライドするように、第2スライド部材63によって支持されている。したがって、各スライド部材62,63は、図1のように収縮した状態から、伸縮駆動装置によって被施療者の脚の長さ方向に移動し、図2のように座部3から離れて、脚載置部5を伸長した状態とすることができる。
【0029】
脚載置部5は、その先端部の左右両側に車輪54,54を備えている。車輪54は、脚載置部5が下向き又は下向き傾斜しているときに床面に転がり接触するように、第2スライド部材63(支持装置6)の先端部に設けられている。なお、車輪54は、第2スライド部材63の左右両側に配置されている。脚載置部5が下向き又は下向き傾斜しているときに脚載置部5の先端部が床面に当たっても、実際には車輪54が床面に接するため床面を傷付けることを防止できるとともに、脚載置部5の先端部は床面に沿って円滑に移動することができる。
【0030】
また、図4にも示すように、脚載置部5の第2スライド部材63の先端部には、床面Fに接しているか否かを検出するための床検出センサ55が設けられている。この床検出センサ55は、脚載置部5の先端部が床面Fに接していないときには、車輪54よりも前方に突出した状態となるように付勢部材(バネ)55aによって付勢された検出体55bとを備え、さらに、検出体55bが床面Fに接していないときにはスイッチがOFFとなり、検出体55bが床面Fに接して後方移動することによってスイッチがONとなるリミットスイッチ55cを備えている。
【0031】
したがって、図4(a)のように脚載置部5が下向きで先端部が床面Fに接している場合や、図4(b)のように脚載置部5が下向き前方傾斜している場合でも床面Fに接する程度にまで伸長している場合には、床検出センサ55はONとなり、図4(c)のように脚載置部5の先端部が床面Fに接していない場合には、床検出センサ55はOFFとなる。
【0032】
図5は、マッサージ機1における制御ブロックを示しており、マッサージ機1は、背もたれ部3のリクライニング駆動装置71、脚載置部5の上下回動駆動装置18、脚載置部5の伸縮駆動装置72を制御する制御部73を備えている。また、制御部73は、脚載置部5の自動位置調整(後述)のための制御も行う。これらの制御のため、制御部73には、足裏検出センサ53と床検出センサ55の検出結果も与えられる。また、各駆動装置18,71,72を操作するための操作器74も制御部73に接続されている。操作器74には、脚載置部(フットレスト)5の伸長操作を行うための「フットスライド伸ばす」ボタン74a、脚載置部5の収縮操作を行うための「フットスライド縮める」ボタン74b、脚載置部5の上方回動操作を行うための「フットレスト上げる」ボタン74c、脚載置部5の下方回動操作を行うための「フットレスト下げる」ボタン74d、背もたれ部2の起こし操作を行うための「リクライニング起こす」ボタン74e、背もたれ部2の倒し操作を行うための「リクライニング倒す」ボタン74fが備わっている。なお、図示はなしないが、操作器74には、マッサージ部10,13,14操作用のボタンも設けられている。
【0033】
図6は、脚載置部5を伸長させる場合の動作フローチャートを示している。操作器74の「フットスライド伸ばす」ボタン74aを操作してONにすると(ステップS11)、床検出センサ55がONにならない限り(ステップS12)、脚載置部5の伸長が行われる(ステップS13)。脚載置部5の伸長は、伸長の限界(図2の位置)にまで達しない限り(ステップS14)、ボタン74aがOFFになるまで(ステップS15)行われる。ボタン74aがOFFにならなくとも、脚載置部5が伸長限界に達すると(ステップS14)、伸長動作は停止する(ステップS16)。なお、ここでは、ボタン74aを押している状態がONであり、ボタン74aから指を離した状態がOFFであり、他のボタンについても同様である。
【0034】
なお、マッサージ機1に、脚載置部5の角度を検出する角度検出センサ(図示省略)を設けておき、角度検出センサの検出結果に基づいて、脚載置部5の伸長動作を制御してもよい。具体的には、床検出センサ55がONになっていなくとも、脚載置部5の角度がほぼ下向きであれば、伸長を行わないようにして、脚載置部5が床面に当たってしまうことを予め防止してもよい。
【0035】
脚載置部5の伸長動作中に、脚載置部5の先端が床面に接して床検出センサ55がONになると(ステップS12)、伸長動作は中断される(ステップS15)。伸長動作中断中にボタン74aをOFFにすれば伸長動作は終了し、あるいは伸長動作中断中に脚載置部5を上方回動させるなどして床検出センサ55がOFFになれば再び伸長動作が行われる(ステップS15)。
【0036】
図7は、脚載置部5を収縮(短縮)させる場合の動作フローチャートを示している。操作器74の「フットスライド縮める」ボタン74bを操作してONにすると(ステップS21)、脚載置部5が収縮して短くなる。(ステップS22)。収縮動作は、脚載置部5の収縮限界に至らない限り(ステップS23)、ボタン74bがONの間継続され、ボタン74bがOFFになれば、収縮動作は停止する(ステップS24)。また、収縮動作中に収縮限界に至った場合にも(ステップS23)、収縮動作は停止する(ステップS25)。
【0037】
図8及び図9は、脚載置部5を上方回動動作(上昇動作)させる場合のフローチャートを示している。操作器74の「フットレスト上げる」ボタン74cを操作してONにすると(ステップS301)、脚載置部5が上昇する(ステップS302)とともに、脚載置部5が伸長する(ステップS306)。脚載置部5が上昇したときに、脚載置部5が伸長しないと、足裏当接部52cが被施療者の足裏を押してしまうが、本実施形態では、脚裏載置部5が伸長しながら上昇して、足裏当接部52が足裏から離れるように動作するため、上昇中に足裏当接部52が足裏を押してしまうことが回避されている。
【0038】
脚載置部5の上昇及び伸長は、原則として、ボタン74cがOFFになるまで行われる(ステップS309)。ただし、上昇中に脚載置部5の上昇限界に達した場合には(ステップS303)、上昇動作は停止する(ステップS304)。また、伸長中に床検出センサ55がONになった場合には、脚載置部5が上昇して床検出センサ55がOFFになるまで伸長動作が中断(伸長動作のスキップ)し伸長が抑制される(ステップS305)。すなわち、脚載置部5は、上昇初期期間中においては、その先端部の車輪54が床面に沿って転がりながら伸長しつつ上昇する。なお、伸長中に脚載置部5が伸長限界に達した場合には(ステップS307)、伸長動作が停止する(ステップS308)。
【0039】
なお、前述の角度検出センサによって、脚載置部5の角度がほぼ下向き(上昇動作の初期状態)であれば、伸長を行わないようにして、脚載置部5が床面にすぐに当たってしまうことを防止してもよい。
【0040】
ボタン74cをOFFにすると(ステップS309)、脚載置部5は、任意の上昇位置又は上昇限界位置で上昇動作が停止する(ステップS310)。図9に示すように、続いて脚載置部5の自動位置調整が行われる。この自動位置調整のために、まず、脚載置部5が床面に接していないこと(床検出センサ55がONでないこと)を条件に(ステップS311)、足裏当接部52cが被施療者の足裏から離れているか否かの判定処理(ステップS312)が行われる。
足裏当接部52cが足裏から離れている場合(足裏検出センサ53がOFFの場合)、(伸長動作が行われていれば伸長動作停止し、その後)収縮動作が行われる(ステップS313)。
【0041】
脚載置部5が収縮して足裏当接部52cが足裏に当接する(足裏検出センサ53がONになる)と(ステップS314)、収縮動作は停止し(ステップS316)、足裏当接部52cが足裏にぴったり合った状態に位置調整される。なお、脚載置部5が収縮限界に達したときも収縮動作は停止する(ステップS315)。
【0042】
前記判定処理(ステップS312)において、足裏当接部52cが足裏に当接している(足裏検出センサ53がONである)と判定された場合、位置調整のために直ちに収縮動作を行うのではなく、一旦伸長して足裏当接部52cを足裏か離し(ステップS317)、その後、収縮動作が行われる(ステップS313)。したがって、位置調整の際には、足裏当接部52と足裏が離れた状態が確実に得られてリラックスでき、しかも確実に収縮動作を行うことができる。そして、位置調整は、常に収縮動作によって行われるため、位置調整として好適な動作が得られている。
【0043】
なお、ステップS317の伸長動作中に伸長限界に達した場合にも(ステップS318)、収縮動作を開始する(ステップS313)。また、ステップS311において、床検出センサ55がONであると判定された場合にも収縮動作を開始する(ステップS313)。
【0044】
脚載置部5の上下位置によって足裏当接部52cが足裏にぴったり合う位置は変化するが、上記のように、脚載置部5の上下位置を決定した後に、収縮動作により足裏当接部52の位置が足裏に合うように位置調整することで、第2脚保持部材52の位置が被施療者の足の位置にぴったり合った状態になり、第2脚保持部材52のマッサージ部14は足へのマッサージを確実に行える。特に、足裏へのマッサージが適切となる。
しかも、本実施形態では、各脚保持部材51,52が連動して移動(第2脚保持部材52の移動量が大きければ第1脚保持部材51の移動量も大きく、第2脚保持部材52の移動量が小さければ第1脚保持部材51の移動量も小さい)するため、被施療者のふくらはぎ付近をマッサージする第1脚保持部材51も被施療者の脚の長さ又は膝の曲げ角度に応じて異なるふくらはぎの位置に適合するように位置調整され、ふくらはぎ付近を適切にマッサージできる。
【0045】
図10及び図11は、脚載置部5を下方回動動作(下降動作)させる場合のフローチャートを示している。操作器74の「フットレスト下げる」ボタン74dを操作してONにすると(ステップS401)、脚載置部5が下降する(ステップS402)。
【0046】
脚載置部5の下降(及び収縮)は、原則として、ボタン74dがOFFになるまで行われる(ステップS411)。下降中に載置部5の下降限界に達した場合には(ステップS403)、下降動作は停止する(ステップS404)。
【0047】
下降中の脚載置部5は、脚載置部5が床面に接していない限り収縮しないが(ステップS406,S407)、下降して床面に当接することで床検出センサ55がONになると(ステップS407)、収縮動作が行われる(ステップS408)。すなわち、下降動作と収縮動作が同時に行われ、脚載置部5の先端(車輪54)が床面に沿って縮みながら下降する。収縮動作中は(ステップS406)、収縮動作ステップS408が継続的に実行されるが、収縮限界に達した場合には(ステップS409)、収縮動作が停止し(ステップS410)、ボタン74dがOFFになるまで、収縮状態で待機状態となる(ステップS405,S411)。
【0048】
ボタン74cをOFFにすると(ステップS411)、脚載置部5は、任意の下降位置又は下降限界位置で下降動作が停止する(ステップS412)。続いて脚載置部5の自動位置調整が行われる。この自動位置調整は、図9に示す上昇後の自動位置調整と同じであり、図11に示すステップS413乃至ステップS420が図9に示すステップS311乃至ステップS318に対応するため、ここでは説明を省略する。
【0049】
本実施形態では、脚載置部5を上昇又は下降させた後に自動的に脚載置部5が脚長手方向に位置調整されて、その位置で位置決めされるため、簡単に脚載置部5の位置調整及び位置決めが行える他、脚載置部5が位置決めされた後に、単に足裏を足裏当接部52cから離しても位置調整(収縮動作)は行われない。したがって、不必要な脚載置部5の収縮が防止されており、利便性が確保されている。なお、脚載置部5の位置調整処理により決定される位置は、足裏当接部52cが足裏にぴったりと当たる位置ではなくともよく、当該位置よりも足裏に対してやや離れた位置や、足裏当接部52cが足裏を押圧する位置など、ぴったりと当たる位置に対して多少ずれるように微調整が行われてもよい。
【0050】
操作器74の「リクライニング起こす」ボタン74eを押すと、背もたれ部2が起きあがるとともに、脚載置部5の下降動作が同期して行われる。ここでの下降動作は図10,図11に示す下降動作と同様(自動位置調整も行われる)であるため、説明を省略する。
操作器74の「リクライニング倒す」ボタン74fを押すと、背もたれ部2が起きあがるとともに、脚載置部5の上昇動作が同期して行われる。ここでの上昇動作は図8及び図9に示す上昇動作と同様(自動位置調整も行われる)であるため、説明を省略する。
【0051】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、脚載置部5は、複数の脚保持部材からなるものに限定されず、一つの脚保持部材が座部に対して近接離反するように移動するものであってもよい。また、床検出センサや足裏検出センサは、実施形態において例示したものに限らず、他の方式によるセンサであってもよい。
【0052】
本発明によれば、床検出センサによって、脚載置部が床に接しているか否かを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施形態に係るマッサージ機の側面図であり、脚載置部が収縮しかつ下降した状態を示している。
【図2】実施形態に係るマッサージ機の側面図であり、脚載置部が伸長しかつ上昇した状態を示している。
【図3】脚載置部の平面図である。
【図4】床検出センサの構成図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】脚載置部の伸長動作フローチャートである。
【図7】脚載置部の収縮動作フローチャートである。
【図8】脚載置部の上昇動作フローチャート(その1)である。
【図9】脚載置部の上昇動作フローチャート(その2)である。
【図10】脚載置部の下降動作フローチャート(その1)である。
【図11】脚載置部の下降動作フローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0054】
1 マッサージ機
3 座部
4 背もたれ部
5 脚載置部
14 脚載置部マッサージ部
52c 足裏当接部
53 足裏検出センサ
54 車輪
55 床検出センサ
F 床面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部を有する椅子本体と、
前記座部の前側に設けられているとともに、上下回動動作及び伸縮動作が行える脚載置部と、
前記椅子本体と前記脚載置部の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部と、を備えたマッサージ機において、
前記脚載置部は、床面に接しているか否かを検出する床検出センサを備えていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記脚載置部の上方回動中に前記脚載置部の伸長が行われ、又は前記脚載置部の下方回動中に前記脚載置部の収縮が行われることを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記脚載置部の伸長中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長が停止することを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記脚載置部の下方回動中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部は収縮しながら下方回動することを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記脚載置部の上方回動中における伸長中に前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長を抑制しながら前記脚載置部が上方回動することを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記脚載置部は、被施療者の足裏が当接する足裏当接部を備え、
当該足裏当接部は、足裏が当接しているか否かを検出する足裏検出センサを備え、
前記脚載置部の収縮動作中に、前記足裏当接部が足裏に当接したことを前記足裏検出センサによって検出すると、前記脚載置部の収縮が停止することによって前記脚裏当接部の位置調整が行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記位置調整は、前記脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後に、自動的に脚載置部を収縮させることによって行うことを特徴とする請求項6記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記位置調整を行う際に、足裏当接部に足裏が既に当接している場合には、前記脚載置部を一旦伸長させて、足裏当接部を足裏から離反させた後に、脚載置部を収縮させて前記位置調整を行うことを特徴とする請求項6又は7記載のマッサージ機。
【請求項9】
請求項8における前記脚載置部の前記伸長中に、前記床面検出センサが床面に接していることを検出すると当該伸長を停止することを特徴とするマッサージ機。
【請求項10】
前記脚載置部は、床面に対して転がり接触するための車輪を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項1】
座部を有する椅子本体と、
前記座部の前側に設けられているとともに、上下回動動作及び伸縮動作が行える脚載置部と、
前記椅子本体と前記脚載置部の少なくともいずれか一方に設けられたマッサージ部と、を備えたマッサージ機において、
前記脚載置部は、床面に接しているか否かを検出する床検出センサを備えていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記脚載置部の上方回動中に前記脚載置部の伸長が行われ、又は前記脚載置部の下方回動中に前記脚載置部の収縮が行われることを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記脚載置部の伸長中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長が停止することを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記脚載置部の下方回動中に、前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部は収縮しながら下方回動することを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記脚載置部の上方回動中における伸長中に前記床検出センサが床面に接していることを検出すると、前記脚載置部の伸長を抑制しながら前記脚載置部が上方回動することを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記脚載置部は、被施療者の足裏が当接する足裏当接部を備え、
当該足裏当接部は、足裏が当接しているか否かを検出する足裏検出センサを備え、
前記脚載置部の収縮動作中に、前記足裏当接部が足裏に当接したことを前記足裏検出センサによって検出すると、前記脚載置部の収縮が停止することによって前記脚裏当接部の位置調整が行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記位置調整は、前記脚載置部の上方回動又は下方回動が行われた後に、自動的に脚載置部を収縮させることによって行うことを特徴とする請求項6記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記位置調整を行う際に、足裏当接部に足裏が既に当接している場合には、前記脚載置部を一旦伸長させて、足裏当接部を足裏から離反させた後に、脚載置部を収縮させて前記位置調整を行うことを特徴とする請求項6又は7記載のマッサージ機。
【請求項9】
請求項8における前記脚載置部の前記伸長中に、前記床面検出センサが床面に接していることを検出すると当該伸長を停止することを特徴とするマッサージ機。
【請求項10】
前記脚載置部は、床面に対して転がり接触するための車輪を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のマッサージ機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−132348(P2008−132348A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29467(P2008−29467)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【分割の表示】特願2003−9537(P2003−9537)の分割
【原出願日】平成15年1月17日(2003.1.17)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【分割の表示】特願2003−9537(P2003−9537)の分割
【原出願日】平成15年1月17日(2003.1.17)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】
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