マッサージ機
【課題】メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供する。
【解決手段】操作部には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップMS1を繰り返しによって延長動作させるメカマッサージ繰り返しスイッチが備えられる。繰り返しスイッチの操作に基づいてメカステップMS1が繰り返し(延長)動作される場合には、エアステップAS1の動作時間が長くなるようコントローラにより動作される。
【解決手段】操作部には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップMS1を繰り返しによって延長動作させるメカマッサージ繰り返しスイッチが備えられる。繰り返しスイッチの操作に基づいてメカステップMS1が繰り返し(延長)動作される場合には、エアステップAS1の動作時間が長くなるようコントローラにより動作される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施療子を有するメカマッサージ機構と、膨縮動作可能なエアバッグとを備えたマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば椅子型のマッサージ機では、背もたれ部に設けられたメカマッサージ機構によりメカマッサージ動作を行い、オットマン等に膨縮動作可能に内蔵されたエアバッグによりエアマッサージ動作を行うマッサージ機が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなマッサージ機が備えている制御部には、施療プログラム(通常施療コース等)が記憶されており、この施療プログラムに基づきメカマッサージ機構とエアバッグとが所定の動作で駆動されるようになっている。
【0003】
ところで、近年のマッサージ機では、使用者の体格等を考慮して例えばメカマッサージ機構(施療子)の施療位置の調整、エアバッグやメカマッサージ機構の強弱調整などを操作器にて操作することで使用者の好みに合わせたマッサージが可能なマッサージ機が開発されている。しかしながら、操作器が操作されることで、メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更されると他方のマッサージ動作の動作時間と同調せず、各マッサージ動作の終了時間が揃わなくなる。ここで、特許文献1のマッサージ機のようにメカマッサージ動作の終了に基づいてエアマッサージ動作が強制終了するよう制御させることで各マッサージ動作の終了時間を揃えることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−272041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようなマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了に基づきエアマッサージ動作が強制終了されるため、例えば、メカマッサージ動作の終了がエアバッグ膨張動作の開始直後と重なると、エアバッグが一瞬膨張して収縮するといった挙動になる虞がある。このようなマッサージ動作は、被施療者が違和感を覚える可能性があるため、この問題の改善が望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御部とを備えたマッサージ機において、前記被施療者による操作によって前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更可能な操作部を備え、前記制御部は、前記操作部の操作に基づいて前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間を可変することをその要旨とする。
【0008】
この発明では、被施療者による操作によってメカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更可能な操作部が備えられる。操作部の操作に基づいてメカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間が制御部により可変される。このため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを延長動作させる延長スイッチが備えられ、前記制御部は、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が延長動作される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0010】
この発明では、操作部には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又はエアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを延長動作させる延長スイッチが備えられる。延長スイッチの操作に基づいてメカステップ及びエアステップのいずれか一方が延長動作される場合には、メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間が長くなるよう制御部により動作される。このような構成とすることで、メカステップ及びエアステップのいずれか一方の延長動作後のマッサージ動作に合わせてメカステップ及びエアステップのいずれか他方のマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップ)とエアマッサージ動作(エアステップ)とを揃って終了させることが可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のマッサージ機において、前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方のステップ毎に前記延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定され、前記制御部は、前記延長スイッチの操作が有効である場合に、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長動作させるとともに、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0012】
この発明では、メカステップ及びエアステップのいずれか一方のステップ毎に延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定される。ここで、延長スイッチによるエアステップ及びメカステップのいずれか一方を延長動作させる場合に構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが可能である場合には延長スイッチの操作を有効とする。そして、構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には延長スイッチの操作を無効とする。更に延長スイッチの操作が有効である場合に、延長スイッチの操作に基づいてメカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長動作させるとともに、メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間が長くなるよう制御部により動作される。このため、延長スイッチが有効時にはその延長スイッチによる延長を行った場合でもエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間をより確実に揃えることが可能となる。また、構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には予め延長スイッチの操作が無効とされるため、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のマッサージ機において、前記延長スイッチは、その操作にて前記メカマッサージ動作のメカステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、前記制御部は、前記延長スイッチにて前記メカステップを繰り返す毎に、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをそのステップの先頭から実施することをその要旨とする。
【0014】
この発明では、延長スイッチの操作にてメカマッサージ動作のメカステップを繰り返し動作させて延長動作されるとともに、延長スイッチにてメカステップを繰り返す毎に、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをそのステップの先頭から実施するよう制御部により前記エアマッサージ機構が動作される。このように、メカステップが繰り返される毎にそのメカステップに対応するエアステップが先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とされることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記延長スイッチは、その操作にて前記エアマッサージ動作のエアステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、前記制御部は、前記延長スイッチにて前記エアステップを繰り返す毎に、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをそのステップの先頭から実施することをその要旨とする。
【0016】
この発明では、延長スイッチの操作にてエアマッサージ動作のエアステップを繰り返し動作されるとともに、延長スイッチにてエアステップを繰り返す毎に、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをそのステップの先頭から実施するよう制御部によりメカマッサージ機構が動作される。このように、エアステップが繰り返される毎にそのエアステップに対応するメカステップが先頭から実施されるため、予めエアステップの動作時間とそれに対応するメカステップの動作時間とが略同一とされることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを次のステップに移行させるスキップスイッチが備えられ、前記制御部は、前記スキップスイッチにて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くすることをその要旨とする。
【0018】
この発明では、操作部には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを次のステップに移行させるスキップスイッチが備えられる。そのスキップスイッチにてメカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行される場合には、メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くするよう制御部により動作される。このような構成とすることで、メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行されるマッサージ動作に合わせてメカステップ及びエアステップのいずれか他方のマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップ)とエアマッサージ動作(エアステップ)とを揃って終了させることが可能となる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、前記メカマッサージ機構の施療子の位置を調整する位置調整スイッチが備えられ、前記制御部は、前記位置調整スイッチにて前記施療子の位置が変更される場合には、その調整に際して前記施療子の移動に伴う移動時間に応じて前記エアマッサージ動作の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0020】
この発明では、操作部には、メカマッサージ機構の施療子の位置を調整する位置調整スイッチが備えられる。位置調整スイッチにて施療子の位置が変更される場合には、その調整に際して施療子の移動に伴う移動時間に応じてエアマッサージ動作の動作時間が長くなるよう制御部によりエアマッサージ機構が制御される。このような構成とすることで、施療子の移動に伴う移動時間に合わせてエアマッサージ動作の動作時間が調整されるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、メカマッサージ機構の施療子又はエアマッサージ機構のエアバッグによる前記被施療者への施療強さを調整する強弱調整スイッチが備えられ、前記制御部は、前記強弱調整スイッチにて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整される前記マッサージ機構を所定時間停止させるとともに、その停止時間に応じて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか他方の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0022】
この発明では、操作部には、メカマッサージ機構の施療子又はエアマッサージ機構のエアバッグによる前記被施療者への施療強さを調整する強弱調整スイッチが備えられる。強弱調整スイッチにて施療子及びエアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整されるマッサージ機構を所定時間停止させるとともに、その停止時間に応じて施療子及びエアバッグのいずれか他方の動作時間が長くなるよう制御部により制御される。ここで、施療子又はエアバッグによる施療強さを調整する際に、その調整に際してメカマッサージ機構及びエアマッサージ機構の少なくとも一方を所定時間停止させることで、その停止時間分だけメカマッサージ動作とエアマッサージ動作とでそれらの動作時間が異なってしまう。このため、停止されるメカマッサージ機構及びエアマッサージ機構のいずれか一方の動作に合わせて他方のマッサージ機構の施療子若しくはエアバッグの動作時間を長くすることで、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施形態のマッサージ機の概略構成を説明するための側面図である。
【図2】マッサージ機の概略構成を説明するための正面図である。
【図3】マッサージ機の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図4】操作器の概略構成を説明するための正面図である。
【図5】マッサージ動作を説明するための説明図である。
【図6】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートを示し、(c)は別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートを示し、(c)は別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】(a)(b)は、別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】(a)(b)は、別例におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の椅子型マッサージ機10を示す。椅子型マッサージ機10の椅子本体10aは、左右一対の支持脚部11にて支持された座面12の後端に背もたれ部13が幅方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられるとともに、座面12の前端にオットマン14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられてなる。また、座面12の両側には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。また、背もたれ部13の側面には使用者によるマッサージ機10の各部を操作可能な操作器34が設けられている。
【0026】
座面12の下側には、背もたれ部13のリクライニング機構16が備えられるとともに、このリクライニング機構16のモータ16aの駆動により背もたれ部13のリクライニングがなされるようになっている。また、オットマン14についても、座面12の下側にオットマン14の上下動機構17が備えられるとともに、上下動機構17のモータ17aの駆動によりオットマン14の上下動されるようになっている。
【0027】
背もたれ部13の幅方向中央部には、施療子18aを有するメカマッサージ機構18が内装されている。メカマッサージ機構18は、モータ(図示略)により背もたれ部13の上下方向に移動可能に備えられるとともに、また施療子18aに施療動作を行わせるモータ(図示略)も内蔵されている。メカマッサージ機構18は、各種モータの駆動に基づく施療子18aの施療動作により、使用者H(施療者)の背中に対して施療が行われる。
【0028】
メカマッサージ機構18の上下方向の移動、及び施療子18aによる施療動作(メカマッサージ動作)は、コントローラ33(図3参照)にて制御されるようになっている。コントローラ33は、動作の異なる複数のパターンでメカマッサージ機構18を駆動させることが可能となっている。ここで、コントローラ33と電気的に接続される操作部34にて例えば通常施療コースAが選択されると、図5に示すように、コントローラ33は、3つのメカステップMS1〜MS3の順でメカマッサージ機構18を駆動する。各メカステップMS1〜MS3には、それぞれ連続的なメカマッサージ動作の1パターンが予め割り当てられており、各メカステップMS1〜MS3では例えばもみ上げ動作、もみ下げ動作、さすり動作、指圧動作、押し動作等のいずれかが行われるようになっている。
【0029】
図2に示すように、背もたれ部13には、上下方向中央部両側において一対のエアバッグ19が内装されるとともに、下部両側には一対のエアバッグ20が内装されている。エアバッグ19,20はそれぞれ、使用者Hの肩部及び腰部に対してマッサージ可能に設けられている。座面12の左右方向両側には、一対のエアバッグ21が使用者Hの臀部に対応して内装されている。
【0030】
オットマン14には、使用者Hの左右の脚をそれぞれ収容するコ字状の収容溝14aを有している。各収容溝14aの内壁には、上下に1つずつ左右を合わせると合計で4つのエアバッグ22が内装されるとともに、各エアバッグ22は使用者Hの脚に対してマッサージ可能となっている。使用者Hの各施療部位に対応して設けられたエアバッグ19〜22は、接続ホース(図示略)を介して座面12の下側の支持脚部11間に設置される図3に示す駆動装置30に向けて取り回されている。尚、前記各エアバッグ19〜22及び駆動装置30にてエアマッサージ機構を構成している。
【0031】
図3に示すように、駆動装置30は、電動駆動されるエアポンプ31と、このエアポンプ31にそれぞれ接続されるととともに各エアバッグ19〜22に対応して設けられる三方電磁弁32a〜32dとを備えている。エアポンプ31及び各電磁弁32a〜32dは、前記コントローラ33にて制御されるようになっている。そして、コントローラ33の制御の下、エアポンプ31の駆動により圧縮空気が生成され、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わると、エアポンプ31からの圧縮空気がその対象のエアバッグ19〜22内に給気されてそれらエアバッグ19〜22が膨張する。一方、エアバッグ19〜22の所定の膨張動作が終了すると、電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ19〜22内の空気が大気中に排気されてそれらエアバッグ19〜22が収縮する。各エアバッグ19〜22の動作による施療(エアマッサージ動作)は、この膨張・収縮動作が繰り返しによってなされる。
【0032】
コントローラ33は、操作部34のコース選択スイッチ41(図4参照)にて前述の通常施療コースAが選択されると、上記のようにメカマッサージ機構18を駆動させるとともに、駆動装置30を駆動させてエアバッグ19〜22を動作させる。このとき、コントローラ33は、図5に示すように1つのメカステップMS1と1つのエアステップAS1とが連動(セットで動作)するように制御するとともに、その後に2つのメカステップMS2,MS3と1つのエアステップAS2とが連動するように制御する。尚、エアステップAS1,AS2では、エアバッグ19〜22の全部又は一部が所定のパターンを行うよう予め設定されている。
【0033】
ここで、使用者による操作が可能な操作部34には、図4に示すように電源スイッチ40と、コース選択スイッチ41と、エアバッグ19〜22や施療子18aによるマッサージにおいて各マッサージを使用者の好みに合わせて調整を行うための各種調整スイッチとが設けられている。
【0034】
図4に示すように操作部34のコース選択スイッチ41は、予めコントローラ33の記憶部33a(図3参照)に記憶された前述の通常施療コースAを含む複数の施療コースA〜Dから使用者の目的に合わせたマッサージを選択できるようになっている。また、調整スイッチは、位置調整スイッチ42と、強弱調整スイッチ43,44と、メカマッサージスキップスイッチ45と、メカマッサージ繰り返しスイッチ46と、エアマッサージスキップスイッチ47と、エアマッサージ繰り返しスイッチ48とで構成されている。
【0035】
位置調整スイッチ42は、マッサージ機構18(施療子18a)の背もたれ部13に対する上下方向位置を調整するためのものである。強弱調整スイッチ43,44は、エアバッグ19〜22の膨長量を調整するエア強弱調整スイッチ43と、施療子18aの背もたれ部13からの突出量を調整するメカ強弱調整スイッチ44とで構成されている。メカマッサージスキップスイッチ45は、現時点のメカステップMS1〜MS3を次のメカステップMS1〜MS3に移行させるための操作スイッチである。メカマッサージ繰り返しスイッチ46は、現時点のメカステップMS1〜MS3を繰り返すため若しくは現時点のメカステップMS1〜MS3を延長させるための操作スイッチである。エアマッサージスキップスイッチ47は、現時点のエアステップAS1,AS2を次のエアステップAS1,AS2に移行させるための操作スイッチである。エアマッサージ繰り返しスイッチ48は、現時点のエアステップAS1,AS2を繰り返すため若しくは現時点のエアステップAS1,AS2を延長させるための操作スイッチである。
【0036】
次に、上記のように構成されたマッサージ機10の操作部34のメカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図6(a)(b)及び図7(a)(b)を用いて説明する。
【0037】
操作部34のメカマッサージ繰り返しスイッチ46が例えば図6(a)(b)に示すメカステップMS1の途中(時間TU1)で押圧操作されると、コントローラ33はその時点でのメカステップMS1を所定時間Ti1分だけ延長するようメカマッサージ機構18を制御する。ここで、前記メカマッサージ繰り返しスイッチ46の押圧操作によって延長されるメカステップMS1の延長分となる所定時間Ti1分だけメカマッサージ動作時間が増加するため、メカマッサージ動作の終了時間TE2(=TE1+Ti1)となりエアマッサージ動作の終了時間TE1がずれてしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS1に合わせてエアステップAS1の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作された時間TU1から従来のエアステップAS1及びメカステップMS1の終了時間TE1までの残りの時間TR1(=TE1−TU1)を算出する。次いでコントローラ33は、時間TU1からエアマッサージ動作に要する時間を、残りの時間TR1から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR2(=TE2―TU1=TR1+Ti1)となるよう変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU1以降の動作時間TR1をTR2/TR1倍することで、エアステップAS1の給排気タイミングをTR2/TR1倍できるため、エアステップAS1(エアマッサージ動作)の終了時間が延長後のメカステップMS1(メカマッサージ動作)の終了時間TE2と揃うようになっている。
【0038】
また、操作部34のメカマッサージ繰り返しスイッチ46が例えば図7(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU2)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのメカステップMS2終了後に再度メカステップMS2を繰り返すようにメカマッサージ機構18を制御する。ここで、前記メカマッサージ繰り返しスイッチ46の押圧操作によって繰り返されるメカステップMS2の延長分(図7(b)ではメカステップMS2の1回分)となる所定時間Ti2分だけエアステップAS2が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作された時間TU2から図7(a)に示す従来のエアステップAS2及びメカステップMS2,MS2の終了時間TE3までの残りの時間TR3(=TE3−TU2)を算出する。次いでコントローラ33は、時間TU2からエアマッサージ動作に要する時間を、残りの時間TR3から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR4(=TE4―TU2=TR3+Ti2)となるよう変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU2以降の動作時間TR3を(TR3+Ti2)/TR3倍(=TR4/TR3倍)することで、エアステップAS2の給排気タイミングを(TR3+Ti2)/TR3倍できるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が延長後のメカステップMS2,MS3(メカマッサージ動作)の終了時間TE4と揃うようになっている。
【0039】
次に、操作部34のメカ位置調整スイッチ42が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図8(a)(b)を用いて説明する。
操作部34のメカ位置調整スイッチ42が例えば図8(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU3)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点で現在のメカステップMS3を一度終了させるとともに、施療子18a(図1参照)の位置をメカ位置調整スイッチ42の操作に基づいて上方向若しくは下方向に移動させる。その後、コントローラ33は施療子18a調整後の位置から終了させたメカステップMS2を改めてやり直すようになっている。ここで、前記メカ位置調整スイッチ42の押圧操作によって伴う施療子18aの移動時間分となる時間TMと、施療子18aの位置調整後に改めてメカステップMS2をやり直すために既に開始されたTU3までのメカステップMS2実施に伴う時間TR5(=TU3)とを足し合わせた時間TR5+TM分だけエアステップAS2が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカ位置調整スイッチ42が押圧操作された時間TU3(=TR5)から図8(a)に示す従来のエアステップAS2及びメカステップMS2,MS3の終了時間TE5までの残りの時間TR6(=TE5−TU3)を算出する。次いで、コントローラ33は、時間TU3からエアマッサージ動作に要する時間を変更前の残りの時間TR6から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR7(TE6−TU3=TR6+TR+TM)となるように変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU3以降の動作時間TR6を(TR5+TR6+TM)/TR6倍することで、エアステップAS2の給排気タイミングを(TR5+TR6+TM)/TR6倍できるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が位置調整後のメカマッサージ動作の終了時間TE6と揃うようになっている。
【0040】
次に、操作部34のメカ強弱調整スイッチ44が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図9(a)(b)を用いて説明する。
操作部34のメカ強弱調整スイッチ44が例えば図9(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU4)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点での現在のメカステップMS2を終了させるとともに、その調整に伴って所定時間TSだけ施療子18a(メカマッサージ機構18)を停止させる。その後、コントローラ33はメカ強弱調整スイッチ44の押圧操作に基づいてメカマッサージ機構18の施療子18aに突出量を変更する。因みに、メカ強弱調整スイッチ44によって施療子18aの施療強さが強くされると、施療子18aの背もたれ部13からの突出量がコントローラ33により大きくされるとともに、メカ強弱調整スイッチ44によって施療子18aの施療強さが弱くされると、施療子18aの背もたれ部13からの突出量がコントローラ33により小さくされる。次いで、コントローラ33はメカ強弱調整スイッチ44の押圧操作に応じて変更された施療強さにて終了させたメカステップMS2を改めてやり直すようになっている。ここで、前記メカ強弱調整スイッチ44の押圧操作によって伴う施療子18a(マッサージ機構18)の停止時間分である所定時間TSと、施療子18aの位置調整後に改めてメカステップMS2をやり直すために既に開始されたTU3までのメカステップMS2実施に伴う時間TR8(=TU4)とを足し合わせた時間TR8+TS分だけエアステップAS2が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカ強弱調整スイッチ44が押圧操作された時間TU4(=TR8)から図9(a)に示す従来のエアステップAS2及びメカステップMS2,MS3の終了時間TE7までの残りの時間TR9(=TE7−TU4)を算出する。次いで、コントローラ33は、時間TU4からエアマッサージ動作に要する時間を、変更前の残りの時間TR9から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR10(=TR8+TR9+TS)となるように変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU4以降の動作時間TR9を(TR8+TR9+TS)/TR9倍することで、エアステップAS2の給排気タイミングを(TR8+TR9+TS)/TR9倍できるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が位置調整後のメカマッサージ動作の終了時間TE8と揃うようになっている。
【0041】
次に、操作部34のメカマッサージスキップスイッチ45が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図10(a)(b)を用いて説明する。
操作部34のメカマッサージスキップスイッチ45が例えば図10(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU5)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのメカステップMS2を終了させて次のメカステップMS3に移行させるようにメカマッサージ機構18を制御する。ここで、前記メカマッサージスキップスイッチ45の押圧操作によって次のステップMS3に移行させるため、これによって短縮される所定時間TD分だけエアステップAS2が遅く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の短縮を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカマッサージスキップスイッチ45が押圧された時間TU5から図10(a)に示す従来のメカステップMS2,MS3及びエアステップAS2の終了時間TE9までの残りの時間TR11を算出する。次いでコントローラ33は、時間TU5からエアマッサージ動作に要する時間を、残りの時間TR11から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR12(=TR11−TD)となるよう変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU5移行の動作時間TR11をTR12/TR11倍することで、エアステップAS2の給排気タイミングをTR12/TR11倍することができるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が短縮語のメカステップMS2,MS3(メカマッサージ動作)の終了時間TR10と揃うようになっている。
【0042】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)操作部34には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップMS1〜MS3を繰り返しによって延長動作させるメカマッサージ繰り返しスイッチ46が備えられる。繰り返しスイッチ46の操作に基づいてメカステップMS1〜MS3が繰り返し(延長)動作される場合には、エアステップAS1,2の動作時間が長くなるようコントローラ33により動作される。このような構成とすることで、メカステップMS1〜MS3の繰り返し(延長)動作後のマッサージ動作に合わせてエアステップAS1によるマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップMS1〜MS3)とエアマッサージ動作(エアステップAS1,AS2)とを揃って終了させることが可能となる。
【0043】
(2)操作部34には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップMS1〜MS2を次のステップに移行させるメカマッサージスキップスイッチ45が備えられる。そのスキップスイッチ45にてメカステップMS1〜MS3が次のステップに移行される場合には、エアステップAS1,AS2の動作時間を短くするようコントローラ33により動作される。このような構成とすることで、メカステップMS1〜MS3が次のステップに移行されるマッサージ動作に合わせてエアステップAS1,AS2のマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップMS1〜MS3)とエアマッサージ動作(エアステップAS1,AS2)とを揃って終了させることが可能となる。
【0044】
(3)操作部34には、メカマッサージ機構18の施療子18aの位置を調整する位置調整スイッチ42が備えられる。この位置調整スイッチ42にて施療子18aの位置が変更される場合には、その調整に際して施療子18aの移動に伴う移動時間TMに応じてエアマッサージ動作の動作時間が長くなるようコントローラ33によりエアマッサージ機構(電磁弁32a〜32d)が制御される。このような構成とすることで、施療子18aの移動に伴う移動時間に合わせてエアマッサージ動作の動作時間が調整されるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0045】
(4)操作部34には、メカマッサージ機構18の施療子18aによる使用者Hへの施療強さを調整する強弱調整スイッチ44が備えられる。この強弱調整スイッチ44にて施療子及びエアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整されるメカマッサージ機構18を所定時間TS停止させるとともに、その停止時間TSに応じてエアバッグ19〜22の動作時間が長くなるようコントローラ33により電磁弁32a〜32eが制御される。ここで、施療子18aによる施療強さを調整する際に、その調整に際してメカマッサージ機構18を所定時間TS停止させることで、少なくともその停止時間TS分だけメカマッサージ動作とエアマッサージ動作とでそれらの動作時間が異なってしまう。このため、停止されるメカマッサージ機構18の動作に合わせて他方のマッサージ機構であるエアマッサージ機構を構成するエアバッグ19〜22の動作時間を長くすることで、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0046】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、メカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作されると、メカマッサージ動作の延長時間Ti2分、その後のエアマッサージ動作の給排気タイミングをずらすように構成したが、これに限らない。例えば、図7(c)に示すように繰り返しスイッチ46の押圧操作によってメカステップMS2を繰り返す毎に、この繰り返すメカステップMS2に対応するエアステップAS2をそのステップAS2の先頭から実施するようにコントローラ33によりエアマッサージ機構が動作される。このように、メカステップMS2が繰り返される毎にそのメカステップMS2に対応するエアステップAS2が先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とされることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0047】
また、実施形態のように給排気タイミングをずらす構成(図7(b)参照)と、図7(c)に示す各ステップの先頭から実施する構成とを1つのマッサージコース中に混在させてもよい。なお、これらのいずれの制御を選択するかは、例えば予めフラグ等でいずれの制御方法が有効か設定しておくことで容易に選択することができる。
【0048】
・上記実施形態では、メカ位置調整スイッチ42が押圧操作されると、メカマッサージ動作における施療子18aの位置調整時間並びに押圧操作時迄のマッサージ時間である時間TR5+TM分、その後のエアマッサージ動作の給排気タイミングをずらすように構成したが、これに限らない。例えば、図8(c)に示すようにメカ位置調整スイッチ42の押圧操作によって位置調整後にメカステップMS2を新たに開始する際には、このメカステップMS2に対応するエアステップAS2をそのステップAS2の先頭から実施するようにコントローラ33によりエアマッサージ機構が動作される。このように、メカステップMS2の途中手停止後、そのステップMS2を先頭から開始する場合には、そのステップMS2に対応するエアステップAS2が先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とすることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0049】
・上記実施形態では、1つのメカステップMS1に合わせて1つのエアステップAS1が連動するような制御方法や、2つ(複数)のメカステップMS2,MS3に合わせて1つのエアステップAS2が連動するように制御方法について説明したが、これに限らない。例えば、1つのメカステップに複数のエアステップを連動させる構成を採用してもよい。
【0050】
また、例えば、図11(a)(b)及び図12(a)(b)に示すように複数のメカステップに合わせて複数のエアステップを連動させる構成を採用してもよい。
ここで、図11(a)(b)及び図4を用いて複数のメカステップMS4〜MS6に合わせて複数のエアステップAS3,AS4を連動させる変形例を説明する。
【0051】
図4に示す操作部34のメカマッサージスキップスイッチ45が例えば図11(a)(b)に示すメカステップMS4の途中(時間TU6)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのメカステップMS4を終了させて次のステップであるメカステップMS5に移行するようメカマッサージ機構18を制御する。この時、コントローラ33は、その時点でのエアステップAS3については動作時間を変更せず、次のステップであるエアステップAS4についてのみ動作時間を変更することでメカステップMS4〜MS6と終了時間が揃うように制御するようになっている。具体的には、コントローラ33は、メカステップMS4を短縮させた時間TDx分だけ短くなるように、エアステップAS4を従来の動作時間Tx1から短縮させた時間TDxを考慮したTx2に変更するようになっている。なお、このように複数のメカステップMS4〜MS6に合わせて複数のエアステップAS3,AS4を連動させる構成であってもエアステップAS3,AS4の両方の動作時間を変更することで3つのメカステップMS4〜MS6と終了時間が揃うように制御することが可能である。
【0052】
・上記実施形態では、メカステップMS1〜MS3(メカマッサージ動作)に動作時間の変更に合わせてエアステップAS1,2の動作時間を変更するよう構成したが、これに限らない。例えばエアマッサージスキップスイッチ47、エアマッサージ繰り返しスイッチ48、及びエア強弱調整スイッチ43のいずれか1つ若しくは複数が同時又は個別に押圧操作された場合、エアステップAS1,A2(エアマッサージ動作)の動作時間が変更されるため、それに合わせてメカステップMS1〜MS2(メカマッサージ動作)の動作時間が連動するよう変更する構成を採用してもよい。
【0053】
ここで、図12(a)(b)及び図4を用いてエアマッサージ繰り返しスイッチ48が押圧操作された場合のコントローラ33よる制御の一例について説明する。なお、本変更例では、2つのエアステップAS5,AS6と、4つのメカステップMS7〜MS10が対応付けられている。
【0054】
図4に示す操作部34のエアマッサージ繰り返しスイッチ48が例えば図12(a)(b)に示すエアステップAS5の途中(時間TU7)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのエアステップAS5終了後に再度エアステップAS5を繰り返すように電磁弁32a〜32d(図3参照)を制御する。ここで、前記エアマッサージ繰り返しスイッチ48の押圧操作によって繰り返されるエアステップAS5の延長分(図12(b)ではエアステップAS5の1回分)となる所定時間Ti3分だけメカステップMS7〜MS10が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、エアステップAS5,AS6に合わせてメカステップMS7〜MS10の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずエアマッサージ繰り返しスイッチ48が押圧操作されると、その時点でのエアステップAS5を通常動作させて、そのエアステップAS5終了時(Tx3)にメカステップMS8を途中で終了させる。そして、新たに繰り返される(延長される)エアステップAS5を実施させる場合には、そのエアステップAS5に対応するメカステップMS7〜メカステップMS10の先頭(メカステップMS7)から実施させる。このように、エアマッサージ繰り返しスイッチ48の押圧操作にてエアマッサージ動作のエアステップAS5を繰り返し動作させるとともに、そのスイッチ48にてエアステップAS5を繰り返す毎に、このエアステップAS5に対応するメカステップMS7〜MS10の先頭から実施するようコントローラ33によりメカマッサージ機構18が動作される。このように、エアステップAS5が繰り返される毎にそのエアステップAS5に対応するメカステップMS7〜MS10が先頭から実施されるため、予めエアステップAS5,AS6の動作時間とそれに対応するメカステップMS7〜MS10の動作時間とが略同一とされることで、エアステップAS5,AS6(エアマッサージ動作)とメカステップMS7〜MS10(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0055】
・上記実施形態では、メカ強弱調整スイッチ44が押圧操作されると、メカステップMS2の途中でメカマッサージ機構18を所定時間TS停止させるとともにその後に改めてMS2の冒頭からメカマッサージ動作を実施する構成としたが、これに限らない。例えば、メカマッサージ機構18を所定時間TS停止させずに改めてメカステップMS2の冒頭からメカマッサージ動作を実施する構成を採用してもよい。
【0056】
・上記実施形態では、特に言及していないが、各繰り返しスイッチ46,48の押圧操作が有効か否かを予め設定した構成を採用してもよい。ここで、繰り返しスイッチ46,48によるエアステップ及びメカステップのいずれか一方を延長動作させる場合に、構成(仕様)等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが可能である場合には延長スイッチの操作を有効とする。そして、構成(仕様)等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には延長スイッチの操作を無効とする。このため、延長スイッチが有効時にはその延長スイッチによる延長を行った場合でもエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間をより確実に揃えることが可能となる。また、構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には予め延長スイッチの操作が無効とされるため、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0057】
・上記実施形態では、メカ位置調整スイッチ42による施療子18aの施療位置の調整を上下方向としたが、これに限らず、上下方向への調整に加えて左右方向においても調整可能な構成を採用してもよい。また、左右方向のみに調整可能な構成を採用してもよい。
【0058】
・上記実施形態では、マッサージ機を椅子型とした椅子型マッサージ機10に本発明を適用したが、椅子型以外の例えばベッドタイプのマッサージ機や、使用者の足や腕等の施療部位のみを施療対象とした脚用又は腕用等のマッサージ機に適用してもよい。
【符号の説明】
【0059】
10…マッサージ機、18…メカマッサージ機構,マッサージ機構、18a…施療子、19〜22…エアバッグ、33…コントローラ(制御部)、34…操作部、42…位置調整スイッチ、43,44…強弱調整スイッチ、45,47…スキップスイッチ、46,48…繰り返しスイッチ(延長スイッチ)、TM…移動時間、TS…停止時間、AS1〜AS6…エアステップ、MS1〜MS6…メカステップ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、施療子を有するメカマッサージ機構と、膨縮動作可能なエアバッグとを備えたマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば椅子型のマッサージ機では、背もたれ部に設けられたメカマッサージ機構によりメカマッサージ動作を行い、オットマン等に膨縮動作可能に内蔵されたエアバッグによりエアマッサージ動作を行うマッサージ機が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなマッサージ機が備えている制御部には、施療プログラム(通常施療コース等)が記憶されており、この施療プログラムに基づきメカマッサージ機構とエアバッグとが所定の動作で駆動されるようになっている。
【0003】
ところで、近年のマッサージ機では、使用者の体格等を考慮して例えばメカマッサージ機構(施療子)の施療位置の調整、エアバッグやメカマッサージ機構の強弱調整などを操作器にて操作することで使用者の好みに合わせたマッサージが可能なマッサージ機が開発されている。しかしながら、操作器が操作されることで、メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更されると他方のマッサージ動作の動作時間と同調せず、各マッサージ動作の終了時間が揃わなくなる。ここで、特許文献1のマッサージ機のようにメカマッサージ動作の終了に基づいてエアマッサージ動作が強制終了するよう制御させることで各マッサージ動作の終了時間を揃えることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−272041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようなマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了に基づきエアマッサージ動作が強制終了されるため、例えば、メカマッサージ動作の終了がエアバッグ膨張動作の開始直後と重なると、エアバッグが一瞬膨張して収縮するといった挙動になる虞がある。このようなマッサージ動作は、被施療者が違和感を覚える可能性があるため、この問題の改善が望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御部とを備えたマッサージ機において、前記被施療者による操作によって前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更可能な操作部を備え、前記制御部は、前記操作部の操作に基づいて前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間を可変することをその要旨とする。
【0008】
この発明では、被施療者による操作によってメカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更可能な操作部が備えられる。操作部の操作に基づいてメカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間が制御部により可変される。このため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを延長動作させる延長スイッチが備えられ、前記制御部は、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が延長動作される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0010】
この発明では、操作部には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又はエアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを延長動作させる延長スイッチが備えられる。延長スイッチの操作に基づいてメカステップ及びエアステップのいずれか一方が延長動作される場合には、メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間が長くなるよう制御部により動作される。このような構成とすることで、メカステップ及びエアステップのいずれか一方の延長動作後のマッサージ動作に合わせてメカステップ及びエアステップのいずれか他方のマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップ)とエアマッサージ動作(エアステップ)とを揃って終了させることが可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のマッサージ機において、前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方のステップ毎に前記延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定され、前記制御部は、前記延長スイッチの操作が有効である場合に、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長動作させるとともに、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0012】
この発明では、メカステップ及びエアステップのいずれか一方のステップ毎に延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定される。ここで、延長スイッチによるエアステップ及びメカステップのいずれか一方を延長動作させる場合に構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが可能である場合には延長スイッチの操作を有効とする。そして、構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には延長スイッチの操作を無効とする。更に延長スイッチの操作が有効である場合に、延長スイッチの操作に基づいてメカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長動作させるとともに、メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間が長くなるよう制御部により動作される。このため、延長スイッチが有効時にはその延長スイッチによる延長を行った場合でもエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間をより確実に揃えることが可能となる。また、構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には予め延長スイッチの操作が無効とされるため、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のマッサージ機において、前記延長スイッチは、その操作にて前記メカマッサージ動作のメカステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、前記制御部は、前記延長スイッチにて前記メカステップを繰り返す毎に、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをそのステップの先頭から実施することをその要旨とする。
【0014】
この発明では、延長スイッチの操作にてメカマッサージ動作のメカステップを繰り返し動作させて延長動作されるとともに、延長スイッチにてメカステップを繰り返す毎に、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをそのステップの先頭から実施するよう制御部により前記エアマッサージ機構が動作される。このように、メカステップが繰り返される毎にそのメカステップに対応するエアステップが先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とされることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記延長スイッチは、その操作にて前記エアマッサージ動作のエアステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、前記制御部は、前記延長スイッチにて前記エアステップを繰り返す毎に、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをそのステップの先頭から実施することをその要旨とする。
【0016】
この発明では、延長スイッチの操作にてエアマッサージ動作のエアステップを繰り返し動作されるとともに、延長スイッチにてエアステップを繰り返す毎に、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをそのステップの先頭から実施するよう制御部によりメカマッサージ機構が動作される。このように、エアステップが繰り返される毎にそのエアステップに対応するメカステップが先頭から実施されるため、予めエアステップの動作時間とそれに対応するメカステップの動作時間とが略同一とされることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを次のステップに移行させるスキップスイッチが備えられ、前記制御部は、前記スキップスイッチにて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くすることをその要旨とする。
【0018】
この発明では、操作部には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを次のステップに移行させるスキップスイッチが備えられる。そのスキップスイッチにてメカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行される場合には、メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くするよう制御部により動作される。このような構成とすることで、メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行されるマッサージ動作に合わせてメカステップ及びエアステップのいずれか他方のマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップ)とエアマッサージ動作(エアステップ)とを揃って終了させることが可能となる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、前記メカマッサージ機構の施療子の位置を調整する位置調整スイッチが備えられ、前記制御部は、前記位置調整スイッチにて前記施療子の位置が変更される場合には、その調整に際して前記施療子の移動に伴う移動時間に応じて前記エアマッサージ動作の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0020】
この発明では、操作部には、メカマッサージ機構の施療子の位置を調整する位置調整スイッチが備えられる。位置調整スイッチにて施療子の位置が変更される場合には、その調整に際して施療子の移動に伴う移動時間に応じてエアマッサージ動作の動作時間が長くなるよう制御部によりエアマッサージ機構が制御される。このような構成とすることで、施療子の移動に伴う移動時間に合わせてエアマッサージ動作の動作時間が調整されるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記操作部には、メカマッサージ機構の施療子又はエアマッサージ機構のエアバッグによる前記被施療者への施療強さを調整する強弱調整スイッチが備えられ、前記制御部は、前記強弱調整スイッチにて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整される前記マッサージ機構を所定時間停止させるとともに、その停止時間に応じて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか他方の動作時間を長くすることをその要旨とする。
【0022】
この発明では、操作部には、メカマッサージ機構の施療子又はエアマッサージ機構のエアバッグによる前記被施療者への施療強さを調整する強弱調整スイッチが備えられる。強弱調整スイッチにて施療子及びエアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整されるマッサージ機構を所定時間停止させるとともに、その停止時間に応じて施療子及びエアバッグのいずれか他方の動作時間が長くなるよう制御部により制御される。ここで、施療子又はエアバッグによる施療強さを調整する際に、その調整に際してメカマッサージ機構及びエアマッサージ機構の少なくとも一方を所定時間停止させることで、その停止時間分だけメカマッサージ動作とエアマッサージ動作とでそれらの動作時間が異なってしまう。このため、停止されるメカマッサージ機構及びエアマッサージ機構のいずれか一方の動作に合わせて他方のマッサージ機構の施療子若しくはエアバッグの動作時間を長くすることで、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施形態のマッサージ機の概略構成を説明するための側面図である。
【図2】マッサージ機の概略構成を説明するための正面図である。
【図3】マッサージ機の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図4】操作器の概略構成を説明するための正面図である。
【図5】マッサージ動作を説明するための説明図である。
【図6】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートを示し、(c)は別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートを示し、(c)は別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】(a)(b)は、エアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】(a)(b)は、別例におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】(a)(b)は、別例におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の椅子型マッサージ機10を示す。椅子型マッサージ機10の椅子本体10aは、左右一対の支持脚部11にて支持された座面12の後端に背もたれ部13が幅方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられるとともに、座面12の前端にオットマン14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられてなる。また、座面12の両側には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。また、背もたれ部13の側面には使用者によるマッサージ機10の各部を操作可能な操作器34が設けられている。
【0026】
座面12の下側には、背もたれ部13のリクライニング機構16が備えられるとともに、このリクライニング機構16のモータ16aの駆動により背もたれ部13のリクライニングがなされるようになっている。また、オットマン14についても、座面12の下側にオットマン14の上下動機構17が備えられるとともに、上下動機構17のモータ17aの駆動によりオットマン14の上下動されるようになっている。
【0027】
背もたれ部13の幅方向中央部には、施療子18aを有するメカマッサージ機構18が内装されている。メカマッサージ機構18は、モータ(図示略)により背もたれ部13の上下方向に移動可能に備えられるとともに、また施療子18aに施療動作を行わせるモータ(図示略)も内蔵されている。メカマッサージ機構18は、各種モータの駆動に基づく施療子18aの施療動作により、使用者H(施療者)の背中に対して施療が行われる。
【0028】
メカマッサージ機構18の上下方向の移動、及び施療子18aによる施療動作(メカマッサージ動作)は、コントローラ33(図3参照)にて制御されるようになっている。コントローラ33は、動作の異なる複数のパターンでメカマッサージ機構18を駆動させることが可能となっている。ここで、コントローラ33と電気的に接続される操作部34にて例えば通常施療コースAが選択されると、図5に示すように、コントローラ33は、3つのメカステップMS1〜MS3の順でメカマッサージ機構18を駆動する。各メカステップMS1〜MS3には、それぞれ連続的なメカマッサージ動作の1パターンが予め割り当てられており、各メカステップMS1〜MS3では例えばもみ上げ動作、もみ下げ動作、さすり動作、指圧動作、押し動作等のいずれかが行われるようになっている。
【0029】
図2に示すように、背もたれ部13には、上下方向中央部両側において一対のエアバッグ19が内装されるとともに、下部両側には一対のエアバッグ20が内装されている。エアバッグ19,20はそれぞれ、使用者Hの肩部及び腰部に対してマッサージ可能に設けられている。座面12の左右方向両側には、一対のエアバッグ21が使用者Hの臀部に対応して内装されている。
【0030】
オットマン14には、使用者Hの左右の脚をそれぞれ収容するコ字状の収容溝14aを有している。各収容溝14aの内壁には、上下に1つずつ左右を合わせると合計で4つのエアバッグ22が内装されるとともに、各エアバッグ22は使用者Hの脚に対してマッサージ可能となっている。使用者Hの各施療部位に対応して設けられたエアバッグ19〜22は、接続ホース(図示略)を介して座面12の下側の支持脚部11間に設置される図3に示す駆動装置30に向けて取り回されている。尚、前記各エアバッグ19〜22及び駆動装置30にてエアマッサージ機構を構成している。
【0031】
図3に示すように、駆動装置30は、電動駆動されるエアポンプ31と、このエアポンプ31にそれぞれ接続されるととともに各エアバッグ19〜22に対応して設けられる三方電磁弁32a〜32dとを備えている。エアポンプ31及び各電磁弁32a〜32dは、前記コントローラ33にて制御されるようになっている。そして、コントローラ33の制御の下、エアポンプ31の駆動により圧縮空気が生成され、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わると、エアポンプ31からの圧縮空気がその対象のエアバッグ19〜22内に給気されてそれらエアバッグ19〜22が膨張する。一方、エアバッグ19〜22の所定の膨張動作が終了すると、電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ19〜22内の空気が大気中に排気されてそれらエアバッグ19〜22が収縮する。各エアバッグ19〜22の動作による施療(エアマッサージ動作)は、この膨張・収縮動作が繰り返しによってなされる。
【0032】
コントローラ33は、操作部34のコース選択スイッチ41(図4参照)にて前述の通常施療コースAが選択されると、上記のようにメカマッサージ機構18を駆動させるとともに、駆動装置30を駆動させてエアバッグ19〜22を動作させる。このとき、コントローラ33は、図5に示すように1つのメカステップMS1と1つのエアステップAS1とが連動(セットで動作)するように制御するとともに、その後に2つのメカステップMS2,MS3と1つのエアステップAS2とが連動するように制御する。尚、エアステップAS1,AS2では、エアバッグ19〜22の全部又は一部が所定のパターンを行うよう予め設定されている。
【0033】
ここで、使用者による操作が可能な操作部34には、図4に示すように電源スイッチ40と、コース選択スイッチ41と、エアバッグ19〜22や施療子18aによるマッサージにおいて各マッサージを使用者の好みに合わせて調整を行うための各種調整スイッチとが設けられている。
【0034】
図4に示すように操作部34のコース選択スイッチ41は、予めコントローラ33の記憶部33a(図3参照)に記憶された前述の通常施療コースAを含む複数の施療コースA〜Dから使用者の目的に合わせたマッサージを選択できるようになっている。また、調整スイッチは、位置調整スイッチ42と、強弱調整スイッチ43,44と、メカマッサージスキップスイッチ45と、メカマッサージ繰り返しスイッチ46と、エアマッサージスキップスイッチ47と、エアマッサージ繰り返しスイッチ48とで構成されている。
【0035】
位置調整スイッチ42は、マッサージ機構18(施療子18a)の背もたれ部13に対する上下方向位置を調整するためのものである。強弱調整スイッチ43,44は、エアバッグ19〜22の膨長量を調整するエア強弱調整スイッチ43と、施療子18aの背もたれ部13からの突出量を調整するメカ強弱調整スイッチ44とで構成されている。メカマッサージスキップスイッチ45は、現時点のメカステップMS1〜MS3を次のメカステップMS1〜MS3に移行させるための操作スイッチである。メカマッサージ繰り返しスイッチ46は、現時点のメカステップMS1〜MS3を繰り返すため若しくは現時点のメカステップMS1〜MS3を延長させるための操作スイッチである。エアマッサージスキップスイッチ47は、現時点のエアステップAS1,AS2を次のエアステップAS1,AS2に移行させるための操作スイッチである。エアマッサージ繰り返しスイッチ48は、現時点のエアステップAS1,AS2を繰り返すため若しくは現時点のエアステップAS1,AS2を延長させるための操作スイッチである。
【0036】
次に、上記のように構成されたマッサージ機10の操作部34のメカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図6(a)(b)及び図7(a)(b)を用いて説明する。
【0037】
操作部34のメカマッサージ繰り返しスイッチ46が例えば図6(a)(b)に示すメカステップMS1の途中(時間TU1)で押圧操作されると、コントローラ33はその時点でのメカステップMS1を所定時間Ti1分だけ延長するようメカマッサージ機構18を制御する。ここで、前記メカマッサージ繰り返しスイッチ46の押圧操作によって延長されるメカステップMS1の延長分となる所定時間Ti1分だけメカマッサージ動作時間が増加するため、メカマッサージ動作の終了時間TE2(=TE1+Ti1)となりエアマッサージ動作の終了時間TE1がずれてしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS1に合わせてエアステップAS1の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作された時間TU1から従来のエアステップAS1及びメカステップMS1の終了時間TE1までの残りの時間TR1(=TE1−TU1)を算出する。次いでコントローラ33は、時間TU1からエアマッサージ動作に要する時間を、残りの時間TR1から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR2(=TE2―TU1=TR1+Ti1)となるよう変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU1以降の動作時間TR1をTR2/TR1倍することで、エアステップAS1の給排気タイミングをTR2/TR1倍できるため、エアステップAS1(エアマッサージ動作)の終了時間が延長後のメカステップMS1(メカマッサージ動作)の終了時間TE2と揃うようになっている。
【0038】
また、操作部34のメカマッサージ繰り返しスイッチ46が例えば図7(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU2)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのメカステップMS2終了後に再度メカステップMS2を繰り返すようにメカマッサージ機構18を制御する。ここで、前記メカマッサージ繰り返しスイッチ46の押圧操作によって繰り返されるメカステップMS2の延長分(図7(b)ではメカステップMS2の1回分)となる所定時間Ti2分だけエアステップAS2が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作された時間TU2から図7(a)に示す従来のエアステップAS2及びメカステップMS2,MS2の終了時間TE3までの残りの時間TR3(=TE3−TU2)を算出する。次いでコントローラ33は、時間TU2からエアマッサージ動作に要する時間を、残りの時間TR3から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR4(=TE4―TU2=TR3+Ti2)となるよう変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU2以降の動作時間TR3を(TR3+Ti2)/TR3倍(=TR4/TR3倍)することで、エアステップAS2の給排気タイミングを(TR3+Ti2)/TR3倍できるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が延長後のメカステップMS2,MS3(メカマッサージ動作)の終了時間TE4と揃うようになっている。
【0039】
次に、操作部34のメカ位置調整スイッチ42が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図8(a)(b)を用いて説明する。
操作部34のメカ位置調整スイッチ42が例えば図8(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU3)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点で現在のメカステップMS3を一度終了させるとともに、施療子18a(図1参照)の位置をメカ位置調整スイッチ42の操作に基づいて上方向若しくは下方向に移動させる。その後、コントローラ33は施療子18a調整後の位置から終了させたメカステップMS2を改めてやり直すようになっている。ここで、前記メカ位置調整スイッチ42の押圧操作によって伴う施療子18aの移動時間分となる時間TMと、施療子18aの位置調整後に改めてメカステップMS2をやり直すために既に開始されたTU3までのメカステップMS2実施に伴う時間TR5(=TU3)とを足し合わせた時間TR5+TM分だけエアステップAS2が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカ位置調整スイッチ42が押圧操作された時間TU3(=TR5)から図8(a)に示す従来のエアステップAS2及びメカステップMS2,MS3の終了時間TE5までの残りの時間TR6(=TE5−TU3)を算出する。次いで、コントローラ33は、時間TU3からエアマッサージ動作に要する時間を変更前の残りの時間TR6から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR7(TE6−TU3=TR6+TR+TM)となるように変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU3以降の動作時間TR6を(TR5+TR6+TM)/TR6倍することで、エアステップAS2の給排気タイミングを(TR5+TR6+TM)/TR6倍できるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が位置調整後のメカマッサージ動作の終了時間TE6と揃うようになっている。
【0040】
次に、操作部34のメカ強弱調整スイッチ44が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図9(a)(b)を用いて説明する。
操作部34のメカ強弱調整スイッチ44が例えば図9(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU4)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点での現在のメカステップMS2を終了させるとともに、その調整に伴って所定時間TSだけ施療子18a(メカマッサージ機構18)を停止させる。その後、コントローラ33はメカ強弱調整スイッチ44の押圧操作に基づいてメカマッサージ機構18の施療子18aに突出量を変更する。因みに、メカ強弱調整スイッチ44によって施療子18aの施療強さが強くされると、施療子18aの背もたれ部13からの突出量がコントローラ33により大きくされるとともに、メカ強弱調整スイッチ44によって施療子18aの施療強さが弱くされると、施療子18aの背もたれ部13からの突出量がコントローラ33により小さくされる。次いで、コントローラ33はメカ強弱調整スイッチ44の押圧操作に応じて変更された施療強さにて終了させたメカステップMS2を改めてやり直すようになっている。ここで、前記メカ強弱調整スイッチ44の押圧操作によって伴う施療子18a(マッサージ機構18)の停止時間分である所定時間TSと、施療子18aの位置調整後に改めてメカステップMS2をやり直すために既に開始されたTU3までのメカステップMS2実施に伴う時間TR8(=TU4)とを足し合わせた時間TR8+TS分だけエアステップAS2が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカ強弱調整スイッチ44が押圧操作された時間TU4(=TR8)から図9(a)に示す従来のエアステップAS2及びメカステップMS2,MS3の終了時間TE7までの残りの時間TR9(=TE7−TU4)を算出する。次いで、コントローラ33は、時間TU4からエアマッサージ動作に要する時間を、変更前の残りの時間TR9から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR10(=TR8+TR9+TS)となるように変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU4以降の動作時間TR9を(TR8+TR9+TS)/TR9倍することで、エアステップAS2の給排気タイミングを(TR8+TR9+TS)/TR9倍できるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が位置調整後のメカマッサージ動作の終了時間TE8と揃うようになっている。
【0041】
次に、操作部34のメカマッサージスキップスイッチ45が押圧操作された場合のコントローラ33による制御の一例について図10(a)(b)を用いて説明する。
操作部34のメカマッサージスキップスイッチ45が例えば図10(a)(b)に示すメカステップMS2の途中(時間TU5)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのメカステップMS2を終了させて次のメカステップMS3に移行させるようにメカマッサージ機構18を制御する。ここで、前記メカマッサージスキップスイッチ45の押圧操作によって次のステップMS3に移行させるため、これによって短縮される所定時間TD分だけエアステップAS2が遅く終了してしまう。このため、コントローラ33は、メカステップMS2,MS3に合わせてエアステップAS2の短縮を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずメカマッサージスキップスイッチ45が押圧された時間TU5から図10(a)に示す従来のメカステップMS2,MS3及びエアステップAS2の終了時間TE9までの残りの時間TR11を算出する。次いでコントローラ33は、時間TU5からエアマッサージ動作に要する時間を、残りの時間TR11から変更後のメカマッサージ動作の残りの時間TR12(=TR11−TD)となるよう変更する。即ち、コントローラ33は、エアマッサージ動作のTU5移行の動作時間TR11をTR12/TR11倍することで、エアステップAS2の給排気タイミングをTR12/TR11倍することができるため、エアステップAS2(エアマッサージ動作)の終了時間が短縮語のメカステップMS2,MS3(メカマッサージ動作)の終了時間TR10と揃うようになっている。
【0042】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)操作部34には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップMS1〜MS3を繰り返しによって延長動作させるメカマッサージ繰り返しスイッチ46が備えられる。繰り返しスイッチ46の操作に基づいてメカステップMS1〜MS3が繰り返し(延長)動作される場合には、エアステップAS1,2の動作時間が長くなるようコントローラ33により動作される。このような構成とすることで、メカステップMS1〜MS3の繰り返し(延長)動作後のマッサージ動作に合わせてエアステップAS1によるマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップMS1〜MS3)とエアマッサージ動作(エアステップAS1,AS2)とを揃って終了させることが可能となる。
【0043】
(2)操作部34には、メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップMS1〜MS2を次のステップに移行させるメカマッサージスキップスイッチ45が備えられる。そのスキップスイッチ45にてメカステップMS1〜MS3が次のステップに移行される場合には、エアステップAS1,AS2の動作時間を短くするようコントローラ33により動作される。このような構成とすることで、メカステップMS1〜MS3が次のステップに移行されるマッサージ動作に合わせてエアステップAS1,AS2のマッサージ動作を合わせることができるため、メカマッサージ動作(メカステップMS1〜MS3)とエアマッサージ動作(エアステップAS1,AS2)とを揃って終了させることが可能となる。
【0044】
(3)操作部34には、メカマッサージ機構18の施療子18aの位置を調整する位置調整スイッチ42が備えられる。この位置調整スイッチ42にて施療子18aの位置が変更される場合には、その調整に際して施療子18aの移動に伴う移動時間TMに応じてエアマッサージ動作の動作時間が長くなるようコントローラ33によりエアマッサージ機構(電磁弁32a〜32d)が制御される。このような構成とすることで、施療子18aの移動に伴う移動時間に合わせてエアマッサージ動作の動作時間が調整されるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0045】
(4)操作部34には、メカマッサージ機構18の施療子18aによる使用者Hへの施療強さを調整する強弱調整スイッチ44が備えられる。この強弱調整スイッチ44にて施療子及びエアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整されるメカマッサージ機構18を所定時間TS停止させるとともに、その停止時間TSに応じてエアバッグ19〜22の動作時間が長くなるようコントローラ33により電磁弁32a〜32eが制御される。ここで、施療子18aによる施療強さを調整する際に、その調整に際してメカマッサージ機構18を所定時間TS停止させることで、少なくともその停止時間TS分だけメカマッサージ動作とエアマッサージ動作とでそれらの動作時間が異なってしまう。このため、停止されるメカマッサージ機構18の動作に合わせて他方のマッサージ機構であるエアマッサージ機構を構成するエアバッグ19〜22の動作時間を長くすることで、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃って終了させることが可能となる。
【0046】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、メカマッサージ繰り返しスイッチ46が押圧操作されると、メカマッサージ動作の延長時間Ti2分、その後のエアマッサージ動作の給排気タイミングをずらすように構成したが、これに限らない。例えば、図7(c)に示すように繰り返しスイッチ46の押圧操作によってメカステップMS2を繰り返す毎に、この繰り返すメカステップMS2に対応するエアステップAS2をそのステップAS2の先頭から実施するようにコントローラ33によりエアマッサージ機構が動作される。このように、メカステップMS2が繰り返される毎にそのメカステップMS2に対応するエアステップAS2が先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とされることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0047】
また、実施形態のように給排気タイミングをずらす構成(図7(b)参照)と、図7(c)に示す各ステップの先頭から実施する構成とを1つのマッサージコース中に混在させてもよい。なお、これらのいずれの制御を選択するかは、例えば予めフラグ等でいずれの制御方法が有効か設定しておくことで容易に選択することができる。
【0048】
・上記実施形態では、メカ位置調整スイッチ42が押圧操作されると、メカマッサージ動作における施療子18aの位置調整時間並びに押圧操作時迄のマッサージ時間である時間TR5+TM分、その後のエアマッサージ動作の給排気タイミングをずらすように構成したが、これに限らない。例えば、図8(c)に示すようにメカ位置調整スイッチ42の押圧操作によって位置調整後にメカステップMS2を新たに開始する際には、このメカステップMS2に対応するエアステップAS2をそのステップAS2の先頭から実施するようにコントローラ33によりエアマッサージ機構が動作される。このように、メカステップMS2の途中手停止後、そのステップMS2を先頭から開始する場合には、そのステップMS2に対応するエアステップAS2が先頭から実施されるため、予めメカステップの動作時間とそれに対応するエアステップの動作時間とが略同一とすることで、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0049】
・上記実施形態では、1つのメカステップMS1に合わせて1つのエアステップAS1が連動するような制御方法や、2つ(複数)のメカステップMS2,MS3に合わせて1つのエアステップAS2が連動するように制御方法について説明したが、これに限らない。例えば、1つのメカステップに複数のエアステップを連動させる構成を採用してもよい。
【0050】
また、例えば、図11(a)(b)及び図12(a)(b)に示すように複数のメカステップに合わせて複数のエアステップを連動させる構成を採用してもよい。
ここで、図11(a)(b)及び図4を用いて複数のメカステップMS4〜MS6に合わせて複数のエアステップAS3,AS4を連動させる変形例を説明する。
【0051】
図4に示す操作部34のメカマッサージスキップスイッチ45が例えば図11(a)(b)に示すメカステップMS4の途中(時間TU6)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのメカステップMS4を終了させて次のステップであるメカステップMS5に移行するようメカマッサージ機構18を制御する。この時、コントローラ33は、その時点でのエアステップAS3については動作時間を変更せず、次のステップであるエアステップAS4についてのみ動作時間を変更することでメカステップMS4〜MS6と終了時間が揃うように制御するようになっている。具体的には、コントローラ33は、メカステップMS4を短縮させた時間TDx分だけ短くなるように、エアステップAS4を従来の動作時間Tx1から短縮させた時間TDxを考慮したTx2に変更するようになっている。なお、このように複数のメカステップMS4〜MS6に合わせて複数のエアステップAS3,AS4を連動させる構成であってもエアステップAS3,AS4の両方の動作時間を変更することで3つのメカステップMS4〜MS6と終了時間が揃うように制御することが可能である。
【0052】
・上記実施形態では、メカステップMS1〜MS3(メカマッサージ動作)に動作時間の変更に合わせてエアステップAS1,2の動作時間を変更するよう構成したが、これに限らない。例えばエアマッサージスキップスイッチ47、エアマッサージ繰り返しスイッチ48、及びエア強弱調整スイッチ43のいずれか1つ若しくは複数が同時又は個別に押圧操作された場合、エアステップAS1,A2(エアマッサージ動作)の動作時間が変更されるため、それに合わせてメカステップMS1〜MS2(メカマッサージ動作)の動作時間が連動するよう変更する構成を採用してもよい。
【0053】
ここで、図12(a)(b)及び図4を用いてエアマッサージ繰り返しスイッチ48が押圧操作された場合のコントローラ33よる制御の一例について説明する。なお、本変更例では、2つのエアステップAS5,AS6と、4つのメカステップMS7〜MS10が対応付けられている。
【0054】
図4に示す操作部34のエアマッサージ繰り返しスイッチ48が例えば図12(a)(b)に示すエアステップAS5の途中(時間TU7)で押圧操作されると、コントローラ33は、その時点でのエアステップAS5終了後に再度エアステップAS5を繰り返すように電磁弁32a〜32d(図3参照)を制御する。ここで、前記エアマッサージ繰り返しスイッチ48の押圧操作によって繰り返されるエアステップAS5の延長分(図12(b)ではエアステップAS5の1回分)となる所定時間Ti3分だけメカステップMS7〜MS10が早く終了してしまう。このため、コントローラ33は、エアステップAS5,AS6に合わせてメカステップMS7〜MS10の延長を行うようになっている。具体的には、コントローラ33は、先ずエアマッサージ繰り返しスイッチ48が押圧操作されると、その時点でのエアステップAS5を通常動作させて、そのエアステップAS5終了時(Tx3)にメカステップMS8を途中で終了させる。そして、新たに繰り返される(延長される)エアステップAS5を実施させる場合には、そのエアステップAS5に対応するメカステップMS7〜メカステップMS10の先頭(メカステップMS7)から実施させる。このように、エアマッサージ繰り返しスイッチ48の押圧操作にてエアマッサージ動作のエアステップAS5を繰り返し動作させるとともに、そのスイッチ48にてエアステップAS5を繰り返す毎に、このエアステップAS5に対応するメカステップMS7〜MS10の先頭から実施するようコントローラ33によりメカマッサージ機構18が動作される。このように、エアステップAS5が繰り返される毎にそのエアステップAS5に対応するメカステップMS7〜MS10が先頭から実施されるため、予めエアステップAS5,AS6の動作時間とそれに対応するメカステップMS7〜MS10の動作時間とが略同一とされることで、エアステップAS5,AS6(エアマッサージ動作)とメカステップMS7〜MS10(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0055】
・上記実施形態では、メカ強弱調整スイッチ44が押圧操作されると、メカステップMS2の途中でメカマッサージ機構18を所定時間TS停止させるとともにその後に改めてMS2の冒頭からメカマッサージ動作を実施する構成としたが、これに限らない。例えば、メカマッサージ機構18を所定時間TS停止させずに改めてメカステップMS2の冒頭からメカマッサージ動作を実施する構成を採用してもよい。
【0056】
・上記実施形態では、特に言及していないが、各繰り返しスイッチ46,48の押圧操作が有効か否かを予め設定した構成を採用してもよい。ここで、繰り返しスイッチ46,48によるエアステップ及びメカステップのいずれか一方を延長動作させる場合に、構成(仕様)等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが可能である場合には延長スイッチの操作を有効とする。そして、構成(仕様)等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には延長スイッチの操作を無効とする。このため、延長スイッチが有効時にはその延長スイッチによる延長を行った場合でもエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間をより確実に揃えることが可能となる。また、構成等からエアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間を揃えることが難しい場合には予め延長スイッチの操作が無効とされるため、エアステップ(エアマッサージ動作)とメカステップ(メカマッサージ動作)の終了時間がずれることを抑えることができる。
【0057】
・上記実施形態では、メカ位置調整スイッチ42による施療子18aの施療位置の調整を上下方向としたが、これに限らず、上下方向への調整に加えて左右方向においても調整可能な構成を採用してもよい。また、左右方向のみに調整可能な構成を採用してもよい。
【0058】
・上記実施形態では、マッサージ機を椅子型とした椅子型マッサージ機10に本発明を適用したが、椅子型以外の例えばベッドタイプのマッサージ機や、使用者の足や腕等の施療部位のみを施療対象とした脚用又は腕用等のマッサージ機に適用してもよい。
【符号の説明】
【0059】
10…マッサージ機、18…メカマッサージ機構,マッサージ機構、18a…施療子、19〜22…エアバッグ、33…コントローラ(制御部)、34…操作部、42…位置調整スイッチ、43,44…強弱調整スイッチ、45,47…スキップスイッチ、46,48…繰り返しスイッチ(延長スイッチ)、TM…移動時間、TS…停止時間、AS1〜AS6…エアステップ、MS1〜MS6…メカステップ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、
エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、
前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御部と
を備えたマッサージ機において、
前記被施療者による操作によって前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更可能な操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部の操作に基づいて前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間を可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを延長動作させる延長スイッチが備えられ、
前記制御部は、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が延長動作される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項2に記載のマッサージ機において、
前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方のステップ毎に前記延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定され、
前記制御部は、前記延長スイッチの操作が有効である場合に、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長動作させるとともに、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のマッサージ機において、
前記延長スイッチは、その操作にて前記メカマッサージ動作のメカステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、
前記制御部は、前記延長スイッチにて前記メカステップを繰り返す毎に、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをそのステップの先頭から実施することを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記延長スイッチは、その操作にて前記エアマッサージ動作のエアステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、
前記制御部は、前記延長スイッチにて前記エアステップを繰り返す毎に、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをそのステップの先頭から実施することを特徴とするマッサージ機。
【請求項6】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを次のステップに移行させるスキップスイッチが備えられ、
前記制御部は、前記スキップスイッチにて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項7】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、前記メカマッサージ機構の施療子の位置を調整する位置調整スイッチが備えられ、
前記制御部は、前記位置調整スイッチにて前記施療子の位置が変更される場合には、その調整に際して前記施療子の移動に伴う移動時間に応じて前記エアマッサージ動作の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項8】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、メカマッサージ機構の施療子又はエアマッサージ機構のエアバッグによる前記被施療者への施療強さを調整する強弱調整スイッチが備えられ、
前記制御部は、前記強弱調整スイッチにて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整される前記マッサージ機構を所定時間停止させるとともに、その停止時間に応じて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項1】
施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、
エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、
前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御部と
を備えたマッサージ機において、
前記被施療者による操作によって前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作の少なくとも一方の動作時間を変更可能な操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部の操作に基づいて前記メカマッサージ動作及びエアマッサージ動作のいずれか一方の動作時間が変更される場合には、その変更された動作時間と揃うように他方の動作の動作時間を可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを延長動作させる延長スイッチが備えられ、
前記制御部は、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が延長動作される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項2に記載のマッサージ機において、
前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方のステップ毎に前記延長スイッチの操作が有効か否かが予め設定され、
前記制御部は、前記延長スイッチの操作が有効である場合に、前記延長スイッチの操作に基づいて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方を延長動作させるとともに、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のマッサージ機において、
前記延長スイッチは、その操作にて前記メカマッサージ動作のメカステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、
前記制御部は、前記延長スイッチにて前記メカステップを繰り返す毎に、この繰り返すメカステップに対応するエアステップをそのステップの先頭から実施することを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記延長スイッチは、その操作にて前記エアマッサージ動作のエアステップを繰り返し動作させて延長動作させるためのものであり、
前記制御部は、前記延長スイッチにて前記エアステップを繰り返す毎に、この繰り返すエアステップに対応するメカステップをそのステップの先頭から実施することを特徴とするマッサージ機。
【請求項6】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、前記メカマッサージ動作を成す少なくとも1つのメカステップ、又は前記エアマッサージ動作を成す少なくとも1つのエアステップを次のステップに移行させるスキップスイッチが備えられ、
前記制御部は、前記スキップスイッチにて前記メカステップ及びエアステップのいずれか一方が次のステップに移行される場合には、前記メカステップ及びエアステップのいずれか他方の動作時間を短くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項7】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、前記メカマッサージ機構の施療子の位置を調整する位置調整スイッチが備えられ、
前記制御部は、前記位置調整スイッチにて前記施療子の位置が変更される場合には、その調整に際して前記施療子の移動に伴う移動時間に応じて前記エアマッサージ動作の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【請求項8】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記操作部には、メカマッサージ機構の施療子又はエアマッサージ機構のエアバッグによる前記被施療者への施療強さを調整する強弱調整スイッチが備えられ、
前記制御部は、前記強弱調整スイッチにて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか一方の施療強さが変更されると、その調整に際してその調整される前記マッサージ機構を所定時間停止させるとともに、その停止時間に応じて前記施療子及び前記エアバッグのいずれか他方の動作時間を長くすることを特徴とするマッサージ機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−200553(P2011−200553A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72298(P2010−72298)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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