説明

マッシュルーム菌糸体の培養方法及びマッシュルーム菌糸体培養用培地

サトウキビ抽出物を含む液体培地中でマッシュルーム菌糸体またはその胞子を培養する工程を含む、マッシュルーム菌糸体の培養方法、及びマッシュルーム菌糸体を培養するための培地を提供する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、マッシュルーム(Agaricus bisporus)菌糸体の液体培養方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術
マッシュルームは、ハラタケ目ハラタケ科に属するキノコである。従来、マッシュルーム菌糸体の培養方法としては、固体培養法と液体培養法とが知られていた。固体培養法は、裁培時間が長く、汚染が発生する確率が高く、培養が完了した後に菌糸体のみを回収する作業を自動化し難いという短所がある。
【0003】
マッシュルーム菌糸体の液体培養法は、固体培養法に比べて汚染可能性が少なく、比較的稠密な空間で短時間に大量培養できるという長所がある。Hunfeidらの論文(Mycology 44:605−611,1952(非特許文献1))には、マッシュルーム菌糸体を振とう及び酸素供給条件下で液体培養する方法が開示されている。また、Fraserらの論文(Mushroom Sci.3:190−200,1956(非特許文献2))には、酵母抽出物及びカゼインがマッシュルーム菌糸体の生育を促進するという内容が開示されている。また、韓国特許出願公開第1997−0027295号(特許文献1)には、炭素源として、砂糖、麦芽糖、果糖、ブドウ糖、蔗糖、麦芽抽出物、及び水飴で構成される群から選択される一つまたは二つ以上を使用して、担子菌類を液体培養する方法が開示されている。しかし、培養期間が比較的長く、単糖類及び二糖類を使用するため、コストが高くなって大量培養には適していないという短所がある。
【0004】
技術的課題
以上のような従来の技術によっても、コストが低くて大量培養に有利であり、培養時間が短くて汚染可能性が少なく、菌体生産性の高い培地成分を利用して、マッシュルーム菌体を培養する方法が依然として要求されている。
【0005】
【特許文献1】韓国特許出願公開第1997−0027295号
【非特許文献1】Hunfeidら、Mycology 44:605−611,1952
【非特許文献2】Fraserら、Mushroom Sci.3:190−200,1956
【発明の開示】
【0006】
技術的解決
本発明は、効率的にマッシュルーム菌糸体を培養する方法を提供する。
【0007】
本発明はまた、マッシュルーム菌糸体培養用培地を提供する。
【0008】
本発明の1つの局面は、サトウキビ抽出物を含む液体培地中でマッシュルーム菌糸体またはその胞子を培養する工程を含むマッシュルーム菌糸体の培養方法を提供する。
【0009】
前記サトウキビ抽出物は、10g/l〜30g/lの濃度を有しうる。前記サトウキビ抽出物が10g/l未満であれば、マッシュルーム菌糸体の成長がなされず、30g/lを超える場合、滲透圧が高く、かつ非経済的であるため、前記濃度範囲で使用することが望ましい。前記サトウキビ抽出物は、主に炭素源及び成長因子源として使われる。本発明において、“サトウキビ抽出物”とは、サトウキビの汁を絞って濃縮して結晶化したものを称し、直接的に製造するか、または商業的に購入して使用しうる。
【0010】
本発明の方法において、前記培地には、前記サトウキビ抽出物以外に、窒素源、燐酸及び微量元素などの栄養素をさらに含みうる。窒素源としては、有機窒素及び無機窒素源が含まれ、望ましくは、ソイトーン及び硝酸ナトリウムであり、さらに望ましくは、硝酸ナトリウムである。前記硝酸ナトリウムは、1g/l〜10g/lの濃度を有しうる。硝酸ナトリウムは、マッシュルーム菌糸体による吸収率が優秀であり、コストが低く、他のアンモニアに基づいた窒素源を使用する場合、培地のpHが変化するという短所がある一方、硝酸ナトリウムは、pHを一定に維持させる役割を行う。硝酸ナトリウムが1g/l未満であれば、菌糸体の生育に必要な窒素源が不足し、10g/lを超える場合、菌糸体に成長に大差がないので、1g/l〜10g/lの濃度で使用することが望ましい。
【0011】
本発明の方法において、前記培地は、酵母抽出物を1g/l〜10g/lの濃度で含みうる。
【0012】
本発明の方法において、前記培養は、初期pH6.0〜6.5、培養温度25℃〜28℃で、撹拌速度150rpm〜250rpmで撹拌しながら行われる。
【0013】
本発明の方法に使われるマッシュルーム菌糸体は、接種される前に、ブレンダーを使用して分散させたものでありうる。接種源を培養する中に、菌糸体の成長によって大きく塊化して酸素供給が困難になることを防止するために、小さい粒子状に分散させる必要がある。
【0014】
前記培養工程は、所望の量の菌糸体が得られる期間に行われる。例えば、培養期間は、通常3日〜10日間行われ、望ましくは、3日〜6日間行われる。本発明による場合、3日〜6日の培養期間で最大収率でマッシュルーム菌糸体が得られるので、14日〜15日間培養して、所望の最大収率でマッシュルーム菌糸体が得られた従来の技術に比べて、培養期間が短縮されうる。
【0015】
本発明はまた、ポテトデキストロースブロス15g/l〜25g/l、酵母抽出物1g/l〜10g/l、麦芽抽出物2g/l〜5g/l、及びソイトーン2g/l〜5g/lを含む液体培地中で、前記マッシュルーム菌糸体またはその胞子を前培養する工程をさらに含みうる。
【0016】
前培養とは、マッシュルーム菌糸体を本培養する前に、原菌から本培養に使用する種培養を得るために予め培養することを称す。原菌とは、種培養の製造において、その種の起源となる菌株である。種培養は、必要とする目的種のみを純粋に培養した増殖体を称し、接種源とは、培地に移し置く菌株であって増殖用種培養を称す。
【0017】
前記前培養は、初期pH6.0〜6.5、培養温度25℃〜28℃で、撹拌速度150rpm〜250rpmで撹拌しながら行われる。得られた菌糸体は、ブレンダーを使用して分散しうる。培養中に菌糸体の成長によって大きい塊りを形成して酸素供給が困難になることを防止するために、小さい粒子状に分散させる必要がある。前記前培養は、所望の量の増殖用種培養を得るまで培養しうるが、通常3日〜4日間培養することが望ましい。
【0018】
本発明はまた、マッシュルーム菌糸体培養用培地を提供する。前記培地は、前記サトウキビ抽出物を含み、望ましくは、サトウキビ抽出物を10g/l〜30g/lの濃度で含む。本発明の培地には、窒素源として硝酸ナトリウムをさらに含みうる。望ましくは、前記培地は、前記硝酸ナトリウムは、1g/l〜10g/lの濃度で含みうる。また、本発明の培地は、1g/l〜10g/lの濃度の酵母抽出物をさらに含みうる。本発明の培地のpHは、望ましくは、初期pHは、6.0〜6.5である。
【0019】
本発明の培地の一具体例は、サトウキビ抽出物を15g/l〜25g/l及び硝酸ナトリウムは5g/l〜10g/lを含み、さらに望ましくは、前記培地は、酵母抽出物を5g/l〜10g/lをさらに含む。
【0020】
本発明はまた、ポテトデキストロースブロス15g/l〜25g/l、酵母抽出物1g/l〜10g/l、麦芽抽出物2g/l〜5g/l、及びソイトーン2g/l〜5g/lを含むマッシュルーム菌糸体またはその胞子の前培養用培地を提供する。
【0021】
上記およびその他の特徴および本発明の利点は、添付の図面に関して例示的な態様を詳細に記載することによってより明確になるであろう。
【0022】
最良の形態
以下、本発明を実施例を通じてさらに詳細に説明する。しかし、これらの実施例は、本発明を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。
【0023】
実施例1:菌株の分離及び接種源の調製
本発明の菌株は、マッシュルームの組織培養を通じて獲得しポテトデキストロース寒天培地(PDA)で25℃で3週間培養した後、得られたマッシュルーム菌糸体を4℃で保存した。
【0024】
図1は、本発明の方法に使われたマッシュルーム菌糸体の電子顕微鏡画像である。
【0025】
接種源の調製は、固体培養を通じて前記原菌から接種源を調製する場合、冷蔵保管されたPDA平板培地の中央部から菌糸体の一部を分離して固体培地上に接種した後、25℃の恒温器で培養して得た。液体培養を通じて前記原菌から接種源を調製する場合、500mlの三角フラスコにポテトデキストロースブロス(PDB)20g/l、酵母抽出物10g/l、麦芽抽出物5g/l、及びソイトーン5g/lで構成されたPDBYMS培地100mlを121℃で15分間高圧滅菌した後、ここに菌糸体を接種して25℃で200rpmで撹拌しつつ培養した。以下の実施例で特別に記述された成分以外の残りの培地成分は、蒸溜水である。
【0026】
実施例2:種前培養
種前培養のための最適条件を調べるために、表1に示したような組成を有する培地を製造した。製造された培地を500mlの三角フラスコにそれぞれ100ml入れ、121℃で15分間高圧滅菌した後、無菌状態で均質化された接種源を1%(v/v)接種し、25℃の恒温器で200rpmで4日間振とう培養した。菌糸体成長程度を測定するために、培養液をガーゼで濾過した後、超遠心分離機で1,500rpmで10分間濾過分離した後、60℃の乾燥オーブンで24時間乾燥させて重量を測定した。
【0027】
【表1】

【0028】
表1に示したように、PDB 24g/l、酵母抽出物10g/l、麦芽抽出物2g/l〜5g/l及びソイトーン2g/l〜5g/lを含む培地を使用した場合、菌糸体の成長が最も良好であった。
【0029】
したがって、種培養の前培養のための培地は、PDB 24g/l、酵母抽出物10g/l、麦芽抽出物5g/l及びソイトーン5g/lを含む培地を使用した。また、本培養の最適条件を設定するための培養の基本培地として、PDB 24g/l、酵母抽出物10g/l、麦芽抽出物5g/l及びソイトーン5g/lで構成されたPDBYMS培地を使用した。
【0030】
ブレンダーを使用して、前培養において成長したマッシュルーム菌糸体として形成された塊を本培養前に分散させた。本実施例において、前記ブレンダーは、韓国特許公開第1998−0072112号公報に公開されたような小型ミキサー器の形態を有するものを意味する。
【0031】
実施例3:最適本培養条件の設定
1.最適温度
マッシュルーム菌糸体の生育のための最適培養温度を調べるために、500mlの三角フラスコに前記基本培地を100ml入れて121℃で15分間高圧滅菌した後、無菌状態で均質化された接種源1%(v/v)を接種して、25℃、28℃、30℃の温度に設定された恒温器で200rpmの条件で4日間振とう培養しつつ菌糸成長を調べた。
【0032】
図2は、培養温度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。
【0033】
図2に示したように、28℃及び30℃で菌糸体成長が良好であり、特に、28℃で菌糸体の成長が最大値を表した。
【0034】
2.最適pH
マッシュルーム菌糸体の生育のための最適初期pHを調べるために、500mlの三角フラスコに前記基本培地を100ml入れて、燐酸と50%水酸化ナトリウム(NaOH)とで初期pHを4.0〜9.0と0.5単位で調節して、前記培地を121℃で15分間高圧滅菌した後、無菌状態で均質化された接種源1%(v/v)を接種して、25℃で200rpmの条件で4日間振とう培養しつつ菌糸成長を調べた。
【0035】
図3は、培地の初期pHによるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。図3に示したように、pH6.0で菌糸体の成長が最も良好であったと現れた。
【0036】
3.培養期間
マッシュルーム菌糸体の生育に及ぼす培養期間の影響を調べるために、500mlの三角フラスコに前記基本培地を100ml加えて初期pHを6.0〜6.5に調節した後、121℃で15分間高圧滅菌した後、無菌状態で均質化された接種源1%(v/v)を接種して、25℃で200rpmの条件で10日間振とう培養しつつ菌糸成長を調べた。
【0037】
図4は、培養期間による菌糸体の生育程度を示す図面である。図4に示したように、菌糸体の成長は、培養2日目までは緩やかな増加を示し、培養3日以後から早く生育する対数期の典型的な形態を表した。最大菌糸体量は、培養9日目に2.43g/100mlであると分かり、それ以後には、菌糸成長が減少する傾向を表した。前記結果から培養9日目と菌糸量の差が小さい6日を最適培養期間と定めた。
【0038】
4.炭素源の選抜及び最適濃度
本培養のための最適培地の選定のために、前記基本培地を変形して菌糸体の生育を調べた。
【0039】
すなわち、炭素源としてPDB20g/lを、酵母抽出物10g/l、麦芽抽出物5g/l及びソイトーン5g/lと混合し、培地のpHを6.0〜6.5に調節した後、500mlの三角フラスコに前記培地を100ml加えて121℃で15分間高圧滅菌して実験培地を調製した。ここに、無菌状態で均質化された接種源1%(v/v)を接種して25℃で200rpmの条件で4日間振とう培養して菌糸体の成長を調べた。炭素源としてブドウ糖、その後サトウキビ抽出物(CJ Corporation)を使用すること以外は同じ条件で、この手順を繰り返した。
【0040】
図5は、培地中の炭素源の種類によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。図5に示したように、炭素源としてサトウキビ抽出物を利用する時に最も菌糸体の成長が効率的であると分かった。
【0041】
次いで、最適炭素源の濃度を選定するために、サトウキビ抽出物を1g/l、5g/l、10g/l、15g/l及び20g/mlとし、各実験群に酵母抽出物10g/l、麦芽抽出物5g/l及びソイトーン5g/lを混合し、培地のpHを6.0〜6.5に調節した後、500mlの三角フラスコに前記培地を100ml加えて121℃で15分間高圧滅菌して培地を調製して、炭素源選抜実験と同一に菌糸体の成長を調べた。
【0042】
図6は、炭素源としてサトウキビ抽出物を使用する場合、その濃度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。図6に示したように、サトウキビ抽出物の濃度が10〜20g/lである時に菌糸体の成長が良好であると分かった。
【0043】
5.窒素源の選抜及び最適濃度
マッシュルーム菌糸体の生育のための最適窒素源及び濃度を調べるために、PDBYMS培地に最適炭素源であるサトウキビ抽出物を20g/lの濃度で添加した後、窒素源として硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム及びソイトーンを各10g/lずつ添加し、pHを6.0〜6.5に調節した後、500mlの三角フラスコに前記培地を100ml加えて121℃で15分間高圧滅菌して培地を調製して、炭素源選抜実験と同一に菌糸体の成長を調べた。
【0044】
図7は、培地中の窒素源の種類によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。図7に示したように、窒素源としてソイトーンを使用する時に、最も菌糸体の成長が優秀であると分かり、硝酸ナトリウムがその次であった。経済的な面まで考慮する場合、硝酸ナトリウムが窒素源として最も望ましいと考えられる。
【0045】
次いで、最適窒素源の濃度を選定するために、硝酸ナトリウムを1g/l、3g/l、5g/l、7g/l及び10g/lの濃度で使用したことを除いて、前記窒素源選抜実験と同一に菌糸体の成長を調べた。
【0046】
図8は、窒素源として硝酸ナトリウムを使用する場合、その濃度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。図8に示したように、硝酸ナトリウムの濃度が10g/lである時に菌糸成長が最も良好であると分かった。追加的な実験結果、窒素源として硝酸ナトリウムを10g/lの濃度で含み、かつ酵母抽出物を5g/lの濃度で含む場合、菌糸体の成長が最大であった。
【0047】
実施例4:生物反応器でのマッシュルーム菌糸体の液体培養−最適インペラー回転数
本実施例では、マッシュルーム菌糸体を大量培養するために生物反応器内で撹拌しつつマッシュルーム菌糸体を培養した。
【0048】
生物反応器は、BIOFLO IIc Batch/Continuous Fermentor(New Brunsdwick Scientific.)を利用した。蒸溜水中にサトウキビ抽出物20g/l、硝酸ナトリウム10g/l及び酵母抽出物5g/lを含む培地を培養培地とし、前記培地2lに無菌状態で均質化された接種源1%(v/v)を接種して、空気注入量0.25v/v/mの条件で生物反応器のインペラー回転数をそれぞれ150rpm、200rpm、250rpm及び300rpmに設定して4日間培養した後に湿重量を測定した。
【0049】
図9は、生物反応器でマッシュルーム菌糸体を培養する場合、インペラー回転数によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示す図面である。図9に示したように、インペラー回転数が200rpmである場合、最大菌糸体が得られた。
【0050】
産業上の利用可能性
本発明によるマッシュルーム菌糸体の培養方法によれば、多量のマッシュルーム菌糸体を早くて効率的に培養しうる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の方法に使われたマッシュルーム菌糸体の電子顕微鏡画像である。
【図2】培養温度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示すグラフである。
【図3】培地の初期pHによるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示すグラフである。
【図4】培養期間による菌糸体の生育程度を示すグラフである。
【図5】培地中の炭素源の種類によるマッシュルーム菌体の生育程度を示すグラフである。
【図6】炭素源としてサトウキビ抽出物を使用する場合、その濃度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示すグラフである。
【図7】培地中の窒素源の種類によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示すグラフである。
【図8】窒素源として使用した硝酸ナトリウムの濃度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示すグラフである。
【図9】生物反応器でマッシュルーム菌糸体を培養する場合、生物反応器の撹拌速度によるマッシュルーム菌糸体の生育程度を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サトウキビ抽出物を含む液体培地中でマッシュルーム(Agaricus bisporus)菌糸体またはその胞子を培養する工程を含む、マッシュルーム菌糸体の培養方法。
【請求項2】
サトウキビ抽出物が10g/l〜30g/lの濃度を有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
培地が窒素源として硝酸ナトリウムをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
硝酸ナトリウムが1g/l〜10g/lの濃度を有する、請求項3記載の方法。
【請求項5】
培地が、酵母抽出物を1g/l〜10g/lの濃度で含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
マッシュルーム菌糸体を培養する工程が、初期pH6.0〜6.5、培養温度25℃〜28℃で、撹拌速度150rpm〜250rpmで撹拌しながら行われる、請求項1記載の方法。
【請求項7】
マッシュルーム菌糸体がブレンダーを使用して分散される、請求項1記載の方法。
【請求項8】
マッシュルーム菌糸体の培養が、完了前に3〜6日間行われる、請求項1記載の方法。
【請求項9】
ポテトデキストロースブロス15g/l〜25g/l、酵母抽出物1g/l〜10g/l、麦芽抽出物2g/l〜5g/l、及びソイトーン2g/l〜5g/lを含む液体培地中でマッシュルーム菌糸体またはその胞子を前培養することによって、マッシュルーム種培養を調製する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
マッシュルーム菌糸体またはその胞子の前培養が、初期pH6.0〜6.5、培養温度25℃〜28℃で、撹拌速度150rpm〜250rpmで撹拌しながら行われる、請求項9記載の方法。
【請求項11】
ブレンダーを使用して前培養されたマッシュルームを分散させる工程をさらに含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
サトウキビ抽出物10g/l〜30g/l及び硝酸ナトリウム1g/l〜10g/lを含む、マッシュルーム菌糸体培養用培地。
【請求項13】
1g/l〜10g/lの濃度で酵母抽出物をさらに含む、請求項12記載の培地。
【請求項14】
ポテトデキストロースブロス15g/l〜25g/l、酵母抽出物1g/l〜10g/l、麦芽抽出物2g/l〜5g/l、及びソイトーン2g/l〜5g/lを含む、マッシュルーム菌糸体またはその胞子の前培養用培地。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−538129(P2009−538129A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511953(P2009−511953)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【国際出願番号】PCT/KR2007/002555
【国際公開番号】WO2007/139322
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(505196200)シージェー コーポレーション (8)
【Fターム(参考)】