マルチキャリアワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク認可
態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可情報を通信することを説明している。認可情報は、単一キャリア能力を有するモバイルデバイス、および/またはマルチキャリア能力を有するモバイルデバイスへと送信されることができる。認可情報は、レガシー制御領域および/または非レガシー制御領域の中で送信されることができる。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
これは、この譲受人に譲渡され、そしてそれらのすべてがこれによりここにおいて参照によって明示的に組み込まれている2008年8月11日に出願された「マルチキャリアワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク認可 (DOWNLINK GRANTS IN A MULTICARRIER WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM)」という名称の米国仮出願第61/087,961号と、2008年11月11日に出願された「マルチキャリアシステムのためのDCI設計(DCI DESIGN FOR MULTI CARRIER SYSTEM)」という名称の米国仮出願第61/113,443号と、2009年1月7日に出願された「マルチキャリアシステムのためのDCI設計(DCI DESIGN FOR MULTI CARRIER SYSTEM)」という名称の米国仮出願第61/143,146号と、2008年11月6日に出願された「マルチキャリアオペレーションのための共通のHARQプロセスID(COMMON HARQ PROCESS ID FOR MULTI-CARRIER OPERATION)」という名称の米国仮出願第61/112,029号との優先権を主張する出願である。
【背景】
【0002】
[I.分野]
以下の説明は、一般にマルチキャリアワイヤレス通信システムに関し、そしてより詳細には、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可(又は承諾)を行う通信に関する。
【0003】
[II.背景]
ワイヤレス通信システムは、音声やデータなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開される。これらのシステムは、使用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅および送信パワー)を共用することにより、複数の(multiple)ユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システム(multiple-access systems)とすることができる。多元接続システムの例は、符号分割多元接続(code division multiple access)(CDMA)システムと、時分割多元接続(time division multiple access)(TDMA)システムと、周波数分割多元接続(frequency division multiple access)(FDMA)システムと、3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)システムと、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access)(OFDMA)システムなどと、を含む。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末についての通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクと逆方向リンクとの上の送信を通して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを意味し、そして逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを意味する。これらの通信リンクは、単一入力単一出力(single-in-single-out)システム、多入力単一出力(multiple-in-single-out)システム、または多入力多出力(multiple-in-multiple-out)(MIMO)システムを通して確立されることができる。
【0005】
MIMOシステムは、データ送信のために複数の(NT個の)送信アンテナと、複数の(NR個の)受信アンテナと、を使用する。NT個の送信アンテナと、NR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、NS個の独立チャネルへと分解されることができ、これらの独立チャネルは、空間チャネルとも称され、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルのおのおのは、次元(dimension)に対応する。複数の送信アンテナと受信アンテナとによって生成される追加の次元が、利用される場合、MIMOシステムは、改善された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより大きな信頼性)を提供することができる。
【0006】
MIMOシステムは、時分割二重化(time division duplex)(TDD)システムと、周波数分割二重化(frequency division duplex)(FDD)システムとをサポートする。TDDシステムにおいては、順方向リンク送信と逆方向リンク送信とは、同じ周波数領域上にあり、その結果、相反性原理は、逆方向リンクチャネルから順方向リンクチャネルの推定を可能にするようになる。これは、複数のアンテナが、アクセスポイントにおいて使用可能であるときに、アクセスポイントが、順方向リンク上で送信ビーム形成利得を抽出することを可能にする。
【発明の概要】
【0007】
以下は、そのような態様についての基本的な理解を提供するために、1つまたは複数の態様の簡略化された概要を提示するものである。この概要は、すべての企図された態様の広範囲に及ぶ概説ではなく、そしてすべての態様の重要な、または不可欠な要素を識別するようにも、任意の、またはすべての態様の範囲を示すようにも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形式で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0008】
一態様は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信するための方法に関する。方法は、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定することと、制御領域を識別することと、を含む。方法はまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入することと、識別された制御領域の中で認可情報を送信することと、を含む。
【0009】
別の態様は、メモリとプロセッサとを含むワイヤレス通信装置に関する。メモリは、認可情報を通信するために、認可情報を選択することと、制御領域を識別することとに関連した命令を保持する。メモリはまた、識別された制御領域に認可情報を配置することと、選択された制御領域の中で認可情報を送信することとに関連した命令を保持する。プロセッサは、メモリに結合され、そしてメモリに保持される命令を実行するように構成されている。
【0010】
さらなる一態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定するための手段と、制御領域を識別するための手段と、を含む。ワイヤレス通信装置はまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための手段と、識別された制御領域の中で認可情報を搬送するための手段と、を含む。制御領域は、レガシー制御領域(legacy control region)、または非レガシー制御領域(non-legacy control region)である。一態様によれば、認可情報を決定するための手段は、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステム(carrier system)を評価し、そこで、制御領域の中に認可情報を挿入するための手段は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する(creates a grant with a common field for at least one of a cyclic redundancy check, a Hyblrid Automatic Repeat Request process Identification, a flag, or combinations thereof)。
【0011】
さらに別の態様は、コンピュータ可読媒体(computer-readable medium)を備えるコンピュータプログラムプロダクト(computer program product)に関する。コンピュータ可読媒体には、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、コンピュータに、認可情報を決定するようにさせるための第1の組のコードと、コンピュータに、制御領域を識別するようにさせるための第2の組のコードと、が含まれる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータに、決定された制御領域の中に認可情報を配置するようにさせるための第3の組のコードと、コンピュータに、識別された制御領域の中で認可情報を通信するようにさせるための第4の組のコードと、を含む。
【0012】
さらに別の態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。プロセッサは、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定するための第1のモジュールと、制御領域を識別するための第2のモジュールと、を含む。プロセッサはまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための第3のモジュールと、決定された制御領域の中で認可情報を送信するための第4のモジュールと、を含む。制御領域は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域である。
【0013】
さらなる一態様は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信するための方法に関する。方法は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを決定すること、を含んでいる。方法はまた、認可情報を受信することと、認可情報を選択的に復号することと、を含む。
【0014】
別の態様は、メモリとプロセッサとを含むワイヤレス通信装置に関する。メモリは、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを評価することと、認可情報を受信することと、認可情報を選択的に復号することとに関連した命令を保持する。プロセッサは、メモリに結合され、そしてメモリに保持される命令を実行するように構成されている。
【0015】
さらに別の態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するための手段、を含んでいる。ワイヤレス通信装置はまた、認可情報を受信するための手段と、認可情報を選択的に復号するための手段と、を含む。認可情報は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域の中にある。
【0016】
さらなる一態様は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトに関する。コンピュータ可読媒体には、コンピュータに、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するようにさせるための第1の組のコードが含まれる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータに、認可情報を受信するようにさせるための第2の組のコードと、コンピュータに、認可情報を復号するようにさせるための第3の組のコードと、を含む。
【0017】
さらに別の態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。プロセスは、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するための第1のモジュール、を含んでいる。プロセッサの中にはまた、認可情報を受信するための第2のモジュールと、認可情報を選択的に復号するための第3のモジュールとが、含まれる。
【0018】
上記の、そして関連した目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、そして特許請求の範囲において特に指摘される特徴を備える。以下の説明と添付の図面とは、1つまたは複数の態様のある種の例示の特徴を詳細に説明している。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が使用されることができる様々なやり方のうちの少しだけを示すにすぎない。他の利点と新規の特徴とは、図面と併せ考察されるときに以下の詳細な説明から明らかになることになり、そして開示される態様は、すべてのそのような態様とそれらの同等物とを含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、一態様による、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいてダウンリンク認可を利用するシステムを示している。
【図2】図2は、一態様による、レガシーアンカー制御領域(legacy anchor control region)に位置するマルチキャリアダウンリンク認可のブロック図を示している。
【図3】図3は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図を示している。
【図4】図4は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアDL認可の別の例のブロック図を示している。
【図5】図5は、一態様による、ネスト(nest)されたキャリアを有するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図を示している。
【図6】図6は、一態様による、キャリア当たりの識別された制御領域を有するマルチキャリアDL認可の一例のブロック図を示している。
【図7】図7は、一態様による、共通フィールドを含むユニバーサル認可(universal grant)を生成するためのシステムを示している。
【図8】図8は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を送信するための一方法を示している。
【図9】図9は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を受信するための一方法を示している。
【図10】図10は、一態様による、マルチキャリアシステムを通して認可を利用するための一方法を示している。
【図11】図11は、一態様による、マルチキャリアシステムにおける受信された認可を利用するための一方法を示している。
【図12】図12は、開示された態様のうちの1つまたは複数に従ってマルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可の通信を容易にするシステムを示している。
【図13】図13は、ここにおいて提示される様々な態様に従って認可の通信を容易にするシステムを示している。
【図14】図14は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信する一例のシステムを示している。
【図15】図15は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信する一例のシステムを示している。
【図16】図16は、1つまたは複数の態様による多元接続ワイヤレス通信システムを示している。
【図17】図17は、様々な態様による一例のワイヤレス通信システムを示している。
【詳細な説明】
【0020】
様々な態様が、次に図面を参照して説明される。以下の説明においては、説明の目的のために、非常に多くの特定の詳細が、1つまたは複数の態様についての完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、そのような態様(単数または複数)は、これらの特定の詳細なしに実行されることができることを明らかにすることができる。他の例においては、よく知られている構造およびデバイスは、これらの態様を説明することを容易にするためにブロック図形式で示される。
【0021】
本願において使用されるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれであっても、コンピュータに関連したエンティティを意味するように意図される。例えば、コンポーネントは、それだけには限定されないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションも、そのコンピューティングデバイスも、両方ともにコンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセス内に存在することができ、かつ/または実行スレッドとコンポーネントとは、1台のコンピュータ上に局所化され、かつ/または2台以上のコンピュータの間で分散されることができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造をその上に記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、信号を経由して他のシステムと、ローカルシステムの中で、分散システムの中で、かつ/またはインターネットなどのネットワークを通して別のコンポーネントと対話する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号などに従ってローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを経由して通信することができる。
【0022】
さらに、様々な態様が、モバイルデバイスに関連してここにおいて説明される。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、ワイヤレス端末、ノード、デバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ワイヤレス通信装置、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ装置(user equipment)(UE)などと呼ばれることもでき、そしてそれらの機能の一部または全部を含むことができる。モバイルデバイスは、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)電話、スマートフォン(smart phone)、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop)(WLL)局、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線、ワイヤレスモデムカード、および/またはワイヤレスシステム上で通信するための別の処理デバイス、とすることができる。さらに、様々な態様は、ここにおいて基地局と関連して説明される。基地局は、ワイヤレス端末(単数または複数)と通信するために利用されることができ、そしてアクセスポイント、ノード、ノードB(Node B)、e−NodeB、e−NB、または何らかの他のネットワークエンティティと呼ばれることもでき、そしてそれらの機能の一部または全部を含むことができる。
【0023】
様々な態様または特徴は、いくつかのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムの観点から提示されることになる。様々なシステムは、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができ、かつ/または図面に関連して論じられるすべてのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含まなくてもよいことを理解し、そして認識すべきである。これらのアプローチの組合せもまた、使用されることができる。
【0024】
さらに、主題の説明において、「例示の(exemplary)」という言葉(およびその変形)は、1つの例、インスタンス、または例証としての役割を果たすことを意味するように使用される。「例示の」としてここにおいて説明される任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。もっと正確に言えば、言葉「例示の」の使用は、具体的な方法で概念を提示するように意図される。
【0025】
図1を参照すると、一態様による、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいてダウンリンク認可を利用するシステム100が、示されている。システム100は、マルチキャリアシステムとすることができる。いくつかの態様によれば、システム100は、複数のキャリア(multiple carriers)についてのリソースを割り当てることができる単一認可を提供するように構成されていることができる。代わりに、または追加して、システム100は、認可を一緒に符号化するように構成されていることができ、その結果、1つのキャリア上で(例えば、キャリアオペレーションを通して)送信される複数の(multiple)単一キャリア認可(single carrier grants)が存在するようになる。さらに、別の態様においては、システム100は、単一キャリアモバイルデバイス(例えば、レガシーデバイス)、および/またはマルチキャリア機能を有するモバイルデバイス、に対してサポートを提供するように構成されていることができる。
【0026】
システム100には、ワイヤレス通信装置102(例えば、基地局)と、少なくとも1つのモバイルデバイス104(例えば、ユーザデバイス)とが、含まれる。マルチキャリア通信システムの中には複数の基地局と、複数のユーザデバイスとが存在することができるが、しかしながら、おのおののうちの1つだけが簡単にする目的のために示されることを理解すべきである。
【0027】
ワイヤレス通信装置102は、認可情報108を決定するように構成されている評価器106を含んでいる。例えば、評価器106は、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析することができる。
【0028】
ワイヤレス通信装置102の中にはまた、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信する制御領域112を識別するように構成されている認可フォーマッタ110も、含まれる。いくつかの態様に従って、認可フォーマッタ110は、第1の識別された制御領域(例えば、非レガシー制御領域)を選択する。いくつかの態様によれば、認可フォーマッタ110は、キャリア当たりの第2の識別された制御領域(例えば、レガシー制御領域)を選択する。
【0029】
認可フォーマッタ110(または別のコンポーネント)は、選択された制御領域112の中に認可情報108を挿入することができる。例えば、認可フォーマッタ110は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当て(independent assignment with cross-carrier operation)を適用することができる。別の態様においては、認可フォーマッタ110は、マルチキャリア認可情報を連結し、そしてレガシー制御領域など、識別された制御領域の中にマルチキャリア認可情報を挿入することができる。いくつかの態様によれば、認可フォーマッタ110は、複数のキャリアに関連する制御領域上で認可情報をセグメント化する(segment)ことを決定することができ、そしてさらに、マルチキャリア割当てを形成するために制御セグメントを連結することができる。いくつかの態様に従って、認可フォーマッタ110は、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、のうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する。
【0030】
コミュニケータ114は、識別された制御領域112の中で認可情報108を送信する。コミュニケータ114は、一態様に応じて、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上で、キャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信することができる。
【0031】
システム100は、ワイヤレス通信装置102に動作的に結合されたメモリ124を含むことができる。メモリ124は、ワイヤレス通信装置102の外部にあることもでき、あるいはワイヤレス通信装置102の内部に存在することもできる。メモリ124は、認可情報を選択することに関連した情報を記憶することができる。一態様においては、認可情報を選択することに関連した命令は、さらに、複数の帯域幅の場合(複数の帯域幅ケース(cases))についてマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報(multicarrier Digital Carrier Interface Information)を定義し、そして認可情報の中にスケジュールされたキャリア情報を含み、そこでは、各帯域幅ケースは、キャリアの数に対応する。加えて若しくは代わりに、認可情報を選択することに関連した命令は、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアの数とに関係なく、共通フィールドをさらに含み、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加のビットを追加する。さらに、認可情報を選択することに関連した命令は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいてキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアのサブセットのビットマップを提供する。
【0032】
さらに、メモリ124は、認可情報を通信する制御領域を識別することと、識別された制御領域の中に認可情報を配置することとに関連した情報を記憶することができる。いくつかの態様に従って、制御領域を識別することに関連した命令は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域を識別する。別の態様においては、制御領域の中に認可情報を配置することに関連した命令は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用する。
【0033】
いくつかの態様に従って、認可情報を選択することに関連した命令は、さらに、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析する。制御領域の中に認可情報を配置することに関連した命令は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、のうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する。
【0034】
メモリ124は、選択された制御領域の中で認可情報を送信することに関連した情報を記憶することもできる。一態様においては、識別された制御領域の中で認可情報を送信することに関連した命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上でキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する。さらに別の態様においては、識別された制御領域の中で認可情報を送信することに関連した命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上でキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する。
【0035】
少なくとも1つのプロセッサ126は、マルチキャリアワイヤレス通信ネットワークにおいて認可に関連した情報の分析を容易にするために、ワイヤレス通信装置102(および/またはメモリ124)に動作的に接続されることができる。プロセッサ126は、モバイルデバイス104によって受信される情報を分析すること、および/または生成することに専用のプロセッサ、システム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/またはモバイルデバイス104によって受信される情報を分析することと生成することとの両方を行い、そしてシステム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、とすることができる。
【0036】
いくつかの態様に従って、プロセッサ126は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するように構成されている。プロセッサ126は、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定するための第1のモジュールと、制御領域を識別するための第2のモジュールと、を含むことができる。プロセッサ126はまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための第3のモジュールと、決定された制御領域の中で認可情報を送信するための第4のモジュールと、を含むこともできる。制御領域は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域である。
【0037】
モバイルデバイス104は、選択された制御領域112の中で認可情報108を受信するように構成されているレシーバ116を含んでいる。レシーバ116は、一態様に応じて、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上でキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信することができる。
【0038】
分析器118は、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するように構成されている。例えば、分析器118は、認可情報が、第1の識別された制御領域(例えば、非レガシー制御領域)の中にあることを決定することができる。別の例においては、分析器118は、認可情報が、キャリア当たりの第2の識別された制御領域(例えば、レガシー制御領域)の中にあることを決定することができる。
【0039】
モバイルデバイス104の中にはまた、受信された認可情報108を選択的に復号するように構成されているデコーダ120が、含まれる。一例においては、デコーダ120は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別することができる。いくつかの態様に従って、デコーダ120は、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した受信された認可情報108と少なくとも1つのフィールドと、を評価することができる。共通フィールドは、マルチキャリアワイヤレス通信システムと共に利用されることができる。
【0040】
いくつかの態様に従って、システム情報は、制御キャリア122上でモバイルデバイス104に対して通信される。通信システム100における制御キャリア122の使用は、各リンクについての帯域幅の専用を制限しない。例えば、モバイルデバイス104からワイヤレス通信装置102への通信リンクであるアップリンク(uplink)(UL)と、ワイヤレス通信装置102(例えば、基地局)からモバイルデバイス104への通信リンクであるダウンリンク(downlink)(DL)とは、対称(例えば、アップリンクとダウンリンクとの両方について同じ)の可能性がある。いくつかの態様に従って、アップリンクとダウンリンクとは、アップリンクとダウンリンクとについてのトラフィック要求に依存して、非対称の可能性がある。さらに、キャリア帯域幅にはどのような制限もない可能性があり、これらのキャリア帯域幅は、すべてのキャリアを通して同じ可能性があり、あるいはキャリアを通して異なっている可能性がある。さらに、アップリンク/ダウンリンクのペアリング(pairing)には制限が存在しない。例えば、同じ数のアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアとが存在する場合に、一対一のペアリングが、存在する可能性があり、あるいは異なる数のアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアとが存在する場合に、多対一のペアリング、または一対多のペアリングが存在する可能性がある。
【0041】
さらに、アップリンクキャリアは、様々な信号タイプに対して構成されていることができる。例えば、アップリンクキャリアは、OFDMAベースの信号とすることができ、このOFDMAベースの信号は、モバイルデバイス104またはアップリンクに対する複数のキャリア割当てについての柔軟性を提供することができる。アップリンクキャリアは、例えば、既存のSC−FDMAシステムに対して互換性を提供するSC−FDMAベースの信号とすることもできる。さらに、アップリンクキャリアは、OFDMA/SC−FDMAのハイブリッドであり、そして異なる信号タイプの間でスイッチングすることにより、階層化環境をサポートすることができる。
【0042】
ダウンリンク認可は、単一キャリアシステム(時に、レガシーデバイスと称される)のために構成されたモバイルデバイス104、および/またはマルチキャリアシステムのために構成されたモバイルデバイス104、をサポートすることができる。例えば、単一キャリアシステムは、LTE(LTE Rel−8、レガシーシステムと称される)と共に使用され、そしてマルチキャリアシステムシステムは、LTE−A(LTE Rel−9/Rel−10)と共に使用される。しかしながら、開示された態様は、これらのタイプの通信システムだけには限定されず、そして他の通信システムと共に使用されることもできることを理解すべきである。
【0043】
単一キャリアシステムでは、モバイルデバイス(例えば、レガシーデバイス)は、同じキャリア上にリソースを割り当てる制御キャリア(例えば、アンカーキャリア)上でダウンリンク認可を受信することができる。マルチキャリアシステムのために構成されたモバイルデバイス104は、それがアンカーキャリアとして定義される他のダウンリンクキャリア上にダウンリンクリソースを割り当てる制御キャリア(例えば、アンカーキャリア)上でダウンリンク認可を受信することができる。いくつかの態様に従って、マルチキャリアシステムのために構成されたモバイルデバイス104は、アンカーキャリアではないダウンリンクキャリア上でダウンリンク認可を受信することができ、そこでは、ダウンリンクキャリアは、そのキャリアだけのためのダウンリンクリソースを割り当てる(レガシーデバイスについてのダウンリンク認可と同様に)。
【0044】
いくつかの態様に従って、マルチキャリアダウンリンク認可が、アンカーキャリア上の1つの認可として受信される。ダウンリンク認可は、マルチキャリアグループの中の任意のキャリアについての割当てを搬送することができる。例えば、ダウンリンク認可は、アップリンクとバンドリング(例えば、すべてのダウンリンク割当てについての1ビット)との上で送信される単一のACK/NAK(肯定応答/否定応答)など、キャリアを通した共同のデータ符号化を指定することができる。ダウンリンク認可は、アップリンク上で共同して搬送される複数のACK/NAK、新しいACKフォーマット、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel))フォーマット2(すべてのACKビットの共同符号化)、PUCCHフォーマット3(すべてのACKの個々の、または共同の符号化)など、キャリアを通した独立なデータ符号化を指定することができる。
【0045】
メモリ128は、モバイルデバイス104に動作的に結合されることができる。メモリ128は、モバイルデバイス104の外部にあることもでき、あるいはモバイルデバイス104の内部に存在することもできる。メモリ128は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを評価することと、認可情報を受信することと、認可情報を選択的に復号することとに関連した情報を記憶することができる。いくつかの態様に従って、認可情報を選択的に復号することに関連した命令は、さらに、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する。いくつかの態様によれば、認可情報を受信することに関連した命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上で1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信する。別の態様によれば、認可情報を選択的に復号することに関連した命令は、認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価し、そしてマルチキャリアワイヤレス通信システムと共に少なくとも1つの共通フィールドを利用する。
【0046】
少なくとも1つのプロセッサ130は、通信ネットワークにおけるデータサンプル再構成に関連した情報の分析を容易にするために、モバイルデバイス104(および/またはメモリ128)に動作的に接続されることができる。プロセッサ130は、モバイルデバイス104によって受信される情報を分析すること、および/または生成することに専用のプロセッサ、システム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/またはモバイルデバイス104によって受信される情報を分析することと、生成することとの両方を行い、そしてシステム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、とすることができる。
【0047】
いくつかの態様に従って、プロセッサ130は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するように構成されている。プロセッサ130は、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するための第1のモジュールを含むことができる。プロセッサにはまた、認可情報を受信するための第2のモジュールと、認可情報を選択的に復号するための第3のモジュールとが、含まれる。
【0048】
割当てが、マルチキャリアモバイルデバイス104に対してワイヤレス通信装置102によって搬送されることができる様々なやり方が存在する。図2は、一態様による、識別されたアンカー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク認可のブロック図200を示している。この図は、認可が割り当てられることができる様々な方法のうちの1つについての一例を提供している。
【0049】
単一の送信時間間隔(Transmission Time Interval)(TTI)が、水平軸202に沿って示されている。マルチキャリア通信システムは、3つのダウンリンク(DL)キャリア帯域:DLキャリア0帯域204(アンカーキャリアとも称される)と、DLキャリア1帯域206と、DLキャリア2帯域208と、を含む。各キャリア帯域は、制御領域210、212、214と、ペイロード領域216、218、220と、を含む。いくつかの態様に従って、識別された制御領域は、レガシー制御領域とすることができる。
【0050】
DLキャリア0帯域204は、制御領域210に埋め込まれたマルチキャリア認可情報222、224、226を含むことができる。この例においては、マルチキャリア認可情報222、224、226は、DLキャリア0帯域204と、DLキャリア1帯域206と、DLキャリア2帯域208とについてのDL割当てを搬送する。例として、限定するものではないが、マルチキャリア認可情報222は、DLキャリア0帯域204についての割当てとすることができ、マルチキャリア認可情報224は、DLキャリア1帯域206についての割当てとすることができ、そしてマルチキャリア認可情報226は、DLキャリア2帯域208についての割当てとすることができる。それ故に、これらは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てとすることができる。
【0051】
いくつかの態様に従って、マルチキャリア認可情報222、224、226は、他のキャリア帯域(例えば、DLキャリア1帯域206、DLキャリア2帯域208)の制御領域212、214に埋め込まれることができる。いくつかの態様によれば、マルチキャリア認可情報222、224、226は、複数のキャリア帯域に埋め込まれることができる。
【0052】
いくつかの態様に従って、マルチキャリア認可情報222、224、226は、図示されるように、制御領域210内の複数の別々のマルチキャリア認可領域である。しかしながら、いくつかの態様によれば、マルチキャリア認可情報222、224、226は、制御領域210の中の単一領域に含まれる(連結される(concatenated))ことができる。
【0053】
いくつかの態様によれば、マルチキャリア割当ては、非レガシー制御領域上で送信される1つの認可として通信されることができる。非レガシー制御領域は、レガシーデータ空間における追加の制御空間とすることができる。非レガシー制御領域は、複数の制御チャネルのFDM構造を含むことができる。時間における複数のOFDMシンボルを通してのスパニング(spanning)は、よりよいカバレージを提供することができる。さらに、周波数およびホッピングを通しての複数の分散されたリソースブロックは、ダイバーシティ(diversity)を提供することができる。例えば、モバイルデバイスは、システム情報における新しい制御リソースについて通知されることができる。いくつかの態様によれば、認可は、キャリア特有の割当て、または複数のキャリアを通してのものとすることができる。さらに、異なる認可フォーマットは、様々な態様に従って利用されることができる。
【0054】
図3は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図300を示している。様々な態様に従って、マルチキャリア割当ては、非レガシー制御領域上で送信される1つの認可として起こることができる。いくつかの態様に従って、レガシーデータ空間の中には追加の制御空間が存在することができる。
【0055】
3つのキャリア帯域B0302、B1304、およびB2306が、示されている。この例においては、B0302は、レガシー制御領域308と、レガシーペイロード領域310と、を含む。キャリア帯域、B1304およびB2306は、非レガシーペイロード領域(例えば、非後方互換領域(non-backward compatible regions))である。この例においては、非レガシー制御領域312、314、316、318、320、322が、B0302のレガシーペイロード領域310に含まれる。
【0056】
この例においては、レガシー領域308と、ペイロード領域310とは、レガシーデバイスならびにマルチキャリアデバイスに対して可視的である。例えば、レガシーデバイスは、レガシーペイロード領域310における制御情報を受信する。したがって、レガシーデバイスは、レガシーデバイスが、他のデバイスに割り当てられるデータを無視するのと同様にして、非レガシー制御領域312、314、316、318、320、および322を無視することになる。マルチキャリアデバイスは、非レガシー制御領域312、314、316、318、320、および322の上の制御を受信する。
【0057】
図4は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク(DL)認可の別の例のブロック図400を示している。このブロック図400は、図3の概略表現300に類似しており、そして3つのキャリア帯域B0402、B1404、およびB2406を含む。この例においては、B0402は、レガシー制御領域408と、レガシーペイロード領域410と、を含む。さらに、制御領域412、414、416、418、420、および422は、キャリア帯域B1404およびB2406のマルチキャリア制御領域424および426の内部に配置される。
【0058】
制御領域412、414、416、418、420、および422の持続時間および配置は、変化されることができる。例えば、単一のTTIは、水平軸428に沿って表される。単一のTTIは、一態様に応じて、2つのスロットを備えることができる。したがって、図3では、2つの制御領域(例えば、制御領域314および320)の持続時間は、全体のサブフレームまたはTTI(識別された領域308を含む第1のサブフレームを除いて)だけ持続する。図4においては、制御領域は、各サブフレームのすべてまたは一部分である持続期間とすることができる。
【0059】
図5は、一態様による、ネストされたキャリアを有するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図500を示している。マルチキャリア割当ては、一態様に応じて、複数のキャリアの制御領域上でセグメント化された1つの認可として通信されることができる。制御セグメントは、マルチキャリア割当てを形成するために連結されることができる。マルチキャリア認可は、マルチキャリアグループの中のキャリアの組についての割当てを搬送することができる。マルチキャリア認可は、単一のACK/NAKやバンドリング(例えば、すべてのDL割当てについての1ビット)などのキャリアを通して共同データ符号化を指定することができる。いくつかの態様に従って、マルチキャリア認可は、キャリア(例えば、独立にまたは共同で搬送される複数のACK/NAK)を通して独立なデータ符号化を指定することができる。
【0060】
単一の送信時間間隔(TTI)が、水平軸502に沿って示されている。マルチキャリア通信システムは、3つのキャリア帯域、DLキャリア1帯域504と、DLキャリア2帯域506と、DLキャリア3帯域508と、を含む。各キャリア帯域は、レガシー制御領域510、512、514と、ペイロード領域516、518、520と、を含む。各レガシー制御領域の中には(またはレガシー制御領域の少なくともサブセット上には)、マルチキャリア制御領域522、524、526が、ネストされる。いくつかの態様に従って、マルチキャリア制御領域522、524、526は、復号する目的のために、モバイルデバイスなどによって連結されることができる(528)。
【0061】
いくつかの態様に従って、図5は、各レガシー制御領域510、512、514の中の単一のマルチキャリア制御領域522、524、526を示しているが、レガシー制御領域510、512、514のサブセットの中には、マルチキャリア制御領域が存在することができる。
【0062】
図6は、一態様による、キャリア当たりの識別された制御領域を有するマルチキャリアDL認可の一例のブロック図600を示している。この態様に従って、マルチキャリアDL認可情報は、それが認可を搬送するための同じDLキャリア上で送信される、キャリア当たりの1つの認可として通信されることができる。
【0063】
単一のTTI602は、水平軸に沿って示され、そして3つのキャリア、DLキャリア1帯域604と、DLキャリア2帯域606と、DLキャリア3帯域608とが、存在している。各キャリアは、レガシー制御領域610、612、614と、ペイロード領域616、618、620と、を含む。各レガシー制御領域610、612、614の中には、マルチキャリア制御領域622、624、626が、含まれる。マルチキャリア制御領域622は、DLキャリア1帯域604についての認可情報を含み、マルチキャリア制御領域624は、DLキャリア2帯域606についての認可情報を含み、そしてマルチキャリア制御領域626は、DLキャリア3帯域608についての認可情報を含む。
【0064】
この例は、各レガシー制御領域610、612、614の中の単一のマルチキャリア制御領域622、624、626を示しているが、開示された態様は、この例だけには限定されないことに注意すべきである。別の態様においては、レガシー制御領域610、612、614の中に任意の望ましい数のマルチキャリア制御領域が、存在することができる。代わりに、または追加して、異なるキャリアの中には、異なる数のマルチキャリア制御領域が、存在していることができ、あるいは選択されたキャリア、またはすべてのキャリアの中には、マルチキャリア制御領域が存在していないこともできる。
【0065】
マルチキャリアに関連した開示された態様は、単一キャリア制御についてのサポートを含んでいるが、マルチキャリア機能を改善することができる態様が、存在する。以下の態様は、マルチキャリアのダウンリンク(DL)割当てと、アップリンク(UL)割当てとに関する。マルチキャリア割当ては、これらの割当てが、単一キャリア割当てに比べられるときにオーバーヘッドを緩和することができるので、マルチキャリアコンフィギュレーションのためにより適切とすることができる。代わりに、または追加して、マルチキャリア割当ては、1つのキャリアを監視するモバイルデバイス割当てを低減させることができる。
【0066】
1つのDLキャリア上で送信される単一キャリア割当ては、その同じDLキャリア/対応するULキャリアの上でターゲットモバイルデバイスに対してDL/ULリソースを割り当てる。キャリアを通しての共通フィールド(例えば、CRC、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)プロセス識別情報(ID)、フラグなど)は、マルチキャリア割当てのために利用される複数の単一キャリア認可の場合のように反復されないので、マルチキャリア認可は、複数のキャリア上にリソースを割り当てることができ、そしてより小さなオーバーヘッドを有する。
【0067】
マルチキャリア割当ては、任意のDLキャリア上で通信されることができ、そして任意のDL/ULキャリア(単数または複数)についてのリソースを割り当てることができる。アンカーキャリアは、信頼できる制御カバレージを提供するために利用されることができ、そしてマルチキャリア割当てを通信するために利用されることができ、これは、制御が信頼できるように搬送されなくてもよいキャリア上で、より信頼できるデータスケジューリングを提供することができる。無線リソース制御(Radio Resource Control)(RRC)信号は、可能性があるマルチキャリア割当てについて監視する追加のDLキャリア(単数または複数)が存在するかどうかをモバイルデバイスに通知することができる。
【0068】
マルチキャリア割当ては、複数のキャリアについての1つの認可として通信されることができるので、いくつかの異なるスキームが、デジタルキャリアインターフェース(Digital Carrier Interface)(DCI)設計(例えば、DCIフォーマッティング)のために利用されることができる。DL認可オーバーヘッドは、各キャリアについての変調符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme)(MCS)情報に関係づけられることができる。例えば、単一のMC(マルチキャリア)認可は、各キャリアについての別個のMCSについての追加のビット(例えば、キャリア当たり約5ビット)を有することができる。代わりに、または追加して、各キャリア上で別々に送信される複数のLTE Rel−8ベースの認可が、存在することができ、これらは、MCS、フラグ、HARQプロセスID、キャリアについてのCRCなどについての追加のビット(例えば、キャリア当たりに約24ビット)を有することができる。
【0069】
次に、4つの異なるスキーム(スキーム1、スキーム2、スキーム3、およびスキーム4)として論じられるDLとURとについてのマルチキャリア割当てフォーマットの例が、提供される。モバイルデバイスキャリア関連付けコンフィギュレーションのタイプに応じて、マルチキャリアDL認可DCIフォーマットは、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーション(semi-static mobile device carrier configuration)および/または動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーション(dynamic mobile device carrier configuration)について定義されることができる。準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、割り当てられたキャリアの数が、そのモバイルデバイスについての準静的に構成されたキャリアの数と比べてあまり変動しない場合に、利用されることができる。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、実際に割り当てられるキャリアの数に対する動的割当てフォーマット適応(dynamic assignment format adaptation)を可能にする。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、割り当てられたキャリアの数のかなりの変動が予想される場合に利用されることができる。
【0070】
準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、モバイルデバイスが、システムの中のすべてのキャリアのサブセットに関連づけられるように準静的に構成されていることを仮定している。どのキャリアが利用されるかについての情報を有するN−1ビット(ここでNは、キャリアの数である)のビットマップは、RRC信号(RRC signaling)によってモバイルデバイスに通信されることができる。利用すべきDCIフォーマットは、モバイルデバイスが割当てを予想することができるキャリアの数によって決定されることができる。ブラインド復号化の観点では、ここにおいて開示されるように、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、ただ1つのマルチキャリアDCIフォーマット(Rel−8フォーマットに加えて)を有する。
【0071】
スキーム1に関連して、マルチキャリアDCIフォーマットは、いくつかの帯域幅ケース(例えば、110個のリソースブロック(Resource Blocks)(RB)の倍数):220RB、330RB、440RB、550RB、について定義されることができる。各帯域幅ケースは、キャリアの数に対応する。例えば、220RBは、2つのキャリアに対応し、330RBは、3つのキャリアに対応し、440RBは、4つのキャリアに対応し、550RBは、5つのキャリアに対応し、その他いろいろである。キャリアの実際の帯域幅は、20MHz(110RB)よりも小さいが、しかしながら、リソースアドレス指定空間は、キャリア当たりの最大の可能な帯域幅についてプロビジョニングされるべきである。
【0072】
いくつかの態様に従って、リソース割当て細分性(resource allocation granularity)は、オーバーヘッドを緩和するために(Rel−8と比べて)増大されることができる。例えば、8RB細分性は、帯域幅220RB、330RB、および440RBのために利用されることができ、そして10RB細分性は、550RBの帯域幅のために利用されることができる。
【0073】
下記の表1は、1つのコードワード(code word)についてのDL−SCH割当のためのマルチキャリアDCIフォーマットを示しており、そしてRel−8フォーマット1に基づいている。1つのMCSおよびHARQの情報が、キャリアについて定義されることができる。例えば、2つのキャリアについての割当ては、220RBの帯域幅に対応することができ、そして2つのMCS(キャリア当たり1つ)についての情報と、対応するHARQ情報とが、提供されていることができる(これらの2つのキャリアの複合帯域幅は、220RBよりも小さくすることができる)。キャリアを通して共通のHARQプロセスIDが、存在する。複数のキャリアは、MIMOフォーマットにおける複数のコードワードと同様にして取り扱われることができる。また、データインジケータと冗長バージョンとが、キャリアについて提供されることができる。
【表1】
【0074】
表1に関連して、リソース割付けヘッダは、リソース割付けのタイプ「0」またはタイプ「1」の表示を提供することができる。リソース割付けは、タイプ「0」についての割付けを有するビットマップ、タイプ「1」についての、セット表示、およびその中のビットマップである。MCSの32レベルは、キャリアについて(RB割当てからTBSを計算する)。HARQプロセスIDは、例えば、FDDの場合に3bであり、そしてTDDの場合に4bであるとすることができる。新しいデータインジケータ(New data indicator)(NDI)は、キャリア当たり1ビットとすることができ、そして冗長バージョンは、キャリア当たり2ビットとすることができる。TPCは、PUCCHについてのTPCコマンドである。ダウンリンク割当てインデックスは、FDDの場合に0bであり、そしてTDDの場合に2bであるとすることができる。CRCは、モバイルデバイスMAC IDによってマスクされることができる。
【0075】
Rel−8フォーマット2に基づいたMIMO(開ループおよび閉ループ)についてのDL−SCH割当てのためのマルチキャリアDCIフォーマットが、下記の表2に提供される。この態様に従って、マルチキャリアDCIフォーマットは、キャリア当たりに2つのコードワードを定義し、そしてキャリアとコードワードとを通して共通のHARQプロセスIDが、存在する。例えば、HARQスワップフラグは、そのキャリアの2つのコードワードが、交換(スワップ:swap)されるべきかどうかを示す、キャリア当たりの1ビットとすることができる。新しいデータインジケータ(NDI)と、冗長バージョンとは、キャリア当たりのコードワード当たりのものとすることができ、そしてプリコーディング情報( precoding information)は、キャリアについて定義されることができる。例えば、予約ビットの数は、ランクインジケータ(rank indicator)(RI)のための2ビット、および/またはプリコーディング情報のためのN*4ビット(ここでNは、キャリアの数である)とすることができる。
【表2】
【0076】
表2を参照すると、リソース割付けヘッダフィールドは、リソース割付けのタイプ「0」またはタイプ「1」の表示を提供する。リソース割付けは、タイプ「0」についての割付けを有するビットマップ、タイプ「1」についてのセット表示、およびその中のビットマップを含む。TPCは、PUCCHについてのTPCコマンドである。HARQプロセスIDは、FDDの場合に3bであり、そしてTDDの場合に4bであるとすることができる。HARQスワップフラグは、キャリア内の2つのトランスポートブロックが、スワップされるべきかどうかを示す。ダウンリンク割当てインデックスフィールドは、FDDの場合に0bであり、そしてTDDの場合に2bであるとすることができる。MCS−第1のコードワードフィールドは、キャリア当たりに32レベルのMCSとする(RB割当てからTBSを計算する)ことができる。新しいデータインジケータ−第1のコードワードは、キャリア当たりに1ビットとすることができ、そして冗長バージョン−第1のコードワードは、キャリア当たりに2ビットとすることができる。プリコーディング情報フィールドのビットの数は、アンテナポートの数Pと、それが、閉ループの空間多重化であるか、開ループの空間多重化であるかと、に依存する。プリコーディング情報の解釈は、イネーブルにされたコードワードの数に依存することもできる。CRCは、モバイルデバイスMAC IDによってマスクされることができる。
【0077】
DCIフォーマットは、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションについての表1および表2を参照して上記で論じられるように、キャリア帯域幅が、20MHzよりも小さい場合について利用されることができる。DCIフォーマットは、RBの数が、すべてのキャリア上の合計に対応するように、そしてMCSフィールドの数と、HARQ情報とが、キャリアの数を用いて適切にスケール変更されるように、定義されることができる。例えば、おのおのが25RB(5MHz)の、4つのキャリアが存在する場合に、適切なDCIフォーマットは、MCS情報についての4つのフィールド(MIMOの場合についてのコードワード当たり)と、NDIおよびRVのおのおのについての4つのフィールド(MIMOの場合についてのコードワード当たり)とを有する1つのアドレス100RBである可能性がある。リソースアドレス指定空間が、キャリア当たりに最大の可能性のある帯域幅(20MHz)についてプロビジョニングする必要がないので、この態様は、キャリア帯域幅が、20MHz(110RB)よりも小さいときにオーバーヘッドを節約することができる。
【0078】
表1および表2において、TPCは、すべての帯域幅を通して共通であるように示されることに注意すべきである。しかしながら、いくつかの態様に従って、TPCは、帯域幅を通して異なっている可能性がある。例えば、TPCフィールドは、キャリアの数の2倍とすることができる。
【0079】
スキーム1に関連して続けると、利用されたキャリアの数に応じて使用される1つのMCフォーマット(例えば、Rel−8と比べられるように、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)(PDCCH)のブラインド復号化のためのただ1つの追加フォーマット)が存在することができる。モバイルデバイスに実際に割り当てられるキャリアの数には関係なく、システムの中のキャリアの数に対応するフォーマットが、利用されることができる。例えば、システムの中に5つのキャリアが、存在するが、2つのキャリアだけが、モバイルデバイスに割り当てられる場合、550RBに対応するフォーマットが、利用されることになる(これは、冗長オーバーヘッドを含む可能性がある)。
【0080】
スキーム2:いくつかの態様に従って、DL MC DCIフォーマットのためのスキーム1に追加して、どのキャリアがスケジュールされるかについての情報の包含も存在することができる。例えば、プロビジョニングされたキャリアの最大数をカバーする約5ビットが、存在することができる。さらに、最後のキャリアが暗黙のうちに考慮される場合に、4ビットを有することが可能である。例えば、220RBSについてのDCIフォーマットは、2つのキャリアについての2つのMCSが定義される場合に、利用されることができる。スケジュールされたキャリアフィールドが、1000である場合、これは、キャリア1とキャリア5とがスケジュールされることを示すことができる。別の例においては、スケジュールされたキャリアフィールドが、1010である場合には、それは、キャリア1とキャリア3とがスケジュールされることを示すことができる。
【0081】
代わりに、または追加して、すべてのMCフォーマットは、利用されたキャリアの数に応じて使用されることができる(例えば、Rel−8と比べて、PDCCHのブラインド復号化のための4つの追加フォーマット)。さらに、スケジュールされたキャリアについての追加ビットが、550RBフォーマットのために必要とされない可能性があり、そして3つのDCIフォーマットについての(スキーム1と比べて)4(5)ビットだけ増大されるMC DCIについて必要とされるビットの絶対数が存在することができる。さらに、システムの中の最大数よりも少ないキャリアが、モバイルデバイスについてスケジュールされるときには、冗長オーバーヘッドが存在しない。これは、かなりの節約をもたらす可能性がある。例えば、MIMOモードにおいては、2つのキャリアが、5つのキャリアシステムの中でスケジュールされる場合、(94+4)ビットを有するDCIが、184ビットの代わりに使用される(86ビットの節約を表す)。
【0082】
いくつかの態様に従って、動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションであるスキーム3が、利用されることができる。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、モバイルデバイスが、モバイルデバイスが接続されるセルの中で構成される任意の数のキャリアを動的に割り当てられることができることを仮定している。これは、モバイルデバイスが、実際の割当てに対する割当てオーバーヘッドに動的に適応することを可能にすることができる。これは、割当てオーバーヘッドが、構成されたキャリアの数に対応するが、モバイルデバイスが、キャリアのサブセットたけにリソースを割り当てられることができる場合の準静的アプローチとは異なる。
【0083】
動的キャリアコンフィギュレーションについてのDL割当ては、2つの部分:キャリア共通のDCIフォーマットと、キャリア特有のDCIフォーマットと、を含むことができる。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションでは、システムの中の最大数よりも少ない数のキャリアが、モバイルデバイスのためにスケジュールされるときに、冗長オーバーヘッドは、存在しない。割当てに含まれる各DCIについて1つのCRCの、2つのCRCが存在するので、動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、強いCRC保護を提供することができる。
【0084】
キャリア共通のDCIフォーマットは、割り当てられたキャリアの数と、システムの中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含むことができる(例えば、ヘッダ送信パワー制御(Transmit Power Control)(TPC)、HARQプロセスID(例えば、6ビット))。スキーム3は、スキーム1において定義されるようにDCIフォーマットに対応することができるが、ヘッダなしでは、TPC、およびHARQプロセスIDは、キャリア共通のDCIフォーマットに従うことになる。いくつかの態様に従って、Rel−8と比べて、PDCCHのブラインド復号化についてのただ1つの追加フォーマットが存在する(例えば、ひとたび共通フォーマットが復号された後に、割当て特有のフォーマットは、サイズおよびロケーションの観点から決定論的である)。スキーム3は、より強いCRC保護(例えば、2つのCRC)の利点を提供することができる。
【0085】
いくつかの態様に従って、システムの中の最大数よりも少ない数のキャリアが、モバイルデバイスについてスケジュールされるときには、冗長オーバーヘッドは、存在してはいない。MC DCIについて必要とされるビットの絶対数は、スキーム1と比べて、21(13)ビットだけ増大されることができる(例えば、どのキャリアがスケジュールされるかについての情報のための5ビットと、共通メッセージCRCについての16ビットまたは8ビット)。MC DCIについて必要とされるビットの絶対数は、スキーム2と比べて16(8)ビットだけ増大される(例えば、CRCのための共通メッセージビットについての16ビットまたは8ビット)。さらに、追加ビットは、特有のDCIのロケーションを指し示すためにキャリア共通のDCIに追加されることができる。これは、特有のDCIがキャリア共通のDCIに丁度従う場合よりも高い柔軟性を提供することができる。スキーム3は、27ビット対28ビットなど、フォーマット1CまたはRel−8とほぼ同じサイズとすることができる。例えば、これらのフォーマットを共通のMC DCIフォーマットにおいて1ビット低減させることにより同じサイズにすることは、可能にすることができる(例えば、Rel−8と比べて追加のブラインド復号化なしに、そして変更されたCRCマスクを使用することにより、それらを区別するために)。
【0086】
表3は、キャリア共通のDCIフォーマットを示している。
【表3】
【0087】
いくつかの態様に従って、ヘッダと、TPCと、HARQプロセスIDとは、6ビットとすることができ、そしてどのキャリアがスケジュールされるかについての情報は、Nビット(キャリア当たり1ビット)とすることができる。キャリア共通のDCIフォーマットサイズ(例えば、27ビット)は、Rel−8についてのフォーマット1C(例えば、26ビット)とサイズにおいて類似したものとすることができる。しかしながら、いくつかの態様によれば、サイズは、共通のMC DCIフォーマットにおいて1ビットを低減させることによって同じにされることができる。例えば、Rel−8と比べて、追加のブラインド復号化が存在しないことができ、そして区別するために、変更されたCRCマスクが、利用されることができる。
【0088】
キャリア特有のDCIフォーマットは、キャリア共通のDCIフォーマットに従う。追加ビットが、キャリア特有のDCIのロケーションを指し示すために、キャリア共通のDCIに追加されることができる。これは、特有のDCIが、キャリア共通のDCIに丁度従う場合よりも高い柔軟性を提供することができる。
【0089】
キャリア共通のDCIフォーマットは、準静的キャリアコンフィギュレーションについて定義されるフォーマットに類似しているが、しかしながら、キャリア共通のDCIフォーマットは、ヘッダと、TPCと、HARQプロセスIDとを有さない可能性がある。利用されるキャリア特有のDCIフォーマットは、キャリア共通のDCI上に含まれるスケジュールされたキャリアの数によって決定されることができる。いくつかの態様に従って、ブラインド復号化のためのRel−8フォーマットに加えて、ただ1つのマルチキャリアDCIフォーマットが、存在する。
【0090】
スキーム4。モバイルデバイスは、システムの中のすべてのキャリアのサブセットに関連するように(例えば、どのキャリアが認可(例えば、スキーム2)においてスケジュールされるかについての情報を動的に搬送する代わりに)準静的に構成されている可能性がある。さらに、どのキャリアが利用されるかについてのビットマップが、RRC信号(例えば、N−1ビット、ここでNは、キャリアの数である)によってモバイルデバイスに提供される。使用すべきモバイルデバイスについてのDCIフォーマットは、モバイルデバイスが割当てを予想することができるキャリアの数によって決定されることができる。例えば、モバイルデバイスは、Rel−8フォーマットに加えてただ1つのMC DCIフォーマットをブラインド復号しようと試みることになり、あるいはMC DCIフォーマットは、スキーム1によって定義されるフォーマットのうちの1つである。
【0091】
上記に説明されるスキームを要約すると(To recap)、スキーム4は、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションに対応する。スキーム1は、スキーム4に類似しているが、しかしながら、各モバイルデバイスは、キャリアの特有の数について構成されるRRCではなく、使用される認可フォーマットは、すべてのモバイルデバイスについて同じであり、そしてシステムの中のキャリアの数に依存する。スキーム3は、動的キャリアコンフィギュレーションに対応する。スキーム2は、追加ビットが、どの正確なキャリア(単数または複数)のためにモバイルデバイスがスケジュールされるかを示して、スキーム1に類似している。スキーム1に関する違いは、キャリアのすべての可能な数についてのフォーマットが(システムの中のキャリアの数に対応するものだけでなく)利用されることができることであり、そしてモバイルデバイスは、各TTIについて正しいものを見出すために、すべての可能性をブラインドリーに(blindly)復号する。
【0092】
いくつかの態様に従って、MIMO割当てフォーマットは、両方のコードワードについての共通のハイブリッド自動反復要求(Hybrid Automatic Repeat Request)(HARQ)プロセス識別情報(Identification)(ID)を含むことができる。共通のHARQプロセスIDは、非同期HARQオペレーションを可能にするために新しいデータインジケータ(NDI)と共に利用されることができ、そしてマルチキャリアシステムへと拡張されることができる。マルチキャリアシステムにおいては、マルチキャリア認可は、共通の、そしてキャリア当たりの、そしてMIMOオペレーションについてコードワードNDI当たりの、HARQプロセスID(common HARQ process ID and per carrier and per code word NDI for MIMO operation)が存在することができるように、設計されることができる。これの利点は、キャリア当たりに、柔軟性および/または性能の損失のないHARQプロセスIDを有することによるオーバーヘッドの緩和である。
【0093】
いくつかの態様に従って、ユニバーサル認可は、巡回冗長検査(CRC)、HARQプロセスID、および/またはフラグのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを含むフォーマットを用いて構築されることができる。このユニバーサル認可は、これらの共通フィールドが、マルチキャリアシステムと共に利用されることを可能にし、これは、これらのフィールドが反復される必要がない(各キャリアについて別々の認可を有する場合にそうなるように)ので、より効率的に帯域幅を利用することができる。
【0094】
いくつかの態様に従って、ユニバーサル認可は、モバイルデバイスによって受信され、そして利用されることができる。ユニバーサル認可は、分析されることができ、そしてCRC、HARQプロセスID、および/またはフラグについての情報を含む少なくとも1つの共通フィールドが、識別されることができる。共通フィールド情報は、2つ以上のキャリアシステムと共に使用されることができる。
【0095】
図7を参照すると、一態様による、共通フィールドを含むユニバーサル認可を生成するためのシステム700が、示されている。システム700は、基地局とすることができる少なくとも1つのワイヤレス通信装置702と、少なくとも1つのモバイルデバイス704と、を含む。ワイヤレス通信装置702の中には、認可708が生成されることができるマルチキャリアシステム700の中で使用可能なキャリアを識別するように構成された評価器706が、含まれる。認可708は、CRC、HARQプロセスID、フラグ、またはそれらの組合せに関連した共通フィールドを含むようにフォーマットされることができる。認可フォーマッタ710は、多数のキャリアシステムが、フィールド内の共通情報を活用し、そして使用することを可能にすることができる認可フォーマットを強制することができる。認可708は、通信モジュール712によってモバイルデバイス704へと送信される。
【0096】
モバイルデバイス704は、認可708を受信するように、そして認可708に関連する共通フィールドと、共通情報などとを評価するように構成された分析器714を含むことができる。例えば、分析器714は、認可708内に含まれるCRC、HARQプロセスID、および/またはフラグのうちの少なくとも1つを識別することができる。共通情報と、共通フィールドなどとは、マルチキャリアシステム700に関連してモバイルデバイス704によって使用されることができる。
【0097】
モバイルデバイス704の中にはまた、エラーの検査および制御を容易にするために、認可708において、共通情報と、共通フィールドなどとを活用するように構成されたエラーコントローラ716が、含まれる。エラーコントローラ716は、マルチキャリアを通してHARQプロセスIDを有するHARQプロセスを使用することができる。したがって、共通データと共通情報とは、HARQプロセスが、キャリアに関係なく、インプリメントされることを可能にすることができる。
【0098】
さらに、モバイルデバイス704は、新しいデータインジケータ(NDI)に関連して共通フィールドと、それぞれの共通または共用の情報とを利用するように構成されたインジケータ718を含むことができる。インジケータ718は、HARQプロセスID情報および/またはHARQプロセスと一緒にNDIを利用することができる。さらに、インジケータ718は、マルチキャリアシステム700を通して共通フィールドと関連情報とを活用することができる。
【0099】
いくつかの態様に従って、マルチキャリアシステム700におけるDL認可オーバーヘッドは、どのようにして各キャリアについてのHARQおよびMCSの情報が、通信モジュール712によってモバイルデバイス704へと搬送されるか、に応じて異なったものとすることができる。例えば、単一のマルチキャリア認可は、各キャリアについて別々のMCSについての追加ビット(例えば、キャリア当たり5ビット)を有することができる。別の例においては、各キャリア上で別々に送信される複数のRel−8ベースの認可は、キャリア当たりにMCS、フラグ、HARQプロセスID、CRCについての追加ビット(例えば、キャリア当たり25ビット)を有することができる。
【0100】
様々な態様によれば、多重キャリア(multiple carrier)(MC)認可フォーマットが、提供される。MC認可は、CRC、HARQプロセスID、フラグなどの共通フィールドを含むことができる。共通フィールドの利用は、これらのフィールドを反復することを緩和することができ、これは、キャリア当たりの別々の認可と共に起こることになる。さらに、キャリア当たりに別々のRel−8認可が利用される場合、そのときには別個のHARQプロセスが、キャリア当たりに定義される必要がある。開示された態様では、マルチキャリア認可が利用される場合、共通のHARQプロセスが、すべてのキャリアを通して利用されることができる。これは、MIMOの複数のコードワードの設計の拡張を可能にする。さらに、開示された態様は、MIMOの場合とSIMOの場合とに適用可能である。いくつかの態様に従って、NDIは、HARQプロセスID情報と一緒に利用される。例えば、NDIは、MIMOの場合にキャリア当たりのコードワード当たりのものとすることができ、そしてNDIは、SIMOの場合に、キャリア当たりのものとすることができる。さらに、開示された態様によれば、コードワードブランキング(MIMOについての)の付いた、または無いある種のTTIにおける一部または全部のキャリア上にデータを割り当てる観点からの十分な柔軟性が、提供される。さらに、開示された態様は、キャリア当たりの別個のHARQ IDに関する低減されたオーバーヘッドを提供することができる(例えば、3ビット対N*3、ここでNは、キャリアの数である)。
【0101】
いくつかの態様に従って、評価器706は、利用すべきスキーム(例えば、上記に論じられるようにスキーム1、スキーム2、スキーム3、またはスキーム4)を自動的に(または手動入力に基づいて)決定する。評価器706は、それだけには限定されないが、ブラインド復号化の数、偽の警告確率、エラーの確率、および/またはシステム700の中の最大数より少ない数のキャリアが、モバイルデバイス704についてスケジュールされるときの最小のオーバーヘッドを含めて、様々な判断基準を分析することができる。評価に基づいて、認可フォーマッタ710は、選択されたスキームをインプリメントすることができる。いくつかの態様に従って、利用されるべきスキームは、あらかじめ定義されることができる。
【0102】
上記に示され、そして説明される例示のシステムを考慮して、開示された主題に従ってインプリメントされることができる方法は、以下のフローチャートを参照してよりよく理解されるであろう。説明を簡単にする目的のために、方法は、一連のブロックとして示され、そして説明されるが、いくつかのブロックが、ここにおいて示され、そして説明される順序と異なる順序で、かつ/または他のブロックと実質的に同時に起こることができるので、特許請求の範囲の主題は、ブロックの数または順序によって限定されないことを理解し、そして認識すべきである。さらに、必ずしもすべての示されたブロックが、ここにおいて説明される方法をインプリメントするために必要とされる可能性があるとは限らない。ブロックに関連する機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組合せ、または他の適切な任意の手段(例えば、デバイス、システム、プロセス、コンポーネント)によってインプリメントされることができることを理解すべきである。さらに、以下で、そして本明細書全体を通して開示される方法は、そのような方法を様々なデバイスに対して移送することと、転送することとを容易にするために製造の物品上に記憶されることができることをさらに理解すべきである。当業者(Those skilled in the art)は、方法が、代わりに、状態図においてなど、一連の相互に関連した状態またはイベントとして表されることができることを理解し、そして認識するであろう。
【0103】
図8は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を送信するための方法800を示している。方法800は、802において、認可情報が、決定されるときに開始される。いくつかの態様に従って、認可情報を決定することは、複数の帯域幅の場合についてマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義することを含み、そこで、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する。
【0104】
いくつかの態様によれば、認可情報を決定することは、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信環境の中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含むこと、を備える。方法800は、キャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを追加すること、を含むことができる。いくつかの態様によれば、認可情報を決定することは、マルチキャリアワイヤレス通信環境において、キャリアのサブセットに関連づけられるようにユーザデバイスを準静的に構成することと、キャリアのサブセットのビットマップを提供することと、をさらに備える。
【0105】
804において、認可情報を通信する制御領域は、ユーザデバイス能力の関数として識別され、そして認可情報は、制御領域の中に挿入される。いくつかの態様に従って、制御領域を識別することは、非レガシー制御領域を選択すること、を備える。別の態様によれば、制御領域を識別することは、キャリア当たりのレガシー制御領域を選択すること、を備える。
【0106】
制御領域の中に認可情報を挿入することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用すること、を含むことができる。いくつかの態様に従って、制御領域の中に認可情報を挿入することは、マルチキャリア認可情報を連結することと、レガシー制御領域の中にマルチキャリア認可情報を挿入することと、を含む。別の態様によれば、制御領域の中に認可情報を挿入することは、複数のキャリアに関連する制御領域上で認可情報をセグメント化することと、マルチキャリア割当てを形成するために制御セグメントを連結することと、を含む。
【0107】
認可情報は、806において、識別された制御領域の中で送信される。認可情報を送信することは、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信すること、を含むことができる。
【0108】
いくつかの態様に従って、認可情報を決定することは、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析すること、を備える。制御領域の中に認可情報を挿入することは、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを用いて認可を生成すること、を備える。
【0109】
いくつかの態様に従って、コンピュータプログラムプロダクト(computer program product)は、様々な方法の様々な態様を実行するためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、認可情報を決定するようにさせるための第1の組のコードを含むことができる。コンピュータ可読媒体にはまた、コンピュータに、認可情報を通信する制御領域を識別するようにさせるための第2の組のコードが、含まれる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、決定された制御領域に認可情報を配置するようにさせるための第3の組のコードと、コンピュータに、識別された制御領域の中で認可情報を通信するようにさせるための第4の組のコードと、を含む。
【0110】
図9は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を受信するための方法900を示している。方法900は、902において、認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションが、決定されるときに、開始される。決定は、認可情報が、非レガシー制御領域の中にあること、にすることができる。代わりに、決定は、認可情報が、キャリア当たりのレガシー制御領域の中にあること、にすることもできる。
【0111】
904において、認可情報が、受信される。いくつかの態様に従って、受信することは、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信すること、を含むことができる。
【0112】
906において、認可情報は、選択的に復号される。復号することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別すること、を含むことができる。いくつかの態様に従って、復号することは、認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つのフィールドと、を評価することと、マルチキャリアワイヤレス通信システムと共に共通フィールドを利用することと、を含むことができる。
【0113】
いくつかの態様に従って、コンピュータプログラムプロダクトは、方法9の様々な態様を実行するためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するようにさせるための第1の組のコードを含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、認可情報を受信するようにさせるための第2の組のコードと、コンピュータに、認可情報を復号するようにさせるための第3の組のコードと、を含むこともできる。
【0114】
図10は、一態様による、マルチキャリアシステムを通して認可を利用するための方法1000を示している。HARQプロセスIDは、キャリアを通して共通とすることができる(例えば、ビットの数は、マルチキャリアシステムの中のキャリアの数と関係なく同じままである)。別個の認可が、キャリア当たりに送信される場合、そのときには別個のHARQプロセスIDが、キャリア当たりに通信される必要があり、これは、オーバーヘッドを増大させる可能性がある。このオーバーヘッドを緩和するために、方法1000は、複数のキャリアについての割当てを搬送する共同して符号化された認可を利用し、そしてそれ故に、すべてのキャリアを通して共通のHARQプロセスIDを有することができ、これが、オーバーヘッドを緩和することができる。1002において、マルチキャリアワイヤレス通信システムと共に、少なくとも1つのキャリアが、分析される。分析に基づいて、1004において、認可が生成される。生成された認可は、CRC、HARQプロセスID、フラグ、またはそれらの組合せを含むことができる。いくつかの態様に従って、認可が2つ以上のキャリアシステムを通して利用されることができるように、認可は、フォーマットされ、そして生成されることができる。認可は、すべてのキャリアを通して使用されることができる共通のHARQプロセスIDを有するマルチキャリア認可とすることができる。新しいデータインジケータ(NDI)が、HARQプロセスID情報と一緒に使用されることができる。MIMOの場合では、キャリア当たりのコードワード当たりにNDIが存在することができる。SIMOの場合には、キャリア当たりにNDIが存在することができる。1006において、認可が送信される。
【0115】
図11は、一態様による、マルチキャリアシステムにおいて受信された認可を利用するための方法1100を示している。方法1100は、複数のキャリアについての割当て情報を搬送する共同して符号化された認可を利用するように構成されている。さらに、方法1100は、コードワードブランキング(MIMOについての)の付いた、または無いある種のTTIにおいて一部または全部のキャリア上にデータを割り当てる観点から十分な柔軟性を提供することができる。代わりに、または追加して、方法1100は、キャリア当たりの別個のHARQプロセスIDに関してオーバーヘッドを緩和することができる(例えば、3ビット対N*3ビット、ここでNは、キャリアの数である)。
【0116】
1102において、認可が送信される。認可は、図10の方法1000を使用した基地局から受信されることができる。例えば、認可は、すべてのキャリアを通して使用されることができる共通のHARQプロセスIDを有するマルチキャリア認可とすることができる。新しいデータインジケータ(NDI)が、HARQプロセスID情報と一緒に使用されることができる。MIMOの場合では、キャリア当たりのコードワード当たりのNDIが存在することができる。SIMOの場合では、キャリア当たりのNDIが存在することができる。1104においては、認可と、CRC、HARQプロセスID、および/またはフラグに関連した1つまたは複数の共通フィールドとが、評価される。共通フィールド(単数または複数)は、1106において、マルチキャリアシステムの中で利用される。開示された態様は、MIMOおよび/またはSIMOに対して適用することができる。
【0117】
次に図12を参照すると、1つまたは複数の開示された態様に従って、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおける認可の通信を容易にするシステム1200が、示されている。システム1200は、ユーザデバイスの中に存在することができる。システム1200は、例えば、レシーバアンテナから信号を受信することができるレシーバコンポーネント1202を備える。レシーバコンポーネント1202は、その上で、受信信号をフィルタにかけること、増幅すること、ダウンコンバートすることなど、典型的なアクションを実行することができる。レシーバコンポーネント1202は、サンプルを得るために調整された信号をデジタル化することもできる。復調器1204は、各シンボル期間についての受信シンボルを得ると共に、同様にプロセッサ1206に受信シンボルを供給することができる。
【0118】
プロセッサ1206は、レシーバコンポーネント1202によって受信される情報を分析すること、および/またはトランスミッタ1208による送信のための情報を生成すること、に専用のプロセッサとすることができる。追加して、または代わりに、プロセッサ1206は、システム1200の1つまたは複数のコンポーネントを制御し、レシーバコンポーネント1202によって受信される情報を分析し、トランスミッタ1208による送信のための情報を生成し、かつ/またはシステム1200の1つまたは複数のコンポーネントを制御することができる。プロセッサ1206は、追加のユーザデバイスとの通信を協調させることができるコントローラコンポーネントを含むことができる。
【0119】
システム1200は、プロセッサ1206に動作的に結合されたメモリ1210をさらに備えることができる。メモリ1210は、通信を協調させることに関連した情報と、他の適切な任意の情報とを記憶することができる。メモリ1210は、さらに、認可の通信に関連するプロトコルを記憶することができる。ここにおいて説明されるデータストア(例えば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることもでき、あるいは揮発性と不揮発性との両方のメモリを含むことができることが理解されるであろう。例証として、限定するものではないが、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(read only memory)(ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM)(PROM)、電気的プログラマブルROM(electrically programmable ROM)(EPROM)、電気的消去可能ROM(electrically erasable ROM)(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory)(RAM)を含むことができ、これは外部キャッシュメモリとしての役割を果たす。例証として限定するものではないが、RAMは、シンクロナスRAM(synchronous RAM)(SRAM)、ダイナミックRAM(dynamic RAM)(DRAM)、シンクロナスDRAM(synchronous DRAM)(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(double data rate SDRAM)(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(enhanced SDRAM)(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(Synchlink DRAM)(SLDRAM)、ダイレクトラムバスRAM(direct Rambus RAM)(DRRAM)など多数の形態で使用可能である。様々な態様のメモリ1210は、それだけに限定されることなく、これらおよび他の適切な任意のタイプのメモリを備えるように意図される。システム1200は、シンボル変調器1212をさらに備えることができ、そこで、トランスミッタ1208は、非変調信号を送信する。
【0120】
図13は、ここにおいて提示される様々な態様に従って認可の通信を容易にするシステム1300の説明図である。システム1300は、基地局またはアクセスポイント1302を備える。図示されるように、基地局1302は、受信アンテナ1306により、1つまたは複数の通信デバイス1304(例えば、ユーザデバイス)から信号(単数または複数)を受信し、そして送信アンテナ1308を通して1つまたは複数の通信デバイス1304へと送信する。
【0121】
基地局1302は、受信アンテナ1306から情報を受信し、そして受信情報を復調する復調器1312に動作的に関連づけられるレシーバ1310、を備える。復調されたシンボルは、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を搬送することに関連した情報を記憶するメモリ1316に結合されたプロセッサ1314によって分析される。変調器1318は、通信デバイス1304に対する送信アンテナ1308を通したトランスミッタ1320による送信のための信号を多重化することができる。
【0122】
図14を参照すると、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信する一例のシステム1400が、示されている。システム1400は、基地局の中に少なくとも部分的に存在することができる。システム1400は、機能ブロックを含んでいるように表され、これらの機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロックとすることができることを理解すべきである。
【0123】
システム1400は、別々に、または一緒に動作することができる電気コンポーネントの論理的グループ分け1402を含んでいる。論理的グループ分け1402は、認可情報を決定するための電気コンポーネント1404を含んでいる。いくつかの態様によれば、電気コンポーネント1404は、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義し、そこで、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する。さらに、電気コンポーネント1404は、認可情報の中に、スケジュールされたキャリア情報を含んでいる。
【0124】
いくつかの態様に従って、電気コンポーネント1404は、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信環境の中のキャリアの数とに関係なく、共通フィールドを含んでおり、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを挿入する。別の態様に従って、電気コンポーネント1404は、マルチキャリアワイヤレス通信環境におけるキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアのサブセットのビットマップを提供する。
【0125】
論理的グループ分け1402はまた、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信する制御領域を識別するための電気コンポーネント1406を含んでいる。いくつかの態様に従って、電気コンポーネント1404は、マルチキャリアワイヤレス通信環境に関連する少なくとも1つのキャリアシステムを評価し、そして電気コンポーネント1406は、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する。
【0126】
論理的グループ分け1402の中にはまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための電気コンポーネント1408が、含まれる。さらに、論理的グループ分け1402は、識別された制御領域の中で認可情報を搬送するための電気コンポーネント1410を含んでいる。識別された制御領域は、レガシー制御領域、または非レガシー制御領域とすることができる。電気コンポーネント1410は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送することができる。いくつかの態様によれば、電気コンポーネント1410は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する。
【0127】
さらに、システム1400は、電気コンポーネント1404、1406、1408、および1410、または他のコンポーネントに関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1412を含むこともできる。メモリ1412の外部にあるように示されているが、電気コンポーネント1404、1406、1408、および1410のうちの1つまたは複数は、メモリ1412の内部に存在することもできることを理解すべきである。
【0128】
図15は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信する一例のシステム1500を示している。システム1500は、モバイルデバイスの内部に少なくとも部分的に存在することができる。システム1500は、機能ブロックを含んでいるように表され、これらの機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロックとすることができることを理解すべきである。
【0129】
システム1500は、別々に、または一緒に動作することができる電気コンポーネントの論理的グループ分け1502を含んでいる。論理的グループ分け1502は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するための電気コンポーネント1504を含んでいる。
【0130】
論理的グループ分け1502はまた、認可情報を受信するための電気コンポーネント1506を含んでいる。電気コンポーネント1506は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上の1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信することができる。
【0131】
さらに、論理的グループ分け1502は、認可情報を選択的に復号するための電気コンポーネント1508を含んでいる。認可情報は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域の中にあることができる。いくつかの態様に従って、電気コンポーネント1508は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する。いくつかの態様によれば、電気コンポーネント1508は、認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せに関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価する。さらに、電気コンポーネント1508は、マルチキャリアワイヤレス通信システム内において少なくとも1つの共通フィールドを利用する。
【0132】
さらに、システム1500は、電気コンポーネント1504、1506、および1508、または他のコンポーネントに関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1510を含むこともできる。メモリ1510の外部にあるように示されるが、電気コンポーネント1504、1506、および1508のうちの1つまたは複数は、メモリ1510の内部に存在することもできることを理解すべきである。
【0133】
次に図16を参照すると、1つまたは複数の態様による多元接続ワイヤレス通信システム1600が、示されている。ワイヤレス通信システム1600は、1つまたは複数のユーザデバイスと連絡を取っている1つまたは複数の基地局を含むことができる。各基地局は、複数のセクタについてのカバレージを提供する。1つが、アンテナ1604および1606を含み、別のものが、アンテナ1608および1610を含み、そして第3のものが、アンテナ1612および1614を含む複数のアンテナグループを含む3−セクタの基地局1602が、示されている。図によれば、ただ2つのアンテナが、各アンテナグループについて示されるが、しかしながら、より多くの、またはより少ないアンテナが、各アンテナグループについて利用されることができる。モバイルデバイス1616は、アンテナ1612および1614と通信しており、ここでアンテナ1612および1614は、順方向リンク1618上でモバイルデバイス1616へと情報を送信し、そして逆方向リンク1620上でモバイルデバイス1616から情報を受信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを意味し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、モバイルデバイスから基地局への通信リンクを意味する。モバイルデバイス1622は、アンテナ1604および1606と通信しており、ここでアンテナ1604および1606は、順方向リンク1624上でモバイルデバイス1622へと情報を送信し、そして逆方向リンク1626上でモバイルデバイス1622から情報を受信する。例えば、FDDシステムにおいては、通信リンク1618、1620、1624、および1626は、通信のために異なる周波数を利用する可能性がある。例えば、順方向リンク1618は、逆方向リンク1620によって利用される周波数とは異なる周波数を使用する可能性がある。
【0134】
それらが通信するために指定される各グループのアンテナおよび/またはエリアは、基地局1602のセクタと称されることができる。1つまたは複数態様においては、アンテナグループは、おのおの、基地局1602によってカバーされるセクタまたはエリアの中のモバイルデバイスに対して通信するように設計される。基地局は、モバイルデバイスと通信するために使用される固定局とすることができる。
【0135】
順方向リンク1618および1624上での通信においては、基地局1602の送信アンテナは、異なるモバイルデバイス1616および1622についての順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビーム形成を利用することができる。また、そのカバレージエリアを通してランダムに散乱されたモバイルデバイスに対して送信するためにビーム形成を利用する基地局は、そのカバレージエリアの中のすべてのモバイルデバイスへと単一アンテナを通して送信する基地局によって引き起こされ得る干渉に比べて、隣接セルの中のモバイルデバイスに対して少ない干渉を引き起こす可能性がある。
【0136】
図17は、様々な態様による、例示のワイヤレス通信システム1700を示している。ワイヤレス通信システム1700は、簡単にするために、1つの基地局と、1つの端末とを示す。しかしながら、ワイヤレス通信システム1700は、複数の基地局もしくはアクセスポイント、および/または複数の端末もしくはユーザデバイスを含むことができ、そこで、追加の基地局および/または端末は、下記に説明される例示の基地局および端末と実質的に類似している、または異なる可能性があることを理解すべきである。さらに、基地局および/または端末は、それらの間のワイヤレス通信を容易にするために、ここにおいて説明される様々な態様を使用することができることを理解すべきである。
【0137】
ダウンリンク上で、アクセスポイント1702において、送信(TX)データプロセッサ1704は、トラフィックデータを受信し、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、そして変調し(またはシンボルマッピングし)、そして変調シンボル(「データシンボル」)を供給する。シンボル変調器1706は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信し、そして処理し、そしてシンボルのストリームを供給する。シンボル変調器1706は、データとパイロットシンボルとを多重化し、そしてN個の送信シンボルの組を得る。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、またはゼロの信号値とすることができる。パイロットシンボルは、各シンボル期間の中で連続して送信されることができる。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(frequency division multiplexed)(FDM)、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexed)(OFDM)、時分割多重化(time division multiplexed)(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、または符号分割多重化(code division multiplexed)(CDM)とすることができる。
【0138】
トランスミッタユニット(TMTR)1708は、シンボルのストリームを受信し、そしてそれを1つまたは複数のアナログ信号へと変換し、そしてさらに、ワイヤレスチャネル上の送信のために適したダウンリンク信号を生成するために、アナログ信号を調整する(例えば、増幅し、フィルタにかけ、周波数アップコンバートするなどを行う)。次いで、ダウンリンク信号は、アンテナ1710を通して端末へと送信される。端末1712において、アンテナ1714は、ダウンリンク信号を受信し、そして受信信号をレシーバユニット(RCVR)1716へと供給する。レシーバユニット1716は、受信信号を調整し(例えば、フィルタにかけ、増幅し、周波数ダウンコンバートするなどを行い)、そしてサンプルを得るために調整された信号をデジタル化する。シンボル復調器1718は、N個の受信シンボルを取得し、そしてチャネル推定のために受信パイロットシンボルをプロセッサ1720へと供給する。シンボル復調器1718は、さらに、プロセッサ1720からダウンリンクのための周波数応答推定値を受信し、データシンボル推定値(これは、送信されたデータシンボルの推定値である)を得るために受信データシンボル上でデータ復調を実行する。さらに、シンボル復調器1718は、データシンボル推定値をRXデータプロセッサ1722に対して供給し、このRXデータプロセッサは、送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を復調し(例えば、シンボルデマッピングし)、デインターリーブし、そして復号する。シンボル復調器1718と、RXデータプロセッサ1722とによる処理は、アクセスポイント1702においてそれぞれシンボル変調器1706と、TXデータプロセッサ1704とによる処理と相補的である。
【0139】
アップリンク上において、TXデータプロセッサ1724は、トラフィックデータを処理し、そしてデータシンボルを供給する。シンボル変調器1726は、データシンボルを受信し、そしてそれをパイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、そしてシンボルのストリームを供給する。トランスミッタユニット1728は、アップリンク信号を生成するためにシンボルのストリームを受信し、そして処理し、このアップリンク信号は、アクセスポイント1702へとアンテナ1714によって送信される。
【0140】
アクセスポイント1702において、端末1712からのアップリンク信号は、アンテナ1710によって受信され、そしてサンプルを得るためにレシーバユニット1730によって処理される。次いで、シンボル復調器1732は、サンプルを処理し、そしてアップリンクについての受信パイロットシンボルとデータシンボル推定値とを供給する。RXデータプロセッサ1734は、端末1712によって送信されるトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を処理する。プロセッサ1736は、アップリンク上で送信する各アクティブ端末についてのチャネル推定を実行する。
【0141】
プロセッサ1736および1720は、それぞれアクセスポイント1702および端末1712においてオペレーションを指示する(例えば、制御し、協調させ、管理するなどを行う)。それぞれのプロセッサ1736および1720は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット(図示されず)に関連づけられることができる。プロセッサ1736および1720は、それぞれアップリンクおよびダウンリンクについての周波数およびインパルスの応答推定値(frequency and impulse response estimates)を導き出すために計算を実行することもできる。
【0142】
多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)では、複数の端末が、アップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムでは、パイロットサブバンドは、異なる端末の間で共用されることができる。チャネル推定技法は、各端末についてのパイロットサブバンドが、全体の動作帯域(おそらく帯域エッジを除いて)に及ぶ場合に、使用されることができる。そのようなパイロットサブバンド構造は、各端末についての周波数ダイバーシティを得るために望ましいことになる。ここにおいて説明される技法は、様々な手段によってインプリメントされることができる。例えば、これらの技法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せの形でインプリメントされることができる。ハードウェアインプリメンテーションでは、チャネル推定のために使用される処理装置は、ここにおいて説明される機能を実行するように設計された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits)(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors)(DSP)、デジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices)(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic devices)(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays)(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの内部にインプリメントされることができる。ソフトウェアでは、インプリメンテーションは、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を通したものとすることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、そしてプロセッサ1736および1720によって実行されることができる。
【0143】
ここにおいて説明される態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによってインプリメントされることができることを理解すべきである。ソフトウェアの形でインプリメントされるときに、機能は、コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され、あるいはその上で送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含めて、コンピュータストレージ媒体と、通信媒体との両方を含んでいる。ストレージ媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされることができる使用可能な任意の媒体とすることができる。例として、限定するものではないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で望ましいプログラムコード手段を搬送し、または記憶するために使用されることができ、そして汎用もしくは専用のコンピュータ、または汎用もしくは専用のプロセッサによってアクセスされることができる他の任意の媒体、を備えることができる。また、任意の接続も、コンピュータ可読媒体と適切に名づけられる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者回線(digital subscriber line)(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、そのときには同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて使用されるようなディスク(Disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy(登録商標) disk)、およびブルーレイディスク(登録商標)(blu-ray (登録商標)disc)を含み、ここでディスク(disks)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(discs)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含められるべきである。
【0144】
ここにおいて開示される態様に関連して説明される様々な例示の論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートなゲートまたはトランジスタの論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント(discrete hardware components)、あるいはここにおいて説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せ、を用いてインプリメントされ、または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることもできるが、代替案においては、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることもできる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わされた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような任意のコンフィギュレーション、としてインプリメントされることもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上記で説明される1つまたは複数のステップおよび/またはアクションを実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることもできる。
【0145】
ソフトウェアインプリメンテーションでは、ここにおいて説明される技法は、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を用いてインプリメントされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、そしてプロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサの内部に、またはプロセッサの外部にインプリメントされることができ、プロセッサの外部の場合には、それは、当技術分野において知られているように、様々な手段を通してプロセッサに対して通信するように結合されることができる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、ここにおいて説明される機能を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを含むことができる。
【0146】
ここにおいて説明される技法は、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、SC−FDMAシステム、他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用されることができる。用語「システム」と、「ネットワーク」とは、多くの場合に交換可能に使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access)(UTRA)、CDMA2000などの無線技術をインプリメントすることができる。UTRAは、広帯域−CDMA(Wideband-CDMA)(W−CDMA)と、CDMAの他の変形と、を含む。さらに、CDMA2000は、IS−2000規格と、IS−95規格と、IS−856規格と、をカバーする。TDMAシステムは、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))などの無線技術をインプリメントすることができる。OFDMAシステムは、進化型(Evolved)UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband)(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM(Flash-OFDM)(登録商標)などの無線技術をインプリメントすることができる。UTRAと、E−UTRAとは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(UMTS)の一部分である。3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)は、E−UTRAを使用したUMTSのリリースであり、これは、ダウンリンク上のOFDMAと、アップリンク上のSC−FDMAとを使用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)」(3GPP)と名付けられる組織からの文書の中で説明される。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)と名付けられる組織からの文書の中で説明される。さらに、そのようなワイヤレス通信システムは、多くの場合に、対になっていないライセンスされていないスペクトル、802.xxワイヤレスLAN、ブルートゥース(BLUETOOTH(登録商標))、および他の任意の短距離または長距離のワイヤレス通信技法を使用したピアツーピア(例えば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステム、をさらに含むこともできる。
【0147】
単一キャリア変調と周波数ドメイン等化とを利用した単一キャリア周波数分割多元接続(Single carrier frequency division multiple access)(SC−FDMA)は、開示された態様と共に利用されることができる技法である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様な性能と、ほぼ同様な全般的な複雑さとを有する。SC−FDMA信号は、その固有の単一キャリア構造のために、より低いピーク対平均電力比(peak-to-average power ratio)(PAPR)を有する。SC−FDMAは、より低いPAPRが、送信パワー効率の観点からモバイル端末を有利にすることができるアップリンク通信において利用されることができる。
【0148】
さらに、ここにおいて説明される様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技法および/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造の物品としてインプリメントされることができる。ここにおいて使用されるような用語「製造の物品」は、任意のコンピュータ可読なデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、それだけには限定されないが、磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明される様々なストレージ媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイス、および/または他の機械可読媒体(machine-readable media)を表すことができる。用語「機械可読媒体」は、それだけには限定されずに、命令(単数または複数)および/またはデータを記憶すること、含むこと、および/または搬送することのできるワイヤレスチャネルと、様々な他の媒体と、を含むことができる。さらに、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに、ここにおいて説明される機能を実行するようにさせるように動作可能な1つまたは複数の命令またはコードを有するコンピュータ可読媒体を含むこともできる。
【0149】
さらに、ここにおいて開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムについてのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアの形で直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、あるいはそれらの組合せの形で実施されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM、または当技術分野において知られている他の任意の形態のストレージ媒体の中に存在することができる。例示のストレージ媒体は、プロセッサが、ストレージ媒体から情報を読み取り、そしてストレージ媒体へと情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されることができる。代替案においては、ストレージ媒体は、プロセッサと一体になっていてもよい。さらに、いくつかの態様においては、プロセッサとストレージ媒体とは、ASICの中に存在することができる。さらに、ASICは、ユーザ端末の中に存在することもできる。代替案においては、プロセッサと、ストレージ媒体とは、ユーザ端末の中の個別コンポーネント(discrete components)として存在することもできる。さらに、いくつかの態様においては、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体の上のコードおよび/または命令のうちの1つあるいは任意の組合せまたは組として存在することもでき、これらの媒体は、コンピュータプログラムプロダクトの中に組み込まれていることができる。
【0150】
上記の開示は、例示の態様、および/または態様を論じているが、説明された態様、および/または添付の特許請求の範囲によって定義されるような態様の範囲を逸脱することなく、様々な変更および修正が、ここにおいて行われることができることに注意すべきである。したがって、説明された態様は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、説明された態様、および/または態様の要素は、単一形で説明され、または請求される可能性があるが、単数形への限定が、明示的に述べられていない限り、複数形も、企図される。さらに、任意の態様、および/または態様のすべてまたは一部分は、その他の方法で述べられていない限り、他の任意の態様、および/または態様のすべてまたは一部分と共に利用されることができる。
【0151】
用語「含む(includes)」が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかの中で使用される限りでは、そのような用語は、「備えている(comprising)」が、請求項におけるトランジショナルワード(transitional word)として使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様にして包含的であるように意図される。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかの中で使用されるような用語「または(or)」は、排他的「論理和(or)」ではなくて、包含的「論理和(or)」を意味するように意図される。すなわち、別の方法で指定され、あるいは文脈から明らかでない限り、フレーズ「Xは、AまたはBを使用する(X employs A or B)」は、普通の包含的な置換のうちの任意のものを意味するように意図される。すなわち、フレーズ「Xは、AまたはBを使用する」は、以下のインスタンス:Xは、Aを使用する;Xは、Bを使用する;あるいはXは、AとBとの両方を使用する;のうちのどれによっても満たされる。さらに、本願と、添付の特許請求の範囲とにおいて使用されるような冠詞「1つの(a)」および「1つの(an)」は、単数形に指示されるように、別の方法で指定され、あるいは文脈から明らかでない限り、一般に、「1つまたは複数(one or more)」を意味するように解釈されるべきである。
【相互参照】
【0001】
これは、この譲受人に譲渡され、そしてそれらのすべてがこれによりここにおいて参照によって明示的に組み込まれている2008年8月11日に出願された「マルチキャリアワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク認可 (DOWNLINK GRANTS IN A MULTICARRIER WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM)」という名称の米国仮出願第61/087,961号と、2008年11月11日に出願された「マルチキャリアシステムのためのDCI設計(DCI DESIGN FOR MULTI CARRIER SYSTEM)」という名称の米国仮出願第61/113,443号と、2009年1月7日に出願された「マルチキャリアシステムのためのDCI設計(DCI DESIGN FOR MULTI CARRIER SYSTEM)」という名称の米国仮出願第61/143,146号と、2008年11月6日に出願された「マルチキャリアオペレーションのための共通のHARQプロセスID(COMMON HARQ PROCESS ID FOR MULTI-CARRIER OPERATION)」という名称の米国仮出願第61/112,029号との優先権を主張する出願である。
【背景】
【0002】
[I.分野]
以下の説明は、一般にマルチキャリアワイヤレス通信システムに関し、そしてより詳細には、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可(又は承諾)を行う通信に関する。
【0003】
[II.背景]
ワイヤレス通信システムは、音声やデータなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開される。これらのシステムは、使用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅および送信パワー)を共用することにより、複数の(multiple)ユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システム(multiple-access systems)とすることができる。多元接続システムの例は、符号分割多元接続(code division multiple access)(CDMA)システムと、時分割多元接続(time division multiple access)(TDMA)システムと、周波数分割多元接続(frequency division multiple access)(FDMA)システムと、3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)システムと、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access)(OFDMA)システムなどと、を含む。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末についての通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクと逆方向リンクとの上の送信を通して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを意味し、そして逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを意味する。これらの通信リンクは、単一入力単一出力(single-in-single-out)システム、多入力単一出力(multiple-in-single-out)システム、または多入力多出力(multiple-in-multiple-out)(MIMO)システムを通して確立されることができる。
【0005】
MIMOシステムは、データ送信のために複数の(NT個の)送信アンテナと、複数の(NR個の)受信アンテナと、を使用する。NT個の送信アンテナと、NR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、NS個の独立チャネルへと分解されることができ、これらの独立チャネルは、空間チャネルとも称され、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルのおのおのは、次元(dimension)に対応する。複数の送信アンテナと受信アンテナとによって生成される追加の次元が、利用される場合、MIMOシステムは、改善された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより大きな信頼性)を提供することができる。
【0006】
MIMOシステムは、時分割二重化(time division duplex)(TDD)システムと、周波数分割二重化(frequency division duplex)(FDD)システムとをサポートする。TDDシステムにおいては、順方向リンク送信と逆方向リンク送信とは、同じ周波数領域上にあり、その結果、相反性原理は、逆方向リンクチャネルから順方向リンクチャネルの推定を可能にするようになる。これは、複数のアンテナが、アクセスポイントにおいて使用可能であるときに、アクセスポイントが、順方向リンク上で送信ビーム形成利得を抽出することを可能にする。
【発明の概要】
【0007】
以下は、そのような態様についての基本的な理解を提供するために、1つまたは複数の態様の簡略化された概要を提示するものである。この概要は、すべての企図された態様の広範囲に及ぶ概説ではなく、そしてすべての態様の重要な、または不可欠な要素を識別するようにも、任意の、またはすべての態様の範囲を示すようにも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形式で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0008】
一態様は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信するための方法に関する。方法は、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定することと、制御領域を識別することと、を含む。方法はまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入することと、識別された制御領域の中で認可情報を送信することと、を含む。
【0009】
別の態様は、メモリとプロセッサとを含むワイヤレス通信装置に関する。メモリは、認可情報を通信するために、認可情報を選択することと、制御領域を識別することとに関連した命令を保持する。メモリはまた、識別された制御領域に認可情報を配置することと、選択された制御領域の中で認可情報を送信することとに関連した命令を保持する。プロセッサは、メモリに結合され、そしてメモリに保持される命令を実行するように構成されている。
【0010】
さらなる一態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定するための手段と、制御領域を識別するための手段と、を含む。ワイヤレス通信装置はまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための手段と、識別された制御領域の中で認可情報を搬送するための手段と、を含む。制御領域は、レガシー制御領域(legacy control region)、または非レガシー制御領域(non-legacy control region)である。一態様によれば、認可情報を決定するための手段は、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステム(carrier system)を評価し、そこで、制御領域の中に認可情報を挿入するための手段は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する(creates a grant with a common field for at least one of a cyclic redundancy check, a Hyblrid Automatic Repeat Request process Identification, a flag, or combinations thereof)。
【0011】
さらに別の態様は、コンピュータ可読媒体(computer-readable medium)を備えるコンピュータプログラムプロダクト(computer program product)に関する。コンピュータ可読媒体には、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、コンピュータに、認可情報を決定するようにさせるための第1の組のコードと、コンピュータに、制御領域を識別するようにさせるための第2の組のコードと、が含まれる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータに、決定された制御領域の中に認可情報を配置するようにさせるための第3の組のコードと、コンピュータに、識別された制御領域の中で認可情報を通信するようにさせるための第4の組のコードと、を含む。
【0012】
さらに別の態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。プロセッサは、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定するための第1のモジュールと、制御領域を識別するための第2のモジュールと、を含む。プロセッサはまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための第3のモジュールと、決定された制御領域の中で認可情報を送信するための第4のモジュールと、を含む。制御領域は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域である。
【0013】
さらなる一態様は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信するための方法に関する。方法は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを決定すること、を含んでいる。方法はまた、認可情報を受信することと、認可情報を選択的に復号することと、を含む。
【0014】
別の態様は、メモリとプロセッサとを含むワイヤレス通信装置に関する。メモリは、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを評価することと、認可情報を受信することと、認可情報を選択的に復号することとに関連した命令を保持する。プロセッサは、メモリに結合され、そしてメモリに保持される命令を実行するように構成されている。
【0015】
さらに別の態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するための手段、を含んでいる。ワイヤレス通信装置はまた、認可情報を受信するための手段と、認可情報を選択的に復号するための手段と、を含む。認可情報は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域の中にある。
【0016】
さらなる一態様は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトに関する。コンピュータ可読媒体には、コンピュータに、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するようにさせるための第1の組のコードが含まれる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータに、認可情報を受信するようにさせるための第2の組のコードと、コンピュータに、認可情報を復号するようにさせるための第3の組のコードと、を含む。
【0017】
さらに別の態様は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。プロセスは、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するための第1のモジュール、を含んでいる。プロセッサの中にはまた、認可情報を受信するための第2のモジュールと、認可情報を選択的に復号するための第3のモジュールとが、含まれる。
【0018】
上記の、そして関連した目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、そして特許請求の範囲において特に指摘される特徴を備える。以下の説明と添付の図面とは、1つまたは複数の態様のある種の例示の特徴を詳細に説明している。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が使用されることができる様々なやり方のうちの少しだけを示すにすぎない。他の利点と新規の特徴とは、図面と併せ考察されるときに以下の詳細な説明から明らかになることになり、そして開示される態様は、すべてのそのような態様とそれらの同等物とを含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、一態様による、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいてダウンリンク認可を利用するシステムを示している。
【図2】図2は、一態様による、レガシーアンカー制御領域(legacy anchor control region)に位置するマルチキャリアダウンリンク認可のブロック図を示している。
【図3】図3は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図を示している。
【図4】図4は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアDL認可の別の例のブロック図を示している。
【図5】図5は、一態様による、ネスト(nest)されたキャリアを有するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図を示している。
【図6】図6は、一態様による、キャリア当たりの識別された制御領域を有するマルチキャリアDL認可の一例のブロック図を示している。
【図7】図7は、一態様による、共通フィールドを含むユニバーサル認可(universal grant)を生成するためのシステムを示している。
【図8】図8は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を送信するための一方法を示している。
【図9】図9は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を受信するための一方法を示している。
【図10】図10は、一態様による、マルチキャリアシステムを通して認可を利用するための一方法を示している。
【図11】図11は、一態様による、マルチキャリアシステムにおける受信された認可を利用するための一方法を示している。
【図12】図12は、開示された態様のうちの1つまたは複数に従ってマルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可の通信を容易にするシステムを示している。
【図13】図13は、ここにおいて提示される様々な態様に従って認可の通信を容易にするシステムを示している。
【図14】図14は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信する一例のシステムを示している。
【図15】図15は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信する一例のシステムを示している。
【図16】図16は、1つまたは複数の態様による多元接続ワイヤレス通信システムを示している。
【図17】図17は、様々な態様による一例のワイヤレス通信システムを示している。
【詳細な説明】
【0020】
様々な態様が、次に図面を参照して説明される。以下の説明においては、説明の目的のために、非常に多くの特定の詳細が、1つまたは複数の態様についての完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、そのような態様(単数または複数)は、これらの特定の詳細なしに実行されることができることを明らかにすることができる。他の例においては、よく知られている構造およびデバイスは、これらの態様を説明することを容易にするためにブロック図形式で示される。
【0021】
本願において使用されるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれであっても、コンピュータに関連したエンティティを意味するように意図される。例えば、コンポーネントは、それだけには限定されないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションも、そのコンピューティングデバイスも、両方ともにコンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセス内に存在することができ、かつ/または実行スレッドとコンポーネントとは、1台のコンピュータ上に局所化され、かつ/または2台以上のコンピュータの間で分散されることができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造をその上に記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、信号を経由して他のシステムと、ローカルシステムの中で、分散システムの中で、かつ/またはインターネットなどのネットワークを通して別のコンポーネントと対話する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号などに従ってローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを経由して通信することができる。
【0022】
さらに、様々な態様が、モバイルデバイスに関連してここにおいて説明される。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、ワイヤレス端末、ノード、デバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ワイヤレス通信装置、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ装置(user equipment)(UE)などと呼ばれることもでき、そしてそれらの機能の一部または全部を含むことができる。モバイルデバイスは、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)電話、スマートフォン(smart phone)、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop)(WLL)局、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線、ワイヤレスモデムカード、および/またはワイヤレスシステム上で通信するための別の処理デバイス、とすることができる。さらに、様々な態様は、ここにおいて基地局と関連して説明される。基地局は、ワイヤレス端末(単数または複数)と通信するために利用されることができ、そしてアクセスポイント、ノード、ノードB(Node B)、e−NodeB、e−NB、または何らかの他のネットワークエンティティと呼ばれることもでき、そしてそれらの機能の一部または全部を含むことができる。
【0023】
様々な態様または特徴は、いくつかのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムの観点から提示されることになる。様々なシステムは、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができ、かつ/または図面に関連して論じられるすべてのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含まなくてもよいことを理解し、そして認識すべきである。これらのアプローチの組合せもまた、使用されることができる。
【0024】
さらに、主題の説明において、「例示の(exemplary)」という言葉(およびその変形)は、1つの例、インスタンス、または例証としての役割を果たすことを意味するように使用される。「例示の」としてここにおいて説明される任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。もっと正確に言えば、言葉「例示の」の使用は、具体的な方法で概念を提示するように意図される。
【0025】
図1を参照すると、一態様による、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいてダウンリンク認可を利用するシステム100が、示されている。システム100は、マルチキャリアシステムとすることができる。いくつかの態様によれば、システム100は、複数のキャリア(multiple carriers)についてのリソースを割り当てることができる単一認可を提供するように構成されていることができる。代わりに、または追加して、システム100は、認可を一緒に符号化するように構成されていることができ、その結果、1つのキャリア上で(例えば、キャリアオペレーションを通して)送信される複数の(multiple)単一キャリア認可(single carrier grants)が存在するようになる。さらに、別の態様においては、システム100は、単一キャリアモバイルデバイス(例えば、レガシーデバイス)、および/またはマルチキャリア機能を有するモバイルデバイス、に対してサポートを提供するように構成されていることができる。
【0026】
システム100には、ワイヤレス通信装置102(例えば、基地局)と、少なくとも1つのモバイルデバイス104(例えば、ユーザデバイス)とが、含まれる。マルチキャリア通信システムの中には複数の基地局と、複数のユーザデバイスとが存在することができるが、しかしながら、おのおののうちの1つだけが簡単にする目的のために示されることを理解すべきである。
【0027】
ワイヤレス通信装置102は、認可情報108を決定するように構成されている評価器106を含んでいる。例えば、評価器106は、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析することができる。
【0028】
ワイヤレス通信装置102の中にはまた、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信する制御領域112を識別するように構成されている認可フォーマッタ110も、含まれる。いくつかの態様に従って、認可フォーマッタ110は、第1の識別された制御領域(例えば、非レガシー制御領域)を選択する。いくつかの態様によれば、認可フォーマッタ110は、キャリア当たりの第2の識別された制御領域(例えば、レガシー制御領域)を選択する。
【0029】
認可フォーマッタ110(または別のコンポーネント)は、選択された制御領域112の中に認可情報108を挿入することができる。例えば、認可フォーマッタ110は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当て(independent assignment with cross-carrier operation)を適用することができる。別の態様においては、認可フォーマッタ110は、マルチキャリア認可情報を連結し、そしてレガシー制御領域など、識別された制御領域の中にマルチキャリア認可情報を挿入することができる。いくつかの態様によれば、認可フォーマッタ110は、複数のキャリアに関連する制御領域上で認可情報をセグメント化する(segment)ことを決定することができ、そしてさらに、マルチキャリア割当てを形成するために制御セグメントを連結することができる。いくつかの態様に従って、認可フォーマッタ110は、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、のうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する。
【0030】
コミュニケータ114は、識別された制御領域112の中で認可情報108を送信する。コミュニケータ114は、一態様に応じて、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上で、キャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信することができる。
【0031】
システム100は、ワイヤレス通信装置102に動作的に結合されたメモリ124を含むことができる。メモリ124は、ワイヤレス通信装置102の外部にあることもでき、あるいはワイヤレス通信装置102の内部に存在することもできる。メモリ124は、認可情報を選択することに関連した情報を記憶することができる。一態様においては、認可情報を選択することに関連した命令は、さらに、複数の帯域幅の場合(複数の帯域幅ケース(cases))についてマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報(multicarrier Digital Carrier Interface Information)を定義し、そして認可情報の中にスケジュールされたキャリア情報を含み、そこでは、各帯域幅ケースは、キャリアの数に対応する。加えて若しくは代わりに、認可情報を選択することに関連した命令は、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアの数とに関係なく、共通フィールドをさらに含み、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加のビットを追加する。さらに、認可情報を選択することに関連した命令は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいてキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアのサブセットのビットマップを提供する。
【0032】
さらに、メモリ124は、認可情報を通信する制御領域を識別することと、識別された制御領域の中に認可情報を配置することとに関連した情報を記憶することができる。いくつかの態様に従って、制御領域を識別することに関連した命令は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域を識別する。別の態様においては、制御領域の中に認可情報を配置することに関連した命令は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用する。
【0033】
いくつかの態様に従って、認可情報を選択することに関連した命令は、さらに、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析する。制御領域の中に認可情報を配置することに関連した命令は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、のうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する。
【0034】
メモリ124は、選択された制御領域の中で認可情報を送信することに関連した情報を記憶することもできる。一態様においては、識別された制御領域の中で認可情報を送信することに関連した命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上でキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する。さらに別の態様においては、識別された制御領域の中で認可情報を送信することに関連した命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上でキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する。
【0035】
少なくとも1つのプロセッサ126は、マルチキャリアワイヤレス通信ネットワークにおいて認可に関連した情報の分析を容易にするために、ワイヤレス通信装置102(および/またはメモリ124)に動作的に接続されることができる。プロセッサ126は、モバイルデバイス104によって受信される情報を分析すること、および/または生成することに専用のプロセッサ、システム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/またはモバイルデバイス104によって受信される情報を分析することと生成することとの両方を行い、そしてシステム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、とすることができる。
【0036】
いくつかの態様に従って、プロセッサ126は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するように構成されている。プロセッサ126は、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信するために、認可情報を決定するための第1のモジュールと、制御領域を識別するための第2のモジュールと、を含むことができる。プロセッサ126はまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための第3のモジュールと、決定された制御領域の中で認可情報を送信するための第4のモジュールと、を含むこともできる。制御領域は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域である。
【0037】
モバイルデバイス104は、選択された制御領域112の中で認可情報108を受信するように構成されているレシーバ116を含んでいる。レシーバ116は、一態様に応じて、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上でキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信することができる。
【0038】
分析器118は、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するように構成されている。例えば、分析器118は、認可情報が、第1の識別された制御領域(例えば、非レガシー制御領域)の中にあることを決定することができる。別の例においては、分析器118は、認可情報が、キャリア当たりの第2の識別された制御領域(例えば、レガシー制御領域)の中にあることを決定することができる。
【0039】
モバイルデバイス104の中にはまた、受信された認可情報108を選択的に復号するように構成されているデコーダ120が、含まれる。一例においては、デコーダ120は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別することができる。いくつかの態様に従って、デコーダ120は、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した受信された認可情報108と少なくとも1つのフィールドと、を評価することができる。共通フィールドは、マルチキャリアワイヤレス通信システムと共に利用されることができる。
【0040】
いくつかの態様に従って、システム情報は、制御キャリア122上でモバイルデバイス104に対して通信される。通信システム100における制御キャリア122の使用は、各リンクについての帯域幅の専用を制限しない。例えば、モバイルデバイス104からワイヤレス通信装置102への通信リンクであるアップリンク(uplink)(UL)と、ワイヤレス通信装置102(例えば、基地局)からモバイルデバイス104への通信リンクであるダウンリンク(downlink)(DL)とは、対称(例えば、アップリンクとダウンリンクとの両方について同じ)の可能性がある。いくつかの態様に従って、アップリンクとダウンリンクとは、アップリンクとダウンリンクとについてのトラフィック要求に依存して、非対称の可能性がある。さらに、キャリア帯域幅にはどのような制限もない可能性があり、これらのキャリア帯域幅は、すべてのキャリアを通して同じ可能性があり、あるいはキャリアを通して異なっている可能性がある。さらに、アップリンク/ダウンリンクのペアリング(pairing)には制限が存在しない。例えば、同じ数のアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアとが存在する場合に、一対一のペアリングが、存在する可能性があり、あるいは異なる数のアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアとが存在する場合に、多対一のペアリング、または一対多のペアリングが存在する可能性がある。
【0041】
さらに、アップリンクキャリアは、様々な信号タイプに対して構成されていることができる。例えば、アップリンクキャリアは、OFDMAベースの信号とすることができ、このOFDMAベースの信号は、モバイルデバイス104またはアップリンクに対する複数のキャリア割当てについての柔軟性を提供することができる。アップリンクキャリアは、例えば、既存のSC−FDMAシステムに対して互換性を提供するSC−FDMAベースの信号とすることもできる。さらに、アップリンクキャリアは、OFDMA/SC−FDMAのハイブリッドであり、そして異なる信号タイプの間でスイッチングすることにより、階層化環境をサポートすることができる。
【0042】
ダウンリンク認可は、単一キャリアシステム(時に、レガシーデバイスと称される)のために構成されたモバイルデバイス104、および/またはマルチキャリアシステムのために構成されたモバイルデバイス104、をサポートすることができる。例えば、単一キャリアシステムは、LTE(LTE Rel−8、レガシーシステムと称される)と共に使用され、そしてマルチキャリアシステムシステムは、LTE−A(LTE Rel−9/Rel−10)と共に使用される。しかしながら、開示された態様は、これらのタイプの通信システムだけには限定されず、そして他の通信システムと共に使用されることもできることを理解すべきである。
【0043】
単一キャリアシステムでは、モバイルデバイス(例えば、レガシーデバイス)は、同じキャリア上にリソースを割り当てる制御キャリア(例えば、アンカーキャリア)上でダウンリンク認可を受信することができる。マルチキャリアシステムのために構成されたモバイルデバイス104は、それがアンカーキャリアとして定義される他のダウンリンクキャリア上にダウンリンクリソースを割り当てる制御キャリア(例えば、アンカーキャリア)上でダウンリンク認可を受信することができる。いくつかの態様に従って、マルチキャリアシステムのために構成されたモバイルデバイス104は、アンカーキャリアではないダウンリンクキャリア上でダウンリンク認可を受信することができ、そこでは、ダウンリンクキャリアは、そのキャリアだけのためのダウンリンクリソースを割り当てる(レガシーデバイスについてのダウンリンク認可と同様に)。
【0044】
いくつかの態様に従って、マルチキャリアダウンリンク認可が、アンカーキャリア上の1つの認可として受信される。ダウンリンク認可は、マルチキャリアグループの中の任意のキャリアについての割当てを搬送することができる。例えば、ダウンリンク認可は、アップリンクとバンドリング(例えば、すべてのダウンリンク割当てについての1ビット)との上で送信される単一のACK/NAK(肯定応答/否定応答)など、キャリアを通した共同のデータ符号化を指定することができる。ダウンリンク認可は、アップリンク上で共同して搬送される複数のACK/NAK、新しいACKフォーマット、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel))フォーマット2(すべてのACKビットの共同符号化)、PUCCHフォーマット3(すべてのACKの個々の、または共同の符号化)など、キャリアを通した独立なデータ符号化を指定することができる。
【0045】
メモリ128は、モバイルデバイス104に動作的に結合されることができる。メモリ128は、モバイルデバイス104の外部にあることもでき、あるいはモバイルデバイス104の内部に存在することもできる。メモリ128は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアにおける制御領域のロケーションを評価することと、認可情報を受信することと、認可情報を選択的に復号することとに関連した情報を記憶することができる。いくつかの態様に従って、認可情報を選択的に復号することに関連した命令は、さらに、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する。いくつかの態様によれば、認可情報を受信することに関連した命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上で1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信する。別の態様によれば、認可情報を選択的に復号することに関連した命令は、認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価し、そしてマルチキャリアワイヤレス通信システムと共に少なくとも1つの共通フィールドを利用する。
【0046】
少なくとも1つのプロセッサ130は、通信ネットワークにおけるデータサンプル再構成に関連した情報の分析を容易にするために、モバイルデバイス104(および/またはメモリ128)に動作的に接続されることができる。プロセッサ130は、モバイルデバイス104によって受信される情報を分析すること、および/または生成することに専用のプロセッサ、システム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/またはモバイルデバイス104によって受信される情報を分析することと、生成することとの両方を行い、そしてシステム100の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、とすることができる。
【0047】
いくつかの態様に従って、プロセッサ130は、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するように構成されている。プロセッサ130は、認可情報を受信するためのキャリアにおける制御領域のロケーションを決定するための第1のモジュールを含むことができる。プロセッサにはまた、認可情報を受信するための第2のモジュールと、認可情報を選択的に復号するための第3のモジュールとが、含まれる。
【0048】
割当てが、マルチキャリアモバイルデバイス104に対してワイヤレス通信装置102によって搬送されることができる様々なやり方が存在する。図2は、一態様による、識別されたアンカー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク認可のブロック図200を示している。この図は、認可が割り当てられることができる様々な方法のうちの1つについての一例を提供している。
【0049】
単一の送信時間間隔(Transmission Time Interval)(TTI)が、水平軸202に沿って示されている。マルチキャリア通信システムは、3つのダウンリンク(DL)キャリア帯域:DLキャリア0帯域204(アンカーキャリアとも称される)と、DLキャリア1帯域206と、DLキャリア2帯域208と、を含む。各キャリア帯域は、制御領域210、212、214と、ペイロード領域216、218、220と、を含む。いくつかの態様に従って、識別された制御領域は、レガシー制御領域とすることができる。
【0050】
DLキャリア0帯域204は、制御領域210に埋め込まれたマルチキャリア認可情報222、224、226を含むことができる。この例においては、マルチキャリア認可情報222、224、226は、DLキャリア0帯域204と、DLキャリア1帯域206と、DLキャリア2帯域208とについてのDL割当てを搬送する。例として、限定するものではないが、マルチキャリア認可情報222は、DLキャリア0帯域204についての割当てとすることができ、マルチキャリア認可情報224は、DLキャリア1帯域206についての割当てとすることができ、そしてマルチキャリア認可情報226は、DLキャリア2帯域208についての割当てとすることができる。それ故に、これらは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てとすることができる。
【0051】
いくつかの態様に従って、マルチキャリア認可情報222、224、226は、他のキャリア帯域(例えば、DLキャリア1帯域206、DLキャリア2帯域208)の制御領域212、214に埋め込まれることができる。いくつかの態様によれば、マルチキャリア認可情報222、224、226は、複数のキャリア帯域に埋め込まれることができる。
【0052】
いくつかの態様に従って、マルチキャリア認可情報222、224、226は、図示されるように、制御領域210内の複数の別々のマルチキャリア認可領域である。しかしながら、いくつかの態様によれば、マルチキャリア認可情報222、224、226は、制御領域210の中の単一領域に含まれる(連結される(concatenated))ことができる。
【0053】
いくつかの態様によれば、マルチキャリア割当ては、非レガシー制御領域上で送信される1つの認可として通信されることができる。非レガシー制御領域は、レガシーデータ空間における追加の制御空間とすることができる。非レガシー制御領域は、複数の制御チャネルのFDM構造を含むことができる。時間における複数のOFDMシンボルを通してのスパニング(spanning)は、よりよいカバレージを提供することができる。さらに、周波数およびホッピングを通しての複数の分散されたリソースブロックは、ダイバーシティ(diversity)を提供することができる。例えば、モバイルデバイスは、システム情報における新しい制御リソースについて通知されることができる。いくつかの態様によれば、認可は、キャリア特有の割当て、または複数のキャリアを通してのものとすることができる。さらに、異なる認可フォーマットは、様々な態様に従って利用されることができる。
【0054】
図3は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図300を示している。様々な態様に従って、マルチキャリア割当ては、非レガシー制御領域上で送信される1つの認可として起こることができる。いくつかの態様に従って、レガシーデータ空間の中には追加の制御空間が存在することができる。
【0055】
3つのキャリア帯域B0302、B1304、およびB2306が、示されている。この例においては、B0302は、レガシー制御領域308と、レガシーペイロード領域310と、を含む。キャリア帯域、B1304およびB2306は、非レガシーペイロード領域(例えば、非後方互換領域(non-backward compatible regions))である。この例においては、非レガシー制御領域312、314、316、318、320、322が、B0302のレガシーペイロード領域310に含まれる。
【0056】
この例においては、レガシー領域308と、ペイロード領域310とは、レガシーデバイスならびにマルチキャリアデバイスに対して可視的である。例えば、レガシーデバイスは、レガシーペイロード領域310における制御情報を受信する。したがって、レガシーデバイスは、レガシーデバイスが、他のデバイスに割り当てられるデータを無視するのと同様にして、非レガシー制御領域312、314、316、318、320、および322を無視することになる。マルチキャリアデバイスは、非レガシー制御領域312、314、316、318、320、および322の上の制御を受信する。
【0057】
図4は、一態様による、非レガシー制御領域に位置するマルチキャリアダウンリンク(DL)認可の別の例のブロック図400を示している。このブロック図400は、図3の概略表現300に類似しており、そして3つのキャリア帯域B0402、B1404、およびB2406を含む。この例においては、B0402は、レガシー制御領域408と、レガシーペイロード領域410と、を含む。さらに、制御領域412、414、416、418、420、および422は、キャリア帯域B1404およびB2406のマルチキャリア制御領域424および426の内部に配置される。
【0058】
制御領域412、414、416、418、420、および422の持続時間および配置は、変化されることができる。例えば、単一のTTIは、水平軸428に沿って表される。単一のTTIは、一態様に応じて、2つのスロットを備えることができる。したがって、図3では、2つの制御領域(例えば、制御領域314および320)の持続時間は、全体のサブフレームまたはTTI(識別された領域308を含む第1のサブフレームを除いて)だけ持続する。図4においては、制御領域は、各サブフレームのすべてまたは一部分である持続期間とすることができる。
【0059】
図5は、一態様による、ネストされたキャリアを有するマルチキャリアダウンリンク認可の一例のブロック図500を示している。マルチキャリア割当ては、一態様に応じて、複数のキャリアの制御領域上でセグメント化された1つの認可として通信されることができる。制御セグメントは、マルチキャリア割当てを形成するために連結されることができる。マルチキャリア認可は、マルチキャリアグループの中のキャリアの組についての割当てを搬送することができる。マルチキャリア認可は、単一のACK/NAKやバンドリング(例えば、すべてのDL割当てについての1ビット)などのキャリアを通して共同データ符号化を指定することができる。いくつかの態様に従って、マルチキャリア認可は、キャリア(例えば、独立にまたは共同で搬送される複数のACK/NAK)を通して独立なデータ符号化を指定することができる。
【0060】
単一の送信時間間隔(TTI)が、水平軸502に沿って示されている。マルチキャリア通信システムは、3つのキャリア帯域、DLキャリア1帯域504と、DLキャリア2帯域506と、DLキャリア3帯域508と、を含む。各キャリア帯域は、レガシー制御領域510、512、514と、ペイロード領域516、518、520と、を含む。各レガシー制御領域の中には(またはレガシー制御領域の少なくともサブセット上には)、マルチキャリア制御領域522、524、526が、ネストされる。いくつかの態様に従って、マルチキャリア制御領域522、524、526は、復号する目的のために、モバイルデバイスなどによって連結されることができる(528)。
【0061】
いくつかの態様に従って、図5は、各レガシー制御領域510、512、514の中の単一のマルチキャリア制御領域522、524、526を示しているが、レガシー制御領域510、512、514のサブセットの中には、マルチキャリア制御領域が存在することができる。
【0062】
図6は、一態様による、キャリア当たりの識別された制御領域を有するマルチキャリアDL認可の一例のブロック図600を示している。この態様に従って、マルチキャリアDL認可情報は、それが認可を搬送するための同じDLキャリア上で送信される、キャリア当たりの1つの認可として通信されることができる。
【0063】
単一のTTI602は、水平軸に沿って示され、そして3つのキャリア、DLキャリア1帯域604と、DLキャリア2帯域606と、DLキャリア3帯域608とが、存在している。各キャリアは、レガシー制御領域610、612、614と、ペイロード領域616、618、620と、を含む。各レガシー制御領域610、612、614の中には、マルチキャリア制御領域622、624、626が、含まれる。マルチキャリア制御領域622は、DLキャリア1帯域604についての認可情報を含み、マルチキャリア制御領域624は、DLキャリア2帯域606についての認可情報を含み、そしてマルチキャリア制御領域626は、DLキャリア3帯域608についての認可情報を含む。
【0064】
この例は、各レガシー制御領域610、612、614の中の単一のマルチキャリア制御領域622、624、626を示しているが、開示された態様は、この例だけには限定されないことに注意すべきである。別の態様においては、レガシー制御領域610、612、614の中に任意の望ましい数のマルチキャリア制御領域が、存在することができる。代わりに、または追加して、異なるキャリアの中には、異なる数のマルチキャリア制御領域が、存在していることができ、あるいは選択されたキャリア、またはすべてのキャリアの中には、マルチキャリア制御領域が存在していないこともできる。
【0065】
マルチキャリアに関連した開示された態様は、単一キャリア制御についてのサポートを含んでいるが、マルチキャリア機能を改善することができる態様が、存在する。以下の態様は、マルチキャリアのダウンリンク(DL)割当てと、アップリンク(UL)割当てとに関する。マルチキャリア割当ては、これらの割当てが、単一キャリア割当てに比べられるときにオーバーヘッドを緩和することができるので、マルチキャリアコンフィギュレーションのためにより適切とすることができる。代わりに、または追加して、マルチキャリア割当ては、1つのキャリアを監視するモバイルデバイス割当てを低減させることができる。
【0066】
1つのDLキャリア上で送信される単一キャリア割当ては、その同じDLキャリア/対応するULキャリアの上でターゲットモバイルデバイスに対してDL/ULリソースを割り当てる。キャリアを通しての共通フィールド(例えば、CRC、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)プロセス識別情報(ID)、フラグなど)は、マルチキャリア割当てのために利用される複数の単一キャリア認可の場合のように反復されないので、マルチキャリア認可は、複数のキャリア上にリソースを割り当てることができ、そしてより小さなオーバーヘッドを有する。
【0067】
マルチキャリア割当ては、任意のDLキャリア上で通信されることができ、そして任意のDL/ULキャリア(単数または複数)についてのリソースを割り当てることができる。アンカーキャリアは、信頼できる制御カバレージを提供するために利用されることができ、そしてマルチキャリア割当てを通信するために利用されることができ、これは、制御が信頼できるように搬送されなくてもよいキャリア上で、より信頼できるデータスケジューリングを提供することができる。無線リソース制御(Radio Resource Control)(RRC)信号は、可能性があるマルチキャリア割当てについて監視する追加のDLキャリア(単数または複数)が存在するかどうかをモバイルデバイスに通知することができる。
【0068】
マルチキャリア割当ては、複数のキャリアについての1つの認可として通信されることができるので、いくつかの異なるスキームが、デジタルキャリアインターフェース(Digital Carrier Interface)(DCI)設計(例えば、DCIフォーマッティング)のために利用されることができる。DL認可オーバーヘッドは、各キャリアについての変調符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme)(MCS)情報に関係づけられることができる。例えば、単一のMC(マルチキャリア)認可は、各キャリアについての別個のMCSについての追加のビット(例えば、キャリア当たり約5ビット)を有することができる。代わりに、または追加して、各キャリア上で別々に送信される複数のLTE Rel−8ベースの認可が、存在することができ、これらは、MCS、フラグ、HARQプロセスID、キャリアについてのCRCなどについての追加のビット(例えば、キャリア当たりに約24ビット)を有することができる。
【0069】
次に、4つの異なるスキーム(スキーム1、スキーム2、スキーム3、およびスキーム4)として論じられるDLとURとについてのマルチキャリア割当てフォーマットの例が、提供される。モバイルデバイスキャリア関連付けコンフィギュレーションのタイプに応じて、マルチキャリアDL認可DCIフォーマットは、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーション(semi-static mobile device carrier configuration)および/または動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーション(dynamic mobile device carrier configuration)について定義されることができる。準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、割り当てられたキャリアの数が、そのモバイルデバイスについての準静的に構成されたキャリアの数と比べてあまり変動しない場合に、利用されることができる。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、実際に割り当てられるキャリアの数に対する動的割当てフォーマット適応(dynamic assignment format adaptation)を可能にする。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、割り当てられたキャリアの数のかなりの変動が予想される場合に利用されることができる。
【0070】
準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、モバイルデバイスが、システムの中のすべてのキャリアのサブセットに関連づけられるように準静的に構成されていることを仮定している。どのキャリアが利用されるかについての情報を有するN−1ビット(ここでNは、キャリアの数である)のビットマップは、RRC信号(RRC signaling)によってモバイルデバイスに通信されることができる。利用すべきDCIフォーマットは、モバイルデバイスが割当てを予想することができるキャリアの数によって決定されることができる。ブラインド復号化の観点では、ここにおいて開示されるように、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、ただ1つのマルチキャリアDCIフォーマット(Rel−8フォーマットに加えて)を有する。
【0071】
スキーム1に関連して、マルチキャリアDCIフォーマットは、いくつかの帯域幅ケース(例えば、110個のリソースブロック(Resource Blocks)(RB)の倍数):220RB、330RB、440RB、550RB、について定義されることができる。各帯域幅ケースは、キャリアの数に対応する。例えば、220RBは、2つのキャリアに対応し、330RBは、3つのキャリアに対応し、440RBは、4つのキャリアに対応し、550RBは、5つのキャリアに対応し、その他いろいろである。キャリアの実際の帯域幅は、20MHz(110RB)よりも小さいが、しかしながら、リソースアドレス指定空間は、キャリア当たりの最大の可能な帯域幅についてプロビジョニングされるべきである。
【0072】
いくつかの態様に従って、リソース割当て細分性(resource allocation granularity)は、オーバーヘッドを緩和するために(Rel−8と比べて)増大されることができる。例えば、8RB細分性は、帯域幅220RB、330RB、および440RBのために利用されることができ、そして10RB細分性は、550RBの帯域幅のために利用されることができる。
【0073】
下記の表1は、1つのコードワード(code word)についてのDL−SCH割当のためのマルチキャリアDCIフォーマットを示しており、そしてRel−8フォーマット1に基づいている。1つのMCSおよびHARQの情報が、キャリアについて定義されることができる。例えば、2つのキャリアについての割当ては、220RBの帯域幅に対応することができ、そして2つのMCS(キャリア当たり1つ)についての情報と、対応するHARQ情報とが、提供されていることができる(これらの2つのキャリアの複合帯域幅は、220RBよりも小さくすることができる)。キャリアを通して共通のHARQプロセスIDが、存在する。複数のキャリアは、MIMOフォーマットにおける複数のコードワードと同様にして取り扱われることができる。また、データインジケータと冗長バージョンとが、キャリアについて提供されることができる。
【表1】
【0074】
表1に関連して、リソース割付けヘッダは、リソース割付けのタイプ「0」またはタイプ「1」の表示を提供することができる。リソース割付けは、タイプ「0」についての割付けを有するビットマップ、タイプ「1」についての、セット表示、およびその中のビットマップである。MCSの32レベルは、キャリアについて(RB割当てからTBSを計算する)。HARQプロセスIDは、例えば、FDDの場合に3bであり、そしてTDDの場合に4bであるとすることができる。新しいデータインジケータ(New data indicator)(NDI)は、キャリア当たり1ビットとすることができ、そして冗長バージョンは、キャリア当たり2ビットとすることができる。TPCは、PUCCHについてのTPCコマンドである。ダウンリンク割当てインデックスは、FDDの場合に0bであり、そしてTDDの場合に2bであるとすることができる。CRCは、モバイルデバイスMAC IDによってマスクされることができる。
【0075】
Rel−8フォーマット2に基づいたMIMO(開ループおよび閉ループ)についてのDL−SCH割当てのためのマルチキャリアDCIフォーマットが、下記の表2に提供される。この態様に従って、マルチキャリアDCIフォーマットは、キャリア当たりに2つのコードワードを定義し、そしてキャリアとコードワードとを通して共通のHARQプロセスIDが、存在する。例えば、HARQスワップフラグは、そのキャリアの2つのコードワードが、交換(スワップ:swap)されるべきかどうかを示す、キャリア当たりの1ビットとすることができる。新しいデータインジケータ(NDI)と、冗長バージョンとは、キャリア当たりのコードワード当たりのものとすることができ、そしてプリコーディング情報( precoding information)は、キャリアについて定義されることができる。例えば、予約ビットの数は、ランクインジケータ(rank indicator)(RI)のための2ビット、および/またはプリコーディング情報のためのN*4ビット(ここでNは、キャリアの数である)とすることができる。
【表2】
【0076】
表2を参照すると、リソース割付けヘッダフィールドは、リソース割付けのタイプ「0」またはタイプ「1」の表示を提供する。リソース割付けは、タイプ「0」についての割付けを有するビットマップ、タイプ「1」についてのセット表示、およびその中のビットマップを含む。TPCは、PUCCHについてのTPCコマンドである。HARQプロセスIDは、FDDの場合に3bであり、そしてTDDの場合に4bであるとすることができる。HARQスワップフラグは、キャリア内の2つのトランスポートブロックが、スワップされるべきかどうかを示す。ダウンリンク割当てインデックスフィールドは、FDDの場合に0bであり、そしてTDDの場合に2bであるとすることができる。MCS−第1のコードワードフィールドは、キャリア当たりに32レベルのMCSとする(RB割当てからTBSを計算する)ことができる。新しいデータインジケータ−第1のコードワードは、キャリア当たりに1ビットとすることができ、そして冗長バージョン−第1のコードワードは、キャリア当たりに2ビットとすることができる。プリコーディング情報フィールドのビットの数は、アンテナポートの数Pと、それが、閉ループの空間多重化であるか、開ループの空間多重化であるかと、に依存する。プリコーディング情報の解釈は、イネーブルにされたコードワードの数に依存することもできる。CRCは、モバイルデバイスMAC IDによってマスクされることができる。
【0077】
DCIフォーマットは、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションについての表1および表2を参照して上記で論じられるように、キャリア帯域幅が、20MHzよりも小さい場合について利用されることができる。DCIフォーマットは、RBの数が、すべてのキャリア上の合計に対応するように、そしてMCSフィールドの数と、HARQ情報とが、キャリアの数を用いて適切にスケール変更されるように、定義されることができる。例えば、おのおのが25RB(5MHz)の、4つのキャリアが存在する場合に、適切なDCIフォーマットは、MCS情報についての4つのフィールド(MIMOの場合についてのコードワード当たり)と、NDIおよびRVのおのおのについての4つのフィールド(MIMOの場合についてのコードワード当たり)とを有する1つのアドレス100RBである可能性がある。リソースアドレス指定空間が、キャリア当たりに最大の可能性のある帯域幅(20MHz)についてプロビジョニングする必要がないので、この態様は、キャリア帯域幅が、20MHz(110RB)よりも小さいときにオーバーヘッドを節約することができる。
【0078】
表1および表2において、TPCは、すべての帯域幅を通して共通であるように示されることに注意すべきである。しかしながら、いくつかの態様に従って、TPCは、帯域幅を通して異なっている可能性がある。例えば、TPCフィールドは、キャリアの数の2倍とすることができる。
【0079】
スキーム1に関連して続けると、利用されたキャリアの数に応じて使用される1つのMCフォーマット(例えば、Rel−8と比べられるように、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)(PDCCH)のブラインド復号化のためのただ1つの追加フォーマット)が存在することができる。モバイルデバイスに実際に割り当てられるキャリアの数には関係なく、システムの中のキャリアの数に対応するフォーマットが、利用されることができる。例えば、システムの中に5つのキャリアが、存在するが、2つのキャリアだけが、モバイルデバイスに割り当てられる場合、550RBに対応するフォーマットが、利用されることになる(これは、冗長オーバーヘッドを含む可能性がある)。
【0080】
スキーム2:いくつかの態様に従って、DL MC DCIフォーマットのためのスキーム1に追加して、どのキャリアがスケジュールされるかについての情報の包含も存在することができる。例えば、プロビジョニングされたキャリアの最大数をカバーする約5ビットが、存在することができる。さらに、最後のキャリアが暗黙のうちに考慮される場合に、4ビットを有することが可能である。例えば、220RBSについてのDCIフォーマットは、2つのキャリアについての2つのMCSが定義される場合に、利用されることができる。スケジュールされたキャリアフィールドが、1000である場合、これは、キャリア1とキャリア5とがスケジュールされることを示すことができる。別の例においては、スケジュールされたキャリアフィールドが、1010である場合には、それは、キャリア1とキャリア3とがスケジュールされることを示すことができる。
【0081】
代わりに、または追加して、すべてのMCフォーマットは、利用されたキャリアの数に応じて使用されることができる(例えば、Rel−8と比べて、PDCCHのブラインド復号化のための4つの追加フォーマット)。さらに、スケジュールされたキャリアについての追加ビットが、550RBフォーマットのために必要とされない可能性があり、そして3つのDCIフォーマットについての(スキーム1と比べて)4(5)ビットだけ増大されるMC DCIについて必要とされるビットの絶対数が存在することができる。さらに、システムの中の最大数よりも少ないキャリアが、モバイルデバイスについてスケジュールされるときには、冗長オーバーヘッドが存在しない。これは、かなりの節約をもたらす可能性がある。例えば、MIMOモードにおいては、2つのキャリアが、5つのキャリアシステムの中でスケジュールされる場合、(94+4)ビットを有するDCIが、184ビットの代わりに使用される(86ビットの節約を表す)。
【0082】
いくつかの態様に従って、動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションであるスキーム3が、利用されることができる。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、モバイルデバイスが、モバイルデバイスが接続されるセルの中で構成される任意の数のキャリアを動的に割り当てられることができることを仮定している。これは、モバイルデバイスが、実際の割当てに対する割当てオーバーヘッドに動的に適応することを可能にすることができる。これは、割当てオーバーヘッドが、構成されたキャリアの数に対応するが、モバイルデバイスが、キャリアのサブセットたけにリソースを割り当てられることができる場合の準静的アプローチとは異なる。
【0083】
動的キャリアコンフィギュレーションについてのDL割当ては、2つの部分:キャリア共通のDCIフォーマットと、キャリア特有のDCIフォーマットと、を含むことができる。動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションでは、システムの中の最大数よりも少ない数のキャリアが、モバイルデバイスのためにスケジュールされるときに、冗長オーバーヘッドは、存在しない。割当てに含まれる各DCIについて1つのCRCの、2つのCRCが存在するので、動的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションは、強いCRC保護を提供することができる。
【0084】
キャリア共通のDCIフォーマットは、割り当てられたキャリアの数と、システムの中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含むことができる(例えば、ヘッダ送信パワー制御(Transmit Power Control)(TPC)、HARQプロセスID(例えば、6ビット))。スキーム3は、スキーム1において定義されるようにDCIフォーマットに対応することができるが、ヘッダなしでは、TPC、およびHARQプロセスIDは、キャリア共通のDCIフォーマットに従うことになる。いくつかの態様に従って、Rel−8と比べて、PDCCHのブラインド復号化についてのただ1つの追加フォーマットが存在する(例えば、ひとたび共通フォーマットが復号された後に、割当て特有のフォーマットは、サイズおよびロケーションの観点から決定論的である)。スキーム3は、より強いCRC保護(例えば、2つのCRC)の利点を提供することができる。
【0085】
いくつかの態様に従って、システムの中の最大数よりも少ない数のキャリアが、モバイルデバイスについてスケジュールされるときには、冗長オーバーヘッドは、存在してはいない。MC DCIについて必要とされるビットの絶対数は、スキーム1と比べて、21(13)ビットだけ増大されることができる(例えば、どのキャリアがスケジュールされるかについての情報のための5ビットと、共通メッセージCRCについての16ビットまたは8ビット)。MC DCIについて必要とされるビットの絶対数は、スキーム2と比べて16(8)ビットだけ増大される(例えば、CRCのための共通メッセージビットについての16ビットまたは8ビット)。さらに、追加ビットは、特有のDCIのロケーションを指し示すためにキャリア共通のDCIに追加されることができる。これは、特有のDCIがキャリア共通のDCIに丁度従う場合よりも高い柔軟性を提供することができる。スキーム3は、27ビット対28ビットなど、フォーマット1CまたはRel−8とほぼ同じサイズとすることができる。例えば、これらのフォーマットを共通のMC DCIフォーマットにおいて1ビット低減させることにより同じサイズにすることは、可能にすることができる(例えば、Rel−8と比べて追加のブラインド復号化なしに、そして変更されたCRCマスクを使用することにより、それらを区別するために)。
【0086】
表3は、キャリア共通のDCIフォーマットを示している。
【表3】
【0087】
いくつかの態様に従って、ヘッダと、TPCと、HARQプロセスIDとは、6ビットとすることができ、そしてどのキャリアがスケジュールされるかについての情報は、Nビット(キャリア当たり1ビット)とすることができる。キャリア共通のDCIフォーマットサイズ(例えば、27ビット)は、Rel−8についてのフォーマット1C(例えば、26ビット)とサイズにおいて類似したものとすることができる。しかしながら、いくつかの態様によれば、サイズは、共通のMC DCIフォーマットにおいて1ビットを低減させることによって同じにされることができる。例えば、Rel−8と比べて、追加のブラインド復号化が存在しないことができ、そして区別するために、変更されたCRCマスクが、利用されることができる。
【0088】
キャリア特有のDCIフォーマットは、キャリア共通のDCIフォーマットに従う。追加ビットが、キャリア特有のDCIのロケーションを指し示すために、キャリア共通のDCIに追加されることができる。これは、特有のDCIが、キャリア共通のDCIに丁度従う場合よりも高い柔軟性を提供することができる。
【0089】
キャリア共通のDCIフォーマットは、準静的キャリアコンフィギュレーションについて定義されるフォーマットに類似しているが、しかしながら、キャリア共通のDCIフォーマットは、ヘッダと、TPCと、HARQプロセスIDとを有さない可能性がある。利用されるキャリア特有のDCIフォーマットは、キャリア共通のDCI上に含まれるスケジュールされたキャリアの数によって決定されることができる。いくつかの態様に従って、ブラインド復号化のためのRel−8フォーマットに加えて、ただ1つのマルチキャリアDCIフォーマットが、存在する。
【0090】
スキーム4。モバイルデバイスは、システムの中のすべてのキャリアのサブセットに関連するように(例えば、どのキャリアが認可(例えば、スキーム2)においてスケジュールされるかについての情報を動的に搬送する代わりに)準静的に構成されている可能性がある。さらに、どのキャリアが利用されるかについてのビットマップが、RRC信号(例えば、N−1ビット、ここでNは、キャリアの数である)によってモバイルデバイスに提供される。使用すべきモバイルデバイスについてのDCIフォーマットは、モバイルデバイスが割当てを予想することができるキャリアの数によって決定されることができる。例えば、モバイルデバイスは、Rel−8フォーマットに加えてただ1つのMC DCIフォーマットをブラインド復号しようと試みることになり、あるいはMC DCIフォーマットは、スキーム1によって定義されるフォーマットのうちの1つである。
【0091】
上記に説明されるスキームを要約すると(To recap)、スキーム4は、準静的モバイルデバイスキャリアコンフィギュレーションに対応する。スキーム1は、スキーム4に類似しているが、しかしながら、各モバイルデバイスは、キャリアの特有の数について構成されるRRCではなく、使用される認可フォーマットは、すべてのモバイルデバイスについて同じであり、そしてシステムの中のキャリアの数に依存する。スキーム3は、動的キャリアコンフィギュレーションに対応する。スキーム2は、追加ビットが、どの正確なキャリア(単数または複数)のためにモバイルデバイスがスケジュールされるかを示して、スキーム1に類似している。スキーム1に関する違いは、キャリアのすべての可能な数についてのフォーマットが(システムの中のキャリアの数に対応するものだけでなく)利用されることができることであり、そしてモバイルデバイスは、各TTIについて正しいものを見出すために、すべての可能性をブラインドリーに(blindly)復号する。
【0092】
いくつかの態様に従って、MIMO割当てフォーマットは、両方のコードワードについての共通のハイブリッド自動反復要求(Hybrid Automatic Repeat Request)(HARQ)プロセス識別情報(Identification)(ID)を含むことができる。共通のHARQプロセスIDは、非同期HARQオペレーションを可能にするために新しいデータインジケータ(NDI)と共に利用されることができ、そしてマルチキャリアシステムへと拡張されることができる。マルチキャリアシステムにおいては、マルチキャリア認可は、共通の、そしてキャリア当たりの、そしてMIMOオペレーションについてコードワードNDI当たりの、HARQプロセスID(common HARQ process ID and per carrier and per code word NDI for MIMO operation)が存在することができるように、設計されることができる。これの利点は、キャリア当たりに、柔軟性および/または性能の損失のないHARQプロセスIDを有することによるオーバーヘッドの緩和である。
【0093】
いくつかの態様に従って、ユニバーサル認可は、巡回冗長検査(CRC)、HARQプロセスID、および/またはフラグのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを含むフォーマットを用いて構築されることができる。このユニバーサル認可は、これらの共通フィールドが、マルチキャリアシステムと共に利用されることを可能にし、これは、これらのフィールドが反復される必要がない(各キャリアについて別々の認可を有する場合にそうなるように)ので、より効率的に帯域幅を利用することができる。
【0094】
いくつかの態様に従って、ユニバーサル認可は、モバイルデバイスによって受信され、そして利用されることができる。ユニバーサル認可は、分析されることができ、そしてCRC、HARQプロセスID、および/またはフラグについての情報を含む少なくとも1つの共通フィールドが、識別されることができる。共通フィールド情報は、2つ以上のキャリアシステムと共に使用されることができる。
【0095】
図7を参照すると、一態様による、共通フィールドを含むユニバーサル認可を生成するためのシステム700が、示されている。システム700は、基地局とすることができる少なくとも1つのワイヤレス通信装置702と、少なくとも1つのモバイルデバイス704と、を含む。ワイヤレス通信装置702の中には、認可708が生成されることができるマルチキャリアシステム700の中で使用可能なキャリアを識別するように構成された評価器706が、含まれる。認可708は、CRC、HARQプロセスID、フラグ、またはそれらの組合せに関連した共通フィールドを含むようにフォーマットされることができる。認可フォーマッタ710は、多数のキャリアシステムが、フィールド内の共通情報を活用し、そして使用することを可能にすることができる認可フォーマットを強制することができる。認可708は、通信モジュール712によってモバイルデバイス704へと送信される。
【0096】
モバイルデバイス704は、認可708を受信するように、そして認可708に関連する共通フィールドと、共通情報などとを評価するように構成された分析器714を含むことができる。例えば、分析器714は、認可708内に含まれるCRC、HARQプロセスID、および/またはフラグのうちの少なくとも1つを識別することができる。共通情報と、共通フィールドなどとは、マルチキャリアシステム700に関連してモバイルデバイス704によって使用されることができる。
【0097】
モバイルデバイス704の中にはまた、エラーの検査および制御を容易にするために、認可708において、共通情報と、共通フィールドなどとを活用するように構成されたエラーコントローラ716が、含まれる。エラーコントローラ716は、マルチキャリアを通してHARQプロセスIDを有するHARQプロセスを使用することができる。したがって、共通データと共通情報とは、HARQプロセスが、キャリアに関係なく、インプリメントされることを可能にすることができる。
【0098】
さらに、モバイルデバイス704は、新しいデータインジケータ(NDI)に関連して共通フィールドと、それぞれの共通または共用の情報とを利用するように構成されたインジケータ718を含むことができる。インジケータ718は、HARQプロセスID情報および/またはHARQプロセスと一緒にNDIを利用することができる。さらに、インジケータ718は、マルチキャリアシステム700を通して共通フィールドと関連情報とを活用することができる。
【0099】
いくつかの態様に従って、マルチキャリアシステム700におけるDL認可オーバーヘッドは、どのようにして各キャリアについてのHARQおよびMCSの情報が、通信モジュール712によってモバイルデバイス704へと搬送されるか、に応じて異なったものとすることができる。例えば、単一のマルチキャリア認可は、各キャリアについて別々のMCSについての追加ビット(例えば、キャリア当たり5ビット)を有することができる。別の例においては、各キャリア上で別々に送信される複数のRel−8ベースの認可は、キャリア当たりにMCS、フラグ、HARQプロセスID、CRCについての追加ビット(例えば、キャリア当たり25ビット)を有することができる。
【0100】
様々な態様によれば、多重キャリア(multiple carrier)(MC)認可フォーマットが、提供される。MC認可は、CRC、HARQプロセスID、フラグなどの共通フィールドを含むことができる。共通フィールドの利用は、これらのフィールドを反復することを緩和することができ、これは、キャリア当たりの別々の認可と共に起こることになる。さらに、キャリア当たりに別々のRel−8認可が利用される場合、そのときには別個のHARQプロセスが、キャリア当たりに定義される必要がある。開示された態様では、マルチキャリア認可が利用される場合、共通のHARQプロセスが、すべてのキャリアを通して利用されることができる。これは、MIMOの複数のコードワードの設計の拡張を可能にする。さらに、開示された態様は、MIMOの場合とSIMOの場合とに適用可能である。いくつかの態様に従って、NDIは、HARQプロセスID情報と一緒に利用される。例えば、NDIは、MIMOの場合にキャリア当たりのコードワード当たりのものとすることができ、そしてNDIは、SIMOの場合に、キャリア当たりのものとすることができる。さらに、開示された態様によれば、コードワードブランキング(MIMOについての)の付いた、または無いある種のTTIにおける一部または全部のキャリア上にデータを割り当てる観点からの十分な柔軟性が、提供される。さらに、開示された態様は、キャリア当たりの別個のHARQ IDに関する低減されたオーバーヘッドを提供することができる(例えば、3ビット対N*3、ここでNは、キャリアの数である)。
【0101】
いくつかの態様に従って、評価器706は、利用すべきスキーム(例えば、上記に論じられるようにスキーム1、スキーム2、スキーム3、またはスキーム4)を自動的に(または手動入力に基づいて)決定する。評価器706は、それだけには限定されないが、ブラインド復号化の数、偽の警告確率、エラーの確率、および/またはシステム700の中の最大数より少ない数のキャリアが、モバイルデバイス704についてスケジュールされるときの最小のオーバーヘッドを含めて、様々な判断基準を分析することができる。評価に基づいて、認可フォーマッタ710は、選択されたスキームをインプリメントすることができる。いくつかの態様に従って、利用されるべきスキームは、あらかじめ定義されることができる。
【0102】
上記に示され、そして説明される例示のシステムを考慮して、開示された主題に従ってインプリメントされることができる方法は、以下のフローチャートを参照してよりよく理解されるであろう。説明を簡単にする目的のために、方法は、一連のブロックとして示され、そして説明されるが、いくつかのブロックが、ここにおいて示され、そして説明される順序と異なる順序で、かつ/または他のブロックと実質的に同時に起こることができるので、特許請求の範囲の主題は、ブロックの数または順序によって限定されないことを理解し、そして認識すべきである。さらに、必ずしもすべての示されたブロックが、ここにおいて説明される方法をインプリメントするために必要とされる可能性があるとは限らない。ブロックに関連する機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組合せ、または他の適切な任意の手段(例えば、デバイス、システム、プロセス、コンポーネント)によってインプリメントされることができることを理解すべきである。さらに、以下で、そして本明細書全体を通して開示される方法は、そのような方法を様々なデバイスに対して移送することと、転送することとを容易にするために製造の物品上に記憶されることができることをさらに理解すべきである。当業者(Those skilled in the art)は、方法が、代わりに、状態図においてなど、一連の相互に関連した状態またはイベントとして表されることができることを理解し、そして認識するであろう。
【0103】
図8は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を送信するための方法800を示している。方法800は、802において、認可情報が、決定されるときに開始される。いくつかの態様に従って、認可情報を決定することは、複数の帯域幅の場合についてマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義することを含み、そこで、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する。
【0104】
いくつかの態様によれば、認可情報を決定することは、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信環境の中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含むこと、を備える。方法800は、キャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを追加すること、を含むことができる。いくつかの態様によれば、認可情報を決定することは、マルチキャリアワイヤレス通信環境において、キャリアのサブセットに関連づけられるようにユーザデバイスを準静的に構成することと、キャリアのサブセットのビットマップを提供することと、をさらに備える。
【0105】
804において、認可情報を通信する制御領域は、ユーザデバイス能力の関数として識別され、そして認可情報は、制御領域の中に挿入される。いくつかの態様に従って、制御領域を識別することは、非レガシー制御領域を選択すること、を備える。別の態様によれば、制御領域を識別することは、キャリア当たりのレガシー制御領域を選択すること、を備える。
【0106】
制御領域の中に認可情報を挿入することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用すること、を含むことができる。いくつかの態様に従って、制御領域の中に認可情報を挿入することは、マルチキャリア認可情報を連結することと、レガシー制御領域の中にマルチキャリア認可情報を挿入することと、を含む。別の態様によれば、制御領域の中に認可情報を挿入することは、複数のキャリアに関連する制御領域上で認可情報をセグメント化することと、マルチキャリア割当てを形成するために制御セグメントを連結することと、を含む。
【0107】
認可情報は、806において、識別された制御領域の中で送信される。認可情報を送信することは、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信すること、を含むことができる。
【0108】
いくつかの態様に従って、認可情報を決定することは、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析すること、を備える。制御領域の中に認可情報を挿入することは、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを用いて認可を生成すること、を備える。
【0109】
いくつかの態様に従って、コンピュータプログラムプロダクト(computer program product)は、様々な方法の様々な態様を実行するためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、認可情報を決定するようにさせるための第1の組のコードを含むことができる。コンピュータ可読媒体にはまた、コンピュータに、認可情報を通信する制御領域を識別するようにさせるための第2の組のコードが、含まれる。さらに、コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、決定された制御領域に認可情報を配置するようにさせるための第3の組のコードと、コンピュータに、識別された制御領域の中で認可情報を通信するようにさせるための第4の組のコードと、を含む。
【0110】
図9は、一態様による、マルチキャリアワイヤレスシステムにおいて認可を受信するための方法900を示している。方法900は、902において、認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションが、決定されるときに、開始される。決定は、認可情報が、非レガシー制御領域の中にあること、にすることができる。代わりに、決定は、認可情報が、キャリア当たりのレガシー制御領域の中にあること、にすることもできる。
【0111】
904において、認可情報が、受信される。いくつかの態様に従って、受信することは、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信すること、を含むことができる。
【0112】
906において、認可情報は、選択的に復号される。復号することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別すること、を含むことができる。いくつかの態様に従って、復号することは、認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つのフィールドと、を評価することと、マルチキャリアワイヤレス通信システムと共に共通フィールドを利用することと、を含むことができる。
【0113】
いくつかの態様に従って、コンピュータプログラムプロダクトは、方法9の様々な態様を実行するためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するようにさせるための第1の組のコードを含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、認可情報を受信するようにさせるための第2の組のコードと、コンピュータに、認可情報を復号するようにさせるための第3の組のコードと、を含むこともできる。
【0114】
図10は、一態様による、マルチキャリアシステムを通して認可を利用するための方法1000を示している。HARQプロセスIDは、キャリアを通して共通とすることができる(例えば、ビットの数は、マルチキャリアシステムの中のキャリアの数と関係なく同じままである)。別個の認可が、キャリア当たりに送信される場合、そのときには別個のHARQプロセスIDが、キャリア当たりに通信される必要があり、これは、オーバーヘッドを増大させる可能性がある。このオーバーヘッドを緩和するために、方法1000は、複数のキャリアについての割当てを搬送する共同して符号化された認可を利用し、そしてそれ故に、すべてのキャリアを通して共通のHARQプロセスIDを有することができ、これが、オーバーヘッドを緩和することができる。1002において、マルチキャリアワイヤレス通信システムと共に、少なくとも1つのキャリアが、分析される。分析に基づいて、1004において、認可が生成される。生成された認可は、CRC、HARQプロセスID、フラグ、またはそれらの組合せを含むことができる。いくつかの態様に従って、認可が2つ以上のキャリアシステムを通して利用されることができるように、認可は、フォーマットされ、そして生成されることができる。認可は、すべてのキャリアを通して使用されることができる共通のHARQプロセスIDを有するマルチキャリア認可とすることができる。新しいデータインジケータ(NDI)が、HARQプロセスID情報と一緒に使用されることができる。MIMOの場合では、キャリア当たりのコードワード当たりにNDIが存在することができる。SIMOの場合には、キャリア当たりにNDIが存在することができる。1006において、認可が送信される。
【0115】
図11は、一態様による、マルチキャリアシステムにおいて受信された認可を利用するための方法1100を示している。方法1100は、複数のキャリアについての割当て情報を搬送する共同して符号化された認可を利用するように構成されている。さらに、方法1100は、コードワードブランキング(MIMOについての)の付いた、または無いある種のTTIにおいて一部または全部のキャリア上にデータを割り当てる観点から十分な柔軟性を提供することができる。代わりに、または追加して、方法1100は、キャリア当たりの別個のHARQプロセスIDに関してオーバーヘッドを緩和することができる(例えば、3ビット対N*3ビット、ここでNは、キャリアの数である)。
【0116】
1102において、認可が送信される。認可は、図10の方法1000を使用した基地局から受信されることができる。例えば、認可は、すべてのキャリアを通して使用されることができる共通のHARQプロセスIDを有するマルチキャリア認可とすることができる。新しいデータインジケータ(NDI)が、HARQプロセスID情報と一緒に使用されることができる。MIMOの場合では、キャリア当たりのコードワード当たりのNDIが存在することができる。SIMOの場合では、キャリア当たりのNDIが存在することができる。1104においては、認可と、CRC、HARQプロセスID、および/またはフラグに関連した1つまたは複数の共通フィールドとが、評価される。共通フィールド(単数または複数)は、1106において、マルチキャリアシステムの中で利用される。開示された態様は、MIMOおよび/またはSIMOに対して適用することができる。
【0117】
次に図12を参照すると、1つまたは複数の開示された態様に従って、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおける認可の通信を容易にするシステム1200が、示されている。システム1200は、ユーザデバイスの中に存在することができる。システム1200は、例えば、レシーバアンテナから信号を受信することができるレシーバコンポーネント1202を備える。レシーバコンポーネント1202は、その上で、受信信号をフィルタにかけること、増幅すること、ダウンコンバートすることなど、典型的なアクションを実行することができる。レシーバコンポーネント1202は、サンプルを得るために調整された信号をデジタル化することもできる。復調器1204は、各シンボル期間についての受信シンボルを得ると共に、同様にプロセッサ1206に受信シンボルを供給することができる。
【0118】
プロセッサ1206は、レシーバコンポーネント1202によって受信される情報を分析すること、および/またはトランスミッタ1208による送信のための情報を生成すること、に専用のプロセッサとすることができる。追加して、または代わりに、プロセッサ1206は、システム1200の1つまたは複数のコンポーネントを制御し、レシーバコンポーネント1202によって受信される情報を分析し、トランスミッタ1208による送信のための情報を生成し、かつ/またはシステム1200の1つまたは複数のコンポーネントを制御することができる。プロセッサ1206は、追加のユーザデバイスとの通信を協調させることができるコントローラコンポーネントを含むことができる。
【0119】
システム1200は、プロセッサ1206に動作的に結合されたメモリ1210をさらに備えることができる。メモリ1210は、通信を協調させることに関連した情報と、他の適切な任意の情報とを記憶することができる。メモリ1210は、さらに、認可の通信に関連するプロトコルを記憶することができる。ここにおいて説明されるデータストア(例えば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることもでき、あるいは揮発性と不揮発性との両方のメモリを含むことができることが理解されるであろう。例証として、限定するものではないが、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(read only memory)(ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM)(PROM)、電気的プログラマブルROM(electrically programmable ROM)(EPROM)、電気的消去可能ROM(electrically erasable ROM)(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory)(RAM)を含むことができ、これは外部キャッシュメモリとしての役割を果たす。例証として限定するものではないが、RAMは、シンクロナスRAM(synchronous RAM)(SRAM)、ダイナミックRAM(dynamic RAM)(DRAM)、シンクロナスDRAM(synchronous DRAM)(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(double data rate SDRAM)(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(enhanced SDRAM)(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(Synchlink DRAM)(SLDRAM)、ダイレクトラムバスRAM(direct Rambus RAM)(DRRAM)など多数の形態で使用可能である。様々な態様のメモリ1210は、それだけに限定されることなく、これらおよび他の適切な任意のタイプのメモリを備えるように意図される。システム1200は、シンボル変調器1212をさらに備えることができ、そこで、トランスミッタ1208は、非変調信号を送信する。
【0120】
図13は、ここにおいて提示される様々な態様に従って認可の通信を容易にするシステム1300の説明図である。システム1300は、基地局またはアクセスポイント1302を備える。図示されるように、基地局1302は、受信アンテナ1306により、1つまたは複数の通信デバイス1304(例えば、ユーザデバイス)から信号(単数または複数)を受信し、そして送信アンテナ1308を通して1つまたは複数の通信デバイス1304へと送信する。
【0121】
基地局1302は、受信アンテナ1306から情報を受信し、そして受信情報を復調する復調器1312に動作的に関連づけられるレシーバ1310、を備える。復調されたシンボルは、マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を搬送することに関連した情報を記憶するメモリ1316に結合されたプロセッサ1314によって分析される。変調器1318は、通信デバイス1304に対する送信アンテナ1308を通したトランスミッタ1320による送信のための信号を多重化することができる。
【0122】
図14を参照すると、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信する一例のシステム1400が、示されている。システム1400は、基地局の中に少なくとも部分的に存在することができる。システム1400は、機能ブロックを含んでいるように表され、これらの機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロックとすることができることを理解すべきである。
【0123】
システム1400は、別々に、または一緒に動作することができる電気コンポーネントの論理的グループ分け1402を含んでいる。論理的グループ分け1402は、認可情報を決定するための電気コンポーネント1404を含んでいる。いくつかの態様によれば、電気コンポーネント1404は、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義し、そこで、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する。さらに、電気コンポーネント1404は、認可情報の中に、スケジュールされたキャリア情報を含んでいる。
【0124】
いくつかの態様に従って、電気コンポーネント1404は、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信環境の中のキャリアの数とに関係なく、共通フィールドを含んでおり、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを挿入する。別の態様に従って、電気コンポーネント1404は、マルチキャリアワイヤレス通信環境におけるキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアのサブセットのビットマップを提供する。
【0125】
論理的グループ分け1402はまた、ユーザデバイス能力の関数として認可情報を通信する制御領域を識別するための電気コンポーネント1406を含んでいる。いくつかの態様に従って、電気コンポーネント1404は、マルチキャリアワイヤレス通信環境に関連する少なくとも1つのキャリアシステムを評価し、そして電気コンポーネント1406は、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する。
【0126】
論理的グループ分け1402の中にはまた、識別された制御領域の中に認可情報を挿入するための電気コンポーネント1408が、含まれる。さらに、論理的グループ分け1402は、識別された制御領域の中で認可情報を搬送するための電気コンポーネント1410を含んでいる。識別された制御領域は、レガシー制御領域、または非レガシー制御領域とすることができる。電気コンポーネント1410は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送することができる。いくつかの態様によれば、電気コンポーネント1410は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する。
【0127】
さらに、システム1400は、電気コンポーネント1404、1406、1408、および1410、または他のコンポーネントに関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1412を含むこともできる。メモリ1412の外部にあるように示されているが、電気コンポーネント1404、1406、1408、および1410のうちの1つまたは複数は、メモリ1412の内部に存在することもできることを理解すべきである。
【0128】
図15は、マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信する一例のシステム1500を示している。システム1500は、モバイルデバイスの内部に少なくとも部分的に存在することができる。システム1500は、機能ブロックを含んでいるように表され、これらの機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロックとすることができることを理解すべきである。
【0129】
システム1500は、別々に、または一緒に動作することができる電気コンポーネントの論理的グループ分け1502を含んでいる。論理的グループ分け1502は、認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するための電気コンポーネント1504を含んでいる。
【0130】
論理的グループ分け1502はまた、認可情報を受信するための電気コンポーネント1506を含んでいる。電気コンポーネント1506は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上の1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信することができる。
【0131】
さらに、論理的グループ分け1502は、認可情報を選択的に復号するための電気コンポーネント1508を含んでいる。認可情報は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域の中にあることができる。いくつかの態様に従って、電気コンポーネント1508は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する。いくつかの態様によれば、電気コンポーネント1508は、認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せに関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価する。さらに、電気コンポーネント1508は、マルチキャリアワイヤレス通信システム内において少なくとも1つの共通フィールドを利用する。
【0132】
さらに、システム1500は、電気コンポーネント1504、1506、および1508、または他のコンポーネントに関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1510を含むこともできる。メモリ1510の外部にあるように示されるが、電気コンポーネント1504、1506、および1508のうちの1つまたは複数は、メモリ1510の内部に存在することもできることを理解すべきである。
【0133】
次に図16を参照すると、1つまたは複数の態様による多元接続ワイヤレス通信システム1600が、示されている。ワイヤレス通信システム1600は、1つまたは複数のユーザデバイスと連絡を取っている1つまたは複数の基地局を含むことができる。各基地局は、複数のセクタについてのカバレージを提供する。1つが、アンテナ1604および1606を含み、別のものが、アンテナ1608および1610を含み、そして第3のものが、アンテナ1612および1614を含む複数のアンテナグループを含む3−セクタの基地局1602が、示されている。図によれば、ただ2つのアンテナが、各アンテナグループについて示されるが、しかしながら、より多くの、またはより少ないアンテナが、各アンテナグループについて利用されることができる。モバイルデバイス1616は、アンテナ1612および1614と通信しており、ここでアンテナ1612および1614は、順方向リンク1618上でモバイルデバイス1616へと情報を送信し、そして逆方向リンク1620上でモバイルデバイス1616から情報を受信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを意味し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、モバイルデバイスから基地局への通信リンクを意味する。モバイルデバイス1622は、アンテナ1604および1606と通信しており、ここでアンテナ1604および1606は、順方向リンク1624上でモバイルデバイス1622へと情報を送信し、そして逆方向リンク1626上でモバイルデバイス1622から情報を受信する。例えば、FDDシステムにおいては、通信リンク1618、1620、1624、および1626は、通信のために異なる周波数を利用する可能性がある。例えば、順方向リンク1618は、逆方向リンク1620によって利用される周波数とは異なる周波数を使用する可能性がある。
【0134】
それらが通信するために指定される各グループのアンテナおよび/またはエリアは、基地局1602のセクタと称されることができる。1つまたは複数態様においては、アンテナグループは、おのおの、基地局1602によってカバーされるセクタまたはエリアの中のモバイルデバイスに対して通信するように設計される。基地局は、モバイルデバイスと通信するために使用される固定局とすることができる。
【0135】
順方向リンク1618および1624上での通信においては、基地局1602の送信アンテナは、異なるモバイルデバイス1616および1622についての順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビーム形成を利用することができる。また、そのカバレージエリアを通してランダムに散乱されたモバイルデバイスに対して送信するためにビーム形成を利用する基地局は、そのカバレージエリアの中のすべてのモバイルデバイスへと単一アンテナを通して送信する基地局によって引き起こされ得る干渉に比べて、隣接セルの中のモバイルデバイスに対して少ない干渉を引き起こす可能性がある。
【0136】
図17は、様々な態様による、例示のワイヤレス通信システム1700を示している。ワイヤレス通信システム1700は、簡単にするために、1つの基地局と、1つの端末とを示す。しかしながら、ワイヤレス通信システム1700は、複数の基地局もしくはアクセスポイント、および/または複数の端末もしくはユーザデバイスを含むことができ、そこで、追加の基地局および/または端末は、下記に説明される例示の基地局および端末と実質的に類似している、または異なる可能性があることを理解すべきである。さらに、基地局および/または端末は、それらの間のワイヤレス通信を容易にするために、ここにおいて説明される様々な態様を使用することができることを理解すべきである。
【0137】
ダウンリンク上で、アクセスポイント1702において、送信(TX)データプロセッサ1704は、トラフィックデータを受信し、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、そして変調し(またはシンボルマッピングし)、そして変調シンボル(「データシンボル」)を供給する。シンボル変調器1706は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信し、そして処理し、そしてシンボルのストリームを供給する。シンボル変調器1706は、データとパイロットシンボルとを多重化し、そしてN個の送信シンボルの組を得る。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、またはゼロの信号値とすることができる。パイロットシンボルは、各シンボル期間の中で連続して送信されることができる。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(frequency division multiplexed)(FDM)、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexed)(OFDM)、時分割多重化(time division multiplexed)(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、または符号分割多重化(code division multiplexed)(CDM)とすることができる。
【0138】
トランスミッタユニット(TMTR)1708は、シンボルのストリームを受信し、そしてそれを1つまたは複数のアナログ信号へと変換し、そしてさらに、ワイヤレスチャネル上の送信のために適したダウンリンク信号を生成するために、アナログ信号を調整する(例えば、増幅し、フィルタにかけ、周波数アップコンバートするなどを行う)。次いで、ダウンリンク信号は、アンテナ1710を通して端末へと送信される。端末1712において、アンテナ1714は、ダウンリンク信号を受信し、そして受信信号をレシーバユニット(RCVR)1716へと供給する。レシーバユニット1716は、受信信号を調整し(例えば、フィルタにかけ、増幅し、周波数ダウンコンバートするなどを行い)、そしてサンプルを得るために調整された信号をデジタル化する。シンボル復調器1718は、N個の受信シンボルを取得し、そしてチャネル推定のために受信パイロットシンボルをプロセッサ1720へと供給する。シンボル復調器1718は、さらに、プロセッサ1720からダウンリンクのための周波数応答推定値を受信し、データシンボル推定値(これは、送信されたデータシンボルの推定値である)を得るために受信データシンボル上でデータ復調を実行する。さらに、シンボル復調器1718は、データシンボル推定値をRXデータプロセッサ1722に対して供給し、このRXデータプロセッサは、送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を復調し(例えば、シンボルデマッピングし)、デインターリーブし、そして復号する。シンボル復調器1718と、RXデータプロセッサ1722とによる処理は、アクセスポイント1702においてそれぞれシンボル変調器1706と、TXデータプロセッサ1704とによる処理と相補的である。
【0139】
アップリンク上において、TXデータプロセッサ1724は、トラフィックデータを処理し、そしてデータシンボルを供給する。シンボル変調器1726は、データシンボルを受信し、そしてそれをパイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、そしてシンボルのストリームを供給する。トランスミッタユニット1728は、アップリンク信号を生成するためにシンボルのストリームを受信し、そして処理し、このアップリンク信号は、アクセスポイント1702へとアンテナ1714によって送信される。
【0140】
アクセスポイント1702において、端末1712からのアップリンク信号は、アンテナ1710によって受信され、そしてサンプルを得るためにレシーバユニット1730によって処理される。次いで、シンボル復調器1732は、サンプルを処理し、そしてアップリンクについての受信パイロットシンボルとデータシンボル推定値とを供給する。RXデータプロセッサ1734は、端末1712によって送信されるトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を処理する。プロセッサ1736は、アップリンク上で送信する各アクティブ端末についてのチャネル推定を実行する。
【0141】
プロセッサ1736および1720は、それぞれアクセスポイント1702および端末1712においてオペレーションを指示する(例えば、制御し、協調させ、管理するなどを行う)。それぞれのプロセッサ1736および1720は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット(図示されず)に関連づけられることができる。プロセッサ1736および1720は、それぞれアップリンクおよびダウンリンクについての周波数およびインパルスの応答推定値(frequency and impulse response estimates)を導き出すために計算を実行することもできる。
【0142】
多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)では、複数の端末が、アップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムでは、パイロットサブバンドは、異なる端末の間で共用されることができる。チャネル推定技法は、各端末についてのパイロットサブバンドが、全体の動作帯域(おそらく帯域エッジを除いて)に及ぶ場合に、使用されることができる。そのようなパイロットサブバンド構造は、各端末についての周波数ダイバーシティを得るために望ましいことになる。ここにおいて説明される技法は、様々な手段によってインプリメントされることができる。例えば、これらの技法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せの形でインプリメントされることができる。ハードウェアインプリメンテーションでは、チャネル推定のために使用される処理装置は、ここにおいて説明される機能を実行するように設計された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits)(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors)(DSP)、デジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices)(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic devices)(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays)(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せの内部にインプリメントされることができる。ソフトウェアでは、インプリメンテーションは、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を通したものとすることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、そしてプロセッサ1736および1720によって実行されることができる。
【0143】
ここにおいて説明される態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによってインプリメントされることができることを理解すべきである。ソフトウェアの形でインプリメントされるときに、機能は、コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され、あるいはその上で送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含めて、コンピュータストレージ媒体と、通信媒体との両方を含んでいる。ストレージ媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされることができる使用可能な任意の媒体とすることができる。例として、限定するものではないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で望ましいプログラムコード手段を搬送し、または記憶するために使用されることができ、そして汎用もしくは専用のコンピュータ、または汎用もしくは専用のプロセッサによってアクセスされることができる他の任意の媒体、を備えることができる。また、任意の接続も、コンピュータ可読媒体と適切に名づけられる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者回線(digital subscriber line)(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、そのときには同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて使用されるようなディスク(Disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy(登録商標) disk)、およびブルーレイディスク(登録商標)(blu-ray (登録商標)disc)を含み、ここでディスク(disks)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(discs)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含められるべきである。
【0144】
ここにおいて開示される態様に関連して説明される様々な例示の論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートなゲートまたはトランジスタの論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント(discrete hardware components)、あるいはここにおいて説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せ、を用いてインプリメントされ、または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることもできるが、代替案においては、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることもできる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わされた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような任意のコンフィギュレーション、としてインプリメントされることもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上記で説明される1つまたは複数のステップおよび/またはアクションを実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることもできる。
【0145】
ソフトウェアインプリメンテーションでは、ここにおいて説明される技法は、ここにおいて説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、ファンクションなど)を用いてインプリメントされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、そしてプロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサの内部に、またはプロセッサの外部にインプリメントされることができ、プロセッサの外部の場合には、それは、当技術分野において知られているように、様々な手段を通してプロセッサに対して通信するように結合されることができる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、ここにおいて説明される機能を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを含むことができる。
【0146】
ここにおいて説明される技法は、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、SC−FDMAシステム、他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用されることができる。用語「システム」と、「ネットワーク」とは、多くの場合に交換可能に使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access)(UTRA)、CDMA2000などの無線技術をインプリメントすることができる。UTRAは、広帯域−CDMA(Wideband-CDMA)(W−CDMA)と、CDMAの他の変形と、を含む。さらに、CDMA2000は、IS−2000規格と、IS−95規格と、IS−856規格と、をカバーする。TDMAシステムは、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))などの無線技術をインプリメントすることができる。OFDMAシステムは、進化型(Evolved)UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband)(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM(Flash-OFDM)(登録商標)などの無線技術をインプリメントすることができる。UTRAと、E−UTRAとは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(UMTS)の一部分である。3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)は、E−UTRAを使用したUMTSのリリースであり、これは、ダウンリンク上のOFDMAと、アップリンク上のSC−FDMAとを使用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)」(3GPP)と名付けられる組織からの文書の中で説明される。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)と名付けられる組織からの文書の中で説明される。さらに、そのようなワイヤレス通信システムは、多くの場合に、対になっていないライセンスされていないスペクトル、802.xxワイヤレスLAN、ブルートゥース(BLUETOOTH(登録商標))、および他の任意の短距離または長距離のワイヤレス通信技法を使用したピアツーピア(例えば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステム、をさらに含むこともできる。
【0147】
単一キャリア変調と周波数ドメイン等化とを利用した単一キャリア周波数分割多元接続(Single carrier frequency division multiple access)(SC−FDMA)は、開示された態様と共に利用されることができる技法である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様な性能と、ほぼ同様な全般的な複雑さとを有する。SC−FDMA信号は、その固有の単一キャリア構造のために、より低いピーク対平均電力比(peak-to-average power ratio)(PAPR)を有する。SC−FDMAは、より低いPAPRが、送信パワー効率の観点からモバイル端末を有利にすることができるアップリンク通信において利用されることができる。
【0148】
さらに、ここにおいて説明される様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技法および/またはエンジニアリング技法を使用した方法、装置、または製造の物品としてインプリメントされることができる。ここにおいて使用されるような用語「製造の物品」は、任意のコンピュータ可読なデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、それだけには限定されないが、磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明される様々なストレージ媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数のデバイス、および/または他の機械可読媒体(machine-readable media)を表すことができる。用語「機械可読媒体」は、それだけには限定されずに、命令(単数または複数)および/またはデータを記憶すること、含むこと、および/または搬送することのできるワイヤレスチャネルと、様々な他の媒体と、を含むことができる。さらに、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに、ここにおいて説明される機能を実行するようにさせるように動作可能な1つまたは複数の命令またはコードを有するコンピュータ可読媒体を含むこともできる。
【0149】
さらに、ここにおいて開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムについてのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアの形で直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、あるいはそれらの組合せの形で実施されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM、または当技術分野において知られている他の任意の形態のストレージ媒体の中に存在することができる。例示のストレージ媒体は、プロセッサが、ストレージ媒体から情報を読み取り、そしてストレージ媒体へと情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されることができる。代替案においては、ストレージ媒体は、プロセッサと一体になっていてもよい。さらに、いくつかの態様においては、プロセッサとストレージ媒体とは、ASICの中に存在することができる。さらに、ASICは、ユーザ端末の中に存在することもできる。代替案においては、プロセッサと、ストレージ媒体とは、ユーザ端末の中の個別コンポーネント(discrete components)として存在することもできる。さらに、いくつかの態様においては、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体の上のコードおよび/または命令のうちの1つあるいは任意の組合せまたは組として存在することもでき、これらの媒体は、コンピュータプログラムプロダクトの中に組み込まれていることができる。
【0150】
上記の開示は、例示の態様、および/または態様を論じているが、説明された態様、および/または添付の特許請求の範囲によって定義されるような態様の範囲を逸脱することなく、様々な変更および修正が、ここにおいて行われることができることに注意すべきである。したがって、説明された態様は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、説明された態様、および/または態様の要素は、単一形で説明され、または請求される可能性があるが、単数形への限定が、明示的に述べられていない限り、複数形も、企図される。さらに、任意の態様、および/または態様のすべてまたは一部分は、その他の方法で述べられていない限り、他の任意の態様、および/または態様のすべてまたは一部分と共に利用されることができる。
【0151】
用語「含む(includes)」が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかの中で使用される限りでは、そのような用語は、「備えている(comprising)」が、請求項におけるトランジショナルワード(transitional word)として使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様にして包含的であるように意図される。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかの中で使用されるような用語「または(or)」は、排他的「論理和(or)」ではなくて、包含的「論理和(or)」を意味するように意図される。すなわち、別の方法で指定され、あるいは文脈から明らかでない限り、フレーズ「Xは、AまたはBを使用する(X employs A or B)」は、普通の包含的な置換のうちの任意のものを意味するように意図される。すなわち、フレーズ「Xは、AまたはBを使用する」は、以下のインスタンス:Xは、Aを使用する;Xは、Bを使用する;あるいはXは、AとBとの両方を使用する;のうちのどれによっても満たされる。さらに、本願と、添付の特許請求の範囲とにおいて使用されるような冠詞「1つの(a)」および「1つの(an)」は、単数形に指示されるように、別の方法で指定され、あるいは文脈から明らかでない限り、一般に、「1つまたは複数(one or more)」を意味するように解釈されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信するための方法であって、
認可情報を決定することと、
ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別することと、
前記識別された制御領域の中に前記認可情報を挿入することと、
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記制御領域を識別することは、非レガシー制御領域を選択すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記制御領域を識別することは、キャリア当たりのレガシー制御領域を選択すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、
マルチキャリア認可情報を連結することと、
識別された制御領域の中に前記マルチキャリア認可情報を挿入することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、
複数のキャリアに関連する前記制御領域上で前記認可情報をセグメント化することと、
マルチキャリア割当てを形成するために制御セグメントを連結することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することは、
マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信すること、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することは、
マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信すること、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記認可情報の前記決定は、前記マルチキャリアワイヤレス通信環境に関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析すること、を備え、前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記認可情報の前記決定は、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義すること、をさらに備え、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記認可情報の中に、スケジュールされたキャリア情報を含むこと、をさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記認可情報の前記決定は、割り当てられたキャリアの数と、前記マルチキャリアワイヤレス通信環境の中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含むこと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
キャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを追加すること、をさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記認可情報の前記決定は、
前記マルチキャリアワイヤレス通信環境におけるキャリアのサブセットに関連づけられるようにユーザデバイスを準静的に構成することと、
キャリアの前記サブセットのビットマップを提供することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
認可情報を選択することと、前記認可情報を通信する制御領域を識別することと、前記識別された制御領域の中に前記認可情報を配置することと、前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することとに関連した命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリに保持される前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記制御領域を識別することに関連した前記命令は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域を識別する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記制御領域の中に前記認可情報を配置することに関連した前記命令は、さらに、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項19】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項20】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析し、前記制御領域の中に前記認可情報を配置することに関連した前記命令は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項21】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、さらに、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義し、そして前記認可情報の中にスケジュールされたキャリア情報を含み、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項22】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、さらに、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含み、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを追加する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項23】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアの前記サブセットのビットマップを提供する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項24】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するワイヤレス通信装置であって、
認可情報を決定するための手段と、
ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別するための手段と、
前記識別された制御領域の中に前記認可情報を挿入するための手段と、
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を搬送するための手段と、
を備え、前記制御領域は、レガシー制御領域または非レガシー制御領域である、ワイヤレス通信装置。
【請求項25】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を搬送するための前記手段は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項26】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を搬送するための前記手段は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項27】
認可情報を決定するための前記手段は、前記マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを評価し、前記制御領域の中に前記認可情報を挿入するための前記手段は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項28】
前記認可情報を決定するための前記手段は、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義し、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応し、そして前記認可情報の中に、スケジュールされたキャリア情報を含む、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項29】
前記認可情報を決定するための前記手段は、割り当てられたキャリアの数と、前記マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含み、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを挿入する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項30】
認可情報を決定するための前記手段は、前記マルチキャリアワイヤレス通信システムにおけるキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアの前記サブセットのビットマップを提供する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項31】
コンピュータに、認可情報を決定するようにさせるための第1の組のコードと、
前記コンピュータに、ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別するようにさせるための第2の組のコードと、
前記コンピュータに、前記識別された制御領域の中に前記認可情報を配置するようにさせるための第3の組のコードと、
前記コンピュータに、前記識別された制御領域の中で前記認可情報を通信するようにさせるための第4の組のコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項32】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
認可情報を決定するための第1のモジュールと、
ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別するための第2のモジュールと、
前記識別された制御領域の中に前記認可情報を挿入するための第3のモジュールと、
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信するための第4のモジュールと、
を備え、前記制御領域は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域である、プロセッサ。
【請求項33】
マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信するための方法であって、
認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを決定することと、
前記認可情報を受信することと、
前記認可情報を選択的に復号することと、
を備える方法。
【請求項34】
前記認可情報を受信するための前記ロケーションを決定することは、前記認可情報が、非レガシー制御領域の中にあることを決定すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記認可情報を受信するための前記ロケーションを決定することは、前記認可情報が、前記1つまたは複数のキャリアのおのおの当たりのレガシー制御領域の中にあることを決定すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記認可情報を選択的に復号することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記認可情報を受信することは、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記認可情報を選択的に復号することは、
前記認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価することと、
前記マルチキャリアワイヤレス通信環境内で前記少なくとも1つの共通フィールドを利用することと、
を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを評価することと、前記認可情報を受信することと、前記認可情報を選択的に復号することとに関連した命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリに保持される前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項40】
前記認可情報を選択的に復号することに関連した前記命令は、さらに、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項41】
前記認可情報を受信することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上の前記1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信する、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項42】
前記認可情報を選択的に復号することに関連した前記命令は、前記認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価し、そしてマルチキャリアワイヤレス通信システムと共に前記少なくとも1つの共通フィールドを利用する、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項43】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するワイヤレス通信装置であって、
認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するための手段と、
前記認可情報を受信するための手段と、
前記認可情報を選択的に復号するための手段と、
を備え、前記認可情報は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域の中にある、ワイヤレス通信装置。
【請求項44】
前記認可情報を選択的に復号するための前記手段は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する、請求項43に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項45】
前記認可情報を受信するための前記手段は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上の前記1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信する、請求項43に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項46】
前記認可情報を選択的に復号するための前記手段は、前記認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価し、そして前記マルチキャリアワイヤレス通信システム内で前記少なくとも1つの共通フィールドを利用する、請求項43に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項47】
コンピュータに、認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するようにさせるための第1の組のコードと、
前記コンピュータに、前記認可情報を受信するようにさせるための第2の組のコードと、
前記コンピュータに、前記認可情報を復号するようにさせるための第3の組のコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項48】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するための第1のモジュールと、
前記認可情報を受信するための第2のモジュールと、
前記認可情報を選択的に復号するための第3のモジュールと、
を備えるプロセッサ。
【請求項1】
マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を送信するための方法であって、
認可情報を決定することと、
ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別することと、
前記識別された制御領域の中に前記認可情報を挿入することと、
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記制御領域を識別することは、非レガシー制御領域を選択すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記制御領域を識別することは、キャリア当たりのレガシー制御領域を選択すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、
マルチキャリア認可情報を連結することと、
識別された制御領域の中に前記マルチキャリア認可情報を挿入することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、
複数のキャリアに関連する前記制御領域上で前記認可情報をセグメント化することと、
マルチキャリア割当てを形成するために制御セグメントを連結することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することは、
マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信すること、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することは、
マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を送信すること、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記認可情報の前記決定は、前記マルチキャリアワイヤレス通信環境に関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析すること、を備え、前記制御領域の中に前記認可情報を挿入することは、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記認可情報の前記決定は、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義すること、をさらに備え、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記認可情報の中に、スケジュールされたキャリア情報を含むこと、をさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記認可情報の前記決定は、割り当てられたキャリアの数と、前記マルチキャリアワイヤレス通信環境の中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含むこと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
キャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを追加すること、をさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記認可情報の前記決定は、
前記マルチキャリアワイヤレス通信環境におけるキャリアのサブセットに関連づけられるようにユーザデバイスを準静的に構成することと、
キャリアの前記サブセットのビットマップを提供することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
認可情報を選択することと、前記認可情報を通信する制御領域を識別することと、前記識別された制御領域の中に前記認可情報を配置することと、前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することとに関連した命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリに保持される前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記制御領域を識別することに関連した前記命令は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域を識別する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記制御領域の中に前記認可情報を配置することに関連した前記命令は、さらに、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを適用する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項19】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項20】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを分析し、前記制御領域の中に前記認可情報を配置することに関連した前記命令は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項21】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、さらに、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義し、そして前記認可情報の中にスケジュールされたキャリア情報を含み、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項22】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、さらに、割り当てられたキャリアの数と、マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含み、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを追加する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項23】
前記認可情報を選択することに関連した前記命令は、マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアの前記サブセットのビットマップを提供する、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項24】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するワイヤレス通信装置であって、
認可情報を決定するための手段と、
ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別するための手段と、
前記識別された制御領域の中に前記認可情報を挿入するための手段と、
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を搬送するための手段と、
を備え、前記制御領域は、レガシー制御領域または非レガシー制御領域である、ワイヤレス通信装置。
【請求項25】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を搬送するための前記手段は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項26】
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を搬送するための前記手段は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリアの少なくともサブセットについての割当てを搬送する1つの認可としてマルチキャリア認可情報を搬送する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項27】
認可情報を決定するための前記手段は、前記マルチキャリアワイヤレス通信システムに関連する少なくとも1つのキャリアシステムを評価し、前記制御領域の中に前記認可情報を挿入するための前記手段は、さらに、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つについての共通フィールドを有する認可を生成する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項28】
前記認可情報を決定するための前記手段は、複数の帯域幅の場合についてのマルチキャリアデジタルキャリアインターフェース情報を定義し、各帯域幅の場合は、キャリアの数に対応し、そして前記認可情報の中に、スケジュールされたキャリア情報を含む、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項29】
前記認可情報を決定するための前記手段は、割り当てられたキャリアの数と、前記マルチキャリアワイヤレス通信システムの中のキャリアの数とに関係なく共通フィールドを含み、そしてキャリア特有のデジタルキャリアインターフェースのロケーションを指し示す追加ビットを挿入する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項30】
認可情報を決定するための前記手段は、前記マルチキャリアワイヤレス通信システムにおけるキャリアのサブセットに関連づけられるようにモバイルデバイスを準静的に構成し、そしてキャリアの前記サブセットのビットマップを提供する、請求項24に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項31】
コンピュータに、認可情報を決定するようにさせるための第1の組のコードと、
前記コンピュータに、ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別するようにさせるための第2の組のコードと、
前記コンピュータに、前記識別された制御領域の中に前記認可情報を配置するようにさせるための第3の組のコードと、
前記コンピュータに、前記識別された制御領域の中で前記認可情報を通信するようにさせるための第4の組のコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項32】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
認可情報を決定するための第1のモジュールと、
ユーザデバイス能力の関数として前記認可情報を通信する制御領域を識別するための第2のモジュールと、
前記識別された制御領域の中に前記認可情報を挿入するための第3のモジュールと、
前記識別された制御領域の中で前記認可情報を送信するための第4のモジュールと、
を備え、前記制御領域は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域である、プロセッサ。
【請求項33】
マルチキャリアワイヤレス通信環境において認可を受信するための方法であって、
認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを決定することと、
前記認可情報を受信することと、
前記認可情報を選択的に復号することと、
を備える方法。
【請求項34】
前記認可情報を受信するための前記ロケーションを決定することは、前記認可情報が、非レガシー制御領域の中にあることを決定すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記認可情報を受信するための前記ロケーションを決定することは、前記認可情報が、前記1つまたは複数のキャリアのおのおの当たりのレガシー制御領域の中にあることを決定すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記認可情報を選択的に復号することは、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記認可情報を受信することは、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上のキャリア当たりの1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信すること、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記認可情報を選択的に復号することは、
前記認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価することと、
前記マルチキャリアワイヤレス通信環境内で前記少なくとも1つの共通フィールドを利用することと、
を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを評価することと、前記認可情報を受信することと、前記認可情報を選択的に復号することとに関連した命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリに保持される前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項40】
前記認可情報を選択的に復号することに関連した前記命令は、さらに、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項41】
前記認可情報を受信することに関連した前記命令は、さらに、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上の前記1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信する、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項42】
前記認可情報を選択的に復号することに関連した前記命令は、前記認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価し、そしてマルチキャリアワイヤレス通信システムと共に前記少なくとも1つの共通フィールドを利用する、請求項39に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項43】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するワイヤレス通信装置であって、
認可情報を受信するための1つまたは複数のキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するための手段と、
前記認可情報を受信するための手段と、
前記認可情報を選択的に復号するための手段と、
を備え、前記認可情報は、非レガシー制御領域またはキャリア当たりのレガシー制御領域の中にある、ワイヤレス通信装置。
【請求項44】
前記認可情報を選択的に復号するための前記手段は、クロスキャリアオペレーションを用いた独立な割当てを識別する、請求項43に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項45】
前記認可情報を受信するための前記手段は、マルチキャリア認可を搬送するダウンリンクキャリア上の前記1つまたは複数のキャリアのおのおのについての1つの認可としてマルチキャリア認可情報を受信する、請求項43に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項46】
前記認可情報を選択的に復号するための前記手段は、前記認可情報と、巡回冗長検査、ハイブリッド自動反復要求プロセス識別情報、フラグ、またはそれらの組合せ、に関連した少なくとも1つの共通フィールドと、を評価し、そして前記マルチキャリアワイヤレス通信システム内で前記少なくとも1つの共通フィールドを利用する、請求項43に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項47】
コンピュータに、認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するようにさせるための第1の組のコードと、
前記コンピュータに、前記認可情報を受信するようにさせるための第2の組のコードと、
前記コンピュータに、前記認可情報を復号するようにさせるための第3の組のコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項48】
マルチキャリアワイヤレス通信システムにおいて認可を受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
認可情報を受信するためのキャリアの中の制御領域のロケーションを決定するための第1のモジュールと、
前記認可情報を受信するための第2のモジュールと、
前記認可情報を選択的に復号するための第3のモジュールと、
を備えるプロセッサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2011−530964(P2011−530964A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523072(P2011−523072)
【出願日】平成21年8月10日(2009.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/053316
【国際公開番号】WO2010/019522
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月10日(2009.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/053316
【国際公開番号】WO2010/019522
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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