説明

マルチ無線機共存マネージャに対する非同期インターフェース

ワイヤレスデバイスに関係するマルチ無線機共存に対する非同期バスアーキテクチャを促進するシステムおよび方法論をここに記述する。ここに記述するように、オプション的なオンチップおよび/または他の補助バスと組み合わせた、非同期方法で動作するバスのシステムを利用して、それぞれの無線機および/または他の関連するエンドポイントを共存管理プラットフォームに結合させることができ、それによって、統一型で、スケーラブルな方法で、複数の無線機間の共存の管理を促進する。ここでさらに記述するように、無線機のイベント通知の迅速化した伝達とそれらの対応する応答とを促進するように、切り替えることができ、および/または、並行方法で動作することができる、単一のバスまたは複数のバスの使用を通して、共存マネージャとそのそれぞれの管理されたエンドポイントとの間の通信を促進することができる。

【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本出願は、“マルチ無線機共存マネージャに対する非同期インターフェース”と題し、2009年7月29日に出願され、参照によりその全体がここに組み込まれている米国仮出願シリアル番号61/229,626の利益を主張する。
【0002】
I.分野
本開示は、一般的に、ワイヤレス通信に関連し、さらに詳細には、ワイヤレス通信システム中のそれぞれのデバイスにより利用される複数の無線機間の共存を管理することに関連している。
【0003】
II.背景
ワイヤレス通信システムは、さまざまな通信サービスを提供するために広く採用されている;例えば、音声、ビデオ、パケットデータ、ブロードキャスト、メッセージングのサービスが、このようなワイヤレス通信システムを通して提供できる。これらのシステムは、利用可能なシステムリソースを共有することにより、複数の端末に対する通信をサポートすることが可能である多元接続システムとすることができる。このような多元接続システムの例は、コード分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)システムを含む。
【0004】
一般的に、ワイヤレス多元接続通信システムは、異なるワイヤレス通信システムとの通信をサポートするために多数の無線機を含むことができる。それぞれの無線機は、ある周波数チャンネルまたは帯域上で動作することができ、あるいは、それぞれの予め規定された要件を有することがある。複数の無線機を通した通信を管理し、それぞれの無線機間の、衝突および/または干渉を回避するために、衝突するそれぞれの無線機(例えば、それらの相互動作が、無線機のうちの少なくとも1つ上に著しい干渉を起こすように構成されている無線機)間で調整するメカニズムを実現することが望ましいだろう。さらに、このようなメカニズムとこのようなメカニズムを活用するそれぞれの無線機エンドポイントとの間の通信を促進する、バス構造および/または他の手段を実現することが望ましいだろう。
【概要】
【0005】
以下のものは、このような態様の基本的な理解を提供するために、請求項に記載した主題項目のさまざまな態様の簡略化した概要を提示する。この概要は、すべての考えられる態様の広範囲にわたる概略ではなく、すべての態様のキーエレメントまたは重要なエレメントを識別することや、このような態様の範囲を線引きすることのどちらも意図していない。この唯一の目的は、後に提示するさらに詳細な説明に対する前置きとして、開示した態様のうちのいくつかの概念を、簡略化した形態で提示することである。
【0006】
ある態様にしたがって、ここに方法を記述する。方法は、それぞれの潜在的に競合する無線機技術に関係するそれぞれの管理されたエンドポイントと、それぞれの管理されたエンドポイントに関係するマルチ無線機共存プラットフォームとを識別することと、それぞれの管理されたエンドポイントをマルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続するバスシステムを維持することを含み、バスシステムは、非同期方法で動作する1つ以上のバスを有する。
【0007】
第2の態様は、ワイヤレス通信システム中で動作可能な装置に関連する。装置は、潜在的に競合する無線機技術のセットに関係するそれぞれの管理されたエンドポイントと、それぞれの管理されたエンドポイント間の共存を促進する共存マネージャ(CxM)と、それぞれの管理されたエンドポイントをCxMに通信可能に接続するバスシステムとを具備し、バスシステムは、非同期方法で動作する1つ以上のバスを備える。
【0008】
第3の態様は、装置に関連する。装置は、無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントと、無線機技術のセットとそれらの対応するエンドポイントとの間の共存を管理するアプリケーションプラットフォームとを識別する手段と、それぞれのエンドポイントとアプリケーションプラットフォームとの間の通信を促進し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムを維持する手段とを具備する。
【0009】
ここに記述する第4の態様は、コンピュータプログラムプロダクトに関連する。コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータ読取可能媒体を含み、コンピュータ読取可能媒体は、無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントと、無線機技術のセットとそれらの対応するエンドポイントとの間の共存を管理するアプリケーションプラットフォームとをコンピュータに識別させるためのコードと、それぞれのエンドポイントとアプリケーションプラットフォームとの間の通信を促進し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムをコンピュータに維持させるためのコードとを有する。
【0010】
先の目的および関連する目的を達成するために、請求項に記載した主題項目の1つ以上の態様は、後に完全に記述する特徴、および、特許請求の範囲中で特に指摘する特徴を含んでいる。以下の記述および添付した図面により、請求項に記載した主題項目のうちのある例示的な態様を詳細に述べる。これらの態様は、しかしながら、請求項に記載した主題項目の原理を用いることができるさまざまな方法のうちのいくつかだけを示している。さらに、開示する態様は、このようなすべての態様およびそれらの均等物を含むことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、ここで記述したさまざまな態様が機能できる例示的なワイヤレス通信環境のブロックダイヤグラムである。
【図2】図2は、さまざまな態様にしたがった、関係するワイヤレス通信システム中でのそれぞれの無線機間の共存を管理するように動作可能とすることができる例示的なワイヤレスデバイスのブロックダイヤグラムである。
【図3】図3は、ここで記述したさまざまな態様を実現するように動作可能とすることができる例示的なマルチ無線機共存管理システムのブロックダイヤグラムである。
【図4】図4は、さまざまな態様にしたがった、マルチ無線機共存マネージャ(CxM)とそれぞれのCxM管理されたエンドポイントとの間の非同期バスインターフェースの管理を促進するシステムのブロックダイヤグラムである。
【図5】図5は、それぞれのエンドポイントの管理に対して利用できるマルチ無線機共存ソリューションを図示しているブロックダイヤグラムである。
【図6】図6は、さまざまな態様にしたがった、それぞれの非同期バスおよび/またはバスインターフェースを活用する、改善したマルチ無線機共存ソリューションを図示するブロックダイヤグラムである。
【図7】図7は、さまざまな態様にしたがった、それぞれの非同期バスおよび/またはバスインターフェースを活用する、改善したマルチ無線機共存ソリューションを図示するブロックダイヤグラムである。
【図8】図8は、さまざまな態様にしたがった、CxMとそれぞれのCxM管理されたエンドポイントとの間の通信に対する非同期バスの使用を促進するシステムのブロックダイヤグラムである。
【図9】図9は、さまざまな態様にしたがった、CxMとそれぞれのCxM管理されたエンドポイントとの間の通信に対する複数の非同期バスの使用を促進するシステムのブロックダイヤグラムである。
【図10】図10は、さまざまな態様にしたがった、1つ以上の例示的な非同期CxMバスの時間的な動作を図示している。
【図11】図11は、ここに記述したさまざまな態様を活用できる例示的なマルチ無線機共存インプリメンテーションを図示している。
【図12】図12は、ここに記述したさまざまな態様を活用できる例示的なマルチ無線機共存インプリメンテーションを図示している。
【図13】図13は、ここに記述したさまざまな態様を活用できる例示的なマルチ無線機共存インプリメンテーションを図示している。
【図14】図14は、実質的な非同期バスシステムを活用して、管理されたエンドポイントのセットに対するマルチ無線機共存を促進する方法論のフローダイヤグラムである。
【図15】図15は、実質的な非同期バスシステムを活用して、管理されたエンドポイントのセットに対するマルチ無線機共存を促進する方法論のフローダイヤグラムである。
【図16】図16は、実質的な非同期バスシステムを活用して、管理されたエンドポイントのセットに対するマルチ無線機共存を促進する方法論のフローダイヤグラムである。
【図17】図17は、通信システム内のマルチ無線機共存管理に対する非同期バスアーキテクチャの実現および管理を促進する装置のブロックダイヤグラムである。
【詳細な説明】
【0012】
図面を参照して、請求項に記載した主題項目のさまざまな態様をこれから記述する。同一の参照番号は、全体を通して同一のエレメントを指すために使用する。以下の記述では、説明の目的のために、1つ以上の態様の完全な理解を提供するために、多数の特有な詳細を述べている。しかしながら、これらの特有な詳細なしで、このような態様を実施できることは明白である。他の例では、1つ以上の態様の記述を促進するために、よく知られている構造およびデバイスをブロックダイヤグラムの形態で示している。
【0013】
さらに、さまざまな態様を、ワイヤレス端末および/または基地局に関連してここに記述している。ワイヤレス端末は、音声および/またはデータの接続性をユーザに提供するデバイスのことを指すことができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータのような、コンピューティングデバイスに接続でき、あるいは、ワイヤレス端末は、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)のような自立型デバイスとすることができる。ワイヤレス端末は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、遠隔局、アクセスポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または、ユーザ機器(UE)と呼ぶこともできる。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、セルラ電話機、PCS電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されている他の処理デバイスとすることができる。基地局(例えば、アクセスポイントまたはノードB)は、エアインターフェースを介して、1つ以上のセクタを通して、ワイヤレス端末と通信する、アクセスネットワーク中のデバイスを指すことができる。基地局は、受信したエアインターフェースフレームをIPパケットに変換することにより、ワイヤレス端末と、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むアクセスネットワークの残りのものとの間のルータとして、アクトすることができる。基地局はまた、エアインターフェースに対する属性の管理を調整できる。
【0014】
さらに、ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップ等を、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または、双方を組み合わせたものとして実現してもよいことを、正しく認識できる。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明確に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概してこれらの機能性に関して記述する。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、特定の応用、および、システム全体に課せられた設計の制約に依存する。熟練者は、各特定の応用に対して変化する方法で、記述した機能性を実現してもよいが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきではない。
【0015】
ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、追加的に、または、代替的に、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせたものにより、実現または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替実施形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、状態機械、またはこれらに類するものとすることができる。プロセッサはまた、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサを組み合わせたものや、複数のマイクロプロセッサや、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサや、任意のその他のこのようなコンフィギュレーションのような、コンピューティングデバイスを組み合わせたものとして実現できる。
【0016】
さらに、ここに記述した1つ以上の例示的な実施形態のさまざまな機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアで実現された場合、機能を、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に記憶させることができ、あるいは、コンピュータ読取可能媒体上で送信することができる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含むことができる。通信媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含むことができる。同様に、記憶媒体は、汎用または特殊目的のコンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体を含むことができる。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク(登録商標)、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、ならびに/あるいは、特定用途向け集積回路(“ASIC”)のような、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を伝送または記憶するために使用でき、汎用または特殊目的のコンピュータによりアクセスできる他の何らかの媒体、あるいは、汎用または特殊目的のプロセッサを含むことができる。また、任意の接続は、適切にコンピュータ読取可能媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、デジタル加入者線(DSL)や、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信された場合、このような手段は、媒体の定義に含まれる。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、DVD、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイディスクを含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)は、データを(例えば、レーザによって)光学的に再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含めることができる。
【0017】
これから図面を参照すると、図1は、ここで記述したさまざまな態様が機能できる例示的なワイヤレス通信環境100を図示している。ワイヤレス通信環境100は、複数の通信システムと通信する能力があるワイヤレスデバイス110を含むことができる。これらのシステムは、例えば、1つ以上のセルラシステム120および/または130、1つ以上のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)システム140および/または150、1つ以上のワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)システム160、1つ以上のブロードキャストシステム170、1つ以上の衛星ポジショニングシステム180、図1中には示されていない他のシステム、または、これらの何らかの組み合わせを含むことができる。下記の記述において、“ネットワーク”および“システム”という用語は、交換可能に使用することが多いことを正しく認識すべきである。
【0018】
セルラシステム120および130は、それぞれが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、または他の適切なシステムであるとすることができる。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような、無線機技術を実現できる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、および、CDMAの他の変形を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000(CDMA2000 1X)、IS−95、およびIS−856(HRPD)の標準規格をカバーしている。TDMAシステムは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))、デジタル先進移動体電話機システム(D−AMPS)等のような、無線機技術を実現できる。OFDMAシステムは、進化UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM等のような、無線機技術を実現できる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスド(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト”(3GPP)という名称の機関からの文書中に記載されている。cdma2000およびUMBは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の機関からの文書中に記載されている。ある態様では、セルラシステム120は、多数の基地局122を備えることができ、多数の基地局122は、それらのカバレッジ内のワイヤレスデバイスに対する双方向性通信をサポートすることができる。同様に、セルラシステム130は、多数の基地局132を備えることができ、多数の基地局132は、それらのカバレッジ内のワイヤレスデバイスに対する双方向性通信をサポートすることができる。
【0019】
WLANシステム140および150は、それぞれ、IEEE802.11(WiFi(登録商標))、ハイパーラン等のような、無線機技術を実現できる。WLANシステム140は、双方向性通信をサポートできる1つ以上のアクセスポイント142を備えることができる。同様に、WLANシステム150は、双方向性通信をサポートできる1つ以上のアクセスポイント152を備えることができる。WPANシステム160は、IEEE802.15.1(ブルートゥース(登録商標))、IEEE802.15.4(Zigbee(登録商標))等のような、無線機技術を実現できる。さらに、WPANシステム160は、ワイヤレスデバイス110、ヘッドセット162、コンピュータ164、マウス166、またはこれらに類するもののような、さまざまなデバイスに対する双方向性通信をサポートすることができる。
【0020】
ブロードキャストシステム170は、テレビジョン(TV)ブロードキャストシステム、周波数変調(FM)ブロードキャストシステム、デジタルブロードキャストシステム等とすることができる。デジタルブロードキャストシステムは、メディアフロー(登録商標)、デジタルビデオブロードキャスティングフォーハンドヘルド(DVB−H)、地上テレビ放送のための統合サービスデジタル放送(ISDB−T)、またはこれらの類するもののような、無線機技術を実現できる。さらに、ブロードキャストシステム170は、一方向通信をサポートできる1つ以上のブロードキャスト局172を備えることができる。
【0021】
衛星ポジショニングシステム180は、米国のグローバルポジショニングシステム(GPS)、欧州のガレリオシステム、ロシアのGLONASSシステム、日本上のQulileo−Zenith衛星システム(QZSS)、インド上のインドのリージョナルナビゲーショナル衛星システム(IRNSS)、中国上のBeidouシステム、および/または他の何らかの適切なシステムとすることができる。さらに、衛星ポジショニングシステム180は、ポジション決定に使用する信号を送信できる多数の衛星182を備えることができる。
【0022】
ある態様では、ワイヤレスデバイス110は、静的または動的であるとすることができ、ユーザ機器(UE)、移動局、移動体機器、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局等とも呼ぶことができる。ワイヤレスデバイス110は、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局等とすることができる。加えて、ワイヤレスデバイス110は、セルラシステム120および/または130、WLANシステム140および/または150、WPANシステム160内のデバイス、ならびに/あるいは、他の何らかの適切なシステムおよび/またはデバイスとの二方向通信に携わることができる。ワイヤレスデバイス110は、追加的に、または、代替的に、ブロードキャストシステム170および/または衛星ポジションシステム180から信号を受信できる。一般的に、ワイヤレスデバイス110は、任意の所定の瞬間に、任意の数のシステムと通信できることを正しく認識できる。
【0023】
次に図2に目を向けると、マルチ無線機ワイヤレスデバイス200に対する例示的な設計を図示しているブロックダイヤグラムが提供されている。図2が図示するように、ワイヤレスデバイス200は、N台の無線機220aないし220nを備えることができ、N台の無線機220aないし220nは、それぞれ、N本のアンテナ210aないし210nに結合することができる。ここで、Nは、任意の整数値とすることができる。しかしながら、それぞれの無線機220は、任意の数のアンテナ210に結合することができ、複数の無線機220が、所定のアンテナ210を共有することもできることを正しく認識すべきである。
【0024】
一般的に、無線機220は、電磁気スペクトル中のエネルギーを放射または発し、電磁気スペクトル中のエネルギーを受信し、あるいは、導電手段を通して伝播するエネルギーを発生させるユニットとすることができる。例として、無線機220は、システムまたはデバイスに信号を送信するユニット、あるいは、システムまたはデバイスから信号を受信するユニットとすることができる。したがって、無線機220を利用して、ワイヤレス通信をサポートすることができることを正しく認識できる。別の例では、無線機220は、他の無線機の性能に影響を与えることがあるノイズを発するユニット(例えば、コンピュータ上のスクリーン、回路基板等)とすることもできる。したがって、無線機220は、ワイヤレス通信をサポートすることなく、ノイズおよび干渉を発するユニットとすることもできることをさらに正しく認識できる。
【0025】
1つの態様にしたがうと、それぞれの無線機220は、1つ以上のシステムとの通信をサポートすることができる。追加的に、または、代替的に、所定のシステムが、例えば、異なる周波数帯域(例えば、セルラおよびPCS帯域)上で送信または受信するために、複数の無線機220を使用することができる。
【0026】
別の態様にしたがうと、デジタルプロセッサ230は、無線機220aないし220nに結合することができ、無線機220を通して送信または受信されているデータに対する処理のような、さまざまな機能を実行することができる。各無線機220に対する処理は、その無線機によりサポートされる無線機技術に依存するものとすることができ、送信機に対しての、暗号化、エンコーディング、変調等、受信機に対しての、復調、デコーディング、解読等、または、これらに類するものを含むことができる。1つの例では、デジタルプロセッサ230は、共存マネージャ(CxM)240を備えることができる。共存マネージャ(CxM)240は、ここで一般的に記述したようなワイヤレスデバイス200の性能を向上させるために、無線機220の動作を制御することができる。
【0027】
簡略化のために、デジタルプロセッサ230は、単一のプロセッサとして図2中に示されている。しかしながら、デジタルプロセッサ230は、任意の数の、プロセッサ、制御装置、メモリ等を含むことができることを正しく認識すべきである。1つの例では、制御装置/プロセッサ250は、ワイヤレスデバイス200内のさまざまなユニットの動作を命令することができる。追加的に、または、代替的に、メモリ252を使用して、ワイヤレスデバイス200に対する、プログラムコードとデータとを記憶することができる。デジタルプロセッサ230と、制御装置/プロセッサ250と、メモリ252は、1つ以上の集積回路(IC)上、特定用途向け集積回路(ASIC)上等で実現することができる。特定の限定されない例として、デジタルプロセッサ230は、移動局モデム(MSM)ASIC上で実現することができる。
【0028】
1つの態様にしたがうと、それぞれの無線機220は、さまざまなメカニズム(例えば、放射性のメカニズム、導電性のメカニズム、および/または他の干渉メカニズム)を通して、他のそれぞれの無線機220に影響を与えることがあり、ならびに/あるいは、他のそれぞれの無線機220により影響が与えられることがある。いくつかのケースでは、このような干渉は、異なる無線機にわたって同時にいくつかのイベントの組み合わせを起こすことを、不可能にする、または、そうでなければ非現実的にする。したがって、いくつかのケースでは、所定の無線機220上の実質的に最適な決定(例えば、WLAN送信機無線機に対して、否定応答(NACK)を、または、減少させた送信電力を提供するか否かに関わる決定等)は、他のそれぞれの関係する無線機220のステータスに依存することになることを正しく認識することができる。したがって、CxM240は、メカニズムの各対に対して区分的なソリューションを必要とすることなく、潜在的な競合がある状態における無線機の管理を取り扱うことができる。
【0029】
次に図3に目を向けると、ここで記述したさまざまな態様を実現するように動作可能である、マルチ無線機共存管理に対する例示的なシステム300のブロックダイヤグラムが図示されている。図3中に示されているように、システム300は、CxM240を備えることができる。CxM240は、ここで一般的に記述するような、それぞれのCxMエンドポイント330(例えば、無線機220、アンテナ、電力増幅器(PA)、フィルタ、ミキサ、モデム等)を管理できる。1つの態様にしたがうと、CxM240は、接続マネージャ(CnM)310、CxM制御エンティティ320、および/または、他の適切なコンポーネントに結合でき、ならびに/あるいは、そうでなければ、接続マネージャ(CnM)310、CxM制御エンティティ320、および/または、他の適切なコンポーネントの機能性を活用できる。1つの態様にしたがうと、CxM240は、CnM310とCxM制御エンティティ320とともに、1つ以上のCxMエンドポイント330に対する無線周波数(RF)共存プラットフォームとして、集合的に動作することができる。
【0030】
1つの例では、CnM310は、CxM240から取得する情報に基づいて、それぞれのCxMエンドポイント330の接続性を促進することができる。例えば、それぞれのCxMエンドポイント330によって関係付けられているアプリケーションによる最適な並行使用のために、CnM310を利用して、リソースの最適なセットを割り当てることができる。別の例では、CxM制御エンティティ320は、ここで一般的に記述するように、CxM240の動作を、ならびに/あるいは、CxM240により管理されるおよび/またはそうでなければ動作される、それぞれのバスの動作を構成するように動作可能な、何らかの適切な、集積回路、サブシステム、またはこれらの組み合わせ(例えば、1つ以上のプロセッサ、状態機械等)とすることができる。追加的に、または、代替的に、CxM制御エンティティ320は、周辺サブシステムとしてアクトすることができ、それよって、メインホストプロセッサまたはこれに類するものから周辺動作を分離することにより、ならびに/あるいは、他の適切なアクションを実行することにより、周辺スループットとシステム300に関係するシステム同時実行とを改善させる。
【0031】
別の態様にしたがうと、ここに図示されている、システム300とコンポーネントは、独立的にアクトし、および/または、他の何らかの適切なモジュールの補助によりアクトして、何らかの適切なアプリケーション、動作モード、またはこれらに類するものの文脈において、ここで記述した機能性の、および/または、他の何らかの適切な機能性のさまざまな態様を実現することができる。しかしながら、ここで図示し記述したインプリメンテーションは、単に、限定されない例示的なマルチ無線機共存インプリメンテーションとして意図されており、そうでないことが明示的に述べられていない限り、請求項に記載した主題項目は、何らかの特定のインプリメンテーションに限定されることを意図していないことを正しく認識すべきである。
【0032】
次に図4に目を向けると、マルチ無線機CxM240と、それぞれのCxM管理されたエンドポイント430との間の非同期バスインターフェースの管理を促進するシステム400が図示されている。図4中に示されているように、CxM管理されたエンドポイント430(例えば、無線機、アンテナ、PA、フィルタ、ミキサ、モデム等)のセットに対して、CxM240を提供することができる。1つの例では、1つ以上の非同期バス410と、0以上の補助バス420とを備えるバスシステムをシステム400内で利用して、それぞれのCxMエンドポイント430、および/または、他の適切な管理されたエンドポイントを、CxM240を備えるマルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続することができる。
【0033】
1つの態様にしたがうと、システム400中のそれぞれの非同期バス410は、(例えば、非同期バスマネージャ440および/または他の適切な手段により制御されるような)非同期プロトコルにしたがって動作でき、それによって、マルチ無線機共存管理に対する非同期インターフェース設計を促進する。1つの例では、このような設計は、例えば、RF/アンテナ、ベースバンド、プロトコル、および/または他の適切なエレメントを含むソリューションスペースを包含する、調整および割り振りシステムリソースを促進できる。
【0034】
別の態様にしたがうと、接近した環境における複数の無線機を持つ通信システムは、相当な動作上の問題を生じさせることがあることを正しく認識できる。例えば、(例えば、複数の無線機が同時に動作する)同時実行の条件の下で、このような問題が存在することがある。その理由は、無線機共存問題はこのような条件において生じることがあり、これは、次に、結果として、ユーザ経験を乏しくすることがあるからである。さらに、所定の共通プラットフォーム上で動作する複数の無線機間の通信の問題は、(例えば、物理インターフェース、プロトコルスタック、オペレーティングシステム、またはこれらに類するもののような要因に基づいた)、それぞれの無線機技術の異種性のために、難解であることを正しく認識できる。
【0035】
従来では、無線機共存を促進するために、ブルートゥース(BT)技術およびワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術のためのパケットトラフィックアービトレーション(PTA)のような、個別化されたソリューションが用いられている。しかしながら、このような従来のソリューションは、本質的に区分的であり、よって、複数の無線機をカバーしないことを正しく認識できる。さらに、既存のマルチ無線機管理技術は、プロプライエタリインターフェースおよび多様なインターフェースを利用することを正しく認識できる。プロプライエタリインターフェースおよび多様なインターフェースは、結果として、より多くのピンカウントと、より高い電力およびエリアと、より高い全体的な複雑性と、これらに類するものとを必要とする。加えて、このような従来技術に対する既存のインターフェースが同期式で動作するので、このようなインターフェースは、待ち時間の知識を取得または活用することができない。したがって、ここで記述したさまざまな態様にしたがうと、従来のソリューションのうちの少なくとも上記の欠点を緩和するために利用できる非同期バスインターフェースと組み合わせて、CxM240およびシステム400を利用して、均一で、ユニバーサルであり、容易に拡張可能なマルチ無線機共存ソリューションを提供することができる。
【0036】
システム400により図示されているように、非同期プロトコルにしたがって動作する1つ以上のバス(例えば、非同期バス410)を利用して、CxM240と、CxMエンドポイント430のような、CxM240のそれぞれの管理されたエンドポイントとの間の通信を促進することができる。1つの例では、CxMエンドポイントは、何らかの適切な無線アクセス技術(RAT)のさまざまなコンポーネントに対応することができる。CxMエンドポイント430に対応できるRATの例は、これらには限定されないが、3GPP LTE、フォワードリンクオンリー(FLO)、BT、WLAN、UMTS、またはこれらに類するものを含む。
【0037】
図4中でさらに示されているように、CxM240、CxMエンドポイント430、非同期バス410、またはこれらに類するもののような、システム400の1つ以上のエレメントは、システム400内の通信のために、1つ以上の補助バス420に結合することができ、さらには、1つ以上の補助バス420を活用することができる。1つの例では、システム400中の補助バス420は、同期プロトコル、非同期プロトコル、および/または、他の何らかの適切なプロトコルのような、何らかの適切なバスプロトコル、あるいは適切なプロトコルの組み合わせにしたがって動作できる。別の例では、1つ以上の補助バス420は、同期モード、非同期モード、および/または他の何らかの適切なモードのような、複数の動作モードにしたがった動作に対して、再プログラム可能とすることができる。これらの目的のために、1つ以上の補助バス420を、バス再プログラミングモジュール450および/または適切なモジュールに関係付けることができる。システム400中では示されていないが、1つ以上の非同期バス410は、いくつかのケースでは、追加的に、または、代替的に、確定した時間期間または不確定な時間期間の間(例えば、少なくとも1つの時間的な判定単位の間、および/または、他の何らかの適切な時間間隔の間)、非同期ではないプロトコルにしたがった動作に対して再プログラムする能力がある。
【0038】
上記で注目したように、異なるコンフィギュレーションおよび技術における増加した数の無線機は、異なるコンフィギュレーションおよび技術における、ポータブルデバイスに、プラットフォームに、システムオンチップ(SOC)のインプリメンテーションに、およびこれらに類するものに接続されていることを正しく認識できる。既存のプラットフォームを利用し、例えば、特定のプロプライエタリバス構造および/またはソフトウェアを使用して、2つの干渉周波数帯域間の共存を提供することができる。これの例は、図5中のシステム500により図示されている。ここで、無線機220の、および/または、アプリケーションプラットフォーム510に関係する他の無線機技術関連のエンドポイントの、それぞれの対間で調整するために、それぞれのプロプライエタリバスを利用する。ここに図示されているように、アプリケーションプラットフォーム510は、1つ以上の内部または外部アプリケーションプロセッサを備えることができ、ならびに/あるいは、無線機220に関係するアプリケーションを、および/または、アプリケーションプラットフォーム510に関係する他のエンドポイントに関係するアプリケーションを取り扱う他の適切な手段を備えることができる。
【0039】
しかしながら、デバイスにより利用される技術の数が増加するほど、より多くの異なる通信スタックが共存しなければならず、それぞれが、システムおよびそれに関連するユーザ経験に対して最終的に害にならないように、SOCにおいて特別な注意を必要とする。したがって、所定のプラットフォームに接続されている、無線機、および/または、他のエンドポイントの全組み合わせに対する専用のソリューションなしでは、改善させた、高レベルのオペレーティングシステム(HLOS)、アプリケーションプラットフォーム、およびモデムの開発が妨げられることを正しく認識できる。したがって、上述したシステム400およびCxM240は、リアルタイムで、そして、既存のインターフェース、ソフトウェア、HLOS、およびこれらに類するものにおける余分な負担なしで、異なる無線機および/または他のエンドポイントの管理能力と共存とを提供するように動作することができる。さらに、ここで提供したさまざまな態様は、バス構造またはプロトコルスキームの著しい再発明を必要とすることなく、マルチ無線機共存に対する、完全で、柔軟であり、スケーラブルなソリューションを促進する。
【0040】
したがって、システム500中に示されている区分的な共存ソリューションとは対照的に、異なる無線機技術の異質の通信デバイス(例えば、無線機、フィルタ、PA等)を簡略化した方法で接続させるために、図6中のシステム600により図示されているような非同期バス構造を、CxMおよび/または別の適切な管理エンティティにより利用することができる。例えば、プロプライエタリで区分的な共存インプリメンテーションを必要とすることなく、所定のアプリケーションプラットフォーム510に関係する、実質的にすべての無線機220に対しておよび/または他の無線機技術ベースのエンドポイントに対して、非同期マルチドロップバス602および/または別の適切なバス構造を利用することができる。したがって、システム600中に示されているように、非同期バスおよびその対応するプロトコルを、既存のモデムレベル、無線機レベル、または他のより低いレベルのソフトウェアおよび/またはハードウェアのインプリメンテーションから、独立的および非依存型にすることができる。
【0041】
図6により図示されているように、非同期マルチドロップバス602またはこれに類するもののような、単一バスを利用して、無線機220および/または他のエンドポイントのセットとアプリケーションプラットフォーム510との間のユニバーサルな接続性を提供することができる。代替的には、図7のシステム700において示されているように、非同期マルチドロップバス602またはこれに類するものの機能性は、アプリケーションプラットフォーム510内に位置付けられた、ならびに/あるいは、システム700内で実現される、他の集積回路および/またはSOC内に位置付けられた、1つ以上の内部バス724と組み合わせて、1つ以上の外部バス712〜714により実現することができる。例えば、図7中に示されているように、アプリケーションプラットフォーム510および/または別の適切な集積回路は、その上で実現された、1つ以上の内部バス722〜724と、少なくとも1つの管理されたエンドポイント(例えば、無線機220および/または別の適切なエンドポイント)とを備えることができる。したがって、集積回路上に実現されたそれぞれの管理されたエンドポイントが、集積回路上で実現された1つ以上の内部バスを通してバスシステムに結合されるように、アプリケーションプラットフォーム510および/または別の適切な集積回路と、マルチ無線機共存プラットフォームのそれぞれの追加部分とを通信可能に接続するバスシステムを維持することができる。
【0042】
したがって、システム600および700により示されているように、マルチ無線機デバイスにおけるそれぞれの無線機技術間の従来の区分的なインターフェースの欠点を緩和するために、非同期バスシステムを実現および維持できることを正しく認識できる。バスシステムは、システム600中に示されているように、実質的にすべてのエンドポイントを接続する単一のバスとして、および/または、システム700中に示されているように、実質的にすべてのエンドポイントを集合的に接続する、複数のディスクリート外部および/またはオンチップバスとして、実現することができる。
【0043】
1つの態様にしたがうと、システム600および/またはシステム700中のそれぞれの外部バスは、マルチドロップバスとして実現することができる。マルチドロップバスは、(例えば、無線機220、他のエンドポイント、および/またはアプリケーションプラットフォーム510に関係する)関係する集積回路の所定のセット上の、同一のピンおよび/または他の接続ポイントに接続されている、1つ以上のワイヤからなるものとすることができる。追加的に、または、代替的に、システム700中に示されているように、それぞれの外部バス712〜714は、システム700に関係するそれぞれの集積回路に関係する1つ以上の内部バス722〜724とインターフェースできる。1つの例では、外部バス712および/または714とインターフェースする、集積回路に関係する内部バス722および/または724は、対応する外部バス712および/または714との共通ビット幅、あるいは、異なるビット幅を利用することができる。さらに、システム600および/またはシステム700中の何らかのエンドポイントに関係するビット幅は、何らかの適切な方法において、均一および/または可変のものであるとすることができることを正しく認識できる。
【0044】
システム600および700を参照すると、プロプライエタリおよび多様なインターフェースを利用している以前のインプリメンテーションとは対照的に、システム600中の非同期マルチドロップバス602とともに、システム700中の、集合的な外部バス712〜714および内部バス722〜724は、統一型のバス構造を提供することを正しく認識できる。1つの例では、システム600および/またはシステム700により利用されるバス構造は、共有マルチドロップインターフェースを提供でき、それによって、ピンの節約、より低い電力および/またはより狭いエリアのシリコンインプリメンテーション、ならびに/あるいは、他の適切な利益を提供する。さらに、このようなバスシステムが非同期インターフェースを提供することから、さまざまな共存管理スキームにより必要とされる制御された待ち時間を提供することができることを正しく認識できる。さらに、システム600および/またはシステム700により利用されるバス構造は、より低いレイヤにおいて動作するおかげで、OS/HLOS非依存型にすることができることを正しく認識できる。追加的に、または、代替的に、システム600および/またはシステム700により図示されているようなインターフェースは、マルチ無線機環境内においてモデムプロトコルスタック非依存型にすることができ、それによって、プラットフォーム統合を簡略化する。別の態様では、図6および/または図7により図示されているようなマルチ無線機共存システムは、ソフトウェアで、または、ハードウェアで、実現することができ、それにより、望まれる性能および複雑性に依存して、異なるタイプの、プラットフォームならびに/あるいはプロダクトに対して、そのアプリケーションを可能にする。
【0045】
1つの例では、図6〜7中に示されているインターフェースのインプリメンテーションは、プラットフォームインプリメンテーションに対する適応障害を最小化する、SLIMバス、RFフロントエンド(RFFE)インプリメンテーション、またはこれらに類するもののような、標準的なバス構造および/または伝送プロトコルを通して、完全にまたは部分的に達成できる。さらに、従来必要な、それぞれの個々の無線機対に対しての共存マネージャが散在することを防ぐために、共通バスを利用することができる。加えて、実質的にすべての関係する無線機技術間で集中化した接続を提供することにより、システム600および/またはシステム700により実現されるようなバスシステムは、プラットフォームの非互換性、接続性の区分、および/または他の類似した問題を防ぐように動作可能とすることができる。
【0046】
1つの態様にしたがうと、ここで使用する非同期プロトコルは、(例えば、150μsのオーダーの最大待ち時間を有する)リアルタイム能力と、それぞれの参加者に対するデータ評価の期間の後の、接続されているデバイスおよびそれらのポリシーの変化を考慮する需要に応じた再構成能力とを取り入れることができる。さらに、ここで提供した非同期バスおよび/またはプロトコルを利用して、ブロードキャストメカニズムが、バス上の接続されているすべてのデバイスに同時に到達することが可能になる。図6〜7により図示されているさらなる態様では、少ないピンカウント、低い電力インフラストラクチャ、および/または他の利益を提供するために、ここで提供したバスシステムにより、マルチドロップトポロジーを利用することができる。
【0047】
図6および/または図7中で示されているようなマルチ無線機共存インターフェースは、ハードウェアで、(例えば、ハードウェアのエミュレーションとしての)ソフトウェアで、または、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現することができることを正しく認識できる。したがって、限定されない例として、ここに記述したさまざまな構造は、0または必要最小限のソフトウェアを伴う“ダイレクトハードウェア”インプリメンテーションとして実現することができる。
【0048】
次に図8を参照すると、さまざまな態様にしたがった、CxM240とそれぞれのCxM管理されたエンドポイントとの間の通信に対する非同期バスの使用を促進するシステム800のブロックダイヤグラムが図示されている。システム800中に示されているように、それぞれの無線機技術810に関係するデバイスおよび/または他のエンティティは、CxMバス830を通してCxM240に結合することができる。1つの態様にしたがうと、非同期バスホスト840および/または他の適切な手段により、CxMバス830を管理することができ、それによって、CxM240と、(例えば、RFコンポーネント812、ベースバンドコンポーネント814、アンテナ816、PA818、フィルタ820、またはこれらの類するものを通して、)接続している無線機技術との間の非同期接続を促進する。1つの例では、システム800は、任意の適切な数の、デバイスにおよび/または関係する無線機技術810に拡張可能であるインターフェースを利用することができる。特定の、限定されない例として、CxMバスは、予め定められた数Nのデバイス(例えば、10個のデバイス等)をサポートすることができ、CxMバス830の追加的なインスタンスを利用することによって、プラットフォームに接続可能なNの倍数のデバイスに拡張可能であるとすることができる。別の特定の、限定されない例では、CxMバス830は、任意の適切な数のピンと、任意の適切な対応するビット幅を利用することができる−例えば、CxMバス830は、2ピンソリューション、(2xX)ピンソリューション、またはこれらの類するものを活用することができる。
【0049】
1つの態様にしたがうと、CxMバス830は、無線非依存型の非同期バス、モデム非依存型の非同期バス、および/または共存要件非依存型の非同期バスとすることができ、これらは、移動体プラットフォームに関係する、何らかの適切なアプリケーションプロセッサまたは制御ユニット中に集中化させることができる。さらに、いくつかのケース(例えば、リアルタイム能力が必要とされない場合)では、ソフトウェア共存管理に対するハードウェアの置換としてCxMバス830を利用することができる。
【0050】
別の態様にしたがうと、実質的にすべての既存の、無線機、アンテナ、PA、フィルタ/ミキサ、または無線機技術810に関係するこれらに類するものを非同期プロトコルで接続するために、マルチドロップ構造ならびに/あるいは他の何らかの適切な構造を、CxMバス830は利用することができる。したがって、何らかの適切な無線機技術810の、あるいは、それらの組み合わせ(例えば、ポイントツーポイント(P2P)、回線交換、インターネットプロトコル(IP)等)の、無線機、アンテナ、PA、フィルタ/ミキサ等の実質的にすべての可能性ある組み合わせをインターフェースするために、共通の、柔軟な、ロバーストな、そして、コスト効率的な設計として、CxMバス830を利用することができる。1つの例では、中央CxMホストによって、CxMバス830と、接続されているそれぞれのデバイスまたはモジュールとを制御して、シームレスな(例えば、データの損失がない)共存管理、共存ポリシーの再構成能力、オンデマンド優先度の適用、またはこれらに類するものを可能にするとともに、非同期バスアーキテクチャに対して完全なコンプライアンスを保つ。
【0051】
さらなる態様にしたがうと、システム800は、構成可能でパワーアウェアなバスアーキテクチャと、その非同期プロトコルとを通して、異なる、無線機、ネットワーク、およびプロトコルスタック技術の共存を管理する際に、ポータブルデバイスにより経験される従来の問題を緩和することができる。追加的に、または、代替的に、ここで記述したさまざまなメカニズムは、無線機同期化に関係する従来の問題を緩和することができる。
【0052】
1つの例では、システム800中に示されているCxMメカニズムは、例えば、ハードリアルタイム要件/要求を緩めることにより、ハードウェアバス構造を利用し、および/または、純ソフトウェアソリューションとして構造を模倣することができる。例えば、一般的に上述したように、CxMバス830の構造および/またはインプリメンテーションは、さまざまな、集積回路、SOC、ならびに/あるいは、システム800を構成する他のコンポーネントの、外および/または内において、変化することがある。特に、システム800中のそれぞれの集積回路を接続するために利用する外部バスは、アドバンスド拡張可能インターフェース(AXI)バス、アドバンスド高性能バス(AHB)、またはこれらに類するもののような、それぞれの集積回路上の内部バス構造とインターフェースするように構成することができ、それによって、それぞれの集積回路内での、異なる、潜在的により広いビット幅を有しているバスの使用を促進する。追加的に、または、代替的に、それぞれの集積回路にインターフェースするために利用する外部バスは、システム800内の変化する程度に対してスケーラブルなものとすることができる。さらなる例では、システム800により図示されているバス構造により、および/または、ここで記述した他のバス構造により、完全なQoS、最小待ち時間、少ないピンカウント(例えば、2ピン)、および/または、他の利益を持つ共存管理を可能にすることができる。
【0053】
特定の例として、CxMバス830に接続されているそれぞれのデバイスへの非同期判定単位(DU)の伝送に対して、さまざまなソリューションを実現することができる。これらのソリューションは、例えば、2つの時間順の伝送を、ならびに/あるいは、ホストから無線機への通信に対する1つのP2P、および、ブロードキャスト(例えば、ホストからすべての無線機への)エミュレーションに対する第2のP2Pを含むことができる。さらなる限定されない例として、既存の移動体業界プロセッサインターフェース(MIPI)ベースの標準的なSLIMバス構造を、および/または、他の何らかの適切な構造を通して、CxMバス830を少なくとも部分的に実現することができる。例として、2ピンSLIMバス構造を利用して、1つ以上の、予め規定された、および/または、プロプライエタリ非同期SLIMバスプロトコルにしたがって、CxMバス830の少なくとも一部分を実現することができる。代替的に、RFフロントエンド(RFFE)インプリメンテーションのような他の既存のバス構造を利用できる。
【0054】
図9に目を向けると、CxMバス830の代替インプリメンテーションを図示している、システム900のブロックダイヤグラムが提供されている。システム900が図示しているように、CxM240は、複数の非同期バスを活用するように構成することができ、複数の非同期バスのそれぞれは、CxM240に関係する無線機技術810のサブセットにより利用することができる。1つの例では、バスセレクタ910および/または他の手段を利用して、それぞれのエンドポイントに対する適切なCxMバス830の接続を促進することができる。特定の例として、CxM240が、第1のバスと第2のバスとに結合され、無線機技術810に関係する少なくとも1つの管理されたエンドポイントが、第1のバスと第2のバスとの機能性を実現する共通CxMバス830に結合されるように、バスセレクタ910は、非同期方法で動作する第1のバスと非同期方法で動作する第2のバスとを効率的につなげることができる。このようにつなげることに基づいて、バスセレクタ910は、無線機技術810に関係する少なくとも1つの管理されたエンドポイントとCxM240との間の所望の通信モードに応答して、第1のバスと第2のバスの機能性間で共通CxMバス830を切り替えることができる。
【0055】
システム900は、バスセレクタ910が、CxM240に関係する複数のバスを、無線機技術810に関係する単一の共通CxMバス830に結合することを促進する選択を実行することを図示しているが、任意の適切な選択を実行できることを正しく認識すべきである。例えば、CxM240に加えて、または、CxM240の代わりに、無線機技術810を複数のバスに関係付けることができる。追加的に、または、代替的に、異なるエンドポイントへの異なるバスのインプリメンテーションを促進するために、複数のバスセレクタ910および/または他の手段を実現することができる。
【0056】
次に図10に目を向けると、さまざまな態様にしたがった、1つ以上の例示的な非同期CxMバスの時間的な動作を図示するそれぞれのダイヤグラム1002〜1004が提供されている。1つの例では、CxMおよび/または関連する無線機は、時間的なDUに分割されたタイムラインにしたがって動作することができ、DUは、任意の適切な、均一な長さ、または、不均一な長さ(例えば、80μs)とすることができる。特定の例として、さまざまな無線機が間近に迫ったイベントの通知を送る通知フェーズ(例えば、40μs)、通知が処理される評価フェーズ(例えば、20μs)、または、これらに類するもののような、それぞれのフェーズにDUを分割することができる。しかしながら、ダイヤグラム1002〜1004は、例示のために提供されており、ここに記述したさまざまなマルチ無線機共存インプリメンテーションは、任意の適切なタイミングスキームを利用することができることを正しく認識すべきである。
【0057】
1つの態様にしたがうと、ダイヤグラム1002〜1004は、複数(例えば、10個の)エンドポイントの最小接続能力に対するそれぞれのメカニズムを図示している。しかしながら、ダイヤグラム1002〜1004により図示されているメカニズムは、所定の数のエンドポイントに限定されることを意図していないことを正しく認識すべきである。初めに、データおよび/または制御のシグナリングに対してプログラム可能なメッセージを利用でき、これには、ダイヤグラム1002中に示されているようなデータ構造を利用することができる。ダイヤグラム1002に対応する、特定の、限定されない例として、最大P2P(例えば、通知期間)データビット幅は、72ビットとすることができ、それぞれのデバイスに対する最大P2P(例えば、接続されている各デバイスに対する通知期間)は、4μsと5μsとの間とすることができる。続いて、バスの再構成の後に、ブロードキャスト送信を選択することができ、ブロードキャスト送信は、ダイヤグラム1004中に示されているデータ構造にしたがって実行することができる。特定の、限定されない例として、最大ブロードキャスト(例えば、応答)データビット幅は、320ビットとすることができき、各DUに関係する最大ブロードキャスト(例えば、応答期間)データ期間は、20μsとすることができ、各DUに対する最大CxM評価期間は、20μsとすることができ、最大待ち時間は、150μsとすることができる。
【0058】
別の態様にしたがうと、ここ記述したように実現されるマルチ無線機共存に対する非同期バスを利用して、ダイヤグラム1002〜1004中に示されているような、通知および応答の通信を迅速化することができる。例えば、それぞれのDUに対応する、予め規定された、通知、評価、および応答の時間的なフェーズを利用することとは対照的に、通知および応答は、共通の時間間隔において通信することができ、それによって、追加的なデバイスとそれらの関係する通知および/または応答との管理をサポートするために、それぞれの時間的なDUの少なくとも一部分を未使用および/または使用することが可能になる。
【0059】
1つの例では、ダイヤグラム1002およびダイヤグラム1004に対応するタイムラインを、それぞれのバスにより並行方法で実行できるように、マルチ無線機CxMおよびそれぞれの関係するデバイスを、2つ以上の非同期CxMバスに関係付けることができる。例えば、非同期方法で動作する第1のバスは、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、関係するマルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、マルチ無線機共存プラットフォームに対する通知を収集するように維持することができ、非同期方法で動作する第2のバスは、少なくとも1つの管理されたエンドポイントをマルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、マルチ無線機共存プラットフォームから少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの(例えば、ブロードキャスト形式での)共存コマンドの伝達を促進するように維持することができる。この方法で実行するパラレルバス構造は、ハードウェアで、ソフトウェアで、または、これらの組み合わせで(例えば、第2のバスの機能性を組み込むソフトウェアとパラレルに実現されるハードウェアバスを通して)のような、何らかの適切な方法で実現できる。
【0060】
代替的に、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、関係するマルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、マルチ無線機共存プラットフォームに対する通知を収集し、マルチ無線機共存プラットフォームから少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの共存コマンドの伝達を促進するように、非同期方法で動作する少なくとも1つのバスを維持することができるように、ダイヤグラム1002〜1004により図示されている機能性の、いくつか、または、すべてを、単一の非同期バスにより実現することができる。例えば、ダイヤグラム1002〜1004中に示されている、バス選択論理(例えば、バスセレクタ910)を、および/または、タイムラインの変更を利用することにより(例えば、ダイヤグラム1004中のブロードキャスト応答の少なくとも一部分を、ダイヤグラム1002により図示されているタイムラインへ移動すること等により)、非同期の単一バスの機能性を達成することができる。
【0061】
これから図11〜13を参照すると、ここに記述するさまざまな態様を活用することができる例示的なマルチ無線機共存インプリメンテーションを図示するそれぞれのダイヤグラム1100〜1300が提供されている。ダイヤグラム1100〜1300は、単に、ここに記述したさまざまな態様にしたがって利用できるバスインプリメンテーションと、このようなバスインプリメンテーションを使用して管理することができるそれぞれの無線機技術との例として提供されていることを正しく認識すべきである。さらに、そうでないことが明確に述べられていない限り、請求項に記載した主題項目は、何らかの特定のインプリメンテーションまたは特定のエンドポイントに限定されることを意図していないことを正しく認識すべきである。
【0062】
初めに、図11中のダイヤグラム1100において図示されているように、2ワイヤ式バスを利用して、アンテナ、RFコンポーネント、ベースバンド(BB)コンポーネントを、および/または、それぞれの無線機技術に関係する他のエンドポイントを、それぞれのエンドポイントに対するマルチ無線機共存機能性を提供するアプリケーションプラットフォームに対して結合することができる。ダイヤグラム1100中にさらに示されているように、アプリケーションプラットフォームは、非同期方法におけるバスの動作を促進するホスト機能性を提供することができる。さらに、ダイヤグラム1100は、1つ以上のオプション的な電力管理IC(PMIC)を、アプリケーションプラットフォームにおよび/またはその管理されたエンドポイントに、バスを通して結合することができることを図示している。
【0063】
次に、図12中のダイヤグラム1200は、ダイヤグラム1100に類似した方法で、2ワイヤ式バスを利用するインプリメンテーションを図示しており、アプリケーションプラットフォームは、複数の、バスおよび/またはバスワイヤを活用する。ダイヤグラム1200中で示されているように、(例えば、バスセレクタ910に類似した方法で実行する)選択論理をアプリケーションプラットフォームにおいて利用して、時間的な所定のポイントにおいてそれぞれの管理されたエンドポイントへの接続のために利用する、適切なバスを、および/または、それらに関係する1つ以上のワイヤを選択することができる。
【0064】
図13中のダイヤグラム1300は、2ワイヤ式非同期バスが、アプリケーションプラットフォームとその管理されたエンドポイントのそれぞれとの間で提供されているバスインプリメンテーションを図示している。例えば、図10中のダイヤグラム1002および1004により提供したもののような、パラレル通知/応答スキームを実現させるために、このようなインプリメンテーションを利用することができる。
【0065】
これから図14〜16を参照すると、ここで述べたさまざまな態様にしたがって実行することができる方法論が図示されている。説明の簡略化の目的のために、方法論を一連のアクトとして示し記述しているが、いくつかのアクトは、1つ以上の態様にしたがうと、ここに示し記述した他のアクトとは異なる順序で、および/または、ここに示し記述した他のアクトと並行して、起こるので、方法論はアクトの順序により限定されないことを理解し、正しく認識すべきである。例えば、方法論は、状態ダイヤグラム中のように、一連の相互に関連する状態またはイベントとして、代替的に表すことができることを、当業者は理解し、正しく認識するだろう。さらに、すべての図示したアクトが、1つ以上の態様にしたがって、方法論を実現する必要はない。
【0066】
図14を参照すると、実質的な非同期バスシステムを活用して、管理されたエンドポイントのセットに対するマルチ無線機共存を促進する方法論1400が図示されている。方法論1400は、例えば、ワイヤレスデバイス(例えば、CxM240を通して、ワイヤレスデバイス110または200)、および/または、他の何らかの適切なネットワークデバイスにより実行することができることを正しく認識すべきである。方法論1400は、ブロック1402において始まる。ここで、それぞれの潜在的に競合する無線機技術に関係するそれぞれの管理されたエンドポイント(例えば、CxMエンドポイント430)と、それぞれの管理されたエンドポイントに関係するマルチ無線機共存プラットフォーム(例えば、CxM240)とを識別する。方法論1400は、その後、ブロック1404において終わる。ここで、それぞれの管理されたエンドポイントをマルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、非同期方法で動作する、1つ以上のバス(例えば、非同期バス410)を備えるバスシステムを維持する。
【0067】
図15は、実質的な非同期バスシステムを活用して、管理されたエンドポイントのセットに対するマルチ無線機共存を促進する第2の方法論1500を図示している。方法論1500は、例えば、(例えば、CxM240を通して)マルチ無線機デバイスにより、および/または、他の何らかの適切なネットワークエンティティにより実行することができる。方法論1500は、ブロック1502において始まる。ここで、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、マルチ無線機共存プラットフォームに対する(例えば、ダイヤグラム1002により示した)通知を収集し、非同期方法で動作する少なくとも第1のバスを維持する。ブロック1504において、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、マルチ無線機共存プラットフォームから少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの(例えば、ダイヤグラム1004により示した)共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも第2のバスを維持する。
【0068】
次に図16に目を向けると、実質的な非同期バスシステムを活用して、管理されたエンドポイントのセットに対するマルチ無線機共存を促進する第3の方法論1600が図示されている。方法論1600は、例えば、マルチ無線機ワイヤレスデバイスおよび/または他の何らかの適切なワイヤレスネットワークエンティティにより実行することができる。方法論1600は、ブロック1602において始まる。ここで、マルチ無線機共存プラットフォームを、第1のバスと第2のバスとに結合し、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、第1のバスと第2のバスの機能性を実現する共通バスに結合するように、非同期方法で動作する第1のバスと非同期方法で動作する第2のバスとをつなげる。方法論1600は、その後、ブロック1604において終わる。ここで、少なくとも1つの管理されたエンドポイントとマルチ無線機共存プラットフォームとの間の所望の通信モードに応答して、第1のバスと第2のバスの機能性間でブロック1602において識別した共通バスを(例えば、バスセレクタ910を通して)切り替える。
【0069】
これから図17を参照すると、通信システム内のマルチ無線機共存管理に対する非同期バスアーキテクチャのインプリメンテーションおよび管理を促進する装置1700が図示されている。装置1700は、プロセッサ、ソフトウェア、または、これらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)により実現される機能を表す機能ブロックとすることができる、機能ブロックを含むように表されていることを正しく認識すべきである。装置1700は、ワイヤレスデバイス(例えば、CxMを通して、ワイヤレス110または200)、および/または、別の適切なネットワークデバイスにより実現することができ、無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントと、無線機技術のセットとそれらの対応するエンドポイントとの間の共存を管理するアプリケーションプラットフォームとを識別するモジュール1702と、それぞれのエンドポイントとアプリケーションプラットフォームとの間の通信を促進し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムを維持するモジュール1704とを備えている。
【0070】
上記の記述に関連して、上述したさまざまな態様を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、または何らかのこれらの組み合わせにより実現できることを当業者は正しく認識できる。システムおよび/または方法を、ソフトウェアで、ファームウェアで、ミドルウェアで、または、マイクロコード、プログラムコード、もしくはコードセグメントで実現するときに、メモリまたは記憶デバイスのような機械読取可能媒体中にこれらを記憶させることができる。コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または、命令、データ構造、もしくはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表すことができる。情報、データ、引き数、パラメータ、またはメモリコンテンツをパスおよび/または受信することにより、コードセグメントを別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合することができる。メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信等を含む何らかの適切な手段を使用して、情報、引き数、パラメータ、データ等をパス、転送、または送信できる。
【0071】
さらに、当業者は、さまざまな異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して、情報および信号を表してもよいことを正しく認識できる。例えば、上記の記述全体を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、および/またはチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁粒、光界または光粒、あるいは、これらの任意の組み合わせたものにより表してもよい。
【0072】
加えて、上記の開示に関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、直接、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つの組み合わせで具現化できることを理解すべきである。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROM、あるいは、技術的に知られている他の何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合することができる。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在することができる。そして、ASICはユーザ端末および/または他の何らかの適切なロケーションに存在してもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中のディスクリートコンポーネントとして存在してもよい。
【0073】
本開示の上記の記述は、当業者が本開示を製作または使用できるように提供した。本開示に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに規定した一般的な原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用してもよい。したがって、本開示は、ここで記述した例および設計に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示した原理および新しい特徴と一致した最も広い範囲に一致させるべきである。さらに、“含む”という用語を、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用する限り、このような用語は、“具備する”が特許請求の範囲中で移行語として用いられるときに解釈されるように、“具備する”という用語と類似した方法で、包括的であることを意図している。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用する“または”という用語は、“排他的ではないまたは”を意味している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システム中で使用する方法において、
それぞれの潜在的に競合する無線機技術に関係するそれぞれの管理されたエンドポイントと、前記それぞれの管理されたエンドポイントに関係するマルチ無線機共存プラットフォームとを識別することと、
前記それぞれの管理されたエンドポイントを前記マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続するバスシステムを維持することを含み、
前記バスシステムは、非同期方法で動作する1つ以上のバスを有する方法。
【請求項2】
前記非同期方法で動作する1つ以上のバスは、少なくとも1つの補助バスに結合されている請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの補助バスは、複数の動作モードにしたがった動作に対して再プログラム可能であり、前記複数の動作モードは、同期モードまたは非同期モードのうちの少なくとも1つを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記それぞれの管理されたエンドポイントは、無線機、アンテナ、電力増幅器、フィルタ、ミキサ、またはモデムのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記識別することは、その上に実現された、1つ以上の内部バスと、前記それぞれの管理されたエンドポイントのうちの少なくとも1つとを有する集積回路を識別することを含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記維持することは、前記集積回路上に実現されたそれぞれの管理されたエンドポイントが、前記集積回路上に実現された前記1つ以上の内部バスを通して前記バスシステムに結合されるように、前記集積回路と前記マルチ無線機共存プラットフォームとを通信可能に接続するバスシステムを維持することを含む請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記維持することは、
少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、前記マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、前記マルチ無線機共存プラットフォームに対する通知を収集し、非同期方法で動作する少なくとも第1のバスを維持することと、
少なくとも1つの管理されたエンドポイントを、前記マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、前記マルチ無線機共存プラットフォームから前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも第2のバスを維持することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記維持することは、
前記マルチ無線機共存プラットフォームが、前記第1のバスと前記第2のバスとに結合され、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントが、前記第1のバスと前記第2のバスとの機能性を実現する共通バスに結合されるように、非同期方法で動作する第1のバスと非同期方法で動作する第2のバスとをつなげることと、
前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントと前記マルチ無線機共存プラットフォームとの間での所望の通信モードに応答して、前記第1のバスと前記第2のバスの機能性間で前記共通バスを切り替えることとをさらに含む請求項7の記載の方法。
【請求項9】
前記維持することは、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを前記マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、前記マルチ無線機共存プラットフォームに対する通知を収集し、前記マルチ無線機共存プラットフォームから前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも1つのバスを維持することを含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記維持することは、少なくとも1つの時間的な判定単位の間、非同期ではないバスプロトコルにしたがった動作に対して、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを前記マルチ無線機共存プラットフォームに通信可能に接続し、非同期方法で動作する少なくとも1つのバスを再プログラムすることを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記非同期方法で動作する1つ以上のバスは、SLIMバスアーキテクチャにしたがって実現された少なくとも1つのバスを含む請求項1記載の方法。
【請求項12】
ワイヤレス通信システム中で動作可能な装置において、
潜在的に競合する無線機技術のセットに関係するそれぞれの管理されたエンドポイントと、
前記それぞれの管理されたエンドポイント間の共存を促進する共存マネージャ(CxM)と、
前記それぞれの管理されたエンドポイントを前記CxMに通信可能に接続するバスシステムとを具備し、
前記バスシステムは、非同期方法で動作する1つ以上のバスを備える装置。
【請求項13】
前記バスシステムは、前記非同期方法で動作する1つ以上のバスに結合されている少なくとも1つの補助バスをさらに備える請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの補助バスは、複数の動作モードにしたがった動作に対して再プログラム可能であり、前記複数の動作モードは、同期モードまたは非同期モードのうちの少なくとも1つを含む請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記それぞれの管理されたエンドポイントは、無線機、アンテナ、電力増幅器、フィルタ、ミキサ、またはモデムのうちの少なくとも1つを備える請求項12記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、その上に実現された、1つ以上の内部バスと、前記それぞれの管理されたエンドポイントのうちの少なくとも1つとを有する少なくとも1つの集積回路をさらに具備し、前記少なくとも1つの集積回路上に実現されたそれぞれの管理されたエンドポイントが、前記少なくとも1つの集積回路上に実現された前記1つ以上の内部バスを通して前記バスシステムに結合されるように、前記バスシステムは、前記少なくとも1つの集積回路と前記CxMとを通信可能に接続する請求項12記載の装置。
【請求項17】
前記バスシステムは、
少なくとも1つの管理されたエンドポイントを前記CxMに通信可能に接続し、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、前記CxMに対する通知を収集し、非同期方法で動作する少なくとも第1のバスと、
少なくとも1つの管理されたエンドポイントを前記CxMに通信可能に接続し、前記CxMから前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも第2のバスとを備える請求項12記載の装置。
【請求項18】
前記CxMが、前記第1のバスと前記第2のバスとに結合され、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントが、前記第1のバスと前記第2のバスとの機能性を実現する共通バスに結合されるように、非同期方法で動作する第1のバスと非同期方法で動作する第2のバスとがつなげられ、
前記装置は、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントと前記CxMとの間での所望の通信モードに応答して、前記第1のバスと前記第2のバスの機能性間で前記共通バスを切り替えるバスセレクタをさらに具備する請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記バスシステムは、少なくとも1つの管理されたエンドポイントを前記CxMに通信可能に接続し、前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントから、前記CxMに対する通知を収集し、前記CxMから前記少なくとも1つの管理されたエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも1つのバスを備える請求項12記載の装置。
【請求項20】
前記非同期方法で動作する1つ以上のバスは、SLIMバスアーキテクチャにしたがって実現された少なくとも1つのバスを含む請求項12記載の装置。
【請求項21】
装置において、
無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントと、前記無線機技術のセットとそれらの対応するエンドポイントとの間の共存を管理するアプリケーションプラットフォームとを識別する手段と、
前記それぞれのエンドポイントと前記アプリケーションプラットフォームとの間の通信を促進し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムを維持する手段とを具備する装置。
【請求項22】
前記非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムは、少なくとも1つの補助バスに結合されている請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つの補助バスは、複数の動作モードにしたがった動作に対して再プログラム可能であり、前記複数の動作モードは、同期モードまたは非同期モードのうちの少なくとも1つを含む請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントは、無線機、アンテナ、電力増幅器、フィルタ、ミキサ、またはモデムのうちの少なくとも1つを含む請求項21記載の装置。
【請求項25】
前記識別する手段は、その上に実現された、1つ以上の内部バスと、前記無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントのうちの少なくとも1つとを有する集積回路を識別する手段を備える請求項21記載の装置。
【請求項26】
前記維持する手段は、前記集積回路上に実現されたそれぞれのエンドポイントが、前記集積回路上に実現された前記1つ以上の内部バスを通して、前記非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムに結合されるように、前記集積回路と前記アプリケーションプラットフォームとを通信可能に接続し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムに対する手段を備える請求項25記載の装置。
【請求項27】
前記維持する手段は、
少なくとも1つのエンドポイントを前記アプリケーションプラットフォームに通信可能に接続し、前記少なくとも1つのエンドポイントから、前記アプリケーションプラットフォームに対する通知を収集し、非同期方法で動作する少なくとも第1のバスを維持する手段と、
少なくとも1つのエンドポイントを前記アプリケーションプラットフォームに通信可能に接続し、前記アプリケーションプラットフォームから前記少なくとも1つエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも第2のバスを維持する手段とを備える請求項21記載の装置。
【請求項28】
前記維持する手段は、
前記アプリケーションプラットフォームが、前記第1のバスと前記第2のバスとに結合され、前記少なくとも1つのエンドポイントが、前記第1のバスと前記第2のバスとの機能性を実現する共通バスに結合されるように、非同期方法で動作する第1のバスと非同期方法で動作する第2のバスとをつなげる手段と、
前記少なくとも1つのエンドポイントと前記アプリケーションプラットフォームとの間での所望の通信モードに応答して、前記第1のバスと前記第2のバスの機能性間で前記共通バスを切り替える手段とをさらに備える請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記維持する手段は、少なくとも1つのエンドポイントを前記アプリケーションプラットフォームに通信可能に接続し、前記少なくとも1つのエンドポイントから、前記アプリケーションプラットフォームに対する通知を収集し、前記アプリケーションプラットフォームから前記少なくとも1つのエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも1つのバスを維持する手段を備える請求項21記載の装置。
【請求項30】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
コンピュータ読取可能媒体を含み、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントと、前記無線機技術のセットとそれらの対応するエンドポイントとの間の共存を管理するアプリケーションプラットフォームとをコンピュータに識別させるためのコードと、
前記それぞれのエンドポイントと前記アプリケーションプラットフォームとの間の通信を促進し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムをコンピュータに維持させるためのコードとを有するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項31】
前記非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムは、少なくとも1つの補助バスに結合されている請求項30記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項32】
前記少なくとも1つの補助バスは、複数の動作モードにしたがった動作に対して再プログラム可能であり、前記複数の動作モードは、同期モードまたは非同期モードのうちの少なくとも1つを含む請求項31記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項33】
前記無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントは、無線機、アンテナ、電力増幅器、フィルタ、ミキサ、またはモデムのうちの少なくとも1つを含む請求項30記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項34】
前記コンピュータに識別させるためのコードは、その上に実現された、1つ以上の内部バスと、前記無線機技術のセットに対応するそれぞれのエンドポイントのうちの少なくとも1つとを有する集積回路をコンピュータに識別させるためのコードを含み、
前記コンピュータに維持させるためのコードは、前記集積回路上に実現されたそれぞれのエンドポイントが、前記集積回路上に実現された前記1つ以上の内部バスを通して、前記非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムに結合されるように、前記集積回路と前記アプリケーションプラットフォームとを通信可能に接続し、非同期方法で動作する1つ以上のバスのシステムをコンピュータに維持させるためのコードを含む請求項30記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項35】
前記コンピュータに維持させるためのコードは、
少なくとも1つのエンドポイントを前記アプリケーションプラットフォームに通信可能に接続し、前記少なくとも1つのエンドポイントから、前記アプリケーションプラットフォームに対する通知を収集し、非同期方法で動作する少なくとも第1のバスをコンピュータに維持させるためのコードと、
少なくとも1つのエンドポイントを前記アプリケーションプラットフォームに通信可能に接続し、前記アプリケーションプラットフォームから前記少なくとも1つのエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも第2のバスをコンピュータに維持させるためのコードとを含む請求項30記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項36】
前記コンピュータに維持させるためのコードは、
前記アプリケーションプラットフォームが、前記第1のバスと前記第2のバスとに結合され、前記少なくとも1つのエンドポイントが、前記第1のバスと前記第2のバスとの機能性を実現する共通バスに結合されるように、非同期方法で動作する第2のバスにつなげられている非同期方法で動作する第1のバスをコンピュータに識別させるためのコードと、
前記少なくとも1つのエンドポイントと前記アプリケーションプラットフォームとの間での所望の通信モードに応答して、前記第1のバスと前記第2のバスの機能性間で前記共通バスをコンピュータに切り替えさせるためのコードとを含む請求項35記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項37】
前記コンピュータに維持させるためのコードは、少なくとも1つのエンドポイントを前記アプリケーションプラットフォームに通信可能に接続し、前記少なくとも1つのエンドポイントから、前記アプリケーションプラットフォームに対する通知を収集し、前記アプリケーションプラットフォームから前記少なくとも1つのエンドポイントへの、共存コマンドの伝達を促進し、非同期方法で動作する少なくとも1つのバスをコンピュータに維持させるためのコードを含む請求項30記載のコンピュータプログラムプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2013−501406(P2013−501406A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523009(P2012−523009)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/043589
【国際公開番号】WO2011/014579
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】