説明

メタスチン誘導体およびその用途

【課題】優れた生物活性(癌転移抑制活性、癌増殖抑制活性等)を有する安定なメタスチン誘導体の提供。
【解決手段】メタスチンの構成アミノ酸を特定の修飾基で修飾することにより、天然型メタスチンよりも血中安定性などが向上し、かつ優れた癌転移抑制活性や癌増殖抑制活性を示すメタスチン誘導体。さらに、このメタスチン誘導体が、従来知られていた作用とは全く異なる性腺刺激ホルモン分泌抑制作用、性ホルモン分泌抑制作用等を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

〔式中、Vは式
【化2】

で表される基または式
【化3】

で表される基を、
nは0または1を、
1はN,CHまたはO(但し、W1がNまたはCHの時、nは1を示し、W1がOの時
、nは0を示す)を、
2はNまたはCHを、
1、Z3、Z5およびZ7はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
4、Z6およびZ8はそれぞれ水素原子、OまたはSを、
2は(1)水素原子または(2)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(3)環状ア
ルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基または(4)置換されていてもよい
カルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香
族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基を、
3は(1)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していても
よいC1-8アルキル基、(2)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基
を有していてもよいアラルキル基、(3)置換されていてもよい塩基性基を有している炭
素数7以下の非芳香性環状炭化水素基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-
4アルキル基、または(4)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の
非芳香性複素環基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基を、
4は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていても
よい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよ
いC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ない
し14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状
炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から
成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
1は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていても
よい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよ
いC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ない
し14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状
炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から
成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
2は(1)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置
換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいCH2、(2)カルバモイル
基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4
ルキル基で置換されていてもよいNHまたは(3)Oを、
YはC1-6アルキル基で置換されていてもよい、式−CONH−、−CSNH−、−C
2NH−、−NHCO−、−CH2O−、−CH2S−、−COO−、−CSO−または
−CH2CH2−で表わされる基を、
9は水素原子、OまたはSを、
PおよびP'はそれぞれ同一または異なって、PとP'、PとQ1が結合することで環を
形成していてもよく
(1)水素原子、 (2)配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜48番目の
アミノ酸配列のC末端側から任意の連続したまたは不連続に結合したアミノ酸残基、
(3)式 J1−J2−C(J3)(Q3)Y1C(J4)(Q4)Y2C(J5)(Q5)Y3C(J6
)(Q6)C(=Z10)−
(式中、
1は(a)水素原子または(b)置換基を有していてもよい環基を含む置換基で置換
されていてもよい、(i)C1-15アシル基、(ii)C1-15アルキル基、(iii)C6-14
リール基、(iv)カルバモイル基、(v)カルボキシル基、(vi)スルフィノ基、(vii)
アミジノ基、(viii)グリオキシロイル基、または(ix)アミノ基を、
2は(1)C1-6アルキル基で置換されていてもよいNH、(2)C1-6アルキル基で
置換されていてもよいCH2、(3)Oまたは(4)Sを、
3〜J6はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
3〜Q6はそれぞれ、
(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、
(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、
(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、
(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素
環基、
(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、
(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、
(7)置換されていてもよいアミノ基、
(8)置換されていてもよいグアニジノ基、
(9)置換されていてもよいヒドロキシル基、
(10)置換されていてもよいカルボキシル基、
(11)置換されていてもよいカルバモイル基、および
(12)置換されていてもよいスルフヒドリル基から成る群から選ばれる置換基を有し
ていてもよいC1-4アルキル基又は水素原子を示し、
3とQ3、J4とQ4、J5とQ5、J6とQ6が結合することで、あるいはJ2とQ3、Y1
とQ4、Y2とQ5、Y3とQ6が結合することで環を形成してもよい、
1〜Y3はそれぞれ−CON(J13)−、−CSN(J13)−、−C(J14)N(J13)−また
は−N(J13)CO−(J13およびJ14はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を示す
)で示される基を示し、
10は水素原子、OまたはSを示す)で表わされる基、
(4)式 J1−J2−C(J7)(Q7)Y2C(J8)(Q8)Y3C(J9)(Q9)C(=Z
10)−
(式中、
1およびJ2はそれぞれ前記と同意義を、
7〜J9はJ3と同意義を、
7〜Q9はQ3と同意義を、
2およびY3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
7とQ7、J8とQ8、J9とQ9が結合することで、あるいはJ2とQ7、Y2とQ8、Y3
とQ9が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(5)式 J1−J2−C(J10)(Q10)Y3C(J11)(Q11)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
10およびJ11はJ3と同意義を、
10およびQ11はQ3と同意義を、
3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
10とQ10、J11とQ11が結合することで、あるいはJ2とQ10、Y3とQ11が結合する
ことで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(6)式 J1−J2−C(J12)(Q12)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
12はJ3と同意義を、
12はQ3と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
12とQ12が結合することで、あるいはJ2とQ12が結合することで環を形成してもよ
い。)で表わされる基、または
(7)式 J1
(J1は前記と同意義を示す)で表わされる基を示す。〕で表わされるメタスチン誘導体
(II)(ただし、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜54番目、第2〜54
番目、第3〜54番目、第4〜54番目、第5〜54番目、第6〜54番目、第7〜54
番目、第8〜54番目、第9〜54番目、第10〜54番目、第11〜54番目、第12
〜54番目、第13〜54番目、第14〜54番目、第15〜54番目、第16〜54番
目、第17〜54番目、第18〜54番目、第19〜54番目、第20〜54番目、第2
1〜54番目、第22〜54番目、第23〜54番目、第24〜54番目、第25〜54
番目、第26〜54番目、第27〜54番目、第28〜54番目、第29〜54番目、第
30〜54番目、第31〜54番目、第32〜54番目、第33〜54番目、第34〜5
4番目、第35〜54番目、第36〜54番目、第37〜54番目、第38〜54番目、
第39〜54番目、第40〜54番目、第41〜54番目、第42〜54番目、第43〜
54番目、第44〜54番目、第45〜54番目、第46〜54番目、第47〜54番目
、第48〜54番目または第49〜54番目のアミノ酸配列からなるペプチドを除く)ま
たはその塩。
【請求項2】
Vが式
【化4】

で表される基(式中の各記号は、請求項1記載と同意義)である請求項1記載のメタスチ
ン誘導体(II)またはその塩。
【請求項3】
Vが式
【化5】

で表される基(式中の各記号は、請求項1記載と同意義)である請求項1記載のメタスチ
ン誘導体(II)またはその塩。
【請求項4】
請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩のプロドラッグ。
【請求項5】
請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプロドラッグを含有し
てなる医薬。
【請求項6】
癌転移抑制剤または癌増殖抑制剤である請求項5記載の医薬。
【請求項7】
癌の予防・治療剤である請求項5記載の医薬。
【請求項8】
胎盤機能調節剤である請求項5記載の医薬。
【請求項9】
絨毛癌、胞状奇胎、侵入奇胎、流産、胎児の発育不全、糖代謝異常、脂質代謝異常または
分娩誘発の予防・治療剤である請求項5記載の医薬。
【請求項10】
性腺機能改善剤である請求項5記載の医薬。
【請求項11】
ホルモン依存性癌、不妊症、子宮内膜症、思春期早発症または子宮筋腫の予防・治療剤で
ある請求項5記載の医薬。
【請求項12】
排卵誘発または促進剤である請求項5記載の医薬。
【請求項13】
性腺刺激ホルモン分泌促進剤または性ホルモン分泌促進剤である請求項5記載の医薬。
【請求項14】
アルツハイマー病または軽度認知障害の予防・治療剤である請求項5記載の医薬。
【請求項15】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする癌転移抑制または癌増殖抑制方法。
【請求項16】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする癌の予防・治療方法。
【請求項17】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする胎盤機能調節方法。
【請求項18】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする絨毛癌、胞状奇胎、侵入奇胎、流産、胎
児の発育不全、糖代謝異常、脂質代謝異常または分娩誘発の予防・治療方法。
【請求項19】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする性腺機能改善方法。
【請求項20】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とするホルモン依存性癌、不妊症、子宮内膜症
、思春期早発症または子宮筋腫の予防・治療方法。
【請求項21】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする排卵誘発または促進方法。
【請求項22】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とする性腺刺激ホルモン分泌促進方法または性
ホルモン分泌促進方法。
【請求項23】
哺乳動物に対して、請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプ
ロドラッグの有効量を投与することを特徴とするアルツハイマー病または軽度認知障害の
予防・治療方法。
【請求項24】
癌転移抑制剤または癌増殖抑制剤を製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II
)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項25】
癌の予防・治療剤を製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩
あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項26】
胎盤機能調節剤を製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あ
るいはそのプロドラッグの使用。
【請求項27】
絨毛癌、胞状奇胎、侵入奇胎、流産、胎児の発育不全、糖代謝異常、脂質代謝異常または
分娩誘発の予防・治療剤を製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II)または
その塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項28】
性腺機能改善剤を製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あ
るいはそのプロドラッグの使用。
【請求項29】
ホルモン依存性癌、不妊症、子宮内膜症、思春期早発症または子宮筋腫の予防・治療剤を
製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプロド
ラッグの使用。
【請求項30】
排卵誘発または促進剤を製造するための請求項1記載のメタスチン誘導体(II)またはそ
の塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項31】
性腺刺激ホルモン分泌促進剤または性ホルモン分泌促進剤を製造するための請求項1記載
のメタスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項32】
アルツハイマー病または軽度認知障害の予防・治療剤を製造するための請求項1記載のメ
タスチン誘導体(II)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項33】

【化6】

〔式中、V'は式
【化7】

で表される基、式
【化8】

で表される基または式
【化9】

で表される基を、
nは0または1を、
1はN,CHまたはO(但し、W1がNまたはCHの時、nは1を示し、W1がOの時
、nは0を示す)を、
2はNまたはCHを、
1、Z3、Z5およびZ7はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
2、Z4、Z6およびZ8はそれぞれ水素原子、OまたはSを、
1は(1)水素原子、(2)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていて
もよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基
で置換されていてもよいC1-8アルキル基、(3)環状または鎖状のC1-10アルキル基、
(4)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基、または(5)置換さ
れていてもよい芳香族環基を、
2は(1)水素原子または(2)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(3)環状ア
ルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基または(4)置換されていてもよい
カルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香
族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基を、
3は(1)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していても
よいC1-8アルキル基、(2)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基
を有していてもよいアラルキル基、(3)置換されていてもよい塩基性基を有している炭
素数7以下の非芳香性環状炭化水素基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-
4アルキル基、または(4)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の
非芳香性複素環基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基を、
4は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていても
よい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよ
いC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ない
し14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状
炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から
成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
1は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていても
よい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよ
いC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ない
し14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状
炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から
成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
2は(1)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置
換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいCH2、(2)カルバモイル
基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4
ルキル基で置換されていてもよいNHまたは(3)Oを、
YはC1-6アルキル基で置換されていてもよい、式−CONH−、−CSNH−、−C
2NH−、−NHCO−、−CH2O−、−CH2S−、−COO−、−CSO−、−C
2CH2−または−CH=CH−で表わされる基を、
9は水素原子、OまたはSを、
PおよびP'はそれぞれ同一または異なって、PとP'、PとQ1が結合することで環を
形成していてもよく
(1)水素原子、
(2)配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜48番目のアミノ酸配列のC末
端側から任意の連続したまたは不連続に結合したアミノ酸残基、
(3)式
1−J2−C(J3)(Q3)Y1C(J4)(Q4)Y2C(J5)(Q5)Y3C(J6)(Q6)C
(=Z10)−
(式中、
1は(a)水素原子または(b)置換基を有していてもよい環基を含む置換基で置換
されていてもよい、(i)C1-15アシル基、(ii)C1-15アルキル基、(iii)C6-14
リール基、(iv)カルバモイル基、(v)カルボキシル基、(vi)スルフィノ基、(vii)
アミジノ基、(viii)グリオキシロイル基、または(ix)アミノ基を、
2は(1)C1-6アルキル基で置換されていてもよいNH、(2)C1-6アルキル基で
置換されていてもよいCH2、(3)Oまたは(4)Sを、
3〜J6はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
3〜Q6はそれぞれ、
(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、
(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、
(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、
(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素
環基、
(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、
(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、
(7)置換されていてもよいアミノ基、
(8)置換されていてもよいグアニジノ基、
(9)置換されていてもよいヒドロキシル基、
(10)置換されていてもよいカルボキシル基、
(11)置換されていてもよいカルバモイル基、および
(12)置換されていてもよいスルフヒドリル基から成る群から選ばれる置換基を有し
ていてもよいC1-4アルキル基又は水素原子を示し、
3とQ3、J4とQ4、J5とQ5、J6とQ6が結合することで、あるいはZ1とR1、J2
とQ3、Y1とQ4、Y2とQ5、Y3とQ6が結合することで環を形成してもよい、
1〜Y3はそれぞれ−CON(J13)−、−CSN(J13)−、−C(J14)N(J13)−また
は−N(J13)CO−(J13およびJ14はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を示す
)で示される基を示し、
10は水素原子、OまたはSを示す)で表わされる基、
(4)式 J1−J2−C(J7)(Q7)Y2C(J8)(Q8)Y3C(J9)(Q9)C(=Z
10)−
(式中、
1およびJ2はそれぞれ前記と同意義を、
7〜J9はJ3と同意義を、
7〜Q9はQ3と同意義を、
2およびY3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
7とQ7、J8とQ8、J9とQ9が結合することで、あるいはJ2とQ7、Y2とQ8、Y3
とQ9が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(5)式 J1−J2−C(J10)(Q10)Y3C(J11)(Q11)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
10およびJ11はJ3と同意義を、
10およびQ11はQ3と同意義を、
3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
10とQ10、J11とQ11が結合することで、あるいはJ2とQ10、Y3とQ11が結合する
ことで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(6)式 J1−J2−C(J12)(Q12)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
12はJ3と同意義を、
12はQ3と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
12とQ12が結合することで、あるいはJ2とQ12が結合することで環を形成してもよ
い。)で表わされる基、または
(7)式 J1−(J1は前記と同意義を示す)で表わされる基を示す。〕で表わされる
メタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそのプロドラッグを含有してなる性腺刺
激ホルモン分泌抑制剤または性ホルモン分泌抑制剤。
【請求項34】
メタスチン誘導体(III)が請求項1記載のメタスチン誘導体(II)である請求項33記
載の剤。
【請求項35】
V'が式
【化10】

で表される基(式中の各記号は、請求項33記載と同意義)である請求項33記載の剤。
【請求項36】
V'が式
【化11】

で表される基(式中の各記号は、請求項33記載と同意義)である請求項33記載の剤。
【請求項37】
V'が式
【化12】

で表される基(式中の各記号は、請求項33記載と同意義)である請求項33記載の剤。
【請求項38】
性腺刺激ホルモンまたは性ホルモンのダウン・レギュレーション剤である請求項33ない
し37記載の剤。
【請求項39】
配列番号:9で示されるアミノ酸配列からなるヒトOT7T175(メタスチン受容体)
蛋白質のダウン・レギュレーション剤である請求項33ないし37記載の剤。
【請求項40】
ホルモン依存性癌の予防・治療剤である請求項33ないし39記載の剤。
【請求項41】
哺乳動物に対して、請求項33記載のメタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそ
のプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする性腺刺激ホルモン分泌抑制または性
ホルモン分泌抑制方法。
【請求項42】
哺乳動物に対して、請求項33記載のメタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそ
のプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする性腺刺激ホルモンまたは性ホルモン
をダウン・レギュレートする方法。
【請求項43】
哺乳動物に対して、請求項33記載のメタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそ
のプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする配列番号:9で示されるアミノ酸配
列からなるヒトOT7T175(メタスチン受容体)蛋白質をダウン・レギュレートする
方法。
【請求項44】
哺乳動物に対して、請求項33記載のメタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそ
のプロドラッグの有効量を投与することを特徴とするホルモン依存性癌の予防・治療方法

【請求項45】
性腺刺激ホルモン分泌抑制剤または性ホルモン分泌抑制剤を製造するための請求項33記
載のメタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項46】
性腺刺激ホルモンまたは性ホルモンのダウン・レギュレーション剤を製造するための請求
項33記載のメタスチン誘導体(III)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項47】
配列番号:9で示されるアミノ酸配列からなるヒトOT7T175(メタスチン受容体)
蛋白質のダウン・レギュレーション剤を製造するための請求項33記載のメタスチン誘導
体(III)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項48】
ホルモン依存性癌の予防・治療剤を製造するための請求項33記載のメタスチン誘導体(
III)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項49】
式 XX0-XX2-XX3-XX4-XX5-XX6-AzaGly-XX8-XX9-XX10-NH2(式中、
XX0はホルミル、C1-6アルカノイル、シクロプロパンカルボニル、6−(アセチル−D
−アルギニルアミノ)カプロイル、6−((R)−2,3−ジアミノプロピオニルアミノ)
カプロイル、6−(D−ノルロイシルアミノ)カプロイル、4−(D−アルギニルアミノ
)ブチリル、3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル、グリシル、チロシル、アセチ
ルグリシル、アセチルチロシル、D−チロシル、アセチル−D−チロシル、ピログルタミ
ル、3−(ピリジン−3−イル)プロピオニル、アジポイルまたは6−アミノカプロイル
を示し、
XX2はTyr、D-Tyr、D-Ala、D-Leu、D-Phe、D-Lys、D-Trpまたは結合手を示し、
XX3はTrp、Pro、4-ピリジルアラニン、Tic、D-Trp、D-Ala、D-Leu、D-Phe、D-Lys、D-G
lu、D-2-ピリジルアラニン、D-3-ピリジルアラニンまたはD-4-ピリジルアラニンを示し、
XX4はAsn、2-アミノ-3-ウレイドプロピオン酸、Nβ-ホルミルジアミノプロピオン酸ま
たはNβ-アセチルジアミノプロピオン酸を示し、
XX5はSer、ThrまたはValを示し、
XX6はPhe、Tyr、Trp、Tyr(Me)、Thi、Nal(2)、Cha、4−ピリジルアラニンまたは4−
フルオロフェニルアラニンを示し、
AzaGlyはアザグリシンを示し、
XX8はLeu、NvaまたはValを示し、
XX9はArg、Orn、Arg(Me)またはArg(symMe2)を示し、
XX10はPhe、Trp、2−ナフチルアラニン、2−チエニルアラニン、チロシンまたは4−
フルオロフェニルアラニンを示す)で表わされるメタスチン誘導体またはその塩。
【請求項50】
D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe-NH2 (化合物番号305)、
D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号385)、
D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号501)、
Benzoyl-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号509)、
D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号512)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe-NH2 (化合物番号516)、
D-Tyr-D-Trp-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号540)、
D-Arg-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号541)、
Benzoyl-Asn-Ser-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号545)、
D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-PheΨ(CSNH)NH2(化合物番号548)、
Ac-D-Arg-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号551
)、
D-Dap-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号552)、
D-Nle-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号553)、
D-Arg-γ-Abu-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号555
)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号558)、
3-(4-Hydroxyphenyl)propionyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合
物番号559)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号562)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Val-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号564)、
Cyclopropanecarbonyl-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物
番号566)、
Butyryl-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号567)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe-NH2 (化合物番号571)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Alb-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号579)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Ser(Me)-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号580)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Dap(Ac)-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号584)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Dap(For)-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号585)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Nal(2)-NH2 (化合物番号589)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Thi-NH2 (化合物番号590)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Tyr-NH2 (化合物番号591)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe(4F)-NH2 (化合物番号592)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Orn-Trp-NH2 (化合物番号599)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg-Trp-NH2 (化合物番号600)、
Ac-D-NMeTyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号602)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(symMe2)-Trp-NH2 (化合物番号608)、
For-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号612)、
Propionyl-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号613)、
Ac-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号615)、
Ac-D-Ala-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号616)、
Ac-D-Leu-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号617)、
Ac-D-Phe-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号618)、
Ac-D-Lys-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号621)、
Ac-D-Tyr-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号623)、
Ac-D-Tyr-D-Ala-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号625)、
Ac-D-Tyr-D-Leu-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号626)、
Ac-D-Tyr-D-Phe-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号627)、
Ac-D-Tyr-D-Lys-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号629)、
Ac-D-Tyr-D-Glu-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号630)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Pya(4)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号635)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号637)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号638)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Val-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号642)、
Gly-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号648)、
Ac-Gly-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号649)、
D-Tyr-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号650)、
Ac-D-Tyr-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号651)、
pGlu-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号652)、
Ac-D-Tyr-Pro-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号657)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(2)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号658)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(3)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号660)、
Ac-D-Tyr-Tic-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号662)、
Ac-D-Trp-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号663)、
Ac-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号666)、
Hexanoyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号667)、
3-Pyridinepropionyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号670
)、
Adipoyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号671)、
Ac-D-Tyr-NMeTrp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号672)、
6-Aminocaproyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号674)
またはこれらの塩。
【請求項51】
Ac-D-Arg-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号551
)、
D-Dap-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号552)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号558)、
3-(4-Hydroxyphenyl)propionyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合
物番号559)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号562)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe-NH2 (化合物番号571)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Alb-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号579)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Dap(For)-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号585)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Nal(2)-NH2 (化合物番号589)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe(4F)-NH2 (化合物番号592)、
For-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号612)、
Propionyl-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号613)、
Ac-D-Phe-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号618)、
Ac-D-Tyr-D-Phe-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号627)、
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号637)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号638)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(2)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号658)、
Ac-D-Tyr-D-Pya(3)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号660)、
Ac-D-Trp-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号663)
またはこれらの塩。
【請求項52】
Ac-D-Arg-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号551
)またはその塩。
【請求項53】
D-Dap-Acp-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号552)ま
たはその塩。
【請求項54】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号558)またはそ
の塩。
【請求項55】
3-(4-Hydroxyphenyl)propionyl-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合
物番号559)またはその塩。
【請求項56】
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号562)または
その塩。
【請求項57】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe-NH2 (化合物番号571)またはそ
の塩。
【請求項58】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Alb-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号579)またはそ
の塩。
【請求項59】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Dap(For)-Ser-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号585)また
はその塩。
【請求項60】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Nal(2)-NH2 (化合物番号589)または
その塩。
【請求項61】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Phe(4F)-NH2 (化合物番号592)また
はその塩。
【請求項62】
For-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号612)またはそ
の塩。
【請求項63】
Propionyl-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号613)ま
たはその塩。
【請求項64】
Ac-D-Phe-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号618)またはそ
の塩。
【請求項65】
Ac-D-Tyr-D-Phe-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号627)またはそ
の塩。
【請求項66】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号637)また
はその塩。
【請求項67】
Ac-D-Tyr-D-Pya(4)-Asn-Thr-Phe(4F)-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号638)ま
たはその塩。
【請求項68】
Ac-D-Tyr-D-Pya(2)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号658)または
その塩。
【請求項69】
Ac-D-Tyr-D-Pya(3)-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号660)または
その塩。
【請求項70】
Ac-D-Trp-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2 (化合物番号663)またはそ
の塩。
【請求項71】
Arg含有ペプチドのArgの側鎖中に1または2個のアルキル基を導入することを含んでなる
、血中安定性の増強方法。
【請求項72】
Arg含有ペプチドのArgの側鎖中に1個のアルキル基を導入することを含んでなる、血中安
定性の増強方法。
【請求項73】
Arg含有ペプチドのArgの側鎖を変換してNω−アルキル化Argにすることを含んでなる、
血中安定性の増強方法。
【請求項74】
アルキル基がC1-4アルキル基である請求項71ないし73記載の方法。
【請求項75】
アルキル基がメチル基である請求項71ないし73記載の方法。
【請求項76】
Arg含有ペプチドが、構造-Arg-XXX-
(式中、XXXは側鎖中に置換されていてもよい芳香族環基を有するアミノ酸を示す)によ
って特徴づけられる部分ペプチドを有するペプチドである請求項71ないし73記載の方
法。
【請求項77】
XXXがPhe、TrpまたはTyrである請求項76記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−227687(P2009−227687A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132363(P2009−132363)
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【分割の表示】特願2008−245073(P2008−245073)の分割
【原出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】