説明

メッセージ返信機能を有する留守番電話装置

【課題】用件を録音した発信者の電話番号を知らない場合、あるいは、忘れてしまった場合など、折り返し発信者に電話をかけ直すことができない場合に対応でき、受信者の端末操作を可能な限り少なくし、相手に返信メッセージを通知する留守番電話装置を提供する。
【解決手段】発信者の用件メッセージを録音する留守番電話装置3において、録音された用件メッセージの読出しを行った後、受信者が入力または選択した返信メッセージを返信メッセージ記憶手段311,312に記録し、メッセージ返信手段313により発信者番号抽出手段304で抽出した電話番号に発信し、相手先が応答した後、返信メッセージ記憶手段311,312に記憶されたメッセージを相手先に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用件を録音した発信者に対して、即時かつ容易に返信することを可能とした留守番電話装置(ボイスメール装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
留守番電話装置に蓄積された用件メッセージを聴取した受信者は、その用件に対して返信する必要があるとき、用件メッセージの聴取に用いた電話端末から相手先(発信者)の電話番号に発信し、相手先が応答した後、返信用件を伝える運用を行っていた。この運用は、例えば、特許文献1に示されている。
【0003】
また、特許文献2には、録音メッセージをDTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号で指定された相手先に中継する動作が示されているが、この中継は直接電話をかけられない網間を接続するものであり、本願の返信用途に用いるものとは異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−187171号公報
【特許文献2】特開平9−153937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、今日、電車やバスなどの公共交通機関に乗車している状況や会議中など、マナーが問われるシーンでは、直接発信者からの電話に応答して通話することは不適切である。また留守番電話装置からの着信に応答して、留守番電話装置に蓄積された用件を聴取することができても、その用件に返信するために口頭で電話をかけることができない場面が多々ある。また会議中など、メールで用件を伝えようとする行為自体についても、好ましく思われない場合もある。
【0006】
また、受信者端末には、留守番電話装置から着信するために、用件を録音した発信者の電話番号が伝わらない状況が発生する。そのため、発信者の電話番号を知らない場合、あるいは、忘れてしまった場合など、折り返し、発信者に電話をかけ直す際に不便な場合もある。
【0007】
本発明の課題は、受信者の端末操作を可能な限り少なくし、相手に返信メッセージを容易に通知する留守番電話装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明では、留守番電話装置に、発信者の電話番号を抽出する手段と、受信者が相手に返信したいメッセージを記憶あるいは選択する機能と、前記発信者の電話番号を抽出する手段によって抽出した電話番号(発信者)に電話をかけ、記憶あるいは選択された返信メッセージを通知する機能をもたせ、受信者は、用件メッセージを聴取した後、相手に返信したい用件(返信メッセージ)を録音し、あるいは、特定操作によってあらかじめ登録された返信用メッセージを選択することにより、留守番電話装置が発信者に電話をかけ、相手応答後、録音あるいは選択した返信メッセージを相手に通知することとした。
【発明の効果】
【0009】
本発明の留守番電話装置によれば、受信者が、発信者が録音した用件メッセージを読出した後に、音声による返信メッセージの入力、あるいは特定操作によって返信メッセージを選択する簡単な操作を行うだけでよく、留守番電話装置が発信者に対して自動的に返信を行うため、相手が応答し用件を伝えるまで受信者が立ち合う必要はなく、そのため、マナーが問われるシーンにおいても、最小限の端末操作で用件を返信することが可能となる。
【0010】
また、受信者が返信したい相手先(発信者)の電話番号を知らなかった場合、あるいは、忘れてしまった場合でも、本発明の留守番電話装置が自動的に代替発信するため、確実に返信メッセージを伝えることができる。また、本発明の留守番電話装置から受信者に対しては、直接発信者の電話番号が通知されないため、発信者の電話番号を知られることなく受信者と発信者のメッセージの交換ができ、発信者のプライバシーを保護する効果も持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明による留守番電話装置のブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明による留守番電話装置の制御部のフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の留守番電話装置の動作の基本シーケンス図である。
【図4】図4は、案内ガイダンス記憶部のメッセージ内容例である。
【図5】図5は、返信用固定メッセージ記憶部のメッセージ内容例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【実施例】
【0013】
図1は、本発明の全体構成図および留守番電話装置のブロック構成図である。本発明は、発信者端末1、通信網2、留守番電話装置3、受信者端末4とから構成される。留守番電話装置3と用件を録音しようとする発信者端末1とが、通信回線2aと通信網2と通信回線2bを介して接続され、遠隔地において本発明の留守番電話装置3に録音された用件を聴取する受信者端末4とが、通信回線2bと通信網2と通信回線2cを介して接続されている。
【0014】
本発明の留守番電話装置3は、通信回線2bを収容する通信回線インタフェース部301と、通信回線インタフェース部301への着信を検出する着信検出部303と、着信時に発信者端末1が通知する発信者の名称や電話番号を抽出する発信者情報抽出部304と、着信の到来時刻を示す時刻情報提供部305と、発信者情報抽出部304で抽出した発信者の名称や電話番号と時刻情報提供部305から得た着信到来時刻とを対応付けて記録する呼情報記憶部306を備えている。
【0015】
また、本発明の留守番電話装置3は、発信者端末1や受信者端末4に対してあらかじめ記憶された案内ガイダンスを通知する案内ガイダンス記憶部307と、発信者端末1が入力した用件メッセージを録音、また受信者に対して録音した用件メッセージを再生する用件メッセージ録音部308と、通信回線インタフェース部301を介して受信者端末4を呼出す通知発信部309と、発信者端末1に対して選択された返信用固定メッセージを通知する返信用固定メッセージ記憶部311と、受信者が返信用固定メッセージ記憶部311に記憶された返信用固定メッセージを選択する操作を検出する返信用件選択操作検出部310と、受信者が入力した任意の返信メッセージを録音、また発信者に対して録音した返信メッセージを再生する返信用メッセージ録音部312と、通信回線インタフェース部301を介して発信者端末1(呼情報記憶部306に記録された相手先)を呼出す返信発信部313と、発信者が返信メッセージを聴取したことを示す操作を検出する返信確認操作検出部314を備えている。
【0016】
さらに、本発明の留守番電話装置3は、通信回線インタフェース部301に対して音声信号を送受信する音声通信部315と、音声信号を入出力する送受話器316と、電子メールによって用件メッセージの蓄積状況や返信用メッセージの選択等を行うための電子メール送受信部317と、各部を制御する制御部320を備えている。
【0017】
尚、図1の実施例では、音声通信部315および送受話器316を具備した留守番電話機として説明しているが、音声通信部315および送受話器316を具備せず、複数の通信回線インタフェース部301と各機能部から構成される独立した留守番電話用サーバ(ボイスメール装置)であってもよい。
【0018】
図2は、本発明による留守番電話装置3の制御部320の動作フローである。尚、本フローは留守番電話装置3の電源を投入され、発着信待機の状態から開始する。図2において、待機状態(S3200)から、着信検出部303で発信者端末1からの着信を検出すると(S3201,Y)、着信に応答する(S3202)。
【0019】
次に、発信者情報抽出部304にて着信信号から発信者の名称や電話番号を抽出し(S3203)、時刻情報提供部305から現在時刻を読み出して(S3204)、前記抽出した発信者の名称や電話番号と現在時刻情報とを対応付けて呼情報記憶部306に記憶する(S3205)。
【0020】
次に、案内ガイダンス記憶部307に記憶された応答メッセージ(M3071:図4を参照)を発信者に報知した後(S3206)、発信者が入力した用件メッセージを用件メッセージ録音部308に録音する(S3207)。
【0021】
次に、通話の切断を検出すると(S3208,Y)、発信者からの用件メッセージが蓄積されたことを受信者に通知するため、通知発信部309より通信回線インタフェース部301を介して受信者に発信する(S3210)。このとき発信する受信者端末4の電話番号はあらかじめ通知発信部309に記録されている。
【0022】
次に、受信者が応答すると(S3211,Y)、案内ガイダンス記憶部307に記憶された用件蓄積案内メッセージ(M3072)を受信者に報知した後(S3213)、用件メッセージ録音部308に録音された発信者の用件メッセージを報知する(S3214)。
【0023】
また、受信者が応答しなかった場合は(S3211,N)、再発信が有効な期間中であれば(S3212,Y)、受信者に対して再発信を繰り返す(S3210)。また、受信者が応答せず(S3211,N)、再発信が有効な期間が過ぎた場合(S3212,N)、待機(S3200)状態に戻る。
【0024】
ステップ3214で録音された発信者の用件メッセージを報知し、受信者が返信メッセージの通知が不要であることを指示する操作をした場合(S3215,Y)、受信者との通話を切断し(S3234)、待機(S3200)状態に戻る。
【0025】
次に、受信者が返信メッセージの通知をしようとする場合(S3215,N)、受信者が固定音声メッセージを選択したか、通話音声による返信用任意音声メッセージを録音したかを判別する(S3216)。
【0026】
ステップ3216において、受信者が固定音声メッセージを選択しようとする場合、DTMF信号等を入力する。これを返信用件選択操作検出部310で検出して(S3216,DTMF信号を検出)、あらかじめ返信用固定メッセージ記憶部311に記憶された返信用の固定音声メッセージ(M3111〜M3117:図5を参照)を選択する(S3217)。
【0027】
また、受信者が音声による返信用任意音声メッセージを作成するための音声信号入力を検出したならば、(S3216,音声信号を検出)、受信者が入力した音声信号を返信用メッセージとして返信メッセージ録音部312に録音する(S3218)。
【0028】
返信メッセージの選択または録音が終了すると受信者との通話を切断し(S3219)、受信者が選択または録音した返信メッセージを発信者に通知するため、返信発信部313より通信回線インタフェース部301を介して発信者に発信する(S3220)。このとき発信する発信者端末1の電話番号は、S3203〜S3205によって呼情報記憶部306に記録された宛先である。
【0029】
このとき、発信者が応答しなかった場合(S3221,N)、再発信が有効な期間中であれば(S3222,Y)、発信者に再発信を繰り返す(S3220)。また発信者が応答せず(S3221,N)、再発信が有効な期間が過ぎた場合(S3222,N)、待機(S3200)状態に戻る。
【0030】
発信者が応答すると(S3221,Y)、案内ガイダンス記憶部307に記憶された返信案内メッセージ(M3073)を発信者に報知した後(S3223)、受信者が選択した返信用固定メッセージ記憶部311の内容(M3111〜M3117のいずれか)または受信者が録音した返信用メッセージ録音部312の内容を発信者に報知する(S3224)。返信メッセージの報知が完了した後、案内ガイダンス記憶部307に記憶された返信確認メッセージ(M3074)を発信者に報知する(S3225)。
【0031】
返信確認操作検出部314は発信者が返信メッセージを確認したことを通知する操作を検出すると(S3226,Y)、発信者との通話を切断した後(S3227)、受信者に対して発信者が返信メッセージを確認したことを通知するため、通知発信部309より通信回線インタフェース部301を介して受信者に発信する(S3230)。
【0032】
また、発信者が返信メッセージを聴取したことを通知しなかった場合 (S3226,N)、発信者との通話を切断し(S3228)、待機状態(S3200)に戻る。
尚、図2の実施例の他、返信メッセージを聴取したことを通知しなかった場合や発信者端末1が返信メッセージを聴取したことを通知できない留守番電話機などの場合にも、受信者に対して発信し、発信者の返信メッセージの聴取確認操作を検出できなかったことを報知させてもよい。
【0033】
ステップ3230で受信者に発信し、受信者が応答すると(S3231,Y)、案内ガイダンス記憶部307に記憶された返信用件伝達案内メッセージ(M3075)を受信者に報知し(S3233)、受信者との通話を切断して(S3234)、待機状態(S3200)に戻る。このとき、受信者が応答しなかった場合(S3231,N)、再発信が有効な期間中であれば(S3232,Y)、受信者に再発信を繰り返す(S3230)。
【0034】
また、受信者が応答せず(S3231,N)、再発信が有効な期間が過ぎた場合(S3232,N)、待機(S3200)状態に戻る。
【0035】
尚、本実施例では、発信者からの用件メッセージの蓄積を契機に、受信者を呼出し、通知していたが、受信者端末4から本発明の留守番電話装置3を呼出し、用件メッセージの読み出し操作を行った後、返信用固定メッセージを選択したり、任意の返信メッセージを録音してもよい。
【0036】
また、本実施例では、発信者からの用件メッセージが蓄積されたことを受信者に対して案内ガイダンスで報知し、また受信者が返信する固定音声メッセージの選択をDTMF信号で指定するものとして説明したが、本発明の留守番電話装置3及び受信者端末4に、ぞれぞれ、電子メールの送受信機能を持たせ、これらの動作を、電子メールを用いて行う方法もある。
【0037】
図3は、本発明による留守番電話装置における基本シーケンス図であり、図2における動作フローのうち、留守番電話装置3と発信者端末1、及び、留守番電話装置3と受信者端末4との間の通信基本動作を、時間遷移にしたがって示したものである。
【0038】
図3において、発信者端末1からの着信を検出すると(S3401)、留守番電話装置3は着信に応答する(S3402)。
【0039】
留守番電話装置3は案内ガイダンス記憶部307に記憶された応答メッセージ(M3071)を発信者端末1に報知した後(S3403)、発信者が入力した用件メッセージを録音する(S3404)。
【0040】
次に、通話の切断を検出すると(S3405)、発信者からの用件メッセージが蓄積されたことを受信者に通知するため、受信者に発信またはメール通知を行う(S3406)。このとき発信する受信者端末4の電話番号はあらかじめ記録されている。
【0041】
次に、受信者端末4が応答または読出操作をすると(S3407)、留守番電話装置3は用件蓄積案内メッセージ(M3072)を受信者端末4に報知した後(S3408)、発信者の用件メッセージを報知する(S3409)。
【0042】
次に、受信者が返信メッセージの通知が必要であるか不要であるかを判別し、受信者が固定音声メッセージを選択したか、通話音声による返信用任意音声メッセージかを判別する。
【0043】
受信者がDTMF信号等を入力して、返信用の固定音声メッセージ(M3111〜M3117)のいずれかのメッセージの選択をすると、これを留守番電話装置3に通知する(S3410)。
【0044】
通知を受けた留守番電話装置3は、受信者端末4との通話を切断し(S3411)、受信者が選択または固定音声メッセージを発信者に通知するため、発信者端末1に発信する(S3412)。
【0045】
尚、このとき、発信者が応答しなかった場合、再発信が有効な期間中であれば、発信者に再発信を繰り返す。
【0046】
発信者端末1が応答すると(S3413)、留守番電話装置3は、返信案内メッセージ(M3073)を発信者端末1に報知した後(S3414)、受信者がステップ3410で選択した返信用の固定音声メッセージ (M3111〜M3117のいずれか)を発信者端末1に報知する(S3415)。また、返信メッセージの報知が完了した後、返信確認メッセージ(M3074)を発信者端末1に報知する(S3416)。
【0047】
返信確認操作検出部314は発信者が返信メッセージを確認したことを通知するダイヤル“#”の押下操作(ダイヤル“#”を示すDTMF信号)を検出すると(S3417)、発信者端末1との通話を切断し (S3418)、受信者に対して発信者が返信メッセージを確認したことを通知するため、受信者に発信する(S3419)。
【0048】
ステップ3230で受信者端末1に発信し、受信者端末1が応答すると(S3420)、留守番電話装置3は、返信用件伝達案内メッセージ(M3075)を受信者端末1に報知し(S3421)、受信者端末1との通話を切断する(S3422)。
【0049】
図4は、本発明の留守番電話装置3における案内ガイダンス記憶部307のメッセージ内容の例を示す図で、あらかじめ各状態において報知される案内メッセージ(M3071〜M3075)が保存されている。
【0050】
また、受信者に報知する用件蓄積案内メッセージ(M3072)や返信用件伝達案内メッセージ(M3075)において、着信時に発信者情報抽出部304で抽出した発信者の名称情報を付加して報知することにより、受信者が発信者の認識性を高めることができる。
【0051】
また、発信者に報知する返信案内メッセージ(M3073)に、呼情報記憶部306に記憶された着信時刻、あるいは発信者が録音したメッセージの一部もしくは全部を付加して報知することにより、発信者が返信内容に対する理解を高めることができる。
【0052】
図5は、本発明による留守番電話装置3における返信用固定メッセージ記憶部311のメッセージ内容の例を示す図である。図5において、あらかじめ返信用メッセージとして報知する返信用固定メッセージの候補(M3111〜M3117)が保存されている。これらの返信用固定メッセージは、図2のS3216〜S3217の処理によって選択される。
【符号の説明】
【0053】
1 発信者端末
2 通信網
3 留守番電話装置
4 受信者端末
301 通信回線インタフェース部
303 着信検出部
304 発信者情報抽出部
305 時刻情報提供部
306 呼情報記憶部
307 案内ガイダンス記憶部
308 用件メッセージ録音部
309 通知発信部
310 返信用件選択操作検出部
311 返信用固定メッセージ記憶部
312 返信用メッセージ録音部
313 返信発信部
314 返信確認操作検出部
315 音声通信部
316 送受話器
317 電子メール送受信部
320 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信者の用件メッセージを録音し、用件メッセージが録音されたことを受信者に通知する機能を有する留守番電話装置において、
用件メッセージを録音した発信者の電話番号を抽出する発信者番号抽出手段と、受信者が発信者に対して返信したいメッセージを受付ける返信メッセージ記憶手段と、発信者に対して発信を行い前記記憶された返信メッセージを通知するメッセージ返信手段とを設け、
録音された用件メッセージの読出しを行った後、受信者が入力または選択した返信メッセージを前記返信メッセージ記憶手段に記録し、前記メッセージ返信手段は、前記発信者番号抽出手段で抽出した電話番号に発信し、相手先が応答した後、前記返信メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージを相手先に通知することを特徴とする留守番電話装置。
【請求項2】
請求項1に記載の留守番電話装置において、
前記返信メッセージ記憶手段にあらかじめ複数の返信用メッセージを登録する返信メッセージ蓄積手段と、受信者の特定操作を検出し前記返信メッセージ蓄積手段から返信用メッセージを選択する手段を設け、
受信者が録音された用件メッセージを読出し中または読出し後に前記特定操作を行うことにより、指定された返信用メッセージを通知することを特徴とする留守番電話装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の留守番電話装置において、
発信者に対して発信を行い発信者が応答した後、発信者が録音した用件メッセージの一部もしくは全部、または発信者が用件を録音した時刻を通知した後、受信者が入力または選択した返信用メッセージを通知することを特徴とする留守番電話装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の留守番電話装置において、
発信者装置が留守応答したかを検出する手段または発信者が受信者側から通知した返信用メッセージを直接聴取したかを示す特定操作を検出する手段を更に設け、受信者側から通知した返信用メッセージの受信状況を報知することを可能とした返信用メッセージを通知することを特徴とする留守番電話装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の留守番電話装置において、
電子メールを送受信する機能を設け、発信者の用件メッセージの録音状況を電子メールによって通知し、また返信用メッセージの選択を受信した電子メールによって行うことを特徴とする留守番電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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