メモリカード、データ入力方法およびデータ入力プログラム
【課題】入力デバイスを持たないホスト機器に接続された場合でも、データ入力を可能にするメモリカードを提供する。
【解決手段】メモリカード30は、ユーザデータを格納する記憶手段31を備え、ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段32と、画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段33とを備えている。
【解決手段】メモリカード30は、ユーザデータを格納する記憶手段31を備え、ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段32と、画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段33とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスト機器に接続可能なメモリカード、ならびにメモリカードにおけるデータ入力方法およびデータ入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
メモリカードは、デジタルカメラ、携帯電話およびICレコーダなどの記録媒体として利用されたり、パーソナルコンピュータに接続されて汎用のリムーバルメディアとして利用されたりして、多くの用途で利用されている。最近は、個人情報保護を重視する傾向から、セキュリティ機能を有するメモリカードが提供されている。一般的に、メモリカードのセキュリティ機能を利用するためには、セキュリティ機能の設定/解除の際に、パスワードを入力する。
【0003】
特許文献1には、保護の必要なデータを保護することが可能なメモリカードが記載されている。特許文献1に記載されたメモリカードに対して、ホスト機器は、テキストファイルの書き込みを利用して、パスワードの設定を行うコマンドを発行したり、セキュリティ機能を有効にするファイルを指定したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−267163号公報(段落0007、段落0028−0030)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されたメモリカードを使用する場合に、デジタルカメラのように任意にテキストファイルを作成することができないホスト機器に接続されてセキュリティ機能を利用するために、セキュリティ機能を有効にするために必要なコマンドを発行する機能がホスト機器に予め備えられている必要がある。また、テンキーまたはキーボードなどの直接パスワードを入力することができる入力デバイスを持たないホスト機器にメモリカードが接続された場合には、パスワードを入力することができず、セキュリティ機能を利用することができない。
【0006】
そこで、本発明は、入力デバイスを持たないホスト機器に接続された場合でも、データ入力を可能にするメモリカード、データ入力方法およびデータ入力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるメモリカードは、ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードであって、ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によるデータ入力方法は、ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードにおけるデータ入力方法であって、メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定することを特徴とする。
【0009】
本発明によるデータ入力プログラムは、メモリカードに内蔵されたコンピュータに、メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、入力デバイスを持たないホスト機器に接続された場合でも、容易にデータ入力を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるメモリカードの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メモリカードの内部状態の状態遷移を示す説明図である。
【図3】パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。
【図4】パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。
【図5】パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。
【図6】パスワード設定確認用の画像の表示例を示す説明図である。
【図7】パスワード設定実行用の画像の表示例を示す説明図である
【図8】パスワードを入力する際の動作を示すフローチャートである。
【図9】パスワードを入力する際の動作を示すフローチャートである。
【図10】パスワード入力用の画像の表示例を示す説明図である。
【図11】本発明によるメモリカードの主要部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明によるメモリカードの一実施形態の構成を示すブロック図である。図1を参照して、一実施形態のメモリカード10の構成を説明する。
【0013】
メモリ制御部1は、メモリアクセスを制御する。メモリ2は、ユーザデータを保存する。また、メモリ制御部1は、セキュリティ機能が有効か否かを示すアクセス制御フラグ、パスワード設定の有無を示すパスワード設定ビット、およびデータの読み出しを許可するか否かを示すリード許可ビットの制御を行う。アクセス制御フラグの初期値はアクセス制御有効で、セキュリティ機能が有効になっている。パスワード設定ビットの初期値は、パスワード設定なしを示す。リード許可ビットの初期値は無効で、データの読み出し不許可を示す。なお、アクセス制御フラグおよびパスワード設定ビットは、メモリカード10の電源断によって変更されないが、リード許可ビットは、電源断後に電源が再びオンしたときに値が初期化される。
【0014】
メモリカード制御部1は、アクセス制御フラグ、パスワード設定ビットおよびリード許可ビットの値の組み合わせによって、セキュリティ機能に関するメモリカード10の内部状態を決定する。図2は、メモリカードの内部状態の状態遷移を示す説明図である。
【0015】
ファイル情報作成部3は、ファイル情報データを作成する。ファイル情報データは、画像データ部4が保存している画像データをホストシステム20に読み出すために必要となるデータである。画像データ部4は、ユーザがパスワードの設定や管理を行う際に使用される画像データを保存する。
【0016】
入力情報判定部5は、ホストシステム20から画像データのファイルに対するアクセスを検知して、ホストシステム20からのパスワードに関する入力情報を判定する。パスワード照合部6は、入力情報判定部5で判定された入力情報と、予め保存されているパスワードとを照合し、照合結果をメモリ制御部1に出力する。
【0017】
ホストシステム20は、メモリカード10が接続される機器で、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの機器である。ホストシステム20は、メモリカード10から読み出した画像データまたはファイル名を表示できる表示部(図示せず)を備えているとする。ユーザは、表示部に表示された画像データまたはファイル名を選択する操作や、当該画像データの削除を求める操作をホストシステム20から行うことができる。
【0018】
なお、メモリ制御部1を、マイクロプロセッサで実現してもよい。メモリ制御部1をマイクロプロセッサで実現する場合には、ファイル情報作成部3および入力情報判定部5の機能も、そのマイクロプロセッサで実現されるようにしてもよい。
【0019】
図3〜図5は、パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。図3〜図5を参照して、パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを説明する。
【0020】
メモリカード10を電源がオンになっているホストシステム20に接続したり、メモリカード10が接続されているホストシステム20の電源をオンしたりすると、メモリカード10の電源がオンになった状態になる(ステップS11)。メモリカード10の電源が入ると、メモリ制御部1は、アクセス制御フラグを確認する(ステップS12)。メモリカード10の初期状態において、アクセス制御フラグは、初期値(アクセス制御有効)を示す値になっている。
【0021】
次に、メモリ制御部1は、リード設定ビットを確認する(ステップS13)。リード許可ビットは、電源オン時に初期化されるので、セットされていない。すなわち、データの読み出し不許可を示す値になっている。そして、メモリ制御部1は、パスワード設定ビットを確認する(ステップS14)。メモリカード10の初期状態において、パスワード設定ビットはセットされていない。すなわち、パスワード設定なしを示す値になっている。
【0022】
メモリ制御部1は、アクセス制御フラグがアクセス制御有効を示し、リード設定ビットが読み出し不許可を示し、かつ、パスワード設定ビットがパスワード設定なしを示すと確認すると、パスワード設定確認状態であると判断する(ステップS15)。パスワード設定確認状態は、パスワードを設定するか否かをユーザに確認する状態である。
【0023】
ステップS15において、ホストシステム20からメモリカード10のデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、ファイル情報作成部3からパスワード設定確認状態用のファイル情報データを読み出してホストシステム20に出力する(ステップS16)。
【0024】
パスワード設定確認状態用のファイル情報データとは、画像データ部4に保存されているパスワード設定選択画像データを読み出すために必要なデータである。パスワード設定選択画像データは、「パスワードを設定する」ことを示す画像データおよび「パスワードを設定しない」ことを示す画像データである。また、パスワード設定選択画像データは、それぞれの画像データが示す動作を推測可能なファイル名を持つ。例えば、パスワード設定選択画像データは、「パスワード設定画像」および「パスワード非設定画像」というファイル名を持つ2つの画像データとする。パスワード設定画像は「パスワードを設定する」という文字を示す画像データであり、パスワード非設定画像は「パスワードを設定しない」という文字を示す画像データである。
【0025】
ホストシステム20は、メモリ制御部1から入力したパスワード設定確認状態用のファイル情報データを利用して、画像データ部4に保存されている画像データであって削除の候補になるパスワード設定選択画像データを読み出す(ステップS17)。ホストシステム20の表示部には、「パスワードを設定する」という文字および「パスワードを設定しない」という文字を示す画像が表示される。図6は、パスワード設定確認用の画像の表示例を示す説明図である。
【0026】
次に、ユーザは、ホストシステム20から操作を行って、パスワードの設定について希望する動作を示す画像データを選択し(ステップS18)、選択した画像データに対する削除操作を行う(ステップS19)。ホストシステム20が、画像を表示することができるデジタルカメラのようなシステムである場合には、ユーザは画像を選択して画像データを削除する操作を行う。例えば、パスワード設定を希望しない場合には、ユーザは、パスワード非設定画像の画像データを選択して削除操作を行う。また、パスワード設定を希望する場合には、ユーザは、パスワード設定画像の画像データを選択して削除操作を行う。以後の実施形態の説明では、ユーザが画像データを選択して削除操作を行う場合について説明を行う。なお、ホストシステム20が、ファイル名を表示することができるパーソナルコンピュータなどのシステムである場合には、ユーザはファイル名を選択してファイルを削除する操作を行う。この場合には、メモリ制御部1が画像データに対する削除操作を求めるアクセスが入力されているかを判断することによって、それ以後は、ユーザが画像データを選択して削除操作を行う場合の処理と同じの処理を行うことができる。
【0027】
ユーザによって画像データに対する削除操作が行われると、ホストシステム20からメモリカード10に、ファイルの削除を求めるアクセスが入力される。入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知すると、どのファイルが削除を求められているのか探す。削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されている画像データのファイルである場合には、入力情報判定部5は、当該アクセスがパスワードに関する入力を示すアクセスであると判定する。入力情報判定部5は、当該ファイルに対応付けられた情報から入力データを決定してメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、削除操作された画像データの画像を表示しないようにする。
【0028】
ステップS19において、ユーザによってパスワード非設定画像の画像データに対する削除操作が行われた場合には、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード非設定画像であることを認識する。入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード非設定画像に対応付けられた情報である「パスワードを設定しない」ことを入力データとしてメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、パスワード非設定画像を表示しないようにする。入力データを入力したメモリ制御部1は、アクセス制御フラグを無効に設定し、リード許可ビットをセットしない(ステップS20)。その後は、セキュリティ機能無効状態になり、メモリカード10へのアクセスに対して、セキュリティ動作は作動しない。
【0029】
また、ステップS19において、ユーザによってパスワード設定画像の画像データに対する削除操作が行われた場合には、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード設定画像であることを認識する。入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード設定画像に対応付けられた情報である「パスワードを設定する」ことを入力データとしてメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、パスワード設定画像を表示しないようにする。入力データを入力したメモリ制御部1は、アクセス制御フラグを有効にしたままにし、メモリカード10は、パスワード設定実行状態になる(ステップS21)。パスワード設定実行状態は、ユーザからパスワードの設定を受け付ける状態である。
【0030】
ステップS21において、ホストシステム20からの所定の操作によって、メモリカード10のデータ更新されたデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、ファイル情報作成部3からパスワード設定実行状態用のファイル情報データを読み出してホストシステム20に出力する(ステップS22)。なお、データ更新されたデータの読み出しは、ユーザによる所定の操作に依らずに、直前の操作処理終了後の一定時間経過後に、自動的にホストシステム20から要求されるとしてもよい。
【0031】
パスワード設定実行状態用のファイル情報データとは、画像データ部4に保存されているパスワード設定実行用の画像データを読み出すために必要なデータである。パスワード設定実行用の画像データには、パスワードの候補を示すパスワード候補画像データおよび操作画像データが含まれる。パスワード候補画像データは、ユーザがそれぞれの画像を容易に区別できる画像データであればよい。例えば、パスワード候補画像データは、「0」、「1」、「2」および「3」を示す画像を表示する4つの画像データであるとする。操作画像データは、パスワードを設定する際にユーザを補助する操作を示す画像データである。例えば、操作画像データは、「更新」、「設定」、「訂正」および「取消」を示す画像を表示する4つの画像データであるとする。
【0032】
ホストシステム20は、メモリ制御部1から入力したパスワード設定実行状態用のファイル情報データを利用して、画像データ部4に保存されているパスワード設定実行用の画像データを読み出し、ホストシステム20の表示部に表示する(ステップS23)。図7は、パスワード設定実行用の画像の表示例を示す説明図である。
【0033】
次に、ユーザは、ホストシステム20で、パスワード候補画像データが示す画像からパスワードとして入力したい画像を選択し、削除操作を行う(ステップS24)。
【0034】
ユーザによってパスワード候補画像データに対する削除操作が行われると、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード候補画像データであることを認識する。そして、入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード候補画像データに対応付けられた情報から入力データを決定してメモリ制御部1に出力する(ステップS25)。メモリ制御部1は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS26)。また、メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、削除操作された画像データの画像を表示しないようにする。例えば、ユーザが「0」を示すパスワード候補画像データを選択して削除操作を行った場合には、入力情報判定部5は、入力データとして「0」をメモリ制御部1に出力する。そして、ホストシステム20の表示部では、「0」を示す画像が表示されなくなる。
【0035】
ユーザは、パスワードとして入力する桁の回数分だけ、パスワードとして入力したい画像を選択し、削除操作を行う。入力情報判定部5は、ユーザからの削除操作を検知するたびに入力データをメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS24〜S26)。
【0036】
パスワードの入力中に、ユーザから「更新」を示す画像が選択されて削除操作された場合には、入力情報判定部5は、メモリ制御部1にデータ更新の要求を出力する。メモリ制御部1は、パスワードを入力している間にデータ更新の要求を受けても、ステップS22で出力したファイル情報データと同じファイル情報データを出力する。この処理によって、削除操作を行ってホストシステム20の表示部に表示されなくなった画像を再度表示/選択することが可能になり、同じ画像をパスワードの設定で複数回選択することが可能になる。
【0037】
また、ユーザから「訂正」を示す画像が選択されて削除操作された場合には、入力情報判定部5は、メモリ制御部1に、入力済のパスワードを1文字分訂正する要求を出力する。メモリ制御部1は、入力バッファに格納されている入力データのうち、最後に入力されたデータを1つ削除する。ユーザから「取消」を示す画像が選択されて削除操作された場合には、入力情報判定部5は、メモリ制御部1に、入力済のパスワードを全て取り消す要求を出力する。メモリ制御部1は、入力バッファに格納されている入力データを全て削除する。
【0038】
ステップS24〜S26におけるパスワードの入力において、パスワードとして入力する桁の回数分だけ画像またはファイルの削除操作を終了すると、ユーザは、最後に「設定」を示す画像に対して削除操作を実行する(ステップS27)。入力情報判定部5は、パスワードの設定に相当する入力であると判定し、メモリ制御部1にパスワードの設定の要求を出力する。メモリ制御部1は、所定の入力バッファに一時格納していた入力データをまとめてパスワードとしてパスワード照合部6に保存する(ステップS28)。そして、メモリ制御部1は、パスワード設定ビットをセットして、パスワードの設定済みを示す値に設定する(ステップS29)。さらに、メモリ制御部1は、リード許可ビットをセットして、読み出し許可状態を示す値に設定し(ステップS30)、パスワードの設定動作が終了する。
【0039】
パスワードの設定が完了した後に、ホストシステム20からの所定の操作によって、メモリカード10のデータ更新されたデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、リード許可ビットが有効になっているので、メモリ2から実際のデータの読み出しを行ってホストシステム20に出力する。なお、データ更新されたデータの読み出しは、ユーザによる所定の操作に依らずに、パスワードの設定が完了した後の一定時間経過後に、自動的にホストシステム20から要求されるようにしてもよい。
【0040】
このようにして、本実施形態のメモリカードは、直接パスワードを入力することができるキーボードまたはテンキーなどの入力デバイスを持たないホストシステムに接続された場合でも、ホストシステムにおける画像データに対する削除操作を入力情報としてパスワードを設定するか否かを選択し、さらに、パスワードの設定を行うことができる。
【0041】
図8および図9は、パスワードを入力する際の動作を示すフローチャートである。図8および図9を参照して、パスワードが設定されているメモリカード10にパスワードを入力する際の動作について説明する。
【0042】
パスワードの設定が完了した後に、ホストシステム20の電源が切られたり、メモリカード10がホストシステム20から接続が外されたりしてメモリカードの電源が切断されると、メモリ制御部のリード許可ビットはクリアされる。しかし、アクセス制御フラグはアクセス制御有効を示す値を保持し、パスワード設定ビットはパスワードの設定済みを示す値を保持する。再度メモリカード10の電源がオンした場合には、セキュリティ機能およびパスワードの設定は保存され、メモリカード10は、パスワード確認状態になる(ステップS31)。パスワード確認状態にあるメモリカード10は、パスワードの入力によってリード許可ビットがセットされると、メモリカード10のメモリ2が保存するデータの読み出しが可能になる。
【0043】
ステップS31において、ホストシステム20からメモリカード10のデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、メモリ2に保存されているデータを読み出さずに、ファイル情報部3からパスワード確認状態用のファイル情報データを読み出してホストシステム20に出力する(ステップS32)。
【0044】
パスワード確認状態用のファイル情報データとは、画像データ部4に保存されているパスワード入力用の画像データを読み出すために必要なデータである。パスワード入力用の画像データには、パスワードの候補を示すパスワード候補画像データおよび操作画像データが含まれる。パスワード候補画像データは、パスワード設定実行用の画像データのパスワード候補画像データと同じ画像データである。操作画像データは、パスワードを入力する際にユーザを補助するための操作を示す画像データである。本実施形態では、「更新」、「確認」、「訂正」および「取消」を示す画像を表示する4つの画像データを操作画像データとする。
【0045】
ホストシステム20は、メモリ制御部1から入力したパスワード確認状態用のファイル情報データを利用して、画像データ部4に保存されているパスワード入力用の画像データを読み出し、ホストシステム20の表示部に表示する(ステップS33)。図10は、パスワード入力用の画像の表示例を示す説明図である。
【0046】
次に、ユーザは、ホストシステム20で、パスワード候補画像データが示す画像から、パスワードとして設定した順に、入力したいパスワードに相当する画像を選択して削除操作を行う(ステップS34)。
【0047】
ユーザによってパスワード候補画像データに対する削除操作が行われると、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード候補画像データであることを認識する。そして、入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード候補画像データに対応付けられた情報から入力データを決定してメモリ制御部1に出力する(ステップS35)。メモリ制御部1は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS36)。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、削除操作された画像データの画像を表示しないようにする。
【0048】
ユーザは、パスワードとして設定した桁の回数分だけ、パスワードを示す画像を選択し、削除操作を行う。入力情報判定部5は、ユーザからの削除操作を検知するたびに入力データをパスワード照合部6に出力する。パスワード照合部6は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS34〜S36)。
【0049】
パスワードの入力中に、ユーザから「更新」、「訂正」または「取消」を示す画像が選択されて削除操作された場合の動作は、パスワードの入力中における同様の画像の削除操作の際の動作と同じである。
【0050】
ステップS34〜S36におけるパスワードの入力において、パスワードとして設定した桁の回数分だけ、パスワードを示す画像の削除操作を終了すると、ユーザは、最後に「確認」を示す画像に対して削除操作を実行する(ステップS37)。入力情報判定部5は、パスワードの照合に相当する入力であると判定し、パスワード照合部6にパスワードの照合の要求を出力する。パスワード照合部6は、所定の入力バッファに一時格納していた入力データをまとめ、入力データバッファのデータと保存されているパスワードとを照合する(ステップ38)。パスワード照合部6は、照合結果をメモリ制御部1に伝える。
【0051】
ステップS38において、パスワード照合の結果が一致であった場合には、メモリ制御部1は、リード制御ビットをセットして、読み出し許可状態を示す値に設定する(ステップS39)。そして、メモリ制御部1は、メモリ2からデータの読み出しを行ってホストシステム20に出力する(ステップS40)。ホストシステム20の表示部には、メモリカード10のデータが表示され(ステップS41)、パスワード入力の受け付け動作は終了する。
【0052】
ステップS38において、パスワード照合の結果が不一致であった場合には、メモリ制御部1は、リード制御ビットはセットせず、読み出し不許可状態を示す値のままにする(ステップS42)。そして、メモリ制御部1は、ファイル情報作成部3から、パスワードが不一致であった場合に表示する画像を表示するためのファイル情報を読み出してホストシステム20に出力する(ステップS43)。ホストシステム20の表示部には、パスワードが不一致であったことを示す画像が表示され(ステップS44)、パスワード入力の受け付け動作は終了する。
【0053】
このようにして、本実施形態のメモリカードは、直接パスワードを入力することができるキーボードまたはテンキーなどの入力デバイスを持たないホストシステムに接続された場合でも、ホストシステムにおける画像データに対する削除操作を入力情報としてパスワードの入力を行い、パスワードによるアクセス制御を実現することができる。
【0054】
図11は、本発明によるメモリカードの主要部を示すブロック図である。図11に示すように、メモリカード30は、ユーザデータを格納する記憶手段31(例えば、図1に示すメモリ2に相当)を備え、ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段32(例えば、図1に示す画像データ部4に相当)と、画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段33(例えば、図1に示すメモリ制御部1に相当)とを備えている。
【0055】
また、上記の実施形態のメモリカードには、以下の(1)〜(4)に示すようなメモリカードも開示されている。
【0056】
(1)制御手段33が、削除の候補になる画像データを外部機器に出力する画像データ出力手段を含むメモリカード。そのように構成されたメモリカードを用いる場合には、外部機器は、削除の候補になる画像データをユーザに提供可能になる。
【0057】
(2)制御手段33が、セキュリティ機能を有効にすることを示す画像データに対応する選択操作がなされたと判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを制限するセキュリティ機能を有効にするメモリカード。そのように構成されたメモリカードでは、画像データが選択されたことにもとづいて、セキュリティ機能を有効にすることができる。
【0058】
(3)制御手段33が、セキュリティ機能を有効にした場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードを保存するメモリカード。そのように構成されたメモリカードでは、画像データが選択されたことにもとづいて、パスワードを設定することができる。
【0059】
(4)制御手段33が、パスワードが保存されている場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードと保存されているパスワードとが一致するか否か判定し、一致すると判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを許可する制御を行うメモリカード。そのように構成されたメモリカードでは、画像データが選択されたことにもとづいて、パスワードによるセキュリティ機能を制御することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 メモリ制御部
2 メモリ
3 ファイル情報作成部
4 画像データ部
5 入力情報判定部
6 パスワード照合部
10,30 メモリカード
20 ホストシステム
31 記憶手段
32 画像データ記憶手段
33 制御手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスト機器に接続可能なメモリカード、ならびにメモリカードにおけるデータ入力方法およびデータ入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
メモリカードは、デジタルカメラ、携帯電話およびICレコーダなどの記録媒体として利用されたり、パーソナルコンピュータに接続されて汎用のリムーバルメディアとして利用されたりして、多くの用途で利用されている。最近は、個人情報保護を重視する傾向から、セキュリティ機能を有するメモリカードが提供されている。一般的に、メモリカードのセキュリティ機能を利用するためには、セキュリティ機能の設定/解除の際に、パスワードを入力する。
【0003】
特許文献1には、保護の必要なデータを保護することが可能なメモリカードが記載されている。特許文献1に記載されたメモリカードに対して、ホスト機器は、テキストファイルの書き込みを利用して、パスワードの設定を行うコマンドを発行したり、セキュリティ機能を有効にするファイルを指定したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−267163号公報(段落0007、段落0028−0030)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されたメモリカードを使用する場合に、デジタルカメラのように任意にテキストファイルを作成することができないホスト機器に接続されてセキュリティ機能を利用するために、セキュリティ機能を有効にするために必要なコマンドを発行する機能がホスト機器に予め備えられている必要がある。また、テンキーまたはキーボードなどの直接パスワードを入力することができる入力デバイスを持たないホスト機器にメモリカードが接続された場合には、パスワードを入力することができず、セキュリティ機能を利用することができない。
【0006】
そこで、本発明は、入力デバイスを持たないホスト機器に接続された場合でも、データ入力を可能にするメモリカード、データ入力方法およびデータ入力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるメモリカードは、ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードであって、ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によるデータ入力方法は、ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードにおけるデータ入力方法であって、メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定することを特徴とする。
【0009】
本発明によるデータ入力プログラムは、メモリカードに内蔵されたコンピュータに、メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、入力デバイスを持たないホスト機器に接続された場合でも、容易にデータ入力を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるメモリカードの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メモリカードの内部状態の状態遷移を示す説明図である。
【図3】パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。
【図4】パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。
【図5】パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。
【図6】パスワード設定確認用の画像の表示例を示す説明図である。
【図7】パスワード設定実行用の画像の表示例を示す説明図である
【図8】パスワードを入力する際の動作を示すフローチャートである。
【図9】パスワードを入力する際の動作を示すフローチャートである。
【図10】パスワード入力用の画像の表示例を示す説明図である。
【図11】本発明によるメモリカードの主要部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明によるメモリカードの一実施形態の構成を示すブロック図である。図1を参照して、一実施形態のメモリカード10の構成を説明する。
【0013】
メモリ制御部1は、メモリアクセスを制御する。メモリ2は、ユーザデータを保存する。また、メモリ制御部1は、セキュリティ機能が有効か否かを示すアクセス制御フラグ、パスワード設定の有無を示すパスワード設定ビット、およびデータの読み出しを許可するか否かを示すリード許可ビットの制御を行う。アクセス制御フラグの初期値はアクセス制御有効で、セキュリティ機能が有効になっている。パスワード設定ビットの初期値は、パスワード設定なしを示す。リード許可ビットの初期値は無効で、データの読み出し不許可を示す。なお、アクセス制御フラグおよびパスワード設定ビットは、メモリカード10の電源断によって変更されないが、リード許可ビットは、電源断後に電源が再びオンしたときに値が初期化される。
【0014】
メモリカード制御部1は、アクセス制御フラグ、パスワード設定ビットおよびリード許可ビットの値の組み合わせによって、セキュリティ機能に関するメモリカード10の内部状態を決定する。図2は、メモリカードの内部状態の状態遷移を示す説明図である。
【0015】
ファイル情報作成部3は、ファイル情報データを作成する。ファイル情報データは、画像データ部4が保存している画像データをホストシステム20に読み出すために必要となるデータである。画像データ部4は、ユーザがパスワードの設定や管理を行う際に使用される画像データを保存する。
【0016】
入力情報判定部5は、ホストシステム20から画像データのファイルに対するアクセスを検知して、ホストシステム20からのパスワードに関する入力情報を判定する。パスワード照合部6は、入力情報判定部5で判定された入力情報と、予め保存されているパスワードとを照合し、照合結果をメモリ制御部1に出力する。
【0017】
ホストシステム20は、メモリカード10が接続される機器で、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの機器である。ホストシステム20は、メモリカード10から読み出した画像データまたはファイル名を表示できる表示部(図示せず)を備えているとする。ユーザは、表示部に表示された画像データまたはファイル名を選択する操作や、当該画像データの削除を求める操作をホストシステム20から行うことができる。
【0018】
なお、メモリ制御部1を、マイクロプロセッサで実現してもよい。メモリ制御部1をマイクロプロセッサで実現する場合には、ファイル情報作成部3および入力情報判定部5の機能も、そのマイクロプロセッサで実現されるようにしてもよい。
【0019】
図3〜図5は、パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを示すフローチャートである。図3〜図5を参照して、パスワードを設定するか否か選択する際の動作と、パスワードを設定する際の動作とを説明する。
【0020】
メモリカード10を電源がオンになっているホストシステム20に接続したり、メモリカード10が接続されているホストシステム20の電源をオンしたりすると、メモリカード10の電源がオンになった状態になる(ステップS11)。メモリカード10の電源が入ると、メモリ制御部1は、アクセス制御フラグを確認する(ステップS12)。メモリカード10の初期状態において、アクセス制御フラグは、初期値(アクセス制御有効)を示す値になっている。
【0021】
次に、メモリ制御部1は、リード設定ビットを確認する(ステップS13)。リード許可ビットは、電源オン時に初期化されるので、セットされていない。すなわち、データの読み出し不許可を示す値になっている。そして、メモリ制御部1は、パスワード設定ビットを確認する(ステップS14)。メモリカード10の初期状態において、パスワード設定ビットはセットされていない。すなわち、パスワード設定なしを示す値になっている。
【0022】
メモリ制御部1は、アクセス制御フラグがアクセス制御有効を示し、リード設定ビットが読み出し不許可を示し、かつ、パスワード設定ビットがパスワード設定なしを示すと確認すると、パスワード設定確認状態であると判断する(ステップS15)。パスワード設定確認状態は、パスワードを設定するか否かをユーザに確認する状態である。
【0023】
ステップS15において、ホストシステム20からメモリカード10のデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、ファイル情報作成部3からパスワード設定確認状態用のファイル情報データを読み出してホストシステム20に出力する(ステップS16)。
【0024】
パスワード設定確認状態用のファイル情報データとは、画像データ部4に保存されているパスワード設定選択画像データを読み出すために必要なデータである。パスワード設定選択画像データは、「パスワードを設定する」ことを示す画像データおよび「パスワードを設定しない」ことを示す画像データである。また、パスワード設定選択画像データは、それぞれの画像データが示す動作を推測可能なファイル名を持つ。例えば、パスワード設定選択画像データは、「パスワード設定画像」および「パスワード非設定画像」というファイル名を持つ2つの画像データとする。パスワード設定画像は「パスワードを設定する」という文字を示す画像データであり、パスワード非設定画像は「パスワードを設定しない」という文字を示す画像データである。
【0025】
ホストシステム20は、メモリ制御部1から入力したパスワード設定確認状態用のファイル情報データを利用して、画像データ部4に保存されている画像データであって削除の候補になるパスワード設定選択画像データを読み出す(ステップS17)。ホストシステム20の表示部には、「パスワードを設定する」という文字および「パスワードを設定しない」という文字を示す画像が表示される。図6は、パスワード設定確認用の画像の表示例を示す説明図である。
【0026】
次に、ユーザは、ホストシステム20から操作を行って、パスワードの設定について希望する動作を示す画像データを選択し(ステップS18)、選択した画像データに対する削除操作を行う(ステップS19)。ホストシステム20が、画像を表示することができるデジタルカメラのようなシステムである場合には、ユーザは画像を選択して画像データを削除する操作を行う。例えば、パスワード設定を希望しない場合には、ユーザは、パスワード非設定画像の画像データを選択して削除操作を行う。また、パスワード設定を希望する場合には、ユーザは、パスワード設定画像の画像データを選択して削除操作を行う。以後の実施形態の説明では、ユーザが画像データを選択して削除操作を行う場合について説明を行う。なお、ホストシステム20が、ファイル名を表示することができるパーソナルコンピュータなどのシステムである場合には、ユーザはファイル名を選択してファイルを削除する操作を行う。この場合には、メモリ制御部1が画像データに対する削除操作を求めるアクセスが入力されているかを判断することによって、それ以後は、ユーザが画像データを選択して削除操作を行う場合の処理と同じの処理を行うことができる。
【0027】
ユーザによって画像データに対する削除操作が行われると、ホストシステム20からメモリカード10に、ファイルの削除を求めるアクセスが入力される。入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知すると、どのファイルが削除を求められているのか探す。削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されている画像データのファイルである場合には、入力情報判定部5は、当該アクセスがパスワードに関する入力を示すアクセスであると判定する。入力情報判定部5は、当該ファイルに対応付けられた情報から入力データを決定してメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、削除操作された画像データの画像を表示しないようにする。
【0028】
ステップS19において、ユーザによってパスワード非設定画像の画像データに対する削除操作が行われた場合には、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード非設定画像であることを認識する。入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード非設定画像に対応付けられた情報である「パスワードを設定しない」ことを入力データとしてメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、パスワード非設定画像を表示しないようにする。入力データを入力したメモリ制御部1は、アクセス制御フラグを無効に設定し、リード許可ビットをセットしない(ステップS20)。その後は、セキュリティ機能無効状態になり、メモリカード10へのアクセスに対して、セキュリティ動作は作動しない。
【0029】
また、ステップS19において、ユーザによってパスワード設定画像の画像データに対する削除操作が行われた場合には、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード設定画像であることを認識する。入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード設定画像に対応付けられた情報である「パスワードを設定する」ことを入力データとしてメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、パスワード設定画像を表示しないようにする。入力データを入力したメモリ制御部1は、アクセス制御フラグを有効にしたままにし、メモリカード10は、パスワード設定実行状態になる(ステップS21)。パスワード設定実行状態は、ユーザからパスワードの設定を受け付ける状態である。
【0030】
ステップS21において、ホストシステム20からの所定の操作によって、メモリカード10のデータ更新されたデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、ファイル情報作成部3からパスワード設定実行状態用のファイル情報データを読み出してホストシステム20に出力する(ステップS22)。なお、データ更新されたデータの読み出しは、ユーザによる所定の操作に依らずに、直前の操作処理終了後の一定時間経過後に、自動的にホストシステム20から要求されるとしてもよい。
【0031】
パスワード設定実行状態用のファイル情報データとは、画像データ部4に保存されているパスワード設定実行用の画像データを読み出すために必要なデータである。パスワード設定実行用の画像データには、パスワードの候補を示すパスワード候補画像データおよび操作画像データが含まれる。パスワード候補画像データは、ユーザがそれぞれの画像を容易に区別できる画像データであればよい。例えば、パスワード候補画像データは、「0」、「1」、「2」および「3」を示す画像を表示する4つの画像データであるとする。操作画像データは、パスワードを設定する際にユーザを補助する操作を示す画像データである。例えば、操作画像データは、「更新」、「設定」、「訂正」および「取消」を示す画像を表示する4つの画像データであるとする。
【0032】
ホストシステム20は、メモリ制御部1から入力したパスワード設定実行状態用のファイル情報データを利用して、画像データ部4に保存されているパスワード設定実行用の画像データを読み出し、ホストシステム20の表示部に表示する(ステップS23)。図7は、パスワード設定実行用の画像の表示例を示す説明図である。
【0033】
次に、ユーザは、ホストシステム20で、パスワード候補画像データが示す画像からパスワードとして入力したい画像を選択し、削除操作を行う(ステップS24)。
【0034】
ユーザによってパスワード候補画像データに対する削除操作が行われると、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード候補画像データであることを認識する。そして、入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード候補画像データに対応付けられた情報から入力データを決定してメモリ制御部1に出力する(ステップS25)。メモリ制御部1は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS26)。また、メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、削除操作された画像データの画像を表示しないようにする。例えば、ユーザが「0」を示すパスワード候補画像データを選択して削除操作を行った場合には、入力情報判定部5は、入力データとして「0」をメモリ制御部1に出力する。そして、ホストシステム20の表示部では、「0」を示す画像が表示されなくなる。
【0035】
ユーザは、パスワードとして入力する桁の回数分だけ、パスワードとして入力したい画像を選択し、削除操作を行う。入力情報判定部5は、ユーザからの削除操作を検知するたびに入力データをメモリ制御部1に出力する。メモリ制御部1は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS24〜S26)。
【0036】
パスワードの入力中に、ユーザから「更新」を示す画像が選択されて削除操作された場合には、入力情報判定部5は、メモリ制御部1にデータ更新の要求を出力する。メモリ制御部1は、パスワードを入力している間にデータ更新の要求を受けても、ステップS22で出力したファイル情報データと同じファイル情報データを出力する。この処理によって、削除操作を行ってホストシステム20の表示部に表示されなくなった画像を再度表示/選択することが可能になり、同じ画像をパスワードの設定で複数回選択することが可能になる。
【0037】
また、ユーザから「訂正」を示す画像が選択されて削除操作された場合には、入力情報判定部5は、メモリ制御部1に、入力済のパスワードを1文字分訂正する要求を出力する。メモリ制御部1は、入力バッファに格納されている入力データのうち、最後に入力されたデータを1つ削除する。ユーザから「取消」を示す画像が選択されて削除操作された場合には、入力情報判定部5は、メモリ制御部1に、入力済のパスワードを全て取り消す要求を出力する。メモリ制御部1は、入力バッファに格納されている入力データを全て削除する。
【0038】
ステップS24〜S26におけるパスワードの入力において、パスワードとして入力する桁の回数分だけ画像またはファイルの削除操作を終了すると、ユーザは、最後に「設定」を示す画像に対して削除操作を実行する(ステップS27)。入力情報判定部5は、パスワードの設定に相当する入力であると判定し、メモリ制御部1にパスワードの設定の要求を出力する。メモリ制御部1は、所定の入力バッファに一時格納していた入力データをまとめてパスワードとしてパスワード照合部6に保存する(ステップS28)。そして、メモリ制御部1は、パスワード設定ビットをセットして、パスワードの設定済みを示す値に設定する(ステップS29)。さらに、メモリ制御部1は、リード許可ビットをセットして、読み出し許可状態を示す値に設定し(ステップS30)、パスワードの設定動作が終了する。
【0039】
パスワードの設定が完了した後に、ホストシステム20からの所定の操作によって、メモリカード10のデータ更新されたデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、リード許可ビットが有効になっているので、メモリ2から実際のデータの読み出しを行ってホストシステム20に出力する。なお、データ更新されたデータの読み出しは、ユーザによる所定の操作に依らずに、パスワードの設定が完了した後の一定時間経過後に、自動的にホストシステム20から要求されるようにしてもよい。
【0040】
このようにして、本実施形態のメモリカードは、直接パスワードを入力することができるキーボードまたはテンキーなどの入力デバイスを持たないホストシステムに接続された場合でも、ホストシステムにおける画像データに対する削除操作を入力情報としてパスワードを設定するか否かを選択し、さらに、パスワードの設定を行うことができる。
【0041】
図8および図9は、パスワードを入力する際の動作を示すフローチャートである。図8および図9を参照して、パスワードが設定されているメモリカード10にパスワードを入力する際の動作について説明する。
【0042】
パスワードの設定が完了した後に、ホストシステム20の電源が切られたり、メモリカード10がホストシステム20から接続が外されたりしてメモリカードの電源が切断されると、メモリ制御部のリード許可ビットはクリアされる。しかし、アクセス制御フラグはアクセス制御有効を示す値を保持し、パスワード設定ビットはパスワードの設定済みを示す値を保持する。再度メモリカード10の電源がオンした場合には、セキュリティ機能およびパスワードの設定は保存され、メモリカード10は、パスワード確認状態になる(ステップS31)。パスワード確認状態にあるメモリカード10は、パスワードの入力によってリード許可ビットがセットされると、メモリカード10のメモリ2が保存するデータの読み出しが可能になる。
【0043】
ステップS31において、ホストシステム20からメモリカード10のデータの読み出しが要求されると、メモリ制御部1は、メモリ2に保存されているデータを読み出さずに、ファイル情報部3からパスワード確認状態用のファイル情報データを読み出してホストシステム20に出力する(ステップS32)。
【0044】
パスワード確認状態用のファイル情報データとは、画像データ部4に保存されているパスワード入力用の画像データを読み出すために必要なデータである。パスワード入力用の画像データには、パスワードの候補を示すパスワード候補画像データおよび操作画像データが含まれる。パスワード候補画像データは、パスワード設定実行用の画像データのパスワード候補画像データと同じ画像データである。操作画像データは、パスワードを入力する際にユーザを補助するための操作を示す画像データである。本実施形態では、「更新」、「確認」、「訂正」および「取消」を示す画像を表示する4つの画像データを操作画像データとする。
【0045】
ホストシステム20は、メモリ制御部1から入力したパスワード確認状態用のファイル情報データを利用して、画像データ部4に保存されているパスワード入力用の画像データを読み出し、ホストシステム20の表示部に表示する(ステップS33)。図10は、パスワード入力用の画像の表示例を示す説明図である。
【0046】
次に、ユーザは、ホストシステム20で、パスワード候補画像データが示す画像から、パスワードとして設定した順に、入力したいパスワードに相当する画像を選択して削除操作を行う(ステップS34)。
【0047】
ユーザによってパスワード候補画像データに対する削除操作が行われると、入力情報判定部5は、ファイルの削除を求めるアクセスを検知して、削除を求められているファイルが画像データ部4に保存されているパスワード候補画像データであることを認識する。そして、入力情報判定部5は、パスワードに関する入力であると判定し、パスワード候補画像データに対応付けられた情報から入力データを決定してメモリ制御部1に出力する(ステップS35)。メモリ制御部1は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS36)。メモリ制御部1は、ホストシステム20の表示部において、削除操作された画像データの画像を表示しないようにする。
【0048】
ユーザは、パスワードとして設定した桁の回数分だけ、パスワードを示す画像を選択し、削除操作を行う。入力情報判定部5は、ユーザからの削除操作を検知するたびに入力データをパスワード照合部6に出力する。パスワード照合部6は、入力データを入力された順番に、所定の入力バッファに一時格納する(ステップS34〜S36)。
【0049】
パスワードの入力中に、ユーザから「更新」、「訂正」または「取消」を示す画像が選択されて削除操作された場合の動作は、パスワードの入力中における同様の画像の削除操作の際の動作と同じである。
【0050】
ステップS34〜S36におけるパスワードの入力において、パスワードとして設定した桁の回数分だけ、パスワードを示す画像の削除操作を終了すると、ユーザは、最後に「確認」を示す画像に対して削除操作を実行する(ステップS37)。入力情報判定部5は、パスワードの照合に相当する入力であると判定し、パスワード照合部6にパスワードの照合の要求を出力する。パスワード照合部6は、所定の入力バッファに一時格納していた入力データをまとめ、入力データバッファのデータと保存されているパスワードとを照合する(ステップ38)。パスワード照合部6は、照合結果をメモリ制御部1に伝える。
【0051】
ステップS38において、パスワード照合の結果が一致であった場合には、メモリ制御部1は、リード制御ビットをセットして、読み出し許可状態を示す値に設定する(ステップS39)。そして、メモリ制御部1は、メモリ2からデータの読み出しを行ってホストシステム20に出力する(ステップS40)。ホストシステム20の表示部には、メモリカード10のデータが表示され(ステップS41)、パスワード入力の受け付け動作は終了する。
【0052】
ステップS38において、パスワード照合の結果が不一致であった場合には、メモリ制御部1は、リード制御ビットはセットせず、読み出し不許可状態を示す値のままにする(ステップS42)。そして、メモリ制御部1は、ファイル情報作成部3から、パスワードが不一致であった場合に表示する画像を表示するためのファイル情報を読み出してホストシステム20に出力する(ステップS43)。ホストシステム20の表示部には、パスワードが不一致であったことを示す画像が表示され(ステップS44)、パスワード入力の受け付け動作は終了する。
【0053】
このようにして、本実施形態のメモリカードは、直接パスワードを入力することができるキーボードまたはテンキーなどの入力デバイスを持たないホストシステムに接続された場合でも、ホストシステムにおける画像データに対する削除操作を入力情報としてパスワードの入力を行い、パスワードによるアクセス制御を実現することができる。
【0054】
図11は、本発明によるメモリカードの主要部を示すブロック図である。図11に示すように、メモリカード30は、ユーザデータを格納する記憶手段31(例えば、図1に示すメモリ2に相当)を備え、ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段32(例えば、図1に示す画像データ部4に相当)と、画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段33(例えば、図1に示すメモリ制御部1に相当)とを備えている。
【0055】
また、上記の実施形態のメモリカードには、以下の(1)〜(4)に示すようなメモリカードも開示されている。
【0056】
(1)制御手段33が、削除の候補になる画像データを外部機器に出力する画像データ出力手段を含むメモリカード。そのように構成されたメモリカードを用いる場合には、外部機器は、削除の候補になる画像データをユーザに提供可能になる。
【0057】
(2)制御手段33が、セキュリティ機能を有効にすることを示す画像データに対応する選択操作がなされたと判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを制限するセキュリティ機能を有効にするメモリカード。そのように構成されたメモリカードでは、画像データが選択されたことにもとづいて、セキュリティ機能を有効にすることができる。
【0058】
(3)制御手段33が、セキュリティ機能を有効にした場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードを保存するメモリカード。そのように構成されたメモリカードでは、画像データが選択されたことにもとづいて、パスワードを設定することができる。
【0059】
(4)制御手段33が、パスワードが保存されている場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードと保存されているパスワードとが一致するか否か判定し、一致すると判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを許可する制御を行うメモリカード。そのように構成されたメモリカードでは、画像データが選択されたことにもとづいて、パスワードによるセキュリティ機能を制御することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 メモリ制御部
2 メモリ
3 ファイル情報作成部
4 画像データ部
5 入力情報判定部
6 パスワード照合部
10,30 メモリカード
20 ホストシステム
31 記憶手段
32 画像データ記憶手段
33 制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードであって、
ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段とを備えた
ことを特徴とするメモリカード。
【請求項2】
制御手段は、削除の候補になる画像データを外部機器に出力する画像データ出力手段を含む
請求項1記載のメモリカード。
【請求項3】
制御手段は、セキュリティ機能を有効にすることを示す画像データに対応する選択操作がなされたと判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを制限するセキュリティ機能を有効にする
請求項1または請求項2記載のメモリカード。
【請求項4】
制御手段は、セキュリティ機能を有効にした場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードを保存する
請求項3記載のメモリカード。
【請求項5】
制御手段は、パスワードが保存されている場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードと保存されているパスワードとが一致するか否か判定し、一致すると判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを許可する制御を行う
請求項4記載のメモリカード。
【請求項6】
ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードにおけるデータ入力方法であって、
メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する
ことを特徴とするデータ入力方法。
【請求項7】
削除の候補になる画像データを外部機器に出力する
請求項6記載のデータ入力方法。
【請求項8】
メモリカードに内蔵されたコンピュータに、
メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する処理を実行させるための
データ入力プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
削除の候補になる画像データを外部機器に出力する処理を実行させるための
請求項8記載のデータ入力プログラム。
【請求項1】
ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードであって、
ユーザの選択操作に対応する複数の画像データを格納する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段が格納する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する制御手段とを備えた
ことを特徴とするメモリカード。
【請求項2】
制御手段は、削除の候補になる画像データを外部機器に出力する画像データ出力手段を含む
請求項1記載のメモリカード。
【請求項3】
制御手段は、セキュリティ機能を有効にすることを示す画像データに対応する選択操作がなされたと判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを制限するセキュリティ機能を有効にする
請求項1または請求項2記載のメモリカード。
【請求項4】
制御手段は、セキュリティ機能を有効にした場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードを保存する
請求項3記載のメモリカード。
【請求項5】
制御手段は、パスワードが保存されている場合に、パスワード候補の画像データに対応する選択操作がなされたと判定したときに、選択操作によって選択されたパスワードと保存されているパスワードとが一致するか否か判定し、一致すると判定した場合に、記憶手段に格納されているユーザデータに対するデータ読み出しを許可する制御を行う
請求項4記載のメモリカード。
【請求項6】
ユーザデータを格納する記憶手段を備えたメモリカードにおけるデータ入力方法であって、
メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する
ことを特徴とするデータ入力方法。
【請求項7】
削除の候補になる画像データを外部機器に出力する
請求項6記載のデータ入力方法。
【請求項8】
メモリカードに内蔵されたコンピュータに、
メモリカードにおける画像データ記憶手段に格納されている画像データであってユーザの選択操作に対応する画像データに対する削除指示を外部機器から受けた場合に、画像データに対応する選択操作がなされたと判定する処理を実行させるための
データ入力プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
削除の候補になる画像データを外部機器に出力する処理を実行させるための
請求項8記載のデータ入力プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−170476(P2010−170476A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14429(P2009−14429)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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