説明

モジュール式注入ポンプ

【課題】
【解決手段】本発明は、製剤を投与するモジュール式注入ポンプであって、g)ポンプハウジング1/2と、h)製剤を保持するために使用され且つ、ポンプハウジング1/2により受容され又は独立的に形成されるリザーバ3と、i)ポンプハウジング1/2内に格納され且つ、製剤をリザーバ3から送り出すために使用される送り出し装置8ないし11と、j)送り出し装置8ないし11に対するエネルギ源21と、k)ポンプハウジング1/2から分離し且つ、エネルギ源21を受容する別のハウジング20と、l)エネルギをエネルギ源21から送り出し装置8ないし11に伝送する伝送装置19とを備える、製剤を投与するモジュール式注入ポンプ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製剤、好ましくは、インシュリン又は別の薬剤を投与するモジュール式注入ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
特に、例えば、インシュリンのような薬剤を自己投与するとき、その薬剤を使用し且つ、その薬剤を自分自身で投与する人間は、利便性及び自己の裁量に益々、重要性を置きつつある。特に、注入ポンプを構造的組立体に分割し、それらの構造的組立体の各々は、それら自体のハウジング内に配置され且つ、ワイヤー又はワイヤーレス接続により互いに接続することができるようにすることにより、製造メーカは、これらの需要に応えている。
【0003】
この型式のモジュール式注入ポンプは、例えば、ドイツ国特許出願明細書DE30 35 670 A1号及びドイツ国特許出願明細書DE198 40 965 A1号から既知である。これらに従い、注入ポンプは、身体に又は身体内にさえ植え込まれ、また、製剤保持リザーバと、送り出し装置とを備えるポンプヘッド部と、例えば、衣服に又は衣服内のようなポンプヘッド部から離れた位置に携帯することのできる操作制御部分とに分割されている。操作制御部分及びポンプヘッド部は、互いにワイヤーレスにて連携する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の1つの目的は、この型式のモジュール式注入ポンプの利便性を更に改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明は、ポンプハウジングと、製剤に対するリザーバと、送り出し装置と、エネルギ源とを備える、製剤を投与するモジュール式注入ポンプに関する。ポンプハウジングは、下側部が人間又は動物の皮膚に直接、配置されるような要領にて設計されることが好ましい。リザーバは、ポンプハウジングにより直接、形成することができる。しかし、リザーバは、受容器、特に、アンプルの形態をしており、該アンプルは、ポンプハウジングに受容され且つ、好ましくは、交換可能であるものとする。ポンプハウジングは、送り出し構成動作を生じさせるモータを備えることが好ましい送り出し装置も格納している。ポンプハウジングは、該ハウジングが受容する注入ポンプの構成要素と共に、第一のモジュール、すなわちポンプヘッド部を形成する。ポンプハウジングが受容する構成要素は、ポンプハウジング内に収容されることが好ましい。しかし、本発明の意味から受容されたものは、ポンプハウジングの外側に固定され又は、少なくともポンプハウジングにより完全に包み込まれない構成要素を意味するものとも理解される。しかし、かかる構成要素をポンプハウジングから除去する必要はないことを条件として、完全に包み込むこと、また、この意味において、ポンプハウジング内に収容することは、ポンプヘッド部の構成要素を配置し且つ、格納する好ましい方法である。
【0006】
モジュール式構成の場合、注入ポンプは、従来の技術から原理上既知であるように、特に、送り出し装置用の制御装置、好ましくは、送り出し装置のモータ用の制御装置、及び(又は)作動装置及び(又は)注入ポンプのディスプレイ装置を受容することのできる更なるハウジングを備えている。
【0007】
しかし、本発明に従い、この場合の更なるハウジングは、送り出し装置用のエネルギ源を受容する。送り出し装置を作動させるのに必要なエネルギは、更なるハウジングとポンプハウジングとの間にてワイヤーにより伝送することができる。しかし、これに代えて、特に、約50cm以下の短い距離の場合、ワイヤレスの伝送も可能であろう。
【0008】
ポンプ構成要素の全てを単一のハウジング内にて組み合わせる従来の注入ポンプと比較して、本発明に従ったモジュール式注入ポンプは、リザーバ及び送り出し装置が常時、投与箇所、全体として、穿刺箇所に近接して配置され、また、少なくともリザーバで交換され又は上下逆さにされる迄、その位置に止まることがでるという有利な効果をもたらす。原理上、この有利な効果を提供する既知のモジュール式注入ポンプと比較して、ポンプヘッド部の重量及び寸法は更に減少させることができる。エネルギ源の重量及び容積の減少は、この場合の唯一の有利な効果ではない。エネルギ源をポンプヘッド部から除去することにより、ポンプハウジングを簡略化し、また、ポンプハウジング自体の重量及び容積を減少させることもできる。
【0009】
好ましい実施の形態において、注入ポンプの制御装置、又は、好ましくは、全制御装置の全体は、ポンプヘッド部から再配置することができる。制御装置又は再配置した部品は、特に、更なるハウジングにより受容することができる。制御装置は、エネルギ源が送り出し装置に対しエネルギを供給するための動力部分と、動力部分及び該動力部分を介して送り出し装置を制御する信号処理部分とに分割されている。制御装置は、制御、調節装置として発展させることが好ましいが、簡略化のため、制御装置は、常に、以下に、単に制御装置と称する。制御装置の内、少なくとも動力部分又は信号処理部分の一方、又は好ましくは、動力部分及び信号処理部分の双方は、ポンプハウジングから、すなわち、ポンプヘッド部から再配置される。
【0010】
送り出し装置用のエネルギ供給システムの内、エネルギ伝送のための伝送路又は幾つかの伝送路のみがポンプハウジング内に配置されている。送り出し装置は、この伝送路又はこれらの幾つかの伝送路を介して制御され且つ、好ましくは、調節されることが好ましい。
【0011】
好ましいように、制御装置は、また、送り出し装置を調節し、従って、送り出し装置の構成要素、好ましくは、上記モータの位置及び(又は)速度を検出する位置及び(又は)速度センサを備えており、この場合、ポンプハウジングは、センサに加えて、エネルギ供給及び(又は)センサの信号の伝送に必要な伝送路のみ、また、適当であるならば、エネルギ及び信号の組み合わせた伝送用の単一の伝送路のみを受容する。
【0012】
好ましい実施の形態におけるように、閉塞及び(又は)漏洩検出器は、ポンプハウジング内に配置すべきであり、この場合、位置又は速度センサに関して上述した説明は、この検出器のエネルギ供給及び信号の伝送にも当てはまる。
【0013】
このように、特に好ましい実施の形態において、ポンプハウジングは、リザーバを備える製剤支持システム内にてリザーバの下流に配置された構成要素、送り出し装置の送り出し動作を生じさせる駆動機構、及び駆動機構により駆動される送り出し装置のその他の構成要素に対するリザーバに対する支持体としてのみ作用する。適当であるならば、ポンプハウジングは、また、駆動機構が調節されるならば、駆動機構を制御する1つ又はより多くのセンサ、及び追加的な監視装置、例えば、閉塞(又は)漏洩モニタ装置に対する支持体でもある。
【0014】
駆動機構は、特に、モータ、特に電気回転モータとすることもできる。しかし、電気リニアモータを原理上、使用することもできる。原理上、モータは、空気圧又は液圧モータとすることも考えられる。送り出し装置の駆動は、これと代替的に、例えば、ピエゾ効果のような、その他の効果に基づくものとしてもよい。マイクロシステムポンプとすることも考えられる。しかし、従来の駆動装置であることが好ましい。
【0015】
エネルギ源は、電池又は電気アキュムレータであることが好ましい。しかし、この場合にも、例えば、圧力リザーバ、燃料電池又は空気圧又は液圧モータに対し作動流体を供給する追加的な供給ポンプの形態をした代替的なエネルギ源とすることも考えられる。
【0016】
本発明の別の形態に従い、注入かニューレは、皮膚内に又は皮膚の下方に導入されるカニューレの長さだけポンプハウジングの下側部を越えて注入カニューレが突き出す。この特徴は、例えば、注入カニューレがポンプハウジングから側方向に案内され且つ、ポンプハウジングの側壁に沿って下側部の領域まで、次に、上記カニューレの長さだけ下側部を経て続くとき、満足されると考えられる。しかし、注入カニューレはハウジングから上記カニューレの長さだけ突き出すようにすることが特に好ましい。リザーバを注入カニューレに接続する接続管は、長さ5cmであることが好ましく、また、5cm以下であることがより好ましい。当該出願には、請求項18に特に記載された形態、すなわち、別個に保護する場合にのみ好ましい実施の形態である、エネルギ源をポンプハウジングから再配置することなく、その形態に対して別個の保護を請求する権利を留保する。
【0017】
身体組織内に導入すべき注入カニューレは、ポンブハウジングに直接提供され又は好ましくは、ポンプハウジングに設けて提供されるため、このことは、リザーバ及び身体組織内に配置された注入カニューレの出口は同一の静止液圧高さにあり、又は実際の目的上無視してよい、任意に程度の高さの差がある。このため、サイフォン効果、すなわち、製剤が非制御状態に分与される結果となるリザーバ内の吸引状態は生じない。特に有利な効果は、注入ポンプのプライミングと関係した製剤の損失が最小になることである。プライミングとは、リザーバから注入カニューレの出口まで伸びる製剤システムから空気を除去するための手順を説明するために使用される用語である。この製剤システムの短縮化は、システム内の閉塞及び(又は)漏洩の虞れを減少させることにも寄与する。最終的に、ハウジング外に案内され、また、従来の注入ポンプにて注入カニューレまで伸びるカテーテルを廃止することにより、ユーザが在庫し且つ、旅行するとき携帯すべき使い捨て型製品の量も少なくすることができる。
【0018】
リザーバは、ポンプハウジングの下側部に製剤出口を形成し、注入カニューレをリザーバの出口に直接接続することができるようにする。リザーバ内に受容され且つ、リザーバ出口に向けて動くことのできるピストンにより製剤を好ましいように送り込む場合、リザーバ出口は、殆どの場合、ピストンの動く方向を向き、このため、殆どの場合、ポンプハウジングの下側部に対し斜めに、全体として直角となる。この型式の1つの好ましい実施の形態において、接続部は、また、リザーバ出口と注入カニューレとの間の角度部を架橋する。
【0019】
1つの好ましい実施の形態において、ポンプハウジングは、幾つかの部品、特に好ましくは2つの部品に分かれており、また、リザーバを受容し又はそれ自体リザーバを形成する主ハウジングと、注入カニューレが突き出し且つ、主ハウジングに固定される二次的ハウジングとを備えている。二次的ハウジングは、手で且つ、器具を使用せずに主ハウジングに解放可能に固定されることが都合良い。放置された後、接続部は、1回又はより多くの簡単な操作により再確立されることが特に好ましい。主ハウジング及び二次的ハウジングは、例えばねじ接続、好ましくはバヨット接続又は簡単な差し込み接続又は掴み接続、差し込み及び掴み接続の組み合わせの形態をした継手により互いに接続されることが好ましい。主ハウジング及び二次的ハウジングは、継手がねじ又はバヨネット接続部として設計されるとき、互いに更に係止することができる。
【0020】
二次的ハウジングは、リザーバ出口と注入カニューレとの間の角度部を架橋する角度アダプタを形成することが好ましい。
【0021】
二次的ハウジングは、主ハウジングに接続し、少なくとも1つの回転軸線の周りにて回転して可動であり、注入カニューレを回転軸線の周りにて主ハウジングの回転動作から分離させることができる。主ハウジングへの固定は、また、主ハウジングが二次的ハウジングに対して2つ又は更に3つの回転軸線の周りにて回転動作を実行し得るような形態とし、より広範囲な分離が実現されるようにすることができる。二次的ハウジングは、該ハウジングが短い距離だけ主ハウジングにて平行移動し得るように案内されるようにすることも考えられる。しかし、好ましくは且つ、特に簡単な実施の形態において、二次的ハウジングは、好ましくは、解放可能な継手により主ハウジングに剛性に固定される。
【0022】
本発明の更に好ましい特徴は、従属請求項及び請求項の組み合わせを通じて記載されている。
【0023】
本発明の一例としての実施の形態に関して図面を参照して以下に説明する。一例としての実施の形態から明らかになる特徴は、単一にて又は特徴の各組み合わせにて、請求項の主題事項及び上述した形態の展開例を有益に表現するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1には、2つのモジュールから構成された注入ポンプが示されている。2つのモジュールの第一のものは、注入箇所にて皮膚に直接、配置され且つ、以下に、ポンプヘッド部と称される。ポンプヘッド部は、下側が皮膚にある状態にて位置する2部分から成るポンプハウジング内に収容されており、かかる配置のため、例えば、接着剤パッド又はストラップのような、相応する固定手段が設けられている。ポンプハウジングは、連結機構により互いに機械的に接続された主ハウジング1と、二次的ハウジング2とから成っており、これらのハウジングは、手により且つ、補助具を使用せずに、容易に且つ、迅速に解放することができ、次に、再度、互いに接続することができる。
【0025】
主ハウジング1は、液体製剤にて満たされたリザーバ3と、製剤を送り出す送り出し装置8ないし11と、送り出し装置8ないし11に割り当てられた位置センサ12ないし14と、また、閉塞漏洩検出器15とを収容する。液体製剤は、液体製剤、特に、例えば、インシュリンとすることができる。送り出し装置8ないし11は、従来通り、主軸駆動装置を有するピストンポンプとして形成されている。製剤を送り出すのに必要とされる力は、電気モータ8により発生され、歯車ホイール9により変換されたこの電気モータの駆動速度は、主ハウジング1内にて軸方向に直線状に案内されるピストンロッド10に伝達される。ピストンロッド10は、ねじ付きロッドとして形成される。歯車9の出力歯車は、ピストンロッド10のねじ部と螺着係合している。このように、ピストンロッド10は、直線状に案内されるため、歯車9の出力歯車が回転駆動されるとき、前進方向に軸方向に動く。次に、ピストンロッド10は、ピストン11に対して押し付けられ、該ピストンは、リザーバ3内に受容され且つ、このため、リザーバ3の出口に向けた方向にリザーバ3内にて動き、ピストン11の移動方向は、ピストンロッド10の前進方向と同一である。ピストンロッド10の前進動作によりピストン11の同様の前進動作が生じ、その結果、製剤は、リザーバ3の出口から押し出される。このため、送り出し装置8ないし11は、モータ8と、製剤に直接、作用する送り出し部材、すなわちピストン11を含む、モータ8から開始して流れ方向に向けて下流に配置された全ての構成要素とを収容する。
【0026】
製剤は、可撓性の注入カニューレ6を通じて投与される。注入カニューレ6は、二次的ハウジング2の下側部から突き出している。図示した実施の形態において、注入カニューレは、二次的ハウジング2の下側部を形成するハウジング壁を貫通して突き出している。皮下投与のため、注入カニューレ6は、二次的ハウジング2の下側部を越えて突き出すそのカニューレ長さLの全体だけ身体組織内に導入される。カニューレ長さLは、二次的ハウジング2の下側部と注入カニューレ6の正面の自由端との間にて測定された注入カニューレ6の長さである。
【0027】
リザーバ3から注入カニューレ6、モータ8、モータ8の下流に配置された送り出し装置8ないし11の構成要素、2つのセンサ12ないし14、15まで伸びる製剤を保持する部品に加えて、ポンプヘッド部は、エネルギをこれらの構成要素に供給する供給路と、これらの構成要素に対して信号の伝送、受信を行う伝送路とのみを備えている。注入ポンプのその他の構成要素の全ては、別個の更なるハウジング20と更なるモジュール内にて一体化されている。更なるモジュールは、サービスモジュールであり、このサービスモジュールにおいて、特に、ポンプヘッド部の全ての構成要素に対するエネルギ供給部は一体化されている。該モジュールは、ポンプヘッド部の構成要素を制御し且つ、調節する全ての機能を一体化する。1つ又はより多くの可変値のフィードバックのため、システムが制御されるのみならず、調節される場合、以下の事項は、簡略化のため、制御、従って、制御装置のみを取り扱う、すなわち簡単に、制御のみを取り扱う。エネルギの供給及び制御という2つの機能に加えて、サービスモジュールは、また、作動機能の全て及び光学的及び(又は)聴覚的表示機能の全てを一体化する。このため、ポンプヘッド部は、製剤を送り出し且つ、正確な送り出しを監視するのに必要とされる注入ポンプの構成要素のみを保持し、このため、ポンプヘッド部は、特に低重量及び特に小さい容積を有する。これら2つの性質のため、ポンプヘッド部は、注入箇所に直接、配置するのに特に適している。しかし、身体に直接、配置するため、ポンプハウジング1/2は、振動警報を都合良く受信することができる。
【0028】
サービスモジュールのハウジング20は、特に、必要とされるエネルギを注入ポンプの構成要素の全てに供給するエネルギ源21を収容する。一例としての実施の形態において、エネルギ源21は、電池又は電気アキュムレータである。その主入力部及び出口部を有する制御装置も示されている。制御装置は、信号処理部分22を備え、また、特に、モータ8に対して、動力部分24、一例としての実施の形態において、パワーエレクトロニクスを備えている。制御装置は、幾つかの断続器、すなわち、モータ8に対するエネルギ供給路における断続器23と、位置センサ12ないし14に対するエネルギ供給路における断続器25と、閉塞、漏洩検知器15に対するエネルギ供給路における断続器26とを備えている。3つのエネルギ供給路の全ては、共通のエネルギ源21から発する。勿論、エネルギ源21は、多数の別個のエネルギ源を組み合わせて形成することもできる。しかし、エネルギ源21は、その全体が単一の電気又は単一のアキュムレータにより構成されることが好ましい。信号処理部分22は、断続器23、25、26自体の作動信号、すなわち、断続器23に対する作動信号S、断続器25に対する作動信号S13、断続器26に対する作動信号S15によってこれら断続器自体の作動信号によって断続器23、25、26の各々を制御する。2つのセンサ又は検出器12ないし14、15の出力信号は、信号処理部分22の入力側に供給される。位置センサ12ないし14の出力信号は、D14にて表示し、閉塞漏洩検出器15の出力信号は、D15にて表示されている。
【0029】
出力信号D14は、モータ8の回転角度位置を表す。回転角度位置を検出するため、位置センサ12ないし14は、モータ8の軸に回転の意味にて固定された状態に取り付けられた有孔円板を備えている。発光ダイオード13が有孔円板12の1つの軸方向側部に配置され、フォトトランジスタ14は反対側部に配置され、これら双方はハウジングに対して固定されている。フォトトランジスタ14は、発光ダイオード13から発し且つ、有孔円板12を通過する光を受け取り且つその光を信号伝送路31を介して信号処理部分22の入力側に出力信号出力信号D14として放出する。位置センサ12ないし14の出力信号D14は、モータ8を制御する制御された可変値を形成する。信号処理部分22は、所定のプログラムに従って参照可変値を発生させ、この可変値を制御された可変値D14と比較し、この比較の関数として、断続器23に対する作動信号Sを形成する。作動信号Sに依存して、断続器23は、2つの可能な切り換え位置の1つを採用する。1つの切り換え位置において、スイッチはモータ8に対するエネルギの供給路を接続し、その他の場合、スイッチはこの路を遮断する。モータの制御は、従来の性質のものであり、このため、モータ8にエネルギを供給する路27を除いて、その構成要素の全てはサービスモジュールの構成要素であるが、ポンプヘッド部の構成要素ではないことを指摘する以外、本明細書にて更に説明しない。モータ8からピストンロッド10への力のスリップ無し伝送のため、モータ8の回転角度位置は、同時に、ピストンロッド10の位置を表し、その結果、リザーバ3内のピストン11の位置を表す。このため、モータ8の回転角度位置から、送り込まれた製剤の量及びリザーバ3内に残る残留量に関する判断を直接、導くことが可能である。位置センサ12ないし14はまた、原理上、回転数、従ってモータ8の回転速度、その結果、ピストン11の前進速度、従って送り出し速度又は送り出し率を判断するため使用することもできる。しかし、このことは絶対的に必須のことではない。
【0030】
エネルギを節約する理由のため、発光ダイオード13に対するエネルギ供給路内に配置された断続器25は、同様に、その2つの位置の一方にてエネルギ供給路を閉じ、他方の位置にてエネルギ供給路を遮断する2つの位置を備える簡単なスイッチである。断続器25はまた、サービスモジュールの1つの構成要素であり、サービスモジュールのハウジング20内に配置されている。発光ダイオード13に対するエネルギ供給路の残りの部分28及び信号伝送路31の残りの部分のみがポンプヘッド部の主ハウジング1内に収容されている。
【0031】
閉塞漏洩検出器は、送り込む間、ピストンロッド10に作用する反力を測定するために使用され、出力信号D15は測定された反力を表す。閉塞漏洩検出器15は、専ら監視目的の作用を果たす。出力信号D15に基づいて、信号処理部分22が注入ポンプの製剤保持部分内にて閉塞又は漏洩が生じたと決定するならば、信号処理部分22は、相応する作動信号Sによりモータ8のエネルギの供給を中断し、これにより送り出し装置8ないし11を停止提出される。
【0032】
位置センサ12ないし14は、勿論、更なる監視装置として作用することもできる。例えば、その出力信号D14の関数として、振動警報により振動警報信号を放出することもできる。
【0033】
一例としての実施の形態において、閉塞漏洩検出器15にはまた、エネルギが供給される、すなわちエネルギがエネルギ源21からそれ自体のエネルギ供給路29を介しても供給される。2つの可能な位置を有する単一のスイッチとしても構成された断続器26は、エネルギ供給路内に配置されている。検出器15及び検出器の出力信号に対するエネルギ供給に関して、この場合にも、路29、32の残りの部分のみがポンプハウジング1/2内に配置され、ポンプヘッド部の容積及び重量を最小限にする。
【0034】
2つの断続器25、26はエネルギを節約し且つモータが作動している間、それらのそれぞれの接続した位置となる作用を果たす。これらの断続器は、制御装置22ないし26が作動されたとき、接続した位置に直接、配置され、また、断続器が不作動位置に切り換えられた毎に、直ちに接続した位置から遮断位置に配置されることが好ましい。閉塞漏洩検出器15が力センサとして形成されるならば、該検出器は、例えば、歪み計として、例えば、圧電変換器として形成し、これによりエネルギを供給せずに作用することができる。閉塞漏洩検出器が外部のエネルギ無しにて作用するならば、提供されたエネルギ供給路29、断続器26、作動信号S15に対する信号伝送路又は信号エミッタを廃止することが好ましいように可能である。
【0035】
振動ヘッド部が、好ましいように振動警報を有するならば、かかる振動警報には、例えば、位置センサ12ないし14と同様に、エネルギ源21から電気エネルギが供給される。断続器23ないし26の性質による更なる断続器が供給路内に配置され且つ、振動警報に対するエネルギ供給路が接続され、振動警報信号が励起されるような要領にて相応する作動信号により振動処理部分22から制御される。ポンプヘッド部は、皮膚に直接、当てがわれるため、振動警報は、特に効果的である。
【0036】
ポンプヘッド部の別の特に有益な特徴は、注入カニューレ6までの製剤供給路の長さが短いことであり、この長さは、リザーバ3の出口とカニューレの長さLの上流端との間にて測定される。カニューレの長さLは薬剤を投与する間、注入カニューレ6が身体組織内に侵入する長さである。カニューレの長さLが身体組織内に導入されたとき、製剤供給路の長さは、リザーバ3の出口と皮膚の表面との間にて測定された長さである。この長さは5cm以下、好ましくは2cm以下であり、この長さは更により短くすることが可能である。
【0037】
製剤供給路は、接続カニューレ4と、隔膜5により包み込まれたキャビティと、注入カニューレ6が二次的ハウジング2内に突き出すための注入カニューレ6の上流端部片とにより形成される。接続カニューレ4は、リザーバ3の出口を閉じる隔膜に侵入する。その下流の他端にて、接続カニューレ4は、隔膜5の側壁に侵入し且つ、隔膜5のキャビティ内に突き出す。接続カニューレ4から下流にて注入カニューレ6は同様に、その上流端にてキャビティ内に突き出し、このため、リザーバ3の出口から注入カニューレ6の内部への液体密の製剤供給路が形成される。
【0038】
図示した実施の形態において、注入カニューレ6は、可撓性であり、特に、曲げ抵抗が無いため、該注入カニューレは、穿刺針7の助けを受けて身体組織、すなわち皮膚内又は好ましくは皮膚を通じて導入される。穿刺針7は、穿刺を許容するのに十分な硬さを有している。注入カニューレ6は、穿刺針7の周りに緊密に当接し、このため、穿刺針7が皮膚を穿刺するとき、該注入カニューレは穿刺針7と共に身体組織内に導入される。注入カニューレ6が導入された後、穿刺針7を身体組織、注入カニューレ6、隔膜5から引き抜く。穿刺針7を引き抜いた後、隔膜5は、依然、接続カニューレ4と注入カニューレ6とを接続する中空キャビティを密封する。
【0039】
注入カニューレ6を身体組織内に導入するため、図示した実施の形態におけるように、注入カニューレ6が皮膚に置かれたとき、注入カニューレ6はまた、皮膚内に又は皮膚を通じて身体組織内に同時に導入され、ポンプハウジング1/2を配置する以外、このためには何ら追加的な操作が不要であるような要領にて二次的ハウジング2をポンプヘッド部の主ハウジング1と接続する。好ましく且つ、簡単な形態において、一例としての実施の形態におけるように、二次的ハウジング2は、完全に剛性に、すなわち不可動に、例えば、バヨット掴み部又は継手として機能する別の適宜な掴み部により主ハウジング1に接続される。主ハウジング1及び二次的ハウジングは、皮膚に配置するため、共通の平滑な下側部を形成することが好ましい。二次的ハウジング2は、リザーバ3の出口と皮膚の表面との間の角度部を架橋するアダプタを更に形成する。
【0040】
図2、図3、図4には、ポンプハウジング1/2の異なる図にてポンプヘッド部が示されている。注入カニューレ6は、そのカニューレの長さLだけ身体組織内に導入されている。ポンプハウジング1/2を皮膚に配置するため、図2には、例えば、接着剤パッド又は締結ストラップのような固定手段17に対してポンプハウジング1/2の下側部に近くに形成されたスリットが示されている。図3には、二次的ハウジング2の側面の正面図にて、スリット16を通じて引っ張られ且つ、スリット16の両側部を通じて主ハウジング1から突き出し、また、その2つの自由端にて皮膚の表面に固定することのできる接着剤パッドが示されている。注入カニューレ6は、注入箇所にて皮膚に座すポンプハウジング1/2の下側部(一例としての実施の形態において、平面)に対して垂直である。
【0041】
図2、図4にはまた、主ハウジング1の受け口内に挿入される差込み式コネクタ18も示されている。全てのエネルギ及び全ての信号は、差込み式コネクタ18と、該コネクタから伸びる接続ケーブル19とを介してポンプヘッド部へ且つ、該ポンプヘッド部から伝送される。一例としての実施の形態において、この伝送は、ポンプヘッド部とサービスモジュールとの間にて専ら行われる。差込み式コネクタ18は角度付き差込み式コネクタの設計とされている。接続ケーブル19は、ポンプヘッド部への取り付け箇所に対して直角に差込み式コネクタ18から去る。原理上、直線状の軸方向取り付けも可能であるが、角度付きの差込み式コネクタとしての設計が好ましく、それは、このようにして、身体が動く間、注入カニューレ6に作用する横断方向力を減少させることができるからである。差込み式コネクタ18は水密である。接続ケーブル19は、極めて可撓性で且つ、遮蔽された電線である。接続線19は、制御装置22ないし26の一体的な構成要素か又は同様に、差込み式コネクタと、ハウジング20における相応する取り付け部とを介してこの制御装置22ないし26に連結される。
【0042】
注入ポンプの完全性及び正確な機能は、長い接続カテーテルが注入ポンプから注入箇所まで全経路に亙って伸びる従来の注入ポンプにおけるよりもより容易に、エネルギ供給及び信号の接続に基づいて監視することができ、この監視は、最も簡単な場合、インピーダンスを測定することにより可能であり、このインピーダンスの測定は恒久的に又は好ましく規則的な間隔にて行われるものとする。エネルギの供給及び信号の接続を監視することにより、例えば、水分の浸透により生じるような、例えば、断続又は短絡のような関連するエラー状況を検出し且つこれらのエラー状況を識別することが可能である。また、皮膚に直接、配置される既知のポンプへッド部と比較して、この場合の重要な有利な効果は、リザーバ3の出口と注入カニューレ6が身体組織内に導入されるカニューレの長さLとの間の製剤供給路が少なくとも短縮される点である。
【0043】
挙げることのできるポンプヘッド部の別の固有の有利な効果は、一方にて、流れセンサを身体組織内に導入されるカニューレの長さLに近接して配置することができ、また他方にて、信号を発しまた、必要であるならば、流れセンサへのエネルギの供給を行うための接続を可撓性の線形カテーテルを介してではなく、ポンプハウジング1/2を介して行う点であり、該ポンプハウジングは、一部分以上、組み立てた状態にて均一なポンプハウジングを構成する。このことは、ワイヤー接続の場合のみならず、流れセンサのワイヤーレスの接続の場合にも有益である。流れセンサを接続し且つ制御装置22ないし26内に一体化することは、例えば、閉塞漏洩検出器15の接続及び一体化の場合と同様である。
【0044】
全てのポンプヘッド部の構成要素が受容された二次的ハウジング2は、使い捨て型の製品として設計されている。この使い捨て型製品は、例えば、リザーバを上下逆さにし又は好ましくは完全に置換する毎に交換することができる。しかし、使い捨て型製品の寿命はまた、より長くすることもできる。使い捨て型製品は、二次的ハウジング2内に収容された構成要素を含み、また、勿論、注入カニューレ6と、好ましくは、接続カニューレ4とを含むものとする。二次的ハウジング2が主ハウジング1に固定されたとき、リザーバ3に対する接続も同時に確立される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に従ったモジュール式注入ポンプの図である。
【図2】注入ポンプのポンプヘッド部の側面図である。
【図3】ポンプヘッド部の正面図である。
【図4】ポンプヘッド部の平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製剤を投与するモジュール式注入ポンプにおいて、
a)ポンプハウジング(1/2)と、
b)製剤を保持するために使用され且つ、ポンプハウジング(1/2)により受容され又は該ポンプハウジングにより直接形成されるリザーバ(3)と、
c)ポンプハウジング(1/2)内に格納され且つ、製剤をリザーバ(3)から送り出すために使用される送り出し装置(8ないし11)と、
d)送り出し装置(8ないし11)に対するエネルギ源(21)と、
e)ポンプハウジング(1/2)から分離し且つ、エネルギ源(21)を受容する更なるハウジング(20)と、
f)エネルギをエネルギ源(21)から送り出し装置(8ないし11)に伝送する伝送装置(19)とを備える、製剤を投与するモジュール式注入ポンプ。
【請求項2】
請求項1に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、エネルギ源(21)が送り出し装置(8ないし11)に対しエネルギを供給するための動力部分(24)を有する制御装置(22ないし26)を備え、動力部分(24)は、更なるハウジング(20)により受容されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、送り出し装置(8ないし11)に対するエネルギの供給を制御された要領にて断続し得るよう断続器(23)を有する制御装置(22ないし26)を備え、断続器(23)は、更なるハウジング(20)により受容されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、検出器(12ないし14;15)は、ポンプハウジング(102)内に又はポンプハウジング(102)に配置され、送り出し装置(8ないし11)又は製剤保持部分の物理的パラメータを検出し且つ、検出されたパラメータを表わす出力信号(D14;D15)を1つの関数として注入ポンプの制御装置(22ないし26)に送り、制御装置(22ないし26)は、該関数から送り出し装置(8ないし11)に対する作動信号(S)を形成することを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、エネルギ源(21)は断続器(25;26)を介して検出器(12ないし14;15)に対しエネルギを供給し、制御装置(22ないし26)は、作動信号(S13;S15)により該断続器を制御することを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、断続器(25;26)は、更なるハウジング(20)内に配置されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、検出器は、送り出し装置(8ないし11)の位置及び(又は)速度を検出する位置センサ及び(又は)速度センサ(12ないし14)であり、検出器(12ないし14)の出力信号(D14)は、検出された位置及び(又は)速度を表わすことを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項8】
請求項4ないし6の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、検出器は、リザーバ(3)から注入カニューレ(6)の出口まで伸びる注入ポンプの製剤保持部分における閉塞及び(又は)漏洩を検出する閉塞及び(又は)漏洩検出器(15)であることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項9】
請求項4ないし6の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、検出器は、注入ポンプの製剤保持部分内で注入カニューレ(6)の前方に直接、配置された流れ検出器であることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項10】
請求項1ないし9の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、送り出し装置(8ないし11)に対して使用され、エネルギ源(21)を備えるエネルギ供給システムから、1つ又はより多くの伝送路(27)が、ポンプハウジング(1/2)内に又は該ポンプハウジングにエネルギを伝送し得るよう配置されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項11】
請求項1ないし10の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、注入ポンプに対して使用され、エネルギ源(21)を備えるエネルギ供給システムから、エネルギを伝送する伝送路(27、28、29)のみが、ポンプハウジング(1/2)内に又は該ポンプハウジングに配置されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項12】
請求項1ないし11の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、制御装置と、送り出し装置(8ないし11)に対して使用され、エネルギ源(21)と、制御装置(22ないし26)とを備えるエネルギ供給システムから、エネルギを伝送し及び(又は)信号を伝送する伝送路(27、28、29、31、32)のみが、ポンプハウジング(1/2)内に又は該ポンプハウジングに配置されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項13】
請求項1ないし12の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、送り出し装置(8ないし11)は、モータ(8)と、該モータによって駆動され、製剤に作用し且つ、製剤を送り出す少なくとも1つの送り出し部材(11)とを備え、エネルギ源(21)は、モータ(8)に対し必要とされるエネルギを供給することを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項14】
請求項1ないし13の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、ポンプハウジング(1/2)及び更なるハウジング(20)は、少なくとも1つのエネルギ供給路(27、28、29)により互いに接続されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項15】
請求項14に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、ポンプハウジング(1/2)と更なるハウジング(20)との間のエネルギ伝送の全体がワイヤーよって行われることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項16】
請求項1ないし15の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、ポンプハウジング(1/2)及び更なるハウジング(20)は、少なくとも1つの信号伝送路(31、32)により互いに接続されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項17】
請求項16に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、ポンプハウジング(1/2)と更なるハウジング(20)との間の信号の伝送の全体がワイヤーによって行われることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項18】
請求項1ないし17の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、ポンプハウジング(1/2)は、下側部が人間又は動物の皮膚に配置され得るような要領にて設計され、注入カニューレ(6)は、皮膚内に又は皮膚の下方に導入すべきカニューレの長さ(L)だけポンプハウジング(1/2)の下側部を越えて突き出すことを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項19】
請求項18に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、注入カニューレ(6)は、皮膚内に又は皮膚の下方に導入すべきカニューレの長さ(L)だけポンプハウジング(1/2)から突き出すことを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項20】
請求項18又は19に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、注入カニューレ(6)は、ポンプハウジング(1/2)の下側部から突き出すことを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項21】
請求項18ないし20の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、リザーバ(3)及び注入カニューレ(6)は、ポンプハウジング(1/2)内に又は該ポンプハウジングに配置された角度アダプタ(5)により互いに接続されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項22】
請求項18ないし21の何れか1つの項に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、ポンプハウジング(1/2)は、リザーバ(3)を受容し又はそれ自体リザーバ(3)形成する主ハウジング(1)と、二次的ハウジング(2)とを備え、注入カニューレ(6)は、二次的ハウジング(6)から突き出し、該二次的ハウジング(2)は、継手により主ハウジング(1)に解放可能に固定されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。
【請求項23】
請求項22に記載のモジュール式注入ポンプにおいて、二次的ハウジング(2)は、主ハウジングの上を可動に案内し得るように主ハウジング(1)にて固定されることを特徴とする、モジュール式注入ポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−527611(P2006−527611A)
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515955(P2006−515955)
【出願日】平成16年6月16日(2004.6.16)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006482
【国際公開番号】WO2004/110526
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(505073196)ディセトロニック・ライセンシング・アクチェンゲゼルシャフト (24)
【Fターム(参考)】