説明

モルホリノプリン誘導体

【課題】ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phoshatidylinositol 3−kinase:PI3K)および/またはMammalian Target of Rapamycin(mTOR)を阻害し、抗腫瘍活性を示す新規化合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、PI3Kおよび/またはmTORを阻害し、抗腫瘍活性を示す、各種置換基を有する下記式(1)で表される化合物を提供する(ここで、式(1)中のR、R、R、R、R、R、RおよびXは、それぞれ、明細書中の定義と同義である。)。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)
【化1】



[式(1)中、
およびRは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原子を示し、
Xは、1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基を示し、Rは、Xを構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基であって、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子または水酸基であることを示し、
は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基または水素原子を示し、
Raは、−Y−Rで表される基を示し、
ここでYは、単結合またはC〜Cアルキレン基を示し、
は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロフラニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロピラニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピロリジニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピペリジニル基または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピリジニル基であることを示し、
RbおよびRcは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、または水素原子であることを示すか、または、RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成してもよいことを示す。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
およびRが、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原子であり、
Xが、1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基であり、
が、Xを構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基であって、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子または水酸基であり、
が、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基または水素原子であり、
Raが、−Y−Rで表される基であり、
ここでYは、単結合またはC〜Cアルキレン基を示し、
は、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロフラニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロピラニル基、下記D群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピロリジニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピペリジニル基または下記D群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピリジニル基であることを示し、
RbおよびRcが、それぞれ独立して、下記E群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、または水素原子であるか、または、RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに下記E群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成している請求項1に記載の化合物またはその塩。

A群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
B群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルカルボニルアミノ基
D群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cシクロアルキルカルボニル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールカルボニル基
E群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ホルミル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、アミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、シアノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してもよいC〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基、下記一般式(2)
【化2】


(一般式(2)中、nは0〜3のいずれかであり、環Aは、アゼチジン環、ピロリジン環、ピリジン環、モルホリン環、ピペラジン環のいずれかであり、該環を構成する炭素原子は、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい。)で表される基
【請求項3】
一般式(1a)
【化3】


[式(1a)中、R、R、RおよびRa〜Rcは、前記請求項2に記載のものと同義であり、R3aおよびR3bは、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子、水酸基または水素原子であることを示す。]
で表される化合物またはその塩。

A群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
【請求項4】
3aおよびR3bが、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、ハロC〜Cアルキル基または水素原子である請求項3に記載の化合物またはその塩。
【請求項5】
およびRが、C〜Cアルキル基および水素原子の組み合わせまたはともに水素原子である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項6】
が、C〜Cアルキル基または水素原子である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項7】
Raが、下記の式Ra〜Ra11
【化4】

から選択されるいずれか1(式Ra中、Rは、−SO2または −CORを示し、ここでRは、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基を示し、式Ra中、R9aは、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、または上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基を示す。)である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項8】
RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成する場合、該4〜7員の脂環式含窒素複素環部分が、アゼチジン環、ピロリジン環、モルホリン環、ピペラジン環またはピペリジン環である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項9】
Rb、RcおよびRbとRcが結合する窒素原子とで形成する基が、下記の式Rbc1〜Rbc80
【化5−1】

【化5−2】

【化5−3】


から選択されるいずれか1(式Rbc1〜Rbc80中、R9a、R9b、R9c、R10およびR11は、それぞれ独立してC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、または上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基を示し、R9dおよびR9eは、それぞれ独立してC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基、水素原子、水酸基、アミノ基、NH−R10で表される基またはNR1011で表される基を示す。)である請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項10】
下記一般式(1b)
【化6】

[式中、R12は、メチル基または水素原子を示し、
13は、1〜3個のハロゲン原子を置換基として有していてもよいC〜Cアルキル基、またはC〜Cシクロアルキル基を示し、
14は、下記群
【化7】

から選ばれるいずれか1の基を示す。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項11】
下記群から選ばれるいずれか1の化合物またはその塩。
【化8−1】

【化8−2】

【請求項12】
下記式
【化9】

で表される化合物。
【請求項13】
下記式
【化10】

で表される化合物。
【請求項14】
下記式
【化11】

で表される化合物。
【請求項15】
下記式
【化12】

で表される化合物。
【請求項16】
下記式
【化13】

で表される化合物。
【請求項17】
下記式
【化14】

で表される化合物。
【請求項18】
下記式
【化15】

で表される化合物。
【請求項19】
下記式
【化16】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項20】
下記式
【化17】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項21】
下記式
【化18】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項22】
下記式
【化19】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項23】
下記式
【化20】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項24】
下記式
【化21】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項25】
下記式
【化22】

で表される化合物のメシル酸塩。
【請求項26】
下記式
【化23】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項27】
下記式
【化24】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項28】
下記式
【化25】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項29】
下記式
【化26】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項30】
下記式
【化27】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項31】
下記式
【化28】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項32】
下記式
【化29】

で表される化合物の硫酸塩。
【請求項33】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)阻害剤。
【請求項34】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、Mammalian Target of Rapamycin(mTOR)の阻害剤。
【請求項35】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)およびMammalian Target of Rapamycin(mTOR)の阻害剤。
【請求項36】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする医薬。
【請求項37】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
【請求項38】
腫瘍が、脳腫瘍、子宮癌、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選ばれるいずれかである請求項37に記載の抗腫瘍剤。
【請求項39】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩および薬学的に許容し得る担体を含有する医薬組成物。
【請求項40】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、PTEN (phosphatase and tensin homolog)の変異がみられる腫瘍の治療剤。
【請求項41】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)の過剰発現がみられる腫瘍の治療剤。
【請求項42】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)の変異がみられる腫瘍の治療剤。
【請求項43】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、Aktのリン酸化亢進がみられる腫瘍の治療剤。
【請求項44】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする腫瘍の治療方法。
【請求項45】
腫瘍が、脳腫瘍、子宮癌、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選ばれるいずれかである請求項44に記載の治療方法。
【請求項46】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする、PTEN (phosphatase and tensin homolog)の変異がみられる腫瘍の治療方法。
【請求項47】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)の過剰発現がみられる腫瘍の治療方法。
【請求項48】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)の変異がみられる腫瘍の治療方法。
【請求項49】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする、Aktのリン酸化亢進がみられる腫瘍の治療方法。
【請求項50】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩の、医薬製造のための使用。
【請求項51】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩の、抗腫瘍剤製造のための使用。

【公開番号】特開2011−1339(P2011−1339A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236444(P2009−236444)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】