説明

モンテルカストナトリウム中間体の合成方法

大量生産に適したモンテルカストナトリウム中間体の合成方法の提供を目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため、本発明は大規模な生産に好適なモンテルカストナトリウム中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールの製造方法を提供する。この製造方法は、7−クロロキナルジン及び3−シアノベンズアルデヒドを出発原料として縮合させた後、ハロゲン化化合物2−(2−o−(2−ハロゲン化エチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテルと反応させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医薬化学合成分野に属し、化合物の合成方法、特にモンテルカストナトリウム中間体の合成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モンテルカストナトリウム(Montelukast Sodium)は、化学名称が1−(((1−(R)−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)スルフェニル))メチル)シクロプロピル酢酸ナトリウムであり、構造式が以下の通りである。
【0003】
【化1】

【0004】
この化合物は、喘息の治療、抗アレルギー薬等に用いられ、最初にカナダのミルクフロスト(milk frost)会社によって合成されている。また、この会社は、CN1061407Aで当該化合物の構造及び製造方法を開示しており、当該特許に開示されたモンテルカストナトリウムの合成方法は2−(2−3(R)−(3−2−(7−クロロ−2−キノリニル)−エテニル)フェニル)−3−(ヒドロキシ)プロピル)フェニル)プロピルアルコールを1−(メルカプトメチル)−シクロプロピル酢酸エチルと反応させて製造する方法である。
【0005】
また、CN1420113Aには、その他の方法、即ち、2−(2−3(S)−(3−2−(7−クロロ−2−キノリニル)−エテニル)フェニル)−3−(スルフヒドリル)プロピル)フェニル)プロピルアルコールを2−(1−ブロモメチル)−シクロプロピル酢酸エチルと反応させて製造する方法が開示されている。
【0006】
また、CN101081834Aにおいては、離脱基を持つ2−(2−3(R)−(3−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(ヒドロキシ)プロピル)フェニル)プロピルアルコールを1−(メルカプトメチル)シクロプロピル酢酸ジアニオンジリチウム塩と反応させて得る方法が開示されている。
【0007】
従来技術では、モンテルカストナトリウムの合成について、基本的な化合物となる、2−(2−3(R)−(3−2−(7−クロロ−2−キノリニル)−エテニル)フェニル)−3−(ヒドロキシ)プロピル)フェニル)プロピルアルコール、又は2−(2−3(S)−(3−2−(7−クロロ−2−キノリニル)−エテニル)フェニル)−3−(スルフヒドリル)プロピル)フェニル)プロピルアルコールを原料とするものが多い。また、この基本的な化合物は、中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)ベンゼンカルボン酸メチル又は2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ベンゼンカルボン酸メチルに基づき合成したものである。このような中間体の合成について、従来技術には以下に示すいくつかのルートが報告されている。
【0008】
例えば、J.Org.Chem.(Vol.61,No.10,1996,3398−3405)においては、7−クロロ−2−ビニルキノリン(7−chloro−2−vinyl quinoline)と2−(3−(3−ブロモメチルフェニル)−3−オキソプロピル)ベンゼンカルボン酸メチルを出発原料として、パラジウムで触媒しカップリングして、2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)ベンゼンカルボン酸メチルを得るルートが報告されている。
【0009】
また、EP480717で提供する製造方法Fにおいては、3−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルをヨードメチル安息香酸メチル(methyl iodomethylbenzoate)と反応させ、その後、脱カルボキシルさせて2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)ベンゼンカルボン酸メチルを得るルートが報告されている。
【0010】
また、EP480717で提供する方法kでは、7−クロロキナルジン(7−chloroquinaldine)を原料として、イソフタルアルデヒドと反応させて、3−(2(E)−2−(7−クロロキナゾリン)エテニル)ベンズアルデヒドを生成し、ビニルマグネシウムブロミド試薬とグリニャール反応させ、2−ブロモ安息香酸エチルと反応させて2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)ベンゼンカルボン酸メチルを得るルートが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】中国特許CN1061407A号公報
【特許文献2】中国特許CN1420113A号公報
【特許文献3】中国特許CN101081834A号公報
【特許文献4】欧州特許EP480717号公報
【特許文献5】欧州特許EP480717号公報
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】J.Org.Chem.(Vol.61,No.10,1996,3398−3405)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、上述した中間体の合成方法においては、貴重な金属試薬であるパラジウムを利用する場合が多く、これによってコストが増大してしまう。また、この中間体の合成方法においては、グリニャール反応を何回か行い、条件が複雑で厳しいので、厳格に制御する必要があることに加え、副生物も多く、生成した生成物が長時間の放置に適しないという問題もあり、大規模な生産に適しない。
【0014】
また、上述したように、モンテルカストナトリウム中間体を合成する方法は多いが、もう一つの種類の重要なモンテルカストナトリウム中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコール(式1参照のこと。)の合成方法は少ない。この中間体は、キラル還元剤の作用で、選択的に所望するキラル母核を得ることができる。それ故、当該中間体は大きな見込みがある。
【0015】
【化2】

【0016】
従って、式1に示されるモンテルカストナトリウム中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールについて、大規模な生産に適用する新しい合成方法を開発する必要がある。
【0017】
従来技術の問題に対して、本発明の目的は、式1に示したモンテルカストナトリウム中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールを大規模に製造するのに適したモンテルカストナトリウム中間体の合成方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、以下の技術方案によって実現できる。
【0019】
下記式1のモンテルカストナトリウム中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールを合成する方法であって、当該方法は以下のステップを含む。
【0020】
【化3】

【0021】
(f)式9の化合物を金属マグネシウム及び不活性溶媒の条件で式4の化合物と反応させて、目標産物2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールを生成する。当該反応は以下の通りである。
【0022】
【化4】

【0023】
上述の方法では、原料としての式4の化合物は空気中で安定で、長時間放置しても化学変化が発生せず、貯蔵及び輸送の面で便利である。原料としての式9の化合物も安定的な構造を有しており、且つ貴重なパラジウム金属試薬を必要としない。従って、上述の合成方法は大規模な生産に適用できる。
【0024】
上述の方法では、原料としての式4の化合物及び式9の化合物は従来技術で開示された方法を利用して合成することができ、例えば、J.Scott Sawyer等が(Optimization of the Quinoline and Substituted benzyl Moieties of a Series of Phenyltetrazole Leukotriene D4 Receptor Antagonists, J.Med.Chem. 1992, 35, 1200−1209)において、式4の化合物の合成ルートを開示している。なお、更に本発明の工業的価値を実現するために本明細書で開示されている方法によって式4の化合物及び式9の化合物を合成してもよい。従って、本発明の好ましい実施形態では、本発明の方法について以下の反応ルートを採用することができる。
【0025】
【化5】

【0026】
相応的に、本発明の好ましい実施形態では、本発明の方法は以下のステップを含む。
【0027】
(a)7−クロロキナルジン(式2の化合物)及び3−シアノベンズアルデヒド(式3の化合物)を無水酢酸及び酢酸ナトリウムの作用で縮合して、3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼン(式4の化合物)を得る。反応は以下の通りである。
【0028】
【化6】

【0029】
このステップにおいて、反応で利用した溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、無水酢酸、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、及びヘキサメチルリン酸アミドの中の一つ又は複数の混合物が好ましく、DMFが更に好ましい。反応温度は、試薬又は溶媒の変化により変化する。通常、反応温度は80℃〜200℃であり、好ましくは120℃〜140℃である。
【0030】
(b)o−メチルアセトフェノン(式5の化合物)は不活性溶媒の中で、ハロゲン化メチルマグネシウムの作用で2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコール(式6の化合物)を生成する。反応は以下の通りである。
【0031】
【化7】

【0032】
このステップにおいて、反応に利用される溶媒は、ベンゼン及びその同系物、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、及びエチレングリコールジメチルエーテルの内の一つ又は複数である。用いられるハロゲン化メチルマグネシウムは、メチルマグネシウムクロリド又はメチルマグネシウムブロミドであってよい。TLCで反応の終点を検測し、展開剤をn−ヘキサン:酢酸エチル=4:1(体積比)とする。また、メチルマグネシウムブロミドがo−メチルアセトフェノンより価格が高いことを考慮して、反応に過量のアセトフェノンを用い、ハロゲン化メチルマグネシウム:o−メチルアセトフェノン(式5の化合物)=1mol:(1.0〜1.5mol)とし、反応温度を20℃〜30℃とする。また、メチルマグネシウムブロミドの溶液を滴下しているとき、反応瓶内の温度を終始0℃以下に保持する。
【0033】
(c)式6の化合物を、触媒とジヒドロピランの作用で、ヒドロキシにより保護した2−(2−o−メチルフェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式7の化合物)を生成する。反応は以下の通りである。
【0034】
【化8】

【0035】
このステップにおいて、反応に用いる触媒は、トリフェニルホスフィン臭化水素酸(triphenyl phosphine hydrobromide)、トリ−tert−ブチルホスフィン臭化水素酸(tri−tert−butyl phosphine hydrobromide)、塩酸(塩化水素ガスを含む)、臭化水素酸(臭化水素ガスを含む)、オキシ塩化リン、p−トルエンスルホン酸、及びこれらのピリジン塩、並びにボロントリフルオリド−エチルエーテルの内の一つ又は複数を選んで良く、特にトリフェニルホスフィン臭化水素酸が好ましい。また、用いる溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、及び酢酸エチルの内の一つ又は複数から選んで良い。用いられる材料の比は、2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコール(式6の化合物):ジヒドロピラン:触媒=1mol:2〜6mol:0.1〜1molである。また、材料を加える過程で、先ず用量の1/2のジヒドロピラン及びトリフェニルホスフィン臭化水素酸を加え、反応液を24時間撹拌還流した後、用量の1/2のジヒドロピラン及びトリフェニルホスフィン臭化水素酸を加えて、反応液を引き続き最後まで撹拌還流する。
【0036】
(d)式7の化合物を、触媒の存在下でホルムアルデヒド又はパラホルムアルデヒドと反応させ、2−(2−o−(2−ヒドロキシエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式8の化合物)を生成させる。反応は以下の通りである。
【0037】
【化9】

【0038】
このステップにおいて、反応に用いる触媒は、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、及び第4級アンモニウム水酸化物の内から選択される一種であり、特に第4級アンモニウム水酸化物が好ましい。用いられる溶媒は、極性溶媒であり、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、水の内の一つ又は複数の混合物から選んでよく、特にDMSOが好ましい。用いられる材料の比は、2−(2−o−メチルフェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式7の化合物):触媒:ホルムアルデヒド=1mol:(0.001〜0.1mol):(1〜4mol)である。反応温度は20℃〜100℃であり、好ましくは55℃〜65℃である。反応時間は1.5〜24時間である。また、材料を加える過程で、先ず一部の触媒及びホルムアルデヒドを加えて、0.5〜2時間反応させる毎に、残りの触媒及びホルムアルデヒドを均一に何回かに分けて加える。
【0039】
反応温度は、試薬又は溶媒の変更により変化する。温度が高いと、グリコール化合物が生成し、反応時間が長いと、これに応じてビスヒドロキシメチル化生成物が増加する。本発明では、何回かに分けて触媒およびホルムアルデヒドを加えることによって、ビスヒドロキシメチル化合物の生成を低減する効果が向上する。
【0040】
(e)式8の化合物を含む溶液にハロゲン化試薬を滴下して、2−(2−o−(2−ハロゲン化エチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(2−(2−ortho(2− halogenated ethyl)phenylpropyl)tetrahydropyran ether)(式9のハロゲン化化合物)を生成させる。反応は以下の通りである。
【0041】
【化10】

【0042】
このステップにおいて、反応温度は−5℃〜10℃であり、用いる溶媒はベンゼン、エチルエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジオキサン(dioxane)、及びヘキサメチルリン酸アミドの内の一つ又は複数の混合物から選択されるものであり、特にジクロロメタンが好ましい。用いられるハロゲン化剤は、塩化チオニル、塩酸−塩化亜鉛、五塩化リン、オキシ塩化リン、臭化水素、及び三臭化リンの内の一つ又は複数の混合物から選択されるものであり、特に三臭化リンが好ましい。
【0043】
(f)式9のハロゲン化化合物を、金属マグネシウム及び不活性溶媒の条件で式4の化合物と反応させ,式1の目標化合物2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールを生成させ、反応は以下の通りである。
【0044】
【化11】

【0045】
このステップでは、窒素保護下で光沢がでるように磨き上げられたマグネシウム条(magnesium strips)を2−(2−o−(2−ブロモエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式9の化合物)を溶解した溶液の中に加えて反応させ、反応終了後、過量のマグネシウム条を濾過して用意する。3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼン(式4の化合物)を無水テトラヒドロフランで溶解した後、摂氏0℃以下に降温させ、その後、上述の調製したテトラヒドロフランのグリニャール試薬溶液をゆっくりと滴下する。滴下の過程で、反応液の温度を0℃〜5℃に制御し、滴下終了後、還流するまでゆっくりと昇温させる。反応終了後、反応液に6mol/Lの塩酸溶液を滴下し、ゆっくりと加熱して最後まで還流撹拌する。用いられる材料の比は、2−(2−o−(2−ブロモエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式9の化合物):金属マグネシウム:3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼン(式4の化合物)=1mol:(1.2〜2.5mol):(0.8〜1mol)である。
【0046】
本発明は、3−シアノベンズアルデヒド(式3の化合物)を原料として、7−クロロキナルジン(式2の化合物)と縮合させて中間体3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼン(式4の化合物)を生成させる。この化合物は空気中で安定であり、長時間放置しても化学変化が発生することなく、貯蔵及び輸送の面で便利である。その後、工業レベルのo−メチルアセトフェノン(式5の化合物)を原料としてグリニャール試薬と反応させて、2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコールを生成させ、ジヒドロピランでヒドロキシにより保護を行い、保護後の化合物をアルカリ性条件下でヒドロキシメチル化反応を発生させ,更にハロゲン化反応させ、生成したハロゲン化物(式9の化合物)を不活性溶媒中で式4の中間体と縮合させ、更に加水分解させて目標生成物を獲得する。この過程全体は、操作が簡単で制御性が高く、厳しい反応条件を必要とせず、原料が安くて工業生産に好適である。
【発明の効果】
【0047】
本発明のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法は、(1)主な原料である3−シアノベンズアルデヒド及びo−メチルアセトフェノンが安く入手可能である、(2)6ステップの反応を経由し、目標中間体(式1の化合物)の収率が40%以上に達し、且つ純度が高い、(3)貴重な金属試薬パラジウムを必要とせず、生産コストを低減させる、(4)安定したプロセス制御が可能であり、操作が簡単で、モンテルカストナトリウム中間体を大規模に生産するのに適する、等の優れた技術的効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の有益な効果を、実施例に基づき詳しく説明する。なお、以下に示す実施例は、例証の目的として利用されるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではなく、当業者にとって自明な変更及び修飾も本発明の範囲内に含まれると理解すべきである。
【実施例1】
【0049】
3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼン(式4の化合物)の製造: 窒素保護の下で、137.6g(1.05mol)の3−シアノベンズアルデヒド、177g(1.0mol)の7−クロロキナルジン及び82gの酢酸ナトリウムを1000mlの無水酢酸に加え、撹拌しながら125〜135℃まで加熱し、24時間反応させた後、大部分の無水酢酸を蒸発させ、残渣物に300mlの水を加え、酢酸エチルで抽出し(500ml×3)、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮し、残渣物について高速カラムクロマトグラフィーを行って266.8gの製品を得る。このときの収率は92%であった。
【0050】
H NMR(DMSO−d)8.38(d,J=9Hz,1H),8.10(d,J=9Hz,1H),7.50−8.08(m,9H);
IR(KBr,cm−1),2230,1597,1504,976,824;
HRMS calcd for(M+)C1811ClN290.0611,found290.0617.
【実施例2】
【0051】
3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼン(式4化合物)の製造: 窒素保護の下で、137.6gの(1.05mol)3−シアノベンズアルデヒド、177gの(1.0mol)7−クロロキナルジン及び82gの酢酸ナトリウムを200mlの無水酢酸及び800mlのジメチルホルムアミド(DMF)に加え、撹拌しながら還流まで加熱する。24時間反応させた後、大部分の溶媒を蒸発させ、残渣物に300mlの水を加え、酢酸エチルで抽出し(500ml×3)、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した後、残渣物について高速カラムクロマトグラフィーを行って241gの製品を得る。このときの収率は83%であった。
【実施例3】
【0052】
2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコール(式6の化合物)の製造: 窒素保護の下で、134gの(1.0mol)o−メチルアセトフェノンを1000mlのテトラヒドロフランに溶解して−5℃まで冷却させ、2Mメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液550mlを−5℃の反応液にゆっくりと滴下し、温度を0℃以下に保持させる。滴下完了後、反応液を室温で3時間撹拌し、TLCで検測する。反応が完全に終了した後、200mlの飽和NHCl溶液を反応液にゆっくりと滴下し、泡がなくなるまで撹拌し、ジクロロメタンで抽出し(500ml×3)、抽出液をひとつにまとめ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、活性炭で吸着し、濾過した溶媒をロータリーエバポレータを用いて蒸留して淡黄色の粘性のある液体2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコール132gを得る。このときの収率は88%であった。
【0053】
H NMR(CDCl3)7.18−7.42(4H,m),4.38(1H,brs),2.36(3H,s),1.33(6H,s)
【実施例4】
【0054】
2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコール(式6の化合物)の製造: 窒素保護の下で、134g(1.0mol)のo−メチルアセトフェノンを1000mlのテトラヒドロフランに溶解し、−5℃まで冷却させ、2Mメチルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液550mlをゆっくりと−5℃の反応液に滴下し、温度を0℃以下に保持させる。滴下完了後、反応液を室温で4時間撹拌し、TLCで検測する。反応が完全に終了した後、200mlの飽和NHCl溶液を反応液にゆっくりと滴下し、泡がなくなるまで撹拌し、ジクロロメタンで抽出し(500ml×3)、抽出液をひとつにまとめ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、活性炭で吸着し、濾過した溶媒をロータリーエバポレータを用いて蒸留して淡黄色の粘性のある液体2−o−メチルフェニル−2−プロピルアルコール124gを得る。このときの収率は82.6%であった。
【実施例5】
【0055】
2−(2−o−メチルフェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式7の化合物)の製造: 75g(0.5mol)の式6の化合物を500mlの乾燥したジクロロメタンに溶解し、撹拌しながら84.0g(1.0mol)のジヒドロピラン及び3.43g(0.01mol)のトリフェニルホスフィン臭化水素酸を加え、反応液を24時間撹拌還流した後、更に84.0g(1.0mol)のジヒドロピラン及び3.43g(0.01mol)のトリフェニルホスフィン臭化水素酸(triphenylphosphine hydrobromide)を加える。そして、引き続き反応液を24時間撹拌還流する。反応完了後、反応液を濃縮させ、残渣物についてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤はメチルベンゼン)を用いて精製して油状物108gを得る。このときの収率は92%であった。
【実施例6】
【0056】
2−(2−o−(2−ヒドロキシエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式8の化合物)の製造: 58.5g(0.25mol)の式7の化合物及び3g(0.1mol)のパラホルムアルデヒドを50mlのDMSOに加え、反応液に1mlのトリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド(30%のメチルアルコール溶液)を滴下して、色が深褐色になるようにし、温度を60−65℃に保持させる。そして、1時間毎に反応液に3g(0.1mol)のパラホルムアルデヒド及び0.5mlのトリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド(30%のメチルアルコール溶液)を追加し、全部でパラホルムアルデヒド12gを加える。反応終了後、溶液をPH=6〜8に調節して、大部分のDMSOを蒸発させ、残渣物に100mlの飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィーを用いて分離精製して淡黄色の粘性物51.5gを得る。このときの収率は78%であった。
【実施例7】
【0057】
2−(2−o−(2−ヒドロキシエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式8の化合物)の製造: 58.5g(0.25mol)の式7の化合物及び3g(0.1mol)のパラホルムアルデヒドを50mlのDMSOに加えて、反応液に1mlのテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(40%水溶液)を滴下して、色が深褐色となるようにし、温度を60−65℃に保持させる。そして、1時間毎に反応液に3g(0.1mol)のパラホルムアルデヒド及び0.5mlのテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(40%水溶液)を追加し、全部でパラホルムアルデヒド12gを加える。反応終了後、溶液をPH=6〜8に調節して、大部分のDMSOを蒸発させ、残渣物に100mlの飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィーを用いて分離精製して淡黄色の粘性物47.7gを得る。このときの収率は72.3%であった。
【実施例8】
【0058】
2−(2−o−(2−ヒドロキシエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式8の化合物)の製造: 58.5g(0.25mol)の式7の化合物、3g(0.1mol)のパラホルムアルデヒド及び0.70g(0.006mol)のナトリウムフェノキシドを50mlのDMSOに加えて、色が深褐色となるようにし、温度を60−65℃に保持させる。そして、2時間毎に反応液に3g(0.1mol)のパラホルムアルデヒドを追加し、全部でパラホルムアルデヒド12gを加える。反応終了後、溶液をPH=6〜8に調節して、大部分のDMSOを蒸発させ、残渣物に100mlの飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィーを用いて分離精製して粘性物41.6gを得る。このときの収率は63%であった。
【実施例9】
【0059】
2−(2−o−(2−ブロモメチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式9化合物)の製造: 26.4g(0.1mol)の式8の化合物を300mlのエチルエーテルに溶解し、0℃に冷却させ、反応液にゆっくりと3.8ml(0.04mol)の三臭化リンを滴下し、温度を5℃以下に保持させる。滴下完了後、室温で5時間撹拌する。反応終了後、反応液に飽和NaHCO水溶液を滴下して、中性に調節し、更にエチルエーテルで抽出して(300ml×3)、抽出液をひとつにまとめ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して製品32g(HPLC99.2%)を得る。このときの収率は98%であった。
【実施例10】
【0060】
2−(2−o−(2−ブロモメチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式9の化合物)の製造: 26.4g(0.1mol)の式8の化合物を300mlのメチルベンゼンに溶解し、0℃に冷却させ、反応液にゆっくりと16g、48%の臭化水素酸溶液を滴下し、温度を5℃以下に保持する。滴下完了後、室温で一晩撹拌する。反応終了後、反応液に飽和NaHCO水溶液を滴下して、中性に調節し、エチルエーテルで抽出して(300ml×3)、抽出液をひとつにまとめ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して製品30.9gを得る。このときの収率は95%であった。
【実施例11】
【0061】
2−(2−o−(2−塩素エチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(式9の化合物)の製造: 26.4g(0.1mol)の式8の化合物を300mlのジクロロメタンに溶解し、0℃に冷却させ、反応液にゆっくりと8mlの塩化チオニルを滴下し、温度を5℃以下に保持させる。滴下完了後、室温で5時間撹拌する。反応終了後、反応液に飽和NaHCO水溶液を滴下して、中性に調節し、ジクロロメタンで抽出し(300ml×3)、抽出液をひとつにまとめ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して製品27gを得る。このときの収率は95%であった。
【実施例12】
【0062】
2−(2−o−(2−クロロエチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテル(2−(2−ortho−(2−chloroethyl)phenylpropyl)tetrahydropyrane ether)(式9の化合物)の製造: 26.4g(0.1mol)の化合物8を300mlのジクロロメタンに溶解し、0℃に冷却させ、反応液にゆっくりと9gの三臭化りんを滴下し、温度を5℃以下に保持する。滴下完了後、室温で5時間撹拌する。反応終了後、反応液に飽和NaHCO水溶液を滴下して、中性に調節し、ジクロロメタンで抽出して(300ml×3)、抽出液をひとつにまとめ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して製品32gを得る。このときの収率は99%であった。
【実施例13】
【0063】
2−(3−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)−2−プロポキシ)テトラヒドロピラン(2−(3−(3−(2−(7−chloro−2−quinolyl)vinyl)phenyl)−3−oxopropyl) phenyl)−2−propoxy)tetrahydropyrane)(式1の化合物)の製造: 窒素保護の下で、2.16g(0.09mol)の新たに光沢がでるように磨き上げられたマグネシウム条を16.3g(0.06mol)の2−(2−o−(2−ブロモメチル)フェニルプロピル)テトラヒドロピランエーテルを溶解した60mlのテトラヒドロフランに加えて、反応終了後、過量のマグネシウム条を濾過して用意する。14.5g(0.05mol)の化合物3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)シアノベンゼンを測って100mlのテトラヒドロフランに溶解した後、0℃以下冷却させ、その後、冷却液にゆっくりと上述の調製したテトラヒドロフランのグリニャール試薬溶液をゆっくりと滴下して、温度を5℃以下に保持させる。滴下完了後、3時間還流撹拌する。反応終了後、反応液に30mL(6mol/L)の塩酸溶液を滴下し、加熱しながら6時間撹拌還流する。撹拌還流が終了後、飽和NaCO水溶液を滴下し、中性に調節し、酢酸エチルで抽出し(100ml×3)、抽出液をまとめてひとつにし、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して製品18.9gを得る。このときの収率は70%であった。
【0064】
HRMS calcd for(M+)C2926ClNO 455.1652 測量値455.1639

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式1のモンテルカストナトリウム中間体2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールを合成する方法であって、
(f)式9の化合物を、金属マグネシウム及び不活性溶媒の条件で式4の化合物と反応させ、式1の目標生成物2−(2−(3−(2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−オキソプロピル)フェニル)プロピルアルコールを生成するステップを含み、その反応は以下の通りであることを特徴とするモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【化1】


【化2】

【請求項2】
前記式4の化合物が、
(a)式2の化合物及び式3の化合物を、無水酢酸及び酢酸ナトリウムの作用で縮合させて式4の化合物を得るというステップによって得られたものであり、その反応は以下の通りである請求項1に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【化3】

【請求項3】
前記式9の化合物が、
(b)不活性溶媒の中で、ハロゲン化メチルマグネシウムの作用で式5の化合物から式6の化合物を生成し、その反応は以下の通りであり、
【化4】


(c)式6の化合物を、触媒及びジヒドロピランの作用でヒドロキシにより保護した式7の化合物を生成し、その反応は以下の通りであり、
【化5】


(d)式7の化合物を、触媒の存在下でホルムアルデヒド又はパラホルムアルデヒドと反応させて式8の化合物を生成し、その反応は以下の通りであり、
【化6】


(e)式8の化合物を、ハロゲン化剤の作用で式9の化合物を生成し、その反応は以下の通りである
【化7】


のステップによって得られる請求項1又は2に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項4】
前記ステップ(a)において、反応溶媒が、ジメチルスルホキシド、無水酢酸、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、及びヘキサメチルリン酸アミドの内の一つ又は複数から選択される請求項3に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項5】
前記ステップ(a)において、反応温度が、120℃〜140℃である請求項4に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項6】
前記ステップ(b)において、前記ハロゲン化メチルマグネシウムが、メチルマグネシウムクロリド又はメチルマグネシウムブロミドである請求項5に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項7】
前記ステップ(b)において、使用した材料のモル比が、ハロゲン化メチルマグネシウム:式5の化合物=1:1.0〜1.5である請求項6に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項8】
前記ステップ(b)において、前記不活性溶媒が、ベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、及びエチレングリコールジメチルエーテルの内の一つ又は複数から選択される請求項7に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項9】
前記ステップ(b)において、反応温度が、20℃〜30℃である請求項8に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項10】
前記ステップ(c)において、前記触媒が、トリフェニルホスフィン臭化水素酸、トリ−tert−ブチルホスフィン臭化水素酸、塩酸、臭化水素酸、オキシ塩化リン、p−トルエンスルホン酸、及びボロントリフルオリド−エチルエーテルの内の一つ又は複数から選択される請求項9に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項11】
前記ステップ(c)において、前記触媒が、トリフェニルホスフィン臭化水素酸である請求項10に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項12】
前記ステップ(c)において、反応溶媒が、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、及び酢酸エチルの内の一つ又は複数から選択される請求項11に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項13】
前記ステップ(c)において、使用した材料のモル比が、式6の化合物:ジヒドロピラン:触媒=1:2〜6:0.1〜1である請求項12に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項14】
前記ステップ(d)において、反応溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、及び水の内の一つ又は複数から選択される請求項13に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項15】
前記ステップ(d)において、前記触媒が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、及び第4級アンモニウム水酸化物の内の一つである請求項14に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項16】
前記ステップ(d)において、使用した材料のモル比が、式7の化合物:触媒:ホルムアルデヒド=1:0.001〜0.1:1〜4である請求項15に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項17】
前記ステップ(d)において、反応温度が、20℃〜100℃であり、反応時間が1.5〜24時間である請求項16に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項18】
前記ステップ(e)において、反応溶媒が、ベンゼン、エチルエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジオキサン、及びヘキサメチルリン酸アミドの内の一つ又は複数から選択される請求項17に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項19】
前記ステップ(e)において、前記ハロゲン化剤が、塩化チオニル、塩酸−塩化亜鉛、五塩化リン、オキシ塩化リン、臭化水素、及び三臭化リンの内の一つ又は複数から選択されるものであり、反応温度が−5℃〜10℃である請求項18に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。
【請求項20】
前記スッテプ(f)において、滴下反応を行い、滴下の過程で反応温度を0℃〜5℃に制御し、使用した材料のモル比が、式9の化合物:金属マグネシウム:式4の化合物=1:1.2〜2.5:0.8〜1である請求項19に記載のモンテルカストナトリウム中間体の合成方法。

【公表番号】特表2013−503822(P2013−503822A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527192(P2012−527192)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【国際出願番号】PCT/CN2010/076281
【国際公開番号】WO2011/026398
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(511182437)山▲東▼新▲時▼代▲薬▼▲業▼有限公司 (1)
【氏名又は名称原語表記】SHANDONG NEW TIME PHARMACEUTICAL CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1,North Outer Ring Road,Feixian Country,Shandong 273400,China
【Fターム(参考)】