説明

ライト制御装置

【課題】車両に搭載されたヘッドライトからの照射光の光量を制御するライト制御装置において、前方車両のドライバが自車両のヘッドライトに対して眩しさを感じることを軽減しつつ、看板等の路側物を容易に識別できるようにする。
【解決手段】ライト制御装置における光量演算装置は、ヘッドライト光量設定処理にて、自車両の前方に位置する前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる度合いを表す眩惑度を、前方車両との車間距離を検出する車間距離検出装置によって検出された車間距離を用いて判定し(S110)、この眩惑度が予め設定された眩惑度閾値以上である場合に照射光の光量を減少させる(S120,S170)。従って、前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる場合に、ヘッドライトにおける照射光の光量を減少させるので、前方車両のドライバが眩しさを感じることを軽減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されたヘッドライトからの照射光の光量を制御するライト制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前方車両のドライバ(運転者)が自車両におけるヘッドライトに対して眩しさを感じないようにするために、車両に搭載されたヘッドライトの配光を車間距離に応じて制御するライト制御装置が知られている。このようなライト制御装置には、車間距離に応じて遮光部材(遮光カム)を回転させることによって、ヘッドライトからの光を遮光する範囲を変更し、前方車両にヘッドライトからの光が当たらないように制御するものがある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−270733号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記ライト制御装置では、遮光部材によって遮光された部位と、遮光されていない部位との明度の差が大きくなるため、人間の眼の特性上、自車両のドライバにとって遮光部材に遮光された部位が見にくくなるという問題点があった。このため、自車両のドライバは、遮光部材に遮光された部位に位置する看板等の路側物を識別することが困難になる虞があった。
【0004】
そこで、このような問題点を鑑み、車両に搭載されたヘッドライトからの照射光の光量を制御するライト制御装置において、前方車両のドライバが自車両のヘッドライトに対して眩しさを感じることを軽減しつつ、看板等の路側物を容易に識別できるようにすることを本発明の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために成された請求項1に記載のライト制御装置において、眩惑度判定手段は、自車両の前方に位置する前方車両のドライバ(運転者)が自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる度合いを表す眩惑度を判定し、光量制御手段は、この眩惑度が予め設定された眩惑度閾値以上である場合に照射光の光量を減少させる。
【0006】
従って、このようなライト制御装置によれば、前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる場合に、ヘッドライトにおける照射光の光量を減少させるので、前方車両のドライバが眩しさを感じることを軽減することができる。
【0007】
また、本構成によれば、照射光の光量をヘッドライトの照射範囲内の全体において減少させる場合であっても、照射光の光量をヘッドライトの照射範囲内の一部においてのみ減少させる場合であっても、ヘッドライトの照射光を完全に遮光することがないので、ライトの照射範囲内における明度の差を小さくすることができる。よって、自車両のドライバは、看板等の路側物を容易に識別することができる。
【0008】
特に照射光の光量をヘッドライトの照射範囲内の全体において減少させる場合には、ライトの照射範囲内における明度の差を極めて小さくすることができるので、自車両のドライバは、看板等の路側物を容易に識別することができる。
【0009】
ところで、請求項1に記載のライト制御装置において、光量制御手段は、請求項2に記載のように、眩惑度が増加するにつれて、照射光の光量を単調に減少させるようにしてもよい。
【0010】
このようなライト制御装置によれば、眩惑度に応じて照射光の光量を単調に減少させるので、照射光の光量を突然大幅に変更する場合と比較して、光量を変更する際に自車両のドライバに与える違和感を緩和することができる。
【0011】
また、請求項1または請求項2に記載のライト制御装置において、光量制御手段が光量を制御する際には、請求項3に記載のように、光度変更手段が眩惑度判定手段による判定結果に応じてヘッドライトの光度を制御するようにしてもよいし、請求項4に記載のように、透過率変更手段が、ヘッドライトからの照射光の透過率を変更する透過率変更部材を、眩惑度判定手段による判定結果に応じて変位させるようにしてもよい。
【0012】
これらのようなライト制御装置によれば、確実にヘッドライトの光量を制御することができる。特に、請求項3に記載のライト制御装置によれば、ヘッドライトの光度、つまり光源の明るさそのものを制御するので、確実にヘッドライトの光量を減少させることができる。
【0013】
また、請求項4に記載のライト制御装置によれば、ヘッドライトの光度を変更することなく照射光の光量を制御することができる。なお、請求項3に記載の発明を請求項2に記載の発明を組み合わせ、ヘッドライトの光度も制御できるようにすれば、より細かく光量を制御することができる。
【0014】
さらに、請求項1〜請求項4の何れかに記載のライト制御装置においては、請求項5に記載のように、自車両の車速を検出する車速検出手段と、この車速に応じて光量の下限値を設定する下限値設定手段と、を備え、光量制御手段は、照射光の光量を減少させる際に、照射光の光量が設定された光量の下限値以上になるように制御してもよい。
【0015】
このようなライト制御装置によれば、照射光の光量が下限値未満になることがないように制御することができるので、必要以上にヘッドライトの照射光が暗くなることを防止することができる。
【0016】
ところで、請求項1〜請求項5の何れかに記載のライト制御装置において、眩惑度判定手段によって眩惑度を検出する具体的な構成としては、次のような構成が挙げられる。即ち、請求項6に記載のように、前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段を備え、眩惑度判定手段は、検出された車間距離を用いて眩惑度を判定するようにしてもよいし、請求項7に記載のように、自車両の前方を撮像する第1撮像手段による撮像画像中から前方車両のテールライトを抽出するテールライト抽出手段と、テールライト抽出手段により抽出されたテールライトの輝度を検出する輝度検出手段と、を備え、眩惑度判定手段は、輝度検出手段が検出したテールライトの輝度を用いて眩惑度を判定するようにしてもよい。
【0017】
これらのようなライト制御装置によれば、確実に眩惑度を検出することができる。なお、請求項6に記載のライト制御装置において、車間距離を検出する具体的な手法としては、電磁波や弾性波等の送信波を前方に照射し、その反射波を受信するまでの時間を計測する手法や、前方を撮像する第1撮像手段による撮像画像中における前方車両の大きさ(幅、高さ)・位置を検出する手法、或いはこれらを組み合わせる手法等が挙げられる。
【0018】
さらに、請求項7に記載のライト制御装置においては、請求項8に記載のように、第1撮像手段による撮像画像中から前方車両のストップランプを抽出するストップランプ抽出手段と、ストップランプ抽出手段によりストップランプが抽出されると、眩惑度閾値をより大きな値に変更する閾値変更手段と、を備えていてもよい。
【0019】
このようなライト制御装置によれば、ストップランプを検出すると眩惑度閾値を大きな値に変更するので、先行車両がブレーキをかける際に、テールライトの輝度が上昇したとしても、必要以上にヘッドライトの光量を減少させることを防止することができる。
【0020】
なお、請求項2に記載のように本発明を照射光の光量を単調に減少させる構成に適用する場合には、ストップランプを検出したときに、テールライトの輝度(先行車両)とヘッドライトの光量(自車両)との関係を示すマップや関係式を、ストップランプを検出していないときと比較して、同じテールライトの輝度に対応する光量の減少量を少なくしたものに変更すればよい。
【0021】
また、請求項1〜請求項8の何れかに記載のライト制御装置においては、請求項9に記載のように、自車両のドライバが自車両の後方を走行する後方車両のヘッドライトに対して眩しいか否かを判定する自車眩惑判定手段と、この判定結果を後方車両に対して報知する報知手段と、を備えていてもよい。
【0022】
このようなライト制御装置によれば、自車両のドライバが後方車両のヘッドライトに対して眩しいか否かを検出し、その結果を後方車両に対して報知することができるので、後方車両に対してヘッドライトの向きをロービームへの切り替える操作等を促すことができる。
【0023】
ここで、請求項9に記載のライト制御装置において、報知手段の具体的な構成としては、例えば、車車間通信等を用いて報知する構成等が考えられるが、請求項10に記載のように、自車両のドライバが後方車両のヘッドライトに対して眩しさを感じる際に、テールライトの輝度を上昇させることによって報知するようにしてもよい。
【0024】
このようなライト制御装置によれば、簡素な構成で後方車両に対して報知を実施することができる。また、後方車両が請求項7に記載のライト制御装置を搭載していれば、後方車両に対して自車両のテールライトの輝度に応じてヘッドライトの光量を減少する制御を実施させることができる。
【0025】
また、請求項9または請求項10に記載のライト制御装置において、自車眩惑判定手段は、請求項11に記載のように、自車両のドライバの顔を撮像する第2撮像手段からの撮像画像において、該ドライバの眼周辺にミラーからの反射光が当たっているか否かを検出することによって、該ドライバが眩しいか否かを判定するようにしてもよい。
【0026】
具体的には、請求項12に記載のように、自車眩惑判定手段は、撮像画像中における該ドライバの眼周辺の反射光が当たっている部位の輝度と反射光が当たっていない部位の輝度とのコントラスト比を検出することによって、該ドライバが眩しいか否かを判定するようにすればよい。
【0027】
このようなライト制御装置によれば、ドライバが眩しいか否かを確実に判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明が適用されたライト制御装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図2(a)はヘッドライト20の要部構成を示す断面図である。
【0029】
このライト制御装置1は、例えば乗用車等の車両(以下、自車両ともいう。)に搭載される装置であって、図1に示すように、通信プロトコルCAN(Controller Area Network)によって通信が実施されるCAN通信線3を介して接続された光量演算装置10、車速センサ16(車速検出手段)、および車間距離検出装置17(車間距離検出手段)、を備えている。また、光量演算装置10は、通信プロトコルLIN(Local Interconnect Network)によって通信が実施されるLIN通信線5にも接続されており、このLIN通信線5はヘッドライト20に接続されている。
【0030】
車速センサ16は、自車両の走行速度を検出し、該検出結果をCAN通信線3を介して光量演算装置10に送信する。
車間距離検出装置17は、例えば、車両の前方から電磁波や音波を発射するレーダやソナーとして構成されており、先行車両等の障害物による反射波を検出するまでの時間に応じて障害物までの距離を検出する。そして、車間距離検出装置17は、該検出結果をCAN通信線3を介して光量演算装置10に送信する。
【0031】
光量演算装置10は、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイコンとして構成されており、車速センサ16、および車間距離検出装置17による検出結果を、CAN通信線3を介して受信し、該受信した検出結果に応じて、ヘッドライト20のランプ31(図2(a)参照)の光軸が向けられるべき角度(照射角度)や、ヘッドライト20からの光量を決定する処理を実施する。
【0032】
なお、光量演算装置10は、各通信線3,5から情報を取得すると、この情報を自己のRAMに記録するよう構成されている。また、光量演算装置10は、照射角度を指定した制御指令、および光量を指定した制御指令を、LIN通信線5を介してヘッドライト20に対して送信する。
【0033】
ここで、ヘッドライト20は、周知の車両のように、車両の前方における左右2箇所に配置されており、光量演算装置10による制御指令は、これら左右のヘッドライト20に対して送信される。なお、図1(および後述する図5)においては、これら左右のヘッドライト20のうち、一方のヘッドライト20のみを図示する。また、各ヘッドライト20のランプ31(図2参照)を点灯させる構成については図示を省略する。
【0034】
各ヘッドライト20は、それぞれ、図1に示すように、ヘッドライト制御部21と、鉛直方向制御モータ23と、水平方向制御モータ25と、光量調整手段27と、を備えている。
【0035】
また、各ヘッドライト20は、ヘッドライト制御部21、各種モータ23,25、および光量調整手段27に加えて、図2(a)に示すように、ランプ31と、そのランプ31を固定し、ランプ31からの光を反射させるリフレタ32と、そのリフレタ32を鉛直方向に揺動自在に支持する一方の支持部33と、リフレタ32を支持すると共に可動自在な他方の可動部34と、ランプ31からの光を集光するレンズ37と、を備えている。
【0036】
鉛直方向制御モータ23は、ヘッドライト制御部21からの制御信号に応じて、可動部34を水平方向に駆動する。この駆動によってランプ31による光軸は鉛直方向に移動させられることになる。
【0037】
水平方向制御モータ25は、ランプ31、リフレタ32、支持部33、可動部34、レンズ37、鉛直方向制御モータ23、および光量調整手段27が一体化された組立体を、鉛直方向とは直交する水平方向に駆動する。この駆動によってランプ31による光軸は水平方向に移動させられることになる。なお、各種モータ23,25は、回転角度が入力パルス数に比例するステッピングモータとして構成されている。
【0038】
ヘッドライト制御部21は、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイコンとして構成されており、光量演算装置10による制御指令に基づいて、鉛直方向制御モータ23、および水平方向制御モータ25を駆動させる。つまり、ヘッドライト制御部21は、光量演算装置10による制御指令に含まれる照射角度の情報に基づいて、予め設定された基準角度に対する現在の光軸の角度と、制御指令に含まれる照射角度との角度差を演算し、この角度差をゼロにするための制御信号を各種モータ23,25に送信する。この処理により、実際の光軸の角度が光量演算装置10による制御指令通りに変更される。
【0039】
光量調整手段27は、ランプ31とレンズ37との中間に配置されており、ランプ31から発せられた光のうちレンズ37に到達する光量(透過率)を制御する機能を有する。
具体的には、光量調整手段27は、シェード36(透過率変更部材)とシェード36を駆動するシェードアクチュエータ35とから構成されており、シェード36は、複数枚の板状部材39と、これらを同方向に整列された状態で回動するリンク機構(図示省略)とから構成されている。
【0040】
シェード36は、図2(b)に示すように、各板状部材39がランプ31からの光の方向と平行にされた状態においては、シェード36を通過する光の透過率がほぼ100%となる。そして、シェード36は、図2(c)に示すように、各板状部材39がランプ31からの光の方向と平行な状態から変位すると、各板状部材39がシェード36を通過しようとする光を遮光し、シェード36を通過する光の透過率を減少させるよう設定されている。
【0041】
なお、ヘッドライト制御部21は、光量演算装置10から光量を指定した制御指令を受けると、ヘッドライト制御部21のROMに予め記録された演算式に基づいてシェード36を構成する各板状部材39を回動させる角度を演算し、制御指令に応じた光の透過率になるよう各板状部材39を駆動するよう構成されている。
【0042】
次に、ライト制御装置1において、ヘッドライト20による照射光の光量を設定する処理について図3を用いて説明する。図3は、光量演算装置10が実行するヘッドライト光量設定処理(光量制御手段)を示すフローチャートである。
【0043】
ヘッドライト光量設定処理は、例えば図示しないイグニッションがON状態にされると開始される処理であって、まず、車間距離検出装置17による車間距離の検出結果を取得し、この検出結果を自己のRAMに記録する(S110:眩惑度判定手段)。つまり、本実施形態においては、前方車両のドライバ(運転者)が自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる度合いを表す眩惑度を車間距離によって検出するようにしている。詳細には、車間距離が短ければヘッドライト20を眩しく感じる可能性が高くなり、車間距離が長ければヘッドライト20を眩しく感じる可能性が低くなる特性があるので、この特性を利用して眩惑度を検出している。
【0044】
続いて、目標光量を演算する(S120)。ここで、目標光量を演算する際には、例えば、図4(a)に示すようなマップ(グラフ)を用いる。なお、図4(a)は、車間距離とヘッドライト光の光量との関係を示すグラフである。
【0045】
図4(a)に示すマップによれば、車間距離が30m以上である場合には、光量を100%とし、車間距離が狭くなるにつれて、徐々に光量を減少させる。そして、車間距離が5m未満になると光量を25%とするようにしている。
【0046】
つまり、本実施形態の場合、本発明でいう眩惑度閾値は5mとなる。ただし、車間距離と眩惑度とは逆数の関係(即ち、車間距離が大きくなると眩惑度は小さくなる関係)であるので、車間距離が5m未満であれば眩惑度が眩惑度閾値以上であるといえる。
【0047】
次に、車速に応じて光量の下限値を設定する光量下限設定処理(S130〜S160:下限値設定手段)を実施する。具体的には、まず、車速センサ16から車速を取得し(S130)、この車速に基づいて光量下限を演算する(S140)。
【0048】
光量下限を演算する処理については、例えば、図4(b)に示すようなマップ(グラフ)を用いる。なお、図4(b)は、車速とヘッドライト光量下限との関係を示すグラフである。
【0049】
図4(b)に示すマップによれば、車速が33km以上である場合には、光量100%を光量下限とし、車速が遅くなるにつれて、徐々に光量下限を減少させる。そして、車速が8km未満になると光量下限を25%とするようにしている。
【0050】
続いて、目標光量が光量下限未満であるか否かを判定する(S150)。目標光量が光量下限未満であれば(S150:YES)、目標光量を光量下限に変更(上書き)し(S160)、光量下限設定処理を終了する。
【0051】
また、目標光量が光量下限以上であれば(S150:NO)、直ちに光量下限設定処理を終了する。
光量下限設定処理を終了すると、設定された目標光量に光量を調光する旨の制御指令をヘッドライト20に対して送信し(S170)、ヘッドライト光量設定処理を終了する。
【0052】
以上のように詳述したライト制御装置1において、光量演算装置10は、ヘッドライト光量設定処理にて、自車両の前方に位置する前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライト20を眩しいと感じる度合いを表す眩惑度を判定し、この眩惑度が予め設定された眩惑度閾値以上である場合に照射光の光量を減少させる。特に、本実施形態において眩惑度を検出する具体的な構成としては、前方車両との車間距離を検出する車間距離検出装置17によって検出された車間距離を用いる。
【0053】
従って、このようなライト制御装置1によれば、前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライト20を眩しいと感じる場合に、ヘッドライト20における照射光の光量を減少させるので、前方車両のドライバが眩しさを感じることを軽減することができる。
【0054】
また、本構成によれば、照射光の光量をヘッドライト20の照射範囲内の全体において減少させる場合であっても、照射光の光量をヘッドライト20の照射範囲内の一部においてのみ減少させる場合であっても、ヘッドライト20の照射光を完全に遮光することがないので、ライトの照射範囲内における明度の差を小さくすることができる。よって、自車両のドライバは、看板等の路側物を容易に識別することができる。
【0055】
特に照射光の光量をヘッドライト20の照射範囲内の全体において減少させる場合には、ライトの照射範囲内における明度の差を極めて小さくすることができるので、自車両のドライバは、看板等の路側物を容易に識別することができる。
【0056】
また、光量演算装置10は、眩惑度が増加するにつれて(つまり、車間距離が小さくなるにつれて)、照射光の光量を単調に減少させる。
従って、このようなライト制御装置によれば、照射光の光量を突然大幅に変更する場合と比較して、光量を変更する際に自車両のドライバに与える違和感を緩和することができる。なお、本実施形態においては、光量を「単調に」減少させる例として、「連続的に」減少させる例を示したが、光量を「段階的に」減少させるようにしてもよい。また、光量を「連続的」および「段階的」に減少させてもよい。
【0057】
また、光量演算装置10は、ヘッドライト20からの照射光の透過率を変更するシェード36を眩惑度の判定結果に応じて変位させる。
従って、このようなライト制御装置1によれば、確実にヘッドライト20のからの光量を制御することができる。また、ヘッドライト20の光度を変更することなく照射光の光量を制御することができる。
【0058】
さらに、ライト制御装置1は、自車両の車速を検出する車速センサ16を備え、光量演算装置10は、光量下限設定処理にて、この車速に応じて光量の下限値を設定する。そして、光量演算装置10は、ヘッドライト光量設定処理にて、照射光の光量を減少させる際に、照射光の光量が設定された光量の下限値以上になるように制御する。
【0059】
従って、このようなライト制御装置1によれば、照射光の光量が下限値未満になることがないように制御することができるので、必要以上にヘッドライト20の照射光が暗くなることを防止することができる。
【0060】
[第2実施形態]
次に、別形態のライト制御装置2について説明する。本実施形態(第2実施形態)では、第1実施形態のライト制御装置1と異なる箇所のみを詳述し、第1実施形態のライト制御装置1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0061】
図5は、第2実施形態のライト制御装置2の概略構成を示すブロック図である。
第2実施形態のライト制御装置2においては、CAN通信線3に光源種別検出装置18(ストップランプ抽出手段、テールライト抽出手段)が接続されているとともに、LIN通信線5にテールライト50の発光部52における光量を制御するテールライト制御部51(透過率変更手段)が接続されている。
【0062】
また、第2実施形態における車間距離検出装置17は、車両の前方を撮像する前方カメラ41(第1撮像手段)からの撮像画像を入力し、この撮像画像を画像処理することにより、当該車両の前方を当該車両と同方向に走行する先行車両や、当該車両と対向して走行する対向車両までの車間距離を検出し、該検出結果をCAN通信線3を介して光量演算装置10に送信する構成にされている。
【0063】
この場合の具体的な処理としては、例えば、撮像画像中から先行車両や対向車両におけるヘッドライトまたはテールライトを検出し、撮像画像中におけるヘッドライトまたはテールライトの鉛直方向位置に応じて車間距離を決定する手法を採用することができる。また、撮像画像中から一対のヘッドライトまたはテールライトを検出した場合には、この一対のライト同士の間隔に基づいて車間距離を決定する手法を採用することもできる。なお、車間距離検出装置17の構成を第1実施形態と同様の構成にしてもよい。
【0064】
光源種別検出装置18は、前方カメラ41による撮像画像に基づいて、前方カメラ41による撮像画像中における光源の種別を判別する。具体的には、前方カメラ41からの撮像画像を取得し、撮像画像から光源(例えば所定の輝度以上の領域)を切り出す処理を実施し、この光源の輝度や形状・位置関係をROMに記録された閾値やパターンと比較することによって光源の種別を判別する。具体的には、例えば、赤色であって一定輝度以上の左右一対の光源をテールライトとし、一対のテールライトの中間位置上方に位置する赤色の光源をストップランプとして判別する。
【0065】
そして、光源種別検出装置18は、該判別結果を光源の輝度の情報とともに光量演算装置10からの要求に応じてCAN通信線3を介して光量演算装置10に送信する。また、光源種別検出装置18は、自車両内におけるドライバの顔を撮像する車内カメラ42(第2撮像手段)にも接続されており、車内カメラ42による撮像画像を光量演算装置10に送信する。
【0066】
なお、第2実施形態における光量演算装置10は、車速センサ16、および車間距離検出装置17に加えて、光源種別検出装置18による検出結果を、CAN通信線3を介して受信し、該受信した検出結果に応じて、ヘッドライト20による照射角度や、ヘッドライト20の光量、さらに、テールライト50の光量を決定する処理を実施する。
【0067】
また、光量演算装置10は、ヘッドライト20の光量を指定した制御指令を、LIN通信線5を介してヘッドライト20に対して送信し、テールライト50の光量を指定した制御指令を、LIN通信線5を介してテールライト50に対して送信する。なお、テールライト制御部51は、テールライト50の光量を指定した制御指令を受けると、この制御指令に基づいて、発光部52に印可する電圧を予め自己のROMに格納された関係式やマップに基づいて決定することによって、制御指令通りにテールライト50の光量(光度)を制御する。
【0068】
ここで、ライト制御装置2において、テールライト50の光量を設定する処理について図6(a)を用いて説明する。図6(a)は、光量演算装置10が実行するテールライト光量設定処理を示すフローチャートである。
【0069】
テールライト光量設定処理においては、まず、光源種別検出装置18からドライバの顔画像を取得し(S210:自車眩惑判定手段)、ドライバの眼周辺の輝度と、それ以外の部位における輝度との比であるコントラスト比を演算する(S220:自車眩惑判定手段)。
【0070】
具体的には、図7に示すように、自車両のルームミラーによる反射光(後方車両のヘッドライトによる光の反射光)が当たっている部位(例えば、ドライバの両眼の間の位置A)の輝度と、反射光が当たっていない部位(例えば、位置Aからルームミラーの鉛直方向の幅以上に設定された所定距離(例えば10cm程度)だけ下方に移動した位置B)の輝度とのコントラスト比を演算する。
【0071】
そして、このコントラスト比が予め設定された閾値(ここでは1)以上であるか否かを判定する(S230)。コントラスト比が閾値未満であれば(S230:NO)、直ちにテールライト光量設定処理を終了する。
【0072】
また、コントラスト比が閾値以上であれば(S230:YES)、テールライトの光量を所定量だけ上昇させる制御指令をテールライト制御部51に送信し(S240:報知手段)、テールライト光量設定処理を終了する。
【0073】
ここで、S240の処理の際にテールライトの光量を設定する際には、例えば図8(a)に示すマップ(グラフ)が用いられる。なお、図8(a)は、コントラスト比とテールライトの光量との関係を示すグラフである。
【0074】
図8(a)に示すマップによれば、コントラスト比が1未満であると、テールライトの光量を通常の光量に設定し、コントラスト比が大きくなるにつれて徐々に光量を増加させる。そして、コントラスト比が15.5以上であると、テールライトの光量が通常の光量2倍になるよう設定する。
【0075】
次に、ライト制御装置2におけるヘッドライト光量設定処理について図6(b)を用いて説明する。図6(b)は光量演算装置10が実行する第2実施形態のヘッドライト光量設定処理を示すフローチャートである。
【0076】
ヘッドライト光量設定処理においては、まず、先行車両のテールライトおよびストップランプの検出結果を光源種別検出装置18から取得し(S310)、取得したテールライトの情報に含まれるテールライトの輝度の情報を抽出する(S320:眩惑度判定手段、輝度検出手段)。
【0077】
つまり、本実施形態においては、前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる度合いを表す眩惑度をテールライトの輝度によって検出するようにしている。詳細には、テールライトの輝度が高ければ、自車両と先行車両との車間距離が短い可能性が高くなり、テールライトの輝度が低ければ、自車両と先行車両との車間距離が長い可能性が高くなる。ここで、車間距離が短ければヘッドライト20を眩しく感じる可能性が高くなり、車間距離が長ければヘッドライト20を眩しく感じる可能性が低くなる特性があるので、この特性を利用して眩惑度を検出している。
【0078】
また、先行車両が本実施形態に示すテールライト光量設定処理を実施すれば、先行車両のドライバが感じる眩しさによってテールライトの光量を制御するので、自車両は直接的に眩惑度を検出することができる。なお、本実施形態においては、テールライトの輝度をそのまま使用するのではなく、輝度を照度に換算して利用している。従って、以下の説明では、輝度に換えて照度を用いて説明する。
【0079】
次に、取得した情報に基づいて先行車両のストップランプが点灯しているか否かを判定する(S330:閾値変更手段)。
ストップランプが点灯していれば(S330:YES)、ストップランプ点灯時専用マップ(専用マップ)を利用してヘッドライト20の目標光量設定し(S340)、S360の処理に移行する。ストップランプが点灯していなければ(S330:NO)、通常マップを利用してヘッドライト20の目標光量設定し(S350)、S360の処理に移行する。
【0080】
ここで、専用マップおよび通常マップについて図8(b)を用いて説明する。図8(b)は、先行車両のテールライトの照度と、自車両のヘッドライトの光量との関係を示すグラフである。
【0081】
図8(b)に示す通常マップでは、先行車両のテールライトの照度が0.5ルックスを超えるあたりから自車両のヘッドライトの光量を100%から徐々に減少させ、先行車両のテールライトの照度が2.5ルックス以上になると、自車両のヘッドライトの光量を25%にする。一方、専用マップでは、先行車両のテールライトの照度が1.5ルックスを超えるあたりから自車両のヘッドライトの光量を100%から徐々に減少させ、先行車両のテールライトの照度が3.0ルックス以上になると、自車両のヘッドライトの光量を25%にする。
【0082】
つまり、先行車両のブレーキが作動しているとき(ストップランプが点灯しているとき)には、テールライトの光量が増加するため、自車両のヘッドライトの光量を減少させすぎないように、先行車両のテールライトの照度の割には自車両のヘッドライトの光量を減少させないような専用マップを採用している。なお、目標光量を演算する際には、照度を用いることなく、先行車両のテールライトの輝度と自車両のヘッドライトの光量との関係のマップに基づいて演算を実施してもよい。
【0083】
続いて、前述の光量下限設定処理と同様の処理を実施する(S360)。この処理を実施すると、例えば、車速が20kmである場合には、先行車両のテールライトの照度に拘わらず、自車両のヘッドライトの光量が50%未満にならないように制御される(図8(b)参照)。
【0084】
最後に、設定された目標光量に光量を調光する旨の制御指令をヘッドライト20に対して送信し(S370)、ヘッドライト光量設定処理を終了する。
以上のように詳述したライト制御装置2において、眩惑度を検出する具体的な構成としては、自車両の前方を撮像する前方カメラ41による撮像画像中から前方車両のテールライトを抽出する光源種別検出装置18を備え、光量演算装置10が光源種別検出装置18により抽出されたテールライトの輝度(照度)を検出し、このテールライトの輝度を用いて眩惑度を判定する。
【0085】
従って、このようなライト制御装置2においても、確実に眩惑度を検出することができる。
また、光源種別検出装置18は、前方カメラ41による撮像画像中から前方車両のストップランプを抽出し、光量演算装置10は、光源種別検出装置18によりストップランプが抽出されると、眩惑度閾値をより大きな値に変更する。具体的には、自車両のヘッドライト光量の減少を開始する際における先行車両のテールライトの照度を、0.5ルックスから1.5ルックスに変更する。
【0086】
従って、このようなライト制御装置2によれば、ストップランプを検出すると眩惑度閾値を大きな値に変更するので、先行車両がブレーキをかける際に、テールライトの輝度が上昇したとしても、必要以上にヘッドライト20の光量を減少させることを防止することができる。
【0087】
また、光量演算装置10は、自車両のドライバが自車両の後方を走行する後方車両のヘッドライト20に対して眩しいか否かを判定し、この判定結果を後方車両に対して報知する。
【0088】
このようなライト制御装置2によれば、自車両のドライバが後方車両のヘッドライト20に対して眩しいか否かを検出し、その結果を後方車両に対して報知することができるので、後方車両に対してヘッドライト20の向きをロービームへの切り替える操作等を促すことができる。特に、報知方法としては、自車両のドライバが後方車両のヘッドライト20に対して眩しさを感じる際に、テールライトの輝度を上昇させる構成と採用している。
【0089】
従って、このようなライト制御装置1によれば、簡素な構成で後方車両に対して報知を実施することができる。また、後方車両が自車両のテールライトの輝度に応じてヘッドライトを制御するライト制御装置2を搭載していれば、後方車両に対して自車両のテールライトの輝度に応じてヘッドライト20の光量を減少する制御を実施させることができる。
【0090】
また、光量演算装置10は、自車両のドライバの顔を撮像する車内カメラ42からの撮像画像において、該ドライバの眼周辺にミラーからの反射光が当たっているか否かを検出することによって、該ドライバが眩しいか否かを判定する。
【0091】
具体的には、光量演算装置10は、撮像画像中における該ドライバの眼周辺の反射光が当たっている部位の輝度と反射光が当たっていない部位の輝度とのコントラスト比を検出することによって、該ドライバが眩しいか否かを判定する。
【0092】
従って、このようなライト制御装置2によれば、ドライバが眩しいか否かを確実に判定することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0093】
例えば、上記実施形態において、光量演算装置10は、ヘッドライト光量設定処理にて光量を変更する際に、シェード36を用いて照射光の透過率を変更するようにしたが、シェード36に換えて、液晶プロジェクタ等の透過率を変更する手段を採用してもよい。また、ヘッドライト20の光度を制御するようにしてもよい(光度変更手段)。
【0094】
このようにヘッドライト20の光度を制御する場合には、ヘッドライト20の光度、つまり光源の明るさそのものを制御するので、確実にヘッドライト20の光量を減少させることができる。また、ヘッドライト20の光度を制御する構成を上記実施形態の構成と組み合わせれば、より細かく光量を制御することができる。
【0095】
さらに、第2実施形態の光量演算装置10では、自車両のドライバが後方車両のヘッドライト20に対して眩しいか否かの検出結果を、テールライトの輝度を上昇させることによって報知するようにしたが、例えば、車車間通信等の通信手段を用いて報知するようにしてもよい。この場合、後方車両は、S320におけるテールライトの輝度を抽出する処理に換えて、自己の通信手段を介して先行車両からの報知を受け、眩しいか否かの検出結果に応じて目標光量を設定するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】第1実施形態のライト制御装置1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ヘッドライト20の要部構成を示す断面図(a)、およびシェード36の平面図(b)(c)である。
【図3】第1実施形態のヘッドライト光量設定処理を示すフローチャートである。
【図4】車間距離とヘッドライトの光量との関係を示すグラフ(a)、および車速とヘッドライト光量下限との関係を示すグラフ(b)である。
【図5】第2実施形態のライト制御装置2の概略構成を示すブロック図である。
【図6】テールライト光量設定処理を示すフローチャート(a)、および第2実施形態のヘッドライト光量設定処理を示すフローチャート(b)である。
【図7】顔画像からコントラスト比を演算する際の具体的な手法を示す説明図である。
【図8】コントラスト比とテールライトの光量との関係を示すグラフ(a)、および先行車両のテールライトの照度(輝度)と、自車両のヘッドライトの光量との関係を示すグラフ(b)である。
【符号の説明】
【0097】
1,2…ライト制御装置、3…CAN通信線、5…LIN通信線、10…光量演算装置、16…車速センサ、17…車間距離検出装置、18…光源種別検出装置、20…ヘッドライト、21…ヘッドライト制御部、23…鉛直方向制御モータ、25…水平方向制御モータ、27…光量調整手段、31…ランプ、32…リフレタ、33…支持部、34…可動部、35…シェードアクチュエータ、36…シェード、37…レンズ、39…板状部材、41…前方カメラ、42…車内カメラ、50…テールライト、51…テールライト制御部、52…発光部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたヘッドライトによる照射光の光量を制御する機能を有するライト制御装置であって、
自車両の前方に位置する前方車両のドライバが自車両におけるヘッドライトを眩しいと感じる度合いを表す眩惑度を判定する眩惑度判定手段と、
前記眩惑度判定手段によって検出された眩惑度が、予め設定された眩惑度閾値以上である場合に、前記照射光の光量を減少させる光量制御手段と、
を備えたことを特徴とするライト制御装置。
【請求項2】
前記光量制御手段は、前記眩惑度判定手段によって検出された眩惑度が増加するにつれて、前記照射光の光量を単調に減少させること
を特徴とする請求項1に記載のライト制御装置。
【請求項3】
前記光量制御手段は、前記眩惑度判定手段による判定結果に応じて前記ヘッドライトの光度を制御する光度変更手段を備えたこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のライト制御装置。
【請求項4】
前記光量制御手段は、ヘッドライトからの照射光の透過率を変更する透過率変更部材を、前記眩惑度判定手段による判定結果に応じて変位させる透過率変更手段を備えたこと
を特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のライト制御装置。
【請求項5】
自車両の車速を検出する車速検出手段と、
前記車速検出手段が検出した車速に応じて光量の下限値を設定する下限値設定手段と、
を備え、
前記光量制御手段は、前記照射光の光量を減少させる際に、前記照射光の光量が前記下限値設定手段により設定された光量の下限値以上になるよう制御すること
を特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のライト制御装置。
【請求項6】
前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段を備え、
前記眩惑度判定手段は、前記車間距離検出手段が検出した車間距離を用いて眩惑度を判定すること
を特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のライト制御装置。
【請求項7】
自車両の前方を撮像する第1撮像手段による撮像画像中から前方車両のテールライトを抽出するテールライト抽出手段と、
前記テールライト抽出手段により抽出されたテールライトの輝度を検出する輝度検出手段と、
を備え、
前記眩惑度判定手段は、前記輝度検出手段が検出したテールライトの輝度を用いて眩惑度を判定すること
を特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のライト制御装置。
【請求項8】
前記撮像画像中から前方車両のストップランプを抽出するストップランプ抽出手段と、
前記ストップランプ抽出手段によりストップランプが抽出されると、前記眩惑度閾値をより大きな値に変更する閾値変更手段と、
を備えたことを特徴とする請求項7に記載のライト制御装置。
【請求項9】
自車両のドライバが自車両の後方を走行する後方車両のヘッドライトに対して眩しいか否かを判定する自車眩惑判定手段と、
前記自車眩惑判定手段による判定結果を後方車両に対して報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載のライト制御装置。
【請求項10】
前記報知手段は、自車両のドライバが後方車両のヘッドライトに対して眩しさを感じる際に、テールライトの輝度を上昇させることによって報知すること
を特徴とする請求項9に記載のライト制御装置。
【請求項11】
前記自車眩惑判定手段は、自車両のドライバの顔を撮像する第2撮像手段からの撮像画像において、該ドライバの眼周辺にミラーからの反射光が当たっているか否かを検出することによって、該ドライバが眩しいか否かを判定すること
を特徴とする請求項9または請求項10に記載のライト制御装置。
【請求項12】
前記自車眩惑判定手段は、前記撮像画像中における該ドライバの眼周辺の反射光が当たっている部位の輝度と反射光が当たっていない部位の輝度とのコントラスト比を検出することによって、該ドライバが眩しいか否かを判定すること
を特徴とする請求項11に記載のライト制御装置。

【図1】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図8】
image rotate

【図2】
image rotate

【図7】
image rotate