ラベルプリンタ及び情報処理装置
【課題】印刷されるラベルのデータを簡単に入力できるようにしたラベルプリンタを提供する。
【解決手段】ラベルプリンタ1Aは、ラベル2のデータファイル41と、符号化情報をラベル2に印刷される特定情報に変換する変換規則が定義された変換ファイル42とをメモリカード40から取得する。入力操作部13で2次元コード等の符号化情報を読み取ると、変換ファイル42を参照して、入力値を復号して特定情報3に変換して出力する。
【解決手段】ラベルプリンタ1Aは、ラベル2のデータファイル41と、符号化情報をラベル2に印刷される特定情報に変換する変換規則が定義された変換ファイル42とをメモリカード40から取得する。入力操作部13で2次元コード等の符号化情報を読み取ると、変換ファイル42を参照して、入力値を復号して特定情報3に変換して出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルを印刷するラベルプリンタ及びラベルプリンタで印刷されるラベルを作成する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、リール状に巻回された台紙に貼り付けられた複数のラベルにデータを印刷するラベルプリンタが知られている。このようなラベルプリンタとして、パーソナルコンピュータで作成されたラベルのデータを、メモリカード等の記録媒体を介して取得して、パーソナルコンピュータに接続されていなくてもラベルを印刷できるようにしたラベルプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−238524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パーソナルコンピュータで作成されたラベルのデータを、ラベルプリンタで変更する場合、値を変更する項目毎に情報を入力しなければならず、入力に手間が掛かっていた。
【0005】
また、符号化された数字で入力することで、ラベルにバーコードを印刷できる機能を有するラベルプリンタが提案されているが、符号化に必要なデータを正確に入力する必要があり、やはり入力に手間が掛かっていた。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、印刷されるラベルのデータを簡単に入力できるようにしたラベルプリンタ及びデータを簡単に入力できるようにしたラベルを作成する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明は、入力される符号化情報を、ラベルに特定情報として出力するラベルプリンタであって、符号化情報を入力する情報入力手段と、符号化情報を特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、情報入力手段によって入力された符号化情報を、変換規則情報取得手段により取得された変換規則情報の変換規則に従って特定情報に変換する制御手段とを備えたラベルプリンタである。
【0008】
本発明のラベルプリンタでは、情報入力手段で2次元コードや1次元コード等の符号化情報が入力されると、変換規則情報で定義される変換規則に従い復号されて、ラベルに印刷される品名や日付等の特定情報に変換され、特定情報が印刷されたラベルが発行される。
【0009】
また、本発明は、ラベル作成画面が表示される表示手段と、ラベルを作成する情報が入力される情報入力手段と、符号化情報をラベルに印刷される特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を参照して、ラベル作成画面に表示したラベルのレイアウトで、符号化情報から変換される特定情報が入力される情報入力枠を設定して、符号化情報から変換される特定情報が印刷されるラベルを作成できるようにする制御手段とを備えた情報処理装置である。
【0010】
本発明の情報処理装置では、ラベル作成画面に表示したラベルのレイアウトで情報入力枠を設定し、ラベルに印刷される各種情報を入力する。ラベルに印刷される特定情報を符号化情報から取得する項目については、符号化情報を特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を参照し、符号化情報から変換される特定情報が入力される情報入力枠を設定して、符号化情報から変換される特定情報が印刷されるラベルを作成できるようにする
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、2次元コード等の符号化情報からラベルに印刷される特定情報を生成することができるので、ラベル内容を入力または変更する際の情報入力が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す外観斜視図である。
【図3】ラベルを作成する処理の概要を示す説明図である。
【図4】変換ファイルの一例を示す説明図である。
【図5】ラベルプリンタで表示部に表示される情報入力画面の一例を示す説明図である。
【図6】ラベルを作成する処理の具体例を示す動作説明図である。
【図7】変換ファイルの具体例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態の情報処理装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図9】情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の一例を示す説明図である。
【図10】情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明のラベルプリンタ、ラベルを作成する情報処理装置、及びラベル作成システムの実施の形態について説明する。
【0014】
<本実施の形態のラベルプリンタの構成例>
図1は、本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す機能ブロック図、図2は、本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す外観斜視図、図3は、ラベルを作成する処理の概要を示す説明図である。
【0015】
まず、本実施の形態のラベルプリンタ1Aで印刷されるラベル2について、図3を参照して説明すると、ラベル2には、食品や工業製品等の商品または製品を特定するための特定情報3が印刷される。図3において、模式的にAaa、Aab・・・等と表記した特定情報3は、具体的には、「饅頭」等の品名を示す商品情報、「○△菓子」等の製造者を示す製造者情報、「09.1.30」等の日付情報等である。更に、食品の内容表示等、ラベルが添付される商品や製品に応じて様々な情報が含まれる。
【0016】
ラベル2には、特定情報3の項目の名称を示す項目情報4が印刷される。図3において、模式的にAA、AB・・・等と表記した項目情報4は、具体的には、「品名」、「会社」等、文字列で表記される特定情報3が何を示すか特定する項目名、また、「製造年月日」と「消費期限」等の情報を区別する項目名等である。例えば、「09.1.30」との文字列で表記される特定情報3が、何の日付を示すか特定する必要があるとき、「製造年月日」等の項目情報4が、特定情報3に対応付けて印刷される。項目情報4は、特定情報3に対して必ず印刷される必要がある情報ではない。
【0017】
ラベル2に印刷される特定情報3は、水平方向と垂直方向に情報を持つ2次元コード等の符号化情報5から取得される。
【0018】
上述したラベル2を印刷する本実施の形態のラベルプリンタ1Aは、例えば、図2に示すように、入力装置10と印刷装置20がケーブル30で接続されて使用される。
【0019】
ラベルプリンタ1Aは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で作成されたラベル2のレイアウトデータを、メモリカード40等を利用して入力装置10で取り込む。また、図3に示す符号化情報5を、光学的情報読取装置10a等で取り込む。
【0020】
メモリカード40には、ラベル2に印刷される特定情報3と、特定情報3の項目名が項目情報4で関連付けられた単数または複数種類のラベル2のレイアウトデータが格納されたデータファイル41と、符号化情報を復号する変換規則が格納される変換ファイル42が記憶される。
【0021】
ラベルプリンタ1Aでは、ラベル2に印刷される特定情報3の項目が項目情報4で設定される。また、特定情報3と項目情報4等が符号化された符号化情報5を復号する変換規則が定義される。
【0022】
ラベルプリンタ1Aでは、単一項目または複数項目の特定情報3と項目を特定する項目情報4等が符号化された符号化情報5を取得すると、予め定められた変換規則に従い復号化して、単一項目または複数項目の特定情報3と項目情報4を生成する。
【0023】
ラベルプリンタ1Aでは、項目情報4で予め定められた項目に、復号化された特定情報3の値を入力し、特定情報3の値が入力されたラベル2のデータを、入力装置10から印刷装置20に出力して、印刷装置20でラベル2を印刷する。
【0024】
例えば、日付等の予め定められた項目について、2次元コード等の符号化情報5を復号して、視認により内容が確認できる表記の特定情報3を生成し、所定の項目に対応する特定情報3を印刷する。例えば、日付の項目に日付を示す値を印刷する。また、品名や日付等の予め定められた複数の項目について、合成された符号化情報を分割して復号し、項目毎に個別の特定情報3を生成して、各項目に対応して特定情報3を印刷する。
【0025】
なお、符号化情報5は、2次元コードの他に、水平方向に情報を持つバーコード等と称される1次元コード、数字の配列、アルファベットの配列、数字とアルファベットを組み合わせた配列等を含む。また、復号化とは、1次元コードや2次元コードを数字や文字に変換するものだけではなく、複雑な表記の文字列等を、簡単な表記の文字列等に変換するものも含む。
【0026】
以下に、ラベルプリンタ1Aの各部の構成の詳細について説明する。入力装置10は、メモリカード40が接続される外部インタフェース(I/F)11を備える。メモリカード40と外部インタフェース11は情報取得手段の一例で、外部インタフェース11は、メモリカード40が挿抜される図示しないスロットと、メモリカード40に設けられた図示しない端子と接続する端子等を備え、メモリカード40に対してデータの読み取り及び書き込みが行われる。なお、情報取得手段としては、メモリカード40等から取り込んだデータを記憶する内部メモリであっても良い。
【0027】
入力装置10は、メモリカード40に記憶されたデータファイル41と変換ファイル42から、ラベル2を印刷するために必要な情報、及び特定情報3と項目情報4等のラベル2の内容に関する情報等が表示される表示部12を備える。また、メモリカード40に記憶されたデータファイル41と変換ファイル42から、ラベル2を印刷するための操作、及びラベル2の内容の修正や追加、変更等の編集の操作が行われる入力操作部13を備える。
【0028】
表示部12は表示手段の一例で、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。入力操作部13は情報入力手段の一例で、文字や数字の入力、及び情報の選択や決定等が行える複数のボタンを備えたキー入力装置である。また、入力操作部13は、外部インタフェース13aに接続されるバーコードリーダ等、2次元コードや1次元コード等を読み取る光学的情報読取装置10aである。
【0029】
入力装置10は、メモリカード40に記憶されたデータファイル41と変換ファイル42から、ラベル2を印刷するための制御、及びラベル2の内容を編集するための制御等が行われるMPU(Micro Processing Unit)14と、MPU14で実行されるプログラム等が記憶されるROM(Read Only Memory)15と、MPU14で印刷制御及び編集制御等が行われる際に、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory )16と、印刷装置20が接続される通信インタフェース(I/F)17を備える。
【0030】
印刷装置20は、ラベル2を印刷する印刷部21を備える。印刷部21は、本例では熱転写方式が用いられ、サーマルヘッドと、ラベル2を搬送する搬送機構等を有する。
【0031】
また、印刷装置20は、入力装置10から出力されたデータからラベル2を印刷するための制御等が行われるMPU22を備える。更に、MPU22で実行されるプログラム等が記憶されるROM23と、MPU22で印刷制御等が行われる際に、データを一時的に記憶するRAM24と、入力装置10が接続される通信I/F25を備える。なお、ラベルプリンタは、入力装置と印刷装置が一体化されたものであっても良い。
【0032】
入力装置10のMPU14は制御手段の一例で、入力操作部13での操作により、メモリカード40からデータファイル41と変換ファイル42を読み出し、印刷するラベル2を選択する情報、及び、特定情報3と項目情報4等のラベル2の内容に関する情報を表示部12に表示する。
【0033】
また、MPU14は、入力操作部13での操作により取得した符号化情報5を、変換ファイル42から取得した変換規則に従い復号化して特定情報3と項目情報4に変換し、項目情報4で特定される項目に、印刷装置20で特定情報3をラベル2に印刷して出力する。
【0034】
図4は、変換ファイルの一例を示す説明図である。変換ファイル42は変換規則情報の一例で、図4(a)に示すように、符号化情報である入力値Aを復号化された出力値Bに変換する変換規則が定義された変換テーブル42A、及び、図4(b)に示すように、合成された入力値Aを分割して個別の出力値Bに変換する変換規則が定義された変換テーブル42B等で構成される。
【0035】
図4(a)に示す変換テーブル42Aでは、符号化情報である入力値Aを、予め定められた方式で復号化して、ラベル2に印刷される特定情報3の値である出力値Bに変換する復号化変換規則が定義される。
【0036】
図4(a)に示す例では、入力値Aと出力値Bを模式的に表記しているが、入力値Aは、2次元コード、1次元コード、1桁の数字、数字の組み合わせ、1文字のアルファベット、アルファベットの組み合わせ、数字とアルファベットの組み合わせ等で表記される予め定められた符号化情報である。特定情報3の値である出力値Bは、商品名、製品名、会社名等、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字等で表記される予め定められた文字情報である。なお、特定情報3の値である出力値Bは、1次元コード等の符号化情報であっても良く、入力値Aである符号化情報を、別の符号化情報に変換して出力することも可能とする。
【0037】
図4(b)に示す変換テーブル42Bでは、合成された符号化情報である入力値Aを、予め定められた方式で分割して、例えば図4(a)に示すような変換テーブル42Aで復号できる個別の出力値Bに変換する復号化変換規則が定義される。
【0038】
図4(b)に示す例では、入力値Aは、符号化された個別の特定情報3を、例えば所定の順番で配列した符号化情報である。出力値Bは、個別の特定情報3の値が符号化された符号化情報である。本例では、<AA>との表記は、項目名「AA」における特定情報3の値が符号化された符号化情報で、図4(a)に示す変換テーブル42Aで復号できる値である。なお、復号化及び分割の方式は、上述した例に限るものではなく、演算等により求めても良い。
【0039】
変換ファイル42は、ラベル2を識別する識別番号、項目情報4で特定される特定情報3の項目名、または、特定情報3に関連付けた任意の名称で、ファイル名43が付けられる。
【0040】
図5は、ラベルプリンタで表示部に表示される情報入力画面の一例を示す説明図である。ラベルプリンタ1AのMPU14は、図5(a)に示す情報入力画面45aでは、ラベル2を識別する識別番号46の入力画面を表示部12に表示することで、印刷するラベル2を選択可能としている。また、ラベルプリンタ1AのMPU14は、図5(b)に示す情報入力画面45bでは、ラベル2に印刷される項目に対して予め定められる表示名44と特定情報3の値を対応付けて表示部12に表示することで、印刷するラベル2の内容を確認及び変更可能としている。
【0041】
ラベルプリンタ1Aでは、情報入力画面45aに表示される識別番号46及び情報入力画面45bに表示される表示名44を利用して、値が変更可能に設定された特定情報に対応する入力値の変換規則を取得する。
【0042】
すなわち、MPU14は、情報入力画面45aに表示される識別番号46または情報入力画面45bに表示される表示名44で特定される変換ファイル42、あるいは、識別番号46で特定される変換ファイル42と表示名44で特定される変換ファイル42を読み出す。変換ファイル42のファイル名43は、情報入力画面45aに表示される識別番号46または情報入力画面45bに表示される表示名44に関連付けられた情報に設定される。
【0043】
MPU14は、表示部12に表示された情報入力画面45aで、印刷するラベル2を識別する識別番号46が入力されると、識別番号46で特定される変換ファイル42を読み出す。また、MPU14は、値を入力または変更する特定情報3に対応した表示名44が入力操作部13の操作で選択されると、表示名44で特定される変換ファイル42を読み出す。
【0044】
MPU14は、変換ファイル42で定義される変換規則に従い、特定情報3の入力値である符号化情報を復号して特定情報3に変換する。そして、入力操作部13が操作されて印刷が指示されると、レイアウトデータと特定情報3等を通信I/F17から印刷装置20へ出力する。
【0045】
<本実施の形態のラベルプリンタの動作例>
図6は、ラベルを作成する処理の具体例を示す動作説明図、図7は、変換ファイルの具体例を示す説明図であり、次に、各図を参照して、本実施の形態のラベルプリンタ1Aの動作について説明する。
【0046】
ラベルプリンタ1Aは、データファイル41と変換ファイル42が作成されて保存してあるメモリカード40が入力装置10にセットされる。入力装置10のMPU14は、複数種類のラベルのレイアウトデータが作成されている場合は、図5(a)に示す情報入力画面45aを呼び出し、ラベル2を識別する識別番号46の入力画面を表示部12に表示する。
【0047】
入力装置10のMPU14は、表示部12に表示された情報入力画面45aで、印刷するラベル2を識別する識別番号46が入力されて、印刷対象のラベル2が選択されると、入力された識別番号46で特定されるファイル名43の変換ファイル42を読み出す。
【0048】
図6に示す符号化情報5は、本例では、商品の品名と、商品を製造した会社名と、商品が製造された製造日を示す情報が合成されて符号化された2次元コードであり、例えば伝票47等に印刷されている。
【0049】
入力装置10のMPU14は、図6に示すような符号化情報5を光学的情報読取装置10aで読み取ると、変換ファイル42で定義された所定の変換規則に従い、2次元コードを数字列の符号化情報に変換し、予め定められた項目毎に分割して復号し、特定情報3と項目情報4を生成する。
【0050】
本例では、品名と会社名と製造日を示す情報が合成された2次元コードが、品名を示す符号化情報と、会社名を示す符号化情報と、製造日を示す符号化情報に分割され、各項目毎の符号化情報が、特定情報3と項目情報4に変換される。そして、項目情報4で特定される項目に特定情報3を入力する。
【0051】
図7(a)に示す変換ファイル42(1)では、項目情報4で特定される項目である「品名」がファイル名43に設定され、予め定められた符号化情報である入力値Aが、商品の名称を示す特定情報3である出力値Bに変換される規則が定義される。図7(b)に示す変換ファイル42(2)では、項目情報4で特定される項目である「会社名」がファイル名43に設定され、予め定められた符号化情報である入力値Aが、会社名を示す特定情報3である出力値Bに変換される規則が定義される。図7(c)に示す変換ファイル42(3)では、項目情報4で特定される項目である「製造日」がファイル名43に設定され、予め定められた符号化情報である入力値Aが、所定の表記の製造日を示す特定情報3である出力値Bに変換される規則が定義される。
【0052】
これにより、例えば、「品名」の項目には、項目情報4で項目が「品名」に指定された特定情報3の値としての出力値Bが入力される。本例では饅頭あるいは団子と入力される。同様に、「会社名」の項目には、項目情報4で項目が「会社名」に指定された特定情報3の値としての出力値Bが入力される。本例では○△菓子と入力される。「製造日」の項目には、項目情報4で項目が「製造日」に指定された特定情報3の値としての出力値Bが入力される。本例ではyy.mm.ddと入力される。
【0053】
本例では、「品名」の項目には「饅頭」と入力され、「会社名」の項目には「○△菓子」と入力され、「製造日」の項目には「2009.1.30」と入力される。
【0054】
MPU14は、所定の項目について特定情報3が入力され、入力操作部13が操作されて印刷が指示されると、レイアウトデータと特定情報3等を通信I/F17から印刷装置20へ出力する。
【0055】
印刷装置20のMPU22は、入力装置10からデータを受信すると、印刷部21を制御してラベル2を印刷する。印刷装置20では、図6に示すように、特定情報3として、商品の品名と、商品を製造した会社名と、商品が製造された製造日をラベル用紙に印刷して、ラベル2を発行する。
【0056】
なお、ラベル2を作成する動作で、符号化情報5に含まれる品名が、例えば「団子」である2次元コードを読み取ると、品名に対応する符号化情報が復号されて「団子」に変換され、「品名」の項目に「団子」と印刷されたラベル2が発行される。
【0057】
以上の動作例では、符号化情報5に含まれる全ての情報について復号して、ラベル2に印刷することとしたが、所定の項目を選択して、ラベル2に印刷される特定情報3を生成することも可能である。例えば、図5(b)に示す情報入力画面45bに表示される表示名44で項目を選択し、符号化情報5から読み取った情報の中で対応する特定情報3の値を入力できるようにしても良い。
【0058】
上述した例では、複雑な2次元コードを、品名等の文字情報、製造日等の数字情報を変換するものとしたが、2次元コードを単数または複数項目の1次元コードに変換できるようにしても良い。具体的には、2次元コードの情報を1次元コードに変換する変換規則を備えることとすれば良い。また、複雑な文字列を単純な文字列に変換できるようにしても良い。
【0059】
<本実施の形態の情報処理装置の構成例>
図8は、本実施の形態の情報処理装置の一例を示す機能ブロック図であり、次に、上述したラベルプリンタ1Aで印刷されるラベル2を作成する機能を有した情報処理装置について説明する。
【0060】
本実施の形態の情報処理装置50Aは、パーソナルコンピュータで構成され、メモリカード40が接続される外部インタフェース(I/F)51を備える。外部インタフェース51は、メモリカード40が挿抜される図示しないスロットと、メモリカード40に設けられた図示しない端子と接続する端子等を備え、メモリカード40に対してデータの読み取り及び書き込みが行われる。
【0061】
情報処理装置50Aは、作成するラベル2のレイアウトデータ及び属性の設定等の画面が表示される表示部52と、ラベル2を作成する操作等が行われる入力操作部53を備える。
【0062】
表示部52は表示手段の一例で、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。入力操作部53は入力手段の一例で、文字や数字の入力、及び情報の選択や決定等が行えるキーボード、及びマウス等のポインティングデバイスで構成される。
【0063】
情報処理装置50Aは、ラベル作成プログラムに従い上述したデータファイル41と変換ファイル42を作成する制御等が行われるMPU54と、MPU54で実行されるラベル作成プログラム等が記憶されるROM55と、MPU54で印刷制御及び編集制御等が行われる際に、データを一時的に記憶するRAM56と、ラベルプリンタ1Aと直接接続する際等に使用される通信インタフェース(I/F)57を備える。
【0064】
MPU54は制御手段の一例で、入力操作部53での操作に基づいて、上述した項目情報4及び特定情報3の入力及び配置の設定、特定情報3の書き換えを可能とするか否か等の属性の設定を行って、データファイル41と変換ファイル42を作成する。
【0065】
図9は、情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の一例を示す説明図である。MPU54は、ラベル表示領域60と属性設定領域61等を有したラベル作成画面62を表示部52に表示する。MPU54は、ラベル表示領域60に、作成するラベルのレイアウトを示すレイアウト情報63を表示する。
【0066】
MPU54は、入力操作部53での操作に従い、レイアウト情報63の任意の位置に特定情報3が入力される特定情報入力枠64aを設定し、特定情報3の値を入力可能とする。また、MPU54は、入力操作部53での操作に従い、レイアウト情報63の任意の位置に項目情報4が入力される項目情報入力枠65を設定し、項目情報4の値を入力可能とする。
【0067】
ラベル表示領域60において、項目情報入力枠65には、ラベル2に実際に印刷される項目情報4の内容が入力される。一方、特定情報入力枠64aには、値を変更可能としない特定情報については、ラベル2に実際に印刷される特定情報3の値が入力される。これに対して、値を変更可能とする特定情報については、ラベル2に実際に印刷される特定情報3の値が入力されても良いし、実際に印刷される値の桁数等に合わせた任意の数字列や文字列が入力されるようにしても良い。
【0068】
属性設定領域61には、特定情報3の値の変更を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにするか否かが設定される変更許可チェックボックス66と、値を変更可能とした特定情報3に対応付けられる表示名44が入力される表示名入力部67を備える。また、属性設定領域61には、ラベル2に印刷される特定情報3の値を符号化情報から取得するか否かが設定される符号化情報取得チェックボックス68を備える。
【0069】
MPU54は、変更許可チェックボックス66にチェックが入れられると、表示名入力部67で入力された表示名44に関連付けられた特定情報3の値が変更可能な設定にする。また、MPU54は、符号化情報取得チェックボックス68にチェックが入れられると、表示名入力部67で入力された表示名44に関連付けられた特定情報3の値を符号化情報から取得する設定にする。
【0070】
MPU54は、表計算ソフトウエア等を利用して、図7で説明したような変換ファイル42を作成する。この変換ファイル42のファイル名43と、表示名入力部67で入力された表示名44を関連付ける。例えば、表示名入力部67で入力された表示名44をファイル名として、変換ファイル42が作成されるようにしても良い。
【0071】
また、ラベル表示領域60で値を変更可能とする特定情報3が入力される特定情報入力枠64aに入力された名称と、表示名入力部67で入力された表示名44を関連付ける。
【0072】
そして、表示名入力部67で入力された表示名44をラベルプリンタ1Aで表示して、特定情報3の値を変更する操作を受ける制御を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにデータを構成する。また、ラベルプリンタ1Aで表示名44を表示した特定情報3について、表示名44で関連付けられた変換ファイル42を参照して、入力値である符号化情報を復号して特定情報3に変換する制御及び入力値を分割して復号し特定情報3に変換する制御を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにデータを構成する。更に、表示名44で関連付けられた特定情報入力枠64aで特定される位置に、変換ファイル42に従って変換された特定情報3の値を入れてラベル2を作成する制御を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにデータを構成する。
【0073】
情報処理装置50Aは、上述したようにラベルプリンタ1Aでラベルの変更が行えるように構成されたデータファイル41と変換ファイル42を作成して、メモリカード40に記憶する。
【0074】
本発明では、上述したラベルプリンタ1Aと情報処理装置50Aを備えて、ラベル作成システムが構成される。情報処理装置50Aで作成されたデータファイル41と変換ファイル42が記憶されたメモリカード40がラベルプリンタ1Aにセットされる。ラベルプリンタ1Aは、ラベル2のレイアウトデータ等を、メモリカード40から取り込み、特定情報3の値が入力されたラベル2のデータを印刷装置20に出力して、印刷装置20でラベル2を印刷する。
【0075】
<本実施の形態の情報処理装置の動作例>
図10は、情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の具体例を示す説明図であり、次に、各図を参照して、本実施の形態の情報処理装置50Aの動作例について説明する。本動作例では、図6に示すラベル2のデータを作成するものとする。
【0076】
ラベル作成画面62において、ラベル表示領域60で項目情報入力枠65を設定し、図10に示すように、項目情報4として「品名」という文字列を入力する。また、ラベル表示領域60で特定情報入力枠64aを設定し、図10に示すように、特定情報3として、項目名に合わせた「品名」という文字列を入力する。なお、特定情報入力枠64aには、任意の文字列や、「饅頭」等の具体的な商品名を入力しても良い。一方、表示名入力部67に表示名44として「品名」という文字列を入力する。また、変更許可チェックボックス66と符号化情報取得チェックボックス68にチェックを入れる。そして、図7(a)に示すように、ファイル名43を「品名」とした変換ファイル42(1)を作成する。
【0077】
次に、ラベル作成画面62において、ラベル表示領域60で項目情報入力枠65を設定し、図10に示すように、項目情報4として「会社名」という文字列を入力する。また、ラベル表示領域60で特定情報入力枠64aを設定し、図10に示すように、特定情報3として、項目名に合わせた「会社名」という文字列を入力する。なお、特定情報入力枠64aには、任意の文字列や、「○△菓子」等の具体的な会社名を入力しても良い。一方、表示名入力部67に表示名44として「会社名」という文字列を入力する。また、変更許可チェックボックス66と符号化情報取得チェックボックス68にチェックを入れる。そして、図7(b)に示すように、ファイル名43を「会社名」とした変換ファイル42(2)を作成する。
【0078】
次に、ラベル作成画面62において、ラベル表示領域60で項目情報入力枠65を設定し、図10に示すように、項目情報4として「製造日」という文字列を入力する。また、ラベル表示領域60で特定情報入力枠64aを設定し、図10に示すように、特定情報3として、項目名に合わせた「製造日」という文字列を入力する。なお、特定情報入力枠64aには、想定される日付の桁数に合わせた任意の文字列等を入力しても良い。一方、表示名入力部67に表示名44として「製造日」という文字列を入力する。また、変更許可チェックボックス66と符号化情報取得チェックボックス68にチェックを入れる。そして、図7(c)に示すように、ファイル名43を「製造日」とした変換ファイル42(3)を作成する。
【0079】
情報処理装置50Aでは、図10に示すようなラベルのレイアウトデータで構成されるデータファイル41と、図7に示すような変換ファイル42がメモリカード40に記憶される。これにより、このメモリカード40をラベルプリンタ1Aにセットして、上述したラベル発行処理の操作を行うことで、2次元コード化された符号化情報5から、特定情報3である品名、会社名、及び製造日を生成して、図6に示すようなラベル2の印刷が可能となる。
【0080】
また、例えば、表示名入力部67に表示名44として「会社名」と入力した項目で、変更許可チェックボックス66にチェックを入れなければ、ラベルプリンタ1Aでは、会社名の項目については、値の変更を不可能とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、ラベルを作成する装置とラベルを印刷する装置が独立した構成で、印刷装置だけでラベルの印刷が可能なラベルプリンタに適用できる。
【符号の説明】
【0082】
1A・・・ラベルプリンタ、2・・・ラベル、3・・・特定情報、4・・・項目情報、10・・・入力装置、10a・・・光学的情報読取装置、20・・・印刷装置、40・・・メモリカード、41・・・データファイル、42・・・変換ファイル、43・・・ファイル名、44・・・表示名、50A・・・情報処理装置、60・・・ラベル表示領域、61・・・属性設定領域、62・・・ラベル作成画面、63・・・レイアウト情報、64a・・・特定情報入力枠、64b・・・符号化情報入力枠、65・・・項目情報入力枠、66・・・変更許可チェックボックス、67・・・表示名入力部、68・・・符号化情報取得チェックボックス
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルを印刷するラベルプリンタ及びラベルプリンタで印刷されるラベルを作成する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、リール状に巻回された台紙に貼り付けられた複数のラベルにデータを印刷するラベルプリンタが知られている。このようなラベルプリンタとして、パーソナルコンピュータで作成されたラベルのデータを、メモリカード等の記録媒体を介して取得して、パーソナルコンピュータに接続されていなくてもラベルを印刷できるようにしたラベルプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−238524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パーソナルコンピュータで作成されたラベルのデータを、ラベルプリンタで変更する場合、値を変更する項目毎に情報を入力しなければならず、入力に手間が掛かっていた。
【0005】
また、符号化された数字で入力することで、ラベルにバーコードを印刷できる機能を有するラベルプリンタが提案されているが、符号化に必要なデータを正確に入力する必要があり、やはり入力に手間が掛かっていた。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、印刷されるラベルのデータを簡単に入力できるようにしたラベルプリンタ及びデータを簡単に入力できるようにしたラベルを作成する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明は、入力される符号化情報を、ラベルに特定情報として出力するラベルプリンタであって、符号化情報を入力する情報入力手段と、符号化情報を特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、情報入力手段によって入力された符号化情報を、変換規則情報取得手段により取得された変換規則情報の変換規則に従って特定情報に変換する制御手段とを備えたラベルプリンタである。
【0008】
本発明のラベルプリンタでは、情報入力手段で2次元コードや1次元コード等の符号化情報が入力されると、変換規則情報で定義される変換規則に従い復号されて、ラベルに印刷される品名や日付等の特定情報に変換され、特定情報が印刷されたラベルが発行される。
【0009】
また、本発明は、ラベル作成画面が表示される表示手段と、ラベルを作成する情報が入力される情報入力手段と、符号化情報をラベルに印刷される特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を参照して、ラベル作成画面に表示したラベルのレイアウトで、符号化情報から変換される特定情報が入力される情報入力枠を設定して、符号化情報から変換される特定情報が印刷されるラベルを作成できるようにする制御手段とを備えた情報処理装置である。
【0010】
本発明の情報処理装置では、ラベル作成画面に表示したラベルのレイアウトで情報入力枠を設定し、ラベルに印刷される各種情報を入力する。ラベルに印刷される特定情報を符号化情報から取得する項目については、符号化情報を特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を参照し、符号化情報から変換される特定情報が入力される情報入力枠を設定して、符号化情報から変換される特定情報が印刷されるラベルを作成できるようにする
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、2次元コード等の符号化情報からラベルに印刷される特定情報を生成することができるので、ラベル内容を入力または変更する際の情報入力が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す外観斜視図である。
【図3】ラベルを作成する処理の概要を示す説明図である。
【図4】変換ファイルの一例を示す説明図である。
【図5】ラベルプリンタで表示部に表示される情報入力画面の一例を示す説明図である。
【図6】ラベルを作成する処理の具体例を示す動作説明図である。
【図7】変換ファイルの具体例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態の情報処理装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図9】情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の一例を示す説明図である。
【図10】情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明のラベルプリンタ、ラベルを作成する情報処理装置、及びラベル作成システムの実施の形態について説明する。
【0014】
<本実施の形態のラベルプリンタの構成例>
図1は、本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す機能ブロック図、図2は、本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す外観斜視図、図3は、ラベルを作成する処理の概要を示す説明図である。
【0015】
まず、本実施の形態のラベルプリンタ1Aで印刷されるラベル2について、図3を参照して説明すると、ラベル2には、食品や工業製品等の商品または製品を特定するための特定情報3が印刷される。図3において、模式的にAaa、Aab・・・等と表記した特定情報3は、具体的には、「饅頭」等の品名を示す商品情報、「○△菓子」等の製造者を示す製造者情報、「09.1.30」等の日付情報等である。更に、食品の内容表示等、ラベルが添付される商品や製品に応じて様々な情報が含まれる。
【0016】
ラベル2には、特定情報3の項目の名称を示す項目情報4が印刷される。図3において、模式的にAA、AB・・・等と表記した項目情報4は、具体的には、「品名」、「会社」等、文字列で表記される特定情報3が何を示すか特定する項目名、また、「製造年月日」と「消費期限」等の情報を区別する項目名等である。例えば、「09.1.30」との文字列で表記される特定情報3が、何の日付を示すか特定する必要があるとき、「製造年月日」等の項目情報4が、特定情報3に対応付けて印刷される。項目情報4は、特定情報3に対して必ず印刷される必要がある情報ではない。
【0017】
ラベル2に印刷される特定情報3は、水平方向と垂直方向に情報を持つ2次元コード等の符号化情報5から取得される。
【0018】
上述したラベル2を印刷する本実施の形態のラベルプリンタ1Aは、例えば、図2に示すように、入力装置10と印刷装置20がケーブル30で接続されて使用される。
【0019】
ラベルプリンタ1Aは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で作成されたラベル2のレイアウトデータを、メモリカード40等を利用して入力装置10で取り込む。また、図3に示す符号化情報5を、光学的情報読取装置10a等で取り込む。
【0020】
メモリカード40には、ラベル2に印刷される特定情報3と、特定情報3の項目名が項目情報4で関連付けられた単数または複数種類のラベル2のレイアウトデータが格納されたデータファイル41と、符号化情報を復号する変換規則が格納される変換ファイル42が記憶される。
【0021】
ラベルプリンタ1Aでは、ラベル2に印刷される特定情報3の項目が項目情報4で設定される。また、特定情報3と項目情報4等が符号化された符号化情報5を復号する変換規則が定義される。
【0022】
ラベルプリンタ1Aでは、単一項目または複数項目の特定情報3と項目を特定する項目情報4等が符号化された符号化情報5を取得すると、予め定められた変換規則に従い復号化して、単一項目または複数項目の特定情報3と項目情報4を生成する。
【0023】
ラベルプリンタ1Aでは、項目情報4で予め定められた項目に、復号化された特定情報3の値を入力し、特定情報3の値が入力されたラベル2のデータを、入力装置10から印刷装置20に出力して、印刷装置20でラベル2を印刷する。
【0024】
例えば、日付等の予め定められた項目について、2次元コード等の符号化情報5を復号して、視認により内容が確認できる表記の特定情報3を生成し、所定の項目に対応する特定情報3を印刷する。例えば、日付の項目に日付を示す値を印刷する。また、品名や日付等の予め定められた複数の項目について、合成された符号化情報を分割して復号し、項目毎に個別の特定情報3を生成して、各項目に対応して特定情報3を印刷する。
【0025】
なお、符号化情報5は、2次元コードの他に、水平方向に情報を持つバーコード等と称される1次元コード、数字の配列、アルファベットの配列、数字とアルファベットを組み合わせた配列等を含む。また、復号化とは、1次元コードや2次元コードを数字や文字に変換するものだけではなく、複雑な表記の文字列等を、簡単な表記の文字列等に変換するものも含む。
【0026】
以下に、ラベルプリンタ1Aの各部の構成の詳細について説明する。入力装置10は、メモリカード40が接続される外部インタフェース(I/F)11を備える。メモリカード40と外部インタフェース11は情報取得手段の一例で、外部インタフェース11は、メモリカード40が挿抜される図示しないスロットと、メモリカード40に設けられた図示しない端子と接続する端子等を備え、メモリカード40に対してデータの読み取り及び書き込みが行われる。なお、情報取得手段としては、メモリカード40等から取り込んだデータを記憶する内部メモリであっても良い。
【0027】
入力装置10は、メモリカード40に記憶されたデータファイル41と変換ファイル42から、ラベル2を印刷するために必要な情報、及び特定情報3と項目情報4等のラベル2の内容に関する情報等が表示される表示部12を備える。また、メモリカード40に記憶されたデータファイル41と変換ファイル42から、ラベル2を印刷するための操作、及びラベル2の内容の修正や追加、変更等の編集の操作が行われる入力操作部13を備える。
【0028】
表示部12は表示手段の一例で、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。入力操作部13は情報入力手段の一例で、文字や数字の入力、及び情報の選択や決定等が行える複数のボタンを備えたキー入力装置である。また、入力操作部13は、外部インタフェース13aに接続されるバーコードリーダ等、2次元コードや1次元コード等を読み取る光学的情報読取装置10aである。
【0029】
入力装置10は、メモリカード40に記憶されたデータファイル41と変換ファイル42から、ラベル2を印刷するための制御、及びラベル2の内容を編集するための制御等が行われるMPU(Micro Processing Unit)14と、MPU14で実行されるプログラム等が記憶されるROM(Read Only Memory)15と、MPU14で印刷制御及び編集制御等が行われる際に、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory )16と、印刷装置20が接続される通信インタフェース(I/F)17を備える。
【0030】
印刷装置20は、ラベル2を印刷する印刷部21を備える。印刷部21は、本例では熱転写方式が用いられ、サーマルヘッドと、ラベル2を搬送する搬送機構等を有する。
【0031】
また、印刷装置20は、入力装置10から出力されたデータからラベル2を印刷するための制御等が行われるMPU22を備える。更に、MPU22で実行されるプログラム等が記憶されるROM23と、MPU22で印刷制御等が行われる際に、データを一時的に記憶するRAM24と、入力装置10が接続される通信I/F25を備える。なお、ラベルプリンタは、入力装置と印刷装置が一体化されたものであっても良い。
【0032】
入力装置10のMPU14は制御手段の一例で、入力操作部13での操作により、メモリカード40からデータファイル41と変換ファイル42を読み出し、印刷するラベル2を選択する情報、及び、特定情報3と項目情報4等のラベル2の内容に関する情報を表示部12に表示する。
【0033】
また、MPU14は、入力操作部13での操作により取得した符号化情報5を、変換ファイル42から取得した変換規則に従い復号化して特定情報3と項目情報4に変換し、項目情報4で特定される項目に、印刷装置20で特定情報3をラベル2に印刷して出力する。
【0034】
図4は、変換ファイルの一例を示す説明図である。変換ファイル42は変換規則情報の一例で、図4(a)に示すように、符号化情報である入力値Aを復号化された出力値Bに変換する変換規則が定義された変換テーブル42A、及び、図4(b)に示すように、合成された入力値Aを分割して個別の出力値Bに変換する変換規則が定義された変換テーブル42B等で構成される。
【0035】
図4(a)に示す変換テーブル42Aでは、符号化情報である入力値Aを、予め定められた方式で復号化して、ラベル2に印刷される特定情報3の値である出力値Bに変換する復号化変換規則が定義される。
【0036】
図4(a)に示す例では、入力値Aと出力値Bを模式的に表記しているが、入力値Aは、2次元コード、1次元コード、1桁の数字、数字の組み合わせ、1文字のアルファベット、アルファベットの組み合わせ、数字とアルファベットの組み合わせ等で表記される予め定められた符号化情報である。特定情報3の値である出力値Bは、商品名、製品名、会社名等、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字等で表記される予め定められた文字情報である。なお、特定情報3の値である出力値Bは、1次元コード等の符号化情報であっても良く、入力値Aである符号化情報を、別の符号化情報に変換して出力することも可能とする。
【0037】
図4(b)に示す変換テーブル42Bでは、合成された符号化情報である入力値Aを、予め定められた方式で分割して、例えば図4(a)に示すような変換テーブル42Aで復号できる個別の出力値Bに変換する復号化変換規則が定義される。
【0038】
図4(b)に示す例では、入力値Aは、符号化された個別の特定情報3を、例えば所定の順番で配列した符号化情報である。出力値Bは、個別の特定情報3の値が符号化された符号化情報である。本例では、<AA>との表記は、項目名「AA」における特定情報3の値が符号化された符号化情報で、図4(a)に示す変換テーブル42Aで復号できる値である。なお、復号化及び分割の方式は、上述した例に限るものではなく、演算等により求めても良い。
【0039】
変換ファイル42は、ラベル2を識別する識別番号、項目情報4で特定される特定情報3の項目名、または、特定情報3に関連付けた任意の名称で、ファイル名43が付けられる。
【0040】
図5は、ラベルプリンタで表示部に表示される情報入力画面の一例を示す説明図である。ラベルプリンタ1AのMPU14は、図5(a)に示す情報入力画面45aでは、ラベル2を識別する識別番号46の入力画面を表示部12に表示することで、印刷するラベル2を選択可能としている。また、ラベルプリンタ1AのMPU14は、図5(b)に示す情報入力画面45bでは、ラベル2に印刷される項目に対して予め定められる表示名44と特定情報3の値を対応付けて表示部12に表示することで、印刷するラベル2の内容を確認及び変更可能としている。
【0041】
ラベルプリンタ1Aでは、情報入力画面45aに表示される識別番号46及び情報入力画面45bに表示される表示名44を利用して、値が変更可能に設定された特定情報に対応する入力値の変換規則を取得する。
【0042】
すなわち、MPU14は、情報入力画面45aに表示される識別番号46または情報入力画面45bに表示される表示名44で特定される変換ファイル42、あるいは、識別番号46で特定される変換ファイル42と表示名44で特定される変換ファイル42を読み出す。変換ファイル42のファイル名43は、情報入力画面45aに表示される識別番号46または情報入力画面45bに表示される表示名44に関連付けられた情報に設定される。
【0043】
MPU14は、表示部12に表示された情報入力画面45aで、印刷するラベル2を識別する識別番号46が入力されると、識別番号46で特定される変換ファイル42を読み出す。また、MPU14は、値を入力または変更する特定情報3に対応した表示名44が入力操作部13の操作で選択されると、表示名44で特定される変換ファイル42を読み出す。
【0044】
MPU14は、変換ファイル42で定義される変換規則に従い、特定情報3の入力値である符号化情報を復号して特定情報3に変換する。そして、入力操作部13が操作されて印刷が指示されると、レイアウトデータと特定情報3等を通信I/F17から印刷装置20へ出力する。
【0045】
<本実施の形態のラベルプリンタの動作例>
図6は、ラベルを作成する処理の具体例を示す動作説明図、図7は、変換ファイルの具体例を示す説明図であり、次に、各図を参照して、本実施の形態のラベルプリンタ1Aの動作について説明する。
【0046】
ラベルプリンタ1Aは、データファイル41と変換ファイル42が作成されて保存してあるメモリカード40が入力装置10にセットされる。入力装置10のMPU14は、複数種類のラベルのレイアウトデータが作成されている場合は、図5(a)に示す情報入力画面45aを呼び出し、ラベル2を識別する識別番号46の入力画面を表示部12に表示する。
【0047】
入力装置10のMPU14は、表示部12に表示された情報入力画面45aで、印刷するラベル2を識別する識別番号46が入力されて、印刷対象のラベル2が選択されると、入力された識別番号46で特定されるファイル名43の変換ファイル42を読み出す。
【0048】
図6に示す符号化情報5は、本例では、商品の品名と、商品を製造した会社名と、商品が製造された製造日を示す情報が合成されて符号化された2次元コードであり、例えば伝票47等に印刷されている。
【0049】
入力装置10のMPU14は、図6に示すような符号化情報5を光学的情報読取装置10aで読み取ると、変換ファイル42で定義された所定の変換規則に従い、2次元コードを数字列の符号化情報に変換し、予め定められた項目毎に分割して復号し、特定情報3と項目情報4を生成する。
【0050】
本例では、品名と会社名と製造日を示す情報が合成された2次元コードが、品名を示す符号化情報と、会社名を示す符号化情報と、製造日を示す符号化情報に分割され、各項目毎の符号化情報が、特定情報3と項目情報4に変換される。そして、項目情報4で特定される項目に特定情報3を入力する。
【0051】
図7(a)に示す変換ファイル42(1)では、項目情報4で特定される項目である「品名」がファイル名43に設定され、予め定められた符号化情報である入力値Aが、商品の名称を示す特定情報3である出力値Bに変換される規則が定義される。図7(b)に示す変換ファイル42(2)では、項目情報4で特定される項目である「会社名」がファイル名43に設定され、予め定められた符号化情報である入力値Aが、会社名を示す特定情報3である出力値Bに変換される規則が定義される。図7(c)に示す変換ファイル42(3)では、項目情報4で特定される項目である「製造日」がファイル名43に設定され、予め定められた符号化情報である入力値Aが、所定の表記の製造日を示す特定情報3である出力値Bに変換される規則が定義される。
【0052】
これにより、例えば、「品名」の項目には、項目情報4で項目が「品名」に指定された特定情報3の値としての出力値Bが入力される。本例では饅頭あるいは団子と入力される。同様に、「会社名」の項目には、項目情報4で項目が「会社名」に指定された特定情報3の値としての出力値Bが入力される。本例では○△菓子と入力される。「製造日」の項目には、項目情報4で項目が「製造日」に指定された特定情報3の値としての出力値Bが入力される。本例ではyy.mm.ddと入力される。
【0053】
本例では、「品名」の項目には「饅頭」と入力され、「会社名」の項目には「○△菓子」と入力され、「製造日」の項目には「2009.1.30」と入力される。
【0054】
MPU14は、所定の項目について特定情報3が入力され、入力操作部13が操作されて印刷が指示されると、レイアウトデータと特定情報3等を通信I/F17から印刷装置20へ出力する。
【0055】
印刷装置20のMPU22は、入力装置10からデータを受信すると、印刷部21を制御してラベル2を印刷する。印刷装置20では、図6に示すように、特定情報3として、商品の品名と、商品を製造した会社名と、商品が製造された製造日をラベル用紙に印刷して、ラベル2を発行する。
【0056】
なお、ラベル2を作成する動作で、符号化情報5に含まれる品名が、例えば「団子」である2次元コードを読み取ると、品名に対応する符号化情報が復号されて「団子」に変換され、「品名」の項目に「団子」と印刷されたラベル2が発行される。
【0057】
以上の動作例では、符号化情報5に含まれる全ての情報について復号して、ラベル2に印刷することとしたが、所定の項目を選択して、ラベル2に印刷される特定情報3を生成することも可能である。例えば、図5(b)に示す情報入力画面45bに表示される表示名44で項目を選択し、符号化情報5から読み取った情報の中で対応する特定情報3の値を入力できるようにしても良い。
【0058】
上述した例では、複雑な2次元コードを、品名等の文字情報、製造日等の数字情報を変換するものとしたが、2次元コードを単数または複数項目の1次元コードに変換できるようにしても良い。具体的には、2次元コードの情報を1次元コードに変換する変換規則を備えることとすれば良い。また、複雑な文字列を単純な文字列に変換できるようにしても良い。
【0059】
<本実施の形態の情報処理装置の構成例>
図8は、本実施の形態の情報処理装置の一例を示す機能ブロック図であり、次に、上述したラベルプリンタ1Aで印刷されるラベル2を作成する機能を有した情報処理装置について説明する。
【0060】
本実施の形態の情報処理装置50Aは、パーソナルコンピュータで構成され、メモリカード40が接続される外部インタフェース(I/F)51を備える。外部インタフェース51は、メモリカード40が挿抜される図示しないスロットと、メモリカード40に設けられた図示しない端子と接続する端子等を備え、メモリカード40に対してデータの読み取り及び書き込みが行われる。
【0061】
情報処理装置50Aは、作成するラベル2のレイアウトデータ及び属性の設定等の画面が表示される表示部52と、ラベル2を作成する操作等が行われる入力操作部53を備える。
【0062】
表示部52は表示手段の一例で、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。入力操作部53は入力手段の一例で、文字や数字の入力、及び情報の選択や決定等が行えるキーボード、及びマウス等のポインティングデバイスで構成される。
【0063】
情報処理装置50Aは、ラベル作成プログラムに従い上述したデータファイル41と変換ファイル42を作成する制御等が行われるMPU54と、MPU54で実行されるラベル作成プログラム等が記憶されるROM55と、MPU54で印刷制御及び編集制御等が行われる際に、データを一時的に記憶するRAM56と、ラベルプリンタ1Aと直接接続する際等に使用される通信インタフェース(I/F)57を備える。
【0064】
MPU54は制御手段の一例で、入力操作部53での操作に基づいて、上述した項目情報4及び特定情報3の入力及び配置の設定、特定情報3の書き換えを可能とするか否か等の属性の設定を行って、データファイル41と変換ファイル42を作成する。
【0065】
図9は、情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の一例を示す説明図である。MPU54は、ラベル表示領域60と属性設定領域61等を有したラベル作成画面62を表示部52に表示する。MPU54は、ラベル表示領域60に、作成するラベルのレイアウトを示すレイアウト情報63を表示する。
【0066】
MPU54は、入力操作部53での操作に従い、レイアウト情報63の任意の位置に特定情報3が入力される特定情報入力枠64aを設定し、特定情報3の値を入力可能とする。また、MPU54は、入力操作部53での操作に従い、レイアウト情報63の任意の位置に項目情報4が入力される項目情報入力枠65を設定し、項目情報4の値を入力可能とする。
【0067】
ラベル表示領域60において、項目情報入力枠65には、ラベル2に実際に印刷される項目情報4の内容が入力される。一方、特定情報入力枠64aには、値を変更可能としない特定情報については、ラベル2に実際に印刷される特定情報3の値が入力される。これに対して、値を変更可能とする特定情報については、ラベル2に実際に印刷される特定情報3の値が入力されても良いし、実際に印刷される値の桁数等に合わせた任意の数字列や文字列が入力されるようにしても良い。
【0068】
属性設定領域61には、特定情報3の値の変更を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにするか否かが設定される変更許可チェックボックス66と、値を変更可能とした特定情報3に対応付けられる表示名44が入力される表示名入力部67を備える。また、属性設定領域61には、ラベル2に印刷される特定情報3の値を符号化情報から取得するか否かが設定される符号化情報取得チェックボックス68を備える。
【0069】
MPU54は、変更許可チェックボックス66にチェックが入れられると、表示名入力部67で入力された表示名44に関連付けられた特定情報3の値が変更可能な設定にする。また、MPU54は、符号化情報取得チェックボックス68にチェックが入れられると、表示名入力部67で入力された表示名44に関連付けられた特定情報3の値を符号化情報から取得する設定にする。
【0070】
MPU54は、表計算ソフトウエア等を利用して、図7で説明したような変換ファイル42を作成する。この変換ファイル42のファイル名43と、表示名入力部67で入力された表示名44を関連付ける。例えば、表示名入力部67で入力された表示名44をファイル名として、変換ファイル42が作成されるようにしても良い。
【0071】
また、ラベル表示領域60で値を変更可能とする特定情報3が入力される特定情報入力枠64aに入力された名称と、表示名入力部67で入力された表示名44を関連付ける。
【0072】
そして、表示名入力部67で入力された表示名44をラベルプリンタ1Aで表示して、特定情報3の値を変更する操作を受ける制御を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにデータを構成する。また、ラベルプリンタ1Aで表示名44を表示した特定情報3について、表示名44で関連付けられた変換ファイル42を参照して、入力値である符号化情報を復号して特定情報3に変換する制御及び入力値を分割して復号し特定情報3に変換する制御を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにデータを構成する。更に、表示名44で関連付けられた特定情報入力枠64aで特定される位置に、変換ファイル42に従って変換された特定情報3の値を入れてラベル2を作成する制御を、ラベルプリンタ1Aで行えるようにデータを構成する。
【0073】
情報処理装置50Aは、上述したようにラベルプリンタ1Aでラベルの変更が行えるように構成されたデータファイル41と変換ファイル42を作成して、メモリカード40に記憶する。
【0074】
本発明では、上述したラベルプリンタ1Aと情報処理装置50Aを備えて、ラベル作成システムが構成される。情報処理装置50Aで作成されたデータファイル41と変換ファイル42が記憶されたメモリカード40がラベルプリンタ1Aにセットされる。ラベルプリンタ1Aは、ラベル2のレイアウトデータ等を、メモリカード40から取り込み、特定情報3の値が入力されたラベル2のデータを印刷装置20に出力して、印刷装置20でラベル2を印刷する。
【0075】
<本実施の形態の情報処理装置の動作例>
図10は、情報処理装置で表示部に表示されるラベル作成画面の具体例を示す説明図であり、次に、各図を参照して、本実施の形態の情報処理装置50Aの動作例について説明する。本動作例では、図6に示すラベル2のデータを作成するものとする。
【0076】
ラベル作成画面62において、ラベル表示領域60で項目情報入力枠65を設定し、図10に示すように、項目情報4として「品名」という文字列を入力する。また、ラベル表示領域60で特定情報入力枠64aを設定し、図10に示すように、特定情報3として、項目名に合わせた「品名」という文字列を入力する。なお、特定情報入力枠64aには、任意の文字列や、「饅頭」等の具体的な商品名を入力しても良い。一方、表示名入力部67に表示名44として「品名」という文字列を入力する。また、変更許可チェックボックス66と符号化情報取得チェックボックス68にチェックを入れる。そして、図7(a)に示すように、ファイル名43を「品名」とした変換ファイル42(1)を作成する。
【0077】
次に、ラベル作成画面62において、ラベル表示領域60で項目情報入力枠65を設定し、図10に示すように、項目情報4として「会社名」という文字列を入力する。また、ラベル表示領域60で特定情報入力枠64aを設定し、図10に示すように、特定情報3として、項目名に合わせた「会社名」という文字列を入力する。なお、特定情報入力枠64aには、任意の文字列や、「○△菓子」等の具体的な会社名を入力しても良い。一方、表示名入力部67に表示名44として「会社名」という文字列を入力する。また、変更許可チェックボックス66と符号化情報取得チェックボックス68にチェックを入れる。そして、図7(b)に示すように、ファイル名43を「会社名」とした変換ファイル42(2)を作成する。
【0078】
次に、ラベル作成画面62において、ラベル表示領域60で項目情報入力枠65を設定し、図10に示すように、項目情報4として「製造日」という文字列を入力する。また、ラベル表示領域60で特定情報入力枠64aを設定し、図10に示すように、特定情報3として、項目名に合わせた「製造日」という文字列を入力する。なお、特定情報入力枠64aには、想定される日付の桁数に合わせた任意の文字列等を入力しても良い。一方、表示名入力部67に表示名44として「製造日」という文字列を入力する。また、変更許可チェックボックス66と符号化情報取得チェックボックス68にチェックを入れる。そして、図7(c)に示すように、ファイル名43を「製造日」とした変換ファイル42(3)を作成する。
【0079】
情報処理装置50Aでは、図10に示すようなラベルのレイアウトデータで構成されるデータファイル41と、図7に示すような変換ファイル42がメモリカード40に記憶される。これにより、このメモリカード40をラベルプリンタ1Aにセットして、上述したラベル発行処理の操作を行うことで、2次元コード化された符号化情報5から、特定情報3である品名、会社名、及び製造日を生成して、図6に示すようなラベル2の印刷が可能となる。
【0080】
また、例えば、表示名入力部67に表示名44として「会社名」と入力した項目で、変更許可チェックボックス66にチェックを入れなければ、ラベルプリンタ1Aでは、会社名の項目については、値の変更を不可能とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、ラベルを作成する装置とラベルを印刷する装置が独立した構成で、印刷装置だけでラベルの印刷が可能なラベルプリンタに適用できる。
【符号の説明】
【0082】
1A・・・ラベルプリンタ、2・・・ラベル、3・・・特定情報、4・・・項目情報、10・・・入力装置、10a・・・光学的情報読取装置、20・・・印刷装置、40・・・メモリカード、41・・・データファイル、42・・・変換ファイル、43・・・ファイル名、44・・・表示名、50A・・・情報処理装置、60・・・ラベル表示領域、61・・・属性設定領域、62・・・ラベル作成画面、63・・・レイアウト情報、64a・・・特定情報入力枠、64b・・・符号化情報入力枠、65・・・項目情報入力枠、66・・・変更許可チェックボックス、67・・・表示名入力部、68・・・符号化情報取得チェックボックス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される符号化情報を、ラベルに特定情報として出力するラベルプリンタであって、
符号化情報を入力する情報入力手段と、
符号化情報を特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、
前記情報入力手段によって入力された符号化情報を、前記変換規則情報取得手段により取得された変換規則情報の変換規則に従って特定情報に変換する制御手段と
を備えたことを特徴とするラベルプリンタ。
【請求項2】
前記変換規則情報取得手段で取得される変換規則情報では、符号化情報を項目毎に分割する変換規則が定義され、
前記制御手段は、前記情報入力手段で入力された符号化情報を、変換規則情報で定義された変換規則に従い分割して復号し、項目毎の特定情報に変換する
ことを特徴とする請求項1記載のラベルプリンタ。
【請求項3】
前記変換規則情報取得手段で取得される変換規則情報では、特定情報を識別する表示名と変換情報が関連付けられ、
前記制御手段は、特定情報を識別する表示名を表示手段に表示して、符号化情報から取得する特定情報を選択する
ことを特徴とする請求項1または2記載のラベルプリンタ。
【請求項4】
ラベル作成画面が表示される表示手段と、
ラベルを作成する情報が入力される情報入力手段と、
符号化情報をラベルに印刷される特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を参照して、ラベル作成画面に表示したラベルのレイアウトで、符号化情報から変換される特定情報が入力される情報入力枠を設定して、符号化情報から変換される特定情報が印刷されるラベルを作成できるようにする制御手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項1】
入力される符号化情報を、ラベルに特定情報として出力するラベルプリンタであって、
符号化情報を入力する情報入力手段と、
符号化情報を特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、
前記情報入力手段によって入力された符号化情報を、前記変換規則情報取得手段により取得された変換規則情報の変換規則に従って特定情報に変換する制御手段と
を備えたことを特徴とするラベルプリンタ。
【請求項2】
前記変換規則情報取得手段で取得される変換規則情報では、符号化情報を項目毎に分割する変換規則が定義され、
前記制御手段は、前記情報入力手段で入力された符号化情報を、変換規則情報で定義された変換規則に従い分割して復号し、項目毎の特定情報に変換する
ことを特徴とする請求項1記載のラベルプリンタ。
【請求項3】
前記変換規則情報取得手段で取得される変換規則情報では、特定情報を識別する表示名と変換情報が関連付けられ、
前記制御手段は、特定情報を識別する表示名を表示手段に表示して、符号化情報から取得する特定情報を選択する
ことを特徴とする請求項1または2記載のラベルプリンタ。
【請求項4】
ラベル作成画面が表示される表示手段と、
ラベルを作成する情報が入力される情報入力手段と、
符号化情報をラベルに印刷される特定情報に変換する変換規則が定義された変換規則情報を参照して、ラベル作成画面に表示したラベルのレイアウトで、符号化情報から変換される特定情報が入力される情報入力枠を設定して、符号化情報から変換される特定情報が印刷されるラベルを作成できるようにする制御手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2010−221428(P2010−221428A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−68690(P2009−68690)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(000006301)マックス株式会社 (1,275)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(000006301)マックス株式会社 (1,275)
【Fターム(参考)】
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