説明

リモート制御システム、リモート制御方法及びリモート制御プログラム

【課題】 利用者が共有で利用できる共用端末を、利用者が利用する場所に応じてリモート制御する。
【解決手段】 情報提供端末110にて表示された当該情報提供端末110の位置を識別できる情報を含むコード情報がリモコン端末120によって読み取られ、リモコン端末120にてコード情報を含む認証要求情報がリモコン端末120から共用端末100へ送信され、共用端末100にて受信された認証要求情報に基づいてリモコン端末120の利用方法が検索され、検索された利用方法に基づいた共用端末100をリモート制御するための利用画面がリモコン端末120へ送信され、共用端末100から送信された利用画面がリモコン端末120にて受信されて表示され、表示された利用画面にしたがって共用端末100がリモート制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が共有で利用できる共用端末を制御するリモート制御システム、リモート制御方法及びリモート制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィスや学校等で行われる会議等には、積極的にIT(Information Technology)機器が導入されている。それにより、会議に使用される資料をプロジェクターで投影しながらプレゼンターが当該資料の説明を行うというスタイルから、コンピュータを中心とした情報機器と通信可能な電子情報ボード上に当該資料を表示しながらプレゼンターがボード上の画面を操作して説明するというスタイルに移行し始めている。
【0003】
電子情報ボードとは、ボード上(板面)にコンピュータ画面を表示し、付属のマーカーや指でその画面操作を行うことができる装置である。具体的には、ホワイトボード型の電子情報ボードとプロジェクターとコンピュータとを組み合わせて、コンピュータの画面を、プロジェクターを介して電子情報ボードに投影するタイプや、プラズマディスプレイ型の電子情報ボードとコンピュータとを組み合わせて、コンピュータの画面を直接電子情報ボードに表示するタイプがある。コンピュータは、ネットワークに接続可能で、当該コンピュータをリモートにより制御することも可能である。
【0004】
一般的に、電子情報ボードのような利用者を限定しない共用端末については、オフィスや学校等のミーティングスペースやフリースペースに設置され、誰でも自由に利用できる場合が多い。そのため、特定の利用者のみに限定して公開するサービスを共用端末にて提供する場合、当該サービスを利用されたくない利用者によっても利用される可能性があり、それにより、共用端末における不要なリソースが使用されてしまう。ここで、利用者を限定しない共用端末上で提供するサービスは、共用端末の利用を許可されたすべての利用者が利用できるサービスに限らず、特定の利用者または複数人からなるグループメンバが利用できるサービスも含まれる。「サービス」とはプログラムを実行するアプリケーションや情報を提供するツールを想定する。
【0005】
そこで、各利用者がアクセス可能なサービスを当該利用者のユーザID等の識別情報を参照して自動的に選出することにより、利用できないサービスへのアクセスを防ぐこと方法が考えられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0006】
また、プレゼンターが電子情報ボード上の表示画面を指し示して説明する際に、プレゼンターが電子情報ボードの前を横切って移動することがよくあるが、このときに聴講者の視界をさえぎってしまう。
【0007】
そこで、プレゼンターがディスプレイの前を移動しなくても表示画面を指し示して説明できるように、プレゼンターが電子情報ボードから離れた場所から、電子情報ボードの表示画面を制御することが可能なリモコン端末を使って、表示画面中に矢印等を表示させる方法が考えられている(例えば、特許文献3参照。)。
【0008】
また、移動端末の位置情報に基づいて、当該位置に適したサービスが提供される方法が考えられている(例えば、特許文献4参照。)。
【特許文献1】特開2003−233586号公報
【特許文献2】特開2003−110551号公報
【特許文献3】特開平10−283103号公報
【特許文献4】特開2001−224055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、電子情報ボードを含む共用端末をリモコン端末で制御する場合に、リモコン端末の使い方は一通りとは限らず、特に共用端末を複数人で利用する場合は、利用者ごとに使い方が異なることが考えられる。
【0010】
例えば、オフィスの会議室に設置された電子情報ボードを用いて、複数人の聴講者を相手に、1人のプレゼンターがプレゼンテーションを行う場合を例に挙げる。プレゼンターは電子情報ボードに近い場所に立ち、リモコン端末を使って、電子情報ボードに表示された講義資料のページを遷移するなどの操作を行いながらプレゼンテーションを進行する。一方、聴講者は電子情報ボードから離れた場所にて講義資料を眺め、リモコン端末に講義資料のハンドアウト画面を表示して質問箇所をマーキングするといった使い方ができる。
【0011】
つまり、利用者がリモコン端末を操作する場所によって、リモコン端末の役割が異なることが考えられる。しかし、各利用者に使い方(用途の種類)をそれぞれ指定させることは煩雑であり、間違った使い方を選択してしまう可能性がある。
【0012】
そこで、共用端末の利用者が、リモコン端末をどのような用途で利用するかといったことを気にしなくても、共用端末を利用する場所にてリモコン端末を所持するだけで、適切な利用内容に基づいてリモコン端末を活用できる仕組みが求められる。
【0013】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2には、ユーザ情報に基づいて各利用者へのサービス機能の提供を制限する方法が開示されているが、利用者がどこにいても同じ使い方しかできないという問題点がある。また、共用端末を複数人で利用することが考慮されていないため、1つのサービスにおいて複数の使い方を提供することができないという問題点がある。
【0014】
また、会議室または電子情報ボードに備え付けの小型端末を、電子情報ボードを操作可能なリモコン端末として利用する場合に、1つの会議室または1台の電子情報ボードにつき、1台のリモコン端末が付属しているのが一般的である。それゆえに、複数人からなる会議で電子情報ボードを使用する場合に、複数人のユーザ間で1台のリモコン端末を貸し借りするのは煩雑である。また、リモコン端末が1台しかないと、物理的に異なる場所(ネットワーク経由で別の部屋から会議に参加している等)ではリモコン端末を入手できない。これは、複数のリモコン端末を用意することにより、電子情報ボードを操作したいときにスムーズに操作することができるようになる。しかし、複数人がいつでも自由なタイミングで電子情報ボードをリモート操作できてしまうと、プレゼンターが電子情報ボードを使って操作している最中に、他のユーザに操作を妨害されてしまうことがある。
【0015】
そこで、共用端末に複数台のリモコン端末を付属するのは一般的でないため、各ユーザが所持している携帯電話などをリモコン端末として活用でき、さらに、必要に応じて、リモコン端末からの操作の実行可否を制御する仕組みが求められる。
【0016】
しかしながら、特許文献3に記載された方法においては、リモコン端末が複数台あるときに、適切に実行可否を判断することはできないという問題点がある。
【0017】
また、特許文献4に記載された方法においては、同一の位置情報を持つ複数の移動端末へ同じサービスを提供するため、サービスを提供したくない移動端末に対してもサービスを提供してしまうという問題点がある。また、提供するサービスが、広告や案内といった移動端末への一方向型のサービスであり、移動端末からの制御ができないという問題点がある。
【0018】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、利用者が共有で利用できる共用端末を、利用者が利用する場所に応じてリモート制御できるリモート制御システム、リモート制御方法及びリモート制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために本発明は、
利用者が共用で利用する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続された情報提供端末と、利用者が所持し、前記共用端末及び前記情報提供端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、前記リモコン端末を識別可能な情報を含む認証要求情報と前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記リモコン端末から送信された認証要求情報を受信し、受信された認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索し、該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信し、
前記情報提供端末は、該情報提供端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示し、
前記リモコン端末は、前記情報提供端末にて表示されたコード情報を読み取り、該コード情報の内容を含む前記認証要求情報を前記共用端末へ送信し、前記共用端末から送信された利用画面を受信して表示し、該表示された利用画面にしたがって前記共用端末をリモート制御することを特徴とする。
【0020】
また、前記共用端末は、該共用端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示し、
前記リモコン端末は、前記共用端末にて表示されたコード情報と前記情報提供端末にて表示されたコード情報とのいずれか一方のコード情報を読み取ることを特徴とする。
【0021】
また、前記共用端末は、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限することを特徴とする。
【0022】
また、前記共用端末は、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納することを特徴とする。
【0023】
また、リモコン端末と、リモコン端末の識別情報を読み取るリーダと、前記リモコン端末及び前記リーダと無線ネットワークを介して接続された共用端末とを有するリモート制御システムにおいて、
前記リーダは、前記読み取られた前記リモコン端末の識別情報と前記リーダの識別情報とから認証要求情報を生成し、該認証要求情報を前記共用端末へ送信し、
前記共用端末は、前記認証要求情報と前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記リーダから送信された認証要求情報を受信し、前記認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索し、該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信し、
前記リモコン端末は、前記共用端末から送信された利用画面を受信して表示し、該表示された利用画面にしたがって前記共用端末をリモート制御することを特徴とする。
【0024】
また、前記リモコン端末は、前記リモコン端末の識別情報が予め書き込まれたICタグを有し、
前記リーダは、前記ICタグに書き込まれた識別情報を読み取るタグリーダであることを特徴とする。
【0025】
また、前記共用端末は、前記認証要求情報と、前記リーダが設置されている位置と前記共用端末が設置されている位置との間の距離と、前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記認証要求情報に含まれる前記リーダの識別情報に基づいて、当該リーダが設置されている位置と前記共用端末が設置されている位置との間の距離を取得し、該距離と前記認証要求情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索することを特徴とする。
【0026】
また、前記共用端末は、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限することを特徴とする。
【0027】
また、前記共用端末は、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納することを特徴とする。
【0028】
また、利用者が共用で利用する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおいて、
前記リモコン端末は、当該リモコン端末を識別可能な情報を含む認証要求情報を前記共用端末へ送信し、前記共用端末から送信された利用画面を受信して表示し、該表示された利用画面にしたがって前記共用端末をリモート制御し、
前記共用端末は、前記認証要求情報と前記認証要求情報が送信されてきた経路を示す接続経路情報と前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記認証要求情報と前記認証要求情報が送信されてきた経路を示す接続経路情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索し、該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信することを特徴とする。
【0029】
また、データベースを有する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続された情報提供端末と、利用者が所持し、前記共用端末及び前記情報提供端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおけるリモート制御方法であって、
前記情報提供端末において、該情報提供端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示する処理と、
前記リモコン端末において、前記情報提供端末にて表示されたコード情報を読み取る処理と、
前記読み取られたコード情報と当該リモコン端末を識別可能な情報とを含む認証要求情報を前記リモコン端末から前記共用端末へ送信する処理と、
前記共用端末にて、前記認証要求情報を受信し、受信された認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理と、
該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信する処理と、
前記共用端末から送信された利用画面を前記リモコン端末にて受信して表示する処理とを有する。
【0030】
また、前記共用端末において、該共用端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示する処理と、
前記リモコン端末において、前記共用端末にて表示されたコード情報と前記情報提供端末にて表示されたコード情報とのいずれか一方のコード情報を読み取る処理とを有することを特徴とする。
【0031】
また、前記共用端末にて、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限する処理を有することを特徴とする。
【0032】
また、前記共用端末にて、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納する処理を有することを特徴とする。
【0033】
また、リモコン端末と、リモコン端末の識別情報を読み取るリーダと、前記リモコン端末及び前記リーダと無線ネットワークを介して接続され、データベースを有する共用端末とを有するリモート制御システムにおけるリモート制御方法であって、
前記リーダにて、前記読み取られた前記リモコン端末の識別情報と前記リーダの識別情報とから認証要求情報を生成する処理と、
該認証要求情報を前記共用端末へ送信する処理と、
前記リーダから送信された認証要求情報を前記共用端末にて受信し、前記認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理と、
該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記共用端末から前記リモコン端末へ送信する処理と、
前記共用端末から送信された利用画面を前記リモコン端末にて受信して表示する処理とを有する。
【0034】
また、前記共用端末にて、前記認証要求情報に含まれる前記リーダの識別情報に基づいて、当該リーダが設置されている位置と前記共用端末が設置されている位置との間の距離を取得する処理と、
該距離と前記認証要求情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理とを有することを特徴とする。
【0035】
また、前記共用端末にて、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限する処理を有することを特徴とする。
【0036】
また、前記共用端末にて、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納する処理を有することを特徴とする。
【0037】
また、データベースを有する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおけるリモート制御方法であって、
前記リモコン端末から当該リモコン端末を識別可能な情報を含む認証要求情報を前記共用端末へ送信する処理と、
前記共用端末にて、前記認証要求情報と前記認証要求情報が送信されてきた経路を示す接続経路情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理と、
該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信する処理と、
前記共用端末から送信された利用画面を前記リモコン端末にて受信して表示する処理とを有する。
【0038】
上記のように構成された本発明においては、情報提供端末にて当該情報提供端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報が表示され、表示されたコード情報がリモコン端末によって読み込まれ、リモコン端末にて読み込まれたコード情報を含む認証要求情報がリモコン端末から共用端末へ送信され、送信された認証要求情報が共用端末にて受信され、受信された認証要求情報に基づいてリモコン端末の利用内容が検索され、検索された利用内容に基づいた共用端末をリモート制御するための利用画面がリモコン端末へ送信され、共用端末から送信された利用画面がリモコン端末にて受信されて表示される。
【0039】
このように、共用端末をリモート制御するためのリモコン端末を所持している利用者の情報に基づいてそれぞれ異なる利用内容が検索され、その利用内容に基づいた利用画面が共用端末からリモコン端末へ送信される。そして、リモコン端末にて受信されて表示された利用画面にしたがって、利用者が共用端末をリモート制御するため、利用者が利用する場所に応じてそれぞれ異なった方法で共用端末をリモート制御することができる。
【発明の効果】
【0040】
以上説明したように本発明においては、情報提供端末にて当該情報提供端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示し、表示されたコード情報をリモコン端末によって読み込み、リモコン端末にて読み込まれたコード情報を含む認証要求情報をリモコン端末から共用端末へ送信し、送信された認証要求情報を共用端末にて受信し、受信された認証要求情報に基づいてリモコン端末の利用内容を検索し、検索された利用内容に基づいた共用端末をリモート制御するための利用画面をリモコン端末へ送信し、共用端末から送信された利用画面をリモコン端末にて受信されて表示する構成としたため、利用者が共有で利用できる共用端末を、利用者が利用する場所に応じてリモート制御できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0042】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態として、共用端末であるセミナー設備(パーソナルコンピュータ)を使用してセミナーを行う場合の形態を例に挙げて説明する。
【0043】
図1は、本発明のリモート制御システムの第1の実施の形態を示す図である。
【0044】
図1に示すように本形態は、共用端末100と、共用端末100と無線ネットワーク130を介して接続されている情報提供端末110と、共用端末100と無線ネットワーク130を介して接続されているリモコン端末120とから構成されている。さらに、共用端末100は、リモコン端末120の認証を行うリモコン端末認証部101と、リモコン端末120に供給するサービスを管理するサービス管理部105と、リモコン端末120に応じたサービスの実行を制御するサービス実行制御部102と、実行されたサービスの状況を画面に表示する画面表示部103と、無線ネットワーク130を介して情報提供端末110及びリモコン端末120と通信を行う通信部104とから構成されている。また、情報提供端末110は、情報提供端末110のコード情報を生成するサービス実行制御部111と、サービス実行制御部111によって生成されたコード情報を表示する画面表示部113と、無線ネットワーク130を介して共用端末100及びリモコン端末120と通信を行う通信部112とから構成されている。ここでのコード情報の詳細については後述する。また、リモコン端末120は、画面表示部103または画面表示部113に表示された情報を読み取る情報読取部125と、リモコン端末120を所持する利用者がリモコン端末120を操作するための内容を入力する入力部121と、共用端末100に対してサービスを要求してその結果を受け取るサービス要求処理部122と、サービス要求処理部122にて受け取った結果を表示する画面表示部123と、無線ネットワーク130を介して共用端末100及び情報提供端末110と通信を行う通信部124とから構成されている。
【0045】
共用端末100は、セミナー会場の壇上に設置されており、また、情報提供端末110は、セミナー会場の入り口付近に設置されており、また、リモコン端末120は、セミナーの講師及び受講者が所持する携帯電話とする。また、画面表示部103は、共用端末100の外部にディスプレイケーブルによって接続されているものであっても良い。また同様に、画面表示部113は、情報提供端末110の外部にディスプレイケーブルによって接続されているものであっても良い。また、リモコン端末認証部101は、共用端末100をリモート制御できる利用者のユーザIDを含むユーザ情報を共用端末100が備えるディスク(不図示)やメモリ(不図示)等の記録媒体に記録する。また、サービス管理部105は、共用端末100が提供可能なサービス情報、及び本システムで運用する各端末の役割とサービス内容と共用端末100を操作するための権限情報とを対応付けて運用情報として共用端末100が備えるディスク(不図示)やメモリ(不図示)等の記録媒体に記録する。また、入力部121は、携帯電話に装備される物理的な操作用のボタンであっても良いし、画面表示部123に表示された仮想的なボタンであっても良い。画面表示部123は、リモコン端末120に装備される小型の液晶ディスプレイとする。また、無線ネットワーク130には、無線のアクセスポイント(不図示)が介在し、情報提供端末110、またはリモコン端末120が共用端末100とデータの送受信を行うときは、当該アクセスポイントを経由する。また、共用端末100、情報提供端末110及びリモコン端末120にて動作する各プログラムやデータベースは、物理的にそれぞれの端末が備えるハードディスク(不図示)に格納されており、必要に応じてそれぞれの端末が備えるCPU(不図示)によってメモリ(不図示)上に転送されて実行されることを想定している。また、情報読取部125は、携帯電話に付属されているカメラであっても良い。
【0046】
以下に、上記のように構成されたリモート制御システムにおけるリモート制御方法について説明する。
【0047】
まずは、セミナーの講師が共用端末100を制御するリモート制御方法について説明する。
【0048】
図2は、図1に示したリモート制御システムにおいて、セミナーの講師が共用端末100を制御するリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0049】
まず、共用端末100が起動すると、共用端末100の画面表示部103にコード情報が表示される(ステップS1)。このコード情報とは、共用端末100が設置されている位置を識別するための共用端末100の識別子(端末ID)を含む二次元コードである。なお、共用端末100を識別するための識別子を含むことが可能なデータ構造を持つ形式であれば、二次元コードに限らない。具体的には、二次元コードに、共用端末100によって起動しているWebサーバ(不図示)へアクセスするためのURLが含まれている。そして、当該URLにアクセスが行われることにより、サービス実行制御部102における処理が開始されるように動作する。このコード情報にはタイムスタンプも含まれ、定期的に更新される。また、ここでは、共用端末100の端末IDを「20000001」とする。
【0050】
セミナーの講師によってリモコン端末120の入力部121が操作され、情報読取部125を用いて、画面表示部103に表示されているコード情報が読み取られると(ステップS2)、リモコン端末120のサービス要求処理部122によって、共用端末100を利用するためにリモコン端末120の利用者を証明するための証明情報を含む認証要求情報が通信部124を介して共用端末100へ送信される(ステップS3)。この認証要求情報には、コード情報に含まれている共用端末100の識別子、タイムスタンプ及びリモコン端末120の証明情報が含まれている。証明情報は、ユーザIDを含んだリモコン端末認証部101にて生成されたデータであり、リモコン端末120にて事前に取得しておく。また、証明情報は、共用端末100の他の手段によって生成されたものであっても良いし、他の証明情報を発行する装置によって発行されたものであっても良い。
【0051】
ステップS2にて、リモコン端末120から無線ネットワーク130を介して共用端末100へ認証要求情報が送信されると、送信された認証要求情報は共用端末100の通信部104を介してリモコン端末認証部101にて受信される(ステップS4)。
【0052】
認証要求情報が受信されると、リモコン端末認証部101にて、受信された認証要求情報に含まれるタイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が、認証許容時間の範囲内であるかどうかが判断される(ステップS5)。ここで、認証許容時間は、リモコン端末認証部101に予め設定された数値データである。そして例えば、認証許容時間が「60分」と設定されている場合、タイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が60分以内であれば認証要求は受け付けられるが、60分を超えているときは認証要求は受け付けられない。
【0053】
タイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が、認証許容時間の範囲内であると判断された場合、受信された認証要求情報に含まれる証明情報からユーザIDが抽出される。抽出されたユーザIDと共用端末100内の記録媒体に予め記録されているユーザ情報に含まれるユーザIDとがリモコン端末認証部101にて比較される(ステップS6)。
【0054】
図3は、本形態にてハードディスク等に格納されているデータベースの一構成例を示す図であり、図3(a)は、図1に示したリモコン端末認証部101によって利用されるために格納されているユーザ情報の一構成例を示す図であり、図3(b)は、図1に示したサービス管理部105によって利用されるために格納されているサービス情報の一構成例を示す図であり、図3(c)は、図1に示したサービス管理部105によって利用されるために格納されている運用情報の一構成例を示す図である。
【0055】
図3に示した各情報は、システム運用者などが共用端末100のハードディスク等に予め格納しておく必要がある。
【0056】
図3(a)に示すようにユーザ情報には、ユーザを識別するためのユーザID300と、当該ユーザのユーザ名301と、当該ユーザが属する所属グループ名302とが対応付けられて格納されている。
【0057】
図3(b)に示すようにサービス情報には、サービスを識別するためのサービスID310と、当該サービスのサービス名311と、当該サービスを利用可能な1つ以上の所属グループを示す利用グループ名312とが対応付けられて格納されている。
【0058】
図3(c)に示すように運用情報には、共用端末100および共用端末100と連携する端末を識別するための端末ID320と、当該端末の設置場所情報321と、当該端末が指定された設置場所に設置された場合に利用可能なサービスを識別するためのサービスID322と、当該サービスの詳細情報であるサービス詳細ID323と、当該サービス詳細ID323に割り当てられた利用内容における操作の権限初期値324とが対応付けられて格納されている。ここで、権限初期値324の「ALLOW」は操作権利を有することを示し、「DENY」は操作権利が無いことを示す。なお、権限初期値324の入力データは、ユーザID300や所属グループ名302ごとに権限を設定できるように条件式を指定しても良い。
【0059】
証明情報から抽出されたユーザIDと同一のユーザIDが、図3(a)に示したユーザID300中にあるかどうかが、リモコン端末認証部101によって検索される。同一のユーザIDがある場合、当該ユーザID300に対応付けられた所属グループ名302と同一のグループ名が、利用グループ名312中にあるかどうかが、サービス管理部105によって検索される。
【0060】
例えば、ユーザID300が「00000123」であるユーザ名301が「山田太郎」さんの認証要求が行われたとする。図3(a)に示すように、「山田太郎」さんの所属グループ302は「営業一課」であることがわかる。そして、その所属グループ名「営業一課」が、図3(b)に示したサービス情報の利用グループ名312中にあるかどうかが検索される。その所属グループ名「営業一課」が、図3(b)に示したサービス情報の利用グループ名312中にある場合、当該利用グループ名312に対応付けられたサービス名311とサービスID310とが取得される。この場合、サービス名311は「セミナー」であり、サービスID310は「10000001」であることが取得される。さらに、取得されたサービスID「10000001」と、認証要求情報に含まれる共用端末100の識別子である端末ID「20000001」とのセットが、図3(c)に示した運用情報のサービスID322と、端末ID320との中にあるかどうかが検索される。サービスID「10000001」と、端末ID「20000001」とのセットが、図3(c)に示した運用情報のサービスID322と、端末ID320との中にある場合、当該セットに対応付けられたサービス詳細ID323が取得される。この場合、サービス詳細ID323は「0001」であることが取得され、取得されたサービス詳細IDに対応付けられた権限初期値324が「ALLOW」であることからその権限を有することが認識される。こうして、利用内容が検索される(ステップS7)。
【0061】
サービス管理部105によって、サービス詳細ID323が取得されると、取得されたサービス詳細ID323に基づいてサービス実行制御部102によってサービスの利用画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される(ステップS8)。ここで生成されるサービスの利用画面は、当該サービスの利用内容に応じた操作権限を考慮した利用画面データである。具体的には、共用端末100を操作する権限を持つユーザ向けには、サービスの操作ツールを含む画面が生成され、また、共用端末100を操作する権限を持たないユーザ向けには、サービスの操作ツールを含まない画面が生成される。
【0062】
また、このとき、サービス実行制御部102によって、サービス詳細ID323に基づいてサービスの共有画面が画面表示部103へ出力され、画面表示部103にて表示される。また、サービス実行制御部102によって、そのサービスが終了するまで、当該サービスを利用しているユーザのユーザIDとその操作権限とが対応付けられて権限情報として保持される。具体的には、図3(c)に示した運用情報の権限初期値324の値が更新されて保持される。
【0063】
一方、ステップS5において、認証要求情報に含まれるタイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が、認証許容時間の範囲内でないと判断された場合、サービス実行制御部102によって、使用が許可できない旨を表す認証結果の画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される(ステップS9)。
【0064】
また、ステップS6において、証明情報から抽出されたユーザIDと同一のユーザIDが、図3(a)に示したユーザID300中にないと判断された場合、サービス実行制御部102によって、使用が許可できない旨を表す認証結果の画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される(ステップS9)。
【0065】
また、ステップS9にてリモコン端末120へ送信される画面は、画面表示部103にて認証処理結果として表示されても良い。
【0066】
また、ステップS7において、ユーザが利用できるサービスが複数個取得された場合、そのサービスのリストが生成され、生成されたリストがリモコン端末120へ送信されても良い。そのとき、当該リストが画面表示部103に表示されても良い。
【0067】
ステップS8において、サービスの利用画面が共用端末100から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信されると、リモコン端末120の通信部124にて受信される(ステップS10)。受信された利用画面は画面表示部123にて画面表示される(ステップS11)。例えば、利用画面のデータがHTMLコンテンツである場合は、ブラウザ機能を持つアプリケーションを用いて、そのアプリケーション画面が表示される。また、そのアプリケーション画面には、共用端末100を操作するためのユーザインタフェースが含まれ、ユーザが入力部121を操作することによって、共用端末100のリモート操作が実行される。なお、操作を実行する手段は、リモコン端末120の数字ボタン等のキーでも良い。
【0068】
リモコン端末120の画面表示部123にて利用画面が表示され、セミナーの講師が共用端末100をリモート操作するために、画面表示部120に表示されたアプリケーション画面にて、操作情報、サービスID及びユーザIDを含む共用端末操作要求情報を入力すると、入力された共用端末操作要求情報がサービス要求処理部122から通信部124を介して共用端末100へ送信される(ステップS12)。ここで、サービスID及びユーザIDは、共用端末100から送信されてリモコン端末120にて受信された利用画面に含まれているものとする。
【0069】
リモコン端末120から送信された共用端末操作要求情報は、無線ネットワーク130を介して共用端末100にて受信される(ステップS13)。共用端末100にて受信された共用端末操作要求情報は、通信部104を介してサービス実行制御部103にて受信される。
【0070】
そして、サービス実行制御部103によって受信された共用端末操作要求情報内のサービスID及びユーザIDを検索キーとして、当該リモコン端末120が利用する権限があるかどうかが、保持されている権限情報から検索される(ステップS14)。
【0071】
受信された共用端末操作要求情報内のサービスID及びユーザIDが保持されている権限情報にある場合、共用端末操作要求情報に含まれる操作情報が、操作権を変更するための情報か、または共用端末100の画面表示部103を操作するための情報かが判断される(ステップS15)。リモコン端末120の画面表示部123に操作権を変更可能なユーザインタフェースを提供し、このユーザインタフェースを用いて、当該ユーザが、他のユーザに操作権を委譲したり、自分以外の全ユーザに操作権を解放したりすることができる。操作権変更のユーザインタフェースは、基本的には操作権を有するユーザが使用するリモコン端末120の画面表示部123に表示され、また操作権を持たないユーザが使用するリモコン端末120の画面表示部123には表示されない。操作情報が操作権を変更するための情報であると判断された場合は、サービス実行制御部102によって、共用端末操作要求情報に含まれる操作情報、サービスID及びユーザIDに基づいて、操作情報の操作権が変更され、権限情報のデータが更新される。(ステップS16)。
【0072】
一方、操作情報が共用端末100の画面表示部103を操作するための情報であると判断された場合は、サービス実行制御部102によって、共用端末操作要求情報に含まれる操作情報に基づいて、共用端末100の画面表示部103に表示されている画面が操作される。具体的には、操作情報にはサービスアプリケーションの実行コマンドが含まれており、サービス実行制御部102によって当該コマンドが実行される(ステップS17)。
【0073】
また、ステップS14において、受信された共用端末操作要求情報内のサービスID及びユーザIDが保持されている権限情報にない場合、サービス実行制御部102によって、実行中のサービスに対する操作権を持たないユーザから共用端末操作要求情報が送信されてきたと判断され、利用を許可しない旨を表す認証結果の画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される。(ステップS9)。
【0074】
そして、共用端末100から送信された認証結果の画面が、リモコン端末120の通信部124にて受信され(ステップS18)、画面表示部123に表示される(ステップS19)。
【0075】
次に、セミナーの聴講者が共用端末100を制御するリモート制御方法について説明する。
【0076】
図4は、図1に示したリモート制御システムにおいて、セミナーの聴講者が共用端末100を制御するリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0077】
まず、情報提供端末110が起動すると、情報提供端末110の画面表示部113にコード情報が表示される(ステップS21)。このコード情報とは、サービス実行制御部111にて生成された情報提供端末110が設置されている位置を識別するための情報提供端末110の識別子(端末ID)を含む二次元コードである。なお、情報提供端末110を識別するための識別子を含むことが可能なデータ構造を持つ形式であれば、二次元コードに限らない。具体的には、二次元コードに、共用端末100によって起動しているWebサーバ(不図示)へアクセスするためのURLが含まれている。そして、当該URLにアクセスが行われることにより、サービス実行制御部102における処理が開始されるように動作する。このコード情報にはタイムスタンプも含まれ、定期的に更新される。また、ここでは、情報提供端末110の端末IDを「20000002」とする。
【0078】
セミナーの聴講者によってリモコン端末120の入力部121が操作され、情報読取部125を用いて、画面表示部113に表示されているコード情報が読み取られると(ステップS22)、リモコン端末120のサービス要求処理部122によって、共用端末100を利用するためにリモコン端末120の利用者を証明するための証明情報を含む認証要求情報が通信部124を介して共用端末100へ送信される(ステップS23)。この認証要求情報には、コード情報に含まれている情報提供端末110の識別子、タイムスタンプ及びリモコン端末120の証明情報が含まれている。証明情報は、ユーザIDを含んだリモコン端末認証部101にて生成されたデータであり、リモコン端末120にて事前に取得しておく。また、証明情報は、共用端末100の他の手段によって生成されたものであっても良いし、他の証明情報を発行する装置によって発行されたものであっても良い。
【0079】
ステップS22にて、リモコン端末120から無線ネットワーク130を介して共用端末100へ認証要求情報が送信されると、送信された認証要求情報は共用端末100の通信部104を介してリモコン端末認証部101にて受信される(ステップS24)。
【0080】
認証要求情報が受信されると、リモコン端末認証部101にて、受信された認証要求情報に含まれるタイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が、認証許容時間の範囲内であるかどうかが判断される(ステップS25)。ここで、認証許容時間は、リモコン端末認証部101に予め設定された数値データである。そして例えば、認証許容時間が「60分」と設定されている場合、タイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が60分以内であれば認証要求は受け付けられるが、60分を超えているときは認証要求は受け付けられない。
【0081】
タイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が、認証許容時間の範囲内であると判断された場合、受信された認証要求情報に含まれる証明情報からユーザIDが抽出される。抽出されたユーザIDと共用端末100内の記録媒体に予め記録されているユーザ情報に含まれるユーザIDとがリモコン端末認証部101にて比較される(ステップS26)。
【0082】
抽出されたユーザIDと共用端末100内の記録媒体に予め記録されているユーザ情報に含まれるユーザIDとが比較され、一致するものがあった場合、当該ユーザは登録済みのユーザと判断され、サービス及び利用内容が検索される(ステップS27)。検索方法については、上述したセミナーの講師の場合のステップS7と同様である。
【0083】
そして、検索されたサービス及び利用内容に基づいて、ステップS8と同様に、サービスの利用画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される(ステップS28)。ここで生成されるサービスの利用画面は、該サービスの利用内容に応じた操作権限を考慮した利用画面データである。具体的には、共用端末100を操作する権限を持つユーザ向けには、サービスの操作ツールを含む画面が生成され、また、共用端末100を操作する権限を持たないユーザ向けには、サービスの操作ツールを含まない画面が生成される。
【0084】
また、このとき、サービス実行制御部102によって、サービス詳細ID323に基づいてサービスの共有画面が画面表示部103へ出力され、画面表示部103にて表示される。また、サービス実行制御部102によって、そのサービスが終了するまで、当該サービスを利用しているユーザのユーザIDとその操作権限とが対応付けられて権限情報として保持される。
【0085】
一方、ステップS25において、認証要求情報に含まれるタイムスタンプの値と現在の時刻との差分時間が、認証許容時間の範囲内でないと判断された場合、サービス実行制御部102によって、使用が許可できない旨を表す認証結果の画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される(ステップS29)。
【0086】
また、ステップS26において、証明情報から抽出されたユーザIDに基づいて当該ユーザが登録済みではないと判断された場合、サービス実行制御部102によって、使用が許可できない旨を表す認証結果の画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される(ステップS29)。
【0087】
また、ステップS29においてリモコン端末120へ送信される画面は、画面表示部103にて認証処理結果として表示されても良い。
【0088】
また、ステップS27において、ユーザが利用できるサービスが複数個取得された場合、そのサービスのリストが生成され、生成されたリストがリモコン端末120へ送信されても良い。そのとき、当該リストが画面表示部103に表示されても良い。
【0089】
ステップS28において、サービスの利用画面が共用端末100から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信されると、リモコン端末120の通信部124にて受信される(ステップS30)。受信された利用画面は画面表示部123にて画面表示される(ステップS31)。例えば、利用画面のデータがHTMLコンテンツである場合は、ブラウザ機能を持つアプリケーションを用いて、そのアプリケーション画面が表示される。また、そのアプリケーション画面には、共用端末100を操作するためのユーザインタフェースが含まれ、ユーザが入力部121を操作することによって、共用端末100のリモート操作が実行される。なお、操作を実行する手段は、リモコン端末120の数字ボタン等のキーでも良い。
【0090】
リモコン端末120の画面表示部123にて利用画面が表示され、セミナーの聴講者が共用端末100をリモート操作するために、画面表示部120に表示されたアプリケーション画面にて、操作情報、サービスID及びユーザIDを含む共用端末操作要求情報を入力すると、入力された共用端末操作要求情報がサービス要求処理部122から通信部124を介して共用端末100へ送信される(ステップS32)。ここで、サービスID及びユーザIDは、共用端末100から送信されてリモコン端末120にて受信された利用画面に含まれているものとする。
【0091】
リモコン端末120から送信された共用端末操作要求情報は、無線ネットワーク130を介して共用端末100にて受信される(ステップS33)。共用端末100にて受信された共用端末操作要求情報は、通信部104を介してサービス実行制御部103にて受信される。
【0092】
そして、サービス実行制御部103によって受信された共用端末操作要求情報内のサービスID及びユーザIDを検索キーとして、当該リモコン端末120が利用する権限があるかどうかが、保持されている権限情報から検索される(ステップS34)。
【0093】
受信された共用端末操作要求情報内のサービスID及びユーザIDが保持されている権限情報にある場合、共用端末操作要求情報に含まれる操作情報が、操作権を変更するための情報か、または共用端末100の画面表示部103を操作するための情報かが判断される(ステップS35)。リモコン端末120の画面表示部123に操作権を変更可能なユーザインタフェースを提供し、このユーザインタフェースを用いて、当該ユーザが、他のユーザに操作権を委譲したり、自分以外の全ユーザに操作権を解放したりすることができる。操作権変更のユーザインタフェースは、基本的には操作権を有するユーザが使用するリモコン端末120の画面表示部123に表示され、また操作権を持たないユーザが使用するリモコン端末120の画面表示部123には表示されない。操作情報が操作権を変更するための情報であると判断された場合は、サービス実行制御部102によって、共用端末操作要求情報に含まれる操作情報、サービスID及びユーザIDに基づいて、操作情報の操作権が変更され、権限情報のデータが更新される。(ステップS36)。
【0094】
一方、操作情報が共用端末100の画面表示部103を操作するための情報であると判断された場合は、サービス実行制御部102によって、共用端末操作要求情報に含まれる操作情報に基づいて、共用端末100の画面表示部103に表示されている画面が操作される。具体的には、操作情報にはサービスアプリケーションの実行コマンドが含まれており、サービス実行制御部102によって当該コマンドが実行される(ステップS37)。ただし、セミナーの聴講者には閲覧の利用のみが可能となっている場合は、画面表示部103に表示されている画面を操作することはできない。
【0095】
また、ステップS34において、受信された共用端末操作要求情報内のサービスID及びユーザIDが保持されている権限情報にない場合、サービス実行制御部102によって、実行中のサービスに対する操作権を持たないユーザから共用端末操作要求情報が送信されてきたと判断され、利用を許可しない旨を表す認証結果の画面が生成され、通信部104から無線ネットワーク130を介してリモコン端末120へ送信される。(ステップS29)。
【0096】
そして、共用端末100から送信された認証結果の画面が、リモコン端末の通信部124にて受信され(ステップS38)、画面表示部123に表示される(ステップS39)。
【0097】
なお、共用端末100と聴講者が所持するリモコン端末120とのデータのやりとりについては、情報提供端末110を経由するものであっても良い。
【0098】
また、共用端末100をリモート制御できるリモコン端末120の数に制限値を設けても良い。
【0099】
また、リモコン端末120によって共用端末100がリモート制御された時間が、共用端末100に格納されても良い。つまり、リモコン端末120の認証が行われてから、リモート制御が終了するまでの時間が共用端末100に格納されても良い。
【0100】
上述した第1の実施の形態では、共用端末100と情報提供端末110とが異なる場所に設置され、それぞれの端末を使って、各ユーザが認証要求をすることにより、各ユーザのリモコン端末120に適切な利用画面が表示され、異なる利用モードでリモコン端末120を活用することができる。具体的には、セミナーの講師は、壇上の共用端末100にて認証要求を行うことにより、セミナー資料を操作可能なインタフェースを含むプレゼンター用の画面を見ながら、共用端末100で実行されるサービスをリモート操作できる。
【0101】
一方、複数の聴講者は、会場入り口に設置された情報提供端末110にて認証要求を行うことにより、セミナー資料を個人的に閲覧可能な利用画面を利用する。
【0102】
講師がセミナー資料の演説を終え、質疑応答を行う場合には、講師が所持するリモコン端末120に表示されている操作権を一時的に解放するインタフェースを操作することにより、聴講者が所持するリモコン端末120によってもセミナー資料を操作できるようになる。さらに得られる効果として、コード情報にタイムスタンプを設けることにより、何時間も前にサービスを利用した者が不正に当該サービスを利用することを防ぐこともできる。
【0103】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態として、共用端末であるTV会議設備(パーソナルコンピュータ)を使用してTV会議を行う場合の形態を例に挙げて説明する。
【0104】
図5は、本発明のリモート制御システムの第2の実施の形態を示す図である。
【0105】
図5に示すように本形態は、共用端末500と、リーダであるタグリーダ510−1〜510−nと、リモコン端末520とから構成されており、それぞれが無線ネットワーク530を介して接続されている。さらに、共用端末500は、リモコン端末520の認証を行うリモコン端末認証部501と、リモコン端末520に供給するサービスを管理するサービス管理部505と、リモコン端末520に応じたサービスの実行を制御するサービス実行制御部502と、実行されたサービスの状況を画面に表示する画面表示部503と、無線ネットワーク530を介してタグリーダ510−1〜510−n及びリモコン端末520と通信を行う通信部504とから構成されている。また、タグリーダ510−1〜510−nは、無線ネットワーク530の電波とタグリーダ510−1〜510−nとを接続する通信部512−1〜512−nと、ICタグの情報を読み取るタグ読取部513−1〜513−nと、タグ読取部513−1〜513−nにて読み取られたICタグ情報に基づいて、共用端末500へ認証要求情報を送信するサービス実行制御部511−1〜511−nとからそれぞれ構成されている。また、リモコン端末520は、リモコン端末520を所持する利用者がリモコン端末520を操作するための内容を入力する入力部521と、共用端末500に対してサービスを要求してその結果を受け取るサービス要求処理部522と、サービス要求処理部522にて受け取った結果を表示する画面表示部523と、無線ネットワーク530を介して共用端末500及びタグリーダ510−1〜510−nと通信を行う通信部524と、リモコン端末520の個別識別情報がICタグ情報として予め書き込まれたICタグ525とから構成されている。ここで、個別識別情報は、リモコン端末520を識別するためのユーザIDやメールアドレス等の宛先情報である。
【0106】
共用端末500は、会議室内の座席から見て正面に設置されている。また、リモコン端末520は、TV会議の参加者が所持する携帯端末とする。また、タグリーダ510−1〜510−nは、会議室内に数メートル間隔の場所に設置されており、タグリーダ510−1が共用端末500に一番近い位置に設置されているものとする。また、タグリーダ510−1〜510−nが設置されている位置と共用端末500が設置されている位置との間の距離が共用端末500に予め設定されている。また、画面表示部503は、共用端末500の外部にディスプレイケーブルによって接続されているものであっても良い。また、リモコン端末認証部501は、共用端末500をリモート制御できる利用者のユーザIDを含むユーザ情報を共用端末500が備えるディスク(不図示)やメモリ(不図示)等の記録媒体に記録する。また、サービス管理部505は、共用端末500が提供可能なサービス情報、及び本システムで運用する各端末の役割とサービス内容と共用端末500を操作するための権限情報とを対応付けて運用情報として共用端末500が備えるディスク(不図示)やメモリ(不図示)等の記録媒体に記録する。また、入力部521は、携帯端末に装備される物理的な操作用のボタンであっても良いし、画面表示部523に表示された仮想的なボタンであっても良い。画面表示部523は、リモコン端末520に装備される小型の液晶ディスプレイとする。また、無線ネットワーク530には、無線のアクセスポイント(不図示)が介在し、タグリーダ510−1〜510−n及びリモコン端末520が共用端末500とデータの送受信を行うときは、当該アクセスポイントを経由する。また、共用端末500、タグリーダ510−1〜510−n及びリモコン端末520にて動作する各プログラムやデータベースは、物理的にそれぞれの端末が備えるハードディスク(不図示)に格納されており、必要に応じてそれぞれの端末が備えるCPU(不図示)によってメモリ(不図示)上に転送されて実行されることを想定している。また、ICタグ525は、微弱無線を発信するアクティブ型のRFID(Radio Frequency Identification)を利用する。また、ICタグ525が無線ネットワーク対応のものである場合は、ICタグ525が無線ネットワーク530に直接接続可能となり、タグリーダ510−1〜510−nの通信部512−1〜512−nとの間にてデータのやりとりが行われる。
【0107】
上述した共用端末500の各構成要素は、本発明の第1の実施の形態における共用端末100の各構成要素とほぼ同様に動作する。第1の実施の形態における共用端末100の動作と異なる点は、「コード情報」を扱わず、タグリーダ510−1〜510−nが設置されている「位置情報」に基づいてサービスの利用内容を選択する点である。
【0108】
以下に、上記のように構成されたリモート制御システムにおけるリモート制御方法について説明する。
【0109】
図6は、図5に示したリモート制御システムにおいて、リモコン端末520を用いて共用端末500を制御するリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0110】
まず、第1の実施の形態と同様に、共用端末500のサービス実行制御部502には、実行中のサービスIDごとに、サービス詳細IDと、利用中のユーザIDと、当該ユーザの操作権限と、最大接続数及び接続完了数とからなる運用情報が予め格納されている。「接続完了数」とは、すでにサービスを利用中のリモコン端末520の総数である。「接続完了数」は、運用情報で定義された「最大接続数」を超えないように制御される。具体的には、すでにサービスを実行中のリモコン端末520を所持したユーザが場所を移動したことにより、リモコン端末520に提供するサービスの利用内容が変更されるときに、最大接続数と接続完了数が同値であった場合には、利用内容を変更せずに、予約状態にしておく。接続完了数が最大接続数を下回った時点で、予約状態のリモコン端末520が予約状態になった時と同じ実行条件を満たしていれば、サービス実行制御部502によって該当する利用画面が送信される。
【0111】
図7は、本形態における共用端末500に格納されている運用情報のデータベース形式の一例を示す図である。
【0112】
図7に示すように運用情報は、サービスの実行条件700と、当該実行条件を満たす位置にいるユーザに提供可能なサービスの識別情報であるサービスID701と、サービスの詳細情報であるサービス詳細ID702と、当該サービス詳細ID702に示される利用内容が割り当てられた操作の権限初期値703と、当該サービス詳細ID702に示される利用内容を適用可能な最大接続数704とが予め対応付けられたものであり、サービス管理部505に格納されている。
【0113】
実行条件700には、1つ目の大括弧([])内に共用端末500の識別情報である端末IDが格納され、2つ目の大括弧内に当該共用端末500からの距離(単位:メートル)が格納される。図7に示すように「[20000001][≦2.0]」と格納されると、「端末ID=20000001から2.0メートル以内」という条件になる。権限初期値703の「ALLOW」は操作権利を有することを示し、また「DENY」は操作権利が無いことを示す。最大接続数704は、数値もしくは「INFINITY」(制限なし)が格納される。
【0114】
まず、会議を進行するプレゼンターが自分の所有するリモコン端末520を持って会議室に設置された共用端末500の付近まで行くと、共用端末500の近くに設置されているタグリーダ510−1のタグ読取部513−1によって、プレゼンターが所持するリモコン端末520のICタグ525に書き込まれたICタグ情報が読み取られる(ステップS41)。
【0115】
ICタグ513−1によって読み取られたICタグ情報と、タグリーダ510−1に予め格納されているタグリーダ510−1を識別するためのタグリーダ識別情報とから認証要求情報がサービス実行制御部511−1によって生成され、生成された認証要求情報が通信部512−1から無線ネットワーク530を介して共用端末500へ送信される(ステップS42)。
【0116】
タグリーダ510−1から送信された認証要求情報が、共用端末500にて受信されると(ステップS43)、受信された認証要求情報に含まれるユーザIDに基づいて利用内容が検索される(ステップS44)。検索方法は、第1の実施の形態において、図3(a)及び図3(b)を用いて説明した方法と同様である。
【0117】
その後、認証要求情報に含まれるタグリーダ識別情報に基づいて、共用端末500が設置されている位置とタグリーダ510−1が設置されている位置との間の距離が取得される。つまり、リモコン端末520と共用端末500との間の距離が取得されることになる。
【0118】
リモコン端末520と共用端末500との間の距離が取得されると、取得された距離を実行条件として、図7に示した運用情報から提供するサービスが検索される(ステップS45)。
【0119】
サービス管理部505によって、共用端末500の近くにいるプレゼンターが所持するリモコン端末520が実行条件700の「[20000001][≦2.0]」を満たしていると判断されると、サービス詳細ID702の「0001」に相当するプレゼンター用の利用画面に接続するためのURL情報がリモコン端末520へ送信される(ステップS46)。
【0120】
ここで、プレゼンター用の利用画面とは、共用端末500の画面表示部503に表示されている画面にマーカーしたり、ページを移動させたりといった操作ができるものである。
【0121】
また、送信する宛先として認証要求情報に含まれているリモコン端末520のメールアドレスを使用しても良いし、リモコン端末520を識別可能である情報であれば他のものを使用しても良い。
【0122】
共用端末500から送信されたプレゼンター用の利用画面に接続するためのURL情報がリモコン端末520にて受信されると(ステップS47)、受信されたプレゼンター用の利用画面に接続するためのURL情報が画面表示部523に表示される(ステップS48)。
【0123】
プレゼンターが入力部521を使用して、画面表示部523に表示されたURLに接続すると、当該URLに格納されているプレゼンター用の利用画面が取得され、画面表示部523に表示される(ステップS49)。そして、表示されたプレゼンター用の利用画面が入力部521を使用して操作される(ステップS50)。
【0124】
一方、会議に参加するオブザーバーが、自分の所有するリモコン端末520を所持して会議室の共用端末500から離れた位置に着席すると、当該リモコン端末520のICタグを読み取るタグリーダ510−2〜510−nについては、共用端末500にてオブザーバーの実行条件700の「[20000001][>2.0]」を満たしていると判断され、サービス詳細ID702の「0002」に相当するオブザーバー用の利用画面に接続するためのURL情報がリモコン端末520へ送信される(ステップS51)。
【0125】
ここで、オブザーバー用の利用画面とは、共用端末500の画面表示部503に表示されている画面の閲覧のみを許可された画面である。
【0126】
共用端末500から送信されたオブザーバー用の利用画面に接続するためのURL情報がリモコン端末520にて受信されると(ステップS52)、受信されたオブザーバー用の利用画面に接続するためのURL情報が画面表示部523に表示される(ステップS53)。
【0127】
オブザーバーが入力部521を使用して、画面表示部523に表示されたURLに接続すると、当該URLに格納されているオブザーバー用の利用画面が取得され、画面表示部523に表示される(ステップS54)。
【0128】
なお、共用端末500をリモート制御できるリモコン端末520の数に制限値を設けても良い。
【0129】
また、リモコン端末520によって共用端末500がリモート制御された時間が、共用端末500に格納されても良い。つまり、リモコン端末520の認証が行われてから、リモート制御が終了するまでの時間が共用端末500に格納されても良い。
【0130】
上述した第2の実施の形態では、複数台のタグリーダ510−1〜510−nが会議室内に設置され、リモコン端末520のICタグ525に書き込まれた情報がタグリーダ510−1〜510−nによって読み出されることにより、各ユーザのリモコン端末520に適切な利用画面を表示させて異なる利用モードを提供することができる。つまり、リモコン端末520を所持したユーザが移動するだけで、提供する利用画面を自動的に切り替えることが可能である。例えば、オブザーバーだったユーザAが、会議資料について質問するため、共用端末500に近寄ると、共用端末500付近に設置されたタグリーダ510−1によってユーザAが所持するリモコン端末520が検知される。また、プレゼンターだったユーザBが共用端末500から離れると、別のタグリーダ510−2〜510−nによってユーザBが所持するリモコン端末520が検知される。共用端末500に近い場所にいるユーザには、プレゼンターの利用画面が提供されるように運用情報を設定しているため、ユーザBが所持するリモコン端末520はオブザーバー用の利用画面に、またユーザAが所持するリモコン端末520はプレゼンターの利用画面に自動的に切り替わる。
【0131】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態として、共用端末である視聴覚設備を使用して、相談者がカウンセラーに対して遠隔相談を行う場合の形態を例に挙げて説明する。
【0132】
図8は、本発明のリモート制御システムの第3の実施の形態を示す図である。
【0133】
図8に示すように本形態は、共用端末800と、共用端末800とインターネット830を介して接続されているリモコン端末820と、共用端末800とイントラネット840を介して接続されているリモコン端末810と、共用端末800とPC接続用ケーブルによって接続され、ICタグに書き込まれた情報を読み取るタグリーダ806とから構成されている。さらに、共用端末800は、リモコン端末810,820の認証を行うリモコン端末認証部801と、リモコン端末810,820に供給するサービスを管理するサービス管理部805と、リモコン端末810,820に応じたサービスの実行を制御するサービス実行制御部802と、実行されたサービスの状況を画面に表示する画面表示部803と、インターネット830を介してリモコン端末820と通信を行い、またイントラネット840を介してリモコン端末810と通信を行う通信部804とから構成されている。また、リモコン端末810は、リモコン端末810を所持する利用者がリモコン端末810を操作するための内容を入力する入力部811と、共用端末800に対してサービスを要求してその結果を受け取るサービス要求処理部812と、サービス要求処理部812にて受け取った結果を表示する画面表示部813と、イントラネット840を介して共用端末800と通信を行う通信部814と、リモコン端末810の認証要求情報がICタグ情報として予め書き込まれた無線ネットワーク対応のICタグ815とから構成されている。また、リモコン端末820は、リモコン端末820を所持する利用者がリモコン端末820を操作するための内容を入力する入力部821と、共用端末800に対してサービスを要求してその結果を受け取るサービス要求処理部822と、サービス要求処理部822にて受け取った結果を表示する画面表示部823と、インターネット830を介して共用端末800と通信を行う通信部824とから構成されている。ここでの認証要求情報の詳細については後述する。
【0134】
共用端末800、タグリーダ806及びリモコン端末810は、学校・幼稚園内の視聴覚教室に設置されていることを想定とする。また、リモコン端末820は、相談を受けるカウンセラー等が所持する携帯電話であっても良い。また、画面表示部803は、共用端末100の外部にディスプレイケーブルによって接続されているものであっても良い。また、ICタグ815は、パッシブ型の非接触RFID(無線ICタグ)を利用する。また、リモコン端末認証部801は、共用端末800をリモート制御できる利用者のユーザIDを含むユーザ情報を共用端末800が備えるディスク(不図示)やメモリ(不図示)等の記録媒体に記録する。また、サービス管理部805は、共用端末800が提供可能なサービス情報、及び本システムで運用する各端末の役割とサービス内容と共用端末800を操作するための権限情報とを対応付けて運用情報として共用端末800が備えるディスク(不図示)やメモリ(不図示)等の記録媒体に記録する。また、入力部811,821は、リモコン端末810,820に装備される物理的な操作用のボタンであっても良いし、画面表示部813,823にそれぞれ表示された仮想的なボタンであっても良い。また、画面表示部813,823は、リモコン端末810,820にそれぞれ装備される小型のディスプレイである。また、インターネット830及びイントラネット840には、無線のアクセスポイント(不図示)が介在し、リモコン端末810,820が共用端末800とデータの送受信を行うときは、当該アクセスポイントを経由する。また、共用端末800及びリモコン端末810,820にて動作する各プログラムやデータベースは、物理的にそれぞれの端末が備えるハードディスク(不図示)に格納されており、必要に応じてそれぞれの端末が備えるCPU(不図示)によってメモリ(不図示)上に転送されて実行されることを想定している。
【0135】
上述した共用端末800の各構成要素は、本発明の第1の実施の形態における共用端末100の各構成要素とほぼ同様に動作する。第1の実施の形態における共用端末100の動作と異なる点は、「コード情報」を扱わず、リモート制御する端末の「接続経路」に基づいてサービスの利用内容を選択する点である。
【0136】
以下に、上記のように構成されたリモート制御システムにおけるリモート制御方法について説明する。
【0137】
図9は、図8に示したリモート制御システムの共用端末800におけるリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0138】
図8に示したリモコン端末810によって認証要求情報が送信されるには、リモコン端末810を所持する相談者がICタグ815をタグリーダ806にかざすと、ICタグ815に予め書き込まれたリモコン端末810の認証要求情報がタグリーダ806によって読み取られる。そして、読み取られた認証要求情報がタグリーダ806から共用端末800へ送信される。
【0139】
一方、リモコン端末820によって認証要求情報が送信されるには、共用端末800へアクセスするための共用アドレス情報がリモコン端末820内に予め格納されており、当該共用アドレス情報に基づいてリモコン端末820によって共用端末800へアクセスが行われる。そして、共用端末800にてリアルタイムに発行されて送信されたアドレス情報(ワンタイムパスワードなどを含む一時的に利用可能なアドレスとする)がリモコン端末820にて受信され、リモコン端末820によってインターネット830を介して当該アドレス宛に認証要求情報が送信される。
【0140】
なお、認証要求情報には、少なくともリモコン端末810,820の証明情報が含まれている。証明情報は、リモコン端末810,820を識別するためのユーザIDを含んだリモコン端末認証部801にて生成されたデータであり、リモコン端末810,820にて事前に取得しておく。また、リモコン端末810,820のメールアドレス等の宛先情報も含まれる。また、証明情報は、共用端末800の他の手段によって生成されたものであっても良いし、他の証明情報を発行する装置によって発行されたものであっても良い。
【0141】
リモコン端末810またはリモコン端末820から送信された認証要求情報が、サービス実行制御部802にて受信されると(ステップS61)、受信された認証要求情報についてリモコン端末認証部801にて認証処理が行われる(ステップS62)。
【0142】
そして、サービス実行制御部802にて当該認証要求情報がどの経路にて受信されたかの接続経路情報が、認証処理の結果の情報に付加されて、サービス管理部805へ出力される。この接続経路情報は、認証要求情報がタグリーダ906から送信されてきたのか、インターネット830経由で送信されてきたのかを識別するデータである。サービス管理部805にて、例えば、図7に示した実行条件700の代わりに、接続経路の設定項目を設け、接続経路情報とサービスの利用内容とを対応付けて格納しておく。この場合、図7に示した実行条件700の代わりに設定される接続経路として、タグリーダ806または通信部804のデバイスとしての識別子や、送信元のネットワークアドレスを使用しても良い。
【0143】
そして、サービス管理部805にて、接続経路情報に基づいてどの経路にて受信されたかが判断され、当該接続経路情報に応じた利用内容が検索される(ステップS63)。
【0144】
受信経路がタグリーダ806であると判断された場合、サービス管理部805にて相談用の利用内容が検索され、サービス管理部805から通信部804及びイントラネット840を介して、リモコン端末810へ相談用画面が送信される(ステップS64)。
【0145】
また、受信経路がインターネット830経由であると判断された場合、サービス管理部805にて回答用の利用内容が検索され、サービス管理部805から通信部804及びインターネット830を介して、リモコン端末820へ回答用画面が送信される(ステップS65)。
【0146】
なお、相談用画面は、相談する内容について操作できる画面である。また、回答用画面は、相談された内容についての回答内容を操作できる画面である。
【0147】
本実施の形態を学校・幼稚園内に備えれば、問題行動のある児童の担当教師と、カウンセラーとの間で、指導方法の相談を行うことができる。インターネット(街中のホットスポットを含む公共のネットワーク)を利用することにより、担当カウンセラーは病院内にいるときも、往診の合間にも、教師からの問合せに対応できる。教師およびカウンセラーは、校内の視聴覚設備をリモート制御できるリモコン端末810を所持し、教師は共用端末800の画面表示部803の画面を見ながら操作できるため、教師が所持するリモコン端末810には簡易な操作インタフェースが提供され、カウンセラーのリモコン端末820には共用端末800に表示される画面データと操作インタフェースが提供される。このように、共用端末800を利用するユーザがその場にいるのか、いないのかという違いは、リモート操作するユーザが持ち得る情報量が異なることを示唆する。したがって、ユーザの利用状況に応じて、必要な情報を含むようにサービス内容を切り替えることは有効である。
【0148】
以上説明したように、本発明の実施の形態として、セミナー、TV会議及び遠隔相談を取り上げたが、ほかの用途にも適用可能である。来場者参加型イベントにて使用される場合、イベント会場に集まった来場者および司会者がリモコン端末として携帯電話を持って、ステージ上の画面を見ながらゲームを進行する。ステージ上にいる司会者の携帯電話には、進行管理可能な操作インタフェースを提供し、イベント会場内にいる来場者のリモコン端末である携帯電話には、ゲームに参加するための操作インタフェースを提供する。司会者は、ゲーム参加の意思表示をした来場者に参加権利を与えることができる。また、遠隔相談のように、コミュニケーションする相手がその場にいなくとも、共用端末の画面を共有しながら双方から操作できる機能を応用して、金融系の遠隔商談や、製造系の緊急対応にも活用できると考えられる。
【0149】
また、本発明においては、共用端末100,500,800、情報提供端末110、リモコン端末120,520,810,820及びタグリーダ510−1〜510−n内の各構成要素における処理は、専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを共用端末100,500,800、情報提供端末110、リモコン端末120,520,810,820及びタグリーダ510−1〜510−nにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを共用端末100,500,800、情報提供端末110、リモコン端末120,520,810,820及びタグリーダ510−1〜510−nに読み込ませ、実行するものであっても良い。共用端末100,500,800、情報提供端末110、リモコン端末120,520,810,820及びタグリーダ510−1〜510−nにて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、共用端末100,500,800、情報提供端末110、リモコン端末120,520,810,820及びタグリーダ510−1〜510−nに内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、例えば、各構成要素にて読み込まれ、各構成要素によって、上述したものと同様の処理が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明のリモート制御システムの第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示したリモート制御システムにおいて、セミナーの講師が共用端末を制御するリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態にてハードディスク等に格納されているデータベースの一構成例を示す図であり、(a)は、図1に示したリモコン端末認証部によって利用されるために格納されているユーザ情報の一構成例を示す図であり、(b)は、図1に示したサービス管理部によって利用されるために格納されているサービス情報の一構成例を示す図であり、(c)は、図1に示したサービス管理部によって利用されるために格納されている運用情報の一構成例を示す図である。
【図4】図1に示したリモート制御システムにおいて、セミナーの聴講者が共用端末を制御するリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明のリモート制御システムの第2の実施の形態を示す図である。
【図6】図5に示したリモート制御システムにおいて、リモコン端末を用いて共用端末を制御するリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態における共用端末に格納されている運用情報のデータベース形式の一例を示す図である。
【図8】本発明のリモート制御システムの第3の実施の形態を示す図である。
【図9】図8に示したリモート制御システムの共用端末におけるリモート制御方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0151】
100,500,800 共用端末
101,501,801 リモコン端末認証部
102,111,502,511−1〜511−n,802 サービス実行制御部
103,113,123,503,523,803,813,823 画面表示部
104,112,124,504,512−1〜512−n,524,804,814,824 通信部
105,505,805 サービス管理部
110 情報提供端末
120,520,810,820 リモコン端末
121,521,811,821 入力部
122,522,812,822 サービス要求処理部
125 情報読取部
130,530 無線ネットワーク
300 ユーザID
301 ユーザ名
302 所属グループ名
310,322,701 サービスID
311 サービス名
312 利用グループ名
320 端末ID
321 設置場所情報
323,702 サービス詳細ID
324,703 権限初期値
510−1〜510−n,806 タグリーダ
513−1〜513−n タグ読取部
525,815 ICタグ
700 実行条件
704 最大接続数
830 インターネット
840 イントラネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が共用で利用する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続された情報提供端末と、利用者が所持し、前記共用端末及び前記情報提供端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、前記リモコン端末を識別可能な情報を含む認証要求情報と前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記リモコン端末から送信された認証要求情報を受信し、受信された認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索し、該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信し、
前記情報提供端末は、該情報提供端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示し、
前記リモコン端末は、前記情報提供端末にて表示されたコード情報を読み取り、該コード情報の内容を含む前記認証要求情報を前記共用端末へ送信し、前記共用端末から送信された利用画面を受信して表示し、該表示された利用画面にしたがって前記共用端末をリモート制御することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載のリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、該共用端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示し、
前記リモコン端末は、前記共用端末にて表示されたコード情報と前記情報提供端末にて表示されたコード情報とのいずれか一方のコード情報を読み取ることを特徴とするリモート制御システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項5】
リモコン端末と、リモコン端末の識別情報を読み取るリーダと、前記リモコン端末及び前記リーダと無線ネットワークを介して接続された共用端末とを有するリモート制御システムにおいて、
前記リーダは、前記読み取られた前記リモコン端末の識別情報と前記リーダの識別情報とから認証要求情報を生成し、該認証要求情報を前記共用端末へ送信し、
前記共用端末は、前記認証要求情報と前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記リーダから送信された認証要求情報を受信し、前記認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索し、該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信し、
前記リモコン端末は、前記共用端末から送信された利用画面を受信して表示し、該表示された利用画面にしたがって前記共用端末をリモート制御することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項6】
請求項5に記載のリモート制御システムにおいて、
前記リモコン端末は、前記リモコン端末の識別情報が予め書き込まれたICタグを有し、
前記リーダは、前記ICタグに書き込まれた識別情報を読み取るタグリーダであることを特徴とするリモート制御システム。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載のリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、前記認証要求情報と、前記リーダが設置されている位置と前記共用端末が設置されている位置との間の距離と、前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記認証要求情報に含まれる前記リーダの識別情報に基づいて、当該リーダが設置されている位置と前記共用端末が設置されている位置との間の距離を取得し、該距離と前記認証要求情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1項に記載のリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項9】
請求項5乃至8のいずれか1項に記載のリモート制御システムにおいて、
前記共用端末は、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項10】
利用者が共用で利用する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおいて、
前記リモコン端末は、当該リモコン端末を識別可能な情報を含む認証要求情報を前記共用端末へ送信し、前記共用端末から送信された利用画面を受信して表示し、該表示された利用画面にしたがって前記共用端末をリモート制御し、
前記共用端末は、前記認証要求情報と前記認証要求情報が送信されてきた経路を示す接続経路情報と前記リモコン端末の利用内容とが対応付けられて予め格納されたデータベースを有し、前記認証要求情報と前記認証要求情報が送信されてきた経路を示す接続経路情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索し、該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信することを特徴とするリモート制御システム。
【請求項11】
データベースを有する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続された情報提供端末と、利用者が所持し、前記共用端末及び前記情報提供端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおけるリモート制御方法であって、
前記情報提供端末において、該情報提供端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示する処理と、
前記リモコン端末において、前記情報提供端末にて表示されたコード情報を読み取る処理と、
前記読み取られたコード情報と当該リモコン端末を識別可能な情報とを含む認証要求情報を前記リモコン端末から前記共用端末へ送信する処理と、
前記共用端末にて、前記認証要求情報を受信し、受信された認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理と、
該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信する処理と、
前記共用端末から送信された利用画面を前記リモコン端末にて受信して表示する処理とを有するリモート制御方法。
【請求項12】
請求項11に記載のリモート制御方法において、
前記共用端末において、該共用端末が設置された位置を識別できる情報を含むコード情報を表示する処理と、
前記リモコン端末において、前記共用端末にて表示されたコード情報と前記情報提供端末にて表示されたコード情報とのいずれか一方のコード情報を読み取る処理とを有することを特徴とするリモート制御方法。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載のリモート制御方法において、
前記共用端末にて、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限する処理を有することを特徴とするリモート制御方法。
【請求項14】
請求項11乃至13のいずれか1項に記載のリモート制御方法において、
前記共用端末にて、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納する処理を有することを特徴とするリモート制御方法。
【請求項15】
リモコン端末と、リモコン端末の識別情報を読み取るリーダと、前記リモコン端末及び前記リーダと無線ネットワークを介して接続され、データベースを有する共用端末とを有するリモート制御システムにおけるリモート制御方法であって、
前記リーダにて、前記読み取られた前記リモコン端末の識別情報と前記リーダの識別情報とから認証要求情報を生成する処理と、
該認証要求情報を前記共用端末へ送信する処理と、
前記リーダから送信された認証要求情報を前記共用端末にて受信し、前記認証要求情報に基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理と、
該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記共用端末から前記リモコン端末へ送信する処理と、
前記共用端末から送信された利用画面を前記リモコン端末にて受信して表示する処理とを有するリモート制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載のリモート制御方法において、
前記共用端末にて、前記認証要求情報に含まれる前記リーダの識別情報に基づいて、当該リーダが設置されている位置と前記共用端末が設置されている位置との間の距離を取得する処理と、
該距離と前記認証要求情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理とを有することを特徴とするリモート制御方法。
【請求項17】
請求項15または請求項16に記載のリモート制御方法において、
前記共用端末にて、該共用端末をリモート制御する前記リモコン端末の数を制限する処理を有することを特徴とするリモート制御方法。
【請求項18】
請求項15乃至17のいずれか1項に記載のリモート制御方法において、
前記共用端末にて、前記リモコン端末によってリモート制御された時間を格納する処理を有することを特徴とするリモート制御方法。
【請求項19】
データベースを有する共用端末と、該共用端末と無線ネットワークを介して接続されたリモコン端末とを有するリモート制御システムにおけるリモート制御方法であって、
前記リモコン端末から当該リモコン端末を識別可能な情報を含む認証要求情報を前記共用端末へ送信する処理と、
前記共用端末にて、前記認証要求情報と前記認証要求情報が送信されてきた経路を示す接続経路情報とに基づいて前記リモコン端末の利用内容を前記データベースから検索する処理と、
該利用内容に基づいた前記共用端末をリモート制御するための利用画面を前記リモコン端末へ送信する処理と、
前記共用端末から送信された利用画面を前記リモコン端末にて受信して表示する処理とを有するリモート制御方法。
【請求項20】
コンピュータに、
前記コンピュータにて受信された認証要求情報に基づいて、前記コンピュータをリモート制御するための利用内容をデータベースから検索する手順と、
該利用内容に応じた利用画面を、前記コンピュータをリモート制御するためのリモコン端末へ送信する手順とを実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−89002(P2007−89002A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−277590(P2005−277590)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】