説明

リンク構造体及び折り畳み式スクリーン

【課題】簡易な構成で伸縮時の捻れを抑制することができるリンク構造体及び折り畳み式スクリーンを提供すること。
【解決手段】互いに回動自在に組み合わされた4本の枠材50により略菱形状に形成された複数のパンタグラフリンク51,52を備え、各パンタグラフリンク51,52は、それぞれ同期して所定の伸長方向に伸長及び当該伸長方向とは反対方向に収縮し、伸長方向先端側に位置するパンタグラフリンク51の伸長方向基端側の一対の枠材(下リンク512)と、当該パンタグラフリンク51の伸長方向基端側に位置するパンタグラフリンク52の伸長方向先端側の一対の枠材(上リンク521)とは、互いに回動自在に連結され、各パンタグラフリンク51,52における伸長方向に直交する方向に位置する一対の枠材(リンク511,512,521,522)は、当該各一対の枠材同士で、それぞれ略同一平面上に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リンク構造体及び折り畳み式スクリーンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、当該画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射するプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタは、ホールや会議室に据え置かれて使用される場合があるが、近年、プロジェクタの小型化により、利用場所に持ち運ばれて使用されることが多くなっている。このようなプロジェクタの用途に合わせて、当該プロジェクタとともに持ち運び可能なスクリーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載の可搬式スクリーンでは、下部ケーシング内に設けられたスプリングロールによりスクリーンが巻き取られ、また、下部ケーシング内に設けられたパンタグラフ式伸縮手段により、スクリーンの一端に設けられたトップバーの高さ位置が調節されることで、スクリーンが伸縮する。また、この可搬式スクリーンには、ガススプリングからなる高さ保持手段が設けられ、当該高さ保持手段がパンタグラフ式伸縮手段の位置を維持することにより、スクリーンを展開した状態で維持できるように構成されている。
このような構成により、使用時にはスクリーンを伸長させて展開し、不使用時にはスクリーンを収納することで、持ち運びが容易となる。
【0004】
【特許文献1】特開2000−131766号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の可搬式スクリーンでは、パンタグラフ式伸縮手段が、6本のアームを備え、これら6本のアームのうち中央の一対のアームが交差するように8の字状に構成されている。このため、パンタグラフ式伸縮手段の伸縮時に捻れが生じてしまい、当該捻れがスクリーンに影響して、当該スクリーンの平面性を保てないという問題がある。このような捻れは、ガススプリングにより各アームに内向きの力が加わると、より顕著となる。このため、捻れが生じないスクリーンが要望されてきた。
【0006】
本発明の目的は、簡易な構成で伸縮時の捻れを抑制することができるリンク構造体及び折り畳み式スクリーンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するために、本発明のリンク構造体は、互いに回動自在に組み合わされた4本の枠材により略菱形状に形成された複数のパンタグラフリンクを備え、前記各パンタグラフリンクは、それぞれ同期して所定の伸長方向に伸長及び当該伸長方向とは反対方向に収縮し、前記伸長方向先端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と、当該パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側の一対の枠材とは、互いに回動自在に連結され、前記各パンタグラフリンクの前記伸長方向に直交する方向に位置する一対の枠材は、当該各一対の枠材同士で、それぞれ略同一平面上に位置することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、伸長方向先端側に位置するパンタグラフリンクの伸長方向基端側の一対の枠材と、伸長方向基端側に位置するパンタグラフリンクの伸長方向先端側の一対の枠材とが、互いに回動自在に連結されているので、一方の一対の枠材の伸長及び収縮に応じて、当該一対の枠材を有するパンタグラフリンクを伸長及び収縮させることができるとともに、他方の一対の枠材が伸長及び収縮するので、当該他方の一対の枠材を有するパンタグラフリンクを伸長及び収縮させることができる。すなわち、各パンタグラフリンクの伸長及び収縮を確実に同期させることができる。
【0009】
この際、各パンタグラフリンクにおける伸長方向に直交する方向に位置するそれぞれ一対の枠材が略同一平面上に位置していることにより、各パンタグラフリンクの伸縮時に捻れが生じないようにすることができる。すなわち、パンタグラフリンクの伸長方向先端側及び基端側のそれぞれ一対の枠材は、常に一定の動作平面上で伸縮する。このため、各一対の枠材の動作平面が互いに干渉(交差)しないので、各パンタグラフリンクで捻れが生じない。これによれば、リンク構造体全体で、各パンタグラフリンクの伸縮時に捻れの発生を抑制することができる。従って、簡易な構成で、伸縮時に捻れが生じないリンク構造体を構成することができる。
【0010】
本発明では、前記複数のパンタグラフリンクのうち、少なくともいずれかは、前記伸長方向基端側の一対の枠材と、前記伸長方向先端側の一対の枠材とが、奥行き方向に互いにずれていることが好ましい。
本発明によれば、パンタグラフリンクを収縮する際に、伸長方向基端側の一対の枠材と、伸長方向先端側の一対の枠材とが、奥行き方向にずれて折り畳まれるので、各一対の枠材が重なって折り畳まれる場合に比べ、当該パンタグラフリンクの伸長方向の寸法を小さくすることができる。従って、各パンタグラフリンクが折り畳まれた際のリンク構造体の寸法を小さくすることができる。
【0011】
本発明では、前記パンタグラフリンクは、前記伸長方向先端側及び基端側に1つずつ設けられ、前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と、当該パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側の一対の枠材とは、前記奥行き方向に互いにずれて配置され、前記伸長方向先端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側及び基端側のそれぞれ一対の枠材は、前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と略同一平面上に位置することが好ましい。
【0012】
ここで、各パンタグラフリンクの伸長方向先端側の一対の枠材と、基端側の一対の枠材とが、それぞれ略同一平面上にない場合、例えば、伸長方向基端側から先端側に向かうに従って、各一対の枠材が奥行き方向にずれて位置している場合には、当該各パンタグラフリンクの奥行き方向の寸法が大きくなる。
これに対し、本発明では、伸長方向先端側に位置するパンタグラフリンクの伸長方向先端側及び基端側の各一対の枠材が、伸長方向基端側に位置するパンタグラフリンクの伸長方向基端側の一対の枠材と略同一平面上に位置することにより、各パンタグラフリンクの奥行き方向の寸法を、前述の場合に比べ、小さくすることができる。
【0013】
本発明では、前記伸長方向先端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と、当該パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側の一対の枠材とにより形成される略菱形状の各辺は、それぞれ略同じ長さであることが好ましい。
ここで、連結された一対のパンタグラフリンクにより形成される略菱形状の各辺の長さが、伸長方向先端側及び基端側で異なる場合、及び、当該伸長方向に対する直交方向先端側及び基端側で異なる場合には、当該各パンタグラフリンクを伸縮する際には、当該略菱形形状の各辺を構成する枠材の回動角が同じとならないため、伸縮動作が円滑に行われない。これに対し、各辺の長さが略同じであるため、各枠材の回動角を略同じにすることができる。従って、各パンタグラフリンクの伸縮動作を円滑にすることができる。
【0014】
本発明では、前記各パンタグラフリンクは、他の前記パンタグラフリンクとの連結部位に、互いに面で接触する当接部材を備えることが好ましい。
本発明によれば、連結部位に対応する各枠材同士が直接互いに当接する場合に比べ、各パンタグラフリンクの伸縮時の抵抗を小さくすることができる。従って、当該各パンタグラフリンクの伸縮をより円滑に行うことができる。
【0015】
また、本発明の折り畳み式スクリーンは、可撓性を有するスクリーン本体と、前述のリンク構造体とを備え、前記伸長方向先端側に位置するパンタグラフリンクにおける前記伸長方向先端部は、前記スクリーン本体に係合していることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、前述のリンク構造体と同様の効果を奏することができ、スクリーン本体を伸長した際に捻れが発生することを防ぐことができる。
ここで、複数のパンタグラフリンクの伸長時の長さに、1つのパンタグラフリンクでスクリーン本体を伸長させる場合では、当該パンタグラフリンクを構成する各枠材の寸法を大きくする必要がある。このような場合、当該パンタグラフリンクを折り畳んだ際に、スクリーン本体の幅寸法(伸長方向に直交する方向の寸法)より、パンタグラフリンクの幅寸法が大きくなってしまう。
これに対し、本発明の折り畳み式スクリーンでは、互いに連結された複数のパンタグラフリンクによりスクリーン本体を伸縮させるので、スクリーン本体の幅寸法より、パンタグラフリンクの幅寸法を小さくすることができる。従って、折り畳み式スクリーンの小型化を図ることができる。
【0017】
本発明では、前記スクリーン本体及び前記リンク構造体を内部に収納し、前記伸長方向に直交する方向に長手方向を有する筐体と、前記筐体の下面に回動自在に設けられる脚部材とを備え、前記脚部材は、前記長手方向に沿って配置された際に、前記筐体の正面側の端面と略面一となり、前記長手方向に直交する方向に沿って配置された際に、前記筐体より外側に突出する延出部と、前記延出部の長手方向略中央から、当該延出部が前記筐体の長手方向に沿って配置された際の背面側に突出する突出部とを有し、前記脚部材の設置面は、前記延出部及び前記突出部により略T字状に形成されていることが好ましい。
【0018】
本発明によれば、脚部材が筐体に回動自在に設けられていることにより、脚部材の延出部を、筐体の長手方向に直交する方向に沿うように回動させることで、折り畳み式スクリーンを安定して設置することができる。また、脚部材を当該長手方向に沿うように回動させることで、折り畳み式スクリーンの運搬時に脚部材が邪魔にならないようにすることができる。
また、脚部材を筐体の長手方向に沿うように配置した際には、延出部が筐体の正面側(スクリーン本体が位置する側)の端面と略面一となることにより、当該正面側から脚部材を確認することができる。従って、折り畳み式スクリーンの設置時に、使用者に脚部材の使用を促すことができる。
更に、脚部材の設置面は、略T字状に形成されているので、脚部材を筐体の長手方向に直交する方向に沿うように回動させなくても、筐体の正面側を延出部により、また、筐体の背面側を突出部により支持することができる。従って、設置された折り畳み式スクリーンを安定化することができる。
【0019】
本発明では、前記脚部材の回動中心は、前記筐体における前記長手方向に直交する方向の中央より前記正面側に位置することが好ましい。
ここで、脚部材の回動中心が、筐体における長手方向に直交する方向の略中央より背面側に位置する場合には、回動中心が延出部にあると、延出部の端面と筐体における正面側の端面とを略面一とするためには、当該延出部の幅寸法(延出部の長手方向に直交する方向の寸法)を大きくする必要がある。また、回動中心が突出部にあると、延出部の回動半径が大きくなるため、脚部材の引き出し時に筐体の外側に位置させるためには、当該延出部の長手方向の寸法を大きくする必要がある。このため、脚部材が大型化してしまう。
これに対し、本発明では、脚部材の回動中心が、筐体における正面側に位置していることにより、延出部の回動半径を小さくすることができるとともに、当該回動中心と筐体の正面側の端面までの距離を短くすることができる。従って、延出部、ひいては、脚部材の小型化を図ることができるほか、折り畳み式スクリーンの携帯性を一層向上することができる。
【0020】
本発明では、前記延出部は、前記長手方向に直交する方向に沿って前記脚部材を配置した際の前記背面側の端部に、屈曲自在に構成された起立片を有することが好ましい。
本発明によれば、起立片を屈曲させて起立させることで、折り畳み式スクリーンの設置面積を小さくすることができるので、省スペース化を図ることができる。従って、折り畳み式スクリーンを壁等に近接させて設置することができるので、当該折り畳み式スクリーンの利便性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
〔スクリーンの全体構成〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る折り畳み式スクリーン1を正面側及び背面側から見た斜視図である。
本実施形態に係る折り畳み式スクリーン(以下、「スクリーン」と略す場合がある)1は、プロジェクタ(図示省略)等により形成された画像光が投影されるものであり、持ち運び可能に構成されている。このスクリーン1は、図1及び図2に示すように、収納体2、スクリーン本体3、スプリングロール4、リンク構造体5(図2)及び脚部材6を備えて構成されている。
【0022】
収納体2は、横長の箱状筐体であり、当該収納体2は、上面に略矩形状の開口211が形成された収納体本体21と、開口211を開閉する蓋部材22とから構成されている。
このうち、蓋部材22は、図2に示すように、収納体本体21の背面側上端に軸支されている。この蓋部材22を正面側に回動させることで開口211が閉塞され、また、背面側に回動させることで開口211が開放される。このような蓋部材22の上面略中央には、スクリーン1の運搬時に利用される把手221が設けられている。
【0023】
図3は、蓋部材22を開放した状態の収納体2を示す平面図である。
収納体本体21の内部には、図3に示すように、スクリーン本体3、スプリングロール4及びリンク構造体5が収納されており、これらスクリーン本体3及びリンク構造体5は、開口211を介して上方に伸長される。また、収納体本体21の内部には、スクリーン本体3の伸長方向先端側に設けられた後述する支持部材31を支持する支持部212が、長手方向両端部に形成されている。更に、この収納体本体21の下面には、一対の脚部材6が回動自在に取り付けられている。これら脚部材6については、後に詳述する。
【0024】
スクリーン本体3は、図1〜図3に示すように、可撓性を有するシート状に形成され、スプリングロール4からの伸長時に、前述のプロジェクタ等から画像光が投射される投射面を形成する。すなわち、スクリーン本体3は、入射した画像光を反射して表示する反射型スクリーンとして構成されている。このスクリーン本体3の伸長方向先端側には、前述のように、当該スクリーン本体3の伸長方向に直交する方向(左右方向)に沿って延出する略円筒状の支持部材31が設けられ、当該支持部材31は、係合片32を介して、後述するリンク構造体5と係合している。
【0025】
スプリングロール4は、図3に示すように、スクリーン本体3の左右方向を回動軸として回動自在に収納体本体21内に設けられ、当該スクリーン本体3を巻き取る。具体的に、スプリングロール4は、図示しないスプリングにより、スクリーン本体3を巻き取る方向に付勢しており、スクリーン本体3に対する引出力が弛められると、当該スクリーン本体3を自動的に巻き取って収納体2内に収納する。
【0026】
〔リンク構造体の構成〕
リンク構造体5は、引き出されたスクリーン本体3を支持する。具体的に、リンク構造体5は、一端がスクリーン本体3に設けられた係合片32と係合し、かつ、他端が収納体本体21内の底面に固定され、引き出されたスクリーン本体3の高さ位置を、スプリングロール4の付勢力に抗して維持する。このようなリンク構造体5は、一対のパンタグラフリンク51,52と、これら一対のパンタグラフリンク51,52の連結部位に設けられる当接部材53と、パンタグラフリンク51,52の高さ位置を維持する維持手段としてのガススプリング54とを備えている。
【0027】
各パンタグラフリンク51,52は、それぞれ略同寸法を有する4つの中空角柱状体であるアルミ製の枠材50を、それぞれ互いに回動自在に略菱形状に組み合わせて構成されている。
具体的に、上側(スクリーン本体3の伸長方向先端側)に位置するパンタグラフリンク51は、上側に位置する上リンク511と、下側に位置する下リンク512とが、互いに回動自在に組み合わされて構成されている。これら上リンク511及び下リンク512は、互いに回動可能な一対の枠材50により下向きのV字状及び上向きのV字状に構成されている。
同じく、下側(スクリーン本体3の伸長方向基端側)に位置するパンタグラフリンク52は、上方に位置し、かつ、一対の枠材50により下向きのV字状に構成された上リンク521と、下方に位置し、かつ、一対の枠材50により上向きのV字状に構成された下リンク522とが組み合わされて構成されている。
【0028】
これらパンタグラフリンク51,52は、それぞれの一部が互いに重なるように一体的に連結されている。
詳述すると、各パンタグラフリンク51,52の4つの頂点(各枠材50の回動中心)により形成される仮想の対角線のうち、一方の対角線は、収納体2を水平方向に沿って設置した際に、スクリーン本体3の伸縮方向である上下方向に延出し、他方は水平方向に沿って延出する。そして、これらパンタグラフリンク51,52は、当該上下方向に延出する対角線が、スクリーン1の正面側(スクリーン本体3が位置する側)又は背面側から見て互いに重なり、かつ、各パンタグラフリンク51,52の一部(伸長方向におけるそれぞれ略1/4の領域)が互いに重なるように組み合わされる。この重なり部分は、略菱形形状となり、当該略菱形形状を構成する各辺の長さは略同一となる。
【0029】
このようなパンタグラフリンク51,52のうち、パンタグラフリンク51の上端(上リンク511を構成する一対の枠材50の連結部位)は、前述の係合片32と係合し、また、パンタグラフリンク52の下端(下リンク522を構成する一対の枠材50の連結部位)は、収納体本体21の内部に取り付けられている。このため、スクリーン本体3の伸縮に合わせて、パンタグラフリンク51,52が伸縮する。
【0030】
図4は、僅かに伸長させた状態のリンク構造体5を示す側面図であり、図5は、完全に伸長させた状態のリンク構造体5を示す側面図である。なお、図4及び図5においては、スクリーン本体3の図示を省略している。
パンタグラフリンク51において、上リンク511を構成する各枠材50は、図4及び図5に示すように、それぞれ略同一平面上に位置し、また、下リンク512を構成する各枠材50は、それぞれ略同一平面上に位置している。更に、これら上リンク511及び下リンク512を構成する4つの枠材50は、全て略同一平面上に位置している。
【0031】
一方、パンタグラフリンク52において、上リンク521を構成する各枠材50は略同一平面上に位置し、また、下リンク521を構成する各枠材50は略同一平面上に位置している。しかしながら、上リンク521を構成する各枠材50と、下リンク522を構成する各枠材50とは略同一平面上に無く、上リンク521は、下リンク522に対して奥行き方向先端側(すなわちスクリーン1の背面側)にずれている。更に、下リンク522を構成する枠材50と、パンタグラフリンク51を構成する各枠材50とは、略同一平面上に位置している。このような下リンク522を構成する一対の枠材50は、互いに対向する面とは反対側の面にて、収納体本体21内に設けられた一対のガススプリング54により、それぞれ支持される。
【0032】
このようなパンタグラフリンク51,52の構成によれば、当該パンタグラフリンク51,52の伸縮時に捻れが発生することを防ぐことができる。
すなわち、上側のパンタグラフリンク51に着目すると、上リンク511の各枠材50が互いに近接及び離間する方向に回動するとともに、下リンク512の各枠材50が互いに近接及び離間する方向に回動することで、パンタグラフリンク51は伸縮する。この際、上リンク511の動作平面と下リンク512の動作平面とは略同一平面である。このため、上リンク511の動作平面と、下リンク512の動作平面とは、互いに干渉(交差)せず、常に一定である。従って、上リンク511及び下リンク512の伸縮時に、当該各リンク511,512に捻れが生じず、パンタグラフリンク52の上端と下端とで捻れが生じない。
【0033】
一方、下側のパンタグラフリンク52に着目すると、上リンク521の各枠材50が互いに近接及び離間する方向に回動するとともに、下リンク522の各枠材50が互いに近接及び離間する方向に回動することで、当該パンタグラフリンク52は伸縮する。この際、上リンク521を構成する各枠材50は略同一平面上に位置しているため、前述のパンタグラフリンク51の場合と同様に、上リンク521の伸縮は、常に一定の略同一平面上で行われる。また、下リンク522を構成する各枠材50は、同じく略同一平面上に位置しているため、当該下リンク522の伸縮は、常に一定の略同一平面上で行われる。ここで、これら上リンク521及び下リンク522の平面位置は、互いに奥行き方向にずれているが、各リンク521,522の伸縮時の動作平面は、互いに干渉(交差)せずに、常に略平行である。従って、パンタグラフリンク52の伸縮時に、各リンク521,522に捻れが生じず、パンタグラフリンク52の上端と下端とで捻れが生じない。
【0034】
そして、これらパンタグラフリンク51,52は、前述のように、互いに重なるように連結されているため、上リンク511及び下リンク512の動作平面と下リンク522の動作平面とが略同一平面となり、これら動作平面と、上リンク521の動作平面とが干渉せずに、各動作平面は常に略平行な状態となる。このため、パンタグラフリンク51,52の伸縮時に、パンタグラフリンク51の上端と、パンタグラフリンク52の下端とで捻れが生じない。従って、スクリーン本体3を伸縮する際に、当該スクリーン本体3に捻れが生じることを防ぐことができ、スクリーン本体3の平面性を確保することができる。
【0035】
図6は、パンタグラフリンク51,52の交差部位を示す正面図である。なお、図6では、スクリーン本体3の図示を省略している。
このようなパンタグラフリンク51,52の連結部位、すなわち、下リンク512と上リンク521とが交差する各枠材50の部位には、当該枠材50を囲むように当接部材53が設けられている。これら当接部材53は、互いに平面で当接するように、ピン55により、それぞれ互いに回動自在に連結されている。
【0036】
図7は、当接部材53を示す斜視図である。
当接部材53は、図7に示すように、略直方体形状を有する金属製部材であり、内部を枠材50が貫通する略正方形状の開口部531が、当該当接部材53の軸方向に沿って形成されている。また、当接部材53には、当該開口部531の開口面に直交し、かつ、互いに対向する一対の面を貫通する略円形状の孔部532が形成されている。この孔部532は、ピン55(図6参照)が挿通する孔である。すなわち、開口部531が当接部材53を貫通する方向と、孔部532が当接部材53を貫通する方向は、互いに略直交する。そして、当接部材53では、孔部532が形成された一対の面のうち、他の当接部材53に対向する面533が、当該他の当接部材53との当接面となる。
このような当接部材53により、各パンタグラフリンク51,52の連結部位にて各枠材50同士が直接当接する場合に比べ、パンタグラフリンク51,52の伸縮時の抵抗を小さくすることができる。このような当接部材53は、上リンク521と下リンク522との連結部位にも設けられている。
【0037】
〔脚部材の構成〕
図8及び図9は、それぞれ、収納位置及び引出位置にある脚部材6を下方(収納体2の下面側)から見た図である。
一対の脚部材6は、図8及び図9に示すように、収納体本体21の下面に、当該収納体本体21の長手方向に沿って形成されたガイドレール214によりスライド自在に設けられるとともに、当該下面に回動自在に設けられている。そして、これら脚部材6は、スクリーン1を持ち運ぶ際には、図8に示すように収納体本体21の外側に突出しないように収納され、また、スクリーン1を設置する際には、図9に示すように外側に突出するように引き出されて、当該スクリーン1を安定させる。
【0038】
これら脚部材6は、当該脚部材6が収納された状態で、収納体本体21の長手方向に沿って延出し、かつ、一方の端部に起立片611を有する延出部61と、当該延出部61の略中央から短手方向(長手方向に直交する方向であり、背面側に向かう方向)に突出する突出部62とを有する略T字状に形成されている。また、これにより、脚部材6の設置面は、略T字状となっている。この突出部62の突出寸法は、延出部61の幅寸法(長手方向に直交する方向の寸法)と略同じ程度に設定されている。
【0039】
図10は、脚部材6を正面側から見た斜視図である。なお、図10においては、スクリーン本体3の図示を省略している。
このような各脚部材6は、収納体本体21の長手方向に沿う位置(図8に示す位置であり、収納位置)から、当該長手方向に直交する位置(図9に示す位置であり、引出位置)に至るまでの略90°の範囲で回動する。そして、これら脚部材6が収納位置にある場合には、図10に示すように、収納体本体21の正面側から見えるように、当該収納体本体21の正面側の端面213と、延出部61の正面側の端面612とが略面一となる。
【0040】
これら脚部材6では、当該脚部材6の重心位置に回動中心RCが設定されている。この回動中心RCは、図8及び図9に示すように、収納体本体21の短手方向の中央を通る仮想の中心線CLより正面側に位置している。このため、脚部材6を収納位置に配置した際に、延出部61が正面側に位置することとなるので、当該延出部61の幅寸法を大きくしなくても、前述のように、当該延出部61の端面と収納体本体21の端面213とを略面一にすることができる。また、これにより、当該回動中心RCが中心線CLより背面側に位置する場合に比べ、延出部61の回動半径が小さくなるので、脚部材6を小型化しても、引き出し時に延出部61を収納体本体21の外側に位置させることができる。更に、このように回動半径が小さくなるので、脚部材6の引き出しを容易に行うことができる。
【0041】
図11は、起立させた状態の起立片611を示す斜視図である。なお、図11においては、スクリーン本体3の図示を省略している。
脚部材6を引出位置に配置させた際の延出部61における背面側の端部には、前述のように、当該延出部61の短手方向(幅方向)を中心として屈曲可能な起立片611が設けられている。この起立片611の長手方向の寸法は、延出部61全体の略1/4程度であり、脚部材6が引出位置にある場合には、収納体本体21の外側に配置される。このような起立片611を、図11に示すように屈曲させて起立させることにより、スクリーン1の設置面積を小さくすることができるほか、壁等に近接して配置する際にも、当該壁との距離を短縮することができる。一方、起立片611を起立させずに設置面に当接させた場合には、スクリーン1をより一層安定して設置することができる。
【0042】
以上説明した本実施形態のスクリーン1によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)パンタグラフリンク51の上リンク511及び下リンク512を構成する各枠材50は、全て略同一平面上に位置し、パンタグラフリンク52の上リンク521及び下リンク522を構成する各枠材50は、それぞれのリンク521,522で、略同一平面上に位置している。これによれば、各リンク511,512,521,522の動作平面が、それぞれ干渉(交差)しないので、パンタグラフリンク51,52の伸縮時に捻れが生じることを防ぐことができる。従って、当該パンタグラフリンク51,52により支持されるスクリーン本体3の伸縮時に、捻れが生じることを防ぐことができる。
【0043】
また、パンタグラフリンク51,52により、スクリーン本体3が支持されるので、1つのパンタグラフリンクを用いる場合に比べ、各枠材50の寸法を小さくすることができ、リンク構造体5、ひいては、スクリーン1の小型化を図ることができる。また、当該リンク構造体5は、2つのパンタグラフリンク51,52を組み合わせて構成されるので、上記のように、捻れが生じないリンク構造体5の構成を簡略化することができる。
【0044】
(2)パンタグラフリンク52の上リンク521と下リンク522とは、奥行き方向にずれて配置されている。これによれば、上リンク521及び下リンク522が重なって折り畳まれる場合に比べ、パンタグラフリンク52の伸長方向の寸法を小さくすることができる。従って、リンク構造体5の寸法を小さくすることができ、ひいては、スクリーン1の小型化を図ることができる。
【0045】
(3)パンタグラフリンク51の上リンク511及び下リンク512は、パンタグラフリンク52の下リンク522と、略同一平面上に位置しているので、各リンク511,512,521,522がそれぞれ奥行き方向に異なる平面上に位置する場合に比べ、リンク構造体5の奥行き方向の寸法を小さくすることができる。従って、スクリーン1の寸法を一層小さくすることができる。
【0046】
(4)下リンク512と上リンク521とが連結されて形成される略菱形状の各辺の長さは、それぞれ略同じであるので、パンタグラフリンク51,52の伸縮時における各リンク512,521の枠材50の回動角は、それぞれ略同じとなる。これによれば、パンタグラフリンク51,52の伸縮時の抵抗を小さくすることができるだけでなく、当該パンタグラフリンク51,52の伸縮動作を円滑に行うことができる。従って、リンク構造体5の伸縮を簡易にかつ安定して行うことができる。
【0047】
(5)下リンク512と上リンク521との連結部位には、互いに当接面533同士で当接する当接部材53が、各枠材50を囲むように設けられている。これによれば、当該各枠材50同士が互いに直接当接する場合に比べ、パンタグラフリンク51,52の伸縮時の当接面積を小さくすることができるので、これらの伸縮時の抵抗を小さくすることができる。従って、各パンタグラフリンク51,52の伸縮を円滑に行うことができる。
【0048】
(6)収納体本体21に回動自在に設けられた一対の脚部材6を引出位置に回動させることで、スクリーン1を安定して設置することができるほか、当該脚部材6を収納位置に回動させることで、スクリーン1の持ち運び時に当該脚部材6が邪魔にならないようにすることができる。
また、脚部材6を収納位置に配置した際には、延出部61の端面612が収納体本体21の正面側の端面213と略面一となることにより、収納体2の正面側から脚部材6を確認することができる。従って、スクリーン1の設置時に、使用者に脚部材6の使用を促すことができる。
更に、脚部材6の設置面は、略T字状に形成されているので、脚部材6を引出位置に配置しなくても、収納体2の正面側を延出部61により、また、背面側を突出部62により支持することができ、設置されたスクリーン1を安定して設置することができる。
【0049】
(7)脚部材6の回動中心RCは、収納体本体21の中心線CLより正面側に位置している。これによれば、延出部61の回動半径を小さくすることができるので、延出部61、ひいては、脚部材6の小型化を図ることができる。また、これにより、延出部61を小さく形成することができるので、脚部材6の回動を容易に行うことができるほか、スクリーン1の携帯性を向上することができる。
【0050】
(8)引出位置に配置された延出部61の背面側端部には、上下に屈曲する起立片611が設けられているので、当該起立片611を起立させることで、スクリーン1の設置面積を小さくすることができ、スクリーン1の省スペース化を図ることができる。また、このような構成により、スクリーン1を壁等に近接させて設置することができるので、当該スクリーン1の利便性を向上することができる。
【0051】
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、上下に2つのパンタグラフリンク51,52を備えたリンク構造体5を示したが、本発明はこれに限らず、互いに同期して伸縮するパンタグラフリンクの数は、適宜設定してよい。また、パンタグラフリンク51,52及びスクリーン本体3の伸長方向は上方向としたが、これに限らず、水平方向でも下方向でもよい。
【0052】
前記実施形態では、上リンク511及び下リンク512の動作平面と、下リンク522の動作平面とを略同一平面とし、当該動作平面から奥行き方向にずれた位置に上リンク521の動作平面を設定したが、本発明はこれに限らない。すなわち、各リンク511,512,521,522を構成するそれぞれ一対の枠材50が、各一対の枠材50同士で略同一平面上に位置していればよい。複数のパンタグラフリンクが同期して伸縮可能であれば、各一対の枠材50が、それぞれ略平行で、かつ、異なる平面上に位置していてもよい。
【0053】
前記実施形態では、下リンク512と上リンク521とが重ね合わされて形成される略菱形状の各辺の長さは略同じであるとしたが、本発明はこれに限らない。
前記実施形態では、各脚部材6の回動中心RCは、収納体本体21の中心線CLより正面側に位置しているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該中心線CLより背面側にあってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、画像光が投射される持ち運び可能なスクリーンに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施形態に係る折り畳み式スクリーンを正面側から見た斜視図。
【図2】前記実施形態における折り畳み式スクリーンを背面側から見た斜視図。
【図3】前記実施形態における蓋部材を開放した状態の収納体を示す平面図。
【図4】前記実施形態におけるリンク構造体を示す側面図。
【図5】前記実施形態におけるリンク構造体を示す側面図。
【図6】前記実施形態における各パンタグラフリンクの交差部位を示す正面図。
【図7】前記実施形態における当接部材を示す斜視図。
【図8】前記実施形態における収納位置にある脚部材を下方から見た図。
【図9】前記実施形態における引出位置にある脚部材を下方から見た図。
【図10】前記実施形態における脚部材を正面側から見た斜視図。
【図11】前記実施形態における起立させた状態の起立片を示す斜視図。
【符号の説明】
【0056】
1…折り畳み式スクリーン、2…収納体(筐体)、3…スクリーン本体、5…リンク構造体、6…脚部材、50…枠材、51…パンタグラフリンク(伸長方向先端側に位置するパンタグラフリンク)、52…パンタグラフリンク(伸長方向基端側に位置するパンタグラフリンク)、53…当接部材、61…延出部、62…突出部、213…端面(正面側の端面)、511,521…上リンク(伸長方向先端側の一対の枠材)、512,522…下リンク(伸長方向基端側の一対の枠材)、611…起立片、RC…回動中心。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに回動自在に組み合わされた4本の枠材により略菱形状に形成された複数のパンタグラフリンクを備え、
前記各パンタグラフリンクは、それぞれ同期して所定の伸長方向に伸長及び当該伸長方向とは反対方向に収縮し、
前記伸長方向先端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と、当該パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側の一対の枠材とは、互いに回動自在に連結され、
前記各パンタグラフリンクの前記伸長方向に直交する方向に位置する一対の枠材は、当該各一対の枠材同士で、それぞれ略同一平面上に位置することを特徴とするリンク構造体。
【請求項2】
請求項1に記載のリンク構造体において、
前記複数のパンタグラフリンクのうち、少なくともいずれかは、前記伸長方向基端側の一対の枠材と、前記伸長方向先端側の一対の枠材とが、奥行き方向に互いにずれていることを特徴とするリンク構造体。
【請求項3】
請求項2に記載のリンク構造体において、
前記パンタグラフリンクは、前記伸長方向先端側及び基端側に1つずつ設けられ、
前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と、当該パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側の一対の枠材とは、前記奥行き方向に互いにずれて配置され、
前記伸長方向先端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側及び基端側のそれぞれ一対の枠材は、前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と略同一平面上に位置することを特徴とするリンク構造体。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のリンク構造体において、
前記伸長方向先端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側の一対の枠材と、当該パンタグラフリンクの前記伸長方向基端側に位置する前記パンタグラフリンクの前記伸長方向先端側の一対の枠材とにより形成される略菱形状の各辺は、それぞれ略同じ長さであることを特徴とするリンク構造体。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のリンク構造体において、
前記各パンタグラフリンクは、他の前記パンタグラフリンクとの連結部位に、互いに面で接触する当接部材を備えることを特徴とするリンク構造体。
【請求項6】
可撓性を有するスクリーン本体と、
請求項1から請求項5のいずれかに記載のリンク構造体とを備え、
前記伸長方向先端側に位置するパンタグラフリンクにおける前記伸長方向先端部は、前記スクリーン本体に係合していることを特徴とする折り畳み式スクリーン。
【請求項7】
請求項6に記載の折り畳み式スクリーンにおいて、
前記スクリーン本体及び前記リンク構造体を内部に収納し、前記伸長方向に直交する方向に長手方向を有する筐体と、
前記筐体の下面に回動自在に設けられる脚部材とを備え、
前記脚部材は、
前記長手方向に沿って配置された際に、前記筐体の正面側の端面と略面一となり、前記長手方向に直交する方向に沿って配置された際に、前記筐体より外側に突出する延出部と、
前記延出部の長手方向略中央から、当該延出部が前記筐体の長手方向に沿って配置された際の背面側に突出する突出部とを有し、
前記脚部材の設置面は、前記延出部及び前記突出部により略T字状に形成されていることを特徴とする折り畳み式スクリーン。
【請求項8】
請求項7に記載の折り畳み式スクリーンにおいて、
前記脚部材の回動中心は、前記筐体における前記長手方向に直交する方向の中央より前記正面側に位置することを特徴とする折り畳み式スクリーン。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載の折り畳み式スクリーンにおいて、
前記延出部は、前記長手方向に直交する方向に沿って前記脚部材を配置した際の前記背面側の端部に、屈曲自在に構成された起立片を有することを特徴とする折り畳み式スクリーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−19267(P2010−19267A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177460(P2008−177460)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】