説明

リードライト装置

【課題】 本発明は、装置自体が大型化とならなず、多くの媒体や用途にも迅速に対応することができるリードライト装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 アンテナにより記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置と、記憶媒体の表面に記憶媒体の情報を目視できる状態で書き替え可能な印字装置とを備えたカード処理装置において、リードライト装置は、外部の記憶媒体に対しアンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、リードライト装置の内部に取り込んだ記記憶媒体に対しアンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域と、第2のデータ書き込み許容領域内に印字装置を備えたので、外部又は内部の記憶媒体に対し、アンテナ1つでデータの書き換えができ、しかも印字装置も第2データ送受信許容領域内に設けたので装置を大型化することなく、様々な記憶媒体又用途にも対応可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触ICカードを利用した記憶媒体により、定期券の発行やポイントサービスを付与又はこれらデータの更新の処理を行うためのリードライト装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
非接触ICカードは、鉄道やバスの定期券又は運賃の支払い処理や店舗でのポイントサービスや代金の支払い処理に利用されてきており、非接触であるため磁気カードに比べセキュリティ面での有利性や支払いでの迅速処理の利便性により急速に普及しつつある。
そして、これらの普及に伴い、媒体や用途について様々なものが考えだされている。例えば、媒体としては、カード媒体だけでなく、携帯電話にICカード機能を付加したものも(以下、携帯電話という)ある。また、用途面としては、定期券だけでなく金銭の情報を入れ、他区間の運賃の支払いや、鉄道やバスの交通機関だけでなく店舗でのショッピングでの代金処理にも利用できる非接触ICカードが出てきている。
【0003】
そのため、これら多種多様な媒体や用途を処理するリードライト装置は、それぞれの用途に合わせた機能を持つ必要がある。例えば、特許文献1に見られるように、定期券に必要な情報を非接触ICカードの外部から目視できるように、非接触ICカードの表面に必要な情報を記載する印字装置を内部に備え、そのリードライト装置内部で非接触ICカードへ情報を記憶させるリードライト装置がある(以下、印字用リードライト装置という)。
また、非接触ICカードや携帯電話へ入金処理やデータの内容確認を行うときにかざすだけや載置するだけで処理が可能なリードライト装置(以下、非接触用リードライト装置という)がある。
【0004】
【特許文献1】特許第3691981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これら従来のリードライト装置では、定期券のように印字が必要な場合には印字用リードライト装置が必要となり、携帯電話では非接触でしか対応できない為、非接触用リードライト装置が必要となり、これら処理を行うのに各々の装置が各1台ずつ計2台必要としていた。そのため、装置の大型化、処理の煩雑化又は不経済であるという問題点があった。
そこで、本発明は、装置自体が大型化とならず、また多くの媒体や用途にも迅速に対応することができるリードライト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のリードライト装置は、記憶媒体の表面に当該記憶媒体の情報を目視できる状態で印字する印字装置を備え、アンテナにより前記記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置において、当該リードライト装置は、外部の前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、前記リードライト装置の内部に取り込んだ前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域とを設け、前記第2のデータ書き込み許容領域内に前記印字装置を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載のリードライト装置は 記憶媒体の表面に当該記憶媒体の情報を目視できる状態で印字する印字装置を備え、アンテナにより前記記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置において、当該リードライト装置は、外部の前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、前記リードライト装置の内部に取り込んだ前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域とを設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載のリードライト装置は、前記第1のデータ書き込み許容領域と前記第2のデータ書き込み許容領域とが、前記アンテナを中心にして双方向に形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載のリードライト装置は、前記アンテナは、当該アンテナの指向性が1方向に対してのみ送受信する指向性を備えたものであって、カードを搬送する装置の下方に設けられ、前記第1のデータ書き込み許容領域内に、前記第2のデータ書き込み許容領域を包含した状態で設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載のリードライト装置は 前記アンテナの上方に位置し、前記第1のデータ書き込み許容領域内に前記記憶媒体をかざす位置を示す読み取り表示部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載のリードライト装置は、記憶媒体の表面に当該記憶媒体の情報を目視できる状態で印字する印字装置を備え、アンテナにより前記記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置において、 当該リードライト装置は、外部の前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、前記リードライト装置の内部に取り込んだ前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域とを設け、前記第2のデータ書き込み許容領域内に前記印字装置を備えたので、外部又は内部の記憶媒体に対し、アンテナ1つでデータの書き換えができ、しかも印字装置も第2データ送受信許容領域内に設けることで、1つの装置で大型化することなく、様々な記憶媒体又用途にも対応可能である。
【0012】
請求項2記載のリードライト装置は、記憶媒体の表面に当該記憶媒体の情報を目視できる状態で印字する印字装置を備え、アンテナにより前記記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置において、 当該リードライト装置は、外部の前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、前記リードライト装置の内部に取り込んだ前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域とを設けたので、外部又は内部の記憶媒体に対し、アンテナ1つでデータの書き換えができ、装置を大型化することなく、様々な記憶媒体又用途にも対応可能である。
【0013】
請求項3記載のリードライト装置は、前記第1のデータ書き込み許容領域と前記第2のデータ書き込み許容領域とが、前記アンテナを中心にして双方向に形成されているので、前記アンテナを中心に同じ電波の強さで装置の外部と内部とのデータの書き込み位置を形成することが可能となり、外部及び内部のデータの送受信や記憶媒体への印字装置を含め厚みを薄く形成することができ、装置のコンパクト化を行うことができる。
【0014】
請求項4記載のリードライト装置は、前記アンテナは、当該アンテナの指向性が1方向に対してのみ送受信する指向性を備えたものであって、カードを搬送する装置の下方に設けられ、前記第1のデータ書き込み許容領域内に、前記第2のデータ書き込み許容領域を包含した状態で設けたので、前記アンテナを、前記印字装置の下方に設け、前記第1のデータ書き込み許容領域内には、前記第2のデータ書き込み許容領域と、印字装置とを包含した状態で設けたので、外部及び内部のデータの送受信や記憶媒体への印字装置を含め厚みを薄く形成することができ、装置のコンパクト化を行うことができる。
【0015】
請求項5記載のリードライト装置は、前記アンテナの上方に位置し、前記第1のデータ書き込み許容領域内に前記記憶媒体をかざす位置を示す読み取り表示部を備えたので、操作者に対し記憶媒体をかざす位置が認識しやすく、安定したデータの書き込みを誘導することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に発明を実施するための最良の形態を実施例1乃至実施例5によって説明する。
【実施例1】
【0017】
本実施例1の実施形態を図1乃至図2に基づいて、鉄道やバスの事業所内、営業所内等の店舗内で従業者が操作してリードライト装置10を駆動し様々な処理をするリードライト装置10を備えたシステム1の構成を説明する。図1は、リードライト装置10を備えたシステム1の一例を示す図であり、図2は、実施例1におけるリードライト装置10を側面から見た内部構造の一例を示す図である。
【0018】
このリードライト装置10は、非接触ICカード機能を付加した携帯電話2やプリペイド方式の非接触式ICカード式乗車券(以下、SFカードという)3や非接触式ICカードの定期券4などを記憶媒体とし、鉄道やバスの定期券4の発券、運賃としての有価価値の入金、有価価値の残高や定期券4の情報の確認、定期券4の更新ができる機能を備えたリードライト装置10を備えたシステムである。この携帯電話2や定期券4には、定期の情報(更新日付や乗車区間)や運賃として利用できる有価価値のデータ等が記憶されている。
【0019】
リードライト装置10は、モニタパネル7を有した端末5と接続されている。その端末5(コンピュータ)は、モニタパネル7の画面上で表示される処理をオペレータが操作できる操作盤6が設けられ、様々な処理ができるようになっている。携帯電話2や定期券4のデータ更新やこれら携帯電話2、SFカード3、定期券4へ有価価値データに返還した上での入金やこれら携帯電話2、SFカード3、定期券4内に記憶されているデータ内容の確認などの処理が端末上で操作を行える。
そして、端末5には、CPUを搭載した回路や効果音を出すためのスピーカが内蔵されている。
【0020】
また、リードライト装置10は、上方に携帯電話2、非接触式ICカード3や定期券4をかざし又は載置してデータの書き換えを行う非接触IC処理部11と、SFカード3や定期券4を挿入して定期の更新や入金処理をするカード挿入部13が設けられている。そのカード挿入部13の上方には、LEDの光源を内蔵しSFカード3や定期券4の処理状況を表示するカード処理表示12が設けられている。
【0021】
筐体17の外周上面には、前述した非接触IC処理部11が設けられ、上方に突出した平面状に設けられている。その一端の一部には、LEDの光源を内蔵し携帯電話2、SFカード3や定期券4の処理状況を表示するLED表示部15が設けられている。また、非接触IC処理部11の上面には、読み取り表示部19が設けられており、携帯電話2やSFカード3に対してデータの入出力を許容できる範囲、すなわち後述するデータ送受信許容領域P1〜P2間の領域を模式的に示す図が記載されている。
【0022】
更に、図2に基づいてリードライト装置10の構造について詳述すると、直方体状の筐体17が金属又はプラスチックにより構成されている。
その筐体17の外周側面には、前述したカード挿入部13が設けられ、そのカード挿入部13の中央には、SFカード3若しくは定期券4をリードライト装置10の内部に誘導するために、上方を開口したコの字状に突出したカード誘導部16が設けられており、以下定期券4を挿入した場合で説明する。
【0023】
筐体17の内部には、カード挿入部13から挿入された定期券4の有無を検出するカード挿入検出センサSaが設けられている。また、定期券4の挿入方向を検出するカード方向検出センサSbが設けられている。更に、定期券4をリードライト装置10の内部に取り込んだり、定期券4を外部に排出する樹脂製の無端状の搬送ベルトTが設けられている。このカード搬送ベルトTは、定期券4を搬送する方向に対して上方2つ、下方に2つのカード搬送ローラD1、D2に掛け渡されている。搬送ローラD2には、図示しないモータと連結され搬送ベルトTを駆動している。これら搬送ローラD1、D2は、樹脂製のローラで形成されている。
【0024】
そして、搬送ローラD1、D2間には、定期券4の表面に定期券の情報を目視できる状態で印字するための印字ヘッドWや定期券4のデータ更新時に書かれている印字を消去する消去ヘッドEが設けられている。これら印字書き替え装置18(W、E)の上方には、定期券4を印字書き替え装置18(W、E)に圧接するための圧接ローラD3が設けられている。この圧接ローラD3の近傍には、印字時に定期券4の印字位置を検出し印字の制御を行うための印字検出センサScが設けられている。
【0025】
これら搬送ローラD1の斜め上方には、データの送受信を行うためのアンテナ14が設けられている。このアンテナ14は、ICチップに記憶されているデータへの書き込みや読み取りが可能であり、アンテナ14を中心に上下方向に指向性がありデータの送受信可能エリアとしてデータ送受信許容領域Pが点線で示されている。そして、上方に第1データ送受信許容領域Paが、下方に第2データ送受信許容領域Pbが上下方向に対して対称に記載されている。従って、非接触IC処理部11でのデータの送受信可能エリアは、P1〜P2間の上方の体積部分となり、リードライト装置10の内部に挿入された定期券4のデータの送受信可能エリアは、P3〜P4間の近傍となる。
【実施例2】
【0026】
本実施例2の実施形態を図3に基づいてカードリーダ装置10について説明するが、実施例1と同じ構成のものは、同一符号で記載しており、本実施例では実施例1と異なる箇所を説明する。
図3は、実施例2におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図である。
【0027】
本実施例では、水平に平面状の非接触IC処理部11が設けられており、カード搬送ローラD1の下方に、アンテナ14が設けられている。そして、このアンテナ14は、上方に指向性があるアンテナ14を使用しており、データを送受信する方向を上方に向けてのみ設けられている。
【0028】
このアンテナ14のデータの送受信可能エリアとしてデータ送受信許容領域Pが点線で記載されている。そして、非接触IC処理部11での第1データ送受信許容領域Paと第2データ送受信許容領域Pbとは同一である。従って、非接触IC処理部11でのデータの送受信可能エリアは、P1〜P2間の上方の体積部分となり、リードライト装置10の内部に挿入された定期券4のデータの送受信可能エリアは、P3〜P4間の近傍となる。
【実施例3】
【0029】
本実施例3の実施形態を図4に基づいてリードライト装置10について説明するが、実施例1と同じ構成のものは、同一符号で記載しており、本実施例では実施例1と異なる箇所を説明する。
図4は、実施例2におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図である。
【0030】
本実施例では、上記実施例より更にコンパクト化した状態で構成され、印字書き替え装置18(W、E)上に、アンテナ14や平面状の非接触IC処理部11が設けられている。
このアンテナ14の第2データ送受信許容領域Pb内に、印字書き替え装置18や印字検出センサScが設けられている。
【実施例4】
【0031】
本実施例4の実施形態を図5に基づいてリードライト装置10について説明するが、実施例1と同じ構成のものは、同一符号で記載しており、本実施例では実施例1と異なる箇所を説明する。
図5は、実施例2におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図である。
【0032】
本実施例では、上記実施例同様に、コンパクト化した状態で構成され、印字書き替え装置18(W、E)上に、アンテナ14や平面状の非接触IC処理部11が設けられている。
このアンテナ14の第2データ送受信許容領域Pb内に、印字書き替え装置18や印字検出センサScが設けられている。
このアンテナ14のデータの送受信可能エリアとしてデータ送受信許容領域Pが点線で記載されている。そして、非接触IC処理部11での第1データ送受信許容領域Paと第2データ送受信許容領域Pbとは同一である。従って、非接触IC処理部11でのデータの送受信可能エリアは、P1〜P2間の上方の体積部分となり、リードライト装置10の内部に挿入された定期券4のデータの送受信可能エリアは、P3〜P4間の近傍となる。
【実施例5】
【0033】
上述した実施形態では、鉄道やバスの事業所内、営業所内での店舗内で従業者などが操作してリードライト装置10を駆動して処理する実施形式を説明したが、本実施形態は、これら店舗内に設置して購入者が対面して処理を行うリードライト装置10を備えたシステム1の一例を図6に基づいて説明する。
定期券発券処理装置20の前面には、タッチパネル24の画面が設けられ、指のタッチ操作にて様々な処理ができるようになっている。図6のタッチパネル24には、タッチ操作により移行する定期券発券表示領域27、入金チャージ表示領域28、定期券更新表示領域29、確認表示領域30が設けられている。
【0034】
タッチパネル24の下方には、入金時や定期券4を購入するときに金銭を投入する紙幣挿入部25が設けられ、その紙幣挿入部25の中央には紙幣を挿入するための紙幣挿入口が設けられている。紙幣挿入部25の横には、携帯電話2やSFカード3や定期券4のデータを処理するリードライト装置10が設けられている。
そして、定期券発券処理装置20内には、これら装置(5、10)を駆動させるためのCPUを搭載した回路や効果音を出すためのスピーカが内蔵されている。
以上のシステム1は、実施例1乃至実施例4のいずれのリードライト装置10を適用して構成する事ができるので、リードライト装置10の説明は省略する。
【0035】
(カードリーダ処理)
本実施例における定期券発券処理装置20の処理制御の一例を、図7乃至図10に基づいて説明する。
購入者が、図6に示されるタッチパネル24に触れることにより(S3のY)、図6に示すモードが表示される(S8)。一方、タッチパネル24に触れることなく定期券4が挿入された場合には(S5のY)、定期券4に記憶されているデータを抽出するため、データ送受信許容領域P3〜P4の範囲内に定期券4が運ばれる(S7)。先程と同じくモードが表示される(S8)。
【0036】
次に、購入者が、タッチパネル24のいずれかのモード(定期券発券表示領域27、入金チャージ表示領域28、定期券更新表示領域29、確認表示領域30)にタッチした場合には(S9)、それぞれのモード(定期券更新処理(S20)、入金処理(S30)、定期券発券処理(S40)、確認処理(S50))に移行する(S9a〜S9c)。
【0037】
次に、図8に基づいて定期券更新処理(S20)を説明すると、個別のデータが入力されるまで待機される(S21のY)。アンテナ14が、第1データ送受信許容領域Pa若しくは第2データ送受信許容領域Pbからデータを受信すると次に移行し、定期券4若しくは携帯電話2の固有のIDや定期の更新に重要なデータが抽出され(S23)、個別データの内容がタッチパネル24上に表示される(S25)。
【0038】
ここで、異常データが含まれていた場合には(S26のY)、画面上にエラー表示(S29)を行い処理を終了する。
一方、異常データが含まれていない場合には(S26のN)、購入者が、タッチパネルを操作して、何ヶ月の更新が行われるかの入力、必要なお金の投入、乗車区間の変更の入力などが行われ(S27)、次のデータの更新処理に移行する(S60)。
【0039】
図9に基づいてデータ更新処理(S60)を説明すると、現在の処理している媒体が、挿入されている定期券4か否かによって処理が分かれている(S61)。挿入された定期券4の場合には(S61のY)、消去ヘッドEにより定期券4表面の印字が消去され、印字ヘッドWにより新しい情報が定期券4表面に書き込まれる(S63)。そして、IDを確認しながら、変更された更新データの書き換えが行われ(S65)、正常な書き込みが行われるまで処理が繰り返し行われる(S67のN)。正常な書き換えとは、IDが初期(S23)に読み込んだデータと一致したIDか否かや、変更したいデータか適正化か否かなどである。
【0040】
そして、正常に書き込みが行われれば(S67のY)、定期券4が排出され(S69)、その動作に合わせ、「更新終了」がタッチパネル24上に青色の背景画面で表示されるとともに、カード処理表示12が点滅され、「ピピー、ピピー」という効果音が流れて、定期券4の排出を知らせるようになっている(S71)。
【0041】
一方、内部以外、すなわち携帯電話2である場合には(S61のN)、変更された更新データの書き換えが行われ(S73)、正常な書き込みが行われるまで処理が繰り返し行われる(S75のN)。
そして、正常に書き込みが行われれば(S75のY)、その動作に合わせ、「更新終了」がタッチパネル4上に緑色の背景画面で表示されるとともに、LED表示部15が赤く点滅され、「ピッ、ピッ」という効果音が流れて、処理が終了したことを知らせるようになっている(S77)。
【0042】
次に、図10に基づいて、定期券4の発券処理(S40)を説明する。
新規に定期券4を購入する場合には(S40)、タッチパネル24から定期券4の発行に必要な情報を入力する(S41)。そして、定期券発券処理装置20内に予め内蔵されている新規な定期券4の表面に印字ヘッドWにより新しい情報が書き込まれる(S43)。
そして、正常な書き込みが行われるまで処理が繰り返し行われる(S47のN)。正常に書き込みが行われれば(S47のY)、定期券4が排出され(S48)、その動作に合わせ、「定期券発行終了」がタッチパネル4上に表示されるとともに、カード処理表示12が点灯され、「ピンポン、ピンポン」という効果音が流れて、処理が終了したことを知らせるようになっている(S77)。
【0043】
次に、入金処理(S30)は、図示しないが運賃に相当する価値をデータとして付与するために、携帯電話2、SFカード3、定期券4に1000円単位で有価価値データを入金することができる処理である。終了時には、携帯電話2、SFカード3におけるリードライト装置10外部での処理では、「入金終了」がタッチパネル4上に表示されるとともに、LED表示部15が青く点滅し、「チャリン」という効果音が流れて、処理が終了したことを知らせるようになっている。
【0044】
また、SFカード3や定期券4におけるリードライト装置10内での処理では、「入金終了」がタッチパネル24上に表示されるとともに、カード処理表示12が点灯され、「シャリン」という効果音が流れて、SFカード3や定期券4が抜き取られるまで音声が発せられ、終了を知らせるようになっている。
【0045】
次に、確認処理(S50)は、図示しないが携帯電話2、SFカード3、定期券4の記憶されているデータ内容を確認することができる処理である。例えば、「使用履歴」、「ポイント累計」、「入金残高確認」、「定期券区間・有効期限」等が考えられる。
【0046】
(本実施形態から把握される効果)
以上における本実施形態から把握される効果を以下に詳述する。
(1)本実施形態のリードライト装置10は、外部の記憶媒体(2、3、4)に対してデータの送受信可能な第1データ送受信許容領域Paを設けると共に、内部の記憶媒体(3、4)に対してデータの送受信可能な第2データ送受信許容領域Pbを設けたので、外部の記憶媒体(2、3)や内部の記憶媒体(3、4)に対し、アンテナ14を1つでデータの書き換えができるので装置を大型化することなく、様々な記憶媒体(2、3、4)又用途(S20、S30、S40、S50)にも対応可能である。
【0047】
(2)本実施形態のリードライト装置10は、外部の記憶媒体(2、3、4)に対してデータの送受信可能な第1データ送受信許容領域Paを設けると共に、内部の記憶媒体(3、4)に対してデータの送受信可能な第2データ送受信許容領域Pb内に印字ヘッドWや消去ヘッドEの印字の書き替えに必要な印字書き替え装置18を設けたので、外部の記憶媒体(2、3、4)や内部の記憶媒体(3、4)に対し、アンテナ14を1つでデータの書き換えができ、しかも印字する機能も第2データ送受信許容領域Pb内に設けたので装置を大型化することなく、様々な記憶媒体(2、3、4)又用途(S20、S30、S40、S50)にも対応可能である。
【0048】
(3)本実施形態のリードライト装置10は、第1のデータ書き込み許容領域Paと第2のデータ書き込み許容領域Pbとをアンテナ14を中心にして双方向に形成することで、アンテナ14中心に外部と内部のデータの書き込み位置を形成することが可能なため、外部及び内部の記憶媒体(2、3、4)へのデータの送受信機能や記憶媒体(4)へ印字する印字書き替え装置18を含め、リードライト装置10の厚みを薄く形成することができる。
【0049】
(4)本実施形態のリードライト装置10は、第1のデータ書き込み許容領域Pa内に第2のデータ書き込み許容領域Pbと印字装置機構(D3、W、E、Sc)を包含することで、外部及び内部の記憶媒体(2、3、4)へのデータの送受信機能や記憶媒体(4)へ印字する印字書き替え装置18を含め、リードライト装置10の厚みを薄く形成することでコンパクト化を行うことができる。
【0050】
(5)非接触IC処理部11には、読み取り表示部19が設けられているため、操作者に対し記憶媒体(2、3、4)をかざす位置が認識しやすく、安定したデータの書き込みを誘導することができる。
【0051】
(6)本実施形態のリードライト装置10は、非接触IC処理部11には、読み取り表示部19が設けられているため、操作者に対し記憶媒体(2、3、4)をかざす位置が認識しやすく、安定したデータの書き込みを誘導することができる。
【0052】
(7)本実施形態のリードライト装置10は、非接触IC処理部11に平行した状態でアンテナ14が設けられ、詳述にはデータ送受信許容領域P1〜P2の体積を広くとれるようにアンテナ14が平行に設けられているので、記憶媒体(2、3、4)を読み取りが不安定な外部であっても、安定したデータの送受信を行うことができる。
【0053】
(8)本実施形態のリードライト装置10は、SFカード3や定期券4をリードライト装置10の内部に取り込んだ状態で各処理(S20、S30、S40、S50)をしたときの効果音と、外部で携帯電話2やSFカード3に対して各処理を行ったときの効果音とを異ならせることによって(S49、S71、S77)、複数の記憶媒体(2、3、4)が進入したとしても、どの記憶媒体(2、3、4)又どの処理(S20、S30、S40、S50)が行われたのかを認識することができ、迅速な処理を促すことができる。
【0054】
(9)本実施形態のリードライト装置10は、タッチパネル24、LED表示部15とカード処理表示12とを設け、表示効果を異ならせたので、複数の記憶媒体(2、3、4)が進入したとしても、どの記憶媒体(2、3、4)又どの処理(S20、S30、S40、S50)が行われたのかを認識することができ、迅速な処理を促すことができる。
【0055】
(10)本実施形態のリードライト装置10は、記憶媒体(2、3、4)のデータの書き換え時に、更新するデータと共に記憶媒体(2、3、4)を識別するIDデータをも含んだデータを送信するので(S65、S73)、たとえデータ送受信許容領域P(Pa、Pb)内に、誤って複数の記憶媒体(2、3、4)が進入したとしても、他のIDの記憶媒体(2、3)に更新したデータを書き込むことがない。従って、特にアンテナ14に指向性(例えば、フェーズドアレイアンテナのように)を持たせて制御するような、複雑な処理をする必要がないので迅速に書き込み処理が行われる。そして、特殊なアンテナを使用する必要もないので、安価に装置を作成することができる。
【0056】
(11)本実施形態のリードライト装置10は、データの書き換えが正常ではないときには(S67、S75)、正常に書き換えが行われるまで、複数回に亘りデータを送信するリトライ機能を備えているので、記憶媒体(2、3、4)に対して確実にデータの受け渡しが可能である。
【0057】
(12)本実施形態のリードライト装置10は、平面状の非接触IC処理部11が手前左に向かい緩やかな下り傾斜した状態(操作者に向かい手前に傾斜した状態)で設けられているので、記憶媒体(2、3、4)をかざす位置が確認しやすく、かざしやすい角度となっている。また、アンテナ14を設置するスペースを十分に確保しながら、リードライト装置10全体を薄く形成することが可能である。また、角度が緩やかな為、載置した状態でオペレートする事ができるので、両手が使用でき迅速処理が行える。実施例3、4にも適用できるのは言うまでもない。
【0058】
(13)本実施形態のリードライト装置10は、種々の記憶媒体(2、3、4)や処理(S20、S30、S40、S50)に合わせて、処理音又は表示状態を変化させているのでどのような媒体に対して処理をしているのか又はどのような処理をしているのかを確認しやすくなっている。従って、購入者に対して迅速に処理を促すことが可能である。
【0059】
(14)本実施形態のリードライト装置10は、種々の記憶媒体(2、3、4)や処理(S20、S30、S40、S50)に合わせて、タッチパネル24上に表示される背景色や文字を変化させているのでどのような媒体に対して処理をしているのか又はどのような処理をしているのかを確認しやすくなっている。従って、操作者に対して迅速に処理を促すことが可能である。
【0060】
(15)本実施形態のリードライト装置10は、これら搬送ローラD1、D2を、樹脂製のローラで形成したので、第2のデータ書き込み許容領域Pb内でのデータの送受信に際して、金属等による外乱の影響を与えることなく、確実にデータの授受を行うことができる。
【0061】
(他の実施形態への変更例)
以上説明した実施形態を他の実施形態へ変更した例を以下に示す。
【0062】
・以上の本実施形態では、SFカード3や定期券4が挿入されたか否かによって、外部か内部かを判別しているが、IDデータの桁数や番号により携帯電話2か、SFカード3または定期券4かの判別を行っても良い。また、記憶媒体の識別をIDの桁数や番号種別により識別しても良い(携帯電話はIDデータの最初に090が付与されている)。
【0063】
・以上の本実施形態では、上方から外部の記憶媒体(2、3、4)をかざす方式について説明したが、側方から外部の記憶媒体(2、3、4)をかざし、上方から定期券4を挿入する方式であっても良い。すなわち、図2乃至図5の図面を90度回転した形式のものであっても良い。
【0064】
・以上の本実施形態では、印字書き替え装置18は、印字ヘッドWと消去ヘッドEで構成されているが、少なくとも印字ヘッドWだけであれば、データの更新が可能であり、欲しい情報を得ることができる。また、印字ヘッドWと消去ヘッドEを1つの装置に組み込んで構成したものであっても良い。
【0065】
・以上の本実施形態では、非接触IC処理部11の一部にLED表示部15が設けられているが、読み取り表示部全面に設けてもよく、この構成により、より明るくなり処理の動作が認識しやすくなる。
【0066】
・以上の本実施形態では、S67、S75でデータが正常に書き込まれるまで、データの送信が繰り返し行われるが、複数回(5回送信)又は秒数(15秒送信)の期間においてリトライ送信を行い、それでも異常の場合に、タッチパネル24上にエラー表示を行うような処理であっても良い。以上の構成にすることで、外部の記憶媒体(2、3)が正常に書き込み位置に設定されていない異常に対応することができる。
【0067】
・以上の本実施形態では、印字処理を行った後(S63)、データの書き込み処理が行われているが(S65)、印字処理と書き込み処理を同時に行っても良い。そのように制御することで一連の処理が、迅速に処理することができる。
【0068】
・以上の本実施形態では、音と表示処理(S49、S71、S77)を同時に行っているが、音だけ又は表示だけのどちらか一方の処理であっても良く、操作者が認識しやすければよい。また、これらを音と表示を組み合わせることで相乗的に認識しやすくなる。また、タッチパネル24上の表示においても、記憶媒体(2、3、4)に合わせて色だけ変化させたり、文字だけ変化させたりする構成であっても良い。
【0069】
・以上の本実施形態では、表示処理(S49、S71、S77)を、タッチパネル24上において、色で処理操作毎又は記憶媒体(2、3、4)毎に、色や文字(フォント)等を変え、操作者が認識しやすくしても良い。
【0070】
・以上の本実施形態では、実施例1においてアンテナ14を非接触IC処理部11と平行に設けているが、印字書き替え装置18(W、E)に対して平行に設けても良い。
【0071】
・以上の本実施形態では、リードライト装置10は、端末5又は定期券発券装置20以外のホストコンピュータとデータの通信を行うように制御される構成であっても良い。
【0072】
・以上の本実施形態では、リードライト装置10は、実施例5におけるカードリーダ処理を、実施例1乃至実施例4においても適用する事ができるのはいうまでもない。
【0073】
(本実施の形態から把握される他の技術的思想)
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)効果音を発生するスピーカを設け、前記記憶媒体を前記リードライト装置の内部に取り込んだ状態で処理をしたときの効果音と、前記リードライト装置の外部にある前記記憶媒体を処理をしたときの効果音とを異ならせたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカード処理装置。
【0074】
以上の構成により、複数の記憶媒体が進入したとしても、リードライト装置の内部の処理か外部の処理かのどちらの記憶媒体に処理が行われたのかを認識することができ、迅速な処理を促すことができる。
【0075】
(2)前記読み取り表示部の近傍には、発光表示する外部処理表示部を設け、前記記憶媒体を前記リードライト装置の内部に取り込むためのカード挿入口の近傍には、発光表示する内部処理表示部を設け、前記記憶媒体を前記リードライト装置の内部に取り込んだ状態で処理をしたときの前記外部処理表示部の表示効果と、前記リードライト装置の外部にある前記記憶媒体を処理をしたときの前記外部処理表示部の表示効果とを異ならせたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカード処理装置。
【0076】
以上の構成により、複数の記憶媒体が進入したとしても、リードライト装置の内部の処理か外部の処理かのどちらの記憶媒体に処理が行われたのかを認識することができ、迅速な処理を促すことができる。
【0077】
(3)前記記憶媒体のデータの書き換え時に、更新するデータと共に前記記憶媒体を識別するデータをも含んだデータを送信するデータ書き替え手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカード処理装置。
以上の構成により、複数の記憶媒体が進入したとしても、他のIDの記憶媒体に更新したデータを書き込むことがない。
【0078】
(4)前記データ書き替え手段は、データの書き換えが正常ではないと判断したき、正常に書き換えが行われるまで複数回に亘りデータを送信するリトライ機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカード処理装置。
以上の構成により、記憶媒体に対して確実にデータの受け渡しが可能である。
【0079】
(5)前記第2のデータ書き込み許容領域内にカード式記憶媒体を前記印字装置まで搬送する搬送ローラを備え、当該搬送ローラを樹脂製のローラで形成したことを特徴とするリードライト装置。
【0080】
以上の構成により、金属等による外乱の影響を与えることなく、確実にデータの授受を行うことができ、しかも搬送ローラも第2データ送受信許容領域内に設けることで、1つの装置で大型化することなく、様々な記憶媒体又用途にも対応可能である。
【産業上の利用可能性】
【0081】
以上説明した本実施形態を応用した例として、バスや鉄道に利用したリードライト装置10について説明したが、本実施形態のリードライト装置10は、バスや鉄道だけでなく、一般の小売り店舗での会員サービスやポイントサービス又は有価価値での代金の支払い処理にも利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】実施例1におけるリードライト装置10を備えたシステム1の一例を示す図。
【図2】実施例1におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図。
【図3】実施例2におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図。
【図4】実施例3におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図。
【図5】実施例4におけるリードライト装置10の側面から見た内部構造の一例を示す図。
【図6】実施例5におけるリードライト装置10を備えたシステム1の一例を示す図。
【図7】実施例5におけるリードライト装置10の制御の一例を示すフローチャー図。
【図8】実施例5におけるリードライト装置10の定期券更新処理の一例を示すフローチャート図。
【図9】実施例5におけるリードライト装置10のデータ更新処理の一例を示すフローチャート図。
【図10】実施例5におけるリードライト装置10の定期券発券処理の一例を示すフローチャート図。
【符号の説明】
【0083】
1・・・システム、2・・・携帯電話、3・・・SFカード、4・・・定期券
5・・・端末、6・・・モニタパネル、7・・・操作盤、10・・・リードライト装置、
11・・・非接触IC処理部、12・・・カード処理表示、13・・・カード挿入部、 14・・・アンテナ、15・・・LED表示部、16・・・カード誘導部、
17・・・筐体、18・・・印字書き替え装置、19・・・読み取り表示部、
20・・・定期券発券装置、24・・・タッチパネル、25・・・紙幣挿入部、
26・・・紙幣挿入口、27・・・定期券発券表示領域、
28・・・入金チャージ表示領域、29・・・定期券更新表示領域、
30・・・確認表示領域、
D1・・・カード搬送ローラ、D2・・・データ更新用搬送ローラ、
D3・・・圧接ローラ、E・・・消去ヘッド、W・・・印字ヘッド、
T・・・搬送ベルト、Sa・・・カード挿入検出センサ、
Sb・・・カード挿入方向検出センサ、Sc・・・印字用検出センサ、
P,P1,P2,P3,P4・・・データ送受信許容領域、
Pa・・・第1のデータ送受信許容領域、Pb・・・第2のデータ送受信許容領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体の表面に当該記憶媒体の情報を目視できる状態で印字する印字装置を備え、アンテナにより前記記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置において、
当該リードライト装置は、外部の前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、前記リードライト装置の内部に取り込んだ前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域とを設け、
前記第2のデータ書き込み許容領域内に前記印字装置を備えたことを特徴とするリードライト装置。
【請求項2】
記憶媒体の表面に当該記憶媒体の情報を目視できる状態で印字する印字装置を備え、アンテナにより前記記憶媒体へデータを読み書きするリードライト装置において、
当該リードライト装置は、外部の前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第1のデータ書き込み許容領域と、前記リードライト装置の内部に取り込んだ前記記憶媒体に対して前記アンテナからデータの読み書きが許容される第2のデータ書き込み許容領域とを設けたことを特徴とするリードライト装置。
【請求項3】
前記第1のデータ書き込み許容領域と前記第2のデータ書き込み許容領域とが、前記アンテナを中心にして双方向に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載のリードライト装置。
【請求項4】
前記アンテナは、当該アンテナの指向性が1方向に対してのみ送受信する指向性を備えたものであって、カードを搬送する装置の下方に設けられ、前記第1のデータ書き込み許容領域内に、前記第2のデータ書き込み許容領域を包含した状態で設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載のリードライト装置。
【請求項5】
前記アンテナの上方に位置し、前記第1のデータ書き込み許容領域内に前記記憶媒体をかざす位置を示す読み取り表示部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のリードライト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−193434(P2007−193434A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8922(P2006−8922)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(000144544)レシップ株式会社 (179)
【Fターム(参考)】