説明

レシートを利用した抽選システム、抽選プログラム及び抽選方法

【課題】ポイントサービスでは全ての来店客にサービスを供与できない。
【解決手段】商品情報を入力すると共にレシート8をプリントする入力端末6、抽選を実
行し当選番号データを送信する端末7、符号化抽選番号がプリントされたレシート8を読
み取ると共に当選結果を表示する端末9、及び入力端末6による入力終了に伴い算定され
た合計金額に基づき抽選番号の付与数及び付与抽選番号を算定すること、付与抽選番号を
符号化データに変換して入力端末に送信すること、上記抽選端末から送信された当選番号
データを記憶装置内の指定ファイルに蓄積すること、及び上記読取端末からの抽選番号デ
ータを基に抽選番号ファイルを検索し検索結果を表示することを実行するコンピュータ5
により抽選システムを構成することによって、一般的に発行されるレシート6を利用する
ことで、来店客全てにサービスを供与可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各来店客に支払金額に応じた数の抽選番号を付与しデータ化してレシートに
プリントし、該抽選番号データを読み取らせることで当選の有無を確認出来る様にしたレ
シートを利用した抽選システム、該抽選システムにおける抽選番号付与方法、抽選方法及
び当選確認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、買い物をした場合に、金額に応じたポイントを付与、蓄積すると共に、蓄積ポイ
ント数に応じた割引等を行う様なシステムが見受けられる。
(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特公平2−34079号公報(特許請求の範囲、第2〜3頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術にあっては、割引等のサービスを確実に受けられる保証はあるが
、下記の様な解決せねばならない課題があった。
(a)会員以外の来店客にサービスを供与できない。
(b)他店とのサービス競争になり、例えば一定期間内ポイントを2倍にする様なことも
多々行われるが、そのサービス期間に来店客が集中してしまうため、店側の負担が非常に
大きい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記従来技術に基づく、上記(a)、(b)の課題に鑑み、商品情報を入力
すると共にレシートをプリントする入力端末、抽選を実行し当選番号データを送信する端
末、符号化抽選番号がプリントされたレシートを読み取ると共に当選結果を表示する端末
、及び入力端末による入力終了に伴い算定された合計金額に基づき抽選番号の付与数及び
付与抽選番号を算定すること、付与抽選番号を符号化データに変換して入力端末に送信す
ること、上記抽選端末から送信された当選番号データを記憶装置内の指定ファイルに蓄積
すること、及び上記読取端末からの抽選番号データを基に抽選番号ファイルを検索し検索
結果を表示することを実行するコンピュータにより構成される抽選システムによれば、一
般的に発行されるレシートを利用するため、会員でない来店客にもサービスを供与可能で
あり、而も抽選端末、レシート読取端末などのハードウェアと、システムを稼働させるた
めのソフトウェアがあれば、コンピュータであるストアコントローラ及び該ストアコント
ローラに接続された、入力端末である複数台のPOS端末で構成されたPOSシステム、
又は入力端末であり且つコンピュータを内蔵するレジスターでも、コンピュータのOS(
オペレーションシステム)に対応するプログラムを組むことで対応可能であることから、
その後のコストを必要最低限に抑えることができる様にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
要するに本発明は、商品情報を入力すると共にレシートをプリントする入力端末と、抽
選を実行し当選番号データを送信する端末と、符号化抽選番号がプリントされたレシート
を読み取ると共に当選結果を表示する端末と、入力端末による入力終了に伴い算定された
合計金額に基づき抽選番号の付与数及び付与抽選番号を算定すること、付与抽選番号を符
号化データに変換して入力端末に送信すること、上記抽選端末から送信された当選番号デ
ータを記憶装置内の抽選番号ファイルに蓄積すること、及び上記レシート読取端末からの
抽選番号データを基に抽選番号ファイルを検索し抽選結果をレシート読取端末で表示させ
ること、を実行するコンピュータとにより構成されているので、上記入力端末をPOSシ
ステムにおけるPOS端末とすると共に、上記コンピュータをPOSシステムにおけるス
トアコントローラとしたり、コンピュータを内蔵するレジスターを入力端末とし、かかる
POSシステム又はレジスターに抽選端末及びレシート読取端末を接続すれば、既存のP
OSシステムを利用して本発明に係るレシート利用の抽選方法を実行することが出来るた
め、導入後の維持コストの軽減化を図ることが出来る。
【0007】
商品情報を入力すると共にレシートをプリントする入力端末、抽選を実行し当選番号デ
ータを送信する端末、及び符号化抽選番号がプリントされたレシートを読み取ると共に当
選結果を表示する端末を接続するコンピュータを、入力端末による入力終了に伴い算定さ
れた合計金額に基づき抽選番号の付与数及び付与抽選番号を算定する手段、付与抽選番号
を符号化データに変換して入力端末に送信し符号化抽選番号をプリントさせる手段として
機能させるので、コンピュータにより自動的に付与抽選番号を算定し符号化抽選番号をレ
シートにプリントさせることが出来るため、入力端末のオペレーターは、従来通りの入力
作業を行うだけで良く、入力作業に支障を来すことなく抽選番号を付与することが出来る

又、上記抽選端末から送信された当選番号データを記憶装置内の指定ファイルに蓄積す
る手段、上記レシート読取端末からの抽選番号データを基に指定ファイルを検索し抽選結
果をレシート読取端末で表示させる手段として機能させるので、符号化抽選番号がプリン
トされたレシートをレシート読取端末にかけるだけで、本人に当落を直接知らせることが
出来るため、店内に掲示された抽選結果とレシートを見比べる面倒な作業を省略すること
が出来、音声表示にすれば、視力障害者であっても確実に確認することが出来る。
【0008】
合計金額のコンピュータへの入力により、該コンピュータで抽選番号の付与数及び付与
抽選番号を算定するステップと、コンピュータにより、付与抽選番号を符号化するデータ
に変換すると共に、入力端末に送信して符号化付与抽選番号をレシートにプリントするス
テップと、抽選端末により当選番号を決定する抽選実行ステップと、コンピュータにより
、抽選端末から送信された当選番号データを記憶装置内の指定ファイルに蓄積するステッ
プと、コンピュータにより、各等級の当選番号に基づき当選結果本数を算定して指定ファ
イルに蓄積するステップと、レシート読取端末による符号化付与抽選番号をデータ化し送
信するステップと、コンピュータにより、送信データを基に抽選結果ファイルの検索を行
うステップと、コンピュータにより、検索結果データをレシート読取端末に送信して表示
するステップとにより構成するので、作業上は抽選番号付与段階、抽選段階及び当落確認
段階に分けられてしまうが、それらは共通のファイルを基に関連付けられ、共通のデータ
を利用して行われるため、全てが揃うことで本発明のレシート利用の抽選方法を実行する
ことが出来る。
而も、商品を購入した来店客全てに発行されるレシートに符号化付与抽選番号をプリン
トするため、ポイント会員でなくてもサービスを供与することが出来る等その実用的効果
甚だ大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
本発明に係る抽選システムにあっては、図1に示す様に、プログラムを実行してデータ
検索、抽出、蓄積及び演算処理等を行うCPU1、プログラムや商品情報ファイルGF及
び会員名簿ファイルMF等のデータファイルが格納された記憶装置2、モニター等の表示
装置3、及びキーボード等の入力装置4で構成されたコンピュータ5に、レシートプリン
ター6a及び各商品に付されたバーコードの読取手段6bが具備された入力端末6、抽選を実
行し当選番号データを送信する抽選端末7、及び符号化された抽選番号が付されたレシー
ト8の読取端末9を接続して構成されている。
【0010】
CPU1にあっては、入力端末6、抽選端末7、及びレシート読取端末9からの送信デ
ータを基に検索、演算、記憶装置2に格納された指定ファイルへのデータの蓄積、入力端
末6(必要であれば抽選端末7及びレシート読取端末9)へのデータ送信等の各種処理を
行う様にしている。
例えば、入力端末6のオペレーターが合計ボタン(図示せず)を押すと、合計金額に応
じた抽選番号の付与数及び付与抽選番号を算定すると共に、付与された1個以上の付与抽
選番号データを該当する入力端末6に送信して、該入力端末6におけるレシートプリンタ
ー6aで抽選番号表示10及び符号化抽選番号11をプリントさせる様にしている。
尚、上記抽選番号表示10とは、例えば全付与抽選番号を表示する形態であったり、或い
は「0001〜0003」の様に、付与抽選番号の範囲を表示する形態とし、符号化抽選
番号11とは、光学式データ入力手段、具体的には、バーコードの様な一次元コード、QR
コードの様な二次元コードなど、付与抽選番号データをレシート読取端末9で読取可能な
符号に変換したものとしている。
【0011】
記憶装置2内には、商品情報ファイルGF及び会員名簿ファイルMFの他、抽選プログ
ラムをコンピュータ5にインストールした時点で作成された各種ファイルが格納され、上
記各種データを入力、算定、抽出した時点で指定ファイルに自動的に蓄積する様に成って
いる。
【0012】
上記入力端末6は、バーコード読取手段6bで読み取り変換したデータをCPU1に送信
し、該CPU1では上記送信データを基に商品情報ファイルGFを検索し該当商品データ
を抽出して入力端末6に送信し、該入力端末6では商品データをレシートプリンター6aに
よりレシート8にプリントする様にしている。
【0013】
次に本発明に係るレシートを利用した抽選システムの作用について、抽選計画、抽選番
号付与、抽選及び当選確認に分けて説明する。
【0014】
〔抽選計画段階〕
先ず、抽選開始・終了日、抽選日、引換開始・終了日、売上計画高、計画客数等の基本
データを入力装置4により入力すると、例えば図7に示す表示装置3に表示された「基本
設定」欄における「売上高」項目欄及び「来店客数」項目欄の「計画」領域内に入力した
売上計画高及び計画客数が表示され、CPU1により抽選予算、平均客単価及び該平均客
単価に基づき抽選単位金額を算定すると共に、平均客単価に対する平均ロス高の比率であ
る発行ロス率に基づき抽選番号の付与計画数を算定し、図7に示す表示装置3に表示され
た「基本設定」欄の該当項目欄の該当領域内に表示する。
【0015】
例えば、売上計画高A、来店客計画数B、諸経費の計画高Jとして説明すると、(a)
抽選予算Wを下記(1)式で算定する。
W=A・I……(1)
I:売上高に対する抽選予算の比率(既定値)

(b)賞品支払計画高Hを下記(2)式で算定する。
H=W−J……(2)
そして、上記(2)式で算定された賞品支払計画高Hに基づき各等級の賞品・価格・当
選本数を設定、入力して、抽選情報ファイルF1に書き込む。

(c)抽選番号の付与計画数Gを下記の通り算定する。
先ず、抽選番号の発行ロス率Fを下記(3)式で算定する。
F=E・B/A……(3)
E:平均ロス高(端数金額の平均値)
よって、抽選番号の付与計画数Gは下記(4)式で算定される。
G=A/D・(1−F)…………(4)
D:抽選単位金額

尚、平均ロス高Eは既定値であり、一般的にはE=D/2である。
【0016】
又、複数の抽選番号付与単位(各店舗及び/又は各入力端末6)を一括管理する場合、
各抽選番号付与単位の売上計画高、計画客数等の基本データに基づき、各抽選番号付与単
位の平均客単価C、発行ロス率F及び付与計画数Gを算定し、図7に示す様に、「店舗」
項目欄における「売上計画高」及び「付与計画数」領域内に表示される。
ただし、各抽選番号付与単位の平均客単価Cが大きく異なることも当然発生するため、
平均客単価Cが最小値の店舗を基本にして抽選単位金額Dを設定する様にしている。
【0017】
そして、上記各種データに基づき、等級数、各等級の賞品及びその価格、各等級の本数
等を設定する。
【0018】
〔抽選番号付与段階〕
入力端末6での処理終了、即ちオペレーターが「合計」ボタン(図示せず)を押したこ
とをコンピュータ5側で確認すると、該コンピュータ5におけるCPU1で合計金額に基
づき抽選番号の付与数n及びn個の付与抽選番号を算定して、抽選番号ファイルF2の付
与実績数を最新データに書き換えると共に、付与抽選番号を抽選番号ファイルF2に蓄積
し、同時に該当する入力端末6に抽選番号データを送信して、レシート8の所定位置、具
体的には図8に示す様にレシート8の下部に、抽選番号表示10及び符号化抽選番号11をプ
リントする。
【0019】
具体的に説明すると、下記の通りになる。
(1)各商品に付されたバーコードを、入力端末6におけるバーコード読取手段6bに翳し
て得られたデータをコンピュータ5に送信して、該送信データを基にCPU1により記憶
装置2内の商品情報ファイルGFを検索し、該当する商品情報から必要なデータ、例えば
売場名、商品名、価格等を抽出し一旦蓄積する。
(2)全ての入力が終了、即ち入力端末6の「合計」のボタンが押されると、蓄積された
全商品のデータを該当する入力端末6側へ送信して、該入力端末6のレシートプリンター
6aでレシート8をプリントする。
(3)同時に、コンピュータ5におけるCPU1により、付与抽選番号の付与数n(nは
整数)を下記(5)式で算定する。
T/D=n+y………(5)
T:合計金額
y:端数金額(D>y)
そして、CPU1により、算定された付与数nに基づき付与抽選番号を下記の通り算定
する。
最新抽選番号をXとすると、
(a) n=0の場合、商品データだけをレシート8にプリントする。
(b) n≧1の場合、n個の抽選番号(X+1)、(X+2)…(X+n)が算定され、抽
選番号表示10及び符号化抽選番号11を商品データと共にレシート8にプリントする。
(4)そして、付与抽選番号を抽選番号ファイルF2に蓄積し、図7に示す、表示装置3
に表示された「基本設定」欄における「付与数」項目欄の「実績」領域内の数字が随時更
新される様に成っている。
尚、複数店舗一括管理の場合、各「店舗」項目欄における「売上実績高」、「付与実績
数」及び「最新番号」領域内の数字が随時更新されると共に、全店舗の売上実績高及び付
与実績数の総数が「基本設定」欄における「売上高」及び「付与数」項目欄の「実績」領
域内に表示され随時更新される様に成っている。
(5)1日終了時点で、付与抽選番号の当日データを集計して当日ファイル(図示せず)
を作成すると共に、前日までの累積ファイルである抽選番号ファイルF2に当日データを
追加する。
【0020】
尚、複数店舗又は複数台の入力端末6で行う場合、重複番号を付与しない様な対策を講
じる必要がある。
例えば、下記(a)〜(c)の様にして抽選番号を付与する。
(a)複数台の入力端末6で行う場合、各入力端末6のオペレーターが合計ボタン(図示
せず)を押した順に、合計金額に応じて付与された1個以上の抽選番号データを該当する
入力端末6に送信する。
(b)連続して抽選番号を付与する単位(各店舗及び/又は各入力端末6)に番号を付し
、かかる付与単位番号及び付与番号をセットにして付与抽選番号にする。更に、抽選開催
回数もセットにして付与抽選番号にするのが好ましい。つまり、抽選開催回数及び付与単
位番号により構成した組数に付与番号を連続させて付与抽選番号とする。
(c)各店舗又は各入力端末6への付与総数を予め設定しおき、その設定付与総数を超え
た場合に、組数を上げて初期値から加算する、つまり「0001〜1000」の範囲で付
与すると設定した場合に、実際に付与される抽選番号は、開始番号は「0組0001」で
、「0組1000」に至ると、その次は「1組0001」を付与する。
纏めると、上記(a)は、1店舗内の複数台の入力端末6を一括管理する場合に特に有
効であり、上記(b)、(c)は、複数店舗を一括管理する場合に特に有効である。
【0021】
尚、返品又は入力端末6で入力ミス等が発生した場合、付与抽選番号を欠番とすると共
に、新たな抽選番号を改めて付与する様にしている。
【0022】
尚、各社専用のクレジット機能付カード、所謂ハウスカードで清算した場合、抽選番号
表示10及び符号化抽選番号11をレシート8にプリントすると同時に、ハウスカードから読
み取った会員データを基に会員名簿ファイルMFを検索し該当する会員情報を抽出して、
付与抽選番号データと共に会員抽選情報ファイルF3に蓄積する様にしても良い。
この場合、上記会員抽選情報ファイルF3に、合計金額を付与数nで割った際の端数金
額yを加算端数金額y0として蓄積し、次回の買い物時の合計金額に加算端数金額y0を加算
して抽選番号の付与数nを算定し、その際の端数金額yを加算端数金額y0としてデータ更
新する様にしても良い。
【0023】
〔抽選段階〕
(1)抽選端末7のモニター7aに、例えば図9に示す様な、スロットマシンと同様の抽選
画面16が表示され、「スタート」ボタン17をタッチ(クリック)すると、必要桁数の表示
枡18、18a …内の数字が変動し、上桁から順次表示枡18、18a …下の「ストップ」ボタン
19、19a …をタッチ(クリック)して該当表示枡18、18a …内の数字を順次停止させて当
選番号を決定する。
(2)決定した当選番号データをコンピュータ5に送信し、CPU1により抽選情報ファ
イルF1に随時書き込み、図7に示す表示装置3に表示された「抽選結果」欄における該
当する「等級」項目欄の「当選番号」領域内に表示する。
(2)抽選が終了した段階で、コンピュータ5側では、CPU1により各等級の当選結果
本数を改めて算定して抽選情報ファイルF1に書き込み、図7に示す、表示装置3に表示
された「抽選結果」欄における該当する「等級」項目欄の「本数」領域内に表示する。
(3)コンピュータ5により、プリンター20で抽選結果データをPOP広告(店内広告)
として必要枚数プリントさせたり、店内モニター(図示せず)で表示させたり、広告チラ
シ委託業者に電子メール等により送信させる。
【0024】
〔当選確認段階〕
来店客は、当選の有無に拘らず、レシート読取端末9にレシート8の符号化抽選番号11
を読み取らせれば、当落及び当選の場合には当選等級が画面表示され、当選の場合、その
場で賞品が手渡されたり、賞品引換券が発行されて所定窓口で賞品と交換する。
【0025】
具体的に説明すると、下記の通りになる。
(1)レシート8の抽選番号情報、即ち符号化抽選番号11をレシート読取端末9にかける
と、該レシート読取端末9により符号化抽選番号11をデータ化してコンピュータ5に送信
する。
(2)コンピュータ5におけるCPU1により、送信された抽選番号データを基に抽選情
報ファイルF1を検索し該当データを抽出してレシート読取端末9側へ送信し、レシート
読取端末9側で「当選」又は「落選」をモニター9aにより画面表示したり、音声で表示し
、当選していた場合、必要であればレシート読取端末9で賞品引換券をプリントし発行し
て終了する。
尚、全当選番号が確定した時点で、コンピュータ5側で作成された抽選情報ファイルF
1における当選番号データをレシート読取端末9に自動送信して蓄積し、読み取った抽選
番号データを基に抽選情報ファイルF1を検索しても良い。
(3)賞品が引き換えられた段階又は賞品引換券を発行した段階で、引換済データが送信
されて抽選情報ファイルF1に入力され、図7に示す、表示装置3に表示された「交換実
績」欄の該当する「等級」項目欄の「本数」領域内の数字が随時増加していく。
(4)引換期限経過時点で、各等級毎の引換本数が決定することから、賞品支払実績高が
算定され、且つ諸経費の実績高を入力すると、賞品支払実績高に加算されて抽選費用の実
績高が算定され、図7に示す、表示装置3に表示された「基本設定」欄の「抽選費用」項
目欄の「実績」領域内に表示される。
尚、複数店舗で行った場合、各店舗の最終負担金額をCPU1で算定する、即ち付与実
績総数に対する各店舗の付与実績数の比率を抽選総経費の実績高に乗じる計算をCPU1
で行って、算定値を抽選情報ファイルF1に書き込み、図7に示す様に、「店舗別情報」
欄における該当する「店舗名」項目欄の「最終負担金」領域内に表示する。
【0026】
上記(2)工程の際に、先ずCPU1により確認中の抽選番号を基に抽選番号ファイル
F2を検索し、処理済であればそこで終了し、未処理であれば当選確認工程に移行すると
共に、抽選番号ファイルF2内の該当抽選番号を処理済に変更すべく、例えばフラッグを
立てたり、或いは削除する等の処理を施すのが好ましい。
【0027】
尚、ハウスカードで清算した場合、抽選終了と同時に、CPU1により当選番号を基に
、上記(2)工程時に作成された会員抽選情報ファイルF3を検索し、当選会員には、指
示された通知手段(FAX、電子メール、ダイレクトメール等)で当選番号及び当選等級
等を自動通知する様にしても良い。
【実施例1】
【0028】
図14は、コンピュータ5を、所謂ストアコントローラ30とし、入力端末6を複数台の
POS端末31、31a …とした、所謂「POSシステム」による抽選システムを示しており
、ストアコントローラ30に表示装置3、入力装置4、抽選端末7、レシート読取端末9、
プリンター20を接続し、ストアコントローラ30により全てのPOS端末31、31a …を同時
モニターして表示装置3に画面表示する様にしている。
又、ストアコントローラ30は、電話回線又は高速通信用ケーブルを介してインターネッ
トに接続されており、当選結果データをチラシ業者に自動送信したり、或いは各当選会員
に通知すべく、当選結果自体を通信文化したり、各会員共通の通信文に各当選会員の当選
結果データを添付し、会員抽選情報ファイルF3からメールアドレスを抽出、取得して、
各当選会員に電子メールを自動送信する様にしている。
又、POS端末31、31a …自体を抽選端末7やレシート読取端末9として利用する様に
しても良い。
【実施例2】
【0029】
図15は、CPU1及び記憶装置2が内蔵されているレジスター40による抽選システム
を示しており、該レジスター40の入出力部(図示せず)に抽選端末7及びレシート読取端
末9を接続する様にしている。
又、上記と同様の処理を行うべく、レジスター40の入出力部(図示せず)に接続した電
話回線又は高速通信用ケーブルを介してインターネットに接続しても良い。
又、レジスター40自体を抽選端末7及びレシート読取端末9として利用する様にしても
良い。
【0030】
尚、複数店舗の場合、各店舗のコンピュータ5を、図14に示す様に、サーバー50に接
続して、各店舗のコンピュータ5を一括管理しても良く、この場合、各店舗のコンピュー
タ5でデータを処理した後、かかる処理データをサーバー50に送信し、該サーバー50で全
ての店舗のデータを処理した後に、必要であれば各店舗に必要なデータや、全店舗の状況
等を各店舗のコンピュータ5に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るレシート利用の抽選システムの概略構成図である。
【図2】商品情報ファイルの内容説明図である。
【図3】会員名簿ファイルの内容説明図である。
【図4】抽選情報ファイルの内容説明図である。
【図5】抽選番号ファイルの内容説明図である。
【図6】会員抽選情報ファイルの内容説明図である。
【図7】抽選情報ファイルの表示画面の一例を示す図である。
【図8】レシートの一例を示す図である。
【図9】抽選画面の一例を示す図である。
【図10】抽選番号付与方法を示すフローチャートである。
【図11】現金清算における抽選番号付与方法を示すフローチャートである。
【図12】当選確認方法の一例を示すフローチャートである。
【図13】当選結果の当選会員への通知方法の一例を示すフローチャートである。
【図14】POSシステムを利用した抽選システムの概略構成図である。
【図15】コンピュータ内蔵のレジスターを利用した抽選システムの概略構成図である。
【符号の説明】
【0032】
2 記憶装置
5 コンピュータ
6 入力端末
7 抽選端末
8 レシート
9 レシート読取端末
11 符号化抽選番号
n 付与数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報を入力すると共にレシートをプリントする入力端末と、
抽選を実行し当選番号データを送信する端末と、
符号化抽選番号がプリントされたレシートを読み取ると共に当選結果を表示する端末と、
入力端末による入力終了に伴い算定された合計金額に基づき抽選番号の付与数及び付与抽
選番号を算定すること、付与抽選番号を符号化データに変換して入力端末に送信すること
、上記抽選端末から送信された当選番号データを記憶装置内の抽選番号ファイルに蓄積す
ること、及び上記レシート読取端末からの抽選番号データを基に抽選番号ファイルを検索
し抽選結果をレシート読取端末で表示させること、を実行するコンピュータと、
により構成されたことを特徴とするレシート利用の抽選システム。
【請求項2】
商品情報を入力すると共にレシートをプリントする入力端末、抽選を実行し当選番号デ
ータを送信する端末、及び符号化抽選番号がプリントされたレシートを読み取ると共に当
選結果を表示する端末を接続するコンピュータを、
入力端末による入力終了に伴い算定された合計金額に基づき抽選番号の付与数及び付与抽
選番号を算定する手段、
付与抽選番号を符号化データに変換して入力端末に送信し符号化抽選番号をプリントさせ
る手段、
上記抽選端末から送信された当選番号データを記憶装置内の指定ファイルに蓄積する手段

上記レシート読取端末からの抽選番号データを基に指定ファイルを検索し検索結果をレシ
ート読取端末で表示させる手段、
として機能させることを特徴とするレシート利用の抽選プログラム。
【請求項3】
合計金額のコンピュータへの入力により、該コンピュータで抽選番号の付与数及び付与
抽選番号を算定するステップと、
コンピュータにより、付与抽選番号を符号化するデータに変換すると共に、入力端末に送
信して符号化付与抽選番号をレシートにプリントするステップと、
抽選端末により当選番号を決定する抽選実行ステップと、
コンピュータにより、抽選端末から送信された当選番号データを記憶装置内の指定ファイ
ルに蓄積するステップと、
コンピュータにより、各等級の当選番号に基づき当選結果本数を算定して指定ファイルに
蓄積するステップと
レシート読取端末による符号化付与抽選番号をデータ化し送信するステップと、
コンピュータにより、送信データを基に抽選結果ファイルの検索を行うステップと、
コンピュータにより、検索結果データをレシート読取端末に送信して表示するステップと
により構成することを特徴とするレシート利用の抽選方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−11651(P2006−11651A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185414(P2004−185414)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(593056314)データシステム株式会社 (2)
【Fターム(参考)】