レチノール関連疾患を処置するための方法、アッセイおよび組成物
【課題】レチノイドに関連する生理学的な徴候を伴う障害を処置するための方法および組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、哺乳動物におけるI型またはII型の糖尿病を処置するための組成物を提供する。この組成物は、第一の化合物の有効量を含有し、この第一の化合物は、この哺乳動物における血清RBPまたはTTRのレベルまたは活性を調節し得、そして、この組成物は、投与に適している。さらに、この第一の化合物は、レチノールのRBPへの結合を阻害するか、この哺乳動物におけるRBPまたはTTRの転写または翻訳を阻害し得る。
【解決手段】本発明は、哺乳動物におけるI型またはII型の糖尿病を処置するための組成物を提供する。この組成物は、第一の化合物の有効量を含有し、この第一の化合物は、この哺乳動物における血清RBPまたはTTRのレベルまたは活性を調節し得、そして、この組成物は、投与に適している。さらに、この第一の化合物は、レチノールのRBPへの結合を阻害するか、この哺乳動物におけるRBPまたはTTRの転写または翻訳を阻害し得る。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトにおける硝子体網膜疾患を処置するための組成物であって、該組成物は、第一の化合物の有効量を含有し、該第一の化合物は、該ヒトにおける血清RBPまたはTTRのレベルまたは活性を調節し得、そして、該組成物は、投与に適している、組成物。
【請求項2】
前記第一の化合物が、レチノールのRBPへの結合を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第一の化合物が、RBPのTTRへの結合を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の組成物であって、一酸化窒素生成の誘導物質、抗酸化物質、抗炎症剤、無機塩類、抗酸化剤、カロテノイド、負に帯電したリン脂質、補体インヒビター、魚油およびスタチンからなる群より選択される第二の化合物と組み合わせての使用に適しており、該第二の化合物は、請求項1に記載の第一の化合物を含む組成物と同時にか、別個にか、または連続して投与されるために適する、組成物。
【請求項5】
経口投与、静脈内投与、イオン導入による投与、または、注射による投与に適する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記硝子体網膜疾患が、糖尿病性網膜症、黄斑変性、未熟児網膜症、および色素性網膜炎から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の組成物であって、前記第一の化合物が、式(II):
【数1】
の構造を有する化合物、あるいは、活性な代謝産物、または、その薬学的に受容可能なプロドラッグもしくは溶媒和物であって、上記式において、X1は、NR2、O、S、CHR2からなる群より選択され;R1は、(CHR2)x−L1−R3であって、ここで、xは、0、1、2または3であり;L1は、単結合または−C(O)−であり;R2は、H、(C1〜C4)アルキル、F、(C1〜C4)フルオロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、−C(O)OH、−C(O)−NH2、−(C1〜C4)アルキルアミン、−C(O)−(C1〜C4)アルキル、−C(O)−(C1〜C4)フルオロアルキル、−C(O)−(C1〜C4)アルキルアミンおよび−C(O)−(C1〜C4)アルコキシからなる群より選択される部分であり;そして、R3は、H、または、(C2〜C7)アルケニル、(C2〜C7)アルキニル、アリール、(C3〜C7)シクロアルキル、(C5〜C7)シクロアルケニルおよび複素環からなる群より選択される、1〜3個の独立して選択された置換基によって必要に応じて置換された部分である、組成物。
【請求項8】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、そして、X1がNR2であり、かつ、R2がHまたは(C1〜C4)アルキルである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、かつ、xが0である、請求項7に記載の組成物。
【請求項10】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、かつ、R3が必要に応じて置換されたアリールである、請求項7に記載の組成物。
【請求項11】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、そして、X1がNHであり、かつR3が必要に応じて置換されたアリールである、請求項7に記載の組成物。
【請求項12】
前記アリール基が、ハロゲン、OH、O(C1〜C4)アルキル、NH(C1〜C4)アルキル、O(C1〜C4)フルオロアルキルおよびN[(C1〜C4)アルキル]2からなる群より選択される1つの置換基を有する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記第一の化合物が、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドまたはN−(4−メトキシフェニル)レチナミドである、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
全身への使用のために処方された、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項1】
ヒトにおける硝子体網膜疾患を処置するための組成物であって、該組成物は、第一の化合物の有効量を含有し、該第一の化合物は、該ヒトにおける血清RBPまたはTTRのレベルまたは活性を調節し得、そして、該組成物は、投与に適している、組成物。
【請求項2】
前記第一の化合物が、レチノールのRBPへの結合を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第一の化合物が、RBPのTTRへの結合を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の組成物であって、一酸化窒素生成の誘導物質、抗酸化物質、抗炎症剤、無機塩類、抗酸化剤、カロテノイド、負に帯電したリン脂質、補体インヒビター、魚油およびスタチンからなる群より選択される第二の化合物と組み合わせての使用に適しており、該第二の化合物は、請求項1に記載の第一の化合物を含む組成物と同時にか、別個にか、または連続して投与されるために適する、組成物。
【請求項5】
経口投与、静脈内投与、イオン導入による投与、または、注射による投与に適する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記硝子体網膜疾患が、糖尿病性網膜症、黄斑変性、未熟児網膜症、および色素性網膜炎から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の組成物であって、前記第一の化合物が、式(II):
【数1】
の構造を有する化合物、あるいは、活性な代謝産物、または、その薬学的に受容可能なプロドラッグもしくは溶媒和物であって、上記式において、X1は、NR2、O、S、CHR2からなる群より選択され;R1は、(CHR2)x−L1−R3であって、ここで、xは、0、1、2または3であり;L1は、単結合または−C(O)−であり;R2は、H、(C1〜C4)アルキル、F、(C1〜C4)フルオロアルキル、(C1〜C4)アルコキシ、−C(O)OH、−C(O)−NH2、−(C1〜C4)アルキルアミン、−C(O)−(C1〜C4)アルキル、−C(O)−(C1〜C4)フルオロアルキル、−C(O)−(C1〜C4)アルキルアミンおよび−C(O)−(C1〜C4)アルコキシからなる群より選択される部分であり;そして、R3は、H、または、(C2〜C7)アルケニル、(C2〜C7)アルキニル、アリール、(C3〜C7)シクロアルキル、(C5〜C7)シクロアルケニルおよび複素環からなる群より選択される、1〜3個の独立して選択された置換基によって必要に応じて置換された部分である、組成物。
【請求項8】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、そして、X1がNR2であり、かつ、R2がHまたは(C1〜C4)アルキルである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、かつ、xが0である、請求項7に記載の組成物。
【請求項10】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、かつ、R3が必要に応じて置換されたアリールである、請求項7に記載の組成物。
【請求項11】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有し、そして、X1がNHであり、かつR3が必要に応じて置換されたアリールである、請求項7に記載の組成物。
【請求項12】
前記アリール基が、ハロゲン、OH、O(C1〜C4)アルキル、NH(C1〜C4)アルキル、O(C1〜C4)フルオロアルキルおよびN[(C1〜C4)アルキル]2からなる群より選択される1つの置換基を有する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記第一の化合物が、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドまたはN−(4−メトキシフェニル)レチナミドである、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
全身への使用のために処方された、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2008−179648(P2008−179648A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−57090(P2008−57090)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【分割の表示】特願2007−545620(P2007−545620)の分割
【原出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(506422490)シリオン セラピューティクス, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【分割の表示】特願2007−545620(P2007−545620)の分割
【原出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(506422490)シリオン セラピューティクス, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
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