説明

レンズおよび照明装置

【課題】LEDの実装が簡易、かつ光の出射の輝度むらを防止して略球面状に均一に光を出射させるレンズ及びそれを用いた照明装置を実現することを目的とする。
【解決手段】基板と、該基板の上面側に設けられた発光体と、該発光体の側方から上方にかけて覆うレンズと、を有する照明装置において、レンズは、発光体の発光面と対向する面と、発光体の発光面と対向する面の反対側にレンズの内側に凹んだ面とを有し、レンズの内側へ凹んだ面は、曲面からレンズ内に入射した光をレンズの上方に出射する機能とレンズの側方や下方に反射する機能とを有し、発光体の発光面と対向する面の一部には凹部が設けられており、凹部は、凹部からレンズ内に入射した光が凹面にてレンズの上方に出射するよりもレンズの側方や下方に反射するような形状である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関し、特に光源としてLED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を備え、主に白熱電球の代替品として用いられる照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の防止のために省エネルギ化が進められており、照明分野においては、従来の白熱電球の代替としてLEDを用いたランプの研究・開発が行われている。既存の白熱電球と比べて、LEDを用いたランプは高いエネルギ効率を持つためである。LEDを用いたランプの用途拡大を考える場合、既存の白熱電球のソケットをそのまま利用ができることが求められ、従来の白熱電球と同等に用いられることが望ましい。また、白熱電球は白熱電球の前方から後方まで略球面状に光が均等に出射されるため、LEDを用いたランプには、白熱電球を照明器具に取り付けた場合と同等の光の照射を演出することが求められている。ただし、LEDは出射光の直進性が強いため、従来の白熱電球と同等に用いる場合には、光の照射範囲(配光)を輝度むらなく広げる必要がある。
【0003】
光の配光を広げる手段の一例として、特許文献1に記載されているように、略円柱状の基体の外表面にLEDを配設し、前記基体と前記LEDとを覆うように透光性のカバーを設けることにより、配光を広げる方法がある。しかし、基体を略円柱状に作製する必要があることや略円柱状の基体にLEDを配設する必要があることなどから製造工程が複雑となる恐れがあった。
【0004】
配光を広げる手段にはレンズを用いるものもある。レンズを用いて配光を広げる先行技術としては、特許文献2や特許文献3に示すものがある。特許文献2には、発光素子の上部に光束制御部材(レンズ)を設け、光束制御部材には発光素子と対向する面に凹みと通気溝を設けることで輝度むらの発生を防止し、平面上に光を出射させるレンズの形状が開示されている。また、特許文献3には、底面,反射面,レンズの中心軸に対して傾いた角度の第1の屈折面、及び底面から第1の屈折面にスムーズな曲面として延びる第2の屈折面を有したレンズを発光素子の上部に設けることで側方へ光を出射させるレンズの形状が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−103112号公報
【特許文献2】特開2009−211990号公報
【特許文献3】特開2004−133391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に示されているレンズは、発光素子から照射された光を照射方向(前方)に均一に広げ、輝度ムラの発生を防止することはできるが、発光素子の照射方向に対して側方と後方への光の出射がほとんど無い。そのため、特許文献2に示されているレンズを用いた照明装置では、側方や後方への光の出射が可能である白熱電球の代替品として用いる場合には適さない。また、特許文献3に示されているレンズは、側面方向への光の出射は可能だが前方と後方への光の出射がほとんど無いため、白熱電球の代替品として用いる場合には適さない。また、特許文献2と特許文献3を単純に組み合わせた場合の光の出射の様子を図10に示す。側方へ出射される光が多く、前方や後方への光の出射量が少ないことから、白熱電球代替品に必要とされる、略球面状に光が均等に出射される効果を得ることは難しい。
【0007】
本発明は、LEDの実装が簡易、かつ光の出射の輝度むらを防止して略球面状に均一に光を出射させるレンズ及びそれを用いた照明装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の照明装置は、基板と、基板の上面側に設けられた発光体と、発光体の上方を覆うレンズと、を有する照明装置において、レンズは、発光体の発光面と対向する面と、発光体の発光面と対向する面の反対側にレンズの内側に凹んだ面とを有し、レンズの内側へ凹んだ面は、発光体の発光面と対向する面からレンズ内に入射した光をレンズの上方に出射する機能とレンズの側方や下方に反射する機能とを有し、発光体の発光面と対向する面の一部には凹部が設けられており、凹部は、凹部からレンズ内に入射した光がレンズの内側に凹んだ面にてレンズの上方に出射するよりもレンズの側方や下方に多く反射するような形状であることを特徴とする。
【0009】
または、本発明の照明装置は、基板と、基板の上面側に設けられた発光体と、発光体の上方を覆うレンズと、を有する照明装置において、レンズは、発光体の発光面と対向する面と、発光体の発光面と対向する面の反対側にレンズの内側に凹んだ面とを有し、レンズの内側に凹んだ面は、レンズの内側に凹んだ面の底部から頂部に向かいレンズの上方に膨らむような傾斜を有し、発光体の発光面と対向する面にレンズの内側に凹んだ凹部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
または、本発明のレンズは、当該レンズの内側に凹んだ面と、レンズの内側に凹んだ面の反対側の面とを有し、レンズの内側に凹んだ面は、レンズの内側に凹んだ面の底部から頂部に向かい当該レンズの上方に膨らむような傾斜を有し、反対側の面に当該レンズの内側に凹んだ凹部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
または、本発明の照明装置は、基板と、基板の上方向に設けられる複数の半導体発光素子と、半導体発光素子を覆うよう基板の上方に設けられるレンズと、を有する照明装置において、レンズは、上部,側部,底部からなり、底部はレンズの第1の面を有し、側部はレンズの第2の面と第3の面を有し、上部はレンズの第4の面と第5の面とを有し、第1の面はレンズの内方へと凹む半球状の曲面であり、半導体発光素子を覆うよう設けられ、第2の面の一端は第1の面の端とつながっており、第2の面は第1の面の側部を覆うような曲面であり、第3の面の一端は第2の面の他端とつながっており、第4の面の一端は第3の面の他端とつながっており、第4の面はレンズの内方へと凹む曲面であり、第5の面は第4の面の他端とつながっており、基板に対して略平行な面であり、半導体発光素子からの光は第1の面からレンズ内に入射し、第1の面から入射した光は、第2,第3,第4,第5の面に向かい、第2の面は、第1の面から入射した光を照明装置の上方向に向かうよう屈折させてレンズから出射し、第3の面は、第1の面から入射した光を第4の面に向かうようレンズ内に反射させて、第4の面から反射された光を照明装置の側方や下方へ向かうよう屈折させてレンズから出射し、第4の面は、第1の面から入射した光を第3の面に向かうようレンズ内に反射させて、第3の面から反射された光を照明装置の上方へ向かうよう屈折させてレンズから出射し、第5の面は、第1の面から入射した光を照明装置の上方へ向かうようレンズから出射し、第1の面はレンズの内方へ凹む凹部を有し、半導体発光素子から凹部へ入射した光は第5の面よりも第4の面に多く向かうことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、基板と、基板の上面側に設けられた発光体と、発光体の上方を覆うレンズと、を有する照明装置において、レンズは、発光体の発光面と対向する面と、発光体の発光面と対向する面の反対側にレンズの内側に凹んだ面とを有し、レンズの内側へ凹んだ面は、発光体の発光面と対向する面からレンズ内に入射した光をレンズの上方に出射する機能とレンズの側方や下方に反射する機能とを有し、発光体の発光面と対向する面の一部には凹部が設けられており、凹部は、凹部からレンズ内に入射した光がレンズの内側に凹んだ面にてレンズの上方に出射するよりもレンズの側方や下方に多く反射するような形状であることにより、LEDの実装が簡易、かつ輝度むらを防止して略球面状に均一に光を出射させることができる照明装置を実現できる。
【0013】
あるいは、本発明によれば、基板と、基板の上面側に設けられた発光体と、発光体の上方を覆うレンズと、を有する照明装置において、レンズは、発光体の発光面と対向する面と、発光体の発光面と対向する面の反対側にレンズの内側に凹んだ面とを有し、レンズの内側に凹んだ面は、レンズの内側に凹んだ面の底部から頂部に向かいレンズの上方に膨らむような傾斜を有し、発光体の発光面と対向する面にレンズの内側に凹んだ凹部が設けられていることにより、LEDの実装が簡易、かつ輝度むらを防止して略球面状に均一に光を出射させることができる照明装置を実現できる。
【0014】
あるいは、本発明によれば、当該レンズの内側に凹んだ面と、レンズの内側に凹んだ面の反対側の面とを有し、レンズの内側に凹んだ面は、レンズの内側に凹んだ面の底部から頂部に向かい当該レンズの上方に膨らむような傾斜を有し、反対側の面に当該レンズの内側に凹んだ凹部が設けられていることにより、LEDの実装が簡易、かつ輝度むらを防止して略球面状に均一に光を出射させることができるレンズを実現できる。
【0015】
あるいは、本発明によれば、基板と、基板の上方向に設けられる複数の半導体発光素子と、半導体発光素子を覆うよう基板の上方に設けられるレンズと、を有する照明装置において、レンズは、上部,側部,底部からなり、底部はレンズの第1の面を有し、側部はレンズの第2の面と第3の面を有し、上部はレンズの第4の面と第5の面とを有し、第1の面はレンズの内方へと凹む半球状の曲面であり、半導体発光素子を覆うよう設けられ、第2の面の一端は第1の面の端とつながっており、第2の面は第1の面の側部を覆うような曲面であり、第3の面の一端は第2の面の他端とつながっており、第4の面の一端は第3の面の他端とつながっており、第4の面はレンズの内方へと凹む曲面であり、第5の面は第4の面の他端とつながっており、基板に対して略平行な面であり、半導体発光素子からの光は第1の面からレンズ内に入射し、第1の面から入射した光は、第2,第3,第4,第5の面に向かい、第2の面は、第1の面から入射した光を照明装置の上方向に向かうよう屈折させてレンズから出射し、第3の面は、第1の面から入射した光を第4の面に向かうようレンズ内に反射させて、第4の面から反射された光を照明装置の側方や下方へ向かうよう屈折させてレンズから出射し、第4の面は、第1の面から入射した光を第3の面に向かうようレンズ内に反射させて、第3の面から反射された光を照明装置の上方へ向かうよう屈折させてレンズから出射し、第5の面は、第1の面から入射した光を照明装置の上方へ向かうようレンズから出射し、第1の面はレンズの内方へ凹む凹部を有し、半導体発光素子から凹部へ入射した光は第5の面よりも第4の面に多く向かうことにより、LEDの実装が簡易、かつ輝度むらを防止して略球面状に均一に光を出射させることができる照明装置を実できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)本発明の実施例1の発光部の側方から見た断面図である。(b)本発明の実施例1のレンズの等角投影図である。
【図2】本発明の実施例1の光線の様子を表した図である。
【図3】(a)本発明実施例1のレンズの取り付けを変更した場合における、発光部の側方から見た断面図である。(b)図3(a)のレンズの等角投影図である。
【図4】(a)本発明実施例1のレンズの取り付けを変更した場合における、発光部の側方から見た断面図である。(b)図5(a)のレンズの等角投影図である。
【図5】本発明の実施例1を白熱電球代替品として用いた場合における側方から見た断面図である。
【図6】本発明の実施例2の発光部の側方から見た断面図である。
【図7】(a)本発明の実施例3の発光部の側方から見た断面図である。(b)図7(a)のレンズの等角投影図である。
【図8】本発明の実施例4を白熱電球代替品として用いた場合における側方から見た断面図である。
【図9】本発明の実施例5を白熱電球代替品として用いた場合における側方から見た断面図である。
【図10】従来例におけるレンズの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る照明装置では、ひとつの基板上に少なくともひとつの発光体が設置され、発光体を保護し、透光性があるカバーがあり、発光体の発光面の上方かつカバー内部にレンズを有し、レンズにおいて、発光面との対向面の略中心に、略円錐状の凹部があり、凹部底面の大きさが発光面の面積よりも小さいレンズを有することを特徴とする。
【0018】
別例として、発光面の対向面が曲面であり、対向面の反対側にじょうご型の凹部を持つことを特徴とする。また別例として、前記じょうご型の凹部底面に平坦部を持つレンズを有することを特徴とする。前記レンズは、発光面の対向面に、発光面よりも小さい底面を持つ略円錐状の凹部を形成することにより、カバー表面に出射する光の輝度むらを抑制する。また、発光面の反対側に形成されたじょうご型の凹部は、後方への光の出射を増加させる。また、じょうご型凹部の底面を平坦部にすることにより、前方への光の出射を増加させる。これらの効果を組み合わせることにより、カバー表面に対して均一に光が出射されるレンズを得ることができる。また、カバーに散乱特性を持たせることにより、さらに光の均一性を増すことができる。また、本発明に係る照明装置では、白熱電球の代替用途として用いることを考えると、電球と類似形状を持つことが望ましい。実施の一例として、発光体としてLEDモジュールを用い、LEDモジュールを搭載した基板の裏側に空洞の筐体があり、従来の白熱電球のソケットと接続するための口金を持つ構造がある。また、筐体の空洞部には、LEDモジュールを駆動させるための電気回路が収納されている。
【0019】
以下、実施例1から5について図面を用いて説明する。基本構成として基板4の一方の面に発光体であるLEDモジュール2が設けられている。以下、実施例1から5において、基板4を基準としてLEDモジュール2が設けられている一方の面の方向を前方(上方)、他方の面の方向を後方(下方)とする。前方と下方以外の方向を側方とする。電球においてグローブ側と口金側とした場合、グローブ側が上方であり口金側が下方となる。
【実施例1】
【0020】
本実施例では、輝度むらを防ぎ、かつ配光を広げるレンズの例を説明する。
【0021】
図1(a)は本発明の実施例1の発光部の側方から見た断面図である。基板4の一方の面にLEDモジュール2が搭載され、LEDモジュール2の発光面3は基板4とは反対方向である前方(上方)を向いている。また、レンズ1はLEDモジュール2の発光面3の前方(上方)にレンズ1の大部分がくるよう設置されている。基板4はLEDモジュール2を搭載するためのものである。LEDモジュール2は電気回路から電力を供給され、発光面3からLEDモジュール2の前方(上方)に光を照射する。発光面3から照射された光はレンズ1に入射する。
【0022】
レンズ1は、LEDモジュール2を覆うように設置されている。本実施例において、レンズ1は平坦部a(第5の面)と凹面b(第4の面)と屈折面c(第3の面)と曲面d(第2の面)と曲面e(第1の面)と凹部fと取っ掛かり部6とから構成される。レンズ1において、曲面eは、LEDモジュール2と対向する面である。LEDモジュール2は曲面eと基板4とにより囲まれている。曲面eは、平面である基板4の一方の面に配置されたLEDモジュール2を覆うような半球状をしている。曲面eには円錐状の凹部fが形成されている。LEDモジュール2の発光面3から照射される光の中で代表的な光線を光軸5とすると、光軸5と曲面eとが交差する部分に凹部fが形成されている。曲面eにおいて、基板4から最も離れている箇所を曲面部e1とする。本実施例において光軸5が曲面部e1を通過するため凹部fは曲面部e1に設けられている。凹部fはレンズ1の内側に凹むように設けられている。凹部fは円錐状の凹みである。LEDモジュール2の発光面3からの光は曲面eと凹部fとに向かい、曲面eと凹部fからレンズ1内に入射する。レンズ1における光の出射面は平坦部aと凹面bと屈折面cと曲面dとからなる。平坦部aと凹面bとはレンズ1の上部に位置し、屈折面cと曲面dとはレンズ1の側部に位置する。凹面bは、平坦部aから凹面bと屈折面cとが接する部分に向かってレンズの上方向に膨らむような傾斜を有している。平坦部aと凹面bと屈折面cにより略じょうご型が形成されている。屈折面cは凹面bの側方から後方にかけて位置する。凹面bで囲まれた底面には平坦部aが設けられている。凹面bは、曲面eや凹部fからレンズ1内に入射した光をレンズ1の側方や後方にあたる屈折面cの方向へと反射する面としての機能と、屈折面cで反射された光を透過させレンズ1の前方に出射させる機能とを持つ。平坦部aは、曲面eや凹部fからレンズ1内に入射した光を照明装置前方へと透過させる機能を持つ。平坦部aにより、照明装置の前方への光の出射量を増やしている。また、屈折面cは凹面bで反射された光を屈折させて、レンズ1から照明装置の側方や後方に出射させる機能と、曲面eから入射した光を凹面b方向へと反射させる機能を持つ。曲面dは曲面eからレンズ1内に入射した光を屈折させてレンズ1から出射する機能を持つ。曲面dからは照明装置の前方から側方にかけて光が出射される。曲面eに円錐状の凹部fを形成することにより、凹面bへ当たる光の量を増やすことができる。凹面bへ当たる光の量を増やすことで凹面bからの光の反射量を増やすことができるので、電球の前方・側方・後方へと光を照射することができるようになり輝度むらを防止することができる。凹部fから入射した光は凹面bで反射され、単に曲面eだけが設けられた場合に比べ照明装置の側方から後方への光の出射を増加させることになる。照明装置の側方から後方への光の出射を増加させることで、照明装置全体の輝度むらを減少させる機能を持つ。
【0023】
光軸5と、円錐状の凹部fがなす角度θ1は、凹面bへの光の当たり方を考慮すると10〜50°前後が望ましい。例えば、θ1の角度が48°である時、平坦部aの長さを0.6mm、凹面bの大きさを半径6mm×12mmの楕円形状の1/4がなす弧であることが望ましい。しかし、θ1の角度や平坦部aの大きさが変化すれば、凹面bの大きさも変化する。また、曲面eの凹部fの開口部を円錐状の凹部fの底面と呼ぶことにすると、凹部fの底面の大きさX1は、発光面3の大きさX2よりも小さいことが望ましい。X1<X2とすることにより、凹部fを経由して凹面bで反射される光と、曲面eを経由して凹面bで反射される光の2種類ができることにより、側方から後方への出射光を輝度むらを防止して広げることができる。X1とX2の大きさの比率は、凹面bへの光の当たり方を考慮すると、1:2前後が望ましい。例えば、X1が3.4mmである時、X2の大きさは8mm程度であると良い。また、θ1の角度が48°である時、平坦部aの長さが0.6mm、凹部bの大きさは半径6×12mmの楕円形状の1/4が成す弧、凹部bと屈折面cが成す角度は55°、曲面dと曲面eの垂直底面は1mm、曲面dは半径9mm×12mmの楕円形状の一部の弧、曲面eは半径3mm×8mmの楕円形状の一部の弧、レンズ1中心部の厚さは0.5mmであることが望ましい。ただし、凹面bの曲率を調整し、後方への光の出射量を調整するならば、その他の比率でも良い。
【0024】
レンズ1の外形は略じょうご型と略おわん型とをそれぞれの面積が小さい部分が向かい合うように組み合わせた形状をしている。レンズ1を側面から見ると略砂時計形状である。略じょうご型の外周側面は本実施例でいうところの屈折面cであり、略じょうご型の内周側面は本実施例でいうところの凹面bである。略じょうご型の内周側面で囲まれた部分は本実施例でいうところの底面aである。略おわん形の外周側面は本実施例でいうところの曲面dであり、略おわん形の円錐台の内周側面は本実施例でいうところの曲面eである。曲面eの一部には凹部が設けられている。曲面eの一部に設けられている凹部は本実施例でいうところの凹部fである。本実施例において凹部fの形状は円錐状である。曲面dの一端は曲面eの端とつながっており、屈折面cの一端と曲面dの他端はつながっている。凹面bの一端と屈折面cの他端はつながっており、底面aは凹面bの他端とつながっている。本実施例において、略じょうご型、略おわん型を表現したが、この限りでない。それぞれの面の機能を達する形状であればレンズ1の外形はこれに限るものではない。
【0025】
レンズ1は曲面eによりLEDモジュール2を覆うように設けられている。LEDモジュール2の発光面3からの光は曲面eや凹部fに入射する。曲面eに入射した光は曲面eの曲率とレンズ1の屈折率に従い屈折する。直進性が強いLEDモジュール2からの光は曲面eにより前方への配光が広がる。また、凹部fに入射した光も屈折する。曲面eを通過した光は、平坦面a,曲面b,屈折面c,曲面dへと至る。凹部fを通過した光は曲面bへと至る。平坦面aに至った光は前方へと光を出射する。曲面bへと至った光のうち、一部の光は曲面bから前方へと光を出射し、他の光は再びレンズ1内へと光を反射させる。曲面eや凹面bから屈折面cや曲面dに至った光は屈折し、前方や側方や後方へと光を出射する。曲面eはLEDモジュール2からの光の配向を広げるために設けられる。凹部bは光を前方に透過したりレンズ1内に反射するために設けられる。平坦面aは光をレンズ1の前方に透過するために設けられる。屈折面cは光をレンズ1の側方や後方に向けるために設けられる。曲面dは光を前方や側方に向けるために設けられる。
【0026】
レンズ1は、旋盤,射出成型,光造形及び鋳造などの多数の良く知られた技術を利用して製造することができる。レンズ1は、ポリメチルメタクリレート(PMMA、通称アクリル)やポリカーボネート(PC、通称ポリカ)などから作られる。ただし、透光性材料であれば良く、これらの材料に限定されないが、レンズでの光のロスが少ない材料のほうが省エネの観点から望ましい。また、複数の材料を用いても良いし、レンズ1内部にポリメチルメタクリレートやポリカーボネートなどから成る1000nm程度の大きさの微粒子を混合することによって、散乱特性を持たせても良い。レンズ1に散乱特性を持たせることにより、散乱によって光のロスは大きくなるが、より均一な輝度むらの少ない光を有することができる。
【0027】
レンズ1の屈折率は、一般的な透明部材が有する1.54前後であることが好ましいが、使用する材料に基づいて、これより高いか又はより低い屈折率を有することができる。レンズ1内の光の屈折や反射角度は、屈折率に依存するため、レンズ1で使用する材料の屈折率によって、形状の変更が必要である。
【0028】
図1(b)にレンズ1の等角投影図を示す。レンズ1を基板4に取り付ける手段の一例として、基板4に少なくとも2ヶ所の孔をあけ、レンズ1底面から延びる円柱状の部分に取っ掛かり部6を形成することにより、レンズの抜けを防止する取り付け方法を示す。レンズ1の上下方向のずれを防止するためには、円柱状部分の基板4と接する部分の基板4に対して上側と下側の両側に、取っ掛かり部6を形成したほうが好ましい。(図1(a)では、下部の取っ掛かり部6のみ図示している。)また、取っ掛かり部6は形成せずに、レンズの円柱状部分の太さと、基板の孔の大きさの嵌め合いを調整して、レンズ1を基板4に取り付けても良い。
【0029】
図2は本発明の実施例1の光線の様子を表した図である。LEDモジュール2の発光面3から出た光は曲面eや凹部fからレンズ1内に入射し、平坦部a・凹面b・屈折面c・曲面dからレンズ1の外に出射される。
【0030】
取り付け方法の別例として、レンズ100を基板4に取り付ける方法を図3に示す。レンズ1とレンズ100では基本構成は同じである。レンズ100の底面から基板4の上面に沿って平坦状に延びる部材106があり、部材106の両端を基板4の端面に嵌め込んで固定する。レンズ100の固定には、シリコーンなどの接着剤を用いることができるが、前述の取り付け例と同様に、取っ掛かり部6を形成して抜け防止を行っても良い。本実施例に示す方法によると、LEDモジュール2近傍の基板4に孔を空ける図1の場合と比べて、発熱体であるLEDモジュール2近傍の基板4の面積が大きくなるので、基板4を通じてLEDモジュール2からの熱を逃がし易くする効果がある。
【0031】
また、取り付け方法の別例として、レンズ200を基板4に取り付ける方法を図4に示す。レンズ1とレンズ200では基本構成は同じである。レンズ1の底部に少なくとも2ヶ所以上の出っ張り部分7を形成し、出っ張り部分7を押さえ板20で基板4上に押さえて、基板4と押さえ板20をねじ21で締結することにより、レンズ200を基板4にとりつける。本実施例は、基板4とレンズ200の取り付けをねじ21で行っており、接着にシリコーンなどの樹脂を用いないため、熱などによる接着剤の経年劣化を防ぐ効果がある。
【0032】
基板4の材質は、放熱性を考慮して、熱伝導率が高い部材を用いることが望ましい。例えば、アルミニウムやアルミニウム合金,銅などの金属材料を用いることが望ましいが、熱伝導率が高い部材であればその他の材料でも構わない。
【0033】
図5に本発明のレンズを、白熱電球の代替品照明装置として利用した場合の断面図を示す。基本構成は、基板4にLEDモジュール2が搭載され、LEDモジュール2の上部にレンズ1が設置され、基板4を覆う透光性のカバー13が有り、基板4のLEDモジュール2搭載面の裏側に空洞の筐体10が有り、筐体10の内部に電気回路11が備わっており、従来の白熱電球のソケットと接続するための口金12を持つ構成である。白熱電球の形状だけを模擬するのではなく、レンズ1で配光を輝度むらなく広げ、白熱電球に配光を近づけることにより、白熱電球の代替を図る。
【0034】
透光性のカバー13は、LED基板4または筺体10と連結される。カバー13の材料はポリメチルメタクリレートやポリカーボネートなどの樹脂でも良いし、ガラスを用いてもよい。カバー13は透明でも有色のどちらでも構わないが、レンズから出射された光の均一性を増加させるために、二酸化ケイ素やポリカーボネートなどの1000nm程度の大きさの微粒子を混合することにより、散乱特性を持たせることが望ましい。また、カバー13の材質にガラスを用いた場合は、カバー内面にSiO2などの微粒子を塗布することにより、散乱特性を持たせることができる。ろうそくの炎のような、きらめき感を出したい場合には、透光性のカバー13は散乱性を持たなくても良い。
【0035】
筺体10は、電気回路11の収納と、LEDモジュール2で発生する熱のヒートシンクも兼ねているため、熱伝導性の高い材料、例えば、アルミニウムやアルミ合金,銅などの金属材料を用いることが望ましいが、その他の材料でも構わない。また筐体10の空洞部は、シリコーンなどの樹脂を充填しても良い。
【0036】
電気回路11は、LEDモジュール2を駆動するために、交流電源を直流電源に変換する役目を持っている。電気回路11は、トランス,コンデンサなどで構成されるが、利用するLEDモジュール2の仕様によって、電気回路11の構成は異なる。
【0037】
この形態については、白熱電球用のソケットに取り付ける照明装置を例に説明したが、前述したレンズは、このような白熱電球用に限定されず、他タイプの照明装置にも適用可能であり、特許請求項の範囲に記載した事項において、様々に変更した形態にて実施可能である。
【0038】
また、以上の実施形態において、光源として表面実装型のLEDモジュール2を用いているが、これに限定されず、他タイプのLEDやその他の発光素子、例えば有機EL,無機ELなどを用いても良い。
【実施例2】
【0039】
本実施例2では、実施例1の別方式について説明する。図6は、本発明の実施例2の発光部の側方から見た断面図である。レンズの材質や製法は実施例1と同様である。また、平坦部aと凹面bと屈折面cと曲面dと曲面eは実施例1のレンズ1と同様の構成である。レンズ300においてレンズ1と異なる構成は、LEDモジュール2の発光面3との対向面に設けられた円錐台形の凹部gである。凹部gは側面部g1と底面部g2を有している。凹部gは発光面側から前方に行くに従って断面積が小さくなる円錐台形である。発光面3との対向面に、平坦部である底面部g2を設けることにより、平坦部であるg2とaとが向き合うことになりg2からaへの光量を増加させることができる。凹部gは、光軸5に対して垂直方向に平坦部を持つが、その他の形状、例えば放物線を描くような半球状でも構わない。半球状であると光を屈折により、より均一に曲げることができる。また、前方への光の出射が多くなりすぎないように、凹部gの底面部g2の大きさX3は、発光面3の大きさX4よりも小さいことが望ましい。X3とX4の大きさの比率は、凹面bへの光の当たり方を考慮すると、2:3前後が望ましい。ただし、凹面bの曲面を調整し、後方への光の出射を制御するならば、その他の比率でも良い。
【実施例3】
【0040】
本実施例3では、実施例1の別方式について説明する。図7(a)は、本発明の実施例3の発光部の側方から見た断面図である。レンズの材質や製法は実施例1と同様である。また、平坦部aと凹面bと屈折面cと曲面dと曲面eは実施例1のレンズ1と同様の構成である。レンズ400は、LEDモジュール2との対向面に円錐状の凹部fがあり、さらに複数の円錐状の凹部hが存在する点でレンズ100と異なる。複数の円錐状の凹部hを設けることにより、凹部hで屈折が起こり、じょうご型の凹面bへの光の当たり方の均一度が増すため、結果的に光の配光の均一性が良くなる。図7(b)にレンズ400の等角投影図を示す。複数の円錐状の凹部hは同心円状に配置している。複数の円錐状の凹部hの配置は、光が均一に広がるためには、光軸5を中心線として見た場合に、対称であることが望ましい。図7(a)で示した円錐状の凹部fは、実施例2と同様に円錐台形や放物線を描くような半球状の形状でも構わない。また、複数の円錐状の凹部hは、図7中では、円錐状で示したが、その他の形状、例えば富士山型のような形状や、放物線を描く半球状でも構わない。
【実施例4】
【0041】
本実施例4では、実施例1の別方式について説明する。図8は、本発明実施例4の発光部の側方から見た断面図である。レンズの材質や製法は実施例1と同様である。LEDモジュール2が搭載されている基板150の端が、LEDモジュールが搭載されている面よりも低い位置に折り曲げられていることを特徴とする。平面状の基板4では、LEDモジュール2からの光が基板4の端で散乱されるため、後方への出射光量が減少するが、基板150を用いると、後方への光が遮られないため、後方への光の出射量を増加させることができる。基板150の材質は、アルミやアルミの合金など、熱伝導性が高く加工しやすい材料を用いることが望ましい。基板150と筐体151の端を接合すると、熱伝導性が良くなる。
【実施例5】
【0042】
本実施例5では、実施例1の別方式について説明する。図9は、本発明実施例5を白熱電球代替品として用いた場合の側方から見た断面図である。実施例1では、レンズを基板4に固定していたが、本実施例では、レンズ500をカバー50に固定している。LEDモジュール2とレンズの距離を離すことにより、発熱によるレンズ500の劣化を防止することができる。また、光の出射位置が実施例1と比べて上部になるため、後方への光の出射を増やすことができる。
【0043】
レンズ500の材質や製造方法は、実施例1と同様である。レンズ500のカバー50への固定は、透明な接着剤を用いて、レンズ500が影としてカバー50に投影されるのを防止したほうが良い。透明な接着剤の例としては、シリコーン,アクリル,脂環式エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤を用いることができるが、その他の接着剤を用いても構わない。また、レンズ500は、光造形や鋳造などの多数の良く知られた技術を利用して、カバー50と一体形成で製造しても良い。一体形成する場合は、レンズ500とカバー50の材質は同じであることが望ましいが、違う材料でも構わない。
【符号の説明】
【0044】
1 レンズ
2 LEDモジュール
3 発光面(蛍光体面)
4 基板
5 光軸
6 取っ掛かり部
7 出っ張り部分
10,151 筐体
11 電気回路
12 口金
13,50 カバー
20 レンズ押さえ板
21 ねじ
100 取り付け部を含むレンズ
150 基板の別形態
200 取り付け部を含むレンズの別形態
300,400,500 レンズの別形態
501 光線
600 従来例のレンズ
a 平坦部
b じょうご型の凹面
c 屈折面
d おわん型の曲面
e 曲面
f 円錐状の凹部
g 富士山型の凹面
h 複数の円錐状の凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、該基板の上面側に設けられた発光体と、該発光体の上方を覆うレンズと、を有する照明装置において、
前記レンズは、前記発光体の発光面と対向する面と、前記発光体の発光面と対向する面の反対側に前記レンズの内側に凹んだ面とを有し、
前記レンズの内側へ凹んだ面は、前記発光体の発光面と対向する面から前記レンズ内に入射した光を前記レンズの上方に出射する機能と前記レンズの側方や下方に反射する機能とを有し、
前記発光体の発光面と対向する面の一部には凹部が設けられており、
前記凹部は、前記凹部から前記レンズ内に入射した光が前記レンズの内側に凹んだ面にて前記レンズの上方に出射するよりも前記レンズの側方や下方に多く反射するような形状であることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
基板と、該基板の上面側に設けられた発光体と、該発光体の上方を覆うレンズと、を有する照明装置において、
前記レンズは、前記発光体の発光面と対向する面と、前記発光体の発光面と対向する面の反対側に前記レンズの内側に凹んだ面とを有し、
前記レンズの内側に凹んだ面は、前記レンズの内側に凹んだ面の底部から頂部に向かい前記レンズの上方に膨らむような傾斜を有し、
前記発光体の発光面と対向する面に前記レンズの内側に凹んだ凹部が設けられていることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載されている照明装置において、前記レンズの内側へ凹んだ面の底部に平坦部が形成されていることを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の照明装置において、
前記発光体の発光面と対向する面は半球状の曲面であることを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れかに記載の照明装置において、
前記凹部は略円錐状であり、前記発光体の発光面と対向する面における前記凹部の開口部の面積は前記発光体の発光面の面積よりも小さいことを特徴とする照明装置。
【請求項6】
請求項5に記載の照明装置において、前記開口部の面積は前記発光面の面積の1/2以下であることを特徴とする照明装置。
【請求項7】
当該レンズの内側に凹んだ面と、前記レンズの内側に凹んだ面の反対側の面とを有し、
前記レンズの内側に凹んだ面は、前記レンズの内側に凹んだ面の底部から頂部に向かい当該レンズの上方に膨らむような傾斜を有し、
前記反対側の面に当該レンズの内側に凹んだ凹部が設けられていることを特徴とするレンズ。
【請求項8】
請求項7に記載されているレンズにおいて、
前記レンズは発光体とともに用いられ、前記反対側の面は前記発光体の発光面と対向し、
前記凹部は略円錐状であり、前記反対側の面における前記凹部の開口部の面積は前記発光体の発光面の面積よりも小さいことを特徴とするレンズ。
【請求項9】
請求項8に記載のレンズにおいて、
前記開口部の面積は前記発光面の面積の1/2以下であることを特徴とするレンズ。
【請求項10】
基板と、該基板の上方向に設けられる複数の半導体発光素子と、該半導体発光素子を覆うよう前記基板の上方に設けられるレンズと、を有する照明装置において、
前記レンズは、上部,側部,底部からなり、
前記底部は前記レンズの第1の面を有し、
前記側部は前記レンズの第2の面と第3の面を有し、
前記上部は前記レンズの第4の面と第5の面とを有し、
前記第1の面は前記レンズの内方へと凹む半球状の曲面であり、前記半導体発光素子を覆うよう設けられ、
前記第2の面の一端は前記第1の面の端とつながっており、前記第2の面は前記第1の面の側部を覆うような曲面であり、
前記第3の面の一端は前記第2の面の他端とつながっており、
前記第4の面の一端は前記第3の面の他端とつながっており、前記第4の面は前記レンズの内方へと凹む曲面であり、
前記第5の面は前記第4の面の他端とつながっており、前記基板に対して略平行な面であり、
前記半導体発光素子からの光は前記第1の面から前記レンズ内に入射し、
前記第1の面から入射した光は、前記第2,第3,第4,第5の面に向かい、
前記第2の面は、前記第1の面から入射した光を前記照明装置の上方向に向かうよう屈折させて前記レンズから出射し、
前記第3の面は、前記第1の面から入射した光を前記第4の面に向かうよう前記レンズ内に反射させて、前記第4の面から反射された光を前記照明装置の側方や下方へ向かうよう屈折させて前記レンズから出射し、
前記第4の面は、前記第1の面から入射した光を前記第3の面に向かうよう前記レンズ内に反射させて、前記第3の面から反射された光を前記照明装置の上方へ向かうよう屈折させて前記レンズから出射し、
前記第5の面は、前記第1の面から入射した光を前記照明装置の上方へ向かうよう前記レンズから出射し、
前記第1の面には前記レンズの内方へ凹む凹部が設けられており、
前記半導体発光素子から前記凹部へ入射した光は前記第5の面よりも前記第4の面に多く向かうことを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−185949(P2012−185949A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47073(P2011−47073)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】