説明

レーザ装置

【課題】 レーザ装置のフットスイッチのケーブルに直接手を触れることなく、ケーブルをレーザ装置本体に出し入れでき、作業性、省スペース性に優れたレーザ装置を提供する。
【解決手段】 本体10の底部にケーブル20を収納するためのケーブル収納部26と、ケーブル収納部内に設けられ、ケーブルの収納時にはケーブル収納部内でケーブルを引き回すためのケーブル引き回し部(ケーブル収納機構)28A、28B、30A、30B、32とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーザ装置に関し、特にレーザ装置の本体にケーブルにより接続されて外部に配されるフットスイッチをオンとすることでレーザビームを照射するよう構成されたレーザ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療用、歯科用などのレーザ装置(レーザ機器とも言う)が出血や痛みを伴わず、殺菌効果にも優れていることからその需要が伸びてきている。かかるレーザ機器は、生体の組織を破壊するなど損傷を与えるレーザビームを照射するという特性から、取り扱いに注意を要する機器であるので様々な安全上の取組がなされている。そのうちの1つにフットスイッチ110機能があり、安全を考慮して使用者がフットスイッチ110を踏んでスイッチオンしている間のみレーザビームが照射されるように構成されている(例えば下記の特許文献1参照)。図5にその例を示す。図5に示すように従来のレーザ装置はフットスイッチ110を使用者が踏んでスイッチオンとなっている間のみ半導体レーザ112からレーザビームが発射され、光ファイバ115及びプローブ107を介してレーザ光出射端部108からレーザビームが外部に放出されるようにして安全性を考慮したものとなっている。
【0003】
また、ラジオのイヤフォンのケーブル、携帯用電子機器のスピーカなどの外部装置のケーブル、あるいは電気掃除機の電源コードをそれぞれ本体に収納するケーブル収納機構が知られている(例えば下記の特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平9−206308号公報(段落0023、図1)
【特許文献2】特開平8−328697号公報(要約書、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の医療用レーザ機器において、レーザビームの射出を操作するためのフットスイッチは本体とケーブルで連結されているので、使用後にフットスイッチを収納することができず、よってフットスイッチを本体に設けたフックに吊り下げたり、あるいはそのまま使用状態のまま床面に放置させたりしていた。すなわち、この種の従来の医療用レーザ機器では、非使用時におけるフットスイッチの収納に対する配慮がないため、操作時以外はその処理に困っていた。また、床面に接するケーブル表面には汚れが付着して、本体に設けたフックに吊り下げる場合に、手で触れたりすることにもなり衛生面からも好ましくない状況であった。また、上記特許文献2などに記載の従来のケーブル収納の機構は、レーザ装置のフットスイッチのケーブルを本体に収納するための構成ではなく、かかる従来のケーブル収納の機構を単純にレーザ装置に適用することはできなかった。
【0005】
本発明は上記課題を解決し、レーザ装置のフットスイッチのケーブルに直接手を触れることなく、ケーブルをレーザ装置本体に出し入れでき、作業性、省スペース性に優れたレーザ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のレーザ装置は、ケーブルでレーザ装置の本体に接続されたフットスイッチを有し、フットスイッチがオンであるときにレーザビームが照射されるようにしたレーザ装置であって、本体の底部にケーブルを収納するためのケーブル収納部と、ケーブル収納部内に設けられ、ケーブルの収納時にはケーブル収納部内でケーブルを引き込むためのケーブル引き回し部とを有することを特徴とする。
【0007】
この構成により、フットスイッチを使用しないときは、そのケーブルがケーブル収納部内に収納され、よってケーブルが外部に放置されることがなく、見た目にもスッキリし、また衛生管理面からも好ましい。
【0008】
またケーブル収納部が、ケーブルを所定位置から外部に引き出すためのケーブル引出口を有し、ケーブル引き回し部がケーブルを収納時にはケーブルの一部をジグザグ状又はS字状に、また引出時には直線状となるようにケーブル収納部内で配するよう構成されていることは、本発明の好ましい態様である。
【0009】
この構成により、ケーブルがケーブル収納部内で、効率的に収納され、またケーブルの引き出し時には、ケーブルが最大限引き出される。
【0010】
またケーブル収納部が、ケーブルを所定位置から外部に引き出すためのケーブル引出口を有し、ケーブル引き回し部が、ケーブル収納部内でケーブルを挟んでケーブルの配置状態の変更を可能にするケーブル挟み込み部と、ケーブル挟み込み部をケーブル引出口の近傍の第1の位置と、ケーブル引出口から遠ざかった第2の位置との間で移動せしめるケーブル挟み込み部移動部とを有することは、本発明の好ましい態様である。
【0011】
この構成により、ケーブル挟み込み部移動部の動作によりケーブル挟み込み部に挟み込まれたケーブルがケーブル収納部内で、効率的に収納され、またケーブルの引き出し時には、ケーブルが最大限引き出される。
【0012】
またケーブル挟み込み部が、間にケーブルを挟み込むよう、かつ回転可能にケーブル挟み込み部移動部に軸支された少なくとも2つのローラを有することは、本発明の好ましい態様である。
【0013】
この構成により、ケーブルが円滑にケーブル収納部に収納され、また使用時にはケーブルが円滑にケーブル収納部から引き出される。
【0014】
またケーブル挟み込み部移動部が、ケーブル収納部内で水平方向に移動するよう構成されていることは、本発明の好ましい態様である。
【0015】
この構成により、レーザ装置の底部のわずかなスペースを有効に利用してケーブルを収納することができる。
【0016】
またケーブル挟み込み部移動部がケーブル収納部内で回動可能な部材を有し、ケーブル挟み込み部が、部材の一端に回動可能に軸支された第1のローラと、部材の他端に回動可能に軸支された第2のローラとを有し、ケーブル引出時には、ケーブルが外部へ引っ張られることにより第1及び第2のローラの位置とケーブルの引出口の位置とがほぼ一直線上になるようケーブル挟み込み移動部の回動可能な部材が回動するよう構成されていることは、本発明の好ましい態様である。
【0017】
この構成により、ケーブルが円滑にケーブル収納部に収納され、また使用時にはケーブルが円滑にケーブル収納部から引き出されるとともに、ケーブルがケーブル収納部内で、効率的に収納され、またケーブルの引き出し時には、ケーブルが最大限引き出される。
【0018】
回動可能な部材がケーブル収納部内で回動可能に軸支された回転アームを有していることは、本発明の好ましい態様である。
【0019】
この構成により、回転アームの回転によりケーブルが円滑にケーブル収納部に収納され、また使用時にはケーブルが円滑にケーブル収納部から引き出される。
【0020】
操作者が操作する操作ツマミであって、その操作により前記回転アームを回転させるよう、前記回転アームに係合した操作ツマミが前記装置本体に設けられていることは、本発明の好ましい態様である。
【0021】
この構成により、操作ツマミを操作することにより回転アームを回転させることができるので、ケーブルの収納と引き出しが、容易に行える。
【0022】
なお、ケーブル収納部がケーブル挟み込み部、ケーブル挟み込み部移動部及び回転アームなどと共にレーザ装置本体に対して着脱可能な構成とすることで、従来このようなケーブル巻き取り装置が設けられていないレーザ装置に対しても、大幅な改造なく後から設置することが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によると、これまで機器の操作時以外には邪魔者であったケーブルを手で直接に触れることなくスッキリと本体に収納することができ、清潔を求められる医療現場においての衛生上の効果は多大なものがある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1から図4を用いて説明する。図1は、本発明にかかるレーザ装置の好ましい実施の形態の外観を示す斜視図である。このレーザ装置は、レーザ装置本体(以下単に本体とも言う)10と、本体10にケーブル20を介して接続されているフットスイッチ22とを有している。本体10は、主筐体12と、主筐体12の上部に設けられた操作盤16と、主筐体12の底部に取り付けられた基台部14を有し、基台部14の下には、複数の車輪18が回動可能に取り付けられている。ケーブル20で本体10に接続されているフットスイッチ22は、本体10の外部の任意の位置の床面などに置くことができる。また、基台部14には、フットスイッチ22を受け入れる凹部であるフットスイッチ置き部14Aが設けられているので、フットスイッチ22は、使用後及び移動中などはこのフットスイッチ置き部14Aに置いて格納することができる。基台部14は、それを構成する下板14Cを有し、車輪18は、基台部14の下板(単に下板とも言う)14Cに固定されている図示省略の軸受けにより支持されている。また、基台部14には、ケーブル20を通す開口であるケーブル用開口14Bが設けられている。下板14Cの下方には、後述する操作ツマミ24が回動可能に取り付けられている。
【0025】
図2は、主筐体12の底部に取り付けられた基台部14の内部に設けたケーブル収納部26内にフットスイッチ22のケーブル20の一部が収納されている様子を示す分解斜視図である。すなわち、図2では、収納本体部26Bと、その蓋部26Aにより構成されるケーブル収納部26が、蓋部26Aが収納本体部26Bから取り外した状態として示されている。収納本体部26Bは、基台部14の下板14C上に固定されている。収納本体部26Bは、ケーブル20が抵抗なく通過できるよう構成されたケーブル引出口26Eを有していて、このケーブル引出口26Eは、図1に示すケーブル用開口14Bの後部に位置する。また収納本体部26Bは、ケーブル引出口26Eの反対側の端部にケーブル20が抵抗なく通過できるよう構成されたケーブル繰出口26Fを有していて、ケーブル20はケーブル繰出口26Fを通ってレーザ装置本体10内部の所定部分に接続されている。なお、後述するように、ケーブル引き回し部37の動作により、図2では、ケーブル20がジグザグ状あるいはS字状に折り曲げられてケーブル収納部26内に引き込まれ収納されている様子が示されている。
【0026】
次に図3は、その図2に示すケーブル20の一部の収納状態からケーブル20が引き出された状態を示す斜視図である。なお、図2に示した下板14Cは、図3では省略している。図2、図3において、ケーブル20は2つのローラ28A、28Bと他の2つのローラ30A、30Bによりそれぞれケーブル20が抵抗なく通過できるよう挟み込まれている。これらの4つのローラ28A、28B、30A、30Bは、図4に示すケーブル収納機構が有する回転部材である回転アーム32の両端にそれぞれ取り付けられていて、ケーブル20を強制的に収納したり引き出すために用いられる。具体的には、第1のローラ群28A、28Bと、第2のローラ群30A、30Bはそれぞれ収納本体部26B及び下板14Cの下方に位置する回転アーム32の両端近傍に回動可能に軸支されていて、収納本体部26Bの内部に突出している。すなわち、各ローラ28A、28B、30A、30Bの図示省略の回転軸は、収納本体部26Bに設けられたスリット26C、26Dを介して下板14C及び収納本体部26Bの底板を貫通している。
【0027】
回転アーム32の長手方向の略中央部には、小歯付きギア34が固定され、その中心部は、下板14Cの下方で、下板14Cに対して、その平行面上で回動可能に軸支されている。よって、回転アーム32は、下板14Cに対して回動可能である。ローラ28A、28Bは対向してその間にケーブル20を挟み込み、ケーブル挟み込み部29を構成している。同様にローラ30A、30Bは、対向してその間にケーブル20を挟み込み、もう1つのケーブル挟み込み部31を構成している。また、回転アーム32は、ローラ28A、28B、30A、30Bを図2及び図3に矢印で示す水平方向に移動させる機能を有していて、ケーブル挟み込み部移動部35を構成している。これらのケーブル挟み込み部29と、ケーブル挟み込み部移動部35がケーブル引き回し部37を構成している。
【0028】
下板14Cの下方には、操作ツマミ24に同軸に固定された大歯付きギア24Aが下板14Cに回動可能に軸支されている。大歯付きギア24Aと小歯付きギア34は、歯付きベルト36により結合されていて、操作者が手動で操作ツマミ24を任意の角度回動すると、大歯付きギア24Aが一体的に回動し、歯付きベルト36が回動して小歯付きギア34を回動させる。よって、回転アーム32が所定角度だけ回動することとなる。したがって、操作ツマミ24を操作することによって、ケーブル20が引き出された状態からケーブル収納部26に引き込まれ収納することができる。
【0029】
以下、図2、図3を用いて本発明のレーザ装置におけるケーブル引き出し収納の動作について説明する。
今、ケーブル20がケーブル収納部26内に図2に示す状態、すなわちジグザグ状あるいはS字状に折り曲げられて収納されているものとする。この状態ではフットスイッチ22は、ケーブル用開口14Bの近くにあり、ケーブル用開口14Bより外部に露出しているケーブル20は、極めて短い。したがって、フットスイッチ22は、フットスイッチ置き部14Aに載置することができる。この状態から、フットスイッチ22を本体10から離れた位置に設置するためにケーブル20の引き出しを行うにあたっては、フットスイッチ22を引っ張るだけでよく、操作ツマミ24の操作を行う必要はない。ただし、操作ツマミ24の操作によって、収納されているケーブル20を外部に排出させることもできる。
【0030】
図3は、ケーブル20が最大限引き出された状態を示しているが、この状態では、第1のローラ群(単に第1のローラとも言う)28A、28Bの中間位置及び第2のローラ群(単に第2のローラとも言う)30A、30Bの中間位置とケーブル引出口26Eの位置とがほぼ一直線上になっている。すなわち、ケーブル20が外部へ引っ張られることにより上記一直線の状態となるように、小歯付きギア34の中心軸を回転中心として回転アーム32が回動するのである。
【0031】
図2の収納状態と、図の引出状態からわかるように、回転アーム32とローラ28A、28B、30A、30Bから構成されるケーブル引き回し部37(ケーブル収納機構とも言う)が動作することにより、ケーブル収納部26内でケーブル20を挟んでケーブル20の配置状態の変更を可能にしている。すなわち、回転アーム32により構成されるケーブル挟み込み部移動部がローラ28A、28B、30A、30Bにより構成されるケーブル挟み込み部29、31をケーブル引出口26Eの近傍の第1の位置(図3に示す位置:ケーブル挟み込み部29がスリット26Cに沿ってケーブル引出口26Eに近い状態)と、ケーブル引出口26Eから遠ざかった第2の位置(図2に示す位置:ケーブル挟み込み部29がスリット26Cに沿ってケーブル引出口26Eから遠ざかった位置)との間で移動せしめるよう回動するのである。
【0032】
なお、ケーブル繰出口26Fはケーブル20が抵抗なく通過できるような構成としたが、ケーブル引き込み時、ケーブル引き回し部37の回転角度当りの引き込み量を多くするためにはケーブル繰出口26Fはケーブル固定式であってもよい。こうすることでケーブル引き回し部37の回転により、これよりも本体内部側のケーブルは移動できず、反対にフットスイッチ22側のケーブル20が回転角度当たり2倍のペースで引き込むことができ、収納時間を短縮することもできる。
【0033】
また、ケーブル20を収納した状態で、回転アーム32の回転を制御するためのロック機構あるいは移動機構を設けてもよい。この構成により、本体移動時の振動でフットスイッチ22がフットスイッチ置き部14Aから落下するのを防止できる。
【0034】
また、スリット26C、26Dは小歯付きギア34の中心軸に対して少なくとも同芯円状に配置されてれば機能を満たすが、さらに、中心軸に対し、第1及び第2のローラまでの距離(半径)が変わる構成、特に引き込み量が多くなるほど半径が長くなるようにすることで、引き込み当初は安全を確認しながらゆっくり、そして徐々に引き込みスピードを上げ効率的に短時間で引き込むようにしてもよい。
【0035】
また、ローラ28Aとローラ28Bの各中心を結ぶ線又は、ローラ30Aとローラ30Bの各中心を結ぶ線が、回転アーム32の中心と各ローラの中間位置28C、30Cを結ぶ線に垂直ではなく傾いていてもよい。
この場合、スリット26C、26Dは1列ごとのスリットではなく、例えばローラ28A用のスリットとローラ28B用のスリットのように複数列設け、ほぼ並列の状態にあってもよい。
このとき、ケーブル挟み込み部29、31が第1の位置から第2の位置に移動するに伴い、ローラ28Aとローラ28Bとの間隔が若干広がるようにローラ28A用のスリットとローラ28B用のスリット51との間隔も第2の位置に近づく程広がるように構成してもよい。
このようにすることで、ケーブル20を巻き込むときのローラ28A、28B近傍でのケーブル20の曲がりによる負荷を軽減し、断線を防止し、品質を維持することができる。
【0036】
なお、ケーブル20の外皮として編組成の網をケーブル20に被せることにより、ケーブル20のよじれを軽減させることができるので、本発明のように、ケーブル20をケーブル収納部26内でジグザグ状あるいはS字状に折り曲げて収納し、また引き出す場合には編組成の網をケーブル20に被せることは有効である。
【0037】
以上説明したように、本発明のレーザ装置によると、ケーブル20を機器本体10の底部の基台部内に収納させるスペースと機構を設けることによりケーブル20に直接に触れることなく本体にケーブルを収納できることを可能にした。なお、本実施の形態では、本体10を構成する主筐体12の底部に取り付けられた基台部14内にケーブル収納部26を設けているが、この構成に限らず、本体10の底部にケーブル収納部26を設けることにより、上記実施の形態で説明したケーブル20の収納と引出の作用効果を得ることができる。
【0038】
なお、ケーブル収納部がケーブル挟み込み部、ケーブル挟み込み部移動部、及び回転アームなどと共にレーザ装置本体に対して着脱可能な構成とすることで、従来このようなケーブル巻き取り装置が設けられていないレーザ装置に対しても、大幅な改造なく後から設置することが可能となる。
【0039】
なお、本発明の実施の形態ではレーザ装置におけるケーブル巻き取りについて説明したが、このケーブル引き回し部及びスリット群との構成のみを抽出し、他のケーブル使用装置のケーブル巻き取り手段として用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明のケーブルを機器本体の底部に収納させるスペースと機構を設けることによりケーブルに直接に触れることなく本体にケーブルを収納できることを可能にし、医療用、歯科用のレーザビーム照射を用いた技術分野において産業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明のレーザ装置の好ましい実施の形態の外観を示す斜視図
【図2】図1の実施の形態中の、ケーブル収納部にケーブルを収納した状態を示す分解斜視図
【図3】図1の実施の形態中の、ケーブル収納部からケーブルを引き出した状態を示す分解斜視図
【図4】図1の実施の形態におけるケーブル収納部にケーブルを収納させるためのケーブル収納機構を示す模式図
【図5】本体にケーブルで接続されたフットスイッチを備えた従来のレーザ装置の外観を示す模式図
【符号の説明】
【0042】
10 レーザ装置本体
12 主筐体
14 基台部
14A フットスイッチ置き部
14B ケーブル用開口
14C 基台部の下板
16 操作盤
18 車輪
20 ケーブル
22 フットスイッチ
24 操作ツマミ
24A 大歯付きギア
26 ケーブル収納部
26A 蓋部
26B 収納本体部
26C、26D スリット
26E ケーブル引出口
26F ケーブル繰出口
28A、28B、30A、30B ローラ
29、31 ケーブル挟み込み部
32 回転アーム
34 小歯付きギア
35 ケーブル挟み込み部移動部
36 歯付きベルト
37 ケーブル引き回し部
107 プローブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体にケーブルで接続されたフットスイッチを有し、前記フットスイッチがオンであるときにレーザビームが照射されるように構成されたレーザ装置において、
前記装置本体の底部に前記ケーブルを収納するためのケーブル収納部と、前記ケーブル収納部内に設けられ、前記ケーブルの収納時には前記ケーブル収納部内で前記ケーブルを引き込むためのケーブル引き回し部とを有することを特徴とするレーザ装置。
【請求項2】
前記ケーブル収納部が、前記ケーブルを所定位置から外部に引き出すためのケーブル引出口を有し、前記ケーブル引き回し部が前記ケーブルを収納時には前記ケーブルの一部をジグザグ状又はS字状に、また引出時には直線状となるように前記ケーブル収納部内で配するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項3】
前記ケーブル収納部が、前記ケーブルを所定位置から外部に引き出すためのケーブル引出口を有し、前記ケーブル引き回し部が、前記ケーブル収納部内で前記ケーブルを挟んで前記ケーブルの配置状態の変更を可能にするケーブル挟み込み部と、前記ケーブル挟み込み部を前記ケーブル引出口の近傍の第1の位置と、前記ケーブル引出口から遠ざかった第2の位置との間で移動せしめるケーブル挟み込み部移動部とを有することを特徴とする請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項4】
前記ケーブル挟み込み部が、間に前記ケーブルを挟み込むよう、かつ回転可能に前記ケーブル挟み込み部移動部に軸支された少なくとも2つのローラを有することを特徴とする請求項3に記載のレーザ装置。
【請求項5】
前記ケーブル挟み込み部移動部が、前記ケーブル収納部内で水平方向に移動するよう構成されたことを特徴とする請求項3又は4に記載のレーザ装置。
【請求項6】
前記ケーブル挟み込み部移動部が前記ケーブル収納部内で回動可能な部材を有し、前記ケーブル挟み込み部が、前記部材の一端に回動可能に軸支された第1のローラと、前記部材の他端に回動可能に軸支された第2のローラとを有し、前記ケーブル引出時には、前記ケーブルが外部へ引っ張られることにより前記第1及び第2のローラの位置と前記ケーブルの引出口の位置とがほぼ一直線上になるよう前記ケーブル挟み込み移動部の前記回動可能な部材が回動するよう構成されたことを特徴とする請求項3に記載のレーザ装置。
【請求項7】
前記部材が前記ケーブル収納部内で回動可能に軸支された回転アームを有していることを特徴とする請求項6に記載のレーザ装置。
【請求項8】
操作者が操作する操作ツマミであって、その操作により前記回転アームを回転させるよう、前記回転アームに係合した操作ツマミが前記装置本体に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のレーザ装置。
【請求項9】
前記ケーブル収納部が前記ケーブル挟み込み部、ケーブル挟み込み部移動部及び前記回転アームと共に、前記レーザ装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載のレーザ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−37659(P2007−37659A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223347(P2005−223347)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】