ロック機構付き付勢巻取りリール装置
【課題】 部品コストおよび製造コストを軽減して低コスト化を実現する付勢巻き取りリール装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 リール本体4と、表筺体形成体5、裏筐体形成体6、該5と該6の筐体形成体を合わせ接合してリール本体4を回転自在に保持収納するリール保持収納部7を有する筐体8と、表筐体形成体5に内側に向けて可動可能に一体成型により設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると自らの付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部9と、このロックON・OFF部9に一体的成型により設けられた、リール本体4の付勢回転のロック状態を形成する可動部位10と、この可動部位10、該10と係ってロック状態を形成する裏筐体形成体6に一体成型により固定設けられたアーム部18の先端内側に折れ形態で設けられた係り部位11とからなるロック機構部12とからなっている。
【解決手段】 リール本体4と、表筺体形成体5、裏筐体形成体6、該5と該6の筐体形成体を合わせ接合してリール本体4を回転自在に保持収納するリール保持収納部7を有する筐体8と、表筐体形成体5に内側に向けて可動可能に一体成型により設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると自らの付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部9と、このロックON・OFF部9に一体的成型により設けられた、リール本体4の付勢回転のロック状態を形成する可動部位10と、この可動部位10、該10と係ってロック状態を形成する裏筐体形成体6に一体成型により固定設けられたアーム部18の先端内側に折れ形態で設けられた係り部位11とからなるロック機構部12とからなっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に首から提げるカードストラップや携帯電話の携帯ストラップなどに適した、また電灯の長さ調節自在のスイッチ紐、天井やディスプレー枠から吊るした高さ調節自在の展示装置などとしても使用できるロック機構付き付勢巻取りリール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のロック機構付き付勢巻取りリール装置は、ロープを付勢巻き取る2個のリール本体と、該リール本体から引き出された2本の前記ロープを通しロックする、円筒形態の固定駒(ロックON・OFF部)、この固定駒に可動可能に一部を納めた円筒形態の可動駒(係り部位)、この可動駒を付勢押し出し状態とする圧縮コイルバネとからなるロープストッパーとからなっていて、可動駒がフリーの状態では圧縮コイルバネの付勢力により通されたロープは可動駒と固定駒に付勢挟されたロック状態とされ、可動駒を指で摘み押し込んだ状態ではロープのロックが解除されたロープの引き出し引き込み(付勢巻き込み)が自在に行える、すなわち首に下げた状態ではロープストッパー、リール本体およびそれに装着した携帯品を上下に前後に移動自在とすることができ、且つ、好みの位置で指を離す(可動駒フリー状態)ことによってそこに止め置くことができるものである(例えば 特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−55627号公報(図95、段落番号[0100])
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来技術は、可動駒、圧縮コイルバネ、固定駒の三部品からなるロープストッパーと別体である2個のリール本体とを接着などにより組み合わせたものであるので、部品数が多く且つ操作性および使用感をよくするためには全部品を板部材に接着などで固定して一体化することが必要であり、そのような操作性のよい形態とするためには部品コストおよび組み立てコストが高くなるという欠点を有するものであった。
また、2個のリール本体がそれぞれ独立した付勢巻取りであるので、ロープストッパーを摘み押えてその上下移動操作を行ったとき、ループを形成するロープが左右対称に引き出されず動いてしまい掛けた首の後側を擦る、左右のロープを連結して首への付加を軽減する幅広テープを設けたループを有するものとした場合には、幅広テープがズレ動いて首に左右均一な状態で保持されないで見た目の悪い状態になる、安全のために2kg程度の引っ張りで首掛けループが切れる安全パーツを取り付けた場合、該安全パーツが首の後ろや横に位置するなど位置が定まらず安全パーツが首に当るなど使用感が悪いという欠点を有するものであった。
【0004】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、部品コストおよび製造コストを軽減して低コスト化を実現する付勢巻き取りリール装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
「付勢力」は、自らの弾性力によるもの、圧縮コイルバネ、湾曲板バネ、ゴムなどの弾性体などの補助付勢手段によるものなど多様な形態がある。
「前記第1の筐体形成体側に一辺を固定」とは、第1の筐体形成体本体はもちろんのこと、該第1の筐体形成体本体から延長させた部位、該第1の筐体形成体本体に他の部材を固定して形成した部位などを技術的範疇に含む意味である。
第1の筺体形成体が表筐体形成体であるばあいもあるし、裏筐体形成体である場合もある。これは第2の筐体形成体にもいえることである。
筐体外に引き出されるロープ部位は一本のもの、二本引き出され首掛けループを手首掛けループなどのループを形成する形態のものなどがある。
「第1の筺体形成体と第2の筐体形成体を合わせ接合」とは、接着剤により接合する、融着により接合する、顎部位と顎掛部の顎掛により接合する、ベルト部材の縛り締め付けにより接合する、リング部材を嵌めて接合するなど多様な形態がある。
第1の筺体形成体と第2の筐体形成体は、一方が表である場合は他方は裏である。すなわち、第1の筺体形成体が裏である場合もあるし表である場合もあり、第2の筺体形成体が裏である場合もあるし表である場合もあるものである。
<請求項2記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体のロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、可動部位に前記ロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が第2の筐体形成体の前記ロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、この係り部位に前記ロックON・OFF部のフリー状態では前記可動側ロープ通し部とで前記ロープを挟みロックする部位に位置された該ロープを通す係り側ロープ通し部が設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部および前記係り部位を指で摘み押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項3記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、可動部位は前記筐体内に位置されてロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が前記筐体内に設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項4記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔となっていて、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とし、あるいは前記係り部位が歯車形態となっていて前記ロックON・OFF部の可動部位が該歯車の間に位置し当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態と、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れて該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項5記載の発明>
請求項1、2、3いずれか記載の発明において、可動部位と係り部位のロック形態がロープをロックするロック形態であって、前記可動部位に前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位を設け、前記係止部位に前記一方のロープ挟みロック部位とで前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位を該一方のロープ挟みロック部位に対向するように設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項6記載の発明>
請求項1〜5いずれか記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体と一体成型により形成された固定形態であり、係り部位が該第1の筺体形成体あるいは第2の筐体形成体と一体成型により形成された固定形態であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項7記載の発明>
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、前記筐体の表面にICカード、ネームプレート、名刺などのカードをセットするカードセット部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項8記載の発明>
請求項1〜7いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏面に面ファスナを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項9記載の発明>
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、携帯電話、デジタルカメラ、カードなどの携帯品を着脱自在に取り付けることができる面ファスナ、嵌め込み部、収納ケース部、掛け部、クリップなどの携帯品取付け部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
携帯品には上記以外に、フィルム一体型カメラを含むカメラ、携帯音楽プレイヤー、携帯緊急警報装置、携帯GSP、携帯ラジオ、携帯テレビ、携帯無線機、財布、小銭入れやコインホルダー、複数のカードを収納ケースなどがある。
<請求項10記載の発明>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた嵌め込み孔と、駒本体、この駒本体に突出設けられた前記嵌め込み孔に外側から内側に突き出すように嵌め込まれる前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位、この可動部位に設けられた前記ロープを通すためのロープ通し部とからなり、該嵌め込み孔に該可動部位を嵌め込み前記ロックON・OFF部の表面に固定された取付け駒と、前記可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
ロック機構部がリール本体を収納している筐体にその一辺を固定された形態で内側に可動可能に設けられた構成であるので、部品点数が軽減さら且つ組み立て工程も軽減されて低コスト化を実現しするとともに、片手のみで上下移動を自在に行うことができ且つ好みの上下位置に止め係留することができるロック機構付き付勢巻取りリール装置を実現するという効果を奏する。
ロープが首掛けループを形成するように一対の可動側ロープ通し部および対応する一対の係止側ロープ通し部を有する可動部位は一辺を表筺体形成体に例えば一体成型により連結された(固定された)一辺連結形態(一辺固定形態)(接着剤や融着や嵌込により形成した形態でもよい)であるので、可動部位は横幅が長くても押し込み操作(ロック解除操作)において片側に傾いた動きとなり難く、左右均等な動きを実現するものであり、可動部位の横幅を広くして左右の可動側ロープ通し部および左右の係止側ロープ通し部の離れ距離を離れた距離のあるものとできるので、首掛けループの筐体からでる左右のロープの距離を離れたものにしても左右のロープを左右のいずれかにも傾かない均等にロック・ロック解除動作とでき、幅広のロープの引き出し形態によって振れによっても筐体が回って裏返る、ロープが捩れることが起き難いものにできる形態を、ロープのロック動作を良好に維持した状態で実現できるものである。
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体のロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、可動部位に前記ロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が第2の筐体形成体の前記ロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、この係り部位に前記ロックON・OFF部のフリー状態では前記可動側ロープ通し部とで前記ロープを挟みロックする部位に位置された該ロープを通す係り側ロープ通し部が設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部および前記係り部位を指で摘み押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
前記請求項1記載の発明の効果に加えて、ロープをズレ挟みするロック機構であるので、リール本体が強く引っ張られることがあった場合、挟持されたロープが摩擦滑り移動するので、強い衝撃がリール本体に加わることが防止されリール本体の損傷を防止する、最適な位置に微調整して止め係留することができるという効果を奏する。
ロックON・OFF部およびアーム部は筐体から外れた上部位にあるので、ここに広告、社名、キャラクターなどの多様な模様などを施すことができる。また、ロックON・OFF部とアーム部の横幅や形態を筐体と同じにするそれ以上にすることもでき、アーム部のみを幅広にするなど自在に行え、より広い表示スペースを形成することができる。また、ロックON・OFF部とアーム部の形状は動物、キャラクター、花、乗り物、ハウスなどの多様な形状とすることができ、より特徴のあるもの個性のあるものにできる。ロックON・OFF部とアーム部をビーズや宝石などで飾ることもでき、またそのような飾りができる形状や宝石を入れ接着する部位を設けるなどが自在にできる。
<請求項3記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、可動部位は前記筐体内に位置されてロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が前記筐体内に設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
このような構成としても、前記請求項2記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔となっていて、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とし、あるいは前記係り部位が歯車形態となっていて前記ロックON・OFF部の可動部位が該歯車の間に位置し当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態と、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れて該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
このような構成としても、前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、ロープがロックON・OFF部に規制されない形態であるので、ロープで首掛けループを形成する形態においては、ロープの筐体から引き出す部位である左右のロープ引出し口をロックON・OFF部に関係なく設定することができ、よって、左右のロープ引出し口を筐体の許容する範囲でできる限り距離のある箇所へ設けることができるので、首から下げた状態で筐体が回転して裏返ったりロープが捩れ状態になることが起き難いものにできるという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
請求項1、2、3いずれか記載の発明において、可動部位と係り部位のロック形態がロープをロックするロック形態であって、前記可動部位に前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位を設け、前記係止部位に前記一方のロープ挟みロック部位とで前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位を該一方のロープ挟みロック部位に対向するように設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
ロック解除状態(放置状態)では、一方のロープ挟みロック部位と他方のロープ挟みロック部位とによって、ロープは付勢挟まれロック状態となり、一方のロープ挟みロック部位と他方のロープ挟みロック部位は対向形態(そのまま行けば重なり当る形態関係)にあるので、ロープが柔らかい部材であるとか、細い部材であっても確実に挟みロックすることができるという効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
請求項1〜5いずれか記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体と一体成型により形成された固定形態であり、係り部位が該第1の筺体形成体あるいは第2の筐体形成体と一体成型により形成された固定形態であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
前記請求項1〜5いずれか記載の発明から同様な効果を奏するとともに、より部品点数と組み立て工程を減らすので、より低コスト化を図れるという効果を奏する。
見方を変えるなら、従来のロック機構を有さないリール装置と同じ部品点数と組み立て工程数でロック付き付勢巻取りリール装置を実現できる。
<請求項7記載の発明の効果>
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、前記筐体の表面にICカード、ネームプレート、名刺などのカードをセットするカードセット部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
請求項1〜5いずれか記載の発明の効果に加えて、首に掛けた状態でカードを片手のみで自在に上下前後移動操作することができ且つ好みの上下位置に止め係留させることができる、とても便利なカードネックストラップを低コストで実現するという効果を奏する。
また、筐体を名刺などの定型カードより大きい形態であるので、リール本体を2mm〜4mmの太めのロープを巻き取っても十分な引出し長さ(40cm程度)を得ることができる大きなものにすることができるという効果を奏する。
また、リール本体をカードケースと認識する筐体内に設けたことにより、リールの存在を意識させないものを実現するとともに、カードおよびリールが筐体と一体であるので、それらが首に掛けた首掛けループと別の振れ動作をすることが無いという効果を奏する。
これは、リールがカードケースとは別体で設けられた従来のリール付きカードケースは、首掛けループとはリールおよびカードケースが別の振れ動作をして、携行性が大変悪いという欠点を解消したものである。
また、首に掛けループを形成する形態においては、筐体を離れた一対のロープで吊る形態となるので、筐体が裏返ることが生じない携行を実現するとい効果を奏する。
また、筐体の表面と裏面にカードセット部を設けることができるので、表側には名前の良くわかる単なるカードをセットし、裏側にはICカードをセットするなどのことも可能とするものである。
<請求項8記載の発明の効果>
請求項1〜7いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏面に面ファスナを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
面ファスナはループ側が好ましい。
例えば、安全ピン付きフック面ファスナ板やクリップ付き面ファスナ板を、着衣のカードを表示したい部位に取付け、ロープを弛ませることなく筐体を係着(着脱自在)させておくことができる、ロープで吊った状態で着衣に係留できるので着衣が不自然に歪まないようにできるという効果を奏する。
<請求9記載の発明の効果>
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、携帯電話、デジタルカメラ、カードなどの携帯品を着脱自在に取り付けることができる面ファスナ、嵌め込み部、収納ケース部、掛け部、クリップなどの携帯品取付け部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
請求項1〜7記載の発明の効果に加えて、首に掛けた状態で携帯品を片手のみで自在に上下前後移動操作することができ且つ好みの上下位置に止め係留させることができる、とても便利なカードネックストラップを低コストで実現するという効果を奏する。特に、携帯品をクリップや面ファスナなどの着脱係止手段による着衣への係止する場合は、丁度具合のよい吊り位置に簡単に微調節できるという効果を奏する。
<請求項10記載の発明の効果>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた嵌め込み孔と、駒本体、この駒本体に突出設けられた前記嵌め込み孔に外側から内側に突き出すように嵌め込まれる前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位、この可動部位に設けられた前記ロープを通すためのロープ通し部とからなり、該嵌め込み孔に該可動部位を嵌め込み前記ロックON・OFF部の表面に固定された取付け駒と、前記可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
必須構成である可動部位を有する取付け駒であり、駒本体の形状、色彩は多様なものにして取り付けることができるので、多様な表情のロック機構付き付勢巻取りリール装置を安価に提供することができる。すなわち、他の部位はそのままで取付け駒を変えるだけでいろいろな宣伝広告等を簡単にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し本発明をそれに限定する趣旨ではない。
【0009】
<第1の実施の形態>
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1はロック機構付き付勢巻取りリール装置であって、このロック機構付き付勢巻取りリール装置1は首掛けループ2を形成する一対のロープ3を付勢巻き取りするリール本体4と、表筺体形成体5、裏筐体形成体6、該表筺体形成体5と該裏筐体形成体6の筐体形成体を合わせ接合してリール本体4を回転自在に保持収納するリール保持収納部7を有する筐体8と、内側に向けて可動可能に表筐体形成体5に該5の一部を上に延長する形態で一体成型により設けられた(表筐体形成体5側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた構成である。)、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると自らの付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部9と、このロックON・OFF部9に一体的成型により設けられた、リール本体4の付勢回転のロック状態を形成する可動部位10と、この可動部位10、該10と係ってロック状態を形成する裏筐体形成体6に該6の一部を延長する形態で一体成型により設けられたアーム部18の内側に突出するように設けられた係り部位11とからなるロック機構部12とからなっていて、ロックON・OFF部9のフリーの状態では、ロープ3のロックによりリール本体7の回転がロックされたロックON状態となり、ロックON・OFF部9を押え込み操作するとロープ3の引き出し引き込みを自在(移動自在)とするリール本体3の回転が自在なロックOFF状態にできるようになっている。
より詳しくは、ロックON・OFF部9が表筺体形成体5のロープ3が引き出される部位のロープ3の引き出し方向の外側に該5の一部を延長突出するように設けられ、可動部位10にロープ3を通す可動側ロープ通し部13a、13bが設けられ、係り部位11を有するアーム部18が裏筐体形成体6のロープ3が引き出される部位のロープ3の引き出し方向の外側に該18の一部を延長突出するように設けられ、この係り部位3にフリー状態では可動側ロープ通し部13a、13bから可動部位10の可動方向にズレた位置となる部位にロープ3を通す係り側ロープ通し部14a、14bが設けられ、ロックON・OFF部9のフリー状態では、主に該9の自らの付勢力によりロープ3を通した可動側ロープ通し部13a、13bと係止側ロープ通し部14a、14bは中心位置が可動部位10の可動方向にズレた位置状態(穴の中心位置が重ならないズレた位置状態)にあって、ロープ3のズレ挟み形態とも言うべき形態でロックすることによってリール本体4の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部9および係り部位11を指で摘み押さえ操作すると可動側ロープ通し部13a、13bと係止側ロープ通し部14a、14bは重なりロープ移動フリー状態となってリール本体4の回転が自在なロックOFF状態となるようになっている。
17a、17bはロープ案内部位であって、表筺体形成体5、裏筐体形成体6のいずれかに一体成型により設けられている。回転するよう円コロを被せてより抵抗を軽減するのが好ましい。
ロープ3は平らな形態として、リール本体の鍔16a、16bの幅を平らなロープ3が一本しか入らない幅として重ね形態で巻き取るようにするのが好ましい。
可動側ロープ通し部13a、13b、係止側ロープ通し部14a、14bの両方をあるいはいずれか一方を一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部13a、13bの間の仕切りのない該13a、13bがつながった一つの孔である。その分材料を削減できる。
ロックON・OFF部9を裏筐体形成体6に設け、係り部位11を裏筐体形成体6に設けた形態もよい。
可動側ロープ通し部13a、13b、係止側ロープ通し部14a、14bの形態は、ロープ3の非ロック側に長く形成され、ロックON・OFF部9を最大に押し込んで(ロックOFF状態)でも非ロック側の縁がロープ3に当たらない形態とするのがよい。すなわち図3の側面図によると、可動側ロープ通し部13a、13bは左側が非ロック側で、係止側ロープ通し部14a、14bは右側が非ロック側である。
可動部位10と係り部位11は隙間少ない形態や当接した形態でもよい。
ロックON・OFF部9およびアーム部18の幅は図示した形態以外に筐体と同じ程度、筐体より幅広形状もある。
可動部位10は一辺を表筺体形成体5に一体成型により連結された(固定された)一辺連結形態(一辺固定形態)(接着剤や融着や嵌込により形成した形態でもよい)であるので、可動部位10は横幅が長くても押し込み操作(ロック解除操作)において片側に傾いた動きとなり難く、左右均等な動きを実現するものであり、可動部位10の横幅を広くして可動側ロープ通し部13a、13bの離れ距離および係止側ロープ通し部14a、14bの離れ距離を離れた距離のあるものとできるので、首掛けループ2の左右の筐体8からでるロープ3、3の距離を離れたものにしても左右のロープを左右のいずれかにも傾かない均等にロック・ロック解除動作とでき、幅広のロープ3、3の引き出し形態によって振れによっても筐体8が回って裏返る、ロープが捩れることが起き難いものにできる形態を、ロープのロック動作を良好に維持した状態で実現できるものである。
このことは、以下に記載する一つないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
【0010】
筐体8の表面はカードを収納セットするための3辺縁を前方に突出させて透明板20を接着、融着、溶着あるいは嵌めるなどして取り付けた、横にカード出し入れ口21を設けたカードセット部22からなる携帯品取り付け部を設けている。
カードセット部22の表筐体形成部5の四隅には、3辺を抜かれ形態で外に起こし形成されたカードを抑えるカード抑え片23、23、23、23が形成されている。
透明板20の中央には開口部24が設けられ、指をカードにあて外に押し出すことができるようになっている。
筐体8の裏面にはループ面ファスナ25が設けられ、着衣に付けたフック面ファスナ(図示せず。クリプ付き面ファスナ板、安全ピン付き面ファスナ板)に係着して、着衣上にカードを係着しておくことができるようになっている。ループ面ファスナ25は3mm〜10mm程度の縦に細長い形態としていて、剥がし外しが簡単に行なえるようになっている。
筐体8の裏面や側面にクリップを設けるのもよい。
ループ面ファスナ25に変えて縦向き、横向きあるいは横縦に回転できるクリップを設け、胸ポケットやワイシャツの前合わせ部位に係止できるようにするのもよい。ループ面ファスナ25に変えて磁石や磁着部材を設けて磁着係止できるようにするのもよい。
筐体は密封されたものに限定されるものではなく、側面が開口してなる形態なども本願発明の技術的範疇に含むものである。
可動部位および係り部位を複数設ける、すなわちロープをロックする部分が2箇所以上あるものであり、2箇所が好ましい。こうすることにより、よりロック力のあるロック機構とすることができ、あるいはロックON・OFF部の付勢力を弱い押え操作のし易いものにできる。
ロックON・OFF部9およびアーム部18はカードセット部22から外れた上部位にあるので、ここに広告、社名、キャラクターなどの多様な模様などを施すことができる。
また、ロックON・OFF部9とアーム部18の横幅や形態を筐体と同じにするそれ以上にすることもでき、アーム部18のみを幅広にするなど自在に行え、より広い表示スペースを形成することができる。
また、ロックON・OFF部9とアーム部18の形状は動物、キャラクター、花、乗り物、ハウスなどの多様な形状とすることができ、より特徴のあるもの個性のあるものにできる。
ロックON・OFF部9とアーム部18をビーズや宝石などで飾ることもできる。
表筺体形成体5と裏筐体形成体6は底部がヒンジー部(蝶番部)19で連結され、該表筺体形成体5と該裏筐体形成体6は展開状態で射出成型により一体成型されているとともに、表筺体形成体5および裏筐体形成体6あるいはいずれか一方に筐体から突出形成された適宜な数の顎付き掛部26が一体成型により設けられ、表筺体形成体5および裏筐体形成体6あるいはいずれか一方に、顎付き掛部26の顎部位が掛る顎掛部27が該顎付き掛部26に対向するよう一体成型により形成されている。
よって、表筺体形成体5と裏筐体形成体6はリール本体4を収納し、ロープ3を:可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bに通し、ヒンジー部19で折畳み合せることにより、顎付き掛部26の顎部位が顎掛部27に掛って嵌め殺し状態とされ、表筺体形成体5と裏筐体形成体6の合せ状態が一体化されて筐体8を形成する。
接着剤を持ち入ることなくあるいは融着などの操作をすることなく表筺体形成体5と裏筐体形成体6を接合させてなる筐体を形成できるものである。
これによって、組立作業スピードの向上が図られ、接着剤や融着作業・装置を用いないので材料の軽減が実現され、全体として生産性の向上と低コスト化を実現する。
顎掛部27は裏筐体形成体6を形成する金型に設けられた顎掛部形成突き出しピン(金型の図示なし)により形成され、該顎掛部形成突き出しピンは顎掛部27を形成するとともに、裏筐体形成体6に顎掛部形成孔31を同時に形成する。
顎付き掛部26は表筺体形成体5に形成し、顎掛部27は裏筐体形成体6に形成するのが、表側からは見えないので好ましいので、本実施の形態ではこの形態を採用している。
このようなヒンジー19と顎付き掛部26および顎掛部27による一体成型接合形態は、以下に述べる一つないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
ロックON・OFF部9はロープ3の無い状態である、可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bにロープ3が通される前のロープ非ロック状態では、2点破線で示したロックON・OFF部9の位置となる。すなわち、ロープを通さない成型時状態ではアーム部18から大きく離れた2点破線で示したロックON・OFF部9の位置となっているので、その位置からロープ3を通しロックする位置まで強制的にその弾性反発力に反して倒されているので、ロープ3をロックする十分な弾性反発力が得られる。
ロープを通さない成型時状態ではアーム部18から大きく離れたロックON・OFF部9の位置とするという技術的思想は、以下に述べる一つないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bは孔形態となっているので、可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bに先にロープを通しておいて、リール本体にロープを巻き取らせるということをしなければならないものであるので、好ましくは、リール本体にロープが巻かれた状態からロープを出して可動側ロープ通し部および係り側ロープ通し部にロープを通すようにするのがよいので、後述する第3の実施の形態のように可動側ロープ通し部32a、32bおよび係り側ロープ通し部33a、33bのような側面に開口した横溝形態とし、この組合せによるようなロープを横から入れられる形態のものにするか、後述する第9の実施の形態のように、ロープの引き出し端部を解放形態として、リールから引き出し可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bを通し引き出し、先端部に着脱式の安全パーツ97を後付けする。安全パーツは連結される雄型と雌型がある場合は、一方のロープの側に雄型を取り付け他方のロープの側にメス型を取り付け、両者を連結して首掛けループを形成できるようにするのがよい。
【0011】
(異なる実施の形態)
次に、異なる実施の形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる実施の形態の説明に当たって、前述した実施の形態と同一の構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0012】
<第2の実施の形態>
図5に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、第1の筐体形成体の内側中央に穴を有するバネ支持部28aを設け、該18の対抗する第2の筐体形成体にもバネ支持部28bを設け、バネ支持部28aと28bの間に圧縮コイルバネからなる付勢手段29を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置30を形成した点にある。
このような構成とすることにより、必要十分な弾性力が得られるとともに、耐久性のある構成とすることができるという効果を奏する。
【0013】
<第3の実施の形態>
図6、図7に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロックON・OFF部9の可動側ロープ通し部を側面に開口した横溝形態の可動側ロープ通し部32a、32bとし、アーム部18の係り側ロープ通し部を側面に開口した横溝形態の係り側ロープ通し部33a、33bとし、ロックON・OFF部9に可動部位40を設け、この可動部位40にロックON・OFF部9の表側から成型時にあけ形成された可動側ロープ通し部41a、41bが設けられ、アーム部18に係り部位42を設け、この係り部位42にアーム部18の表側から成型時にあけ形成された係り側ロープ通し部43a、43bが設けられ、表筐体形成体および裏筐体形成体を円形の表筐体形成体34、裏筐体形成体35として円形の筐体36を形成し、該36の下部に紐などを掛け携帯品を下げる掛け部37である携帯品取り付け部を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置38を形成した点にある。
ロックON・OFF部9、可動部位9、可動側ロープ通し部32a、32b、可動部位40、可動側ロープ通し部41a、41b、アーム部18、係り側ロープ通し部33a、33b、係り部位42、係り側ロープ通し部43a、43bでロック機構部39を形成している。
ロープ3、3は一つのリール本体に同一方向に巻かれているので、略完全に同調した同じ長さでの引き出し引き込み操作ができる。
ロープ通し部がいずれも側方なり表側から成型時にロープ通し部を形成する金型の突出片により形成できる。
ロープ引き出し口44、44は円柱形態の表筐体形成体34、裏筐体形成体35のいずれか一方に一体的に形成されたロープ案内部45、45、45、45を適宜配置し筐体36に設けられている。
ロック機構部が二箇所であるのでよりロック力が得られ、またロックON・OFF部の付勢力を弱くすることが可能となり押し操作のし易いものにできる。
ロープ通し部は2つの形態を述べているが、同一形態による複数ロック機構部とするのもよいことは言うまでもない。特に可動側ロープ通し部41a、41bのように金型の抜き方向に向けて形成される形態に可動側ロープ通し部も係り側ロープ通し部もするのがよい。こうすることによって、一方向の抜きのみで表筐体形成体および裏筐体形成体と一体的に形成されるので、金型の構成が複雑にならず安価とでき且つ形成速度も遅くならないので生産性が落ちず、コスト高にならないようにできる。
特に、裏筐体形成部の表側から成型時に空け形成されたロープ通し部は、ロックOFF時においては、ロックON・OFF部の可動方向の一方側が実質的にロックする壁のない開放された形態を形成しているので、ロックON・OFF部の押し込み過ぎによるロープのロックが生じない形態を実現しているので、この形態がロープ通し部としては最も好ましい。
可動側ロープ通し部41a、41b、係止側ロープ通し部43a、43bの両方をあるいはいずれか一方を一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部41a、41bの間の仕切りのない該41a、41bがつながった一つのロープ通し部である。その分材料を削減できる。
【0014】
<付記>
可動部位と係り部位が複数設けられて、ロープのロックが複数個所で行われるようにしてなることを特徴とする請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
「請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置」とは、特許請求の範囲の請求項をいう。
【0015】
<第4の実施の形態>
図8に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、リール本体4に巻き取られるロープ3を一本とし、引き出されたロープ3の先端にクリップ48からなるからなる携帯品取り付け部を設け、表筐体形成体5の上部に上に嵌め込み口を有する嵌め込み部49を設け、該49に弾性付勢力を有する金属製部材からなるロックON・OFF部9aを嵌め込み固定し、アーム部18を肉厚の強靭な形態としたロック機構付き付勢巻取りリール装置50を形成した点にある。
可動側ロープ通し部13は一つ、係り側ロープ通し部43は一つである。可動側ロープ通し部13は長方形の孔をあけ、該穴を中途で折り曲げる可動部位11を形成することにより形成したものである。係り側ロープ通し部43は係り側ロープ通し部43aと同様に裏筐体形成体35の成型時に一体的に形成されたものである。
ロックON・OFF部9a、可動部位10、可動側ロープ通し部13、アーム部18、係り部位11、係り側ロープ通し部43、ロック機構部51を形成している。
【0016】
<第5の実施の形態>
図9に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において前記第4の実施の形態と主に異なる点は、クリップ48に変えて、貫通した横孔52を有するアダプター53を設け、筐体36の下部に掛け部37に変えてカードを着脱自在に取り付けることができる、抜け止め片54付きのフック55からなる携帯品取付け部を有するロック機構付き付勢巻取りリール装置56を形成した点にある。
横孔52はループ径の大きさい調節可能な首掛けループ57を潜り移動可能に取り付けてネックストラップにする。
アダプター53の前後には、ロック機構部12が嵌り回らないように保持する保持突起58a、58bが設けられていて、この位置においてはロック機構付き付勢巻取りリール装置56および取り付けられたカードケースは回らない状態に保持される。
【0017】
<第6の実施の形態>
図10に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において前記第4の実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部12を筐体36の下部に設け、ロープ3を下方に向けて引き出しできるようにし、筐体36の上部に貫通した横孔60を有するロープ通し部61を固定設け、ロープ3の先端にクリップ48を設けたロック機構付き付勢巻取りリール装置62を形成した点にある。
ロープ通し部61に首掛けループ57を潜り移動可能に取り付けてネックストラップにする。
クリップ48にはカードケース63を取り付ける。
【0018】
<第7の実施の形態>
図11、図12に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動部位10の可動側ロープ通し部をロックON・OFF部9の表側から成型時に空け形成された可動側ロープ通し部66a、66bとし、係り部位11の係り側ロープ通し部をアーム部18の表側から成型時に空け形成された係り側ロープ通し部67a、67bとし、ロックON・OFF部9に可動部位40を設け、この可動部位40にロックON・OFF部9の表側から成型時に空け形成された可動側ロープ通し部41a、41bが設けられ、アーム部18に係り部位42を設け、この係り部位42にアーム部18の表側から成型時に空け形成された係り側ロープ通し部43a、43bを設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置68を形成した点にある。
ロックON・OFF部9、可動部位9、可動側ロープ通し部66a、66b、可動部位40、可動側ロープ通し部41a、41b、アーム部18、係り側ロープ通し部67a、67b、係り部位42、係り側ロープ通し部43a、43bでロック機構部69を形成している。
透明版20は縁の側部に嵌殺し用の突起が設けられ、表筐体形成体5の表面縁に設けられた嵌め込み穴に嵌合される。カード出し入れ口は上部に設けられている。
可動側ロープ通し部および係り側ロープ通し部が金型の抜き方向に向けて形成される形態であるので、一方向の抜きのみで表筐体形成体および裏筐体形成体と一体的に形成されるので、金型の構成が複雑にならず安価とでき且つ形成速度も遅くならないので生産性が落ちず、コスト高にならないようにできる。
また、裏筐体形成部の表側から成型時に空け形成されたロープ通し部は、ロックOFF時においては、ロックON・OFF部の可動方向の一方側が実質的にロックする壁のない開放された形態を形成しているので、ロックON・OFF部の押し込み過ぎによるロープのロックが生じない形態を実現しているので、この形態がロープ通し部としては最も好ましい。
可動側ロープ通し部41a、41b、係止側ロープ通し部43a、43b、可動側ロープ通し部66a、66b、係止側ロープ通し部67a、67bの全てあるいはそのうちの適当なものを一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部41a、41bの間の仕切りの無い該41a、41bがつながった一つのロープ通し部41である。その分材料を削減できる。一番外側の可動側ロープ通し部41a、41b以外を一つのロープ通し部とするのが好ましい。このことは前記したないし後述するひとつないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
<付記>
可動側ロープ通し部がロックON・OFF部の表側からあけられ形成されてなることを特徴とする請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
「請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置」とは、特許請求の範囲の請求項をいう。
【0019】
<第8の実施の形態>
図13に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動部位および係り部位の形態を次のようにしてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置72を形成した点にある。
(1)ロックON・OFF部9に横長の嵌め込み孔73が設けられ、ロックON・OFF部9の先端側にヒンジー部74で連結された取付け駒75の駒本体82が表筐体形成体5と一体的に成型され、駒本体82には可動側ロープ通し部66a、66bおよび嵌め殺し突起76、76を有する可動部位10が設けられ、ヒンジー部74で折って可動部位10を嵌め込み孔73に嵌め込む。
(2)アーム部18に横長の嵌め込み孔77が設けられ、アーム部18の先端側にヒンジー78で連結された取付け駒79の駒本体83が裏筐体形成体6と一体的に成型され、駒79本体83には係り側ロープ通し部部67a、67bおよび嵌め殺し突起80、80を有する係り部位11が設けられ、ヒンジー部78で折って係り部位11を嵌め込み孔77に嵌め込む。
前記(1)および(2)の構成でロック機構部81を形成している。
取付け駒75および取付け駒79はヒンジーで切り離して取り付けてもよい。この場合はヒンジーではなく、樹脂を通した後の連結部位でもよく。また別に成型部材でもよい。
別に成型した部材の場合、色の異なるものにするなどのことができる。また、形状は四角形にこだわらず、丸、楕円、キャラクター、動物、顔、花、家紋などなど多様な形状のものにすればよい。大きさも多様であってよい。このような多様な装飾なり表示が安価にできるという効果を奏する。
可動側ロープ通し部66a、66b、係止側ロープ通し部67a、67bの両方あるいはいずれか一方を一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部66a、66bの間の仕切りのない該66a、66bがつながった一つのロープ通し部66である。その分材料を削減できる。
【0020】
<第9の実施の形態>
図14に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、リール本体を鍔16aを歯車形態とした歯車86を有する発条15で付勢巻取り動作する付勢リール87と鍔16aを歯車形態とした歯車88を有する発条を有さないフリー回転のフリーリール89とからなるリール本体90とし、可動部位10および係り部位11をロック機構部12の奥側に配置してなるロック機構付き付勢巻取りリール装置91を形成した点にある。
歯車86と歯車88は噛み合っていて、付勢リール87の回転とフリーリール89の回転は完全に同調して、ロープ3、3の引き出し引き込みは完全に同じになるようになっている。
ロックON・OFF部9とアーム部18の内側には該部位の曲がり難くするための補強リブ85が設けてあり、これによってロックON・OFF部9とアーム部18が強い弾性反発力を有しても梃子の原理で、それを摘み弱い力で内側に押し操作してロックOFF状態にできる。補強リブ85はロックON・OFF部9とアーム部18に2枚ずつ(1枚でもよい)重ならないように配置設けられている。
筐体は幅35mm〜45mmの長方形の表筐体形成体92と裏筐体形成体93とからなる筐体94とし、表筐体形成体92の表面には該92と一体成型によりフック面ファスナ95(接着や溶着でもよい)からなる携帯品取付け部が設けられ、裏筐体形成体93の表面にはループ面ファスナ96が設けられている。フック面ファスナ95にはループ面ファスナを設けた携帯電話や携帯ケースなどの携帯品を係着保持し、ループ面ファスナ96は着衣の側に設けたフック面ファスナに係着して、首から吊り下げた携帯品が振れないように保持し、また携帯品の加重を着衣で受けて首に掛かる荷重を大幅に軽減する。
ロープ3、3の先端には2kg以上の引っ張り力が加わった場合に外れる安全パーツ97の一方の側が設けられている。安全パーツ97の他方の側は幅広の10mm〜12mm程度のテープ99の両端に取り付けられ(図示せず)、連結して首掛けループを形成するようになっている。テープの長さの分だけリール本体に巻き取るロープ3、3の長さを稼げる。
ロープ3、3は筐体64内では回転コロ98によって案内されている。
フック面ファスナ95に換えて携帯電話、音楽プレイヤー、フィルム一体型カメラ、デジタルカメラ、緊急警報器などを収納する携帯品収納ケースからなる携帯品取付け部を設けるのも良いし、フック面ファスナ9にループ面ファスナを設けた携帯品収納ケースからなる携帯品取付け部を取り付けるのもよい。
【0021】
<第10の実施の形態>
図15に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、筐体を筐体36とし、可動部位10および係り部位11をロック機構部12の奥側に配置し、ロックON・OFF部9内側にバネ支持部100を設け、アーム部18のバネ支持部100の対抗する部位にバネ支持部101を設け、バネ支持部100の左右にバネにロープ3が挟まらないようにするためのブロック片102、102を形成し、裏筐体形成体35に該35と一体成型により形成した長方形プレートからなる携帯品保持プレート103を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置104を形成した点にある。
【0022】
<第11の実施の形態>
図16に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、筐体を筐体36とし、可動部位10の可動側ロープ通し部をロックON・OFF部9に可動側ロープ通し部107a、107bを有する可動部位108を設けて可動部位10との複数可動部位とし、アーム部18に係り側ロープ通し部109a、109bを有する係り部位110を設けて係り部位11との複数係り部位とし、裏筐体形成体35に該35と一体成型により形成した長方形プレートからなる携帯品保持プレート103を設け、携帯品保持プレート103の両側部に横に突出した携帯品の嵌まり溝(図示せず)に嵌まる嵌まり片111、111を設け、裏筐体形成体35の裏側にループ面ファスナ96を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置112を形成した点にある。
アーム部18は肉厚(リブを含む)に形成し押し操作しても曲がらないような強靭さにされている。
【0023】
<第12の実施の形態>
図17に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロックON・OFF部9にバネ支持部115を設け、該115に対抗するようにアーム部18にバネ支持部116を設け、バネ支持部115とバネ支持部116に支持されるように湾曲した板バネ117を取り付けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置118を形成した点にある。
【0024】
<第13の実施の形態>
図18、図19に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロックON・OFF部を表筺体形成体5の上部に突出形成されたロック機構形成部位121に開口された開口部122に指で押え込む一辺が該121に連絡され且つ一体成型された板状の部位からなり、それをロック機構形成部位121の外側に突出させ筐体8の内に向けて可動可能に設けられたロックON・OFF部123とし、可動部位をロックON・OFF部123の先端を折り曲げたような形態によって筐体8内に位置されてロープ3を通す該123の外側からあけ形成された可動側ロープ通し部124a、124bが設けられてなる可動部位125とし、係り部位が筐体8内の裏筐体形成体6の上部に突出形成されたロック機構形成部位126に一体成型で設けられた係り部位127とし、この係り部位127にロープ3を通す裏筐体形成体6の外側からあけ形成された係り側ロープ通し部128a、128bが設けられ、ロックON・OFF部123のフリー状態では可動側ロープ通し部124a、124bから可動部位125の可動方向にズレた位置となる部位に係り側ロープ通し部128a、128bが位置され、ロックON・OFF部123のフリー状態では、該123の自らの付勢力によりロープ3、3を通した可動側ロープ通し部124a、124bと係止側ロープ通し部128a、128bはロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体4の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部123を押さえ操作すると可動側ロープ通し部124a、124bと係止側ロープ通し部128a、128bは重なりロープ3の移動フリー状態となってリール本体4の回転が自在なロックOFF状態となるロック機構付き付勢巻取りリール装置129を形成した点にある。
ロック機構形成部位121、ロックON・OFF部123、ロック機構形成部位126、係り部位127とでロック機構部130を構成している。
【0025】
<第14の実施の形態>
図20に示す本発明を実施するための最良の第14の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、係り部位127をロック機構形成部位121(表筺体形成体5側)に設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置132を形成した点にある。
この形態においてはロックON時に係り部位127でロープ3、3が抑えられればよいのであるから、係り側ロープ通し部128a、128bは必ずしも必須の構成ではなく、該128a、128bを有さないたんなる突出板形態の係り部位の形態もよいものである。
【0026】
<第15の実施の形態>
図21、図22に示す本発明を実施するための最良の第15の実施の形態において135はロック機構付き付勢巻取りリール装置であって、このロック機構付き付勢巻取りリール装置135は歯車86を有するリール本体90を収納した筐体94にロック機構部136を設けたものである。筐体94のリール機構を含む構成は前記第9の実施の形態(図14)と同じであるのでその説明を省略する。
表筐体形成体92を上に延長してロック機構形成部位137を形成し、該137に対応するように裏筐体形成体93を上に延長して形成したロック機構形成部位138を形成し、ロック機構形成部位137に開口部139を形成し、この開口部139に指で押え込む押しボタン134をロック機構形成部位137の外側に突出させ且つ一辺を該139の一辺に固定され内に向けて可動可能にロックON・OFF部140が設けられ、このロックON・OFF部140には付勢リール87の歯車86(係り部位)に当ってリール本体90の付勢回転をロックするとともに、該90の鍔間16a、16bに入る幅形態の突出した可動部位141が設けられ、ロックON・OFF部140のフリー状態では、歯車86(係り部位)に可動部位141が当ってリール本体90の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部140の押しボタン134を押え込み操作すると可動部位141は鍔16a、16bの間に位置した鍔16a、16bに当らないリール本体90の回転フリー状態となって、ロープ3の移動フリー状態であるリール本体90の回転が自在なロックOFF状態となる。
ロックON・OFF部140と歯車86(係り部位)とでロック機構部136を構成している。
ロープ引き出し口142a、142b。
ロックON・OFF部140を筐体側と一体成型により形成することにより、部品点数と組立工程を増やすことなくロック付き付勢巻取りリール装置を形成できる。
<付記>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、
この可動部位と係って前記ロック状態を形成する、前記リール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筐体形成体側に位置し且つ歯車形態に形成された鍔の該歯車部位からなる係り部位と、
前記可動部位と前記係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記歯車部位に前記可動部位が入り当って前記リール本体の回転がロックされたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該歯車部位から該可動部位が退避して該歯車当り止め状態が解除された該リール本体の回転フリー状態であるロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【0027】
<第16の実施の形態>
図23に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において147はロック機構付き付勢巻取りリール装置であって、このロック機構付き付勢巻取りリール装置147は内側にリール本体90を収納した筐体94にロック機構部149を設けたものである。筐体94のリール機構を含む構成は前記第9の実施の形態(図14)と略同じであるのでその説明を省略する。
表筐体形成体92を上に延長してロック機構形成部位150を形成し、該150に対応するように裏筐体形成体93を上に延長してロック機構形成部位151を形成し、ロック機構形成部位150に開口部152を形成し、この開口部152の上部側にロック機構形成部位150の一部を肉厚とした肉厚部位153を形成し、該肉厚部位153に嵌め込み穴形態のロック部材取付け部154を設け、肉厚部位153の内側にはロック機構形成部位151に当接する補強リブ155が一体成形により設けられ、ロック部材取付け部154に根元を嵌め込み固定して指で押え込む部位をロック機構形成部位150の外側に突出させて内に向けて可動可能に略L字形状(変形L字形状)のロックON・OFF部156が設けられ、このロックON・OFF部156には付勢リール87の鍔16a(係り部位)に内側から付勢当ってリール本体90の付勢回転をロックするとともに、該90の鍔間16a、16bの間で可動する突出した可動部位157が設けられ、ロックON・OFF部156のフリー状態では、鍔16aの内側に可動部位157が付勢当ってリール本体90の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部156を押え込み操作すると可動部位157は鍔16aから離れ、鍔16a、16bの間に位置した鍔16a、16bに当らないリール本体90の回転フリー状態となってロープ3の移動フリー状態であるリール本体90の回転が自在なロックOFF状態となる。
鍔16aの内側は可動部位157との当接摩擦力を強めるためのないし可動を阻止する凸凹部位とされた係り部位158となっている。
この係り部位158の凹部位に可動部位157全体が嵌る形態、可動部位157に凸部位を設けこの凸部位が係り部位158の凹部位に嵌る形態、可動部位157に凹部位を設けこの凹部位が係り部位158の凸部位が嵌る形態、可動部位157に係り部位158と同じ凸凹部を設け噛み合う形態など多様な形態がある。
ロックON・OFF部はロック機構形成部位の外に突出している形態に限定されるものではなく、開口部と同じないし少し内側に位置された形態でも指で押し込み可動されてロックOFF状態を形成できればよいものである。
可動部位157にロックOFF状態の最適な位置で該157が止められる、裏筐体形成体93に当たる突起なりを設ける、裏筐体形成体93に可動部位157を受け止める突起なりの部位を設けるのがよい。
【0028】
特許請求の範囲に記載された請求項において、
(1)ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔に1以上の突出部位や歯車形態などからなる当り形態であり、可動部位が前記係り部位に当り前記リール本体の付勢回転をロックするとともに該リール本体の前記鍔間に入る幅形態からなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記可動部位が当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔の間に位置した該鍔に当らない該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項4記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
(2)ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔の内壁部位であり、
前記ロックON・OFF部の可動部位が前記係り部位に付勢当る付勢当り形態であり、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れた該鍔に当らない該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項4記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【0029】
<第17の実施の形態>
図24、図25、図26に示す本発明を実施するための最良の第17の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動部位10の内側の可動側ロープ通し部13a、13bが位置する端部側にロープ3を一方の側から挟み付けるロープ挟みロック部位160(一方のロープ挟みロック部位)が設けられ(一体成型により形成されるのが好ましい)、係り部位11の外側の係り側ロープ通し部14a、14bが位置する端部側にロープ3を他方の側からロープ挟みロック部位160と対向し重なる形態で挟み付けるロープ挟みロック部位161(他方のロープ挟みロック部位)が設けられ(一体成型により形成されるのが好ましい)てなるロック機構付き付勢巻取りリール装置163を形成した点にある。
ロック解除状態(放置状態)では、対向形態(対向重なり形態)とされているロープ挟みロック部位160とロープ挟みロック部位161とによって、ロープ3は付勢挟まれロック状態となるのであり、ロープ挟みロック部位160とロープ挟みロック部位161は対向形態(そのまま行けば重なり当る形態関係)にあるので、ロープ3が柔らかい部材であるとか、細い部材であってもロープ通し部を交差させることなく、確実に挟みロックすることができる。
第1の実施の形態のような交差するロープ通し部では、太いロープ、硬めのロープではロックはロープ通し部の交差は少なくて済むが、細いロープあるいは柔らかいロープではロープ通し部の交差が大きくなってしまい、十分なロック状態が得られないということが考えられる。
ロック状態をより確実ないし強いものとするために、ロープに食い込む適宜な食い込み突起をロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161に設けあるいはいずれか一方に設けるのもよい。突起は一つのもの、2〜4箇所のもの、多数の小突起などいろいろな形態がある。
本実施の形態のロック機構付き付勢巻取りリール装置163においては、ロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161は後述するように筐体8と一体成型により形成されているが、これにとどまらず、ロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161の挟みつけ面にゴムなどの摩擦部材を接着や嵌込により設けなるものよいし、ロープ挟みロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161あるいはいずれか一方をゴム体とし接着により設けてなるものもよい。
可動部位10にはロープ挟みロック部位160と同じ面の該ロープ挟みロック部位160が奥に見える、成型時に突出した金型ピンであるロック部位形成ピン(金型とともに図示せず)によって形成されたロック部位形成開口164が形成されている。
このように、可動部位10の表面形成面より奥に突出するロック部位形成ピン(金型とともに図示せず)によって、金型を上金型と下金型の最も単純なものとでき、金型のコストを安価にできるとともに、製造時間を延長することがないので生産性を落とすことがない。
一方のロープ挟みロック部位および他方のロープ挟みロック部位という対向部位によりはロープを挟みロックする技術的思想は、前記したないし後述したひとつないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
<付記>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、
この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位と、
前記可動部位に設けられた前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位と、
前記係止部位に設けられた前記一方のロープ挟みロック部位とで対向して前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位と、
前記可動部位と前記係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【0030】
<第18の実施の形態>
図27、図28に示す本発明を実施するための最良の第18の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、可動部位125にロープ3を一方の側から挟み付けるロープ挟みロック部位160(一方のロープ挟みロック部位)を設け(一体成型により形成されるのが好ましい)、係り部位127にロープ3を他方の側からロープ挟みロック部位160と対向形態で挟み付けるロープ挟みロック部位161(他方のロープ挟みロック部位)を設け(一体成型により形成されるのが好ましい)、可動側ロープ通し部124a、124bを連結した一つの通部としてなる可動側ロープ通し部124に換え、係り側ロープ通し部128a、128bを連結した一つの通部としてなる係り側ロープ通し部128に換え、図でみてロープ挟みロック部位161の上方位置(ロープ挟みロック部位160の下方位置でもよい)である部位に、表筺体形成体5のロック機構形成部位12からロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部166を一体成型により設け(裏筺体形成体6のロック機構形成部位126にロープ離し案内部166を一体成型により形成してもよい)、筐体8の裏面にカード裏収納部168を設け、筐体8の表面に設けられたカードセット部22の透明板20の表面に、マスクカード169を上から出入収納する透明板からなるマスクカード収納部167を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置170を形成した点にある。
ロック部位形成開口164は、主に射出成型時に突出した金型ピンである、係り部位127およびロープ挟みロック部位161を形成するためのロック部位形成ピン(金型とともに図示せず)によって形成されるものである。
(1)ロープ挟みロック部位160とロープ挟みロック部位161による対向形態でのロープの挟みロックは、前記第17の実施の形態のロック機構付き付勢巻取りリール装置163と同様な作用効果を奏するものである。
(2)ロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部166を設けることによって、ロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることが可能となり、よって、ロープ離し案内部166と、一つである可動側ロープ通し部124と、一つである係り側ロープ通し部128とには、既に首掛けループ2を形成状態でロープを巻きつけたリールを筐体8にセットし、首掛けループ2を可動側ロープ通し部124を通し、更に係り側ロープ通し部128を通し、更にロープ離し案内部166をロープ3、3を左右に分け超えさせて筐体8の外に引き出しセットすることができる。
すなわち、首掛けループ2を形成するためにロープ3、3を引き出す必要があり、且つ、携帯品が回ってロープ3、3が捩れることが生じ難いようにするために、ロープ3、3を離してロック機構部から引き出す必要があり、このために、ロープ3、3を引き出すそれぞれのロープ通し部を分け離して設ける必要があるが、ロープ通し部が二つであるとリールにループが形成された状態で巻かれたロープをロープ通し部に通すことができないものであるが、ロック機構付き付勢巻取りリール装置170はそれを解決したものである。
ロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部を設け、これによって、ロック機構のロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることを可能とし、リールに巻かれた首掛けループのセットを可能にするという技術的思想は、前記したないし後述した一つないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
(3)カード裏収納部にマスクカード169を予め収納しておき、首からカードを下げたまま外出をする場合など、マスクカードを169を表のマスクカード収納部167に入れて、会社名や名前の表示されたカードをマスクし隠すことができる。
マスクカード収納部167には下のカードセット部22の透明板20に設けられた指をカードに当て外に引き出すための指当て引出し用の開口と重なる同様の形態の開口を設けている。
筐体の裏面にマスクカードを収納しておき、表のカードを隠したいときにマスクカードで表のカードをマスクできるという技術的思想は、前記したないし後述した一つないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
【0031】
<第19の実施の形態>
図29に示す本発明を実施するための最良の第19の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動側ロープ通し部13a、13bを連結した一つの通部としてなる可動側ロープ通し部13に換え、係り側ロープ通し部14a、14bを連結した一つの通部としてなる係り側ロープ通し部14に換え、図でみて可動部位10および係り部位11の下方にロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部166a、166bを一体成型により設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置173を形成した点にある。
ロープ離し案内部166aは可動部位10に設けられ、ロープ離し案内部166bは係り部位11に設けられ、上下で一部が重なるように設けられ、案内するロープ3、3が他方に完全に行かないようにしている
ロープ離し案内部を設ける部位や位置は、可動部位と係り部位の部位や位置によって異なる。例えば、可動部位と係り部位の下方に設ける形態、可動部位と係り部位の上方に設ける形態、可動部位と係り部位の間に設ける形態などがある。
ロープ離し案内部を設ける部位は、一つである形態、複数である形態、可動部位と係り部位の両方に設けられた形態、可動部位と係り部位のいずれか一方の設けられた形態など多様な形態を採用することができる。
ロープ3、3(一対のロープ)を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部1を設けることによって、ロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることが可能となり、よって、ロープ離し案内部と、一つである可動側ロープ通し部と、一つである係り側ロープ通し部とには、既に首掛けループを形成状態でロープを巻きつけたリールを筐体にセットし、首掛けループを可動側ロープ通し部を通し、更に係り側ロープ通し部を通し、更にロープ離し案内部をロープ3、3を左右に分け超えさせてロック機構部の外に引き出しセットすることができる。
すなわち、首掛けループを形成するためにロープ3、3(一対のロープ部位3a、3b)を引き出す必要があり、且つ、携帯品が回ってロープ3、3が捩れることが生じ難いようにするために、ロープ3、3を離してロック機構部から引き出す必要があり、このために、ロープ3、3を引き出すそれぞれのロープ通し部を分け離して設ける必要があるが、ロープ通し部が二つであるとリールにループが形成された状態で巻かれたロープをロープ通し部に通すことができないものであるが、本実施の形態のロック機構付き付勢巻取りリール装置はそれを解決したものである。
ロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部を設け、これによって、ロック機構のロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることを可能とし、リールに巻かれた首掛けループのセットを可能にするという技術的思想は、前記した一つないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
<付記>
ロープを付勢ロックするロープロック機構部と、
このロープ機構部を形成する、指で付勢力に抗して押し込み可動させることができる可動部位と、
前記ロープ機構部を形成する、前記可動部位と係って通された前記ロープをロックする係り部位と、
前記可動部位に設けられた前記ロープを通すための可動側ロープ通し部と、
前記係り部位に設けられた前記ロープを通すための係り側ロープ通し部と、
前記可動側ロープ通し部と前記係り側ロープ通し部に通されたあるいは通される前記ロープの一対のロープ部位を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部とからなることを特徴とするロープロック機構。
ロープ離し案内部を設ける部位や位置は、可動部位と係り部位の部位や位置によって異なる。例えば、可動部位と係り部位の下方に設ける形態、可動部位と係り部位の上方に設ける形態、可動部位と係り部位の間に設ける形態などがある。
ロープ離し案内部を設ける部位は、一つである形態、複数である形態、可動部位と係り部位の両方に設けられた形態、可動部位と係り部位のいずれか一方の設けられた形態など多様な形態を採用することができる。
また、図で見てロープロック機構部の上方に設ける形態、ロープロック機構部の下方に設ける形態、ロープロック機構部の上下両方に設ける形態がある。
また、ロープロック機構部のロープが通る部位を溝形態として、ロープを通した後で、蓋部材を接着、嵌込などにより取付ける形態とするのもよい。
蓋部材はロープロック機構部をはじめ適宜な部位に、ヒンジー部で連結され且つ嵌込突起を有する形態を一体成型により設け、嵌込孔を形成したロープ離し案内部にロープ通し後に被せ嵌込み固定するようにする形態が、部品点数を少なくできてよい。
一対のロープ部位を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部を設けることによって、一対のロープ部位を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることが可能となり、よって、ロープ離し案内部と、一つである可動側ロープ通し部と、一つである係り側ロープ通し部とには、既に首掛けループを形成状態でロープを巻きつけたリールを筐体にセットし、首掛けループを可動側ロープ通し部を通し、更に係り側ロープ通し部を通し、更にロープ離し案内部をロープの一対のロープ部位を左右に分け超えさせてロック機構部の外に引き出しセットすることができる。
すなわち、ロープにより首掛けループを形成するために一対のロープ部位を引き出す必要があり、且つ、携帯品が回って一対のロープ部位が捩れることが生じ難いようにするために、一対のロープ部位を離してロック機構部から引き出す必要があり、このために、一対のロープ部位を引き出すそれぞれのロープ通し部を分け離して設ける必要があるが、ロープ通し部が二つであるとリールにループが形成された状態で巻かれたロープをロープ通し部に通すことができないものであるが、本発明はそれを解決したものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は付勢巻取りリール、ネックストラップ、カードケース、携帯電話装置、音楽プレイヤー装置、携帯ケースを製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の平面図、正面図および側面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の表筐体形成体を除いた状態の正面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のロックON状態とロックOFF状態の側面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の側面図中央縦断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の側面図。
【図6】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態のロープを省略した正面図、平面図および側面図。
【図7】図6のA−A線切断断面図、B−B線切断断面図、C−C線切断断面図およびD−D線切断断面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の正面図および側面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の正面図、側面図およびロックOFF状態で筐体を下げ移動させた状態の側面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態の正面図、側面図およびロックOFF状態で筐体を下げ移動させた状態の側面図。
【図11】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の平面図、正面図および側面図。
【図12】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の背面図およびロックOFF状態とした側面図の中央縦断面図。
【図13】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態の組み立て前の部分正面図、その平面図、その側面図および組み立て状態の側面図。
【図14】本発明を実施するための最良の第9の実施の形態の内部構造を示す正面図および側面図。
【図15】本発明を実施するための最良の第10の実施の形態の正面図、ロープを省略した状態の平面図および側面図。
【図16】本発明を実施するための最良の第11の実施の形態の正面図、ロープを省略した状態の平面図および側面図。
【図17】本発明を実施するための最良の第12の実施の形態の側面図。
【図18】本発明を実施するための最良の第13の実施の形態の平面図、正面図および側面図。
【図19】本発明を実施するための最良の第13の実施の形態の部分断面側面図。
【図20】本発明を実施するための最良の第14の実施の形態の部分断面側面図。
【図21】本発明を実施するための最良の第15の実施の形態の正面図および側面図。
【図22】本発明を実施するための最良の第15の実施の形態のロープを省略したロックON状態を示す断面図およびロックOFF状態を示す断面図。
【図23】本発明を実施するための最良の第16の実施の形態のロープを省略したロックON状態を示す断面図。
【図24】本発明を実施するための最良の第17の実施の形態のロックON状態とロックOFF状態の側面図。
【図25】本発明を実施するための最良の第17の実施の形態の背面図。
【図26】本発明を実施するための最良の第17の実施の形態の正面図。
【図27】本発明を実施するための最良の第18の実施の形態の側面図。
【図28】本発明を実施するための最良の第18の実施の形態の正面図。
【図29】本発明を実施するための最良の第19の実施の形態の側面図および側面図中央縦切断断面図。
【符号の説明】
【0034】
1:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
2:首掛けループ、
3:ロープ、
4:リール本体、
5:表筺体形成体、
6:裏筐体形成体、
7:リール保持収納部、
8:筐体、
9、9a:ロックON・OFF部、
10:可動部位、
11:係り部位、
12:ロック機構部、
13、13a、13b:可動側ロープ通し部、
14、14a、14b:係り側ロープ通し部、
15:発条、
16a、16b:鍔、
17a、17b:ロープ案内部、
18:アーム部、
19:ヒンジー、
20:透明板、
21:カード出し入れ口、
22:カードセット部、
23:カード抑え片、
24:開口部、
25:ループ面ファスナ、
26:顎付き掛部、
27:顎掛部、
28a、28b:バネ支持部、
29:付勢手段、
30:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
31:顎掛部形成孔、
32a、32b:可動側ロープ通し部、
33a、33b:係り側ロープ通し部、
34:表筐体形成体、
35:裏筐体形成体、
36:筐体、
37:掛け部、
38:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
39:ロック機構部、
40:可動部位、
41a、41b:可動側ロープ通し部、
42:係り部位、
43、43a、43b:係り側ロープ通し部、
44:ロープ引き出し口、
45:ロープ案内部、
48:クリップ、
49:嵌め込み部、
50:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
51:ロック機構部、
52:横孔、
53:アダプター、
54:抜け止め片、
55:フック、
56:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
57:首掛けループ、
58a、58b:保持突起、
60:横孔、
61:ロープ通し部、
62:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
63:カードケース、
66a、66b:可動側ロープ通し部、
67a、67b:係り側ロープ通し部、
68:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
69:ロック機構部、
72:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
73:嵌め込み孔、
74:ヒンジー部、
75:取付け駒、
76:嵌め殺し突起、
77:嵌め込み孔、
78:ヒンジー、
79:、取付け駒、
80:嵌め殺し突起、
81:ロック機構部、
82:駒本体、
83:駒本体、
86:歯車、
87:付勢リール、
88:歯車、
89:フリーリール、
90:リール本体、
91:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
92:表筐体形成体、
93:裏筐体形成体、
94:筐体、
95:フック面ファスナ、
96:ループ面ファスナ、
97:安全パーツ、
98:回転コロ、
99:テープ、
100:バネ支持部、
101:バネ支持部、
102:ブロック片、
103:携帯品保持プレート、
104:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
107a、107b:可動側ロープ通し部、
108:可動部位、
109a、109b:係り側ロープ通し部、
110:係り部位、
111:嵌まり片、
112:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
115:バネ支持部、
116:バネ支持部、
117:板バネ、
118:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
121:ロック機構形成部位、
122:開口部、
123:ロックON・OFF部、
124、124a、124b:可動側ロープ通し部、
125:可動部位、
126:ロック機構形成部位、
127:係り部位、
128、128a、128b:係り側ロープ通し部、
129:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
130:ロック機構部、
132:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
134:押しボタン、
135:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
136:ロック機構部、
137:ロック機構形成部位、
138:ロック機構形成部位、
139:開口部、
140:ロックON・OFF部、
141:可動部位、
142a、142b:ロープ引き出し口、
147:ロック付き付勢巻取りリール装置、
149:ロック機構部、
150:ロック機構形成部位、
151:ロック機構形成部位、
152:開口部、
153:肉厚部位、
154:ロック部材取付け部、
155:補強リブ、
156:ロックON・OFF部、
157:可動部位、
158:係り部位、
160:ロープ挟みロック部位、
161:ロープ挟みロック部位、
163:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
164:ロック部位形成開口、
166、166a、166b:ロープ離し案内部、
167:マスクカード収納部、
168:カード裏収納部、
169:マスクカード、
170:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
173:ロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に首から提げるカードストラップや携帯電話の携帯ストラップなどに適した、また電灯の長さ調節自在のスイッチ紐、天井やディスプレー枠から吊るした高さ調節自在の展示装置などとしても使用できるロック機構付き付勢巻取りリール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のロック機構付き付勢巻取りリール装置は、ロープを付勢巻き取る2個のリール本体と、該リール本体から引き出された2本の前記ロープを通しロックする、円筒形態の固定駒(ロックON・OFF部)、この固定駒に可動可能に一部を納めた円筒形態の可動駒(係り部位)、この可動駒を付勢押し出し状態とする圧縮コイルバネとからなるロープストッパーとからなっていて、可動駒がフリーの状態では圧縮コイルバネの付勢力により通されたロープは可動駒と固定駒に付勢挟されたロック状態とされ、可動駒を指で摘み押し込んだ状態ではロープのロックが解除されたロープの引き出し引き込み(付勢巻き込み)が自在に行える、すなわち首に下げた状態ではロープストッパー、リール本体およびそれに装着した携帯品を上下に前後に移動自在とすることができ、且つ、好みの位置で指を離す(可動駒フリー状態)ことによってそこに止め置くことができるものである(例えば 特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−55627号公報(図95、段落番号[0100])
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来技術は、可動駒、圧縮コイルバネ、固定駒の三部品からなるロープストッパーと別体である2個のリール本体とを接着などにより組み合わせたものであるので、部品数が多く且つ操作性および使用感をよくするためには全部品を板部材に接着などで固定して一体化することが必要であり、そのような操作性のよい形態とするためには部品コストおよび組み立てコストが高くなるという欠点を有するものであった。
また、2個のリール本体がそれぞれ独立した付勢巻取りであるので、ロープストッパーを摘み押えてその上下移動操作を行ったとき、ループを形成するロープが左右対称に引き出されず動いてしまい掛けた首の後側を擦る、左右のロープを連結して首への付加を軽減する幅広テープを設けたループを有するものとした場合には、幅広テープがズレ動いて首に左右均一な状態で保持されないで見た目の悪い状態になる、安全のために2kg程度の引っ張りで首掛けループが切れる安全パーツを取り付けた場合、該安全パーツが首の後ろや横に位置するなど位置が定まらず安全パーツが首に当るなど使用感が悪いという欠点を有するものであった。
【0004】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、部品コストおよび製造コストを軽減して低コスト化を実現する付勢巻き取りリール装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
「付勢力」は、自らの弾性力によるもの、圧縮コイルバネ、湾曲板バネ、ゴムなどの弾性体などの補助付勢手段によるものなど多様な形態がある。
「前記第1の筐体形成体側に一辺を固定」とは、第1の筐体形成体本体はもちろんのこと、該第1の筐体形成体本体から延長させた部位、該第1の筐体形成体本体に他の部材を固定して形成した部位などを技術的範疇に含む意味である。
第1の筺体形成体が表筐体形成体であるばあいもあるし、裏筐体形成体である場合もある。これは第2の筐体形成体にもいえることである。
筐体外に引き出されるロープ部位は一本のもの、二本引き出され首掛けループを手首掛けループなどのループを形成する形態のものなどがある。
「第1の筺体形成体と第2の筐体形成体を合わせ接合」とは、接着剤により接合する、融着により接合する、顎部位と顎掛部の顎掛により接合する、ベルト部材の縛り締め付けにより接合する、リング部材を嵌めて接合するなど多様な形態がある。
第1の筺体形成体と第2の筐体形成体は、一方が表である場合は他方は裏である。すなわち、第1の筺体形成体が裏である場合もあるし表である場合もあり、第2の筺体形成体が裏である場合もあるし表である場合もあるものである。
<請求項2記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体のロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、可動部位に前記ロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が第2の筐体形成体の前記ロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、この係り部位に前記ロックON・OFF部のフリー状態では前記可動側ロープ通し部とで前記ロープを挟みロックする部位に位置された該ロープを通す係り側ロープ通し部が設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部および前記係り部位を指で摘み押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項3記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、可動部位は前記筐体内に位置されてロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が前記筐体内に設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項4記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔となっていて、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とし、あるいは前記係り部位が歯車形態となっていて前記ロックON・OFF部の可動部位が該歯車の間に位置し当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態と、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れて該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項5記載の発明>
請求項1、2、3いずれか記載の発明において、可動部位と係り部位のロック形態がロープをロックするロック形態であって、前記可動部位に前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位を設け、前記係止部位に前記一方のロープ挟みロック部位とで前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位を該一方のロープ挟みロック部位に対向するように設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項6記載の発明>
請求項1〜5いずれか記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体と一体成型により形成された固定形態であり、係り部位が該第1の筺体形成体あるいは第2の筐体形成体と一体成型により形成された固定形態であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項7記載の発明>
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、前記筐体の表面にICカード、ネームプレート、名刺などのカードをセットするカードセット部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項8記載の発明>
請求項1〜7いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏面に面ファスナを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
<請求項9記載の発明>
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、携帯電話、デジタルカメラ、カードなどの携帯品を着脱自在に取り付けることができる面ファスナ、嵌め込み部、収納ケース部、掛け部、クリップなどの携帯品取付け部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
携帯品には上記以外に、フィルム一体型カメラを含むカメラ、携帯音楽プレイヤー、携帯緊急警報装置、携帯GSP、携帯ラジオ、携帯テレビ、携帯無線機、財布、小銭入れやコインホルダー、複数のカードを収納ケースなどがある。
<請求項10記載の発明>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた嵌め込み孔と、駒本体、この駒本体に突出設けられた前記嵌め込み孔に外側から内側に突き出すように嵌め込まれる前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位、この可動部位に設けられた前記ロープを通すためのロープ通し部とからなり、該嵌め込み孔に該可動部位を嵌め込み前記ロックON・OFF部の表面に固定された取付け駒と、前記可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置である。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
ロック機構部がリール本体を収納している筐体にその一辺を固定された形態で内側に可動可能に設けられた構成であるので、部品点数が軽減さら且つ組み立て工程も軽減されて低コスト化を実現しするとともに、片手のみで上下移動を自在に行うことができ且つ好みの上下位置に止め係留することができるロック機構付き付勢巻取りリール装置を実現するという効果を奏する。
ロープが首掛けループを形成するように一対の可動側ロープ通し部および対応する一対の係止側ロープ通し部を有する可動部位は一辺を表筺体形成体に例えば一体成型により連結された(固定された)一辺連結形態(一辺固定形態)(接着剤や融着や嵌込により形成した形態でもよい)であるので、可動部位は横幅が長くても押し込み操作(ロック解除操作)において片側に傾いた動きとなり難く、左右均等な動きを実現するものであり、可動部位の横幅を広くして左右の可動側ロープ通し部および左右の係止側ロープ通し部の離れ距離を離れた距離のあるものとできるので、首掛けループの筐体からでる左右のロープの距離を離れたものにしても左右のロープを左右のいずれかにも傾かない均等にロック・ロック解除動作とでき、幅広のロープの引き出し形態によって振れによっても筐体が回って裏返る、ロープが捩れることが起き難いものにできる形態を、ロープのロック動作を良好に維持した状態で実現できるものである。
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体のロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、可動部位に前記ロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が第2の筐体形成体の前記ロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、この係り部位に前記ロックON・OFF部のフリー状態では前記可動側ロープ通し部とで前記ロープを挟みロックする部位に位置された該ロープを通す係り側ロープ通し部が設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部および前記係り部位を指で摘み押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
前記請求項1記載の発明の効果に加えて、ロープをズレ挟みするロック機構であるので、リール本体が強く引っ張られることがあった場合、挟持されたロープが摩擦滑り移動するので、強い衝撃がリール本体に加わることが防止されリール本体の損傷を防止する、最適な位置に微調整して止め係留することができるという効果を奏する。
ロックON・OFF部およびアーム部は筐体から外れた上部位にあるので、ここに広告、社名、キャラクターなどの多様な模様などを施すことができる。また、ロックON・OFF部とアーム部の横幅や形態を筐体と同じにするそれ以上にすることもでき、アーム部のみを幅広にするなど自在に行え、より広い表示スペースを形成することができる。また、ロックON・OFF部とアーム部の形状は動物、キャラクター、花、乗り物、ハウスなどの多様な形状とすることができ、より特徴のあるもの個性のあるものにできる。ロックON・OFF部とアーム部をビーズや宝石などで飾ることもでき、またそのような飾りができる形状や宝石を入れ接着する部位を設けるなどが自在にできる。
<請求項3記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、可動部位は前記筐体内に位置されてロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が前記筐体内に設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
このような構成としても、前記請求項2記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔となっていて、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とし、あるいは前記係り部位が歯車形態となっていて前記ロックON・OFF部の可動部位が該歯車の間に位置し当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態と、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れて該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
このような構成としても、前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、ロープがロックON・OFF部に規制されない形態であるので、ロープで首掛けループを形成する形態においては、ロープの筐体から引き出す部位である左右のロープ引出し口をロックON・OFF部に関係なく設定することができ、よって、左右のロープ引出し口を筐体の許容する範囲でできる限り距離のある箇所へ設けることができるので、首から下げた状態で筐体が回転して裏返ったりロープが捩れ状態になることが起き難いものにできるという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
請求項1、2、3いずれか記載の発明において、可動部位と係り部位のロック形態がロープをロックするロック形態であって、前記可動部位に前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位を設け、前記係止部位に前記一方のロープ挟みロック部位とで前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位を該一方のロープ挟みロック部位に対向するように設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
ロック解除状態(放置状態)では、一方のロープ挟みロック部位と他方のロープ挟みロック部位とによって、ロープは付勢挟まれロック状態となり、一方のロープ挟みロック部位と他方のロープ挟みロック部位は対向形態(そのまま行けば重なり当る形態関係)にあるので、ロープが柔らかい部材であるとか、細い部材であっても確実に挟みロックすることができるという効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
請求項1〜5いずれか記載の発明の構成において、ロックON・OFF部が第1の筺体形成体と一体成型により形成された固定形態であり、係り部位が該第1の筺体形成体あるいは第2の筐体形成体と一体成型により形成された固定形態であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
前記請求項1〜5いずれか記載の発明から同様な効果を奏するとともに、より部品点数と組み立て工程を減らすので、より低コスト化を図れるという効果を奏する。
見方を変えるなら、従来のロック機構を有さないリール装置と同じ部品点数と組み立て工程数でロック付き付勢巻取りリール装置を実現できる。
<請求項7記載の発明の効果>
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、前記筐体の表面にICカード、ネームプレート、名刺などのカードをセットするカードセット部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
請求項1〜5いずれか記載の発明の効果に加えて、首に掛けた状態でカードを片手のみで自在に上下前後移動操作することができ且つ好みの上下位置に止め係留させることができる、とても便利なカードネックストラップを低コストで実現するという効果を奏する。
また、筐体を名刺などの定型カードより大きい形態であるので、リール本体を2mm〜4mmの太めのロープを巻き取っても十分な引出し長さ(40cm程度)を得ることができる大きなものにすることができるという効果を奏する。
また、リール本体をカードケースと認識する筐体内に設けたことにより、リールの存在を意識させないものを実現するとともに、カードおよびリールが筐体と一体であるので、それらが首に掛けた首掛けループと別の振れ動作をすることが無いという効果を奏する。
これは、リールがカードケースとは別体で設けられた従来のリール付きカードケースは、首掛けループとはリールおよびカードケースが別の振れ動作をして、携行性が大変悪いという欠点を解消したものである。
また、首に掛けループを形成する形態においては、筐体を離れた一対のロープで吊る形態となるので、筐体が裏返ることが生じない携行を実現するとい効果を奏する。
また、筐体の表面と裏面にカードセット部を設けることができるので、表側には名前の良くわかる単なるカードをセットし、裏側にはICカードをセットするなどのことも可能とするものである。
<請求項8記載の発明の効果>
請求項1〜7いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏面に面ファスナを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
面ファスナはループ側が好ましい。
例えば、安全ピン付きフック面ファスナ板やクリップ付き面ファスナ板を、着衣のカードを表示したい部位に取付け、ロープを弛ませることなく筐体を係着(着脱自在)させておくことができる、ロープで吊った状態で着衣に係留できるので着衣が不自然に歪まないようにできるという効果を奏する。
<請求9記載の発明の効果>
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、携帯電話、デジタルカメラ、カードなどの携帯品を着脱自在に取り付けることができる面ファスナ、嵌め込み部、収納ケース部、掛け部、クリップなどの携帯品取付け部を設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
請求項1〜7記載の発明の効果に加えて、首に掛けた状態で携帯品を片手のみで自在に上下前後移動操作することができ且つ好みの上下位置に止め係留させることができる、とても便利なカードネックストラップを低コストで実現するという効果を奏する。特に、携帯品をクリップや面ファスナなどの着脱係止手段による着衣への係止する場合は、丁度具合のよい吊り位置に簡単に微調節できるという効果を奏する。
<請求項10記載の発明の効果>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、このロックON・OFF部に設けられた嵌め込み孔と、駒本体、この駒本体に突出設けられた前記嵌め込み孔に外側から内側に突き出すように嵌め込まれる前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位、この可動部位に設けられた前記ロープを通すためのロープ通し部とからなり、該嵌め込み孔に該可動部位を嵌め込み前記ロックON・OFF部の表面に固定された取付け駒と、前記可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置であるので、
必須構成である可動部位を有する取付け駒であり、駒本体の形状、色彩は多様なものにして取り付けることができるので、多様な表情のロック機構付き付勢巻取りリール装置を安価に提供することができる。すなわち、他の部位はそのままで取付け駒を変えるだけでいろいろな宣伝広告等を簡単にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し本発明をそれに限定する趣旨ではない。
【0009】
<第1の実施の形態>
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1はロック機構付き付勢巻取りリール装置であって、このロック機構付き付勢巻取りリール装置1は首掛けループ2を形成する一対のロープ3を付勢巻き取りするリール本体4と、表筺体形成体5、裏筐体形成体6、該表筺体形成体5と該裏筐体形成体6の筐体形成体を合わせ接合してリール本体4を回転自在に保持収納するリール保持収納部7を有する筐体8と、内側に向けて可動可能に表筐体形成体5に該5の一部を上に延長する形態で一体成型により設けられた(表筐体形成体5側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた構成である。)、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると自らの付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部9と、このロックON・OFF部9に一体的成型により設けられた、リール本体4の付勢回転のロック状態を形成する可動部位10と、この可動部位10、該10と係ってロック状態を形成する裏筐体形成体6に該6の一部を延長する形態で一体成型により設けられたアーム部18の内側に突出するように設けられた係り部位11とからなるロック機構部12とからなっていて、ロックON・OFF部9のフリーの状態では、ロープ3のロックによりリール本体7の回転がロックされたロックON状態となり、ロックON・OFF部9を押え込み操作するとロープ3の引き出し引き込みを自在(移動自在)とするリール本体3の回転が自在なロックOFF状態にできるようになっている。
より詳しくは、ロックON・OFF部9が表筺体形成体5のロープ3が引き出される部位のロープ3の引き出し方向の外側に該5の一部を延長突出するように設けられ、可動部位10にロープ3を通す可動側ロープ通し部13a、13bが設けられ、係り部位11を有するアーム部18が裏筐体形成体6のロープ3が引き出される部位のロープ3の引き出し方向の外側に該18の一部を延長突出するように設けられ、この係り部位3にフリー状態では可動側ロープ通し部13a、13bから可動部位10の可動方向にズレた位置となる部位にロープ3を通す係り側ロープ通し部14a、14bが設けられ、ロックON・OFF部9のフリー状態では、主に該9の自らの付勢力によりロープ3を通した可動側ロープ通し部13a、13bと係止側ロープ通し部14a、14bは中心位置が可動部位10の可動方向にズレた位置状態(穴の中心位置が重ならないズレた位置状態)にあって、ロープ3のズレ挟み形態とも言うべき形態でロックすることによってリール本体4の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部9および係り部位11を指で摘み押さえ操作すると可動側ロープ通し部13a、13bと係止側ロープ通し部14a、14bは重なりロープ移動フリー状態となってリール本体4の回転が自在なロックOFF状態となるようになっている。
17a、17bはロープ案内部位であって、表筺体形成体5、裏筐体形成体6のいずれかに一体成型により設けられている。回転するよう円コロを被せてより抵抗を軽減するのが好ましい。
ロープ3は平らな形態として、リール本体の鍔16a、16bの幅を平らなロープ3が一本しか入らない幅として重ね形態で巻き取るようにするのが好ましい。
可動側ロープ通し部13a、13b、係止側ロープ通し部14a、14bの両方をあるいはいずれか一方を一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部13a、13bの間の仕切りのない該13a、13bがつながった一つの孔である。その分材料を削減できる。
ロックON・OFF部9を裏筐体形成体6に設け、係り部位11を裏筐体形成体6に設けた形態もよい。
可動側ロープ通し部13a、13b、係止側ロープ通し部14a、14bの形態は、ロープ3の非ロック側に長く形成され、ロックON・OFF部9を最大に押し込んで(ロックOFF状態)でも非ロック側の縁がロープ3に当たらない形態とするのがよい。すなわち図3の側面図によると、可動側ロープ通し部13a、13bは左側が非ロック側で、係止側ロープ通し部14a、14bは右側が非ロック側である。
可動部位10と係り部位11は隙間少ない形態や当接した形態でもよい。
ロックON・OFF部9およびアーム部18の幅は図示した形態以外に筐体と同じ程度、筐体より幅広形状もある。
可動部位10は一辺を表筺体形成体5に一体成型により連結された(固定された)一辺連結形態(一辺固定形態)(接着剤や融着や嵌込により形成した形態でもよい)であるので、可動部位10は横幅が長くても押し込み操作(ロック解除操作)において片側に傾いた動きとなり難く、左右均等な動きを実現するものであり、可動部位10の横幅を広くして可動側ロープ通し部13a、13bの離れ距離および係止側ロープ通し部14a、14bの離れ距離を離れた距離のあるものとできるので、首掛けループ2の左右の筐体8からでるロープ3、3の距離を離れたものにしても左右のロープを左右のいずれかにも傾かない均等にロック・ロック解除動作とでき、幅広のロープ3、3の引き出し形態によって振れによっても筐体8が回って裏返る、ロープが捩れることが起き難いものにできる形態を、ロープのロック動作を良好に維持した状態で実現できるものである。
このことは、以下に記載する一つないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
【0010】
筐体8の表面はカードを収納セットするための3辺縁を前方に突出させて透明板20を接着、融着、溶着あるいは嵌めるなどして取り付けた、横にカード出し入れ口21を設けたカードセット部22からなる携帯品取り付け部を設けている。
カードセット部22の表筐体形成部5の四隅には、3辺を抜かれ形態で外に起こし形成されたカードを抑えるカード抑え片23、23、23、23が形成されている。
透明板20の中央には開口部24が設けられ、指をカードにあて外に押し出すことができるようになっている。
筐体8の裏面にはループ面ファスナ25が設けられ、着衣に付けたフック面ファスナ(図示せず。クリプ付き面ファスナ板、安全ピン付き面ファスナ板)に係着して、着衣上にカードを係着しておくことができるようになっている。ループ面ファスナ25は3mm〜10mm程度の縦に細長い形態としていて、剥がし外しが簡単に行なえるようになっている。
筐体8の裏面や側面にクリップを設けるのもよい。
ループ面ファスナ25に変えて縦向き、横向きあるいは横縦に回転できるクリップを設け、胸ポケットやワイシャツの前合わせ部位に係止できるようにするのもよい。ループ面ファスナ25に変えて磁石や磁着部材を設けて磁着係止できるようにするのもよい。
筐体は密封されたものに限定されるものではなく、側面が開口してなる形態なども本願発明の技術的範疇に含むものである。
可動部位および係り部位を複数設ける、すなわちロープをロックする部分が2箇所以上あるものであり、2箇所が好ましい。こうすることにより、よりロック力のあるロック機構とすることができ、あるいはロックON・OFF部の付勢力を弱い押え操作のし易いものにできる。
ロックON・OFF部9およびアーム部18はカードセット部22から外れた上部位にあるので、ここに広告、社名、キャラクターなどの多様な模様などを施すことができる。
また、ロックON・OFF部9とアーム部18の横幅や形態を筐体と同じにするそれ以上にすることもでき、アーム部18のみを幅広にするなど自在に行え、より広い表示スペースを形成することができる。
また、ロックON・OFF部9とアーム部18の形状は動物、キャラクター、花、乗り物、ハウスなどの多様な形状とすることができ、より特徴のあるもの個性のあるものにできる。
ロックON・OFF部9とアーム部18をビーズや宝石などで飾ることもできる。
表筺体形成体5と裏筐体形成体6は底部がヒンジー部(蝶番部)19で連結され、該表筺体形成体5と該裏筐体形成体6は展開状態で射出成型により一体成型されているとともに、表筺体形成体5および裏筐体形成体6あるいはいずれか一方に筐体から突出形成された適宜な数の顎付き掛部26が一体成型により設けられ、表筺体形成体5および裏筐体形成体6あるいはいずれか一方に、顎付き掛部26の顎部位が掛る顎掛部27が該顎付き掛部26に対向するよう一体成型により形成されている。
よって、表筺体形成体5と裏筐体形成体6はリール本体4を収納し、ロープ3を:可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bに通し、ヒンジー部19で折畳み合せることにより、顎付き掛部26の顎部位が顎掛部27に掛って嵌め殺し状態とされ、表筺体形成体5と裏筐体形成体6の合せ状態が一体化されて筐体8を形成する。
接着剤を持ち入ることなくあるいは融着などの操作をすることなく表筺体形成体5と裏筐体形成体6を接合させてなる筐体を形成できるものである。
これによって、組立作業スピードの向上が図られ、接着剤や融着作業・装置を用いないので材料の軽減が実現され、全体として生産性の向上と低コスト化を実現する。
顎掛部27は裏筐体形成体6を形成する金型に設けられた顎掛部形成突き出しピン(金型の図示なし)により形成され、該顎掛部形成突き出しピンは顎掛部27を形成するとともに、裏筐体形成体6に顎掛部形成孔31を同時に形成する。
顎付き掛部26は表筺体形成体5に形成し、顎掛部27は裏筐体形成体6に形成するのが、表側からは見えないので好ましいので、本実施の形態ではこの形態を採用している。
このようなヒンジー19と顎付き掛部26および顎掛部27による一体成型接合形態は、以下に述べる一つないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
ロックON・OFF部9はロープ3の無い状態である、可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bにロープ3が通される前のロープ非ロック状態では、2点破線で示したロックON・OFF部9の位置となる。すなわち、ロープを通さない成型時状態ではアーム部18から大きく離れた2点破線で示したロックON・OFF部9の位置となっているので、その位置からロープ3を通しロックする位置まで強制的にその弾性反発力に反して倒されているので、ロープ3をロックする十分な弾性反発力が得られる。
ロープを通さない成型時状態ではアーム部18から大きく離れたロックON・OFF部9の位置とするという技術的思想は、以下に述べる一つないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bは孔形態となっているので、可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bに先にロープを通しておいて、リール本体にロープを巻き取らせるということをしなければならないものであるので、好ましくは、リール本体にロープが巻かれた状態からロープを出して可動側ロープ通し部および係り側ロープ通し部にロープを通すようにするのがよいので、後述する第3の実施の形態のように可動側ロープ通し部32a、32bおよび係り側ロープ通し部33a、33bのような側面に開口した横溝形態とし、この組合せによるようなロープを横から入れられる形態のものにするか、後述する第9の実施の形態のように、ロープの引き出し端部を解放形態として、リールから引き出し可動側ロープ通し部13a、13bおよび係り側ロープ通し部14a、14bを通し引き出し、先端部に着脱式の安全パーツ97を後付けする。安全パーツは連結される雄型と雌型がある場合は、一方のロープの側に雄型を取り付け他方のロープの側にメス型を取り付け、両者を連結して首掛けループを形成できるようにするのがよい。
【0011】
(異なる実施の形態)
次に、異なる実施の形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる実施の形態の説明に当たって、前述した実施の形態と同一の構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0012】
<第2の実施の形態>
図5に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、第1の筐体形成体の内側中央に穴を有するバネ支持部28aを設け、該18の対抗する第2の筐体形成体にもバネ支持部28bを設け、バネ支持部28aと28bの間に圧縮コイルバネからなる付勢手段29を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置30を形成した点にある。
このような構成とすることにより、必要十分な弾性力が得られるとともに、耐久性のある構成とすることができるという効果を奏する。
【0013】
<第3の実施の形態>
図6、図7に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロックON・OFF部9の可動側ロープ通し部を側面に開口した横溝形態の可動側ロープ通し部32a、32bとし、アーム部18の係り側ロープ通し部を側面に開口した横溝形態の係り側ロープ通し部33a、33bとし、ロックON・OFF部9に可動部位40を設け、この可動部位40にロックON・OFF部9の表側から成型時にあけ形成された可動側ロープ通し部41a、41bが設けられ、アーム部18に係り部位42を設け、この係り部位42にアーム部18の表側から成型時にあけ形成された係り側ロープ通し部43a、43bが設けられ、表筐体形成体および裏筐体形成体を円形の表筐体形成体34、裏筐体形成体35として円形の筐体36を形成し、該36の下部に紐などを掛け携帯品を下げる掛け部37である携帯品取り付け部を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置38を形成した点にある。
ロックON・OFF部9、可動部位9、可動側ロープ通し部32a、32b、可動部位40、可動側ロープ通し部41a、41b、アーム部18、係り側ロープ通し部33a、33b、係り部位42、係り側ロープ通し部43a、43bでロック機構部39を形成している。
ロープ3、3は一つのリール本体に同一方向に巻かれているので、略完全に同調した同じ長さでの引き出し引き込み操作ができる。
ロープ通し部がいずれも側方なり表側から成型時にロープ通し部を形成する金型の突出片により形成できる。
ロープ引き出し口44、44は円柱形態の表筐体形成体34、裏筐体形成体35のいずれか一方に一体的に形成されたロープ案内部45、45、45、45を適宜配置し筐体36に設けられている。
ロック機構部が二箇所であるのでよりロック力が得られ、またロックON・OFF部の付勢力を弱くすることが可能となり押し操作のし易いものにできる。
ロープ通し部は2つの形態を述べているが、同一形態による複数ロック機構部とするのもよいことは言うまでもない。特に可動側ロープ通し部41a、41bのように金型の抜き方向に向けて形成される形態に可動側ロープ通し部も係り側ロープ通し部もするのがよい。こうすることによって、一方向の抜きのみで表筐体形成体および裏筐体形成体と一体的に形成されるので、金型の構成が複雑にならず安価とでき且つ形成速度も遅くならないので生産性が落ちず、コスト高にならないようにできる。
特に、裏筐体形成部の表側から成型時に空け形成されたロープ通し部は、ロックOFF時においては、ロックON・OFF部の可動方向の一方側が実質的にロックする壁のない開放された形態を形成しているので、ロックON・OFF部の押し込み過ぎによるロープのロックが生じない形態を実現しているので、この形態がロープ通し部としては最も好ましい。
可動側ロープ通し部41a、41b、係止側ロープ通し部43a、43bの両方をあるいはいずれか一方を一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部41a、41bの間の仕切りのない該41a、41bがつながった一つのロープ通し部である。その分材料を削減できる。
【0014】
<付記>
可動部位と係り部位が複数設けられて、ロープのロックが複数個所で行われるようにしてなることを特徴とする請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
「請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置」とは、特許請求の範囲の請求項をいう。
【0015】
<第4の実施の形態>
図8に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、リール本体4に巻き取られるロープ3を一本とし、引き出されたロープ3の先端にクリップ48からなるからなる携帯品取り付け部を設け、表筐体形成体5の上部に上に嵌め込み口を有する嵌め込み部49を設け、該49に弾性付勢力を有する金属製部材からなるロックON・OFF部9aを嵌め込み固定し、アーム部18を肉厚の強靭な形態としたロック機構付き付勢巻取りリール装置50を形成した点にある。
可動側ロープ通し部13は一つ、係り側ロープ通し部43は一つである。可動側ロープ通し部13は長方形の孔をあけ、該穴を中途で折り曲げる可動部位11を形成することにより形成したものである。係り側ロープ通し部43は係り側ロープ通し部43aと同様に裏筐体形成体35の成型時に一体的に形成されたものである。
ロックON・OFF部9a、可動部位10、可動側ロープ通し部13、アーム部18、係り部位11、係り側ロープ通し部43、ロック機構部51を形成している。
【0016】
<第5の実施の形態>
図9に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において前記第4の実施の形態と主に異なる点は、クリップ48に変えて、貫通した横孔52を有するアダプター53を設け、筐体36の下部に掛け部37に変えてカードを着脱自在に取り付けることができる、抜け止め片54付きのフック55からなる携帯品取付け部を有するロック機構付き付勢巻取りリール装置56を形成した点にある。
横孔52はループ径の大きさい調節可能な首掛けループ57を潜り移動可能に取り付けてネックストラップにする。
アダプター53の前後には、ロック機構部12が嵌り回らないように保持する保持突起58a、58bが設けられていて、この位置においてはロック機構付き付勢巻取りリール装置56および取り付けられたカードケースは回らない状態に保持される。
【0017】
<第6の実施の形態>
図10に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において前記第4の実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部12を筐体36の下部に設け、ロープ3を下方に向けて引き出しできるようにし、筐体36の上部に貫通した横孔60を有するロープ通し部61を固定設け、ロープ3の先端にクリップ48を設けたロック機構付き付勢巻取りリール装置62を形成した点にある。
ロープ通し部61に首掛けループ57を潜り移動可能に取り付けてネックストラップにする。
クリップ48にはカードケース63を取り付ける。
【0018】
<第7の実施の形態>
図11、図12に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動部位10の可動側ロープ通し部をロックON・OFF部9の表側から成型時に空け形成された可動側ロープ通し部66a、66bとし、係り部位11の係り側ロープ通し部をアーム部18の表側から成型時に空け形成された係り側ロープ通し部67a、67bとし、ロックON・OFF部9に可動部位40を設け、この可動部位40にロックON・OFF部9の表側から成型時に空け形成された可動側ロープ通し部41a、41bが設けられ、アーム部18に係り部位42を設け、この係り部位42にアーム部18の表側から成型時に空け形成された係り側ロープ通し部43a、43bを設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置68を形成した点にある。
ロックON・OFF部9、可動部位9、可動側ロープ通し部66a、66b、可動部位40、可動側ロープ通し部41a、41b、アーム部18、係り側ロープ通し部67a、67b、係り部位42、係り側ロープ通し部43a、43bでロック機構部69を形成している。
透明版20は縁の側部に嵌殺し用の突起が設けられ、表筐体形成体5の表面縁に設けられた嵌め込み穴に嵌合される。カード出し入れ口は上部に設けられている。
可動側ロープ通し部および係り側ロープ通し部が金型の抜き方向に向けて形成される形態であるので、一方向の抜きのみで表筐体形成体および裏筐体形成体と一体的に形成されるので、金型の構成が複雑にならず安価とでき且つ形成速度も遅くならないので生産性が落ちず、コスト高にならないようにできる。
また、裏筐体形成部の表側から成型時に空け形成されたロープ通し部は、ロックOFF時においては、ロックON・OFF部の可動方向の一方側が実質的にロックする壁のない開放された形態を形成しているので、ロックON・OFF部の押し込み過ぎによるロープのロックが生じない形態を実現しているので、この形態がロープ通し部としては最も好ましい。
可動側ロープ通し部41a、41b、係止側ロープ通し部43a、43b、可動側ロープ通し部66a、66b、係止側ロープ通し部67a、67bの全てあるいはそのうちの適当なものを一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部41a、41bの間の仕切りの無い該41a、41bがつながった一つのロープ通し部41である。その分材料を削減できる。一番外側の可動側ロープ通し部41a、41b以外を一つのロープ通し部とするのが好ましい。このことは前記したないし後述するひとつないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
<付記>
可動側ロープ通し部がロックON・OFF部の表側からあけられ形成されてなることを特徴とする請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
「請求項1〜10いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置」とは、特許請求の範囲の請求項をいう。
【0019】
<第8の実施の形態>
図13に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動部位および係り部位の形態を次のようにしてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置72を形成した点にある。
(1)ロックON・OFF部9に横長の嵌め込み孔73が設けられ、ロックON・OFF部9の先端側にヒンジー部74で連結された取付け駒75の駒本体82が表筐体形成体5と一体的に成型され、駒本体82には可動側ロープ通し部66a、66bおよび嵌め殺し突起76、76を有する可動部位10が設けられ、ヒンジー部74で折って可動部位10を嵌め込み孔73に嵌め込む。
(2)アーム部18に横長の嵌め込み孔77が設けられ、アーム部18の先端側にヒンジー78で連結された取付け駒79の駒本体83が裏筐体形成体6と一体的に成型され、駒79本体83には係り側ロープ通し部部67a、67bおよび嵌め殺し突起80、80を有する係り部位11が設けられ、ヒンジー部78で折って係り部位11を嵌め込み孔77に嵌め込む。
前記(1)および(2)の構成でロック機構部81を形成している。
取付け駒75および取付け駒79はヒンジーで切り離して取り付けてもよい。この場合はヒンジーではなく、樹脂を通した後の連結部位でもよく。また別に成型部材でもよい。
別に成型した部材の場合、色の異なるものにするなどのことができる。また、形状は四角形にこだわらず、丸、楕円、キャラクター、動物、顔、花、家紋などなど多様な形状のものにすればよい。大きさも多様であってよい。このような多様な装飾なり表示が安価にできるという効果を奏する。
可動側ロープ通し部66a、66b、係止側ロープ通し部67a、67bの両方あるいはいずれか一方を一つの通部とする形態もよい。すなわち、可動側ロープ通し部66a、66bの間の仕切りのない該66a、66bがつながった一つのロープ通し部66である。その分材料を削減できる。
【0020】
<第9の実施の形態>
図14に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、リール本体を鍔16aを歯車形態とした歯車86を有する発条15で付勢巻取り動作する付勢リール87と鍔16aを歯車形態とした歯車88を有する発条を有さないフリー回転のフリーリール89とからなるリール本体90とし、可動部位10および係り部位11をロック機構部12の奥側に配置してなるロック機構付き付勢巻取りリール装置91を形成した点にある。
歯車86と歯車88は噛み合っていて、付勢リール87の回転とフリーリール89の回転は完全に同調して、ロープ3、3の引き出し引き込みは完全に同じになるようになっている。
ロックON・OFF部9とアーム部18の内側には該部位の曲がり難くするための補強リブ85が設けてあり、これによってロックON・OFF部9とアーム部18が強い弾性反発力を有しても梃子の原理で、それを摘み弱い力で内側に押し操作してロックOFF状態にできる。補強リブ85はロックON・OFF部9とアーム部18に2枚ずつ(1枚でもよい)重ならないように配置設けられている。
筐体は幅35mm〜45mmの長方形の表筐体形成体92と裏筐体形成体93とからなる筐体94とし、表筐体形成体92の表面には該92と一体成型によりフック面ファスナ95(接着や溶着でもよい)からなる携帯品取付け部が設けられ、裏筐体形成体93の表面にはループ面ファスナ96が設けられている。フック面ファスナ95にはループ面ファスナを設けた携帯電話や携帯ケースなどの携帯品を係着保持し、ループ面ファスナ96は着衣の側に設けたフック面ファスナに係着して、首から吊り下げた携帯品が振れないように保持し、また携帯品の加重を着衣で受けて首に掛かる荷重を大幅に軽減する。
ロープ3、3の先端には2kg以上の引っ張り力が加わった場合に外れる安全パーツ97の一方の側が設けられている。安全パーツ97の他方の側は幅広の10mm〜12mm程度のテープ99の両端に取り付けられ(図示せず)、連結して首掛けループを形成するようになっている。テープの長さの分だけリール本体に巻き取るロープ3、3の長さを稼げる。
ロープ3、3は筐体64内では回転コロ98によって案内されている。
フック面ファスナ95に換えて携帯電話、音楽プレイヤー、フィルム一体型カメラ、デジタルカメラ、緊急警報器などを収納する携帯品収納ケースからなる携帯品取付け部を設けるのも良いし、フック面ファスナ9にループ面ファスナを設けた携帯品収納ケースからなる携帯品取付け部を取り付けるのもよい。
【0021】
<第10の実施の形態>
図15に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、筐体を筐体36とし、可動部位10および係り部位11をロック機構部12の奥側に配置し、ロックON・OFF部9内側にバネ支持部100を設け、アーム部18のバネ支持部100の対抗する部位にバネ支持部101を設け、バネ支持部100の左右にバネにロープ3が挟まらないようにするためのブロック片102、102を形成し、裏筐体形成体35に該35と一体成型により形成した長方形プレートからなる携帯品保持プレート103を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置104を形成した点にある。
【0022】
<第11の実施の形態>
図16に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、筐体を筐体36とし、可動部位10の可動側ロープ通し部をロックON・OFF部9に可動側ロープ通し部107a、107bを有する可動部位108を設けて可動部位10との複数可動部位とし、アーム部18に係り側ロープ通し部109a、109bを有する係り部位110を設けて係り部位11との複数係り部位とし、裏筐体形成体35に該35と一体成型により形成した長方形プレートからなる携帯品保持プレート103を設け、携帯品保持プレート103の両側部に横に突出した携帯品の嵌まり溝(図示せず)に嵌まる嵌まり片111、111を設け、裏筐体形成体35の裏側にループ面ファスナ96を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置112を形成した点にある。
アーム部18は肉厚(リブを含む)に形成し押し操作しても曲がらないような強靭さにされている。
【0023】
<第12の実施の形態>
図17に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロックON・OFF部9にバネ支持部115を設け、該115に対抗するようにアーム部18にバネ支持部116を設け、バネ支持部115とバネ支持部116に支持されるように湾曲した板バネ117を取り付けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置118を形成した点にある。
【0024】
<第13の実施の形態>
図18、図19に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロックON・OFF部を表筺体形成体5の上部に突出形成されたロック機構形成部位121に開口された開口部122に指で押え込む一辺が該121に連絡され且つ一体成型された板状の部位からなり、それをロック機構形成部位121の外側に突出させ筐体8の内に向けて可動可能に設けられたロックON・OFF部123とし、可動部位をロックON・OFF部123の先端を折り曲げたような形態によって筐体8内に位置されてロープ3を通す該123の外側からあけ形成された可動側ロープ通し部124a、124bが設けられてなる可動部位125とし、係り部位が筐体8内の裏筐体形成体6の上部に突出形成されたロック機構形成部位126に一体成型で設けられた係り部位127とし、この係り部位127にロープ3を通す裏筐体形成体6の外側からあけ形成された係り側ロープ通し部128a、128bが設けられ、ロックON・OFF部123のフリー状態では可動側ロープ通し部124a、124bから可動部位125の可動方向にズレた位置となる部位に係り側ロープ通し部128a、128bが位置され、ロックON・OFF部123のフリー状態では、該123の自らの付勢力によりロープ3、3を通した可動側ロープ通し部124a、124bと係止側ロープ通し部128a、128bはロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体4の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部123を押さえ操作すると可動側ロープ通し部124a、124bと係止側ロープ通し部128a、128bは重なりロープ3の移動フリー状態となってリール本体4の回転が自在なロックOFF状態となるロック機構付き付勢巻取りリール装置129を形成した点にある。
ロック機構形成部位121、ロックON・OFF部123、ロック機構形成部位126、係り部位127とでロック機構部130を構成している。
【0025】
<第14の実施の形態>
図20に示す本発明を実施するための最良の第14の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、係り部位127をロック機構形成部位121(表筺体形成体5側)に設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置132を形成した点にある。
この形態においてはロックON時に係り部位127でロープ3、3が抑えられればよいのであるから、係り側ロープ通し部128a、128bは必ずしも必須の構成ではなく、該128a、128bを有さないたんなる突出板形態の係り部位の形態もよいものである。
【0026】
<第15の実施の形態>
図21、図22に示す本発明を実施するための最良の第15の実施の形態において135はロック機構付き付勢巻取りリール装置であって、このロック機構付き付勢巻取りリール装置135は歯車86を有するリール本体90を収納した筐体94にロック機構部136を設けたものである。筐体94のリール機構を含む構成は前記第9の実施の形態(図14)と同じであるのでその説明を省略する。
表筐体形成体92を上に延長してロック機構形成部位137を形成し、該137に対応するように裏筐体形成体93を上に延長して形成したロック機構形成部位138を形成し、ロック機構形成部位137に開口部139を形成し、この開口部139に指で押え込む押しボタン134をロック機構形成部位137の外側に突出させ且つ一辺を該139の一辺に固定され内に向けて可動可能にロックON・OFF部140が設けられ、このロックON・OFF部140には付勢リール87の歯車86(係り部位)に当ってリール本体90の付勢回転をロックするとともに、該90の鍔間16a、16bに入る幅形態の突出した可動部位141が設けられ、ロックON・OFF部140のフリー状態では、歯車86(係り部位)に可動部位141が当ってリール本体90の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部140の押しボタン134を押え込み操作すると可動部位141は鍔16a、16bの間に位置した鍔16a、16bに当らないリール本体90の回転フリー状態となって、ロープ3の移動フリー状態であるリール本体90の回転が自在なロックOFF状態となる。
ロックON・OFF部140と歯車86(係り部位)とでロック機構部136を構成している。
ロープ引き出し口142a、142b。
ロックON・OFF部140を筐体側と一体成型により形成することにより、部品点数と組立工程を増やすことなくロック付き付勢巻取りリール装置を形成できる。
<付記>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、
この可動部位と係って前記ロック状態を形成する、前記リール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筐体形成体側に位置し且つ歯車形態に形成された鍔の該歯車部位からなる係り部位と、
前記可動部位と前記係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記歯車部位に前記可動部位が入り当って前記リール本体の回転がロックされたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該歯車部位から該可動部位が退避して該歯車当り止め状態が解除された該リール本体の回転フリー状態であるロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【0027】
<第16の実施の形態>
図23に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において147はロック機構付き付勢巻取りリール装置であって、このロック機構付き付勢巻取りリール装置147は内側にリール本体90を収納した筐体94にロック機構部149を設けたものである。筐体94のリール機構を含む構成は前記第9の実施の形態(図14)と略同じであるのでその説明を省略する。
表筐体形成体92を上に延長してロック機構形成部位150を形成し、該150に対応するように裏筐体形成体93を上に延長してロック機構形成部位151を形成し、ロック機構形成部位150に開口部152を形成し、この開口部152の上部側にロック機構形成部位150の一部を肉厚とした肉厚部位153を形成し、該肉厚部位153に嵌め込み穴形態のロック部材取付け部154を設け、肉厚部位153の内側にはロック機構形成部位151に当接する補強リブ155が一体成形により設けられ、ロック部材取付け部154に根元を嵌め込み固定して指で押え込む部位をロック機構形成部位150の外側に突出させて内に向けて可動可能に略L字形状(変形L字形状)のロックON・OFF部156が設けられ、このロックON・OFF部156には付勢リール87の鍔16a(係り部位)に内側から付勢当ってリール本体90の付勢回転をロックするとともに、該90の鍔間16a、16bの間で可動する突出した可動部位157が設けられ、ロックON・OFF部156のフリー状態では、鍔16aの内側に可動部位157が付勢当ってリール本体90の回転をロックしたロックON状態とし、ロックON・OFF部156を押え込み操作すると可動部位157は鍔16aから離れ、鍔16a、16bの間に位置した鍔16a、16bに当らないリール本体90の回転フリー状態となってロープ3の移動フリー状態であるリール本体90の回転が自在なロックOFF状態となる。
鍔16aの内側は可動部位157との当接摩擦力を強めるためのないし可動を阻止する凸凹部位とされた係り部位158となっている。
この係り部位158の凹部位に可動部位157全体が嵌る形態、可動部位157に凸部位を設けこの凸部位が係り部位158の凹部位に嵌る形態、可動部位157に凹部位を設けこの凹部位が係り部位158の凸部位が嵌る形態、可動部位157に係り部位158と同じ凸凹部を設け噛み合う形態など多様な形態がある。
ロックON・OFF部はロック機構形成部位の外に突出している形態に限定されるものではなく、開口部と同じないし少し内側に位置された形態でも指で押し込み可動されてロックOFF状態を形成できればよいものである。
可動部位157にロックOFF状態の最適な位置で該157が止められる、裏筐体形成体93に当たる突起なりを設ける、裏筐体形成体93に可動部位157を受け止める突起なりの部位を設けるのがよい。
【0028】
特許請求の範囲に記載された請求項において、
(1)ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔に1以上の突出部位や歯車形態などからなる当り形態であり、可動部位が前記係り部位に当り前記リール本体の付勢回転をロックするとともに該リール本体の前記鍔間に入る幅形態からなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記可動部位が当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔の間に位置した該鍔に当らない該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項4記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
(2)ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔の内壁部位であり、
前記ロックON・OFF部の可動部位が前記係り部位に付勢当る付勢当り形態であり、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れた該鍔に当らない該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項4記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【0029】
<第17の実施の形態>
図24、図25、図26に示す本発明を実施するための最良の第17の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動部位10の内側の可動側ロープ通し部13a、13bが位置する端部側にロープ3を一方の側から挟み付けるロープ挟みロック部位160(一方のロープ挟みロック部位)が設けられ(一体成型により形成されるのが好ましい)、係り部位11の外側の係り側ロープ通し部14a、14bが位置する端部側にロープ3を他方の側からロープ挟みロック部位160と対向し重なる形態で挟み付けるロープ挟みロック部位161(他方のロープ挟みロック部位)が設けられ(一体成型により形成されるのが好ましい)てなるロック機構付き付勢巻取りリール装置163を形成した点にある。
ロック解除状態(放置状態)では、対向形態(対向重なり形態)とされているロープ挟みロック部位160とロープ挟みロック部位161とによって、ロープ3は付勢挟まれロック状態となるのであり、ロープ挟みロック部位160とロープ挟みロック部位161は対向形態(そのまま行けば重なり当る形態関係)にあるので、ロープ3が柔らかい部材であるとか、細い部材であってもロープ通し部を交差させることなく、確実に挟みロックすることができる。
第1の実施の形態のような交差するロープ通し部では、太いロープ、硬めのロープではロックはロープ通し部の交差は少なくて済むが、細いロープあるいは柔らかいロープではロープ通し部の交差が大きくなってしまい、十分なロック状態が得られないということが考えられる。
ロック状態をより確実ないし強いものとするために、ロープに食い込む適宜な食い込み突起をロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161に設けあるいはいずれか一方に設けるのもよい。突起は一つのもの、2〜4箇所のもの、多数の小突起などいろいろな形態がある。
本実施の形態のロック機構付き付勢巻取りリール装置163においては、ロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161は後述するように筐体8と一体成型により形成されているが、これにとどまらず、ロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161の挟みつけ面にゴムなどの摩擦部材を接着や嵌込により設けなるものよいし、ロープ挟みロープ挟みロック部位160およびロープ挟みロック部位161あるいはいずれか一方をゴム体とし接着により設けてなるものもよい。
可動部位10にはロープ挟みロック部位160と同じ面の該ロープ挟みロック部位160が奥に見える、成型時に突出した金型ピンであるロック部位形成ピン(金型とともに図示せず)によって形成されたロック部位形成開口164が形成されている。
このように、可動部位10の表面形成面より奥に突出するロック部位形成ピン(金型とともに図示せず)によって、金型を上金型と下金型の最も単純なものとでき、金型のコストを安価にできるとともに、製造時間を延長することがないので生産性を落とすことがない。
一方のロープ挟みロック部位および他方のロープ挟みロック部位という対向部位によりはロープを挟みロックする技術的思想は、前記したないし後述したひとつないし複数の実施の形態についても適用することができるものである。
<付記>
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、
この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位と、
前記可動部位に設けられた前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位と、
前記係止部位に設けられた前記一方のロープ挟みロック部位とで対向して前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位と、
前記可動部位と前記係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【0030】
<第18の実施の形態>
図27、図28に示す本発明を実施するための最良の第18の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、可動部位125にロープ3を一方の側から挟み付けるロープ挟みロック部位160(一方のロープ挟みロック部位)を設け(一体成型により形成されるのが好ましい)、係り部位127にロープ3を他方の側からロープ挟みロック部位160と対向形態で挟み付けるロープ挟みロック部位161(他方のロープ挟みロック部位)を設け(一体成型により形成されるのが好ましい)、可動側ロープ通し部124a、124bを連結した一つの通部としてなる可動側ロープ通し部124に換え、係り側ロープ通し部128a、128bを連結した一つの通部としてなる係り側ロープ通し部128に換え、図でみてロープ挟みロック部位161の上方位置(ロープ挟みロック部位160の下方位置でもよい)である部位に、表筺体形成体5のロック機構形成部位12からロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部166を一体成型により設け(裏筺体形成体6のロック機構形成部位126にロープ離し案内部166を一体成型により形成してもよい)、筐体8の裏面にカード裏収納部168を設け、筐体8の表面に設けられたカードセット部22の透明板20の表面に、マスクカード169を上から出入収納する透明板からなるマスクカード収納部167を設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置170を形成した点にある。
ロック部位形成開口164は、主に射出成型時に突出した金型ピンである、係り部位127およびロープ挟みロック部位161を形成するためのロック部位形成ピン(金型とともに図示せず)によって形成されるものである。
(1)ロープ挟みロック部位160とロープ挟みロック部位161による対向形態でのロープの挟みロックは、前記第17の実施の形態のロック機構付き付勢巻取りリール装置163と同様な作用効果を奏するものである。
(2)ロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部166を設けることによって、ロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることが可能となり、よって、ロープ離し案内部166と、一つである可動側ロープ通し部124と、一つである係り側ロープ通し部128とには、既に首掛けループ2を形成状態でロープを巻きつけたリールを筐体8にセットし、首掛けループ2を可動側ロープ通し部124を通し、更に係り側ロープ通し部128を通し、更にロープ離し案内部166をロープ3、3を左右に分け超えさせて筐体8の外に引き出しセットすることができる。
すなわち、首掛けループ2を形成するためにロープ3、3を引き出す必要があり、且つ、携帯品が回ってロープ3、3が捩れることが生じ難いようにするために、ロープ3、3を離してロック機構部から引き出す必要があり、このために、ロープ3、3を引き出すそれぞれのロープ通し部を分け離して設ける必要があるが、ロープ通し部が二つであるとリールにループが形成された状態で巻かれたロープをロープ通し部に通すことができないものであるが、ロック機構付き付勢巻取りリール装置170はそれを解決したものである。
ロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部を設け、これによって、ロック機構のロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることを可能とし、リールに巻かれた首掛けループのセットを可能にするという技術的思想は、前記したないし後述した一つないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
(3)カード裏収納部にマスクカード169を予め収納しておき、首からカードを下げたまま外出をする場合など、マスクカードを169を表のマスクカード収納部167に入れて、会社名や名前の表示されたカードをマスクし隠すことができる。
マスクカード収納部167には下のカードセット部22の透明板20に設けられた指をカードに当て外に引き出すための指当て引出し用の開口と重なる同様の形態の開口を設けている。
筐体の裏面にマスクカードを収納しておき、表のカードを隠したいときにマスクカードで表のカードをマスクできるという技術的思想は、前記したないし後述した一つないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
【0031】
<第19の実施の形態>
図29に示す本発明を実施するための最良の第19の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、可動側ロープ通し部13a、13bを連結した一つの通部としてなる可動側ロープ通し部13に換え、係り側ロープ通し部14a、14bを連結した一つの通部としてなる係り側ロープ通し部14に換え、図でみて可動部位10および係り部位11の下方にロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部166a、166bを一体成型により設けてなるロック機構付き付勢巻取りリール装置173を形成した点にある。
ロープ離し案内部166aは可動部位10に設けられ、ロープ離し案内部166bは係り部位11に設けられ、上下で一部が重なるように設けられ、案内するロープ3、3が他方に完全に行かないようにしている
ロープ離し案内部を設ける部位や位置は、可動部位と係り部位の部位や位置によって異なる。例えば、可動部位と係り部位の下方に設ける形態、可動部位と係り部位の上方に設ける形態、可動部位と係り部位の間に設ける形態などがある。
ロープ離し案内部を設ける部位は、一つである形態、複数である形態、可動部位と係り部位の両方に設けられた形態、可動部位と係り部位のいずれか一方の設けられた形態など多様な形態を採用することができる。
ロープ3、3(一対のロープ)を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部1を設けることによって、ロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることが可能となり、よって、ロープ離し案内部と、一つである可動側ロープ通し部と、一つである係り側ロープ通し部とには、既に首掛けループを形成状態でロープを巻きつけたリールを筐体にセットし、首掛けループを可動側ロープ通し部を通し、更に係り側ロープ通し部を通し、更にロープ離し案内部をロープ3、3を左右に分け超えさせてロック機構部の外に引き出しセットすることができる。
すなわち、首掛けループを形成するためにロープ3、3(一対のロープ部位3a、3b)を引き出す必要があり、且つ、携帯品が回ってロープ3、3が捩れることが生じ難いようにするために、ロープ3、3を離してロック機構部から引き出す必要があり、このために、ロープ3、3を引き出すそれぞれのロープ通し部を分け離して設ける必要があるが、ロープ通し部が二つであるとリールにループが形成された状態で巻かれたロープをロープ通し部に通すことができないものであるが、本実施の形態のロック機構付き付勢巻取りリール装置はそれを解決したものである。
ロープ3、3を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部を設け、これによって、ロック機構のロープ3、3を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることを可能とし、リールに巻かれた首掛けループのセットを可能にするという技術的思想は、前記した一つないし複数の実施の形態にも適用することができるものである。
<付記>
ロープを付勢ロックするロープロック機構部と、
このロープ機構部を形成する、指で付勢力に抗して押し込み可動させることができる可動部位と、
前記ロープ機構部を形成する、前記可動部位と係って通された前記ロープをロックする係り部位と、
前記可動部位に設けられた前記ロープを通すための可動側ロープ通し部と、
前記係り部位に設けられた前記ロープを通すための係り側ロープ通し部と、
前記可動側ロープ通し部と前記係り側ロープ通し部に通されたあるいは通される前記ロープの一対のロープ部位を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部とからなることを特徴とするロープロック機構。
ロープ離し案内部を設ける部位や位置は、可動部位と係り部位の部位や位置によって異なる。例えば、可動部位と係り部位の下方に設ける形態、可動部位と係り部位の上方に設ける形態、可動部位と係り部位の間に設ける形態などがある。
ロープ離し案内部を設ける部位は、一つである形態、複数である形態、可動部位と係り部位の両方に設けられた形態、可動部位と係り部位のいずれか一方の設けられた形態など多様な形態を採用することができる。
また、図で見てロープロック機構部の上方に設ける形態、ロープロック機構部の下方に設ける形態、ロープロック機構部の上下両方に設ける形態がある。
また、ロープロック機構部のロープが通る部位を溝形態として、ロープを通した後で、蓋部材を接着、嵌込などにより取付ける形態とするのもよい。
蓋部材はロープロック機構部をはじめ適宜な部位に、ヒンジー部で連結され且つ嵌込突起を有する形態を一体成型により設け、嵌込孔を形成したロープ離し案内部にロープ通し後に被せ嵌込み固定するようにする形態が、部品点数を少なくできてよい。
一対のロープ部位を近寄らないように離し案内するロープ離し案内部を設けることによって、一対のロープ部位を通すロープ通し部を一つのロープ通し部とすることが可能となり、よって、ロープ離し案内部と、一つである可動側ロープ通し部と、一つである係り側ロープ通し部とには、既に首掛けループを形成状態でロープを巻きつけたリールを筐体にセットし、首掛けループを可動側ロープ通し部を通し、更に係り側ロープ通し部を通し、更にロープ離し案内部をロープの一対のロープ部位を左右に分け超えさせてロック機構部の外に引き出しセットすることができる。
すなわち、ロープにより首掛けループを形成するために一対のロープ部位を引き出す必要があり、且つ、携帯品が回って一対のロープ部位が捩れることが生じ難いようにするために、一対のロープ部位を離してロック機構部から引き出す必要があり、このために、一対のロープ部位を引き出すそれぞれのロープ通し部を分け離して設ける必要があるが、ロープ通し部が二つであるとリールにループが形成された状態で巻かれたロープをロープ通し部に通すことができないものであるが、本発明はそれを解決したものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は付勢巻取りリール、ネックストラップ、カードケース、携帯電話装置、音楽プレイヤー装置、携帯ケースを製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の平面図、正面図および側面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の表筐体形成体を除いた状態の正面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のロックON状態とロックOFF状態の側面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の側面図中央縦断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の側面図。
【図6】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態のロープを省略した正面図、平面図および側面図。
【図7】図6のA−A線切断断面図、B−B線切断断面図、C−C線切断断面図およびD−D線切断断面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の正面図および側面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の正面図、側面図およびロックOFF状態で筐体を下げ移動させた状態の側面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態の正面図、側面図およびロックOFF状態で筐体を下げ移動させた状態の側面図。
【図11】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の平面図、正面図および側面図。
【図12】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の背面図およびロックOFF状態とした側面図の中央縦断面図。
【図13】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態の組み立て前の部分正面図、その平面図、その側面図および組み立て状態の側面図。
【図14】本発明を実施するための最良の第9の実施の形態の内部構造を示す正面図および側面図。
【図15】本発明を実施するための最良の第10の実施の形態の正面図、ロープを省略した状態の平面図および側面図。
【図16】本発明を実施するための最良の第11の実施の形態の正面図、ロープを省略した状態の平面図および側面図。
【図17】本発明を実施するための最良の第12の実施の形態の側面図。
【図18】本発明を実施するための最良の第13の実施の形態の平面図、正面図および側面図。
【図19】本発明を実施するための最良の第13の実施の形態の部分断面側面図。
【図20】本発明を実施するための最良の第14の実施の形態の部分断面側面図。
【図21】本発明を実施するための最良の第15の実施の形態の正面図および側面図。
【図22】本発明を実施するための最良の第15の実施の形態のロープを省略したロックON状態を示す断面図およびロックOFF状態を示す断面図。
【図23】本発明を実施するための最良の第16の実施の形態のロープを省略したロックON状態を示す断面図。
【図24】本発明を実施するための最良の第17の実施の形態のロックON状態とロックOFF状態の側面図。
【図25】本発明を実施するための最良の第17の実施の形態の背面図。
【図26】本発明を実施するための最良の第17の実施の形態の正面図。
【図27】本発明を実施するための最良の第18の実施の形態の側面図。
【図28】本発明を実施するための最良の第18の実施の形態の正面図。
【図29】本発明を実施するための最良の第19の実施の形態の側面図および側面図中央縦切断断面図。
【符号の説明】
【0034】
1:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
2:首掛けループ、
3:ロープ、
4:リール本体、
5:表筺体形成体、
6:裏筐体形成体、
7:リール保持収納部、
8:筐体、
9、9a:ロックON・OFF部、
10:可動部位、
11:係り部位、
12:ロック機構部、
13、13a、13b:可動側ロープ通し部、
14、14a、14b:係り側ロープ通し部、
15:発条、
16a、16b:鍔、
17a、17b:ロープ案内部、
18:アーム部、
19:ヒンジー、
20:透明板、
21:カード出し入れ口、
22:カードセット部、
23:カード抑え片、
24:開口部、
25:ループ面ファスナ、
26:顎付き掛部、
27:顎掛部、
28a、28b:バネ支持部、
29:付勢手段、
30:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
31:顎掛部形成孔、
32a、32b:可動側ロープ通し部、
33a、33b:係り側ロープ通し部、
34:表筐体形成体、
35:裏筐体形成体、
36:筐体、
37:掛け部、
38:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
39:ロック機構部、
40:可動部位、
41a、41b:可動側ロープ通し部、
42:係り部位、
43、43a、43b:係り側ロープ通し部、
44:ロープ引き出し口、
45:ロープ案内部、
48:クリップ、
49:嵌め込み部、
50:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
51:ロック機構部、
52:横孔、
53:アダプター、
54:抜け止め片、
55:フック、
56:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
57:首掛けループ、
58a、58b:保持突起、
60:横孔、
61:ロープ通し部、
62:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
63:カードケース、
66a、66b:可動側ロープ通し部、
67a、67b:係り側ロープ通し部、
68:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
69:ロック機構部、
72:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
73:嵌め込み孔、
74:ヒンジー部、
75:取付け駒、
76:嵌め殺し突起、
77:嵌め込み孔、
78:ヒンジー、
79:、取付け駒、
80:嵌め殺し突起、
81:ロック機構部、
82:駒本体、
83:駒本体、
86:歯車、
87:付勢リール、
88:歯車、
89:フリーリール、
90:リール本体、
91:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
92:表筐体形成体、
93:裏筐体形成体、
94:筐体、
95:フック面ファスナ、
96:ループ面ファスナ、
97:安全パーツ、
98:回転コロ、
99:テープ、
100:バネ支持部、
101:バネ支持部、
102:ブロック片、
103:携帯品保持プレート、
104:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
107a、107b:可動側ロープ通し部、
108:可動部位、
109a、109b:係り側ロープ通し部、
110:係り部位、
111:嵌まり片、
112:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
115:バネ支持部、
116:バネ支持部、
117:板バネ、
118:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
121:ロック機構形成部位、
122:開口部、
123:ロックON・OFF部、
124、124a、124b:可動側ロープ通し部、
125:可動部位、
126:ロック機構形成部位、
127:係り部位、
128、128a、128b:係り側ロープ通し部、
129:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
130:ロック機構部、
132:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
134:押しボタン、
135:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
136:ロック機構部、
137:ロック機構形成部位、
138:ロック機構形成部位、
139:開口部、
140:ロックON・OFF部、
141:可動部位、
142a、142b:ロープ引き出し口、
147:ロック付き付勢巻取りリール装置、
149:ロック機構部、
150:ロック機構形成部位、
151:ロック機構形成部位、
152:開口部、
153:肉厚部位、
154:ロック部材取付け部、
155:補強リブ、
156:ロックON・OFF部、
157:可動部位、
158:係り部位、
160:ロープ挟みロック部位、
161:ロープ挟みロック部位、
163:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
164:ロック部位形成開口、
166、166a、166b:ロープ離し案内部、
167:マスクカード収納部、
168:カード裏収納部、
169:マスクカード、
170:ロック機構付き付勢巻取りリール装置、
173:ロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、
この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項2】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体のロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、可動部位に前記ロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が第2の筐体形成体の前記ロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、この係り部位に前記ロックON・OFF部のフリー状態では前記可動側ロープ通し部とで前記ロープを挟みロックする部位に位置された該ロープを通す係り側ロープ通し部が設けられ、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部および前記係り部位を指で摘み押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項3】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、可動部位は前記筐体内に位置されてロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が前記筐体内に設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項4】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔となっていて、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とし、あるいは前記係り部位が歯車形態となっていて前記ロックON・OFF部の可動部位が該歯車の間に位置し当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態と、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れて該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項5】
可動部位と係り部位のロック形態がロープをロックするロック形態であって、前記可動部位に前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位を設け、前記係止部位に前記一方のロープ挟みロック部位とで前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位を該一方のロープ挟みロック部位に対向するように設けてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項6】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体と一体成型により形成された固定形態であり、係り部位が該第1の筺体形成体あるいは第2の筐体形成体と一体成型により形成された固定形態であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項7】
前記筐体の表面にICカード、ネームプレート、名刺などのカードをセットするカードセット部を設けてなることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項8】
筐体の裏面に面ファスナを設けてなることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項9】
携帯電話、デジタルカメラ、カードなどの携帯品を着脱自在に取り付けることができる面ファスナ、嵌め込み部、収納ケース部、掛け部、クリップなどの携帯品取付け部を設けてなることを特徴とする請求項1〜8いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項10】
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた嵌め込み孔と、
駒本体、この駒本体に突出設けられた前記嵌め込み孔に外側から内側に突き出すように嵌め込まれる前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位、この可動部位に設けられた前記ロープを通すためのロープ通し部とからなり、該嵌め込み孔に該可動部位を嵌め込み前記ロックON・OFF部の表面に固定された取付け駒と、
前記可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項1】
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた、前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位と、
この可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項2】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体のロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、可動部位に前記ロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が第2の筐体形成体の前記ロープが引き出される部位の該ロープの引き出し方向の外側に突出するように設けられ、この係り部位に前記ロックON・OFF部のフリー状態では前記可動側ロープ通し部とで前記ロープを挟みロックする部位に位置された該ロープを通す係り側ロープ通し部が設けられ、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部および前記係り部位を指で摘み押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項3】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、可動部位は前記筐体内に位置されてロープを通す可動側ロープ通し部が設けられ、係り部位が前記筐体内に設けられ、前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記ロープを通した前記可動側ロープ通し部と前記係止側ロープ通し部はロープ通し部位がズレた位置状態にあるロープズレ挟み形態でロックすることによってリール本体の回転をロックしたロックON状態とされ、該ロックON・OFF部を押さえ操作すると該可動側ロープ通し部と該係止側ロープ通し部の前記ロープ通し部位は重なってロープ移動フリー状態となって該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項4】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体側に開口された開口部に指で押え込む部位を該指で押さえ込んで内に向けて可動可能な状態に設けられ、係り部位がリール本体を形成する一対の鍔の前記第1の筺体形成体側の鍔となっていて、
前記ロックON・OFF部のフリー状態では、前記係り部位に前記ロックON・OFF部の可動部位が付勢状態で当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態とし、あるいは前記係り部位が歯車形態となっていて前記ロックON・OFF部の可動部位が該歯車の間に位置し当って前記リール本体の回転をロックしたロックON状態と、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると該可動部位は前記鍔から離れて該リール本体の回転フリー状態となって、ロープ移動フリー状態である該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項5】
可動部位と係り部位のロック形態がロープをロックするロック形態であって、前記可動部位に前記ロープを一方の側から挟み付ける一方のロープ挟みロック部位を設け、前記係止部位に前記一方のロープ挟みロック部位とで前記ロープを挟み付けてロックする他方のロープ挟みロック部位を該一方のロープ挟みロック部位に対向するように設けてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項6】
ロックON・OFF部が第1の筺体形成体と一体成型により形成された固定形態であり、係り部位が該第1の筺体形成体あるいは第2の筐体形成体と一体成型により形成された固定形態であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項7】
前記筐体の表面にICカード、ネームプレート、名刺などのカードをセットするカードセット部を設けてなることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項8】
筐体の裏面に面ファスナを設けてなることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項9】
携帯電話、デジタルカメラ、カードなどの携帯品を着脱自在に取り付けることができる面ファスナ、嵌め込み部、収納ケース部、掛け部、クリップなどの携帯品取付け部を設けてなることを特徴とする請求項1〜8いずれか記載のロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【請求項10】
ロープを付勢巻き取りするリール本体と、
第1の筺体形成体、第2の筐体形成体、該第1の筺体形成体と該第2の筐体形成体を合わせ接合して前記リール本体を収納する筐体と、
前記第1の筐体形成体側に一辺を固定されて内に向けて可動可能に設けられた、摘み持った指の押え込み操作で可動させることができるとともにその押え込み操作を解除すると付勢力により元の状態に戻るロックON・OFF部と、
このロックON・OFF部に設けられた嵌め込み孔と、
駒本体、この駒本体に突出設けられた前記嵌め込み孔に外側から内側に突き出すように嵌め込まれる前記リール本体の付勢回転のロック状態を形成する可動部位、この可動部位に設けられた前記ロープを通すためのロープ通し部とからなり、該嵌め込み孔に該可動部位を嵌め込み前記ロックON・OFF部の表面に固定された取付け駒と、
前記可動部位、該可動部位と係って前記ロック状態を形成する係り部位とからなるロック機構部とからなっていて、
前記ロックON・OFF部のフリーの状態では、前記リール本体の回転がロックされたロックON状態となり、該ロックON・OFF部を押え込み操作すると前記ロープの引き出し引き込みを自在とする該リール本体の回転が自在なロックOFF状態となることを特徴とするロック機構付き付勢巻取りリール装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2009−172259(P2009−172259A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−15706(P2008−15706)
【出願日】平成20年1月27日(2008.1.27)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月27日(2008.1.27)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】
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