説明

ローラコンベヤ設備

【課題】高速搬送(高速駆動)を可能とし、メンテナンス性を良いものにし得るローラコンベヤ設備を提供する。
【解決手段】左右一対のコンベヤフレーム3間で、搬送経路8の方向の複数箇所にローラ6を遊転自在に配設したローラコンベヤ設備である。ローラ群の下方に、搬送経路に沿った方向の無端ベルト13をローラ群の下面に当接させた回転伝動手段10と、搬送経路の方向に沿った回転駆動軸20とを設け、無端ベルトを展張させる一対の輪体11A,11Bの一方と回転駆動軸とを回転方向転換機構25を介して連動連結することでコンベヤ部1を形成した。回転駆動軸に連動連結する回転駆動部30を設けた。無端ベルトは、捻り状に掛ける必要がないことから、摩損し難くいなど耐久性の良いものにでき、高速搬送を安定して容易に実現できる。無端ベルトが切断されたとき、一方の輪体をコンベヤフレーム側から取り外すのみで無端ベルトの交換を行え、メンテナンス性の良いものにできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば被搬送物を支持搬送するのに採用されるローラコンベヤ設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、フレームの複数箇所に、軸体を介して搬送ローラと回転体とが同軸に配設され、そして搬送ローラ群の下方には、搬送方向に沿って駆動軸が配置されている。この駆動軸と所定間隔置きの回転体とは、駆動軸シーブと伝達ベルトとを介して連動連結され、そして隣接した回転体間が連動ベルトを介して連動連結されている。これにより駆動軸の回転を、駆動軸シーブ、伝達ベルト、回転体、搬送ローラへと伝え、連動ベルトを介して搬送ローラ群を回転させている(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−81415号公報(第4−5頁、図1〜図4)
【特許文献2】特開2002−154626号公報
【特許文献3】特開昭62−100303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記した従来構成によると、伝達ベルトとしては、駆動軸シーブと回転体とに亘って捻り状に掛けられることから無端丸ベルトが使用され、この場合に無端丸ベルトは摩損し易いなど耐久性に問題があることから、高速搬送(高速駆動)をし難い構成となる。また無端丸ベルト(伝達ベルト)が切断されたとき、駆動軸を取り外して新たな無端丸ベルトをセットしなければならず、メンテナンス性は悪いものとなる。
【0004】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、高速搬送(高速駆動)を可能にし得るとともに、メンテナンス性を良いものにし得るローラコンベヤ設備を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のローラコンベヤ設備は、左右一対のコンベヤフレーム間で、搬送経路の方向の複数箇所にローラが遊転自在に配設されたローラコンベヤ設備であって、ローラ群の下方には、搬送経路に沿った方向の無端ベルトをローラ群の下面に当接させた回転伝動手段と、搬送経路の方向に沿った回転駆動軸とが設けられ、前記無端ベルトを展張させる一対の輪体の一方と前記回転駆動軸とを回転方向転換機構を介して連動連結することでコンベヤ部が形成され、前記回転駆動軸に連動連結する回転駆動部が設けられていることを特徴としたものである。
【0006】
したがって請求項1の発明によると、回転駆動部の駆動回転により回転駆動軸を回転させ、この回転駆動軸の回転を、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転させ、これにより一対の輪体間に展張させている無端ベルトを回転動させて、この無端ベルトが当接しているローラ群を駆動回転し得る。すなわち、回転駆動部の駆動により回転駆動軸を回転させるとともに、回転方向転換機構を介して回転伝動手段を回転駆動させ、以てローラ群を駆動回転して、ローラ群により支持している被搬送物を搬送経路上で搬送し得る。その際に無端ベルトは、捻り状に掛ける必要がないことから、摩損し難くいなど耐久性の良いものとなる。また無端ベルトが切断されたとき、一方の輪体をコンベヤフレーム側から取り外すのみで無端ベルトの交換を行える。
【0007】
また本発明の請求項2記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項1記載の構成において、回転伝動手段と回転駆動軸と回転方向転換機構とが、コンベヤフレームの高さ内に配設されていることを特徴としたものである。
【0008】
したがって請求項2の発明によると、直線状コンベヤ部を組み立てた際に、回転駆動部は分離された状態にあることから、コンベヤ部は仮脚などを用いることなく、コンベヤフレームを介してそのまま平置きし得、これにより、トラック荷台に安定して重ね積みし得る。
【0009】
そして本発明の請求項3記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、回転方向転換機構がマイタ歯車により構成されていることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項3の発明によると、マイタ歯車の噛合構造により、回転駆動軸から回転伝動手段へ回転伝動を確実に行えるとともに、全体をコンパクトに構成し得る。
さらに本発明の請求項4記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、無端ベルトとして平ベルトを使用して直線状搬送経路を形成した直線状コンベヤ部を、搬送経路の方向において複数配設するとともに、回転駆動軸の対向端部間を連結することで、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するように構成したことを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項4の発明によると、据付現場では、直線状コンベヤ部を直線状搬送経路の方向において複数台配設して、回転駆動軸の対向端部間を連結する。この前後に、1台の直線状コンベヤ部では、コンベヤフレーム側に回転駆動部を連結し、そして回転駆動部と回転駆動軸とを連動連結させる。これにより、複数台の直線状コンベヤ部を連結して各直線状搬送経路を一直線状とし、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するようにしたローラコンベヤ設備を構成し得る。
【0012】
このように構成したローラコンベヤ設備によると、回転駆動部を駆動することにより、その駆動回転を回転駆動軸に伝達し得、以て連結している回転駆動軸群を一体回転させる。その際に各直線状コンベヤ部における回転駆動軸の回転は、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転させ、これにより一対の輪体間に展張させている平ベルトを回転動させて、この平ベルトが当接しているローラ群を駆動回転し得る。すなわち、1つの回転駆動部の駆動により回転駆動軸群を一体回転させるとともに、各直線状コンベヤ部においては、回転方向転換機構を介して回転伝動手段を回転駆動させ、以てローラ群を駆動回転して、一直線状とした各直線状搬送経路上で、ローラ群により支持している被搬送物を搬送し得る。
【0013】
また本発明の請求項5記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、無端ベルトとして平ベルトを使用して直線状搬送経路を形成した直線状コンベヤ部と、無端ベルトとしてVベルトを使用してカーブ状搬送経路を形成したカーブ状コンベヤ部とを、搬送経路の方向において連続状に配設するとともに、回転駆動軸の対向端部間を連結することで、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するように構成したことを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項5の発明によると、据付現場では、カーブ状コンベヤ部の少なくとも一端(上流端と下流端)側において直線状コンベヤ部を配設して、回転駆動軸の対向端部間を連結する。この前後に、直線状コンベヤ部では、コンベヤフレーム側に回転駆動部を連結し、そして回転駆動部と回転駆動軸とを連動連結させる。これにより、直線状コンベヤ部とカーブ状コンベヤ部とを連結して直線状搬送経路とカーブ状搬送経路を連続状とし、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するようにしたローラコンベヤ設備を構成し得る。
【0015】
このように構成したローラコンベヤ設備によると、回転駆動部を駆動することにより、その駆動回転を回転駆動軸に伝達し得、以て連結している回転駆動軸群を一体回転させる。その際に直線状コンベヤ部における回転駆動軸の回転は、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転させ、これにより一対の輪体間に展張させている平ベルトを回転動させて、この平ベルトが当接しているローラ群を駆動回転し得る。また、カーブ状コンベヤ部における回転駆動軸の回転は、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転させ、これにより一対の輪体間に展張させているVベルトを回転動させて、このVベルトを当接させているローラ群を駆動回転し得る。すなわち、1つの回転駆動部の駆動により回転駆動軸群を一体回転させるとともに、各コンベヤ部においては、回転方向転換機構を介して回転伝動手段を回転駆動させ、以てローラ群を駆動回転して、連続状とした直線状搬送経路上とカーブ状搬送経路上とに亘って、ローラ群により支持している被搬送物を搬送し得る。
【発明の効果】
【0016】
上記した本発明の請求項1によると、回転駆動部の駆動回転により回転駆動軸を回転させ、この回転駆動軸の回転を、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転させ、これにより一対の輪体間に展張させている無端ベルトを回転動させて、この無端ベルトが当接しているローラ群を駆動回転できる。すなわち、回転駆動部の駆動により回転駆動軸を回転させるとともに、回転方向転換機構を介して回転伝動手段を回転駆動させ、以てローラ群を駆動回転して、ローラ群により支持している被搬送物を搬送経路上で搬送できる。その際に無端ベルトは、捻り状に掛ける必要がないことから、摩損し難くいなど耐久性の良いものにでき、高速搬送(高速駆動)を安定して容易に実現できる。また無端ベルトが切断されたとき、一方の輪体をコンベヤフレーム側から取り外すのみで無端ベルトの交換を行うことができ、メンテナンス性の良いものにできる。
【0017】
また上記した本発明の請求項2によると、直線状コンベヤ部を組み立てた際に、回転駆動部は分離された状態にあることから、コンベヤ部は仮脚などを用いることなく、コンベヤフレームを介してそのまま平置きでき、これにより、トラック荷台に安定して重ね積みができるなど、出荷時の輸送効率を向上できるとともに、据付現場での融通性も良いものにできる。
【0018】
そして上記した本発明の請求項3によると、マイタ歯車の噛合構造により、回転駆動軸から回転伝動手段へ回転伝動を確実に行うことができるとともに、全体をコンパクトに構成できる。
【0019】
さらに上記した本発明の請求項4によると、据付現場では、直線状コンベヤ部を直線状搬送経路の方向において複数台配設して、回転駆動軸の対向端部間を連結する。この前後に、1台の直線状コンベヤ部では、コンベヤフレーム側に回転駆動部を連結し、そして回転駆動部と回転駆動軸とを連動連結させる。これにより、複数台の直線状コンベヤ部を連結して各直線状搬送経路を一直線状とし、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するようにしたローラコンベヤ設備を構成できる。このように構成したローラコンベヤ設備によると、回転駆動部を駆動することにより、その駆動回転を回転駆動軸に伝達でき、以て連結している回転駆動軸群を一体回転できる。その際に各直線状コンベヤ部における回転駆動軸の回転は、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転でき、これにより一対の輪体間に展張させている平ベルトを回転動させて、この平ベルトを当接させているローラ群を駆動回転できる。
【0020】
すなわち、1つの回転駆動部の駆動により回転駆動軸群を一体回転できるとともに、各直線状コンベヤ部においては、回転方向転換機構を介して回転伝動手段を回転駆動でき、以てローラ群を駆動回転して、一直線状とした各直線状搬送経路上で、ローラ群により支持している被搬送物を搬送できる。これにより、複数台の直線状コンベヤ部を接続し、1つの回転駆動部により駆動する形式にでき、以て長い(任意の長さの)直線状搬送経路のローラコンベヤ設備を安価に実現できる。その際に無端ベルトとして、捻り状に掛ける必要のない平ベルトを使用できることから、摩損し難くいなど耐久性の良いものにでき、高速搬送(高速駆動)を安定して容易に実現できる。
【0021】
また上記した本発明の請求項5によると、据付現場では、カーブ状コンベヤ部の少なくとも一端(上流端と下流端)側において直線状コンベヤ部を配設して、回転駆動軸の対向端部間を連結する。この前後に、直線状コンベヤ部では、コンベヤフレーム側に回転駆動部を連結し、そして回転駆動部と回転駆動軸とを連動連結させる。これにより、直線状コンベヤ部とカーブ状コンベヤ部とを連結して直線状搬送経路とカーブ状搬送経路を連続状とし、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するようにしたローラコンベヤ設備を構成できる。このように構成したローラコンベヤ設備によると、回転駆動部を駆動することにより、その駆動回転を回転駆動軸に伝達でき、以て連結している回転駆動軸群を一体回転できる。その際に直線状コンベヤ部における回転駆動軸の回転は、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転でき、これにより一対の輪体間に展張させている平ベルトを回転動させて、この平ベルトを当接させているローラ群を駆動回転できる。また、カーブ状コンベヤ部における回転駆動軸の回転は、回転方向転換機構を介して一方の輪体に伝達して駆動回転させ、これにより一対の輪体間に展張させているVベルトを回転動させて、このVベルトを当接させているローラ群を駆動回転できる。
【0022】
すなわち、1つの回転駆動部の駆動により回転駆動軸群を一体回転できるとともに、各コンベヤ部においては、回転方向転換機構を介して回転伝動手段を回転駆動でき、以てローラ群を駆動回転して、連続状とした直線状搬送経路上とカーブ状搬送経路上とに亘って、ローラ群により支持している被搬送物を搬送できる。これにより、直線状コンベヤ部とカーブ状コンベヤ部とを接続し、1つの回転駆動部により駆動する形式にでき、以てカーブ状搬送経路を含む長い(任意の長さの)搬送経路のローラコンベヤ設備を安価に実現できる。その際に無端ベルトとして、捻り状に掛ける必要のない平ベルトやVベルトを使用できることから、摩損し難くいなど耐久性が良いものにでき、高速搬送(高速駆動)を安定して容易に実現できる。また平ベルトやVベルトが切断されたとき、一方の輪体をコンベヤフレーム側から取り外すのみで平ベルトやVベルトの交換を行うことができ、メンテナンス性を良いものにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、複数の直線状コンベヤ部を採用した状態として、図1〜図5に基づいて説明する。
【0024】
直線状コンベヤ部(コンベヤ部の一例)1のフレーム本体2は、左右一対の直線状のコンベヤフレーム3と、両コンベヤフレーム3の下部間に設けられた連結フレーム4などにより構成され、そして、コンベヤフレーム3の下部間でかつ長さ方向における複数箇所には脚部材5が着脱自在に連結されている。両コンベヤフレーム3間には、長さ方向(搬送経路方向)における複数箇所に位置されてローラ6が遊転自在に設けられている。すなわちローラ6群は、前記コンベヤフレーム3に形成された六角孔(または切り欠き部)にローラ軸7の六角軸部が位置されることで、両コンベヤフレーム3間で遊転自在に支持されている。これにより、ローラ6群の上方に直線状搬送経路(搬送経路の一例)8が形成される。
【0025】
前記ローラ6群の下方でかつ一方のコンベヤフレーム3側の位置には回転伝動手段10が配設されている。すなわち、ローラ6群の下方で直線状搬送経路8の両端にはそれぞれ反転用の案内輪体(輪体の一例)11A,11Bが、横方向軸12A,12Bを介してコンベヤフレーム3に遊転自在に、かつ着脱自在に配設されるとともに、これら案内輪体11A,11B間には無端状の平ベルト(無端ベルトの一例)13が展張されている。そしてローラ6群の下方で複数箇所には、ローラ6間で平ベルト13を押し上げ案内する押し上げ用輪体14が、輪体軸15を介してコンベヤフレーム3に遊転自在に配設されている。以上の11A,11B〜15などにより、直線状搬送経路8に沿った方向の平ベルト13をローラ6群の下面に当接させた回転伝動手段10の一例が構成される。
【0026】
前記ローラ6群の下方には、直線状搬送経路8の方向に沿った回転駆動軸20が設けられ、この回転駆動軸20の両端近くが、連結フレーム4の上面に設けられた軸受21を介して回転自在に支持されている。ここで回転駆動軸20は、コンベヤフレーム3と同様の長さであって、その両端部には、それぞれカップリングなどの連結体22が設けられている。
【0027】
前記平ベルト13を展張させる一対の案内輪体11A,11Bの一方11Aと前記回転駆動軸20とが、回転方向転換機構25を介して連動連結されている。すなわち、回転駆動軸20には駆動側マイタ歯車(マイタ歯車の一例)26が設けられるとともに、一方の案内輪体11Aには受動側マイタ歯車(マイタ歯車の一例)27が設けられ、これらマイタ歯車26,27は噛合されている。以上の26〜27などにより、回転方向転換機構25の一例が構成され、そして2〜27などにより、無端ベルトとして平ベルト13を使用して直線状搬送経路8を形成した直線状コンベヤ部1の一例が構成される。その際に、回転伝動手段10と回転駆動軸20と回転方向転換機構25とが、コンベヤフレーム3の高さH内に配設されるように構成されている。
【0028】
前記回転駆動軸20に連動連結する回転駆動部30が設けられている。すなわち連結フレーム4の下面には、モータや減速機などからなる回転駆動部30が、連結具(ボルト・ナットなど)36を介して着脱自在に設けられている。そして、回転駆動部30の出力軸31と前記回転駆動軸20とが、巻き掛け連動機構32を介して連動連結されている。ここで巻き掛け連動機構32は、出力軸31と回転駆動軸20に取り付けた輪体(スプロケットなど)33,34と、両輪体33,34間に巻回された無端回動体(チェーンなど)35とからなる。そして輪体34は回転駆動軸20に対して、連結体22を利用して、または連結体22を外した跡に、あるいは長さ方向の適所に着脱自在に取り付けられている。
【0029】
無端ベルトとして平ベルト13を使用して直線状搬送経路8を形成した前記直線状コンベヤ部1を、直線状搬送経路8の方向において複数台配設(3台配設)するとともに、回転駆動軸20の対向端部間を連結している。すなわち、コンベヤフレーム3の対向端部間が当て板やボルト・ナットなどからなる連結手段40により連結されるとともに、対向された連結体22間が連結具(ボルト・ナットなど)41により連結されている。そして直線状コンベヤ部1群のうちの1台に、前述したように回転駆動部30をセットすることで、1つの回転駆動部30により複数(3つ)の回転伝動手段10を駆動するように構成されている。
【0030】
以下に、上記した実施の形態1における作用を説明する。
製作現場で直線状コンベヤ部1を組み立てた際に、脚部材5や回転駆動部30は分離された状態にあり、したがって、回転伝動手段10と回転駆動軸20と回転方向転換機構25とが、コンベヤフレーム3の高さH内に配設されていることで、仮脚などを用いることなく、コンベヤフレーム3を介してそのまま平置きできる。これにより、トラック荷台に安定して重ね積みができるなど、出荷時の輸送効率を向上できるとともに、据付現場での融通性も良いものにできる。
【0031】
そして据付現場では、フレーム本体2に脚部材5を連結することで、据え付け可能な直線状コンベヤ部1とする。次いで、直線状搬送経路8の方向において複数台(3台)を配設して、コンベヤフレーム3の対向端部間を連結手段40により連結するとともに、回転駆動軸20の対向端部間、すなわち対向した連結体22間を連結具41により連結する。この前後に、1台の直線状コンベヤ部1では、連結フレーム4の下面に回転駆動部30を連結具36により連結し、そして回転駆動部30の出力軸31と前記回転駆動軸20とを、巻き掛け連動機構32を介して連動連結している。以上によって、3台の直線状コンベヤ部1を連結して各直線状搬送経路8を一直線状とし、1つの回転駆動部30により3つの回転伝動手段10を駆動するようにしたローラコンベヤ設備を構成し得る。
【0032】
このように構成したローラコンベヤ設備による被搬送物(折畳みコンテナ、コンテナ、ダンボール箱など)の搬送は、次のようにして行われる。すなわち、回転駆動部30を駆動することにより、その出力軸31の駆動回転を、巻き掛け連動機構32を介して回転駆動軸20に伝達し得、以て連結している回転駆動軸20群を一体回転させる。各直線状コンベヤ部1における回転駆動軸20の回転は、駆動側マイタ歯車26と受動側マイタ歯車27を介して一方の案内輪体11Aに伝達し得、以て一方の案内輪体11Aを駆動回転させる。これにより一対の案内輪体11A,11B間に展張させている平ベルト13を回転動させ、このとき押し上げ用輪体14群によって押し上げ案内している平ベルト13をローラ6群の下面に当接させていることで、これらローラ6群を駆動回転し得る。
【0033】
すなわち、1つの回転駆動部30の駆動により、巻き掛け連動機構32を介して回転駆動軸20群を一体回転させるとともに、各直線状コンベヤ部1においては、回転方向転換機構25を介して回転伝動手段10を回転駆動させ、以てローラ6群を駆動回転して、一直線状とした各直線状搬送経路8上で、ローラ6群により支持している被搬送物を搬送し得る。これにより、複数台(3台)の直線状コンベヤ部1を接続し、1つの回転駆動部30により駆動する形式にでき、以て長い(任意の長さの)直線状搬送経路のローラコンベヤ設備を安価に(コストダウン)に実現できる。
【0034】
その際に、伝達用の無端ベルトとして、捻り状に掛ける必要のない平ベルト13を使用でき、この場合に平ベルト13は摩損し難くいなど耐久性が良いことから、高速搬送(高速駆動)を安定して容易に実現できる。また平ベルト(無端ベルト)13が切断されたとき、受動側マイタ歯車27が設けられている一方の案内輪体11Aをコンベヤフレーム3側から取り外すのみで平ベルト13の交換を行うことができ、メンテナンス性を良いものにできる。さらに、回転駆動軸20から回転伝動手段10へ回転伝動を行う回転方向転換機構25として、駆動側マイタ歯車26と受動側マイタ歯車27とからなる噛合構造のマイタ歯車機構を採用することで、確実な回転伝動を行うことができるとともに、全体をコンパクトに構成できる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を、直線状コンベヤ部とカーブ状コンベヤ部とを採用した状態として、図6〜図8に基づいて説明する。
【0035】
上述した実施の形態1のように、無端ベルトとして平ベルト13を使用して直線状搬送経路8を形成した直線状コンベヤ部1の他に、無端ベルトとしてVベルト63を使用してカーブ状搬送経路58を形成したカーブ状コンベヤ部(コンベヤ部の一例)51が準備される。すなわちカーブ状コンベヤ部51のフレーム本体52は、左右一対の円弧状コンベヤフレーム53と、両円弧状コンベヤフレーム53の下部間に設けられた連結フレーム54などにより構成され、そして、円弧状コンベヤフレーム53の下部間でかつ長さ方向における複数箇所には脚部材が着脱自在に連結されている。両円弧状コンベヤフレーム53間には、長さ方向(カーブ状搬送経路58の方向)における複数箇所に位置されて円錐状ローラ(ローラの一例)56が遊転自在に設けられている。
【0036】
すなわち、カーブ状搬送経路58において各円錐状ローラ56は、カーブにおける小径側の直径が小でかつカーブにおける大径側の直径が大として配設され、そして前記円弧状コンベヤフレーム53に形成された六角孔(または切り欠き部)にローラ軸57の六角軸部が位置されることで、両円弧状コンベヤフレーム53間で遊転自在に支持されている。その際に各円錐状ローラ56は、その長さ方向を円弧中心に向けた状態とし、かつ上位面を水平状として配設されている。これにより、円錐状ローラ56群の上方にカーブ状搬送経路(搬送経路の一例)58が形成される。
【0037】
前記円錐状ローラ56群の下方でかつ一方の円弧状コンベヤフレーム53側の位置には回転伝動手段60が配設されている。すなわち、円錐状ローラ56群の下方でカーブ状搬送経路58の両端にはそれぞれ反転用の案内輪体(輪体の一例)61A,61Bが、横方向軸62A,62Bを介して円弧状コンベヤフレーム53に遊転自在に、かつ着脱自在に配設されるとともに、これら案内輪体61A,61B間には無端状のVベルト(無端ベルトの一例)63が展張されている。そして円錐状ローラ56群の下方で複数箇所には、案内輪体61A,61B間でVベルト63をカーブ状に案内する案内用輪体64が、縦方向の輪体軸65を介して円弧状コンベヤフレーム53に遊転自在に配設されている。以上の61A,61B〜65などにより、カーブ状搬送経路58に沿った方向のVベルト63を円錐状ローラ56群の下面に当接させた回転伝動手段60の一例が構成される。
【0038】
前記円錐状ローラ56群の下方には、カーブ状搬送経路58の方向に沿った回転駆動軸70が設けられている。ここで回転駆動軸70はカーブ状搬送経路58の方向において3つ(複数)に分断されるとともに、分断軸体70a,70b,70c,70dの対向端間が屈曲自在な連結部材70eを介して連結され、そして分断軸体70a,70b,70c,70dのそれぞれが、連結フレーム54の上面に設けられた軸受71を介して回転自在に支持されている。ここで回転駆動軸70は、円弧状コンベヤフレーム53と同様の長さであって、その両端部には、それぞれカップリングなどの連結体72が設けられている。
【0039】
前記Vベルト63を展張させる一対の案内輪体61A,61Bの一方61Aと前記回転駆動軸70とが、回転方向転換機構75を介して連動連結されている。すなわち、回転駆動軸70における上流端の分断軸体70aには駆動側マイタ歯車(マイタ歯車の一例)76が設けられるとともに、一方の案内輪体61Aには受動側マイタ歯車(マイタ歯車の一例)77が設けられ、これらマイタ歯車76,77は噛合されている。以上の76〜77などにより、回転方向転換機構75の一例が構成され、そして52〜77などにより、無端ベルトとしてVベルト63を使用してカーブ状搬送経路58を形成したカーブ状コンベヤ部51の一例が構成される。その際に、回転伝動手段60と回転駆動軸70と回転方向転換機構75とが、円弧状コンベヤフレーム53の高さH内に配設されるように構成されている。
【0040】
無端ベルトとして平ベルト13を使用して直線状搬送経路8を形成した前記直線状コンベヤ部1を、直線状搬送経路8の方向において2台(単数台または複数台)配設するとともに、回転駆動軸20の対向端部間を連結し、そして下流側の直線状コンベヤ部1に、無端ベルトとしてVベルト63を使用してカーブ状搬送経路58を形成した前記カーブ状コンベヤ部51を、カーブ状搬送経路58の方向において1台(単数台または複数台)配設するとともに、回転駆動軸20,70の対向端部間を連結し、さらにカーブ状コンベヤ部51の下手に、平ベルト13を使用して直線状搬送経路8を形成した前記直線状コンベヤ部1を、直線状搬送経路8の方向において1台(単数台または複数台)配設するとともに、回転駆動軸70,20の対向端部間を連結している。
【0041】
すなわち、コンベヤフレーム3,53の対向端部間が当て板やボルト・ナットなどからなる連結手段40により連結されるとともに、対向された連結体22,72間が連結具(ボルト・ナットなど)41により連結されている。そして直線状コンベヤ部1群のうちの1台に、前述したように回転駆動部30をセットすることで、1つの回転駆動部30により複数(4つ)の回転伝動手段10,60を駆動するように構成されている。ここでカーブ状コンベヤ部51として、カーブ状搬送経路58が90度状の形式を採用しており、したがってカーブ状コンベヤ部51の前後の直線状コンベヤ部1は、その直線状搬送経路8の方向を直角状として配置される。
【0042】
以下に、上記した実施の形態2における作用を説明する。
製作現場でカーブ状コンベヤ部51を組み立てた際に、脚部材や回転駆動部30は分離された状態にあり、したがって、回転伝動手段60と回転駆動軸70と回転方向転換機構75とが、円弧状コンベヤフレーム53の高さH内に配設されていることで、仮脚などを用いることなく、円弧状コンベヤフレーム53を介してそのまま平置きできる。これにより、トラック荷台に安定して重ね積みができるなど、出荷時の輸送効率を向上できるとともに、据付現場での融通性も良いものにできる。
【0043】
そして据付現場では、フレーム本体52に脚部材を連結することで、据え付け可能なカーブ状コンベヤ部51とする。次いで、カーブ状搬送経路58の方向の両端(上流端と下流端)においてそれぞれ直線状コンベヤ部1を配設して、コンベヤフレーム3,53の対向端部間を連結手段40により連結するとともに、回転駆動軸20,70の対向端部間、すなわち対向した連結体22,72間を連結具41により連結する。この前後に、1台の直線状コンベヤ部1では、連結フレーム4の下面に回転駆動部30を連結具36により連結し、そして回転駆動部30の出力軸31と前記回転駆動軸20とを、巻き掛け連動機構32を介して連動連結している。以上によって、3台の直線状コンベヤ部1と1台のカーブ状コンベヤ部51とを連結して各直線状搬送経路8とカーブ状搬送経路58を連続状とし、1つの回転駆動部30により4つの回転伝動手段10,60を駆動するようにしたローラコンベヤ設備を構成し得る。
【0044】
このように構成したローラコンベヤ設備による被搬送物の搬送は、次のようにして行われる。すなわち、回転駆動部30を駆動することにより、その出力軸31の駆動回転を、巻き掛け連動機構32を介して回転駆動軸20に伝達し得、以て連結している回転駆動軸20,70群を一体回転させる。各直線状コンベヤ部1における回転駆動軸20の回転は、駆動側マイタ歯車26と受動側マイタ歯車27を介して一方の案内輪体11Aに伝達し得、以て一方の案内輪体11Aを駆動回転させる。これにより一対の案内輪体11A,11B間に展張させている平ベルト13を回転動させ、このとき押し上げ用輪体14群によって押し上げ案内している平ベルト13がローラ6群の下面に当接していることで、これらローラ6群を駆動回転し得る。また、カーブ状コンベヤ部51における回転駆動軸70の回転は、駆動側マイタ歯車76と受動側マイタ歯車77を介して一方の案内輪体61Aに伝達し得、以て一方の案内輪体61Aを駆動回転させる。これにより一対の案内輪体61A,61B間に展張させているVベルト63を回転動させ、このとき案内用輪体64群によってカーブ状に案内しているVベルト63が円錐状ローラ56群の下面に当接していることで、これら円錐状ローラ56群を駆動回転し得る。
【0045】
すなわち、1つの回転駆動部30の駆動により、巻き掛け連動機構32を介して回転駆動軸20,70群を一体回転させるとともに、各コンベヤ部1,51においては、回転方向転換機構25,75を介して回転伝動手段10,60を回転駆動させ、以てローラ6,56群を駆動回転して、連続状とした直線状搬送経路8上からカーブ状搬送経路58上に亘って、ローラ6,56群により支持している被搬送物を搬送し得る。これにより、3台(単数台または複数台)の直線状コンベヤ部1と1台(単数台または複数台)のカーブ状コンベヤ部51とを接続し、1つの回転駆動部30により駆動する形式にでき、以てカーブ状搬送経路58を含む長い(任意の長さの)搬送経路のローラコンベヤ設備を安価に(コストダウン)に実現できる。
【0046】
その際に、伝達用の無端ベルトとして、捻り状に掛ける必要のない平ベルト13やVベルト63を使用でき、この場合に平ベルト13やVベルト63は摩損し難くいなど耐久性が良いことから、高速搬送(高速駆動)を安定して容易に実現できる。また平ベルト13やVベルト63が切断されたとき、受動側マイタ歯車27,77が設けられている一方の案内輪体11A,61Aをコンベヤフレーム3,53側から取り外すのみで平ベルト13やVベルト63の交換を行うことができ、メンテナンス性を良いものにできる。さらに、回転駆動軸20,70から回転伝動手段10,60へ回転伝動を行う回転方向転換機構25,75として、駆動側マイタ歯車26,76と受動側マイタ歯車27,77とからなる噛合構造のマイタ歯車機構を採用することで、確実な回転伝動を行うことができるとともに、全体をコンパクトに構成できる。
【0047】
上記した実施の形態1では直線状コンベヤ部1を複数配設した形式が示され、実施の形態2では直線状コンベヤ部1とカーブ状コンベヤ部51とを連続状に配設した形式が示されているが、これは直線状コンベヤ部1を単数配設した形式や、カーブ状コンベヤ部51を単数配設した形式などであってもよい。
【0048】
上記した実施の形態1、2では、無端ベルト13,63を展張させる上手側の案内輪体11A,61Aと回転駆動軸20,70とを回転方向転換機構25,75を介して連動連結した形式が示されているが、これは下手側の案内輪体11B,61Bと20,70とを回転方向転換機構25,75を介して連動連結した形式などであってもよい。
【0049】
上記した実施の形態1、2では、直線状コンベヤ部1の無端ベルトとして平ベルト13を採用した形式が示されているが、これはVベルトを採用した形式などであってもよい。
上記した実施の形態1,2では、連結フレーム4,54の下面に回転駆動部30が設けられた形式が示されているが、これはコンベヤフレーム3,53側など、他の箇所に着脱自在に設けられた形式などであってもよい。
【0050】
上記した実施の形態1,2では、回転伝動手段10,60と回転駆動軸20,70と回転方向転換機構25,75とが、コンベヤフレーム3,53の高さH内に配設された形式が示されているが、これは一部または全てがコンベヤフレーム3,53の高さH内から露出する状態に配設された形式などであってもよい。
【0051】
上記した実施の形態1,2では、回転方向転換機構25,75がマイタ歯車(傘歯車)26,27、76,77により構成された形式が示されているが、これは平歯車とマイタ歯車との組み合わせで、中間歯車を介在させた形式などであってもよい。
【0052】
上記した実施の形態2では、カーブ状搬送経路58が90度状のカーブ状コンベヤ部51を1台組み込んだ形式が示されているが、これはカーブ状搬送経路58のカーブ角度やカーブ方向は任意であり、また組み込み台数も任意である。
【0053】
上記した実施の形態2では、ローラコンベヤ設備として、上手側の直線状コンベヤ部1と中間のカーブ状コンベヤ部51と下手側の直線状コンベヤ部1とからなる形式が示されているが、これは上手側の直線状コンベヤ部1と下手側のカーブ状コンベヤ部51とからなる形式、上手側のカーブ状コンベヤ部51と下手側の直線状コンベヤ部1とからなる形式、上手側のカーブ状コンベヤ部51と中間の直線状コンベヤ部1と下手側のカーブ状コンベヤ部51とからなる形式などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、ローラコンベヤ設備の要部の一部切り欠き平面図である。
【図2】同ローラコンベヤ設備の一部切り欠き平面図である。
【図3】同ローラコンベヤ設備の要部の一部切り欠き側面図である。
【図4】同ローラコンベヤ設備の要部の一部切り欠き正面図である。
【図5】同ローラコンベヤ設備の要部の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態2を示し、ローラコンベヤ設備の要部の一部切り欠き平面図である。
【図7】同ローラコンベヤ設備の一部切り欠き平面図である。
【図8】同ローラコンベヤ設備の要部の一部切り欠き正面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 直線状コンベヤ部(コンベヤ部)
2 フレーム本体
3 コンベヤフレーム
6 ローラ
8 直線状搬送経路(搬送経路)
10 回転伝動手段
11A 案内輪体(輪体)
11B 案内輪体(輪体)
13 平ベルト(無端ベルト)
14 押し上げ用輪体
20 回転駆動軸
22 連結体
25 回転方向転換機構
26 駆動側マイタ歯車(マイタ歯車)
27 受動側マイタ歯車(マイタ歯車)
30 回転駆動部
32 巻き掛け連動機構
40 連結手段
41 連結具
51 カーブ状コンベヤ部(コンベヤ部)
52 フレーム本体
53 円弧状コンベヤフレーム
56 円錐状ローラ(ローラ)
58 カーブ状搬送経路(搬送経路)
60 回転伝動手段
61A 案内輪体(輪体)
61B 案内輪体(輪体)
63 Vベルト(無端ベルト)
64 案内用輪体
70 回転駆動軸
70a 分断軸体
70b 分断軸体
70c 分断軸体
70d 分断軸体
72 連結体
75 回転方向転換機構
76 駆動側マイタ歯車(マイタ歯車)
77 受動側マイタ歯車(マイタ歯車)
H コンベヤフレームの高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のコンベヤフレーム間で、搬送経路の方向の複数箇所にローラが遊転自在に配設されたローラコンベヤ設備であって、ローラ群の下方には、搬送経路に沿った方向の無端ベルトをローラ群の下面に当接させた回転伝動手段と、搬送経路の方向に沿った回転駆動軸とが設けられ、前記無端ベルトを展張させる一対の輪体の一方と前記回転駆動軸とを回転方向転換機構を介して連動連結することでコンベヤ部が形成され、前記回転駆動軸に連動連結する回転駆動部が設けられていることを特徴とするローラコンベヤ設備。
【請求項2】
回転伝動手段と回転駆動軸と回転方向転換機構とが、コンベヤフレームの高さ内に配設されていることを特徴とする請求項1記載のローラコンベヤ設備。
【請求項3】
回転方向転換機構がマイタ歯車により構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のローラコンベヤ設備。
【請求項4】
無端ベルトとして平ベルトを使用して直線状搬送経路を形成した直線状コンベヤ部を、搬送経路の方向において複数配設するとともに、回転駆動軸の対向端部間を連結することで、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のローラコンベヤ設備。
【請求項5】
無端ベルトとして平ベルトを使用して直線状搬送経路を形成した直線状コンベヤ部と、無端ベルトとしてVベルトを使用してカーブ状搬送経路を形成したカーブ状コンベヤ部とを、搬送経路の方向において連続状に配設するとともに、回転駆動軸の対向端部間を連結することで、1つの回転駆動部により複数の回転伝動手段を駆動するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のローラコンベヤ設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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