ローラユニット及び搬送システム
【課題】搬送対象を容易に搬送するためのローラユニット及び搬送システムに関し、簡易な構成で、設置の自由度が高く、かつ、各種搬送対象を容易に移動可能なローラユニット及び搬送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】搬送対象を搬送するためのローラユニットであって、ローラと、ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとを有するローラユニットを複数個、配置することにより搬送対象を搬送するための搬送路を構成する。
【解決手段】搬送対象を搬送するためのローラユニットであって、ローラと、ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとを有するローラユニットを複数個、配置することにより搬送対象を搬送するための搬送路を構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はローラユニット及び搬送システムに係り、特に、搬送対象を容易に搬送するためのローラユニット及び搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
製造現場、物品の搬入、搬出などにおいては物品を容易に移動させる必要がある。このとき、部品などを製造工程に供給する場合には大掛かりなベルトコンベアは作業の邪魔となるとともに、配置などを容易に変更できない。このため、ローラなどを用いた簡単な搬送システムが求められている。
【0003】
このような搬送システムでは、コンテナなどに部品などを収納し、搬送路にコンテナに応じた間隔で敷設されたローラ上にコンテナを載置し、コンテナを搬送することにより、行なわれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、従来の部品の供給は、コンテナなどに部品を収納する必要があり、また、小さな部品を少量供給する場合であっても、所定のサイズのコンテナに搭載する必要があるため、搬送路に大きなスペースが必要となるとともに、設置の自由度も小さかった。また、大きな部品を考慮して大きいサイズのコンテナを容易するため、小さな部品を扱う場合には、作業効率も悪くなる。さらに、比較的大掛かりな構造となるため、変更などを容易に行なえず、高価であった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、設置の自由度が高く、かつ、各種搬送対象を容易に移動可能なローラユニット及び搬送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、搬送対象を搬送するためのローラユニットであって、ローラと、ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、ホルダは、同一形状のホルダ半体を組み合わせた構成とされていることを特徴とする。
【0008】
さらに、上記ローラユニットを複数組み合わせることにより搬送対象を搬送するための搬送路を構成したことを特徴とする。このとき、搬送路は、ローラユニットを複数、結合手段により結合したローラユニット組立体と、ローラユニット組立体を保持するガイド部材により構成することを特徴とする請求項3記載に搬送システム。
【0009】
また、ローラユニットをレール部材に保持することにより、搬送路を構成することを特徴とする。また、ローラユニットの側面に溝を設け、溝にレール部材の端面を係合させることによりローラユニットを保持することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡易な構成で、かつ、設置の自由度が高い。また、各種搬送対象を容易に移動可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
〔ローラユニット〕
図1は本発明の一実施例の分解斜視図、図2は本発明の一実施例の組立斜視図、図3は本発明の一実施例の構成図、図4は本発明の一実施例の断面図を示す。
【0012】
ローラユニット100は、ホルダ111に12個のローラ112を互いに近接した状態で、回転自在に保持した構成とされており、全て樹脂材によって構成されている。
【0013】
〔ホルダ111〕
ホルダ111は、同一形状のホルダ半体111a、111bを組み合わせた構成とされている。
【0014】
図5はホルダ半体121aの斜視図を示す。
【0015】
ホルダ半体121aは、ジュラコン、ABSなどの樹脂材をモールド成形することにより構成されており、保持部121にスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8並びに係合孔124−1、124−2、取付溝125、結合孔126−1〜126−4が一体化されている。
【0016】
保持部121は、長手方向、矢印X1、X2方向が略100mm程度、短手方向、矢印Z1、Z2方向が略120mm、厚さ、矢印Y1、Y2方向が略3mm程度の板状に成形されており、その一面、矢印Y2方向の面は、ホルダ半体121bの一面に対向して配置される。保持部121の一面の上部側、矢印Z1方向側には、矢印X1方向から矢印X2方向に向けて一列にスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8並びに係合孔124−1、124−2が形成されている。
【0017】
保持部121にスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8並びに係合孔124−1、124−2は、矢印X1方向側端部から矢印X2方向に向けて、スペーサ122−1、軸123−1、軸123−2、軸123−3、係合孔124−1、軸123−4、軸123−5、スペーサ122−2、軸123−6、軸123−7、軸123−8、係合孔124−2の順に略一定間隔L0で配置されている。この保持部121の一面は、ホルダ半体121bの一面と対向して配置される。
【0018】
スペーサ122−1は、保持部121の矢印X1方向の端部から矢印X2方向に略(L0/2)の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられており、軸部131及び係合部132から構成されている。軸部131は、長さd0にわたって突出しており、ローラ112を回転自在に保持する。係合部132は、軸部131の端部に形成されており、ホルダ半体111bの係合孔124−2に係合する。これによって、ホルダ半体111aとホルダ半体111bとの間隔は、軸部131の長さd0に保持される。なお、d0は、略15mm程度に設定されている。
【0019】
軸123−1は、スペーサ122−1から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−1は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−2は、軸123−1から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−2は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−3は、軸123−2から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−3は、ローラ112の一側端部に係合する。
【0020】
係合孔124−1は、軸123−3から矢印X2方向にL0の位置に保持部121を矢印Y1、Y2方向に貫通して形成されている。係合孔124−1は、ホルダ半体111bのスペーサ122−2の係合部142が係合する。係合孔124−1は、ホルダ半体111bに対向しない側で径が大きくなる形状とされており、係合孔124−1に係合部142を係合させた後に、係合部142の先端を加熱してかしめることによって、ホルダ半体111bのスペーサ122−2をホルダ半体111aに確実に固定することができる構造とされている。
【0021】
軸123−4は、係合孔124−1から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−4は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−5は、軸123−4から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−5は、ローラ112の一側端部に係合する。
【0022】
スペーサ122−2は、軸123−5から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられており、軸部141及び係合部142から構成されている。軸部141は、長さがd0にわたって突出しており、ローラ112を回転自在に保持する。係合部142は、軸部141の端部に形成されており、ホルダ半体111bの係合孔124−1に係合する。これによって、ホルダ半体111aとホルダ半体111bとの間隔は、軸部141の長さd0に保持される。
【0023】
軸123−6は、スペーサ122−2から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−6は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−7は、軸123−6から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−7は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−8は、軸123−7から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−7は、ローラ112の一側端部に係合する。
【0024】
係合孔124−2は、軸123−8から矢印X2方向にL0の位置であり、かつ、保持部121の矢印X2方向の端部から矢印X2方向に略(L0/2)の位置に保持部121を矢印Y1、Y2方向に貫通して形成されている。係合孔124−2は、ホルダ半体111bのスペーサ122−1の係合部132が係合する。係合孔124−2は、ホルダ半体111bに対向しない側、矢印Y1方向側で径が大きくなる形状とされている。係合孔124−2に係合部132を係合させた後に、係合部132の先端を加熱してかしめることによって、ホルダ半体111bのスペーサ122−2をホルダ半体111aに確実に固定することができる構造とされている。
【0025】
取付溝125は、保持部121の他方の面、矢印Y1方向側の面の、下部、矢印Z2方向に、長手方向、矢印X1、X2方向に形成されている。取付溝125にはローラユニット100を取り付けるためのレールが係合する。ローラユニット100は、取付溝125にレールが係合することによってレールからの脱落が防止される。
【0026】
結合孔126−1〜126−4は、取付溝125の底面に、保持部121を矢印Y1、Y2方向に貫通するように形成されている。結合孔126−1は、保持部121の矢印X1方向の端部から矢印X2方向にa0の位置に形成され、係合孔126−4は、保持部121の矢印X2方向の端部から矢印X1方向にa0の位置に形成されている。
【0027】
結合孔126−2は、結合孔126−2から矢印X2方向にa1の位置に形成され、係合孔126−3は、結合孔126−4から矢印X1方向にa1の位置に形成されている。また、a1は、結合孔126−2と結合孔126−3との間隔は、(2×a0)となるように設定されている。
【0028】
これによって、2つのローラユニット100を矢印X1又はX2方向に半分ずらした状態で、方向結合孔126−1〜126−4を一致させることができ、よって、組み付けの自由度を向上させることが可能となる。
【0029】
〔ローラ112〕
次に、ローラ112について説明する。
【0030】
図6はローラ112の構成図を示す。図6(A)は斜視図、図6(B)は側面図を示す。
【0031】
ローラ112は、外径が略8mm程度の比較的小径の略円筒状をなし、中心孔151にホルダ半体111a、111bのスペーサ122−1、122−2の軸部131、141が貫通するとともに、中心孔151の両端部に軸123−1〜123−8が係合する。ローラ112の両端面には、傾斜面152を有する。ローラ112の両端面に傾斜面152を設けることによりホルダ111に接触する面積を低減でき、摩擦抵抗を低減できる。これによって、ローラ112の回転がスムーズに行なえる。
【0032】
ローラ112をホルダ半体111aのスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8に係合させるとともに、ホルダ半体111bのスペーサ122−1、122−2に係合させ、ホルダ半体111aのスペーサ122−1、122−2の係合部132、142をホルダ半体111bの係合孔124−1、124−2に係合させるとともに、ホルダ半体111bのスペーサ122−1、122−2の係合部132、142をホルダ半体111aの係合孔124−1、124−2に係合させることにより、ローラ112がホルダ111に回転自在に保持される。このとき、ローラ112は、ホルダ111の矢印Z1方向の端面からわずかに上方、矢印Z1方向に突出して保持される。
【0033】
ホルダ半体111aとホルダ半体111bとを係合させた後に、係合部132、142を熱によってかしめることによってホルダ半体111aとホルダ半体111bとが一体化される。
【0034】
このとき、ローラ112は、ホルダ半体111a、111bのスペーサ122−1、122−2部分以外では、軸123−1〜123−8によりその両端部だけが保持されているので、ローラ112の摩擦を低減できる。
【0035】
〔効果〕
本実施例のローラユニット100によれば、同一形状のホルダ半体111a、111bを組み合わせることによりローラ112を回転自在に保持するホルダ111を構成できるため、安価に構成できる。また、ローラ112の端面に傾斜面152を設けるとともに、軸123−1〜123−8によってローラ112の両端部だけを保持することによって、ローラ112とホルダ111との摩擦を低減でき、ローラ112の回転をスムーズに行なえる。
【0036】
また、ローラユニット100は、比較的小径のローラ112を互いに近接して多数個並列に設けられた構成とされているため、小さい搬送対象もスムーズに搬送することが可能となる。
【0037】
〔ローラユニット組立体〕
次にローラユニット100を用いたローラユニット組立体について説明する。
【0038】
図7はローラユニット組立体の斜視図、図8はローラユニット組立体の分解斜視図を示す。
【0039】
ローラユニット組立体200は、複数のローラユニット100を一体に組み立てた構造とされている。複数のローラユニット100は、図8に示すように隣接するローラユニット100を半分ずつずらして、結合孔126−1〜126−4に結合手段211を係合させることによって、結合されている。例えば、ローラユニット100の結合孔126−1と隣接するローラユニット100の結合孔126−3とが一致するようにローラユニット100を配置する。
【0040】
これによって、複数列のローラユニット100を一体化することが可能となる。
【0041】
なお、結合手段211は、例えば、樹脂線材、あるいは、金属棒、ねじなどから構成されており、隣接するローラユニット100の結合孔126−1〜126−4に圧入、あるいは螺入される。
【0042】
〔搬送システム〕
次にローラユニット組立体200を用いた搬送システムについて説明する。
【0043】
図9は搬送システムの分解斜視図、図10は搬送システムの組立斜視図、図11は搬送システムの断面図を示す。
【0044】
本実施例の搬送システム300は、保持部材311、312上にガイド部材321、322を介してローラユニット組立体200を搭載した構成とされている。
【0045】
保持部材311、312は、棚などの一部を構成しており、矢印Y1、Y2方向に横架されている。ガイド部材321、322は保持部材311と保持部材312とを矢印X1、X2方向に横架するように配置され、ナットとボルトなどから構成される結合手段331により補強板341、342などを挟んで、保持部材311、312に固定される。このとき、ガイド部材321とガイド部材322との間隔d10は、ローラユニット組立体200の幅W10程度となるように設定される。ローラユニット組立体200は、ガイド部材322に両面テープ332などによって、固定される。
【0046】
ローラユニット組立体200上に搬送対象を載置して、矢印X1、X2方向に押すことによって、ローラユニット組立体200のローラ112が回転して、搬送対象が矢印X1、X2方向に移動する。
【0047】
なお、保持部材311又は保持部材312とガイド部材321又は322との間にスペーサを挟持することによって、ローラユニット組立体200を矢印X1、X2方向で矢印Z1、Z2方向に傾斜させることにより搬送対象をローラユニット組立体200上に載置するだけで傾斜方向に自動的に搬送することが可能となる。
【0048】
本実施例の搬送システムによれば、搬送棚の大きさなどによりローラユニット組立体200の大きさを変更することが可能となる。搬送棚設計の自由度を向上させることが可能となる。
【0049】
〔変形例〕
なお、搬送システム300は、ローラユニット組立体200を用いたシステムであるが、ローラユニット100、単体をガイド部材に組み付けることよって搬送システムを構成することも可能である。
【0050】
図12は搬送システムの変形例の斜視図、図13は搬送システムの変形例の断面図を示す。同図中、図9乃至図11と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0051】
本変形例の搬送システム400は、サイドレール411、412、センターレール413を結合手段311により保持部材311、312に固定した後、ローラユニット100の取付溝125をサイドレール411、412、及びセンターレール413に係合させることによりガイド部材411、412、413の各々にローラユニット100を組み付けることにより構成されている。
【0052】
サイドレール411、412は、金属板をコ字状に折曲することにより構成されており、底面部421、ガイド部422、保持部423から構成されている。
【0053】
ガイド部422は、底面部421の一側端に底面部421に対して略直交するように立設されている。ガイド部422は、搬送対象の側面に当接して、搬送対象が側方、矢印Y1、Y2方向に脱落することを防止する。
【0054】
保持部423は、底面部421のガイド部422に対向する側部に形成されており、内側、ガイド部422の方向にわずかに傾斜して折曲されており、ローラユニット100を端面から底面部421に沿って矢印X1、X2方向に挿入したときにローラユニット100の取付溝125に係合する構造とされている。
【0055】
サイドレール411とサイドレール412とは、ガイド部422が外側、保持部423が内側になるように配置されており、ガイド部422の間隔が略搬送対象の幅となるように保持部材311、312に取り付けられている。
【0056】
センターレール413は、金属板をコ字状に折曲することにより構成されており、底面部431、保持部432、433から構成されている。保持部432、433は、ともに、わずかに内側に傾斜して折曲されており、ローラユニット100を端面から底面部431に沿って挿入したときにローラユニット100の取付溝125に係合する構造とされている。センターレール413は、搬送路の略中央に配置されている。
【0057】
サイドレール411、412に搭載されたローラユニット100により、搬送対象の両端底面部を保持し、センターレール413に搭載されたローラユニット100により搬送対象の底面中央部を保持する。
【0058】
本変形例の搬送システム400によれば、少ない個数のローラユニット100で搬送対象を搬送できる。よって、安価に構成可能となる。
【0059】
〔ローラユニット100を用いた搬送システムの動作〕
図14はローラユニット100を用いた搬送システムの動作を説明するための図を示す。
【0060】
本実施例では、外径8mm程度の比較的小径のローラ112を複数個、並列に配置した構成のローラユニット100を配列することによって多数のローラ112で搬送対象500を搬送することになる。よって、小型の搬送対象から大型の搬送対象までそのサイズを選ばずに搬送を行なうことが可能となる。また、袋に封入された搬送対象なども容易に搬送することが可能となる。さらに、複数のローラ112によって、搬送対象の重量が分散されるので、重量物などの搬送も可能となる。
【0061】
〔その他〕
なお、ローラユニット100を構成する樹脂材を導電性樹脂材により構成し、レールを金属により構成し、接地することによりローラユニット100に電荷が蓄えられることを防止できる。これによって、静電気などの影響を受け易い、半導体部品などの搬送も可能となる。
【0062】
また、上記搬送システム300、400では、ガイド部材321、322、サイドレール411、412、センターレール413などによりローラユニット100を保持するようにしているが、平板状の搬送面にローラユニット100を両面テープなどによって固定して使用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の組立斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の構成図である。
【図4】本発明の一実施例の断面図である。
【図5】ホルダ半体121aの斜視図である。
【図6】ローラ112の構成図である。
【図7】ローラユニット組立体の斜視図である。
【図8】ローラユニット組立体の分解斜視図である。
【図9】搬送システムの分解斜視図である。
【図10】搬送システムの組立斜視図である。
【図11】搬送システムの断面図である。
【図12】搬送システムの変形例の斜視図である。
【図13】搬送システムの変形例の断面図である。
【図14】ローラユニット100を用いた搬送システムの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0064】
100 ローラユニット
111 ホルダ、111a、111b ホルダ半体、112 ローラ
121 保持部、122−1、122−2 スペーサ
123−1〜123−8 軸、124−1、124−2 係合孔
125 溝部、126−1〜126−4 結合孔
200 ローラユニット組立体、211 結合手段
300、400 搬送システム
311、312 保持部材、321、322 ガイド部材、331 結合手段
332 両面テープ
411、412 ガイド部材
【技術分野】
【0001】
本発明はローラユニット及び搬送システムに係り、特に、搬送対象を容易に搬送するためのローラユニット及び搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
製造現場、物品の搬入、搬出などにおいては物品を容易に移動させる必要がある。このとき、部品などを製造工程に供給する場合には大掛かりなベルトコンベアは作業の邪魔となるとともに、配置などを容易に変更できない。このため、ローラなどを用いた簡単な搬送システムが求められている。
【0003】
このような搬送システムでは、コンテナなどに部品などを収納し、搬送路にコンテナに応じた間隔で敷設されたローラ上にコンテナを載置し、コンテナを搬送することにより、行なわれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、従来の部品の供給は、コンテナなどに部品を収納する必要があり、また、小さな部品を少量供給する場合であっても、所定のサイズのコンテナに搭載する必要があるため、搬送路に大きなスペースが必要となるとともに、設置の自由度も小さかった。また、大きな部品を考慮して大きいサイズのコンテナを容易するため、小さな部品を扱う場合には、作業効率も悪くなる。さらに、比較的大掛かりな構造となるため、変更などを容易に行なえず、高価であった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、設置の自由度が高く、かつ、各種搬送対象を容易に移動可能なローラユニット及び搬送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、搬送対象を搬送するためのローラユニットであって、ローラと、ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、ホルダは、同一形状のホルダ半体を組み合わせた構成とされていることを特徴とする。
【0008】
さらに、上記ローラユニットを複数組み合わせることにより搬送対象を搬送するための搬送路を構成したことを特徴とする。このとき、搬送路は、ローラユニットを複数、結合手段により結合したローラユニット組立体と、ローラユニット組立体を保持するガイド部材により構成することを特徴とする請求項3記載に搬送システム。
【0009】
また、ローラユニットをレール部材に保持することにより、搬送路を構成することを特徴とする。また、ローラユニットの側面に溝を設け、溝にレール部材の端面を係合させることによりローラユニットを保持することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡易な構成で、かつ、設置の自由度が高い。また、各種搬送対象を容易に移動可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
〔ローラユニット〕
図1は本発明の一実施例の分解斜視図、図2は本発明の一実施例の組立斜視図、図3は本発明の一実施例の構成図、図4は本発明の一実施例の断面図を示す。
【0012】
ローラユニット100は、ホルダ111に12個のローラ112を互いに近接した状態で、回転自在に保持した構成とされており、全て樹脂材によって構成されている。
【0013】
〔ホルダ111〕
ホルダ111は、同一形状のホルダ半体111a、111bを組み合わせた構成とされている。
【0014】
図5はホルダ半体121aの斜視図を示す。
【0015】
ホルダ半体121aは、ジュラコン、ABSなどの樹脂材をモールド成形することにより構成されており、保持部121にスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8並びに係合孔124−1、124−2、取付溝125、結合孔126−1〜126−4が一体化されている。
【0016】
保持部121は、長手方向、矢印X1、X2方向が略100mm程度、短手方向、矢印Z1、Z2方向が略120mm、厚さ、矢印Y1、Y2方向が略3mm程度の板状に成形されており、その一面、矢印Y2方向の面は、ホルダ半体121bの一面に対向して配置される。保持部121の一面の上部側、矢印Z1方向側には、矢印X1方向から矢印X2方向に向けて一列にスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8並びに係合孔124−1、124−2が形成されている。
【0017】
保持部121にスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8並びに係合孔124−1、124−2は、矢印X1方向側端部から矢印X2方向に向けて、スペーサ122−1、軸123−1、軸123−2、軸123−3、係合孔124−1、軸123−4、軸123−5、スペーサ122−2、軸123−6、軸123−7、軸123−8、係合孔124−2の順に略一定間隔L0で配置されている。この保持部121の一面は、ホルダ半体121bの一面と対向して配置される。
【0018】
スペーサ122−1は、保持部121の矢印X1方向の端部から矢印X2方向に略(L0/2)の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられており、軸部131及び係合部132から構成されている。軸部131は、長さd0にわたって突出しており、ローラ112を回転自在に保持する。係合部132は、軸部131の端部に形成されており、ホルダ半体111bの係合孔124−2に係合する。これによって、ホルダ半体111aとホルダ半体111bとの間隔は、軸部131の長さd0に保持される。なお、d0は、略15mm程度に設定されている。
【0019】
軸123−1は、スペーサ122−1から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−1は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−2は、軸123−1から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−2は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−3は、軸123−2から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−3は、ローラ112の一側端部に係合する。
【0020】
係合孔124−1は、軸123−3から矢印X2方向にL0の位置に保持部121を矢印Y1、Y2方向に貫通して形成されている。係合孔124−1は、ホルダ半体111bのスペーサ122−2の係合部142が係合する。係合孔124−1は、ホルダ半体111bに対向しない側で径が大きくなる形状とされており、係合孔124−1に係合部142を係合させた後に、係合部142の先端を加熱してかしめることによって、ホルダ半体111bのスペーサ122−2をホルダ半体111aに確実に固定することができる構造とされている。
【0021】
軸123−4は、係合孔124−1から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−4は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−5は、軸123−4から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−5は、ローラ112の一側端部に係合する。
【0022】
スペーサ122−2は、軸123−5から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられており、軸部141及び係合部142から構成されている。軸部141は、長さがd0にわたって突出しており、ローラ112を回転自在に保持する。係合部142は、軸部141の端部に形成されており、ホルダ半体111bの係合孔124−1に係合する。これによって、ホルダ半体111aとホルダ半体111bとの間隔は、軸部141の長さd0に保持される。
【0023】
軸123−6は、スペーサ122−2から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−6は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−7は、軸123−6から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−7は、ローラ112の一側端部に係合する。軸123−8は、軸123−7から矢印X2方向にL0の位置に、矢印Y2方向に突出して設けられている。軸123−7は、ローラ112の一側端部に係合する。
【0024】
係合孔124−2は、軸123−8から矢印X2方向にL0の位置であり、かつ、保持部121の矢印X2方向の端部から矢印X2方向に略(L0/2)の位置に保持部121を矢印Y1、Y2方向に貫通して形成されている。係合孔124−2は、ホルダ半体111bのスペーサ122−1の係合部132が係合する。係合孔124−2は、ホルダ半体111bに対向しない側、矢印Y1方向側で径が大きくなる形状とされている。係合孔124−2に係合部132を係合させた後に、係合部132の先端を加熱してかしめることによって、ホルダ半体111bのスペーサ122−2をホルダ半体111aに確実に固定することができる構造とされている。
【0025】
取付溝125は、保持部121の他方の面、矢印Y1方向側の面の、下部、矢印Z2方向に、長手方向、矢印X1、X2方向に形成されている。取付溝125にはローラユニット100を取り付けるためのレールが係合する。ローラユニット100は、取付溝125にレールが係合することによってレールからの脱落が防止される。
【0026】
結合孔126−1〜126−4は、取付溝125の底面に、保持部121を矢印Y1、Y2方向に貫通するように形成されている。結合孔126−1は、保持部121の矢印X1方向の端部から矢印X2方向にa0の位置に形成され、係合孔126−4は、保持部121の矢印X2方向の端部から矢印X1方向にa0の位置に形成されている。
【0027】
結合孔126−2は、結合孔126−2から矢印X2方向にa1の位置に形成され、係合孔126−3は、結合孔126−4から矢印X1方向にa1の位置に形成されている。また、a1は、結合孔126−2と結合孔126−3との間隔は、(2×a0)となるように設定されている。
【0028】
これによって、2つのローラユニット100を矢印X1又はX2方向に半分ずらした状態で、方向結合孔126−1〜126−4を一致させることができ、よって、組み付けの自由度を向上させることが可能となる。
【0029】
〔ローラ112〕
次に、ローラ112について説明する。
【0030】
図6はローラ112の構成図を示す。図6(A)は斜視図、図6(B)は側面図を示す。
【0031】
ローラ112は、外径が略8mm程度の比較的小径の略円筒状をなし、中心孔151にホルダ半体111a、111bのスペーサ122−1、122−2の軸部131、141が貫通するとともに、中心孔151の両端部に軸123−1〜123−8が係合する。ローラ112の両端面には、傾斜面152を有する。ローラ112の両端面に傾斜面152を設けることによりホルダ111に接触する面積を低減でき、摩擦抵抗を低減できる。これによって、ローラ112の回転がスムーズに行なえる。
【0032】
ローラ112をホルダ半体111aのスペーサ122−1、122−2及び軸123−1〜123−8に係合させるとともに、ホルダ半体111bのスペーサ122−1、122−2に係合させ、ホルダ半体111aのスペーサ122−1、122−2の係合部132、142をホルダ半体111bの係合孔124−1、124−2に係合させるとともに、ホルダ半体111bのスペーサ122−1、122−2の係合部132、142をホルダ半体111aの係合孔124−1、124−2に係合させることにより、ローラ112がホルダ111に回転自在に保持される。このとき、ローラ112は、ホルダ111の矢印Z1方向の端面からわずかに上方、矢印Z1方向に突出して保持される。
【0033】
ホルダ半体111aとホルダ半体111bとを係合させた後に、係合部132、142を熱によってかしめることによってホルダ半体111aとホルダ半体111bとが一体化される。
【0034】
このとき、ローラ112は、ホルダ半体111a、111bのスペーサ122−1、122−2部分以外では、軸123−1〜123−8によりその両端部だけが保持されているので、ローラ112の摩擦を低減できる。
【0035】
〔効果〕
本実施例のローラユニット100によれば、同一形状のホルダ半体111a、111bを組み合わせることによりローラ112を回転自在に保持するホルダ111を構成できるため、安価に構成できる。また、ローラ112の端面に傾斜面152を設けるとともに、軸123−1〜123−8によってローラ112の両端部だけを保持することによって、ローラ112とホルダ111との摩擦を低減でき、ローラ112の回転をスムーズに行なえる。
【0036】
また、ローラユニット100は、比較的小径のローラ112を互いに近接して多数個並列に設けられた構成とされているため、小さい搬送対象もスムーズに搬送することが可能となる。
【0037】
〔ローラユニット組立体〕
次にローラユニット100を用いたローラユニット組立体について説明する。
【0038】
図7はローラユニット組立体の斜視図、図8はローラユニット組立体の分解斜視図を示す。
【0039】
ローラユニット組立体200は、複数のローラユニット100を一体に組み立てた構造とされている。複数のローラユニット100は、図8に示すように隣接するローラユニット100を半分ずつずらして、結合孔126−1〜126−4に結合手段211を係合させることによって、結合されている。例えば、ローラユニット100の結合孔126−1と隣接するローラユニット100の結合孔126−3とが一致するようにローラユニット100を配置する。
【0040】
これによって、複数列のローラユニット100を一体化することが可能となる。
【0041】
なお、結合手段211は、例えば、樹脂線材、あるいは、金属棒、ねじなどから構成されており、隣接するローラユニット100の結合孔126−1〜126−4に圧入、あるいは螺入される。
【0042】
〔搬送システム〕
次にローラユニット組立体200を用いた搬送システムについて説明する。
【0043】
図9は搬送システムの分解斜視図、図10は搬送システムの組立斜視図、図11は搬送システムの断面図を示す。
【0044】
本実施例の搬送システム300は、保持部材311、312上にガイド部材321、322を介してローラユニット組立体200を搭載した構成とされている。
【0045】
保持部材311、312は、棚などの一部を構成しており、矢印Y1、Y2方向に横架されている。ガイド部材321、322は保持部材311と保持部材312とを矢印X1、X2方向に横架するように配置され、ナットとボルトなどから構成される結合手段331により補強板341、342などを挟んで、保持部材311、312に固定される。このとき、ガイド部材321とガイド部材322との間隔d10は、ローラユニット組立体200の幅W10程度となるように設定される。ローラユニット組立体200は、ガイド部材322に両面テープ332などによって、固定される。
【0046】
ローラユニット組立体200上に搬送対象を載置して、矢印X1、X2方向に押すことによって、ローラユニット組立体200のローラ112が回転して、搬送対象が矢印X1、X2方向に移動する。
【0047】
なお、保持部材311又は保持部材312とガイド部材321又は322との間にスペーサを挟持することによって、ローラユニット組立体200を矢印X1、X2方向で矢印Z1、Z2方向に傾斜させることにより搬送対象をローラユニット組立体200上に載置するだけで傾斜方向に自動的に搬送することが可能となる。
【0048】
本実施例の搬送システムによれば、搬送棚の大きさなどによりローラユニット組立体200の大きさを変更することが可能となる。搬送棚設計の自由度を向上させることが可能となる。
【0049】
〔変形例〕
なお、搬送システム300は、ローラユニット組立体200を用いたシステムであるが、ローラユニット100、単体をガイド部材に組み付けることよって搬送システムを構成することも可能である。
【0050】
図12は搬送システムの変形例の斜視図、図13は搬送システムの変形例の断面図を示す。同図中、図9乃至図11と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0051】
本変形例の搬送システム400は、サイドレール411、412、センターレール413を結合手段311により保持部材311、312に固定した後、ローラユニット100の取付溝125をサイドレール411、412、及びセンターレール413に係合させることによりガイド部材411、412、413の各々にローラユニット100を組み付けることにより構成されている。
【0052】
サイドレール411、412は、金属板をコ字状に折曲することにより構成されており、底面部421、ガイド部422、保持部423から構成されている。
【0053】
ガイド部422は、底面部421の一側端に底面部421に対して略直交するように立設されている。ガイド部422は、搬送対象の側面に当接して、搬送対象が側方、矢印Y1、Y2方向に脱落することを防止する。
【0054】
保持部423は、底面部421のガイド部422に対向する側部に形成されており、内側、ガイド部422の方向にわずかに傾斜して折曲されており、ローラユニット100を端面から底面部421に沿って矢印X1、X2方向に挿入したときにローラユニット100の取付溝125に係合する構造とされている。
【0055】
サイドレール411とサイドレール412とは、ガイド部422が外側、保持部423が内側になるように配置されており、ガイド部422の間隔が略搬送対象の幅となるように保持部材311、312に取り付けられている。
【0056】
センターレール413は、金属板をコ字状に折曲することにより構成されており、底面部431、保持部432、433から構成されている。保持部432、433は、ともに、わずかに内側に傾斜して折曲されており、ローラユニット100を端面から底面部431に沿って挿入したときにローラユニット100の取付溝125に係合する構造とされている。センターレール413は、搬送路の略中央に配置されている。
【0057】
サイドレール411、412に搭載されたローラユニット100により、搬送対象の両端底面部を保持し、センターレール413に搭載されたローラユニット100により搬送対象の底面中央部を保持する。
【0058】
本変形例の搬送システム400によれば、少ない個数のローラユニット100で搬送対象を搬送できる。よって、安価に構成可能となる。
【0059】
〔ローラユニット100を用いた搬送システムの動作〕
図14はローラユニット100を用いた搬送システムの動作を説明するための図を示す。
【0060】
本実施例では、外径8mm程度の比較的小径のローラ112を複数個、並列に配置した構成のローラユニット100を配列することによって多数のローラ112で搬送対象500を搬送することになる。よって、小型の搬送対象から大型の搬送対象までそのサイズを選ばずに搬送を行なうことが可能となる。また、袋に封入された搬送対象なども容易に搬送することが可能となる。さらに、複数のローラ112によって、搬送対象の重量が分散されるので、重量物などの搬送も可能となる。
【0061】
〔その他〕
なお、ローラユニット100を構成する樹脂材を導電性樹脂材により構成し、レールを金属により構成し、接地することによりローラユニット100に電荷が蓄えられることを防止できる。これによって、静電気などの影響を受け易い、半導体部品などの搬送も可能となる。
【0062】
また、上記搬送システム300、400では、ガイド部材321、322、サイドレール411、412、センターレール413などによりローラユニット100を保持するようにしているが、平板状の搬送面にローラユニット100を両面テープなどによって固定して使用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の組立斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の構成図である。
【図4】本発明の一実施例の断面図である。
【図5】ホルダ半体121aの斜視図である。
【図6】ローラ112の構成図である。
【図7】ローラユニット組立体の斜視図である。
【図8】ローラユニット組立体の分解斜視図である。
【図9】搬送システムの分解斜視図である。
【図10】搬送システムの組立斜視図である。
【図11】搬送システムの断面図である。
【図12】搬送システムの変形例の斜視図である。
【図13】搬送システムの変形例の断面図である。
【図14】ローラユニット100を用いた搬送システムの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0064】
100 ローラユニット
111 ホルダ、111a、111b ホルダ半体、112 ローラ
121 保持部、122−1、122−2 スペーサ
123−1〜123−8 軸、124−1、124−2 係合孔
125 溝部、126−1〜126−4 結合孔
200 ローラユニット組立体、211 結合手段
300、400 搬送システム
311、312 保持部材、321、322 ガイド部材、331 結合手段
332 両面テープ
411、412 ガイド部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送対象を搬送するためのローラユニットであって、
ローラと、
前記ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとを有することを特徴とするローラユニット。
【請求項2】
前記ホルダは、同一形状のホルダ半体を組み合わせた構成とされていることを特徴とする請求項1記載のローラユニット。
【請求項3】
搬送対象を搬送するための搬送システムであって、
ローラと、前記ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとから構成されたローラユニットを複数組み合わせることにより搬送路が構成されたことを特徴とする搬送システム。
【請求項4】
前記搬送路は、前記ローラユニットを複数、結合手段により結合したローラユニット組立体と、
前記ローラユニット組立体を保持するガイド部材とを有することを特徴とする請求項3記載に搬送システム。
【請求項5】
前記搬送路は、前記ローラユニットをレール部材に保持することにより構成されたことを特徴とする請求項3記載の搬送システム。
【請求項6】
前記ローラユニットは、側面に溝を有し、
前記レール部材は、その端面が前記溝に係合するように折曲されていることを特徴とする請求項5記載の搬送システム。
【請求項7】
前記ガイド部材又は前記レール部材は、棚に固定されることを特徴とする請求項4又は5記載の搬送システム。
【請求項1】
搬送対象を搬送するためのローラユニットであって、
ローラと、
前記ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとを有することを特徴とするローラユニット。
【請求項2】
前記ホルダは、同一形状のホルダ半体を組み合わせた構成とされていることを特徴とする請求項1記載のローラユニット。
【請求項3】
搬送対象を搬送するための搬送システムであって、
ローラと、前記ローラを、複数個、互いに回転軸が並列となり、かつ、互いに近接した状態で回転自在に保持するホルダとから構成されたローラユニットを複数組み合わせることにより搬送路が構成されたことを特徴とする搬送システム。
【請求項4】
前記搬送路は、前記ローラユニットを複数、結合手段により結合したローラユニット組立体と、
前記ローラユニット組立体を保持するガイド部材とを有することを特徴とする請求項3記載に搬送システム。
【請求項5】
前記搬送路は、前記ローラユニットをレール部材に保持することにより構成されたことを特徴とする請求項3記載の搬送システム。
【請求項6】
前記ローラユニットは、側面に溝を有し、
前記レール部材は、その端面が前記溝に係合するように折曲されていることを特徴とする請求項5記載の搬送システム。
【請求項7】
前記ガイド部材又は前記レール部材は、棚に固定されることを特徴とする請求項4又は5記載の搬送システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−137548(P2007−137548A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−330443(P2005−330443)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(592258580)長野ジェコー株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(592258580)長野ジェコー株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]