ロール紙補充装置
【課題】
係員の利便性、ノーダウン性の向上のために、補充ロール紙のセット方向ミスを検知する機能をつけた装置において、用紙先端の状態によらずにセット方向の検知ができ、かつ安価なロール方向検知機構を実現する。
【解決手段】
誤って装填されたロール紙の、先端を取り出してそれを検知するのではなく、正しく装填されたロール紙を巻き取ったことを検知して装填方向を判断することにより装填方向の誤判断をなくす。
係員の利便性、ノーダウン性の向上のために、補充ロール紙のセット方向ミスを検知する機能をつけた装置において、用紙先端の状態によらずにセット方向の検知ができ、かつ安価なロール方向検知機構を実現する。
【解決手段】
誤って装填されたロール紙の、先端を取り出してそれを検知するのではなく、正しく装填されたロール紙を巻き取ったことを検知して装填方向を判断することにより装填方向の誤判断をなくす。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば金融機関等で使用されている現金自動預払機(ATM)に搭載され、取り引き内容をロール紙に印字し、明細票(レシート)として発行するレシートプリンタや各種発券機、印字装置に適用するロール紙の補充装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年レシートを発行する金融機関等のATM装置では、無停止運用や係員操作の容易化が要求されている。このため、ATMに搭載されたレシートプリンタや発券機では、使用中のロール紙を保持するロール紙供給部とは別個に予備用のロール紙補充部を備えたものがある。このロール紙補充部に補充用のロール紙を装填しておき、使用中のロール紙がなくなると上記ロール紙補充部から新しいロール紙を自動的に補充することによって、ATMを停止させることなく連続運用ができるようになっている。
【0003】
このとき、補充するロール紙の装填方向が誤っていると、補充動作やその後のレシート発行を正常に行うことができない。そこで、例えば特開平07-117920(特許文献1)ではロール紙先端を取り出す機構(分離爪)を用いてロール紙先端をロール紙本体から分離し、ロール紙先端をセンサで検知することによってロール紙が誤装填されたことを検知する機能を持たせる等している。
【0004】
なお、この装填方向の正否判定は、ATMの稼動中であっても係員が補充するロール紙を補充した時点で行い、誤っていた場合は係員が装置から離れる前に再装填を促す必要がある。
【0005】
【特許文献1】特開平7−117920号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に開示の構成では、ロール紙補充部でロール紙の装填方向を検知するため、回転自由に保持されたロール紙を反供給側に、補充したロール紙が一回転して分離爪で先端が分離できるようになるまでの間(一定時間)以上、回転駆動させる必要がある。ここで、ロール紙が正しい方向に装填されている場合においても、この一定時間が経過しなければ装填方向判定手段による装填方向の正否判断ができないため、装置が次の動作に移ることができるようになるのはこの一定時間後である。しかも、この一定時間におけるロール紙の回転速度は、分離爪がロール紙の先端をロール紙から確実に取り出せるように、用紙が振動しない程度の遅い速度であることが求められる。したがって、その一定時間の間、係員は装置から離れることができずに拘束されてしまう。
【0007】
また、この従来の方式ではロール紙が正しい方向に装填されている場合においても、ロール紙にある程度以上のたわみがあると、そのたわみを分離爪で取り出し、ロール紙先端であると間違って検知してしまうことがある。この時、ロール方向検知装置はロール紙が正しい方向に装填されているにもかかわらず誤った方向に装填されていると検知するので、ロール紙の再装填を促してしまう。したがって、係員は再装填することになり、本来不要な操作が発生する。
【0008】
一方、誤った方向にロール紙が装填された場合においても、装填されたロール紙の先端にしわや折れがあったり、ロール紙の先端が静電気等の影響によりロール紙に張り付いていると、分離爪で正しく先端を取り出すことができず、ロール紙先端が紙詰まり等を起こし、一定時間内にロール紙先端を取り出すことができないことがある。このような場合、ロール方向検知装置は、ロール紙が正しい方向に装填されていると誤った検知をし、再装填を促さない。したがってロール紙供給部においてロール紙先端が取り出せない状態でセットされ、ロール紙をロール紙供給部にセットしているにもかかわらず、給紙不能となり、機器が停止してしまう。
【0009】
さらに、上記のような方式ではロール紙の先端を取り出すことによってロール方向を検知するため、ロール紙の回転中に先端が分離爪に正しく到達できるように、ロール紙表面を常に分離爪に接触させ、ロール紙先端をガイドなどを用いて分離爪に導く機構が必要となる。また、誤った方向にロール紙が装填されたときにおいて、ロール紙を反供給側に回転駆動させる方向はロール紙のロール方向とは逆の方向であるため、分離爪にロール紙先端が到達する前にロール紙からロール紙先端が剥離することがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
予めロール紙先端を検知手段で検知できるように、ロール紙の先端を分離した状態で係員に装填させ、ロール紙を回転させて先端を巻き取りロール紙先端が検知手段から外れるかを検知し、ロール紙先端が検知手段から外れると正しい方向、外れないと誤った方向と検知する。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、ロール紙の先端を巻き取る動作で装填方向の判定を行うため、ロール紙先端の折れやしわなどの影響を受けずに信頼性の高い検知が可能となる。また、ロール紙の先端を取り出す機構や、ロール紙表面を常に分離爪に接触させておく機構が不要となり仕組みを安価にできる。
【0012】
一方、装填方向の確認において、ロール紙の振動による影響は考慮する必要がないので、従来技術の方法よりもロール紙の回転速度を速くすることが可能となり、結果として、装填方向の確認に要する時間を短縮することができる。
【0013】
さらに、ロール紙の先端が巻き取られているか否かによって、装填方向の正否を一目で判断することができ、係員は、装填方向判定手段による装填方向正否の判定を待たずとも装填方向の正否を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、発明の実施の具体例について図により説明する。図1は本発明のロール方向検知装置の概略図であり、図2に本補充機構を使用したレシートプリンタの概略図を、図3にレシートプリンタを搭載したATM1の概略図を示す。図4〜6は動作説明のためのフローチャートである。
【0015】
まず、図3でATM全体の構成と基本的な動作について説明する。
図3のATMにおいて、ATM1は、主制御部2、顧客操作パネル3、紙幣入出金口4を備えた紙幣機構5、カード入出口6を備えたカード読み取り機構7、レシート排出口8を備えたレシートプリンタ9を有している。例えば顧客がカードAをカード入出口6へ挿入し、顧客操作パネル3から出金操作を行うと、紙幣Bが紙幣入出金口4から排出され、続いてカードAがカード入出口6から返却されると同時に取引内容が記載されたレシートCがレシート排出口7から排出される。
【0016】
次に、図2にてレシートプリンタ9の動作について説明する。
レシートプリンタ9は制御部10にマイクロプロッセッサを持ちアクチュエータの駆動制御やATM1の主制御部2と通信し印刷・発行等の命令によりその実行指示等を行う。使用中のロール紙11を収納しているロール紙供給部(ホッパ)12、及び補充ロール紙13を格納する補充部14、用紙を搬送する搬送路15、レシートCを発行するレシート排出口8、連続用紙に印刷するための印字ヘッド16および印字搬送用のプラテンローラ17、連続用紙を所定の長さに切断するためのカッタ18等で構成されている。
【0017】
ロール紙供給部12には、用紙の先端を搬送路15へ分離導入するための分離ガイド19、用紙繰り出し用の繰出ローラ20等がある。ロール紙補充部14には、ロール紙補充部と装置の外を隔て、ロール紙を載せた状態で扉を閉めることによりロール紙補充部にロール紙を装填する補充扉28、ロール紙13を回転駆動させ、ロール紙供給部へ補充供給させる為の補充ロール紙駆動ベルト31、ロール紙補充部とロール紙供給部とを仕切る仕切り板32等がある。搬送路15には用紙搬送用の搬送ローラ21、用紙搬送並びに発行したレシートを保持し受領者がレシートを引っ張ったときに抵抗なく回転し受領できるようにするクラッチローラ22等で構成されている。
【0018】
さらに、レシ−トプリンタ9の内部には補充ロール紙の有無を検知する補充センサ23、連続用紙11の有無と残量が少なくなったことを検知する残量センサ24、用紙先端が分離導入されたか検知する分離センサ25、用紙が切断されて発行口方向へ搬送されたことを検知する先端センサ26、発行したレシートが抜き取られたことを検知する抜き取りセンサ27、補充部扉の開閉を検知する扉開閉センサ29、ロール紙の先端を検知する正セット検知センサ30等のセンサがある。また、図では各ローラやゲートを駆動するモータやソレノイド等のアクチュエータ、並びにケーブル等は説明を容易にするため省略してある。
【0019】
次に本構成におけるレシートの印刷および発行動作について、図2と図4のフローチャートにより説明する。
印刷命令が主制御部2より指示されると(S10)、ロール紙11の先端を搬送しながら印字ヘッド16により印刷を行い(S11)、用紙先端を先端センサ26で検知後(S12)、規定のレシート長さになるように所定量搬送し(S13)、カッタ18で切断する(S14)。その後、発行命令が主制御部2から指示されると(S15)、切断されたレシートCを先端が発行口8より飛び出すように所定量搬送しクラッチローラ22で保持した状態にする(S16)。受領者がレシートCをつまんで抜き取ることにより、発行命令に関わる動作は終了する(S17)。
【0020】
続いて補充動作について図1〜2と、図6のフローチャートにより説明する。なお、補充動作の前段階として、係員が補充ロール紙13を補充部14に置いたときに、後述の実施例で説明するロール紙の装填方向の確認動作により、装填方向が正しいことを確認する。
【0021】
使用中のロール紙11がなくなると主制御部2より補充命令が発行される(S31)。補充命令を受けると、仕切り板32が搬送路から待避し(S32)、ロール紙13は補充ロール紙駆動ベルト31によりロール紙供給部へ補充される(S33)。ここでロール紙補充部14の床面を予め傾斜させることにより、仕切り板32が搬送路から待避することによりロール紙13を転がして補充しても良く、ロール紙13をロール紙供給部12へ移動させる時に傾斜が付くようにしても良い。またロール紙補充部14からロール紙供給部12へのロール紙13の移動にはロール紙13を給紙レバー等により送り出しても良い。
【0022】
ロール紙13がロール紙供給部12に移動したことが残量センサ24により検知されると(S34)、仕切り板32を閉じる(S35)。その後、ロール紙補充部14からロール紙供給部11に移動してきたロール紙13であるロール紙11をウの方向に回転させると、ロール紙11の先端が分離ガイド19の下に入り込む(S36)。そのまま回転を続けてロール紙11の先端が分離センサ25により検知されると(S37)分離完了と認識され、更に繰出ローラ20およびプラテンローラ17等を回転させ所定量搬送し(S38、S39)、補充動作が完了する。
【実施例1】
【0023】
ここで、本発明の第1の実施例による補充ロール紙の装填方向確認方法について、図1と図5のフローチャートにより説明する。
まず、係員が補充扉28を開いて補充ロール紙13を装填する(S21)。このとき係員は、図1(c)に示すようにロール紙の先端が、補充部扉28を閉じても正セット検知センサ30を隠しているように、ロール紙の先端を補充部扉の外に目安となる印33まで出して補充部扉28にロール紙を置き、補充部扉28を閉じることによりロール紙13をロール紙補充部14に装填する(S21)。ここで、本例では正セット検知センサ30を反射形センサとしたが、透過型センサやマイクロスイッチであっても差し支えない。このとき扉開閉センサ29で補充扉28が一旦開いて閉じたことを検知している(S22)。
【0024】
その後、補充センサ23で補充ロール紙13が入れられたことを検知すると(S23)、ロール紙を補充ロール紙駆動ベルト31によりア方向にロール紙の先端が印33から正セット検知センサ30までの距離を巻き取ることができる分だけ回転させる(S24)。ロール紙補充部14に正しい方向にロール紙13が装填されている場合、図1(a)に示すように装置の外に出ているロール紙13の先端は、ロール紙13に巻き取られる。ここでロール紙13の先端が巻き取られることによって、正セット検知センサ30ではロール紙13の先端が検知されなくなったことを認識する(S25)。
【0025】
そして、それによってロール紙13はア方向に回転することにより巻き取ることができる方向、すなわち正しい方向に装填されているとみなし、装填方向判断手段により正しい方向に装填されたと判断し、その結果と確認が終了した旨を係員へ表示燈もしくはブザー、係員操作画面への表示等で連絡する(S26、S27)。正しい装填方向にてセットされている場合は係員操作が不要であるため、確認終了の連絡だけでもよい。
【0026】
一方、ロール紙補充部14に誤った方向にロール紙13が装填されている場合、図1(b)に示すように装置の外に出ているロール紙13の先端は、ロール紙13に巻き取られないため装置の中に吸入されない。この場合、正セット検知センサ35ではロール紙13の先端が検知され続けることになる(S25)。その後、ロール紙13の回転が所定時間行われた場合においても(S28)正セット検知センサ35にてロール紙13の先端が検知されたならば、装填方向判断手段ではロール紙13はア方向に回転することにより巻き取ることができない方向、すなわち誤った方向に装填されていると判断し、その結果を係員へ表示燈もしくはブザー、係員操作画面への警告表示等で連絡する(S29)。
【実施例2】
【0027】
前記実施例1においては、セット方向検知手段として反射型センサあるいは透過型センサマイクロスイッチを用いてロール紙先端を直接検知する構成としたが、図7に示すようにロール紙先端が巻き取られる経路上に摩擦接触により紙の動きに従動して回転する従動ローラ34を配置し、その従動ローラの回転の有無をパルスカウントセンサ35により検知してもよい。
【0028】
ロール紙13が正しい方向に装填されると、図7(a)のようにロール紙13がア方向に回転することに伴いロール紙先端も巻き取られてゆき、従動ローラ34もまた回転する。そしてパルスカウントセンサ35は、従動ローラ34の回転が開始されたことを検知する。ロール紙先端が巻き取られて従動ローラ34の位置を通過すると、従動ローラ34の回転が停止し、パルスカウントセンサ35は従動ローラが停止したことを検知する。これにより装填方向判定手段はロール紙13が巻き取られたことを検知し、ロール紙13が正しい方向に装填されたと判断する。そしてその結果を係員へLEDもしくはブザー、係員操作画面への表示等で連絡する。
【0029】
ロール紙13が誤った方向に装填されると、図7(b)のようにロール紙13がアの方向に回転することに伴い、ロール紙先端は外に送り出され、従動ローラ34もまた回転する。そしてパルスカウントセンサ35は、従動ローラ34の回転が開始されたことを検知する。ロール紙13の回転が所定時間行われても従動ローラ34の回転が停止しないため、パルスカウントセンサ35は従動ローラ34の回転停止を検知することができない。これにより装填方向判定手段はロール紙13が巻き取られていないことを知り、ロール紙13が誤った方向に装填されたと判断する。そしてその結果を係員へLEDもしくはブザー、係員操作画面への警告表示等で連絡する。
【0030】
また、ロール紙13が装填されア方向に回転を始めても、図7(c)のようにたわみの発生などにより従動ローラ34が回転せず、パルスカウントセンサ35が従動ローラ34の回転が開始されたことを検知できなかった場合、装填方向判定手段は、ロール紙13がア方向に回転してもたわみ等が解消されない方向すなわち誤った方向に装填されたと判断する。そしてその結果を係員へLEDもしくはブザー、係員操作画面への警告表示等で連絡する。
【0031】
この実施例2において、従動ローラの代わりにロール紙先端の有無に関連して動作するリンク機構を設置し、そのリンク機構の動作をマイクロスイッチセンサ等で間接的に検知するとしてもかまわない。
【0032】
また、従動ローラの回転方向も合わせて検知した場合、ロール紙先端が従動ローラへ到達する前にロール紙の装填方向を判断することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように発明の実施例をATMに搭載されるレシートプリンタにおいて説明したが、一般のレシートプリンタ、JR端末や宝くじ端末のような発券機に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1(a)】本発明の第1の実施例による補充機構の概略図である。
【図1(b)】本発明の第1の実施例による補充機構の概略図である。
【図1(c)】本発明の第1の実施例による補充機構の概略図である。
【図2】本発明のレシートプリンタの概略図である
【図3】本発明のATMの概略図である。
【図4】本発明のレシートの印字、発行動作のフローチャートである。
【図5】本発明のセット方向の確認動作のフローチャートである。
【図6】本発明のロール紙補充動作のフローチャートである。
【図7(a)】本発明の第2の実施例による補充機構の概略図である。
【図7(b)】本発明の第2の実施例による補充機構の概略図である。
【図7(c)】本発明の第2の実施例による補充機構の概略図である。
【符号の説明】
【0035】
1・・・ATM、2・・・主制御部、3・・・顧客操作パネル、4・・・紙幣入出金口、5・・・紙幣機構、6・・・カード入出口、7・・・カード読み取り機構、8・・・レシート排出口、9・・・レシートプリンタ、10・・・制御部、11・・・ロール紙、12・・・ロール紙供給部、13・・・ロール紙、14・・・ロール紙補充部、15・・・搬送路、16・・・印字ヘッド、17・・・プラテンローラ、18・・・カッタ、19・・・分離ガイド、20・・・繰出ローラ、21・・・搬送ローラ、22・・・クラッチローラ、23・・・補充センサ、24・・・残量センサ、25・・・分離センサ、26・・・先端センサ、27・・・抜き取りセンサ、28・・・補充扉、29・・・扉開閉センサ、30・・・正セット検知センサ、31・・・補充ロール紙駆動部、32・・・仕切り板、33・・・印、34・・・従動ローラ、35・・・パルスカウントセンサ、A・・・カード、B・・・紙幣、C・・・レシート
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば金融機関等で使用されている現金自動預払機(ATM)に搭載され、取り引き内容をロール紙に印字し、明細票(レシート)として発行するレシートプリンタや各種発券機、印字装置に適用するロール紙の補充装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年レシートを発行する金融機関等のATM装置では、無停止運用や係員操作の容易化が要求されている。このため、ATMに搭載されたレシートプリンタや発券機では、使用中のロール紙を保持するロール紙供給部とは別個に予備用のロール紙補充部を備えたものがある。このロール紙補充部に補充用のロール紙を装填しておき、使用中のロール紙がなくなると上記ロール紙補充部から新しいロール紙を自動的に補充することによって、ATMを停止させることなく連続運用ができるようになっている。
【0003】
このとき、補充するロール紙の装填方向が誤っていると、補充動作やその後のレシート発行を正常に行うことができない。そこで、例えば特開平07-117920(特許文献1)ではロール紙先端を取り出す機構(分離爪)を用いてロール紙先端をロール紙本体から分離し、ロール紙先端をセンサで検知することによってロール紙が誤装填されたことを検知する機能を持たせる等している。
【0004】
なお、この装填方向の正否判定は、ATMの稼動中であっても係員が補充するロール紙を補充した時点で行い、誤っていた場合は係員が装置から離れる前に再装填を促す必要がある。
【0005】
【特許文献1】特開平7−117920号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に開示の構成では、ロール紙補充部でロール紙の装填方向を検知するため、回転自由に保持されたロール紙を反供給側に、補充したロール紙が一回転して分離爪で先端が分離できるようになるまでの間(一定時間)以上、回転駆動させる必要がある。ここで、ロール紙が正しい方向に装填されている場合においても、この一定時間が経過しなければ装填方向判定手段による装填方向の正否判断ができないため、装置が次の動作に移ることができるようになるのはこの一定時間後である。しかも、この一定時間におけるロール紙の回転速度は、分離爪がロール紙の先端をロール紙から確実に取り出せるように、用紙が振動しない程度の遅い速度であることが求められる。したがって、その一定時間の間、係員は装置から離れることができずに拘束されてしまう。
【0007】
また、この従来の方式ではロール紙が正しい方向に装填されている場合においても、ロール紙にある程度以上のたわみがあると、そのたわみを分離爪で取り出し、ロール紙先端であると間違って検知してしまうことがある。この時、ロール方向検知装置はロール紙が正しい方向に装填されているにもかかわらず誤った方向に装填されていると検知するので、ロール紙の再装填を促してしまう。したがって、係員は再装填することになり、本来不要な操作が発生する。
【0008】
一方、誤った方向にロール紙が装填された場合においても、装填されたロール紙の先端にしわや折れがあったり、ロール紙の先端が静電気等の影響によりロール紙に張り付いていると、分離爪で正しく先端を取り出すことができず、ロール紙先端が紙詰まり等を起こし、一定時間内にロール紙先端を取り出すことができないことがある。このような場合、ロール方向検知装置は、ロール紙が正しい方向に装填されていると誤った検知をし、再装填を促さない。したがってロール紙供給部においてロール紙先端が取り出せない状態でセットされ、ロール紙をロール紙供給部にセットしているにもかかわらず、給紙不能となり、機器が停止してしまう。
【0009】
さらに、上記のような方式ではロール紙の先端を取り出すことによってロール方向を検知するため、ロール紙の回転中に先端が分離爪に正しく到達できるように、ロール紙表面を常に分離爪に接触させ、ロール紙先端をガイドなどを用いて分離爪に導く機構が必要となる。また、誤った方向にロール紙が装填されたときにおいて、ロール紙を反供給側に回転駆動させる方向はロール紙のロール方向とは逆の方向であるため、分離爪にロール紙先端が到達する前にロール紙からロール紙先端が剥離することがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
予めロール紙先端を検知手段で検知できるように、ロール紙の先端を分離した状態で係員に装填させ、ロール紙を回転させて先端を巻き取りロール紙先端が検知手段から外れるかを検知し、ロール紙先端が検知手段から外れると正しい方向、外れないと誤った方向と検知する。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、ロール紙の先端を巻き取る動作で装填方向の判定を行うため、ロール紙先端の折れやしわなどの影響を受けずに信頼性の高い検知が可能となる。また、ロール紙の先端を取り出す機構や、ロール紙表面を常に分離爪に接触させておく機構が不要となり仕組みを安価にできる。
【0012】
一方、装填方向の確認において、ロール紙の振動による影響は考慮する必要がないので、従来技術の方法よりもロール紙の回転速度を速くすることが可能となり、結果として、装填方向の確認に要する時間を短縮することができる。
【0013】
さらに、ロール紙の先端が巻き取られているか否かによって、装填方向の正否を一目で判断することができ、係員は、装填方向判定手段による装填方向正否の判定を待たずとも装填方向の正否を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、発明の実施の具体例について図により説明する。図1は本発明のロール方向検知装置の概略図であり、図2に本補充機構を使用したレシートプリンタの概略図を、図3にレシートプリンタを搭載したATM1の概略図を示す。図4〜6は動作説明のためのフローチャートである。
【0015】
まず、図3でATM全体の構成と基本的な動作について説明する。
図3のATMにおいて、ATM1は、主制御部2、顧客操作パネル3、紙幣入出金口4を備えた紙幣機構5、カード入出口6を備えたカード読み取り機構7、レシート排出口8を備えたレシートプリンタ9を有している。例えば顧客がカードAをカード入出口6へ挿入し、顧客操作パネル3から出金操作を行うと、紙幣Bが紙幣入出金口4から排出され、続いてカードAがカード入出口6から返却されると同時に取引内容が記載されたレシートCがレシート排出口7から排出される。
【0016】
次に、図2にてレシートプリンタ9の動作について説明する。
レシートプリンタ9は制御部10にマイクロプロッセッサを持ちアクチュエータの駆動制御やATM1の主制御部2と通信し印刷・発行等の命令によりその実行指示等を行う。使用中のロール紙11を収納しているロール紙供給部(ホッパ)12、及び補充ロール紙13を格納する補充部14、用紙を搬送する搬送路15、レシートCを発行するレシート排出口8、連続用紙に印刷するための印字ヘッド16および印字搬送用のプラテンローラ17、連続用紙を所定の長さに切断するためのカッタ18等で構成されている。
【0017】
ロール紙供給部12には、用紙の先端を搬送路15へ分離導入するための分離ガイド19、用紙繰り出し用の繰出ローラ20等がある。ロール紙補充部14には、ロール紙補充部と装置の外を隔て、ロール紙を載せた状態で扉を閉めることによりロール紙補充部にロール紙を装填する補充扉28、ロール紙13を回転駆動させ、ロール紙供給部へ補充供給させる為の補充ロール紙駆動ベルト31、ロール紙補充部とロール紙供給部とを仕切る仕切り板32等がある。搬送路15には用紙搬送用の搬送ローラ21、用紙搬送並びに発行したレシートを保持し受領者がレシートを引っ張ったときに抵抗なく回転し受領できるようにするクラッチローラ22等で構成されている。
【0018】
さらに、レシ−トプリンタ9の内部には補充ロール紙の有無を検知する補充センサ23、連続用紙11の有無と残量が少なくなったことを検知する残量センサ24、用紙先端が分離導入されたか検知する分離センサ25、用紙が切断されて発行口方向へ搬送されたことを検知する先端センサ26、発行したレシートが抜き取られたことを検知する抜き取りセンサ27、補充部扉の開閉を検知する扉開閉センサ29、ロール紙の先端を検知する正セット検知センサ30等のセンサがある。また、図では各ローラやゲートを駆動するモータやソレノイド等のアクチュエータ、並びにケーブル等は説明を容易にするため省略してある。
【0019】
次に本構成におけるレシートの印刷および発行動作について、図2と図4のフローチャートにより説明する。
印刷命令が主制御部2より指示されると(S10)、ロール紙11の先端を搬送しながら印字ヘッド16により印刷を行い(S11)、用紙先端を先端センサ26で検知後(S12)、規定のレシート長さになるように所定量搬送し(S13)、カッタ18で切断する(S14)。その後、発行命令が主制御部2から指示されると(S15)、切断されたレシートCを先端が発行口8より飛び出すように所定量搬送しクラッチローラ22で保持した状態にする(S16)。受領者がレシートCをつまんで抜き取ることにより、発行命令に関わる動作は終了する(S17)。
【0020】
続いて補充動作について図1〜2と、図6のフローチャートにより説明する。なお、補充動作の前段階として、係員が補充ロール紙13を補充部14に置いたときに、後述の実施例で説明するロール紙の装填方向の確認動作により、装填方向が正しいことを確認する。
【0021】
使用中のロール紙11がなくなると主制御部2より補充命令が発行される(S31)。補充命令を受けると、仕切り板32が搬送路から待避し(S32)、ロール紙13は補充ロール紙駆動ベルト31によりロール紙供給部へ補充される(S33)。ここでロール紙補充部14の床面を予め傾斜させることにより、仕切り板32が搬送路から待避することによりロール紙13を転がして補充しても良く、ロール紙13をロール紙供給部12へ移動させる時に傾斜が付くようにしても良い。またロール紙補充部14からロール紙供給部12へのロール紙13の移動にはロール紙13を給紙レバー等により送り出しても良い。
【0022】
ロール紙13がロール紙供給部12に移動したことが残量センサ24により検知されると(S34)、仕切り板32を閉じる(S35)。その後、ロール紙補充部14からロール紙供給部11に移動してきたロール紙13であるロール紙11をウの方向に回転させると、ロール紙11の先端が分離ガイド19の下に入り込む(S36)。そのまま回転を続けてロール紙11の先端が分離センサ25により検知されると(S37)分離完了と認識され、更に繰出ローラ20およびプラテンローラ17等を回転させ所定量搬送し(S38、S39)、補充動作が完了する。
【実施例1】
【0023】
ここで、本発明の第1の実施例による補充ロール紙の装填方向確認方法について、図1と図5のフローチャートにより説明する。
まず、係員が補充扉28を開いて補充ロール紙13を装填する(S21)。このとき係員は、図1(c)に示すようにロール紙の先端が、補充部扉28を閉じても正セット検知センサ30を隠しているように、ロール紙の先端を補充部扉の外に目安となる印33まで出して補充部扉28にロール紙を置き、補充部扉28を閉じることによりロール紙13をロール紙補充部14に装填する(S21)。ここで、本例では正セット検知センサ30を反射形センサとしたが、透過型センサやマイクロスイッチであっても差し支えない。このとき扉開閉センサ29で補充扉28が一旦開いて閉じたことを検知している(S22)。
【0024】
その後、補充センサ23で補充ロール紙13が入れられたことを検知すると(S23)、ロール紙を補充ロール紙駆動ベルト31によりア方向にロール紙の先端が印33から正セット検知センサ30までの距離を巻き取ることができる分だけ回転させる(S24)。ロール紙補充部14に正しい方向にロール紙13が装填されている場合、図1(a)に示すように装置の外に出ているロール紙13の先端は、ロール紙13に巻き取られる。ここでロール紙13の先端が巻き取られることによって、正セット検知センサ30ではロール紙13の先端が検知されなくなったことを認識する(S25)。
【0025】
そして、それによってロール紙13はア方向に回転することにより巻き取ることができる方向、すなわち正しい方向に装填されているとみなし、装填方向判断手段により正しい方向に装填されたと判断し、その結果と確認が終了した旨を係員へ表示燈もしくはブザー、係員操作画面への表示等で連絡する(S26、S27)。正しい装填方向にてセットされている場合は係員操作が不要であるため、確認終了の連絡だけでもよい。
【0026】
一方、ロール紙補充部14に誤った方向にロール紙13が装填されている場合、図1(b)に示すように装置の外に出ているロール紙13の先端は、ロール紙13に巻き取られないため装置の中に吸入されない。この場合、正セット検知センサ35ではロール紙13の先端が検知され続けることになる(S25)。その後、ロール紙13の回転が所定時間行われた場合においても(S28)正セット検知センサ35にてロール紙13の先端が検知されたならば、装填方向判断手段ではロール紙13はア方向に回転することにより巻き取ることができない方向、すなわち誤った方向に装填されていると判断し、その結果を係員へ表示燈もしくはブザー、係員操作画面への警告表示等で連絡する(S29)。
【実施例2】
【0027】
前記実施例1においては、セット方向検知手段として反射型センサあるいは透過型センサマイクロスイッチを用いてロール紙先端を直接検知する構成としたが、図7に示すようにロール紙先端が巻き取られる経路上に摩擦接触により紙の動きに従動して回転する従動ローラ34を配置し、その従動ローラの回転の有無をパルスカウントセンサ35により検知してもよい。
【0028】
ロール紙13が正しい方向に装填されると、図7(a)のようにロール紙13がア方向に回転することに伴いロール紙先端も巻き取られてゆき、従動ローラ34もまた回転する。そしてパルスカウントセンサ35は、従動ローラ34の回転が開始されたことを検知する。ロール紙先端が巻き取られて従動ローラ34の位置を通過すると、従動ローラ34の回転が停止し、パルスカウントセンサ35は従動ローラが停止したことを検知する。これにより装填方向判定手段はロール紙13が巻き取られたことを検知し、ロール紙13が正しい方向に装填されたと判断する。そしてその結果を係員へLEDもしくはブザー、係員操作画面への表示等で連絡する。
【0029】
ロール紙13が誤った方向に装填されると、図7(b)のようにロール紙13がアの方向に回転することに伴い、ロール紙先端は外に送り出され、従動ローラ34もまた回転する。そしてパルスカウントセンサ35は、従動ローラ34の回転が開始されたことを検知する。ロール紙13の回転が所定時間行われても従動ローラ34の回転が停止しないため、パルスカウントセンサ35は従動ローラ34の回転停止を検知することができない。これにより装填方向判定手段はロール紙13が巻き取られていないことを知り、ロール紙13が誤った方向に装填されたと判断する。そしてその結果を係員へLEDもしくはブザー、係員操作画面への警告表示等で連絡する。
【0030】
また、ロール紙13が装填されア方向に回転を始めても、図7(c)のようにたわみの発生などにより従動ローラ34が回転せず、パルスカウントセンサ35が従動ローラ34の回転が開始されたことを検知できなかった場合、装填方向判定手段は、ロール紙13がア方向に回転してもたわみ等が解消されない方向すなわち誤った方向に装填されたと判断する。そしてその結果を係員へLEDもしくはブザー、係員操作画面への警告表示等で連絡する。
【0031】
この実施例2において、従動ローラの代わりにロール紙先端の有無に関連して動作するリンク機構を設置し、そのリンク機構の動作をマイクロスイッチセンサ等で間接的に検知するとしてもかまわない。
【0032】
また、従動ローラの回転方向も合わせて検知した場合、ロール紙先端が従動ローラへ到達する前にロール紙の装填方向を判断することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように発明の実施例をATMに搭載されるレシートプリンタにおいて説明したが、一般のレシートプリンタ、JR端末や宝くじ端末のような発券機に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1(a)】本発明の第1の実施例による補充機構の概略図である。
【図1(b)】本発明の第1の実施例による補充機構の概略図である。
【図1(c)】本発明の第1の実施例による補充機構の概略図である。
【図2】本発明のレシートプリンタの概略図である
【図3】本発明のATMの概略図である。
【図4】本発明のレシートの印字、発行動作のフローチャートである。
【図5】本発明のセット方向の確認動作のフローチャートである。
【図6】本発明のロール紙補充動作のフローチャートである。
【図7(a)】本発明の第2の実施例による補充機構の概略図である。
【図7(b)】本発明の第2の実施例による補充機構の概略図である。
【図7(c)】本発明の第2の実施例による補充機構の概略図である。
【符号の説明】
【0035】
1・・・ATM、2・・・主制御部、3・・・顧客操作パネル、4・・・紙幣入出金口、5・・・紙幣機構、6・・・カード入出口、7・・・カード読み取り機構、8・・・レシート排出口、9・・・レシートプリンタ、10・・・制御部、11・・・ロール紙、12・・・ロール紙供給部、13・・・ロール紙、14・・・ロール紙補充部、15・・・搬送路、16・・・印字ヘッド、17・・・プラテンローラ、18・・・カッタ、19・・・分離ガイド、20・・・繰出ローラ、21・・・搬送ローラ、22・・・クラッチローラ、23・・・補充センサ、24・・・残量センサ、25・・・分離センサ、26・・・先端センサ、27・・・抜き取りセンサ、28・・・補充扉、29・・・扉開閉センサ、30・・・正セット検知センサ、31・・・補充ロール紙駆動部、32・・・仕切り板、33・・・印、34・・・従動ローラ、35・・・パルスカウントセンサ、A・・・カード、B・・・紙幣、C・・・レシート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補充用のロール紙が装填される補充部と、
前記補充部の側面に設けられ、支点を中心に回動することによって開口する補充扉と、
前記補充扉の近傍に設けられ、ロール紙の有無を検知する検知手段と、
前記補充部に装填されたロール紙を所定の方向に回転させる回転手段と、
からなるロール紙補充装置であって、
先端が分離され前記補充扉を閉じた状態で前記検知手段にて認識されるように装填されたロール紙を所定の方向に回転させ、前記検知手段によるロール紙の有無の判定結果に基いてロール紙の装填方向の正否を判断することを特徴とするロール紙の補充装置。
【請求項2】
請求項1に記載のロール紙補充装置であって、
前記装填されたロール紙を、その先端と前記検知手段との間隔に相当する分量以上、巻き取られる方向に回転させた後、前記検知手段にて当該ロール紙の存在が検知されなくなった場合、ロール紙の装填方向が正しいと判断することを特徴とするロール紙の補充装置。
【請求項3】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段は反射形センサであることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項4】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段は透過形センサであることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項5】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段はマイクロスイッチであることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項6】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段は、
巻き取られるロール紙に従動して回転する従動ローラと、
前記従動ローラの回転の有無を検知するパルスカウント検出器と、
からなることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項1】
補充用のロール紙が装填される補充部と、
前記補充部の側面に設けられ、支点を中心に回動することによって開口する補充扉と、
前記補充扉の近傍に設けられ、ロール紙の有無を検知する検知手段と、
前記補充部に装填されたロール紙を所定の方向に回転させる回転手段と、
からなるロール紙補充装置であって、
先端が分離され前記補充扉を閉じた状態で前記検知手段にて認識されるように装填されたロール紙を所定の方向に回転させ、前記検知手段によるロール紙の有無の判定結果に基いてロール紙の装填方向の正否を判断することを特徴とするロール紙の補充装置。
【請求項2】
請求項1に記載のロール紙補充装置であって、
前記装填されたロール紙を、その先端と前記検知手段との間隔に相当する分量以上、巻き取られる方向に回転させた後、前記検知手段にて当該ロール紙の存在が検知されなくなった場合、ロール紙の装填方向が正しいと判断することを特徴とするロール紙の補充装置。
【請求項3】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段は反射形センサであることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項4】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段は透過形センサであることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項5】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段はマイクロスイッチであることを特徴とするロール紙補充装置。
【請求項6】
請求項1および2いずれかに記載のロール紙補充装置であって、
前記検知手段は、
巻き取られるロール紙に従動して回転する従動ローラと、
前記従動ローラの回転の有無を検知するパルスカウント検出器と、
からなることを特徴とするロール紙補充装置。
【図1(a)】
【図1(b)】
【図1(c)】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図7(c)】
【図1(b)】
【図1(c)】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図7(c)】
【公開番号】特開2006−248707(P2006−248707A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68335(P2005−68335)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
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