説明

ワイパブレード

【課題】保持爪と払拭面との干渉や衝突を抑制しつつも、ブレードラバーを形成する材料を削減することが可能なワイパブレードを提供する。
【解決手段】ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるとともに、長手方向に複数並設され幅方向で対をなす保持爪32にてブレードラバー14の基部41を保持する長尺状のホルダ部材13を備え、ブレードラバー14をホルダ部材13の保持爪32よりも長手方向外側に突出させて払拭面の湾曲に追従させる追従端部Xを構成している。そして、ブレードラバー14には、保持爪32の払拭面側(下側)において幅方向に延出された延出部45が、保持爪32に保持される箇所に対応して部分的に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両のフロントガラスを払拭するためのワイパブレードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用ワイパは、ワイパモータの駆動に基づいて作動するワイパアームと、そのワイパアームの先端部に支持されたワイパブレードとから構成されている。ワイパブレードにおいて、例えば特許文献1に示されるものでは、ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるホルダ部材(レバー)と、そのホルダ部材に保持され払拭面を払拭するブレードラバーと、所定の剛性を有するとともに中央部が払拭面とは反対側に向けて凸状に湾曲形成され、ブレードラバーの長手方向に形成された取付溝に嵌入されたバネ材からなるバッキングとを備えている。ホルダ部材の長手方向両端部にはそれぞれ、幅方向(払拭方向)で対をなす一対の保持爪を有する保持部が形成されており、各保持部の保持爪にてブレードラバーの上部の基部が幅方向に把持されている。ブレードラバーは各保持部よりも長手方向に突出され、その突出部分はバッキングの弾性力にて払拭面の湾曲に自由に追従する追従端部として構成されている。このようなワイパブレードでは、部品点数を低減して安価なものとすることができる点で有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−22632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ワイパブレードのブレードラバーには、ホルダ部材の保持爪と払拭面との干渉を抑制するための延出部が保持爪の下側(払拭面側)において幅方向に延出形成されている。これにより、例えば、車両用ワイパをロックバック状態(ワイパアームが払拭面に対して起立した状態)から通常使用状態(ブレードラバーが払拭面に対して接触する状態)とする際、ワイパブレードが払拭面に対して勢いよく衝突してしまったとき等に、保持爪が払拭面に衝突してしまうことが抑制され、その結果、保持爪や払拭面へのダメージが抑えられるようになっている。この延出部は、ホルダ部材がブレードラバーと同等な長さで構成されるとともに保持爪でブレードラバーの長手方向両端部を含む複数箇所を保持する構成の名残から、ブレードラバーの長手方向全体に亘って形成されているが、このようなブレードラバーを形成する材料の削減が望まれている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、保持爪と払拭面との干渉や衝突を抑制しつつも、ブレードラバーを形成する材料を削減することが可能なワイパブレードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、払拭面を払拭するブレードラバーと、所定の剛性を有するとともに中央部が前記払拭面とは反対側に向けて凸状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成された取付溝に嵌入されたバネ材からなるバッキングと、ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるとともに、長手方向に複数並設され幅方向で対をなす保持爪にて前記ブレードラバーの基部を保持する長尺状のホルダ部材とを備え、前記ブレードラバーを前記ホルダ部材の前記保持爪よりも長手方向外側に突出させて前記払拭面の湾曲に追従させる追従端部を構成したワイパブレードであって、前記ブレードラバーには、前記保持爪の前記払拭面側において幅方向に延出された延出部が、前記保持爪に保持される箇所に対応して部分的に形成されたことを特徴とする。
【0007】
この発明では、ブレードラバーにおいて保持爪の払拭面側に延出された延出部により保持爪と払拭面との干渉や衝突が抑えられ、その結果、払拭面や保持爪の損傷を抑制することができる。そして、この延出部は、保持爪に保持される箇所に対応して部分的に設けられるため、延出部がブレードラバーの長手方向全体に亘って形成される構成に比べてブレードラバーを形成する材料を削減することが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパブレードにおいて、前記保持爪のペアは、前記ホルダ部材の長手方向両端部の近傍にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
この発明では、ホルダ部材の保持爪のペアの数が2つと少ないため、それに応じて延出部を設ける必要のある箇所も少なくなり、その結果、延出部を部分的に形成することによる材料の削減効果をより顕著なものとすることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
従って、上記記載の発明によれば、保持爪と払拭面との干渉や衝突を抑制しつつも、ブレードラバーを形成する材料を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の車両用ワイパの斜視図。
【図2】(a)ワイパブレードの平面図、(b)ワイパブレードの側面図。
【図3】(a)図2(b)におけるA−A断面図、(b)図2(b)におけるB−B断面図、(c)延出部を示す断面図。
【図4】(a)(b)ワイパブレードの作用を説明するための断面図。
【図5】別例の延出部を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、自動車のフロントガラスの払拭面Gに付着した雨滴等を払拭する車両用ワイパ10を示す。車両用ワイパ10は、車両(図示略)に連結されたワイパアーム11と、そのワイパアーム11の先端部に支持され払拭面Gに接触配置されるワイパブレード12とから構成されている。ワイパブレード12は、ワイパモータ(図示略)の駆動に基づくワイパアーム11の作動にて往復揺動し、払拭面G上の払拭を行うものである。尚、ワイパブレード12は、ワイパアーム11に設けられたスプリング(図示略)にて払拭面Gに押圧されるようになっている。
【0012】
図1及び図2(a)(b)に示すように、ワイパブレード12は、長尺状のホルダ部材13と、ホルダ部材13に保持されたゴム材よりなるブレードラバー14とから構成されている。ブレードラバー14は、ホルダ部材13よりも長い長尺状をなし、払拭面Gを払拭するためのものである。ホルダ部材13はブレードラバー14をその長手方向中間部で保持しており、ホルダ部材13の長手方向両端(第1端13a及び第2端13b)からそれぞれブレードラバー14が突出している。
【0013】
樹脂材料よりなるホルダ部材13は、上壁部21と、幅方向(払拭方向であって、長手方向と直交する方向)で対をなす側壁部22とを有し、その上壁部21と側壁部22とがホルダ部材13の外観を構成している。また、ホルダ部材13の長手方向直交断面は、図3(a)(b)に示すように、上壁部21と側壁部22とから全体的に払拭面G側に開口する略U字状に形成されている。図2(b)に示すように、上壁部21は、長手方向両端部に向かうにつれて下方(払拭面G側)になだらかに湾曲しており、ホルダ部材13の長手方向両端部は、側面視において先細りするような形状をなしている。
【0014】
ホルダ部材13の長手方向中央部には、図2(a)に示す平面視において、長手方向が長辺となる長方形状の開口部23が形成されている。開口部23の幅方向の対向壁部23a間には、円柱状の連結軸24が掛け渡されるようにして固定されている。尚、対向壁部23aは、ホルダ部材13の側壁部22の一部を構成している。開口部23には、ワイパアーム11の先端部との連結を図るための図1に示す連結部材25が嵌挿され、連結軸24に対して回動可能に装着される。
【0015】
一方、ワイパアーム11の先端部は、払拭面G側が自由端のUフック状に形成されており、その先端部は、開口部23に装着された連結部材25を介して連結軸24に係止され、連結部材25に対して着脱可能となっている。そして、図1に示すように、ワイパアーム11は、ホルダ部材13と連結されたその先端部からワイパブレード12の基端側方向に延出されている。
【0016】
ホルダ部材13は、図2(b)に示すように、ブレードラバー14を保持するための保持部31を長手方向両端部の近傍にそれぞれ有している。ホルダ部材13は、各保持部31からブレードラバー14の長手方向両端部に向かって更に延出されている。各保持部31は互いに同様の構成からなり、図3(a)に示すように、幅方向で対をなす保持爪32のペアから構成されている。各保持爪32は、ホルダ部材13の各側壁部22から下方(払拭面G側)に延びて互いに対向する挟持壁部32aと、その挟持壁部32aの先端(下端)から幅方向内側(ブレードラバー14の保持溝41c内)に延びる保持片32bとから断面L字状に形成されている。また、各保持部31の一対の保持爪32間には、幅方向に掛け渡された架設部33が形成されている。尚、前記上壁部21及び各側壁部22も各保持部31の一部を構成している。
【0017】
一方、ブレードラバー14の上部(反払拭面側の部位)には、各保持部31の保持爪32のペアにて幅方向に把持される基部41が長手方向全体に亘って形成されている。基部41の幅方向両側面にはそれぞれ、長手方向に延びる取付溝41aが形成されており、この各取付溝41aには、所定の剛性を有して長手方向中央部が払拭面Gとは反対側に向けて凸状に湾曲形成された平板状のバネ材料よりなる一対のバッキング42が嵌め込まれている。バッキング42は、ワイパアーム11より受ける払拭面Gへの押圧力を長手方向に分散させる役目を果たすものである。また、ブレードラバー14の両端部には、バッキング42の脱落防止用の樹脂製のキャップ43が装着されている。
【0018】
ブレードラバー14の基部41は、各保持部31において架設部33及び一対の保持爪32(挟持壁部32a及び保持片32b)の内側の収容空間に収容されている。そして、基部41の上面41bは架設部33と、基部41の幅方向側面は挟持壁部32aと、基部41の下面は保持片32bとそれぞれ当接し、これにより、基部41が各保持部31にて囲われるように保持されるようになっている。尚、保持片32bは、ブレードラバー14の幅方向両側において取付溝41aよりも払拭面G側の位置に形成された保持溝41cにそれぞれ挿通されている。また、各保持部31の架設部33は、ワイパアーム11より受ける払拭面G側への押圧力をブレードラバー14に伝える。
【0019】
尚、基端側の保持部31(図2(b)において左側の保持部31)の架設部33は、ブレードラバー14と長手方向に係合される一方、先端側の保持部31の架設部33は、ブレードラバー14と長手方向に係合しない構成となっている。詳しくは、ブレードラバー14のホルダ部材13からの長手方向への抜けを防止するため、基部41の上面41bには、基端側の保持部31の架設部33の長手方向両側に位置して肉盛りされた一対の突出部(図示略)が形成されている。
【0020】
また、ブレードラバー14は、基部41の下面から薄肉状のネック部41dを介して延出された断面逆三角形状の払拭部44を有している。そして、払拭部44の下端が払拭面Gと接触する状態でワイパブレード12が動作することで払拭面Gが払拭される。
【0021】
また、図1及び図2に示すように、ブレードラバー14は、ホルダ部材13の各保持部31よりも更に長手方向外側に向かってそれぞれ突出しており、その突出部分は取付溝41aに嵌め込まれたバッキング42と共に払拭面Gの湾曲に自由に湾曲追従する追従端部Xを構成している。即ち、ブレードラバー14の各追従端部Xは、ホルダ部材13にて保持されない自由端であるが、バッキング42の弾性力にて払拭面Gの湾曲に追従するようになっている。尚、各保持部31は、ブレードラバー14の長手方向を略3等分する位置に配置されるようホルダ部材13に設けられている。
【0022】
尚、図2(b)に示すように、ホルダ部材13の長手方向中間部分において、側壁部22とブレードラバー14の基部41の上面41bとの間には間隙Sが設けられている。これにより、バッキング42が装着されたブレードラバー14の追従端部Xが払拭面Gに湾曲追従した際に、ブレードラバー14の中央部の上面が凸状に突出することを妨げないように(湾曲追従を妨げないように)間隙Sが機能している。
【0023】
このような構成のブレードラバー14において、図3(a)に示すように、基部41と払拭部44との間には、幅方向両側にそれぞれ延出された延出部45が形成されている。そして、基部41と延出部45とで形成される溝部分(保持溝41c)に各保持爪32の下端の屈曲部分(保持片32b)が入り込み、各保持爪32(保持片32b)の下側(払拭面G側)に延出部45が位置するようになっている。この延出部45は、図2(b)に示すように、各保持部31に保持される箇所に対応して部分的に形成されている。つまり、延出部45は、図2(b)に示す側面視で2カ所に設けられている。尚、先端側の延出部45(図2(b)において右側の保持部31)は、基端側の延出部45よりも長手方向の寸法が大きく設定されている。
【0024】
また、図3(b)に示すように、ブレードラバー14の延出部45が保持爪32に保持される箇所に対応して部分的に形成される一方、それ以外、即ち、保持爪32に保持される箇所に対応する部分以外の部分は、延出部45が形成されていない延出削減部46とされている。延出削減部46は、延出部45よりも幅方向への突出量が小さく設定されている。そして、延出部45及び延出削減部46は、長手方向において連続的に構成されており、側面視で直線状をなしている。また、図3(c)に示すように、延出部45は、上下方向(図3(c)における紙面直交方向)から見て直線状をなす延出削減部46に対して直角をなすように延出されている。
【0025】
以下に上記実施形態の作用について説明する。
上記構成の車両用ワイパ10では、ロックバック状態(ワイパアーム11が払拭面Gに対して起立した状態)から通常使用状態(ブレードラバー14が払拭面Gに対して接触する状態)とする際に、ワイパブレード12が払拭面Gに対して勢いよく衝突してしまう場合がある。例えばこのような場合において、保持爪32の払拭面G側に位置する延出部45が緩衝材となって保持爪32が直接払拭面Gに衝突してしまうことが防止されており、その結果、保持爪32や払拭面Gへのダメージが抑えられるようになっている。
【0026】
また、払拭面Gの払拭時において、ブレードラバー14はその長手方向全体に亘って、払拭位置に応じた払拭面Gの湾曲に追従する。ここで、ブレードラバー14は、基端側の保持部31部分で架設部33との係合により長手方向への移動が規制される一方、先端側の保持部31部分では、ブレードラバー14の長手方向への移動が規制されていない。このため、ブレードラバー14の湾曲追従時に、先端側の延出部45の位置は対応する保持部31に対して長手方向に相対的に移動するが、どの位置にある状態でも先端側の延出部45が保持爪32の下側に位置するように、その先端側の延出部45の長手方向の寸法が設定されている。
【0027】
また、図4(a)に示すように、保持部31付近では、車両の走行時において払拭面Gに沿ってワイパブレード12の前方に吹き付けた走行風が延出部45にてブレードラバー14の前方(風上側であって、図中、左側)で堰き止められて圧力が高まり、ワイパブレード12が払拭面Gから浮き上がる力として作用してしまう。一方、ワイパブレード12の長手方向における保持部31以外の部位では、図4(b)に示すように、走行風が延出削減部46にて比較的影響を受けることなくスムーズに流れるようになっている。ここで、本実施形態では、延出部45は長手方向において部分的に設けられ、それ以外の長手方向部位は延出削減部46となっている。即ち、延出部45の上下方向の同位置において、長手方向の大部分が延出削減部46となっているため、延出部45による走行風の流れへの影響が抑えられて、その結果、ワイパブレード12の払拭面Gからの浮き上がりが抑制されるようになっている。
【0028】
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態では、ホルダ部材13の長手方向両端部の近傍には、幅方向で対をなす保持爪32のペアがそれぞれ形成されており、ブレードラバー14は、その上部の基部41で保持爪32に幅方向に把持される。そして、ブレードラバー14には、保持爪32の払拭面G側(下側)において幅方向に延出された延出部45が、保持爪32に保持される箇所に対応して部分的に形成され、この延出部45によって保持爪32と払拭面Gとの干渉や衝突が抑えられ、その結果、払拭面Gや保持爪32の損傷を抑制することができる。そして、延出部45は、保持爪32に保持される箇所に対応して部分的に設けられるため、延出部がブレードラバー14の長手方向全体に亘って形成される構成に比べてブレードラバー14を形成する材料を削減することが可能となる。
【0029】
また、本実施形態では、延出部45が保持爪32に保持される箇所に対応して部分的に形成され、ブレードラバー14の長手方向の大部分が延出削減部46となっている。その結果、図4(a)(b)に示すように、払拭面Gに沿ってワイパブレード12の前方に吹き付けた走行風は、ブレードラバー14の前方で堰き止められるので圧力が高まるが、ブレードラバー14の長手方向の大部分に亘って延出削減部46となっているので、延出部45による走行風の流れへの影響が抑えられ、走行風がスムーズに流れる。これによって、ワイパブレード12の浮き上がりが抑制され、高速走行時の払拭性能が向上する。
【0030】
(2)本実施形態では、保持爪32のペアは、ホルダ部材13の長手方向両端部の近傍にそれぞれ設けられる。即ち、ホルダ部材13の保持爪32のペアの数が2つと最小限としたため、それに応じて延出部45を設ける必要のある箇所も少なくなり、その結果、延出部45を部分的に形成することによる材料の削減効果をより顕著なものとすることが可能となる。
【0031】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、延出部45は、図3(c)に示すように、延出削減部46から延出部45への移行部分が直角をなすように形成されたが、これ以外に例えば、図5に示すように、この移行部分で幅方向への突出量が徐々に大きくなるように形成してもよい。このような構成によれば、延出削減部46から延出部45への移行部分での亀裂の発生を抑制することができる。
【0032】
・上記実施形態では、保持部31を2つ設けたが、これに特に限定されるものではなく、3つ以上設けてもよい。尚、延出部45の個数は、保持部31の数に対応して適宜変更する。
【0033】
・上記実施形態では、ホルダ部材13が1つの部材から構成されたが、これに特に限定されるものではなく、複数の部材から構成してもよい。
・また、上記実施形態では、ホルダ部材13が長手方向両端側に保持部31を有してブレードラバー14を2点(2箇所)で支持する構成としたが、これに限定されず、ホルダ部材13は、端部にさらにヨークレバーを回動自在に連結してヨークレバーを介した3点(3箇所)以上の支持としたものでもよい。この場合も、ワイパブレード12は、ヨークレバーを含むホルダ部材13の長手方向両端部よりもさらに突出するブレードラバーの追従端部Xを有するものである。
【0034】
・上記実施形態におけるホルダ部材13及びブレードラバー14の形状は、例えば、フィン形状とするなど、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、車両のフロントガラスを払拭する車両用ワイパ10に適用したが、これ以外に例えば、車両のリヤガラスを払拭するワイパに適用してもよい。
【符号の説明】
【0035】
10…車両用ワイパ、11…ワイパアーム、12…ワイパブレード、13…ホルダ部材、14…ブレードラバー、31…保持部、32…保持爪、41…基部、41a…取付溝、42…バッキング、44…払拭部、45…延出部、G…払拭面、X…追従端部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
払拭面を払拭するブレードラバーと、
所定の剛性を有するとともに中央部が前記払拭面とは反対側に向けて凸状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成された取付溝に嵌入されたバネ材からなるバッキングと、
ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるとともに、長手方向に複数並設され幅方向で対をなす保持爪にて前記ブレードラバーの基部を保持する長尺状のホルダ部材と
を備え、前記ブレードラバーを前記ホルダ部材の前記保持爪よりも長手方向外側に突出させて前記払拭面の湾曲に追従させる追従端部を構成したワイパブレードであって、
前記ブレードラバーには、前記保持爪の前記払拭面側において幅方向に延出された延出部が、前記保持爪に保持される箇所に対応して部分的に形成されたことを特徴とするワイパブレード。
【請求項2】
請求項1に記載のワイパブレードにおいて、
前記保持爪のペアは、前記ホルダ部材の長手方向両端部の近傍にそれぞれ設けられたことを特徴とするワイパブレード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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