ワイヤレス通信システム内での対話型マルチキャスト・メッセージへの応答
【課題】対話型マルチキャスト・メッセージへのアクセス端末応答をスケジュールするワイヤレス通信システムおよび方法を提供する。
【解決手段】無線アクセス・ネットワーク(RAN)はアクセス制御メッセージ(ACM)を生成し、ACMは、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末(AT)のためのフィードバック命令を示す。ACMのフィードバック命令は、複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す。ターゲットATは対話型マルチキャスト・メッセージならびにACMを受信する。ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーは、ACMによって示される複数のアクセス端末のためのフィードバック命令に基づいて対話型マルチキャスト・メッセージに応答する。
【解決手段】無線アクセス・ネットワーク(RAN)はアクセス制御メッセージ(ACM)を生成し、ACMは、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末(AT)のためのフィードバック命令を示す。ACMのフィードバック命令は、複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す。ターゲットATは対話型マルチキャスト・メッセージならびにACMを受信する。ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーは、ACMによって示される複数のアクセス端末のためのフィードバック命令に基づいて対話型マルチキャスト・メッセージに応答する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、それぞれ本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明白に組み込まれる、2007年9月24日に出願された「METHODS OF RESPONDING TO AN INTERACTIVE MULTICAST MESSAGE WITHIN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」と題する仮出願第60/974,796号、および2007年9月24日に出願された「METHODS OF MANAGING ACKNOWLEDGMENT TRANSMISSIONS FROM MULTICAST GROUP MEMBERS OF A MULTICAST GROUP WITHIN A WIRELESS COMMUNICATIONS NETWORK」と題する仮出願第60/974,831号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ワイヤレス電気通信システムにおける通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システム内で対話型マルチキャスト・メッセージに応答する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタル・ワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、ならびに第3世代(3G)高速データ/インターネット対応ワイヤレス・サービスを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーシステムおよびパーソナル・コミュニケーションズ・サービス(PCS)システムを含めて、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例には、セルラー・アナログ・アドバンスト・モバイル・フォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAの広域移動通信システム(GSM(登録商標))変形に基づくデジタル・セルラーシステム、およびTDMA技術とCDMA技術の両方を使用するより新しいハイブリッド・デジタル通信システムがある。
【0004】
CDMA移動通信を提供するための方法は、本明細書においてIS−95と呼ぶ「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」と題するTIA/EIA/IS−95−Aにおいて、Telecommunications Industry Association/Electronic Industries Associationによって米国で標準化された。複合AMPS&CDMAシステムはTIA/EIA標準IS−98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(WCDMA)、CDMA2000(たとえばCDMA2000 1xEV−DO規格など)、またはTD−SCDMAと呼ばれるものをカバーする標準である、IMT−2000/UM、すなわちInternational Mobile Telecommunications System 2000/Universal Mobile Telecommunications Systemに記載されている。
【0005】
ワイヤレス通信システムでは、移動局、ハンドセット、またはアクセス端末(AT)が、基地局に隣接するかまたはこれを囲む特定の地理的領域内での通信リンクまたはサービスをサポートする、固定位置の基地局(セルサイトまたはセルとも呼ばれる)からの信号を受信する。基地局は、一般に、サービス品質(QoS)要件に基づいてトラフィックを区別するための方法をサポートする標準Internet Engineering Task Force(IETF)ベースのプロトコルを使用するパケットデータ・ネットワークである、アクセス・ネットワーク(AN)/無線アクセス・ネットワーク(RAN)にエントリポイントを与える。したがって、基地局は、一般に、無線インターフェースによってATと対話し、インターネット・プロトコル(IP)ネットワーク・データパケットによってANと対話する。
【0006】
ワイヤレス電気通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能がサービスセクタおよび消費者に普及している。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、GSMなど、標準の商用ワイヤレス・インフラストラクチャ上で動作する「ディスパッチ」音声サービスをサポートすることができる。ディスパッチモデルでは、エンドポイント(AT)間の通信が仮想グループ内で行われ、そこでは1人の「送話者(talker)」の音声が1人または複数の「受話者(listener)」に送信される。このタイプの通信の単一のインスタンスは、通常、ディスパッチ呼、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、呼の特性を定義する、グループのインスタンシエーションである。グループは、本質的に、グループ名またはグループIDなど、メンバーリストおよび関連情報によって定義される。
【0007】
従来、ワイヤレス通信ネットワーク内のデータパケットは、単一の宛先またはアクセス端末に送信されるように構成された。単一の宛先へのデータの送信は「ユニキャスト」と呼ばれる。移動通信が増加するにつれて、所与のデータを複数のアクセス端末に同時に送信する能力がより重要になった。したがって、複数の宛先またはターゲット・アクセス端末への同じパケットまたはメッセージの同時データ送信をサポートするためにプロトコルが採用された。「ブロードキャスト」は、(たとえば、所与のセル内にある、所与のサービスプロバイダによってサービスされるものなど)すべての宛先またはアクセス端末へのデータパケットの送信を指し、「マルチキャスト」は、宛先またはアクセス端末の所与のグループへのデータパケットの送信を指す。一例では、宛先の所与のグループまたは「マルチキャスト・グループ」は、(たとえば、所与のセル内にある、所与のサービスプロバイダによってサービスされるものなど)可能な宛先またはアクセス端末のうちの2つ以上およびすべてよりも少ない数を含むことができる。ただし、少なくともいくつかの状況においては、マルチキャスト・グループが、ユニキャストと同様に、ただ1つのアクセス端末を備えること、あるいは代替的に、マルチキャスト・グループが、ブロードキャストと同様に、(たとえば、所与のセル内などの)すべてのアクセス端末を備えることが可能である。
【0008】
ブロードキャストおよび/またはマルチキャストは、マルチキャスト・グループに対応するために複数の連続ユニキャスト動作を実行する、複数のデータ送信を同時に処理するための一意のブロードキャスト/マルチキャスト・チャネル(BCH)を割り当てるなど、いくつかの方法によってワイヤレス通信システム内で実行できる。プッシュツートーク通信のためのブロードキャスト・チャネルを使用する従来のシステムが、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、「Push-To-Talk Group Call System Using CDMA 1x-EVDO Cellular Network」と題する、2007年3月1日付けの米国特許出願公開第2007/0049314号に記載されている。公開第2007/0049314に記載されているように、従来のシグナリング技法を使用するプッシュツートーク呼のためにブロードキャスト・チャネルを使用することができる。ブロードキャスト・チャネルの使用は従来のユニキャスト技法よりも帯域幅要件を改善することができるが、ブロードキャスト・チャネルの従来のシグナリングは、依然として追加のオーバヘッドおよび/または遅延を生じる可能性があり、システムパフォーマンスを劣化させることがある。
【0009】
第3世代パートナーシッププロジェクト2(「3GPP2」)は、CDMA2000ネットワークにおけるマルチキャスト通信をサポートするためのブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(BCMCS)規格を定義する。したがって、「CDMA2000 High Rate Broadcast-Multicast Packet Data Air Interface Specification」と題する、2006年2月14日付けの3GPP2のBCMCS規格のバージョンである、バージョン1.0 C.S0054−Aは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0010】
本発明の実施形態はワイヤレス通信システムを対象とし、対話型マルチキャスト・メッセージへのアクセス端末応答をスケジュールする方法が提供される。無線アクセス・ネットワーク(RAN)はアクセス制御メッセージ(ACM)を生成し、ACMは、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末(AT)のためのフィードバック命令を示す。ACMのフィードバック命令は、複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す。ターゲットATは対話型マルチキャスト・メッセージならびにACMを受信する。ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーは、ACMによって示される複数のアクセス端末のためのフィードバック命令に基づいて対話型マルチキャスト・メッセージに応答する。
【0011】
本発明の実施形態およびその付随する利点の多くのより完全な諒解は、以下の詳細な説明を参照し、本発明を限定するためではなく単に例示するために提示する添付の図面とともに考察することによってよりよく理解されれば、容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末とアクセス・ネットワークとをサポートするワイヤレス・ネットワークアーキテクチャを示す図。
【図2】本発明の一実施形態によるキャリア・ネットワークを示す図。
【図3】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末を示す図。
【図4】ブロードキャストマルチキャストサーバ(BCMCS)フレームワークを使用する従来のマルチキャスト・メッセージングプロセスを示す図。
【図5】ダウンリンク制御チャネルの従来のサイクルを示す図。
【図6】本発明の一実施形態によるマルチキャスト・メッセージングプロセスを示す図。
【図7】対話型マルチキャスト・メッセージへの従来のアクセス端末応答を示す図。
【図8】本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング生成および送信プロセスを示す図。
【図9】本発明の一実施形態によるACM生成プロセスを示す図。
【図10】本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング応答プロセスを示す図。
【図11】本発明の一実施形態によるマルチキャスト・グループメンバー報告および位置更新プロセスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面で本発明の態様を開示する。本発明の範囲から逸脱しなければ代替実施形態を考案することができる。さらに、本発明の重要な詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素については詳細には説明しないか、または省略する。
【0014】
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈すべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が論じられた特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0015】
さらに、多くの実施形態については、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行すべき一連の動作に関して説明する。本明細書で説明する様々な動作は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行できることを認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらの一連の動作は、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形式のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施すべきものと見なすことができる。したがって、本発明の様々な態様は、すべてが請求する主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形式で実施できる。さらに、本明細書で説明する実施形態ごとに、そのような実施形態の対応する形式を、たとえば、記載の動作を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明することがある。
【0016】
本明細書でアクセス端末(AT)と呼ぶ高データレート(HDR)加入者局は、移動でも固定でもよく、本明細書でモデムプール・トランシーバ(MPT)または基地局(BS)と呼ぶ1つまたは複数のHDR基地局と通信することができる。アクセス端末は、1つまたは複数のモデムプール・トランシーバを介して、モデムプール・コントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)および/またはパケット制御機能(PCF)と呼ばれるHDR基地局コントローラとの間でデータパケットを送信および受信する。モデムプール・トランシーバおよびモデムプール・コントローラは、アクセス・ネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。アクセス・ネットワークは複数のアクセス端末間でデータパケットをトランスポートする。
【0017】
アクセス・ネットワークは、企業内イントラネットまたはインターネットなど、アクセス・ネットワークの外部の追加のネットワークにさらに接続でき、各アクセス端末とそのような外部のネットワークとの間でデータパケットをトランスポートすることができる。1つまたは複数のモデムプール・トランシーバとのアクティブ・トラフィック・チャネル接続を確立したアクセス端末は、アクティブ・アクセス端末と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数のモデムプール・トランシーバとのアクティブ・トラフィック・チャネル接続を確立中であるアクセス端末は、接続セットアップ状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイヤレス・チャネルを介して、または、たとえば、光ファイバまたは同軸ケーブルを使用する有線チャネルを介して通信する任意のデータデバイスとすることができる。アクセス端末はさらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいはワイヤレス電話または有線電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかとすることができる。アクセス端末が信号をモデムプール・トランシーバに送信するための通信リンクは、逆方向リンクまたは逆方向トラフィック・チャネルと呼ばれる。モデムプール・トランシーバが信号をアクセス端末に送信するための通信リンクは、順方向リンクまたは順方向トラフィック・チャネルと呼ばれる。本明細書で使用するトラフィック・チャネルという用語は、順方向トラフィック・チャネルまたは逆方向トラフィック・チャネルのいずれかを指すことができる。
【0018】
図1に、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレス・システム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、アクセス端末102をネットワーク機器に接続して、パケット交換データネットワーク(たとえば、イントラネット、インターネット、および/またはキャリア・ネットワーク126)とアクセス端末102、108、110、112との間にデータ接続性を与えることができるエアインターフェース104を介してアクセス・ネットワークまたは無線アクセス・ネットワーク(RAN)120と通信している、セルラー電話102などのアクセス端末を含むことができる。本明細書に示すように、アクセス端末は、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書に双方向テキストページャとして示すページャ110、さらにはワイヤレス通信ポータルを有する別個のコンピュータ・プラットフォーム112とすることができる。したがって、本発明の実施形態は、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは部分的な組合せを限定なしに含む、ワイヤレス通信ポータルを含むか、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形式のアクセス端末上で実現できる。さらに、本明細書で使用する「アクセス端末」、「ワイヤレス・デバイス」、「クライアント・デバイス」、「モバイル端末」という用語およびその変形体は、互換的に使用できる。
【0019】
再び図1を参照すると、ワイヤレス・ネットワーク100の構成要素および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は、例示的なものにすぎず、ワイヤレス・クライアント・コンピューティング・デバイス102、108、110、112などのリモート・アクセス端末が、互いに、および/またはキャリア・ネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモート・サーバを限定なしに含む、エアインターフェース104およびRAN120を介して接続された構成要素との間で無線通信することができるようにする任意のシステムを含むことができる。
【0020】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信される(一般に、データパケットとして送信される)メッセージを制御する。BSC/PCF122は、パケットデータ・サービスノード100(「PDSN」)とアクセス端末102/108/110/112との間でのベアラチャネル(すなわち、データチャネル)のシグナリング、確立および分解を担当する。リンク層暗号化が使用可能な場合、BSC/PCF122はまた、エアインターフェース104を介してコンテンツを転送する前にそのコンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに論じない。キャリア・ネットワーク126は、ネットワーク、インターネットおよび/または公衆交換電話ネットワーク(PSTN)によってBSC/PCF122と通信することができる。代替的に、BSC/PCF122はインターネットまたは外部ネットワークに直接接続することができる。一般に、キャリア・ネットワーク126とBSC/PCF122との間のネットワークまたはインターネット接続はデータを転送し、PSTNはボイス情報を転送する。BSC/PCF122は複数の基地局(BS)またはモデムプール・トランシーバ(MPT)124に接続できる。キャリア・ネットワークと同様の方法で、BSC/PCF122は一般に、データ転送および/またはボイス情報のために、ネットワーク、インターネットおよび/またはPSTNによってMPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末にデータメッセージをワイヤレスでブロードキャストすることができる。MPT/BS124、BSC/PCF122および他の構成要素は、当技術分野で知られているように、RAN120を形成することができる。ただし、代替構成も使用でき、本発明は、図示の構成に限定されない。たとえば、別の実施形態では、BSC/PCF122の機能とMPT/BS124の1つまたは複数とを、BSC/PCF122とMPT/BS124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに縮小することができる。
【0021】
図2に、本発明の一実施形態によるキャリア・ネットワーク126を示す。図2の実施形態では、キャリア・ネットワーク126は、パケットデータ・サービングノード(PDSN)160と、ブロードキャスト・サービングノード(BSN)165と、アプリケーション・サーバ170と、インターネット175とを含む。ただし、代替実施形態では、アプリケーション・サーバ170および他の構成要素はキャリア・ネットワークの外部に位置することがある。PDSN160は、たとえば、cdma2000の無線アクセス・ネットワーク(RAN)(たとえば、図1のRAN120)を利用して、インターネット175、イントラネットおよび/またはリモート・サーバ(たとえば、アプリケーション・サーバ170)へのアクセスを移動局(たとえば、図1の102、108、110、112などのアクセス端末)に提供する。アクセス・ゲートウェイとして働くので、PDSN160は、単純IPおよびMobileIPアクセス、外部エージェントサポート、およびパケットトランスポートを提供することができる。PDSN160は、認証、認可、および課金(AAA:Authentication, Authorization, and Accounting)サーバおよび他のサポート・インフラストラクチャのクライアントとして働くことができ、当技術分野で知られているように、IPネットワークへのゲートウェイを移動局に提供する。図2に示すように、PDSN160は、従来のA10接続を介してRAN120(たとえば、BSC/PCF122)と通信することができる。A10接続は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに説明しない。
【0022】
図2を参照すると、ブロードキャスト・サービングノード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャスト・サービスをサポートするように構成できる。BSN165について、以下でより詳細に説明する。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続を介してRAN120(たとえば、BSC/PCF122)と、またインターネット175を介してアプリケーション・サーバ170と通信する。BCA10接続は、マルチキャストまたはブロードキャスト・メッセージングを転送するために使用される。したがって、アプリケーション・サーバ170は、インターネット175を介してユニキャスト・メッセージングをPDSN160に送信し、またインターネット175を介してマルチキャスト・メッセージングをBSN165に送信する。
【0023】
一般に、以下でより詳細に説明するように、RAN120は、BCA10接続を介してBSN165から受信したマルチキャスト・メッセージを、エアインターフェース104のブロードキャスト・チャネル(BCH)を介して1つまたは複数のアクセス端末200に送信する。
【0024】
図3を参照すると、セルラー電話などのアクセス端末200(本明細書ではワイヤレス・デバイス)は、キャリア・ネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモート・サーバおよびネットワークから最終的に発生することがある、RAN120から送信されたソフトウェア・アプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信し、実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含むことができる。ASIC208または他のプロセッサは、ワイヤレス・デバイスのメモリ212中の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210層を実行する。メモリ212は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータ・プラットフォームに共通の任意のメモリから構成できる。プラットフォーム202は、メモリ212中でアクティブに使用されないアプリケーションを保持することができるローカルデータベース214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、一般にフラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスとすることができる。内部プラットフォーム202の構成要素は、当技術分野で知られていているように、他の構成要素の中でもアンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に結合することもできる。
【0025】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書で説明する機能を実行するための能力を含むアクセス端末を含むことができる。当業者なら諒解するように、本明細書で開示する機能を達成するために、様々な論理要素を、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで実施することができる。たとえば、ASIC208、メモリ212、API210およびローカルデータベース214をすべて協働的に使用して、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶および実行することができ、したがってこれらの機能を実行する論理を様々な要素に分散することができる。代替的に、機能を1つの個別の構成要素に組み込むことができる。したがって、図3のアクセス端末の特徴は例示的なものにすぎないと見なすべきであり、本発明は例示した特徴または構成に限定されない。
【0026】
アクセス端末102とRAN120との間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、広域移動通信システム(GSM)、またはワイヤレス通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークで使用できる他のプロトコルなど、様々な技術に基づくことができる。データ通信は、一般に、クライアント・デバイス102とMPT/BS124とBSC/PCF122との間で行われる。BSC/PCF122は、キャリア・ネットワーク126、PSTN、インターネット、バーチャル・プライベートネットワークなどの複数のデータネットワークに接続でき、したがって、アクセス端末102はより広範囲の通信ネットワークにアクセスできるようになる。前述のように、および当技術分野で知られているように、様々なネットワークおよび構成を使用して、ボイス送信および/またはデータをRANからアクセス端末に送信することができる。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するものではなく、本発明の実施形態の態様の説明を助けるものにすぎない。
【0027】
背景技術セクションで論じたように、マルチキャスト・メッセージングは、いくつかの方法で実行できる。本発明の実施形態をよりよく理解するために、従来のマルチキャスト・メッセージングプロセスについて、それぞれ図4および図5に関して説明する。次いで、本発明の一実施形態によるマルチキャスト・メッセージングプロセスについて、より詳細に説明する。
【0028】
図4に、ブロードキャスト・マルチキャスト・サーバ(BCMCS)フレームワークを使用する従来のマルチキャスト・メッセージングプロセスを示す。図1および図2のワイヤレス・システム100内で実行される図4のマルチキャスト・メッセージングプロセスについて以下で説明する。図4を参照すると、400において、アプリケーション・サーバ(または他のイニシエータ)は、マルチキャスト・メッセージが、AT(たとえば、A、BおよびC)を含むマルチキャスト・グループに送信されることを要求する。400のマルチキャスト・メッセージはBSN165にルーティングされる。405において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を介してマルチキャスト・メッセージのターゲット宛先またはATを含む関連するマルチキャスト・グループとともにマルチキャスト・メッセージを転送する。たとえば、マルチキャスト・メッセージは最初にBSC/PCF122に転送され、BSN/PCF122は、マルチキャスト・メッセージのマルチキャスト・グループメンバーを分析し、1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーにサービスする各MPT/BS124にマルチキャスト・メッセージを転送する。
【0029】
転送されたマルチキャスト・メッセージを受信した後、RAN120は、410において次の利用可能な制御チャネルカプセルを待つ。本明細書で言及する制御チャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)とは異なる周波数、コーディングおよび/または帯域幅を割り当てられるダウンリンク制御チャネルである。一般に、従来、制御メッセージングのみを含むものとされる制御チャネルには、より少ない帯域幅が割り振られ、従来、データを含むものとされるブロードキャスト・チャネル(BCH)には、より多くの帯域幅が割り振られる。
【0030】
図5を参照すると、各制御チャネルサイクルは合計256個のスロットを含む。各制御チャネルサイクルは、同期制御チャネルカプセル(SC)と、非同期制御チャネルカプセル(AC)と、いくつかの副同期制御チャネル(SSC)とを含む。1つのSCは、256スロットの周期を有する各制御チャネルサイクルの所与のタイムスロットで定期的または周期的に送信され、ACは、制御チャネルサイクル内で「ランダム」にまたは非同期タイムスロットで送信される。SCは、最初に、「T mod 256=オフセット」に対応するタイムスロットで送信され、次いで、「T mod 4=オフセット」に対応するタイムスロットで再送信され、Tはシステム時間を示し、オフセットは、制御チャネルヘッダ中に含まれる、固定時間から遅延された時間値を示す。各SCは複数の制御チャネルMAC層パケットを含むことができ、各ACはただ1つの制御チャネルMAC層パケットを含む。各MPT/BS124は1つまたは複数の制御チャネルMAC層パケットを周期的に送信するので、各MPT/BS124が同時に送信した場合、干渉(たとえば、セル間干渉)が起こることがある。したがって、衝突を回避するために、各MPT/BS124のSCに異なるオフセットが適用される。MPT/BSは、1つの制御チャネル周期または256スロットサイクル内で3つのSSCカプセルを送信することができる。各SSCは、一般に、ただ1つの制御チャネルMAC層パケットを送信する。オフセット値2の場合、SSCは、タイムスロット66、130および194で送信される。制御チャネルカプセル(たとえば、SC、AC、SSCなど)は、一般に、BCMCSシステムの技術分野でよく知られており、したがって、そのさらなる説明は簡潔のために省略する。
【0031】
図4に戻ると、410において、RAN120は、同期制御チャネルカプセル(SC)(たとえば、オフセット2の場合、次の制御チャネルサイクル中のタイムスロット2)または、代替的に、BOM用に周期的に予約される副同期制御チャネルカプセル(SSC)(たとえば、オフセット2の場合、制御チャネルサイクルのタイムスロット66、130、194のうちの1つ)のいずれかを待つことができる。たとえば、各制御チャネルサイクル内の1つの特定の制御チャネルカプセルを特定のBOM用に予約することができる。他のアプリケーションが制御チャネルにアクセスを試みていること、および他のメッセージがスケジュールされることがあるので、複数のサイクルの遅延が生じる場合がある。
【0032】
415において、次の利用可能なSCまたはSSCを待った後、RAN120は、エアインターフェースを介してブロードキャストオーバーヘッド・メッセージ(BOM)を1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバー(たとえば、AT A、B、C)に送信する。BOMは、EV−DO規格によって定義された順方向リンク制御メッセージである。BOMは、セクタ中で現在搬送されているBCMCSフローについて各マルチキャスト・グループメンバーに通知するために使用される。BOMはまた、所望のパケットフローを受信するために復号すべき順方向リンク物理層タイムスロットに関する情報、ならびにブロードキャスト物理層パケット当たりの物理層スロットの数、およびフローを送信するために使用される物理層レートに関する情報である、インターレース多重対(IM対)情報を提供する。420において、RAN120は、ターゲットATにおいて復号すべきBOMのための所定数のスロット(たとえば、8〜16個のスロット)を待つ。遅延420の後、RAN120は、425において、復号されたBOMによって示されるBCHスロットを待つ。これは、ブロードキャスト・チャネル上のトラフィックに基づいて、さらに悪化することがある別の遅延を生じさせる。430において、RAN120は、告知メッセージを各マルチキャスト・グループメンバー、またはブロードキャスト・チャネル(BCH)を介して指定されたBCHスロット上でサービスしているターゲットATに送信する。
【0033】
図4に関して上述したように、従来のBCMCSマルチキャスト・メッセージングは、一般に、マルチキャスト・メッセージがブロードキャスト・チャネル(BCH)を介してマルチキャスト・グループのそれぞれのメンバーに送信される前に、各ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーがブロードキャストオーバーヘッドメッセージ(BOM)を復号することを必要とする。これは、BOMのスケジューリングに対する遅延と、復号に対する遅延の両方を生じ、告知メッセージのスケジューリングに対する潜在的な後続の遅延を生じる。
【0034】
図6の実施形態では、600において、アプリケーション・サーバ170は、マルチキャスト・メッセージが、AT A、BおよびCを含むマルチキャスト・グループに送信されることを要求する。600のマルチキャスト・メッセージはBSN165にルーティングされる。605において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を介してマルチキャスト・メッセージのターゲット宛先またはATを含む関連するマルチキャスト・グループとともにマルチキャスト・メッセージを転送する。たとえば、BSN165はマルチキャスト・メッセージをBSC/PCF122に転送し、BSN/PCF122は、マルチキャスト・メッセージに関連するマルチキャスト・グループメンバーを分析し、マルチキャスト・メッセージを1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーにサービスする各MPT/BS124に転送する。
【0035】
転送されたマルチキャスト・メッセージを受信した後、RAN120は、610において、受信したマルチキャスト・メッセージを分析する。610における分析に基づいて、RAN120は、615において、マルチキャスト・メッセージに特殊な処理命令または処理を適用すべきかどうかを判断する。たとえば、610における分析は、マルチキャスト・メッセージのインターネット・プロトコル(IP)ヘッダを評価することができる。IPヘッダ内に「フラグ」、たとえば、IPヘッダのDifservコードポイント(DSCP)値が存在すると判断された場合、フラグは、マルチキャスト・メッセージのための特殊な処理を要求するトリガと解釈できる。代替的に、よく知られているBCA10識別子(ID)または(たとえば、IPヘッダとは別個の)BCMCSフローID内にフラグを設けることができる。たとえば、マルチキャスト・セッションの前に、アプリケーション・サーバ170は、「予約」すべきまたは特殊な処理(たとえば、緊急通信用に予約されたマルチキャスト・セッションなど)に関連付けるべき1つまたは複数のBCMCSフローIDを選択することができる。アプリケーション・サーバ170は、次いで、選択されたまたは予約済みBCMCSフローIDをRAN120と共有することができる。したがって、その後、マルチキャスト・セッション中に、RAN120は、610において、受信したマルチキャスト・メッセージが予約済みBCMCSフローIDのうちの1つに対応するかどうかを確認することができ、そうであれば、615において、受信したマルチキャスト・メッセージに特殊な処理を適用することを決定する。
【0036】
別の代替例では、IPヘッダとBCA10IDの両方によってフラグを設けることができる。一般に、IPヘッダ内のフラグ(たとえば、マルチキャストIPアドレスおよび/またはポート番号)は、RAN120のBSC/PCF122のBSC部によって認識/復号でき、DSCP内のフラグは、RAN120のBSC/PCF12のPCF部によって認識/復号できる。BCA10識別子およびDSCP値は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに説明しない。
【0037】
たとえば、「フラグ」は、RAN120に関係するネットワークアーキテクチャ内の任意のより高レベルの位置で(たとえば、IPヘッダ、BCMCSフローIDまたはBCA10IDなどによって)マルチキャスト・メッセージに挿入できる。フラグは、アプリケーション・サーバ170、BSN165などによってIPヘッダに挿入できる。別の例では、フラグは、「より高い優先順位」のマルチキャスト・メッセージを示すために使用できる。たとえば、緊急警報に関連するマルチキャスト・メッセージには「フラグを立てる」ことがあるが、製品広告に関連するマルチキャスト・メッセージには必ずしも「フラグを立てる」わけではない。
【0038】
615において、RAN120がマルチキャスト・メッセージに特殊な処理を適用しないことを決定した場合、プロセスは図4のブロック410に進み、従来のBCMCSマルチキャスト・メッセージプロトコルを使用して、マルチキャスト・メッセージをマルチキャスト・メッセージグループに送信することができる。あるいは、615において、RAN120が、マルチキャスト・メッセージのために特殊な処理が要求されていると判断した場合、プロセスは620に進む。
【0039】
620において、RAN120は、マルチキャスト・メッセージを含むデータオーバシグナリング(DOS)メッセージを生成する。DOSメッセージはEV−DOプロトコルの技術分野でよく知られている。DOSメッセージは、EV−DO規格によってユニキャスト・メッセージとして定義され、EV−DO規格のマルチキャスト・メッセージングには関連しない。しかしながら、本発明の実施形態は、マルチキャスト・メッセージを含むDOSメッセージを生成する。次に説明するように、DOSメッセージは、マルチキャスト・メッセージングプロトコルをサポートするように再構成できる。
【0040】
CDMA2000 1xEV−DOは、アクセス端末を識別するためのアクセス端末識別子(ATI)、ブロードキャストATI(BATI)、マルチキャストATI(MATI)、ユニキャストATI(UATI)、およびランダムATI(RATI)を定義する。BATIは「00」と定義され、MATIは「01」と定義され、UATIは「10」と定義され、RATIは「11」と定義される。BATIを除く3つのATIタイプは、ATIを表すための32ビットフィールドを有する。UATIは1対1の呼処理手順で使用される。
【0041】
上述のように、DOSメッセージは、EV−DO規格によって、ユニキャスト・メッセージングに関連し、マルチキャスト・メッセージングに関連しないものとして定義される。しかしながら、620において生成されるDOSメッセージは、マルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定され、MATIは、マルチキャスト・メッセージに関連するBCMCSFlowIDに設定される。BCMCSFlowIDは、ATがグループ呼出しのためにブロードキャスト・チャネル上で適切なストリームを識別できるようにする。一般に、BCMCSFlowIDは、特定のBCMCSフローを監視しているそれぞれのATにおいて知られている(たとえば、BCMCSFlowIDはBOMによって示されるなど)。したがって、以下でより詳細に説明するように、620のDOSメッセージにタグ付けするか、またはそれをMATIにアドレス指定することによって、DOSメッセージを受信するターゲットATは、DOSメッセージを特定のBCMCSフローに関連するマルチキャスト・メッセージと解釈し、グループ呼出しを開始するために必要な情報を直接受信することができる。ただし、代替的に、他の実施形態は、DOSをマルチキャスト・メッセージとして区別するために、MATIをBCMCSFlowIDに設定することに限定される必要はないことを諒解されたい。たとえば、マルチキャスト・グループメンバーまたはATが、MATIを特定のマルチキャスト・グループのためのマルチキャスト・メッセージであると識別するものと解釈することができる任意の値にMATIを設定することができる。
【0042】
625において、RAN120は、制御チャネル上の次の利用可能な制御チャネルカプセルを待つ。630において、RAN120は、次の利用可能な制御チャネルカプセル内でDOSメッセージを制御チャネルを介してマルチキャスト・グループメンバーに送信する。上述のように、制御チャネルカプセルの各同期チャネル(SC)(たとえば、または代替的に、各副同期チャネル)は複数のMAC層パケットを含むことができる。したがって、一例では、DOSメッセージは、所与の制御チャネルカプセルの第1のMAC層パケット中に含めることができる。
【0043】
635において、各ターゲットATは、630において制御チャネルを介して送信されたDOSメッセージを受信する。DOSメッセージはMATIにアドレス指定されているので、各ターゲットATは、DOSメッセージが(たとえば、ユニキャスト・メッセージとは反対に)関連するマルチキャスト・メッセージを含むと判断する。MATIにアドレス指定されたDOSメッセージは、従来のハンドセットまたはATでは、おそらくエラーと解釈されることを諒解されたい。本実施形態では、しかしながら、本実施形態に従って構成されたATが、635において、受信したDOSメッセージからマルチキャスト・メッセージを抽出するように、各ターゲットATは、MATIにアドレス指定された(たとえば、あるいはマルチキャスト・メッセージと識別された)制御メッセージをマルチキャスト・メッセージと認識するように構成できる。それぞれのターゲットATは、DOSメッセージ内に含まれるマルチキャスト・メッセージの正常な受信または「抽出」の後に、マルチキャスト・メッセージの受信を確認することができる。本発明の別の態様では、DOSマルチキャスト・メッセージが受信先ATによって正しく解釈されるようにするために、RAN120は、1つまたは複数の所与のターゲットATが、たとえば、MATIを使用するDOSメッセージをマルチキャスト・メッセージと解釈できることを最初に確認することができる。一例では、DOSメッセージを受信する各ATは、ATが実際にマルチキャスト・メッセージの予定受信者のうちの1つであるかどうかにかかわらず、635においてマルチキャスト・メッセージを復号/抽出することができる。別の例では、「ターゲット」AT、またはマルチキャスト・セッションに関与するATのみが、635においてDOSメッセージからマルチキャスト・メッセージを復号/抽出することができる。
【0044】
図6の例示的なマルチキャスト・メッセージングプロセスの上述の説明から諒解されるように、BOMをマルチキャスト・グループメンバーに送信することと、BOM復号を待つことと、告知メッセージを送信することとに関連する遅延および潜在的なデータの損失を、DOSマルチキャスト・メッセージでは、IPヘッダフラグによってより高い優先順位ステータスを割り振ることと、制御チャネルによってより高い優先順位のマルチキャスト・メッセージを送信することとによって回避することができる。
【0045】
さらに、RAN120および/またはMPT/BS124において実行されるものとして説明した図6のプロセスは、本発明の他の実施形態では、1つまたは複数のRANおよび/またはMPT/BSにおいて同時に実行できること、ならびに図6の説明は、説明の便宜のためのみに単一のRANおよびMPT/BSの実装形態を対象としていることが諒解されよう。別の例では、マルチキャスト・グループメンバーが様々なMPT/BS124の間で分散している場合、手順610〜635は様々なMPT/BS124の間で独立に実行できる。
【0046】
さらに、図6の実施形態は、UATIアドレスまたはユニキャストビット署名とは反対にMATIアドレスまたはマルチキャスト・ビット署名に設定されている1xEVDOのDOSメッセージを対象とするが、制御チャネル上でマルチキャスト・メッセージを転送するために、MATIタイプメッセージに準拠するように適合された任意の制御チャネルメッセージを代替的に使用することができることが諒解されよう。
【0047】
図6の実施形態は、概してマルチキャスト・メッセージングを対象とし、特に「対話型」マルチキャスト・メッセージングを対象としていない。対話型マルチキャスト・メッセージは、マルチキャスト・グループ内のターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーの各々または一部に応答またはフィードバックを要求するマルチキャスト・メッセージである。たとえば、対話型マルチキャスト・メッセージは、プッシュツートーク(PTT)を選択するモバイル加入者が、所与のマルチキャスト・グループ内で1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーとの通信を確立することを望む場合、PTTメッセージに対応することができる。
【0048】
本発明をよりよく理解するために、ATが対話型マルチキャスト・メッセージに応答する従来の方法について以下で説明し、その後、本発明の実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージ応答プロトコルについて説明する。
【0049】
図7に、対話型マルチキャスト・メッセージへの従来のアクセス端末応答を示す。特に、図7は、前述の図4のプロセスの続きを示す。したがって、図4のプロセスは前述のように実行し、ブロードキャスト・チャネル(BCH)を介して各ターゲットAT A、BおよびCに送信されるマルチキャスト・メッセージは対話型マルチキャスト・メッセージであると仮定される。これらの仮定の下に、対話型マルチキャスト・メッセージは、700において、それぞれAT A、BおよびCによって受信される。705において、AT A、BおよびCの各々は、受信したマルチキャスト・メッセージが(たとえば、その中に含まれるデータの評価に基づいて)対話型であると判断する。次に、710において、各ターゲットAT A、BおよびCは、RAN120への逆方向リンク上でメッセージを送信することによって対話型マルチキャスト・メッセージに応答する。特に、従来の技法を使用するAT A、BおよびCはそれぞれ、(たとえば、ATが対話型マルチキャスト・メッセージを除外または削除しないと仮定して)従来のブロードキャストされたAccessParametersメッセージによって指定されたアクセス手順に従って、逆方向リンクまたはアップリンク・アクセス・チャネル上で対話型マルチキャスト・メッセージに応答することができる。AccessParametersメッセージ中のパラメータは、主な使用事例(たとえば、発呼およびページ応答)に適合され、異なるATから多数の同時または並行応答が行われるように、ATが「APersistence機能」によって比較的少量の遅延とともに応答を対話型マルチキャスト・メッセージに送信できるようにする。AccessParametersメッセージおよびAPersistence機能について、以下でより詳細に説明する。
【0050】
したがって、ターゲットATの数が増加すると、同時に逆方向リンクアクセスチャネル上でRAN120に送信するターゲットATの数が増加し、それによって干渉が増加し、それぞれのATがRAN120に首尾よく到達する可能性が低くなることが諒解されよう。
【0051】
上述のように、複数のATによる逆方向リンクアクセスチャネル上の並行応答はシステムパフォーマンスを劣化させることがある。次に説明する図8〜図11は、対話型マルチキャスト・メッセージ応答のためにアクセスチャネルをより効率的に割り振ることによってシステムパフォーマンスを高めるための対話型マルチキャスト・メッセージ応答プロトコルのセットを対象とする。
【0052】
図8に、本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング生成および送信プロセスを示す。図8の実施形態では、800において、アプリケーション・サーバ170は、対話型マルチキャスト・メッセージが、AT A、BおよびCを含むマルチキャスト・グループに送信されることを要求する。たとえば、図8に示されていないが、対話型マルチキャスト・メッセージは、所与のマルチキャスト・グループの所与のATから受信したプッシュツートーク(PTT)メッセージに応答して生成できる。800のマルチキャスト・メッセージはBSN165にルーティングされる。605において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を介して対話型マルチキャスト・メッセージのターゲット宛先またはATを含む関連するマルチキャスト・グループとともにマルチキャスト・メッセージを転送する。たとえば、BSN165はマルチキャスト・メッセージをBSC/PCF122に転送し、BSN/PCF122は、マルチキャスト・メッセージに関連するマルチキャスト・グループメンバーを分析し、マルチキャスト・メッセージを1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーにサービスする各MPT/BS124に転送する。
【0053】
転送されたマルチキャスト・メッセージを受信した後、RAN120は、810において、受信したマルチキャスト・メッセージを分析する。810における分析に基づいて、RAN120は、815において、受信したマルチキャスト・メッセージが対話型であるかどうか(マルチキャスト・メッセージがそのマルチキャスト・グループメンバーのうちの1つまたは複数に応答を要求するかどうか)を判断する。RAN120が、815において、受信したマルチキャスト・メッセージは対話型でないと判断した場合、プロセスは図6の615に進み、非対話型マルチキャスト・メッセージプロトコルを使用して、マルチキャスト・メッセージをマルチキャスト・グループメンバーに転送する。あるいは、RAN120が、815において、受信したマルチキャスト・メッセージは対話型であると判断した場合、プロセスは820に進む。
【0054】
820において、RAN120は、対話型マルチキャスト・メッセージへのAT応答をスケジュールするための1つまたは複数のアクセス制御メッセージ(ACM)を生成する。820のようなACM生成の例について、次に図9を参照しながらより詳細に説明する。
【0055】
図9に、本発明の一実施形態によるACM生成プロセス820を示す。図9を参照すると、900において、RAN120は、対話型マルチキャスト・メッセージがワイヤレス・システム100内でアドレス指定される少なくとも1つのターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーを有するセクタの数を決定する。たとえば、RAN120は、図11に関して以下でより詳細に説明するように、マルチキャスト・グループメンバーから受信したグループメンバー報告および位置更新報告に基づいて決定900を実行することができる。一般に、グループメンバー報告は、マルチキャスト・グループメンバーから受信され、それぞれのマルチキャスト・グループメンバーの関連するグループのリスト(グループメンバーシップ情報)を含む。
【0056】
図9の905において、RAN120は、900の決定されたセクタの中から複数のセクタのうちの1つを選択する(たとえば、ランダム選択など)。910において、RAN120は、選択されたセクタのマルチキャスト・メンバーセットを初期化する。初期化されたマルチキャスト・メンバーセットは、選択されたセクタの、対話型マルチキャスト・メッセージに関連するマルチキャスト・グループに属する各ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーを含む。
【0057】
915において、RAN120は、アクティブなトラフィック・チャネルを有する、マルチキャスト・メンバーセット内のすべてのATを削除する。たとえば、現在のアクティブなトラフィック・チャネルを有するAT(たとえば、RAN120はトラフィック・チャネルを監視/サポートするので、一般にRAN120において知られている)は、トラフィック・チャネルを介して応答し、したがってACMから除外できる。次に、920において、RANは、対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性が高いと予想される所与の数のターゲットATを選択する。
【0058】
選択プロセス920の判断は多くの方法で実行できる。たとえば、RAN120は、位置更新報告をRAN120に最新に提供したATのセットを選択することができる(たとえば、上記の900および下記の図11の説明を参照されたい)。別の例では、RAN120は、チャネル品質基準に基づいて選択プロセス920を実行することができる。この例では、RAN120は、所与のチャネル上のATのチャネル品質の現在または過去の基準(たとえば、RAN120において測定されたアップリンクチャネル、ATから報告されたダウンリンクチャネルなど)に基づいて1つまたは複数のATを選択する。ただし、選択プロセス920は、任意のよく知られている基準に基づいて実行でき、上記で開示した基準に限定される必要はないことが諒解されよう。さらに、RAN120は、上記および/または当技術分野においてよく知られている基準の中に含まれる基準の任意の組合せに基づいて、選択プロセス920を実行することができる。
【0059】
図9の925において、RAN120は、ACMを生成するために、920の選択されたATを所与の順序で配置する。たとえば、対話型マルチキャスト・メッセージに適時に応答する可能性が高いと予想されるATが最初に配置され、応答する可能性が高いと予想される次のATが後に続くなどのように、所与の順序を配置することができる。一例では、ACMは、図6に関して前述したDOSメッセージと同様に、制御メッセージがMATIにアドレス指定されるように構築できる。別の例では、ACM内でユニキャストATI(UATI)を与えることによって、所与の順序をACMによって指定することができ、各UATIは、920の選択されたATのうちの1つを指定するかまたはそれにアドレス指定される。したがって、ACM内の第1のUATIは、所与の順序内の第1のATに対応し、ACM内の第2のUATIは、所与の順序内の第2のATに対応するなどである。チャネル負荷を低減するために、所与のセクタ内に位置するマルチキャスト・グループメンバーのすべてよりも少ないマルチキャスト・グループメンバーをACM内でUATIによって指定することができることが諒解されよう。したがって、925は、905において選択されたセクタに対してACMを生成する。
【0060】
図9の930において、RAN120は、900において決定された各セクタに対してACMが生成されたかどうかを判断する。RAN120が、まだすべてのACMは生成されていないと判断した場合、ACM生成プロセスは905に戻り、新しいセクタに対してプロセスを繰り返すことができる。あるいは、RAN120が、すべてのACMが生成されたと判断した場合、プロセスは935において終了する。
【0061】
さらに、ステップ900〜930について「セクタ」ベースであるものとして上述したが、これらのステップは、代替的に位置エリア(LA)レベルまたはマルチキャストエリア(MA)レベルで実行できる(たとえば、900は、少なくとも1つのターゲットATを有するMAまたはLAの数を決定し、905は、決定されたMAまたはLAのうちの1つを選択するなど)。MAおよびLAについては、図11に関して以下でより詳細に説明する。
【0062】
図8の実施形態に戻ると、図9にACM生成の一例を示したが、ACMは代替的に他の方法で生成できることが諒解されよう。たとえば、ACMは、最初にUATIの順序指定を含むことなしに、APersistence値を含むように構成できる。たとえば、前述のように、AccessParametersメッセージは、一般にすべてのATにブロードキャストされ、それぞれのATによって使用されるAPersistence値を含む。一例では、ACMは、ブロードキャストされるAccessParameterメッセージに対応することができるが、本発明の一実施形態では、マルチキャスト・メッセージに関連する(たとえば、MATIにアドレス指定される)ように構成できる。したがって、「マルチキャスト」AccessParameterメッセージは、マルチキャスト・グループが対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的APersistenceを決定することができる。代替的に、一時的APersistence値は、(たとえば、ダウンリンク制御チャネル上で)Storage BLOB割当てメッセージで送信できる。一般に、上記のAPersistence値は、対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために使用されるという意味で「一時的」であり、その後、従来のAccessParameterメッセージによって確立されるデフォルトのAPersistence値に「リセット」される。APersitence値は当技術分野においてよく知られており、図10の1040に関して以下でより詳細に論じる。
【0063】
別の代替ACM例では、ACMは、実際のAPersistence値を含む必要はなく、むしろそれぞれのATが、それらの自体の一時的APersistence値を導出することができる所与の値を含むことができる。したがって、一例では、ACMは、マルチキャスト・グループ内のATの数を示す値Nを含むように構成できる。それぞれのATは、次いで、図10の1040に関して以下でより詳細に説明するように、値Nを使用して一時的APersistence値を計算することができる。
【0064】
次に、RAN120は、825において、マルチキャスト・メッセージに特殊な処理命令または処理を適用すべきかどうかを判断する。一般に、825の判断は図6の615のように実行され、したがって、簡潔のためにさらに説明しない。RAN120が特殊な処理を適用しないことを決定した場合、ACMは、BOM用に指定された次の利用可能なスロットで、BOMとともにマルチキャスト・グループメンバーまたはATに送信される(たとえば、図4に関して説明したBOM送信の概略的な説明を参照されたい)。簡単のために、ACM処理に関係する以下の説明は、ACMが、あたかも制御チャネル上でDOSメッセージ内に含まれるマルチキャスト・メッセージとともに送信されるかのように記述されている。しかしながら、ACMは、代替的に、以下で説明するACMに応答して、ATにおける応答動作に関するBOMとともに送信できることが諒解されよう。
【0065】
次に、ステップ830および835は、図6に関して前述したステップS620およびS625に対応し、したがって、そのさらなる説明は簡潔のために省略する。
【0066】
図8の840において、RAN120は、対話型マルチキャスト・メッセージを含むDOSメッセージと生成されたACMとを、2つ以上のターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーを含む各セクタ内の各ターゲットATに送信する。840の送信中に含まれるACMは、前述した図9のプロセスで判断されたように、どのACMがどのセクタに対応するかに基づいてセクタごと(たとえば、または、LAごと、MAごとなど)に変化することが諒解されよう。一例では、DOSメッセージとACMの両方は、840において(たとえば、次に利用可能な制御チャネルカプセルの第1のMAC層パケットで)ダウンリンク制御チャネルを介して送信される。一例では、ACMは、ダウンリンク上でStorageBLOBAssignmentメッセージとして送信できる。
【0067】
次に、図8の845において、ターゲットAT(たとえば、AT A、AT BおよびAT C)は、ダウンリンク制御チャネル上で対話型マルチキャスト・メッセージを含むDOSメッセージとACMとを受信し、(たとえば、図6の635のように)DOSメッセージから対話型マルチキャスト・メッセージを抽出する。
【0068】
図10に、本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング応答プロセスを示す。図10は、図8の続きであり、図8の845の後にマルチキャスト・グループ内の各ターゲットATにおいて実行されるプロセスを表す。
【0069】
図10の実施形態では、1000において、所与のターゲットATは、図8の845において抽出されたマルチキャスト・メッセージを分析し、マルチキャスト・メッセージが、応答またはフィードバック(たとえば、1つまたは複数のグループメンバーとのダイアログを要求するPTT呼)を必要とする「対話型」マルチキャスト・メッセージであるかどうかを判断する。所与のターゲットATがマルチキャスト・メッセージは対話型でないと判断した場合、プロセスは1005において終了し、所与のターゲットATは、マルチキャスト・メッセージをサポートするさらなる動作を必要としない。あるいは、所与のターゲットATがマルチキャスト・メッセージは対話型であると判断した場合、プロセスは1010に進む。
【0070】
1010において、所与のターゲットATは、対話型マルチキャスト・メッセージに関連するACMが受信されたかどうかを判断する。所与のターゲットATが、関連するACMが受信されていないと判断した場合、プロセスは1030に進み、所与のターゲットATは、アップリンク・アクセス・チャネルを介して遅延なしに応答をRAN120に送信する。言い換えれば、所与のターゲットATは、応答する前に待機せず、むしろできるだけ早く(たとえば、デフォルトのAPersistence値に基づいて)応答する。
【0071】
代替的に、1010において、所与のターゲットATが、関連するACMが受信されたと判断した場合、プロセスは1015に進む。1015において、所与のターゲットATは、関連するACM内に記憶されたAT順序情報を判断する。AT順序情報は、各ターゲットATが、それぞれのターゲットATがアップリンク・アクセス・チャネルへのアクセスを許可される順序(たとえば、「スロット」順序)と解釈することができる、ATの順序またはリストを含む。たとえば、図9の925に関して前述したように、AT順序情報は、異なるそれぞれのATにアドレス指定されたUATIの順次リストとして記憶でき、UATIのシーケンスはAT順序情報に対応する。
【0072】
図10の1020において、所与のターゲットATは、AT順序情報がATの順次リスト内で所与のターゲットATを指定しているかどうかを判断する。次に、この判断の例を表1(下記)に関して与える。
【表1】
【0073】
1020において、所与のターゲットATが、AT順序情報がATの順次リスト内で所与のターゲットATを指定していると判断した場合、プロセスは1025に進み、他の場合、プロセスは1035に進む。たとえば、所与のターゲットATがAT Bであり、ACMが表1のACM例1に対応する場合、1020は、AT BがATの順次リスト内にUATI2として存在すると判断する。代替例では、所与のターゲットATがAT Bであり、ACMが表1のACM例2に対応する場合、1020は、AT BがATの順次リスト内に存在しないと判断する。
【0074】
1025において、所与のターゲットATは、ACMのAT順序情報またはATの順次リスト内の所与のターゲットAT位置に基づいていくつかのスロットを待つ。たとえば、所与のターゲットATがAT Aであり、ACMが表1のACM例1に対応する場合、AT Aは、ACMのATの順次リスト内に第1に記載されたATであるので、所与のターゲットATは、0個のスロットを待ち、遅延なしに(たとえば、アップリンク・アクセス・チャネルの次または第1のスロットで)応答する。代替例では、所与のターゲットATがAT Aであり、ACMが表1のACM例2に対応する場合、AT Aは、ACMのATの順次リスト内に第2に記載されたATであるので、所与のターゲットATは、1つのスロットを待ち、1つのスロットの遅延の後(たとえば、第1の利用可能なスロットが別のターゲットAT用に予約された後)にのみ応答する。1025に従って待機した後、所与のターゲットATは、1030においてRAN120に応答する。
【0075】
1035において、所与のターゲットATがACMのATの順次リスト内に存在しない場合、所与のターゲットATは、ACM中に記載されたATの総数に基づいて、いくつかのスロットを待機する。たとえば、3つのACMが3つの異なるUATIによってACM中に記載され、所与のターゲットATが3つの異なるUATIのうちの1つによってアドレス指定されない場合、所与のターゲットATは、(たとえば、ACMによってアクセスチャネル優先順位を与えられたATの各々が、記載されていないまたは優先順位のないATの前にアクセスを試行できるようにするために)1035において3つのスロットを待つ。
【0076】
次に、1040において、所与のターゲットATは、次のスロットで(たとえば、1035の待機の後)RAN120に応答すべきかどうかを判断する。たとえば、所与のターゲットATは、対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすべきかどうかを判断する確率的プロセスまたはAPersistenceプロセスを実行することができる。APersistenceは、1xEV−DO規格によって定義され、一般にAccessParametersメッセージで与えられる。図8の820に関して前述したように、AccessParametersメッセージは、(たとえば、ブロードキャスト・チャネルBCHを介して)すべてのATにブロードキャストされ、各ATが使用すべきAPersistance値または機能を含む。たとえば、一般に使用されるAPersistence値は、0.85である。したがって、モバイル加入者が呼を開始することを試みている場合、所与のスロットに対する発呼の可能性は、0.85または85%である。呼が第1のスロットで行われない場合、モバイル加入者は、次のスロットで別の85%の可能性とともに再試行するなどである。したがって、発呼は各タイムスロットに対して可能性があり、干渉側モバイル加入者は、どこかの点でモバイル加入者に干渉しなくなるので、永続的な発呼障害(たとえば、「最悪の場合」シナリオ)の可能性は低い。
【0077】
しかしながら、このAPersistenceの「デフォルト」形態は、複数のATからの並行応答の衝突を回避するには十分でないことがあり、したがってACMは、比較的多数のATに送信される対話型マルチキャスト・メッセージに応答して予想されることがある並行/同時応答を処理するように特に構成されたAPersistenceを含むように構成できる。たとえば、Nが、所与のクラスタ(たとえば、1つまたは複数のセクタに対応するかまたは対応しない物理エリア)またはセクタ内のターゲットATの総数または総数の推定値である場合(たとえば、所与のターゲットATのセクタのための910の初期化されたマルチキャスト・メンバーセットにおいて、ターゲットATの数は、ACM内のAT順序情報とともに含めることができる)、所与のターゲットATは、1040においてNに基づく確率を用いてアップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを決定することができる。たとえば、確率は、1/N、1/(N−X)であり、Xは、ACMなどのAT順序情報内で指定されたATの数である。一般に、1040は、ACM内に記載されたATのための「予約済み」スロットに従って、平均して、スロットごとに比較的少数(たとえば、1つ、2つなど)のATがアップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを保証しようとする。
【0078】
したがって、ACMは、(i)ACM例1および2に示す(たとえば、ACM中のUATI順序に基づく)指定された順序またはスロット・シーケンス、(ii)関連する「決定性」機能または指定された順序なしの、互いに潜在的に干渉することがあるセクタまたはクラスタ内のATの総数の推定値Nに基づくAPersistence値、または(iii)それぞれのATがそれら自体のAPersistence値を計算することができる推定値Nのいずれかに基づいて、対話型マルチキャスト・メッセージに応答せよとATに命令することができる。(ii)および(iii)は、それぞれ(i)とともに使用できる(たとえば、指定された順序の後に、順序中に存在しない非指定ATに対するAPersistence機能が続くことができる)ことが諒解されよう。さらに、図10のプロセスは、(i)が(ii)または(iii)とともに使用される実施形態を対象とするが、(ii)または(iii)は、(i)とは独立に使用できることが諒解されよう。たとえば、指定された順序が0個のATを含む場合、(ii)または(iii)に従って、APersistence機能のみを使用して対話型マルチキャスト・メッセージフィードバックを確立することができる。
【0079】
1045において、所与のターゲットATは、確率的プロセスにより、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスするという決定が行われたかどうかを判断する。所与のターゲットATが、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを決定しない場合、プロセスは1040に戻り、次のスロットに対して繰り返す。あるいは、所与のターゲットATが、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを決定した場合、プロセスは1030に進み、指定されたスロットでアップリンク・アクセス・チャネルのRAN120に応答する。1030の後、所与のターゲットATは、1032においてACMによって示された応答プロトコルを「リセット」し、1010において通常動作を再開する。言い換えれば、所与のターゲットATが1010に戻ると、ACM中で示されたAPersistence値はもはや使用されず、むしろ所与のターゲットATは、新しい「一時的」APersistence値を指定するACMが受信されるまで、従来技術のようにブロードキャストされたAccessParametersメッセージによって指定されたAPersistence値を使用することに戻る。
【0080】
図9のステップ900および920に関して前述したように、所与のマルチキャスト・グループのグループメンバーに関係する情報は、それぞれのマルチキャスト・グループメンバーによってRAN120に提供される「グループメンバー報告」に基づくことができる。したがって、次に説明する図11に、本発明の一実施形態によるマルチキャスト・グループメンバー報告プロセスを示す。
【0081】
図11の実施形態では、1100において、1つまたは複数のマルチキャスト・グループに属する所与のATの電源を投入する。所与のATの電源を投入した後(たとえば、RAN120内の1つまたは複数の基地局によって送信されたパイロット信号を特定した後、および/または任意の他の初期電源投入手順を実行した後)、1105において、所与のATは、グループメンバーシップ情報(「グループメンバー報告」)をRAN120に送信する。たとえば、所与のATによって提供されるグループメンバーシップ情報は、所与のATが属することを望む各グループの名称を含むことができる。一例では、グループメンバー報告は、標準のBCMCSFlowRegistrationメッセージ内に含めることができ、または、代替的に、アップリンク上のStorageBLOBNotificationメッセージ中にカプセル化されたグループメンバーシップ通知(GMN)メッセージなど、プロプライエタリまたは非標準のメッセージ内に含めることができる。たとえば、GMNは、マルチキャストIPアドレスとポート番号とのリストを含むことができる。
【0082】
1110において、グループメンバーシップ情報を報告した後、所与のATは、通常動作(たとえば、アイドルモードに入る、音声呼出しを行うなど)を再開する。1115において、所与のATは、補足的な「ルート更新」または報告を用いてその位置情報を更新すべきかどうかを、あるいは、代替的に、補足的なグループメンバーシップ報告を用いてそのグループメンバーシップ情報を更新すべきかどうかを判断する。1115の判断は、いくつかの方法のいずれかで実行できる。たとえば、判断1115が距離ベース登録(DBR)プロトコルに基づくことができるので、所与のATは、所与の距離を通過した後、(たとえば、所与のATがどの(1つまたは複数の)セクタを通過したかなどに基づいて)その位置情報を更新する。所与の距離は、所与のATがどの基地局にハンドオフされたか、所与のATが、アイドル状態の間、どの基地局を監視していたかなどに基づくことができる。代替例では、1115の判断が所与の周期に基づくことができるので、所与のATは、周期ごとに1回、報告をRAN120に提供する。別の代替例では、所与のATは、新しい位置エリア(LA)に入るたびに、位置更新報告(およびグループメンバー報告)をRAN120に送信することができ、各LAは(たとえば、RAN120によって画定された)サブネットまたはPCFエリアの一部分に対応する。別の代替例では、判断1115は、(たとえば、所与のATが、新しいマルチキャスト・グループ通信を監視しようとする、前に要求されたマルチキャスト・グループ通信を監視することを止めようとするなど)所与のATがそのグループメンバーシップ情報を変化させることを望むかどうかに基づくことができる。
【0083】
1115において、所与のATがその位置情報および/またはそのグループメンバーシップ情報を更新しないことを決定した場合、プロセスは1110に戻り、所与のATは通常動作を再開する。さもなければ、1120において、所与のATは、1110に戻る前に、補足的な報告(たとえば、位置報告もしくは補足的なグループメンバーシップ報告うちの1つまたは複数)をRAN120に送信する。
【0084】
マルチキャスト・グループメンバーまたはATがグループメンバー報告をRAN120に提供する間、RAN120は報告を監視する。RAN120は、任意の特定のグループに属するATの数、どのATがどのグループに属するか、最近ではいつ、各グループメンバーが位置更新報告、各グループメンバーの位置(たとえば、セクタ)を提供したかなどを含むデータベースを維持する。各グループメンバーの位置は、特定のマルチキャストエリア(MA)内にあるものとしてRAN120において記憶でき、各MAは、1つまたは複数のグループメンバーに潜在的にサービスする連続するセクタのグループに対応する(たとえば、「潜在的に」とは、グループメンバーの位置がセクタのグラニュラリティ(granularity)にはないことがあること、グループメンバーが対話式マルチキャスト・メッセージに応答しないことがあることなどに起因する)。一例では、グループメンバーが地理的に分散している場合、2つ以上のMAをグループ用に特定することができる。
【0085】
図8〜図11の実施形態について、以前に説明した図6の実施形態と連携して対話型マルチキャスト・メッセージへの応答をスケジュールすることを対象とするものとして説明したが、図8〜図11の実施形態は、そのように限定される必要がないことが諒解されよう。たとえば、ACMは、「従来の」対話型マルチキャスト・メッセージに対しても、対話型マルチキャスト・メッセージフィードバックまたは応答をスケジュールするために使用でき、マルチキャスト・メッセージがDOSメッセージ内にカプセル化されて制御チャネル上で送信される例に制限される必要はない。言い換えれば、本発明の実施形態の範囲は、ATからフィードバックを受信する任意のタイプのマルチキャストまたはブロードキャスト・メッセージを包含する。さらに、マルチキャスト・フィードバックは、初期応答で(たとえば、アクセスプローブ内に)カプセル化するか、またはトラフィック・チャネルが確立された後、追跡メッセージに含めることができる。ただし、いずれの状況においても、本発明の実施形態は、潜在的な衝突の問題を低減し、指定されたまたは予約済みスロットを有するAT(たとえば、ACMに「記載された」AT)のために応答が受信される確率を上げることができる。
【0086】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを当業者ならば諒解されよう。たとえば、上記の説明の全体にわたって言及することがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表現できる。
【0087】
さらに、本明細書で開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装できることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概して、それらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアで実装するかソフトウェアで実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0088】
本明細書に開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成としても実装できる。
【0089】
本明細書で開示した実施形態と関連して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで実施できる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐することができる。ASICはユーザ端末(たとえばアクセス端末)に常駐することができる。代替として、プロセッサおよび記憶媒体はユーザ端末中の個別構成要素として常駐することができる。
【0090】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にするいかなる媒体をも含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置を備えることができ、あるいは所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を備えることができる。また、どんな接続も正確にはコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)(登録商標)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0091】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変を本明細書で行うことができることに留意されたい。本明細書で説明した本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/または動作を特定の順序で実行しなくてもよい。さらに、本発明の実施形態の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、それぞれ本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明白に組み込まれる、2007年9月24日に出願された「METHODS OF RESPONDING TO AN INTERACTIVE MULTICAST MESSAGE WITHIN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」と題する仮出願第60/974,796号、および2007年9月24日に出願された「METHODS OF MANAGING ACKNOWLEDGMENT TRANSMISSIONS FROM MULTICAST GROUP MEMBERS OF A MULTICAST GROUP WITHIN A WIRELESS COMMUNICATIONS NETWORK」と題する仮出願第60/974,831号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ワイヤレス電気通信システムにおける通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システム内で対話型マルチキャスト・メッセージに応答する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタル・ワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、ならびに第3世代(3G)高速データ/インターネット対応ワイヤレス・サービスを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーシステムおよびパーソナル・コミュニケーションズ・サービス(PCS)システムを含めて、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例には、セルラー・アナログ・アドバンスト・モバイル・フォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAの広域移動通信システム(GSM(登録商標))変形に基づくデジタル・セルラーシステム、およびTDMA技術とCDMA技術の両方を使用するより新しいハイブリッド・デジタル通信システムがある。
【0004】
CDMA移動通信を提供するための方法は、本明細書においてIS−95と呼ぶ「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」と題するTIA/EIA/IS−95−Aにおいて、Telecommunications Industry Association/Electronic Industries Associationによって米国で標準化された。複合AMPS&CDMAシステムはTIA/EIA標準IS−98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(WCDMA)、CDMA2000(たとえばCDMA2000 1xEV−DO規格など)、またはTD−SCDMAと呼ばれるものをカバーする標準である、IMT−2000/UM、すなわちInternational Mobile Telecommunications System 2000/Universal Mobile Telecommunications Systemに記載されている。
【0005】
ワイヤレス通信システムでは、移動局、ハンドセット、またはアクセス端末(AT)が、基地局に隣接するかまたはこれを囲む特定の地理的領域内での通信リンクまたはサービスをサポートする、固定位置の基地局(セルサイトまたはセルとも呼ばれる)からの信号を受信する。基地局は、一般に、サービス品質(QoS)要件に基づいてトラフィックを区別するための方法をサポートする標準Internet Engineering Task Force(IETF)ベースのプロトコルを使用するパケットデータ・ネットワークである、アクセス・ネットワーク(AN)/無線アクセス・ネットワーク(RAN)にエントリポイントを与える。したがって、基地局は、一般に、無線インターフェースによってATと対話し、インターネット・プロトコル(IP)ネットワーク・データパケットによってANと対話する。
【0006】
ワイヤレス電気通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能がサービスセクタおよび消費者に普及している。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、GSMなど、標準の商用ワイヤレス・インフラストラクチャ上で動作する「ディスパッチ」音声サービスをサポートすることができる。ディスパッチモデルでは、エンドポイント(AT)間の通信が仮想グループ内で行われ、そこでは1人の「送話者(talker)」の音声が1人または複数の「受話者(listener)」に送信される。このタイプの通信の単一のインスタンスは、通常、ディスパッチ呼、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、呼の特性を定義する、グループのインスタンシエーションである。グループは、本質的に、グループ名またはグループIDなど、メンバーリストおよび関連情報によって定義される。
【0007】
従来、ワイヤレス通信ネットワーク内のデータパケットは、単一の宛先またはアクセス端末に送信されるように構成された。単一の宛先へのデータの送信は「ユニキャスト」と呼ばれる。移動通信が増加するにつれて、所与のデータを複数のアクセス端末に同時に送信する能力がより重要になった。したがって、複数の宛先またはターゲット・アクセス端末への同じパケットまたはメッセージの同時データ送信をサポートするためにプロトコルが採用された。「ブロードキャスト」は、(たとえば、所与のセル内にある、所与のサービスプロバイダによってサービスされるものなど)すべての宛先またはアクセス端末へのデータパケットの送信を指し、「マルチキャスト」は、宛先またはアクセス端末の所与のグループへのデータパケットの送信を指す。一例では、宛先の所与のグループまたは「マルチキャスト・グループ」は、(たとえば、所与のセル内にある、所与のサービスプロバイダによってサービスされるものなど)可能な宛先またはアクセス端末のうちの2つ以上およびすべてよりも少ない数を含むことができる。ただし、少なくともいくつかの状況においては、マルチキャスト・グループが、ユニキャストと同様に、ただ1つのアクセス端末を備えること、あるいは代替的に、マルチキャスト・グループが、ブロードキャストと同様に、(たとえば、所与のセル内などの)すべてのアクセス端末を備えることが可能である。
【0008】
ブロードキャストおよび/またはマルチキャストは、マルチキャスト・グループに対応するために複数の連続ユニキャスト動作を実行する、複数のデータ送信を同時に処理するための一意のブロードキャスト/マルチキャスト・チャネル(BCH)を割り当てるなど、いくつかの方法によってワイヤレス通信システム内で実行できる。プッシュツートーク通信のためのブロードキャスト・チャネルを使用する従来のシステムが、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、「Push-To-Talk Group Call System Using CDMA 1x-EVDO Cellular Network」と題する、2007年3月1日付けの米国特許出願公開第2007/0049314号に記載されている。公開第2007/0049314に記載されているように、従来のシグナリング技法を使用するプッシュツートーク呼のためにブロードキャスト・チャネルを使用することができる。ブロードキャスト・チャネルの使用は従来のユニキャスト技法よりも帯域幅要件を改善することができるが、ブロードキャスト・チャネルの従来のシグナリングは、依然として追加のオーバヘッドおよび/または遅延を生じる可能性があり、システムパフォーマンスを劣化させることがある。
【0009】
第3世代パートナーシッププロジェクト2(「3GPP2」)は、CDMA2000ネットワークにおけるマルチキャスト通信をサポートするためのブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(BCMCS)規格を定義する。したがって、「CDMA2000 High Rate Broadcast-Multicast Packet Data Air Interface Specification」と題する、2006年2月14日付けの3GPP2のBCMCS規格のバージョンである、バージョン1.0 C.S0054−Aは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0010】
本発明の実施形態はワイヤレス通信システムを対象とし、対話型マルチキャスト・メッセージへのアクセス端末応答をスケジュールする方法が提供される。無線アクセス・ネットワーク(RAN)はアクセス制御メッセージ(ACM)を生成し、ACMは、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末(AT)のためのフィードバック命令を示す。ACMのフィードバック命令は、複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す。ターゲットATは対話型マルチキャスト・メッセージならびにACMを受信する。ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーは、ACMによって示される複数のアクセス端末のためのフィードバック命令に基づいて対話型マルチキャスト・メッセージに応答する。
【0011】
本発明の実施形態およびその付随する利点の多くのより完全な諒解は、以下の詳細な説明を参照し、本発明を限定するためではなく単に例示するために提示する添付の図面とともに考察することによってよりよく理解されれば、容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末とアクセス・ネットワークとをサポートするワイヤレス・ネットワークアーキテクチャを示す図。
【図2】本発明の一実施形態によるキャリア・ネットワークを示す図。
【図3】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末を示す図。
【図4】ブロードキャストマルチキャストサーバ(BCMCS)フレームワークを使用する従来のマルチキャスト・メッセージングプロセスを示す図。
【図5】ダウンリンク制御チャネルの従来のサイクルを示す図。
【図6】本発明の一実施形態によるマルチキャスト・メッセージングプロセスを示す図。
【図7】対話型マルチキャスト・メッセージへの従来のアクセス端末応答を示す図。
【図8】本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング生成および送信プロセスを示す図。
【図9】本発明の一実施形態によるACM生成プロセスを示す図。
【図10】本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング応答プロセスを示す図。
【図11】本発明の一実施形態によるマルチキャスト・グループメンバー報告および位置更新プロセスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面で本発明の態様を開示する。本発明の範囲から逸脱しなければ代替実施形態を考案することができる。さらに、本発明の重要な詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素については詳細には説明しないか、または省略する。
【0014】
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈すべきではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が論じられた特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0015】
さらに、多くの実施形態については、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行すべき一連の動作に関して説明する。本明細書で説明する様々な動作は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行できることを認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらの一連の動作は、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実行させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形式のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施すべきものと見なすことができる。したがって、本発明の様々な態様は、すべてが請求する主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形式で実施できる。さらに、本明細書で説明する実施形態ごとに、そのような実施形態の対応する形式を、たとえば、記載の動作を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明することがある。
【0016】
本明細書でアクセス端末(AT)と呼ぶ高データレート(HDR)加入者局は、移動でも固定でもよく、本明細書でモデムプール・トランシーバ(MPT)または基地局(BS)と呼ぶ1つまたは複数のHDR基地局と通信することができる。アクセス端末は、1つまたは複数のモデムプール・トランシーバを介して、モデムプール・コントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)および/またはパケット制御機能(PCF)と呼ばれるHDR基地局コントローラとの間でデータパケットを送信および受信する。モデムプール・トランシーバおよびモデムプール・コントローラは、アクセス・ネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。アクセス・ネットワークは複数のアクセス端末間でデータパケットをトランスポートする。
【0017】
アクセス・ネットワークは、企業内イントラネットまたはインターネットなど、アクセス・ネットワークの外部の追加のネットワークにさらに接続でき、各アクセス端末とそのような外部のネットワークとの間でデータパケットをトランスポートすることができる。1つまたは複数のモデムプール・トランシーバとのアクティブ・トラフィック・チャネル接続を確立したアクセス端末は、アクティブ・アクセス端末と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数のモデムプール・トランシーバとのアクティブ・トラフィック・チャネル接続を確立中であるアクセス端末は、接続セットアップ状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイヤレス・チャネルを介して、または、たとえば、光ファイバまたは同軸ケーブルを使用する有線チャネルを介して通信する任意のデータデバイスとすることができる。アクセス端末はさらに、限定はしないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいはワイヤレス電話または有線電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかとすることができる。アクセス端末が信号をモデムプール・トランシーバに送信するための通信リンクは、逆方向リンクまたは逆方向トラフィック・チャネルと呼ばれる。モデムプール・トランシーバが信号をアクセス端末に送信するための通信リンクは、順方向リンクまたは順方向トラフィック・チャネルと呼ばれる。本明細書で使用するトラフィック・チャネルという用語は、順方向トラフィック・チャネルまたは逆方向トラフィック・チャネルのいずれかを指すことができる。
【0018】
図1に、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレス・システム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、アクセス端末102をネットワーク機器に接続して、パケット交換データネットワーク(たとえば、イントラネット、インターネット、および/またはキャリア・ネットワーク126)とアクセス端末102、108、110、112との間にデータ接続性を与えることができるエアインターフェース104を介してアクセス・ネットワークまたは無線アクセス・ネットワーク(RAN)120と通信している、セルラー電話102などのアクセス端末を含むことができる。本明細書に示すように、アクセス端末は、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書に双方向テキストページャとして示すページャ110、さらにはワイヤレス通信ポータルを有する別個のコンピュータ・プラットフォーム112とすることができる。したがって、本発明の実施形態は、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは部分的な組合せを限定なしに含む、ワイヤレス通信ポータルを含むか、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形式のアクセス端末上で実現できる。さらに、本明細書で使用する「アクセス端末」、「ワイヤレス・デバイス」、「クライアント・デバイス」、「モバイル端末」という用語およびその変形体は、互換的に使用できる。
【0019】
再び図1を参照すると、ワイヤレス・ネットワーク100の構成要素および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は、例示的なものにすぎず、ワイヤレス・クライアント・コンピューティング・デバイス102、108、110、112などのリモート・アクセス端末が、互いに、および/またはキャリア・ネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモート・サーバを限定なしに含む、エアインターフェース104およびRAN120を介して接続された構成要素との間で無線通信することができるようにする任意のシステムを含むことができる。
【0020】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信される(一般に、データパケットとして送信される)メッセージを制御する。BSC/PCF122は、パケットデータ・サービスノード100(「PDSN」)とアクセス端末102/108/110/112との間でのベアラチャネル(すなわち、データチャネル)のシグナリング、確立および分解を担当する。リンク層暗号化が使用可能な場合、BSC/PCF122はまた、エアインターフェース104を介してコンテンツを転送する前にそのコンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに論じない。キャリア・ネットワーク126は、ネットワーク、インターネットおよび/または公衆交換電話ネットワーク(PSTN)によってBSC/PCF122と通信することができる。代替的に、BSC/PCF122はインターネットまたは外部ネットワークに直接接続することができる。一般に、キャリア・ネットワーク126とBSC/PCF122との間のネットワークまたはインターネット接続はデータを転送し、PSTNはボイス情報を転送する。BSC/PCF122は複数の基地局(BS)またはモデムプール・トランシーバ(MPT)124に接続できる。キャリア・ネットワークと同様の方法で、BSC/PCF122は一般に、データ転送および/またはボイス情報のために、ネットワーク、インターネットおよび/またはPSTNによってMPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末にデータメッセージをワイヤレスでブロードキャストすることができる。MPT/BS124、BSC/PCF122および他の構成要素は、当技術分野で知られているように、RAN120を形成することができる。ただし、代替構成も使用でき、本発明は、図示の構成に限定されない。たとえば、別の実施形態では、BSC/PCF122の機能とMPT/BS124の1つまたは複数とを、BSC/PCF122とMPT/BS124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに縮小することができる。
【0021】
図2に、本発明の一実施形態によるキャリア・ネットワーク126を示す。図2の実施形態では、キャリア・ネットワーク126は、パケットデータ・サービングノード(PDSN)160と、ブロードキャスト・サービングノード(BSN)165と、アプリケーション・サーバ170と、インターネット175とを含む。ただし、代替実施形態では、アプリケーション・サーバ170および他の構成要素はキャリア・ネットワークの外部に位置することがある。PDSN160は、たとえば、cdma2000の無線アクセス・ネットワーク(RAN)(たとえば、図1のRAN120)を利用して、インターネット175、イントラネットおよび/またはリモート・サーバ(たとえば、アプリケーション・サーバ170)へのアクセスを移動局(たとえば、図1の102、108、110、112などのアクセス端末)に提供する。アクセス・ゲートウェイとして働くので、PDSN160は、単純IPおよびMobileIPアクセス、外部エージェントサポート、およびパケットトランスポートを提供することができる。PDSN160は、認証、認可、および課金(AAA:Authentication, Authorization, and Accounting)サーバおよび他のサポート・インフラストラクチャのクライアントとして働くことができ、当技術分野で知られているように、IPネットワークへのゲートウェイを移動局に提供する。図2に示すように、PDSN160は、従来のA10接続を介してRAN120(たとえば、BSC/PCF122)と通信することができる。A10接続は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに説明しない。
【0022】
図2を参照すると、ブロードキャスト・サービングノード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャスト・サービスをサポートするように構成できる。BSN165について、以下でより詳細に説明する。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続を介してRAN120(たとえば、BSC/PCF122)と、またインターネット175を介してアプリケーション・サーバ170と通信する。BCA10接続は、マルチキャストまたはブロードキャスト・メッセージングを転送するために使用される。したがって、アプリケーション・サーバ170は、インターネット175を介してユニキャスト・メッセージングをPDSN160に送信し、またインターネット175を介してマルチキャスト・メッセージングをBSN165に送信する。
【0023】
一般に、以下でより詳細に説明するように、RAN120は、BCA10接続を介してBSN165から受信したマルチキャスト・メッセージを、エアインターフェース104のブロードキャスト・チャネル(BCH)を介して1つまたは複数のアクセス端末200に送信する。
【0024】
図3を参照すると、セルラー電話などのアクセス端末200(本明細書ではワイヤレス・デバイス)は、キャリア・ネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモート・サーバおよびネットワークから最終的に発生することがある、RAN120から送信されたソフトウェア・アプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信し、実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)または他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含むことができる。ASIC208または他のプロセッサは、ワイヤレス・デバイスのメモリ212中の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210層を実行する。メモリ212は、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータ・プラットフォームに共通の任意のメモリから構成できる。プラットフォーム202は、メモリ212中でアクティブに使用されないアプリケーションを保持することができるローカルデータベース214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、一般にフラッシュメモリセルであるが、磁気媒体、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトまたはハードディスクなど、当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスとすることができる。内部プラットフォーム202の構成要素は、当技術分野で知られていているように、他の構成要素の中でもアンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に結合することもできる。
【0025】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書で説明する機能を実行するための能力を含むアクセス端末を含むことができる。当業者なら諒解するように、本明細書で開示する機能を達成するために、様々な論理要素を、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアとの任意の組合せで実施することができる。たとえば、ASIC208、メモリ212、API210およびローカルデータベース214をすべて協働的に使用して、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶および実行することができ、したがってこれらの機能を実行する論理を様々な要素に分散することができる。代替的に、機能を1つの個別の構成要素に組み込むことができる。したがって、図3のアクセス端末の特徴は例示的なものにすぎないと見なすべきであり、本発明は例示した特徴または構成に限定されない。
【0026】
アクセス端末102とRAN120との間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、広域移動通信システム(GSM)、またはワイヤレス通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークで使用できる他のプロトコルなど、様々な技術に基づくことができる。データ通信は、一般に、クライアント・デバイス102とMPT/BS124とBSC/PCF122との間で行われる。BSC/PCF122は、キャリア・ネットワーク126、PSTN、インターネット、バーチャル・プライベートネットワークなどの複数のデータネットワークに接続でき、したがって、アクセス端末102はより広範囲の通信ネットワークにアクセスできるようになる。前述のように、および当技術分野で知られているように、様々なネットワークおよび構成を使用して、ボイス送信および/またはデータをRANからアクセス端末に送信することができる。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するものではなく、本発明の実施形態の態様の説明を助けるものにすぎない。
【0027】
背景技術セクションで論じたように、マルチキャスト・メッセージングは、いくつかの方法で実行できる。本発明の実施形態をよりよく理解するために、従来のマルチキャスト・メッセージングプロセスについて、それぞれ図4および図5に関して説明する。次いで、本発明の一実施形態によるマルチキャスト・メッセージングプロセスについて、より詳細に説明する。
【0028】
図4に、ブロードキャスト・マルチキャスト・サーバ(BCMCS)フレームワークを使用する従来のマルチキャスト・メッセージングプロセスを示す。図1および図2のワイヤレス・システム100内で実行される図4のマルチキャスト・メッセージングプロセスについて以下で説明する。図4を参照すると、400において、アプリケーション・サーバ(または他のイニシエータ)は、マルチキャスト・メッセージが、AT(たとえば、A、BおよびC)を含むマルチキャスト・グループに送信されることを要求する。400のマルチキャスト・メッセージはBSN165にルーティングされる。405において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を介してマルチキャスト・メッセージのターゲット宛先またはATを含む関連するマルチキャスト・グループとともにマルチキャスト・メッセージを転送する。たとえば、マルチキャスト・メッセージは最初にBSC/PCF122に転送され、BSN/PCF122は、マルチキャスト・メッセージのマルチキャスト・グループメンバーを分析し、1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーにサービスする各MPT/BS124にマルチキャスト・メッセージを転送する。
【0029】
転送されたマルチキャスト・メッセージを受信した後、RAN120は、410において次の利用可能な制御チャネルカプセルを待つ。本明細書で言及する制御チャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)とは異なる周波数、コーディングおよび/または帯域幅を割り当てられるダウンリンク制御チャネルである。一般に、従来、制御メッセージングのみを含むものとされる制御チャネルには、より少ない帯域幅が割り振られ、従来、データを含むものとされるブロードキャスト・チャネル(BCH)には、より多くの帯域幅が割り振られる。
【0030】
図5を参照すると、各制御チャネルサイクルは合計256個のスロットを含む。各制御チャネルサイクルは、同期制御チャネルカプセル(SC)と、非同期制御チャネルカプセル(AC)と、いくつかの副同期制御チャネル(SSC)とを含む。1つのSCは、256スロットの周期を有する各制御チャネルサイクルの所与のタイムスロットで定期的または周期的に送信され、ACは、制御チャネルサイクル内で「ランダム」にまたは非同期タイムスロットで送信される。SCは、最初に、「T mod 256=オフセット」に対応するタイムスロットで送信され、次いで、「T mod 4=オフセット」に対応するタイムスロットで再送信され、Tはシステム時間を示し、オフセットは、制御チャネルヘッダ中に含まれる、固定時間から遅延された時間値を示す。各SCは複数の制御チャネルMAC層パケットを含むことができ、各ACはただ1つの制御チャネルMAC層パケットを含む。各MPT/BS124は1つまたは複数の制御チャネルMAC層パケットを周期的に送信するので、各MPT/BS124が同時に送信した場合、干渉(たとえば、セル間干渉)が起こることがある。したがって、衝突を回避するために、各MPT/BS124のSCに異なるオフセットが適用される。MPT/BSは、1つの制御チャネル周期または256スロットサイクル内で3つのSSCカプセルを送信することができる。各SSCは、一般に、ただ1つの制御チャネルMAC層パケットを送信する。オフセット値2の場合、SSCは、タイムスロット66、130および194で送信される。制御チャネルカプセル(たとえば、SC、AC、SSCなど)は、一般に、BCMCSシステムの技術分野でよく知られており、したがって、そのさらなる説明は簡潔のために省略する。
【0031】
図4に戻ると、410において、RAN120は、同期制御チャネルカプセル(SC)(たとえば、オフセット2の場合、次の制御チャネルサイクル中のタイムスロット2)または、代替的に、BOM用に周期的に予約される副同期制御チャネルカプセル(SSC)(たとえば、オフセット2の場合、制御チャネルサイクルのタイムスロット66、130、194のうちの1つ)のいずれかを待つことができる。たとえば、各制御チャネルサイクル内の1つの特定の制御チャネルカプセルを特定のBOM用に予約することができる。他のアプリケーションが制御チャネルにアクセスを試みていること、および他のメッセージがスケジュールされることがあるので、複数のサイクルの遅延が生じる場合がある。
【0032】
415において、次の利用可能なSCまたはSSCを待った後、RAN120は、エアインターフェースを介してブロードキャストオーバーヘッド・メッセージ(BOM)を1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバー(たとえば、AT A、B、C)に送信する。BOMは、EV−DO規格によって定義された順方向リンク制御メッセージである。BOMは、セクタ中で現在搬送されているBCMCSフローについて各マルチキャスト・グループメンバーに通知するために使用される。BOMはまた、所望のパケットフローを受信するために復号すべき順方向リンク物理層タイムスロットに関する情報、ならびにブロードキャスト物理層パケット当たりの物理層スロットの数、およびフローを送信するために使用される物理層レートに関する情報である、インターレース多重対(IM対)情報を提供する。420において、RAN120は、ターゲットATにおいて復号すべきBOMのための所定数のスロット(たとえば、8〜16個のスロット)を待つ。遅延420の後、RAN120は、425において、復号されたBOMによって示されるBCHスロットを待つ。これは、ブロードキャスト・チャネル上のトラフィックに基づいて、さらに悪化することがある別の遅延を生じさせる。430において、RAN120は、告知メッセージを各マルチキャスト・グループメンバー、またはブロードキャスト・チャネル(BCH)を介して指定されたBCHスロット上でサービスしているターゲットATに送信する。
【0033】
図4に関して上述したように、従来のBCMCSマルチキャスト・メッセージングは、一般に、マルチキャスト・メッセージがブロードキャスト・チャネル(BCH)を介してマルチキャスト・グループのそれぞれのメンバーに送信される前に、各ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーがブロードキャストオーバーヘッドメッセージ(BOM)を復号することを必要とする。これは、BOMのスケジューリングに対する遅延と、復号に対する遅延の両方を生じ、告知メッセージのスケジューリングに対する潜在的な後続の遅延を生じる。
【0034】
図6の実施形態では、600において、アプリケーション・サーバ170は、マルチキャスト・メッセージが、AT A、BおよびCを含むマルチキャスト・グループに送信されることを要求する。600のマルチキャスト・メッセージはBSN165にルーティングされる。605において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を介してマルチキャスト・メッセージのターゲット宛先またはATを含む関連するマルチキャスト・グループとともにマルチキャスト・メッセージを転送する。たとえば、BSN165はマルチキャスト・メッセージをBSC/PCF122に転送し、BSN/PCF122は、マルチキャスト・メッセージに関連するマルチキャスト・グループメンバーを分析し、マルチキャスト・メッセージを1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーにサービスする各MPT/BS124に転送する。
【0035】
転送されたマルチキャスト・メッセージを受信した後、RAN120は、610において、受信したマルチキャスト・メッセージを分析する。610における分析に基づいて、RAN120は、615において、マルチキャスト・メッセージに特殊な処理命令または処理を適用すべきかどうかを判断する。たとえば、610における分析は、マルチキャスト・メッセージのインターネット・プロトコル(IP)ヘッダを評価することができる。IPヘッダ内に「フラグ」、たとえば、IPヘッダのDifservコードポイント(DSCP)値が存在すると判断された場合、フラグは、マルチキャスト・メッセージのための特殊な処理を要求するトリガと解釈できる。代替的に、よく知られているBCA10識別子(ID)または(たとえば、IPヘッダとは別個の)BCMCSフローID内にフラグを設けることができる。たとえば、マルチキャスト・セッションの前に、アプリケーション・サーバ170は、「予約」すべきまたは特殊な処理(たとえば、緊急通信用に予約されたマルチキャスト・セッションなど)に関連付けるべき1つまたは複数のBCMCSフローIDを選択することができる。アプリケーション・サーバ170は、次いで、選択されたまたは予約済みBCMCSフローIDをRAN120と共有することができる。したがって、その後、マルチキャスト・セッション中に、RAN120は、610において、受信したマルチキャスト・メッセージが予約済みBCMCSフローIDのうちの1つに対応するかどうかを確認することができ、そうであれば、615において、受信したマルチキャスト・メッセージに特殊な処理を適用することを決定する。
【0036】
別の代替例では、IPヘッダとBCA10IDの両方によってフラグを設けることができる。一般に、IPヘッダ内のフラグ(たとえば、マルチキャストIPアドレスおよび/またはポート番号)は、RAN120のBSC/PCF122のBSC部によって認識/復号でき、DSCP内のフラグは、RAN120のBSC/PCF12のPCF部によって認識/復号できる。BCA10識別子およびDSCP値は当技術分野でよく知られており、簡潔のためにさらに説明しない。
【0037】
たとえば、「フラグ」は、RAN120に関係するネットワークアーキテクチャ内の任意のより高レベルの位置で(たとえば、IPヘッダ、BCMCSフローIDまたはBCA10IDなどによって)マルチキャスト・メッセージに挿入できる。フラグは、アプリケーション・サーバ170、BSN165などによってIPヘッダに挿入できる。別の例では、フラグは、「より高い優先順位」のマルチキャスト・メッセージを示すために使用できる。たとえば、緊急警報に関連するマルチキャスト・メッセージには「フラグを立てる」ことがあるが、製品広告に関連するマルチキャスト・メッセージには必ずしも「フラグを立てる」わけではない。
【0038】
615において、RAN120がマルチキャスト・メッセージに特殊な処理を適用しないことを決定した場合、プロセスは図4のブロック410に進み、従来のBCMCSマルチキャスト・メッセージプロトコルを使用して、マルチキャスト・メッセージをマルチキャスト・メッセージグループに送信することができる。あるいは、615において、RAN120が、マルチキャスト・メッセージのために特殊な処理が要求されていると判断した場合、プロセスは620に進む。
【0039】
620において、RAN120は、マルチキャスト・メッセージを含むデータオーバシグナリング(DOS)メッセージを生成する。DOSメッセージはEV−DOプロトコルの技術分野でよく知られている。DOSメッセージは、EV−DO規格によってユニキャスト・メッセージとして定義され、EV−DO規格のマルチキャスト・メッセージングには関連しない。しかしながら、本発明の実施形態は、マルチキャスト・メッセージを含むDOSメッセージを生成する。次に説明するように、DOSメッセージは、マルチキャスト・メッセージングプロトコルをサポートするように再構成できる。
【0040】
CDMA2000 1xEV−DOは、アクセス端末を識別するためのアクセス端末識別子(ATI)、ブロードキャストATI(BATI)、マルチキャストATI(MATI)、ユニキャストATI(UATI)、およびランダムATI(RATI)を定義する。BATIは「00」と定義され、MATIは「01」と定義され、UATIは「10」と定義され、RATIは「11」と定義される。BATIを除く3つのATIタイプは、ATIを表すための32ビットフィールドを有する。UATIは1対1の呼処理手順で使用される。
【0041】
上述のように、DOSメッセージは、EV−DO規格によって、ユニキャスト・メッセージングに関連し、マルチキャスト・メッセージングに関連しないものとして定義される。しかしながら、620において生成されるDOSメッセージは、マルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定され、MATIは、マルチキャスト・メッセージに関連するBCMCSFlowIDに設定される。BCMCSFlowIDは、ATがグループ呼出しのためにブロードキャスト・チャネル上で適切なストリームを識別できるようにする。一般に、BCMCSFlowIDは、特定のBCMCSフローを監視しているそれぞれのATにおいて知られている(たとえば、BCMCSFlowIDはBOMによって示されるなど)。したがって、以下でより詳細に説明するように、620のDOSメッセージにタグ付けするか、またはそれをMATIにアドレス指定することによって、DOSメッセージを受信するターゲットATは、DOSメッセージを特定のBCMCSフローに関連するマルチキャスト・メッセージと解釈し、グループ呼出しを開始するために必要な情報を直接受信することができる。ただし、代替的に、他の実施形態は、DOSをマルチキャスト・メッセージとして区別するために、MATIをBCMCSFlowIDに設定することに限定される必要はないことを諒解されたい。たとえば、マルチキャスト・グループメンバーまたはATが、MATIを特定のマルチキャスト・グループのためのマルチキャスト・メッセージであると識別するものと解釈することができる任意の値にMATIを設定することができる。
【0042】
625において、RAN120は、制御チャネル上の次の利用可能な制御チャネルカプセルを待つ。630において、RAN120は、次の利用可能な制御チャネルカプセル内でDOSメッセージを制御チャネルを介してマルチキャスト・グループメンバーに送信する。上述のように、制御チャネルカプセルの各同期チャネル(SC)(たとえば、または代替的に、各副同期チャネル)は複数のMAC層パケットを含むことができる。したがって、一例では、DOSメッセージは、所与の制御チャネルカプセルの第1のMAC層パケット中に含めることができる。
【0043】
635において、各ターゲットATは、630において制御チャネルを介して送信されたDOSメッセージを受信する。DOSメッセージはMATIにアドレス指定されているので、各ターゲットATは、DOSメッセージが(たとえば、ユニキャスト・メッセージとは反対に)関連するマルチキャスト・メッセージを含むと判断する。MATIにアドレス指定されたDOSメッセージは、従来のハンドセットまたはATでは、おそらくエラーと解釈されることを諒解されたい。本実施形態では、しかしながら、本実施形態に従って構成されたATが、635において、受信したDOSメッセージからマルチキャスト・メッセージを抽出するように、各ターゲットATは、MATIにアドレス指定された(たとえば、あるいはマルチキャスト・メッセージと識別された)制御メッセージをマルチキャスト・メッセージと認識するように構成できる。それぞれのターゲットATは、DOSメッセージ内に含まれるマルチキャスト・メッセージの正常な受信または「抽出」の後に、マルチキャスト・メッセージの受信を確認することができる。本発明の別の態様では、DOSマルチキャスト・メッセージが受信先ATによって正しく解釈されるようにするために、RAN120は、1つまたは複数の所与のターゲットATが、たとえば、MATIを使用するDOSメッセージをマルチキャスト・メッセージと解釈できることを最初に確認することができる。一例では、DOSメッセージを受信する各ATは、ATが実際にマルチキャスト・メッセージの予定受信者のうちの1つであるかどうかにかかわらず、635においてマルチキャスト・メッセージを復号/抽出することができる。別の例では、「ターゲット」AT、またはマルチキャスト・セッションに関与するATのみが、635においてDOSメッセージからマルチキャスト・メッセージを復号/抽出することができる。
【0044】
図6の例示的なマルチキャスト・メッセージングプロセスの上述の説明から諒解されるように、BOMをマルチキャスト・グループメンバーに送信することと、BOM復号を待つことと、告知メッセージを送信することとに関連する遅延および潜在的なデータの損失を、DOSマルチキャスト・メッセージでは、IPヘッダフラグによってより高い優先順位ステータスを割り振ることと、制御チャネルによってより高い優先順位のマルチキャスト・メッセージを送信することとによって回避することができる。
【0045】
さらに、RAN120および/またはMPT/BS124において実行されるものとして説明した図6のプロセスは、本発明の他の実施形態では、1つまたは複数のRANおよび/またはMPT/BSにおいて同時に実行できること、ならびに図6の説明は、説明の便宜のためのみに単一のRANおよびMPT/BSの実装形態を対象としていることが諒解されよう。別の例では、マルチキャスト・グループメンバーが様々なMPT/BS124の間で分散している場合、手順610〜635は様々なMPT/BS124の間で独立に実行できる。
【0046】
さらに、図6の実施形態は、UATIアドレスまたはユニキャストビット署名とは反対にMATIアドレスまたはマルチキャスト・ビット署名に設定されている1xEVDOのDOSメッセージを対象とするが、制御チャネル上でマルチキャスト・メッセージを転送するために、MATIタイプメッセージに準拠するように適合された任意の制御チャネルメッセージを代替的に使用することができることが諒解されよう。
【0047】
図6の実施形態は、概してマルチキャスト・メッセージングを対象とし、特に「対話型」マルチキャスト・メッセージングを対象としていない。対話型マルチキャスト・メッセージは、マルチキャスト・グループ内のターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーの各々または一部に応答またはフィードバックを要求するマルチキャスト・メッセージである。たとえば、対話型マルチキャスト・メッセージは、プッシュツートーク(PTT)を選択するモバイル加入者が、所与のマルチキャスト・グループ内で1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーとの通信を確立することを望む場合、PTTメッセージに対応することができる。
【0048】
本発明をよりよく理解するために、ATが対話型マルチキャスト・メッセージに応答する従来の方法について以下で説明し、その後、本発明の実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージ応答プロトコルについて説明する。
【0049】
図7に、対話型マルチキャスト・メッセージへの従来のアクセス端末応答を示す。特に、図7は、前述の図4のプロセスの続きを示す。したがって、図4のプロセスは前述のように実行し、ブロードキャスト・チャネル(BCH)を介して各ターゲットAT A、BおよびCに送信されるマルチキャスト・メッセージは対話型マルチキャスト・メッセージであると仮定される。これらの仮定の下に、対話型マルチキャスト・メッセージは、700において、それぞれAT A、BおよびCによって受信される。705において、AT A、BおよびCの各々は、受信したマルチキャスト・メッセージが(たとえば、その中に含まれるデータの評価に基づいて)対話型であると判断する。次に、710において、各ターゲットAT A、BおよびCは、RAN120への逆方向リンク上でメッセージを送信することによって対話型マルチキャスト・メッセージに応答する。特に、従来の技法を使用するAT A、BおよびCはそれぞれ、(たとえば、ATが対話型マルチキャスト・メッセージを除外または削除しないと仮定して)従来のブロードキャストされたAccessParametersメッセージによって指定されたアクセス手順に従って、逆方向リンクまたはアップリンク・アクセス・チャネル上で対話型マルチキャスト・メッセージに応答することができる。AccessParametersメッセージ中のパラメータは、主な使用事例(たとえば、発呼およびページ応答)に適合され、異なるATから多数の同時または並行応答が行われるように、ATが「APersistence機能」によって比較的少量の遅延とともに応答を対話型マルチキャスト・メッセージに送信できるようにする。AccessParametersメッセージおよびAPersistence機能について、以下でより詳細に説明する。
【0050】
したがって、ターゲットATの数が増加すると、同時に逆方向リンクアクセスチャネル上でRAN120に送信するターゲットATの数が増加し、それによって干渉が増加し、それぞれのATがRAN120に首尾よく到達する可能性が低くなることが諒解されよう。
【0051】
上述のように、複数のATによる逆方向リンクアクセスチャネル上の並行応答はシステムパフォーマンスを劣化させることがある。次に説明する図8〜図11は、対話型マルチキャスト・メッセージ応答のためにアクセスチャネルをより効率的に割り振ることによってシステムパフォーマンスを高めるための対話型マルチキャスト・メッセージ応答プロトコルのセットを対象とする。
【0052】
図8に、本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング生成および送信プロセスを示す。図8の実施形態では、800において、アプリケーション・サーバ170は、対話型マルチキャスト・メッセージが、AT A、BおよびCを含むマルチキャスト・グループに送信されることを要求する。たとえば、図8に示されていないが、対話型マルチキャスト・メッセージは、所与のマルチキャスト・グループの所与のATから受信したプッシュツートーク(PTT)メッセージに応答して生成できる。800のマルチキャスト・メッセージはBSN165にルーティングされる。605において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を介して対話型マルチキャスト・メッセージのターゲット宛先またはATを含む関連するマルチキャスト・グループとともにマルチキャスト・メッセージを転送する。たとえば、BSN165はマルチキャスト・メッセージをBSC/PCF122に転送し、BSN/PCF122は、マルチキャスト・メッセージに関連するマルチキャスト・グループメンバーを分析し、マルチキャスト・メッセージを1つまたは複数のマルチキャスト・グループメンバーにサービスする各MPT/BS124に転送する。
【0053】
転送されたマルチキャスト・メッセージを受信した後、RAN120は、810において、受信したマルチキャスト・メッセージを分析する。810における分析に基づいて、RAN120は、815において、受信したマルチキャスト・メッセージが対話型であるかどうか(マルチキャスト・メッセージがそのマルチキャスト・グループメンバーのうちの1つまたは複数に応答を要求するかどうか)を判断する。RAN120が、815において、受信したマルチキャスト・メッセージは対話型でないと判断した場合、プロセスは図6の615に進み、非対話型マルチキャスト・メッセージプロトコルを使用して、マルチキャスト・メッセージをマルチキャスト・グループメンバーに転送する。あるいは、RAN120が、815において、受信したマルチキャスト・メッセージは対話型であると判断した場合、プロセスは820に進む。
【0054】
820において、RAN120は、対話型マルチキャスト・メッセージへのAT応答をスケジュールするための1つまたは複数のアクセス制御メッセージ(ACM)を生成する。820のようなACM生成の例について、次に図9を参照しながらより詳細に説明する。
【0055】
図9に、本発明の一実施形態によるACM生成プロセス820を示す。図9を参照すると、900において、RAN120は、対話型マルチキャスト・メッセージがワイヤレス・システム100内でアドレス指定される少なくとも1つのターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーを有するセクタの数を決定する。たとえば、RAN120は、図11に関して以下でより詳細に説明するように、マルチキャスト・グループメンバーから受信したグループメンバー報告および位置更新報告に基づいて決定900を実行することができる。一般に、グループメンバー報告は、マルチキャスト・グループメンバーから受信され、それぞれのマルチキャスト・グループメンバーの関連するグループのリスト(グループメンバーシップ情報)を含む。
【0056】
図9の905において、RAN120は、900の決定されたセクタの中から複数のセクタのうちの1つを選択する(たとえば、ランダム選択など)。910において、RAN120は、選択されたセクタのマルチキャスト・メンバーセットを初期化する。初期化されたマルチキャスト・メンバーセットは、選択されたセクタの、対話型マルチキャスト・メッセージに関連するマルチキャスト・グループに属する各ターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーを含む。
【0057】
915において、RAN120は、アクティブなトラフィック・チャネルを有する、マルチキャスト・メンバーセット内のすべてのATを削除する。たとえば、現在のアクティブなトラフィック・チャネルを有するAT(たとえば、RAN120はトラフィック・チャネルを監視/サポートするので、一般にRAN120において知られている)は、トラフィック・チャネルを介して応答し、したがってACMから除外できる。次に、920において、RANは、対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性が高いと予想される所与の数のターゲットATを選択する。
【0058】
選択プロセス920の判断は多くの方法で実行できる。たとえば、RAN120は、位置更新報告をRAN120に最新に提供したATのセットを選択することができる(たとえば、上記の900および下記の図11の説明を参照されたい)。別の例では、RAN120は、チャネル品質基準に基づいて選択プロセス920を実行することができる。この例では、RAN120は、所与のチャネル上のATのチャネル品質の現在または過去の基準(たとえば、RAN120において測定されたアップリンクチャネル、ATから報告されたダウンリンクチャネルなど)に基づいて1つまたは複数のATを選択する。ただし、選択プロセス920は、任意のよく知られている基準に基づいて実行でき、上記で開示した基準に限定される必要はないことが諒解されよう。さらに、RAN120は、上記および/または当技術分野においてよく知られている基準の中に含まれる基準の任意の組合せに基づいて、選択プロセス920を実行することができる。
【0059】
図9の925において、RAN120は、ACMを生成するために、920の選択されたATを所与の順序で配置する。たとえば、対話型マルチキャスト・メッセージに適時に応答する可能性が高いと予想されるATが最初に配置され、応答する可能性が高いと予想される次のATが後に続くなどのように、所与の順序を配置することができる。一例では、ACMは、図6に関して前述したDOSメッセージと同様に、制御メッセージがMATIにアドレス指定されるように構築できる。別の例では、ACM内でユニキャストATI(UATI)を与えることによって、所与の順序をACMによって指定することができ、各UATIは、920の選択されたATのうちの1つを指定するかまたはそれにアドレス指定される。したがって、ACM内の第1のUATIは、所与の順序内の第1のATに対応し、ACM内の第2のUATIは、所与の順序内の第2のATに対応するなどである。チャネル負荷を低減するために、所与のセクタ内に位置するマルチキャスト・グループメンバーのすべてよりも少ないマルチキャスト・グループメンバーをACM内でUATIによって指定することができることが諒解されよう。したがって、925は、905において選択されたセクタに対してACMを生成する。
【0060】
図9の930において、RAN120は、900において決定された各セクタに対してACMが生成されたかどうかを判断する。RAN120が、まだすべてのACMは生成されていないと判断した場合、ACM生成プロセスは905に戻り、新しいセクタに対してプロセスを繰り返すことができる。あるいは、RAN120が、すべてのACMが生成されたと判断した場合、プロセスは935において終了する。
【0061】
さらに、ステップ900〜930について「セクタ」ベースであるものとして上述したが、これらのステップは、代替的に位置エリア(LA)レベルまたはマルチキャストエリア(MA)レベルで実行できる(たとえば、900は、少なくとも1つのターゲットATを有するMAまたはLAの数を決定し、905は、決定されたMAまたはLAのうちの1つを選択するなど)。MAおよびLAについては、図11に関して以下でより詳細に説明する。
【0062】
図8の実施形態に戻ると、図9にACM生成の一例を示したが、ACMは代替的に他の方法で生成できることが諒解されよう。たとえば、ACMは、最初にUATIの順序指定を含むことなしに、APersistence値を含むように構成できる。たとえば、前述のように、AccessParametersメッセージは、一般にすべてのATにブロードキャストされ、それぞれのATによって使用されるAPersistence値を含む。一例では、ACMは、ブロードキャストされるAccessParameterメッセージに対応することができるが、本発明の一実施形態では、マルチキャスト・メッセージに関連する(たとえば、MATIにアドレス指定される)ように構成できる。したがって、「マルチキャスト」AccessParameterメッセージは、マルチキャスト・グループが対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的APersistenceを決定することができる。代替的に、一時的APersistence値は、(たとえば、ダウンリンク制御チャネル上で)Storage BLOB割当てメッセージで送信できる。一般に、上記のAPersistence値は、対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために使用されるという意味で「一時的」であり、その後、従来のAccessParameterメッセージによって確立されるデフォルトのAPersistence値に「リセット」される。APersitence値は当技術分野においてよく知られており、図10の1040に関して以下でより詳細に論じる。
【0063】
別の代替ACM例では、ACMは、実際のAPersistence値を含む必要はなく、むしろそれぞれのATが、それらの自体の一時的APersistence値を導出することができる所与の値を含むことができる。したがって、一例では、ACMは、マルチキャスト・グループ内のATの数を示す値Nを含むように構成できる。それぞれのATは、次いで、図10の1040に関して以下でより詳細に説明するように、値Nを使用して一時的APersistence値を計算することができる。
【0064】
次に、RAN120は、825において、マルチキャスト・メッセージに特殊な処理命令または処理を適用すべきかどうかを判断する。一般に、825の判断は図6の615のように実行され、したがって、簡潔のためにさらに説明しない。RAN120が特殊な処理を適用しないことを決定した場合、ACMは、BOM用に指定された次の利用可能なスロットで、BOMとともにマルチキャスト・グループメンバーまたはATに送信される(たとえば、図4に関して説明したBOM送信の概略的な説明を参照されたい)。簡単のために、ACM処理に関係する以下の説明は、ACMが、あたかも制御チャネル上でDOSメッセージ内に含まれるマルチキャスト・メッセージとともに送信されるかのように記述されている。しかしながら、ACMは、代替的に、以下で説明するACMに応答して、ATにおける応答動作に関するBOMとともに送信できることが諒解されよう。
【0065】
次に、ステップ830および835は、図6に関して前述したステップS620およびS625に対応し、したがって、そのさらなる説明は簡潔のために省略する。
【0066】
図8の840において、RAN120は、対話型マルチキャスト・メッセージを含むDOSメッセージと生成されたACMとを、2つ以上のターゲットATまたはマルチキャスト・グループメンバーを含む各セクタ内の各ターゲットATに送信する。840の送信中に含まれるACMは、前述した図9のプロセスで判断されたように、どのACMがどのセクタに対応するかに基づいてセクタごと(たとえば、または、LAごと、MAごとなど)に変化することが諒解されよう。一例では、DOSメッセージとACMの両方は、840において(たとえば、次に利用可能な制御チャネルカプセルの第1のMAC層パケットで)ダウンリンク制御チャネルを介して送信される。一例では、ACMは、ダウンリンク上でStorageBLOBAssignmentメッセージとして送信できる。
【0067】
次に、図8の845において、ターゲットAT(たとえば、AT A、AT BおよびAT C)は、ダウンリンク制御チャネル上で対話型マルチキャスト・メッセージを含むDOSメッセージとACMとを受信し、(たとえば、図6の635のように)DOSメッセージから対話型マルチキャスト・メッセージを抽出する。
【0068】
図10に、本発明の一実施形態による対話型マルチキャスト・メッセージング応答プロセスを示す。図10は、図8の続きであり、図8の845の後にマルチキャスト・グループ内の各ターゲットATにおいて実行されるプロセスを表す。
【0069】
図10の実施形態では、1000において、所与のターゲットATは、図8の845において抽出されたマルチキャスト・メッセージを分析し、マルチキャスト・メッセージが、応答またはフィードバック(たとえば、1つまたは複数のグループメンバーとのダイアログを要求するPTT呼)を必要とする「対話型」マルチキャスト・メッセージであるかどうかを判断する。所与のターゲットATがマルチキャスト・メッセージは対話型でないと判断した場合、プロセスは1005において終了し、所与のターゲットATは、マルチキャスト・メッセージをサポートするさらなる動作を必要としない。あるいは、所与のターゲットATがマルチキャスト・メッセージは対話型であると判断した場合、プロセスは1010に進む。
【0070】
1010において、所与のターゲットATは、対話型マルチキャスト・メッセージに関連するACMが受信されたかどうかを判断する。所与のターゲットATが、関連するACMが受信されていないと判断した場合、プロセスは1030に進み、所与のターゲットATは、アップリンク・アクセス・チャネルを介して遅延なしに応答をRAN120に送信する。言い換えれば、所与のターゲットATは、応答する前に待機せず、むしろできるだけ早く(たとえば、デフォルトのAPersistence値に基づいて)応答する。
【0071】
代替的に、1010において、所与のターゲットATが、関連するACMが受信されたと判断した場合、プロセスは1015に進む。1015において、所与のターゲットATは、関連するACM内に記憶されたAT順序情報を判断する。AT順序情報は、各ターゲットATが、それぞれのターゲットATがアップリンク・アクセス・チャネルへのアクセスを許可される順序(たとえば、「スロット」順序)と解釈することができる、ATの順序またはリストを含む。たとえば、図9の925に関して前述したように、AT順序情報は、異なるそれぞれのATにアドレス指定されたUATIの順次リストとして記憶でき、UATIのシーケンスはAT順序情報に対応する。
【0072】
図10の1020において、所与のターゲットATは、AT順序情報がATの順次リスト内で所与のターゲットATを指定しているかどうかを判断する。次に、この判断の例を表1(下記)に関して与える。
【表1】
【0073】
1020において、所与のターゲットATが、AT順序情報がATの順次リスト内で所与のターゲットATを指定していると判断した場合、プロセスは1025に進み、他の場合、プロセスは1035に進む。たとえば、所与のターゲットATがAT Bであり、ACMが表1のACM例1に対応する場合、1020は、AT BがATの順次リスト内にUATI2として存在すると判断する。代替例では、所与のターゲットATがAT Bであり、ACMが表1のACM例2に対応する場合、1020は、AT BがATの順次リスト内に存在しないと判断する。
【0074】
1025において、所与のターゲットATは、ACMのAT順序情報またはATの順次リスト内の所与のターゲットAT位置に基づいていくつかのスロットを待つ。たとえば、所与のターゲットATがAT Aであり、ACMが表1のACM例1に対応する場合、AT Aは、ACMのATの順次リスト内に第1に記載されたATであるので、所与のターゲットATは、0個のスロットを待ち、遅延なしに(たとえば、アップリンク・アクセス・チャネルの次または第1のスロットで)応答する。代替例では、所与のターゲットATがAT Aであり、ACMが表1のACM例2に対応する場合、AT Aは、ACMのATの順次リスト内に第2に記載されたATであるので、所与のターゲットATは、1つのスロットを待ち、1つのスロットの遅延の後(たとえば、第1の利用可能なスロットが別のターゲットAT用に予約された後)にのみ応答する。1025に従って待機した後、所与のターゲットATは、1030においてRAN120に応答する。
【0075】
1035において、所与のターゲットATがACMのATの順次リスト内に存在しない場合、所与のターゲットATは、ACM中に記載されたATの総数に基づいて、いくつかのスロットを待機する。たとえば、3つのACMが3つの異なるUATIによってACM中に記載され、所与のターゲットATが3つの異なるUATIのうちの1つによってアドレス指定されない場合、所与のターゲットATは、(たとえば、ACMによってアクセスチャネル優先順位を与えられたATの各々が、記載されていないまたは優先順位のないATの前にアクセスを試行できるようにするために)1035において3つのスロットを待つ。
【0076】
次に、1040において、所与のターゲットATは、次のスロットで(たとえば、1035の待機の後)RAN120に応答すべきかどうかを判断する。たとえば、所与のターゲットATは、対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすべきかどうかを判断する確率的プロセスまたはAPersistenceプロセスを実行することができる。APersistenceは、1xEV−DO規格によって定義され、一般にAccessParametersメッセージで与えられる。図8の820に関して前述したように、AccessParametersメッセージは、(たとえば、ブロードキャスト・チャネルBCHを介して)すべてのATにブロードキャストされ、各ATが使用すべきAPersistance値または機能を含む。たとえば、一般に使用されるAPersistence値は、0.85である。したがって、モバイル加入者が呼を開始することを試みている場合、所与のスロットに対する発呼の可能性は、0.85または85%である。呼が第1のスロットで行われない場合、モバイル加入者は、次のスロットで別の85%の可能性とともに再試行するなどである。したがって、発呼は各タイムスロットに対して可能性があり、干渉側モバイル加入者は、どこかの点でモバイル加入者に干渉しなくなるので、永続的な発呼障害(たとえば、「最悪の場合」シナリオ)の可能性は低い。
【0077】
しかしながら、このAPersistenceの「デフォルト」形態は、複数のATからの並行応答の衝突を回避するには十分でないことがあり、したがってACMは、比較的多数のATに送信される対話型マルチキャスト・メッセージに応答して予想されることがある並行/同時応答を処理するように特に構成されたAPersistenceを含むように構成できる。たとえば、Nが、所与のクラスタ(たとえば、1つまたは複数のセクタに対応するかまたは対応しない物理エリア)またはセクタ内のターゲットATの総数または総数の推定値である場合(たとえば、所与のターゲットATのセクタのための910の初期化されたマルチキャスト・メンバーセットにおいて、ターゲットATの数は、ACM内のAT順序情報とともに含めることができる)、所与のターゲットATは、1040においてNに基づく確率を用いてアップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを決定することができる。たとえば、確率は、1/N、1/(N−X)であり、Xは、ACMなどのAT順序情報内で指定されたATの数である。一般に、1040は、ACM内に記載されたATのための「予約済み」スロットに従って、平均して、スロットごとに比較的少数(たとえば、1つ、2つなど)のATがアップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを保証しようとする。
【0078】
したがって、ACMは、(i)ACM例1および2に示す(たとえば、ACM中のUATI順序に基づく)指定された順序またはスロット・シーケンス、(ii)関連する「決定性」機能または指定された順序なしの、互いに潜在的に干渉することがあるセクタまたはクラスタ内のATの総数の推定値Nに基づくAPersistence値、または(iii)それぞれのATがそれら自体のAPersistence値を計算することができる推定値Nのいずれかに基づいて、対話型マルチキャスト・メッセージに応答せよとATに命令することができる。(ii)および(iii)は、それぞれ(i)とともに使用できる(たとえば、指定された順序の後に、順序中に存在しない非指定ATに対するAPersistence機能が続くことができる)ことが諒解されよう。さらに、図10のプロセスは、(i)が(ii)または(iii)とともに使用される実施形態を対象とするが、(ii)または(iii)は、(i)とは独立に使用できることが諒解されよう。たとえば、指定された順序が0個のATを含む場合、(ii)または(iii)に従って、APersistence機能のみを使用して対話型マルチキャスト・メッセージフィードバックを確立することができる。
【0079】
1045において、所与のターゲットATは、確率的プロセスにより、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスするという決定が行われたかどうかを判断する。所与のターゲットATが、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを決定しない場合、プロセスは1040に戻り、次のスロットに対して繰り返す。あるいは、所与のターゲットATが、アップリンク・アクセス・チャネルにアクセスすることを決定した場合、プロセスは1030に進み、指定されたスロットでアップリンク・アクセス・チャネルのRAN120に応答する。1030の後、所与のターゲットATは、1032においてACMによって示された応答プロトコルを「リセット」し、1010において通常動作を再開する。言い換えれば、所与のターゲットATが1010に戻ると、ACM中で示されたAPersistence値はもはや使用されず、むしろ所与のターゲットATは、新しい「一時的」APersistence値を指定するACMが受信されるまで、従来技術のようにブロードキャストされたAccessParametersメッセージによって指定されたAPersistence値を使用することに戻る。
【0080】
図9のステップ900および920に関して前述したように、所与のマルチキャスト・グループのグループメンバーに関係する情報は、それぞれのマルチキャスト・グループメンバーによってRAN120に提供される「グループメンバー報告」に基づくことができる。したがって、次に説明する図11に、本発明の一実施形態によるマルチキャスト・グループメンバー報告プロセスを示す。
【0081】
図11の実施形態では、1100において、1つまたは複数のマルチキャスト・グループに属する所与のATの電源を投入する。所与のATの電源を投入した後(たとえば、RAN120内の1つまたは複数の基地局によって送信されたパイロット信号を特定した後、および/または任意の他の初期電源投入手順を実行した後)、1105において、所与のATは、グループメンバーシップ情報(「グループメンバー報告」)をRAN120に送信する。たとえば、所与のATによって提供されるグループメンバーシップ情報は、所与のATが属することを望む各グループの名称を含むことができる。一例では、グループメンバー報告は、標準のBCMCSFlowRegistrationメッセージ内に含めることができ、または、代替的に、アップリンク上のStorageBLOBNotificationメッセージ中にカプセル化されたグループメンバーシップ通知(GMN)メッセージなど、プロプライエタリまたは非標準のメッセージ内に含めることができる。たとえば、GMNは、マルチキャストIPアドレスとポート番号とのリストを含むことができる。
【0082】
1110において、グループメンバーシップ情報を報告した後、所与のATは、通常動作(たとえば、アイドルモードに入る、音声呼出しを行うなど)を再開する。1115において、所与のATは、補足的な「ルート更新」または報告を用いてその位置情報を更新すべきかどうかを、あるいは、代替的に、補足的なグループメンバーシップ報告を用いてそのグループメンバーシップ情報を更新すべきかどうかを判断する。1115の判断は、いくつかの方法のいずれかで実行できる。たとえば、判断1115が距離ベース登録(DBR)プロトコルに基づくことができるので、所与のATは、所与の距離を通過した後、(たとえば、所与のATがどの(1つまたは複数の)セクタを通過したかなどに基づいて)その位置情報を更新する。所与の距離は、所与のATがどの基地局にハンドオフされたか、所与のATが、アイドル状態の間、どの基地局を監視していたかなどに基づくことができる。代替例では、1115の判断が所与の周期に基づくことができるので、所与のATは、周期ごとに1回、報告をRAN120に提供する。別の代替例では、所与のATは、新しい位置エリア(LA)に入るたびに、位置更新報告(およびグループメンバー報告)をRAN120に送信することができ、各LAは(たとえば、RAN120によって画定された)サブネットまたはPCFエリアの一部分に対応する。別の代替例では、判断1115は、(たとえば、所与のATが、新しいマルチキャスト・グループ通信を監視しようとする、前に要求されたマルチキャスト・グループ通信を監視することを止めようとするなど)所与のATがそのグループメンバーシップ情報を変化させることを望むかどうかに基づくことができる。
【0083】
1115において、所与のATがその位置情報および/またはそのグループメンバーシップ情報を更新しないことを決定した場合、プロセスは1110に戻り、所与のATは通常動作を再開する。さもなければ、1120において、所与のATは、1110に戻る前に、補足的な報告(たとえば、位置報告もしくは補足的なグループメンバーシップ報告うちの1つまたは複数)をRAN120に送信する。
【0084】
マルチキャスト・グループメンバーまたはATがグループメンバー報告をRAN120に提供する間、RAN120は報告を監視する。RAN120は、任意の特定のグループに属するATの数、どのATがどのグループに属するか、最近ではいつ、各グループメンバーが位置更新報告、各グループメンバーの位置(たとえば、セクタ)を提供したかなどを含むデータベースを維持する。各グループメンバーの位置は、特定のマルチキャストエリア(MA)内にあるものとしてRAN120において記憶でき、各MAは、1つまたは複数のグループメンバーに潜在的にサービスする連続するセクタのグループに対応する(たとえば、「潜在的に」とは、グループメンバーの位置がセクタのグラニュラリティ(granularity)にはないことがあること、グループメンバーが対話式マルチキャスト・メッセージに応答しないことがあることなどに起因する)。一例では、グループメンバーが地理的に分散している場合、2つ以上のMAをグループ用に特定することができる。
【0085】
図8〜図11の実施形態について、以前に説明した図6の実施形態と連携して対話型マルチキャスト・メッセージへの応答をスケジュールすることを対象とするものとして説明したが、図8〜図11の実施形態は、そのように限定される必要がないことが諒解されよう。たとえば、ACMは、「従来の」対話型マルチキャスト・メッセージに対しても、対話型マルチキャスト・メッセージフィードバックまたは応答をスケジュールするために使用でき、マルチキャスト・メッセージがDOSメッセージ内にカプセル化されて制御チャネル上で送信される例に制限される必要はない。言い換えれば、本発明の実施形態の範囲は、ATからフィードバックを受信する任意のタイプのマルチキャストまたはブロードキャスト・メッセージを包含する。さらに、マルチキャスト・フィードバックは、初期応答で(たとえば、アクセスプローブ内に)カプセル化するか、またはトラフィック・チャネルが確立された後、追跡メッセージに含めることができる。ただし、いずれの状況においても、本発明の実施形態は、潜在的な衝突の問題を低減し、指定されたまたは予約済みスロットを有するAT(たとえば、ACMに「記載された」AT)のために応答が受信される確率を上げることができる。
【0086】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを当業者ならば諒解されよう。たとえば、上記の説明の全体にわたって言及することがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表現できる。
【0087】
さらに、本明細書で開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装できることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概して、それらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアで実装するかソフトウェアで実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0088】
本明細書に開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成としても実装できる。
【0089】
本明細書で開示した実施形態と関連して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで実施できる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐することができる。ASICはユーザ端末(たとえばアクセス端末)に常駐することができる。代替として、プロセッサおよび記憶媒体はユーザ端末中の個別構成要素として常駐することができる。
【0090】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にするいかなる媒体をも含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置を備えることができ、あるいは所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を備えることができる。また、どんな接続も正確にはコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)(登録商標)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0091】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変を本明細書で行うことができることに留意されたい。本明細書で説明した本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/または動作を特定の順序で実行しなくてもよい。さらに、本発明の実施形態の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャスト・メッセージに応答する方法であって、
複数のマルチキャスト・グループメンバーを含むマルチキャスト・グループに対して指定された対話型マルチキャスト・メッセージを受信することであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが前記複数のマルチキャスト・グループメンバーに応答を要求する、受信することと、
前記マルチキャスト・グループに対するアクセス制御メッセージ(ACM)を受信することであって、前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループに対するフィードバック命令を示す、受信することと、
前記アクセス制御メッセージによって示された前記複数のアクセス端末に対する前記フィードバック命令に基づいて、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答することと
を備える方法。
【請求項2】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
所与のアクセス端末に対する前記対話型マルチキャスト・メッセージへの前記応答を、前記複数のアクセス端末の前記順序内での前記所与のアクセス端末の位置に基づいて遅延させることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
所与のアクセス端末が前記順序内に存在しない場合、前記所与のアクセス端末に対する前記対話型マルチキャスト・メッセージへの前記応答を前記複数のアクセス端末の数に基づいて遅延させることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
後続のタイムスロットにおいて、前記確率的応答プロトコルに基づいて前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答することをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記確率的応答プロトコルがAPersistence機能であり、前記情報が、前記APersistence機能の持続確率であるAPersistence値、または前記応答を遅延させるタイムスロットの数を各ATが確率的に決定することができる少なくとも1つの数のいずれかを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの数がNを含み、Nが、前記対話型マルチキャスト・メッセージの送信先である前記複数のアクセス端末の数である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記APersistence機能の前記持続確率が1/Nである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記確率的に決定される遅延が、0から(N−1)までの範囲でランダムに決定される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記対話型マルチキャスト・メッセージの送信先である前記複数のアクセス端末の数がNであり、事象応答シーケンス内の前記複数のアクセス端末の数がXであり、前記少なくとも1つの数がNとXの両方を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記APersistence機能の前記持続確率が1/(N−X)である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のアクセス端末の前記順序が、少なくとも1つのアクセス端末基準に基づいて決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのアクセス端末基準が、応答する所与のアクセス端末の予想利用可能性を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記予想利用可能性が、前記所与のアクセス端末が利用可能であると最後に報告したときに基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記所与のアクセス端末が、距離ベース登録(DBR)プロトコルに基づいて利用可能性を報告する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記所与のアクセス端末が周期的に利用可能性を報告する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記所与のアクセス端末が、基地局からの問合せに応答して利用可能性を報告する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記利用可能性報告が、前記所与のアクセス端末に対して要求されるマルチキャスト・グループメンバーシップを示すマルチキャスト・グループ報告である、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記マルチキャスト・グループ報告が、1xEV−DO規格によるBCMCSFlowRegistrationメッセージまたはStorageBLOBNotificationメッセージの1つ内で提供される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記利用可能性報告が、前記所与のアクセス端末に対して要求されるマルチキャスト・グループメンバーシップを示す位置更新報告である、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のアクセス端末の前記順序が、マルチキャストATI(MATI)にアドレス指定された制御メッセージ内で提供され、複数のユニキャストATI(UATI)を含み、前記UATIの各々が、前記順序を示すために前記複数のアクセス端末の中の異なるアクセス端末にアドレス指定される、請求項2に記載の方法。
【請求項22】
UATIを有する各アクセス端末が応答する機会を最初に与えられた後、前記複数のアクセス端末の中の、前記制御メッセージ内で対応するUATIによって指定されないアクセス端末が、前記確率的応答プロトコルを介して応答するようにスケジュールされる、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記応答するステップの後、前記アクセス制御メッセージに含まれる前記フィードバック命令からフィードバック命令の前のセットに移行することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
フィードバック命令の前記前のセットが、AccessParametersメッセージによって示されるAPersistence機能に対応する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記受信したアクセス制御メッセージがダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記受信したアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記受信したアクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
マルチキャスト・メッセージへの応答をスケジュールする方法であって、
アクセス制御メッセージを生成することを備え、前記アクセス制御メッセージが、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末に対するフィードバック命令を示し、前記フィードバック命令が、前記複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す、方法。
【請求項29】
前記アクセス制御メッセージを前記複数のアクセス端末に送信することと、
前記複数のアクセス端末に対話型マルチキャスト・メッセージを送信することであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが、前記複数のアクセス端末を含む前記所与のマルチキャスト・グループに対して指定される、送信することと
をさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記フィードバック命令が、前記アクセス制御メッセージに関連する前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために従うことを意図された、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記生成するステップがアプリケーション・サーバにおいて実行され、前記第1および第2の送信するステップが無線アクセス・ネットワーク(RAN)において実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
両方の送信するステップが無線アクセス・ネットワーク(RAN)において実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・メッセージ内に含まれ、両方の送信するステップが同時に実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記アクセス制御メッセージがダウンリンク制御チャネルを介して送信される、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記生成されたアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項28に記載の方法。
【請求項37】
前記アクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内で送信される、請求項29に記載の方法。
【請求項38】
対話型マルチキャスト・メッセージへのアクセス端末応答をスケジュールする方法であって、
ターゲット・アクセス端末のリストをポピュレートすることであって、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、前記対話型マルチキャスト・メッセージの対象であるマルチキャスト・グループに対応する、ポピュレートすることと、
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内のすべてより少ない前記アクセス端末を選択することであって、前記選択されたアクセス端末が、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内の前記選択されなかった1つまたは複数のアクセス端末よりも前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性があると予想される所与の数のアクセス端末を含む、選択することと、
前記選択されたアクセス端末のシーケンスを決定することと、
前記決定されたシーケンスを示すアクセス制御メッセージ(ACM)を生成することと
を備える方法。
【請求項39】
前記ポピュレートされたリスト内の前記ターゲット・アクセス端末の各々に前記ACMを送信することと、
前記ACMによって示された前記シーケンスに基づいて、前記ポピュレートされたリスト内の前記ターゲット・アクセス端末の1つまたは複数からフィードバックを受信することと
をさらに備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ACMがダウンリンク制御チャネルを介して送信され、前記ACMが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記ポピュレートするステップが、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対してマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づいてターゲット・アクセス端末の前記リストをポピュレートする、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記選択するステップが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性が高いと考えられる前記ターゲット・アクセス端末を選択する、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
応答する可能性が高いと考えられる前記ターゲット・アクセス端末が、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対してマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づく、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
(i)または(ii)を最新に報告した前記ターゲット・アクセス端末が、前記選択されたターゲット・アクセス端末として選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記決定するステップが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する前記選択されたターゲット・アクセス端末の各々の相対的な予想に基づいて前記シーケンスを決定する、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記シーケンスが、前記シーケンス内の始めのほうのターゲット・アクセス端末が応答する可能性がより高いと予想されるターゲット・アクセス端末に対応するように構成される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記生成するステップは、前記シーケンスが、前記選択されたターゲット・アクセス端末の1つに対応する少なくとも1つのユニキャスト・アクセス端末識別子(UATI)によって示されるように、前記ACMを生成する、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記ACMが、前記決定されたシーケンスに従って構成された複数のUATIを含み、前記複数のUATIが前記選択されたターゲット・アクセス端末に対応する、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、所与のセクタおよびセクタの所与のクラスタのうちの1つ内の前記対話型マルチキャスト・メッセージの対象である各ターゲット・アクセス端末を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記ACMが、前記ポピュレートされたリストの中から前記選択されなかったターゲット・アクセス端末にAPersistence機能を実行するように命令する、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
前記APersistence機能が、前記ACMに含まれるAPersistence値、または前記ACMに含まれる、APersistence値を導出することができる数のうちの1つに基づく、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
複数のマルチキャスト・グループメンバーを含むマルチキャスト・グループに対して指定された対話型マルチキャスト・メッセージを受信するための手段であって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが前記複数のマルチキャスト・グループメンバーに応答を要求する、受信するための手段と、
前記マルチキャスト・グループに対するアクセス制御メッセージ(ACM)を受信するための手段であって、前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループに対するフィードバック命令を示す、受信するための手段と、
前記アクセス制御メッセージによって示された、前記複数のアクセス端末に対する前記フィードバック命令に基づいて、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための手段と
を備えるワイヤレス通信システム。
【請求項53】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項54】
前記応答するステップの後、前記アクセス制御メッセージに含まれる前記フィードバック命令からフィードバック命令の前のセットに移行するための手段をさらに備える、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項55】
前記受信したアクセス制御メッセージがダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項56】
前記受信したアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項57】
前記受信したアクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内に含まれる、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項58】
アクセス制御メッセージを生成するための手段を備え、前記アクセス制御メッセージが、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末に対するフィードバック命令を示し、前記フィードバック命令が、前記複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す、ワイヤレス通信システム。
【請求項59】
前記アクセス制御メッセージを前記複数のアクセス端末に送信するための手段と、
前記複数のアクセス端末に対話型マルチキャスト・メッセージを送信するための手段であって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが、前記複数のアクセス端末を含む前記所与のマルチキャスト・グループに対して指定される、送信するための手段と
をさらに備える、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項60】
前記フィードバック命令が、前記アクセス制御メッセージに関連する前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために従うことを意図された、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項61】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項62】
前記生成されたアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項63】
前記アクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内で送信される、請求項59に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項64】
ターゲット・アクセス端末のリストをポピュレートするための手段であって、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、対話型マルチキャスト・メッセージの対象であるマルチキャスト・グループに対応する、ポピュレートするための手段と、
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内のすべてより少ない前記アクセス端末を選択するための手段であって、前記選択されたアクセス端末が、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内の前記選択されなかった1つまたは複数のアクセス端末よりも前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性があると予想される所与の数のアクセス端末を含む、選択するための手段と、
前記選択されたアクセス端末のシーケンスを決定するための手段と、
前記決定されたシーケンスを示すアクセス制御メッセージ(ACM)を生成するための手段と
を備えるワイヤレス通信システム。
【請求項65】
前記ACMを前記ポピュレートされたリスト内の前記ターゲット・アクセス端末の各々に送信するための手段と、
前記ACMによって示された前記シーケンスに基づいて、前記ポピュレートされたリスト内の1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末からフィードバックを受信するための手段と
をさらに備える、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項66】
前記ポピュレートするための手段が、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対してマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づいてターゲット・アクセス端末の前記リストをポピュレートする、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項67】
前記ポピュレートするための手段が、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対するマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づいてターゲット・アクセス端末の前記リストをポピュレートする、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項68】
前記決定するための手段が、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する前記選択されたターゲット・アクセス端末の各々の相対的な予想に基づいて前記シーケンスを決定する、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項69】
前記シーケンスが、前記選択されたターゲット・アクセス端末の1つに対応する少なくとも1つのユニキャスト・アクセス端末識別子(UATI)によって示されるように、前記ACMが生成される、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項70】
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、所与のセクタおよびセクタの所与のクラスタのうちの1つ内の前記対話型マルチキャスト・メッセージの対象である各ターゲット・アクセス端末を含む、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項71】
前記ACMが、前記ポピュレートされたリストの中から前記選択されなかったターゲット・アクセス端末にAPersistence機能の実行を命令するように構成された、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項72】
プログラムコードを記憶したコンピュータ可読媒体であって、
複数のマルチキャスト・グループメンバーを含むマルチキャスト・グループに対して指定された対話型マルチキャスト・メッセージを受信するためのプログラムコードであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが前記複数のマルチキャスト・グループメンバーに応答を要求する、受信するためのプログラムコードと、
前記マルチキャスト・グループに対するアクセス制御メッセージ(ACM)を受信するためのプログラムコードであって、前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループに対するフィードバック命令を示す、受信するためのプログラムコードと、
前記アクセス制御メッセージによって示された前記複数のアクセス端末に対する前記フィードバック命令に基づいて、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するためのプログラムコードと
を備えるコンピュータ可読媒体。
【請求項73】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項72に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項74】
前記応答するステップの後、前記アクセス制御メッセージに含まれる前記フィードバック命令からフィードバック命令の前のセットに移行するためのプログラムコード
をさらに備える、請求項72に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項75】
プログラムコードを記憶したコンピュータ可読媒体であって、
アクセス制御メッセージを生成するためのプログラムコードを備え、前記アクセス制御メッセージが、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末に対するフィードバック命令を示し、前記フィードバック命令が、前記複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す、コンピュータ可読媒体。
【請求項76】
前記アクセス制御メッセージを前記複数のアクセス端末に送信するためのプログラムコードと、
前記複数のアクセス端末に対話型マルチキャスト・メッセージを送信するためのプログラムコードであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが、前記複数のアクセス端末を含む前記所与のマルチキャスト・グループに対して指定される、送信するためのプログラムコードと
をさらに備える、請求項75に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項77】
前記アクセス制御メッセージが、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項76に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項78】
前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項76に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項79】
前記アクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内で送信される、請求項76に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項80】
プログラムコードを記憶したコンピュータ可読媒体であって、
ターゲット・アクセス端末のリストをポピュレートするためのプログラムコードであって、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、対話型マルチキャスト・メッセージの対象であるマルチキャスト・グループに対応する、ポピュレートするためのプログラムコードと、
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内のすべてより少ない前記アクセス端末を選択するためのプログラムコードであって、前記選択されたアクセス端末が、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内の前記選択されなかった1つまたは複数のアクセス端末よりも前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性があると予想される所与の数のアクセス端末を含む、選択するためのプログラムコードと、
前記選択されたアクセス端末のシーケンスを決定するためのプログラムコードと、
前記決定されたシーケンスを示すアクセス制御メッセージ(ACM)を生成するためのプログラムコードと
を備えるコンピュータ可読媒体。
【請求項1】
マルチキャスト・メッセージに応答する方法であって、
複数のマルチキャスト・グループメンバーを含むマルチキャスト・グループに対して指定された対話型マルチキャスト・メッセージを受信することであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが前記複数のマルチキャスト・グループメンバーに応答を要求する、受信することと、
前記マルチキャスト・グループに対するアクセス制御メッセージ(ACM)を受信することであって、前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループに対するフィードバック命令を示す、受信することと、
前記アクセス制御メッセージによって示された前記複数のアクセス端末に対する前記フィードバック命令に基づいて、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答することと
を備える方法。
【請求項2】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
所与のアクセス端末に対する前記対話型マルチキャスト・メッセージへの前記応答を、前記複数のアクセス端末の前記順序内での前記所与のアクセス端末の位置に基づいて遅延させることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
所与のアクセス端末が前記順序内に存在しない場合、前記所与のアクセス端末に対する前記対話型マルチキャスト・メッセージへの前記応答を前記複数のアクセス端末の数に基づいて遅延させることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
後続のタイムスロットにおいて、前記確率的応答プロトコルに基づいて前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答することをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記確率的応答プロトコルがAPersistence機能であり、前記情報が、前記APersistence機能の持続確率であるAPersistence値、または前記応答を遅延させるタイムスロットの数を各ATが確率的に決定することができる少なくとも1つの数のいずれかを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの数がNを含み、Nが、前記対話型マルチキャスト・メッセージの送信先である前記複数のアクセス端末の数である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記APersistence機能の前記持続確率が1/Nである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記確率的に決定される遅延が、0から(N−1)までの範囲でランダムに決定される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記対話型マルチキャスト・メッセージの送信先である前記複数のアクセス端末の数がNであり、事象応答シーケンス内の前記複数のアクセス端末の数がXであり、前記少なくとも1つの数がNとXの両方を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記APersistence機能の前記持続確率が1/(N−X)である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のアクセス端末の前記順序が、少なくとも1つのアクセス端末基準に基づいて決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのアクセス端末基準が、応答する所与のアクセス端末の予想利用可能性を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記予想利用可能性が、前記所与のアクセス端末が利用可能であると最後に報告したときに基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記所与のアクセス端末が、距離ベース登録(DBR)プロトコルに基づいて利用可能性を報告する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記所与のアクセス端末が周期的に利用可能性を報告する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記所与のアクセス端末が、基地局からの問合せに応答して利用可能性を報告する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記利用可能性報告が、前記所与のアクセス端末に対して要求されるマルチキャスト・グループメンバーシップを示すマルチキャスト・グループ報告である、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記マルチキャスト・グループ報告が、1xEV−DO規格によるBCMCSFlowRegistrationメッセージまたはStorageBLOBNotificationメッセージの1つ内で提供される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記利用可能性報告が、前記所与のアクセス端末に対して要求されるマルチキャスト・グループメンバーシップを示す位置更新報告である、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のアクセス端末の前記順序が、マルチキャストATI(MATI)にアドレス指定された制御メッセージ内で提供され、複数のユニキャストATI(UATI)を含み、前記UATIの各々が、前記順序を示すために前記複数のアクセス端末の中の異なるアクセス端末にアドレス指定される、請求項2に記載の方法。
【請求項22】
UATIを有する各アクセス端末が応答する機会を最初に与えられた後、前記複数のアクセス端末の中の、前記制御メッセージ内で対応するUATIによって指定されないアクセス端末が、前記確率的応答プロトコルを介して応答するようにスケジュールされる、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記応答するステップの後、前記アクセス制御メッセージに含まれる前記フィードバック命令からフィードバック命令の前のセットに移行することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
フィードバック命令の前記前のセットが、AccessParametersメッセージによって示されるAPersistence機能に対応する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記受信したアクセス制御メッセージがダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記受信したアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記受信したアクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
マルチキャスト・メッセージへの応答をスケジュールする方法であって、
アクセス制御メッセージを生成することを備え、前記アクセス制御メッセージが、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末に対するフィードバック命令を示し、前記フィードバック命令が、前記複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す、方法。
【請求項29】
前記アクセス制御メッセージを前記複数のアクセス端末に送信することと、
前記複数のアクセス端末に対話型マルチキャスト・メッセージを送信することであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが、前記複数のアクセス端末を含む前記所与のマルチキャスト・グループに対して指定される、送信することと
をさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記フィードバック命令が、前記アクセス制御メッセージに関連する前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために従うことを意図された、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記生成するステップがアプリケーション・サーバにおいて実行され、前記第1および第2の送信するステップが無線アクセス・ネットワーク(RAN)において実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
両方の送信するステップが無線アクセス・ネットワーク(RAN)において実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・メッセージ内に含まれ、両方の送信するステップが同時に実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記アクセス制御メッセージがダウンリンク制御チャネルを介して送信される、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記生成されたアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項28に記載の方法。
【請求項37】
前記アクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内で送信される、請求項29に記載の方法。
【請求項38】
対話型マルチキャスト・メッセージへのアクセス端末応答をスケジュールする方法であって、
ターゲット・アクセス端末のリストをポピュレートすることであって、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、前記対話型マルチキャスト・メッセージの対象であるマルチキャスト・グループに対応する、ポピュレートすることと、
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内のすべてより少ない前記アクセス端末を選択することであって、前記選択されたアクセス端末が、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内の前記選択されなかった1つまたは複数のアクセス端末よりも前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性があると予想される所与の数のアクセス端末を含む、選択することと、
前記選択されたアクセス端末のシーケンスを決定することと、
前記決定されたシーケンスを示すアクセス制御メッセージ(ACM)を生成することと
を備える方法。
【請求項39】
前記ポピュレートされたリスト内の前記ターゲット・アクセス端末の各々に前記ACMを送信することと、
前記ACMによって示された前記シーケンスに基づいて、前記ポピュレートされたリスト内の前記ターゲット・アクセス端末の1つまたは複数からフィードバックを受信することと
をさらに備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ACMがダウンリンク制御チャネルを介して送信され、前記ACMが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記ポピュレートするステップが、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対してマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づいてターゲット・アクセス端末の前記リストをポピュレートする、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記選択するステップが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性が高いと考えられる前記ターゲット・アクセス端末を選択する、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
応答する可能性が高いと考えられる前記ターゲット・アクセス端末が、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対してマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づく、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
(i)または(ii)を最新に報告した前記ターゲット・アクセス端末が、前記選択されたターゲット・アクセス端末として選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記決定するステップが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する前記選択されたターゲット・アクセス端末の各々の相対的な予想に基づいて前記シーケンスを決定する、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記シーケンスが、前記シーケンス内の始めのほうのターゲット・アクセス端末が応答する可能性がより高いと予想されるターゲット・アクセス端末に対応するように構成される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記生成するステップは、前記シーケンスが、前記選択されたターゲット・アクセス端末の1つに対応する少なくとも1つのユニキャスト・アクセス端末識別子(UATI)によって示されるように、前記ACMを生成する、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記ACMが、前記決定されたシーケンスに従って構成された複数のUATIを含み、前記複数のUATIが前記選択されたターゲット・アクセス端末に対応する、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、所与のセクタおよびセクタの所与のクラスタのうちの1つ内の前記対話型マルチキャスト・メッセージの対象である各ターゲット・アクセス端末を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記ACMが、前記ポピュレートされたリストの中から前記選択されなかったターゲット・アクセス端末にAPersistence機能を実行するように命令する、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
前記APersistence機能が、前記ACMに含まれるAPersistence値、または前記ACMに含まれる、APersistence値を導出することができる数のうちの1つに基づく、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
複数のマルチキャスト・グループメンバーを含むマルチキャスト・グループに対して指定された対話型マルチキャスト・メッセージを受信するための手段であって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが前記複数のマルチキャスト・グループメンバーに応答を要求する、受信するための手段と、
前記マルチキャスト・グループに対するアクセス制御メッセージ(ACM)を受信するための手段であって、前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループに対するフィードバック命令を示す、受信するための手段と、
前記アクセス制御メッセージによって示された、前記複数のアクセス端末に対する前記フィードバック命令に基づいて、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための手段と
を備えるワイヤレス通信システム。
【請求項53】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項54】
前記応答するステップの後、前記アクセス制御メッセージに含まれる前記フィードバック命令からフィードバック命令の前のセットに移行するための手段をさらに備える、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項55】
前記受信したアクセス制御メッセージがダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項56】
前記受信したアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項57】
前記受信したアクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内に含まれる、請求項52に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項58】
アクセス制御メッセージを生成するための手段を備え、前記アクセス制御メッセージが、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末に対するフィードバック命令を示し、前記フィードバック命令が、前記複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す、ワイヤレス通信システム。
【請求項59】
前記アクセス制御メッセージを前記複数のアクセス端末に送信するための手段と、
前記複数のアクセス端末に対話型マルチキャスト・メッセージを送信するための手段であって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが、前記複数のアクセス端末を含む前記所与のマルチキャスト・グループに対して指定される、送信するための手段と
をさらに備える、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項60】
前記フィードバック命令が、前記アクセス制御メッセージに関連する前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するために従うことを意図された、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項61】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項62】
前記生成されたアクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項58に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項63】
前記アクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内で送信される、請求項59に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項64】
ターゲット・アクセス端末のリストをポピュレートするための手段であって、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、対話型マルチキャスト・メッセージの対象であるマルチキャスト・グループに対応する、ポピュレートするための手段と、
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内のすべてより少ない前記アクセス端末を選択するための手段であって、前記選択されたアクセス端末が、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内の前記選択されなかった1つまたは複数のアクセス端末よりも前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性があると予想される所与の数のアクセス端末を含む、選択するための手段と、
前記選択されたアクセス端末のシーケンスを決定するための手段と、
前記決定されたシーケンスを示すアクセス制御メッセージ(ACM)を生成するための手段と
を備えるワイヤレス通信システム。
【請求項65】
前記ACMを前記ポピュレートされたリスト内の前記ターゲット・アクセス端末の各々に送信するための手段と、
前記ACMによって示された前記シーケンスに基づいて、前記ポピュレートされたリスト内の1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末からフィードバックを受信するための手段と
をさらに備える、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項66】
前記ポピュレートするための手段が、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対してマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づいてターゲット・アクセス端末の前記リストをポピュレートする、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項67】
前記ポピュレートするための手段が、(i)前記ターゲット・アクセス端末から受信した、所与のマルチキャスト・グループに対するマルチキャスト・メッセージに関連するように要求するグループメンバー報告、または(ii)前記グループメンバー報告の後に前記ターゲット・アクセス端末によって送信された、1つまたは複数の前記ターゲット・アクセス端末の位置を更新する位置更新報告に基づいてターゲット・アクセス端末の前記リストをポピュレートする、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項68】
前記決定するための手段が、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する前記選択されたターゲット・アクセス端末の各々の相対的な予想に基づいて前記シーケンスを決定する、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項69】
前記シーケンスが、前記選択されたターゲット・アクセス端末の1つに対応する少なくとも1つのユニキャスト・アクセス端末識別子(UATI)によって示されるように、前記ACMが生成される、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項70】
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、所与のセクタおよびセクタの所与のクラスタのうちの1つ内の前記対話型マルチキャスト・メッセージの対象である各ターゲット・アクセス端末を含む、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項71】
前記ACMが、前記ポピュレートされたリストの中から前記選択されなかったターゲット・アクセス端末にAPersistence機能の実行を命令するように構成された、請求項64に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項72】
プログラムコードを記憶したコンピュータ可読媒体であって、
複数のマルチキャスト・グループメンバーを含むマルチキャスト・グループに対して指定された対話型マルチキャスト・メッセージを受信するためのプログラムコードであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが前記複数のマルチキャスト・グループメンバーに応答を要求する、受信するためのプログラムコードと、
前記マルチキャスト・グループに対するアクセス制御メッセージ(ACM)を受信するためのプログラムコードであって、前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループに対するフィードバック命令を示す、受信するためのプログラムコードと、
前記アクセス制御メッセージによって示された前記複数のアクセス端末に対する前記フィードバック命令に基づいて、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するためのプログラムコードと
を備えるコンピュータ可読媒体。
【請求項73】
前記フィードバック命令が、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項72に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項74】
前記応答するステップの後、前記アクセス制御メッセージに含まれる前記フィードバック命令からフィードバック命令の前のセットに移行するためのプログラムコード
をさらに備える、請求項72に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項75】
プログラムコードを記憶したコンピュータ可読媒体であって、
アクセス制御メッセージを生成するためのプログラムコードを備え、前記アクセス制御メッセージが、所与のマルチキャスト・グループに属する複数のアクセス端末に対するフィードバック命令を示し、前記フィードバック命令が、前記複数のアクセス端末が対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための一時的な方法を示す、コンピュータ可読媒体。
【請求項76】
前記アクセス制御メッセージを前記複数のアクセス端末に送信するためのプログラムコードと、
前記複数のアクセス端末に対話型マルチキャスト・メッセージを送信するためのプログラムコードであって、前記対話型マルチキャスト・メッセージが、前記複数のアクセス端末を含む前記所与のマルチキャスト・グループに対して指定される、送信するためのプログラムコードと
をさらに備える、請求項75に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項77】
前記アクセス制御メッセージが、(i)所与の複数のアクセス端末の順序と、(ii)前記マルチキャスト・グループメンバーが、前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答するための確率的応答プロトコルを決定することができる情報との少なくとも1つを含み、前記所与の複数のアクセス端末が前記マルチキャスト・グループに属する、請求項76に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項78】
前記アクセス制御メッセージが前記マルチキャスト・グループのマルチキャスト・アクセス端末識別子(MATI)にアドレス指定される、請求項76に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項79】
前記アクセス制御メッセージがStorageBLOBAssignmentメッセージ内で送信される、請求項76に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項80】
プログラムコードを記憶したコンピュータ可読媒体であって、
ターゲット・アクセス端末のリストをポピュレートするためのプログラムコードであって、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリストが、対話型マルチキャスト・メッセージの対象であるマルチキャスト・グループに対応する、ポピュレートするためのプログラムコードと、
ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内のすべてより少ない前記アクセス端末を選択するためのプログラムコードであって、前記選択されたアクセス端末が、ターゲット・アクセス端末の前記ポピュレートされたリスト内の前記選択されなかった1つまたは複数のアクセス端末よりも前記対話型マルチキャスト・メッセージに応答する可能性があると予想される所与の数のアクセス端末を含む、選択するためのプログラムコードと、
前記選択されたアクセス端末のシーケンスを決定するためのプログラムコードと、
前記決定されたシーケンスを示すアクセス制御メッセージ(ACM)を生成するためのプログラムコードと
を備えるコンピュータ可読媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−13117(P2013−13117A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−178756(P2012−178756)
【出願日】平成24年8月10日(2012.8.10)
【分割の表示】特願2010−527050(P2010−527050)の分割
【原出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−178756(P2012−178756)
【出願日】平成24年8月10日(2012.8.10)
【分割の表示】特願2010−527050(P2010−527050)の分割
【原出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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