ワイヤー引張機
本発明はワイヤー引張機に関する事で,内部の複数ロードホールが横方向に沿って形成された本体,既に設定した長さで形成され一方が上記ロードホールごとに挿入され上記ロードホールに沿って動く複数のロード,記複数のロードの他方の先端に結合され上記のロードにより動くワイヤ結合部,既に設定された長さで形成されており一方の先端は上記の本体に連結された複数の支持バーと上記の支持バーの他方の先端と結合された圧力板および上記の圧力板に結合されている、上記ワイヤー結合部が分離、結合する固定ピンを含めた圧力維持部,そして上記本体の他方に配置された一方の先に上記複数のロードホールごとに連結した複数の配管,上記複数の配管の他方の先端と連結し内部に上記配管の内部と連結された複数の油路及び油路と連結した油路の穴に形成された油体ブロックおよび上記の油路ごとに結合されて上記の油路を開閉する複数のバルブを含めた油体制御部を含む、上記バルブにより上記の油路が閉められると上記ロードは動作しない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は構造物を補強する為その内部に配列しているワイヤーを引くためのワイヤ引張機に関連することである。
【背景技術】
【0002】
一般的に河川,海峡,運河もしくは交通路などの構築物の上を横断するように造った高架構造物を橋梁という。
【0003】
このような橋梁は通行できるように上部構造物と上記の上部構造物を支持する下部構造物に構成されている。
【0004】
上部構造物は設置する過程と設置した後で反復する疲労荷重と反復荷重又は自重により垂れる傾向がある。このような垂れる現状は上部構造物の崩壊の問題を発生させる。
【0005】
この上部構造物を補強するために、内部に10個ないし14個程度の束の複数のワイヤー束を配列して、上記のワイヤー束を引張している状態に維持して上部の構造物が垂れることを防止した。上記ワイヤーの一方の先端に引張機を結合し上記のワイヤーを引っ張るようになる。
【0006】
上記の引張機は本体,上記の本体内部に少なくとも一部分が結合している複数のロード、そして上記のロードに結合していて上記のワイヤーをつかんでいる把持ブロックを含めている。
【0007】
上記の本体に油入した油体の圧力によりロードが移動してワイヤーを引っ張ってぴんと張れた状態が維持される。
【0008】
しかし、上記の複数のロードが同時に動くようになると本体の内部に多量の油体が供給されなければならないので、複数のロッドを同時に動かせるためには油体の高い圧力が必要になっている。これにより本体内部に大きな負荷が発生するため本体とロードに破損する問題が発生した。一方ではワイヤーの束を形成するワイヤーの数がロード数より少ないと一部のロードのみ把持ブロックを通してワイヤーに連結される。この場合、複数のロードが同時に動くためワイヤーに連結してないロードも動くようになっている。これにより必要ない動力の損失が発生していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は上記の全ての問題点を解決するために提案したことで、複数のワイヤーと連結する複数のロードが個別的に作動できるよう必要なロードのみ動作できるようにして動力の損失を最小化するワイヤー引張機を提供することが目的である。
【0010】
本発明の他の目的は複数のロードを一方から他方に斜度をつけ配置することによって体積を最小限にして他の引張機と干渉が発生しないようにするワイヤー引張機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本件、発明の一つの実効例によるワイヤー引張機は内部の複数のロードホールの横方向に沿って形成された本体、既に設定した長さで形成されていて片方の部分が上記のロードホールごとに挿入され上記のロードホールと一緒に動く複数のロード、上記複数のロードの異なった方に結合され上記ロードによって動くワイヤー結合部,既に設定した長さに形成されており片方の先端が本体と連結している支持バーと支持バーの他方の先と結合している圧力板及び圧力板に結合して上記のワイヤーの結合部が分離、結合される固定ピンを含めた圧力維持部,そして上記の本体の他方に配置していて、片方の先は複数のロードホールごとに連結している複数の配管と上記複数の配管の先に連結していて、内部に上記の配管の内部と連結している複数の油路及び油路と連結している油路の穴が形成されていて油体ブロックと上記油路各々に結合され上記の油路を開閉する複数のバルブを含めた油体制御部が含まれる。上記のバルブにより上記の油路が閉まると上記のロードは動作しない特徴がある。
【0012】
上記のワイヤー結合部は,内部が横方向に貫通して一方は上記のロードの異なった方の先端を固定していて他方が上記の固定ピンと分離、結合する結合ブロック,上記の結合ブロックの内部に配置され内部の横方向に貫通し上記の内部周囲の直径は一方から他方に漸進的に小さくなり複数に分割しているクランプインサート,少なくとも一部分が上記のクランプインサートに挿入されており内部が横方向に貫通していて、内部の周りの面に複数の段差が形成され外部周囲の直径が一方から他方に漸進的に小さくなり複数に分割しているクランプブロック,そして、上記のクランプブロックと上記のロードの間に位置して緩衝部材により緩衝される緩衝ガイドを含めている。
【0013】
本発明は内部が横方向に開いていて、上記の本体と上記の圧力板の間に位置し上記のロードを包んでいる支持部を含み、上記の支持部の外部周り直径は横方向に一方から他方に漸進的に小さくなる。
【0014】
上記のワイヤー引張機は上記の圧力板に結合しており上記のワイヤー結合部の移動状態を感知する感知センサー及び上記の感知センサーと連結されており上記のワイヤー結合部の移動する距離を表示するための画面表示部を装着ことが出来る。
【0015】
上記のワイヤー引張機は上記のロードは内部の中央が横方向に沿って貫通しており、上記のロードホール内部に位置し一方の先端が上記のロードの内部に挿入されており他方は上記の本体と連結しているガイド、上記のロードホール一方の先に配置されており、上記のロードを貫通する第1キャップ,そして、上記のロードホールの先に配置しており、上記の配管が貫通する第2キャップを含み、上記のロードは上記のガイドのガイドによりロードホールの内部の直進性を確立する事が出来る。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実行例によると、油体の圧力によりワイヤーを引くロードが挿入されているロードホールごとに配管の一方の先が連結しており、配管の異なった側の先端にはバルブ結合している油体ブロックの油路に連結している。
【0017】
これにより上記のバルブが作動し上記の油路を開閉することが出来る。これらに連結しているロードは動作しなくなる。従って、ワイヤーに連結している必要なロードだけを駆動させることができる。
【0018】
本発明の実行例によると、ロードとロート本体及びガイドを含めた複数の引っ張り部分が傾斜している。従って,引張機の形成が一方から他方の方向に傾いている。従って、引張機の体積を最小化できワイヤーを引張時、他の引張機と干渉が発生せずワイヤーを円滑に引張することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は本発明によるワイヤー引張機を表した斜視図。
【図2】図2は、図1で図示したワイヤー引張機を分解した斜視図。
【図3】図3は図2で図示したワイヤー引張機の重要部分を表した分解断面図。
【図4】図4は図1で図示したワイヤー引張機を表した断面図。
【図5】図5は、図4で図示したA部分の拡大図。
【図6】図6は、図2で図示した流体制御部を分解した斜視図。
【図7】図7は、図4で図示したBの部分拡大図。
【図8】図8は、図2で図示したワイヤー結合部を表した分解斜視図。
【図9】図9は、図8で図示したC部分拡大図。
【図10】図10は、図8で図示したD部分の拡大図。
【図11】図11は、本発明によるワイヤー引張機によりワイヤーが引張された状態を表した動作状態図。
【図12】図12は、本発明によるワイヤー引張機の使用状態図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下,本発明に属する技術分野において通常の知識を持っている者が容易に実施できるように本発明の実施例について添付する図面を参考にし詳しく説明する。しかし、本発明は様々な相違する形状で実現できるので、ここで説明する実施例に限らない。明細書の全体を通して類似した部分については同じ図面符号を付けた。
【0021】
では、本発明の一つの実施例によるワイヤー引張機について図1乃至図4を参考に説明する。
【0022】
図1は、本発明によるワイヤー引張機を表した斜視図で、図2は図1に図示したワイヤー引張機を表した分解斜視図で、図3は図2に図示したワイヤー引張機を表した断面図で、図4は図1で図示したワイヤー引張機を表した断面図である。図1乃至図4を参考にすると,ワイヤー引張機(10)は本体部(100),油体制御部(500),引張部(200),ワイヤー結合部(300),圧力維持部(400),そして、測定部(600)を含めている。
【0023】
主体部(100)は本体(110),第1カバー(120),そして、第2カバー(130)を含めている。
【0024】
本体(110)は既に設定した長さで形成されていて、その内部には横方向に空いている複数のロードホール(111)が形成されている。本体(110)には複数のロードホール(111)と連結している油体穴(112)が形成されている。油体の穴(112)には油体ポンプ(図示していない)と連結した第1油体配管(113)が結合して、ロードホール(111)に片方の内部に油体が油入する。しかし、油入した油体が油体穴(112)から排出ことも可能である。ロードホール(111)の内部に流入した油体が漏出することを防止するために第1キャップ(114)と第2キャップ(115)を配置した。第1キャップ(114)と第2キャップ(115)は離れていて真中の部分にガイド穴(116)が形成されている。さらに第2キャップ(115)には少なくもと一つの配管結合穴(117)が形成されている。このような第1及び第2キャップ(114,115)はゴムなどで作られる。しかし、その材質をゴムに限定することではない。本体(110)の外部周りの面には取っ手(140)は結合している。このようにすると取っ手(140)を利用して本体を(110)手軽く移動させる。
【0025】
第1カバー(120)は本体(110)の片方の先端に結合してロードホール(111)と連結している複数の筒空(121)が形成されている。第1カバー(120)は本体(110)内部に挿入することもできる。筒空(121)には内部が横方向に開いているブシング(122)が結合している。
【0026】
第2カバー(130)は本体(110)の他方の先端と結合していてロードホール(111)と連結している複数の配管挿入穴(131)穴が形成されている。配管挿入穴(131)は第2キャップ(115)の配管結合穴(117)と連結している。さらに第2カバー(130)にはワイヤー穴(132)が形成されている。
【0027】
第1カバー(120)と第2カバー(130)は本体(110)にボルト結合方式に結合している。しかし、この結合構造は多様に変更もできる。
【0028】
次は図4乃至図6を参考にして油体制御部について説明する。
【0029】
図4は再度、参考して,図5は図4で図示したA部分の拡大図であり,図6は図4で図示した油体制御部を表した分解斜視図である。図4乃至図6を参照にすると,油体制御部(500)は配管(510),油体ブロック(520),そして、配管カバー(540)を含めている。
【0030】
配管カバー(540)が第2カバー(130)に結合していて,内部には配管(510)が配置されている。配管(510)の片方の先には第2カバー(130)の配管空(131)と第2キャップ(115)の配管結合鞠(117)を通じてロードホール(111)と連結している。
【0031】
配管カバー(540)には複数の流路(521)を持つ油体ブロック(520)が結合している。このような油体ブロック(520)の流路(521)には配管(510)の片方が結合していて,油路(521)を開閉する複数のバルブ(530)が結合している。又、油体ブロック(520)には複数の油路(521)を連結する油路穴(522)が形成されている。
【0032】
油路穴(522)には油体ポンプと連結した第2油体配管(523)が連結している。これによりバルブ(530)が開放された状態で油体は配管(510)を通してロードホール(111)の他方の内部に油入したり、油入した油体も排出できたりする。しかし、バルブ(530)が閉まっている状態では油体がロードホール(111)内部に油入しない。又、油入した油体は排出できない。
【0033】
次は,図2乃至図4を参照にして引張部(200)について説明する。
【0034】
図2図4を参考にすると,引張部(200)はロード(210)及びガイド(220)を含めている。
【0035】
ロード(210)はロードヘッド(211)及びロードバー(212)を含めている。
【0036】
ロードヘッド(211)にロードホール(111)に位置して上記のロードホール(11)を二つの室に区切りする。この際に上記のロードヘッド(211)の外部周りの面がロードホール(111)の内部周りの面に隙間なく密着している。上記のロードホール(111)の片方と他方から油入した油体がロード本体(211)を通過しないので、合流しない。
【0037】
これによりロード本体(211)は油体が流れる方向に動く。即ち、油体が第1油体配管(113)を通して片方にん油入するとロード本体(211)は他方に移動して他方にある油体を押し出す。押し出された油体は又は配管(510)を通して外部に排出される。しかし、バルブ(530)が閉まっている状態では片方に油体が流入してもロードヘッド(211)は移動しないロードヘッド(211)はロードバー(212)に片方の先と連結している。
【0038】
ロードバー(212)の他方の先はブシング(122)を貫通して本体(110)外部に露出していてねじ山が形成されている。ロードバー(212)の内部は横方面に沿って開いている。このようなロードバー(212)はロードヘッド(211)に沿って動く。ロードヘッド(211)が片方から油入した油体により他方に動くと(以下,後退)ロードバー(212)が後進し,他方から油入した油体によりロードヘッド(211)が片方に動く(以下,前進)前進する。
【0039】
ガイド(220)は内部が横方向に開けていて,片方の先は第2カバー(130)のワイヤー穴(132)に結合していて、他方の先の少なくとも一部はロードバー(212)内部に重畳している。
このようにするとロードヘッド(211)がロードホール(111)内部で動くときにロードバー(212)が垂れないでロードホール(111)内部で真っ直ぐ動くようにガイドする。
【0040】
次は図7乃至図10を参考にしてワイヤー結合部に着いて説明する。
【0041】
図7は図4で図示したB部分の拡大図で,図8は図2に図示したワイヤー結合部を表した分解斜視図で,図9は図8に図示したC部分の拡大図で,図10は図8に図示したD部分の拡大図である。
【0042】
図7及び図8を参考にすると、ワイヤー結合部(300)は結合ブロック(310),クランプインサート(320),クランプブロック(330),そして、緩衝ガイド(360)を含める。
【0043】
結合ブロック(310)は内部が横方向に沿って開いていて片方の内部周りにネジ山が形成していてロードバー(212)の他方の先とネジ山が結合している。これにより結合ブロック(310)とロードバー(212)はネジ方式に結合される。結合ブロック(310)の内部片方にはクランプガイド(340)が結合されていて,片方の先にはピンブッシング(370)が結合している。これらの内部は横方向に貫通している。
【0044】
図9を参照すると,クランプインサート(320)は結合ブロック(310)内部に配置していてクランプガイド(340)とピンブシング(370)に間に位置する。結合ブロック(310)の内部中央は横方向に開いている。クランプインサート(320)は複数で分割している。又は分割していない可能性もある。クランプインサート(320)に内部周りの直径は片方から他方に漸進的に小さくなる。これによりクランプインサート(320)の内部周りで片方から他方に傾斜穴(321)が形成されている。
【0045】
図10を参考にすると,クランプブロック(330)は内部が横方向に開いていて内部の周りの面には複数の段差(332)が形成されて、橋梁などの上部の構造物の内部に配列しているワイヤー(W)を掴む。この際に段差(332)によってワイヤー(W)を堅固に掴むことができる。このようなクランプブック(330)はクランプインサート(320)内部に配置され、外部周りの直径はクランプインサート(320)の内部周りの直径と実質的に同一である。
【0046】
これによってクランプブロック(330)の外部周りの直径は片方から他方に漸進的に小さくなる。クランプインサート(320)の外部周りで片方から他方に傾斜面(331)を形成する。このようなクランプブロック(330)の傾斜面(331)がクランプインサート(320)の傾斜穴(321)内部周りと接触してクランプブロック(330)は内部中央方向に圧迫される。このようになるとクランプブロック(330)の内部周りのワイヤー(W)の外周面を緊密に掴むようになる。この際に段差(332)によりワイヤー(W)をより堅固に掴むことができる。
【0047】
これにより図7に表したように,ロードバー(212)が後退してワイヤ(W)を引っ張るようになり。
【0048】
緩衝ガイド(360)は上記のクランプガイド(340)の内部に配置されて緩衝ガイド(360)の外部周りには緩衝部材(350)が配置されている。緩衝部材(350)はスプリングになる可能性もある。緩衝ガイド(360)は緩衝部材(350)の緩衝力によりクランプブロック(330)の傾斜面(331)を傾斜穴(321)の内部周りに密着させる。これによりクランプブロック(330)の傾斜面(331)は傾斜穴(321)の内部周りに持続的に密着している。このようにするとクランプブロック(330)はワイヤ(W)をより堅固に掴むことができる。
【0049】
又、図1乃至図4は参考にして圧力維持部(400)及び測定部(600)について説明する。
【0050】
図1乃至図4を参考にすると圧力維持部(400)は複数の支持棒(420),圧力板(430),支持板(440),支持部(410),そして、本体カバー(450)を含めている。
【0051】
支持棒(420)は既に設定した長さで形成していて片方の先に第1カバー(120)に結合されている。結合の方式はボルトを利用して結合できる。支持棒(420)の他方の先には複数の固定空(431)がある圧力板(430)が結合されている。圧力板(430)は支持棒(420)にボルト方式で結合されている。圧力板(430)の周りの長さは本体(110)の周りの長さより小さい。圧力板(430)には固定ピン(432)が結合されている。固定ピン(432)は片方の固定空(431)に結合していて他の先はピンブシング(370)内部に結合されている。固定ピン(432)はワイヤー結合部(300)と分離、結合できる。このような固定ピン(432)の内部にワイヤー(W)が挿入されクランプブロック(330)とつながっている。
【0052】
支持板(440)は圧力板(430)の前方と結合していてワイヤー(W)が挿入される複数の挿入空(441)が形成されている。挿入したワイヤー(W)はガイド(220)内部に挿入して第2カバー(130)のワイヤー穴(132)を貫通して外部に排出される。又は、外部に排出しない場合もある。支持板(440)は圧力板(430)にボルト方式で結合される。このような支持板(440)は図12で表したように、ワイヤー(W)引張時に上部の構造物(1)と密着する。
【0053】
支持部(410)は本体(110)と圧力板(430)の間に配置され複数のロードバー(212)及び複数の支持棒(420)を全体的に包んでいる。本体(110)の片方先には圧力板(430)に結合していて他方先には本体(110)に結合している。
【0054】
支持部(410)の外部周りの直径は横方向により本体(110)側から圧力板(430)側に漸進的に小さくなる。即ち,本体(110)から圧力板(430)の方に傾いている。このようにすると,上部の構造物に密着する部分の直径が本体(110)の直径より小さいので、狭小な場所でも引張機を連続的に常用できる。
【0055】
本体カバー(450)は支持部(410)と本体(110)を一緒に包んでいる、これにより支持部(410)が本体(110)に堅固に結合できる。このような圧力維持部(400)は支持板(440)が上部の構造物(1)に接続した状態で引張部(200)からワイヤー(W)を引く時に発生した圧力を支持するようになる。
【0056】
測定部(600)は感知センサー(620)及び表示部(610)を含めている。
【0057】
感知センサー(620)は圧力維持部(400)に配置している。しかし、感知センサー(620)は引張部(200)に結合できる。このような感知センサー(620)は図11で表したように引張部(200)が後退しながら発生したワイヤー結合部(300)の移動距離を測定するようになる。測定された距離は表示部(610)に表示される。これによりロッドヘッド(211)が後退してワイヤ(W)を引き引張する際にその引張の長さが外部で確認できる。
【0058】
このように測定部(600)でワイヤー(W)の引張した長さを確認できるし、バルブ(530)の開閉状態によりロードヘッド(211)が動作することで、必要な引張部(200)のみ動作することも出来る。
【0059】
以上、本発明の望ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定していることではない。請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変更及び改良の形態も本発明の権利範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明はワイヤー束を引張して橋梁の上部構造物が垂れることを防止するなど構造物の構築分野に活用できる。
【技術分野】
【0001】
本発明は構造物を補強する為その内部に配列しているワイヤーを引くためのワイヤ引張機に関連することである。
【背景技術】
【0002】
一般的に河川,海峡,運河もしくは交通路などの構築物の上を横断するように造った高架構造物を橋梁という。
【0003】
このような橋梁は通行できるように上部構造物と上記の上部構造物を支持する下部構造物に構成されている。
【0004】
上部構造物は設置する過程と設置した後で反復する疲労荷重と反復荷重又は自重により垂れる傾向がある。このような垂れる現状は上部構造物の崩壊の問題を発生させる。
【0005】
この上部構造物を補強するために、内部に10個ないし14個程度の束の複数のワイヤー束を配列して、上記のワイヤー束を引張している状態に維持して上部の構造物が垂れることを防止した。上記ワイヤーの一方の先端に引張機を結合し上記のワイヤーを引っ張るようになる。
【0006】
上記の引張機は本体,上記の本体内部に少なくとも一部分が結合している複数のロード、そして上記のロードに結合していて上記のワイヤーをつかんでいる把持ブロックを含めている。
【0007】
上記の本体に油入した油体の圧力によりロードが移動してワイヤーを引っ張ってぴんと張れた状態が維持される。
【0008】
しかし、上記の複数のロードが同時に動くようになると本体の内部に多量の油体が供給されなければならないので、複数のロッドを同時に動かせるためには油体の高い圧力が必要になっている。これにより本体内部に大きな負荷が発生するため本体とロードに破損する問題が発生した。一方ではワイヤーの束を形成するワイヤーの数がロード数より少ないと一部のロードのみ把持ブロックを通してワイヤーに連結される。この場合、複数のロードが同時に動くためワイヤーに連結してないロードも動くようになっている。これにより必要ない動力の損失が発生していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は上記の全ての問題点を解決するために提案したことで、複数のワイヤーと連結する複数のロードが個別的に作動できるよう必要なロードのみ動作できるようにして動力の損失を最小化するワイヤー引張機を提供することが目的である。
【0010】
本発明の他の目的は複数のロードを一方から他方に斜度をつけ配置することによって体積を最小限にして他の引張機と干渉が発生しないようにするワイヤー引張機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本件、発明の一つの実効例によるワイヤー引張機は内部の複数のロードホールの横方向に沿って形成された本体、既に設定した長さで形成されていて片方の部分が上記のロードホールごとに挿入され上記のロードホールと一緒に動く複数のロード、上記複数のロードの異なった方に結合され上記ロードによって動くワイヤー結合部,既に設定した長さに形成されており片方の先端が本体と連結している支持バーと支持バーの他方の先と結合している圧力板及び圧力板に結合して上記のワイヤーの結合部が分離、結合される固定ピンを含めた圧力維持部,そして上記の本体の他方に配置していて、片方の先は複数のロードホールごとに連結している複数の配管と上記複数の配管の先に連結していて、内部に上記の配管の内部と連結している複数の油路及び油路と連結している油路の穴が形成されていて油体ブロックと上記油路各々に結合され上記の油路を開閉する複数のバルブを含めた油体制御部が含まれる。上記のバルブにより上記の油路が閉まると上記のロードは動作しない特徴がある。
【0012】
上記のワイヤー結合部は,内部が横方向に貫通して一方は上記のロードの異なった方の先端を固定していて他方が上記の固定ピンと分離、結合する結合ブロック,上記の結合ブロックの内部に配置され内部の横方向に貫通し上記の内部周囲の直径は一方から他方に漸進的に小さくなり複数に分割しているクランプインサート,少なくとも一部分が上記のクランプインサートに挿入されており内部が横方向に貫通していて、内部の周りの面に複数の段差が形成され外部周囲の直径が一方から他方に漸進的に小さくなり複数に分割しているクランプブロック,そして、上記のクランプブロックと上記のロードの間に位置して緩衝部材により緩衝される緩衝ガイドを含めている。
【0013】
本発明は内部が横方向に開いていて、上記の本体と上記の圧力板の間に位置し上記のロードを包んでいる支持部を含み、上記の支持部の外部周り直径は横方向に一方から他方に漸進的に小さくなる。
【0014】
上記のワイヤー引張機は上記の圧力板に結合しており上記のワイヤー結合部の移動状態を感知する感知センサー及び上記の感知センサーと連結されており上記のワイヤー結合部の移動する距離を表示するための画面表示部を装着ことが出来る。
【0015】
上記のワイヤー引張機は上記のロードは内部の中央が横方向に沿って貫通しており、上記のロードホール内部に位置し一方の先端が上記のロードの内部に挿入されており他方は上記の本体と連結しているガイド、上記のロードホール一方の先に配置されており、上記のロードを貫通する第1キャップ,そして、上記のロードホールの先に配置しており、上記の配管が貫通する第2キャップを含み、上記のロードは上記のガイドのガイドによりロードホールの内部の直進性を確立する事が出来る。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実行例によると、油体の圧力によりワイヤーを引くロードが挿入されているロードホールごとに配管の一方の先が連結しており、配管の異なった側の先端にはバルブ結合している油体ブロックの油路に連結している。
【0017】
これにより上記のバルブが作動し上記の油路を開閉することが出来る。これらに連結しているロードは動作しなくなる。従って、ワイヤーに連結している必要なロードだけを駆動させることができる。
【0018】
本発明の実行例によると、ロードとロート本体及びガイドを含めた複数の引っ張り部分が傾斜している。従って,引張機の形成が一方から他方の方向に傾いている。従って、引張機の体積を最小化できワイヤーを引張時、他の引張機と干渉が発生せずワイヤーを円滑に引張することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は本発明によるワイヤー引張機を表した斜視図。
【図2】図2は、図1で図示したワイヤー引張機を分解した斜視図。
【図3】図3は図2で図示したワイヤー引張機の重要部分を表した分解断面図。
【図4】図4は図1で図示したワイヤー引張機を表した断面図。
【図5】図5は、図4で図示したA部分の拡大図。
【図6】図6は、図2で図示した流体制御部を分解した斜視図。
【図7】図7は、図4で図示したBの部分拡大図。
【図8】図8は、図2で図示したワイヤー結合部を表した分解斜視図。
【図9】図9は、図8で図示したC部分拡大図。
【図10】図10は、図8で図示したD部分の拡大図。
【図11】図11は、本発明によるワイヤー引張機によりワイヤーが引張された状態を表した動作状態図。
【図12】図12は、本発明によるワイヤー引張機の使用状態図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下,本発明に属する技術分野において通常の知識を持っている者が容易に実施できるように本発明の実施例について添付する図面を参考にし詳しく説明する。しかし、本発明は様々な相違する形状で実現できるので、ここで説明する実施例に限らない。明細書の全体を通して類似した部分については同じ図面符号を付けた。
【0021】
では、本発明の一つの実施例によるワイヤー引張機について図1乃至図4を参考に説明する。
【0022】
図1は、本発明によるワイヤー引張機を表した斜視図で、図2は図1に図示したワイヤー引張機を表した分解斜視図で、図3は図2に図示したワイヤー引張機を表した断面図で、図4は図1で図示したワイヤー引張機を表した断面図である。図1乃至図4を参考にすると,ワイヤー引張機(10)は本体部(100),油体制御部(500),引張部(200),ワイヤー結合部(300),圧力維持部(400),そして、測定部(600)を含めている。
【0023】
主体部(100)は本体(110),第1カバー(120),そして、第2カバー(130)を含めている。
【0024】
本体(110)は既に設定した長さで形成されていて、その内部には横方向に空いている複数のロードホール(111)が形成されている。本体(110)には複数のロードホール(111)と連結している油体穴(112)が形成されている。油体の穴(112)には油体ポンプ(図示していない)と連結した第1油体配管(113)が結合して、ロードホール(111)に片方の内部に油体が油入する。しかし、油入した油体が油体穴(112)から排出ことも可能である。ロードホール(111)の内部に流入した油体が漏出することを防止するために第1キャップ(114)と第2キャップ(115)を配置した。第1キャップ(114)と第2キャップ(115)は離れていて真中の部分にガイド穴(116)が形成されている。さらに第2キャップ(115)には少なくもと一つの配管結合穴(117)が形成されている。このような第1及び第2キャップ(114,115)はゴムなどで作られる。しかし、その材質をゴムに限定することではない。本体(110)の外部周りの面には取っ手(140)は結合している。このようにすると取っ手(140)を利用して本体を(110)手軽く移動させる。
【0025】
第1カバー(120)は本体(110)の片方の先端に結合してロードホール(111)と連結している複数の筒空(121)が形成されている。第1カバー(120)は本体(110)内部に挿入することもできる。筒空(121)には内部が横方向に開いているブシング(122)が結合している。
【0026】
第2カバー(130)は本体(110)の他方の先端と結合していてロードホール(111)と連結している複数の配管挿入穴(131)穴が形成されている。配管挿入穴(131)は第2キャップ(115)の配管結合穴(117)と連結している。さらに第2カバー(130)にはワイヤー穴(132)が形成されている。
【0027】
第1カバー(120)と第2カバー(130)は本体(110)にボルト結合方式に結合している。しかし、この結合構造は多様に変更もできる。
【0028】
次は図4乃至図6を参考にして油体制御部について説明する。
【0029】
図4は再度、参考して,図5は図4で図示したA部分の拡大図であり,図6は図4で図示した油体制御部を表した分解斜視図である。図4乃至図6を参照にすると,油体制御部(500)は配管(510),油体ブロック(520),そして、配管カバー(540)を含めている。
【0030】
配管カバー(540)が第2カバー(130)に結合していて,内部には配管(510)が配置されている。配管(510)の片方の先には第2カバー(130)の配管空(131)と第2キャップ(115)の配管結合鞠(117)を通じてロードホール(111)と連結している。
【0031】
配管カバー(540)には複数の流路(521)を持つ油体ブロック(520)が結合している。このような油体ブロック(520)の流路(521)には配管(510)の片方が結合していて,油路(521)を開閉する複数のバルブ(530)が結合している。又、油体ブロック(520)には複数の油路(521)を連結する油路穴(522)が形成されている。
【0032】
油路穴(522)には油体ポンプと連結した第2油体配管(523)が連結している。これによりバルブ(530)が開放された状態で油体は配管(510)を通してロードホール(111)の他方の内部に油入したり、油入した油体も排出できたりする。しかし、バルブ(530)が閉まっている状態では油体がロードホール(111)内部に油入しない。又、油入した油体は排出できない。
【0033】
次は,図2乃至図4を参照にして引張部(200)について説明する。
【0034】
図2図4を参考にすると,引張部(200)はロード(210)及びガイド(220)を含めている。
【0035】
ロード(210)はロードヘッド(211)及びロードバー(212)を含めている。
【0036】
ロードヘッド(211)にロードホール(111)に位置して上記のロードホール(11)を二つの室に区切りする。この際に上記のロードヘッド(211)の外部周りの面がロードホール(111)の内部周りの面に隙間なく密着している。上記のロードホール(111)の片方と他方から油入した油体がロード本体(211)を通過しないので、合流しない。
【0037】
これによりロード本体(211)は油体が流れる方向に動く。即ち、油体が第1油体配管(113)を通して片方にん油入するとロード本体(211)は他方に移動して他方にある油体を押し出す。押し出された油体は又は配管(510)を通して外部に排出される。しかし、バルブ(530)が閉まっている状態では片方に油体が流入してもロードヘッド(211)は移動しないロードヘッド(211)はロードバー(212)に片方の先と連結している。
【0038】
ロードバー(212)の他方の先はブシング(122)を貫通して本体(110)外部に露出していてねじ山が形成されている。ロードバー(212)の内部は横方面に沿って開いている。このようなロードバー(212)はロードヘッド(211)に沿って動く。ロードヘッド(211)が片方から油入した油体により他方に動くと(以下,後退)ロードバー(212)が後進し,他方から油入した油体によりロードヘッド(211)が片方に動く(以下,前進)前進する。
【0039】
ガイド(220)は内部が横方向に開けていて,片方の先は第2カバー(130)のワイヤー穴(132)に結合していて、他方の先の少なくとも一部はロードバー(212)内部に重畳している。
このようにするとロードヘッド(211)がロードホール(111)内部で動くときにロードバー(212)が垂れないでロードホール(111)内部で真っ直ぐ動くようにガイドする。
【0040】
次は図7乃至図10を参考にしてワイヤー結合部に着いて説明する。
【0041】
図7は図4で図示したB部分の拡大図で,図8は図2に図示したワイヤー結合部を表した分解斜視図で,図9は図8に図示したC部分の拡大図で,図10は図8に図示したD部分の拡大図である。
【0042】
図7及び図8を参考にすると、ワイヤー結合部(300)は結合ブロック(310),クランプインサート(320),クランプブロック(330),そして、緩衝ガイド(360)を含める。
【0043】
結合ブロック(310)は内部が横方向に沿って開いていて片方の内部周りにネジ山が形成していてロードバー(212)の他方の先とネジ山が結合している。これにより結合ブロック(310)とロードバー(212)はネジ方式に結合される。結合ブロック(310)の内部片方にはクランプガイド(340)が結合されていて,片方の先にはピンブッシング(370)が結合している。これらの内部は横方向に貫通している。
【0044】
図9を参照すると,クランプインサート(320)は結合ブロック(310)内部に配置していてクランプガイド(340)とピンブシング(370)に間に位置する。結合ブロック(310)の内部中央は横方向に開いている。クランプインサート(320)は複数で分割している。又は分割していない可能性もある。クランプインサート(320)に内部周りの直径は片方から他方に漸進的に小さくなる。これによりクランプインサート(320)の内部周りで片方から他方に傾斜穴(321)が形成されている。
【0045】
図10を参考にすると,クランプブロック(330)は内部が横方向に開いていて内部の周りの面には複数の段差(332)が形成されて、橋梁などの上部の構造物の内部に配列しているワイヤー(W)を掴む。この際に段差(332)によってワイヤー(W)を堅固に掴むことができる。このようなクランプブック(330)はクランプインサート(320)内部に配置され、外部周りの直径はクランプインサート(320)の内部周りの直径と実質的に同一である。
【0046】
これによってクランプブロック(330)の外部周りの直径は片方から他方に漸進的に小さくなる。クランプインサート(320)の外部周りで片方から他方に傾斜面(331)を形成する。このようなクランプブロック(330)の傾斜面(331)がクランプインサート(320)の傾斜穴(321)内部周りと接触してクランプブロック(330)は内部中央方向に圧迫される。このようになるとクランプブロック(330)の内部周りのワイヤー(W)の外周面を緊密に掴むようになる。この際に段差(332)によりワイヤー(W)をより堅固に掴むことができる。
【0047】
これにより図7に表したように,ロードバー(212)が後退してワイヤ(W)を引っ張るようになり。
【0048】
緩衝ガイド(360)は上記のクランプガイド(340)の内部に配置されて緩衝ガイド(360)の外部周りには緩衝部材(350)が配置されている。緩衝部材(350)はスプリングになる可能性もある。緩衝ガイド(360)は緩衝部材(350)の緩衝力によりクランプブロック(330)の傾斜面(331)を傾斜穴(321)の内部周りに密着させる。これによりクランプブロック(330)の傾斜面(331)は傾斜穴(321)の内部周りに持続的に密着している。このようにするとクランプブロック(330)はワイヤ(W)をより堅固に掴むことができる。
【0049】
又、図1乃至図4は参考にして圧力維持部(400)及び測定部(600)について説明する。
【0050】
図1乃至図4を参考にすると圧力維持部(400)は複数の支持棒(420),圧力板(430),支持板(440),支持部(410),そして、本体カバー(450)を含めている。
【0051】
支持棒(420)は既に設定した長さで形成していて片方の先に第1カバー(120)に結合されている。結合の方式はボルトを利用して結合できる。支持棒(420)の他方の先には複数の固定空(431)がある圧力板(430)が結合されている。圧力板(430)は支持棒(420)にボルト方式で結合されている。圧力板(430)の周りの長さは本体(110)の周りの長さより小さい。圧力板(430)には固定ピン(432)が結合されている。固定ピン(432)は片方の固定空(431)に結合していて他の先はピンブシング(370)内部に結合されている。固定ピン(432)はワイヤー結合部(300)と分離、結合できる。このような固定ピン(432)の内部にワイヤー(W)が挿入されクランプブロック(330)とつながっている。
【0052】
支持板(440)は圧力板(430)の前方と結合していてワイヤー(W)が挿入される複数の挿入空(441)が形成されている。挿入したワイヤー(W)はガイド(220)内部に挿入して第2カバー(130)のワイヤー穴(132)を貫通して外部に排出される。又は、外部に排出しない場合もある。支持板(440)は圧力板(430)にボルト方式で結合される。このような支持板(440)は図12で表したように、ワイヤー(W)引張時に上部の構造物(1)と密着する。
【0053】
支持部(410)は本体(110)と圧力板(430)の間に配置され複数のロードバー(212)及び複数の支持棒(420)を全体的に包んでいる。本体(110)の片方先には圧力板(430)に結合していて他方先には本体(110)に結合している。
【0054】
支持部(410)の外部周りの直径は横方向により本体(110)側から圧力板(430)側に漸進的に小さくなる。即ち,本体(110)から圧力板(430)の方に傾いている。このようにすると,上部の構造物に密着する部分の直径が本体(110)の直径より小さいので、狭小な場所でも引張機を連続的に常用できる。
【0055】
本体カバー(450)は支持部(410)と本体(110)を一緒に包んでいる、これにより支持部(410)が本体(110)に堅固に結合できる。このような圧力維持部(400)は支持板(440)が上部の構造物(1)に接続した状態で引張部(200)からワイヤー(W)を引く時に発生した圧力を支持するようになる。
【0056】
測定部(600)は感知センサー(620)及び表示部(610)を含めている。
【0057】
感知センサー(620)は圧力維持部(400)に配置している。しかし、感知センサー(620)は引張部(200)に結合できる。このような感知センサー(620)は図11で表したように引張部(200)が後退しながら発生したワイヤー結合部(300)の移動距離を測定するようになる。測定された距離は表示部(610)に表示される。これによりロッドヘッド(211)が後退してワイヤ(W)を引き引張する際にその引張の長さが外部で確認できる。
【0058】
このように測定部(600)でワイヤー(W)の引張した長さを確認できるし、バルブ(530)の開閉状態によりロードヘッド(211)が動作することで、必要な引張部(200)のみ動作することも出来る。
【0059】
以上、本発明の望ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定していることではない。請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変更及び改良の形態も本発明の権利範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明はワイヤー束を引張して橋梁の上部構造物が垂れることを防止するなど構造物の構築分野に活用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物から引出された多数のワイヤを各々の個別に支えて引張力を導入する複数のロード;
上記の複数のロードが引張力を発揮するようにロードに油圧を提供する油圧提供手段;及び
一方は上記の複数のロードに各々連結され他方は上記の油圧提供手段に連結されて、上記の複数のロードにそれぞれ提供される油圧を選択的に開閉させ個別ロードの動作を制御する油体制御の手段
を含めることを特徴とするワイヤー引張機。
【請求項2】
上記ロードを内部に設置しロードの移動を案内するように一方単部が遮蔽された複数のロードホールが軸方向に形成された本体:及び
上記本体の先端に設置されロードとワイヤーを結合させ固定するワイヤー結合手段
を含めることを特徴とする請求項1記載のワイヤー引張機。
【請求項3】
一方が上記の本体と連結した複数の支持バーと支持バーの他方の先端に結合している圧力板と圧力板に結合してワイヤー結合部を分離,結合するための固定ピンを含めた圧力の維持部を含めることを特徴とする請求項2記載の引張機。
【請求項4】
内部は横方向に貫通して、上記の本体と圧力板の間に位置してロードを囲む支持部を含めて、上記の支持部の一部分周囲の直径が横方向に沿って一方から他方に漸進的に小さくなることを特徴とする請求項3記載のワイヤー引張機。
【請求項5】
上記のロードはロードホールを二つの空間で気密に区切るためのロードヘッドと上記のロードヘッドから延長してワイヤーを通過して支持するためのロードバーを含めたことを特徴にすることを特徴とする請求項1記載のワイヤー引張機。
【請求項6】
上記のロードバーの内部に重なるように設置してロードヘッドがロードホールの内部で動く時、ロードバーが垂れ下がらずにロードホールの内部で真っ直ぐ移動できるように案内するガイド管を含めることを特徴とする請求項5記載のワイヤ−引張機。
【請求項7】
上記の油体制御する手段は上記本体の各ロードホールに連結して油圧の出入り経路を提供する複数の配管;
上記の複数の配管と連通するための油路が形成された油体ブロック;及び
上記の油体ブロックの各油路に設置され油圧の出入り経路を選択し開閉するための複数のバルブを含めることを特徴とする請求項2乃至6記載のワイヤ−引張機。
【請求項8】
上記の複数のバルブが電子制御により開閉するソレノイドバルブであることが特徴の請求項7記載のワイヤ−引張機。
【請求項9】
上記の本体のロードホールはロードにより密閉された二つの空間を含め、上記の油圧制御手段は本体のロードホールに形成された一方空間が貫通し上記の空間に油圧を提供する油体配管を含めることを特徴とする請求項2乃至6記載のワイヤー引張機。
【請求項10】
上記のワイヤー結合手段は内部が横方向に貫通して片方が上記のロードの他の先端に固定され他方は上記の固定ピンを分離、結合される結合ブロック;
上記の結合ブロックの内部に配置して,内部の周囲の直径が一方から他方に横方向に沿って漸進的に小さくなり、複数に分割しているクランプインサート;
少なくとも一部が上記のクランプインサートの内部に挿入され内部横方向に貫通している、上記の内部の側面に複数の段差を形成し、外部の周囲の直経が一方から他方に漸進的に小さくなり、複数で分割しているクランプブロック;及び
上記のクランプブロックと上記のロードの間に位置して緩衝部材によって、緩衝される緩衝ガイドを含めることを特徴とする請求項3記載のワイヤー引張機。
【請求項11】
上記の圧力板に結合されて、上記ワイヤー結合部の移動状態を感知する感知センサー及び上記の感知センサーと連結され、上記ワイヤー結合部の移動距離を表示する画面表示部を含めることを特徴とする請求項2記載のワイヤー引張機。
【請求項12】
構造物から引き出された多数のワイヤーを個別に貫通させるために軸方向に複数のロードホールが形成され,上記ロードホールの各、先端部が遮蔽された本体;
一方は上記本体の各ロードホール内に位置して上記ロードホールを二つの空間に区切ってワイヤ−の引張力を導入するロード;
上記本体の先端に設置されたワイヤーをロードに個別固定するワイヤーの結合手段;
上記のロードがロードホール内で引張力の導入方向に移動するように片方の空間に油圧を提供する第1油圧供給手段;
上記本体の遮蔽部を貫通して各ロードホールと連通する複数の油路を含めて,上記の複数の油路を個別的に開閉してロードの動作を制御するための油体制御手段を含めることを特徴とするワイヤー引張機。
【請求項13】
一方の先端が上記本体に連結されて複数の支持バーと上記の支持バーの他方の先端に結合されている圧力板及び上記の圧力板に結合されたワイヤー結合部を分離、結合するための固定ピンを含めた圧力維持部を含めることを特徴とする請求項12記載のワイヤー引張機。
【請求項14】
内部に複数のロードホールが形成されている本体;
既に設定された長さで形成されており、一方が上記のロードホールに挿入され上記ロードホールと一緒に動く複数のロード;
上記の複数ロードの他方先端に結合され上記ロードにより動くワイヤー結合手段;
既に設定した長さに形成され、一方の先端が上記本体と連結された複数の支持バーと上記支持バーの他方の先端と結合している圧力版及び上記圧力版に結合されワイヤーの結合部と分離、結合する固定ピンを含めた圧力維持部;及び
上記本体の他方に配置されており片方の先端が上記の複数のロードホールごとに連結している複数の配管と上記複数配管の他方の先端に連結されている複数の油路及び、油路と連結した油路穴を形成している、油体ブロック及び上記の油路ごとに結合し上記の油路を開閉する複数のバルブを含む油体制御部を含み,上記のバルブにより上記の油路が閉まると上記のロードは動作しないことを特徴とするワイヤー引張機。
【請求項15】
上記ワイヤーの結合手段は内部の横方向に貫通して一方が上記ロードの異なった側の先端に固定され他方は固定ピンと分離、結合する結合ブロック;
上記結合ブロックの内部に配置され内部が横方向に貫通している上記の内部周囲の直径の一方が他方に沿って漸進的に小さくなる複数分割しているクランプインサート;
少なくとも一部分が上記のクランプインサート内部に挿入されていて内部が横方向に貫通している上記の内部周囲の側面に複数の段差が形成され外部周囲の直経が一方から他方に横方向に沿って漸進的に小さくなり、複数に分割しているクランプブロック;及び
上記クランプブロックと上記ロードの間に位置する緩衝部材により緩衝する緩衝ガイドを含めることを特徴とする請求項12乃至14記載のワイヤー引張機。
【請求項16】
内部が横方向に開いていて,上記本体と上記の圧力板の間に位置する上記のロードを包んでいる支持本体を含める,上記支持本体の外部周囲の直径はその横方向に沿って一方から他方に漸進的に小さくなることを特徴とする請求項12ないし14記載のワイヤー引張機。
【請求項17】
上記圧力板に結合している上記のワイヤー結合部の移動状態を感知する感知センサー及び感知センサーと連結して上記のワイヤー結合部の移動距離を表示する表示部を含めることを特徴とする請求項12乃至14記載のワイヤー引張機。
【請求項18】
上記ロードは内部中央の横方向に沿って貫通している,上記ロードホール内部に位置し一方の先端が上記ロード内部に挿入されており他方は上記本体に連結しているガイド;
上記ロードホールの一方の先端に配置されており上記ロードが貫通する第1キャップ;及び
上記ロードホールの他方に配置し、上記の配管が貫通する第2キャップを含めた上記ロードは上記ガイドによってロードホールの内部で直進性を保持することを特徴とする請求項12乃至14記載のワイヤー引張機。
【請求項1】
構造物から引出された多数のワイヤを各々の個別に支えて引張力を導入する複数のロード;
上記の複数のロードが引張力を発揮するようにロードに油圧を提供する油圧提供手段;及び
一方は上記の複数のロードに各々連結され他方は上記の油圧提供手段に連結されて、上記の複数のロードにそれぞれ提供される油圧を選択的に開閉させ個別ロードの動作を制御する油体制御の手段
を含めることを特徴とするワイヤー引張機。
【請求項2】
上記ロードを内部に設置しロードの移動を案内するように一方単部が遮蔽された複数のロードホールが軸方向に形成された本体:及び
上記本体の先端に設置されロードとワイヤーを結合させ固定するワイヤー結合手段
を含めることを特徴とする請求項1記載のワイヤー引張機。
【請求項3】
一方が上記の本体と連結した複数の支持バーと支持バーの他方の先端に結合している圧力板と圧力板に結合してワイヤー結合部を分離,結合するための固定ピンを含めた圧力の維持部を含めることを特徴とする請求項2記載の引張機。
【請求項4】
内部は横方向に貫通して、上記の本体と圧力板の間に位置してロードを囲む支持部を含めて、上記の支持部の一部分周囲の直径が横方向に沿って一方から他方に漸進的に小さくなることを特徴とする請求項3記載のワイヤー引張機。
【請求項5】
上記のロードはロードホールを二つの空間で気密に区切るためのロードヘッドと上記のロードヘッドから延長してワイヤーを通過して支持するためのロードバーを含めたことを特徴にすることを特徴とする請求項1記載のワイヤー引張機。
【請求項6】
上記のロードバーの内部に重なるように設置してロードヘッドがロードホールの内部で動く時、ロードバーが垂れ下がらずにロードホールの内部で真っ直ぐ移動できるように案内するガイド管を含めることを特徴とする請求項5記載のワイヤ−引張機。
【請求項7】
上記の油体制御する手段は上記本体の各ロードホールに連結して油圧の出入り経路を提供する複数の配管;
上記の複数の配管と連通するための油路が形成された油体ブロック;及び
上記の油体ブロックの各油路に設置され油圧の出入り経路を選択し開閉するための複数のバルブを含めることを特徴とする請求項2乃至6記載のワイヤ−引張機。
【請求項8】
上記の複数のバルブが電子制御により開閉するソレノイドバルブであることが特徴の請求項7記載のワイヤ−引張機。
【請求項9】
上記の本体のロードホールはロードにより密閉された二つの空間を含め、上記の油圧制御手段は本体のロードホールに形成された一方空間が貫通し上記の空間に油圧を提供する油体配管を含めることを特徴とする請求項2乃至6記載のワイヤー引張機。
【請求項10】
上記のワイヤー結合手段は内部が横方向に貫通して片方が上記のロードの他の先端に固定され他方は上記の固定ピンを分離、結合される結合ブロック;
上記の結合ブロックの内部に配置して,内部の周囲の直径が一方から他方に横方向に沿って漸進的に小さくなり、複数に分割しているクランプインサート;
少なくとも一部が上記のクランプインサートの内部に挿入され内部横方向に貫通している、上記の内部の側面に複数の段差を形成し、外部の周囲の直経が一方から他方に漸進的に小さくなり、複数で分割しているクランプブロック;及び
上記のクランプブロックと上記のロードの間に位置して緩衝部材によって、緩衝される緩衝ガイドを含めることを特徴とする請求項3記載のワイヤー引張機。
【請求項11】
上記の圧力板に結合されて、上記ワイヤー結合部の移動状態を感知する感知センサー及び上記の感知センサーと連結され、上記ワイヤー結合部の移動距離を表示する画面表示部を含めることを特徴とする請求項2記載のワイヤー引張機。
【請求項12】
構造物から引き出された多数のワイヤーを個別に貫通させるために軸方向に複数のロードホールが形成され,上記ロードホールの各、先端部が遮蔽された本体;
一方は上記本体の各ロードホール内に位置して上記ロードホールを二つの空間に区切ってワイヤ−の引張力を導入するロード;
上記本体の先端に設置されたワイヤーをロードに個別固定するワイヤーの結合手段;
上記のロードがロードホール内で引張力の導入方向に移動するように片方の空間に油圧を提供する第1油圧供給手段;
上記本体の遮蔽部を貫通して各ロードホールと連通する複数の油路を含めて,上記の複数の油路を個別的に開閉してロードの動作を制御するための油体制御手段を含めることを特徴とするワイヤー引張機。
【請求項13】
一方の先端が上記本体に連結されて複数の支持バーと上記の支持バーの他方の先端に結合されている圧力板及び上記の圧力板に結合されたワイヤー結合部を分離、結合するための固定ピンを含めた圧力維持部を含めることを特徴とする請求項12記載のワイヤー引張機。
【請求項14】
内部に複数のロードホールが形成されている本体;
既に設定された長さで形成されており、一方が上記のロードホールに挿入され上記ロードホールと一緒に動く複数のロード;
上記の複数ロードの他方先端に結合され上記ロードにより動くワイヤー結合手段;
既に設定した長さに形成され、一方の先端が上記本体と連結された複数の支持バーと上記支持バーの他方の先端と結合している圧力版及び上記圧力版に結合されワイヤーの結合部と分離、結合する固定ピンを含めた圧力維持部;及び
上記本体の他方に配置されており片方の先端が上記の複数のロードホールごとに連結している複数の配管と上記複数配管の他方の先端に連結されている複数の油路及び、油路と連結した油路穴を形成している、油体ブロック及び上記の油路ごとに結合し上記の油路を開閉する複数のバルブを含む油体制御部を含み,上記のバルブにより上記の油路が閉まると上記のロードは動作しないことを特徴とするワイヤー引張機。
【請求項15】
上記ワイヤーの結合手段は内部の横方向に貫通して一方が上記ロードの異なった側の先端に固定され他方は固定ピンと分離、結合する結合ブロック;
上記結合ブロックの内部に配置され内部が横方向に貫通している上記の内部周囲の直径の一方が他方に沿って漸進的に小さくなる複数分割しているクランプインサート;
少なくとも一部分が上記のクランプインサート内部に挿入されていて内部が横方向に貫通している上記の内部周囲の側面に複数の段差が形成され外部周囲の直経が一方から他方に横方向に沿って漸進的に小さくなり、複数に分割しているクランプブロック;及び
上記クランプブロックと上記ロードの間に位置する緩衝部材により緩衝する緩衝ガイドを含めることを特徴とする請求項12乃至14記載のワイヤー引張機。
【請求項16】
内部が横方向に開いていて,上記本体と上記の圧力板の間に位置する上記のロードを包んでいる支持本体を含める,上記支持本体の外部周囲の直径はその横方向に沿って一方から他方に漸進的に小さくなることを特徴とする請求項12ないし14記載のワイヤー引張機。
【請求項17】
上記圧力板に結合している上記のワイヤー結合部の移動状態を感知する感知センサー及び感知センサーと連結して上記のワイヤー結合部の移動距離を表示する表示部を含めることを特徴とする請求項12乃至14記載のワイヤー引張機。
【請求項18】
上記ロードは内部中央の横方向に沿って貫通している,上記ロードホール内部に位置し一方の先端が上記ロード内部に挿入されており他方は上記本体に連結しているガイド;
上記ロードホールの一方の先端に配置されており上記ロードが貫通する第1キャップ;及び
上記ロードホールの他方に配置し、上記の配管が貫通する第2キャップを含めた上記ロードは上記ガイドによってロードホールの内部で直進性を保持することを特徴とする請求項12乃至14記載のワイヤー引張機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−525518(P2012−525518A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508379(P2012−508379)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005199
【国際公開番号】WO2010/126207
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(511259359)サムウ ジオテック カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SAMWOO GEOTECH CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F, Samwoo Bld., 241 Yangpyeong−dong 4−ga, Yeongdeungpo−gu, Seoul 150−867, Republic of Korea
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005199
【国際公開番号】WO2010/126207
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(511259359)サムウ ジオテック カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SAMWOO GEOTECH CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F, Samwoo Bld., 241 Yangpyeong−dong 4−ga, Yeongdeungpo−gu, Seoul 150−867, Republic of Korea
【Fターム(参考)】
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