説明

ワークの昇降装置

【課題】本発明は、安価で製造することができるワークの昇降装置の提供を課題とする。
【解決手段】本発明に係るワークの昇降装置10は、床11からワーク22までの高さを変更することができるワークの昇降装置10において、このワークの昇降装置10は、床11の上を走行する台車15と、この台車15に昇降可能に設けられワーク22を支えるワーク載せ台19と、このワーク載せ台19の下面に配置された台用車輪24と、これらの台用車輪24の走行路に配置され、ワーク載せ台19の高さを規制するガイドレール12とからなることを特徴とする。
【効果】ワークの高さを変更するのにアクチュエータ等の動力が必要ないため、ワークの昇降装置を安価で製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床からワークまでの高さを変更することができるワークの昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワークの溶接や部品の取付を行う現場において、床上に作業を行うためのラインを組み、このライン上でワークが載せられた台車を動かし、台車が作業者やロボットの前に来たら溶接や部品の取付を行う作業が行われている。
このような作業の際に、ワークの高さ位置が変更できれば、作業性が高まり好ましい。
【0003】
従来、床からワークまでの高さを変更することができるワークの昇降装置としてワーク運搬装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平11−34946号公報(図1)
【0004】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来の技術の基本構成を説明する図であり、ワーク運搬装置100は、底部に設けられるシリンダ101と、このシリンダ101の上部に配置される梁102と、梁102の上部に設けられるレール103と、このレール103上を自走することができる台車104と、この台車104の上部に想像線で示されるワーク105とから構成される。
【0005】
台車104はワーク105を載せ、レール103上を自走する。レール103付近に設けられる溶接ロボットは、ワーク105が所定の位置までくると溶接を行う。
このとき溶接されるワーク105の高さや位置によってシリンダ101のロッドを昇降させる。シリンダ101の上部に配置される梁102、レール103及び台車104も昇降し、ワーク105の高さを変更することができる。
【0006】
このようなワーク運搬装置100によれば、ワーク105の高さに合わせて床にピットを掘る必要がなくなる。ラインを変更する度に床にピットを掘り直す手間が省け好ましい。
【0007】
しかし、ワーク105、台車104及びレール103を昇降させるには強力なシリンダ101が必要である。ワーク運搬装置100には強力なシリンダ101が必要であり、高価なものとなる。
【0008】
そこで、安価で製造することができるワークの昇降装置が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、安価で製造することができるワークの昇降装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明では、床からワークまでの高さを変更することができるワークの昇降装置において、
このワークの昇降装置は、前記床の上を走行する台車と、この台車に昇降可能に設けられ前記ワークを支えるワーク載せ台と、このワーク載せ台の下面に配置された台用車輪と、これらの台用車輪の走行路に配置され、前記ワーク載せ台の高さを規制するガイドレールとからなることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明では、ガイドレールは、床からワーク載せ台までの高さを任意に変更することができる高さ変更機構を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明では、ガイドレールは、底部にキャスターを備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明では、キャスターは、床に接触する走行状態と床から離れる非走行状態とが選択できるように、キャスター上下機構を備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明では、ワークは、四輪車又は二輪車の車体であることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明では、台車は、コンベアにより強制的に移動させられ、または予め決められた走行路を自動走行することができることを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明では、床からワークまでの高さを変更することができるワークの昇降装置において、
このワークの昇降装置は、前記床の上を走行する台車と、この台車に昇降可能に設けられ前記ワークを支えるワーク載せ台と、このワーク載せ台の下面に配置された台用車輪と、これらの台用車輪の走行路に配置され、前記床から斜めに登る第1傾斜部とこの第1傾斜部の後端から水平に延びる水平部とから構成された前記ワーク載せ台の高さを規制するガイドレールとからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明では、ワーク載せ台の下面に配置された台用車輪と、これらの台用車輪の走行路にガイドレールを配置した。台用車輪及びワーク載せ台はガイドレール上を移動する。即ち、ガイドレールで床からワークまでの高さを設定することができる。この結果、ワークの高さを変更するためにアクチュエータ等の動力が必要ないため、ワークの昇降装置を安価で製造することができる。
【0018】
請求項2に係る発明では、ガイドレールは、床からワーク載せ台までの高さを任意に変更することができる高さ変更機構を備えている。床からワーク載せ台までの高さを任意の高さに変更することができる。1台のガイドレールで種々のワークに対応することができ有益である。
【0019】
請求項3に係る発明では、ガイドレールは、底部にキャスターを備えている。従って、任意の場所にガイドレールを移動させることができる。この結果、様々なラインの配置を行うことができ効率的な作業を行うことができる。
【0020】
請求項4に係る発明では、キャスターは、キャスター上下機構を備えている。従って任意に床との接触及び非接触を操作することができる。ガイドレールの移動時以外はキャスターを床と接触させないことにより、ガイドレール全体を接地させることができる。ガイドレール全体が接地することにより、作業中にガイドレールが動きにくくなり安定する。
【0021】
請求項5に係る発明では、ワークは、四輪車又は二輪車の車体とした。従って四輪車及び二輪車について作業を行うことができる。四輪車及び二輪車の両方を製造する工場でも使用することができる。ラインの配置変更にかかる時間を短縮することができ好ましい。
【0022】
請求項6に係る発明では、台車は、コンベアにより強制的に移動させられ、または予め決められた走行路を自動走行することができる。ワークは台車により運ばれる。台車を自動的に移動させることにより、ワークも自動的に運搬することができる。ワークが自動的に運搬されることから省人化を図ることができ、作業にかかるコストを抑えることができる。
【0023】
請求項7に係る発明では、ワーク載せ台の下面に配置された台用車輪と、これらの台用車輪の走行路にガイドレールを配置した。台用車輪及びワーク載せ台はガイドレール上を移動する。ガイドレールに傾斜部を設けることによりワーク載せ台及びワークの高さを強制的に変更することができる。ワークの高さを変更するためにアクチュエータ等の動力が必要ないため、ワークの昇降装置を安価で製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るワークの昇降装置の正面図であり、ワークの昇降装置10は、床11の上に想像線で示される左右のガイドレール12、12(詳細後述)と、これらのガイドレール12、12の間に配置され台車車輪13、13及び台板14からなる台車15と、この台車15の上方に下部ヒンジ16を介して揺動可能に取り付けられた揺動アーム17と、揺動アーム17の上方に上部ヒンジ18を介して取り付けられるワーク載せ台19と、このワーク載せ台19の上方に想像線で示される車等のワーク22を載置するワーク載置部23と、ワーク載せ台19の下面に配置される台用車輪24、24とからなる。
【0025】
なお、台板14の下面に設けられ先端に鉤部25を有する左右の横ぶれ防止部材26と、この横ぶれ防止部材26の間に配置された接触部材27と、台車15を移動させるためのコンベア28と、コンベア28の上部に設けられ接触部材27と接触し台車15を押すための突起部29と、コンベアを収納するために床11に掘られた溝32と、溝32上部に設けられ横ぶれ防止部材26と接触することにより台車15の横ぶれを防止するガイド部材33とが設けられている。
【0026】
本発明においては、コンベアで台車15を強制的に移動させる例を用いて以下説明するが、コンベアによるものの他、例えばAGVのように予め決められた走行路を自動走行することができる台車を本発明の台車15に適用することも可能である。
【0027】
図2は本発明に係るワークの昇降装置の側面図であり、台用車輪24はワーク載せ台19の下面の前部及び後部に設けられている。
下部ヒンジ16は台車15の上部右側に設けられ、上部ヒンジ18はワーク載せ台19の下面左側に設けられ、下部ヒンジ16と上部ヒンジ18の間に揺動アーム17が接続されている。
【0028】
台車15は、その下面に設けられた接触部材27が突起部29と接触している。突起部29はコンベア28上に設けられている。コンベア28を右から左へ作動させることにより接触部材27と共に台車15も右から左に動かされる。台車15に揺動アーム17を介して接続されているワーク載せ台19もコンベア28を作動させることにより右から左に動かされる。
【0029】
ガイドレール12は、台用車輪24の走行路に配置される。台車15はガイドレール12の間を走行するため、ワーク載せ台19のみがガイドレール12上を走行する。この結果、ワーク22を上昇させることができる。
【0030】
ワーク22の高さを変更するためにアクチュエータ等の動力が必要ないため、ワークの昇降装置10を安価で製造することができる。
また、台車を自動的に移動させることにより、ワークも自動的に運搬することができる。ワークが自動的に運搬されることから省人化を図ることができ、作業にかかるコストを抑えることができる。
【0031】
なお、台車15の上面は揺動アーム17を用いてワーク載せ台19を昇降可能にする機構の他、台車15とワーク載せ台19の間にパンタグラフ部材又はロッド及びガイド部材を設けるような機構のものであっても差し支えない。
【0032】
図3は本発明に係るガイドレールの側面図であり、ガイドレール12は、台用車輪(図2の符号24)の走行路となるガイドレールユニット36と、このガイドレールユニット36の高さを調整するための高さ変更機構37と、高さ変更機構37の左右に配置されガイドレール12を移動させるためのキャスターユニット38(詳細後述)から構成される。
【0033】
ガイドレールユニット36は、床11上に設置される支持板39と、この支持板39に高さ変更機構37を介して支持される水平部41と、水平部41の一端に配置される第1傾斜部42と、第1傾斜部42の他端に配置される第2傾斜部43とから構成される。第1傾斜部42及び第2傾斜部43はヒンジ44により水平部41に揺動可能に取り付けられる。
【0034】
第1傾斜部42及び第2傾斜部43の先端の傾斜部先端部46は先端にいくほど細くなるよう構成され、支持板39の先端の支持板先端部47も先端にいくほど細くなるよう構成されている。
傾斜部先端部46及び支持板先端部47の間には隙間48があり、第1傾斜部42及び第2傾斜部43と水平部41の間にも隙間49がある。
水平部41は想像線で示す位置まで降下させることができる。
【0035】
高さ変更機構37は、支持板39に支持された支持台52と、支持台52の上方にX字状に構成される2本のアーム53と、この2本のアーム53の左側に配置されアーム53を押し引きするピストン54と、このピストン54のピストンロッド55の先端に配置されアーム53と接続される接続部材56と、ピストン54の下方に配置されるフランジ57と、このフランジ57が配置されるヒンジ58とから構成される。
アーム53は一端が固定ピン59に固定され、他端が左右に移動可能な移動ピン61に固定される。それぞれのアーム53は連結ピン62により連結される。
移動ピン61及び連結ピン62はガイド部63、64に沿って移動することができる。
【0036】
水平部41を下降させる場合は、ピストンロッド55を図面左方向に引く。ピストンロッド55を引くことにより、接続部材56が接続されたアーム53に連結ピン62を中心として反時計回り方向に力がかかる。接続部材56が接続されたアーム53に反時計回り方向の力が加わると、水平部41に下向きの力が加わる。水平部41に下向きの力が加わることにより、ガイド部64を有するアーム53に時計回り方向の力が加わる。この結果、移動ピン61及び連結ピン62が図面右方向に移動し、水平部41を降下させることができる。
【0037】
水平部41が降下すると、第1傾斜部42の傾斜部先端部46は図面右側に、第2傾斜部43の傾斜部先端部46は図面左側にそれぞれ支持板先端部47上を移動する。水平部41を最も降下させた時、隙間48、49がなくなる。
【0038】
なお、高さ変更機構37は水平部41の下にアクチュエータを設け、水平部41を直接昇降させるような機構のものであっても適用可能であり、本発明に係るような構成のものに限られるものではない。
【0039】
図4は図3の4部拡大断面図である。キャスターユニット38は、ガイドレール12を移動させるためのキャスター66と、このキャスター66を上下させるためのアクチュエータ等のキャスター上下機構67と、キャスター上下機構67の下部に設けられたキャスター上下機構67のロッド68と、このロッド68の先端に設けられたクレビス69と、クレビス69に設けられキャスター66を支持するための車輪軸71とから構成される。
このキャスター上下機構67はフランジ72を介してボルト73により固定される。
支持板39及び支持台52には、キャスター66を収納するための穴74が設けられている。
図4はキャスター66が穴74に収納され床11から離れる非走行状態にあることを示す。
【0040】
図5はキャスターユニットの作用説明図である。
ガイドレール12を移動させるためには、キャスター66を非走行状態から走行状態に切り替える必要がある。非走行状態にあるキャスター66をキャスター上下機構67により降下させる。キャスター上下機構67を作動させると、これに設けられたロッド68及びロッド68の先端に配置されたクレビス69が降下させられる。これによりクレビス69に設けられた車輪軸71及びキャスター66も降下させられる。キャスター66が床11と接触した後も、床11と支持板39の距離がαとなるまでキャスター66を降下させる。距離がαとなったところでキャスター66の降下を止める。キャスター66が床11と接触し、支持板39と床11の間にαの隙間ができる。この結果、ガイドレール12を移動させることができる。
【0041】
なお、キャスター上下機構67には、サーボモータを用いることが望ましいが、揺動アームの先端にキャスターをつける等手動により走行状態及び非走行状態を切り替えるものであっても適用可能である。
【0042】
以上の構成からなるワークの昇降装置の作用を次に述べる。
図6は本発明に係るワークの昇降装置の作用説明図である。
(a)は、ワーク22の底部について作業を行う場合の作用を示したものである。ワーク22の底部について作業を行う場合には、h1の高さに水平部41を設定する。
底部について作業を行う場合にワーク22を最も上昇させる必要がある。高さ変更機構37は、最低でもh1まで水平部41を上昇させることができるものである必要がある。
【0043】
(b)ではワーク22のドア付近の作業を行う。水平部41の高さを(a)のh1よりも低いh2にする。
ワーク22が低くなるため、ドア付近の作業を行うことができる。
【0044】
(c)ではガイドレール12((b)にいうガイドレール12をいう。以下同じ。)を退出させた。ワーク22の天井部について作業を行うには、ワーク22を上昇させる必要がない。ガイドレール12を退出させワーク22の高さを変えずに作業を行うことができる。
【0045】
(a)及び(b)に示されるような高さ変更機構37を備えたワークの昇降装置10は、床11からワーク載せ台19までの高さを任意の高さに変更することができる。1台のガイドレール12で種々のワーク22に対応することができ有益である。
【0046】
なお、本発明に係るワークの昇降装置10に用いるワーク22としては四輪車又は二輪車が望ましいが、他のワーク22にも用いることができる。
また、四輪車及び二輪車の両方を製造する工場でも使用することができる。ラインの配置変更にかかる時間を縮小することができ好ましい。
【0047】
図7はガイドレールを移動させる際の作用説明図である。
例えばワーク22が変更されることにより、ラインを変更する必要がある場合がある。このとき新たにガイドレール12を設置する必要がある。ガイドレール12を新たに設置するには、キャスター(図4の符号66)を床11に接触させガイドレール12を走行状態にする。想像線で示されるように台用車輪24の走行路上に来るまで溝32に対して平行に移動させる。移動が終わったらキャスターを上昇させ非走行状態にする。
【0048】
また、ワーク22の変更等によりその場にガイドレール12が必要なくなった場合には、溝32から離れる方向にガイドレール12を移動させる。ガイドレール12が台用車輪24の走行路から外れ、作業を行うことができるようになる位置までガイドレール12を移動させる。
【0049】
このガイドレール12によれば、任意の場所にガイドレール12を移動させることができる。この結果、様々なラインの配置を行うことができ効率的な作業を行うことができる。
また、任意にキャスターと床11との接触及び非接触を操作することができる。ガイドレール12の移動時以外は車輪を床11と接触させないことにより、ガイドレール12全体を接地させることができる。ガイドレール12全体が接地することにより、作業中にガイドレール12が動きにくくなり安定する。
【0050】
以下に本発明に係るワークの昇降装置の別実施例を説明する。
図8は本発明に係るワークの昇降装置の別実施例図であり、(a)、(b)において、図2と共通要素は符号を流用して、詳細な説明は省略する。図2に対してガイドレール12は第2傾斜部43をなくし、第1傾斜部42、水平部41及び垂直部77から構成される。
【0051】
(a)に示すように、ワーク22はコンベア28により第1傾斜部42を登り、水平部41に達する。水平部41にワーク22がある場合に、作業者は作業を行う。作業が終わると、(b)に示すようにコンベア28を右方向に動かす。すると、ワーク22は右方向に移動させられ、第1傾斜部42を下る。
【0052】
例えばワークの昇降装置10の左側に機械が設置されていたり、工場の壁がある場合には、ワーク22をそれ以上左側に移動させることができない。左側に移動させることがなければ、第2傾斜部(図2の第2傾斜部43)を設ける必要がない。左端を垂直部77にすることにより、ワークの昇降装置10をコンパクトにすることができる。この別実施例に係る発明によれば、機械や壁の近くまで作業スペースとして利用することができる。更に様々なラインを組むことができるようになり、有益である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明のワークの昇降装置は、ワークの溶接、取り付け作業に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係るワークの昇降装置の正面図である。
【図2】本発明に係るワークの昇降装置の側面図である。
【図3】本発明に係るガイドレールの側面図である。
【図4】図3の4部拡大断面図である。
【図5】キャスターユニットの作用説明図である。
【図6】本発明に係るワークの昇降装置の作用説明図である。
【図7】ガイドレールを移動させる際の作用説明図である。
【図8】本発明に係るワークの昇降装置の別実施例図である。
【図9】従来の技術の基本構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0055】
10…ワークの昇降装置、11…床、12…ガイドレール、15…台車、19…ワーク載せ台、22…ワーク(四輪車)、24…台用車輪、28…コンベア、29…突起部、37…高さ変更機構、41…水平部、42…第1傾斜部、43…第2傾斜部、66…キャスター、67…キャスター上下機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床からワークまでの高さを変更することができるワークの昇降装置において、
このワークの昇降装置は、前記床の上を走行する台車と、この台車に昇降可能に設けられ前記ワークを支えるワーク載せ台と、このワーク載せ台の下面に配置された台用車輪と、これらの台用車輪の走行路に配置され、前記ワーク載せ台の高さを規制するガイドレールとからなることを特徴とするワークの昇降装置。
【請求項2】
前記ガイドレールは、床からワーク載せ台までの高さを任意に変更することができる高さ変更機構を備えていることを特徴とする請求項1記載のワークの昇降装置。
【請求項3】
前記ガイドレールは、底部にキャスターを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のワークの昇降装置。
【請求項4】
前記キャスターは、前記床に接触する走行状態と床から離れる非走行状態とが選択できるように、キャスター上下機構を備えていることを特徴とする請求項3記載のワークの昇降装置。
【請求項5】
前記ワークは、四輪車又は二輪車の車体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のワークの昇降装置。
【請求項6】
前記台車は、コンベアにより強制的に移動させられ、または予め決められた走行路を自動走行することができることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のワークの昇降装置。
【請求項7】
床からワークまでの高さを変更することができるワークの昇降装置において、
このワークの昇降装置は、前記床の上を走行する台車と、この台車に昇降可能に設けられ前記ワークを支えるワーク載せ台と、このワーク載せ台の下面に配置された台用車輪と、これらの台用車輪の走行路に配置され、前記床から斜めに登る第1傾斜部とこの第1傾斜部の後端から水平に延びる水平部とから構成された前記ワーク載せ台の高さを規制するガイドレールとからなることを特徴とするワークの昇降装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−296807(P2008−296807A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146774(P2007−146774)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】