説明

一眼レフデジタルカメラ

【課題】連写中においても長い期間ライブビュー画像を表示可能な一眼レフデジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】一眼レフデジタルカメラ1は、保存用画像を撮像するCCD6とライブビュー画像を撮像するCCD8とを備える。CCD6から出力された画素信号は、画像前処理部11、画像一般処理部12、JPEG処理部15で処理されて、JPEGデータとしてメモリカード18に格納される。CCD8から出力された画素信号は、ライブ用画像処理部13で処理されて表示用YUVデータとしてメインメモリ18に格納される。表示制御ユニット14は、メインメモリ18から表示用YUVデータを読み出してLCD23に出力する。CPU16は、メインバス25の帯域使用率に応じて、ライブビュー画像のフレームレートを調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブビュー表示が可能な一眼レフデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
一眼レフデジタルカメラにおいて、液晶表示モニタにライブビュー表示を可能としたタイプのものがある。撮影者は、液晶表示モニタに映し出されたリアルタイムの画像を見ながら、撮影タイミングを見つける。最近では、液晶表示モニタのサイズが大きくなり、ライブビュー表示機能を備えた一眼レフデジタルカメラの操作性が向上している。
【0003】
【特許文献1】特開2007−243561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一眼レフデジタルカメラにおいてライブビュー表示を行うためには工夫が必要である。コンパクトデジタルカメラであれば、保存用画像を撮像するための撮像素子に常に被写体光が入射しているため、その撮像素子からの出力をライブビュー表示に用いればよい。
【0005】
しかし、一眼レフデジタルカメラにおいては、撮像動作に入る前は、被写体光は、可動ミラー(レフレックスミラー)で反射し、ファインダに導かれる。したがって、保存用画像を撮像するための撮像素子には、撮像動作に入る前は、被写体光が入射されない。
【0006】
保存用画像を撮像するための撮像素子と、ライブビュー用画像を撮像するために撮像素子とを別々に備えた一眼レフデジタルカメラがある。図6は、2つの撮像素子を備えたタイプの従来の一眼レフデジタルカメラ100を示すブロック図である。
【0007】
一眼レフデジタルカメラ100は、2つのCCD101、102を備えている。CCD101は、保存用画像を撮像するための撮像素子であり、CCD102は、ライブビュー用画像を撮像するための撮像素子である。一眼レフデジタルカメラ100は、また、LSI110、メモリカード117、LCD118、メインメモリ120を備えている。
【0008】
LSI110は、セレクタ111、画像前処理部112、画像一般処理部113、表示制御ユニット114、JPEG処理部115、カードコントローラ116を備えている。
【0009】
セレクタ111は、CCD101、102から出力された画素信号を入力し、いずれかの画素信号を画像前処理部112に出力する。
【0010】
画像前処理部112がCCD101から出力された画素信号を入力した場合の処理について説明する。つまり、保存用画像に対する一連の処理について説明する。画像前処理部112は、欠陥画素補正や黒レベル差分演算などの処理を実行し、RAW画像データ131を生成する。画像前処理部112は、生成したRAW画像データ131をメインメモリ120に格納する。
【0011】
画像一般処理部113は、メインメモリ120に格納されたRAW画像データ131を読み込み、画素補間処理、ガンマ変換処理、色空間変換処理などの画像処理を実行し、保存用YUVデータ133を生成する。画像一般処理部113は、生成した保存用YUVデータ133をメインメモリ120に格納する。
【0012】
JPEG処理部115は、メインメモリ120に格納された保存用YUVデータ133を読み込み、JPEG圧縮符号化を実行し、JPEGデータ134を生成する。JPEG処理部115は、生成したJPEGデータ134をメインメモリ120に格納する。
【0013】
カードコントローラ116は、メインメモリ120に格納されたJPEGデータ134を読み込み、メモリカード117に書き込む。このような一連の処理を実行することで、JPEGデータ134が、保存用の撮像画像データとしてメモリカード117に書き込まれる。
【0014】
次に、画像前処理部112がCCD102から出力された画素信号を入力した場合の処理について説明する。つまり、ライブビュー用画像に対する一連の処理について説明する。
【0015】
画像前処理部112は、欠陥画素補正や黒レベル差分演算などの処理とあわせて、画素補間処理、ガンマ変換処理、色空間変換処理などの画像処理を実行し、表示用YUVデータ132を生成する。画像前処理部112は、生成した表示用YUVデータ132をメインメモリ120に格納する。このように、画像前処理部112は、表示用YUVデータ132を生成するために、画素補間処理、ガンマ変換処理、色空間変換処理などを実行するための処理ブロックを備える。これら処理ブロックとして、画像一般処理部113が備える機能に比べて簡易的な機能を備えた処理ブロックが用意される。
【0016】
表示制御ユニット114は、メインメモリ120に格納されている表示用YUVデータ132を読み込み、LCD118に出力する。
【0017】
このように2つのCCD101、102を備えることで、メモリカード117への保存用の撮像画像データの記録と、LCD118へのライブビュー画像の表示を可能としている。しかし、画像前処理部112が、CCD101から画素信号を読み出す間、および画像前処理部112が、CCD101から出力された画素信号に対して画像処理を実行している間は、CCD102から出力された画素信号を画像前処理部112に読み込むことができない。したがって、保存用の画素信号の転送および画像処理が終了するまでは、ライブビューの表示が停止することになる。この動作の仕組みについて、図7を用いて説明する。
【0018】
図7は、一眼レフデジタルカメラ100により連続撮像処理(以下、適宜、連続撮像処理を連写と呼ぶ)を実行した場合の処理シーケンスを示す図である。信号B1は、可動ミラーの開閉動作を制御する信号である。図の「Open」は、可動ミラーが跳ね上がった状態、つまり、CCD101に被写体光が入射するタイミングを示す。図の「Close」は可動ミラーが閉じている状態、つまり、CCD102に被写体光が入射する期間を示している。信号B2は、CCD101の垂直同期信号(VD)を示している。
【0019】
タイミングフローB3は、CCD101が、静止画像(保存用画像)を露光するタイミングを示している。タイミングフローB4は、画像前処理部112がCCD101から画素信号を読み出すタイミングおよび画像前処理部112における画像処理の実行タイミングを示している。タイミングフローB5は、画像一般処理部113が、RAW画像データ131に対して画像処理を実行するタイミング、およびJPEG処理部115が、保存用YUVデータ133に対してJPEG圧縮処理を実行するタイミングを示している。タイミングフローB6は、カードコントローラ116が、JPEGデータ134をメモリカード117に保存するタイミングを示している。そして、タイミングフローB7は、CCD102から出力されたライブビュー用画像が、LCD118に表示されるタイミングを示している。タイミングフローB7において、「On」は、ライブビュー表示が行われているタイミング、「Stop」は、ライブビュー表示が停止しているタイミングを示している。
【0020】
なお、図7において、「1st」、「2nd」、「3rd」の表記は、連写動作中、それぞれ1枚目、2枚目、3枚目の静止画像に対する処理を示している。
【0021】
1回目の可動ミラーの「Open」動作の前は、図に示すように、ライブビュー表示が行われている。1回目の可動ミラーの「Open」動作に伴い、1枚目の静止画像がCCD101において露光される。この期間、CCD102は、被写体光を入射しないので、ライブビュー表示は停止する。
【0022】
次に、1回目の可動ミラーの「Close」動作に伴い、画像前処理部112がCCD101から1枚目の静止画像を読み出すとともに、画像前処理部112において画像処理の実行が開始される。しかし、この期間中も、CCD101から画素信号の出力が継続しているので、ライブビュー表示は停止している。つまり、画像前処理部112は、保存用の静止画像の処理に使用されている。
【0023】
そして、1枚目の静止画像の画像前処理部112における読み出し処理および画像処理が終了した時点から、画像前処理部112が、CCD102からライブビュー用画像を読み出し、画像処理を実行する。そして、画像前処理部112がメインメモリ120に格納した表示用YUVデータ132が表示制御ユニット114により読み出され、ライブビュー表示が開始する。
【0024】
続いて2回目の可動ミラーの「Open」動作が開始すると、CCD102には、被写体光は入射しないため、ライブビュー表示は停止する。そして、1枚目の撮像時と同様、2枚目の撮像時においても、画像前処理部112がCCD101から静止画像を読み出し、画像処理を実行している間は、ライブビュー表示が停止する。
【0025】
このように、従来の一眼レフデジタルカメラ100は、センサーインタフェースおよび画像処理部として動作する画像前処理部112が2つの画像センサからの画像を切り替えて読み込むため、静止画像の読み出しが継続している間は、ライブビュー表示が停止する。このため、連写動作中は、ライブビューの表示期間が非常に短く、連写中の操作性を向上させたいという要望があった。
【0026】
上記特許文献1は、保存画像用の撮像素子とライブビュー画像用の撮像素子を備えるデジタルカメラに関するものである。このデジタルカメラは、2つの撮像素子から出力された信号をセレクタで切り替え、画像処理を実行する制御手段に入力するようにしている。したがって、やはり、静止画像に対する画像処理中は、ライブビュー表示を実行することができない。
【0027】
一眼レフデジタルカメラにおいて、単一の撮像素子を用いて保存用の画像撮像と、ライブビュー用の画像撮像を実現しているものもある。しかし、保存用の画像撮像動作が開始すると、撮像素子から画像データの転送が完了するまで、完全にライブビュー表示が停止する。このため、撮像動作が行われた後、ライブビュー表示の復帰まで時間が掛かることになる。
【0028】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、連写中においても長い期間ライブビュー画像を表示可能な一眼レフデジタルカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、表示装置にライブビュー用画像を表示する一眼レフデジタルカメラであって、保存用画像を撮像するための第1の撮像素子と、ライブビュー用画像を撮像するための第2の撮像素子と、前記第1の撮像素子から出力された画素信号に対して画像処理を施す第1の画像処理部と、前記第2の撮像素子から出力された画素信号に対して画像処理を施す第2の画像処理部と、前記第1の画像処理部において画像処理が施された保存用画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する画像圧縮部と、前記第2の画像処理部において画像処理が施されたライブビュー用画像データを前記表示装置に出力する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0030】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、前記第2の画像処理部は、画素補間処理部、を含むことを特徴とする。
【0031】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、前記第2の画像処理部は、ガンマ変換処理部、を含むことを特徴とする。
【0032】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、前記第2の画像処理部は、色空間変換処理部、を含むことを特徴とする。
【0033】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、被写体光を入射する光学系部材と、前記光学系部材を介して入射した被写体光を前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子のいずれかに選択的に導く可動ミラーと、を備え、保存用画像の記録動作に伴い前記可動ミラーが跳ね上がった状態で、前記第1の撮像素子において被写体光を露光し、前記可動ミラーが閉じた状態で、前記第1の画像処理部における画像処理と平行して、前記第2の撮像素子および前記第2の画像処理部を動作させて、前記表示装置にライブビュー用画像を表示させることを特徴とする。
【0034】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、ライブビュー用画像のフレームレートを調整するレート調整部、を備えることを特徴とする。
【0035】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、前記第2の画像処理部において生成されたライブビュー用画像データおよび前記画像圧縮部が生成した圧縮画像データを格納するメモリと、前記メモリが接続されるバスの帯域使用率を判定する判定部と、を備え、前記第2の画像処理部は、前記バスの帯域使用率に応じて前記メモリに書き込むライブビュー用画像データのフレームレートを調整することを特徴とする。
【0036】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、前記第2の画像処理部において生成されたライブビュー用画像データおよび前記画像圧縮部が生成した圧縮画像データを格納するメモリと、前記メモリが接続されるバスの帯域使用率を判定する判定部と、を備え、前記バスの帯域使用率に応じて、前記第2の撮像素子の出力レートを調整することを特徴とする。
【0037】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、前記第2の画像処理部において生成されたライブビュー用画像データおよび前記画像圧縮部が生成した圧縮画像データを格納するメモリと、前記メモリが接続されるバスの帯域使用率を判定する判定部と、を備え、前記バスの帯域使用率に応じて、前記表示制御部による前記メモリからのライブビュー用画像データの読み出しレートを調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明の一眼レフデジタルカメラは、保存用画像を処理する第1の画像処理部とライブビュー用画像を処理する第2の画像処理部とを備える。これにより、第1の画像処理部が、保存用画像を撮像素子から読み出し、処理を実行している間にも、平行して第2の画像処理部においてライブビュー用画像を処理することが可能であり、保存用画像の撮像動作後、早いタイミングでライブビュー表示を復帰させることができる。
【0039】
また、ライブビュー表示のフレームレートを調整する調整部を設けたので、保存用画像の画像処理とライブビュー用画像の画像処理を平行して実行した場合でも、帯域を圧迫することがない。これにより、保存用画像の処理を遅延させることなく、ライブビュー表示を実行することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る一眼レフデジタルカメラ1の機能ブロック図である。一眼レフデジタルカメラ1は、AF(オートフォーカス)機能や自動絞り機能などを備えた光学機構2を備えており、この光学機構2を通じて取り込んだ被写体光は、可動ミラー3(レフレックスミラー)において反射し、ファインダ部4に送られる。
【0041】
ファインダ部4は、ペンタプリズム41とハーフミラー42とビューファインダ43とを備えており、可動ミラー3で反射した光は、ペンタプリズム41において反射して、正立像としてビューファインダ43に送られる。ユーザは、このビューファインダ43を覗くことで、撮像範囲内の被写体像を光学的に確認することが可能である。
【0042】
可動ミラー3は、図示せぬミラー駆動機構により回動可能に構成されており、ユーザによりシャッターボタンが押され、撮像操作が行われると、可動ミラー3が跳ね上がり、光学機構2を通じて入射した被写体光が、シャッターを介してCCD6に取り込まれる。このとき必要に応じて、撮像タイミングに同期され光量を調節された光をストロボ5から発して被写体に照射してもよい。
【0043】
CCD6は、入射した光を光電変換し、蓄積した電荷を電気信号として出力する撮像センサである。なお、撮像センサとして、CMOSセンサを利用してもよい。
【0044】
また、CCD6には、図2に示すようなRGBベイヤ配列の色フィルタアレイが装着されている。したがって、CCD6から出力される画素信号は、1画素についてR,G,Bいずれか1つの色成分を持つ画素信号である。
【0045】
上述したファインダ部4のハーフミラー42で反射された被写体光は、ライブビュー用のCCD8に入射される。CCD8についても、CCD6と同様に、RGBベイヤ配列の色フィルタアレイが装着されており、CCD8からもベイヤ配列の画素信号が出力される。
【0046】
CCD6から出力されたアナログの画素信号は、アナログ信号処理部7に入力され、アナログの信号処理が施された後、A/D変換される。
【0047】
A/D変換された後のデジタル画素信号は、画像前処理部11に入力される。画像前処理部11は、入力したデジタル画素信号に対して欠陥画素補正や黒レベル差分演算などの処理を実行する。また、画像前処理部11は、入力したデジタル画素信号から露出制御やホワイトバランス調整を行うための評価値を取得する処理を実行する。
【0048】
画像前処理部11から出力されるデジタル画素信号は、未だ画素補間処理が行われていないRAW画像データである。上述したように、CCD6は、RGBベイヤ配列の色フィルタアレイを備えているので、画像前処理部11から出力されるデジタル画素信号は、1画素がR,G,Bいずれか1つの色成分のみをもつ信号である。画像前処理部11はメインバス25に接続されており、画像前処理を実行した後のRAW画像データをそのままメインメモリ18に格納することが可能である。
【0049】
さらに、画像前処理部11は、画像一般処理部12に接続されており、RAW画像データをメインバス25に出力することなく、そのまま画像一般処理部12に出力可能である。画像一般処理部12は、RAW画像データに対して画素補間処理を含む一般的画像処理を行う。
【0050】
図3は、画像一般処理部12の処理ブロック図である。画像一般処理部12は、単一画素処理部121、画素補間・ガンマ処理部122、色空間変換・色抑圧処理部123、空間フィルタ・コアリング処理部124、リサイズ処理部125を備えている。
【0051】
単一画素処理部121は、入力画像データの各画素値を、例えば複数フレームに亘って平均化する経時的平均化処理や、画像中の明暗のムラを補正するシェーディング補正処理等を実行する。また、単一画素処理部121は、デジタル画像のゲインを制御し、撮像画像の露出制御を行う。さらに、単一画素処理部121は、デジタル画像の各画素のホワイトバランスを調整する。
【0052】
画素補間・ガンマ処理部122は、入力画像データに対して、画素毎に不足している色成分を、周辺画素を参照して補間する画素補間処理部と、画像のガンマ特性を補正するガンマ補正処理部とを備えている。画素補間処理部において、画素補間が行われることにより、各画素について、R,G,B全ての色成分を持つ画像データに変換される。
【0053】
色空間変換・色抑圧処理部123は、入力画像データに対して、例えばRGB色空間からYCbCr色空間への変換を行う色空間変換処理部と、ホワイトバランスが狂い易い画像中の明部と暗部における発色を抑制する色抑圧処理部とを備える。この実施の形態においては、色空間変換処理部において、RGB色空間の画像データが、YUV画像データに変換される。
【0054】
空間フィルタ・コアリング処理部124は、入力画像データに対して、画像中の線やエッジの強調や、ノイズの除去等を行う空間フィルタリング処理部と、主に画素信号の高域成分を抑圧する非線形処理部とを備える。
【0055】
リサイズ処理部125は、ユーザにより設定された保存画像のサイズに合わせて、入力画像データの解像度を変換する処理を行う。
【0056】
画像一般処理部12は、以上のように、複数の処理ブロック121〜125を備えている。そして、画像一般処理部12は、メインメモリ18に格納されているRAW画像データを読み込み、各処理ブロック121〜125において順に処理することで、YUV画像データを生成することができる。
【0057】
あるいは、画像一般処理部12は、画像前処理部11から直接入力したRAW画像データを処理することが可能である。これにより、CCD6から出力された画像データを、RAW画像データとしてメインメモリ18に格納することなく、そのままリアルタイムで処理することが可能である。このように、画像前処理部11から入力したRAW画像データを、メインメモリ18に格納することなく、リアルタイムに処理するために、画像一般処理部12は、複数のラインメモリを備えている。
【0058】
また、画像一般処理部12が備える各処理ブロック121〜125は、それぞれ個別にメインバス25に接続されている。したがって、画像一般処理部12は、画像前処理部11から入力したRAW画像データを順にリアルタイム処理することが可能であるが、各処理ブロック121〜125が、個別にメインメモリ18に格納された画像データを読み込んで処理することが可能である。
【0059】
画像一般処理部12から出力されたYUV画像データは、メインメモリ18に格納され、続いて、JPEG処理部15において、JPEG圧縮処理が行われ。JPEGデータは、メインメモリ18に格納される。
【0060】
メインメモリ18に格納されたJPEGデータは、カードコントローラ19を介して、フラッシュメモリなどのメモリカード20に格納される。このようにして、画像処理が完了し、圧縮処理された保存画像がメモリカード20に格納されるのである。
【0061】
本実施の形態の一眼レフデジタルカメラ1は、ライブビュー表示専用のCCD8を備えている。CCD8は、上述したように、ハーフミラー42において反射した被写体光を入射する。CCD8から出力された画素信号は、図示せぬA/D変換回路においてデジタル変換された後、ライブ用画像処理部13に入力される。
【0062】
ライブ用画像処理部13は、欠陥画素補正や黒レベル差分演算などの画像前処理、画素補間処理、ガンマ変換処理、色空間変換処理などの一般的画像処理を実行する。具体的には、ライブ用画像処理部13は、CCD8から出力されたベイヤ配列の画素信号に補間処理を実行し、各画素がRGB全ての色成分を有する画素信号を生成する。また、ライブ用画像処理部13は、ガンマ変換処理を実行し、画素信号をLCD23のガンマ特性に応じて変換する。さらに、ライブ用画像処理部13は、RGB空間の画素信号をYUV空間の画素信号に変換する。なお、ライブ用画像処理部13は、一般的画像処理を実行するブロックとして、画像一般処理部12と比べて簡易的な機能を備えるブロックを備えればよい。
【0063】
ライブ用画像処理部13において生成されたYUV画像データは、メインメモリ18に格納される。表示制御ユニット14は、メインメモリ18に格納された表示用のYUV画像データを読み込み、LCD23に出力する。
【0064】
このように、本実施の形態の一眼レフデジタルカメラ1は、保存用画像に対する画像処理を実行するための画像前処理部11および画像一般処理部12を備え、それとは別に、ライブビュー表示画像に対する画像処理を実行するためのライブ用画像処理部13を備える。そして、これら画像処理部が独立して動作可能としている。これにより、後で詳しく説明するように、本実施の形態の一眼レフデジタルカメラ1においては、連写中においても、LCD23に対するライブビュー表示の表示期間を長くすることができる。
【0065】
本実施の形態の一眼レフデジタルカメラ1は、以上の通り構成されており、画像前処理部11、画像一般処理部12、ライブ用画像処理部13、表示制御ユニット14、JPEG処理部15、CPU16などのハードウェア回路がメインバス25に接続されている。また、メインメモリ18は、MIU(Memory Interface Unit)17を介してメインバス25に接続されている。また、カードコントローラ19がメインバス25に接続されており、このカードコントローラ19を介してメモリカード20にアクセス可能となっている。
【0066】
メインバス25には、DMAコントローラ21が接続されている。DMAコントローラ21は、各処理ブロック間のデータ転送を担当するDMAチャンネルと、各DMAチャンネルの転送順序を調停する調停回路とを備えている。これにより、メインバス25に接続された、画像前処理部11、画像一般処理部12、ライブ用画像処理部13、表示制御ユニット14、JPEG処理部15、カードコントローラ19などは、CPU16に処理負荷を掛けることなく、DMAコントローラ21の制御のもとで、メインメモリ18に対するデータの書き込みやデータの読み出し処理を実行することができる。CPU16は、DMAコントローラ21の動作を監視することで、メインバス25の帯域使用率を判定することができる。あるいは、CPU16は、自身の実行状態からメインバス25の帯域使用率を判定することができる。
【0067】
操作部22がメインバス25に接続されており、ユーザにより行われた操作指示命令がCPU16に通知されるようになっている。操作部22には、撮影モードなどを切替えるダイヤルや、シャッターボタン(レリーズボタン)など、一眼レフデジタルカメラ1に対する操作指示を行うための全ての操作部材が含まれる。
【0068】
以上のように構成された一眼レフデジタルカメラ1において連写を実行した場合の処理シーケンスを図4および図5を参照しながら説明する。
【0069】
図4に示すように、画像前処理部11は、CCD6から入力した画素信号に画像処理を施した後、RAW画像データ51をメインメモリ18に格納する。画像一般処理部12は、メインメモリ18からRAW画像データ51を読み込み、画像処理を実行した後、保存用YUVデータ53をメインメモリ18に格納する。JPEG処理部15は、メインメモリ18から保存用YUVデータ53を読み込み、JPEG圧縮処理を実行した後、JPEGデータ54をメインメモリ18に格納する。カードコントローラ19は、メインメモリ18からJPEGデータ54を読み込み、メモリカード20に格納する。
【0070】
このように、CCD6で撮像した画像がメモリカード20に格納されるまでの間に、メインメモリ18に対するRAW画像データ51の書き込み、読み込み、保存用YUVデータ53の書き込み、読み込み、JPEGデータ54の書き込み、読み込みが発生する。これらの転送処理によって、メインバス25の帯域が使用される。上述したように、保存用のRAW画像データ51をメインメモリ18に格納することなく、画像前処理部11から画像一般処理部12に直接RAW画像データを転送することは可能である。この場合であっても、保存用YUVデータ53の書き込み、読み込み、JPEGデータ54の書き込み、読み込み処理が発生する。
【0071】
また、ライブ用画像処理部13は、CCD8からから入力した画素信号に画像処理を施した後、表示用YUVデータ52をメインメモリ18に格納する。表示制御ユニット14は、メインメモリ18から表示用YUVデータ52を読み込み、LCD23に出力する。このように、CCD8で撮像した画像がLCD23に表示されるまでの間に、メインメモリ18に対する表示用YUVデータ52の書き込み、読み込みが発生する。この転送処理によっても、メインバス25の帯域が使用される。
【0072】
CPU16は、DMAコントローラ21の動作を監視し、メインバス25のバス帯域がどの程度使用されているかを逐次判断する。あるいは、CPU16は、自身の実行状態からメインバス25のバス帯域の使用率を判断する。そして、メインバス25の帯域使用率に応じて、LCD23に表示するライブビュー画像のフレームレートを制御する。
【0073】
図5は、一眼レフデジタルカメラ1により連写を実行した場合の処理シーケンスを示す図である。信号A1は、可動ミラー3の開閉動作を制御する信号である。図の「Open」は、可動ミラー3が跳ね上がった状態、つまり、CCD6に被写体光が入射するタイミングを示す。図の「Close」は可動ミラー3が閉じている状態、つまり、CCD8に被写体光が入射する期間を示している。信号A2は、CCD6の垂直同期信号(VD)を示している。
【0074】
タイミングフローA3は、CCD6が、静止画像(保存用画像)を露光するタイミングを示している。タイミングフローA4は、画像前処理部11が、CCD6から画素信号を読み出すタイミングおよび画像前処理部11における画像処理の実行タイミングを示している。タイミングフローA5は、画像一般処理部12が、RAW画像データ51に対して画像処理を実行するタイミング、およびJPEG処理部15が、保存用YUVデータ53に対してJPEG圧縮処理を実行するタイミングを示している。タイミングフローA6は、カードコントローラ19が、JPEGデータ54をメモリカード20に保存するタイミングを示している。そして、タイミングフローA7は、CCD8から出力されたライブビュー用画像が、LCD23に表示されるタイミングを示している。タイミングフローA7において、「On」は、ライブビュー表示が行われているタイミング、「Stop」は、ライブビュー表示が停止しているタイミングを示している。
【0075】
なお、図5において、「1st」、「2nd」、「3rd」の表記は、連写中、それぞれ1枚目、2枚目、3枚目の静止画像に対する処理を示している。
【0076】
1回目の可動ミラー3の「Open」動作の前は、図に示すように、ライブビュー表示が行われている。1回目の可動ミラー3の「Open」動作に伴い、1枚目の静止画像がCCD6において露光される。この期間、CCD8は、被写体光を入射しないので、ライブビュー表示は停止する。
【0077】
次に、1回目の可動ミラー3の「Close」動作に伴い、画像前処理部11が1枚目の静止画像をCCD6から読み出すとともに、画像前処理部11において画像処理の実行が開始される。この期間中(図の期間T1)、CCD8から出力された画素信号は、ライブ用画像処理部13において画像処理され、表示用YUVデータ52がメインメモリ18に格納される。さらに、メインメモリ18に格納された表示用YUVデータ52が表示制御ユニット14に読み出され、LCD23に出力される。これにより、画像前処理部11が1枚目の静止画像を読み出している期間中も、ライブビュー表示が実行される。
【0078】
期間T1においては、画像前処理部11によるRAW画像データ51のメインメモリ18への書き込み、ライブ用画像処理部13による表示用YUVデータ52のメインメモリ18への書き込み、表示制御ユニット14による表示用YUVデータ52の読み出しが発生している。しかし、2枚目以降の撮像画像データの転送が発生していないため、期間T1においては、メインバス25の帯域使用率は比較的低い。そこで、CPU16は、LCD23に対するライブビュー表示のフレームレートを「高」に設定する。これにより、期間T1においては、LCD23には、高いフレームレートでライブビュー表示が行われる。
【0079】
続いて2回目の可動ミラー3の「Open」動作が開始すると、CCD8には、被写体像は入射しないため、ライブビュー表示は停止する。また、2回目の「Open」動作に伴い、2枚目の静止画像がCCD6において露光される。
【0080】
次に、2回目の可動ミラー3の「Close」動作に伴い、画像前処理部11が2枚目の静止画像をCCD6から読み出すとともに、画像前処理部11において画像処理の実行が開始される。この期間中(図の期間T2)、CCD8から出力された画素信号は、ライブ用画像処理部13において画像処理され、表示用YUVデータ52がメインメモリ18に格納される。さらに、メインメモリ18に格納された表示用YUVデータ52が表示制御ユニット14に読み出され、LCD23に出力される。これにより、画像前処理部11が2枚目の静止画像を読み出している期間中も、ライブビュー表示が実行される。
【0081】
期間T2においては、期間T1に比べるとメインバス25の帯域使用率は高くなる。画像一般処理部12による1枚目のRAW画像データ51の読み込み、画像一般処理部12による1枚目の保存用YUVデータ53の書き込み、JPEG処理部15による1枚目の保存用YUVデータ53の読み込み、1枚目のJPEGデータ54の書き込みが加わるからである。
【0082】
しかし、3枚目の撮像画像の転送処理は未だ開始していないため、CPU16は、LCD23に対するライブビュー表示のフレームレートを「高」に設定する。これにより、期間T2においては、LCD23には、高いフレームレートでライブビュー表示が行われる。
【0083】
続いて3回目の可動ミラー3の「Open」動作が開始すると、CCD8には、被写体光は入射しないため、ライブビュー表示は停止する。また、3回目の「Open」動作に伴い、3枚目の静止画像がCCD6において露光される。
【0084】
次に、3回目の可動ミラー3の「Close」動作に伴い、画像前処理部11が3枚目の静止画像をCCD6から読み出すとともに、画像前処理部11において画像処理の実行が開始される。この期間中(図の期間T3)、CCD8から出力された画素信号は、ライブ用画像処理部13において画像処理され、表示用YUVデータ52がメインメモリ18に格納される。さらに、メインメモリ18に格納された表示用YUVデータ52が表示制御ユニット14に読み出され、LCD23に出力される。これにより、画像前処理部11が3枚目の静止画像を読み出している期間中も、ライブビュー表示が実行される。
【0085】
期間T3においては、期間T1、期間T2に比べるとメインバス25の帯域使用率は高くなる。この期間T3においては、1枚目の静止画像のメモリカード20への書き込み処理に伴い、カードコントローラ19による1枚目のJPEGデータ54の読み込み処理が発生する。また、2枚目の静止画像の画像処理に伴い、画像一般処理部12によるRAW画像データ51の読み込みおよび保存用YUVデータ53の書き込みが発生する。また、2枚目の静止画像の圧縮処理に伴い、JPEG処理部15による保存用YUVデータ53の読み込みおよびJPEGデータ54の書き込みが発生する。さらには、3枚目の静止画像の読み出し処理に伴い、3枚目のRAW画像データ51の書き込み処理が発生する。このため、CPU16は、LCD23に対するライブビュー表示のフレームレートを「低」に設定する。これにより、期間T3においては、LCD23には、低いフレームレートでライブビュー表示が行われる。
【0086】
その後の期間T4については、期間T3に比べると、メインバス25の帯域使用率は低下する。CPU16は、期間T4においては、LCD23に対するライブビュー表示のフレームレートを「高」に設定する。これにより、LCD23には、高いフレームレートでライブビュー表示が行われる。
【0087】
このように、本実施の形態の一眼レフデジタルカメラ1によれば、可動ミラー3が跳ね上がり、CCD8に被写体光が入射されないタイミング以外は、ライブビュー表示を継続して行うことができる。
【0088】
CPU16は、ライブビュー表示のフレームレートを設定するための制御信号FCをライブ用画像処理部13および表示制御ユニット14に出力する。この制御信号FCは、ライブビュー表示を高フレームレートにするか低フレームレートにするかを指定する信号である。ライブ用画像処理部13は、制御信号FCに基づいて、出力する表示用YUVデータ52のフレームレートを決定する。この実施の形態においては、高フレームレートが指定されたとき、ライブ用画像処理部13は、CCD8から出力される画像のフレームレートを維持したまま表示用YUVデータ52を出力する。これに対して、低フレームレートが指定されたとき、ライブ用画像処理部13は、CCD8から出力される画像フレームレートを間引いた上で表示用YUVデータ52を出力する。
【0089】
表示制御ユニット14は、制御信号FCで指定されたフレームレートに基づいてメインメモリ18に格納されている表示用YUVデータ52を読み出し、LCD23に出力する。
【0090】
このように、メインバス25の帯域使用率に基づいてライブビュー表示のフレームレートを制御するので、連写中において静止画像の処理と表示画像の処理が平行して実行された場合でも、メインバス25の帯域を圧迫することがない。これにより、静止画像の保存処理に遅延を生じさせることなく、ライブビュー表示を実行可能としている。
【0091】
ライブビュー表示のフレームレートを変更する別の実施の形態について説明する。その1つは、CCD8の出力フレームレートを制御する方法である。CPU16が、ライブビュー表示のフレームレートを高フレームレートに指定したときには、CCD8は、通常のフレームレートで画素信号を出力する。CPU16が、低フレームレートを指定したときは、CCD8は、通常のフレームレートよりも低いフレームレートで画素信号を出力する。
【0092】
もう1つの方法は、表示制御ユニット14による表示用YUVデータ52の読み出しタイミングを制御する方法である。CPU16が、ライブビュー表示のフレームレートを高フレームレートに指定したときには、表示制御ユニット14は、メインメモリ18に書き込まれる表示用YUVデータ52のフレームレートを維持したまま読み出して、LCD23に出力する。CPU16が、低フレームレートに指定したときは、表示制御ユニット14は、メインメモリ18に書き込まれる表示用YUVデータ52のフレームレートを書き込みレートよりも低いフレームレートで読み出してLCD23に出力する。
【0093】
このように、本実施の形態の一眼レフデジタルカメラ1によれば、連写中も長い期間ライブビュー表示を実行することができる。つまり、CCD6およびCCD8から出力された画素信号を処理する2つの画像処理部(画像前処理部11およびライブ用画像処理部13)が、それぞれ独立して動作するので、静止画像の読み出し処理の完了を待つことなく、早いタイミングでライブビュー表示を開始することができる。特に、連写動作中におけるライブビューの表示期間が長くなることで、操作性が向上する。
【0094】
上記実施の形態においては、CPU16は、フレームレートを「高」と「低」の2段階に調整したが、3段階以上のレベルに調整してもよい。たとえば、図5における期間T1を「高」、期間T2を「中」、期間T3を「低」などに調整してもよい。
【0095】
上記実施の形態においては、CPU16が、DMAコントローラ21の動作を監視することで、あるいはCPU自身の動作状態から、メモリバス28の帯域使用率を判定した。これ以外の実施の形態として、メモリバス28の帯域使用率を判定する専用のハードウェアを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本実施の形態に係る一眼レフデジタルカメラの機能ブロック図である。
【図2】RGBベイヤ配列を示す図である。
【図3】画像一般処理部の機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態の一眼レフデジタルカメラにおける画像処理の流れとメインメモリに格納されるデータを示す図である。
【図5】本実施の形態の一眼レフデジタルカメラにおける連写中の画像処理シーケンス図である。
【図6】従来の一眼レフデジタルカメラにおける画像処理の流れとメインメモリに格納されるデータを示す図である。
【図7】従来の一眼レフデジタルカメラにおける連写中の画像処理シーケンス図である。
【符号の説明】
【0097】
1 一眼レフデジタルカメラ
3 可動ミラー(レフレックスミラー)
6 (保存画像用)CCD
8 (ライブビュー用)CCD
11 画像前処理部
12 画像一般処理部
13 ライブ用画像処理部
14 表示制御ユニット
16 CPU
18 メインメモリ
25 メインバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置にライブビュー用画像を表示する一眼レフデジタルカメラであって、
保存用画像を撮像するための第1の撮像素子と、
ライブビュー用画像を撮像するための第2の撮像素子と、
前記第1の撮像素子から出力された画素信号に対して画像処理を施す第1の画像処理部と、
前記第2の撮像素子から出力された画素信号に対して画像処理を施す第2の画像処理部と、
前記第1の画像処理部において画像処理が施された保存用画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する画像圧縮部と、
前記第2の画像処理部において画像処理が施されたライブビュー用画像データを前記表示装置に出力する表示制御部と、
を備えることを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、
前記第2の画像処理部は、
画素補間処理部、
を含むことを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、
前記第2の画像処理部は、
ガンマ変換処理部、
を含むことを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、
前記第2の画像処理部は、
色空間変換処理部、
を含むことを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、
被写体光を入射する光学系部材と、
前記光学系部材を介して入射した被写体光を前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子のいずれかに選択的に導く可動ミラーと、
を備え、
保存用画像の記録動作に伴い前記可動ミラーが跳ね上がった状態で、前記第1の撮像素子において被写体光を露光し、前記可動ミラーが閉じた状態で、前記第1の画像処理部における画像処理と平行して、前記第2の撮像素子および前記第2の画像処理部を動作させて、前記表示装置にライブビュー用画像を表示させることを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、
ライブビュー用画像のフレームレートを調整するレート調整部、
を備えることを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項7】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、
前記第2の画像処理部において生成されたライブビュー用画像データおよび前記画像圧縮部が生成した圧縮画像データを格納するメモリと、
前記メモリが接続されるバスの帯域使用率を判定する判定部と、
を備え、
前記第2の画像処理部は、前記バスの帯域使用率に応じて前記メモリに書き込むライブビュー用画像データのフレームレートを調整することを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項8】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、
前記第2の画像処理部において生成されたライブビュー用画像データおよび前記画像圧縮部が生成した圧縮画像データを格納するメモリと、
前記メモリが接続されるバスの帯域使用率を判定する判定部と、
を備え、
前記バスの帯域使用率に応じて、前記第2の撮像素子の出力レートを調整することを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。
【請求項9】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の一眼レフデジタルカメラにおいて、さらに、
前記第2の画像処理部において生成されたライブビュー用画像データおよび前記画像圧縮部が生成した圧縮画像データを格納するメモリと、
前記メモリが接続されるバスの帯域使用率を判定する判定部と、
を備え、
前記バスの帯域使用率に応じて、前記表示制御部による前記メモリからのライブビュー用画像データの読み出しレートを調整することを特徴とする一眼レフデジタルカメラ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−260510(P2009−260510A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105299(P2008−105299)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】