説明

上下水道監視制御システムおよびその制御方法、そのプログラム

【課題】上下水道設備において操作インターロックを誰が何時設定したかを管理し、誤った点検・修理中の機器操作禁止の解除を抑制する。
【解決手段】本発明の上下水道監視制御システムは、上下水道設備Wの機器に対する操作員による監視端末装置61aへの監視操作を制御する上下水道監視制御システムSであって、監視操作の開始時に操作員によって監視端末装置61aに入力される認証情報を基に当該操作員の認証を行い、認証可の場合に操作員の監視操作を開始させる認証手段61aと、監視操作で指定された機器11、12、13の保守作業中が選択された際に当該機器の操作を停止させる操作インターロック手段63と、保守作業中を選択した操作員の情報、当該操作員が入力した操作内容の情報を含む掲示板情報31を表示装置61bで表示する掲示板情報表示手段61aとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下水道監視制御における運用操作員の認証と操作内容の掲示に係る上下水道監視制御システムおよびその制御方法、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上下水道を監視する制御システムは、広大な敷地に設置してあるポンプや弁などの機器や、流量計、上下水の濁度を測る濁度計などの計測機器の情報を収集して集中監視している。
近年、コンピュータの性能が上がり、小型化された工業用パーソナルコンピュータ(FAPC:Factory Personal Computer)にて、監視制御装置が構築されるようになり、従来の監視操作盤よりきめ細かな情報が表示されている。
る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−284349号公報
【特許文献2】特開2007−299228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、監視操作盤のような大きな盤があったことから、点検・修理といった内容を監視操作盤の操作スイッチに付箋紙やマグネットシートによる伝言通達と操作禁止カバーによる操作禁止を明示できていた。
しかし、従来の監視操作盤のような大きな盤が必要なくなったことから、監視制御装置になった場合、大きさが小さいため付箋紙を貼付ける場所がない。また、従来の監視制御装置の表示装置の掲示板機能に掲示しても対象機器との関連性が分からない。また、表示画面に表示される対象機器を示す操作タグに操作禁止インターロックが点検・修理のため表示されていても、誰が何時設定したのか分からない状況が発生している。
【0005】
この改善策として、掲示板機能に札掛けした(操作を禁止した)旨の記載を別途記載して対応したり、画面への付箋紙機能を設けて従来の監視操作盤と近似な機能を新たに作成して対応している。
【0006】
特許文献1の監視制御装置は、非接触IDタグを用いて行われる操作インターロックであり、非接触IDタグを各機器単位に対して予め登録して操作禁止などのセキュリティを行っている。
しかし、特許文献1では、非接触IDタグをもつ管理者は特定の1名となるため、点検・修理といった突発的な対応をプラント運用者の各人が受け付け、作業禁止範囲の設備に対する点検・修理といった突発事に柔軟に対応するのは困難である。さらに、作業を受け付けた人から、設定内容の変更など追記・変更することは不可能である。
【0007】
特許文献2の監視制御システム、監視制御装置及びその現場操作端末、同システムの監視方法は、無線タグを用いた認証手段で交代員への通達機能があることで、伝言を交代員に伝えることが可能となる内容である。
特許文献1、2では、作業受付者と異なる交代者がインターロックを解除したり、別人が作業受付者になりすまし状態となる可能性があり、実質的な操作インターロックとなり得ない。また、引継ぎ交代者が複数名となるため、単純に交代者1対1では運用上問題である。
その他、現在引き継ぎ事項書などメモ書きによって運用されており、伝言漏れや設備養生漏れが発生する可能性がある。
【0008】
本発明は上記実状に鑑み、上下水道設備において操作インターロックを誰が何時設定したのかを管理するととともに、誤った点検・修理中の機器操作禁止の解除を抑制し得る上下水道監視制御システムおよびその制御方法、そのプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成すべく、第1の本発明に関わる上下水道監視制御システムは、上下水道設備の機器に対する操作員による監視端末装置への監視操作を制御する上下水道監視制御システムであって、前記監視操作の開始時に操作員によって前記監視端末装置に入力される認証情報を基に当該操作員の認証を行い、認証可の場合に操作員の監視操作を開始させる認証手段と、前記監視操作で指定された機器の保守作業中が選択された際に当該機器の操作を停止させる操作インターロック手段と、前記保守作業中を選択した操作員の情報、当該操作員が入力した操作内容の情報を含む掲示板情報を表示装置で表示する掲示板情報表示手段とを備えている。
【0010】
第2の本発明に関わる上下水道監視制御システムの制御方法は、上下水道設備の機器に対する操作員による監視端末装置への監視操作を制御する上下水道監視制御システムの制御方法であって、前記上下水道監視制御システムは、認証手段と、操作インターロック手段と、掲示板情報表示手段とを備え、前記認証手段は、前記監視操作の開始時に操作員によって前記監視端末装置に入力される認証情報を基に当該操作員の認証を行い、認証可の場合に操作員の監視操作を開始させ、前記操作インターロック手段は、前記監視操作で指定された機器の保守作業中が選択された際に当該機器の操作を停止させ、前記掲示板情報表示手段は、前記保守作業中を選択した操作員の情報、当該操作員が入力した操作内容の情報を含む掲示板情報を表示装置で表示している。
【0011】
第3の本発明に関わる上下水道監視制御システムのプログラムは、第2の本発明の上下水道監視制御システムの制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、上下水道設備において操作インターロックを誰が何時設定したのかを管理するととともに、誤った点検・修理中の機器操作禁止の解除を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態の上下水道監視制御システムの構成図である。
【図2】実施形態の上下水道監視制御システムの監視制御装置の表示装置に表示される監視画面の例を示す図である。
【図3】実施形態の監視制御装置にて実際に機器操作を行う機器操作タグを表示した監視操作画面の例を示す図である。
【図4】実施形態の掲示板詳細表示画面を示す図である。
【図5】実施形態の掲示板履歴の表示例の履歴表示・登録画面を示す図である。
【図6】実施形態の掲示板一覧・記載内容画面の例を示す図である。
【図7】実施形態の掲示板一覧・詳細画面を示す図である。
【図8】実施形態の掲示板履歴画面を示す図である。
【図9】(a)は実施形態のタグ管理データベースを示す図であり、(b)は掲示板データベースを示す図であり、(c)は掲示板の内容例を示す図であり、(d)は紐付けデータベースを示す図である。
【図10】実施形態の修理・点検登録または伝言登録をする場合の処理フロー図である。
【図11】実施形態の修理・点検削除をする場合の処理フロー図である。
【図12】実施形態の機器操作タグからのインターロック中の操作の処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の上下水道監視制御システムSの構成例を示す図である。
実施形態の上下水道監視制御システムSは、プラントの一つである上下水道設備Wを監視制御対象とする。
【0015】
上下水道設備Wは、例えば、浄水場から水が送られるポンプ井(排水池設備)11と、ポンプ井11の水を汲み出すポンプ12(12a〜12c)と、ポンプ12からの水を需要側に吐き出す吐出弁13(13a〜13c)とを具備している。ポンプ12、吐出弁13は、それぞれモータ65a、65b(65)で稼動される。
その他、上下水道設備Wは、ポンプ12、吐出弁13などの機器の機械的保護やその位置を確認するための機械スイッチ66(66a、66b)と、ポンプ12、吐出弁13、機械スイッチ66などを現場で操作するための現場操作盤64とを具備している。
【0016】
上下水道監視制御システムSには、上下水道設備Wを制御するためのコントロールセンタ63が設けられており、該コントロールセンタ63は、上下水道設備Wの現場機器であるポンプ12、吐出弁13の機器を稼動させる動力装置のモータ65(65a、65b)などを操作制御したり、保護している。
コントロールセンタ63は、ポンプ12のモータ65a、吐出弁13のモータ65bなどの制御回路とのインターフェースであるインターフェースユニット63aと、コントローラ盤62とを備えている。コントロールセンタ63のインターフェースユニット63aは、動力ケーブル69を介して、モータ65a、65bと接続されている。
【0017】
コントローラ盤62は、インターフェースユニット63aが接続されるとともに機械スイッチ66(66a、66b)などの制御回路との入出力を行うコントローラ入出力装置62bと、コントローラ入出力装置62bの入出力情報に基づいてモータ65、機械スイッチ66などの制御、保護などを行うコントローラ本体62aとを内蔵している。なお、コントローラ盤62のコントローラ入出力装置62bには、多芯ケーブル68を介して、機械スイッチ66が接続されている。
また、コントロールセンタ63は、専用通信ケーブル67を介して、上下水道監視制御システムSの制御を担う監視制御装置61に接続されている。
【0018】
監視制御装置61は、コントローラ本体62aと通信にてデータ収集する工業用パソコンなどのコンピュータ61aと、上下水道設備Wの状態などを表示する表示装置61bと、日報、各種情報などを印刷して出力するプリンタ(印刷装置)61cとを有し構成されている。
コンピュータ61aのメモリには、上下水道監視制御システムSを稼動させる制御プログラム、上下水道監視制御システムSで使用される各画面の画面オブジェクトが格納される画面フォルダが格納されている。
【0019】
さらに、コンピュータ61aのメモリには、プラント運用操作員(以下、運用操作員と称す)を識別する操作員識別情報に応じて上下水道監視制御システムSへのアクセス権限が保存される操作員情報データベース(図示せず)、後に詳述する掲示板の情報が記憶される掲示板データベース420(図9参照)、タグ管理データベース410、紐付けデータベース430、掲示板内容ファイル441、442、443、……などが格納されている。なお、操作員情報データベースには、上下水道監視制御システムSへのアクセスを許可する操作員識別情報、その運用操作員の氏名、所属、アクセス権限などの情報が記憶されている。
【0020】
上下水道監視制御システムSの機能は、CPU(Central Processing Unit)がメモリの制御プログラムを実行することで実現される。制御プログラムは適宜、操作員情報データベース、掲示板データベース420、タグ管理データベース410、紐付けデータベース430、掲示板内容ファイル441、442、443、……にアクセスしたり、画面フォルダの画面オブジェクトを用いて、上下水道監視制御システムSの機能を具現化する。
一方、コントロールセンタ63のコントローラ入出力装置62bには、運用操作員が、現場で上下水道設備Wの機器に対する操作を行うための現場操作盤64が、多芯ケーブル68を介して、接続されている。
【0021】
現場操作盤64は、監視制御装置61の故障や機器の点検作業で操作場所を切替える操作場所切替スイッチ64aと、上下水道設備Wの機器の操作を行う際に操作する機器操作スイッチ64bと、機器の状態の確認を行うために点滅される機器状態表示ランプ64cとを備えている。
現場操作盤64は、上下水道設備Wに広く点在しており、全体の把握が難しいため、中央監視室にて監視制御装置61を用いて集中監視を実施している。
【0022】
ところで、上下水道設備Wは社会インフラとして重要な位置づけであり、24時間運用のために交代制で運用しており、運用操作員は交代する運用操作員に、上下水道設備Wの状態を引継ぎ事項として伝達している。しかし、突発的な修理・点検といった業務が発生した場合、従来、その時受けたプラント運用者(運用操作員)が現場操作盤64に操作禁止札を掲げるなどして対応をしていた。
しかし、修理・点検事項の伝達漏れと現場操作盤64での操作インターロック漏れ等の重複ミスにより、修理・点検中の機器を動かす可能性がある。
【0023】
そこで、本上下水道監視制御システムSでは、遠方から集中管理する監視制御装置61に掲示板を組み合わせた修理・点検履歴を記憶し、また、現場操作盤64の操作にインターロックを行うことにより、監視制御装置61のインターロックの発生要因を、交代運用者(交代する運用操作員)に明確にしている。
【0024】
次に、運用操作員が上下水道設備Wを監視制御するための監視制御装置61の表示装置61bに表示される画面について説明する。
なお、以下説明する画面は、上下水道設備Wの各種情報が収集されるコントローラ本体62aに接続されるコンピュータ61aのメモリに格納される画面フォルダの画面オブジェクトを用いて、表示装置61bに表示される。
【0025】
<監視画面G1>
次に、上下水道監視制御システムSの初期画面の図2に示す監視画面G1について説明する。
監視画面G1は、上部に画面切替用タグエリア1が配置され、画面切替用タグエリア1は、操作画面G2(図3参照)に切り替える際にクリックされる監視画面切替タグ1aと、掲示板一覧・記載内容画面G5(図6参照)に切り替える際にクリックされる掲示板切替タグ1bとを有している。
【0026】
監視画面G1の中央部には、上下水道設備Wのプラント状態等をグラフィックに表示する主画面2が配置されている。
主画面2には、上下水道設備Wのポンプ井(配水池設備)11、ポンプ12a〜12c、吐出弁13a〜13cおよびそれらの機器を接続するための配管14などがグラフィックに表示される。
主画面2に表示されるポンプ12a〜12cおよび吐出弁13a〜13cは、機器の動作状態により色を変えたり、グラフィック表現を変えて、機器の状態を運用操作員にグラフィカルに知らせている。
【0027】
<監視操作画面G2>
次に、上下水道設備Wの機器の監視制御を行うための図3の監視操作画面G2について説明する。
図2の監視画面G1において、ポンプ12aのシンボルをマウスなどで選択すると、図3の監視操作画面G2が表示される。
【0028】
監視操作画面G2には、図1の監視制御装置61にて実際に上下水道設備Wの機器の操作を行う機器操作タグ21が表示される。
監視操作画面G2は、上部に配置される監視画面切替タグ1a、掲示板切替タグ1bなどの画面切替用タグエリア1と、中央部に配置される上下水道設備Wのプラント状態等を表示する主画面2と、側部に配置される上下水道設備Wの機器の操作に係わる表示がなされる機器操作タグ21とを具えている。
【0029】
機器操作タグ21は、図2の監視画面G1で選択したシンボルの機器(図3ではポンプ12a)の名称(図3の“No.1ポンプ”)が表示される機器名称表示エリア22、当該機器(図3ではポンプ12a)の操作場所に該当する操作場所の名称が「現場」/「中央」で点灯される機器操作場所表示23a、23b、当該機器の運転モードが「手動」/「自動」で表示される機器運転モード24a、24b、当該機器の修理中や点検など運転できない状態のインターロックに際して「インターロック中」の点灯がなされる操作インターロック状態表示25、および、当該機器の運転を操作する際に押下され、押下された側の運転状態(「停止」/「運転」)が点灯される機器状態・操作スイッチ「停止」26a、「運転」26bを有している。
【0030】
その他、監視操作画面G2の下部には、機器操作タグ21に関する「インターロック中」を解除する際に押下されるインターロック解除スイッチ27a、機器の修理に際して押下される修理中切替スイッチ27b、機器の点検に際して押下される点検中切替スイッチ27c、選択したシンボルの詳細を表示する際に押下される詳細表示スイッチ28、および、監視操作画面G2を閉じる際に押下される機器操作タグ終了スイッチ29が表示される。
【0031】
監視操作画面G2において、修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを選択すると、操作情報がコンピュ−タ61aに入力され、コントロールセンタ63を介して、ポンプ12aに対して機器操作のインターロック(操作停止)が働く。そして、機器操作タグ21の「インターロック中」の操作インターロック状態表示25が点灯し、機器状態・操作スイッチ「停止」26a、「運転」26bの機器操作機能が無効化される。
【0032】
一方、監視操作画面G2の下部のインターロック解除スイッチ27aを選択することで、操作情報がコンピュ−タ61aに入力され、機器操作タグ21の「インターロック中」の操作インターロック状態表示25が消灯し、機器状態・操作スイッチ「停止」26a、「運転」26bの機器操作機能が有効に切り替わる。
【0033】
<掲示板詳細表示画面G3>
次に、上下水道設備Wの機器の監視制御の状態を表示する掲示板の詳細が表示される図4の掲示板詳細表示画面G3について説明する。
図3の監視操作画面G2で、修理中切替スイッチ27b、または、点検中切替スイッチ27c、または、詳細表示スイッチ28を選択すると、図4に示す掲示板詳細31を有する掲示板詳細表示画面G3が表示される。
【0034】
本上下水道監視制御システムSでは、図3の修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを押下することで、図4に示す掲示板詳細31の掲示板一貫番号32の情報を、掲示板データベース420(図9(b)参照)の掲示板識別情報421を参照して空いている番号、例えば、連番や、機器・修理内容・点検内容毎に分類したコードなどを掲示板詳細識別情報として自動取得して、掲示板詳細31の情報への紐付け(関連付け)を実施している。
【0035】
これにより、図3の監視操作画面G2で詳細表示スイッチ28を押下して選択することで、修理・点検内容の詳細を記載した掲示板詳細31(図4参照)の情報とリンクすることができる。
また、図3の監視操作画面G2でインターロック解除スイッチ27aが押下されることで、図4の掲示板詳細31の登録者34bと同一作業者であれば操作のインターロックを解除するとともに、インターロックが解除された該当する掲示板詳細31を掲示板詳細表示画面G3から削除する。なお、登録者34bと同一作業者であるか否かは、制御プログラムによって、コンピュータ61aにログオンする際に入力される認証情報で照合を行うことで判断される。
【0036】
図3の監視操作画面G2の機器操作タグ終了スイッチ29は、押下されることで機器操作タグ21の入力操作を終了して監視画面G1(図2参照)に戻す機能をもつ。
図4の掲示板詳細表示画面G3における掲示板詳細31は、掲示板詳細31の情報を識別する掲示板一貫番号32、各掲示板詳細31の情報のタイトル33、その登録日時34a、その登録者34b、該掲示板詳細31の情報を最終(最後)に変更した日時である最終変更日時35a、その最終変更者35b、最終変更者35bがコンピュータ61aで入力した掲示板記載内容36を含んで構成される。
【0037】
図4の掲示板詳細31の掲示板一貫番号32は、掲示板データベース420(図9(b)参照)の各レコード(掲示板詳細31の情報)を識別する掲示板識別情報421であり、図3の機器操作タグ21で修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを押下操作したタイミングで、掲示板データベース420の掲示板識別情報421を参照して、未使用の掲示板識別情報421を自動的に採番する。
【0038】
図4の掲示板詳細31のタイトル33は、機器名称表示エリア22に表示されるポンプ12aの「機器名称」(図4中の「No.1ポンプ」)と、機器操作タグ21で修理中切替スイッチ27bを選択した場合には「修理」、または、点検中切替スイッチ27cを選択した場合には「点検」とを組合せたタイトルを、制御プログラムが自動生成する。なお、タイトル33は自動生成することなく、登録者が入力するように構成してもよいが、固有のタイトルの選択、タイトルの系統性、入力ミスなどを考慮すると自動生成が望ましい。
【0039】
図4の掲示板詳細31の登録日時34a、登録者34bは、図3の監視操作画面G2で修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを操作して、図4の掲示板詳細31を表示し、掲示板内容登録スイッチ37bを選択したタイミングの監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)を自動登録するとともに、コンピュータ61aにログオン時に入力した運用操作員の操作員ID(認証情報)より、操作員情報データベースに記憶され紐付けされた操作員名を自動登録する。
【0040】
図4の掲示板詳細31の最終変更日時35a、最終変更者35bは、図3の監視操作画面G2で詳細表示スイッチ28を押下し選択して掲示板詳細31(図4参照)を表示し、図4の掲示板内容登録スイッチ37bを押下し選択したタイミングの監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)を自動登録するとともに、ログオン時に入力された運用操作員の操作員ID(認証情報)より、操作員情報データベースに記憶され紐付けされた操作員名を自動登録する。
【0041】
図4の掲示板詳細31の掲示板記載内容36は、最終変更者35bの操作によって変更されない場合には登録者34bの運用操作員または最終変更者35bの操作によって変更される場合には最終変更者35bの運用操作員が、修理・点検期間やその間の代替運転手段などの修理・点検に係わる事項を記載するエリアである。
また、図4の掲示板詳細表示画面G3の下部には、表示された掲示板詳細31に関連する下記のスイッチ(37a、37b、38、39)が表示される。
【0042】
すなわち、図4の機器操作タグ21に表示される機器の操作インターロックを解除、または、掲示板詳細31の項目を削除する際に押下される掲示板削除スイッチ37a、掲示板詳細31の項目に入力した内容を登録する際に押下される掲示板内容登録スイッチ37b、表示された掲示板詳細31の履歴を表示する際に押下される掲示板履歴表示スイッチ38、掲示板詳細表示画面G3を終了する際に押下される掲示板詳細終了スイッチ39が表示される。
【0043】
掲示板削除スイッチ37aは、機器操作タグ21に紐付けられ、かつ、登録者34bと同一の運用操作員であれば、機器操作タグ21に表示される機器の操作インターロックを解除する機能としても動作するが、登録者34bと違う運用操作員の場合には操作インターロックの解除を動作させない。なお、機器操作タグ21に紐付けられていない(関連付けられていない)通常の掲示板による伝言のみの場合には、当該掲示板詳細31の項目を削除する通常機能として動作する。
【0044】
なお、登録者34bと同一の運用操作員でなければ、操作インターロックに係る掲示板詳細31の情報は削除できないように構成してもよい。
掲示板詳細終了スイッチ39は、押下された場合、掲示板詳細31の表示を終了して図3の監視操作画面G2の機器操作タグ21の表示に戻る機能をもつ。
【0045】
<履歴表示・登録画面G4>
次に、掲示板詳細31の登録、履歴の表示が行われる図5に示す履歴表示・登録画面G4について説明する。
図4の掲示板詳細表示画面G3において、掲示板履歴表示スイッチ38を選択すると、図5の掲示板履歴51を有する履歴表示・登録画面G4が表示される。
【0046】
掲示板履歴51は、掲示板詳細31の識別情報の掲示板一貫番号32、掲示板詳細31の情報のタイトル33、履歴一貫番号52、登録日時34aや変更日時42a、登録者34bや変更者42bの項目を含んで構成される。また、掲示板履歴51は、掲示板履歴51の表示を終了する掲示板履歴終了スイッチ53を有している。
掲示板履歴51では、図4の掲示板詳細表示画面G3の下部の掲示板詳細31のための掲示板削除スイッチ37a、掲示板内容登録スイッチ37b、掲示板履歴表示スイッチ38、掲示板詳細終了スイッチ39が非表示となる。
【0047】
図5の掲示板履歴51の掲示板一貫番号32、掲示板詳細31のタイトル33は、図4の掲示板詳細31と同じ内容で表示される。
掲示板履歴51の履歴一貫番号52、登録日時34aや登録者34bは、初回登録時には履歴一貫番号52にRevの“0”が表示される。その後、図5に示すように、同一の掲示板一貫番号32に履歴が加わる度に、Revの数に1が加算される。
【0048】
掲示板履歴51の登録日時34a、登録者34bは、図4の掲示板詳細31の掲示板内容登録スイッチ37bを選択したタイミングで、制御プログラムにより、監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)が自動登録されるとともに、運用操作員がログオン時に入力した操作員ID(認証情報)より紐付けされた操作員名が、操作員情報データベースから自動取得され、自動登録(表示)される。この際、掲示板データベース420(図9(b)参照)に登録日時(登録日時424)と、登録者の操作員ID(登録者425)が登録される。
【0049】
掲示板履歴51の変更日時42aや、変更者42bは、履歴一貫番号52のRevの“1”以降に、図4の掲示板詳細31の掲示板内容登録スイッチ37bを押下し選択したタイミングにて、制御プログラムにより、監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)が自動登録されるとともに、運用操作員がログオン時に入力した操作員ID(認証情報)より紐付けされた操作員名が、操作員情報データベースから取得され、順次自動登録(表示)される。この際、掲示板データベース420(図9(b)参照)に登録日時(登録日時424)、登録者の操作員ID(登録者425)が登録される。
【0050】
掲示板履歴51の表示は、掲示板詳細31の任意の情報に関し、誰が何時追記入力したのかのトレース機能として流用できるほか、追加機能として、図4の掲示板詳細31の掲示板記載内容36を別途管理することで記載内容の差分抽出機能を付加し、どのタイミングで修理・点検業務期間の変更や運転方針が変わったのかを記録しておくことができる。
図5の掲示板履歴51の掲示板履歴終了スイッチ53は、押下されることで掲示板履歴51の表示を終了して図4の掲示板詳細31の表示に戻る機能をもつ。
【0051】
<掲示板一覧・記載内容画面G5>
次に、掲示板詳細31の一覧が表示される掲示板一覧41と掲示板記載内容36とが表示される図6に示す掲示板一覧・記載内容画面G5について説明する。
図2の監視画面G1にて掲示板切替タグ1bを選択することで、掲示板一覧41が表示される掲示板一覧・記載内容画面G5(図6参照)が表示される。
掲示板一覧・記載内容画面G5の掲示板一覧41は、掲示板詳細31の情報を識別する掲示板一貫番号32、掲示板詳細31の各情報のタイトル33、登録日時34a、登録者34b、最終変更日時35a、最終変更者35b、および、下部の掲示板記載内容36が項目として表示される。
【0052】
また、掲示板一覧41は、掲示板一覧41を一頁前にスクロールする一頁前スクロールスイッチ43a、掲示板一覧41を一頁後にスクロールする一頁後スクロールスイッチ43b、および、掲示板一覧41をスクロールするスクロールバー44を含み構成される。
掲示板一覧41の下方には、詳細表示スイッチ49が表示される。
掲示板一覧・記載内容画面G5では、全掲示板の内容把握をするための機能として、各掲示板詳細31の内容を、運用操作員が所望の掲示板一覧番号32を選択することで、制御プログラムが掲示板データベース420(図9(b)参照)、掲示板内容ファイル441、442、443、……(図9(c)参照)から掲示板詳細31の情報を取得して、掲示板記載内容36を表示する。
【0053】
掲示板一覧41の掲示板一貫番号32は、掲示板データベース420(図9(b)参照)の管理番号の掲示板識別情報421であり、ユニーク管理された例えば、一貫番号の識別情報である。掲示板一貫番号32が一貫番号の場合、最大数はコンピュータ61aの記憶容量によってシステム構築時に予め上限値を決定している有限数である。
【0054】
掲示板一覧41の掲示板詳細31の各情報のタイトル33は、前記したように、図3の機器操作タグ21から修理中切替スイッチ27b、点検中切替スイッチ27cを押下することで、制御プログラムが初期値として固定タイトルをタイトル33(図4〜図6参照)に自動登録する。その他、運用操作員が、伝言を登録するため、未記載タイトルを選択して任意の文字で入力して詳細表示スイッチ49を押した場合に、制御プログラムが掲示板データベース420に登録する。
【0055】
図6の掲示板一覧41の登録日時34a、登録者34bは、図4の未記入の掲示板詳細31に最初に入力し、掲示板内容登録スイッチ37bを選択し押下したタイミングで、制御プログラムにより、監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)を自動登録するとともに、運用操作員がログオン時に入力した操作員IDより紐付けされ操作員情報データベースに登録された操作員名が自動登録(自動表示)される。
【0056】
掲示板一覧41の最終変更日時35a、最終変更者35bは、図4の記載済の掲示板詳細31に追記・変更した後、掲示板内容登録スイッチ37bを選択したタイミングで、制御プログラムにより、直近(一番最近)に操作した日時を監視制御装置61の内部時計日時から自動登録するとともに、直近(一番最近)に操作した運用操作員がログオン時に入力した操作員IDより紐付けされ操作員情報データベースに登録された操作員名を自動登録する。これらの情報は、掲示板データベース420に保存される掲示板履歴よりリンクして表示する。
【0057】
これにより、図6の掲示板一覧・記載内容画面G5の掲示板内容の最新の変更や古い登録内容の伝言を、運用操作員が一目で分かり、更に、各登録日時と変更日時を色変えしておくことで、より判別を良くした表示方法も可能となる。
さらに、有効期限など掲示板詳細31の情報が何時まで有効なのかを表示することで、注意喚起や一定期間のみの伝言などを自動的に更新消去することも可能である。
【0058】
<掲示板一覧・詳細画面G6>
次に、掲示板一覧41と掲示板詳細31とが表示される図7に示す掲示板一覧・詳細画面G6について説明する。
図6の詳細表示スイッチ49を押下し選択した際に、図7の掲示板一覧・詳細画面G6が表示される。
【0059】
掲示板一覧・詳細画面G6の下に配置される掲示板詳細31は、掲示板一貫番号32、掲示板の各情報のタイトル33、その登録日時34a、その登録者34b、当該掲示板の情報を最終的に変更した最終変更日時35a、その最終変更者35b、最終的に変更された掲示板記載内容36を含み構成される。
掲示板一貫番号32は、掲示板データベース420の管理番号(掲示板詳細識別情報)の掲示板識別情報421(図9(b)参照)で、図3の機器操作タグ21で、下に配置される修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを操作したタイミングで、制御プログラムが、掲示板データベース420の管理番号(掲示板識別情報421)を参照して、未使用の管理番号を自動的に採番する。
【0060】
掲示板の各掲示板詳細31の情報のタイトル33は、図3、図4の機器名称表示エリア22に表示されるポンプ12aの「機器名称」(図3、図4では、“No.1ポンプ”)と、図3の機器操作タグ21で修理中切替スイッチ27bを選択した場合には「修理」、点検中切替スイッチ27cを選択した場合には「点検」とを組合せたタイトルを自動生成する。
図7の登録日時34a、登録者34bは、図2の機器操作タグ21で修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを操作して掲示板詳細31を表示し、掲示板内容登録スイッチ37bを選択したタイミングの監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)と、運用操作員の操作員IDより紐付けされ操作員情報データベースに記憶された操作員名とを自動登録する。
【0061】
最終変更日時35a、最終変更者35bは、それぞれ図3の機器操作タグ21で詳細表示スイッチ28を選択して掲示板詳細31を表示し、図7の掲示板内容登録スイッチ37bを選択したタイミングの監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)を自動登録するとともに、運用操作員の操作員IDより紐付けされ操作員情報データベースに記憶された操作員名を自動登録する。
【0062】
掲示板記載内容36は修理・点検期間やその間の代替運転手段などを、運用操作員が入力(記載)するエリアである。
掲示板詳細31の下方には、掲示板詳細31に関連する掲示板削除スイッチ37a、掲示板内容登録スイッチ37b、掲示板履歴表示スイッチ38、詳細表示スイッチ28、および、掲示板詳細終了スイッチ39aが表示される。
【0063】
掲示板削除スイッチ37aは、図3の機器操作タグ21に紐付けられ、かつ、登録者34bと同一の操作員IDをもつ運用操作員であれば当該機器の操作のインターロックを解除する機能として動作するが、操作する運用操作員が登録者34bと違う場合には動作させない。なお、機器操作タグ21に紐付けられていない通常の掲示板による伝言のみの場合には、当該掲示板詳細31の項目を削除する通常の機能として動作する。
【0064】
掲示板内容登録スイッチ37bは、掲示板詳細31の項目に入力した内容を登録する際に押下される。掲示板履歴表示スイッチ38は、表示された掲示板詳細31の履歴を表示する際に押下される。詳細表示スイッチ28は、掲示板一覧41の各掲示板一貫番号32の情報を表示する際に押下される。
掲示板詳細終了スイッチ39aは、押下された際に掲示板詳細31を終了して図3の機器操作タグ21の表示に戻る機能をもつ。
【0065】
<掲示板履歴画面G7>
次に、掲示板の履歴情報を表示する図8に示す掲示板履歴画面G7について説明する。
図7の掲示板一覧・詳細画面G6の掲示板履歴表示スイッチ38を押下し選択すると、図8の掲示板履歴51を有する掲示板履歴画面G7が表示される。
掲示板履歴51は、掲示板一貫番号32、各掲示板詳細31の情報のタイトル33、履歴一貫番号52、登録日時34aや変更日時42a、登録者34bや変更者42bを項目として含んで構成される。そして、掲示板履歴51には、掲示板履歴51を終了する際に押下される掲示板履歴終了スイッチ53が設けられている。
【0066】
なお、図8の掲示板履歴画面G7では、図7の掲示板詳細31用の掲示板削除スイッチ37a、掲示板内容登録スイッチ37b、掲示板履歴表示スイッチ38、詳細表示スイッチ28、掲示板詳細終了スイッチ39aは非表示になる。
図8の掲示板履歴51の掲示板一貫番号32、タイトル33は、図7の掲示板詳細31と同じ内容で表示される。
【0067】
掲示板履歴51の履歴一貫番号52は、初回登録時には履歴一貫番号52のRevに“0”が表示される。
掲示板履歴51の登録日時34a、登録者34bは、それぞれ図7の掲示板詳細31の掲示板内容登録スイッチ37bを押下し選択したタイミングで、監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)が自動登録されるとともに、運用操作員の操作員IDより紐付けされ操作員情報データベースに登録された運用操作員名が自動登録される。
【0068】
変更日時42a、変更者42bは、それぞれ、履歴一貫番号52のRev“1”以降に図7の掲示板詳細31の掲示板内容登録スイッチ37bを押下し選択したタイミングにて、監視制御装置61の内部時計日時(タイマ取得日時)が順次自動登録されるとともに、運用操作員の操作員IDより紐付けされ操作員情報データベースに登録された操作員名が順次自動登録される。
【0069】
この掲示板履歴51は誰が何時追記入力したのかのトレース機能として流用できる他、追加機能として図7の掲示板詳細31の掲示板記載内容36を別途管理しデータの差分抽出機能を付加することで、どのタイミングで修理・点検業務期間の変更や運転方針が変わったのかを記録しておくことができる。
図8の掲示板履歴終了スイッチ53は、押下されることにより掲示板履歴51の表示を終了して図4の掲示板詳細31を表示する掲示板詳細表示画面G3に戻る機能をもつ。
【0070】
<タグ管理・掲示板・紐付けデータベース410、420、430>
次に、上下水道監視制御システムSの制御(処理)に用いる図9に示す各管理データベースおよびファイルについて詳細に説明する。
図9は上下水道監視制御システムSに用いる各管理テータベースおよびファイルの例であり、(a)はタグ管理データベース410であり、(b)は掲示板データベース420であり、(c)は掲示板の内容例のファイルであり、(d)は紐付けデータベース430である。
【0071】
図9(a)のタグ管理データベース410は、画面上で機器を表す機器操作タグ21の名称とこれに対応する当該機器のインターロック(操作禁止)の有無を管理するデータベースである。
タグ管理データベース410は、機器操作タグ21を識別して一括管理するためのタグ管理識別情報411、図3の機器名称表示エリア22に表示される機器表示名称を保存するタグ名称412、図3の操作インターロック状態表示25を保存するインターロック区分413を含み構成される。インターロック区分413は、インターロック中の修理中は“1”、インターロック中の点検中は“2”、インターロックでない場合は“0”で示す。
【0072】
図9(b)の掲示板データベース420は、画面に表示される掲示板の内容、すなわち図4の掲示板詳細31、およびその一覧の図7の掲示板一覧表示41などの情報を記憶するデータベースである。
掲示板データベース420は、図7の掲示板一覧表示41を一括管理し各掲示板詳細31の情報を識別するための掲示板識別情報421、図7の各掲示板詳細31のタイトル33を保存する掲示板名称422、掲示板履歴番号423、登録(変更)日時424、登録(変更)者425を含み構成される。
【0073】
図5〜図7に示す掲示板記載内容36は、図9(c)に示す掲示板内容ファイル441、442、443、……に保存される。
掲示板内容ファイル441、442、443……に、図3の機器操作タグ21と図7の掲示板一覧41の掲示板詳細31を紐付けるために、図9(d)に示す紐付けデータベース430は、機器操作タグ21を識別するタグ管理識別情報411と各掲示板詳細31を識別する掲示板識別情報421とをデータ項目にもつ。
【0074】
掲示板識別情報421と掲示板内容ファイル441、442、443、……とは、ファイル名称(例えば、図9(d)に示す「0001-R00.掲示板」)でユニークに管理される。
こうして、掲示板データベース420に掲示板履歴番号423を追加することで、掲示板一覧41の同一掲示板詳細31での掲示板記載内容36の内容変更(掲示板内容ファイル441、442、443、……)といった履歴管理が可能となる。
【0075】
<修理・点検登録または伝言登録をする場合の処理>
運用操作員が、図3の監視操作画面G2において行う上下水道設備Wの機器に関して修理・点検登録(機器のインターロックの登録)または伝言登録する処理について説明する。
図10は修理・点検登録または伝言登録をする場合の処理フロー図である。
【0076】
運用操作員は、コンピュータ61aに自身の認証情報を入力してログオンすると、制御プログラムによって操作員情報データベースに格納されるアクセス権限のある操作員識別情報と合致するかの認証が行われ、合致する場合には表示装置61bに図2の監視画面G1が表示される。一方、合致しない場合、ログオン不可となる。
そして、運用操作員が、監視画面G1において画面切替用タグエリア1のプラント監視画面切替タグ1aまたは掲示板切替タグ1bを選択することで表示内容を選択する(図10のS101)。すると、S102で、監視画面切替タグ1aを選択したか、または、掲示板切替タグ1bを選択したかの判定が行われる。
【0077】
プラント監視画面切替タグ1aを選択したと判定された場合(S102でYes)、図3の監視操作画面G2が表示装置61bに表示される(S103)。
運用操作員が、監視操作画面G2でポンプ12a〜12cや吐出弁13a〜13cなどのシンボルをマウスなどで選択する(S104)と、図3の監視操作画面G2において機器操作タグ21の表示が行われる(S105)。なお、図3の監視操作画面G2は、機器操作タグ21を表示した場合を示している。
【0078】
S106で、運用操作員が、監視操作画面G2の機器操作タグ21にて修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを押下し選択すると、S107で、修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを選択したか否か判定される。
修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cの何れも選択されないと判定された場合(S107でNo)、終了する。
【0079】
S107で、修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを選択したと判定された場合(S107でYes)、図4に示す掲示板詳細31が表示される(S108)。その後、S109に移行する。
【0080】
一方、S102で、図2の監視画面G1の画面切替用タグエリア1にて掲示板切替タグ1bを選択したと判定された場合(S102でNo)、すなわち、運用操作員が伝言登録をする場合、図6の掲示板一覧41を有する掲示板一覧・記載内容画面G5が表示される(S113)。掲示板一覧・記載内容画面G5において、運用操作員が、詳細表示スイッチ49を押下し選択する(S114)と、図7の掲示板詳細31を有する掲示板一覧・詳細画面G6が表示される(S108)。
【0081】
S109において、運用操作員は、図4または図7の掲示板詳細31の掲示板記載内容36のスペースに操作内容、伝言などを記載(入力)し、掲示板内容登録スイッチ37bを押下する。
S110において、掲示板内容登録スイッチ37bが入力されたか否かの判定が行われる。
掲示板内容登録スイッチ37bが入力されないと判定された場合(S110でNo)、終了する。
【0082】
一方、掲示板内容登録スイッチ37bが入力されたと判定された場合(S110でYes)、当該対象機器がインターロック中であるか否か(運用操作員の修理・点検登録または運用操作員の伝言登録か否か)判定される(S111)。すなわち、図9(d)の紐付けテーブル430に該当機器の操作タグ21に相当するタグ管理識別情報411が登録されているか判定される。
【0083】
インターロック中であると判定された場合(S111でYes)(修理・点検登録の場合)、すなわち該当のタグ管理識別情報411が存在しない場合(修理・点検登録の場合)には、図9(d)の紐付けデータベース430に該当するタグ管理識別情報411を追加するとともに、紐付けられる図9(b)の掲示板データベース420の掲示板名称422が未記載の項目(未使用掲示板)の掲示板名称422を決定する。そして、該当する掲示板識別情報421を創成し、掲示板識別情報421を掲示板データベース420、紐付けデータベース430に追加し、掲示板記載内容36の伝言を掲示板内容ファイル441、442、443、……に追加する(S112)。
【0084】
S111で、インターロック中でないと判定された場合(S111でNo)(伝言登録の場合)、すなわち該当するタグ管理識別情報411(図9(d)参照)が存在する場合には、該当する掲示板識別情報421(掲示板管理番号32(図4、図7参照))の最終変更日時35aと最終変更者35bとを掲示板データベース420の登録(変更)日時424、登録(変更)者425に更新し、掲示板記載内容36の伝言を掲示板内容ファイル441、442、443、……に追加し(S115)、終了する。
以上が、図10に示す運用操作員が修理・点検登録または伝言登録をする場合の処理である。
【0085】
<修理・点検削除の処理>
次に、運用操作員が、図3の監視操作画面G2において行う上下水道設備Wの機器に関して修理・点検(機器のインターロック中)を終わらせる修理・削除の処理について説明する。
図11は修理・点検削除をする場合の処理フロー図である。
【0086】
運用操作員は、コンピュータ61aに自身の認証情報を入力してログオンすると、制御プログラムによって操作員情報データベースに格納されるアクセス権限のある操作員識別情報と合致するかの認証が行われ、合致する場合には表示装置61bに図2の監視画面G1が表示される。一方、合致しない場合、ログオン不可となる。
【0087】
そして、運用操作員が、監視画面G1において画面切替用タグエリア1のプラント監視画面切替タグ1aまたは掲示板切替タグ1bを選択することで表示内容を選択する(図11のS201)。すると、S202で、監視画面切替タグ1aを選択したか、または、掲示板切替タグ1bを選択したかの判定が行われる。
プラント監視画面切替タグ1aを選択したと判定された場合(S202でYes)、図3の監視操作画面G2が表示装置61bに表示される(S203)。
【0088】
運用操作員が、監視操作画面G2でポンプ12a〜12cや吐出弁13a〜13cなどのシンボルをマウスなどで選択する(S204)と、図3の監視操作画面G2において機器操作タグ21の表示が行われる(S205)。
運用操作員は、監視操作画面G2の機器操作タグ21にて修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを押下し選択する(S206)と、S207で、修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを選択したか否か判定する。
【0089】
修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cの何れも選択されない場合(S207でNo)、終了する。
S207で、修理中切替スイッチ27bまたは点検中切替スイッチ27cを選択した場合(S207でYes)、図4の掲示板詳細表示画面G3の掲示板詳細31が表示される(S208)ので、掲示板内容削除スイッチ37aを選択する。その後、S209に移行する。
【0090】
一方、S202で、図2の監視画面G1の画面切替用タグエリア1にて掲示板切替タグ1bを選択したと判定された場合(S202でNo)、図6の掲示板一覧41を有する掲示板一覧・記載内容画面G5が表示される(S213)。掲示板一覧・記載内容画面G5において、運用操作員が、詳細表示スイッチ49を押下し選択する(S214)と、図7の掲示板詳細31を有する掲示板一覧・詳細画面G6が表示される(S208)ので、掲示板内容削除スイッチ37aを選択する。
【0091】
続いて、S209において、図4または図7の掲示板詳細31にて掲示板内容削除スイッチ37aを選択したか否か判定される。
掲示板内容削除スイッチ37aを選択しないと判定された場合(S209でNo)、終了する。
【0092】
一方、掲示板内容削除スイッチ37aを選択したと判定された場合(S209でYes)、作業者が該当掲示板の登録者と同一人物か否か、ログオン時に入力した認証情報が、図9(b)の掲示板データベース420の登録者425の操作員識別情報と一致するか否かで判定される(S210)。
同一人物でないと判定された場合(S210でNo)、終了する。
【0093】
同一人物であると判定された場合(S210でYes)、当該対象機器がインターロック中であるか否か判定される。つまり、図9(d)の紐付けデータベース430に該当する機器操作タグ21に相当するタグ管理識別情報411が登録されているか否か判断する。(S211)。
図3に示す機器操作タグ21と紐付けされていないと判定された場合(S211でNo)、つまり、該当するタグ管理識別情報411が存在しない場合、インターロックが解除されていると判断して終了する。
【0094】
一方、S211で、機器操作タグ21と紐付けされていると判定された場合(S211でNo)、つまり、該当するタグ管理識別情報411が存在する場合、図9(d)の紐付けデータベース430の該当タグ管理識別情報411を削除するとともに、紐付けられている掲示板データベース420の該当する掲示板識別情報421を初期化し、図9(c)の該当する掲示板内容ファイル441、442、443……を消去する(S212)。そして、インターロックがかかった機器操作タグ21の機器のインターロックを解除する。
【0095】
なお、S212では、掲示板データベース420の該当する掲示板識別情報421を初期化し、図9(c)の該当する掲示板内容ファイル441、442、443……を消去する場合を例示したが、初期化、消去などを行わず、履歴として保存してもよい。
【0096】
<インターロック中の操作の処理>
次に、運用操作員が行うインターロック中の機器の操作の処理について説明する。
図12は、機器操作タグ21からのインターロック中の操作の処理フローである。
運用操作員は、コンピュータ61aに自身の認証情報を入力してログオンすると、制御プログラムによって操作員情報データベースに格納されるアクセス権限のある操作員識別情報と合致するかの認証が行われ、合致する場合には表示装置61bに図2の監視画面G1が表示される。一方、合致しない場合、ログオン不可となる。
【0097】
そして、運用操作員が、監視画面G1において画面切替用タグエリア1のプラント監視画面切替タグ1aまたは掲示板切替タグ1bを選択することで表示内容を選択する(図12のS301)。すると、S302で、監視画面切替タグ1aを選択したか、または、掲示板切替タグ1bを選択したかの判定が行われる。
掲示板切替タグ1bを選択したと判定された場合(S302でNo)、終了する。
【0098】
一方、プラント監視画面切替タグ1aを選択したと判定された場合(S302でYes)、図3の監視操作画面G2が表示装置61bに表示される(S303)。
運用操作員が、監視操作画面G2でポンプ12a〜12cや吐出弁13a〜13cなどのシンボルをマウスなどで選択する(S304)と、図3の監視操作画面G2において機器操作タグ21の表示が行われる(S305)。
運用操作員は、図3の監視操作画面G2の機器操作タグ21にて、機器状態・操作スイッチ[停止]、「運転」26a、26bの何れかを押下し選択する(S306)。
【0099】
S307で、機器状態・操作スイッチ[停止]、「運転」26a、26bの何れかを選択したか否か判定される。
機器状態・操作スイッチ[停止]、「運転」26a、26bの何れも選択しないと判定された場合(S307でNo)、終了する。
【0100】
一方、機器状態・操作スイッチ[停止]、「運転」26a、26bの何れかを選択したと判定された場合(S307でYes)、点検・修理等でインターロック中であるか否か判定を行う(S308)。つまり、図9(d)の紐付けデータベース430に該当する機器操作タグ21に相当するタグ管理識別情報411が登録されているか否か判断する。
【0101】
インターロック中でないと判定された場合(S308でNo)、つまり、図9(d)の紐付けデータベース430に該当する機器操作タグ21に相当するタグ管理識別情報411が登録されていない場合には、該当する機器状態・操作スイッチ[停止]、「運転」26a、26bの何れかに合致した機器操作指令を、図1のコントロールセンタ63から該当機器に出力させ(S309)、終了する。
【0102】
一方、インターロック中であると判定された場合(S308でYes)、つまり、図9(d)の紐付けデータベース430に該当する機器操作タグ21に相当するタグ管理識別情報411が登録されている場合には、終了する。
【0103】
上記構成によれば、基本運用動作である初回受付者(機器にインターロック操作した運用操作員)による認証を行うとともに、監視制御装置61の運用操作員であるプラント運用者全員が一元管理された掲示板機能を利用することで、新たな装置を用いることなく既存設備を有効活用したまま操作インターロック機能を強化することができる。
【0104】
すなわち、従来の監視操作盤と同様な伝言通達と操作禁止札(機器の操作禁止の札)の役割を、誰が何時設定したのかを管理するとともに、機器操作禁止の解除を登録した運用操作員でしか解除できなくすることにより、誤って点検・修理の札掛け解除(機器操作禁止の解除)を第三者が解除しないようにする。
更に、札掛け操作内容の変更履歴や解除履歴を記録することで、誰が何時変更や解除したのか管理することで、長期修理など予定変更理由などの履歴管理が可能となる。
【0105】
したがって、操作員ID(操作員識別情報)を機器操作タグ21と掲示板の掲示板詳細31の情報に紐付けすることにより、機器操作タグの札掛(機器操作禁止の操作)の実施行為と、札掛け操作内容を掲示板の掲示板詳細31の情報に反映する行為が一致し、誰が何時どのような設定したのか特定することが容易にできる。
【0106】
なお、前記実施形態では、タグ管理データベース410、掲示板データベース420、紐付けデータベース430は、リレーショナルデータベース、オブジェクトデータベースなどのデータベースの記憶部で構成した場合を例示したが、テーブルで構成してもよく、記憶部であれば限定されないのは勿論である。また、掲示板内容ファイル441、442、443、……は、テーブルで構成してもよいし、データベースで構成してもよく限定されない。
【0107】
また、タグ管理データベース410、掲示板データベース420、紐付けデータベース430、掲示板内容ファイル441、442、443、……は、それぞれ適宜組み合わせて構成してもよいし、或いは、さらに適宜分割して構成してもよい。つまり、タグ管理データベース410、掲示板データベース420、紐付けデータベース430、掲示板内容ファイル441、442、443、……は、所定のデータを記憶すれば、その実現態様は例示した態様に限定さない。
【0108】
なお、前記実施形態では、監視制御装置61をスタンドアローンの形式で構成した場合を例示したが、監視制御装置61を構内LAN(Local Area Network)、専用回線などで接続し、複数の監視制御装置61で構成してもよい。
【符号の説明】
【0109】
11 ポンプ井(機器)
12、12a〜12c ポンプ(機器)
13、13a〜13c 吐出弁(機器)
27a インターロック解除スイッチ(操作停止解除手段、情報削除手段)
27b 修理中切替スイッチ(保守作業中)
27c 点検中切替スイッチ(保守作業中)
31 掲示板詳細(掲示板情報)
32 掲示板一貫番号(掲示板情報)
33 タイトル(掲示板情報)
34a 登録日時(掲示板情報)
34b 登録者(掲示板情報)
35a 最終変更日時(掲示板情報)
35b 最終変更者(掲示板情報)
36 掲示板記載内容(操作内容の情報、掲示板情報)
37a 掲示板削除スイッチ(掲示板情報変更手段)
37b 掲示板内容登録スイッチ(掲示板情報変更手段)
38 掲示板履歴表示スイッチ(操作内容表示手段)
41 掲示板一覧(掲示板情報)
42a 変更日時(掲示板情報)
42b 変更者(掲示板情報)
51 掲示板履歴(操作内容の情報)
61 監視制御装置(監視端末装置、認証手段、操作インターロック手段、掲示板情報表示手段、掲示板情報変更手段、操作停止解除手段、情報削除手段、操作履歴記録手段、操作内容表示手段)
61a コンピュ−タ(監視端末装置、認証手段、操作インターロック手段、掲示板情報表示手段、掲示板情報変更手段、操作停止解除手段、情報削除手段、履歴記録手段、操作内容表示手段)
61b 表示装置
62 コントローラ盤(操作インターロック手段、操作停止解除手段)
62a コントローラ本体(操作インターロック手段、操作停止解除手段)
63 コントロールセンタ(操作インターロック手段、操作停止解除手段)
420 掲示板データベース(掲示板情報記憶部)
430 紐付けデータベース(掲示板情報表示手段)
441、442、443 掲示板内容ファイル(掲示板情報記憶部)
S 上下水道監視制御システム
W 上下水道設備

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下水道設備の機器に対する操作員による監視端末装置への監視操作を制御する上下水道監視制御システムであって、
前記監視操作の開始時に操作員によって前記監視端末装置に入力される認証情報を基に当該操作員の認証を行い、認証可の場合に操作員の監視操作を開始させる認証手段と、
前記監視操作で指定された機器の保守作業中が選択された際に当該機器の操作を停止させる操作インターロック手段と、
前記保守作業中を選択した操作員の情報、当該操作員が入力した操作内容の情報を含む掲示板情報を表示装置で表示する掲示板情報表示手段とを
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項2】
前記掲示板情報表示手段は、前記保守作業中を選択しない操作員が入力した伝言情報、当該操作員の情報を含む掲示板情報を前記表示装置で表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の上下水道監視制御システム。
【請求項3】
前記掲示板情報は、前記掲示板情報が発生した日時の情報を含む
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の上下水道監視制御システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムにおいて、
前記掲示板情報を前記操作員の前記監視端末装置への入力操作によって変更できる掲示板情報変更手段を
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項5】
請求項4に記載の上下水道監視制御システムにおいて、
前記変更した日時および操作員の情報を前記掲示板情報に登録する掲示板情報登録手段を
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムにおいて、
前記操作員の前記監視端末装置への第1の解除操作入力にて、前記掲示板情報を削除する情報削除手段を
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項7】
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムにおいて、
前記機器の操作を停止させた前記認証情報と同一の認証情報を用いてのログオンした場合に、前記監視端末装置への第2の解除操作入力にて、前記操作が停止された機器の操作停止を解除する操作停止解除手段を
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムにおいて、
前記掲示板情報を掲示板情報記憶部に記録する操作履歴記録手段を
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムにおいて、
前記掲示板情報の履歴を表示装置に表示する操作内容表示手段を
備えることを特徴とする上下水道監視制御システム。
【請求項10】
上下水道設備の機器に対する操作員による監視端末装置への監視操作を制御する上下水道監視制御システムの制御方法であって、
前記上下水道監視制御システムは、認証手段と、操作インターロック手段と、掲示板情報表示手段とを備え、
前記認証手段は、前記監視操作の開始時に操作員によって前記監視端末装置に入力される認証情報を基に当該操作員の認証を行い、認証可の場合に操作員の監視操作を開始させ、
前記操作インターロック手段は、前記監視操作で指定された機器の保守作業中が選択された際に当該機器の操作を停止させ、
前記掲示板情報表示手段は、前記保守作業中を選択した操作員の情報、当該操作員が入力した操作内容の情報を含む掲示板情報を表示装置で表示する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項11】
前記掲示板情報表示手段は、前記保守作業中を選択しない操作員が入力した伝言情報、当該操作員の情報を含む掲示板情報を前記表示装置で表示する
ことを特徴とする請求項10に記載の上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項12】
前記掲示板情報は、前記掲示板情報が発生した日時の情報を含む
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項13】
請求項10から請求項12の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムの制御方法において、
前記上下水道監視制御システムは、掲示板情報変更手段を備え、
前記掲示板情報変更手段は、前記掲示板情報を前記操作員の前記監視端末装置への入力操作によって変更する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項14】
請求項13に記載の上下水道監視制御システムの制御方法において、
前記上下水道監視制御システムは、掲示板情報登録手段を備え、
前記掲示板情報登録手段は、前記変更した日時および操作員の情報を前記掲示板情報に登録する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項15】
請求項10から請求項14の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムの制御方法において、
前記上下水道監視制御システムは、情報削除手段を備え、
前記情報削除手段は、前記操作員の前記監視端末装置への第1の解除操作入力にて、前記掲示板情報を削除する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項16】
請求項10から請求項14の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムの制御方法において、
前記上下水道監視制御システムは、操作停止解除手段を備え、
前記操作停止解除手段は、前記機器の操作を停止させた前記認証情報と同一の認証情報を用いてのログオンした場合に、前記監視端末装置への第2の解除操作入力にて、前記操作が停止された機器の操作停止を解除する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項17】
請求項10から請求項16の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムの制御方法において、
前記上下水道監視制御システムは、操作履歴記録手段を備え、
前記操作履歴記録手段は、前記掲示板情報を掲示板情報記憶部に記録する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項18】
請求項10から請求項17の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムの制御方法において、
前記上下水道監視制御システムは、操作内容表示手段を備え、
前記操作内容表示手段は、前記掲示板情報の履歴を表示装置に表示する
ことを特徴とする上下水道監視制御システムの制御方法。
【請求項19】
請求項10から請求項18の何れか一項に記載の上下水道監視制御システムの制御方法を、コンピュータに実行させるための上下水道監視制御システムのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−93900(P2012−93900A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239766(P2010−239766)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】