説明

両面サイン

【課題】多数の光源を使用して施工工数や材料費を上昇させることがなく、また両面サインの構造強度を損なうことなく簡単に作製することができ、両表面の照度ムラが少ない両面サインを提供する。
【解決手段】拡散透過性能を有する両表面材18、19と、拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板20、21と、視野角90°以上の発光素子17とを有し、発光素子が光反射板の凸部の頂部より離れた位置に上記頂部に発光面を向けた状態で配置されている内照式の両面サイン10とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両表面が内部より照明された両面サイン(Sign)に関し、さらに詳述すると、発光素子としてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の点状光源を用い、内照式電飾看板、内照式標識、照明器具、ライトボックスなどに好適に用いることができる両面サインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば銀行の袖看板(銀行が入居しているビルの外壁より外へ向かって突き出た一般に縦長の両面看板)、コンビニエンスストアのポール看板、両面道路標識などの両面サインの光源としては、直管状の蛍光灯が使用されるのが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これに対し、近年、40Wの直管状蛍光灯の寿命が1万2000時間であるのに対し、LED光源の寿命が5万時間と長寿命であることや、近時はLEDの光効率が上昇してきて、蛍光灯の光効率に近い将来追いつき、さらには超えていくとの予測より、光源にLEDを用いた両面サインが増えてきている。
【0004】
しかし、一般的なチップ式LEDの視野角は110°から120°であり、基板上の片面にチップ式LEDを配置した場合には、片側方向しか照明できない。そのため、LEDを光源とした両面サインを作る場合には、基板の片面にLEDを配置した発光部材を背中合わせに2枚重ね合わせ、両発光部材の照明面を両表面材側へ向けた状態で、両発光部材を両面サインの内部に設置する必要があった。また、看板への施工を簡単にするために板上にモジュール化された4チップLED等をマトリックス状に配置した発光部材を用いた場合でも同様であった。
【0005】
しかしながら、上記のような施工方法ではLEDの数量が増えてしまい、LEDの配置、配線に工数を要するばかりでなく、材料費も増え、両面サインの価格が上昇する原因になっていた。また、両面サインは屋外に建築物の壁に沿うことなく建築物から離れて設置されることが多いため、台風等の強風に耐えるための構造部材が内部に設置されている。しかし、上述した発光部材を用いて両面サインに構造強度を持たせることは困難であり、したがって上記のような施工方法では、従来の蛍光灯光源の両面サインのように充分な強度を有する両面サインを作ることは困難であった。
【0006】
また、拡散剤やプラスチックビーズを練りこんだプラスチック導光板を用いて、この導光板のエッジにLEDの発光面を導光板側へ向けて配置し、LEDを含む導光板のエッジ部を光反射板で包んだエッジライト方式で光を両面へ放射する方法がある。しかし、上述した導光板を用いて両面サインに構造強度を持たせることは困難であり、さらに上記エッジライト方式の導光板を従来設計の既存看板の光源として使用することは不可能であった。
【0007】
【特許文献1】特開2004−13072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、多数の光源を使用して施工工数や材料費を上昇させることがなく、また両面サインの構造強度を損なうことなく簡単に作製することができ、両表面の照度ムラが少ない両面サインを提供することを目的とする。また、従来の蛍光灯光源の両面サインを現状の構造をほとんどそのままにして、また両表面の照度ムラも少なく保ちながら、蛍光灯光源を除去してLED光源にリニューアルすることができる両面サインを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、両面サインの内部に、拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板を配置し、該光反射板の凸部の頂部の先端より離れた位置に配置された視野角90°以上に拡散発光し特定の高い光束を有する1個または複数個の発光素子が、光反射板の凸部の頂部へ向けて発光した場合、発光時に発光素子から拡散した光、断面凸状の光反射板で反射拡散した光、両面サインの両表面材で反射された光および両面サインの各側面で反射された光などにより両表面に光が行き渡り、照度ムラの少ない両面サインが得られることを見出した。
【0010】
本発明は、上述した知見に基づいてなされたもので、下記(1)〜(14)に示す両面サインを提供する。
(1)拡散透過性能を有する両表面材と、拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板と、視野角90°以上の発光素子とを有し、
前記発光素子が前記光反射板の凸部の頂部より離れた位置に前記頂部に発光面を向けた状態で配置されていることを特徴とする内照式の両面サイン。
(2)両表面材が拡散透過性能を有し、内照される前記両表面材が長方形または正方形の両面サインにおいて、前記両面サインの4側面のうちの少なくとも対向する2側面に平行に1枚以上の拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板が凸部の頂部を側面に向けた状態で配置されているとともに、視野角90°以上の1個または複数個の発光素子が前記光反射板の凸部の頂部より離れた位置に前記頂部に発光面を向けた状態で配置されていることを特徴とする両面サイン。
(3)前記光反射板は、断面が山形または台形であることを特徴とする(1)または(2)の両面サイン。
(4)前記光反射板は、断面が半円形であることを特徴とする(1)または(2)の両面サイン。
(5)前記光反射板は、2つの凸部を有し、前記2つの凸部が互いに外側に向けられて一体形成されており、前記発光素子が前記2つの凸部の頂部より離れた位置にそれぞれの前記頂部に発光面を向けた状態で配置されていることを特徴とする(1)〜(4)の両面サイン。
(6)前記光反射板は、断面が菱形または亀甲形であることを特徴とする(5)の両面サイン。
(7)前記光反射板は、断面が円形であることを特徴とする(5)の両面サイン。
(8)前記光反射板の斜面と斜面とがなす前記頂部側の角度が60°以上120°以下であることを特徴とする(3)または(6)の両面サイン。
(9)前記発光素子は、基板にLEDが実装されているとともに、ヒートシンクなどの放熱手段と、防滴以上の防水手段とを有するLEDモジュールである(1)〜(8)の両面サイン。
(10)前記LEDモジュールは、1モジュール当たりの光束が200lm以上である(9)の両面サイン。
(11)前記LEDモジュールは、裏面に異方性フェライトを用いた簡易固定用磁石を有し、鉄板へのマグネット保持力が1kg以上であり、両面サインの側面または内部構造部材に取り付けることができる(9)または(10)の両面サイン。
(12)前記LEDモジュールは、コネクタを有し、各LEDモジュール間およびLEDモジュールと電源との間をケーブルで任意長さに配線することができる(9)〜(11)の両面サイン。
(13)前記断面凸状の光反射板は、可視光の光拡散反射率が80%以上である(1)〜(12)の両面サイン。
(14)前記断面凸状の光反射板は、内部に平均気泡径が光の波長以上で50μm以下の微細な気泡または気孔からなる熱可塑性樹脂のフイルムまたはシートからなる(1)〜(13)の両面サイン。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る両面サインは、拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板が配置されているとともに、光反射板の凸部の頂部より離れた位置に発光素子が、頂部に発光面を向けた状態で配置されているので、発光素子が発光したときに、発光時に発光素子から拡散した光、断面凸状の光拡散光反射板で反射拡散した光、両表面材で反射した光、各側面で反射した光などにより両表面に光が行き渡り、照度ムラが少ないという効果を奏する。また、本発明に係る両面サインは、従来の蛍光灯光源の両面サインを現状の構造をほとんどそのままにして、また両表面の照度ムラも少なく保ちながら、蛍光灯光源を除去してLED光源などの点状光源にリニューアルすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。
【0013】
まず、両面サインが、表面側、裏面側とも長方形または正方形に開口した4つの金属製側面材よりなるフレームを有し、このフレームの下側面の中央部と上側面の中央部とを構造部材としての金属製角パイプが結び、フレームが上記金属製角パイプでつっかい棒状に接続補強されている場合についての本発明による解決手段の一例を述べる。
【0014】
上記解決手段では、構造部材を囲むように、可視光の光拡散反射率が80%以上の発泡シート(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET(登録商標)、厚さ1mm、拡散反射率96%)からなる断面菱形の光反射板が、一方の対角線が両表面材と垂直をなすように配置されている。この場合、菱形の斜面の延長線と両面サインの側面の延長線とのなす角度が30°から60°となるように光反射板を設置する。光源としては、裏面に異方性フェライトの固定用磁石を有する視野角110°で光束250lmの1個または複数個のLEDモジュールを、両面サインの左右の側面が鉄製である場合には固定用磁石にて磁力により両面サインの側面の内面側に固定する。LEDモジュールのピッチは、LEDモジュールの発光点と対向する光反射板の頂部までの距離、表裏の表面材間の距離および両面サイン表面の必要照度を考慮して決定する。フレームの両表面側開口部は、ガラス繊維と耐熱樹脂とからなる内照看板表面材用不燃シートや、乳白色で拡散透過性を有するアクリル板などで閉塞することにより本発明を実施することができる。なお、両面サインの上下側面の内側には、可視光の光拡散反射率が80%以上の発泡シートを平板状または断面山形で設置すると、両表面の照度向上や照度ムラの低減の点でさらに望ましい。
【0015】
上述した解決手段は、光拡散反射率が80%以上の断面凸状で左右側面に平行な縦方向長さが両面サインの内寸法長さとほぼ等しい光反射板を内部に有し、断面凸状の光反射板の凸部の頂部に発光面を向け凸部の頂部より離れた位置に配置された視野角90°以上の1個または複数個のLEDモジュールが発光するので、発光時にLEDモジュールから拡散した光、断面凸状の光拡散光反射板で反射拡散した光、両表面材での反射光、各側面での反射光等により両表面に光が行き渡り、照度ムラの少ない両面サインを得ることができる。
【0016】
本発明では、断面凸状の光反射板の底部を合わせ全体として断面菱形とし、この断面菱形の光反射板をその長さ方向をサインの左右側面と平行にして上下側面の中央部を結ぶように配置した場合には、LEDモジュールは光反射板の頂部と対向して離れた両側面の内部側に発光面を光反射板側へ向けて配置することができる。光反射板を凸部の頂部を内部側へ向けて両面サインの側面側に配置した場合には、LEDモジュールは発光面を光反射板の凸部の頂部へ向けて、サイン中央部付近に設けられた鉄製構造部材などに磁石で固定することができる。構造部材やサインの側面が鉄製でない場合にはビス留め等で機械的に固定することができる。両面サインの上下側面上にも拡散反射率80%以上の平板状または断面山形の光反射板を設けることにより、さらに照度ムラの少ない両面サインを作ることができる。
【0017】
LEDモジュールの裏面には、異方性フェライトを用いた簡易固定用磁石を設けることにより、両面サイン内部の鉄製側面材や補強用構造部材にLEDモジュールを簡単に装着することができる。また、LEDモジュールがコネクタを有し、各LEDモジュール間およびLEDモジュールと電源との間をケーブルで任意長さに配線できるようにすると、LEDモジュールを容易に、かつ、両面サイン内部の補強用構造部材をうまく避けながら施工することができる。さらに、拡散反射率80%以上の光反射板がプラスチック発泡シートであると、両表面の照度ムラ解消に大きく寄与するばかりでなく、両面サイン内の補強用構造部材を施工時に避けるために、光反射板の一部を反射効果を著しく失わない程度に切断削除する等して簡単に施工することができる。
【0018】
図1は本発明に係る両面サインの一実施形態を示す斜視図である。図1において10は本発明の両面サインを示す。両面サイン10は、左側側面11、右側側面12、上側側面13、下側側面14により両面が開口したフレームが組み立てられ、第1構造部材15および第2構造部材16により強度的補強がなされている。第1構造部材15を断面山形の光反射板20と断面山形の光反射板21が左右から囲み、これら光反射板20、21によって断面の対角線が左右方向と前後方向を向いた菱形の光反射板が形成されている。光反射板20と光反射板21は、第2構造部材16を避けて収納できるように切り欠きを入れて収納されている。
【0019】
光源のLEDモジュール17は、光束200lm以上、視野角90°以上で、防滴以上の耐水性を有し、ヒートシンク、接続用コネクタを有し、発光面の反対側面に固定用磁石を有する。LEDモジュール17の取り付け位置は、左側側面11の内側と右側側面12の内側とし、発光面を断面山形の光反射板20、21の山部の頂部へ向け、それぞれの側面に1個または複数個を磁石により固定した。なお、側面の材質が鉄でない場合は、LEDモジュールはビス等により固定する。
【0020】
本例の両面サイン10は、開口した表面側と裏面側が拡散透過性能を有する表側表面材18と裏側表面材19で閉塞されている。
【0021】
本例の両面サイン10において、左右、上下の側面材の材質としては、強度があり、耐候性および難燃性または不燃性を有するものであればどのようなものでもよいが、一般には鉄板またはアルミニウム板が用いられる。第1構造材15、第2構造材16としては、強度確保や補強のために、鉄材、アルミニウム材、合金材などからなる板状、パイプ状、線状、異形状等のものが使用される。
【0022】
拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板20、21は、光拡散反射率80%以上のものであれば、例えば塗装した金属板、反射剤を塗布あるいは練り込んだプラスチック板、プラスチック発泡シートまたはフイルム、プラスチック発泡シートまたはフイルムを貼合した金属板、ガラス板、プラスチック繊維板等のいずれでもよいが、プラスチック発泡シートが軽くて自立性があり、最も好適である。発泡シートは、拡散反射率80%以上の発泡シートであれば特に制限なく使用することができるが、好ましいのは内部に平均気泡径50μm以下の微細な気泡もしくは気孔を有する熱可塑性ポリエステルまたはシクロポリオレフィンからなる発泡シートである。より具体的には、上記シートの一例として、熱可塑性ポリエステルの押出シートに炭酸ガスを高圧下で含浸させた後、加熱し発泡させたシートで、内部の気泡径が50μm以下であるポリエステル系発泡シート(例えば、古河電気工業株式会社製のMCPET(登録商標))を使用することができる。その他、同様に、内部の気泡径が50μm以下であるシクロポリオレフィン系発泡シートを使用することができる。
【0023】
光反射板20、21の断面の凸形状は、三角形(山形)、半円形、半楕円形、台形、半多角形、多角台形等が挙げられるが、成型の容易さより三角形または山形と呼称される形状や台形が好適である。凸状の立ち上がり箇所は、表面材より内側に10mm以上内側でないと、表面材を通して光反射板のイメージが見えてしまう。また、山形または台形の斜辺と斜辺とのなす角度は60°から120°がよく、80°から100°が好適である。すなわち、両面サインの表面材が長方形または正方形である場合、山形または台形の斜辺と両面サインの側面とのなす角度は30°から60°がよく、40°から50°が好適である。
【0024】
視野角90°以上に拡散発光する特定の光束を有する発光素子は、LEDが基板に実装され、ヒートシンク等の放熱手段を有し、防滴以上の防水手段を有したLEDモジュール17である。このLEDモジュールは、光束が200lm以上であることが望ましく、裏面に異方性フェライトを用いた簡易固定用磁石を有し、鉄板へのマグネット保持力が1kg以上であることが望ましいが、両面サインの側面の材質が鉄でない場合は、LEDモジュールは両面サインの側面にビス等で取り付ける。また、このLEDモジュールは、コネクタを有し、各LEDモジュール間やLEDモジュールと電源との間をケーブルで任意長さに配線できることが望ましい。
【0025】
表面材18、19は、拡散透過性能を有する乳白色半透明アクリル板、乳白色半透明ポリカーボネート板、塩化ビニル製のFFシート(積水化学工業株式会社、商品名:サインシート、商品バリエーション:T−02(塩ビ))、ガラス繊維と耐熱樹脂からなる内照看板表面材用不燃シート、ガラスクロス等を用途に合わせて適宜選択することができる。
【0026】
本発明において、可視光の拡散反射率は、入射束に対する拡散反射束の比をいい、自記分光光度計により550nmの波長で測定し、硫酸バリウムの微粉末を固めた白板の拡散反射率を100%とし、その相対値として求めた値をいう。自記分光光度計としては、例えばUV−3100PC(島津製作所製、商品名)を使用することができる。
【0027】
なお、本実施の形態においては、両面サイン10の中央部分に2つ凸部を有する光反射板20、21を配設し、両面サイン10の左右両側面11、12にLED17を設けて、光反射板20、21の凸部の頂部に向けてそれぞれ発光させるようにしたが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図2に示すように、両面サイン50の中央部に設けられた角パイプ状の中央第1構造部材56を挟むように断面山形の光反射板56を2つ設けるとともに、両面サイン50の左右両側面51、52に断面山形の光反射板61、63を頂部を内側に向けて設け、中央第1構造部材56と両側面51、52との間に配設されている左側第1構造部材55および右側第1構造部材57の両面に、それぞれLED58を配置して反射板51、62、63の凸部の頂部に向けてそれぞれ発光させるようにしてもよい。また、中央第1構造部材56を省略し、光反射板62に代えて、2つの凸部が互いに外側に向けられて一体形成されている光反射板を設けるようにしてもよい。この場合、光反射板は、断面形状が菱形、亀甲形または円形とするとよい。なお、菱形、亀甲形とする場合は、光反射板の斜面と斜面とがなす頂部側の角度が60°以上120°以下になるようにすることが好ましい。
【実施例】
【0028】
以下、実施例により、本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0029】
[実施例1]
図1は実施例1の両面サインを示す。本例の両面サイン10は以下のようにして作製した。厚さ1mmの鉄板により縦600mm×横600mm×厚さ300mmのフレームを作製した。上側面13の中央と下側面14の中央とを肉厚が0.5mm、断面が左右方向10mm、深さ方向30mmの鉄製角パイプでつっかい棒状に結び、この角パイプの上下を両面サインの上下側面に溶接して第1構造部材15とした。また、両面サインの左右側面11、12の幅方向中央の上から50mm間を直径5mmの円柱状鉄棒でつっかい棒状に結び、この鉄棒の左右を両面サインの左右側面に溶接して第2構造部材16とした。第1構造部材を囲むように、光反射板(古河電気工業株式会社製、商品名MCPET、拡散反射率:96%、厚さ1mmの折り曲げ加工品)20、21を配置した。光反射板20、21は、断面の一辺が75mmの断面山形であり、一方の対角線が両表面材18、19と垂直になるように配置した。さらに、フレームの表面、裏面の開口部を厚さ5mmの乳白色アクリル板(三菱レイヨン株式会社製、商品名:アクリライト、品番:432)からなる表側表面材18および裏側表面材19で閉塞し、両面サイン10とした。LEDモジュール17としては、日亜化学工業株式会社製屋外看板用LEDモジュールの品番NS6W083Bを用いた。LEDモジュールの取り付け位置は、両面サインの左右両側面の内面側とし、幅方向の中央で上から100mm、300mm、500mmの3箇所に合計6個のLEDモジュールを各LEDモジュールに取り付けられている磁石により固定した。上記LEDモジュールは、光束約250lm、視野角110°で、防滴以上の耐水性を有し、ヒートシンク、接続用コネクタを有している。
【0030】
次に、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。片面のみの照度測定を行ったのは、両面とも同一条件で製作されているためである。測定位置は、表面の左側の縦方向の上から200mmの位置より横方向へ10mm、150mm、300mm、450mm、590mmの位置とし、照度計の受光部を各位置の表面に直接接触させて測定した。同様にして、上から300mmの位置より横方向へ10mm、150mm、300mm、450mm、590mmの位置の照度を測定した。測定を行う表面上の測定位置を簡単に表現するため、記号を設定した。表面上左端から10mm右の位置をX1、150mm右の位置をX2、300mm右の位置をX3、450mm右の位置をX4、590mm右の位置をX5とした。縦方向の記号については、上から200mmをY1、300mmをY2とした。この測定位置を簡便に表す記号は、実施例1〜4、比較例1〜4において同様とする。照度計としては、横河M&C株式会社製の一般AA級照度計(型名510 02)を用いた。測定結果は次のとおりであった。
【0031】
【表1】

【0032】
実施例1は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用されている。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比しほぼ同等で若干明るくなっていて、目視では全く照度の差は確認されない。したがって、本発明の効果が実現されている。
【0033】
両面サインの中央部は、周囲に対し同等または多少照度が高い場合は目視では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となるところであり、後述する比較例1がその例である。本例では、X1=10やX5=590の周辺部はLEDモジュールの厚さ相当部分でLEDの直射光は来ておらず、内部での反射光により照度を得られている部分なので、測定結果のようにX2=150やX4=450より暗くなっている。しかし、X1=10やX5=590の周辺部については両面サイン外部に比べ明るいので、この程度の照度低下は一般に気にならず許容される。
【0034】
[実施例2]
表側表面材18および裏側表面材19として、内照看板表面材用不燃シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:パナグラフィックス、品番:745NF)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして両面サイン10を作製した。
【0035】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0036】
【表2】

【0037】
実施例2は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用されている。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比しほぼ同等で若干明るくなっていて、目視では全く照度の差は確認されない。したがって、本発明の効果が実現されている。
【0038】
両面サインの中央部は、周囲に対し同等または多少照度が高い場合は目視では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となるところであり、後述する比較例2がその例である。本例では、X1=10やX5=590の周辺部はLEDモジュールの厚さ相当部分でLEDの直射光は来ておらず、内部での反射光により照度を得られている部分なので、測定結果のようにX2=150やX4=450より暗くなっている。しかし、X1=10やX5=590の周辺部については両面サイン外部に比べ明るいので、この程度の照度低下は一般に気にならず許容される。
【0039】
実施例2の実施例1との違いは、実施例2では表面材として内照看板表面材用不燃シートが使用されている点である。表面材にアクリル板を使用した実施例1と、内照看板表面材用不燃シートを使用した実施例2との差は、内照看板表面材用不燃シートの方がアクリル板よりも、周辺部X1=10やX5=590の部分の照度が向上し、全体の照度のバラツキは減っている。
【0040】
[実施例3]
実施例1の両面サインにおいて、左右、上下の側面上の全面に光拡散反射率80%以上である平板状の光反射板(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET、拡散反射率:96%)を設置し、実施例3とした。
【0041】
実施例1については、左右の側面に既にLEDモジュールが磁石により取り付けられているが、実施例3において、側面に設置される光反射板とLEDモジュールとの位置関係としては、まず先に側面上に光反射板を設置後、この上から磁石によりLEDモジュールを側面に取り付け、実施例3とした。表側表面材および裏側表面材は、実施例1と同じ乳白アクリル板である。
【0042】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0043】
【表3】

【0044】
実施例3は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用され、さらに左右、上下の側面の内側のほぼ全面に光拡散反射率80%以上の光反射板が設置されている。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比しほぼ同等で若干明るくなっていて、目視では全く照度の差は確認されない。したがって、本発明の効果が実現されている。
【0045】
両面サインの中央部は、周囲に対し同等または多少照度が高い場合は目視では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となるところであり、後述する比較例3がその例である。本例では、X1=10やX5=590の周辺部はLEDモジュールの厚さ相当部分でLEDの直射光は来ておらず、内部での反射光により照度を得られている部分なので、測定結果のようにX2=150やX4=450より暗くなっている。しかし、X1=10やX=590の周辺部については両面サイン外部に比べ明るいので、この程度の照度低下は一般に気にならず許容される。また、実施例3は、側面の内面に拡散反射率80%以上の光反射板を使用しているため、全体の照度は実施例1に比べ約21%増大している。
【0046】
[実施例4]
実施例2の両面サインにおいて、左右、上下の側面上の全面に光拡散反射率80%以上である平板状の光反射板(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET、拡散反射率:96%)を設置し、実施例4とした。
【0047】
実施例2については、左右の側面に既にLEDモジュールが磁石により取り付けられているが、実施例4において、側面に設置される光反射板とLEDモジュールとの位置関係としては、まず先に側面上に光反射板を設置後、この上から磁石によりLEDモジュールを側面に取り付け、実施例4とした。表側表面材および裏側表面材は、実施例2と同じ内照看板表面材用不燃シートである。
【0048】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0049】
【表4】

【0050】
実施例4は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用され、さらに左右、上下の側面の内側のほぼ全面に光拡散反射率80%以上の光反射板が設置されている。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比しほぼ同等で若干明るくなっていて、目視では全く照度の差は確認されない。したがって、本発明の効果が実現されている。
【0051】
両面サインの中央部は、周囲に対し同等または多少照度が高い場合は目視では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となるところであり、後述する比較例4がその例である。本例では、X1=10やX5=590の周辺部はLEDモジュールの厚さ相当部分でLEDの直射光は来ておらず、内部での反射光により照度を得られている部分なので、測定結果のようにX2=150やX4=450より暗くなっている。しかし、X1=10やX=590の周辺部については両面サイン外部に比べ明るいので、この程度の照度低下は一般に気にならず許容される。また、実施例4は、側面の内面に拡散反射率80%以上の光反射板を使用しているため、全体の照度は実施例2に比べ約30%増大している。
【0052】
実施例4の実施例3との違いは、実施例4では表面材として内照看板表面材用不燃シートが使用されている点である。表面材にアクリル板を使用した実施例3と、内照看板表面材用不燃シートを使用した実施例4との差は、内照看板表面材用不燃シートの方がアクリル板よりも周辺部X1=10やX5=590の部分の照度が向上し、全体の照度のバラツキは減っている。
【0053】
[実施例5]
図2は実施例5の両面サインを示す。本例の両面サイン50は以下のようにして作製した。厚さ1mmの鉄板により縦600mm×横1200mm×厚さ300mmのフレームを作製した。フレームは、両面サインの左側面51、右側面52、上側面53および下側面54からなる。上側面53の左から300mm、600mm、900mmの深さ方向中央と下側面54の左から300mm、600mm、900mmの深さ方向中央とを肉厚が0.5mm、断面が左右方向10mm、深さ方向30mmの鉄製角パイプでつっかい棒状に結び、この角パイプの上下を両面サインの上下側面に溶接して左側第1構造部材55、中央第1構造部材56、右側第1構造部材57とした。
【0054】
左側面51、右側面52の内側に拡散反射率が80%以上の発泡シート(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET、厚さ1mm、拡散反射率:96%)からなる断面山形で山の高さが130mm、底辺長260mm、頂角90°の光反射板61、63を左右側面上に配置した。光反射板の長さは、両面サインの側面長とほぼ等しい。中央第1構造部材を囲むように、断面の1辺が75mmの断面菱形の光反射板62を、対角線が左右方向、前後方向となるように配置した。表面側から見た山形光反射板の山の立ち上がりは、両面サインの表面より20mm内部側へ入った部分からとなっている。また、上側面53の内側、下側面54の内側のほぼ全面に、拡散反射率80%以上の平板状の光反射板(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET、厚さ1mm)を設置した。さらに、表面側、裏面側の開口部を内照看板表面材用不燃シート(住友スリーエム株式会社製 商品名:パナグラフィックス、品番:745NF)で閉塞し、両面サイン50とした。
【0055】
発光素子としては、日亜化学工業株式会社製屋外看板用LEDモジュールの品番NS6W083Bを用いた。LEDモジュール58の取り付け位置は、左側第1構造部材55、右側第1構造部材57のそれぞれの左右の面とし、幅方向の中央で上から100mm、300mm、500mmの3箇所に合計12個のLEDモジュールを各LEDモジュールに取り付けられている磁石により固定した。上記LEDモジュールは、光束約250lm、視野角110°で、防滴以上の耐水性を有し、ヒートシンク、接続用コネクタを有している。
【0056】
本例の両面サインのLEDを点灯し、照度ムラを目視により確認した。中央部に暗い部分の発生はなく、本発明の効果が得られていた。
【0057】
[比較例1]
図3は比較例1の両面サインを示す。本例の両面サイン70は、光反射板を設置しないこと以外は、実施例1の両面サイン10と同様にして作製した。図3において、図1と同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0058】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0059】
【表5】

【0060】
比較例1は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用されていない。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比し16%ほど暗くなっている。両面サインの中央部は、周囲に対し多少照度が高い場合は目視では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となる。
【0061】
[比較例2]
表側表面材18および裏側表面材19として、内照看板表面材用不燃シート(住友スリーエム株式会社製、商品名:パナグラフィックス、品番:745NF)を用いたこと以外は、比較例1と同様にして両面サイン70を作製した。
【0062】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0063】
【表6】

【0064】
比較例2は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用されていない。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比し12%ほど暗くなっている。両面サインの中央部は周囲に対し多少照度が高い場合は肉眼では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となる。
【0065】
[比較例3]
比較例1の両面サインにおいて、左右、上下の側面上の全面に光拡散反射率80%以上である平板状の光反射板(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET、拡散反射率:96%)を設置し、比較例3とした。
【0066】
比較例1については、左右の側面に既にLEDモジュールが磁石により取り付けられているが、比較例3において、側面に設置される光反射板とLEDモジュールとの位置関係としては、まず先に側面上に光反射板を設置後、この上から磁石によりLEDモジュールを側面に取り付け、比較例3とした。表側表面材および裏側表面材は、比較例1と同じ乳白アクリル板である。
【0067】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0068】
【表7】

【0069】
比較例3は、比較例1の両面サインの上下、左右の側面上に拡散反射率80%以上の光反射板が使用されている点が比較例1と違っている。しかし、比較例3は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用されていない。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比し16%ほど暗くなっている。両面サインの中央部は周囲に対し多少照度が高い場合は目視では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となる。なお、比較例3は、側面の内面に拡散反射率80%以上の光反射板を使用しているため、全体の照度は比較例1に比べ約25%増大している。
【0070】
[比較例4]
比較例2の両面サインにおいて、左右、上下の側面上の全面に光拡散反射率80%以上である平板状の光反射板(古河電気工業株式会社製、商品名:MCPET、拡散反射率:96%)を設置し、比較例4とした。
【0071】
比較例2については、左右の側面に既にLEDモジュールが磁石により取り付けられているが、比較例4において、側面に設置される光反射板とLEDモジュールとの位置関係としては、まず先に側面上に光反射板を設置後、この上から磁石によりLEDモジュールを側面に取り付け、比較例4とした。表側表面材および裏側表面材は、比較例2と同じ内照看板表面材用不燃シートである。
【0072】
次に、実施例1と同様にして、得られた両面サインの片面について照度測定を行った。測定結果は次のとおりであった。
【0073】
【表8】

【0074】
比較例4は比較例2の両面サインの上下、左右の側面上に拡散反射率80%以上の光反射板が使用されている点が比較例2と違っている。しかし、比較例4は、LEDに向かって断面凸状で拡散反射率80%以上の光反射板が使用されていない。このため、X3=300の縦の列(両面サインの中央)が周囲X2=150やX4=450に比し8%ほど暗くなっている。両面サインの中央部は周囲に対し多少照度が高い場合は肉眼では判別できないが、多少暗くなると非常に暗く目立ってしまい、両面サインとしては不良品となる。なお、比較例4は、側面の内面に拡散反射率80%以上の光反射板を使用しているため、全体の照度は比較例2に比べ約37%増大している。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る両面サインの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る両面サインの一実施形態を示す斜視図である。
【図3】比較例1の両面サインを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0076】
10 本発明の両面サイン
11 左側側面
12 右側側面
13 上側側面
14 下側側面
15 第1構造部材
16 第2構造部材
17 LEDモジュール
18 表側表面材
19 裏側表面材
20 断面凸状の光反射板
21 断面凸状の光反射板
50 本発明の両面サイン
51 左側側面
52 右側側面
53 上側側面
54 下側側面
55 左側第1構造部材
56 中央第1構造部材
57 右側第1構造部材
58 LEDモジュール
59 表側表面材
60 裏側表面材
61 凸状光反射板
62 凸状光反射板
63 凸状光反射板
70 比較例の両面サイン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡散透過性能を有する両表面材と、拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板と、視野角90°以上の発光素子とを有し、
前記発光素子が前記光反射板の凸部の頂部より離れた位置に前記頂部に発光面を向けた状態で配置されていることを特徴とする内照式の両面サイン。
【請求項2】
両表面材が拡散透過性能を有し、内照される前記両表面材が長方形または正方形の両面サインにおいて、前記両面サインの4側面のうちの少なくとも対向する2側面に平行に1枚以上の拡散反射性能を有する断面凸状の光反射板が凸部の頂部を側面に向けた状態で配置されているとともに、視野角90°以上の1個または複数個の発光素子が前記光反射板の凸部の頂部より離れた位置に前記頂部に発光面を向けた状態で配置されていることを特徴とする両面サイン。
【請求項3】
前記光反射板は、断面が山形または台形であることを特徴とする請求項1または2に記載の両面サイン。
【請求項4】
前記光反射板は、断面が半円形であることを特徴とする請求項1または2に記載の両面サイン。
【請求項5】
前記光反射板は、2つの凸部を有し、前記2つの凸部が互いに外側に向けられて一体形成されており、前記発光素子が前記2つの凸部の頂部より離れた位置にそれぞれの前記頂部に発光面を向けた状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の両面サイン。
【請求項6】
前記光反射板は、断面が菱形または亀甲形であることを特徴とする請求項5に記載の両面サイン。
【請求項7】
前記光反射板は、断面が円形であることを特徴とする請求項5に記載の両面サイン。
【請求項8】
前記光反射板の斜面と斜面とがなす前記頂部側の角度が60°以上120°以下であることを特徴とする請求項3または6に記載の両面サイン。
【請求項9】
前記発光素子は、基板にLEDが実装されているとともに、ヒートシンクなどの放熱手段と、防滴以上の防水手段とを有するLEDモジュールである請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面サイン。
【請求項10】
前記LEDモジュールは、1モジュール当たりの光束が200lm以上である請求項9に記載の両面サイン。
【請求項11】
前記LEDモジュールは、裏面に異方性フェライトを用いた簡易固定用磁石を有し、鉄板へのマグネット保持力が1kg以上であり、両面サインの側面または内部構造部材に取り付けることができる請求項9または10に記載の両面サイン。
【請求項12】
前記LEDモジュールは、コネクタを有し、各LEDモジュール間およびLEDモジュールと電源との間をケーブルで任意長さに配線することができる請求項9〜11のいずれか1項に記載の両面サイン。
【請求項13】
前記断面凸状の光反射板は、可視光の光拡散反射率が80%以上である請求項1〜12のいずれか1項に記載の両面サイン。
【請求項14】
前記断面凸状の光反射板は、内部に平均気泡径が光の波長以上で50μm以下の微細な気泡または気孔からなる熱可塑性樹脂のフイルムまたはシートからなる請求項1〜13のいずれか1項に記載の両面サイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−122494(P2010−122494A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296623(P2008−296623)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(594134109)株式会社キャル (1)
【Fターム(参考)】