説明

中子造型金型

【課題】塗型の舞い上がりを抑制し、金型内面全体を均一に塗型することの困難性を緩和する中子造型金型を提供する。
【解決手段】金型本体4の原料砂充填口10からキャビティ5の内側に塗型ノズル7を挿入し、塗型ノズル7の吐出管8の先端に取り付けられた吐出口部9をキャビティ5の開放部近傍に位置させ、ポンプ21を駆動することによってキャビティ5の開放部を介してキャビティ5内を吸引しながら塗型剤を塗型ノズル7の吐出口部9から吐出させ金型本体4のキャビティ5の内側面に塗型剤を付着させる。次に入子16を金型本体4の側面の空洞部に嵌合させてキャビティ5の開放部を閉止する。その様に開放部を閉止した状態で原料砂充填口10から原料砂をキャビティ5の内側に充填して、所定時間の焼成を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗型剤を金型内面に塗布して中子を造型する中子造型金型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の中子造型金型における代表的にはKY法と称されるシェルモード中子造型法(特許文献1)では、作製する中子が複雑な曲面や凹凸面を持つ場合には、内部のエア溜まりや気流の関係から塗型の舞い上がりが発生し、全体を均一に塗型することが困難であった。全体を均一に塗型することができない場合には、その結果として、部分的に塗膜の薄い・粗い部分が生じてしまい、中子の転写性が著しく落ちるという問題が生じる。
【0003】
【特許文献1】特開昭49−14317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであって、塗型の舞い上がりを抑制し、金型内面全体を均一に塗型することの困難性を緩和する中子造型金型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の中子造型金型は、砂型原料砂充填口を設けたキャビティに砂型原料砂充填口からの砂型原料砂充填方向前方端部に開放部を設けてなることを特徴とする。
【0006】
また本発明の中子造型金型は、開放部であるn個の砂型原料砂充填口を設けたキャビティに(n+1個)以上の開放部を設けてなることを特徴とする。
【0007】
2n個又は3n個の開放部を設けることもできる。
【0008】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一を前記キャビティ内側に塗型剤を吐出する塗型ノズルを挿入する挿入口とすることができる。
【0009】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部内側形状を、その開放部に連続する部分の前記キャビテイ内側形状と同一にしてもよい。
【0010】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部内側径が、その開放部に連続する部分の前記キャビテイ内側径以上にされてなる様にしてもよい。
【0011】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を開閉するための開閉構造を設けることができる。
【0012】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を介して前記キャビテイ内側を吸引するための吸引手段を付設してもよい。
【0013】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を金型本体に形成される砂型原料砂充填口とすることができる。
【0014】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部からキャビティ内へ塗型ノズルを挿入する方向の前方位置に前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を設けることができる。
【0015】
前記金型のキャビティ内側に金型の原料砂充填口から塗型ノズルを挿入し、原料砂充填口からキャビティ内へ塗型ノズルを挿入する方向の前方位置に前記開放部を設けることができる。
【0016】
さらに本発明の中子造型金型は、塗型剤を吐出する塗型ノズルをキャビティ内側に挿入する挿入口を有し、キャビティの前記挿入口に対する他端部に開放部を設けてなることを特徴とする。
【0017】
前記キャビテイ内側面から前記開放部内側へ向けて連続面が形成されてなるようにすることができる。
【0018】
以上の本発明の中子造型金型によれば、n個の砂型原料砂充填口を設けたキャビティに(n+1個)以上の開放部を設けてなるので、一の開放部である砂型原料砂充填口から砂型原料砂充填口ではない他の開放部への気流が生成されて塗型の舞い上がりを抑制することができ、キャビティ内部におけるエア溜まりの形成を抑制することができる。
したがって、例えば金型のキャビティ内側に一の開放部である砂型原料砂充填口から塗型ノズルを挿入し、吸引ポンプによって砂型原料砂充填口ではない他の開放部を介してキャビティ内を吸引しながら前記塗型ノズルから塗型剤を吐出させることによって金型内面全体を均一に塗型するとともに、砂型原料砂充填口ではない他の開放部を閉止して前記原料砂充填口から原料砂を充填して所定の中子形状の砂型を得ることができる。
【0019】
その場合に、2n個の開放部を設ける場合には、砂型原料砂充填口を一端部とし他の一端部を開放部とする形状の中子の金型内面全体を均一に塗型することができ、3n個の開放部を設ける場合には砂型原料砂充填口を一端部とし他の二端部を開放部とする形状の中子の金型内面全体を均一に塗型することができる。
【0020】
なお、以上の本発明の開放部にはアンダーカット形状がある場合の中子型におけるスライド、マンドレルは含まれない。
中子にアンダーカット形状がある場合、通常の2分割型では製作した中子を離型することができない。このとき、金型のアンダーカット形状部を別部品とし、砂充填時にははまり込み、中子離型時には抜き取られるような構造をもたせる場合がある。このような構造、あるいは部品のことをスライドやマンドレル等と呼称する。
前記スライド、マンドレルの場合、塗型時には必ずキャビティにはまり込んだ状態となっているため、本発明の特徴であるキャビティ内部の気流生成には一切寄与しない。したがって本発明の開放部にはスライド、マンドレルが装着される部分は含まれない。
【発明の効果】
【0021】
本発明の中子造型金型によれば、塗型の舞い上がりを抑制し、金型内面全体を均一に塗型することを容易とし、中子の表面粗度を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
[実施の形態1]
以下、本発明の発明を実施するための最良の形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態の中子造型金型を示す平面図である。図2は図1に示す中子造型金型の部分断面図である。図3は図1に示す中子造型金型の部分拡大図である。図4(a)は図1に示す中子造型金型の部分拡大断面図であり、図4(b)は図4(a)A−A矢視図である。図5(a)は本発明の一実施の形態の中子造型金型の動作を示す模式図であり、図5(b)は本発明の一実施の形態の中子造型金型の他の動作を示す模式図である。
【0023】
図1〜図5において、中子造型金型1は開閉可能な割型である可動金型2及び固定金型3を有する金型本体4を備え、可動金型2及び固定金型3が閉じた状態で、金型本体4の内側にはキャビティ5が形成される。
このキャビティ5は、その長手方向と垂直方向における断面形状が円形、すなわち曲線による輪郭である円筒形状を備える。
【0024】
粉末供給装置6から塗型剤が供給される塗型ノズル7の吐出管8及び吐出口部9は、可動金型2及び固定金型3が閉じた状態におけるキャビティ5への原料供給口である原料砂充填口10の内外側に進退動できる大きさ及び形状を有し、シリンダ装置11によって進退動される。
【0025】
一方、円筒形状を備えるキャビティ5の一端部の開放部である原料砂充填口10に対する他端部には開放部12が設けられ、開放部12に連続して可動金型2及び固定金型3が閉じた状態で空洞部13が形成される。開放部12はキャビティ5に対する原料砂充填口10からの砂型原料砂充填方向前方端部に設けられる。
断面円筒形状の空洞部13は、キャビティ5よりも僅かに大きな径を有し、開放部12は空洞部13の一端部に開口する。すなわち(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部である開放部12は空洞部13の一端部に開口し、その空洞部13は開放部12に連続する部分のキャビティ5の内側径以上にされてなる。空洞部13の他端部は可動金型2及び固定金型3が閉じた状態における金型本体4の側面に開口する。また、キャビテイ5の内側面から開放部12を介して空洞部13の内側へ向けて段差のない実質的に面一である連続面が形成して気流を円滑にすることもできる。
【0026】
金型本体4の側面の空洞部13が開口する位置には、吸引装置14が取り付けられる。吸引装置14は空洞部13よりも僅かに大きな径を有して空洞部13の開口部分を囲繞する一端部を有する円筒状のケーシング15を備える。
またケーシング15内側には空洞部13に対して気密に嵌合する形状及び大きさの入子16が配置され、係る入子16はその基端部が棒状の操作部17の先端に固定される。また入子16にはその外側に摺動リング18が取り付けられ、入子16は摺動リング18を介してケーシング15内側を摺動自在とされる。
図5(c)に示される様に、摺動リング18は断面円形状にされ、その円周側面がキャビティ5に対する摺動面18aとされ、その円周側面を内側に切り欠いて通気部18bが形成される。
【0027】
空洞部13の開口部分に装着されるケーシング15の一端部に対する他端部には蓋部材19が装着される。蓋部材19は操作部17を摺動自在に支持してケーシング15他端部に装着される。また係る蓋部材19にはケーシング15内外側を通気可能とする吸引口20が設けられる。
【0028】
したがって空洞部13に対して入子16を嵌合していない状態では、キャビティ5の開放部12及び開放部12に連通する空洞部13及び摺動リング18の通気部18b及び蓋部材19の吸引口20によって一連の通気経路が構成される。この一連の通気経路を通じて吸引手段としてのポンプ21によってキャビティ5の内側の吸引が行われる。
【0029】
塗型ノズル7の吐出管8及び吐出管8の先端に取り付けられた吐出口部9は、キャビティ5の内側形状及びその断面径との関係で、空洞部13の一端部に開口する開放部12近傍位置まで挿入し得ると共に原料砂充填口10の内外側に進退動できる大きさ及び形状を有する。
【0030】
本発明の実施の形態の中子造型金型1を用い、中子の型となる金型本体4のキャビティ5を形成する内型表面上に離型層を形成し、その離型層上に塗型剤を塗布して塗膜層を形成し、この塗膜層を加熱することによって、軟化状態とする。塗型剤は、空気圧による吹き付け塗装若しくは静電塗装によって、上記離型層が施された金型へ塗布する。
この軟化状態の塗型層上へ無機材料粉粒に所定の樹脂がコートされたRCSを一定圧の気体と共に吹き込む。さらに、焼成することによって塗膜層及びRCS層、並びにRCS粒子同士を融着させ結合させ、得られた結合体を金型本体4から脱離すなわち抜き型して所望の中子を得る。
【0031】
さらに詳細には、以下の様に中子の造型が行われる。
先ず図5(a)に示される様に、操作部17を操作して入子16を金型本体4の側面の空洞部13から離脱させて、蓋部材19位置まで移動させる。
一方、図3に示される様にシリンダ装置11を駆動することによって金型本体4の原料砂充填口10からキャビティ5の内側に塗型ノズル7を挿入し、塗型ノズル7の吐出管8の先端に取り付けられた吐出口部9をキャビティ5の開放部12近傍に位置させる。
【0032】
その状態でポンプ21を駆動することによってキャビティ5の開放部12に連通する空洞部13及び摺動リング18の通気部18b及び蓋部材19の吸引口20によって構成される一連の通気経路を介してキャビティ5内を吸引する。
それと同時に、キャビティ5内を吸引しながら塗型剤を塗型ノズル7の吐出口部9から吐出させる。
また塗型剤を塗型ノズル7の吐出口部9から吐出させながら、シリンダ装置11を駆動することによって吐出口部9を開放部12近傍位置から原料砂充填口10方向へ移動させる。
【0033】
以上の操作で金型本体4のキャビティ5の内側面に塗型剤が積層して付着する。
次に図5(b)に示される様に、操作部17を操作して入子16を金型本体4の側面の空洞部13に嵌合させてキャビティ5の開放部12を閉止する。
その様に開放部12を閉止した状態で原料砂充填口10から原料砂をキャビティ5の内側に充填して、所定時間の焼成を行う。
【0034】
所定時間の焼成を行なった後に、可動金型2及び固定金型3を型ばらしして金型本体4のキャビティ5の内側における焼成過程で成形され、塗型剤によって形成された塗型面によって被覆された中子が取り出される。
【0035】
以上の中子造型金型1を用いた中子造型にあっては、操作部17の操作やシリンダ装置11及びポンプ21の作動若しくはその停止は適宜手動によっておこなうことができる。
また実施の態様によっては、粉末供給装置6からの塗型剤供給量及び供給圧力と、シリンダ装置11によって進退動される吐出口部9のキャビティ5の内側における開放部12近傍位置と原料砂充填口10との間における位置及び移動速度と、ポンプ21によるキャビティ5内側の吸引圧力とが、コンピュータ装置であるCPU22によって相互に連動する様に制御してもよい。
【0036】
[実施の形態2]
図6(a)(b)は本発明の実施の形態2の中子造型金型の動作を示す。図に示される様に本実施の形態2では、キャビティ5の一端部の開放部である原料砂充填口10に対する他端部の開放部12は可動金型2及び固定金型3が閉じた状態における金型本体4の側面に直接開口する。一方、開放部12に装着される吸引装置14はシャッター23によって、開放部12との連通状態が開閉される。したがって本実施の形態2では先ず図6(a)に示される様に、シャッター23を金型本体4の側面の開放部12から離脱させて、金型本体4の原料砂充填口10からキャビティ5の内側に塗型ノズル7を挿入し、塗型ノズル7の吐出管8の先端に取り付けられた吐出口部9を開放部12近傍に位置させる。
【0037】
その状態でポンプ21を駆動することによってキャビティ5の開放部12に連通する吸引装置14によって構成される一連の通気経路を介してキャビティ5内を吸引する。
それと同時に、塗型剤を塗型ノズル7の吐出口部9から吐出させる。
また塗型剤を塗型ノズル7の吐出口部9から吐出させながら、シリンダ装置11を駆動することによって吐出口部9を開放部12近傍位置から原料砂充填口10方向へ移動させる。
【0038】
以上の操作で金型本体4のキャビティ5の内側面に塗型剤が積層して付着する。
次に図6(b)に示される様に、シャッター23によって金型本体4の開放部12を閉止する。その様に開放部12を閉止した状態で原料砂充填口10から原料砂をキャビティ5の内側に充填して、所定時間の焼成を行う。
【0039】
[実施例1]
図1及び図2に示す中子造型金型を用いて中子を造型した。図5(a)に示す塗型吹付け時及び図5(b)に示す砂吹込み時それぞれの位置に入子16の前後動作を行い、塗型吹付け時のみ吸引できるようにした。
塗型吹付けは塗型ノズル7を金型本体4のキャビティ5の開放部12近傍まで突っ込んだ状態から、引き抜きながら行った。
【0040】
得られた中子の外観を図7(a)(b)及び図8に示す。図7(a)(b)は塗型ノズル7を用い吸引しながら塗型吹付けを行って得られた中子、図8は吸引を行わないで塗型吹きつけを行って得られた中子を示す。
図8に示す吸引を行わないで塗型吹きつけを行って得られた中子は図上ドットの領域で示す様に、塗型膜が全体的に不均一で粗いのに対し、図7(a)(b)に示す塗型ノズル7を用い吸引しながら塗型吹付けを行って得られた中子は吸引効果により塗膜の舞い上がりを防ぐことができた結果、一側部の基端部から先端部まで均一でかつ緻密な塗膜が形成されていた。
【0041】
以上の図7(a)(b)及び図8に示す各中子について、塗膜硬度分布を測定した結果を図9及び図10に示す。各図上、硬い領域をh、硬度が低く、脆い領域をsとして示す。
図10に示す様に吸引を行わないで塗型吹きつけを行って得られた中子では部分的に硬いところ(h)はあるが、他の場所は全体的に硬度が低く、脆い(s)。これに対して図9に示す様に塗型ノズル7を用い吸引しながら塗型吹付けを行って得られた中子はポートの上のほうの塗膜硬度が大幅に改善された。
【0042】
以上の実施例では吸引を行わないで塗型吹きつけを行って得られた中子ではポート先端が常に塞がっていたため、吹き出した塗型が全て舞い上がり、結果として全体的に粗い塗膜となっていた。これに対して塗型ノズル7を用い吸引しながら塗型吹付けを行って得られた中子は、ポート先端に吸引機構を設けることにより、塗型の舞い上がりを防げたため、緻密な塗膜になっている。また、吹付け範囲外の塗型は、ほぼ全て吸引されており、塗型の回収・再利用も可能となった。
【0043】
なお、吸引及び塗型剤の吹きつけ動作は、必要に応じて数回行なう場合もある。例えば、可動金型2及び固定金型3の内面温度の高い部分又は複雑な形状を有する部分に対しては、多数回の吐出を行なうことによって、均一な塗型剤膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施の形態の中子造型金型の平面図である。
【図2】図1に示す中子造型金型の部分断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】(a)図1に示す中子造型金型の部分拡大断面図である。(b)図4(a)A−A矢視図である。
【図5】(a)本発明の一実施の形態の中子造型金型の動作を示す模式図。(b)本発明の一実施の形態の中子造型金型の他の動作を示す模式図。
【図6】図6(a)本発明の他の実施の形態の中子造型金型の動作を示す模式図。(b)本発明の他の実施の形態の中子造型金型の他の動作を示す模式図。
【図7】本発明の一実施の形態の中子造型金型によって得られた中子の表面性状を示す(a)本発明の一実施の形態の中子造型金型によって得られた中子の一の模式図、(b)本発明の一実施の形態の中子造型金型によって得られた中子の他の模式図、である。
【図8】本発明の一実施の形態の中子造型金型の比較例によって得られた中子の表面性状を示す模式図である。
【図9】本発明の一実施の形態の中子造型金型によって得られた中子の表面硬度を測定した結果を示す(a)一の模式図、(b)他の模式図、である。
【図10】本発明の一実施の形態の中子造型金型の比較例によって得られた中子の表面硬度を測定した結果を示す(a)一の模式図、(b)他の模式図、である。
【符号の説明】
【0045】
7・・・塗型ノズル、8・・・吐出管、9・・・吐出口部、5・・・キャビティ、13・・・空洞部、12・・・開放部、10・・・原料砂充填口、1・・・中子造型金型、4・・・金型本体、17・・・操作部、16・・・入子、13・・・空洞部、19・・・蓋部材、11・・・シリンダ装置、21・・・ポンプ、18・・・摺動リング、20・・・吸引口、6・・・粉末供給装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
砂型原料砂充填口を設けたキャビティに砂型原料砂充填口からの砂型原料砂充填方向前方端部に開放部を設けてなることを特徴とする中子造型金型。
【請求項2】
開放部であるn(整数:以下同じ)個の砂型原料砂充填口を設けたキャビティに(n+1個)以上の開放部を設けてなることを特徴とする中子造型金型。
【請求項3】
2n個の開放部を設けた請求項2記載の中子造型金型。
【請求項4】
3n個の開放部を設けた請求項2記載の中子造型金型。
【請求項5】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一が前記キャビティ内側に塗型剤を吐出する塗型ノズルを挿入する挿入口とされる請求項2に記載の中子造型金型。
【請求項6】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部内側形状が、その開放部に連続する部分の前記キャビテイ内側形状と同一にされてなる請求項2又は請求項5に記載の中子造型金型。
【請求項7】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部内側径が、その開放部に連続する部分の前記キャビテイ内側径以上にされてなる請求項2又は請求項5に記載の中子造型金型。
【請求項8】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を開閉するための開閉構造が設けられた請求項2〜請求項7のいずれか一に記載の中子造型金型。
【請求項9】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を介して前記キャビテイ内側を吸引するための吸引手段を付設してなる請求項2〜請求項8のいずれか一に記載の中子造型金型。
【請求項10】
前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部からキャビティ内へ塗型ノズルを挿入する方向の前方位置に前記(n+1個)以上の開放部の少なくとも一の開放部を設けてなる請求項2〜請求項9のいずれか一に記載の中子造型金型。
【請求項11】
塗型剤を吐出する塗型ノズルをキャビティ内側に挿入する挿入口を有し、キャビティの前記挿入口に対する他端部に開放部を設けてなることを特徴とする中子造型金型。
【請求項12】
前記キャビテイ内側面から前記開放部内側へ向けて連続面が形成されてなる請求項11記載の中子造型金型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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